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  1. 愛媛県議会 2019-03-08
    平成31年経済企業委員会( 3月 8日)


    取得元: 愛媛県議会公式サイト
    最終取得日: 2023-05-05
    平成31年経済企業委員会( 3月 8日) 経済企業委員会会議録   〇開催年月日  平成31年3月8日(金) 〇開会時刻   午前   9時59分 〇閉会時刻   午前   11時46分 〇場所     経済企業委員会室 〇審査・調査事項等  〇 第362回定例会(平成31年2月)提出議案   −件名は別添「経済企業委員会日程」のとおり− 〇出席委員[7人]  委員長     大西   誠  副委員長    帽子  大輔  委員      石川   稔  委員      岡田  志朗  委員      越智   忍  委員      笹岡  博之  委員      毛利  修三
    〇欠席委員[0人] 〇その他の出席者[0人] 〇出席理事者[5人] (公営企業管理局)  公営企業管理者      兵頭  昭洋  公営企業管理局長     川上  浩二  総務課長         佐伯   隆  発電工水課長       高須賀 光治  県立病院課長       田中  信政               午前9時59分 開会 ○(大西誠委員長) ただいまから経済企業委員会を開会いたします。  傍聴されている方に申し上げます。  委員会の開会中は、所定の席で静粛に傍聴をお願いいたします。携帯電話等は電源を切っていただきますよう、御協力をお願いいたします。  これより、議事に入ります。  本日の会議録署名者毛利修三委員笹岡博之委員を指名いたします。  それでは、公営企業管理局の議案の審査を行います。  定第4号議案、定第20号議案ないし定第22号議案、定第51号議案及び定第53号議案を一括議題として審査を行います。  理事者の説明を求めます。 ○(総務課長) それでは、公営企業管理局の平成31年度当初予算案について説明をさせていただきます。  資料5、平成31年度当初予算案説明書をお願いいたします。  468ページをお願いいたします。  まず、一般会計のうち、公営企業管理局関係分でございます。  一般管理費6,244万5,000円は、企業職員の児童手当の支給に対する一般会計からの負担金でございます。  病院費82億5,990万3,000円のうち、1の病院事業会計貸付金30億円は、病院事業の運転資金として一般会計から病院事業会計へ貸し付けるもので、年度末に返済いたします。  2の病院事業会計負担金52億5,990万3,000円は、地方公営企業法に基づき、その性質上、公営企業の収入をもって充てることが適当でない救命救急センター経費等に対する一般会計からの負担金でございます。  続きまして、電気事業会計の当初予算案でございます。  471ページをお願いいたします。  まず、収益的収入について、営業収益29億7,096万3,000円は、電力料収入や銅山川発電所における共同施設に係る工業用水、農業用水などからの受託管理収益等でございます。  財務収益1,075万4,000円は、預金利息でございます。  事業外収益8,089万1,000円は、児童手当の支給に対する一般会計からの負担金や長期前受金戻入等でございます。  1段飛ばしまして、面河ダム等管理費分担金1億3,652万7,000円は、面河ダム管理経費に対する電気、工水、農水からの分担金等でございます。  472ページをお願いします。  収益的支出について、営業費用26億4,083万3,000円は、発電所及び本局の職員給与費、運営経費、修繕費、減価償却費等でございます。  473ページをお願いします。  財務費用4,722万1,000円は、企業債の償還利息でございます。  事業外費用1億3,202万6,000円は、雑損失及び消費税でございます。  特別損失3億5,100万円のうち3億5,000万円は、被災した肱川発電所の撤去に係る経費を特別損失として計上しているものでございます。  予備費300万円は、例年同額を計上している予備経費でございます。  474ページをお願いします。  面河ダム等管理費1億3,268万5,000円は、面河ダム等の管理に必要な職員給与費、運営経費等でございます。  475ページをお願いします。  資本的収入でございます。  工事負担金3,316万6,000円は、銅山川第三発電所に係る三者共同の分水施設の改良工事に対する四国中央市の工水等からの負担金でございます。  固定資産売却代金5万5,000円は、固定資産売却収入に備えたものでございます。  476ページをお願いいたします。  資本的支出でございます。  水力発電設備費2億3,278万8,000円は、銅山川発電所などにおける発電設備の改良に要する経費でございます。  業務設備費55万円は、本局の備品購入費でございます。  企業債償還金2億7,896万2,000円は、企業債の元金償還金でございます。  他会計貸付金1億5,533万7,000円は、電気事業から西条工水への貸付金でございます。  他会計繰出金2億3,700万円は、電気事業の利益剰余金病院事業会計に繰り出すものでございます。こちらは後ほど説明させていただきます。  続きまして、工業用水道事業会計の当初予算案でございます。  479ページをお願いいたします。  まず、収益的収入につきまして、営業収益16億533万8,000円は、給水収益と今治市上水道からの受託管理収益でございます。  営業外収益8,389万9,000円は、児童手当の支給に対する一般会計からの負担金や長期前受金戻入等でございます。  附帯事業収益2,901万6,000円は、土地造成事業土地リース料収入等でございます。  特別利益11万円は、固定資産売却益の発生に備えたものでございます。  480ページをお願いいたします。  収益的支出でございますが、営業費用10億3,938万3,000円は、3つの工水管理事務所と本局の職員給与費、運営経費、修繕費、減価償却費等でございます。  481ページをお願いします。  営業外費用2億1,019万4,000円は、企業債等の支払利息、雑損失、消費税でございます。  附帯事業費用802万2,000円は、リースしている土地に関する市町交付金でございます。  特別損失100万円は、その他特別損失の発生に備えたもので、その下の予備費250万円と合わせて例年同額を計上しているものでございます。  482ページをお願いします。  資本的収入でございます。  国庫補助金1,000円は、収入科目設定のために例年計上しております。  他会計からの借入金1億5,533万7,000円は、西条工水への電気事業会計からの借入金でございます。  受託収入1,032万8,000円は、今治工水の改良工事に伴う今治市上水道からの受託収入でございます。  附帯事業収入1,000円は、収入科目設定のために例年計上しております。  固定資産売却代金5万5,000円は、固定資産売却収入に備えたもので、その下の雑入5万5,000円と合わせて例年計上しているものでございます。  483ページをお願いします。  資本的支出でございます。  給水設備費6,436万9,000円は、3つの工水管理事務所で施工いたします配水設備や浄水設備等の改良工事費でございます。  企業債償還金6億3,170万4,000円は、企業債の元金償還金でございます。  附帯事業費370万4,000円は、東予インダストリアルパークの現在リース中の土地について、リース料に応じた予納金を返還する経費等でございます。  国庫補助金返還金1,000円は、支出科目設定のために例年計上しています。  続きまして、病院事業会計の当初予算案でございます。  487ページをお願いいたします。  まず、収益的収入につきまして、医業収益435億6,176万6,000円は、入院収益、外来収益等の病院収益でございます。  医業外収益64億4,186万2,000円は、受託研究費などの病院収益、一般会計負担金等でございます。  主なものといたしましては、説明の欄の(5)救命救急センター運営費負担金や、(6)周産期センター運営費負担金、ページ移りまして、488ページの(19)ドクターヘリ運航管理事業費負担金等でございます。  その少し下、4の電気事業会計からの繰入金2億3,700万円は、先ほど電気事業で御説明いたしました繰入金でございます。  続きまして、下の段、特別利益200万円は、雑収益に備えたものでございます。  489ページをお願いします。  収益的支出につきまして、医業費用482億6,271万7,000円は、県立4病院や本局職員の職員給与費や医療材料費、運営経費などでございます。  医業外費用10億2,512万8,000円は、駐車場や院内保育所の運営経費、企業債利息、消費税等でございます。  490ページをお願いします。  特別損失800万円は、固定資産売却損等の発生に備えたもので、その下の予備費150万円と合わせ、例年同額を計上しているものでございます。  491ページをお願いします。  資本的収入でございます。  企業債26億710万円は、医療機器の整備や県立新居浜病院の整備等の建設改良工事に充当する企業債の借り入れでございます。  国庫補助金1,000円は、収入科目設定のために例年計上しております。  他会計からの借入金30億円は、一般会計から運転資金を借り入れるもので、年度当初に借り入れ、年度末に返済いたします。  他会計からの負担金13億8,599万6,000円は、企業債の元金償還金等に対する一般会計からの負担金等でございます。  492ページをお願いいたします。
     資本的支出でございます。  病院設備費37億9,322万7,000円のうち、説明欄の1の県立病院医療機器整備事業費6億円及び2の県立病院建設改良費9,000万円は、定例的な経費として例年計上しております。  3の県立中央病院整備運営事業費1億4,549万8,000円は、PFIの契約上、後年度に分割して支払うこととした経費の平成31年度分でございます。  4の県立新居浜病院整備事業費16億5,364万5,000円は、平成31年度に実施する新診療棟の建設費用等でございます。  5の県立新居浜病院整備推進事業費1,796万5,000円は、専門のコンサルタントにアドバイザー業務を委託する経費でございます。  6の県立中央病院手術室増設事業費2億6,768万1,000円は、中央病院の手術室を1室ふやすための経費でございます。  7の総係費9,887万3,000円は、県立新居浜病院の整備に係る人件費でございます。  1つ飛ばして、9のリース資産購入費9億1,635万円は、医療機器のリースに要する経費でございます。  続きまして下の段、企業債償還金22億7,557万7,000円は、企業債の元金償還金でございます。  他会計からの借入金償還金32億3,700万円は、一般会計からの借入金の償還金でございます。  次に、電気事業会計債務負担行為について御説明させていただきます。  資料2、愛媛県議会定例会議案の272ページをお願いいたします。  下ほどの第5条に債務負担行為とあります。  事項数が多いですが、全て銅山川第三発電所に係る事業となっております。平成31年度からオーバーホールに取りかかり、ある程度の期間発電を停止することから、大型の改良工事をあわせて実施することとしたものです。  1点目の固定子・回転子コイル改良工事は、発電機の心臓部分であるコイルを更新する経費で、限度額は4億4,449万3,000円でございます。  2点目の水車入り口弁改良工事は、発電機の水車に流れ込む水をとめる弁を更新する経費で、限度額は1億7,832万1,000円でございます。  3点目の空気冷却器改良工事は、発電機を冷却する装置を更新する経費で、限度額は3,788万9,000円でございます。  ページ進みまして、273ページの4点目、遠方監視制御装置改良工事は、銅山川第三発電所を松山発電工水管理事務所から監視制御するための装置を更新する経費で、限度額は6,247万3,000円でございます。  5点目のオーバーホール工事は、水車発電機等を分解して精密点検や修繕等を行う経費で、限度額は3億7,013万7,000円でございます。  最後、6点目、サージタンク耐震診断業務委託は、サージタンクと呼ばれる水の圧力を上に逃がすために設置しているコンクリートの構造物につきまして、耐震化工事が必要か診断する経費で、限度額は4,862万8,000円でございます。  以上、いずれの事業におきましても、機器の設計、製作及び工事などに期間を要するため、債務負担行為を設定し、平成31年度から平成32年度にかけて実施するものでございます。  続きまして、利益剰余金の処分について説明させていただきます。  274ページをお願いします。  中ほど、第10条で利益剰余金の処分を定めております。  平成31年度におきましては、他会計繰出金として2億3,700万円を予定しております。  内容としましては、病院事業会計への繰出金で、再生可能エネルギー固定価格買取制度、いわゆるFIT移行によって得た増益分を繰り出しいたします。  病院事業会計では、一般会計からの長期借入金があり、繰り入れる2億3,700万円を一般会計に償還することとしております。  この処理につきましては、平成26年度から実施しておりまして、5年間で14億2,000万を償還し、長期借入金残高は、平成25年度末の約73億から約59億円に減少しております。  続きまして、病院事業会計債務負担行為について御説明させていただきます。  そのまま少し進みまして、330ページをお願いいたします。  下ほどの第5条、県立中央病院ガンマナイフ線源交換事業費は、放射線により脳腫瘍等を治療する医療機器ガンマナイフの放射線源となるコバルト60を交換する経費で、限度額は1億4,656万4,000円でございます。事業者が行う輸入手続等に時間を要するため、債務負担行為を設定し、平成31年度から平成32年度にかけて実施するものでございます。  以上が平成31年度当初予算に係る定第4号議案、定第20号議案、定第21号議案、定第22号議案でございます。  次に、条例改正について御説明をいたします。  資料4、愛媛県議会定例会議案をお願いします。  69ページでございます。  定第51号議案愛媛県公営企業の設置等に関する条例の一部を改正する条例についてでございます。  県立病院の診療科目の名称について、県立中央病院の神経内科を脳神経内科に変更し、あわせて4病院について、常用漢字となった耳鼻咽喉科の咽喉の部分を平仮名表記から漢字表記に変更するものでございます。  最後に、権利の放棄について説明をさせていただきます。  このまま少し進みまして、75ページをお願いいたします。  定第53号議案権利の放棄についてでございます。このうち、公営企業管理局に関するものについて御説明いたします。  76ページをお願いします。  上から2段目、5の発電所発生電力の受給契約に係る受給料金等支払請求権でございます。日本ロジテック協同組合の破産手続が終結し、今後の債権回収が不可能となったため、4,501万9,632円を放棄するものでございます。  続きまして、6の工業用水に係る給水料金支払請求権でございます。  同じく株式会社明正につきまして、破産手続が終結し、今後の債権回収が不可能となっていたため、2万4,670円を放棄するものでございます。  それから、7の病院の診療に伴う診療費支払請求権についてでございます。  医療費の個人負担分に係る未収金のうち、時効期間の3年を経過したもので、債務者の死亡、所在不明、破産、生活困窮等により回収不能となっている債権200件、1,844万6,083円を放棄するものでございます。  それぞれ地方自治法の規定により、権利の放棄の議決を得ようとするものでございます。  以上で説明を終わります。御審議のほどよろしくお願いいたします。 ○(大西誠委員長) 以上で理事者の説明が終わりました。  委員の皆さん、議案に関する質疑はありませんか。 ○(笹岡博之委員) 最後に説明のあった資料4の支払い請求権の放棄のことをちょっとお聞きしたいんですが、先ほど生活困窮とかで回収不能となっているとおっしゃられていましたが、どういった事例が多いのかを教えてもらえますか。 ○(県立病院課長) 事例といたしましては、債務者が死亡して相続人がいないものとか、相続人がおられても、相続放棄等によって請求先がないというものや、住所移転をされて住基ネット等で調べても所在がわからないもの、また、自己破産をされたり、当初は何らかの形で働いておられたんだけど、病気で働けない状況になって生活保護を受けられるようになったという事例がございました。 ○(笹岡博之委員) 時効後3年で請求権を放棄するということですけれども、13年とかずっと古いやつがあるのは、ずっと請求をし続けておったけれども、もういよいよ御本人が亡くなったりしたということなんですかね。 ○(県立病院課長) 継続して病院にかかられている方には、その都度、督促させていただいており、その後、死亡されたとか、転居されて所在不明になったというケースでございます。 ○(笹岡博之委員) 人によっていろいろと事情があるでしょうから、なかなか難しいところもあると思いますけれども、こういった事例は、県立病院だけではなくて、一般の病院でもあるんだろうと思うんです。これに対して法的措置を施そうにも、例えば遺産相続で放棄をされたらもうどうしようもないということですが、国とか医師会とかで、こういうのをとめる手だてを考える動きというのは何かあるんでしょうかね。 ○(県立病院課長) 基本的には、貸倒引当金で対応し、法的な措置をしても回収できない部分については、こういった不納欠損処理をしております。  ただし、以前の高額療養費制度というのは、上限額を超える部分についても患者本人に支払ってもらい、そのあと、保険者から返してもらうという制度でありましたけれども、要望を重ねた結果、そこのところは改正していただきまして、上限を超える部分は病院に支払わなくてよくなったことで、病院の未収金を減らしてきた経緯はございます。 ○(笹岡博之委員) そうすると、未収金というのは、だんだん減る傾向にあるというふうに理解していいんでしょうか。 ○(県立病院課長) 病院の個人医業未収金につきまして、現年度発生分と、過年度分がございますが、現年度未収金は、平成18年度末では、医業収益に対して1%ほどあったんですけれども、平成29年度につきましては0.43%と、制度改正とあわせて未収金の発生防止や回収に努めた結果、年々減る傾向にございます。 ○(笹岡博之委員) それと、資料5の489ページ、病院事業会計の支出のところに医業外費用というのがありますよね。この病院費の中の雑損失に6,955万6,000円計上されていますけれども、これに、この未収金も関係しているんでしょうか。 ○(県立病院課長) この雑損失につきましては、例えば労災保険で申請しておったが、労災が認められなかったというものや、年度をまたがったために診療収益を取り下げる場合に対応するものでございます。 ○(笹岡博之委員) 会計上のことに詳しくないんで、済みません。もうこれでやめますけれども、労災で出るだろうと思っていたけれども、労災が認められずに自己負担になってしまったということは、ここからまた未収金になる可能性も含まれているということになるんですかね。 ○(県立病院課長) 労災保険がおりなかったら本人の保険になり自己負担が発生してくる中で、未収につながってくる可能性というのはありますけれども、その部分については、早期回収に努めております。 ○(笹岡博之委員) もうこれで最後にしますけれども、未収金の問題というのは、この委員会の中で結構話題になる話ですよね。恐らく未収金というのは、救急の現場において発生しやすいんじゃないかと思うんですけれども、現在、中央病院の救急部門は、周産期センターとか、ドクターヘリだとかを除けば縮小していますよね。そんなことが影響したりもしているんでしょうか。 ○(県立病院課長) 県立中央病院につきましては、松山市医師会の要望によりまして、8日に1回の救急輪番から外れて、中小病院では対応できない重傷患者の対応や手術等のバックアップ体制ということで、3次救急は救命救急センターが対応しますけれども、2.5次的な対応をしておるのが現状でございます。 ○(笹岡博之委員) 済みません。ちょっとこれでもう最後にしますけど、そのことによって、未収金が減る傾向にあるということはないんですか。 ○(県立病院課長) 救急で受診された患者にどれだけ未収金があるかという個別統計をとっていないため把握はしておりませんが、救急で受診された旅行者が、その時現金を持ち合わせていなくて、その後連絡がとれなくなるということもありました。それで、そういった未収を防ぐために、クレジットカードで支払いができる制度も取り入れましたので、以前のように現金を持ち合わせていないから支払えないという部分では、一定の防止効果があったのではないかと考えております。 ○(笹岡博之委員) わかりました。 ○(大西誠委員長) ほかに。 ○(毛利修三委員) 関連で、私からは電気事業会計での権利の放棄についてなんですが、今回のこの権利放棄については、この委員会でもう何度となく取り上げております。私からも質問をさせていただいたり、お願いをしたこともございますことから、回収のための随分御努力いただいたというようなことも含め、個人的には理解をし、納得もしているところではあるんですが、4,500万円と額が額だけに、県民に対しても丁寧な説明が要るんではないかというような意味合いで、この問題の経緯と最終的な決着方法を説明していただくということをお願いしたいんですが。 ○(総務課長) 本未収金は、平成27年の8月に運転を開始した畑寺発電所に係る未収金でございます。畑寺発電所の売電先につきましては、平成27年5月に一般競争入札を実施した結果、日本ロジテック協同組合が落札し契約を結びました。同年8月から同組合に対し売電を開始したところ、8月分と9月分の売電料金については、おくれながらも納付されましたが、10月分から納付が滞り、再三にわたる督促等にもかかわらず納付されないという状況が続きました。そうしたことから、平成28年2月17日に同組合と協議のうえ、同意解除をするという方向で手続に着手していた矢先の2月24日、4月以降の電力小売事業からの同組合の撤退が発表されたため、平成28年3月10日に同組合との契約を解除いたしました。  この結果、平成27年10月分から平成28年3月の契約解除時点までの売電料金が未収となったため、法的措置も視野に入れて弁護士等の対応を協議していたところ、平成28年4月15日に東京地方裁判所において同組合の破産手続が開始され、当方独自の債権回収ができなくなりまして、同年6月27日に本県公営企業管理局電気事業の債権額として、5,900万円ほどの届け出を行ったものでございます。  その後、計4回の債権者集会を経まして、平成30年5月10日付で配当額1,407万9,044円が確定し、同年6月21日に支払いが実施され、この分は回収できたものの、同年9月26日に破産手続が終結したため、残額の4,501万9,632円が回収不能となったものでございまして、今回、債権放棄ということで委員会に提案させていただいたところでございます。 ○(毛利修三委員) それで、一つ心配なんは、経営に影響があるんではないかということなんですが、そこらはどうでしょうか。 ○(総務課長) この未収金につきましては、平成27年度決算におきまして、売掛金に相当する額を貸倒引当金として計上済みであることや、県営発電所は、畑寺発電所のほかに既存の8発電所があり、これらの発電所による売電収入もあることから、経営の根幹にかかわるような影響はないと考えております。 ○(毛利修三委員) わかりました。 ○(大西誠委員長) ほかにございませんか。 ○(岡田志朗委員) 肱川発電所の更新事業についてです。  平成30年7月豪雨により被災する前から、更新計画があったと聞いておるんですが、水害により建物だけではなくて、土地についても被害を受けているという状況があります。  被災による当初計画の変更というか、進捗状況への影響で、今後想定されるようなものがあれば、教えていただきたいと思います。 ○(発電工水課長) 委員おっしゃるとおり、もともと更新をするということで進めており、当初計画では、更新事業費を平成30年9月補正予算に計上し、平成33年度に既設発電機を停止して撤去のうえ新設機器を設置するという計画にしておりましたが、被災により7月補正予算で出させていただきましたので、完成時期は当初からすれば早くなると考えておりますが、今のところは、それほど差がないということで御理解していただきたいと思います。  また、進入路の復旧工事は、現在、6月中旬までに完成する予定で進めており、建屋は建てかえの設計中でありますが、水車発電機の機器製作中に建てかえる予定としており、更新工事の工程にはさほど影響がないと考えております。 ○(岡田志朗委員) ありがとうございました。  あわせて、来年度の新規予算の中で、県立中央病院の手術室増設事業というのがありますが、詳細を教えていただけたらと思います。 ○(県立病院課長) 現在、中央病院には手術室を14室設置してございますが、稼働率が高く、診療科によっては、手術待ちが数カ月に及んでおる状態であることから、各診療科から手術枠拡大の要望が強く、また、手術が混み合っている中で、時間外手術が当初から計画されておるという状況になっております。そのため、今回手術室を1室増設することで、時間外手術を極力減らし、医師や看護師の負担等を軽減するとともに、待ち時間の短縮による患者サービスの充実を目指すものでございます。  もともと中央病院の建てかえ時に、手術室フロアに予備室を1室設けておりまして、現在、器材倉庫として使用しているその部屋を手術室に改修し、あわせて、手術に必要な機器も導入することとしております。 ○(岡田志朗委員) ありがとうございました。  1部屋だけということで、今までの混みぐあいがどの程度まで解消できるかということと、中央病院だけではなく他の県立3病院に関して、同じように手術待ちが発生しているのかどうかということをあわせてお願いします。 ○(県立病院課長) 手術待ちの状況でございますけれども、今回、1室を増設することによりまして、午前・午後の1日2回、240日ほど掛けまして、年間480件程度の手術をふやすことができると見込んでおります。それで、各科に割り振りますので、例えば、週1回の手術枠が泌尿器科に与えられたとしたら、現在の待ち期間が、前立腺がんで4カ月から5カ月となっておりますところ、3カ月から4カ月程度に短縮されるのかなと。それと、腎がんは、今、4カ月ほどの待ち期間になっておりますが3カ月程度に。それから、膀胱がんが、2から4カ月程度になっておるのが、1から2カ月程度に短縮されると、これが泌尿器科の事例でございます。  それと、他の県立3病院において、手術待ちが発生しているのかどうかでございますが、当然、一時的な手術待ちが生じることはありますけれども、中央病院のように慢性的な手術待ちは発生していない状況でございます。 ○(岡田志朗委員) ありがとうございました。 ○(大西誠委員長) 暫時休憩いたします。11時5分再開ということでお願いします。               午前10時48分 休憩            ――――――――――――――               午前11時3分 再開 ○(大西誠委員長) 再開いたします。  委員の皆さん、議案に関する質疑は、そのほかございませんか。 ○(石川稔委員) さっき、県立中央病院の手術室増設のことについて、大体お答えいただいたんですけれども、聞けば、泌尿器科の例を出されて、手術待ちが幾らか緩和されるというふうなことではありましたけれども、それでもやはり3カ月から4カ月は待ちがあると。素人考えだと、そんなに待っておったら、がんなんかの場合、待っている間に病状が悪化するんじゃないかと思ったりするんですが、一般的にはそんなことでいけるんですか。 ○(県立病院課長) 専門的なところはわかりませんけれども、急を要する場合は緊急手術等で対応しており、症例によって、医師の判断により適切な対応を行っていると考えております。 ○(石川稔委員) これ、お金のかかることなんだけれども、この際もう一つつくったらどうかと思ったりするんですが、そんな予定は全然ないんですか。
    ○(県立病院課長) 今回は、建てかえ時に予備室を1室置いておったということで、そこを改修して増設できるんですけれども、現在の手術室フロアに追加で整備できるスペースがありませんので、すぐの対応というのはなかなか難しいと思っております。 ○(石川稔委員) そしたら次、新居浜病院についてなんですけれども、僕の記憶に間違いがなければ、99億2,000万円ぐらいの計画が、入札して96億円ぐらいになったというようなことだったと思うんです。いよいよ3月25日に起工式をやって、再来年の7月に全面的な建てかえが終わって、診療を開始するということなんですが、そういった中で地域の皆さん方への説明会なんかもしていると思うんですが、そこではどんな声が出たんでしょうか。 ○(県立病院課長) 新居浜病院の建てかえにつきましては、昨年の2月18日に事業契約を締結いたしまして、地元自治会長や学校などを訪問し、事業概要を説明させていただき、昨年の6月15日に近隣住民説明会を開催いたしました。開催にあたり、近隣の中萩校区の6自治会の住民に御案内いたしましたところ、自治会長3人を含めまして15人ほどの参加をいただいております。  説明会では、あそこは今バイパスができておりますけれども、従来から国道11号線で渋滞が発生しておる中で、新居浜病院の方に入る市道も若干狭いということで、周辺道路の拡幅がどうなっておるのか、また、工事期間中は通行どめになるのか、あと、新病院の駐車台数がどうなるのか、そういった交通状況についての御質問が多く出ておったという状況でございます。  また、昨年5月には、新居浜市心身障がい者団体連合会から、オストメイト対応多目的トイレの設置とか、聴覚障がい者向けのモニター表示盤の設置要望がございましたので、可能な範囲で対応するようなことにしております。 ○(石川稔委員) 可能な範囲でということではありますけれども、工事中においても、また工事後も、交通渋滞が発生したり緊急車両の通行に支障を来すような道路であってはいけないと思うんですけれども、そういったことも、ほぼほぼ御要望に応えられるような形で、たしかバス停も敷地内につけるようなことになっていたんですよね。  そういうふうなことで、要望については、ほぼ充足できる状況になっているということなんですよね。 ○(県立病院課長) ちょっと可能な範囲というのが、適切な言葉でなかったと思いますけれども、工事期間中は、工事車両の乗り入れ時間の調整を行うなど近隣住民に配慮して、なるべく御迷惑をかけないような段取りにするよう考えております。  それと、バス停に関しましては、病院の敷地内に設置する方向で、今、瀬戸内バスと協議中でございますが、進入路のアールのとり方とか、市道、それから今の国道11号の右折レーンを拡幅しないと運行ができないといった御要望もありますので、市道拡幅に係る協議を新居浜市と進めておる状況でございます。 ○(石川稔委員) わかりました。 ○(大西誠委員長) そのほかございませんか。 ○(岡田志朗委員) 具体的な名前を出してもいいんだろうと思うんですが、先日、水泳の池江選手が白血病を告白したことを受けて、白血病という病気が注目されているといいますか、骨髄バンクについて関心を持たれている方が多くなり、そのことによってドナー登録者もふえているというような報道があります。  私の周りにも白血病を克服した仲間が何人かおりますが、御存じのように我々の同僚であった衆議院議員の白石さんも亡くなったり、私の親友も亡くなったりしています。  白血病の種類や、いろんなことでも違ってくるとは思いますが、骨髄バンクの登録者がふえたということは非常にいい方向ではないかなというふうに思うんですが、今回の件とかも含めて、県立病院における白血病患者に対する治療の状況や今後の動向というようなものを教えていただきたいと思います。 ○(大西誠委員長) これは、議案か所管かということもあるんですが。    (「ごめん、所管も含めて言うたと思っとった。済みませんでした」と呼ぶ者あり)  それでは、ここから所管も含めての質問に切りかえてということで、答弁をお願いします。 ○(県立病院課長) 骨髄バンクに関しましては、保健福祉部の所管になりますので、私どもの方からは県立病院における治療の状況について御説明をさせていただきます。  平成30年、歴年における白血病の診断患者数は、中央病院で31人、今治病院で11人、新居浜病院で12人、合計54人となっております。  治療に関しては、岡田委員おっしゃいましたように、白血病の種類や年齢それから患者の状態によって治療方法は違っておりますけれども、化学療法や分子標的治療の薬物療法の実施に加え、平成28年に、四国ブロックで唯一、造血幹細胞移植の推進拠点病院に選定されております中央病院では、適用患者に対して造血幹細胞移植を行っております。実施件数は平成28年が9件、平成29年が16件、平成30年が17件ということで、順次ふえておる状況でございます。 ○(岡田志朗委員) ありがとうございました。 ○(大西誠委員長) 田中課長、骨髄バンクに関しては、各委員、非常に興味を持たれておると思いますので、お手数なんですが、保健福祉部の方に聞いていただいて、近年の登録者数の推移を教えていただけないでしょうか。 ○(県立病院課長) この後、調べまして、委員長を通じ、また皆さんに資料を配付させていただきます。 ○(大西誠委員長) よろしくお願いいたします。  そのほか質問はありませんか。 ○(岡田志朗委員) 恥かきついでに教えてください。  公営企業の一般会計の一般管理費として企業職員児童手当支給費負担金というのがあります。  また、それぞれの会計にも企業職員児童手当支給費負担金だけが別建てになっているんですけれども、この点についてどういう理由なのか教えていただいたらと思うんですが、よろしくお願いします。 ○(総務課長) 平成21年度までの旧児童手当に上乗せした形で児童手当という制度がありますが、公営企業職員に支給する児童手当のうち、上乗せされた部分については、一般会計から繰り入れをいただいているところでございます。  一般会計で負担する理由といたしましては、県職員に対する児童手当は県が全額負担するということになっており、平成24年度に今の児童手当制度ができたときに、個人住民税における年少扶養親族控除に対する扶養控除等の廃止による増収分を児童手当の財源にするということで、財源が一般会計に入ってきておるためでございます。 ○(岡田志朗委員) わかりました。 ○(大西誠委員長) ほかにございませんか。 ○(笹岡博之委員) 院内保育所設置事業費のことでお伺いします。  まず、県立病院における院内保育所の設置状況を教えてください。 ○(県立病院課長) 院内保育所につきましては、現在、中央病院と新居浜病院に設置しております。 ○(笹岡博之委員) どうなんでしょう、これで充足されているというような感じなんですか。まず、ちょっと教えてください。  また、運営時間はどうなっているのかと、希望者は全員受け入れられているか、これを教えてください。 ○(県立病院課長) 中央病院、新居浜病院とも、運営時間は平日及び土曜日の午前7時半から午後6時までで、希望があれば午後8時まで延長保育が可能でございます。  それと、夜間保育につきましては、中央病院で週3回、新居浜病院で週1回実施しております。  それから、定員でございますけれども、中央病院が68人、それから新居浜病院が15人でございますけれども、中央病院につきましては要望される人数がふえたということで、ことしの4月から95名に定員をふやすことにしております。それで、時点時点で違うんですけれども、中央病院は、現在68人の定員に対しまして登録園児が62人で、新居浜病院については、1月末時点でございますけれども、15人の定員に対しまして登録園児が12人ということでございます。  なお、中央病院につきましては、登録していない方でも一時保育という形で随時受け入れるようにはしております。 ○(大西誠委員長) よろしいですか。 ○(越智忍委員) 関連なんですが、院内保育所を利用できるのは、病院にお勤めの看護師といった解釈でよろしいんですか。 ○(県立病院課長) 看護師だけではなく、病院に勤めておる全職種、ドクター、看護師、検査技師、放射線技師、それから事務職員も利用できます。 ○(越智忍委員) 今、運営時間の話の中で、夜間保育の話があったんですけれども、院内に保育所を設ける理由の一つは、看護師不足への対応という側面もあるのではなかろうかという中で、看護師には夜勤も結構あり、夜間保育が中央病院では週3回、新居浜は週1回。  今、希望者数もどんどんふえているという中で、今後、24時間保育とまでは言わないけれども、夜勤に対応した院内保育体制を整えていくというようなお考えはないんでしょうか。 ○(県立病院課長) 院内保育所の延長保育とか夜間保育の充実につきましては、職員の要望等も踏まえて、その都度拡充してきた経緯もございますので、例えば、中央病院の週3回の夜間保育をもう1日ふやしてほしいという御要望がございましたら、利用者数も踏まえて検討していきたいと考えております。 ○(越智忍委員) 最後にもう1点。通常の保育園であれば、保育料というものが発生し、保護者の収入ではなくて、世帯全員の収入に応じてということで、実は僕のときも、とんでもない金額の請求があって、たまげたことがあったんですけれども、看護師確保ということでいくと、院内保育所の保育料は、一般の保育園と比べて多少なりとも優遇措置があるのかなということをお聞きしたいんですけれども。 ○(県立病院課長) まず、中央病院の保育料については、ゼロ歳児が3万2,000円、1歳児から3歳児までが3万円、4歳児以上が2万8,000円で、新居浜病院の保育料は、1歳児から3歳児までが3万円ということになっております。 ○(越智忍委員) ということは、通常の保育園の場合は、収入に応じて保育料が変わってくるわけですが、今のお話ですと、年齢で一律かなという気がしました。  参考に、収入に応じた保育料と比較した資料があれば、後で教えていただきたいと思います。 ○(県立病院課長) また、調べまして、委員長を通じて提供させていただきます。 ○(毛利修三委員) さっきの石川委員の質問を受けての話なんですが、私も手術待ち期間を聞いて、ああそんなに待たないといけないのかということと、これは、中央病院の先生方を初め皆さん本当に頑張っておられて、県民から信用していただいておるんだなという思いなんですが、石川委員から最後に、軽い話で、そしたら、ふやしたらどうかというような話がありましたが、どうなんですか、これは、ただ単に手術室のスペースの問題なんですか、それとも執刀される医師初めスタッフも含めての問題なんですか。  がんというような進行する病気の患者にとっての2カ月、3カ月は、それこそ命をすり減らす話で、待っとったらええがなというような話ではないんじゃないかと思うんです。  それで、さっきの話に戻るんですが、これは中央病院の構造上、もう1つ手術室をふやすことは無理なんですよというような問題なのか、それとも技術的には大丈夫なんだが、公営企業管理局も経営だからお金の問題もあって無理なんだというような話なのか。  いずれにしても、何カ月もの順番待ちというのは、軽く考えてはいけんような気がするんです。  今の状態で何とか改善しますので、もうしばらく待ってくださいということなら別なんですが、県民の命を預かっておる以上、改善のめども立たぬという中で待たせるのはどうかなという気がしております。  このことについては、結果どうこうという話ではなく、ぜひ検討をしてみる必要があると私は思っております。もし1%の可能性でもあるならば、よろしくお願いします。 ○(県立病院課長) 手術室の稼働状況については、従来から目いっぱい使っておって、手術枠をふやしてほしいという要望があったんですけれども、手術室を増設して手術を行うためには、ハード面とあわせて麻酔科医を初めとするスタッフの確保が必要でございまして、なかなか麻酔科医が確保できずに手術枠がふやせないという状況だったんですが、今回、麻酔科医について、関係方面との交渉や調整によって慎重に検討を重ねた結果、当面の安定的確保にめどがついて、手術にかかわる看護師等のスタッフも院内で何とかやりくりできるということで、今回、手術室を増設させていただいたところでございます。  それから、毛利委員がおっしゃいますように、若干短縮されたとしても、まだ数カ月待ちになっているという状況の改善を図ってほしいという御要望でございますけれども、数カ月待ちの状況は完全には解消できませんが、急を要するものについては緊急手術対応を行うほか、状況によっては愛媛大学附属病院や、ほかの医療機関と連携を図りながら、適切な医療提供をしているものと考えております。  なお、さらなる患者サービスの向上につきまして、今後、病院とも検討を進めてまいりたいと考えております。 ○(石川稔委員) 手術の関係なんですけれども、手術する際には、メスから始まって、いろんな器具が要ると思うんですけれども、それを事前に準備するのは全部病院のスタッフがやっているんですか。 ○(県立病院課長) 手術室に置く器材といたしましては、全身麻酔器、それから心電図等の生体情報モニター、それから電気メス等の器材がございますけれども、これは固定資産になってございますので、病院からの要望を受けて本局の方で入札しております。 ○(石川稔委員) 僕が聞きたかったのは、例えば盲腸の手術をするとしたら、これだけのメスが要って、これだけのピンセットが要って、これだけのガーゼが要って、これだけの脱脂綿が要ってとか、大体必要な器具が決まっていると思うんですよ、それこそ想定外の事態が生じない限りは。そういうのを、手術する前にちゃんとそろえておかんといかぬじゃないですか。その作業を、県立病院の手術室の担当スタッフが自前で準備しているのかということです。 ○(県立病院課長) そのとおりでございます。手術の予定がある場合は、病院の手術部の方で、事前に準備をしております。 ○(石川稔委員) 今、手術用キットを準備する会社も徐々に出てきているんですよ。たまたま僕のところの近隣地区に県が企業誘致をしてつくった会社もございますけれども、看護師不足が問題となる中で、スタッフの負担を軽減させるために、そういった業者を利用するというふうな選択肢はないんですか。 ○(県立病院課長) 石川委員がおっしゃられていた県が誘致した企業ですが、既に、各病院の要望に応じたキットを準備してもらうなどで活用させていただいております。 ○(石川稔委員) そうですか、わかりました。  済みません、新居浜病院のことなんでまとめて聞けばよかったんですけれども、さっき言った99億円だとか96億円だとかいう数字は、箱物の数字ですよね。  あと、医療機器なんかを含めると、総事業費としてはどのくらいになりますか。 ○(県立病院課長) 医療機械につきましては、現在精査中でございますが、基本的な考えとしては、現在使っておるもので移設できるものは全て移設し、更新時期が来ておるものや機能強化のために更新しなければならないものについてのみ整備することとしております。  病院の経営等もございますので、コスト削減を念頭において、現在検討を行っているところでございまして、確定的な額は出ておりません。 ○(大西誠委員) 中央病院の手術室の増設に関連して1点だけお伺いします。  ソフト面のうち、麻酔科医のことを聞こうと思っていたら、課長の方からその点についても御答弁があったんですが、基本的に手術に関しましては、診療科によって何科やったら何曜日というふうに計画的に組んでいる枠と、緊急手術の枠で区分されているのは承知しておるんですが、今回、中央病院の手術室を、14室から15室にふやしても稼働率が高いんだというようなことがありました。  手術にも、小さな手術から全身麻酔をする大きな手術まで幅広い手術の種類があるとは思うんですが、中央病院での年間手術件数と稼働率を教えていただきたいんですが。 ○(県立病院課長) 中央病院の平成29年度の手術件数は、9,330件でございます。  それで、手術室については14室あるんですけれども、まず局所麻酔で対応する面積が狭い3室は、稼働率が73%から81%程度でございます。  それと、特殊な機材がございます眼科専用の手術室が1室ございますが、これが80%の稼働でございます。  それと、これも特殊な器材が要る脳神経外科専用の手術室が1室ございまして、これの稼働率が59%でございます。  それから、カテーテルとかいろんな部分で特殊な器材が要る循環器科専用の1室が36.3%、ちょっと面積が大きい心臓血管外科専用の1室が57%の稼働率でございまして、そのほかに、2次救急、3次救急をやっておりますので、救急患者が運ばれてきた時に手術室が全部埋まっておって、緊急手術ができないということになってはいけないので、緊急手術用の手術室を1室設置してございます。  残りの6室は、一般的にどの科でも使える全身麻酔対応の汎用性が高い手術室でございますが、こちらの稼働率が100%を超え、中には110%を超える手術室もございます。  今回は、この6室の稼働状況を改善させるために、1室増設させていただくということにしております。 ○(大西誠委員) ありがとうございました。よくわかりました。  中央病院の麻酔科医に知り合いがおって、手術をするのに執刀医よりも麻酔科医の調整がつかず手術の時期がおくれるという話を以前から聞いておったので、麻酔科医に関してもめどがついたという非常に力強いお言葉を聞いて一安心したんですが、これで麻酔科医の方は、現在何人体制になったんでしょうか。 ○(県立病院課長) 年度末の人事異動により変動しますが、現在配置されておる麻酔科医は12人でございます。  局所麻酔等は、その診療科の先生が実施することもございますが、大きな手術の全身麻酔では麻酔科医が必要となってきます。  先ほど委員がおっしゃられたように、麻酔科医の不足で手術ができなかったという部分に関しましては、現在12人いる中で、増設しても対応が可能ということになっております。 ○(大西誠委員) わかりました。ありがとうございました。 ○(大西誠委員長) ほかに質問はありませんか。             〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○(大西誠委員長) それでは、質疑等もないようですので、採決を行います。  定第4号議案平成31年度愛媛県一般会計予算中、歳出第2款関係分、第4款関係分を議題とし、本件を原案のとおり可決することに賛成の委員は挙手を願います。                〔全員挙手〕 ○(大西誠委員長) 全員挙手と認めます。  よって、定第4号議案は原案のとおり可決決定いたしました。  次に、定第20号議案平成31年度愛媛県電気事業会計予算を議題とし、本件を原案のとおり可決することに賛成の委員は挙手を願います。                〔全員挙手〕 ○(大西誠委員長) 全員挙手と認めます。  よって、定第20号議案は原案のとおり可決決定いたしました。  次に、定第21号議案平成31年度愛媛県工業用水道事業会計予算を議題とし、本件を原案のとおり可決することに賛成の委員は挙手を願います。
                   〔全員挙手〕 ○(大西誠委員長) 全員挙手と認めます。  よって、定第21号議案は原案のとおり可決決定いたしました。  次に、定第22号議案平成31年度愛媛県病院事業会計予算を議題とし、本件を原案のとおり可決することに賛成の委員は挙手を願います。                〔全員挙手〕 ○(大西誠委員長) 全員挙手と認めます。  よって、定第22号議案は原案のとおり可決決定いたしました。  次に、定第51号議案愛媛県公営企業の設置等に関する条例の一部を改正する条例を議題とし、本件を原案のとおり可決することに賛成の委員は挙手を願います。                〔全員挙手〕 ○(大西誠委員長) 全員挙手と認めます。  よって、定第51号議案は原案のとおり可決決定いたしました。  次に、定第53号議案権利の放棄について中、関係分を議題とし、本件を原案のとおり可決することに賛成の委員は挙手を願います。                〔全員挙手〕 ○(大西誠委員長) 全員挙手と認めます。  よって、定第53号議案は原案のとおり可決決定いたしました。  以上で、当委員会に付託されました議案の審査を全て終了いたしました。  なお、委員長報告につきましては、私に御一任いただくことで御異議ございませんか。            〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○(大西誠委員長) 御異議ないものと認め、そのとおりに決定いたします。  次に、閉会中の継続調査承認要求についてであります。  お手元にお配りしております要求書を提出することで御異議ございませんか。            〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○(大西誠委員長) 御異議ないものと認め、そのとおりに決定いたします。  ここで、一言、御挨拶を申し上げます。  この1年間、理事者の皆様方には、委員会の円滑な運営に御協力いただきまして本当にありがとうございました。心より感謝申し上げまして、私並びに副委員長からのお礼の挨拶とさせていただきます。本当にどうもありがとうございました。  以上をもちまして、経済企業委員会を閉会いたします。               午前11時46分 閉会...