福岡県議会 2019-11-26
令和元年 空港・交通等調査特別委員会 本文 開催日: 2019-11-26
説明は以上です。よろしくお願いいたします。
48
◯渡辺美穂委員長 説明は終わりました。これより質疑を行います。
何か質疑はありませんか。井上忠敏
委員。
49 ◯井上忠敏
委員 二番目の
福岡空港滑走路増設事業の中の総事業費が千六百四十三億円、これは国、県、市の負担は前提ですか。
50
◯渡辺美穂委員長 吉村空港事業課長。
51
◯吉村空港事業課長 一千六百四十三億円、これは総事業費でございまして、このうち三分の一を地元として県が負担しております。その県の負担のうち四〇%、これを
福岡市が負担しておるところでございます。
52 ◯井上忠敏
委員 三分の一の中の四〇%を
福岡市。
53
◯吉村空港事業課長 そのとおりでございます。
54
◯渡辺美穂委員長 よろしいでしょうか。
ほかに質疑はございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者がある〕
55
◯渡辺美穂委員長 ほかにないようですので、以上で、本件の質疑を終わります。
次に、「
福岡県交通ビジョン二〇一七の実施
状況報告について」を
議題といたします。
執行部の
説明を求めます。片山交通政策課長。
56 ◯片山交通政策課長
福岡県交通ビジョン二〇一七の実施
状況報告について、御
説明を申し上げます。
お手元の
委員会資料の二をお願いいたします。
資料は三種類ございまして、三十年度
福岡県交通ビジョン二〇一七の実施
状況(概要版)でございます。そして、交通ビジョン二〇一七の実施
状況、三番目に、カラーでお配りしておりますビジョン二〇一七冊子のこの三種類でございます。本日の
説明は、概要版に沿ってさせていただきたいと思います。各個別の施策に関する具体的な取り組みにつきましては、実施
状況のほうに記載をいたしております。
それでは、概要版の一ページをお願いいたします。交通ビジョンで掲げております三十件の数値目標の進捗
状況でございます。目標達成済みが三件、順調に推移しているものが十九件、今後努力が必要なものが八件というふうになっております。
次の二ページをお願いいたします。交通ビジョンで定めております五つの基本方針、青帯の部分がこれに該当する部分でございますが、その一つ目、アジアの活力取り込みと人・モノの流動拡大についてでございます。
主な取り組みといたしましては、先ほど触れられました
福岡空港の滑走路増設に向けた整備、あるいは平行誘導路の二重化、
北九州空港の
路線誘致活動による国際定期
路線の
新規就航、
福岡高速六号線、いわゆるアイランドシティ線の整備などでございます。
三ページをお願いいたします。基本方針一で設定しております令和三年度の目標値と平成三十年度時点の現状値でございます。
北九州空港の
利用者数など四件につきましては、目標に対し順調に推移をしております。
北九州空港の航空
貨物取扱量につきましては、計画策定当初よりも増加はしているものの、目標達成のためには、より一層の努力が必要な
状況でございます。このため、平成三十年六月から、ANA定期
貨物便が新たに
就航し、
北九州空港を深夜に出発し、上海、香港、バンコク、シンガポールへ翌日早朝に到着する物流ルートを実現させ、
令和元年度からは新たに
北九州空港における国際
貨物の通関体制を構築し、深夜
貨物便の強みを生かしながら、さらなる集荷促進のための取り組みを進めていきたいと考えております。
続きまして、四ページをお願いいたします。基本方針二、
地域間の連携強化と九州・山口の一体的発展についてでございます。
主な取り組みといたしましては、下関
北九州道路の早期整備に向けた調査取りまとめ、
空港、港湾、インターチェンジなどにアクセスする道路の整備等となっております。
続いて、五ページをお願いいたします。目標値と現状値でございます。鉄道
利用者数など三件につきましては、目標に対し順調に推移をしております。
一方で、県内延べ宿泊者数につきましては、当初の値よりも増加しているものの、より一層の努力が必要な
状況でございます。こちらにつきましては、西日本豪雨等の発生による国内の観光客の減少に伴い、外国人を含めた全体の宿泊者数が減少したことが要因となっております。今後は、交通事業者と連携し、関西より西からのさらなる誘客を図るとともに、中部地方からの誘客による国内観光客の掘り起こしに向けた取り組みを進めてまいりたいというふうに考えております。
続きまして、六ページをお願いいたします。基本方針の三、大
規模災害への備えと事故の未然防止についてでございます。
主な取り組みといたしましては、道路のり面等の崩落・落石、橋梁の落橋といった致命的な損傷を防止するための耐震対策、道路・港湾施設やバス、鉄道の保守・点検のほか、七ページに移っていただきまして、高齢者の事故防止、飲酒運転撲滅に向けた取り組みなどを行っております。
その下の表でございますけれども、防災メール・まもるくんの登録者数など二件につきましては、平成三十年度をもって目標を達成しております。県管理道路橋の落橋・崩落防止対策率など八件につきましては、目標に対し順調に推移をしております。
八ページをお願いいたします。主要ターミナル駅耐震化率など三件につきましては、今後努力が必要なものというふうになっております。まず、主要ターミナル駅耐震化率についてでございますが、これは西鉄薬院駅及び大橋駅におきまして、駅舎内のテナントの調整に日数を要したことから、工期にややおくれが生じていることが要因となっておりますが、今年度中の完了を見込んでいるところでございます。次に、交通事故死者数についてでございます。事故の発生件数につきましては前年から三千五百八十三件の減少というふうになっておりますが、死者数につきましては前年から三人の減少にとどまっているため、悪質性・危険性の高い交通違反者の取り締まりを強化するとともに、高齢者の交通事故抑止対策など、総合的な対策を推進してまいります。次の飲酒運転による交通事故発生件数についてでございますが、広報啓発活動や取り締まり等を推進してきたものの、前年から十八件増加というふうになっております。引き続き、第三次
福岡県飲酒運転撲滅推進総合計画に基づきまして、取り締まりの強化や関係機関と連携した広報啓発活動、交通安全教育などを推進してまいります。
恐れ入ります、九ページをお開き願います。基本方針の四でございます。地方創生のためのまちづくりと連携した交通網の整備についてでございます。
主な取り組みといたしましては、コミュニティーバス等の広域運行やデマンド交通の導入促進、駅やバスターミナルなどと公共施設や福祉施設とを結ぶ道路における歩道の拡幅や段差解消などのバリアフリー化などとなっております。
十ページをお願いいたします。目標値と現状値でございます。立地適正化計画の策定市町村数につきましては、平成三十年度をもって目標を達成しており、駅前広場の整備率など四件につきましては、目標に対し順調に推移をしております。
一方で、
地域鉄道
利用者数など三件につきましては、今後努力が必要というふうになっております。まず、
地域鉄道
利用者数についてでございます。これには甘木鉄道、平成筑豊鉄道、筑豊電気鉄道が該当いたしますが、当初の値よりも十三万六千人減少しておりますが、引き続き、沿線自治体などで構成します各種
協議会における利用促進の取り組みや平筑における観光レストラン列車の運行などにより、鉄道
利用者の維持・増加に努めてまいります。次に、駅・バスターミナルの段差解消率及びノンステップバスの導入についてでございます。現在、交通事業者により、国や県等の補助事業を活用しつつ、段差の解消だけでなく、道路の幅員確保や多機能トイレの設置、また車両更新時には原則ノンステップバスに切りかえるなど、取り組まれているところでございます。引き続き、高齢者や障がいのある方などが安心して移動できるよう、バリアフリー化に必要な予算の確保に努めるとともに、交通事業者に対する要望活動を実施してまいります。
続きまして、十一ページをお願いいたします。基本方針の五、地球温暖化対策の推進についてでございます。
主な取り組みといたしましては、交通渋滞の解消・緩和のための道路や踏切の整備、FCVなど環境対応車の普及促進などとなっております。
目標値につきましては二件ございますが、いずれも再掲でございます。
続きまして、十二ページをお願いいたします。数値目標の上方修正が一件ございます。先ほど、基本方針の四で
説明をいたしました立地適正化計画の策定市町村数につきましては、目標としておりました七市町村を達成いたしましたことから、令和三年度の目標値を十一市町村へと修正をいたします。
説明は以上でございます。どうぞよろしくお願いいたします。
57
◯渡辺美穂委員長 説明は終わりました。これより質疑を行います。
何か質疑はありませんか。縣
委員。
58 ◯縣 善彦
委員 せんだって、那覇
空港をお邪魔したのですが、その際に、先ほど
説明のありましたANAカーゴにつきまして、運ぶ物が少なくて大変苦戦しているという話が安里社長のほうからあったので、ちょっと不安を覚えたわけですが、せっかく昨年
就航して動き始めたものが、また途絶えるということになると困りますので、今後何か、工業製品がある程度多いというふうには聞いておりましたが、農産物とか、工業製品の規格とか、あるいは今後伸びていける要素、それがどのあたりにあるのか、もしお考えがあれば教えてもらいたいと思います。
59
◯渡辺美穂委員長 吉村空港事業課長。
60
◯吉村空港事業課長 那覇ハブのお話でございます。今、
北九州空港からANAの
貨物定期便が成田から
北九州空港を経て那覇
空港まで週五便飛んでおります。当初、ANA側としましては、一日当たり大体三十トンぐらいを運びたいということで
就航していただいているのですが、
委員御指摘のように、現時点では、十トンをちょっと超えているぐらいの数量となっております。
我々としましても、ANAと連携いたしまして、荷主様でございますとか、あとフォワーダー、そういうところに対して
セールス活動を一生懸命繰り広げておるところでございます。そういう中で、少しずつ認知度が上がってきているということもありまして、数量自体は減ってはおりません、微増ぐらいしているということでございまして、今後、
北九州空港に直接
貨物が運搬できる体制、これがとれますように、我々としても、物の流れをちょっと変えていかないかんということで、いろんな知恵を絞って一生懸命対応していきたいと思っております。
61
◯渡辺美穂委員長 よろしいですか。
ほかに質疑はありませんでしょうか。壹岐
委員。
62 ◯壹岐和郎
委員 わかったら教えていただきたいのですが、十ページの乗合バス
利用者数は非常に順調であるということで、下の
地域鉄道
利用者数はなかなか厳しい。乗合バスというのは、全県を押しなべての件数ですか。
63
◯渡辺美穂委員長 片山交通政策課長。
64 ◯片山交通政策課長 おっしゃいますとおり、全県での数になっております。
65 ◯壹岐和郎
委員 地域鉄道に即した、例えば、バスの
状況が
地域的にどうなのかというのは、分析はあるんですか。
66 ◯片山交通政策課長 積み上げの数でございますので、当然ながらその統計的な
資料はございますが、申しわけございません、ただいま手元に数字を持ち合わせておりません。
67 ◯壹岐和郎
委員 後でも結構なんですが、教えていただければ。
あともう一件、ノンステップバスの導入というのは
委員会でも取り上げたのですが、今二九・六で、下にずっと書いてあって、基本的には、車両更新時にずっと更新していくと。車両更新時に更新していったら、これで七〇%以上になるのはおおむねどのぐらいかかるんですか。
68 ◯片山交通政策課長
委員会のほうでも御答弁さしあげたところでございますけれども、現実としまして、
福岡県の中におきましては、西鉄さんが大部分のバスの所有を占めておられます。西鉄さんのバスの更新計画に基づいて更新されるということでございますので、今後の更新が毎年何十台というふうに必ずしも固まっているものではないと。数十台ずつというふうには聞いております。したがいまして、具体的に何年に七〇%というのを申し上げるのは難しいかと思いますが、少なくとも、現状では、この計画期間内での達成は困難だというところでございます。具体的に何年というのは、済みません、この場ではちょっと申し上げにくいところかと思っておりますが。
69 ◯壹岐和郎
委員 今、数字はいいですけど、更新を、こういうことを書いてあるわけですから、更新時には原則ノンステップバス、その辺は西鉄さんとしっかり
協議とかされていると思うんですけど、更新だけでいったらどのぐらいかかるのかというその辺の実態自体はやっぱりきちっと、できる、できないはちょっと、すぐ七〇%にというのは非常に厳しいんでしょうけど、その実態を把握しておっていただきたいと思うんですが、どうですか。
70 ◯片山交通政策課長 この問題につきましては、せんだって特別
委員会で取り上げられましたすぐ後に、西鉄のほうに
状況をヒアリングいたしまして、西鉄さんの更新計画、そういったものもヒアリングをしてきたところでございます。何分、それ相当額の投資を伴うものでございますので、西鉄さんも、今の時点でいつとか、何台ずつとかいう確約的なものはなかなか難しいというところでございました。ただ、実態として、御利用される例えば高齢者の方とか、障がい者の方、こういった方が困らないようにということで、今、仮に、ワンステップバスでありましても、スロープをつけるような形になっております。今、ビジョンのほうでお配りしておりますけれども、カラーの冊子の五十九ページに書いております。写真入りで入っておりますけれども、これはノンステップバスということで、乗車口のところにスロープが出ております。これはワンステップバスでありましても、こういった形でスロープを出して、障がい者の方あるいは車椅子の方とかでも乗れるようにという配慮は西鉄さんのほうでもやっておられますので、そういったことも含めまして、まず乗車される方々の利便性、不自由がないようにということは、西鉄さんのほうでも十分配慮していただき、その上で、ノンステップバスの導入についても、少しでも早く、加速するようにということをお願いしているところでございます。
71 ◯壹岐和郎
委員 よろしくお願いします。
業者の対応が非常に重要なので、県のこういう方針について、しっかりもう訴えられておると思うんですけど、引き続き御努力をよろしくお願いします。以上です。
72
◯渡辺美穂委員長 ほかに質疑はありませんか。樋口
委員。
73 ◯樋口 明
委員 五ページ、数値目標で、順調に推移しているもので、この表の一番下に、
福岡県への旅行満足率と書いてあって、現状値が一九・三、これは「大変良い」と回答した観光客の割合です。これはどういう指標に基づいての満足率なんですか。旅行が楽しかったという指標ですか、それともこれは交通のことについてですか。
74
◯渡辺美穂委員長 片山交通政策課長。
75 ◯片山交通政策課長 これは具体的には、観光局のほうで行っているものでございますけれども、したがいまして、交通面だけではなくて、旅行での満足度というふうな指標だというふうに聞いております。
76 ◯樋口 明
委員 それだったら、ここで議論する話じゃなくなるんだろうと思うんですけど、一応言いますけど、これ、
福岡県に来られた方で、大変よいと答えた方が現状で一九・三%しかいないということですよね。これって私は低い数字だなと思っていて、これから
福岡県がいわゆる観光でもっと集客をしていこうというようなことを考えたら、これはもっと頑張らないといけない数字だなというふうに思うんですよ。この目標値が二〇%なんですよね。これも余りにも目標としては低い数字なのかなと思っていて、
福岡県に来た観光客の方が、
福岡県がいい県だったと、旅行は楽しかったと思ってもらえる人の割合というのは、もっと高く設定する必要があると思うんですよ。だから、この辺は部局が違うから余り言ってもしようがないけど、でも、ここはちょっと低いのかなというふうに思っていて、もっと目標を高く持って頑張ってもらう必要があるんじゃないかというふうに思います。議論にならないと思いますから、要望で。
77
◯渡辺美穂委員長 よろしいでしょうか。
ほかに質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者がある〕
78
◯渡辺美穂委員長 ほかにないようですので、以上で、本件の質疑を終わります。
次に、
議題にはありませんが、その他として何かございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者がある〕
79
◯渡辺美穂委員長 特にないようですので、次に進みます。
次に、「今後の
委員会活動について」お諮りいたします。
このことについては、正副
委員長に御一任願いたいと思いますが、いかがでしょうか。
〔「
異議なし」と呼ぶ者がある〕
80
◯渡辺美穂委員長 御
異議がございませんので、そのようにさせていただきます。
最後に、会議録署名
委員を指名いたします。樋口明
委員、原田博史
委員、お二人を指名いたしますので、よろしくお願いいたします。
以上で本日の議事は、全て終了いたしました。
これをもちまして、
空港・
交通等調査特別委員会を閉会いたします。
どうもありがとうございました。
午 前 十 一 時 五 十 九 分 閉 会
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