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  1. 福岡県議会 2019-06-11
    令和元年 農林水産委員会 本文 開催日: 2019-06-11


    取得元: 福岡県議会公式サイト
    最終取得日: 2023-05-07
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1   令和元年六月十一日(火曜日)   午 後 三 時 五 分 開 会 ◯浦 伊三夫委員長 それでは、定足数に達しておりますので、ただいまから農林水産委員会を開会いたします。  まず、委員席の指定を行います。  各委員の席は、ただいま御着席のとおりといたします。御了承願います。  本日の議題は、お手元配付のとおりであります。御確認願います。  それでは、本日の議事をとり行います。  初めに、「所管事務概要について」を議題といたします。  執行部説明を求めます。鐘江農林水産部長。 2 ◯鐘江農林水産部長 農林水産部所管事務概要について御説明を申し上げます。  お手元の資料、所管事務概要をごらんください。  まず、福岡県農林水産業概要について御説明をいたします。一ページをお開きください。  本県では、平坦地域から中山間地域までの変化に富む地形と温暖な自然条件のもと、五百十万県民を抱える大消費地を背景に、多様な農林業展開をされております。また、筑前海、有明海豊前海の三つの海に囲まれ、内陸部では、九州で最も長い筑後川のほか、矢部川などの一級河川が流れ、それぞれの漁場で特色のある水産業が営まれております。  次に、I、県農林水産業の現状でございます。産出額農家戸数耕地面積など、農林水産業特徴生産構造について、グラフと表で示しております。  まず、一の農林水産業特徴でございますが、産出額農業林業水産業に分けて円グラフで示しております。平成二十九年の本県農林水産業産出額は二千六百七十五億円となっております。内訳といたしましては、農業が二千百九十四億円、林業が百三十億円、水産業が三百五十一億円となっております。  農業につきましては、野菜果実花き種苗等園芸作物農業産出額の全体の五八%を占めておりまして、全国園芸割合が四〇%でございますが、これよりも一八ポイント高い割合でございます。このように、本県農業園芸農業中心展開されておるということでございます。  部門別に見ますと、野菜が七百九十四億円で最多となっており、中でも、「あまおう」に代表されるイチゴは二百十八億円で、全国二位となっております。  次に、林業につきましては、ブナシメジなどの栽培キノコ類産出額全国四位の九十九億円で最も多く、木材は二割強の三十億円となっております。  水産業につきましては、養殖業が二百二十三億円と最も多く、次に沿岸漁業、内水面の順となっております。養殖ノリ産出額全国二位の二百十六億円でございまして、全体の六二%を占めております。  二ページをお開きください。二の農林水産業生産構造でございます。まず、農業でございます。農林業センサス調査が行われました平成二十七年の販売農家、この販売農家米印で下に記載しておりますけれども経営耕地面積が三十アール以上、または一年間の農作物の販売金額が五十万円以上の農家でございます。その販売農家全国十八位の約三万五千戸となっております。主業農家、これは同じく所得の五〇%以上が農業所得でありまして、年間六十日以上自営農業従事する六十五歳未満の世帯員がいる農家でありますけれども、この主業農家全国十三位の約九千戸となっております。しかしながら、販売農家、それから主業農家とも、前回調査が行われました平成二十二年に比べ減少しているところでございます。
     また、表の三段目ですけれども農業就業人口、これは農業従事者のうち自営農業のみの従事者、または農業と他の仕事の両方に従事しておられるものの、自営農業が主である従事者の方ですけれども、この農業就業人口は約五万七千人で、全国十六位となっております。この農業就業人口のうち、六十五歳以上が占める割合は六〇・二%で、五年前に比べて約二ポイント増加いたしております。全国の六三・五%と比べますと約三ポイント低い状況ではございますが、本県高齢化が進行しているというところでございます。  次に、耕地面積ですが、全国十五位の約八万四千五百ヘクタール。そのうち水田面積は六万六千八百ヘクタールで、耕地面積に占める水田割合は七九%となっております。  次に林業でございます。森林組合作業員数平成二十九年度調べで六百五十六人。森林面積は、現在、約二十二万ヘクタールで、森林率は四五%、林業生産中心となる民有林人工林面積は十二万五千ヘクタール。民有林人工林率は六五%であり、全国の四六%より一九ポイント高く、この割合というのは全国二位となっております。  次に、水産業でございます。漁業協同組合員は約五千六百人で、前年に比べ二・四%減少しております。また、漁船数は約五千七百隻で、前年に比べ二・二%減少しているところでございます。  次の三ページをお開きください。IIの農林水産業の目指す方向でございます。農林水産部では、平成二十六年に制定いたしました福岡県農林水産業農山漁村振興条例に基づき、農業林業水産業、それぞれの計画を一本化いたしました、福岡農林水産振興基本計画平成二十九年三月に策定いたしました。本計画では、県産農林水産物ブランド化輸出拡大など、それまでの取り組み、それから、国内外の需要の変化、経済のグローバル化といった情勢の変化を踏まえまして、農林水産業及び農山漁村の持続的な発展が図られるよう、農業林業水産業で一体的に取り組む施策中心に、各種施策方向性を示したものでございます。  二の概要に記載しておりますとおり、目標といたしまして、魅力あふれる農林水産業、活力あふれる農山漁村づくり、これを掲げております。そして、施策展開方向にありますけれども、(一)の県産農林水産物販売消費拡大から(五)の魅力ある農山漁村づくり推進、この五つの目指す方向のもとに施策を総合的に展開しているところでございます。  次の四ページをお開きください。先ほど御紹介を申し上げましたとおり、次長、局長、課長、室長を一覧表に示しております。  五ページをお開きください。農林水産部の組織、機構図でございます。私ども農林水産部は、本庁に一局十四課一室を設置いたしております。なお、今年度から、農山漁村振興課の中の鳥獣対策係でございますけれども、これは昨年まで畜産課に置いておりましたが、本年度から農山漁村振興課に移管しております。  次に、出先機関でございますが、中ほどから右に記載しておりますように、まず農林業関係といたしまして、農林事務所県下六カ所、普及指導センター県下十カ所、農林業総合試験場農林業総合試験場資源活用研究センター及び三分場、それから、農業大学校一カ所、家畜保健衛生所を四カ所、さらに筑後川水系農地開発事務所を設置いたしております。また、漁業関係といたしまして、水産海洋技術センター及び三つ研究所を設置しております。右下職員数を示しておりますが、合計数は千五百八十七人となっております。  次に、六ページをお開きください。この六ページ以降は、私ども農林水産部本庁各課所掌事務を掲げておりますので、これにつきましては、後でお目通しをいただけたらと思っております。  以上で、所管部概要につきまして説明を終わらせていただきます。 3 ◯浦 伊三夫委員長 説明は終わりました。  これより質疑を行います。何か質疑はありませんか。      〔「なし」と呼ぶ者がある〕 4 ◯浦 伊三夫委員長 特にないようですので、以上で、本件質疑を終わります。  次に、「県産農林水産物ブランド化の取組について」を議題といたします。  執行部説明を求めます。重吉農林水産政策課長。 5 ◯重吉農林水産政策課長 調査事項の一ページをお願いいたします。県産農林水産物ブランド化取り組みについて御説明いたします。  県では、農林水産業競争力強化を図るため、あまおうや元気つくし、はかた地どりなど、本県独自の品種開発するとともに、高品質安定生産を進めるなど、以下の四つの柱でブランド化による有利販売に取り組んでいるところでございます。  まず、新品種、新技術開発でございます。競争力の高い特徴ある新品種開発するとともに、高品質化、低コスト化技術開発に取り組んでおります。県が開発した品種代表例としては、平成十五年度に販売をスタートしてから十四年連続で販売単価日本一のあまおうがございます。  次に、技術普及定着でございます。新品種、新技術開発の次の段階では、新品種栽培技術や新たに開発しました技術の現場への普及定着を図っております。代表的なものに元気つくしがございます。平成二十一年の栽培開始以降、現地の普及指導センター技術指導により、現在、作付面積が六千二百三十ヘクタールと生産拡大してまいりました。  続きまして、高品質安定生産推進でございます。生産量を確保し、品質向上を図るため、国庫事業や高収益型園芸産地育成事業などを活用して、施設、機械の整備を支援しております。事例として挙げておりますが、強風にも耐える耐候性ハウス果実品質を識別するカメラを備えた共同選果場整備により、高品質安定生産推進しております。  最後に、出口となる県産農林水産物販売消費拡大でございます。県では、平成二十九年四月に福岡食販売促進課を新設いたしました。現在、県産農林水産物認知度向上に向け、県内外でのPR強化いたしております。また、昨年十一月に東京都千代田区に魅力あふれる福岡県を体感できるをコンセプトに、アンテナレストラン福扇華をオープンし、首都圏でのPR販売強化しているところでございます。これらの取り組みを積極的に進めるとともに、本県農林水産業競争力強化に向け、各種施策に取り組んでまいります。  説明は以上でございます。よろしくお願いします。 6 ◯浦 伊三夫委員長 説明は終わりました。  これより質疑を行います。何か質疑はありませんか。      〔「なし」と呼ぶ者がある〕 7 ◯浦 伊三夫委員長 特にないようですので、以上で、本件質疑を終わります。  次に、「平成三十年度海面養殖業状況について」を議題といたします。  執行部説明を求めます。濱田水産振興課長。 8 ◯濱田水産振興課長 平成三十年度の海面養殖業状況について御報告いたします。調査事項の二ページをお開きください。  まず、ノリ養殖についてでございます。有明海区の状況ですが、十八漁協の五百四十五経営体養殖従事をいたしまして、生産枚数は十一億二千万枚、平年の八八%となりました。有明海では、年内に生産する秋芽生産と、主に年明け以降に生産する冷凍生産の二期作となっております。今漁期は、秋芽生産期冷凍生産期ともに雨量が少なく、ノリ生育に必要な栄養塩が減少するなど、生産量品質への影響が懸念されました。このため、有明海研究所では、栄養塩や水温などの海況ノリ生育状況調査回数をふやし、迅速な情報提供を行うとともに、摘み取る時期など、適切な養殖管理についてきめ細かに指導をしました。その結果、生産枚数減少したものの、単価が上昇し、生産額は平年並みの百五十億八千万円で、平年の九七%となりました。中ほどの表に二十八年度、二十九年度、三十年度及び平年値について、生産枚数平均単価及び生産額を整理しておりますので、御参照ください。  続きまして、筑前海区ですが、福岡漁協糸島漁協でそれぞれ一経営体、合わせて二経営体養殖従事をし、生産枚数は五百九万枚となりました。筑前海区でも、少雨による栄養塩の減少により、生産枚数減少したものの、単価が上昇し、生産額は平年並みの一億八百九十五万円となりました。  次に、豊前海区ですが、行橋市蓑島漁協の二経営体養殖従事し、生産枚数は二百一万枚となりました。他の海区と同様に、少雨による栄養塩の減少により、生産枚数減少したものの、単価が上昇し、生産額は平年並みの千八百二十二万円となっております。  三ページをお開きください。続きまして、カキ養殖でございます。  まず、豊前海区ですが、六漁協の六十七経営体養殖従事し、生産量は千三百八十トンとなりました。本県養殖するカキ種苗宮城県から購入しております。このカキ種苗の確保に当たり、カキ養殖業者が県の職員とともに宮城県を訪れ、良質な種苗を確保したこと、これに加え、海況が安定していたことから養殖は順調に経過し、平年並み生産となりました。生産額は九・四億円、平年の一一三%となりました。  次に、筑前海区ですが、福岡漁協糸島漁協宗像漁協、北九州市漁業の四十四経営体養殖従事し、生産量は六百六トンとなりました。海況が安定していたことから、生産量は平年並みでありました。生産額は五・九億円となりました。ノリと同様に、中ほどの表に二十八年度、二十九年度,三十年度及び平年値について、生産量生産額を整理しておりますので、御参照ください。  最後に、ワカメ養殖でございます。福岡漁協糸島漁協の二十九経営体養殖従事いたしました。生産量は三十一トンでありました。ノリ養殖と同様に、少雨による栄養塩の減少影響を受けたため、生産量減少いたしました。生産額は二千六十九万円で、平年の八二%となりました。  県といたしましては、今後とも海域の環境を的確に捉えた養殖がなされるよう、水温やプランクトンの発生状況などを調査し、漁業者に対する迅速な情報提供やきめ細やかな養殖指導を実施することにより、本県養殖業生産の安定に努めてまいります。  説明は以上でございます。よろしく御審議のほどお願いいたします。 9 ◯浦 伊三夫委員長 説明は終わりました。  これより質疑を行います。何か質疑はございませんか。      〔「なし」と呼ぶ者がある〕 10 ◯浦 伊三夫委員長 特にないようですので、以上で、本件質疑を終わります。  次に、「各種委員選出について」を議題といたします。  本委員会から選出いたします各種委員につきましては、お手元配付のとおりであります。  これらの各種委員選出につきましては、正副委員長に御一任願いたいと思いますが、いかがでしょうか。      〔「異議なし」と呼ぶ者がある〕 11 ◯浦 伊三夫委員長 御異議がありませんので、そのようにさせていただきます。  それでは、このうち福岡農業信用基金協会の理事については、同協会より早急に選出をお願いする旨の申し出があっておりますので、これより直ちに選出したいと思います。  この選出につきましては、従来どおり、委員長をもって充てるということでいかがでしょうか。      〔「異議なし」と呼ぶ者がある〕 12 ◯浦 伊三夫委員長 御異議がありませんので、そのように決定し、議長に報告することといたします。  なお、ほかの各種委員選出につきましては、次回委員会選出したいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。  次に、議題にはありませんが、その他として何かありませんか。          〔「なし」と呼ぶ者がある〕 13 ◯浦 伊三夫委員長 特にないようですので、次に進みます。  次に、「今後の委員会活動について」、お諮りいたします。  今後の委員会活動については、正副委員長に御一任願いたいと思いますが、いかがでしょうか。      〔「異議なし」と呼ぶ者がある〕 14 ◯浦 伊三夫委員長 御異議がありませんので、そのようにさせていただきます。  最後に、会議録署名委員を指名いたします。大島道人委員井上博隆委員、お二人を指名いたします。よろしくお願いいたします。  以上で、当委員会議事はすべて終了いたしました。  これをもちまして、農林水産委員会を閉会いたします。  ありがとうございました。   午 後 三 時 二 十 八 分 閉 会 Copyright © Fukuoka Prefecture All Rights Reserved. ↑ ページの先頭へ...