• 伊丹市(/)
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  1. 愛媛県議会 2020-10-19
    令和 2年総務企画委員会(10月19日)


    取得元: 愛媛県議会公式サイト
    最終取得日: 2023-05-05
    令和 2年総務企画委員会(10月19日) 総務企画委員会会議録   〇開催年月日  令和2年10月19日(月) 〇開会時刻   午前  9時59分 〇閉会時刻   午前  11時 〇場所     総務企画委員会室 〇審査・調査事項等  〇 松山空港機能拡充について 〇出席委員[8人]  委員長     大西   誠  副委員長    古川  拓哉  委員      大政  博文  委員      岡田  志朗  委員      越智   忍  委員      菅   森実  委員      菊池  伸英  委員      西原  進平
    欠席委員[0人] 〇その他の出席者[0人] 〇出席理事者[14人]  秘書広報統括監     居村  大作 (企画振興部)  企画振興部長      金子  浩一  政策企画局長      末永  洋一  地域振興局長      山本  泰士  サイクリング普及調整監 坂本  大蔵  総合政策課長      池田   和  デジタル戦略室長    高岡  晃仁  自転車新文化推進課長  河上  芳一  秘書課長        高橋  紀久  広報広聴課長      高岡  哲也  統計課長        菊池  俊継  情報システム課長    池野  光則  地域政策課長      原田   久  交通対策課長      須藤  達也               午前9時59分 開会 ○(大西誠委員長) ただいまから、総務企画委員会を開会いたします。  これより議事に入ります。  本日の会議録署名者西原進平委員越智忍委員を指名いたします。  本日の議題は、松山空港機能拡充についてであります。  議題について、理事者の説明を求めます。 ○(交通対策課長) 松山空港機能拡充につきまして、お手元にお配りしております資料に基づき御説明申し上げます。それでは、座って説明をさせていただきます。  資料は1枚に上下2段としており、ページ番号は上下それぞれの中央部に記載しております。  最初に、松山空港の現状について御説明いたします。  資料を1枚お開きいただき、上側の3ページを御覧ください。  (1)運航開始時期と利用者数の推移です。  左側が運航開始時期ですが、空港開設の昭和31年に伊丹線が就航し、その後、順次路線が拡大してまいりました。右側が利用者数で、路線拡大等に伴い増加してまいりまして、平成29年度に300万人を突破し、平成30年度には過去最高の312万人となりました。  下側ページを御覧ください。  (2)平成30年度の路線ごと利用者数です。  国内線羽田線伊丹線などの9路線国際線ソウル線上海線の2路線や、台湾などへのチャーター便が運航され、国内線が302万人、国際線が10万人の利用でございました。右側の円グラフは利用者数の割合を示したものですが、羽田線伊丹線の合計で全体の72%を超えております。  次ページをお開き願います。  上側5ページ、(3)スポット、いわゆる駐機場の使用状況でございます。  スポット飛行機が駐機している時間帯を表すもので、赤色の破線で囲んでおります1番から5番までの4スポット国内線用でございまして、6番スポット国際線用でございます。国内線では朝夕の時間帯を中心にスポットに空きがない状態でありますため、夕方には青い破線で囲んでおります6番スポットに、国内線が駐機する状況にありました。一番下の7番スポット予備スポットであり、航空機の故障などに対応するためのものです。  下側ページを御覧ください。  (4)近隣空港との比較でございます。  近隣5空港国内線について比較したものですが、表の中ほど、全スポット数が6つとなっており、松山空港は他の空港よりも少ない状況にございます。  次ページをお開き願います。  上側7ページは、国際線についての比較です。  松山空港国際線ビルの面積は4,248㎡で、また、スポット数国内線と共用している1つだけという状況にあり、国際線の増便や新規路線の誘致にはハード面で課題がある状況です。  下側ページを御覧ください。  (5)松山空港ビル株式会社の概要です。  昭和53年に愛媛県も出資し、第3セクターとして設立された会社でございます。  資料下ほどのⅢ、ターミナルビルの概要に記載しておりますように、松山空港ビル株式会社が、国内線国際線、貨物の各ターミナルビルを所有、管理しております。このためビル建て替え、改修は、松山空港ビル株式会社が行うこととなります。  なお、空港の敷地はビル用地を含めて国有地でありますため、ビル整備する場合には国との事前協議が必要でありますし、スポットは国が管理、整備するものでございます。  次ページをお開き願います。  上側9ページを御覧ください。  スポット増設の前提となります貨物ターミナルビル新築工事について御説明申し上げます。  空港の西側に位置する貨物ターミナルビルは、平成4年度に旧旅客ターミナルビルを改修、増築したもので、老朽化が著しく未耐震部分もありますことから、移転整備することが既に決定されており、松山空港ビル株式会社において、昨年度、基本設計を行い、今年度、実施設計を行っているところでございます。  9ページは第2駐車場の縮小でございますが、第2駐車場の東側を貨物ビル建設用地にいたしますため、駐車場は西側のみに縮小されます。この縮小に対応するため、第3駐車場が8月に新設されました。  下側の10ページを御覧ください。  新築工事によって、航空会社が使用するエアライン棟と、運送会社等代理店棟の2棟が建設される予定です。この整備により、右側の赤色の破線で囲っておりますエリアがエプロンとして拡張されることとなり、この場所に新スポットを増設することが今年度の国予算で新規事業化されたものでございます。  なお、スポット増設の完成時期につきましては、国からは四、五年後の運用開始を目指すと聞いております。  次ページをお開き願います。  上側11ページ、(6)松山空港将来ビジョン検討会についてですが、設置要綱第2条の目的に定めておりますように、松山空港利用者数の将来目標や、これに対応した国際線旅客ターミナルビル等施設計画等について検討するため、CIQや空港関係者、二次交通機関などに御参画いただき、今年1月に設立したものです。  検討会のメンバーは、下側の12ページに記載しているとおりでございます。  次ページをお開き願います。  これまで3回開催いたしました松山空港将来ビジョン検討会での検討経緯等について御説明申し上げます。  下側14ページ、(1)松山空港の将来目標(案)を御覧ください。  年間利用者数目標値)でございますが、平成30年度実績であります国内線302万人、国際線10万人の合計312万人を前提に需要予測を推計いたしました。その結果、資料の一番右にありますように、15年後の令和16年度には、国内線が347万人、国際線が40万人、合計で387万人となりました。  次ページをお開き願います。  上側15ページ、2、路線数・便数でございますが、需要予測の前提として、令和元年度の国内線路線、1日38便、国際線路線、週7便を基に、5年後の令和6年度は国内線が10路線、40便、国際線は4路線、週19便、10年後の令和11年度は国内線が10路線、41便、国際線は5路線、週24便を目標値として掲げたものでございます。  下側16ページを御覧ください。  今年5月に開催した第2回検討会について御説明申し上げます。  次ページをお開き願います。  上側17ページ、(1)国際線旅客ビルの将来配置計画(素案)でございますが、作成に当たりましては、航空機2便に同時に対応するための国際線旅客ビルの規模について、延床面積を約6,800㎡と算定いたしまして、配置や整備手法の異なる4案を作成したものでございます。  まず、案1、東側展開ビル建替)でございますが、国内線旅客ビルの東側、観光バス乗降場等がある場所に紫色で着色しております部分、こちらに国際線ビルを新築する案でございます。建て替え後には現行の国際線ビル国内線に転用することが可能となります。整備にはバス、タクシープール等の移転が必要であり、また、国際線として使用するスポットは右側の1番スポットが想定されます。  なお、資料左側に緑色でスポット新設と記載しております部分が、先ほど御説明申し上げました貨物ビル建て替えによってエプロンが拡張される場所に駐機スポットが新設されるものでございます。  下側18ページを御覧ください。  案2、西側展開ビル建替)でございますが、国際線旅客ビルの西側、庁舎管制塔がある場所に水色で着色しております国際線ビルを新築する案です。この案も完成後には現行の国際線ビル国内線に転用することが可能ですが、庁舎管制塔の移転が必要でありますため、先ほどの案1よりも完成までに時間を要すると考えております。  なお、国際線スポットは、現行の6番スポットと現在は予備スポットであります7番スポット、この2つの使用が想定されます。  次ページをお開き願います。  上側19ページ、案3、西側展開既存国際線ビル拡張)でございます。青緑色で着色しております現在の国際線ビルと、その左側に茶色で着色しております庁舎管制塔との間、オレンジ色で着色している場所に、面積2,500㎡の国際線ビルを増築して、現在の国際線ビルと合計して6,800㎡の面積とする案でございます。国際線ビルを増築するものでありますため、工事期間は短期間で経費も少なくなるというメリットはありますが、ビルを新築しないことから国内線への転用はできず、国内線機能拡充は図れないものです。  下側20ページを御覧ください。  案4、西側展開ビル建替、段階整備)です。これは案2、案3と同じく西側に整備する案ですが、工事を2回に分けて2段階で整備しようとする案です。  まず、第1段階として、薄いピンク色で着色しております部分に2,500㎡を新築し、その後、庁舎管制塔が移転した後に、第2段階として、濃いピンク色で着色しておりますところを整備をして、合計6,800㎡の国際線ビルとするものでございます。完成後には、案1、案2と同じく現在の国際線ビル国内線に転用することが可能となります。また、庁舎管制塔の移転を待つことなく第1段階の整備ができるため、スポット新設時期に応じた暫定供用が可能となるメリットがある反面、2段階で整備するため工事費用が多額となるものでございます。  次ページをお開き願います。  上側21ページ、(2)国際線旅客ビル整備スケジュールでございます。松山空港の将来目標案として、国際線は令和6年度から4路線となり、同時2便対応とすることを想定しております。  案1と案2では、施設移転工事後の令和7年度以降に国際線旅客ビル建築工事着手が見込まれます。案3は、国際線ビルの増築であり大規模な移転がないため、令和6年度からの供用開始が想定されます。案4は、第1段階の建築工事を令和5年度末までに行えば、令和6年度での暫定供用が可能となります。また、庁舎管制塔の移転後に第2段階の工事を行いますので、全面供用開始は案2と同時期と見込まれます。  下側22ページを御覧ください。  (3)想定事業費でございます。  表の左から、案1と案2はいずれもビル建て替えるものであるため43億円、案3は増築であるため34億円、一番右の案4は2段階での工事であるため46億円と想定いたしました。  次ページをお開き願います。  上側23ページですが、将来配置計画(素案)に対する意見として、案1の東側展開ビル建替)に対し、検討会委員から、1点目は、バス、タクシープールを他の場所に移転することは現実的でない。2点目は、東側は住宅地であるため、工事による騒音、振動によるトラブルを危惧するとの御意見がありました。  下側24ページを御覧ください。  この意見などを踏まえ、第2回検討会で協議いただいた結果、案1の東側展開ビル建替)は検討から除外して、残る3案についてさらに検討することとされました。  次ページをお開き願います。  上側25ページ、6月に開催いたしました第3回検討会について御説明を申し上げます。  下側26ページを御覧ください。この資料は、配置計画の3案について、その特徴を整理したものです。  まず、令和6年度からの国際線同時2便対応については、増築である案3と2段階整備の案4が対応可能となります。1つ飛ばしまして、国内線旅客ビルへの転用については、国際線ビル建て替える案2と案4が可能となります。  次ページをお開き願います。  上側27ページ、(2)国際線旅客ビル機能拡充でありますが、現在の国際線ビル国内線ビルに転用した場合に、どのような効果があるかについて整理したものでございます。現在の国際線ビル国内線ビルに転用した場合には、国内線ビル面積は1万9,628㎡となります。  下側28ページを御覧ください。  国内線旅客ビルの混雑について整理したものでございます。
     一番上の表ですが、平成30年度の国内線利用者数302万人を基に計算した混雑度は1.33となります。この比率は利用者数に応じた望ましい面積を実際の面積で割ったもので、数値が大きいほど混雑していることを示します。令和16年度、国内線の将来目標案347万人について同様に計算しますと、1.49まで数値が上昇し、現在よりも混雑することとなります。  次に、中ほどの表を御覧ください。転用によって延床面積が1万9,628㎡となりますことから、令和16年度での混雑度は1.17と、現状の1.33よりも緩和されることとなります。  次ページをお開き願います。  上側29ページを御覧ください。  松山空港の将来目標(案)387万人達成に向けては、国際線国内線とも既存路線利用拡大を図りつつ、新規路線の開設に取り組んでいく必要がございます。  また、第2回検討会では、1点目として、国際線複数便に同時に対応するためには、国際線ビル施設整備が欠かせない。2点目、国内線の需要を取り込んでいくためには、国内線施設の再編についても検討が必要との御意見がありました。  下側30ページを御覧ください。  意見等を踏まえて、将来目標(案)を達成するための国際線ビル整備の条件といたしましては、1つ、国際線ビルは、国際線2便同時対応を想定している令和6年度の供用開始が適当。2つ目国内線施設の拡充を考慮した場合、ビル建て替えが適当となり、下の表にございますように、この2つの条件を満たしますのは案4のビル建替、段階整備となります。  次ページをお開き願います。  第3回検討会で協議いただいた結果、この31ページに記載しております案4の西側展開ビル建替、段階整備)が国際線ビル配置案として全会一致で決定されました。  下側32ページを御覧ください。  国際線旅客ビル内部配置について、県としてのイメージ図をお示ししたものです。今後、新型コロナウイルス対応強化のための機能拡充も想定されるところですが、具体的な配置や面積等については、松山空港ビル株式会社が今後実施する設計作業を進めていく中で、国や関係機関と協議して決定されるものでございます。  次ページをお開き願います。  最後に、国への要望について御説明申し上げます。  この33ページ次ページが国に要望した令和3年度国の施策等に関する提案・要望でございます。この要望につきましては、先月11日、知事が直接、国土交通省政務官に対してウェブで要望いたしました。  要望の内容は、松山空港受入環境を充実・強化するため、国際線スポット早期増設国際線旅客ビル機能拡充などターミナル地域整備促進を図っていただきたいというもので、検討会決定事項等を踏まえたものでございます。  現在は新型コロナウイルス感染拡大により、空港利用者が激減するなど大変厳しい状況にありますが、事態収束後に本県経済をいち早く回復軌道に乗せ、さらなる成長軌道に押し上げていくためには、松山空港を核として、本県と国内外との間の人やモノの流れを早期に復活させ、交流人口のさらなる拡大を進めていくことが不可欠であります。  このため、県といたしましては中長期的な視点の下、国に対して重要要望などあらゆる機会を捉えてスポット早期増設等を要望いたしますとともに、国際線旅客ビル建て替えについては、スポット増設時期を見据えながら、関係機関と緊密に連携して整備促進を図るなど、今後とも松山空港機能拡充に積極的に努めてまいりたいと考えております。どうか委員皆様方におかれましても、引き続き御理解、御支援を賜りますよう、よろしくお願いいたします。  以上で説明を終わらせていただきます。 ○(大西誠委員長) 以上で理事者の説明が終わりました。  委員皆さん、議題に関する質疑はありませんか。 ○(岡田志朗委員) ありがとうございます。今の説明の中で、前提となる庁舎管制塔の移転については触れられてないようですけれども、これがどのような時期にどこへ、そしてどこの費用でされるかということを教えていただいたらと思います。 ○(交通対策課長) 庁舎管制塔は、国が管理している施設で、これについては最後に御説明申し上げた県からの要望を踏まえて、今後国において検討されるもので、現時点では時期や場所等については全く決まってはおりません。 ○(岡田志朗委員) そうしましたら、県としての松山空港整備方針に合わせて国がどこかの場所に庁舎管制塔を移転するという前提で動くということですか。 ○(交通対策課長) 委員おっしゃられますように、県から国への要望を受け、国において、早期にターミナル地域整備促進を図っていただきたいと考えております。 ○(岡田志朗委員) 多分この辺にこうなるだろうとか、ここにすればいいんじゃないかとか、そういう移転先候補地案とは全くないんでしょうか。 ○(交通対策課長) 移転先候補地も含めまして、今後、国の方で御検討いただくこととなります。 ○(岡田志朗委員) ありがとうございました。 ○(大政博文委員) 皆さん空港を利用されており、セキュリティチェックのときのあの混雑を解消してほしいと思っているんじゃないかと思いますので、国際線国内線に転用されることによって、その混雑が解消されるのは大変いいことだと思います。  ただ、この計画は、15ページに出ておりますとおり、現状の国内線路線38便が、10年後には10路線41便、国際線路線7便が、5路線24便に増えるという想定の下で進んでいると思うんですけれども、このあたり路線の拡充に関する見通しについてはどうなんでしょうか。 ○(交通対策課長) 現在のところ、確たるものはないんですけれども、利用促進エアポートセールスの実施などによりまして、10年後にはその目標を達成できるよう取り組んでまいりたいと考えております。 ○(大政博文委員) こういう目標を達成するため、また老朽化に対応するためにも施設整備が必要という考え方でしょうけれども、13ページの資料に、最初の検討会が今年の1月24日となっております。まだコロナが本格的に拡大していない頃から検討を始め今のような状況になっているわけなんですが、例えば仕事の仕方を見ても、テレワークリモート会議などが取り入れられて、飛行機を利用する出張が少なくなっており、今後さらに定着する可能性も十分あると思うんですけれども、こういうコロナ発生前の状況を踏まえた計画目標を達成するとの見込みで進めているということでよろしいんでしょうか。 ○(交通対策課長) この目標自体は、新型コロナ感染症拡大前に示したものではございますが、事態が収束後には一日も早い利用回復新規路線、便数の増大等に取り組みまして、この目標値を達成できるよう進めてまいりたいと考えております。 ○(大政博文委員) 目標を持って、それに向かって政策を進めていくというのは大変重要なことだと思います。大変なこともあろうかと思いますけれども、ぜひそうしてもらいたいのと、併せて、空港関係者だけの努力ではなかなか難しいと思いますので、空港利用により恩恵を受けている農業や観光業など、いろんな業種の方々と連携を深め、この松山空港活性化を図っていくべきと思いますが、そういう方との連携は十分図られているんでしょうか。 ○(交通対策課長) 委員おっしゃられるように、松山空港利用促進には、行政や航空会社だけでなく、愛媛県内産業全般で御協力いただく必要があるため、経済団体や農業、工業、観光業等関係者が会員となっている松山空港利用促進協議会において、各種事業を展開しておるところでございます。今年度当初予算で、この協議会エアポートセールス専門スタッフを配置したところであり、コロナ禍が収束しましたら民間の方々と協力して、積極的に利用促進施策を展開してまいりたいと思っております。 ○(大政博文委員) そしたら最後にあと一つ。  私、地元が松前町なんですけれども、松山空港飛行機が着陸する場合は、海の方からの着陸が基本になっておると思うんですけれども、天候によって陸の方からの着陸になる場合があり、そのときに飛行機が松前町の上を飛ぶので、今でも騒音関係でいろんな苦情があるんですけれども、今後、計画どおりに便数が増えた場合の住民に対する騒音対策といいますか、そのあたりの考えはいかがでしょうか。 ○(交通対策課長) 空港周辺の地域の皆様には騒音で大変御迷惑をかけておるところでございます。今後の松山空港ビル施設改修や便数、路線数の増加につきましては、その都度、地域住民の方々に丁寧に御説明申し上げて、御理解をいただきたいと考えております。 ○(大政博文委員) その地域住民の中に松前町民が入っているかどうかは別として、これによって愛媛県の経済が発展して、県民の利便性が向上するということですから、今、いろいろと心配されることを申し上げましたけれども、そのあたり十分留意して、ぜひ愛媛県の経済活性化のために取り組んでいただきたいと思います。 ○(菅森実委員) 御説明ありがとうございました。  ビル建て替えに伴い空港に集まってくる人も増えてくると思います。  駐車場について、9ページに示していただいているんですけれども、第2駐車場の台数が減り、新設された第3駐車場が170台となっております。  松山空港は、駐車場が第1、第2、第3と散らばってあるようなイメージなんですが、それに伴う整備がどのように進んでいるのか教えてください。そのままでいくものなのか、もっとほかにも広がっていくものなのか。 ○(交通対策課長) 松山空港は、市街地に非常に近く便利な空港であります一方で、用地の面での制約があって、委員御指摘のように駐車場が第1、第2、第3という形で分散しているため、管理運営している一般財団法人空港振興環境整備支援機構において、御利用いただく方々の利便性を極力損なわないよう様々な取組を検討いただいているところでございます。今後の整備につきましても、国と機構において検討される予定でございまして、申し訳ありませんが、県の方ではちょっと分かりません。 ○(菅森実委員) 私の居住地は広島県との県境に近く、広島空港へは高速を使うと1時間で行け、松山空港へは2時間以上かかるため、かつては広島空港をよく利用しておりました。  広島空港駐車場バリアフリーなどの面において、非常に利便性が高いので、松山空港においても、車椅子の方や、大きい荷物を持たれている方のために段差をなくすとか、ぜひそういったバリアフリー施策も進めていただけたらと思います。よろしくお願いします。 ○(越智忍委員) 展開についての御説明ありがとうございました。  この案でいくと4案が有力かなと思っているんですが、概算で46億円という工事費が示されております。この費用の負担割合についてお伺いしたいんですが、冒頭の説明で、土地については国が持っていて、ビルについては松山空港ビル株式会社が所有しているという御説明があったわけですけれども、松山空港ビル株式会社というのは、たしか県も出資をしているし、航空会社も出資しているし、伊予鉄も出資しているということで、いろんな方が出資されていると思います。この空港ビル建て替えということになると、出資している団体間での費用負担はどうなるんですか。 ○(交通対策課長) 国際線ビルも含めて空港ビルの建物は、松山空港ビル株式会社の所有ですので、基本的には株式会社が経費を負担することになり、それに対する資金手当等について、今後検討していくことになります。 ○(越智忍委員) 今後検討するということですが、このコロナ禍の影響で各航空会社は非常に深刻なダメージを受けております。身近な例では、うちの親戚が某航空会社に勤めているんですけれども、ボーナスはカットされ、基本給もカットということで大変厳しい状況にあるようです。  また、ちまたのうわさにすぎませんけれども、国内大手2社が合併するんじゃないかという話まで出ており、回復には相当な時間を要するんではないかと想定もされております。  ですから、今後の検討といっても恐らく大体の話はされているんだろうと思いますけれども、そういった経緯などにも十分気をつけていただいて、これから協議されますよう要望しておきたいと思います。  それと最後にもう一点、ビルの所有については空港ビル株式会社ということで理解したんですけれども、もう一点教えてほしいのが、ビルに設置されているボーディングブリッジなんですが、これは空港ビル株式会社が所有しているのか、空港の施設として国が所有しているのか、どっちの所有になるんですか。 ○(交通対策課長) 空港ビル株式会社の所有でございます。 ○(越智忍委員) 分かりました。ありがとうございます。 ○(大西誠委員長) ほかに議案に関する質疑はありませんか。 ○(菊池伸英委員) コロナ禍が落ち着いた後、以前のように松山空港を使う方が増えてくるという予測の下、この松山空港機能拡充について進められているということで理解させていただきました。  松山空港は、ビルだけではなく、滑走路の耐震化がすごく問題だと私は考えています。本会議で空港の民営化について質問をすると、滑走路の耐震化が問題ということを部長も必ず答弁されているように、ここが一番問題になっていると思います。  しかし、滑走路の耐震化を心配する一方で、飛行機の便をどんどん増やして、さらに機能を拡充するために空港ビル整備をしていくということなんですが、今回のこの計画で、滑走路の耐震化についてどのような検討がなされたのか聞かせていただきたいんですが。 ○(交通対策課長) 今回の検討は、国際線ビルをどう展開していくか、またそのために松山空港利用者数目標をどう定めるかというところに主眼を置いたものですので、滑走路の耐震化については検討しておりません。ただ、委員御指摘のように松山空港の海側500m部分が未耐震ということで、災害が起こった場合、陸側の2,000m部分で緊急的な航空機の発着は可能ではありますが、その後の経済活動を早期に復活させるためには、海側の500m部分の耐震化も必要不可欠と考えておりますことから、これについては、国に対する重要要望の中で強く要望しているところでございます。 ○(菊池伸英委員) この要望書を国へ持って行ったということですけれども、滑走路の耐震化が一番の原因で民営化の検討もできないし、いろいろと松山空港の改革ができなかったと、僕は思っておりますので、ぜひこの中に滑走路のことを入れてほしいと思います。ここを議論せずに機能拡充について話し合うのも、僕は不思議なことと思っておりますが、できたらここも含めて議論をしていただければと。今日は要望にしておきますので、よろしくお願いします。  でも、ここは部長の意見聞きたいですね。 ○(企画振興部長) ここに添付している要望書は、空港ビルの拡充とスポットの増設についてのもので、耐震化については、毎年別様で国に対し要望しております。 ○(西原進平委員) 14ページに10年後と15年後の利用者数が載っていますが、10年後、15年後の愛媛県の人口は幾らなのか、推計が出ていますよね。今の130何ぼからはおそらく減っとるんだろうと思いますが、まずそのことが加味されているのかどうか。  それともう一つは、先ほどの大政委員の質問にも関わるんだけれども、空港として乗降客だけの話にするのか、それとも名古屋の空港のようにもうひとつ考えて、観光施設というか、要は一般の人にも来てもらうような施設にするのか、それとも、そんなの何もなしで単に数字だけでやってきたのかという、そこら辺があるんだけれども、実際、こういう数字を起こすときには、当然そこまで加味せんといかん。そうでなかったらやっぱりできんと思うし、そのときに増便の話も出てくる。これは施設の話だからそこまで言っちゃいけないんだろうけど、仮に増便するとすれば、やはり管制の問題も出てくると思うわけで、そこら辺も全部入れ込まないと現実問題として、機能強化というところまで行かないんじゃないかと思うわけよ。そこら辺は行政として、当然しますと言われるのか、今後の問題と言われるのか、お考えはいかがですか。 ○(交通対策課長) 松山空港の将来需要の算出にあたっては、将来の人口減少といいますか人口推移も加味いたしております。しかし、国内人口が減少する一方で、インバウンドについては、国が2030年に6,000万人という目標を立てておりますので、それに向かった増加を織り込んで試算をしたものでございます。また、施設の規模の推計に当たっては、単なる人口、経済面だけでなく、日本人、外国人旅行者等の推計、また為替等の想定等も加味しているところでございます。 ○(西原進平委員) それで、一つお願いしておきたいのは、要するに空港を乗降客だけの利用ではなく、名古屋の空港みたいに楽しめる空港にするのであれば、当然建て替えるときに、そのスペースを確保しておく必要があるということ。そうしないと、施設が完成してからスペースがないというような話にもなりかねないので、それも加味した上でこの事業を進めていただきたい。これは要望ですけれども、そこら辺も含めてよろしくお願いしたいなと思っています。 ○(大西誠委員長) 今の御質問について、検討会では、空港利用者限定ではなく、空港を訪れる一般の方々の数も踏まえて検討したのかどうかということだけ、もし承知しておれば教えていただきたい。 ○(交通対策課長) 検討会の中ではないんですけれども、松山空港ビルを、単に飛行機の乗り降りで利用する方だけでなく、地域住民やその他の県内の方々に訪れていただいて、空港全体を活性化するという議論もございますので、委員御指摘の点につきましては、今後、松山空港ビル株式会社が設計を進めていく中で、十分に反映するよう申入れをしたいと考えております。 ○(大西誠委員長) 今後、県として要望していくということですが、西原委員、よろしいでしょうか。 ○(西原進平委員) 主なことは聞きましたので結構です。 ○(大西誠委員長) それでは、よろしくお願いします。  ほかに議題に関する質疑はありませんか。             〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○(大西誠委員長) それでは、せっかくの機会ですので、所管事項も含めて質問はありませんか。 ○(菊池伸英委員) 今、ソウル便、上海便、台北便といった海外路線が全部止まっている状況ですけれども、今後、国の状況やコロナ禍の状況、また相手国の状況もあるとは思うんですけれども、県として、どのような働きかけをしていくのか、もしよかったら聞かせてください。 ○(交通対策課長) 国際線につきましては、経済労働部の所管でございますので、詳細についてはお答えできないところなんですけれども、経済労働部からは、運航再開時期は、現段階では未定でありますけれども、航空会社等とは可能な限り早期での運航再開に向けた協議を粘り強く行っていると聞いております。 ○(菊池伸英委員) 所管が違うのでちょっと質問しづらいんですけれども、韓国との間では、今、ビジネス客を段階的に受け入れようという話になってきているんですけれども、愛媛県は、先方のチェジュ航空と話合いなんかをする予定ですか。所管が違うのでなかなか答えにくいかもしれませんけれども、分かる範囲で教えていただければと思います。 ○(交通対策課長) その詳細については、経済労働部から伺っておりませんので申し訳ございませんが、お答えできません。 ○(菊池伸英委員) 分かりました。関連だったので、すみません。 ○(岡田志朗委員) やはり空港に関連した話なんですが、実は私、この前、上京するのに空港を使ったとき、内子インターから高速に乗って、松山インターから新しくできた環状線のほうへ降りて、そっちから空港に行きました。こういう時期ですので手荷物検査等で時間もかかるんじゃないかと、十分時間に余裕をもって行っていたので、結果的に問題はなかったんですけれども、高速道路の内子インターから松山インターまでの所要時間よりも、そこから先の環状線から56号線をまたぐところが、坊っちゃんスタジアムよりもずっと手前の方から渋滞していて、ちょっと焦りました。  多分こういうのは、時間帯とか曜日とか、そういう統計データの中で、今はこれぐらいかかりますという想定ができるんじゃないかなと思います。  松山市内では、空港まで大体何分くらいかかりますという電光掲示板がありますが、そうじゃないところからも大体これぐらいかかりますよというのが事前に分かれば、それなりの時間を想定して動くことができると思うので、ネットでここを検索したら分かりますとか、何かそういう手段を講じていただければ有り難いと思うんですけれども。  一昔前、空港駐車場整備中だったときには、駐車場に入れなくて国際線に乗り遅れたというような話もあったと聞いておりますけれども、今は、そういった交通形態の中での所要時間の差という問題があるんじゃないかと思うので、何か方法があればやっていただくよう併せて要望したいんですけれども、いかがでしょうか。 ○(交通対策課長) 空港へのアクセスについては、道路を所管する土木部と相談しながら、空港や道路利用者の利便性が向上するよう努めてまいりたいと思います。 ○(岡田志朗委員) 実は、我々の場合、状況によっては、伊予のインターで下りて、下を通ったほうが早いという場合もあるので、参考までにということで結構ですので、この時間帯、この区間はちょっと時間がかかりますよということを周知していただくなり、ここにアクセスしたら大体の時間がわかりますよというものをつくっておいていただいたらと思います。  併せて、コロナ航空会社が大変疲弊しているということで、先日、国土交通省から、航空会社の着陸料を引き下げるという報道がありましたが、それについて詳しく説明していただければと思います。 ○(交通対策課長) 10月16日、国土交通省から、国内線の旅客数が減少していることを踏まえて、航空ネットワークを維持していくために、今年の8月から令和3年2月までの7か月間、着陸料及び停留料を45%軽減することが発表されております。 ○(岡田志朗委員) 民間と国土交通省との間の話として理解はしておるんですが、県としては、何か対応しているんでしょうか。 ○(交通対策課長) 松山空港の場合は国管理空港でありますので、県として、着陸料等の軽減自体には、関与できないところでございますが、6月補正予算で議決いただきました松山空港利用回復緊急支援事業において、全日本空輸、日本航空、そしてジェットスタージャパンに対し、利用促進に係る支援を行っているところでございますので、それを通じまして松山空港の利用者拡大に努めてまいりたいと思っております。 ○(岡田志朗委員) ありがとうございました。 ○(西原進平委員) 先ほどからいろいろ話が出ていますけれども、結局、交通対策課だけでは対応できないことがいっぱいあるわけよね。観光だったり土木だったり、みんなが入って初めて松山空港の振興につながるわけなんだけれども、そのときに、各部なり各課なりを集めてきて、松山空港全体の将来像をつくっていくのは企画振興部じゃなくて総務部になるのかな。そういう全体的なものを考えていくのは。 ○(企画振興部長) 企画振興部でございます。 ○(西原進平委員) だったら、それは大変な作業になるとは思うんだけれども、菅内閣もいろいろ行政改革をしていくと言っておるし、知事もそうおっしゃっておるだろうから、そこら辺はぜひ一回検討してみていただきたい。そして部局横断的な体制をひとつ考えていただきたい。  これは、今答えることはできないと思うが、そういう方向に向けて、部を挙げて頑張っていただきたい、これはお願いしておきます。 ○(企画振興部長) 先ほども課長が答弁いたしましたけれども、松山空港利用促進については従前から土木部や経済労働部、また民間の事業者もそうなんですけれども、様々な関係者が参画いたします利用促進協議会の中で、大きな方向性を共有しながら前向きに検討を進めております。  今回の施設整備検討会においても、委員やその背後の地元の方々の声も踏まえ、計画策定を行ってきたつもりでございまして、この姿勢は今後も堅持しながら、誰にとって使い勝手のいい施設なのか、これについてはいろんな捉え方もあるだろうと思うんですけれども、空港利用者のみならず一般県民に愛される施設ということで、今後の施設整備あたりましては、アメニティの確保であるとか、魅力発信など、多面的な検討を行っていきたいと思っております。 ○(大西誠委員長) 要望ですのでよろしくお願いします。  ほかに質問はありませんか。 ○(大政博文委員) コロナの関係で今年度は開催の中止が既に発表されておりますけれども、本来でしたらサイクリングしまなみが開催され、5Gの先進的な取組の実証実験が行われる計画だったと思います。コロナの関係での中止は仕方ないとして、それに代わるような取組を何かされておるかどうかお聞かせ願いたいんですけれども。
    ○(自転車新文化推進課長) 現在、6月補正予算において議決いただきました、しまなみエリアにおいてローカル5Gを活用したロードムービーをサイクリストに配信するシステムを構築しているところでございます。  コロナ禍ではありますけれども、アフターコロナに向けて、サイクリストをお迎えする環境を整え、満足度を高めるとともに、SNS等でしまなみ海道の魅力を世界に発信していきたいと考えております。 ○(大政博文委員) 今年はイベントが中止になりましたけれども、来年度以降はまた引き続き実施されると思いますので、しまなみ海道と5GをPRできる愛媛県らしい取組を、ぜひ進めていただきたいと思います。  今年、サイクリングしまなみに代わるイベントは何か予定されていますか。 ○(自転車新文化推進課長) コロナ禍において、国内外から誘客をするイベントは積極的に実施できない状況でございますが、現在、今治、尾道では、スタンプラリー形式のサイクリングイベントを実施しております。また、自転車新文化推進協会においても、これからのしまなみ海道における誘客の仕掛けづくりの発表を兼ねた小規模イベントを、来週の日曜日、10月25日に実施させていただく予定でございます。 ○(岡田志朗委員) 関連してなんですけれども、常識的に考えたら、大規模だろうが、サイクリングを普通に楽しむだけなら、コロナにかかる可能性というのはほとんどないんじゃないかと思っております。国内のサイクリングイベントでコロナが発生しましたという例があったら、また話は別ですけれども。  こういうときだからこそ、余暇を楽しむ上でのアイテムとして、サイクリングをもっと広げることが可能ではないかと思うんですが、その辺の知見があればよろしくお願いします。無責任なことは言えないのかもしれませんけれども、いかがなものでしょうか。 ○(自転車新文化推進課長) 委員おっしゃるように、サイクリングはアウトドアで3密を回避し、健康増進をはかることができるレジャーとして再評価されております。ただ、いつ、どんなときにかかるか分からないのがコロナでございますので、コロナ禍における感染予防ということで、県では「コロナ禍での5つのサイクリングマナー」を発表し、出かける前の健康チェックや手洗い、消毒、また、ロングライドの走行中は、普通のマスクをしていると息苦しくなるしサングラスも曇るので、口元をカバーするネックウエアなどを着用しましょう、しかしマスクは携行して、立ち寄り先のコンビニやレストランではつけてくださいといった呼びかけなどをしております。  今後とも感染防止を徹底し、安全なサイクリングを楽しんでいただけるよう普及啓発に努めてまいりたいと考えております。 ○(岡田志朗委員) ありがとうございました。 ○(大西誠委員長) ほかに質問はありませんか。            〔「ありません」と呼ぶ者あり〕 ○(大西誠委員長) それでは、質問もないようですので、以上で質疑を終了いたします。  以上をもちまして、総務企画委員会を閉会いたします。                午前11時 閉会...