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  1. 福岡県議会 2018-08-01
    平成30年 県土整備委員会 本文 開催日: 2018-08-01


    取得元: 福岡県議会公式サイト
    最終取得日: 2023-05-07
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1    平成三十年八月一日(水曜日)    午 前 十 一 時 三 分 開 会 ◯吉村 悠委員長 それでは、定足数に達しておりますので、ただいまから県土整備委員会を開会いたします。  議事に先立ち、執行部より発言の申し出があっておりますので、許可することといたします。見坂県土整備部長。 2 ◯見坂県土整備部長 このたび県土整備部職員が起こした不祥事について、私から一言おわびを申し上げます。  皆様方、既に御承知のとおり、七月二十六日に県土整備部職員暴行容疑で逮捕されるという不祥事が発生いたしました。県を挙げて不祥事再発防止に取り組んでいる中、県民の皆様の県行政に対する信頼を損ねる事態が発生したことにつきまして、幹部職員一同、心からおわび申し上げます。大変申しわけございませんでした。  翌週三十日に県土整備部の各所属長を集め、綱紀の保持と服務規律の確保について、改めて県土整備部職員に指導を徹底するよう訓示を行ったところでございます。今後、早急に事実関係を把握し、一日も早く県民の皆様の信頼を回復できるよう、不祥事再発防止に全力を挙げて取り組んでまいる所存でございます。吉村委員長を初め、各委員皆様方には大変御迷惑をおかけいたしますが、今後とも御指導、御鞭撻を賜りますようよろしくお願い申し上げます。  なお、不祥事の概要につきましては、県土整備総務課長から説明させていただきます。 3 ◯吉村 悠委員長 野口県土整備総務課長。 4 ◯野口県土整備総務課長 それでは、今回の不祥事について、概要の説明に際して、まず資料を配付させていただきます。      〔資料配付〕 5 ◯野口県土整備総務課長 今回逮捕された職員は、京築県土整備事務所西川裕基技師、二十三歳、土木職でございます。先週の七月二十六日木曜日に、築上郡吉富町の飲食店において、京築県土整備事務所職員数名が係の暑気払いを行っていたところ、今回逮捕された職員が皿を割った際に右手小指を負傷いたしました。その後、負傷箇所からの出血がひどかったということもあり、店側の通報で救急車が到着しましたが、駆けつけた救急隊員に足をかけて転倒させたということから、二十一時四十三分ごろ、暴行容疑により救急隊員に常人逮捕されました。その後、通報で駆けつけた警察官に身柄を引き渡されております。  当該職員は、警察に身柄を引き渡された後、豊前警察署に留置され、その後、七月二十八日土曜日に行橋区検察庁に送検されましたが、二十九日の日曜日に釈放されております。釈放後の先日、三十一日に人事課とともに本人から事情聴取を行いましたが、本人は事件当日のことは泥酔のためよく覚えてないということでございました。  なお、現在は、けがの治療のために入院をしております。  説明は以上でございます。 6 ◯吉村 悠委員長 発言は終わりました。  このことにつきまして何かありませんか。吉松委員。 7 ◯吉松源昭委員 今説明がありましたけれども、本当最近、県の職員不祥事というのは大変続いているような気がするんですが、県土整備部職員による不祥事発生状況はどれくらいありますか。 8 ◯吉村 悠委員長 野口県土整備総務課長。 9 ◯野口県土整備総務課長 県土整備部職員による不祥事発生状況でございますが、平成二十五年度以降、現在までの間で懲戒処分を行った不祥事の件数は、知事部局全体で二十五件となっておりまして、うち県土整備部職員によるものは五件でございます。この五件の内訳ですけれども、収賄、横領、不適切事務処理、窃盗、営利企業等従事制限違反によるものがそれぞれ一件でございます。このうち、収賄及び横領については免職、窃盗及び営利企業等従事制限違反については停職、不適切事務処理については減給の処分を受けております。なお、この五件の中には、昨年度逮捕されたもののまだ処分が決定されていない迷惑行為防止条例違反一件と、それから本日御報告申し上げております今回の暴行事件は含まれておりません。
     以上です。 10 ◯吉松源昭委員 五年で知事部局全体で二十五件、県土整備部職員がこのうちの五件で、今回の分とまだ決まっていないものを入れると県土整備部分が七件あるということだと思うんですが、これは決して少なくない数字だと思うんですが、県土整備部では、公務員倫理研修の実施や個人面談の実施など、不祥事の防止に向けた取り組みというのは行ってあるんだと思いますが、今回の事件を起こした職員、これには研修とかいうようなことは実施してあったんでしょうか。 11 ◯野口県土整備総務課長 本件の職員でございますけれども、本年四月に県に採用されてから、職員研修所が実施します新規採用職員研修のほかに、県土整備部としまして新規採用土木職員を対象に実施しております研修において、公務員服務規律、それから飲酒運転撲滅懲戒処分の種類と影響といった公務員倫理に係る研修を受講しております。また、六月十九日に京築県土整備事務所の所長から、当該職員に対しましてアルコールに係る面談というのを実施しております。この面談の際には、飲酒に関する問題というのは特になく、私生活上の悩みもないということでございました。 12 ◯吉松源昭委員 今回のこの職員は、四月に採用されたということですが、ということは条件つき採用期間中だったんじゃないかと思います。このような職員不祥事を起こした場合、処分などの取り扱いはどのようになるんでしょうか。 13 ◯野口県土整備総務課長 委員御指摘のとおり、地方公務員法では、職員採用臨時的任用や非常勤での任用の場合を除き、全て条件つき採用を行い、採用後六カ月の間、その職務を良好な成績で遂行したときに初めて正式に採用を行うとされております。今回事件を起こした職員は、この条件つき採用期間中に当たります。この条件つき採用の制度の趣旨でございますが、職員採用は、競争試験などによります能力の実証を経て行うものの、試験による能力の実証の程度には限界があるということから、まずは条件つき採用を行い、一定の期間、実地の勤務の中で職務遂行の能力などを観察、確認した上で正式に採用を行うというものでございます。  懲戒処分につきましては、職務上の義務違反や全体の奉仕者としてふさわしくない非行行為などに対して制裁的に行われるものでございますので、条件つき採用職員正規職員とは同様の取り扱いがされることとなっております。したがいまして、今回の暴行事件に対する懲戒処分につきましては、人事当局において正規職員と同様の考え方で検討が行われ、適切な処置が行われることになるものと考えております。  また、正式採用を行うか否かにつきましては、人事当局において、この職員職務遂行能力公務員としての適格性を総合的に判断の上決定されることになるものと考えております。 14 ◯吉松源昭委員 先ほども答弁にありましたが、県庁を挙げて不祥事の撲滅に取り組んで、また先ほど部長の答弁にもありましたけれども、二年連続でこれだけの災害が起きて、しかも復旧・復興を進めている、しかもその窓口である県土整備事務所職員不祥事ということで、県民から何をやっているんだと、大変怒りと不信を買っている状況にある。しかし、せっかく大多数の多くの職員皆さん方が一生懸命やってあるわけでありまして、一人のこの職員のためにそれが台なしになってしまうということになってしまいますから、今後、事実関係をしっかりと把握して、再びこのようなことが起こらないよう再発防止取り組みをしっかりとされますことを強く要望して質問を終わりたいと思います。よろしくお願いします。 15 ◯吉村 悠委員長 ほかにありませんか。      〔「なし」と呼ぶ者がある〕 16 ◯吉村 悠委員長 それでは、私から一言申し上げます。  このような県民の信頼を裏切る事案が起きたことは、極めて遺憾であります。委員からの意見をしっかりと受けとめ、再発防止に取り組まれるようお願いいたします。  それでは、これより本日の議事を行います。  本日の議題は、お手元に配付のとおりであります。御確認願います。  「平成三十年七月豪雨による被害状況について」を議題といたします。  執行部の説明を求めます。田尻河川管理課長。 17 ◯田尻河川管理課長 七月五日からの豪雨は、昨年の九州北部豪雨に引き続き、大雨特別警報が発表され、県内全域にわたり災害が発生いたしました。昨年の九州北部豪雨の復旧に加え、ことしの七月豪雨についても県土整備部としまして最大限対応し、公共施設の復旧に全力で取り組んでまいりたいと考えております。  それでは、平成三十年七月豪雨による被害の状況について御説明させていただきます。  委員会資料の一ページ目をごらんください。まず、降雨の状況でございます。七月五日の朝から七日の朝にかけて県内の広い範囲で記録的な豪雨が降り続きました。  これについては、委員会資料四ページ目のA三判の資料で御説明させていただきます。この雨では、那珂川町の九千部観測所で四十八時間の雨量として六百二ミリを観測したのを初め、北九州市や久留米市など、気象庁の県内二十観測地点がございますが、このうち七地点で四十八時間降雨の観測史上最大を記録しております。  なお、資料の右下に過去の豪雨との比較を載せておりますが、今回の豪雨は、累加雨量那珂川町役場が浸水いたしました平成二十一年七月の中国・九州北部豪雨に近い豪雨でございますが、これが県内の広い範囲で降雨があったことが特徴となっております。  次、公共施設等の状況について御説明させていただきます。また一ページにお戻りください。施設の状況でございますが、これは七月三十日時点の速報値でございます。県内全域にわたり被害が発生しております。道路においては、百十二カ所の全面通行止めが発生し、現在は二十カ所まで減少しております。応急対応を実施中でございます。なお、全面通行止め箇所につきましては、斜面崩壊など施設被害によるものに加え、冠水箇所雨量通行規制箇所を含んだものが全面通行止め箇所数となっております。河川においては、久留米を初め四十一河川で浸水が発生しております。現在は解消しております。砂防につきましては、北九州や福岡を初め、七十六カ所でがけ崩れが発生をしております。なお、対策事業実施箇所数については、採択基準により今後決定されるものでございます。  次に、海岸・港湾についてです。県管理の七海岸の漂着物は約七千立米発生しております。このうち海水浴に利用される海岸を優先的に今対応を実施しているところでございます。  委員会資料の二ページ目をお開きください。港湾についてであります。北九州県土整備事務所で管理しております芦屋港では、五千立米の土砂堆積が発生しております。緊急性のある部分につきましては、既に発注している工事で対応予定としております。  委員会資料の五ページから七ページに、道路河川、それから砂防施設などの被害状況を掲載しておりますので、ごらんください。  大変申しわけありません。委員会資料の二ページに戻っていただき、水道について御報告します。最大千九百十九戸の断水が発生しましたが、現在は解消しております。断水につながるような浄水場配水池被害はありません。  続きまして、公共土木施設被害額県土整備部所管分について御報告します。全事務所において被害が発生しており、被害箇所数道路が九十カ所、河川が三百七十三カ所、砂防が十五カ所、海岸、港湾が八カ所で、被害額は合計で百三十三億円となっております。いずれも七月三十日現在の速報値であり、今後変更する可能性がございます。  次に、委員会資料三ページをごらんください。公共土木施設に対する国土交通省による災害緊急調査についてでございます。国土交通省災害査定官が、去る七月九日から十三日まで、県内の河川道路緊急調査を実施しております。北九州県土整備事務所の東谷川を初め、十四カ所の現地調査を実施しており、この調査を通じて復旧工法に関する技術的助言をいただき、応急工事の速やかな現地着手は可能となっております。また、七月十六日付で本省防災課から、大規模災害時の災害査定効率化及び事前ルールを適用する通知がありました。これにより災害査定効率化を図ってまいりたいと考えております。  最後に、平成二十九年七月九州北部豪雨により被災した箇所の影響について報告します。河川については、被災前の断面を確保していたことにより家屋被害は発生しておりません。昨年の災害で二十七・七キロが埋塞しておりましたが、赤谷川を含む七河川において、九キロメートル、再度埋塞しております。現在、その土砂を撤去中であり、緊急性の高い箇所につきましては、八月中旬を目標に作業を実施しているところでございます。また、応急対策として設置していた大型土のう被害も発生しておりますが、これについても現在応急工事を実施中であります。  道路につきましては、緊急車両のみが通行できるとしていた三十九キロの区間において被害が発生し、三路線、二十二キロで全面通行止めが発生しております。現在は二十一キロで啓開が完了しており、残る一キロについては八月中旬をめどに完了する予定で、緊急車両の通行が可能となる見込みでございます。  砂防については、ブルーシートの設置などにより応急対策を実施していたため、斜面崩壊箇所における被害の拡大は確認されておりません。また、土砂災害による家屋への被害も確認されておりません。  委員会資料八ページに、これらの状況について掲載させていただいております。  報告は以上です。 18 ◯吉村 悠委員長 説明は終わりました。これより質疑を行います。何か質疑はありませんか。中牟田委員。 19 ◯中牟田伸二委員 昨年に続いて、今回の豪雨で全県下でかなりの箇所通行止めになったということでありますけれども、原因はどういうふうに捉えていらっしゃるかということと、また現在も通行止め、今説明がありましたけれども、まだあるようでありますが、解除の見通しについてちょっと教えてください。 20 ◯吉村 悠委員長 野瀬道路維持課長。 21 ◯野瀬道路維持課長 今回の豪雨により、七月七日の時点で先ほど報告にもありましたように、百十二カ所の通行止めが発生をいたしました。その原因の内訳といたしましては、道路法面の崩壊が三十一カ所、路肩の崩壊が八カ所、倒木が一カ所、冠水が三十一カ所、雨量による通行規制が三十九カ所ございました。また被害が大きゅうございました法面の崩壊十二カ所、路肩崩壊の八カ所の計二十カ所につきましては、現在も通行止めが継続しております。現在は、法面上部のひび割れ、落石や地質の調査を行いながら復旧方法を検討しているところでございます。緊急輸送道路や地域の状況を考慮し、できるだけ早期に応急工事を行い、安全性が確保でき次第、通行止めを解除したいと考えております。 22 ◯中牟田伸二委員 今回も、通行止めの原因としては、冠水、それから雨量による通行規制が非常に多いようですけれども、今後はどのような対応を考えているかということをちょっと教えていただきたいと思います。 23 ◯野瀬道路維持課長 冠水や雨量による通行規制は、安全を最優先といたしまして、迅速かつ確実に通行止めを行っております。通行規制の情報につきましては、メール配信やホームページでの情報提供に努めております。今回の豪雨におきましては、法面崩壊路肩崩壊などによる通行止めを含めて、県全体で広域的に多数の通行規制が発生しました。また同時に、公共交通機関運行中止もあったため、交通渋滞が長時間発生しております。今回の事象を教訓といたしまして、今後の対応につきましては関係機関とも十分協議してまいりたいと考えております。 24 ◯中牟田伸二委員 昨年、平成二十九年七月の九州北部豪雨で被災した朝倉、東峰村、添田町については、今回またこういう豪雨が降ったわけでありますが、この三カ所といいますか、この地域についてはどのような状況だったのかということを教えていいただきたいのと、また昨年から緊急車両だけを通行可能としている、さっき説明がありましたけれども、三十九キロのうち、梅雨前対策をやったところがあるというふうに聞いたんですけれども、今回はどういう状況だったかということをちょっと教えていただきたいと思います。 25 ◯野瀬道路維持課長 昨年被災しました箇所で、特に地域に大きく影響する東峰村を南北に縦断します国道二一一号につきましては、応急復旧のための土のうが再度被災をしまして通行止めとなりました。しかし、この分につきましては、早急に復旧工事を行いまして、通行止めの解除を行いました。それと、昨年度から緊急車両のみの通行を可能としております三十九キロメートルのうち、梅雨前対策を行いました十六キロメートルにつきましては、土のうブルーシートにより再度被災しないように対策を行ってまいりました。このため、今回の豪雨では土のうの崩壊など十一カ所、新規の被災箇所一カ所のみの計十二カ所被災しましたが、早期に復旧を行うことができました。 26 ◯中牟田伸二委員 いずれにしても、こういう災害が起こった場合、道路がなければ、孤立集落が生まれたり、地域の復旧・復興が、そして安全・安心も確保することができないということになります。復旧に当たっては、スピード感が大事ですから、これをしっかり持って取り組んでいただきたいと思います。これは要望として申し上げたいと思います。 27 ◯吉村 悠委員長 ほかにありませんか。新開委員。 28 ◯新開昌彦委員 七ページなんですけど、急傾斜地等々、門司では亡くなった方が二人おられますし、負傷者が県内で五人、家屋被害が三十戸ということでありますけれども、がけ崩れは七十六カ所ということでありますが、この急傾斜地とか、レッドゾーンとかイエローゾーンとか、がけといいますか、そういう指標があるのかどうかわかりませんけど、急傾斜地レッドゾーンイエローゾーンというのはどのくらいの世帯が住んであるかというのは、把握してあれば教えていただきたいんですけど。 29 ◯吉村 悠委員長 野上砂防課長。 30 ◯野上砂防課長 委員御指摘の急傾斜地の警戒箇所イエローゾーン及び特別警戒箇所レッドゾーンでございます。申しわけございません。現在、その区域の中でどれぐらいの世帯が住まれているかというデータはちょっと把握しておりません。申しわけございません。 31 ◯新開昌彦委員 把握していないというか、戻ればわかるんですか。それとも把握はしてないですか。 32 ◯野上砂防課長 今のところ、家屋の世帯数につきましては持ち合わせてないところでございます。 33 ◯新開昌彦委員 ほかにも建築とかありますが、県庁内に把握しているところはあるかないか、わからないですかね。 34 ◯野上砂防課長 現在、私どもで確認している限りでは、県庁内でもそういった部署はないというふうに思っております。 35 ◯新開昌彦委員 私としては、大変把握はしておいてほしいなというふうに思いますが、そういったところにお住まいの方が、きょうも相談がありましたが、移転をする際には利子補給があったりとか、例えば、八女のところから八女市内に住みかえをする場合は、家を建てたときにはその建てたときの利子補給があったりとか、その場所を更地にする際にはお金が出るわけですよね。これは国、県、市の補助金というか、事業の組み立てにはなっています。そういったところにお住まいの方は危ないということで、後で色を塗られたわけですね。あなたの住んでおられるところはレッドゾーンですよ、イエローゾーンですよということで、お示しをし、そして、ことしからですか、そういったところにお住まいの方は、今回も大雨が降ったときに危ないということで、三つの警報が出るようになっていましたよね。それでお知らせはすると。ただ、お知らせはするけれども、その方たちも自分がそこに、防災メール・まもるくんの中にあるところに自分で登録をしないとお知らせはないわけですよね。人任せで言っているわけではないと思うんですよ。こういったところに住んであって、大変危険でありますよということはわかるけれども、じゃ、そういった方に対して、じゃ、どのくらいおられて、そういった補助金であるとか助成金を使う際に県も支出するわけでありますので、どのぐらいの人数が住んでおられるのかというのは知っておいてしかるべきであろうなというふうに思いますが、いかがでしょうか。 36 ◯野上砂防課長 今、委員がおっしゃられましたとおり、特別警戒区域、レッドゾーンに住まわれている方に対する移転の補助という政策につきましては、建築指導課のほうでそういった補助の制度があるというふうに把握しております。国と県と市でそれぞれ分担して補助をするという制度があると聞いております。委員の御意見としまして、区域に住まれてあります世帯の方々というふうなことでございますが、現在は把握しておりません。そういったふうなどれぐらいの危険区域に住まわれているかとうところも、今後検討させていただきたいと思っております。 37 ◯新開昌彦委員 検討するということで承ってよろしいでしょうか。 38 ◯野上砂防課長 危険区域に住まわれている方の人数につきまして、しっかりと把握するように努めていきたいと思います。 39 ◯吉村 悠委員長 ほかにありませんか。中牟田委員。 40 ◯中牟田伸二委員 関連と言っていいのか、今門司のお話が出たので、ちょっと私もこれを聞きたかったんですけど、今回の豪雨では、門司で二人の人命が失われたという土砂災害が発生したわけですけど、当然のことながら、今のお話にもあったように、今後どのような対策をとっていくかということをどういうふうにお考えなのか教えていただきたいと思います。 41 ◯吉村 悠委員長 野上砂防課長。 42 ◯野上砂防課長 今回、北九州市門司区で発生しました土砂災害でございます。本箇所におきましては、既に現地調査を終え、県が対策工事を実施できるよう、現在国に対して事業化の要望を行っておるところでございます。 43 ◯中牟田伸二委員 今回の門司にかかわらず、全県下、ほかにも土砂災害箇所がたくさん当然あると思うんですけれども、それらについて今後はどういう対策をしていくのか、どういうふうにお考えなのかということをちょっと教えていただきたい。 44 ◯野上砂防課長 ほかの土砂災害箇所につきましても、今後の調査結果を踏まえ、砂防、治山で調整の上、事業化に向けて国に要望を行ってまいります。また、今回の豪雨を受け、国により全国を対象地域として激甚災害ということで指定をされました。これにより比較的小規模ながけ崩れについても市町村で事業を実施することが可能となりました。県としましても、市町村に対して技術的支援などを行いながら、事業採択に向けて国に働きかけてまいります。今後とも、県、市町村で連携し、しっかりとがけ崩れ対策を行ってまいります。 45 ◯中牟田伸二委員 とにかく迅速に的確にといいますか、しっかりやっていただきたいと思います。よろしくお願いします。 46 ◯吉村 悠委員長 ほかにありませんか。香原委員。 47 ◯香原勝司委員 河川の話が出てないので、私のほうから河川のほうを聞いてみたいと思います。まず、今回の豪雨において、これは新聞報道で見たんですけど、筑後川については、水門の閉鎖に伴う支流の氾濫というふうな記事がありました。この浸水被害で、久留米市では千五百戸を超える浸水が発生したというふうに聞いておりますが、この広域的な浸水被害、要因というのを新聞はそういうふうに書いていましたけど、福岡県としては、まず、どのように捉えてあるのかをお聞きしたいと思います。 48 ◯吉村 悠委員長 田尻河川管理課長。 49 ◯田尻河川管理課長 今回の降雨が広範囲でありましたことから、筑後川本川の水位が上昇いたしまして、県及び市町村管理の支川への逆流が発生し被害が甚大となることを防ぐために、本川の合流部で国管理の水門が閉じられております。この閉門にあわせまして、ポンプによる本川への支川からの排水を実施しましたが、排水能力を超える支川の流入があったため、支川の水位が徐々に上昇することが発生しまして支川からの越水が発生し、被害が拡大したことが原因と思われます。 50 ◯香原勝司委員 多分今のような話、国の水門というか、各ゲートがたくさんあるので、そこを全て閉めていかないことには、内水排除という機能ができないということであろうかなというふうに思うんですけど、そのような場合に、ゲートを閉めましたというような情報提供というのは、避難勧告等を行う市町村に国のほうからしっかりと情報提供というのはあっているのか。逆に、その情報はしっかりと各県土整備事務所にはおりてきているのか、その辺のところをちょっとお聞きしたいと思います。 51 ◯田尻河川管理課長 国によれば、水門操作は久留米市に委託されておりますことから、閉門の情報は久留米市で把握されております。また、国の水門の操作規則には、特に県への情報提供を行うことは規定されておりませんので、これまでは県において国管理の水門と排水の操作の情報は把握できてない状況でございました。 52 ◯香原勝司委員 大体国交省から市町村に委託をされて、そして市町村から地域に住んである住民の方に水門の委託というのがなされているというふうに思っています。やはりそういう中において、今回も思ったんですけど、その情報が県土整備事務所にはおりてきてないということを感じたので、やはりここはしっかりと県土整備事務所と市町村との連携をとって、この水門の閉鎖というのもそうでしょうけれども、ポンプ場の排水機場の状況なんかは、いつポンプがスタートしてとかいうところは把握をしてないといけないだろうと思いますので、その辺のところはしっかりとやってもらいたいというふうに思います。  そして、続けてちょっと質問なんですけど、先ほども言いましたけど、支流においてポンプの排水能力というものを超えたということで県管理の河川というものが氾濫していくということが、ほとんどの県内の今回の越流している河川というのはそういう状況にあるんだということです。私の地元の遠賀川を見ても、遠賀川の水位が上がって、枝川からは一切外に水が出ていかなくなるので、水門の閉鎖プラス、要は本流の水位の上昇というものが一番大きいんだというふうに思いますので、これは国だけの話ではないので、そういうことも踏まえて、県は河川管理者として県河川については対応していかなくてはならないと思いますので、その辺についてちょっとお聞きしたいと思います。 53 ◯田尻河川管理課長 今回の浸水被害に対して、関係市町村と、それから県、国、それに専門家を交えまして、浸水の状況やその要因を共有しまして、点検、確認、検証を行います。その結果を踏まえまして、地域住民への情報提供や連絡体制のあり方、その他、総合的な対策について検討してまいりたいと考えております。 54 ◯香原勝司委員 その辺についてはしっかりとやっていただきたいというふうに思います。今、地域住民への連絡体制のあり方とかいうことをちょっとおっしゃったので、それに関連してダムのことについて少し聞きたいなというふうに思っています。新聞等で見たときに、愛媛県のダムでは、これは僕は聞こうと思って聞き忘れていたんですけど、異常洪水時の防災操作による放流が原因で下流の浸水が発生したというふうに新聞記事に載っていたんですね。この異常洪水時防災操作というものは、ダムにおいてはどういうものなのか、どういう操作なのか。そして、この操作によって本当に浸水被害というものが拡大したのかというのをちょっとお聞きしたいなと思うんですけど。 55 ◯田尻河川管理課長 異常洪水時防災操作と申しますのは、一般的にはただし書き操作と呼ばれているものでございます。ダムで洪水調節を行っている状態で、さらに水位が上昇し、ダムの洪水調節容量を超えることが予測される場合に、ダムからの放流量をダムへの流入量まで徐々に増加させる操作を行うことを異常洪水時防災操作と申します。次に、ただし書き操作、今、異常洪水時防災操作によって浸水被害が拡大したのかとの御質問でございますけれども、この操作を実施することで、ダムへの流入量がダムからの放流量と同じになったとしても、それはダムがない状態に河川がなるものでありまして、この操作をすることで被害が拡大するということではございません。また、この操作を実施しても、この操作の実施中、少ないながらも洪水調節は継続している状態になりますので、下流流域の水位の上昇や下流の水位のピークを遅らせることができますので、避難活動の時間を確保することができ、流域の安全確保をするための操作ということになってございます。 56 ◯香原勝司委員 確かに理論上はそのとおりなんだろうというふうに思いますけれども、基本的に水位がマックスに来ている河川に対して、上から洪水調整容量というものをゲートをあけて排出するという話になるので、基本的に河川の水位は上がる話になるから、その辺のところについてはなかなか地域住民の理解は得られないというふうに思うんですけど、その中で福岡県の管理ダムにおいて、さっき言われたただし書き操作というものを今回の豪雨で行ったところがあるのか。それと、今まで県内でただし書き操作というものを行ったことが福岡県のダムの中であるのかというのをちょっとお聞きしたいと思います。 57 ◯田尻河川管理課長 まず、今回の豪雨で、県管理ダムの中でこのただし書き操作を行ったダムはございません。今までもただし書き操作を行った実績はございません。また、ダムへの流入量より放流量を減少させることにより洪水調節を行い、下流の水位を低減させる効果は発揮したと考えております。  具体例としまして、伊良原ダムなんですけれども、伊良原ダムでは、流入量二百六十五立米入ってきたものを十三立米放流し、ほぼ九五%のカットを行うことができているので、これらのダムは洪水調節で役に立ったというふうに考えております。 58 ◯香原勝司委員 今回、ないということですけれども、私どもの地元に犬鳴川という河川があって、そこの上に力丸ダムというダムがあって、そこに七月六日の二十一時二十分に力丸ダムから放水をいたしますという連絡が入ったわけです。なかなかただし書き操作を行うというのは、洪水調整量を少なくするというのはわかりますけど、先ほども言いましたように河川の水位が上昇するという話になるので、本当に地域住民の方からすればふざけるなよという話になるわけであります。やはりただし書き操作というものをやらないとダムに大変大きな影響を及ぼすというのは理解できますけど、やはりその辺のところを地域住民にしっかりとどのような形で周知をしていくのかというのが課題であろうと思いますので、その辺のところについてお聞きしたいと思います。 59 ◯田尻河川管理課長 ただし書き操作を実施することが予想された場合に、市町村に情報提供を行うこととなっております。具体的にはただし書き操作が必要となる時刻を予測し、その時刻の三時間前に関係市町村へファクスにて情報提供を行います。次に、予測時刻の一時間前にはただし書き操作の一時間前予告というものを関係市町村にファクスにて通知いたします。さらに、ただし書き操作を開始したときには、ただし書き操作へ移行したことを市町村にファクスにて通知いたします。市町村は、県から伝えられた情報などをもとに、住民へ避難情報の周知を行うこととなります。 60 ◯香原勝司委員 このただし書き操作というのを実施すれば、やはり下流の住民への影響というのは非常に大きいというふうに考えますので、今以上にきめ細やかな情報提供等が必要であるというふうに考えています。今回も県土整備の所長と首長とのホットラインがあるとかいうことを県のほうでつくられたとかいう話もありましたけど、やはり災害の中で、市町村、そして県土整備事務所もパニックになっている状況の中で、誰が適切にどのような判断をするのかというのは本当に難しい状況であります。その中で、やはりダムが放流をするということは県の人災であるという言い方になるわけです。だから、しっかりその辺のところは、これからもどういう形で市町村と連携をとって地域住民に理解を与えることができるのか。そして、今回仮にダムの放流をやっていた場合、どれぐらいの被害が下流に及んだのか、今回たまたま奇跡的に雨がやんだからよかったけど、そういうシミュレーションはできるはずですから、しっかりとその辺のところをこれからもやってほしいと思いますので、あわせて質問したいと思います。 61 ◯田尻河川管理課長 ただし書き操作に伴う住民への避難情報の提供は市町村が行うこととなりますが、ダム管理者としまして、市町村への情報はしっかりと行う必要があると認識しております。今回の豪雨を踏まえまして、ダムの持つ機能やただし書き操作の規則などについて、改めて関係市町村に理解していただくとともに、国などからの情報収集を行いまして、今以上の情報提供のあり方を検討し、改善を図ってまいりたいと考えております。 62 ◯香原勝司委員 今のところをしっかりとやっていただきたいなというふうに思うんですが、先ほどから道路とか砂防とか、さまざまな今回の災害状況について聞かせていただきました。今回の被害も甚大であることは、もう皆さん御承知のとおりであると思います。昨年からの災害復旧もまだ途中である福岡県において、やはり公共土木施設の復旧というのは急務であって、県民の生活再建においては重要なことであるというふうに思っております。赴任して間もないと思いますが、この公共インフラをあずかる部長として、見坂部長の決意というものをお聞かせ願いたいと思います。 63 ◯吉村 悠委員長 見坂県土整備部長。 64 ◯見坂県土整備部長 ただいまの香原委員からの御指摘を踏まえまして、私の決意を述べさせていただきます。昨年七月五日の九州北部豪雨からちょうど一年となる本年七月五日から六日にかけて、県下五十一市町村において大雨特別警報が発令される豪雨が発生いたしました。人的被害を初め、浸水被害がけ崩れなど、再び甚大な災害が発生いたしました。私は、着任後、早速昨年及び今回の災害の状況につきまして引き継ぎを受けましたが、その被害状況の甚大さを確認し、道路河川といった県民の皆様の生活を支えるライフラインをあずかる部署の責任者としての責務の重大さを再認識しているところでございます。まずは今回被災した箇所応急復旧を一刻も早く完了させ、台風などの襲来に備えるとともに、今回の被災箇所に対する本復旧につきましても、スピード感を持って対応してまいります。また、現在、昨年度の災害から復旧事業が本格的に動き出したところであり、これらの事業がおくれることのないよう着実に進捗を図ってまいる所存でございます。よろしくお願いいたします。 65 ◯香原勝司委員 最後に一つ要望なんですが、来られて間もないというふうに思いますけど、机上だけではなく、現場を見て、しっかりとこの状況を確認して、これから当たっていただきたいというふうに要望して終わります。 66 ◯吉村 悠委員長 ほかにありませんか。      〔「なし」と呼ぶ者がある〕 67 ◯吉村 悠委員長 ほかにないようですので、以上で本件に関する質疑を終わります。  次に、議題にはありませんが、その他として何かありませんか。      〔「なし」と呼ぶ者がある〕 68 ◯吉村 悠委員長 特にないようですので、次に進みます。  次に、「今後の委員会活動について」お諮りいたします。  今後の委員会活動につきましては、正副委員長に御一任願いたいと思いますが、御異議ありませんか。      〔「異議なし」と呼ぶ者がある〕 69 ◯吉村 悠委員長 御異議がありませんので、そのようにさせていただきます。  最後に、会議録署名委員を指名いたします。吉松委員新開委員、以上二名の委員を指名いたしますので、よろしくお願いいたします。  以上で、本日の議事は全て終了いたしました。  それでは、これをもちまして県土整備委員会を閉会いたします。御協力ありがとうございました。    午 前 十 一 時 五 十 五 分 閉 会 Copyright © Fukuoka Prefecture All Rights Reserved. ↑ ページの先頭へ...