福岡県議会 2019-07-08
令和元年 農林水産委員会 本文 開催日: 2019-07-08
↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1
令和元年七月八日(月曜日)
午 前 十 一 時 四 分 開 会
◯浦伊三夫委員長 それでは、定足数に達しておりますので、ただいまから
農林水産委員会を開会いたします。
当委員会において審査を要します案件は、お手元に配付しております
付託議案一覧表のとおり、議案五件でございます。御確認ください。
これらの審査を、お手元配付の
審査日程案のとおり取り進めたいと思いますが、御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者がある〕
2
◯浦伊三夫委員長 御異議がありませんので、そのようにさせていただきます。
なお、執行部より提出されました議案及び
所管事務調査等に関する資料をお手元に配付しております。御確認願います。
まず、議案の審査を行います。
第八七号議案「
不正競争防止法等の一部を改正する法律の制定に伴う
関係条例の整理に関する条例の制定について」所管分を議題といたします。
執行部の説明を求めます。
鐘江農林水産部長。
3
◯鐘江農林水産部長 第八七号議案、
不正競争防止法等の一部を改正する法律の制定に伴う
関係条例の整理に関する条例の制定について、
農林水産部所管分を御説明いたします。
県議会定例会議案その二の一ページをお願いいたします。また、条例の具体的な内容につきましては、お手元に配付されております
委員会資料の一ページをお願いいたします。
この条例を提案いたしました理由は、
不正競争防止法等の一部を改正する法律の制定による
工業標準化法の一部改正により、日本工業規格が
日本産業規格に改められることに伴い、
関係条例の規定の整理を行うものでございます。
農林水産部所管分は、
委員会資料のほうの二のオの福岡県
農林水産関係手数料条例でございます。
改正の詳細につきましては、
委員会資料の次の三ページにつけております
新旧対照表を御参照をお願いいたします。
なお、
施行期日につきましては、公布の日としております。
説明は以上でございます。御審議のほど、よろしくお願いいたします。
4
◯浦伊三夫委員長 説明は終わりました。これより質疑を行います。
何か質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者がある〕
5
◯浦伊三夫委員長 特にないようですので、以上で、第八七
号議案所管分の質疑を終わります。
次に、第九〇号議案「
福岡県立公文書館条例等の一部を改正する条例の制定について」所管分を議題といたします。
執行部の説明を求めます。
鐘江農林水産部長。
6
◯鐘江農林水産部長 第九〇号議案、
福岡県立公文書館条例等の一部を改正する条例の制定について、
農林水産部所管分を御説明いたします。
福岡県議会定例会議案その二の二十五ページをお開き願います。また、条例の具体的な内容につきましては、お手元に配付されております
委員会資料の二十八ページをお願いいたします。
この条例を提案いたしました理由は、
社会保障の
安定財源の確保等を図る税制の抜本的な改革を行うための消費税法の一部を改正する等の法律及び
社会保障の
安定財源の確保等を図る税制の抜本的な改革を行うための地方税法及び
地方交付税法の一部を改正する法律が
令和元年十月一日から施行されること等に伴い、
福岡県立公文書館条例ほか三十五条例の使用料の額等を改定するものでございます。
農林水産部所管分は、
委員会資料の二十九ページにございます福岡県
農林業総合試験場手数料及び
使用料条例及び福岡県
漁港管理条例でございます。
改正の内容につきましては、消費税率が八%から一〇%に引き上げられるため、使用料・手数料の額を見直すものでございます。
改正の詳細につきましては、
委員会資料の六十ページから六十二ページにつけておりますので、対照表を御参照願います。
なお、
施行期日につきましては、両条例とも
令和元年十月一日としております。
説明は以上でございます。御審議のほど、よろしくお願いいたします。
7
◯浦伊三夫委員長 説明は終わりました。これより質疑を行います。
何か質疑はございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者がある〕
8
◯浦伊三夫委員長 特にないようですので、以上で、第九〇
号議案所管分の質疑を終わります。
次に、第九五号議案「福岡県
森林環境譲与税基金条例の制定について」を議題といたします。
執行部の説明を求めます。
鐘江農林水産部長。
9
◯鐘江農林水産部長 第九五号議案、福岡県
森林環境譲与税基金条例の制定について、御説明をいたします。
福岡県議会定例会議案その二の百二十五ページをお開き願います。また、具体的な内容につきましては、お手元に配付されております
委員会資料の百八十一ページをお願いいたします。
この条例を提案いたしました理由は、
森林環境税及び
森林環境譲与税に関する法律の制定により、国から県に譲与されることとなった
森林環境譲与税の執行に当たりまして、一般財源との区別を明確にし、透明性を確保するためには、基金の設置が必要なことから、この条例案を制定するものでございます。
条例の概要でございます。まず、本
基金設置の趣旨でございますが、森林の整備及びその促進に関する施策に要する費用に充てるため、基金を設置することとしております。
基金として積み立てる額は、
森林環境税及び
森林環境譲与税に関する法律第二十九条の規定により国から譲与される額とし、
一般会計歳入歳出予算で定めることとしております。
積み立てた基金は、これを取り崩し、同法第三十四条第二項各号に掲げる施策に要する費用に充てることとしております。
最後に、本条例の
施行期日ですけれども、公布の日から施行することとしております。
説明は以上でございます。御審議のほど、よろしくお願いいたします。
10
◯浦伊三夫委員長 説明は終わりました。これより質疑を行います。
何か質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者がある〕
11
◯浦伊三夫委員長 特にないようですので、以上で、第九五号議案の質疑を終わります。
次に、第一〇三号議案「
独立行政法人水資源機構筑後川下流用水施設の
管理業務に要する経費の負担について」を議題といたします。
執行部の説明を求めます。
鐘江農林水産部長。
12
◯鐘江農林水産部長 第一〇三号議案、
独立行政法人水資源機構筑後川下流用水施設の
管理業務に要する経費の負担について、御説明をいたします。
福岡県議会定例会議案その二の百六十一ページをお開き願います。本件を提案いたしました理由は、
令和元年度に
独立行政法人水資源機構が施行する
筑後川下流用水施設の
管理業務につきまして、
独立行政法人水資源機構法第二十六条第二項の規定に基づき受益の市や町に対し同条第一項の規定による負担金の一部を負担させるに当たり、同条第三項の規定により県議会の議決を求めるものでございます。
なお、市町別の負担額は、百六十二ページに記載の別表のとおりでございます。
説明は以上でございます。御審議のほど、よろしくお願いいたします。
13
◯浦伊三夫委員長 説明は終わりました。これより質疑を行います。
何か質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者がある〕
14
◯浦伊三夫委員長 特にないようですので、第一〇三号議案の質疑を終わります。
次に、第一〇四号議案「
国営筑後川下流左岸農地防災事業の経費の負担について」を議題といたします。
執行部の説明を求めます。
鐘江農林水産部長。
15
◯鐘江農林水産部長 第一〇四号議案、
国営筑後川下流左岸農地防災事業の経費の負担について、御説明をいたします。
福岡県議会定例会議案その二の百六十三ページをお開き願います。本件を提案いたしました理由は、平成二十年度から平成三十年度まで施行された
国営筑後川下流左岸農地防災事業につきまして、
土地改良法第九十条第九項の規定に基づき受益の市や町に対し同条第一項の規定による負担金の一部を負担させるに当たり、同条第十項の規定により県議会の議決を求めるものでございます。
なお、市町別の負担額は、百六十四ページに記載の別表のとおりでございます。
説明は以上でございます。御審議のほど、よろしくお願いいたします。
16
◯浦伊三夫委員長 説明は終わりました。これより質疑を行います。
何か質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者がある〕
17
◯浦伊三夫委員長 特にないようですので、以上で、第一〇四号議案の質疑を終わります。
これで、本委員会に付託されました全議案の質疑を終了いたします。
それでは、知事等に対する保留質疑がありませんので、引き続き議案の採決を行いたいと思いますが、御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者がある〕
18
◯浦伊三夫委員長 それでは、準備のため、しばらく休憩いたします。そのままでお待ちください。
〔暫時休憩〕
19
◯浦伊三夫委員長 再開いたします。
それでは、これより議案の採決を行います。
まず、採決の方法についてお諮りいたします。
採決は、区分して行いたいと思いますが、御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者がある〕
20
◯浦伊三夫委員長 御異議がありませんので、そのようにとり行います。
それでは、まず第九〇
号議案所管分について、原案のとおり可決することに賛成の委員は、御起立願います。
〔
賛成者起立〕
21
◯浦伊三夫委員長 起立多数であります。
よって、第九〇
号議案所管分は、原案のとおり可決されました。
次に、第八七
号議案所管分、第九五号議案、第一〇三号議案及び第一〇四号議案の以上四件について、原案のとおり可決することに賛成の委員は、御起立願います。
〔
賛成者起立〕
22
◯浦伊三夫委員長 起立多数であります。
よって、第八七
号議案所管分外三件は、いずれも原案のとおり可決されました。
これで、議案の採決を終わります。
以上で、本委員会に付託されました議案の審査は全て終了いたしました。
なお、採決いたしました議案に関する
委員長報告につきましては、正副委員長に御一任願いたいと思いますが、御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者がある〕
23
◯浦伊三夫委員長 御異議がありませんので、そのように決定いたします。
次に、
所管事務調査を行います。
「平成三十年度
農林水産白書について」を議題といたします。
執行部の説明を求めます。
重吉農林水産政策課長。
24
◯重吉農林水産政策課長 平成三十年度の
農林水産白書を取りまとめましたので、御報告いたします。
なお、
委員会資料とは別に、
農林水産白書の全体版を参考に配付しております。
それでは、お手元の
調査事項資料の一ページをお開き願います。この
農林水産白書は、福岡県
農林水産業・
農山漁村振興条例に基づき、
農林水産業の動向や施策の
実施状況について取りまとめたものです。
それでは、まず二の
農林水産業の主な動向をごらんください。この項では、基本計画の五つの柱ごとに、主な動きを取りまとめております。
まず、最初の柱、県産
農林水産物の販売・消費の拡大でございます。
最初に、
アンテナレストランについてでございます。昨年十一月、東京に
アンテナレストラン福扇華がオープンしました。この福扇華では、県産
農林水産物を使用した料理やお酒の提供など、本県の魅力を総合的に発信し、開業四カ月で
来場者数は一万人を突破しております。
次に、県産食材の
販売促進でございます。県では、県産
農林水産物の
販売促進に向け、首都圏や関西圏の
外食事業者を対象とした売り込みを強化しております。この
取り組みにより、県産食材を使用した
福岡フェアの平成三十年度の
開催事業者数は七十八事業者まで拡大いたしました。また、継続取引にもつながり、取扱高は昨年度を上回る二億四千万円まで拡大しております。
次に、
ブランド力強化の
取り組みでございます。はかた地どりは、平成二十二年に行った改良で食味が向上し、需要が拡大しております。このため県では、
生産施設の整備や販路拡大の
取り組みを支援し、平成二十九年度の
地鶏出荷羽数で九州一位、全国でも三位を獲得いたしました。
二ページをお開き願います。次に、輸出の
取り組みでございます。県では、輸出の拡大に向け、海外での
販売促進フェアの開催や商談会への出展、新たに輸出が解禁となった国への輸出に取り組んでいます。これらにより、県産
農林水産物の輸出額は三十三・六億円と、過去最高を更新しております。
次に、
木材利用促進の
取り組みでございます。県では、県産材の需要拡大に向け、
公共建築物の木造、木質化を推進しております。平成三十年度は、
筑豊高校弓道場の木造化や県庁一階
ロビー待合スペースの木質化などを実施いたしました。この結果、
公共建築物での
木材利用量は、二年連続九千立方メートルを突破しております。
次に、二つ目の柱、需要に応じた生産力の強化でございます。
この柱の一点目は、担い手への
農地集積でございます。水田農業の担い手の法人化に向け、経営の高度化を支援するとともに、
農地中間管理事業の
取り組みを推進した結果、法人化した
集落営農組織は二百九十六法人、十ヘクタール以上の大
規模農家は五百五十八経営体まで増加いたしました。また、大
規模農家と
集落営農組織への
集積面積は三万四百五十九ヘクタールとなり、
農地集積率は六二%となっております。
三ページをお開き願います。ノリ養殖の協業化による低
コスト化についてでございます。平成三十年度、柳川市の両開漁協と大牟田市の新
大牟田漁協が、それぞれ県の支援で
共同加工施設を整備いたしました。これにより、新たに十四経営体が協業化に参加し、作業負担も軽減されております。
三点目は、ナシの新
品種玉水についてでございます。県では、平成二十一年から十年の歳月をかけ、ナシの新
品種玉水を開発しました。
本県主力品種の幸水と比べ糖度が二度程度高く、収穫時期が五日程度早いことが特徴で、今後、苗の生産を進めてまいります。
三つ目の柱、意欲ある担い手の育成・確保でございます。
まず、
農林漁業の
新規就業者でございます。
農林漁業への
新規就業者数は毎年増加しており、平成三十年度は五百一人と、二年連続で五百人を突破いたしました。
次に、
女性農林漁業者についてであります。県では、
女性農林漁業者の
活躍促進に向け、
女性起業家育成塾の開催や、食品の加工・保存に必要な機器の導入支援などを行っております。この結果、昨年度の
女性農林漁業者の新たな起業数は四十八件となっております。
四ページをお開き願います。次に、四番目の柱の県民とともにつくる
農林水産業の推進でございます。
一つ目は、
農林漁業の
応援団づくりでございます。平成二十五年度から県産
農林水産物を積極的に取り扱う飲食店や直売所を、ふくおかの地魚応援の店として認定しており、平成三十年度は四百二十二店舗まで拡大しております。
二つ目は、県産
農林水産物の安全・安心の確保に向けた
取り組みでございます。GAPの
取り組みの拡大に向け、県が創設した福岡県
GAP認証制度は、平成三十年度、JAにじ
トマト部会など十二件、六十一経営体を認証いたしました。また、福岡県農業大学校が農業大学校として九州初となる
グローバルGAP認証を取得しております。
五つ目の柱は、魅力ある
農山漁村づくりでございます。
まず、福岡県
森林環境税の
取り組みでございます。県では、平成三十年度以降も
森林環境税を継続し、森林の
公益的機能の発揮に向けた
強度間伐や
森林環境教育の
取り組みを行っております。
次に、
九州北部豪雨災害からの復旧でございます。平成二十九年七月
九州北部豪雨の被災地では、早期の復旧を進めております。朝倉市杷木では、被災農家が新たにあまおうの栽培を開始するなど、営農再開も進んでおります。
五ページをお開き願います。次に、部門別の動きについてです。
まず、
土地利用型作物でありますが、主食用米では、
県育成品種実りつくしの作付面積が着実に拡大し、前年比百二十ヘクタール増の三百ヘクタールとなっております。
また、果樹についても、
県育成品種の
生産拡大を進めており、早味かんと北原早生の二品種の栽培面積は、前年比十ヘクタール増の百五十五ヘクタールに、柿の秋王は、前年比二ヘクタール増の三十七ヘクタールに、
キウイフルーツの甘うぃは、前年比三ヘクタール増の十六ヘクタールとなっております。
お茶につきましては、一番茶の荒茶価格が全国一となったほか、八女茶が
全国茶品評会玉露の部で五年連続で
農林水産大臣賞を受賞いたしました。
また、博多和牛の出荷頭数は、前年比百五十七頭増の三千二百四十八頭となっております。
六ページをお開き願います。次に、林業でございます。
原木生産量は、主伐の推進に加え、生産性の向上・
コスト縮減の
取り組みにより毎年増加し、昨年は二十七万三千立方メートルまで増加しました。
次に、健全な
森林づくりについては、平成三十年度は、福岡県
森林環境税の二期目がスタートし、
強度間伐を含め、二千四百五十四ヘクタールで間伐を実施いたしました。
最後に、水産業でございます。
カキ養殖は、良質な種苗の確保や
養殖管理の適切な指導により、生産量は平年比五%増の千九百八十六トンとなっております。
アサリは、覆砂や保護区の設定など
資源管理を行い、漁獲量は、前年の約三倍、千五百十三トンと大きく増加いたしました。
説明は以上でございます。よろしく御審議をお願いいたします。
25
◯浦伊三夫委員長 説明は終わりました。これより質疑を行います。
何か質疑はございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者がある〕
26
◯浦伊三夫委員長 特にないようですので、以上で、本件の質疑を終わります。
次に、「
指定管理者による
管理運営の
実施状況について」を議題といたします。
順次、執行部の説明を求めます。
古賀林業振興課長。
27
◯古賀林業振興課長 それでは、
指定管理者による
管理運営の
実施状況について、御説明をさせていただきます。
お手元の
委員会資料、
所管事務調査の七ページをお願いいたします。平成十八年度から
指定管理者制度を導入しております
農林水産部所管の四施設につきまして、平成三十年度の
管理運営状況の点検を行いましたので、その結果を御報告いたします。
まず、配付させていただきました資料の説明です。八ページから十ページは四施設の点検結果の概要、十一ページは施設の位置図、十二ページからは施設ごとの
管理運営状況の詳細をつけております。なお、御報告につきましては、七ページから十ページにより説明をさせていただきます。
それでは、まず七ページをお願いいたします。まず、一、
管理運営の
実施状況についてです。
指定管理者制度を導入しました施設の平成三十年度の点検結果を報告するものであります。
次に、二、
実施状況の点検についてです。毎年、
指定管理者から提出されます事業報告書により、現地確認やヒアリングなどを行い、
管理運営が計画どおり実施されているか点検を行いました。点検は、共益性の確保など五つの観点で行いまして、その結果をAプラスからDまで五段階で評価しました。おおむね提案どおり
管理運営が行われた場合の評価はBとなります。
次に、三の指定期間です。林業振興課所管の三つの施設につきましては平成二十九年四月一日から令和四年三月三十一日までの五年間、また水産振興課所管の一施設につきましては平成二十六年四月一日から平成三十一年三月三十一日までの五年間となっております。
八ページをお願いいたします。四の施設ごとの点検結果です。
まず、(一)林業振興課所管分について御説明いたします。初めに、福岡県立四王寺県民の森。
指定管理者は、福岡県森林組合連合会でございます。この施設は、大野城市、太宰府市、宇美町の二市一町にまたがる区域面積三百四十ヘクタール余りの森林
公園です。表の右側の点検結果です。本施設の設置目的を理解し、事業計画の提案内容どおりに適切に
管理運営が行われていました。また、利用者の意見を収集し、改善に努めるほか、ホームページなどにより施設の最新情報を発信し、利用者のサービス向上に努めていました。七月の豪雨災害により一部アクセス道路が長期にわたり不通となり、利用者数は前年度より減少していましたが、イベントは提案どおり実施をされ、施設の利用促進とサービス向上に努めていました。点検結果につきましては、以上の内容を総合的に判断した結果、おおむね提案内容どおりの
管理運営がなされていたことから、評価をBとしています。
九ページをお願いいたします。次に、福岡県立夜須高原記念の森です。
指定管理者は、九州林産株式会社でございます。この施設は、平成四年五月に開催されました第四十三回全国植樹祭を記念し整備された森林
公園で、筑前町に設置をされております。表の右側の点検結果です。本施設の設置目的を理解し、事業計画の提案内容どおりに適切に
管理運営が行われていました。また、利用者の意見を収集し、改善に努めるほか、ホームページなどにより施設の最新情報を発信し、利用者のサービス向上に努めていました。七月の豪雨災害によりアクセス道路が通行どめとなり、十二日間休園となり、利用者数は前年度より減少していましたが、イベントは提案より約二割多く実施をされ、施設の利用促進とサービス向上に努めていました。点検結果につきましては、以上の内容を総合的に判断した結果、おおむね提案内容どおりの
管理運営がなされていたことから、評価はBとしています。
次に、福岡県緑化センターです。
指定管理者は、公益社団法人福岡県樹芸組合連合会でございます。この施設は、緑化の普及や啓発、緑化技術の指導などを目的として、久留米市田主丸町に設置をされております。表の右側の点検結果です。本施設の設置目的を理解し、事業計画の提案内容どおりに適切に
管理運営が行われていました。また、利用者の意見を収集し、改善に努めるほか、ホームページなどにより施設の最新情報を発信し、利用者サービスに努めていました。雨天により、五月に開催されたグリーンフェスティバルの
来場者数が大幅に減少したことなどから、利用者数は前年度より減少していましたが、イベントは約五割、各種講習会は約二割提案より多く実施をされ、施設の利用促進とサービス向上に努めていました。点検結果につきましては、以上の内容を総合的に判断した結果、おおむね提案内容どおりの
管理運営がなされていたことから、評価をBとしています。
以上が林業振興課所管分の点検結果でございます。
28
◯浦伊三夫委員長 濱田水産振興課長。
29 ◯濱田水産振興課長 続きまして、(二)の水産振興課所管分の福岡県営津屋崎漁港内プレジャーボート係留施設について御説明いたします。
指定管理者は、宗像漁業協同組合でございます。津屋崎漁港内プレジャーボート係留施設は、漁港内にヨット、モーターボートなどのいわゆるプレジャーボートの係留施設を設け、漁業活動との共存を図るものでございます。次に、表の右側の点検結果でございますが、宗像漁協は、本施設の設置目的を理解し、事業計画の提案内容どおりに、地元漁業者とプレジャーボート利用者との円滑な利用関係が保たれるように配慮し、適正な施設管理を行っております。また、組合が有する船舶の係留管理に関するノウハウや、漁業活動に関する知識・情報を活用して、プレジャーボートの係留状況の点検を行うことで、事故の発生を未然に防ぎ、本施設の安全な管理に寄与するなど、受託者として適切に対応しております。また、利用者に対する係留方法の講習や漁港内清掃作業を行うなどサービスの向上に努めております。点検結果につきましては、総合的に判断した結果、おおむね提案内容どおりの
管理運営がなされていたことから、評価をBとしております。
指定管理者による
管理運営の
実施状況についての報告は以上でございます。御審議のほど、よろしくお願いいたします。
30
◯浦伊三夫委員長 説明は終わりました。これより質疑を行います。
何か質疑はございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者がある〕
31
◯浦伊三夫委員長 特にないようですので、以上で、本件の質疑を終わります。
次に、「各種委員の選出について」を議題といたします。
本件については、さきの委員会で正副委員長に御一任をいただいておりましたので、お手元に正副委員長案を配付しております。
この案のとおり選出することでいかがでしょうか。
〔「異議なし」と呼ぶ者がある〕
32
◯浦伊三夫委員長 御異議がありませんので、そのように決定し、議長に報告することといたします。
次に、議題にはありませんが、その他として何かありませんか。立川委員。
33 ◯立川由美委員 皆さん、おはようございます。きょうは、この
農林水産委員会にて、飯塚市の白旗山メガソーラーの件について質問したいんですけど、よろしいでしょうか。
34
◯浦伊三夫委員長 はい。
35 ◯立川由美委員 六月三十日に、白旗山のメガソーラー開発反対の集会に参加をいたしました。周辺住民の皆さんは、六年間にわたり白旗山の豊かな自然を守るためのメガソーラーの乱開発に反対をしています。住民の方から、発注業者であるノーバル・ソーラーが四月二日に調整池をつくらず森林伐採を始めたとお聞きしました。県がノーバル・ソーラーの林地開発を許可した経緯をお聞かせください。
36
◯浦伊三夫委員長 成末農山漁村振興課長。
37 ◯成末農山漁村振興課長 平成三十年の四月二十日に林地開発許可の申請書が提出されました。県では、森林法に基づき、災害の防止、水害の防止、水の確保、環境の保全、この四つの要件を満たしているかを審査した結果、いずれも基準を満たしておりました。また、許可に当たっては、市町村長の意見を聞く必要がありますことから、飯塚市に意見を求め、平成三十年の十一月二十八日付で回答がなされました。意見書には、開発に反対する旨の意見はありませんでした。このため、平成三十一年の一月三十一日に林地開発許可をしたものであります。
38 ◯立川由美委員 私、現地を見てきたんですけれども、調整池は、とても調整池がつくられたとは言えない状態でした。排水管として使用するコンクリート管は、置いてはいたんですけれども、実際は排水が行えるようにつながっていませんでした。防災施設というのは本工事に先行して施工するとした許可条件を無視した行動ではないでしょうか。この件を飯塚市は、六月二十七日に九州経済産業局へ情報を提供したと思います。森林伐採を先行し、調整池を後回しにした工事そのものが林地開発許可条件の違反行為ではないでしょうか、お答えください。
39 ◯成末農山漁村振興課長 開発における作業の手順は、まず防災施設を設置し、その後、造成工事に着手するように指導しております。当該現場におきましても、防災施設である沈砂池及び調整池を設置した後に造成工事に着手する計画であり、県も、その工程に基づく指導を行ってまいりました。進入路に当たる箇所の伐採完了後に沈砂池は設置されておりましたが、調整池の完成を待たずに開発区域全体の伐採が行われたことが後日判明いたしました。このため県としましては、業者に対し、防災施設の設置を早急に行うよう指導を行い、これを受け、事業者のほうからは、是正計画を記載した、てんまつ書が提出されました。現在、この計画に基づく防災工事を施工中であり、県としましては、防災施設が早期に完成するよう、引き続き指導を行ってまいります。
40 ◯立川由美委員 てんまつ書をノーバル・ソーラーは提出されたということなんですが、そういう状況で済むような問題なんでしょうか。今、住民の皆さんが、もし豪雨が起これば、いつ崩れるかわからない、許可の取り消しを求めると現地の住民の皆さんはおっしゃっていました。私も現地に行って直接お話を聞き、同じ思いです。伐採されたところは赤土がむき出しになっていて、調整池もまともに機能できていない状況。今、大雨が降ってしまえば、いつ土砂崩れが発生するかわかりません。周辺の住民の方にもお話を伺いましたが、こういう梅雨の時期に工事をするのかと、土砂災害に対する不安などを口々に話されていました。それと同時に、工事のときに発生する土砂の粉じん、また音の被害など、大変困惑されている模様でした。今回、このメガソーラーの工事現場のすぐ横に住んでおられる住民の方が、この家も買ってほしいという言葉に私は本当に胸が痛んだのです。今回のような工事のやり方では、災害が起こりかねません。周辺住民の皆さんの思いを考えると、もっと厳しい処罰が必要ではないでしょうか。
41 ◯成末農山漁村振興課長 開発事業者は、是正計画に基づく工事を行い、現時点では県の指導に従っている状況であり、新たな処分は必要ないというふうに考えております。県としましては、開発行為が完了するまで随時現地調査を行うなど、森林法が遵守され、開発行為が許可どおり行われるよう、引き続き開発行為者を指導してまいります。
42 ◯立川由美委員 そういう住民の皆さんの声を聞いて、しっかりと対応していく。県のそういう姿勢が災害を招くんじゃないでしょうか。厳正な対処を求めます。
同時に、森林法では限界があることを我が党はたびたび指摘をしてきました。高知県では、太陽光発電施設運営のガイドラインが策定されており、メガソーラーの建設を避ける場所として、土砂災害警戒区域なども指定されておりまして、独自の厳しい基準を持っています。この間、我が党は、県が独自に規制をかける法整備や、また条例の制定が必要だと議会で求めてきました。県独自のガイドラインや条例を制定することについて、どうお考えでしょうか。
43 ◯成末農山漁村振興課長 先ほども申しましたように、県では、森林の開発許可に当たりましては、森林法に基づいて、災害の防止、水害の防止、水の確保、環境の保全といった観点から審査をやっております。また、地すべり防止区域、土砂災害警戒区域などの土地利用規制の状況も確認をして、必要に応じ担当部局とも打ち合わせを行い、審査をやっているところです。このため、新たなガイドライン、また条例の制定の必要はないというふうに考えております。
44 ◯立川由美委員 独自のガイドラインやそういうものを制定する必要はないとのお答えですけれども、現に県下では、メガソーラーを建設、これをめぐって多くの問題が起きています。森林法だけではなかなか対処できない問題があると考えます。ぜひ検討いただくよう強く求めて、質問を終わらせていただきます。以上です。
45
◯浦伊三夫委員長 ほかにございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者がある〕
46
◯浦伊三夫委員長 ほかにないようですので、次に進みます。
「閉会中の調査事項について」、お諮りいたします。
お手元配付の一覧表のとおり、八項目について、閉会中もなお調査を継続することといたしたいと思いますが、御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者がある〕
47
◯浦伊三夫委員長 御異議がありませんので、そのように決定し、所定の手続をとることといたします。
次に、「今後の委員会活動について」お諮りいたします。
今後の委員会活動については、正副委員長に御一任願いたいと思いますが、いかがでしょうか。
〔「異議なし」と呼ぶ者がある〕
48
◯浦伊三夫委員長 御異議がありませんので、そのようにさせていただきます。
最後に、会議録署名委員を指名いたします。原口剣生委員、二宮眞盛委員、お二人を指名いたします。よろしくお願いいたします。
以上で、当委員会の議事は全て終了いたしました。
最後に、終始熱心に審査いただきました委員各位、御協力いただきました執行部各位に感謝を申し上げ、
農林水産委員会を閉会いたします。
ありがとうございました。
午 前 十 一 時 四 十 四 分 閉 会
Copyright © Fukuoka Prefecture All Rights Reserved. ↑ ページの先頭へ...