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平成31年 警察委員会 本文 開催日: 2019-01-10

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  1. 福岡県議会 2019-01-10
    平成31年 警察委員会 本文 開催日: 2019-01-10


    取得元: 福岡県議会公式サイト
    最終取得日: 2023-05-07
    最初ヒットへ(全 0 ヒット) 1    平成三十一年一月十日(木曜日)    午 後 四 時 六 分 開 会 ◯松尾嘉三委員長 それでは、定足数に達しておりますので、ただいまから、警察委員会を開会いたします。  なお、本日、報道機関からテレビカメラ等撮影について申し出がございましたので、これを許可しております。御了承願います。  撮影者に申し上げます。撮影に当たっては、記者席に配付しております撮影エリア図面及び撮影に当たっての注意事項をよくごらんいただき、私の指示に従っていただきますようよろしくお願い申し上げます。  本日の議題は、お手元配付のとおりでございます。御確認願います。  それでは、本日の議事をとり行います。  まず、陳情についてであります。  最初に、陳情番号第一〇八号の四「アニメめぐみ人権教育などにおける活用等を求める陳情」及び陳情番号第一〇九号の四「拉致問題啓発アニメめぐみ学校教育における活用等を求める陳情」をお手元に配付いたしております。  なお、本委員会に回付されました箇所は、いずれも陳情要旨の三のうち警察本部の所管に属する事項についてでございます。御確認願います。  なお、これらの陳情二件につきましては、同趣旨のものでございますので、一括して議題といたします。御了承願います。  本件について、特に執行部意見は求めませんが、この際、何か質疑等はございませんでしょうか。      〔「なし」と呼ぶ者がある〕 2 ◯松尾嘉三委員長 特にないようでございますので、以上で、本陳情についての質疑を終わります。  次に、陳情番号第一一〇号の一「犯罪被害者人権擁護等を求める陳情」をお手元に配付いたしております。  なお、本委員会に回付されました箇所は、陳情事項の(一)及び(三)についてであります。御確認願います。  本件につきまして、特に執行部意見は求めませんが、この際、何か質疑等はございませんでしょうか。      〔「なし」と呼ぶ者がある〕 3 ◯松尾嘉三委員長 特にないようでございますので、以上で、本陳情についての質疑を終わります。  次に、「平成三十年中の治安概況について」を議題といたします。
     執行部説明を求めます。井澤警務部長。 4 ◯井澤警務部長 それでは、平成三十年中の治安概況につきまして、県警本部のほうから御報告させていただきます。お手元資料には、昨年の三大重点目標及び重点目標、各重点目標ごとにそれぞれの成果課題、本年の対策を示しておりますので、資料に沿って御説明させていただきます。なお、数値につきましては、昨年十二月末現在の暫定値となっておりますので、御了承をお願いいたします。  まずは、三大重点目標につきまして御説明申し上げます。一点目は、暴力団の壊滅についてでございます。成果についてでありますけれども、昨年中の暴力団構成員検挙人員につきましては百九十三人と、対前年比で三十三人の減少となっておりますものの、暴力団構成員に占めます検挙人員割合は約二割と例年並み水準を維持しておりますほか、暴力団立入禁止標章を掲示した飲食店の役員に対する殺人未遂事件等工藤會幹部らを検挙するなど、組織に打撃を与える取り締まりを行ってきたところであります。また、県内暴力団構成員数につきましては、七年連続で過去最少を記録しておりますほか、社会復帰対策では、離脱就労支援数が高水準で推移するなど、暴力団対策は着実に前進してきていると考えているところであります。  続きまして、課題についてでございますけれども、暴力団によるとみられる複数の重要凶悪事件がいまだ未解決でありますほか、工藤會最高幹部らの公判本格化が本年は予定されておりまして、これに伴い、これまで以上に事件関係者、あるいは証人等に対する保護対策に万全を期していく必要があると考えているところでございます。また、暴力団排除気運のさらなる高揚を図っていくととともに、暴力団資金源枯渇化に向けた取り組みを引き続き推進していく必要があると考えているところであります。こうした状況を踏まえまして、県警としては、対策として未解決凶悪事件検挙に向けた内偵・掘り下げ捜査不穏動向早期把握による襲撃事件の防遏、あるいは離脱就労支援事務所撤去などの官民一体となった暴力団排除活動、さらに薬物事犯等資金獲得犯罪徹底検挙など、総合的な暴力団対策推進していくこととしております。  続きまして、二点目の飲酒運転撲滅について御説明いたします。昨年中の飲酒運転による交通事故発生件数でございますけれども、百四十四件と対前年比で十八件の増加となっておりまして、また、飲酒運転検挙件数は千四百七件と、これは対前年比で三十三件の減少となったところでありますけれども、過去十年間の推移を見ますと、飲酒運転による交通事故は半減しておりますほか、飲酒運転検挙件数につきましても、高水準で推移しているところであります。また、課題についてでありますけれども、飲酒運転による交通事故増加した一方で、検挙件数飲酒運転に係る通報件数減少しておりますことから、こうした背景について分析していくということで、取り締まりを巧妙に逃れようとする悪質な違反者の存在などもうかがわれるところであります。こうした状況を踏まえまして、対策として、飲酒運転発生実態に即した取り締まりはもちろんのこと、周辺者罪等捜査徹底飲食店等と連携した飲酒運転通報訓練飲酒運転危険性悪質性の理解を深めるための交通安全教育など、これまで以上に飲酒運転撲滅に向けた諸対策推進していく必要があると考えているところであります。  続きまして、三点目、性犯罪抑止について御説明いたします。昨年中の成果についてでありますけれども、性犯罪認知件数は三百八十三件、対前年比で二十八件減少しておりまして、検挙率は七七・五%と、対前年比で三・五ポイントの減少となっておりますけれども、引き続き高い水準を維持しているところでございます。  次に、課題ですけれども、性犯罪認知件数減少傾向にありますものの、全国的に見るといまだ高水準で推移しておりますほか、内容を分析いたしますと、十代及び二十代の女性が夜間帰宅途中などに被害に遭っているという状況にあります。こうした状況を踏まえまして、本年中は連続発生抑止するため、徹底した捜査による早期検挙を図っていくとともに、被害者層に対する防犯アプリの普及、あるいは性犯罪防止DVDを活用した防犯教育などの広報啓発活動、多発時間帯における警戒活動などの諸対策推進していくこととしております。  続きまして、重点目標について御説明申し上げます。まず、一点目ニセ電話詐欺等の身近な犯罪抑止についてであります。昨年中の刑法犯認知件数につきましては三万六千七百五十八件と、対前年比で五千三百六十八件の減少となっております。また、検挙率につきましては四一・一%と、対前年比で二・〇ポイントの向上ということになっております。しかしながら、ニセ電話詐欺ストーカーDV児童虐待事案等につきましては、依然として高水準で発生していますほか、サイバー空間の脅威の現実化など、治安課題は山積みしている状況にあります。したがいまして、本年もニセ電話詐欺サイバー犯罪抑止に向けた戦略的な検挙抑止活動推進していくことに加え、ストーカーDV児童虐待等人身安全関連事案に対しましても的確に対処していくこととしております。  続きまして、資料の二枚目に移らせていただきます。重点目標の二点目でございます。重要凶悪事件徹底検挙についてであります。なお、重要凶悪事件に含まれます強制性交等罪、あるいは強制わいせつといった性犯罪につきましては、先ほどの三大重点の中の性犯罪抑止のところで説明をしておりますので、ここでは性犯罪を除いた、殺人強盗などの四罪種成果等について御説明させていただきます。  資料の表にございますとおり、殺人強盗などの重要凶悪事件検挙率は、引き続いて高水準を維持しているところでございます。しかしながら、重要凶悪事件はひとたび発生すれば県民に大きな不安を与えることから、連続発生を防ぐための情報提供とあわせ、最大限捜査員を投入した捜査体制を構築した上で、遺留物防犯カメラ画像等客観証拠の確実な収集分析を行うなど、被疑者早期検挙に向けた捜査推進していくこととしております。  続きまして、三点目、少年非行抑止立ち直り支援についてであります。昨年中の刑法犯少年検挙補導人員につきましては千六百十六人と、対前年比で三百二十五人の減少となっており、また、再犯者数も四百九十三人と、対前年比で百十三人の減少となっております。一方で、SNS等に起因した児童犯罪被害は後を絶たないほか、全国的に見ますと、非行者率はいまだ高水準で推移しております。このため、サイバー補導等による早期保護不正被害防止のための広報啓発活動などの犯罪被害防止対策、あるいは少年の特性に応じた立ち直り支援などの諸対策推進していくこととしております。  四点目は、交通事故抑止についてであります。昨年中の交通事故発生件数につきましては三万一千二百七十九件と、対前年比で三千五百八十三件の減少となっておりまして、また交通事故死者数につきましても百三十六人と、対前年比で三人の減少となっております。しかしながら、全交通事故に占めます高齢運転者事故割合が年々増加傾向で推移しておりますほか、歩行者が犠牲となる交通死亡事故増加しており、そのうち約七割は高齢者が占めているという状況にございます。こうした状況を踏まえまして、本年も引き続き高齢運転者に対する参加、体験、実践型の交通安全教育道路管理者と連携した交通安全施設の整備を行ってまいります。歩行者等妨害など、悪質、危険性の高い違反重点を置いた交通違反取り締まり推進していくこととしておるところであります。  五点目は、テロ未然防止災害対策強化についてであります。昨年中は、九月の皇太子同妃両殿下の御来県に伴う警衛警備を完遂いたしましたほか、平成三十年七月豪雨に対しましては、県内のみならず、岡山県、広島県などの被災地に本県警察職員を派遣して、被災者の救出、救助活動を行ってきたところであります。本年は、G20福岡財務大臣中央銀行総裁会議、あるいはラグビーワールドカップ等の国際的大規模行事の開催に向けて、官民連携によるテロ対策等を一層推進するとともに、サイバー攻撃の分野につきましても、重要インフラ事業者等との共同対処訓練などを推進するなど、対策強化していくこととしております。また、災害対策につきましては、これも引き続きまして、災害警備計画の不断の見直しや実戦的な訓練実施等により、さらに災害対処能力を向上させていきたいと考えておるところでございます。  最後の六点目、厳正な規律保持現場執行力強化についてであります。この項目につきましては、本年も職員一人一人に職務倫理基本を浸透させるための繰り返しの教養や、あるいは他であった被疑事案につきまして、自分のこととしてとらえ、考えさせる、実効ある職務倫理基本推進などによりまして、厳正な規律保持を図るとともに、若手警察職員早期戦力化に向けた取り組み強化現場で起こり得るさまざまな事案を想定した各種訓練推進などにより、現場執行力強化してまいりたいと考えておるところでございます。  以上、平成三十年中の治安概況について御報告をいたしましたが、本年も県民の安全、安心の確保に向けて、職員一人一人が前向きに最大限の努力を行い、引き続き、三大重点目標を初めとする各種治安課題県警組織一丸となって取り組んでまいりますので、警察委員皆様方の御指導、御支援を引き続き賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。以上であります。 5 ◯松尾嘉三委員長 説明は終わりました。  これより質疑を行います。質疑はございませんでしょうか。      〔「なし」と呼ぶ者がある〕 6 ◯松尾嘉三委員長 特にないようでございますので、以上で、本件質疑を終わります。  次に、議題にはございませんが、その他として何かございませんでしょうか。吉村委員。 7 ◯吉村敏男委員 昨年の最後委員会で言っておりました半感応式信号機、鳴淵ダム前の反感応式のものを十五秒短縮していただいたおかげで、八木山バイパス完全渋滞が少なくとものろのろで動くような状況になっておりまして、さらにあと三秒ぐらい縮めてもらいたいという話をしたんですが、これは今工事をやっているということで、それが終わるまでその対応を待ちたいと思いますけれども、その折に、県下にそういう対応ができる半感応式信号が何台あるのかということをお尋ねをしました。それについて調査をしていただいたでしょうか。 8 ◯松尾嘉三委員長 福原交通部長。 9 ◯福原交通部長 現在、県内には半感応式信号というのが八百七十八カ所ございます。実は、このすべての半感応信号について、今回の鳴淵ダム入り口交差点と同様に、脇道からの車両用信号歩行者用押しボタン信号を別々に分けて運用することが、若干の工事は必要ですけれども、可能でございます。 10 ◯吉村敏男委員 私が最初説明を受けたときは、古いタイプのものはそういう対応はできなくて、新しいものだけできるという説明だったので、この間そういう質問をしたんですよね。では、その八百七十八台のすべてができるということですか。 11 ◯福原交通部長 すべてができます。古いタイプであっても、中の基盤を変えるという作業によって全部可能であるということでございます。 12 ◯吉村敏男委員 それでは、鳴淵ダムの変更で、行かれた方は多分実感できると思うんですけれども、相当スムーズに通行ができるようになっているんです。それで、県内に八百七十八もあって、それがそういう対応がすべて可能というなら、実を言うと、ほかのところにもたくさんあるんです。一台ぐらいしか通らないのに、ずっと待っている。あれは時間のむだ、燃料費の浪費と思うんですね。だから、そういうところというのは、八百七十八カ所を一遍にやるのは難しいけれども、そういう指摘があったり、具体的に、実際に目視されてそういう渋滞が発生しているところは対応をしていただきたいと思いますが、その辺はどうですか。 13 ◯福原交通部長 御指摘のとおり、鳴淵ダム入り口のような効果が期待できる交差点というのは、どこでもということではなくて、ある程度幹線道路が広い、そして脇道からの車が少ない、歩行者も少ないというような条件が揃ったところが効果があると考えております。現在、県内でこのように分けて運用している信号というのは、鳴淵ダム入り口交差点を含めて五カ所ございます。委員指摘のとおり、ほかにもこれらの条件に合致する箇所があれば、さらなる交通渋滞緩和が見込めますので、現在、県内すべての半感応式信号機について、現場実態調査をやっております。その結果を踏まえまして、適切に運用の見直しを図りまして、交通渋滞緩和事故防止に努めてまいりたいと考えております。 14 ◯吉村敏男委員 大変ありがたいのですが、その調査はいつごろをめどに終わらせるつもりですか。 15 ◯福原交通部長 今年度中には終わらせたいと。 16 ◯吉村敏男委員 三月まで。 17 ◯福原交通部長 はい。 18 ◯松尾嘉三委員長 ほかにございませんでしょうか。      〔「なし」と呼ぶ者がある〕 19 ◯松尾嘉三委員長 ほかにないようでございますので、次に進みます。  次に、「今後の委員会活動について」、お諮りいたします。  今後の委員会活動につきましては、正副委員長に御一任願いたいと思いますが、いかがでしょうか。      〔「異議なし」と呼ぶ者がある〕 20 ◯松尾嘉三委員長 御異議がございませんので、そのようにさせていただきます。  最後に、会議録署名委員を指名いたします。藏内勇夫委員冨田徳二委員、以上、二名の委員を指名いたしますので、よろしくお願いいたします。  以上で、本日の議題はすべて終了いたしました。  これをもちまして、警察委員会を閉会いたします。どうもありがとうございました。    午 後 四 時 二 十 六 分 閉 会 Copyright © Fukuoka Prefecture All Rights Reserved. ↑ ページの先頭へ...