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令和元年 スポーツ立県調査特別委員会 本文 開催日: 2019-11-26
令和元年 空港・交通等調査特別委員会 本文 開催日: 2019-11-26

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  1. 福岡県議会 2019-11-26
    令和元年 スポーツ立県調査特別委員会 本文 開催日: 2019-11-26


    取得元: 福岡県議会公式サイト
    最終取得日: 2023-05-07
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1    令和元年十一月二十六日(火曜日)    午 前 十 時 五 十 八 分 開 会 ◯塩川秀敏委員長 それでは、定足数に達しておりますので、ただいまから、スポーツ立県調査特別委員会を開会いたします。  なお、中島障がい福祉課長から欠席届が出されておりますので、念のためお知らせいたします。  それでは議題に入ります。  本日の議題は、お手元配付のとおりであります。御確認をお願いいたします。  それでは、まず、「福岡スポーツ推進条例(仮称)の制定について」を議題といたします。  執行部説明を求めます。中平スポーツ振興課長。 2 ◯中平スポーツ振興課長 それでは、福岡スポーツ推進条例制定について御説明いたします。委員会資料の一ページをお願いいたします。  前回、八月に開催いたしました委員会では、条例制定の趣旨、有識者会議であります福岡スポーツ推進審議会において意見聴取を実施すること、それから、条例制定に向けたスケジュールについて御説明をさせていただきました。第一回目の有識者会議では、一枚おめくりいただいた二ページのとおり、さまざまな観点から御意見をいただくことができました。これらの御意見を踏まえまして、県のスポーツ推進するために必要な項目を検討し、別紙としておりますが、A3版の福岡スポーツ推進条例骨子案を作成いたしたところであります。第二回の審議会では、このA3版の骨子案に加えまして、三ページにあります他県条例との比較、さらに参考資料として、これはまた別とじでございますが、おつけしておりますものをたたき台として審議会にお配りをし、御意見をいただいたところであります。その際にいただきました御意見は、委員会資料四ページにお示ししているとおりでございます。なお、この骨子案は、今後条文にしていく中で、法律御専門の方との協議や市町村への聞き取り、委員会県民生活商工委員会での御意見を踏まえまして、条文から落ちる項目や、条例ではなく、福岡スポーツ推進計画の中で、個別具体実行性を持たせて進めていくものとして整理する項目などが出てくる可能性はございます。まず、本日は現時点における条例骨子の素案として、委員の皆様から内容や項目について御意見をいただきたいと考えております。  それでは、A3版の別紙の資料と、参考資料と右肩に打っております資料、この二つをもとに福岡スポーツ推進条例骨子案の概要について御説明させていただきます。  まず、条文は前文に始まり、全体を三つの章で構成したいと考えております。前文では、スポーツの価値や条例の背景を踏まえ、本県のスポーツ推進する条例必要性について触れております。  次に、第一章は、総則として、条例の目的と基本理念、県の責務等に触れております。さらに、スポーツ推進する基本計画を第二章として定め、第三章では、福岡県のスポーツ推進する基本的施策を、スポーツ活動推進スポーツ推進する人づくりスポーツ推進する環境づくり、そして、スポーツを通じた地域振興の四つの節でまとめ、福岡県のスポーツそのもの推進することはもとより、スポーツ立県福岡の趣旨も踏まえまして、スポーツを通じた地域振興についても示してまいりたいと考えております。このうち、福岡県において独自に、または重点的に条例に盛り込みたいと考えている項目に絞って、参考資料のほうで御説明させていただければと思います。  まず、参考資料を一枚おめくりいただいて、二ページでございますが、四の県の責務等の中の(三)スポーツ団体等役割三つ目の黒丸、プロスポーツチーム役割、協働についてでございます。ラグビーワールドカップ二〇一九での日本代表の大活躍やホークス初の三年連続日本一など、日本代表チームプロスポーツチームが県民の皆さんに与える影響は大きなものがございます。このことを踏まえまして、県に拠点を置くプロスポーツチーム役割条文に明記することで、スポーツを通した地域づくりのパートナーとして、積極的な役割を果たしていただくことを期待しているところでございます。  次に、その下、(四)アスリート役割についてでございます。県を代表するようなトップアスリートは、そのスポーツに取り組む姿勢や心構えが子どもたちにとって見本となると考えており、スポーツにおける健全性等や自他を尊重し、フェアプレーに取り組むよう努めてもらうことを期待しているところでございます。このように、アスリート役割を定めている条例は他県にはなく、本県独自の項目となります。  続けて、四ページをお開きいただければと思います。基本的施策の第一節、スポーツ活動推進の中にあります6)障がいのある人のスポーツ活動推進についてでございます。この項目は他県でも多くの県が定めておりますが、本県においても重要であると考えている項目の一つでもあります。特に本県独自の内容として、障害者差別解消法の趣旨も踏まえ、障がいのある人が利用しやすい施設環境整備や合理的な配慮の提供について、条文で触れてまいりたいと考えております。  その次の7)女性のスポーツ活動推進についてでございます。この項目は、女性活躍推進の面からも、女性の身体的特性や妊娠・出産といったライフステージに応じたアスリート支援必要性に鑑みまして、条例に盛り込みたいと考えております。この項目につきましては、先日の第二回福岡スポーツ推進審議会において、そのような考え方基本理念に入れてはどうかといった御意見や、基本理念ではなく、項立てをしていくべきであるという考えなど、委員の皆様からさまざまな御意見をいただいた項目でもあります。事務局としましては、いただいた御意見等を踏まえながら、県のスポーツ推進する条例項目としてふさわしいかどうか、引き続き検討してまいります。  続いて、スポーツ推進する人づくりに関する施策の中の2)人材の育成及び活用についてでございます。この中では、スポーツ指導者等の育成・活用だけでなく、アスリート指導者が現役を退いた後も、スポーツで培ったスキルを幅広く社会に生かすことができる環境づくりを想定しているところでございます。  続いて、その下、(三)スポーツ推進する環境づくりでは、1)スポーツにおける健全性等の向上を条例に盛り込みたいと考えております。福岡スポーツ推進計画では、県が留意すべき事項として、スポーツインティグリティの向上を掲げておりますが、スポーツインティグリティという言葉がまだ一般的でないことから、スポーツインティグリティが示すスポーツ健全性誠実性高潔性をまとめて、スポーツにおける健全性等と表現をさせていただいております。  最後に、五ページ、(四)スポーツを通じた地域振興についてであります。ここでは、スポーツ推進計画でいうところのスポーツの力で福岡県を元気に、の考えのもと、条文化を目指しているところでございます。この中の2)スポーツを通じた産業の振興は他県にはない本県独自の項目でございます。スポーツ地域が持つさまざまな資源、課題、例えば健康や食、福祉、観光など、これらをスポーツとかけ合わせ、地域経済活性化につなげていきたいという考えで、条例に盛り込んでまいりたいと考えております。また、スポーツ産業化として、指導者プロフェッショナル化など、今後、国が推進していくスポーツそのもの産業化についても触れたいと考えております。
    3)スポーツを通じた国際交流も、他県にはない本県独自の項目であります。県では、ラグビーワールドカップのレガシーとしてアジアラグビー交流フェスタに取り組むほか、オリンピックパラリンピック事前キャンプの誘致を機に、相手国と交流するホストタウン取り組みなどを進めております。これらの取り組みの成果を一過性のものにすることなく、今後も国際交流の手段としてスポーツを活用すべく、項目として盛り込んでまいりたいと考えております。  長くなりましたが、説明は以上でございます。御審議のほどよろしくお願いいたします。 3 ◯塩川秀敏委員長 説明は終わりました。これより質疑を行います。  何か質疑はございませんか。浜崎委員。 4 ◯浜崎達也委員 非常に素晴らしい条例だと思います。まず、この条例自体福岡県、政令市も含めて全県的に通用するというか、使う条例でしょうか。 5 ◯塩川秀敏委員長 中平スポーツ振興課長。 6 ◯中平スポーツ振興課長 この条例につきましては、県の責務を定めるということでございますので、まずは県がスポーツに関してこのようなことをしっかりやっていくということを県内外に示す条例というふうに考えております。その中で、このA3版の資料でいいますと、四の責務役割の中に(二)から(六)まで、県以外の団体の役割という示し方をさせていただいております。この中には市町村役割と、これにつきましては市町村役割とするのか、市町村との連携とするのか、これはまた今後検討してまいらなければならないと考えておりますが、もちろんスポーツ立県、あるいはスポーツ振興を図っていく上では、それぞれの市町村スポーツに対する活動を活性化していただく必要もあるかと考えておりますので、ここにつきましても、県内すべての市町村に対して周知をし、一緒になって取り組んでいくという姿勢を示したいと考えております。 7 ◯浜崎達也委員 そこで、このスポーツアスリートもさまざまあるんですけれども、やはり草の根スポーツ振興が私は非常に大事だと思うんです。ソフトボールにしても何にしても、やはり小さいころから身近なところでできる、そういう場所があまりにも市町村では少ないんですね。私が住んでいる南区でもそうなんですけれども、五郎丸選手が小さいころにいたラグビーチームがいつもがんセンターで練習していたんですけれども、がんセンターの建てかえに伴ってものすごく困ったんですよ。これは福岡市内なんですけれども、那珂川のほうでようやく練習場を見つけたんです。伝統的にずっとやっているクラブチームなんですけれども、そのときに私も感じたのは、福岡市内なら特にそうなんですけれども、公園があっても、いろんな制約があってなかなか球技とかできない。児童公園ということもあるんですけれども、身近にスポーツのできる、できるところはどうかというとかなり込み合っている、市民センターなんかもですね。そうなったときに、この条例における市町村役割、この中でしっかりそういう、何といいますか、基本的施策の中にあります多様なスポーツ活動に参加する機会の創出、また環境整備ですね、この辺は私は非常に大事だなと思う。そこからアスリートというのは誕生していくと思うんですね。そういう観点をしっかりお願いしたいと思っております。 8 ◯塩川秀敏委員長 施設面もあるので、お答えできますか。 9 ◯中平スポーツ振興課長 子供たちスポーツ活動に親しんで、スポーツ好きになってもらうためには、やはりスポーツ活動の場としての施設は重要であろうと考えております。そのほかにも指導者がいることとか、さまざまな条件があろうかと考えておりますが、その場につきましては、県でもさまざまな公園とか体育館とか、そういったものの整備に努めておりますが、今御指摘の部分については、草の根のという意味でいえば市町村施設ということになろうかと思いますので、こうしたことにつきましては、市町村のほうとも連携を取りまして、その整備と活用については、しっかりと相談をしながら努めてまいりたいと考えております。 10 ◯浜崎達也委員 スポーツ立県というからには、どこの県よりもそういうことが進んで、地域においてもスポーツに携われるチャンスが多い、そういうところを目指してしっかり取り組んでもらいたいと思います。以上です。 11 ◯塩川秀敏委員長 井上順吾委員。 12 ◯井上順吾委員 これは一つの見方なんでしょうけれども、まちというのはどんどん変わっていきますし、市町村というとらえ方をするわけで、昔はよく公園には遊具があって、遊具も全国どこでも同じような遊具。今は地方として出てきているのは、できれば広場、自由にボール蹴りができたり、そういう広く遊べるような、広くちょっとしたスポーツができるような、そういう一つの環境を県のほうで、例えばこれから公園を再整備していくときには、今までは遊具が絶対的なものであったかもわからないけれども、でも、やっぱり健康な子どもたち、運動ができる子どもたちをより多くつくるためには自由な広場、どちらかというと、芝生公園であったり、何かそういうものを県として、こう条例制定にあわせて市町村のほうに提案をしていくと。その中には必ず公園条例とかいろんなものが絡んできますので、これは都市計画とか、そういうところと連動していかなければいけないんですけれども、できれば指針として、条例が絡むものがあれば何かそういう見直しを含めて、今、浜崎委員が言われたように、できるだけスポーツができるような環境整備、そういうものを検討していただければと、そういう要望です。 13 ◯塩川秀敏委員長 要望でいいですか。では、検討していただければと思います。原口委員。 14 ◯原口剣生委員 関連して。今、施設の問題があったんですが、例えば、私どもが住むところは筑後川という河川があります。河川敷でよくサッカーでもラグビーでもするんですが、まず一番言われるのは、走り回る土壌、これがガタガタなんですね。だから、足をくじいたり、そういうけがにつながるような大きな施設が多い。そういった整備は、県として、このスポーツ振興条例の中でどういうふうな指導をしていかれるおつもりですか。 15 ◯塩川秀敏委員長 中平スポーツ振興課長。 16 ◯中平スポーツ振興課長 この条例につきましては、スポーツ推進に関する基本理念をしっかりと定めたいということと、県の責務役割、これを明確にお示ししていきたいと考えております。今、御指摘のありました、けがのない、安全に運動ができる施設についても、この環境というところに当たろうかと考えておりますので、県が有するもの、国が持っている場所、それから市町村が持っている施設、さまざまあろうかと思いますので、そういった関係者とはしっかりと協議ができるように、このスポーツ環境整備といったところで、広く、ここにいうスポーツ環境というのは、施設ももちろんございますし、指導者といった人的な環境といったものも広く環境としてとらえておりますから、この条例の中で広く示すことによって、その中に読み込めるようにしっかりと考えてまいりたいと思います。 17 ◯原口剣生委員 今言われるようなことはよくわかるんですが、これはずっと今まで言われてきたことだと思うんですね。ところが、各市町村においてもそういったものがなかなかやれていない。だから、河川敷は空いておっても、そういったところを使いたくないという方はいっぱいいらっしゃると思うんです。今度ラグビーワールドカップがありました。ああいうふうにちゃんとしたラグビー場でやるについてはけがもないし、風の対向的なものもない。そういう中で一つお願いしたいのは、これは生涯のスポーツとして、高齢者がやるのはグランドゴルフとかがあるんですが、あまり大きくない広場でもこれはできると思うんですね。その中で高齢者が言われるのは、ある程度の屋根つきポールがどんと立って、屋根がある程度立って、その中での大会というものをできることはないだろうかという要望を私たちはよく受けるんですね。確かに、施設をつくるにおいても財源的なものが要るというのはわかるんですが、そういった高齢者に対してもやさしい、また子どもに対してもやさしい、そういうふうな全天候でできるような施設、そういったものもこういった中において取り組んでいこうということはお考えでしょうか。 18 ◯塩川秀敏委員長 中平スポーツ振興課長。 19 ◯中平スポーツ振興課長 例えば今、上に屋根がついているというところでいえば、北九州市の穴生ドームとか、そういったところがあると思いますが、どのような施設整備していくべきかというところは、この条例の中に明文化してうたい込むというよりは、この環境整備の中に広く読み込めるように考えていきたいと思っております。それから、主にそれぞれの地域ということになりますと、市町村施設が多くなろうかと思いますが、今、県では県内六十の市町村を集めたスポーツに関する勉強会を開催させていただいておりまして、その中で、どうしても市町村スポーツに関する方々は、スポーツだけではなくてほかの文化とか、いろんなことも一緒になってやっておられる方々が多くございます。そういう感じでいいますと、なかなか忙しくてスポーツのことをしっかり考えられないというところもあるようでございまして、そういった方々に集まっていただいて、せっかくこういうオリンピックとかラグビーで盛り上がっている時期であるので、そういったことを契機にスポーツで少しまちづくりをしていこうよという提案、県と市町村が一緒になって考えているところでございまして、多くの市町村が新しい事業を生み出してくださっております。そうした中では、やっぱり施設が要るよねという考え方も声としては上がってきておりますので、そういった中でもこの条例にうたい込ませていただいて、並行して、施策的にもそういった市町村方々との協議の中で、そういった施設整備についても考えられるように進めてまいりたいと考えております。 20 ◯原口剣生委員 これは要望にかえますが、ラグビーワールドカップが今度ありました。大変ブームになりました。ブームになってくると、ラグビー場というところを指摘されます。たしかに運動公園ラグビー場にできるようなところがあるんですが、サッカーゴールポストがぽんと置けるが、ラグビーリッチポールを立てなくてはいけない。そういった中において、そういったところがあるにもかかわらず、そういったことがやれないというのが多いと思うんですね。だから併設してやれるようなこともこの中でお考えいただいて、福岡県の中でそういう施設はいっぱいあると思うんです。そういう多目的で使えるような形の中で推進できるようなことをぜひうたってほしいなと、これは要望でございますから、よろしくお願いいたします。 21 ◯塩川秀敏委員長 冨田委員。 22 ◯冨田徳二委員 条例ですから、みんなで意識を共有するということになるんだろうと思うので、ここの前文のところで、私が読み切れてないのかもしれませんが、スポーツはということから始まっているので、規範意識の醸成、社会性確保あたりも、おそらく具体的にはあるんでしょうけれども、中に基本理念としては入れておくべきじゃないかという気がしておりますが。 23 ◯塩川秀敏委員長 中平スポーツ振興課長。 24 ◯中平スポーツ振興課長 ありがとうございます。そういったところも含めて、この基本理念、あるいは前文の中にしっかりと盛り込めるように検討してまいりたいと思います。 25 ◯塩川秀敏委員長 今、施設面意見がいっぱい出ていますが、直接ではないかと思いますけれども、一番関係の深い山田部長さんに、確固たる答弁はできないと思いますけれども、今、委員のほうから出ました骨子案の中では生涯スポーツに関しても環境整備がうたってあるし、スポーツ環境整備及び活用促進ということで、整備をしっかりやっていきますということが出ておりますので、県知事もしっかりスポーツ立県ということを打ち出してありますので、それなりのお考えはあると思いますが、そういう意見があったということを何らかの形で知事に伝えるなりして、こういう意見が強かったということを伝えてもらいたいんですが、いかがですか。山田人づくり・県民生活部長。 26 ◯山田人づくり・県民生活部長 今、施設整備に、あるいは子どもたちスポーツのお話でありますとか、もっと多目的に、多角的に活用できるようにする方法もあるんじゃないかというさまざまな御意見をいただきました。もちろん、きょうの御意見につきましては知事のほうにもいろいろ相談をして、検討をしていきたいと考えていますし、条例ではどうしても大きな方向性、基本的な考え方、ここを定めることになります。今後、この条例の方向に基づきまして、県庁内の関係の部局でありますとか、それから各市町村ともいろんな協議をさせていただく中で、スポーツ環境整備が少しでも進むように努めてまいりたいと考えております。よろしくお願いいたします。 27 ◯塩川秀敏委員長 ありがとうございました。ほかには。  ちょっと私のほうからお願いなんですが、この委員会は次回は二月五日しかないんですよ。皆さんも勉強は十分されてきたと思うんですけれども、お手元資料の三ページを開いていただいていいですか。ここに福岡スポーツ推進条例と他県条例との比較というものをつくっていただいております。条例をつくっている他県の項目がずっと挙がっているんですが、右端のほうに十四とか十二とか十四とか四とか書いてありますが、これは、もう御存じと思いますが、十四は十四の条例に載っていますよということです。その数段下にアスリート役割がゼロとありますね。これはほかの条例にはない、福岡県だけが制定しているものですよということでありますので、全体をずっと見ていただいて、ゼロがインティグリティから、下のほうにあるスポーツを通じた産業の振興スポーツを通じた国際交流。その下の定義からについては、これはうちにはないと。ほかのところには、こういうところにこういうのが載っていますということですので、大体他県と比較をしてみたときに、一覧表として非常にわかりやすい表をつくっていただいておりますので、こういうことをごらんいただきまして、今のこの条例条例案で骨子ですけれども、こういうことでいいのかというのを、ちょっと二、三分時間をとりますので、もう一回お目通しをいただいて、お気づきの点などありましたら、きょう言っておいていただかないと、なかなか言う機会がございませんので。大橋委員。 28 ◯大橋克己委員 ちょっと気になっていたんですけれども、前回もお話をしたかもしれませんけれども、地域スポーツとかスポーツ少年団の役割というのは、少子・高齢化になってきて学校の再編が進んでいる中で、非常に大きくなってくると思うんです。そういう中で、骨子案の中にはたしかにスポーツ団体として書いてありますけれども、もう少し地域スポーツといったところを強調するというか、今後は多分重要性が高まってくると思いますので、このあたりもしっかりと別建てにする必要があるんじゃないかという思いがあるんです。今、委員長から言われたところからいうと、この地域スポーツというところが三他県で制定されていますけれども、本県の条例では地域は今のところ別建てになっていないというふうになっていますので、このあたりとの兼ね合いの中で、地域スポーツの団体の役割とか、そういったところも考えていくのも一つの考え方じゃないかと思います。 29 ◯塩川秀敏委員長 中平スポーツ振興課長。 30 ◯中平スポーツ振興課長 地域スポーツ振興、御指摘のとおり大変重要な課題だろうと思いますし、その担い手として、県内に現在八十一ございます総合型地域スポーツクラブの役割も大きいと考えております。基本的にここでお示しをいたしましたスポーツ団体等というふうにくくらせていただいておりますが、この中には、今御指摘のようなクラブなども含まれると考えております。今の御意見としましては、それを別建てしてはどうかというふうな御意見でございました。ちょっとこの後検討させていただければと思います。ありがとうございます。 31 ◯塩川秀敏委員長 ほかにお気づきの点がありましたら、きょうできるだけ出していただいておったほうがいいんですが。原口委員。 32 ◯原口剣生委員 これは、スポーツを専門的にやるもう一個前の地域というのが今言われるスポーツのあり方なんですが、例えば各小学校の中において、私たちのところで久留米オリンピックというのがあるんですが、これは陸上、綱引き、親から子どもまで入ってやるスポーツなんですが、これが校区のまちづくり振興会の方々が、子ども集めが大変だから、もうこういったものをやめようという声が地域で出てきているんですね。ということは、集団的に集まってやるスポーツそのものがここでなくなりますよと。その中から足の速い子、持久走、いろんな力のある子、そういった子を認めていく中において、粗削りの子を見つけていくというのは大変必要だと思うんですが、その地域がそういった活動をやめようという声が出てきているのは御存じでしょうか。 33 ◯塩川秀敏委員長 中平スポーツ振興課長。 34 ◯中平スポーツ振興課長 県内くまなくということではございませんが、そういった話が多くの地域であるというのは聞いております。 35 ◯原口剣生委員 だから、そういったところをもう一回行政、県も、市も町もなんでしょうけれども、そういったところと手を携えていかないと、校区のまちづくり振興会とか、そういったところにぽんと投げて、はい、こういう大会を開きますから集めなさいというのは、なかなか無理な話だろうと思っているのが今日なんですね。昔は遊びごとがなかったから、そういうことをするとわっと人が集まってきていた。ところが、今はいろんな遊びとか、親がどこそこに行ったりとかいうことで、集まること自体になかなか難しさが出てきている。こういったところからこのスポーツに対して興味を持たせる、これも必要じゃないのかということでちょっと思ったもんですから、これはちょっと頭の中に入れておってもらえばいいと思います。 36 ◯塩川秀敏委員長 ほかに。浜崎委員。 37 ◯浜崎達也委員 基本的施策、これは文教委員会で質問しなきゃいかんのかもしれませんが、学校におけるスポーツ環境推進というのがありますね。教育の資質の向上というのは、何に対してもこの言葉で終わっているんですけれども、私はちょっと前に、中学校の全国大会に出るようなメンバーがおったときに、県立高校に引っ張られて行ったんですけれども、行った瞬間に先生がかわって、その子は走り高跳びで全国で二番目ぐらいだったんですよ、女子でしたけれども。その子がやる気をなくしたんですよね。自分を引っ張ってくれた先生が若松かどこかに転勤になったんですね。校長もかわる、担当の先生もかわる、そして走り高跳びの機材といいますか、それもそこにはなかったので、入れると言っていたんですけれども、結局、先生がかわって、入れもしなくて、その子はバレー部に移ったんですね。そういうこともあって、非常に人材の遺失といいましょうか、そういうケースもあるので、この資質の向上ももちろん大事なんですけれども、そういう人事のあり方といいますか、そういうことも踏まえて、条例に入れろとか言う力はないんですけれども、やっぱりそういうことが連続性の中でアスリートの輩出になっていくんじゃないかと思うんですね。学校教育の中でそういうことをしっかり取り組んでもらいたいと思います。文教委員会ではないですけれども、そういう話をさせていただきました。きょうは文教関係もお見えになっていると思いますので、一言お答えください。 38 ◯塩川秀敏委員長 稲富体育スポーツ健康課長。 39 ◯稲富体育スポーツ健康課長 委員御指摘の件でございます。推薦入試等で入学した子が教員の人事異動等で環境がなくなったということでございますので、教員の人事配置等につきましては、私どもの課でなくて教職員課がやっておりますけれども、まずは中学と高校のつなぎといいますか、県立高校でも営業活動といいますか、生徒を募集するに当たって、こういう生徒に受けてほしいということもございます。その中で注意しないといけないのが、県立高校の場合は人事異動等があるということなので、そこについては、十分そういったことを踏まえてやるようにするべきだろうと私自身は思っております。  この条例で定めておりますのは、指導者の資質向上ということで、もちろん小学校、中学校、高等学校、授業をする力を高めるというのと、中学校、高等学校においては部活動の指導力の向上ということを視野に入れて定めさせていただいておりますので、そういったところに今後とも取り組んでまいりたいと思っております。 40 ◯塩川秀敏委員長 ほかに。井上博隆委員。 41 ◯井上博隆委員 基本的施策の幼児期のスポーツ活動推進の幼児期からスポーツ活動に参加する機会の提供というのは、これは具体的にだれが提供するということを想定してあるんでしょうか。 42 ◯塩川秀敏委員長 中平スポーツ振興課長。 43 ◯中平スポーツ振興課長 これは、広く子どもたちに関わる大人ということになりますが、親が主な大人ということになろうかと思います。ただ、幼児期のスポーツに、あるいは運動に、体を動かすことに、あるいは遊びの中に体を動かすということを取り入れるといったことは、その後のスポーツに、あるいは体力の向上に非常に大きな役割があるとも言われておりますので、この幼児期の運動体験をしっかりつけるためには、まずは親が子どもスポーツを、体を動かす経験をさせようという、外で遊ばせようとか、そういったことを感じていただけるような取り組みを進めていく、これは県や市町村が一緒になってやっていくものであろうし、その場として受け入れてくれるような場所づくりとしては、例えば先ほども出ましたが、総合型地域スポーツクラブとか地域クラブチームとか、卓球クラブとか、小さなころから始めていたほうがいいと言われている卓球は、そういった幼児を受け入れられるような仕組みもつくっていただいておりますし、そういったクラブやサークルといったところをたくさん地域の中で準備をし、そしてその中で子どもたちが楽しめるように、親がそこに行きなさいと言ってくれるような意識づけというものを県としてもしっかりやっていきたいという意味で、ここに書かせていただいております。 44 ◯井上博隆委員 担当課は課長のところですか。 45 ◯中平スポーツ振興課長 基本は、スポーツに関することはうちが所管ということになりますが、うちだけではなくて、全庁的に子育て支援課とか、そういったいろんなところが絡んでやっていくべきだろうと考えておりますので、県を挙げて協力体制をとってやっていきたいと思います。 46 ◯塩川秀敏委員長 ほかに。守谷委員。 47 ◯守谷正人委員 全体を見回してきちんとできている文ではありますけれども、高齢者施策についてがいまいち少ないような気がしました。文章的にはねんりんスポーツのことが載っておりますけれども、福岡県挙げて今は健康寿命を上げようという中において、高齢者の健康維持というのは非常に大事じゃないかなと。それにはスポーツを使っていくという、そういう内容が意外と少ない。載ってはいますけれども、意外と少ないなという印象はありました。先ほど原口委員から地域スポーツが減少しているという話もありましたし、そのメインでやっているスポーツ推進委員の研修会というのが十二月に行われるという御案内をいただいております。例えばその中で、こういうことを県がやろうとしておりますけれども、現場の声はどうでしょうかというふうに、丁寧に県民の方に聞くというのも一つの案じゃないかなという気がしました。ちょっと私が今気づいたことで、二点ほど述べさせていただきました。 48 ◯塩川秀敏委員長 中平スポーツ振興課長。 49 ◯中平スポーツ振興課長 ありがとうございます。健康寿命の延伸というのは、スポーツ活動を通してというところでいいますと、非常に大事だというふうに考えております。この中で、基本的施策で幼児や学校とか女性、障がいのある方というふうな表現をしておりますが、その中に、今の御指摘では高齢者スポーツということも入れてはどうかということかなと感じましたが、それにつきましては、これからどのように入れ込んでいくのか検討をさせていただきたいと思います。  もう一つの御質問でございますが、広く県民の皆さんにお話を聞いてみたらどうかと。特にスポーツ推進委員さんとか、直接現場でやられている方々にというふうなこともございました。これにつきましては、我々もそのスポーツ推進委員さんたちとお話をする機会もたくさんございますし、日ごろからそういったお話は聞かせていただいております。また、これは県だけでつくるのではなくて、広く市町村方々にもこういったことをやってくれないかという話をするような理念条例でありますので、そういった意味では市町村の皆さんにもしっかりとお話を聞いた上で、この条例制定してまいりたいと考えております。 50 ◯守谷正人委員 十二月八日ですか、スポーツ推進委員の研修会をやられるということで、県のほうからだと思いますので、そのあたりも一つのチャンスではないかと思います。よろしくお願いしておきます。 51 ◯塩川秀敏委員長 井上順吾委員。 52 ◯井上順吾委員 今、高齢者の健康スポーツということですが、きょうは保健医療介護部長もおられるから。私は卓球をしているんです。卓球をしていて、四百六十人ぐらいの、卓球の中でも硬式とラージボールという部門があるんですけれども、ラージボール部門といったら、五十歳から八十何歳まで、四百六十人ぐらい九州から集まってこられる。その中で私が手を挙げさせたことがあるんです。私の調査に協力してくださいと、そして目をつぶってください。皆さんの中で友だちが認知症で、自分のクラブをやめた人が何人おられますかと。できれば手を挙げてくださいと。手を挙げた人は四人です。だから、高齢者スポーツをいかに推進するかによって、家から出る元気なお年寄り、高齢者、そして何よりも時間をいっぱい持っている人たちですから、いつでもその趣味のスポーツに行くことができる。ということは、やはり一人にならない、そして閉じこもらない、元気な高齢者になる。これがまさしく、今、守谷委員の言われたように、そういうところの調査をやっていただいて、そして、これが医療費の削減につながっていく、これからの高齢者施策の中でこれが重要な柱になっていくという、これは卓球に限らず、バレーボールであったりバウンドテニスとか、いろんなニュースポーツができていますので、先ほど原口委員が言われました、そういう環境を整えることによって、そこに人が動き出すという、何かそういうものをぜひ発信をしていただきたいというのが私のお願いです。 53 ◯塩川秀敏委員長 大群健康増進課長。 54 ◯大群健康増進課長 御指摘の高齢者スポーツというか、私たちが健康づくりということで、運動習慣の定着を進めていく。その中で健康寿命の延伸を図っていこうということで、取り組みの柱の一つとして運動習慣の定着というものを掲げております。御指摘のように、それぞれのスポーツ、私自身もサッカーをやっているんですが、ずっと年代を追ってもできるようなスポーツ環境というのが非常に大事だと思いますし、私たちが今進めているのは、だれもが気軽に楽しめるということで、スロージョギングであったり、ウォーキングであったり、ケアトランポリン、そういったものに参加していただいて、高齢者の方も含めて健康寿命を延ばしていただくという取り組みを引き続き推進してまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。 55 ◯塩川秀敏委員長 ほかにないようですので、以上で、本件の質疑を終わります。  次に、「福岡県のスポーツ推進に係る基金の創設について」を議題といたします。  執行部説明を求めます。中平スポーツ振興課長。 56 ◯中平スポーツ振興課長 それでは、引き続き委員会資料の五ページをお願いいたします。  福岡県のスポーツ推進に係る基金の創設についてであります。前回、八月に開催いたしましたこの委員会の中では、基金の方針について御説明をさせていただきました。その際、基金を何に使うのか、その目的についてはこの五ページの資料にお示しをしております二点、トップアスリートの育成と大規模スポーツ大会の誘致・開催等とする旨を御確認いただいたところであります。現在、前回いただきました御意見等を踏まえまして、基金の創設に向け検討を重ねているところでございますが、二の検討課題の枠囲みにお示しをしておりますような課題も見えてまいりました。(一)トップアスリートの育成に関しては、トップアスリートをどのように定義すべきかといったことや、次世代アスリートの養成については、事業そのものを支援するのか、あるいは個人を支援するのかといったことも決定をしていかなくてはならない、整理をしていかなくてはならないと考えております。また、大規模スポーツ大会の誘致・開催につきましても、国内外で開催をされている大会のうち、どのような大会の誘致・開催に基金を活用すべきかなど、さまざまな内容について検討が必要となってまいります。今後、このような課題を整理した上で基金の事業の範囲やその規模、どのように管理・運用をしていくのかなどを具体化し、改めて委員会に御提案をさせていただきたいと考えておりますので、まずは、本日はこうした検討課題について御審議をいただければと思います。  簡単でございますが、説明は以上でございます。よろしくお願いいたします。 57 ◯塩川秀敏委員長 説明は終わりました。これより質疑を行います。  何かございませんか。この答えは出ないと思いますけれども、いろいろ御意見をいただいたら、そういうものを含めて執行部考えてくると思いますので。井上順吾委員。 58 ◯井上順吾委員 基金の活用、基金をいかにということだろうと思うんですね。今回のラグビーワールドカップ、特に九州というのを感じたのは、福岡県と大分と熊本、三県でラグビーが開催された。そういうことによって、福岡県だけに限らず、北部九州に広い範囲になったわけですね。だから、まさしく九州の成長戦略の中にスポーツが一つの柱になっておりますから、だから観光産業、そして、ここに書いてあるように、大規模なスポーツ大会をこの九州、福岡に呼ぶことによって、そこに多くの人が流れてくる。そして、そこに宿泊をする、買い物をする。大きな大会は、おそらく一週間から十日間ぐらい、事前準備から大会とか関わるわけですね。そこに千人規模とか一万人規模とか、そういう形で訪れるわけですが、そこでネックになっているのが、公共の施設であれば、当然利用料条例がある、使用料条例がある。それはいい体育館ほどやっぱりそれなりの値段を取るわけです。でも、インカレであるとか、そういう規模であっても、やっぱり使用料が高いものだから、なかなか地方までそれを伸ばしてというようなことがあるみたいなんですけど、できれば、その使用料を、減免するということではなくて、こういう基金をもって助成をしてやる。そういうことの視点の中でネックとなるものを解消できないかということの要望を受けたりするわけなんですけれども、それについて、もし御意見があれば。 59 ◯塩川秀敏委員長 中平スポーツ振興課長。 60 ◯中平スポーツ振興課長 (二)大規模スポーツ大会の誘致に関することであろうと思いますが、実際に私もこれまでキャンプ地の誘致活動に取り組んでまいりましたが、そういった中では、大体その施設は使わせてもらえるのとか、泊まれるのとか、いろんな課題が出てまいります。今の件に関しても、例えばキャンプであれば体育館とかグラウンドとか使うんですけれども、そういったときの費用はどうしたらいいのとか、そういうものがなければぜひ来たいねという声を聞いたりしますので、これは大会の誘致に係る要素の一つだろうと考えておりますから、そういったものについて、誘致をしていく上ではそのようなことも今後視野に入れて検討していかなくちゃならんと考えておりますので、今後、この仕組みをつくっていく中でしっかりと検討してまいりたいと考えております。 61 ◯塩川秀敏委員長 浜崎委員。 62 ◯浜崎達也委員 この検討課題の四角にありますけれども、今の考えをちょっとお聞きしたいんですけれども、トップアスリートの定義と次世代アスリートの養成で、どのように考えられているか、まずお聞かせください。 63 ◯塩川秀敏委員長 中平スポーツ振興課長。 64 ◯中平スポーツ振興課長 今考えておりますトップアスリートの定義となりますと、全国の国内の大会で優勝がねらえる、あるいは入賞がねらえる選手、あるいは世界大会に出場できる選手、福岡県を代表して世界大会に出たり、国内大会で入賞できたりといったところが基本的にはトップアスリートの範囲かなというふうには考えております。これでよろしいかというところをしっかりと考えていかなくちゃいかんということであります。  それから、次世代アスリートというのがどういうものかということでありますが、今、福岡県は全国に先駆けてタレント発掘事業という事業をこれまでもやってまいりました。小学校四年生で募集をして、子どもたちの神経系の能力が最大限伸ばせる時期に伸ばそうという取り組みでありましたけれども、そういった中で子どもたちの体力の状況を見ながら、この子はこの種目に向いているんじゃなかろうかといったような、サジェスチョンといいましょうか、紹介をしてまいったりという取り組みをしてまいりましたが、次世代アスリート、種目によって早い時期から取り組んでおかなくちゃいけないものもあれば、そうでないものもございますので、そういった競技ごとの特性も見ながら、競技団体がこの時期から強化をしていくべきだというアスリートというのが基本的な次世代アスリートかなというふうに、今の段階では考えております。 65 ◯浜崎達也委員 特に、次世代アスリートのほうなんですが、今おっしゃった小学校四年ぐらいからして、どこかで選別じゃないですけれども、この人はボートに向いているとか、いろんなことをやられているんでしょうけれども、どういうことを養成の中で助成というか、どんなイメージになるんですか。 66 ◯中平スポーツ振興課長 実際には、そうした事業を進めていくということにはやはりお金がかかりますので、そういったものに使うのかどうかというのもちょっと考えなくちゃならんと思います。個人に助成をする場合に、これまでの経験のお話でいいますと、日本は島国ですので、海外とのチームと対戦するとなると、海を渡っていかなくちゃいけない。国境が隣接をしているところは、ヨーロッパの国は国際試合として結構やられたりされているようですが、日本はどうしても出ていかなくちゃいけない、あるいは迎え入れなくちゃいけないということがございます。そういう経験が少ないので、なかなか国際試合に出たときに物おじをしてしまうとか、力を出し切れずに負けてしまうということが、これまで国の中ではございました。そういった世界に出ていくための個人への助成といったものが必要になるんじゃなかろうかと考えまして、今、県ではアスリートに対する助成事業として、そのようなことも数年前から実施しておりますが、そういった助成事業などはこの基金の中でやるべきなのかなと考えております。 67 ◯浜崎達也委員 ということは、例えばフィギュアなんかでも、個人で相当金がかかるというんですね、トップアスリートになるまでに。おっしゃるように交通費から、海外に行く遠征費から何から、ほかの競技でもそうだと思うんですよ。それをチームでやる部分もあるし、個人もチームも含めて、今もされているんでしょうけれども、その辺に対しての手厚い助成といいますか、そういうことを念頭に置いていていいんですか。いいというか、そういうことは当然含まれるという理解でいいんですか。 68 ◯中平スポーツ振興課長 ある程度の線引きは必要だろうと考えております。例えば、今お話にありましたフィギュアスケートでいえば、衣装代に幾ら、コーチ費に幾ら、練習するためのリンクを借りるために幾ら、そして海外遠征に幾らというふうに、かなり大きなお金が必要になる競技もあることは承知しております。その中のどこに、あるいはどのレベルの選手に、あるいはどのくらいのものを助成するのかというのは、これからしっかりと考えていかないと、だれにでも出せるというわけではないかなというふうには思います。 69 ◯浜崎達也委員 次世代アスリートの定義といいますか、こればかりは可能性ですからね、まだ結果の前の部分でしょう。非常にここは判断しづらい部分もあるし、専門家が見ればその人の可能性はわかるかもしれませんけれども、その辺でしょうね。 70 ◯中平スポーツ振興課長 これはなかなか難しいと思いますが、これまで競技力を支えてきたのは競技団体の皆さんが支えてきてくださいました。そういった競技団体には、強化を担当される方、あるいはジュニア育成をされる方、さまざまいらっしゃいますので、今後は、しっかりと競技団体のお話を聞きながら、どういったことに、あるいはどういった選手に助成をしていくべきなのかも含めて、基準を決めてまいりたいと考えます。 71 ◯塩川秀敏委員長 冨田委員。 72 ◯冨田徳二委員 だから、いわゆる助成の対象の選定みたいなものを検討する非常設の機関かなんかあったほうがいいんじゃないですか。そのときどきに、どんな使い方をやっているのかみたいな話にならないように、という気がするんですが、いかがでしょうか。 73 ◯塩川秀敏委員長 中平スポーツ振興課長。 74 ◯中平スポーツ振興課長 多くの予算を使ってアスリートを育成するということになりますと、やっぱり透明性というものが大事になってくるだろうと思いますので、そういった機関の創設も含めて、これからしっかりと考えていきたいと思います。 75 ◯塩川秀敏委員長 これは、要綱みたいなものをまた別にきちんとつくってということになるんでしょう。その辺はどうですか。中平スポーツ振興課長。 76 ◯中平スポーツ振興課長 実際に基金をつくって助成をしていくということになれば、その交付要綱等、そういったことはきちんと整備していかなくちゃいかんと考えております。 77 ◯塩川秀敏委員長 ほかにございませんか。      〔「なし」と呼ぶ者がある〕 78 ◯塩川秀敏委員長 ほかにないようですので、以上で、本件の質疑を終わります。  次に、最後でございますけれども、「ラグビーワールドカップ二〇一九福岡開催について」を議題といたします。  執行部の報告を求めます。篠原人づくり・県民生活部副理事。 79 ◯篠原人づくり・県民生活部副理事 報告に入ります前に、一言お礼を申し上げます。  九月二十日に始まりまして、南アフリカの優勝で幕を閉じたラグビーワールドカップでございます。日本中が大変盛り上がったわけでございますが、ここ福岡でも大変な盛り上がりを見せたところでございます。議員の皆様には大会前からピンバッジの着用、また大会直前にはポロシャツの購入、着用もいただきましたし、特に、委員会の皆様におかれましては、各種イベントにも参加いただきまして、御協力、御支援をいただいたところでございます。この場をおかりしまして、お礼を申し上げます。どうもありがとうございました。  それでは、報告に入らせていただきます。  では、委員会資料の一ページをお願いいたします。まず、試合についてでございますが、福岡会場で行われた三試合は、いずれもほぼ満員でございました。特に二試合目のフランス・アメリカ戦、三試合目のアイルランド・サモア戦のチケットは完売となったところでございます。合計で約五万三千人の来場があり、海外からも多くの観戦客が訪れ、試合会場は大いに盛り上がったところでございました。また、交通輸送に関しましては、シャトルバスの運行を初め大きな混乱もなく、県警察の御協力もあり、計画どおりスムーズに実施できたところでございます。  ファンゾーンにつきましては、JR博多駅前広場におきまして、当初十二日間の予定で実施する予定でございましたが、台風の影響で、残念ながら八日間の開催になりました。ただ八日間で合計四万三千人を超える来場者があり、連日入場規制を行わなければいけないなど、大変な盛り上がりを見せたところでございます。  二ページをお願いいたします。パブリックビューイングにつきましては、ファンゾーン以外でも、その表にお示ししておりますとおり、天神中央公園や舞鶴公園等で実施をいたしました。延べ一万二千人の来場者があり、大変な盛り上がりを見せたところでございます。なお、この表につきましては、我々が実施をした分でございまして、これ以外にも福岡選手の出身地である古賀市であるとか、流選手出身地である久留米などでもパブリックビューイングが実施をされております。  次に、シティドレッシングでございます。二ページの下段にありますとおり、このような場所でラグビーワールドカップの装飾をほどこしたシティドレッシングを実施したところでございます。資料の五ページ、六ページにその場所、また、そのときの様子の写真を掲載しておりますので、後ほどごらんいただければと思っています。  三ページをお願いいたします。大会のレガシーを残す取り組みとして、観戦招待事業を実施いたしました。県内小中高生約三千人を一戦目のイタリア・カナダ戦、二戦目のフランス・アメリカ戦に招待をしたところでございます。この招待した子どもたち、それぞれの学校で事前学習としてラグビーの体験を実施したり、出場国の国歌の練習を行い、試合本番では出場国の国歌斉唱にあわせて歌っていただくなど、国際理解、協力の推進にも取り組んでいただいたところでございます。  また、七にありますけれども、ラグビーワールドカップの目的の一つでありますアジアへの普及を目指しまして、昨年に引き続き、アジア各国から子どもたちを招待し、九州の子どもたちも参加したアジアラグビー交流フェスタを開催したところでございます。海外、国内、それぞれ八チームが参加いたしまして、ラグビー交流大会やラグビークリニック、日本文化体験や地元中学生との交流などを行ったところでございます。このような取り組みは他の開催都市では行われておりません。日本ラグビーフットボール協会、アジアラグビーフットボール連盟からも高い評価をいただいている取り組みでございます。
     四ページをお願いいたします。事前キャンプ、公認キャンプについてでございます。福岡会場で試合を行ったチーム、そしてウェールズの代表のキャンプが北九州市で実施されました。それぞれの地域におきまして、地域交流が行われております。特に北九州市につきましては、ウェールズラグビー協会から北九州市への感謝のメッセージを受けておりまして、そこに記載しております資料のとおり、新聞等にも広告を掲載されたというふうになっております。  最後に、経済効果につきまして、大会組織委員会が今後取りまとめを行いまして、報告をするようになっておりますが、発表の時期は未定でございます。ただ、本県でも独自の調査を行うこととしておりまして、その結果がまとまり次第、公表する予定としておりますので、お知らせをいたします。  報告は以上でございます。よろしくお願いいたします。 80 ◯塩川秀敏委員長 説明は終わりました。これより質疑を行います。  感想でもいいんですが、ありませんか。      〔「なし」と呼ぶ者がある〕 81 ◯塩川秀敏委員長 以上で、本件の質疑を終わります。  特に議題にはありませんが、その他として何かございませんか。      〔「なし」と呼ぶ者がある〕 82 ◯塩川秀敏委員長 特にないようですので、次に進みます。  次に、「今後の委員会活動について」、お諮りいたします。  このことにつきましては、正副委員長に御一任願いたいと思いますが、いかがでしょうか。      〔「異議なし」と呼ぶ者がある〕 83 ◯塩川秀敏委員長 御異議がありませんので、そのようにさせていただきます。  最後に、会議録署名委員を指名いたします。浦伊三夫委員、守谷正人委員、お二人を指名いたしますので、よろしくお願いいたします。  以上で、本日の議事はすべて終了いたしました。  本日は、これをもちまして、スポーツ立県調査特別委員会を閉会いたします。    午 後 零 時 三 分 閉 会 Copyright © Fukuoka Prefecture All Rights Reserved. ↑ ページの先頭へ...