説明は以上でございます。どうぞよろしくお願いします。
6
◯大橋克己委員長 説明は終わりました。
これより
質疑を行います。何か
質疑はありませんか。
新開委員。
7
◯新開昌彦委員 こういった
事案は、もう本当に起こってほしくない
事案であろうかと思います。昨年からも国のほうから、見守りのための
情報共有、これをしっかりとやっていくべきではないかというふうなことも通知が来ていることと思います。この
事件の
てんまつというのは、
児童虐待事例等検証部会、こちらのほうでなされるわけでありましょうから、ここでしっかりとやっていただきたいと思いますが、私のほうからお聞きしたいのは、やっぱり
情報の
共有がどこまでされていたのかなということは、きょうお聞きしたいと思っています。市と
児相と各
関係者が設置しております要
保護児童対策地域協議会というのがありますかね、これは、どのような
構成になっているのか、この
事案でどのように機能したのか、それを教えてもらっていいですか。
8
◯大橋克己委員長 福田児童家庭課長。
9
◯福田児童家庭課長 この要
保護児童対策地域協議会でございますけれども、これは、
平成十六年の
法改正によりまして、
児童福祉法の
改正によりまして、
市町村に
設置努力義務がなされたものでございます。要
保護児童の適切な
保護を図るために、要
保護児童及びその
保護者に対する
情報の
交換、それから
支援内容の
協議を行う
機関として位置づけられております。これは、現在、
努力義務ですが、県内全
市町村に設置されているところでございます。主な
構成機関でございますが、
市町村、それから
児童相談所、それから
警察、
医療機関、
保健機関、学校等々となっておりまして、それぞれ
市町村においてその
構成機関が異なっているという
状況にございます。今回の
事案につきましては、
個別検討会議というのがありまして、その中で市の
保健センター、それから市の
子育て支援課、それと市の
教育委員会、それと
田川児童相談所が
構成機関となっております。その中で定期的に
情報交換をいたしまして、この
家庭、要は妊婦健診をなかなか受けないであるとか、きょう
だい児についてなかなか受けないというような
情報の
交換をしてまして、定期的に
訪問するということを
意思確認をしておりました。
10
◯新開昌彦委員 今聞きますと、
警察は入ってないんですかね。
11
◯福田児童家庭課長 この
機関は三層構造になっておりまして、一番上に
代表者の
会議、それから
実務者会議、それから
個別ケース検討会議となっておりまして、
田川市につきましては、一番上の
代表者会議には
警察は入ってございましたが、個別の
検討会議には
警察は入ってないという
状況でございます。
12
◯新開昌彦委員 ぜひ
警察とも全
件共有するということで、去年の何月かちょっと忘れましたが、県と、それから市と、それから
警察と
協定を結んでますよね。ぜひ、ここは、個別で動かないと何も効力は発揮しないんだろうと思いますので、この個別の
協議のところに
警察を入れるべきだろうなと思います。その辺は、今、どんなふうになってるんでしょうか。
13
◯福田児童家庭課長 昨年十一月に、先ほど
委員御指摘がございましたけれども、
警察、それから
福岡市、北九州市、それと県と四者で
協定を結んでおります。その中身では、全
件共有とまでに至っておりませんけれども、
虐待が明らかな場合であるとか、
虐待のリスクがある
家庭、そういった
環境についても
情報共有することになっております。その発動がことしの一月からとなっておりまして、この
事件が昨年の十二月でございますので、この
協定の施行前であったということが一つございます。今後、こういった
事例につきましては
情報共有がしっかり図られるものというふうに考えております。
14
◯新開昌彦委員 それと、せっかくこの
情報が得られていて、
家庭訪問を
児相も行っているのに、
長男のことしか書いてないんですが、亡くなったのは
三男ですよね。ですから、
家庭訪問したときというのは、
児相は、全体の
家庭の
子供全員のことも見る権限があろうかと思うんですけど、その辺はどうなんでしょうか。
15
◯福田児童家庭課長 今回につきましては、もともとこの
家庭とのかかわりが
福祉、
母子保健の分野でかかわっていたということでございまして、
虐待通告自体が
長男のみにあったということでございましたので、今回は
長男のみを見てしまったというような
状況でございます。その辺の
対応につきましては、今後、
検証委員会のほうでやっていきたいと思っています。
16
◯新開昌彦委員 まさにそういうことだと思います。
児相の役割というのは、
家庭訪問したときに疑いがあろうと思われるところは、
職権をもってやることはできるというふうになってますから、
通告を受けた
子供だけということではないと思いますので、ぜひその辺は
検証をしっかりしていただいて、その
検証はいつごろ出るんですか。
17
◯福田児童家庭課長 この件につきましては、現在、
警察で
捜査中でございますので、ある程度
動向がわかってからということになりますけれども、できるだけ早い時期に
検証をやりたいと思っております。
18
◯新開昌彦委員 以上です。
19
◯大橋克己委員長 ほかに
質疑はありませんか。
堤委員。
20
◯堤 かなめ委員 今、
新開委員のほうからも、個別に、本児だけでなく、一人の
子供だけではなく全体をというお話もありましたが、また妊婦健診を受けていないというのはここに報告がございますが、五人の
子供さんがいらっしゃって、それぞれに対して、こんにちは
赤ちゃん事業があり、また乳幼児健診があるというふうに聞いていますが、その
受診状況ですとかはどうだったのか、もしよかったら教えてください。
21
◯大橋克己委員長 福田児童家庭課長。
22
◯福田児童家庭課長 当時の
状況でいきますと、
長男につきましては、
乳児訪問事業、それから四カ月健診、それから八カ月健診を
受診しております。それと
三男につきましては、
乳児家庭訪問事業は受けておりますけれども、四カ月健診と八カ月健診は
受診してないという
状況でございました。
23
◯堤 かなめ委員 やはりこういった痛ましい
事件が起きる前に
早期発見、
早期支援が必要だと思うんですけれども、今、こういう多子の
家庭の方はやはり非常に
子育てが大変だと思うんですが、
ショートステイといいますか、レスパイトケアみたいなものもあると思うんですが、その
利用などはあったのか、それを勧めたとか、そういったことがもしあるようであれば、そういう
状況について教えていただきたいと思います。
24
◯福田児童家庭課長 個別の
レスパイト事業の
利用を勧奨していたかどうかは、私、ちょっと
資料の持ち合わせがございませんけれども、
保育所に入所しないかという働きかけは何度かしておりまして、
検討はしたようですけれども、
長男について結局は入らなかったという
状況でございます。
25
◯堤 かなめ委員 例えば
福岡市西区では、みんなで
里親ということで、
ショートステイの
里親ハンドブックをつくったり、
子育てを少しずつみんなで支えるというような取り組みもしているようですので、やはりこの件、この
事件の
検証も大変重要だと思いますけれども、ほかの
事案でもこういったことにならないように、予防といいますか、そういったことも県としてもぜひ考えていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
26
◯大橋克己委員長 ほかに
質疑はありませんか。
高瀬委員。
27
◯高瀬菜穂子委員 市とともに見守りを続けてこられたということで、この御
家庭については重要な関心を持って
対応してこられたんだと思うんですけれども、どのような見守りで、何回ぐらいの
訪問とかされたのかということを教えてください。
28
◯大橋克己委員長 福田児童家庭課長。
29
◯福田児童家庭課長 この御
家庭に対しましては、市が
中心として行っておりまして、実際にこの
三男が生まれた以降でいきますと、
田川市は、
父母と計十八回面談をしております。その後、
電話連絡等は多数しておりますけれども、実際会えたのは十八回だということでございます。
30
◯高瀬菜穂子委員 児相については。
31
◯福田児童家庭課長 児相につきましては、この
資料にございますとおり、三十年一月に
虐待通告があった際に接触したと、それと五月に
母親に対して妊婦健診
受診を勧奨したと、それともう一つ、五月十四日に
子供だけを置いて外出していた
事例がございまして、そのときは市から
連絡を受けまして、
児相が
家庭訪問をして、そのときは
お母さんは帰ってきておりましたので、
お母さんに対して
子供だけにしないように
指導を行ったといった
状況でございます。
32
◯高瀬菜穂子委員 児童相談所が本当にたくさんの案件を抱えておられて、もう休む間もなく夜も、こういうふうなものも含めて
対応しておられるということ、私もよくお聞きしております。今回も、市も十八回ということですので、その間に本当に早く
対応ができればよかったなというふうに思いますが、今の
児童相談所の置かれている
状況、激務になっている、それから、
面前DVについてはもう非常にふえているという中で、やっぱり国も今やろうとしていますが、
体制の
強化というのがどうしても必要だと思うんですね。行きたくても行けないというふうなことが起こっているんじゃないかというふうに推察をするんですけれども、
児童相談所の
体制の
強化についてはまだされてないというふうにお聞きしたんですけれども、ちょっとそのことも含めて、今後どのような形で
体制強化がされるのかということをお聞きしたいと思います。
33
◯福田児童家庭課長 児童相談所の
体制強化につきましては、
児童福祉司の
増員というのをこれまでも図ってまいりまして、かなりの数でふえております。ことしの
法改正等で
児童福祉司の
増員、それから
児童心理司の
増員というのが示されておりますので、その方針に沿いましてしっかりふやしていきたいと考えております。
34
◯高瀬菜穂子委員 あってはならないこういう
事例だと思いますけれども、しかし、心配なことは本当にふえていて、
DVもそうですが、
相談件数が非常に多いという中で、職員の皆さんが抱え込むものが多過ぎてはやっぱり十分なことができないと思っています。今後は、
検証とともにそういった面からの
体制の
強化をしっかり取り組んでいただきたいということを要望したいと思います。
35
◯大橋克己委員長 ほかに
質疑はありませんか。
仁戸田委員。
36
◯仁戸田元氣
委員 先日も
課長にちょっとお話しさせてもらったんですけど、
措置を
児童がされた後に、実際にその施設に入れない
ケースというのは本県であるのかないのかを教えていただきたい。
37
◯大橋克己委員長 福田児童家庭課長。
38
◯福田児童家庭課長 児童相談所が
措置をした場合には、基本的には
強制力がございまして、どうしても親御さんがいやがるような場合は、
家庭裁判所に申し立てを行いまして、許可を得て行うということがありますので、
福岡県の中では、親御さんが反対して、それで
措置を断念したといった
事例は近年発生しておりません。
39
◯仁戸田元氣
委員 以前はあったと。
40
◯福田児童家庭課長 済みません、過去の
事例は把握しておりません。
41
◯仁戸田元氣
委員 児童が施設に入る際に、いわゆる生活
保護世帯とか非課税
世帯は多分無償で入れるんでしょうけど、普通に税金を払っている
世帯に関して言えば、
家庭の自己負担が若干発生したりすると思うんですけど、何か負担の仕組みを教えていただけないかなと。その
児童が施設に入った場合にかかるコストの負担を、県と国と
児童の
家庭なのか、どういうふうに負担をし合って、何割で負担し合っているかというのを教えていただければ。
42
◯福田児童家庭課長 児童措置費につきましては、基本的に施設なり
里親さんに預けるときの経費ですけれども、それにつきましては国と県の半分ずつで負担しております。それにあわせて、一定の
保護者の方からも負担金といいますか、徴収しております。そこは収入に応じて負担額が変わってくる、月ごとの負担額が変わってくるという
状況でございます。
43
◯仁戸田元氣
委員 その場合、払っていないというか、県からすると未収の
ケースというのはどれぐらいあるのかというのは、金額なのか件数なのかあれですけど、物差しはちょっと
課長にお任せしますけど、どれぐらいあるのかをお聞かせいただきたい。
44
◯福田児童家庭課長 具体的な金額、件数等は、済みません、私、ちょっと今手元に持ち合わせておりませんけれども、一定量ありますので、それにつきましては償還してもらうように、未収金ということで対策に当たっているということになります。
45
◯仁戸田元氣
委員 本県では、つまり
家庭がお金を払えないことによって施設に入れないという
ケースが実際に起こっているのか起こっていないのかというのを
課長に伺いたいんですけど。
46
◯福田児童家庭課長 私の把握している限りでは、そういうような
事例はないと考えております。
47
◯仁戸田元氣
委員 以前、目黒での
事件があった際に、もともと香川の
児相がいろいろ
対応されていて、香川の
児相の方に聞いたときに、
家庭がお金を払えないので
児相に入れられなかったみたいなことをちょっと現場の声で聞いたことがありまして、こういった質問をさせていただきました。本県でもぜひこういった
ケースがないようにお願いをしたいと思います。以上です。
48
◯大橋克己委員長 ほかに
質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者がある〕
49
◯大橋克己委員長 ほかにないようですので、以上で、
本件の
質疑を終わります。
次に、報告事項に入ります。「介護の日のつどい「認知症あったかホームコンサート二〇一九」について」、
執行部の
説明を求めます。飯田保健医療介護部次長。
50 ◯飯田保健医療介護部次長 それでは、介護の日のつどい「認知症あったかホームコンサート二〇一九」について御
説明申し上げます。保健医療介護部
委員会
資料の一ページをお願いいたします。
県では、十一月十一日の介護の日にちなみまして、認知症を身近なものとして捉え、認知症の方やその家族を地域で支え合う意識を高めるため、毎年、介護の日のつどい「認知症あったかホームコンサート」を開催しております。この介護の日のつどいは、県とNPO法人等との共催によりまして、
平成二十一年度から開催をしておりまして、今年度で十周年を迎えます。
具体的な内容は、その一以降に書いてございますけれども、まず、日時でございますが、十一月二十四日日曜日の十三時から、会場は、
福岡市博多区のパピヨン二四ガスホールで開催をいたします。今年度のプログラムは、若年性認知症当事者の方による「認知症とともに生きる希望宣言」と題した講演やコンサートに加え、十周年の節目に、実行
委員会のメンバーの方々による「未来の介護へのメッセージ」をテーマとした対談となってございます。
説明は以上でございます。よろしくお願いいたします。
51
◯大橋克己委員長 説明は終わりました。
これより
質疑を行います。何か
質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者がある〕
52
◯大橋克己委員長 特にないようですので、以上で、
本件の
質疑を終わります。
次に、
議題にはありませんが、その他として何かございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者がある〕
53
◯大橋克己委員長 特にないようですので、次に進みます。
次に、「今後の
委員会活動について」でありますが、正副
委員長に御一任願いたいと思いますが、いかがでしょうか。
〔「異議なし」と呼ぶ者がある〕
54
◯大橋克己委員長 御異議がありませんので、そのようにさせていただきます。
最後に、
会議録署名
委員を指名いたします。十中大雅
委員、仁戸田元氣
委員、お二人を指名いたしますので、よろしくお願いいたします。
以上で、本日の
議事は全て終了いたしました。
これをもちまして
厚生労働環境委員会を閉会いたします。ありがとうございました。
午 前 十 一 時 二 十 二 分 閉 会
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