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平成30年 農林水産委員会 本文 開催日: 2018-07-03

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  1. 福岡県議会 2018-07-03
    平成30年 農林水産委員会 本文 開催日: 2018-07-03


    取得元: 福岡県議会公式サイト
    最終取得日: 2023-05-07
    最初ヒットへ(全 0 ヒット) 1    平成三十年七月三日(火曜日)    午 前 十 一 時 二 分 開 会 ◯堀 大助委員長 それでは、定足数に達しておりますので、ただいかまら農林水産委員会を開会いたします。  本日の議題は、お手元配付のとおりであります。御確認願います。  それでは、本日の議事をとり行います。  初めに、「平成二十九年度農林水産白書について」を議題といたします。執行部説明を求めます。川嵜農林水産政策課長。 2 ◯川嵜農林水産政策課長 平成二十九年度農林水産白書について、御説明いたします。  委員会資料とは別に、農林水産白書の全体版を、参考に一部配付させていただいております。説明は、農林水産委員会提出資料調査事項説明させていただきます。一ページをお願いします。  この農林水産白書は、平成二十六年に制定いたしました、福岡農林水産業農山漁村振興条例に基づき、農林水産業動向施策実施状況などについて取りまとめたもので、今回の白書は、昨年三月に策定しました福岡農林水産振興基本計画に基づく施策の展開後初めての白書でございます。  内容につきまして、二、農林水産業の主な動向について御説明いたします。  この項では、県産農林水産物販売消費拡大を初め、基本計画の五つの柱ごとに、その重立った動きを取りまとめております。  まず、最初の柱、県産農林水産物販売消費拡大でございます。この項目一点目は、「福岡の食」の一体的な売り込みについてでございます。昨年四月に新設した福岡食販売促進課中心に、東京、大阪の福岡よかもん・よかとこプロモーションセンターと連携しながら、県産食材の品質や特徴、生産者のこだわりを伝えるため、外食事業者などへの販売促進活動強化してまいりました。この結果、博多和牛やあまおうといった県産食材を使った料理を提供する福岡フェア開催店舗数は、前年度の約一・四倍となる六百七十二店舗拡大し、フェア後の継続取引にもつながるなど、取扱高は二億円を突破いたしました。こうした継続的な取り組みに加え、博多和牛全国和牛能力共進会への初出品、福岡有明のり県内外のイベントなどの積極的なPRにより、この二品目が新たにブランドに加わり、ブランド品目数は十二品目となりました。  二点目は、輸出取り組みでございます。県産農林水産物輸出額は、あまおうや八女茶等中心に取引が増加し、前年度に比べ約七%増となる三十二億六千万円と、過去最高を更新いたしました。新たな輸出先の開拓のため、平成二十八年七月に、アメリカへの輸出が解禁となった温州みかんについて、ロサンゼルスへ初めて輸出するとともに、あまおうについても、ニューヨークを初めアメリカ四都市で販売促進フェア開催いたしました。また、国内対策として、輸出に取り組む産地をさらに拡大していくため、輸出先国に応じた栽培マニュアルの作成や技術指導を行うとともに、生産者組織勉強会に出向いての情報提供輸出向け生産が行われている園地の公開などを実施しました。  二ページをお願いします。需要に応じた生産力強化でございます。この項目一点目は、担い手への農地集積でございます。法人化に向け、専門家の派遣や新規作物導入等による経営高度化支援するとともに、農地中間管理事業取り組み推進した結果、大規模農家集落営農組織への集積面積は三万三百七十四ヘクタールとなり、農地集積率は前年度から三ポイント増の六一%となりました。  二点目は、集落営農法人等へのあまおう等の導入でございます。野菜産地規模拡大のため、あまおう等を導入する集落営農法人等に対して、経験豊富な農家をトレーナーとして派遣し、技術習得支援いたしました。この結果、二つ集落営農法人で、あまおうやアスパラガス、一つの民間企業でニンニクといった新たな野菜作付が開始されております。  三点目は、IoT技術を活用した生産支援システムの開発についてでございます。農業分野では、あまおうなどの施設園芸において、水産分野では乾ノリ生産において、それぞれIoTセンサーで温度などのデータを収集し、解析することで、最適な栽培生産につながるシステムを構築する取り組みを開始しております。  続いて、意欲ある担い手育成確保でございます。一点目は、新規就業者確保でございます。新規就業セミナー就業相談会開催したほか、新たな人材を確保したい農業法人漁業者等求人者と、就職を希望する求職者とのマッチングを実施いたしました。また、林業では、就業に必要となる基礎知識等を習得するための講習会開催し、円滑な就業支援いたしました。これらの結果、昨年度の新規就業者数は初めて五百人に到達いたしました。  三ページをお願いします。二点目は、担い手経営力強化についてであります。法人化を目指す経営体に対し、経営改善に向けた支援農地中間管理事業を活用した農地集積を積極的に推進いたしました。また、経営発展意欲のある農業者対象に、ふくおか農業経営発展塾を開講し、経営管理能力向上支援いたしました。この結果、法人化した経営体は、前年度から五十三増の八百九十三法人となりました。  三点目は、女性農林漁業者についてであります。女性活躍を促進するため、業務用機器整備支援のほか、商慣習などを学ぶ女性起業家育成塾、異業種の方と意見交換を行うネットワーク交流会開催などの取り組みを進めました。この結果、昨年度の女性農林漁業者の新たな起業数は二十一件となっております。  次に、県民とともにつくる農林水産業推進でございます。この項目一点目は、県産農林水産物の安心・安全を確保するための取り組みでございます。GAP認証取得推進するため、生産者や農協の営農指導員などを対象とした研修会個別指導認証取得に係る経費の支援等を実施してまいりました。その結果、昨年度は北九州市のキャベツ生産者グループ八女市の茶生産者グループグローバルGAP取得するなど、認証取得数は五件増加いたしました。また、畜産では、はかた地どりの生産農場が、農場HACCP取得したほか、三農場HACCP推進農場に指定され、HACCP対応の最新鋭の食鳥処理施設も完成いたしました。さらに、水産では、水産資源環境に配慮した漁業養殖業を認証する水産エコラベルを、糸島と豊築の二つの漁協が取得いたしました。これらに加え、GAP取り組みの裾野を拡大するため、福岡GAP認証制度を創設いたしました。
     四ページをお願いします。二点目は、地産地消の推進に向けた直売所取り組みでございます。昨年度、県内水産物直売所などで構成する福岡水産物直売所連携協議会を設置し、水産物を相互に補完する取り組み支援いたしました。この結果、筑前あしや海の駅では豊前本ガニを、うみてらす豊前では芦屋産サザエが販売されるなど、三件の相互補完取り組みが実施されました。  主な動向最後に、魅力ある農山漁村づくり推進でございます。一点目は、中山間応援サポーター取り組みでございます。中山間地域営農伝統行事といった地域活動をサポートする中山間応援サポーター制度に、平成二十九年度末時点で千六百四十七人が登録し、昨年度は百十四人の方が棚田の草刈りや祭りの運営といった活動に参加してくださいました。また、九州北部豪雨被災地を応援したいという要望を受け、果樹園土砂撤去等に参加するサポーターの皆さんを現地まで送迎するバスを運行いたしました。  二点目は、ジビエ有効活用に向けた取り組みについてでございます。鳥獣被害を防止するため、箱わな等捕獲機材導入侵入防止柵整備等支援するとともに、捕獲したイノシシや鹿を有効に活用するため、ふくおかジビエ流通促進協議会を設立し、各処理施設間でのジビエの融通や処理加工技術向上料理講習会など、幅広い取り組みを実施いたしました。  三点目は、荒廃森林整備でございます。森林環境税を活用し、平成二十年度から二十九年度までの十年間で、約三万ヘクタールの荒廃森林のうち、約二万七千ヘクタールを整備いたしました。これに所有者みずからが間伐した森林を合わせると、整備面積は約二万八千ヘクタールとなり、荒廃した森林整備が着実に進んでおります。  五ページをお願いします。三の部門別動きについてです。この項では、農・林・水の各部門生産状況等を取りまとめております。  初めに、農業部門でございます。まず、元気つくしラー麦といった県独自品種作付が着実に拡大しており、元気つくし作付面積は、前年と比べ百四十ヘクタール増の六千二百二十ヘクタール、実りつくしは、前年と比べ八十ヘクタール増の百八十ヘクタール、ラーメン用小麦ラー麦は、前年に比べ十ヘクタール増の千八百ヘクタールとなっております。  次に、果樹についても、みかんでは、県育成品種早味かん北原早生を初めとする優良品種への改植を進め、これらの栽培面積は前年に比べ二十五ヘクタール増の百四十五ヘクタールとなっております。また、柿の秋王は、栽培技術普及定着生産拡大を進めており、栽培面積は前年に比べ一ヘクタール増の三十五ヘクタール、キウイフルーツの甘うぃは、新しい産地育成等により前年に比べ一ヘクタール増の十三ヘクタールとなっております。  続いて、林業部門でございます。まず、生産については、主伐の推進に加え、施業の集約化高性能林業機械導入路網整備推進など原木生産性向上コスト縮減取り組みにより、原木生産量が六年連続で増加し、昨年は前年比一一%増の二十五万立方メートルとなっております。  次に、利用については、昨年度福岡女子大学弓道場木造化県庁ロビーの天井、久留米アリーナなどの木質化が行われ、公共建築物等における木材利用量は、前年度に比べ二九%、二千百九十八立方メートル増の九千八百一立方メートルとなっております。  六ページをお願いします。水産部門でございます。カキ養殖は、良質な種苗の確保に努めたことに加え、クロダイの食害防止対策徹底、収穫時期などの養殖管理の適切な指導により目立ったへい死もなく、順調に成長し、生産量は平年比八%増の千九百十五トンとなっております。  次に、ノリは水温が低目で推移したことに加え、県による海況の把握や漁業者への指導徹底により、赤腐れ病の影響が少なく、生産枚数は平年比一%減の十三億枚、単価は平年に比べ一円二十九銭高の十二円八十銭、生産額は平年比一〇%増の百六十六億二千万円となっております。  水産部門最後はアサリでございます。覆砂により浮泥の堆積等によって生産力海域浄化能力が低下した漁場の機能回復などを図ったことに加え、大量に発生した稚貝の移殖や保護区の設定などの管理により、漁獲量は前年の約五倍となる五百四十八トンと大きく増加いたしました。また、豊前海区、筑前海区でも資源回復に向けた取り組みを進めているところでございます。  七ページをお願いします。このページは、基本計画における施策目標進捗状況を一覧にしております。状況としては、おおむね順調に推移している状況でございます。  農林水産白書についての御説明は以上でございます。御審議のほどよろしくお願いいたします。 3 ◯堀 大助委員長 説明は終わりました。  これより質疑を行います。何か質疑はありませんか。      〔「なし」と呼ぶ者がある〕 4 ◯堀 大助委員長 特にないようですので、以上で、本件質疑を終わります。  次に、「女性農業者活躍促進の取組について」を議題といたします。執行部説明を求めます。重松経営技術支援課長。 5 ◯重松経営技術支援課長 女性農業者活躍促進の取組について、御報告いたします。  農林水産委員会提出資料調査事項の八ページをお開きください。  本県の農業就業人口に占める女性農業者の割合は約五〇%となっており、女性農業生産の重要な担い手であり、本県農業・農村の発展には女性活躍が不可欠であります。このため、県では女性の視点や発想を生かした経営発展できるよう、女性農業者経営参画を進める取り組み起業化支援等を行っております。  それでは、これまでの女性農業者活躍促進取り組みについて御説明いたします。  まず、経営発展に対する支援であります。女性の発想や視点を生かした農業経営を実現するため、それぞれの経営における経営ビジョンと、そのビジョンを実現するための行動計画を策定する講座を、普及センターごと開催しております。この結果、それぞれの経営において、課題と目標の見える化が進んでおります。また、作成しました経営ビジョンの実現に向け、中小企業診断士フードコーディネーター社会保険労務士などの専門家を、それぞれの課題目標に合わせて、女性農業者のもとに派遣し、プロの意見を参考にしていただくことで、経営の改善と新規品目導入が進んでおります。  次に、起業を促進する支援についてであります。県内で実際に起業されている女性経営者大手百貨店のバイヤーなどを講師として、商品づくり商慣習を体系的に学ぶ女性起業家育成塾開催し、平成二十七年度からの受講生のうち三十五名が新規商品販売観光農園などを開始されております。また、このほかにも農林水産物加工を行うための食品乾燥機やオーブンなどの業務用専用機器整備試作品づくり、パッケージの改良などを支援する取り組みも行っており、キクイモパウダーやカキのアヒージョなど、四十品目が商品化され、販売に至っております。  次に、女性活躍を促進する取り組みについてであります。女性農業者意識向上意欲の喚起を図るため、女性農業者の先進的な活動を紹介するふくおか女性農業者の大活躍大会開催しております。昨年度は二百六十名の方に参加いただき、観葉植物生産販売する女性経営者の講演を聞いた参加者からは、成功した女性農業者の生の声を聞いて頑張ろうと思った、加工品の製造・販売に挑戦して、行く行くは会社にしたいという夢が強くなったなどの感想をいただいております。  今後の取り組みでございます。これまでに申しました取り組みに加えまして、本年度より積極的に経営にかかわる女性農業者対象に、経営コンサルタント社会保険労務士、先進的な女性経営者を講師として経営計画財務管理及び雇用管理を学ぶ農業女子のための経営発展塾開催します。六回の講座と一回の先進事例視察を計画しており、現在受講生を募集しているところでございます。  また、本年度もふくおか女性農業者の大活躍大会を八月三十日木曜日に、西鉄グランドホテルで開催いたします。久留米でラディッシュの生産加工を行われています、カラーリングファームの取締役の楢原美智子様の講演や県内女性農業者が開発しました商品の試食と販売会を行うようにしております。農林水産委員会委員の皆様には、後日案内をさせていただきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。  今後とも、このような取り組みを通じまして、女性農業者のより一層の活躍推進してまいります。  説明は以上でございます。よろしく御審議お願いいたします。 6 ◯堀 大助委員長 説明は終わりました。  これより質疑を行います。何か質疑はありませんか。      〔「なし」と呼ぶ者がある〕 7 ◯堀 大助委員長 特にないようですので、以上で、本件質疑を終わります。  次に、「「はかた地どり」の振興について」を議題といたします。執行部説明を求めます。山下畜産課長。 8 ◯山下畜産課長 それでは、所管事務調査の九ページをお開きください。はかた地どりの振興についてでございます。  まず、概要についてでございます。昭和六十二年に開発いたしました県のブランド鶏はかた地どりにつきましては、生産者関係機関・団体が一体となりまして、生産拡大取り組みにより、生産販売量が順調に拡大しております。県では、はかた地どりのより一層の飛躍を目指し、さらなる生産販売力強化に取り組んでまいります。  次に、これまでの取り組みでございます。平成二十二年にはかた地どりを改良いたしまして、食味の向上を図ったことにより、需要拡大につながっております。このため、平成二十五年度から、生産基盤拡大支援しておりまして、久留米市三潴町、八女市星野村において、はかた地どりの専用養鶏場整備しております。これにより、平成二十九年度の年間出荷羽数でございますが、平成二十二年度の三十一万羽から、ほぼ倍増の五十五万羽まで拡大いたしました。また、この出荷羽数の増加に対応いたしまして、はかた地どりの新たな処理加工施設、これを本年三月下旬に稼働を始めております。この施設、最新の設備を備えまして、衛生管理の水準の向上とともに、自動化により作業効率向上しております。  一方、販売促進対策でございます。生産者流通業者に直接売り込む商談会開催するとともに、首都圏、あるいは関西圏外食事業者と連携しまして、福岡フェア開催しております。また、香港の日本料理店向け輸出支援しております。  今後の取り組みといたしましては、需要拡大に対応し、生産拡大に必要な施設整備支援してまいります。安全・安心な地鶏として、はかた地どりの付加価値をさらに高めるため、生産から処理加工に至る一貫したHACCP取り組みを進め、高度な衛生管理体制の確立を支援いたします。また、首都圏等外食事業者と連携いたしまして、福岡フェア、これを引き続き開催するとともに、香港の料理店等への販路拡大を継続して支援をしてまいります。  説明は以上でございます。御審議のほどよろしくお願いいたします。 9 ◯堀 大助委員長 説明は終わりました。  これより質疑を行います。何か質疑はありませんか。      〔「なし」と呼ぶ者がある〕 10 ◯堀 大助委員長 特にないようですので、以上で、本件質疑を終わります。  次に、議題にはありませんが、その他として何かありませんか。      〔「なし」と呼ぶ者がある〕 11 ◯堀 大助委員長 特にないようですので、次に進みます。  次に、「今後の委員会活動について」、お諮りいたします。  今後の委員会活動については、正副委員長に御一任願いたいと思いますが、いかがでしょうか。      〔「異議なし」と呼ぶ者がある〕 12 ◯堀 大助委員長 御異議がありませんので、そのようにさせていただきます。  最後に、会議録署名委員を指名いたします。  松本國寛委員田辺一城委員、お二人を指名いたします。よろしくお願いいたします。  以上で、当委員会議事は全て終了いたしました。  これをもちまして、農林水産委員会を閉会いたします。ありがとうございました。    午 前 十 一 時 二 十 五 分 閉 会 Copyright © Fukuoka Prefecture All Rights Reserved. ↑ ページの先頭へ...