• "価格低迷等"(/)
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  1. 福岡県議会 2010-07-27
    平成22年 農林水産委員会 本文 開催日: 2010-07-27


    取得元: 福岡県議会公式サイト
    最終取得日: 2024-09-08
    最初ヒットへ(全 0 ヒット) 1    平成二十二年七月二十七日(火曜日)    午 前 十 一 時 二 分 開 会 ◯吉松源昭委員長 それでは定足数に達しておりますので、ただいまから農林水産委員会を開会いたします。  議事に先立ち職員不祥事件について執行部から発言申し出があっておりますので、これを許可することといたします。谷農林水産部長。 2 ◯谷農林水産部長 委員会の始まる前の貴重な時間をいただきまして、ありがとうございます。一言お詫びを申し上げる事案がございます。  去る六月二十九日、夜でございますけれども、本農林水産部農山漁村振興課職員が無免許かつ酒気帯びということでオートバイを運転しておりまして逮捕されております。その後の調べで自賠責にも入っていなかったということで、七月九日に福岡署に起訴されたところでございます。  拘束されたまま起訴されておりまして、接見によりまして、職員に対する事情聴取を行ったところ、事実関係を認めたために七月十六日付をもちまして、免職処分になったわけでございます。今年三月には水産海洋技術センター職員が飲酒の上、タクシーの運転手に暴力を振るうという事件があったところでございますが、またこのような不祥事発生させてしまいまして、まことに申し訳なく思っているところでございます。  県民皆さんをはじめ農林水産委員会皆さんにおきましても、多大なる御心配、御迷惑をかけましたことを深くお詫びを申し上げる次第でございます。まことに申し訳ございません。  今回の不祥事におきまして、私ども農林水産部職員一人ずつに対し綱紀の保持あるいは再発防止について改めて訓示をするとともに、日ごろからの職員一人一人の行動につきましても、管理職職員が面談により把握をしていくというふうなことにも取り組んでおります。今後こういったことが二度とないよう、頑張って取り組んでいきたいと思っております。御迷惑をおかけしましたことを改めてお詫び申し上げます。申し訳ございませんでした。 3 ◯吉松源昭委員長 発言は終わりました。このことについて、何か委員皆さん、ございませんか。  特にないようですので、私から一言申し上げます。  ただいま執行部から報告がありましたが、全県を挙げて飲酒運転撲滅に取り組んでいる最中、また特に今回の時期は口蹄疫問題について農林水産部を挙げて一丸となって取り組んでいる。そういった最中に再びこのような事件発生したことはまことに遺憾であり、県政に対する県民信頼を大きく損なうものであります。  もとより農林水産部事業県民生活の基礎をなすものであり、県民信頼、協力なくして成し得ないものであります。執行部におかれては、今後二度とこのような事件が起きないよう、強い決意のもとに、全職員一丸となって、県民信頼回復に万全を期していただくよう強く要望したいと思います。よろしくお願いいたします。  次に、さきの委員会における答弁について執行部から発言申し出があっておりますので、これを許可することといたします。土師林業振興課長。 4 ◯土師林業振興課長 本日の農林水産委員会の貴重な時間を割いていただいたことに対しまして、委員長、副委員長はじめ委員の皆さまに厚くお礼申し上げます。  前回の委員会において、指定管理者選定委員会に関する川崎委員からの御質問に対しまして、外部の方を含めた選定委員会指定後の評価を行う仕組みがあるかのような答弁をしたところでございますが、選定委員会指定管理者選定する際に行われるものであり、指定後の評価を行うことにはなっておりません。ここに訂正をさせていただきまして、深くお詫びを申し上げる次第でございます。今後とも指定管理者に対する適切な指導に努めるとともに、管理運営状況について本委員会への報告はもとより県民への周知に努めてまいりたいと考えております。以上でございます。 5 ◯吉松源昭委員長 発言は終わりました。質問者でありました川崎委員、いかがですか。よろしいですか。 6 ◯川崎俊丸委員 はい。 7 ◯吉松源昭委員長 執行部に申し上げます。本委員会における調査は重要な役割を担っております。答弁については責任を持って慎重に行われますよう要望しておきます。  それでは本日の議事をとり行います。
     本日の議題はお手元配付のとおりであります。御確認願います。  最初に、「平成二十一年度農・林・水産白書について」を議題といたします。執行部説明を求めます。小宮農林水産政策課長。 8 ◯小宮農林水産政策課長 二十一年度の農・林・水産白書を取りまとめましたので、御報告をさせていただきます。白書につきましては、それぞれ別冊としております。お手元のほうにコピー版を配付しておると思いますけれども、説明につきましては、委員会資料のA四・四枚判で要約をしておりますので、それについて報告をさせていただきます。  まず資料の一ページをお開きください。農林水産業の現状でございますけれども、農業関係でございますが、平成二十年の農業産出額は二千百七十九億円で前年より三十一億円増加をしております。これは米の作況平成十九年が九七で、二十年が一〇〇と回復したことや、なす、きゅうりなど野菜価格上昇などによるものでございます。二十年の米の生産量作況の回復によりまして、四千四百トンの増加野菜につきましては、前年より七千百トンの減少となっております。  次に、林業平成二十年産出額でございますが、前年より約十三億円増加の百二十六億円となっております。これは国産材需要の高まりによります素材生産量増加、それからキノコ類生産量増加したことによるものでございます。素材生産量は前年より四万二千立米とキノコ類生産量は前年より百トンの増加となっております。  水産業につきましては、二十年の漁業生産額は前年より約四十億円減の三百五十二億円でございます。これはサバ類マアジ漁獲量減少などによるもので、二十年の漁獲量サバ類が前年より約三千四百トンの減、マアジが前年より約二千二百トンの減でございます。ノリにつきましては、前年より約三千三百トンの増となっております。  二ページをお開きください。各三分野の特徴的な動きを取りまとめております。  まず農業でございますが、県産ブランド農産物動きについてでございます。一つは「あまおう」、平成二十一年産の「あまおう」の市場価格につきましては、キロ当たり千百八十八円と、他の主要県の平均の千八円より百八十円高く、二年連続日本一を維持しているところでございます。また、ラーメン用小麦ラー麦につきましては、一般栽培二年目に入りまして、平成二十二年産は前年より四百七ヘクタール増の五百四十一ヘクタールを作付けしておりまして、順調に推移をしております。輸出につきましては、平成二十一年度の福岡農産物通商輸出実績が「あまおう」は十三・五トン、八女茶は三百五十キログラム、それから冷蔵柿六・三トンを新たにタイに輸出を開始しております。  二番目に農産物直売所についてでございますが、直売所につきましては、右のグラフにありますように直売所の数は毎年少しずつ減ってはおります。ただ、販売金額につきましては、右肩上がりで上がっておりまして、平成二十一年度は前年より十四億円増の二百九十四億円となっております。販売金額一億円以上の農産物直売所が前年度より四カ所増えまして、七十三カ所となって、大型化が進んでおる状況でございます。  三番目の園芸農業関係でございます。園芸農業中心雇用型経営促進をしておりますけれども、平成二十一年の雇用型経営体数は前年より七増えまして、百二十四となっております。雇用型経営の定着につきましては、年間を通して農作業を創出し、雇用を安定的に導入することが必要でございますが、そのために、いちご、いちじくなど複数作物を組み合わせまして、常時雇用確保できるような経営モデル地域ごとに育成するようにしております。  四番目は水田農業でございます。水田農業では集落営農組織法人化を進めております。平成二十一年の集落営農組織数は四百六十四で、うち法人化したものは八十五、前年より一、増加をしております。会計経理を自ら行う集落営農組織が少ないことから、法人化がなかなか進んでおりませんが、このために組織内で経理担当者を育成・確保して法人化を進めるということが重要となっております。また、本年度から戸別所得補償制度モデル事業導入されましたが、これによります小規模農家の動向が農作業の集約などに与える影響調査把握をいたしまして、集落営農組織法人化に反映をさせていきたいというふうに思っております。  三ページをお開きください。林業関係の特徴的な動きでございますが、一つ森林環境税でございます。森林環境税平成二十年度から導入されましたが、二十年度は荒廃森林再生、千二百ヘクタールにとどまりましたが、二十一年度は二倍以上の二千六百ヘクタール、再生面積になっております。ただ、計画の二千九百ヘクタールにはまだ届いておりません。そのため今後は実施主体であります市町村連携を強化いたしまして、計画的な再生に取り組んでまいりたいと思っております。  二番目は住宅メーカー等が求める製材品供給取り組みでございます。平成二十年からモデル事業として、うきはのほうで住宅メーカー等のニーズにこたえるために、製材工場五社が協業体を設立いたしまして、共同出荷実施をしております。平成二十一年度の実績でございますけれども、販売強化等によりまして、前年度より木造住宅約八十棟分増の百二十棟分を供給しておりまして、今後につきましては、他の地域に普及させていきたいというふうに思っております。  次に、水産業でございます。一つ目ノリカキについてでございます。平成二十一年度のノリにつきましては、色落ち発生をしたために、生産枚数が前年より約三億四千万枚減の十一億六百万枚になっております。逆にカキ収穫につきましては、海況が非常によかったということで、豊前海が前年より五百四十七トン増の千八百五十トン、筑前海が十四トン増の二百二十九トンと豊作になっております。  次に相島の真珠養殖技術開発でございます。平成二十二年一月に三回目となる真珠収穫が行われまして、前年より五万二千個増の六万五千個の収穫があっております。また収穫した真珠のうち約三割が上級珠で品質良好で十ミリを超える大珠も多数確認されておりまして、順調に開発が進んでおります。真珠養殖につきましては、挿核など高度な技術を要しますために、地元漁業者への養殖技術研修などによりまして、早期の着業を目指しているところでございます。  三番目に特集でございます。特集につきましては、農林水産業は非常に価格低迷等により厳しい状況でございます。そういう中で新たな手法を取り入れたものを中心に取りまとめをしております。  農業につきましては、集落営農組織作付品目複合化ということで、集落営農組織法人化をしまして、経営的に安定するためには米・麦・大豆に加えまして、園芸品目導入によります収益性の向上が重要となっております。現在県内四百六十四組織の一割弱でございますけれども、三十八組織園芸品目導入しております。四ページをお開きいただきますと、右の表でブロッコリー、ゴボウ、ニンジン等、こういったものが導入をされているところでございます。今後は組織の規模やあるいは年齢構成、そういったものを見まして、組織に合った品目選定普及指導センターが支援をしてまいります。  林業でございますけれども、林業につきましては、間伐材利用が課題となっております。このため県では未利用間伐材木質バイオマスエネルギー等として有効利用するための取り組みを推進をしております。  具体的には、林道沿いに一時的に集積する一次ストックポイントを設けまして、さらに県内数カ所供給拠点としまして二次ストックポイントを設け、大口需要への対応、計画的な販売輸送コストの縮減を図ります。またあわせて木質バイオマスエネルギー利用者など木材チップを安定的に利用する需要者を新たに開拓をいたしまして、間伐材有効利用促進をしていきたいというふうに思っております。  最後に、水産業でございますけれども、漁業者が直販で収益性確保に取り組むことが増えております。漁業につきましても、魚価の低迷生産コスト上昇などによりまして、収益性が低下をしておりますけれども、生産者が直接販売をするということで収益性確保を図っております。平成二十一年の直販施設につきましては、三十三カ所、販売額は十六・八億円となっております。水産物直売所沿岸部に集中していることから内陸部市場開拓ということで、県内に数多くあります農産物直売所とタイアップした新たな販売に取り組むことにしております。説明は以上でございます。 9 ◯吉松源昭委員長 説明は終わりました。これより質疑を行います。何か質疑はありませんか。川崎委員。 10 ◯川崎俊丸委員 わかればちょっと教えていただきたいんですが、漁業関係サバ類マアジ減少による漁獲量及び漁獲高減少というのはかなり顕著な減り方という感じで見れるんですけれども、これの原因なり見通しとかいうことについて、どういう分析になっているのか、わかればちょっと教えていただければと思います。 11 ◯吉松源昭委員長 有江水産振興課長。 12 ◯有江水産振興課長 サバアジ類漁獲量減少なんですけれども、二十年度につきましては、このマアジサバというのは回遊魚でございまして、資源としては東シナ海から対馬とか、あの辺一帯ずっと広い海域におるんですけれども、二十年は主要漁場本県のほうに形成されなかったということで、資源全体での漁獲量で言いますと、サバ類で言えば十九年と二十年を比較しても九二%、それからマアジですと、逆に一二四%と九州北部それから中国地方の山口県とかの漁獲量から見ると、資源としては大きく落ちていない。二十年は海域の影響でどうも福岡県の近海に漁場が形成されなかったということで、特に資源が大きく落ち込んで漁獲量が落ちたと、そういった状況ではございません。 13 ◯川崎俊丸委員 水産白書の二十七ページのほうのグラフで見ると、これは中・小型まき網のところのブルーで、それが主力になる感じですけど、そうすると、今の説明でいいますと、資源全体の量はそう減ってないので、簡単にいうと、たまたま運が悪かったというふうに見ておけばいいというふうに考えていいんですか。簡単にいえば。 14 ◯有江水産振興課長 委員が言われるとおりというふうに私ども考えております。 15 ◯川崎俊丸委員 わかりました。 16 ◯吉松源昭委員長 ほかに質疑はありませんか。     〔「なし」と呼ぶ者がある〕 17 ◯吉松源昭委員長 ほかにないようですので、以上で本件の質疑を終わります。  次に、「七月十一日からの大雨による農林水産業被害状況について」執行部説明を求めます。小宮農林水産政策課長。 18 ◯小宮農林水産政策課長 資料の五ページをお開きください。七月十一日からの大雨による農林水産業被害状況について御報告をさせていただきます。七月二十六日現在の状況でございます。  まず農業関係でございますが、農作物関係でございます。五百六十三ヘクタール、一億一千百万円の被害となっております。その内訳でございますが、水稲で土砂流入流失埋没冠水によりまして、五十四ヘクタール、一千三百万円の被害でございます。主な被害発生地那珂川町、筑紫野市、大任町ほかでございます。大豆につきましては、浸水冠水によりまして、四百八十三ヘクタール、一千三百万円の被害でございます。主な被害地久留米市、柳川市、うきは市、筑後市ほかでございます。野菜は青ネギ、水菜、ニラ、小松菜等冠水、流失によりまして、十八ヘクタール、五千七百万円の被害でございます。久留米市、朝倉市、那珂川町ほかで被害発生をしております。果樹につきましては、モモ、イチジク、ブドウの落果、裂果等によりまして、六百万円の被害でございます。朝倉市、久留米市、鞍手町で被害発生をしております。花き・花木につきましては、洋ラン、ユリ、キク等冠水浸水によりまして、二千二百万円の被害で、飯塚市、直方市、朝倉市ほかで発生をしております。合わせまして五百六十三ヘクタール、一億一千百万円の農作物被害となっております。  畜産関係施設では六カ所、飼料作物の倒伏、給水ポンプ流失等によりまして、百万円の被害であります。久留米市、糸島市、宮若市、筑紫野市で発生をしております。温室等栽培施設につきましては、一・五ヘクタールで浸水、倒壊、破損によりまして、三百万円の被害。糸島市、北九州市ほかで発生しております。農地農業用施設では三百五十八カ所、これは農地百七十一カ所、ため池十八カ所、頭首工二十三カ所、水路九十一カ所、道路五十五カ所で八億四千九百万円の被害でございます。一千万円以上の市町村につきましては、嘉麻市、朝倉市、みやこ町ほかでございます。合計しまして、農業関係では九億六千五百万円の被害となっております。  六ページをお開きください。森林林業関係でございます。林地につきましては、五十一カ所で山腹崩壊渓流崩壊によりまして、十億九百万円の被害となっております。一千万円以上の市町村朝倉市、飯塚市、福智町ほかでございます。林道につきましては、三百四十一カ所、法面崩壊等によりまして、三億七千九百万円の被害でございます。福岡市、田川市、添田町ほかで被害発生をしております。治山施設につきましては、三カ所、山腹工の一部崩壊等によりまして、七千八百万円の被害でございまして、福岡市、福智町、北九州市で被害発生をしております。森林林業関係を合計しますと、三百九十五カ所、十四億六千六百万円の被害でございます。  水産業では被害がございませんで、農林水産業合計しますと、二十四億三千百万円の被害発生をいたしております。  次に、被害対策でございますが、地域普及指導センターにおきまして、JA等関係機関連携をいたしまして、被害軽減のための病害防除、施肥などの技術対策指導を既に実施をしております。  農業共済関係につきましては、速やかな損害評価及び共済金早期支払いにつきまして、各農業共済組合指導を行っているところでございます。  三番目に、農地林地等被害に対しましては、国の災害査定を受けるなど、国庫補助や県単事業などによりまして、早期復旧に努めてまいることとしております。説明は以上でございます。 19 ◯吉松源昭委員長 説明は終わりました。  これより質疑を行います。何か質疑はありませんか。     〔「なし」と呼ぶ者がある〕 20 ◯吉松源昭委員長 特にないようですので、以上で本件の質疑を終わります。  次に、「本県における口蹄疫防疫対応について」、執行部説明を求めます。最所畜産課長。 21 ◯最所畜産課長 資料の七ページをお開き願います。本県における口蹄疫防疫対応について御報告をいたします。  四月二十日に発生をいたしました宮崎県の口蹄疫につきましては、最後に残っておりました宮崎市の清浄性が確認をされまして、本日午前零時に宮崎県内すべての移動制限搬出制限が解除されているところでございます。  本県防疫対応につきましては、一つは、知事命令による農場消毒の徹底ということで、農場入口消石灰帯による人・車両の消毒、それから畜舎周辺の塩素系消毒薬の散布による消毒。消毒期間につきましては、当初五月二十一日から六月十八日まで四週間実施をいたしましたが、その後、二回延長いたしまして、七月二十三日まで実施をしております。トータル九週間実施をいたしたところでございます。消毒につきましては、週に一回、六百四十二戸の農家で計九回の実施を行っております。  二番目に、消毒ポイントにおきます畜産関係車両の消毒の徹底ということで三カ所に消毒ポイントを設置をいたしまして、九州縦貫道筑紫野インター出口、それから国道三号線小栗峠ロードパーク(熊本県境)、それから十号線の上毛町(大分県境)。設置期間につきましては、五月三十一日から六月三十日まで、当初実施をいたしまして、その後、農場消毒と同じように二回延長いたしまして、トータル約八週間、実施をいたしたところでございます。利用の実績は累計で五千六百六十六台、一日平均百五台の消毒を実施しております。  次の八ページをお願いいたします。宮崎県における口蹄疫発生状況本県への影響についてということでございますけれども、宮崎県の状況は、まず川南町を中心といたしました多発地域につきましては、最後まで残っておりました高鍋町の民間種雄牛六頭の殺処分を終了しております。また患畜、疑似患畜、ワクチン摂取畜すべて殺処分が終了しており、ウイルスが増殖する状況にはありません。ただ、家畜排泄物の中にはウイルスが残っている可能性がございますが、今後適切な消毒あるいは堆肥化によって、ウイルスは減少していくものと考えております。このため今後散発的な発生の可能性は残りますけれども、爆発的な感染が拡大することはないというふうに考えております。  それから最後まで残っておりました宮崎市の発生事例でございますけれども、これにつきましては、六月三十日に行われました抗体検査で確認をされたということで、抗体ができるまでには十日なり二週間かかりますので、この感染時期は六月の中旬以前であろうと。また一例目、二例目の中間地点でありましたので、新たな感染というふうにはとらえられないのではないかと考えております。このとき、症状が確認されたのが一頭おりましたけれども、これは抗体が確認されている同じ農場の牛から遅れて感染したというふうに考えております。  このように、宮崎県のこのような状況から考えまして、ウイルスが車両などに付着をして本県まで運ばれてくる可能性はほとんどなくなったというふうに考えております。  九ページをお開きください。県が実施をいたしました知事命令による消毒、それから消毒ポイントにおける消毒は終了したところでございますけれども、今後とも口蹄疫をはじめとした家畜伝染病の侵入を防止するため、家畜保健衛生所を通じて次の事項、今後の衛生管理の徹底の指導を継続して行っていくこととしております。  偶蹄類飼養農家、牛・豚を飼われている農家に対しましては、毎日飼っている家畜の健康観察をしていただく。それから家畜市場、と畜場に立ち入った場合は入念な消毒を行う。また部外者の出入りを制限する。農場に出入りする車両の消毒を徹底する。それから家畜に異常が確認された場合には速やかに獣医師あるいは家畜保健衛生所に連絡をしていただく。  それから二番目に、一日に複数の農場を出入りする開業獣医師あるいは家畜人工授精師の方につきましては、畜舎に出入りする際には防護服、長靴、使い捨て手袋などを着用し、使用後は適切に処理すること。農場への入退場時にはきちんと消毒を行っていただく。また家畜に異常が確認をされた場合には速やかに最寄りの家畜保健衛生所に連絡をしていただく。こういったような指導を継続して行いまして、今後とも侵入防止に努めていきたいと考えております。  最後に、十ページをお開きください。二十二年七月二十一日現在となっておりますけれども、これは昨日二十六日までの状況で変わっておりません。先ほど申し上げましたように赤丸で囲んでおります宮崎市を中心とした移動制限搬出制限が本日零時をもって解除されましたので、ほかの地域と同じようにブルーの枠で囲まれた、もうすべて解除された地域ということで、宮崎県内すべて解除されたという資料でございます。説明は以上でございます。 22 ◯吉松源昭委員長 説明は終わりました。  これより質疑を行います。何か質疑はありませんか。阿部委員。 23 ◯阿部弘樹委員 今回の宮崎県の口蹄疫、埋却処分とか消毒とかワクチンとかということでありますけれども、早期からのワクチン摂取というのが有効ではないかという専門家の意見もございました。ワクチンというのは今どこに備蓄されているのでしょうか。また発生があった場合にはそのワクチンが適切に供給されるのかどうか、その辺をお尋ねいたします。 24 ◯吉松源昭委員長 最所畜産課長。 25 ◯最所畜産課長 まず、一点目のワクチンにつきましては、動物検疫所というのが横浜に本所がございますけれども、門司にも支所がございます。そこに備蓄をされております。それで備蓄の数量につきましては、ある程度、今回は七十万頭数ということだったと思いますが、緊急に輸入もされて今回確保しているというところでございます。 26 ◯吉松源昭委員長 ほかに質疑はありませんか。     〔「なし」と呼ぶ者がある〕 27 ◯吉松源昭委員長 ほかにないようですので、以上で本件の質疑を終わります。  次に、議題にはありませんが、その他として何かありませんか。川崎委員。 28 ◯川崎俊丸委員 わかれば、教えていただきたいんですが、米の戸別所得補償政策、補助事業が始まっておりまして、これの加入状況が以前の何か発表なり何なりの中ではかなり初期の段階では低かったんじゃないかということですけれども、今の段階で取りまとめが終わっているかどうかということですけれども、加入状況について県内状況などわかりましたら、教えてください。 29 ◯吉松源昭委員長 井上水田農業振興課長。 30 ◯井上水田農業振興課長 ちょうど先ほどお配りいたしております白書の十五ページを開いていただけますか。このページの中に米モデル対策のスケジュールが書かれてあります。今川崎委員のほうが質問されました加入申請の状況ですが、六月末までを加入申請の時期といたしております。これは農家が県下七十六カ所ございます地域水田協議会に提出する時期が六月末までとなっております。今現在、七月中、その提出資料を受けました協議会のほうで書類の精査をいたしておりまして、その後、国、具体的には福岡県の農政事務所のほうにそれぞれの協議会が提出するというスケジュールになっております。  それと加入申請状況でございますが、六月三十日現在国の速報値でございます。本県の件数が四万八千九百七十一件となっております。国のほうでは水稲共済の引受農家の戸数をもってその数字の何割ぐらいで、それぞれの加入申請がどれぐらい進んでいるのかという見方をしておりますが、それから申しますと、本県四万三千二百十四戸の水稲共済引受戸数に対しまして、先ほど申しました四万八千九百七十一件、分母のほうは戸数なんですが、分子のほうは件数になっております。これはモデル事業が例えばここが一つ集落営農組織だとしますと、皆さんが米・麦・大豆すべて集落営農組織で申請すると一本になる。ところが、米は自分で販売される。麦・大豆は組合に出すということになると、この件数プラス一件というふうに、戸数と件数という分子と分母が正確に、そういう意味で表せないところがございまして、今現在、国のほうと協力しながら、実際それぞれの水稲の引き受け面積、その辺がはっきりわかれば、昨年と比べてどうなっているのかというのがわかることになると思います。 31 ◯川崎俊丸委員 その最後のところですけれども、見通しとしては、状況から見ますとどんな感じなんですか、今の段階で。 32 ◯井上水田農業振興課長 先ほど申しましたように数値を精査しないと、正直わからないというのが。 33 ◯川崎俊丸委員 わかりました。 34 ◯吉松源昭委員長 ほかに質疑はありませんか。新開昌彦委員。 35 ◯新開昌彦委員 ちょっと戻りますが、二ページの先ほど言われた戸別所得補償制度導入により、集落営農組織法人化影響があっているのではないかということで書かれているとは思うんですが、これについてはどうですかね、見通しというのは。 36 ◯吉松源昭委員長 井上水田農業振興課長。 37 ◯井上水田農業振興課長 組織の加入状況についても、今、各普及センターを中心に、集落営農組織なり法人の方、認定農業者の方に対しますアンケートを実施しておりますので、その結果をもって動向がはっきりすると思います。 38 ◯新開昌彦委員 いつごろはっきりしますか。 39 ◯井上水田農業振興課長 調査時期を今月いっぱいとしておりますので、あと取りまとめの時期を考慮いたしますと、八月中旬ぐらいにはまとめたいとは思っております。 40 ◯吉松源昭委員長 ほかに質疑はありませんか。     〔「なし」と呼ぶ者がある〕 41 ◯吉松源昭委員長 ほかにないようですので、次に進みます。  次に、「今後の委員会活動について」お諮りいたします。  今後の委員会活動については、正副委員長に御一任願いたいと思いますが、いかがでしょうか。     〔「異議なし」と呼ぶ者がある〕 42 ◯吉松源昭委員長 御異議がありませんので、そのようにさせていただきます。  なお、すでに御案内のとおり八月三日から五日にかけて管外視察を行いますので、よろしくお願いいたします。  最後に、会議録署名委員を指名いたします。板橋元昭委員、入江種文委員、お二人を指名いたします。よろしくお願いいたします。  以上で、当委員会議事はすべて終了いたしました。これをもちまして、農林水産委員会を閉会いたします。ありがとうございました。    午 前 十 一 時 四 十 分 閉 会 Copyright © Fukuoka Prefecture All Rights Reserved. ↑ ページの先頭へ...