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令和 2年第372回定例会(第6号12月14日)

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  1. 愛媛県議会 2020-12-14
    令和 2年第372回定例会(第6号12月14日)


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    令和 2年第372回定例会(第6号12月14日) 第372回愛媛県議会定例会会議録  第6号 令和2年12月14日(月曜日)   〇出席議員 47名   1番  中 田 晃太郎   2番  山 崎 洋 靖   3番  石 井 智 恵   4番  中 野 泰 誠   5番  西 岡   新   6番  菅   森 実   7番  浅 湫 和 子   8番  大 政 博 文   9番  新 田 泰 史   10番  黒 川 理惠子   11番  武 井 多佳子   12番  田 中 克 彦   13番  西 原   司   14番  塩 出   崇   15番  高 橋 英 行   16番  川 本 健 太
      17番  帽 子 大 輔   18番  大 石   豪   19番  菊 池 伸 英   20番  古 川 拓 哉   21番  兵 頭   竜   22番  松 下 行 吉   23番  宇 高 英 治   24番  大 西   誠   25番  松 尾 和 久   26番  木 村   誉   27番  石 川   稔   28番  梶 谷 大 治   29番  西 田 洋 一   30番  福 羅 浩 一   31番  三 宅 浩 正   32番  徳 永 繁 樹   33番  笹 岡 博 之   34番  鈴 木 俊 広   35番  毛 利 修 三   36番  赤 松 泰 伸   37番  本 宮   勇   38番  高 山 康 人   39番  戒 能 潤之介   40番  渡 部   浩   41番  越 智   忍   42番  横 田 弘 之   43番  西 原 進 平   44番  中 畑 保 一   45番  明 比 昭 治   46番  岡 田 志 朗   47番  森 高 康 行   ―――――――――― 〇欠席議員 なし   ―――――――――― 〇欠  員 なし   ―――――――――― 〇出席理事者  知事         中 村 時 広  副知事        田 中 英 樹  公営企業管理局長   佐 伯   隆  総務部長       高 石   淳  企画振興部長     金 子 浩 一  スポーツ・文化部長  大 北   秀  防災安全統括部長   福 井 琴 樹  県民環境部長     岸 本 憲 彦  保健福祉部長     高 橋 敏 彦  経済労働部長     東 野 政 隆  農林水産部長     馬 越 史 朗  土木部長       葛 原 健 二  会計管理者出納局長  菅   規 行  教育長        田 所 竜 二  副教育長       仙 波 純 子  人事委員会委員長   安 藤   潔  公安委員会委員長   曽我部 謙 一  警察本部長      篠 原 英 樹  監査委員       永 井 一 平  監査事務局長     井 関 浩 一   ―――――――――― 〇出席事務局職員  事務局長       小 坂 泰 起  事務局次長      矢 野   等  参事総務課長     松 本 賢 固  議事調査課長     鳥 生 敬 央  議事調査課主幹    二 神 裕 志   ―――――――――― 〇本日の会議に付した事件  定第123号議案ないし定第126号議案、 定第128号議案ないし定第141号議案、定 第109号議案ないし定第112号議案  請願  定第142号議案及び定第143号議案  議発第8号議案ないし議発第10号議案  継続調査承認の件  議員辞職の件  副議長選挙の件 ┌────────────────┐ │(注)議席番号は、新型コロナウ │ │   イルス感染防止対策として │ │   間隔を空けて着席するため │ │   に設けた議席を含めた臨時 │ │   の番号である。      │ └────────────────┘      午前10時 開議 ○(戒能潤之介議長) ただいまから、本日の会議を開きます。  本日の会議録署名者西原進平議員越智忍議員を指名いたします。    ――――――――――――――――― ○(戒能潤之介議長) これから、定第123号議案令和2年度愛媛県一般会計補正予算ないし定第126号議案、定第128号議案ないし定第141号議案、定第109号議案ないし定第112号議案及び請願を一括議題とし、各委員長から審査の経過と結果を報告願うことにいたします。  まず、総務企画委員長に報告を願います。 ○(大西誠議員) 議長 ○(戒能潤之介議長) 大西誠議員   〔大西誠議員登壇〕 ○(大西誠総務企画委員長) (拍手)報告いたします。  当委員会に付託されました議案の審査結果は、お手元に配付されております委員会審査報告書のとおりでありまして、いずれも原案のとおり可決決定されました。  以下、審査の過程において論議された主な事項について、その概要を申し上げます。  まず第1点は、行革甲子園についてであります。  このことについて一部の委員から、本年開催された行革甲子園の目的と経緯はどうか。また、先進事例の県内市町への反映状況はどうかとただしたのであります。  これに対し理事者から、切る、削るといったマイナスイメージを持たれがちな行政改革を行政のイノベーションとして前向きに捉え、実行していこうという趣旨で、知事公約として実施してきた。2012年と2014年は県内市町のみを対象に開催し、2016年からは本県が全国の行革をリードしていくという思いで、全国版として開催している。
     これまでに発表があった窓口での証明書発行に際し、申請者の記入を省略する方式や、RPAを活用した業務効率化の事例等は、県内市町でも業務見直しの検討につながったと聞いており、今年度の先進事例についても県内市町へ普及するよう、情報提供に努めていきたい旨の答弁がありました。  第2点は、第二別館の建て替えについてであります。  このことについて一部の委員から、建て替えに向けた検討状況や今後のスケジュールはどうか。また、新第二別館の規模はどうかとただしたのであります。  これに対し理事者から、年内に地質調査を、年度末までに基本設計作業を完了させる予定であり、防災オペレーションルームの設置など新たな機能のほか、スマートオフィス化など、多様で柔軟な働き方に対応できる執務環境等について、関係部局等と連携しながら具体的な検討を進めることとしており、令和3年度の実施設計、4年度の解体・着工、7年度末の新庁舎完成に向けて、着実に準備を進めていきたい。  また、規模については、基本設計で精査しているところであるが、防災機能の強化や執務環境の改善等に要する面積を考慮すると、現庁舎より高層になると想定している旨の答弁がありました。  第3点は、公共交通機関における利用回復の取組への支援についてであります。  このことについて一部の委員から、伊予鉄道が横河原線で代行バスを走らせる実証実験をしたと聞くが、県ではこうした取組に対し、どのような支援をしているのかとただしたのであります。  これに対し理事者から、伊予鉄道の取組は、公共交通利用回復緊急支援事業を活用したもので、横河原線に並行して運行するバスに、電車の定期券を持つ学生や通勤者等を乗車させ、郊外電車の3密を回避する社会実験として実施したものである。当事業は、JR四国や路線バス、広域航路等も対象としており、各事業者が創意工夫して取り組む感染防止対策や企画切符の造成などの利用促進策を各事業者の事業規模に応じて支援している。  また、貸切りバスについては、貸切バス3密回避利用促進事業により支援するなど、公共交通機関の利用促進を図っている旨の答弁がありました。  このほか、私立学校の耐震化状況と取組、AI総合案内サービスの利用状況、JR内子線の災害復旧支援しまなみ海道でのローカル5Gの活用などについても、論議があったことを付言いたします。  最後に、請願について申し上げます。  当委員会に付託されました請願1件については、願意を満たすことができないとして、不採択と決定いたしました。  以上で報告を終わります。(拍手) ○(戒能潤之介議長) 次に、環境保健福祉委員長に報告を願います。 ○(松尾和久議員) 議長 ○(戒能潤之介議長) 松尾和久議員   〔松尾和久議員登壇〕 ○(松尾和久環境保健福祉委員長) (拍手)報告いたします。  当委員会に付託されました議案の審査結果は、お手元に配付されております委員会審査報告書のとおりでありまして、いずれも原案のとおり可決決定されました。  以下、審査の過程において論議された主な事項について、その概要を申し上げます。  まず第1点は、伊方発電所乾式貯蔵施設設置計画についてであります。  このことについて一部の委員から、乾式貯蔵施設の設置について、原子力安全専門部会の審議結果を受け、県としてどう対応するのかとただしたのであります。  これに対し理事者から、専門部会では、施設の耐震性や使用済燃料乾式キャスクで安全に貯蔵するための機能等について、四国電力と原子力規制庁に直接確認するなど、技術的、専門的観点から厳しく審議し、安全性が確保されることを確認した。  また、四国電力には、乾式貯蔵施設使用済燃料を再処理工場に搬出するまでの一時的な保管施設であること、国には、核燃料サイクルが前進していることを確認した。  その上で、国の審査結果を妥当と判断するとともに、安全性向上に向けた要望事項を盛り込んだ報告書が取りまとめられたところであり、県としては、伊方原子力発電所環境安全管理委員会の意見などを踏まえ、事前協議への対応を最終的に判断したい旨の答弁がありました。  第2点は、E-WELネット運用状況等についてであります。  このことについて一部の委員から、運用状況や登録協力法人数等はどうかとただしたのであります。  これに対し理事者から、感染者発生施設では職員不足が生じたことから、同一法人内の他施設から応援職員の派遣を受けた結果、その施設においても職員不足が生じたため、松山市の調整により、E-WELネットを活用して、他の登録法人から応援職員の派遣を受けた。その際、登録法人は協力的で、スムーズに調整できたと聞いている。  なお、11月30日時点の登録数は、感染者発生施設等へ応援職員を派遣する協力法人数259、休業した居宅サービス事業所に代わり代替サービスを提供する協力事業所数178で、7月当初の登録数からは、協力法人が約2割、協力事業所は約3割増加している旨の答弁がありました。  第3点は、新型コロナに関する苦情や誹謗中傷が保健所等の業務に与える影響についてであります。  このことについて一部の委員から、県民からの問合せ等で保健所等の業務に支障を来していないかとただしたのであります。  これに対し理事者から、県内の感染者の増加に呼応して問合せ件数も増大し、中には、感染した方が住所地等を非公表とすることへの苦情や、感染防止対策が取られておらず非難されても仕方がないと主張する等、対応に長い時間を要する場合もある。  こうした苦情等への対応は、業務に支障を来すだけでなく、職員の心労等も重なることから、現場の保健師が感染拡大防止のための調査に専念できるよう、他の部署から事務職の応援を得るなどの対策を講じている旨の答弁がありました。  なお、これに関連して、議員間討議を行った結果、感染者探しや誹謗中傷、SNS等での無責任な情報の拡散は、当事者の不安感を増大させ、調査への協力が得られなくなるおそれがある。その結果、感染の囲い込みや封じ込めにも悪影響が出るなど、感染拡大防止対策に重要な役割を担っている保健所等の業務に大きな支障を来す。そのように根拠のない社会不安をあおるような行為、SNSへの投稿も同様に現場に混乱を来し、感染防止にマイナスとなる。このため、一部の心ない意見をなくすための県民の意識づけが重要であるとの認識を改めて共有し、広く理解を深めてもらうことが必要であるとの意見で一致したことを報告いたします。  このほか、伊方発電所2号機の廃止措置計画性的マイノリティーに対する施策の充実、温室効果ガスの排出削減、新型コロナワクチン接種の動向、医療機関における看護師確保状況などについても、論議があったことを付言いたします。  最後に、請願について申し上げます。  当委員会に付託されました請願2件については、願意を満たすことができないとして、不採択と決定いたしました。  以上で報告を終わります。(拍手) ○(戒能潤之介議長) 次に、農林水産委員長に報告を願います。 ○(石川稔議員) 議長 ○(戒能潤之介議長) 石川稔議員   〔石川稔議員登壇〕 ○(石川稔農林水産委員長) (拍手)報告いたします。  当委員会に付託されました議案の審査結果は、お手元に配付されております委員会審査報告書のとおりでありまして、原案のとおり可決決定されました。  以下、審査の過程において論議された主な事項について、その概要を申し上げます。  まず第1点は、高病原性鳥インフルエンザの防疫対策についてであります。  このことについて一部の委員から、本県の防疫体制はどうか。また、発生した場合の経済的損失への救済措置はどうなるのかとただしたのであります。  これに対し理事者から、隣県での発生直後から2度にわたる緊急消毒を実施し、予防措置の強化を図っている。また、平時から、動員体制や防疫資機材の整備、民間団体との協定締結に加え、防疫演習を毎年実施しており、万が一の発生時には、知事を本部長とする対策本部を立ち上げ、全庁体制で防疫措置を行うこととしている。  また、発生農場では、全ての鶏の殺処分を行うほか、10㎞圏内に鶏の移動や搬出を制限する区域の設定や消毒ポイントを設置するなど、ウイルスを発生地域外に拡散させない措置を講じることとしている。  また、発生農家の損失については、法に基づく手当金により全額が補填されるとともに、家畜防疫互助基金制度から、ひなの導入経費も手当てされる旨の答弁がありました。  第2点は、アコヤガイの現状と対応についてであります。  このことについて一部の委員から、今年度の稚貝のへい死状況と母貝の確保状況はどうか。また、養殖業者の経営維持に向けた支援はどうかとただしたのであります。  これに対し理事者から、県漁協の調査では、稚貝は9月末現在で、例年の7割程度が確保されている。母貝は、昨年度の稚貝大量へい死の影響により、例年の4割程度しか確保されておらず、今後の真珠の生産量減少を懸念している。  また、関係団体から要望があった農林漁業セーフティネット資金コロナ特例措置の延長については、当面、日本政策金融公庫が手続を弾力的に運用することで、県内全ての真珠養殖業者に適用されることとなった。加えて、調整保管用の機器整備についても、県漁協において導入のめどが立っている旨の答弁がありました。  第3点目は、立間地区の再編復旧についてであります。  このことについて一部の委員から、宇和島市立間地区と先行している3地区の事業はどう違うのか。また、地元負担はどの程度になるのかとただしたのであります。  これに対し理事者から、先行の3地区は、樹園地の区画整理のみであることから、地元負担を伴わない農地中間管理機構関連農地整備事業で対応をしている。一方、立間地区では、谷沿いの園地で一部山林を取り込まなければ効果の高い整備が困難であることに加え、農道やかんがい施設一体的整備を求める地元要望を十分反映するため、地元負担は生じるが、畑地帯総合整備事業により復旧に取り組むこととした。  また、地元負担については、全ての農地を担い手に集積することにより、事業費の10%の地元負担に対して、8.5%分が助成されるため、実質1.5%の負担となる。  本事業は総合的な整備が可能であり、立間地区をモデルに今後の樹園地の再編整備に活用していきたい旨の答弁がありました。  このほか、新型コロナウイルス感染拡大による県産牛肉への影響と対応、豚熱の防疫対策、漁港施設の有効活用策、高収益作物次期作支援交付金運用見直し、種苗法の改正などについても、論議があったことを付言いたします。  以上で報告を終わります。(拍手) ○(戒能潤之介議長) 次に、経済企業委員長に報告を願います。 ○(高橋英行議員) 議長 ○(戒能潤之介議長) 高橋英行議員   〔高橋英行議員登壇〕 ○(高橋英行経済企業委員長) (拍手)報告いたします。  当委員会に付託されました議案の審査結果は、お手元に配付されております委員会審査報告書のとおりでありまして、いずれも原案のとおり可決決定されました。  以下、審査の過程において論議された主な事項について、その概要を申し上げます。  まず第1点は、コロナ禍における今後の経済対策の方向性についてであります。  このことについて一部の委員から、国による追加の経済対策も踏まえ、地域の産業支援にどのような方向性を持って取り組んでいくのかとただしたのであります。  これに対し理事者から、アフターコロナを見据えると、県内事業者の事業活動におけるデジタルシフトの促進や新たな生活様式に即した事業展開、さらには、安全・安心を重視する旅行者の意識変化にも対応した取組が重要になると考えている。そのため、ECサイトでの販促キャンペーンなど販売機会の拡大や、デジタルツールを活用した営業力強化のためのセミナー開催などに取り組んでいる。  また、バーチャル展示会ウェブ商談会などのオンラインを利用した取組を一層推進するとともに、観光分野では、本県の自然を生かしたアクティビティーを中心に、デジタルマーケティングも活用した情報発信と誘客促進に努めたい旨の答弁がありました。  第2点は、県内観光の動向についてであります。  このことについて一部の委員から、最近の観光客の動向や宿泊施設の利用状況はどうかとただしたのであります。  これに対し理事者から、県の宿泊旅行代金割引については、これまでに10万9,000人泊分を発行し、おおむね利用されている。  こうした取組の効果もあり、主要な観光地の入り込み客数は、5月は対前年比で約3割となっていたが、9月と10月は約8割、11月は速報値で9割近くまで回復している。  また、宿泊施設の利用状況は、県の調査によると、5月は宿泊施設の休業もあり、対前年比で約1割となったが、9月は約7割、10月と11月は約9割まで回復している。  今月初旬には、全国的な感染拡大の傾向を踏まえ、県内の宿泊施設に対し、旅行者への感染回避行動の徹底について呼びかけを依頼したところであり、今後とも、旅行者、事業者双方の感染防止を図りながら、観光施策を進めたい旨の答弁がありました。  第3点は、県立病院におけるPCR検査機器の活用状況についてであります。  このことについて一部の委員から、県立病院に新たに導入した全自動PCR検査機器の活用状況はどうか。また、その効果はどうかとただしたのであります。  これに対し理事者から、今回、中央、今治、新居浜の3病院に導入した全自動PCR検査機器は、何らかの症状がある外来患者や入院中に肺炎等の症状が出た患者に対する検査に活用している。今回導入した検査機器に加え、新型コロナにも対応できるようになった既設機器も使用し、これまでに3病院合計で81件のPCR検査を実施した。  また、今回導入した検査機器は、短時間で検査結果が判明するほか、インフルエンザなどほかの病原体も一度に検出でき、新型コロナウイルス以外の原因まである程度特定できることから、病院現場における診療に大変有効である旨の答弁がありました。  このほか、若年者を含む雇用の維持・確保、造船業への支援、新型コロナによる病院経営への影響、次期県立病院中期経営戦略などについても、論議があったことを付言いたします。  最後に、請願について申し上げます。  当委員会に付託されました請願1件については、願意を満たすことができないとして、不採択と決定いたしました。  以上で報告を終わります。(拍手) ○(戒能潤之介議長) 次に、建設委員長に報告を願います。 ○(塩出崇議員) 議長 ○(戒能潤之介議長) 塩出崇議員   〔塩出崇議員登壇〕 ○(塩出崇建設委員長) (拍手)報告いたします。  当委員会に付託されました議案の審査結果は、お手元に配付されております委員会審査報告書のとおりでありまして、いずれも原案のとおり可決決定されました。  以下、審査の過程において論議された主な事項について、その概要を申し上げます。  まず第1点は、冬期路面対策についてであります。  このことについて一部の委員から、積雪、凍結に備え、冬期路面対策の準備状況と車両の立ち往生が発生した場合の対応はどうかとただしたのであります。  これに対して理事者から、県では、愛媛県冬期路面対策要領に基づき、毎年11月末までに、情報連絡体制の事前確認や情報モニターの設置、凍結防止剤の確保などの体制を整えている。  また、12月から3月は、最新の道路情報をホームページなどを通じ速やかに情報提供するとともに、積雪、凍結が発生した場合は、凍結防止剤の散布や除雪作業を実施し、安全な通行を確保することとしている。  なお、立ち往生等のおそれがある場合は、道路法に基づく事前の通行規制を行い、立ち往生が発生した場合は、状況に応じ、災害対策基本法に基づく区間の指定を行い、道路管理者が支障となる車両等を移動させることとしている旨の答弁がありました。  第2点は、とべ動物園でのイベント及び新型コロナ感染防止対策についてであります。  このことについて一部の委員から、今年度のイベントに対する来園者の反応はどうか。また、新型コロナ感染防止対策の実施状況はどうかとただしたのであります。
     これに対して理事者から、9月開設の3Dアート動物園は、新たな撮影スポットとして人気を博しており、3年目となるイルミネーションは、冬のイベントとして定着しつつある。加えて、フードトラックによるテストマーケティングでは、毎回早期に完売するなど、来園者に好評を得ている。  また、新型コロナの再拡大に伴い、12月からはスネークハウスを閉鎖するとともに、これまで同様、入場時の手指消毒、えひめコロナお知らせネットへの登録の呼びかけなど、危機感を持って対応している。  今後も、警戒レベルに応じた感染防止対策を徹底し、動物園の魅力向上と来園者の確保に努めたい旨の答弁がありました。  第3点は、新型コロナに係る港湾使用料の減免についてであります。  このことについて一部の委員から、コロナ禍により、旅客数等が大幅に減少している広域航路事業者に対する港湾使用料の減免についてはどうかとただしたのであります。  これに対して理事者から、今年度中の係留施設使用料の納付猶予を5月に決定し、状況を注視してきたところであるが、その後も業績回復は芳しくなく、長期化の様相を呈している。  こうした中、港湾使用料の減免については、既に本県と航路を結ぶ一部の県で実施されており、各県と歩調を合わせるとともに、県、関係市町と広域航路事業者で応分の負担をすることを前提とし、今年度の係留施設使用料について、各月の売上げ減少率に応じて、最大2分の1の減免を決定したところである旨の答弁がありました。  このほか、岩城橋建設工事の請負契約の変更、市町における国土強靱化地域計画の策定状況、土砂災害警戒区域等の指定に関する住民説明会などについても、論議があったことを付言いたします。  以上で報告を終わります。(拍手) ○(戒能潤之介議長) 次に、スポーツ文教警察委員長に報告を願います。 ○(松下行吉議員) 議長 ○(戒能潤之介議長) 松下行吉議員   〔松下行吉議員登壇〕 ○(松下行吉スポーツ文教警察委員長) (拍手)報告いたします。  当委員会に付託されました議案の審査結果は、お手元に配付されております委員会審査報告書のとおりでありまして、いずれも原案のとおり可決決定されました。  以下、審査の過程において論議された主な事項について、その概要を申し上げます。  まず第1点は、四国遍路の世界遺産登録に向けた取組状況についてであります。  このことについて一部の委員から、世界遺産登録に向けた取組と今後の課題はどうかとただしたのであります。  これに対し理事者から、四国4県及び関係市町村等が連携し、登録の前提となる国の暫定一覧表への記載を目指した取組を進めている。このような中、先月、国から今年度末を目途に文化遺産の今後の在り方を議論し、暫定一覧表の見直しも検討する方針が示されたことから、この機会を捉え、国への働きかけを行うほか、本県独自で歴史文化博物館での四国遍路展や遍路道ウオーキングイベントを開催するなど、一層の機運醸成を図ることとしている。  また、文化庁から示されている構成資産の保護措置と顕著な普遍的価値の証明という2つの課題については、現在、博物館や大学等の専門家の協力も得て、解決に向け、スピード感を持って計画的に取り組んでいる旨の答弁がありました。  第2点は、県立学校の振興計画策定に向けた取組状況についてであります。  このことについて一部の委員から、協議内容や今後のスケジュールはどうか。また、多くの人の意見を聞きながら進めてほしいがどうかとただしたのであります。  これに対し理事者から、学識経験者や県外有識者等で構成する検討委員会では、小規模校の在り方、地域の強みの活用、ICT教育の推進、地元市町との連携等について意見があった。また、行政、住民、教育関係者で構成する地域協議会を8地区で開催したところ、各高校の特色を小中学生に伝える重要性、地場産業に直結する学校の存続、学校統合によるよりよい学校づくり等について意見があった。  今後は、令和4年度末の計画公表、5年度からの計画の実施に向け、引き続き検討委員会及び地域協議会での協議内容を踏まえながら、魅力ある学校づくりと連動した計画策定に取り組んでいきたい旨の答弁がありました。  第3点は、警察官の採用への影響についてであります。  このことについて一部の委員から、コロナ禍における採用試験の実施状況と新たな取組はどうかとただしたのであります。  これに対し理事者から、今年の警察官の採用は例年並みの110人程度を予定しており、申込者数については、大卒は前年と同数であるが、高校卒程度は367人と、前年に比べ48人増加している。  県警では新たな取組として、オンラインでの採用説明会、個別相談会、事件の疑似捜査体験のワークショップを開催したほか、最近では、オンライン内定式等を行っている。  このような取組により、就職活動生の不安や疑問の解消のほか、遠隔地在住のUターンを考えている学生の勧誘に成功するなど、大きな手応えを感じており、今後とも、優秀な人材を確保できるよう努めていきたい旨の答弁がありました。  このほか、スポーツ関連企業との包括連携協定、今年度のスポーツイベント等の実施状況と今後の取組、感染警戒期における学校の感染症対策、教職員のメンタルヘルス対策、横断歩道止まろうキャンペーンの実施状況、外国人技能実習生の失踪等などについても、論議があったことを付言いたします。  最後に、請願について申し上げます。  当委員会に付託されました請願1件については、願意を満たすことができないとして、不採択と決定いたしました。  以上で報告を終わります。(拍手) ○(戒能潤之介議長) 次に、決算特別委員長に報告を願います。 ○(西田洋一議員) 議長 ○(戒能潤之介議長) 西田洋一議員   〔西田洋一議員登壇〕 ○(戒能潤之介議長) 傍聴人は静粛に願います。 ○(西田洋一決算特別委員長) (拍手)報告いたします。  定第109号議案令和元年度愛媛県歳入歳出決算の認定についてないし定第112号議案の審査を付託されました当委員会は、11月2日に総括審査等を行ったほか、議長を通じて各常任委員会へ部局別調査を依頼するなど、厳正かつ慎重に審査を行いました。  採決の結果、歳入歳出決算及び工業用水道事業、病院事業の各会計決算は、いずれも全員賛成をもって認定するとともに、電気事業会計についても、全員賛成をもって、利益剰余金の処分について原案のとおり可決し、同会計の決算は認定することに決定いたしました。  以下、審査の過程において論議された主な事項について、その概要を申し上げます。  第1点は、被災者支援連携システムの運用等についてであります。  このことについて一部の委員から、西日本豪雨災害の経験を踏まえ構築された被災者支援連携システムの導入状況はどうかとただしたのであります。  これに対し理事者から、本システムは、熊本地震や西日本豪雨災害の教訓を踏まえ、罹災証明書の発行業務等を簡単な操作かつ共通の様式で利用できるよう、県と市町が共同で構築したもので、既存システム等を利用する今治市と西条市以外の18市町と県で導入し、今年度から運用している。  災害時に県内市町間で相互応援を行う際は、応援職員が共通のシステムを違和感なく利用できるメリットもあることから、システムの操作研修は2市も含めた全市町職員を対象とするなど、県全体でシステムを運用できるよう体制整備を図っている旨の答弁がありました。  第2点は、災害対応建設機械保有支援事業についてであります。  このことについて一部の委員から、本事業の実施状況はどうかとただしたのであります。  これに対し理事者から、本事業は、建設業者数、建設機械の保有台数ともに減少している中で、大規模災害への備えや地元建設業者の災害対応能力の強化を目的に、県との災害協定に基づく活動を実施する建設業者が、建設機械を長期リースする際の代金の一部を補助するものである。  昨年度は、予算額の2,000万円を上回る交付申請があり、17業者に対し補助金を交付しているが、補助対象業者に導入機械の活用状況を確認したところ、西日本豪雨災害関連を含む災害復旧工事等で活用しているとのことであり、支援事業の効果が発現しているものと考えている旨の答弁がありました。  第3点は、愛媛県奨学資金の貸与状況等についてであります。  このことについて一部の委員から、事業の内容と貸与及び返還状況、また、滞納縮減への取組はどうかとただしたのであります。  これに対し理事者から、県奨学資金には、高校進学前に募集する予約採用、高校在学生を対象とした在学採用及び保護者の失業等による緊急採用がある。貸与額は、公立、私立及び自宅、自宅外の別で上限は異なり、月額5,000円から3万5,000円まで必要な額を選択することができ、令和元年度の貸与人数は770人となっている。  令和元年度末の滞納件数は4,482件であるが、納期内納入に向けた事前の文書通知や奨学生指導員による滞納者への返還指導に加え、平成30年度からは長期滞納債権の回収を債権回収会社に委託し、2か年で約2,800万円を回収しており、滞納繰越に係る返還率も10.5%から約20%へ上昇するなど効果が上がっている旨の答弁がありました。  このほか、ふるさと納税の決算額、自転車新文化推進の取組、被災地こころのケア体制整備事業、キウイフルーツ花粉安定生産技術開発試験、愛媛グローカル・フロンティア・プログラム、県立病院における個人医業未収金の回収、第1回愛媛国際映画祭の実施、交通管制センターの高度化などについても、活発な論議があったことを付言いたします。  なお、次年度の決算特別委員会で、対応状況の報告を求める項目につきましては、各常任委員会から提出された項目の候補をもとに協議した結果、お手元に配付の一覧表のとおり決定いたしました。  以上で報告を終わります。(拍手) ○(戒能潤之介議長) 以上で各委員長の報告を終わりました。    ――――――――――――――――― ○(戒能潤之介議長) お諮りいたします。  各委員長報告に対する質疑を省略することに賛成の議員は起立を願います。   〔賛成者起立〕 ○(戒能潤之介議長) 起立多数。着席を願います。  起立多数と認め、そのとおり決定いたします。    ――――――――――――――――― ○(戒能潤之介議長) 知事から、定第142号議案愛媛県収用委員会委員の任命につき同意を求めることについて及び定第143号議案が提出されましたので、日程を変更追加して、一括上程付議することに異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○(戒能潤之介議長) 異議ないものと認め、そのとおり決定いたします。  知事の説明を求めます。   〔中村時広知事登壇〕 ○(中村時広知事) ただいま上程されました議案について説明申し上げます。  収用委員会委員の井伊敏郎氏は令和3年1月12日をもって任期満了となりますが、同氏は三瓶町長を務められるなど豊富な行政経験を有しており、収用案件に適正な判断をいただくなど、収用委員会の運営に欠かせない人材であるため再任したいと存じます。  同じく、収用委員会委員の小川佳和氏が令和3年1月12日をもって任期満了となりますが、弁護士としての専門的知識と豊富な経験を有しており、収用案件に適正な判断をいただくなど、収用委員会の運営に欠かせない人材であるため再任したいと存じます。  以上、適切な議決を賜りますようお願いいたします。 ○(戒能潤之介議長) お諮りいたします。  以上の議案に対する質疑及び委員会付託は省略することに賛成の議員は、起立を願います。   〔賛成者起立〕 ○(戒能潤之介議長) 起立多数。着席を願います。  起立多数と認め、そのとおり決定いたします。    ――――――――――――――――― ○(戒能潤之介議長) お諮りいたします。  高山康人議員から、議発第8号議案北朝鮮による全ての拉致被害者等の即時一括帰国の実現を求める意見書ないし議発第10号議案が提出されましたので、日程を変更追加して、一括上程付議することに異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○(戒能潤之介議長) 異議ないものと認め、そのとおり決定いたします。  お諮りいたします。  議案はいずれもお手元に配付のとおりでありますので、以上の議案に対する説明、質疑及び委員会付託は省略することに賛成の議員は、起立を願います。   〔賛成者起立〕 ○(戒能潤之介議長) 起立多数。着席を願います。  起立多数と認め、そのとおり決定いたします。    ――――――――――――――――― ○(戒能潤之介議長) これから、定第123号議案令和2年度愛媛県一般会計補正予算ないし定第126号議案、定第128号議案ないし定第141号議案、定第109号議案ないし定第112号議案及び請願並びに定第142号議案、定第143号議案及び議発第8号議案ないし議発第10号議案を一括議題とし、討論を行います。 ○(田中克彦議員) 議長 ○(戒能潤之介議長) 田中克彦議員   〔田中克彦議員登壇〕 ○(戒能潤之介議長) 傍聴人の発言を禁じます。なお、今後、発言があった際には退場を命じます。 ○(田中克彦議員) (拍手)日本共産党の田中克彦です。  来年1月22日、核兵器の開発、実験、生産、保有から使用と威嚇に至るまで、全面的に禁止する核兵器禁止条約が発効します。  請願第17号政府に「核兵器禁止条約」の早期批准を促し、東アジアの平和を求めることについては、委員長報告では不採択でしたが、採択を求めます。  被爆地広島市議会は、唯一の被爆国である我が国は、核兵器廃絶の実現に向け特別な役割と責任を負っているとして、早期の署名、批准を求める意見書を全会一致で可決しています。  朝日新聞12月8日付耕論では、小説家の平野啓一郎さんが、「多くの人が「米国の『核の傘』の下にいるのだから、条約には賛同できない」と考え、「それが現実主義だ」と捉えている。それは思い違いではないでしょうか。今、現実主義とされるものの多くは、単なる現状追認主義だ」と指摘をしています。
     唯一の被爆国である日本政府に、核兵器廃絶に向け、現実に条約が発効されるわけですから、これを批准し、イニシアチブを発揮するよう求めることは、県民の願いにも合致しているのではないでしょうか。  次に、請願第18号新型コロナウイルスの感染対策と県民の命と健康を守ることについてであります。  請願では、PCR検査拡充、施設等への入所の際の患者や高齢者に、また、医療や介護従事者はじめ社会的役割を担う施設職員へ、定期的なPCR検査などを実施するための財政措置を求めています。  愛媛県も同様でしたが、全国的にも感染拡大、クラスター発生の教訓から、検査体制を拡充させることはそれこそ喫緊の課題だと考えます。  広島県では、中四国最大の繁華街、流川に、臨時診療所を設置し、飲食店従業員などを対象にPCR検査を実施されています。さらにこの地域で感染が拡大した場合、地域全体に網羅的、面的検査に移行することも想定されているとのこと。しかし、交付金活用のため、12月までの期限だということです。  また、福岡市では、高齢者や基礎疾患を持ち重症化しやすい方への感染拡大防止を目的に、陽性者が出た施設と限定せず、高齢者、障がい者、医療施設の従事者約11万人に対し、年度中に3回まで検査を実施する社会的検査に踏み込む方針と報道されました。  こうした自治体の努力は極めて重要ですが、やはり限界があるわけです。検査に対する地域間での格差をなくしていくためにも、国が全額国庫負担で検査が行えるようにするのは当然のことだと考えます。  また、登壇された多くの方が、医療従事者へのリスペクトを表明されておりました。しかし、県立病院の医療従事者の期末手当も削減されたように、民間病院でもボーナスカットなども相次いでおり、離職者が増えるのではと危惧されています。医療従事者への最大のリスペクトは、感染拡大を抑えていくことであると考えますが、同時に、その献身的対応に見合った処遇を保障すること、あるいは2回目の慰労金支援を実施する、あるいは、コロナの影響で赤字経営となっている病院そのものへの損失補填を行うことであると考えます。  請願者が指摘するように、エッセンシャルワーカーの増員は急務であり、コロナによる減収に対する補填も与野党を超え、医師会含めた多くの声となっています。  国第2次補正予算予備費が、7兆円も使い道を示さず残っております。Go To トラベルに予備費を支出するより、検査や医療体制拡充へ支出を決断すべきで、それが遅れているからこそ、13日付の毎日新聞では、菅内閣の支持率が大きく落ち込み、不支持が上回る状況になっているのではないでしょうか。  今後、早急に財政支援が進むことを願いつつ、請願を採択いただくよう、議場におられる皆さんの御賛同を心よりお願いし、討論を終わります。  御清聴ありがとうございました。(拍手) ○(戒能潤之介議長) 討論を続けます。 ○(石井智恵議員) 議長 ○(戒能潤之介議長) 石井智恵議員   〔石井智恵議員登壇〕 ○(石井智恵議員) 無所属の石井智恵です。  請願第18号新型コロナウイルスの感染対策と県民の命と健康を守ることについての請願に対して、委員長報告では不採択とありましたので、その反対討論をさせていただきます。  この請願の内容は、特に医療・介護現場の感染を防止し、そして人手不足を解消し、賃金を上げていくための現場からの切実な声です。この声が委員会で不採択となったという結果を聞き、多くの医療従事者、介護従事者、そして県民の方も非常に失望しているとお聞きしました。  既に御承知のとおり、医療・介護現場の方は、常に感染のリスクに不安を持ち、感染しないためにGo To トラベルを使って旅行に行くこともできず、職場の懇親会すらもうずっと行っていないところがほとんどです。家と職場の往復で精神的にも限界が来ている。その上、このように切実な声も届かないのか、あらゆる方向から国に要望すらしてもらえないのかとの声をお聞きしました。この新型コロナウイルス感染症で懸命に現場で闘ってくれているのは医療・介護現場の方たちです。その声に県議会で何としても応えていこうとすることが必要なのではないでしょうか。  私は、5月からずっと医療現場、介護現場にヒアリングを行い、アンケート調査を行ってまいりました。ここにいらっしゃる県議会議員全ての皆様にも、アンケート結果をお配りさせていただいております。このアンケート結果の中で現場の皆さんが一番警戒しているのは、病院、そして介護現場の中での院内感染、施設内感染です。感染防止のためには、まずは、PCR検査を広く実施し、未然に防いでいかなければなりません。  特に介護現場では、多くの業者の方が出入りしています。訪問看護、訪問診療、訪問リハビリ、訪問入浴など、施設に訪問し、入所している方をケアしています。そして、その方々は、1つの施設だけでなく、1日に何件も施設や御自宅を訪問しています。そのため、1か所で感染が発生すれば多くの場所に広がっていく可能性があります。自分たちが感染しているのではないかと常に不安を感じています。  今年、愛媛県内において、病院から介護現場に転院した入所者の方の感染が確認された事例がありましたが、入所する前にPCR検査を受けていれば未然に防ぐことができました。  このようなことから、請願には、入院前、入所前に入院患者や入所者、職員がPCR検査を受けることができるよう、PCR検査機器の導入を求める内容も請願に入っています。また、医療・介護現場だけではなく、保育園、幼稚園、学校など子供たちが多く通う場所での定期的PCR検査の実施の要望もこの請願に入っています。  以前、環境保健福祉委員会の委員の方からも、この定期的なPCR検査の実施について議題に取り上げた委員の方もいらっしゃいました。では、なぜ、この要望が採択されなかったのでしょうか。  請願の採択に関して委員会を傍聴させていただきましたが、不採択の理由について、県や全国知事会からの提言に盛り込まれているからとの理由でありましたが、令和2年11月23日付の全国知事会新型コロナウイルス緊急対策本部の提言の中には、入院、入所前のPCR検査の実施、定期的な検査の実施への補助制度、介護報酬の引上げは入っておりません。そのため、早急な対策が必要です。また、医療・介護現場の職員の方の精神的なケアも必要です。  先日も、ある方から、感染した施設に立ち寄ったということを伝えただけで身近な人が過剰に反応され、本人がいないところでいわれのない差別を受けた方がいると聞いています。私も、先日、同じような差別を受けましたが、この介護現場の方の悲しみがどれほどつらいことかよく分かりました。医療・介護現場の方の要望が取り上げてもらえないことは希望が持てず、仕事を辞めたいとすら思う方もいるでしょう。県民はこの採択の結果を見ています。現場の切実な声を国に届けていくため、委員会での不採択の決定に反対を求めていきたいと思います。  以上で終わります。  御清聴ありがとうございました。(拍手) ○(戒能潤之介議長) 討論を続けます。 ○(武井多佳子議員) 議長 ○(戒能潤之介議長) 武井多佳子議員   〔武井多佳子議員登壇〕 ○(武井多佳子議員) ネットワーク市民の窓の武井多佳子です。  私は、請願第19号健康への影響が心配される農薬の残留基準緩和を撤回することを国に求めることについての委員会での不採択に反対し、その理由を申し上げます。  愛媛県は、農薬取締法に基づき、国が科学的知見に照らし、効果や安全性を厳正に審査して問題のないことを確認した上で、使用基準を設定、登録しているから大丈夫と主張しています。  しかし、請願の中にもあるように、グリホサートは、2015年、WHOの国際がん研究機関で発がん性があると指定しています。アメリカでは、2018年からモンサント社を相手取った裁判で次々と原告が勝訴し、巨額の賠償金の支払いが命じられています。フランスで2019年12月販売禁止、EU、オランダ、スイス、ドイツ、オーストリアなどいろんな国が使用しない、販売しないという流れになっています。アジアでも、タイ、2019年内に禁止、ベトナム、新規輸入禁止としており、国際的に禁止、規制強化が進んでいます。日本はこれに逆行し、2017年、残留基準が緩和されています。  今年、農民連食品分析センターが分析した結果、外国産の小麦を使用した学校給食パンからもこのグリホサートが検出されたという報道がありました。子供の健康への影響がとても心配です。  昨年7月、国際産婦人科連合は、化学物質が胎盤を通過し胎児に蓄積し、長期的後遺症を引き起こす可能性があると予防原則の考えから、グリホサートの使用を禁止するよう勧告しています。さらに、ネオニコチノイド系農薬は、浸透性、残効性、神経毒性の特徴を持ち、植物のあらゆる部位に浸透して出てきて、洗っても落ちず、残効性があって長く毒性効果が残る。また、神経伝達を狂わせる神経毒性は、蜜蜂の大量失踪の原因だと言われています。今、成長過程にある子供たちの脳の発達への影響が懸念されています。  2014年、オランダ、韓国、2016年、台湾、フランスで使用が一部禁止されています。愛媛県には、この世界の動向を直視していただきたいです。  過去を振り返れば、ハンセン病、障がい者への強制不妊手術など、国が進めてきた政策で人権侵害が繰り返され、多くの被害者を生んできました。これらの政策に関与した自治体にも深い反省が求められます。私たちが学ぶべきは、国任せと思考停止してしまうのではなく、少子化の時代に生まれてきてくれた大切な子供たちの利益を最優先とし、自ら声を上げていくことです。愛媛県にもその先頭に立っていただくことを強く求めて、私の反対討論といたします。ぜひ議員の皆様の御賛同をよろしくお願いいたします。(拍手) ○(戒能潤之介議長) 以上で討論を終局し、表決を行います。  まず、定第123号議案令和2年度愛媛県一般会計補正予算ないし定第126号議案、定第128号議案ないし定第134号議案及び定第137号議案ないし定第139号議案を一括議題とし、以上の議案をいずれも原案のとおり可決決定することに賛成の議員は、起立を願います。   〔賛成者起立〕 ○(戒能潤之介議長) 全員起立。着席を願います。  全員起立と認めます。  よって以上の議案は、いずれも原案のとおり可決決定いたしました。  次に、定第135号議案令和2年度土木建設事業の負担金の額の変更について及び定第136号議案を一括議題とし、以上の議案をいずれも原案のとおり可決決定することに賛成の議員は、起立を願います。   〔賛成者起立〕 ○(戒能潤之介議長) 起立多数。着席を願います。  起立多数と認めます。  よって以上の議案は、いずれも原案のとおり可決決定いたしました。  次に、定第140号議案専決処分の承認について及び定第141号議案を一括議題とし、以上の議案をいずれも承認することに賛成の議員は、起立を願います。   〔賛成者起立〕 ○(戒能潤之介議長) 全員起立。着席を願います。  全員起立と認めます。  よって以上の議案は、いずれも承認することに決定いたしました。  次に、定第109号議案令和元年度愛媛県歳入歳出決算の認定についてを議題とし、本件を認定することに賛成の議員は、起立を願います。   〔賛成者起立〕 ○(戒能潤之介議長) 起立多数。着席を願います。  起立多数と認めます。  よって本件は、認定することに決定いたしました。  次に、定第110号議案令和元年度愛媛県電気事業会計決算の認定についてを議題とし、本件を利益剰余金の処分について原案のとおり可決決定し、決算について認定することに賛成の議員は、起立を願います。   〔賛成者起立〕 ○(戒能潤之介議長) 全員起立。着席を願います。  全員起立と認めます。  よって本件は、利益剰余金の処分について原案のとおり可決決定し、決算について認定することに決定いたしました。  次に、定第111号議案令和元年度愛媛県工業用水道事業会計決算の認定について及び定第112号議案を一括議題とし、以上の議案をいずれも認定することに賛成の議員は、起立を願います。   〔賛成者起立〕 ○(戒能潤之介議長) 全員起立。着席を願います。  全員起立と認めます。  よって以上の議案は、いずれも認定することに決定いたしました。  次に、請願第17号政府に「核兵器禁止条約」の早期批准を促し、東アジアの平和を求めることについて、請願第19号及び請願第21号を一括議題といたします。  以上の請願に対する委員長報告は、不採択であります。  以上の請願をいずれも委員長報告のとおり決定することに賛成の議員は、起立を願います。   〔賛成者起立〕 ○(戒能潤之介議長) 起立多数。着席を願います。  起立多数と認めます。  よって以上の請願は、いずれも委員長報告のとおり決定いたしました。  次に、請願第18号新型コロナウイルスの感染対策と県民の命と健康を守ることについて及び請願第20号を一括議題といたします。  以上の請願に対する委員長報告は、不採択であります。  以上の請願をいずれも委員長報告のとおり決定することに賛成の議員は、起立を願います。   〔賛成者起立〕 ○(戒能潤之介議長) 起立多数。着席を願います。  起立多数と認めます。  よって以上の請願は、いずれも委員長報告のとおり決定いたしました。  次に、定第142号議案愛媛県収用委員会委員の任命につき同意を求めることについてを議題とし、本件を同意することに賛成の議員は、起立を願います。   〔賛成者起立〕 ○(戒能潤之介議長) 全員起立。着席を願います。  全員起立と認めます。  よって本件は、同意することに決定いたしました。  次に、定第143号議案愛媛県収用委員会委員の任命につき同意を求めることについてを議題とし、本件を同意することに賛成の議員は、起立を願います。   〔賛成者起立〕 ○(戒能潤之介議長) 全員起立。着席を願います。  全員起立と認めます。  よって本件は、同意することに決定いたしました。  次に、議発第8号議案北朝鮮による全ての拉致被害者等の即時一括帰国の実現を求める意見書及び議発第10号議案を一括議題とし、以上の議案をいずれも原案のとおり可決決定することに賛成の議員は、起立を願います。   〔賛成者起立〕 ○(戒能潤之介議長) 全員起立。着席を願います。  全員起立と認めます。
     よって以上の議案は、いずれも原案のとおり可決決定いたしました。  次に、議発第9号議案地方たばこ税を分煙環境の整備に活用できる制度の整備を求める意見書を議題とし、本件を原案のとおり可決決定することに賛成の議員は、起立を願います。   〔賛成者起立〕 ○(戒能潤之介議長) 起立多数。着席を願います。  起立多数と認めます。  よって本件は、原案のとおり可決決定いたしました。     ―――――――――――――――― ○(戒能潤之介議長) お諮りいたします。  お手元に配付のとおり、各委員長から継続調査承認要求書の提出がありましたので、これを承認することに異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○(戒能潤之介議長) 異議ないものと認め、そのとおり決定いたします。   〔徳永繁樹議員 除斥、退場〕     ―――――――――――――――― ○(戒能潤之介議長) お諮りいたします。  ただいま徳永繁樹議員から議員辞職願が提出されましたので、日程に追加して、議員辞職の件を上程付議することに異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○(戒能潤之介議長) 異議ないものと認め、そのとおり決定いたします。  辞職願を事務局長に朗読させます。   〔事務局長朗読〕           辞  職  願  私こと、このたび一身上の都合により、愛媛県議会議員を辞職したいので、地方自治法第126条の規定により、御許可をお願いいたします。  令和2年12月14日          愛媛県議会議員 徳永繁樹  愛媛県議会議長 戒能潤之介 様 ○(戒能潤之介議長) これから表決を行います。  議員辞職の件を議題とし、本件を願いのとおり許可することに賛成の議員は、起立を願います。   〔賛成者起立〕 ○(戒能潤之介議長) 全員起立。着席を願います。  全員起立と認めます。  よって本件は、許可することに決定いたしました。     ―――――――――――――――― ○(戒能潤之介議長) お諮りいたします。  ただいま副議長が欠員になりましたので、この際、日程に追加して、副議長選挙を行うことに異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○(戒能潤之介議長) 異議ないものと認め、そのとおり決定いたします。  これから副議長選挙を行います。  なお、選挙は単記無記名投票をもって行います。  次に、立会人として岡田志朗議員、中畑保一議員、横田弘之議員、石川稔議員を指名いたします。  お手元に配付の青色の副議長選挙用投票用紙に被選挙人の氏名を記入願います。   〔被選挙人の氏名記入〕 ○(戒能潤之介議長) 立会人席を準備しますので、しばらくお待ちください。   〔事務局職員が立会人席を設置〕 ○(戒能潤之介議長) 次に、立会人は立会人席まで参集願います。   〔立会人所定の席に着く〕 ○(戒能潤之介議長) ただいまから投票を行います。  お手元の投票整理番号票を持参の上、1番から順次速やかに投票を願います。   〔投   票〕 ○(戒能潤之介議長) 投票漏れはありませんか。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○(戒能潤之介議長) 投票漏れなしと認めます。  開票を行います。   〔開   票〕 ○(戒能潤之介議長) 選挙結果を報告いたします。  投票総数46票、有効投票45票、無効投票1票。  有効投票中兵頭竜議員26票、三宅浩正議員17票、笹岡博之議員2票、以上のとおりであります。  この選挙の法定得票数は、12票であります。  よって兵頭竜議員が副議長に当選されました。  兵頭竜議員を紹介いたします。   〔兵頭竜新副議長登壇〕 ○(兵頭竜新副議長) (拍手)副議長就任に当たりまして、一言御挨拶を申し上げます。  ただいま議員の皆様方の御推挙をいただきまして副議長に就任させていただくことになりました。誠に身に余る光栄と感激いたしますとともに、皆様方の御厚情に対しまして心から感謝を申し上げます。  人格、識見ともに優れた戒能議長の下で御指導をいただきながら、そのよき補佐役として円滑な議会運営に誠心誠意尽くしてまいる所存でございます。どうか議員の皆様方におかれましては、温かい御指導、御鞭撻を賜りますよう心からお願いを申し上げます。  また、中村知事をはじめ理事者の皆様方並びに報道機関の方々におかれましても、御理解と御協力を賜りますよう心からお願いを申し上げまして、簡単ではありますが、副議長就任の御挨拶とさせていただきます。どうかよろしくお願いをいたします。(拍手)    ――――――――――――――――― ○(戒能潤之介議長) 以上で、今議会に提出されました全議案を議了いたしましたので、議事を閉じます。    ――――――――――――――――― ○(戒能潤之介議長) 知事から挨拶があります。   〔中村時広知事登壇〕 ○(中村時広知事) 閉会の挨拶に先立ちまして、新型コロナウイルス感染症で入院中であった1名の方が、残念ながら昨日お亡くなりになられました。今月に入りまして、この感染症でお亡くなりになった方は3名となります。心から御冥福をお祈り申し上げますとともに、御遺族の皆様方に謹んでお悔やみを申し上げさせていただきます。  それでは、12月定例県議会の閉会に当たりまして、御挨拶を申し上げます。  先ほどは、新しい副議長の選任をはじめ、議会人事が決定されまして、誠に御同慶に存じます。  徳永前副議長におかれましては、御在任中、円滑な議事運営のために格別の御高配を賜り、心から感謝を申し上げますとともに、今後のさらなる御活躍を祈念申し上げます。  そして、新しく就任されました兵頭副議長におかれましては、戒能議長のよき補佐役としての御活躍を心から期待申し上げさせていただきます。  今議会に提案いたしました議案につきましては、終始熱心に御審議をいただきまして、全て滞りなく議決を賜りますとともに、人事案件につきましても、それぞれ御同意をいただき、厚く御礼を申し上げます。  今議会で賜りました御意見、御提言につきましては、今後の県政運営に当たりまして配慮をしてまいりたいと存じます。  特に先月、県内で複数のクラスターが発生し、多数の陽性が確認されていた重要な局面で、感染症対策に専念させていただくため、関係理事者の一部本会議の欠席や代理出席について、格段の御配慮をいただきましたこと、議長をはじめ議員の皆様方に対し、心から重ねて御礼を申し上げさせていただきます。  何とか、スピード感のある対応が求められる中で対策に専念することができ、同時期に発生した6つのクラスター全てで囲い込みが終了し、一つの感染拡大の状況については、大きな山を越えることができました。  しかしながら、重症者をはじめ入院患者に対し懸命に治療を続けておられる医療現場は、依然として山を越えたわけではなく、気を緩められる状況にありません。  さらには、今後も散発的な陽性確認は避けられませんから、県といたしましては、医療機関への急激かつ多大な負担をかけるクラスターの発生や重症化リスクのある高齢者への感染拡大を防ぐことが何よりも重要と考え、引き続き、高い緊張感を持って感染拡大の防止に万全を期してまいりたいと存じます。  今年は、コロナ禍で迎えるいつもと違う冬となります。この年末年始にかけて、人の移動や会食の機会も多くなると思いますので、県民の皆さん一人一人が危機感を持って感染回避行動、うつらないよう自己防衛、うつさないよう周りに配慮、習慣化しよう3密回避を徹底していただきますよう、どうぞよろしくお願い申し上げます。  なお、先般、国では、令和3年度予算の編成と並行して、新型コロナウイルス感染症の拡大防止策や経済構造の転換・好循環の実現、防災・減災、国土強靱化の推進などを柱とした経済対策を決定したところであり、県といたしましても、県内の感染状況や現下の経済情勢等を踏まえて適切に対応してまいる所存でございますので、議員各位におかれましても、格別の御支援、御協力をお願い申し上げます。  これから本格的な寒さを迎えますが、議員各位におかれましては、日々刻々と変化する感染状況等にも御留意いただきながら、つつがない御越年と御多幸の新年を迎えられますよう祈念いたしまして、閉会の御挨拶とさせていただきます。どうもありがとうございました。    ――――――――――――――――― ○(戒能潤之介議長) これをもって、第372回愛媛県議会定例会を閉会いたします。      午前11時34分 閉会...