五ページをお開き願います。次に、
部門別の動きについてです。
まず、
土地利用型作物でありますが、
主食用米では、
県育成品種実りつくしの
作付面積が着実に
拡大し、前年比百二十ヘクタール増の三百ヘクタールとなっております。
また、果樹についても、
県育成品種の
生産拡大を進めており、
早味かんと
北原早生の二
品種の
栽培面積は、前年比十ヘクタール増の百五十五ヘクタールに、柿の秋王は、前年比二ヘクタール増の三十七ヘクタールに、
キウイフルーツの甘うぃは、前年比三ヘクタール増の十六ヘクタールとなっております。
お茶につきましては、一番茶の
荒茶価格が全国一となったほか、
八女茶が
全国茶品評会玉露の部で五年
連続で
農林水産大臣賞を受賞いたしました。
また、
博多和牛の
出荷頭数は、前年比百五十七頭増の三千二百四十八頭となっております。
六ページをお開き願います。次に、
林業でございます。
原木生産量は、主伐の推進に加え、
生産性の向上・
コスト縮減の
取り組みにより毎年増加し、昨年は二十七万三千立方メートルまで増加しました。
次に、健全な
森林づくりについては、
平成三十年度は、
福岡県
森林環境税の二期目がスタートし、
強度間伐を含め、二千四百五十四ヘクタールで間伐を実施いたしました。
最後に、
水産業でございます。
カキ養殖は、良質な種苗の
確保や
養殖管理の適切な指導により、
生産量は平年比五%増の千九百八十六トンとなっております。
アサリは、覆砂や保護区の設定など
資源管理を行い、
漁獲量は、前年の約三倍、千五百十三トンと大きく増加いたしました。
説明は以上でございます。よろしく御
審議をお願いいたします。
25
◯浦伊三夫委員長 説明は終わりました。これより
質疑を行います。
何か
質疑はございませんか。
〔「
なし」と呼ぶ者がある〕
26
◯浦伊三夫委員長 特にないようですので、以上で、
本件の
質疑を終わります。
次に、「
指定管理者による
管理運営の
実施状況について」を
議題といたします。
順次、
執行部の
説明を求めます。
古賀林業振興課長。
27
◯古賀林業振興課長 それでは、
指定管理者による
管理運営の
実施状況について、御
説明をさせていただきます。
お
手元の
委員会資料、
所管事務調査の七ページをお願いいたします。
平成十八年度から
指定管理者制度を導入しております
農林水産部所管の四
施設につきまして、
平成三十年度の
管理運営状況の点検を行いましたので、その結果を御
報告いたします。
まず、配付させていただきました
資料の
説明です。八ページから十ページは四
施設の点検結果の概要、十一ページは
施設の位置図、十二ページからは
施設ごとの
管理運営状況の詳細をつけております。なお、御
報告につきましては、七ページから十ページにより
説明をさせていただきます。
それでは、まず七ページをお願いいたします。まず、一、
管理運営の
実施状況についてです。
指定管理者制度を導入しました
施設の
平成三十年度の点検結果を
報告するものであります。
次に、二、
実施状況の点検についてです。毎年、
指定管理者から提出されます事業
報告書により、現地確認やヒアリングなどを行い、
管理運営が計画どおり実施されているか点検を行いました。点検は、共益性の
確保など五つの観点で行いまして、その結果をAプラスからDまで五段階で評価しました。おおむね提案どおり
管理運営が行われた場合の評価はBとなります。
次に、三の指定期間です。
林業振興課所管の三つの
施設につきましては
平成二十九年四月一日から令和四年三月三十一日までの五年間、また水産振興課所管の一
施設につきましては
平成二十六年四月一日から
平成三十一年三月三十一日までの五年間となっております。
八ページをお願いいたします。四の
施設ごとの点検結果です。
まず、(一)
林業振興課
所管分について御
説明いたします。初めに、
福岡県立四王寺県民の森。
指定管理者は、
福岡県
森林組合連合会でございます。この
施設は、大野城市、太宰府市、宇美町の二市一町にまたがる区域面積三百四十ヘクタール余りの
森林公園です。表の右側の点検結果です。本
施設の設置目的を理解し、事業計画の提案
内容どおりに適切に
管理運営が行われていました。また、利用者の意見を収集し、改善に努めるほか、ホームページなどにより
施設の最新情報を発信し、利用者のサービス向上に努めていました。七月の豪雨災害により一部アクセス道路が長期にわたり不通となり、利用者数は前年度より減少していましたが、イベントは提案どおり実施をされ、
施設の利用
促進とサービス向上に努めていました。点検結果につきましては、以上の
内容を総合的に判断した結果、おおむね提案
内容どおりの
管理運営がなされていたことから、評価をBとしています。
九ページをお願いいたします。次に、
福岡県立夜須高原記念の森です。
指定管理者は、九州林産株式会社でございます。この
施設は、
平成四年五月に
開催されました第四十三回全国植樹祭を記念し整備された
森林公園で、筑前町に設置をされております。表の右側の点検結果です。本
施設の設置目的を理解し、事業計画の提案
内容どおりに適切に
管理運営が行われていました。また、利用者の意見を収集し、改善に努めるほか、ホームページなどにより
施設の最新情報を発信し、利用者のサービス向上に努めていました。七月の豪雨災害によりアクセス道路が通行どめとなり、十二日間休園となり、利用者数は前年度より減少していましたが、イベントは提案より約二割多く実施をされ、
施設の利用
促進とサービス向上に努めていました。点検結果につきましては、以上の
内容を総合的に判断した結果、おおむね提案
内容どおりの
管理運営がなされていたことから、評価はBとしています。
次に、
福岡県緑化センターです。
指定管理者は、公益社団
法人福岡県樹芸組合連合会でございます。この
施設は、緑化の普及や啓発、緑化技術の指導などを目的として、久留米市田主丸町に設置をされております。表の右側の点検結果です。本
施設の設置目的を理解し、事業計画の提案
内容どおりに適切に
管理運営が行われていました。また、利用者の意見を収集し、改善に努めるほか、ホームページなどにより
施設の最新情報を発信し、利用者サービスに努めていました。雨天により、五月に
開催されたグリーンフェスティバルの
来場者数が大幅に減少したことなどから、利用者数は前年度より減少していましたが、イベントは約五割、各種講習会は約二割提案より多く実施をされ、
施設の利用
促進とサービス向上に努めていました。点検結果につきましては、以上の
内容を総合的に判断した結果、おおむね提案
内容どおりの
管理運営がなされていたことから、評価をBとしています。
以上が
林業振興課
所管分の点検結果でございます。
28
◯浦伊三夫委員長 濱田水産振興課長。
29 ◯濱田水産振興課長 続きまして、(二)の水産振興課
所管分の
福岡県営津屋崎漁港内プレジャーボート係留
施設について御
説明いたします。
指定管理者は、宗像漁業協同組合でございます。津屋崎漁港内プレジャーボート係留
施設は、漁港内にヨット、モーターボートなどのいわゆるプレジャーボートの係留
施設を設け、漁業活動との共存を図るものでございます。次に、表の右側の点検結果でございますが、宗像漁協は、本
施設の設置目的を理解し、事業計画の提案
内容どおりに、地元漁業者とプレジャーボート利用者との円滑な利用関係が保たれるように配慮し、適正な
施設管理を行っております。また、組合が有する船舶の係留管理に関するノウハウや、漁業活動に関する知識・情報を活用して、プレジャーボートの係留状況の点検を行うことで、事故の発生を未然に防ぎ、本
施設の安全な管理に寄与するなど、受託者として適切に対応しております。また、利用者に対する係留方法の講習や漁港内清掃作業を行うなどサービスの向上に努めております。点検結果につきましては、総合的に判断した結果、おおむね提案
内容どおりの
管理運営がなされていたことから、評価をBとしております。
指定管理者による
管理運営の
実施状況についての
報告は以上でございます。御
審議のほど、よろしくお願いいたします。
30
◯浦伊三夫委員長 説明は終わりました。これより
質疑を行います。
何か
質疑はございませんか。
〔「
なし」と呼ぶ者がある〕
31
◯浦伊三夫委員長 特にないようですので、以上で、
本件の
質疑を終わります。
次に、「各種
委員の選出について」を
議題といたします。
本件については、さきの
委員会で正副
委員長に御一任をいただいておりましたので、お
手元に正副
委員長案を配付しております。
この案のとおり選出することでいかがでしょうか。
〔「
異議なし」と呼ぶ者がある〕
32
◯浦伊三夫委員長 御
異議がありませんので、そのように決定し、議長に
報告することといたします。
次に、
議題にはありませんが、その他として何かありませんか。立川
委員。
33 ◯立川由美
委員 皆さん、おはようございます。きょうは、この
農林水産委員会にて、飯塚市の白旗山メガソーラーの件について質問したいんですけど、よろしいでしょうか。
34
◯浦伊三夫委員長 はい。
35 ◯立川由美
委員 六月三十日に、白旗山のメガソーラー開発反対の集会に参加をいたしました。周辺住民の皆さんは、六年間にわたり白旗山の豊かな自然を守るためのメガソーラーの乱開発に反対をしています。住民の方から、発注業者であるノーバル・ソーラーが四月二日に調整池をつくらず
森林伐採を始めたとお聞きしました。県がノーバル・ソーラーの林地開発を許可した経緯をお聞かせください。
36
◯浦伊三夫委員長 成末農山漁村振興課長。
37 ◯成末農山漁村振興課長
平成三十年の四月二十日に林地開発許可の申請書が提出されました。県では、
森林法に基づき、災害の防止、水害の防止、水の
確保、環境の保全、この四つの要件を満たしているかを
審査した結果、いずれも基準を満たしておりました。また、許可に当たっては、市町村長の意見を聞く必要がありますことから、飯塚市に意見を求め、
平成三十年の十一月二十八日付で回答がなされました。意見書には、開発に反対する旨の意見はありませんでした。このため、
平成三十一年の一月三十一日に林地開発許可をしたものであります。
38 ◯立川由美
委員 私、現地を見てきたんですけれども、調整池は、とても調整池がつくられたとは言えない状態でした。排水管として使用するコンクリート管は、置いてはいたんですけれども、実際は排水が行えるようにつながっていませんでした。防災
施設というのは本工事に先行して施工するとした許可条件を無視した行動ではないでしょうか。この件を飯塚市は、六月二十七日に九州経済産業局へ情報を提供したと思います。
森林伐採を先行し、調整池を後回しにした工事そのものが林地開発許可条件の違反行為ではないでしょうか、お答えください。
39 ◯成末農山漁村振興課長 開発における作業の手順は、まず防災
施設を設置し、その後、造成工事に着手するように指導しております。当該現場におきましても、防災
施設である沈砂池及び調整池を設置した後に造成工事に着手する計画であり、県も、その工程に基づく指導を行ってまいりました。進入路に当たる箇所の伐採完了後に沈砂池は設置されておりましたが、調整池の完成を待たずに開発区域全体の伐採が行われたことが後日判明いたしました。このため県としましては、業者に対し、防災
施設の設置を早急に行うよう指導を行い、これを受け、
事業者のほうからは、是正計画を記載した、てんまつ書が提出されました。現在、この計画に基づく防災工事を施工中であり、県としましては、防災
施設が早期に完成するよう、引き続き指導を行ってまいります。
40 ◯立川由美
委員 てんまつ書をノーバル・ソーラーは提出されたということなんですが、そういう状況で済むような問題なんでしょうか。今、住民の皆さんが、もし豪雨が起これば、いつ崩れるかわからない、許可の取り消しを求めると現地の住民の皆さんはおっしゃっていました。私も現地に行って直接お話を聞き、同じ思いです。伐採されたところは赤土がむき出しになっていて、調整池もまともに機能できていない状況。今、大雨が降ってしまえば、いつ土砂崩れが発生するかわかりません。周辺の住民の方にもお話を伺いましたが、こういう梅雨の時期に工事をするのかと、土砂災害に対する不安などを口々に話されていました。それと同時に、工事のときに発生する土砂の粉じん、また音の被害など、大変困惑されている模様でした。今回、このメガソーラーの工事現場のすぐ横に住んでおられる住民の方が、この家も買ってほしいという言葉に私は本当に胸が痛んだのです。今回のような工事のやり方では、災害が起こりかねません。周辺住民の皆さんの思いを考えると、もっと厳しい処罰が必要ではないでしょうか。
41 ◯成末農山漁村振興課長 開発
事業者は、是正計画に基づく工事を行い、現時点では県の指導に従っている状況であり、新たな処分は必要ないというふうに考えております。県としましては、開発行為が完了するまで随時現地調査を行うなど、
森林法が遵守され、開発行為が許可どおり行われるよう、引き続き開発行為者を指導してまいります。
42 ◯立川由美
委員 そういう住民の皆さんの声を聞いて、しっかりと対応していく。県のそういう姿勢が災害を招くんじゃないでしょうか。厳正な対処を求めます。
同時に、
森林法では限界があることを我が党はたびたび指摘をしてきました。高知県では、太陽光発電
施設運営のガイドラインが策定されており、メガソーラーの建設を避ける場所として、土砂災害警戒区域なども指定されておりまして、独自の厳しい基準を持っています。この間、我が党は、県が独自に規制をかける法整備や、また
条例の
制定が必要だと議会で求めてきました。県独自のガイドラインや
条例を
制定することについて、どうお考えでしょうか。
43 ◯成末農山漁村振興課長 先ほども申しましたように、県では、
森林の開発許可に当たりましては、
森林法に基づいて、災害の防止、水害の防止、水の
確保、環境の保全といった観点から
審査をやっております。また、地すべり防止区域、土砂災害警戒区域などの土地利用規制の状況も確認をして、必要に応じ担当部局とも打ち合わせを行い、
審査をやっているところです。このため、新たなガイドライン、また
条例の
制定の必要はないというふうに考えております。
44 ◯立川由美
委員 独自のガイドラインやそういうものを
制定する必要はないとのお答えですけれども、現に県下では、メガソーラーを建設、これをめぐって多くの問題が起きています。
森林法だけではなかなか対処できない問題があると考えます。ぜひ検討いただくよう強く求めて、質問を終わらせていただきます。以上です。
45
◯浦伊三夫委員長 ほかにございませんか。
〔「
なし」と呼ぶ者がある〕
46
◯浦伊三夫委員長 ほかにないようですので、次に進みます。
「閉会中の調査事項について」、お諮りいたします。
お
手元配付の一覧表のとおり、八項目について、閉会中もなお調査を継続することといたしたいと思いますが、御
異議ありませんか。
〔「
異議なし」と呼ぶ者がある〕
47
◯浦伊三夫委員長 御
異議がありませんので、そのように決定し、所定の手続をとることといたします。
次に、「今後の
委員会活動について」お諮りいたします。
今後の
委員会活動については、正副
委員長に御一任願いたいと思いますが、いかがでしょうか。
〔「
異議なし」と呼ぶ者がある〕
48
◯浦伊三夫委員長 御
異議がありませんので、そのようにさせていただきます。
最後に、会議録署名
委員を指名いたします。原口剣生
委員、二宮眞盛
委員、お二人を指名いたします。よろしくお願いいたします。
以上で、当
委員会の議事は全て終了いたしました。
最後に、終始熱心に
審査いただきました
委員各位、御協力いただきました
執行部各位に感謝を申し上げ、
農林水産委員会を閉会いたします。
ありがとうございました。
午 前 十 一 時 四 十 四 分 閉 会
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