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  1. 愛媛県議会 2018-12-03
    平成30年第360回定例会(第1号12月 3日)


    取得元: 愛媛県議会公式サイト
    最終取得日: 2023-05-05
    平成30年第360回定例会(第1号12月 3日) 第360回愛媛県議会定例会会議録  第1号 平成30年12月3日(月曜日)   〇出席議員 44名   1番  武 井 多佳子   2番  田 中 克 彦   3番  松 井 宏 治   4番  塩 出   崇   5番  高 橋 英 行   6番  松 下 行 吉   7番  川 本 健 太   8番  帽 子 大 輔   9番  大 石   豪   10番  宇 高 英 治   11番  欠     番   12番  欠     番   13番  菊 池 伸 英   14番  福 田   剛   15番  中   政 勝   16番  逢 坂 節 子
      17番  古 川 拓 哉   18番  兵 頭   竜   19番  大 西   誠   20番  松 尾 和 久   21番  欠     番   22番  欠     番   23番  木 村   誉   24番  石 川   稔   25番  梶 谷 大 治   26番  西 田 洋 一   27番  中 田   廣   28番  大 西   渡   29番  福 羅 浩 一   30番  三 宅 浩 正   31番  欠     番   32番  欠     番   33番  欠     番   34番  欠     番   35番  欠     番   36番  笹 岡 博 之   37番  黒 川 洋 介   38番  毛 利 修 三   39番  徳 永 繁 樹   40番  高 山 康 人   41番  渡 部   浩   42番  戒 能 潤之介   43番  鈴 木 俊 広   44番  欠     番   45番  横 田 弘 之   46番  越 智   忍   47番  村 上   要   48番  赤 松 泰 伸   49番  本 宮   勇   50番  欠     番   51番  西 原 進 平   52番  中 畑 保 一   53番  明 比 昭 治   54番  岡 田 志 朗   55番  森 高 康 行   ―――――――――― 〇欠席議員 なし   ―――――――――― 〇欠  員 3名   ―――――――――― 〇出席理事者   知事         中 村 時 広   副知事        神 野 一 仁   副知事        原   昌 史   公営企業管理者    兵 頭 昭 洋   総務部長       菅   豊 正   企画振興部長     西 本 牧 史   スポーツ文化部長  土 居 忠 博   防災安全統括部長   福 井 琴 樹   県民環境部長     金 子 浩 一   保健福祉部長     山 口 真 司   営業本部長      八十島 一 幸   経済労働部長     田 中 英 樹   農林水産部長     田 所 竜 二   土木部長       杉 本   寧   会計管理者出納局長  岸 本 憲 彦   教育長        三 好 伊佐夫   副教育長       武 智 俊 和   人事委員会委員    山 本 惠 三   公安委員会委員    曽我部 謙 一   警察本部長      松 下   整   監査委員       本 田 和 良   監査事務局長     山 本 亜紀子   ―――――――――― 〇出席事務局職員   事務局長       内 田 万 美   事務局次長      山 田 裕 章   参事総務課長     北 川 謙 二   参事議事調査課長   松 本 賢 固   参事政務調査室長   西 田 洋 一   議事調査課主幹    井 原 重 喜   ―――――――――― 〇本日の会議に付した事件  会期決定の件  会議録署名者選任の件  定第129号議案ないし定第168号議案  議発第11号議案      午前11時 開会 ○(鈴木俊広議長) ただいまから、第360回愛媛県議会定例会を開会いたします。   ――――――――――――――――― ○(鈴木俊広議長) 知事から、今議会招集の挨拶があります。   〔中村時広知事登壇〕 ○(中村時広知事) 開会に当たりまして、御挨拶を申し上げます。  本日、12月定例県議会を招集いたしましたところ、議員各位におかれましては、御多忙の中を御参集いただきまして、どうもありがとうございます。  先般の県知事選挙におきまして、多くの県民の皆さんの御支持をいただき、第58代愛媛県知事として、引き続き県政を担当させていただくこととなりました。  最大のテーマであります西日本豪雨災害からの復興を初め、2期目の4年間を通じて深化させる必要性を感じた防災・減災対策人口減少対策地域経済活性化対策の3つの柱のもと、選挙中に訴えてまいりました「みんなでつくろう、愛顔あふれる愛媛県」第3ステージの実現に、全身全霊を尽くしてまいる決意でありますので、これまでと同様、議員各位の深い御理解と温かい御協力を賜りますよう、どうぞよろしくお願い申し上げます。  本議会におきましては、平成30年度補正予算案を初め、当面する県政の諸案件につきまして御審議をいただくこととなっておりますので、適切な議決を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。  以上をもちまして、開会の御挨拶とさせていただきます。どうもありがとうございます。   ――――――――――――――――― ○(鈴木俊広議長) この際、新任の方々を紹介いたします。  まず、関啓三教育委員会委員から挨拶があります。   〔関啓三教育委員会委員登壇〕 ○(関啓三教育委員会委員) 去る10月10日付をもちまして、教育委員会委員に採用されました関啓三でございます。微力ではございますが、議員の先生方の御指導、御鞭撻を賜りまして、この重責を務めてまいりたいと思います。  どうかよろしくお願いいたします。(拍手) ○(鈴木俊広議長) 次に、山本惠人事委員会委員から挨拶があります。
      〔山本惠人事委員会委員登壇〕 ○(山本惠人事委員会委員) さきの県議会において、皆様の御同意をいただき、10月10日付にて人事委員会委員を拝命いたしました山本惠三でございます。  人事委員会の職務においては、任用や給与など多岐にわたり、大変重要だと認識しております。微力ではございますが、精いっぱい職務に従事して対応したいと思います。  どうぞよろしくお願いいたします。(拍手)   ――――――――――――――――― ○(鈴木俊広議長) これから、議事を開きます。  お諮りいたします。  今議会の会期を本日から12月17日までの15日間とすることに異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○(鈴木俊広議長) 異議ないものと認め、そのとおり決定いたします。  なお、本日の議事日程は、お手元に配付のとおりであります。   ――――――――――――――――― ○(鈴木俊広議長) 次に、会議録署名者は、会期中議長において指名することに異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○(鈴木俊広議長) 異議ないものと認め、そのとおり決定いたします。  本日の会議録署名者渡部浩議員横田弘之議員を指名いたします。   ――――――――――――――――― ○(鈴木俊広議長) 知事から、定第129号議案ないし定第168号議案及び報告第18号、石川稔議員ほか8名から、議発第11号議案の提出がありましたので、報告いたします。  続いて、前議会以降の諸般を事務局長に報告させます。 ○(内田万美事務局長) お手元に配付しております諸般報告のうち、主なものについて御報告いたします。  まず、11月1日に大阪府で開催されました全国都道府県議会議長会定例総会に出席し、地方税財源充実確保に関する決議など3件の決議と、35項目にわたる平成31年度政府予算編成に関する提言について審議、決定するとともに、関係政府機関に対し、その実現について強く要望いたしました。  次に、11月16日に、東京都で開催されました原子力発電関係道県議会議長協議会臨時総会に出席し、原子力発電安全確保等に関する要請等を決議し、関係先へ要請いたしました。  あわせて、この際御披露申し上げます。  10月26日に、東京都で開催されました総務大臣感謝状贈呈式において、地方自治の発展に顕著な功績があったとして、中畑保一議員へ総務大臣感謝状が贈呈されましたことを御披露申し上げます。  また、さきに御報告いたしました全国都道府県議会議長会定例総会において、中畑保一議員が35年以上の在職者として、越智忍議員が25年以上の在職者として、毛利修三議員明比昭治議員本宮勇議員赤松泰伸議員渡部浩議員、戒能潤之介議員が20年以上の在職者として、黒川洋介議員高山康人議員徳永繁樹議員鈴木俊広議員が15年以上の在職者として、それぞれ自治功労表彰を受賞されました。  以上で報告を終わります。   ――――――――――――――――― ○(鈴木俊広議長) それでは、定第129号議案平成30年度愛媛県一般会計補正予算ないし定第168号議案を一括上程付議いたします。  なお、関係議案に対する人事委員会の意見は、お手元に配付のとおりであります。  知事の説明を求めます。   〔中村時広知事登壇〕 ○(中村時広知事) このたびの定例県議会におきましては、平成30年度補正予算案を初め、当面する県政の諸案件につきまして御審議いただくこととなっておりますので、よろしくお願い申し上げます。  先ほども申し上げましたとおり、このたび県民の皆様の負託をいただき、愛媛県知事として引き続き県政を担当させていただくこととなりました。みずからに課せられた使命と責任の重さを胸に、全身全霊を傾けて県勢の発展に力を尽くす所存であります。  今議会は、再選後初めての議会でありますので、この機会に3期目に臨むに当たっての所信の一端を申し上げ、議員各位を初め、県民の皆さんの御理解、御協力を賜りたいと思います。  知事就任以来、公約に掲げてきました愛顔あふれる愛媛県の実現に向けて、全力で取り組んでまいりました。  第2ステージでは、我が国を取り巻く環境の変化に着目をし、防災・減災対策人口減少対策地域経済活性化対策の3つのテーマに重点を置いた公約を示させていただきましたが、4年たった現在でもその方向性は何ら変わることなく、むしろ深化させる必要性が高まってきているのではないかと考えます。  特に、今回の西日本豪雨災害を経験し、南海トラフ地震が発生する可能性も高まる中、県民の皆さんにとって大規模災害への対応は、より身近な課題となっています。  また、人口構造の変化に適応するための国の社会保障制度抜本改革は、御案内のとおり遅々として進んでおらず、国民の将来負担の増加リスクは一層高まってきており、地方においてもその備えを怠ることはできません。  加えて、東京オリンピックパラリンピックを境に、経済情勢が激変する可能性を視野に入れ、国内市場規模縮小も念頭に置いた経済政策も重要度を増しています。  さらには、科学技術の進化がもたらす影響についても考慮する必要があり、とりわけ情報関連技術の発展は、人々の生活や働き方、産業構造までも変え得る可能性を秘めており、未来を模索しながら対応していく必要性を感じています。  こうした状況に県政レベルでしっかりとお応えするため、これまでの経験を生かしながら、挑戦、実行、現場主義オール愛媛の4つの基本姿勢を堅持しつつ、第3ステージにおいても公約の実現に徹底的にこだわって、成果を追求していきたいと思います。  そこで、改めてその内容について述べさせていただきたいと思います。  まず第1の柱は、地方の時代に対する挑戦であります。  知事就任以来、活気ある行政組織の構築と前向きな行政マンの育成に取り組み、自主・自立の組織体制づくりを進めてまいりました。その実績をベースに取り組みを深化させ、なぜできないかからどうすればできるかなど、5つの意識改革を組織の隅々まで浸透させるとともに、課長級昇任試験の定着等により、能力、実績に基づく人材登用に努めるほか、部局横断的な課題に対応できる組織への改編などにより、政策立案型行政へのさらなる転換を図ってまいります。  また、スクラップ・アンド・ビルドを徹底しためり張りのきいた予算編成に努め、積極的な施策展開財政健全化の両立を図るとともに、これまで進めてきた行革甲子園の実施を通じて、優良事例の横展開や自治体間の連携、共同化を促進するほか、国に対する社会保障制度のあり方や規制緩和などに関する現場起点の具体的な提言や市町との連携強化についても、引き続き積極的に取り組んでまいります。  さらに進化を続けるAIやテレワーク、デジタルマーケティングなどの手法を導入しまして、職員の働き方改革にも結びつくよう、効率的な行政事務の確立を目指すほか、内部管理事務外部委託を検討するなど、地方分権時代に対応し得る県庁組織づくりに邁進したいと思います。  第2の柱は、政策課題への挑戦として、1点目は、雇用、経済に愛顔をであります。  全国に先駆けて設置した営業本部では、平成30年度の目標であった県関与成約額100億円を2年前倒しで達成し、さらに上積みした目標120億円に向けて精力的に取り組んでおり、上半期の進捗率は56%と順調に推移しているところでございます。次のステージでは、150億円を目標に掲げ、情報発信消費者ニーズの分析に最新のIT技術も駆使しながら、国内外に愛媛のすぐれた製品や農林水産物を売り込み、産地の復興やさらなる実需の創出につなげていきます。  また、東・中・南予それぞれの地域特性に応じた産業構造を強みとしながら、企業誘致産学官連携による新商品の開発支援など、戦略的な産業振興策を展開するほか、中学生の職場体験学習ジョブチャレンジU−15事業の全県での拡大実施や、官民連携による求人・移住総合情報サイト「あのこの愛媛」の機能強化愛媛グローカル・フロンティア事業による創業支援など、第2ステージで着手した事業を本格化させ、若年者県内就職支援移住施策の展開を積極的に進めたいと思います。  農林水産業の振興につきましては、紅まどんな、甘平に続く新たな柑橘や、先般発表させていただきましたひめの凜という名称になりました愛媛オリジナルブランド米など、次世代農業の進展につながる新品種開発に力を入れるとともに、第2ステージで完成させた愛媛あかね和牛や伊予の媛貴海、愛媛Queenスプラッシュなどの高品質な県産食材を前面に押し出しながら、一次産業全体のブランド力を一層高めていきたいと思います。  また、林業躍進プロジェクトの推進やCLTの普及促進を通じた県産材の需要拡大を図るとともに、日本一の生産量を誇る真珠養殖業収益性向上経営多角化を支援するほか、ジビエ活用も含めた野生鳥獣被害対策などにも取り組みます。  さらに、絶対数が不足する労働力を補完するため、林業や介護分野への外国人技能実習生受け入れ等について研究を進めるほか、松山空港への路面電車の延伸については、実現の可能性を引き続き検討していきたいと思います。  2点目は、お年寄りや障がい者に愛顔をであります。  医療分野では、医師不足の解消に向けて、県独自の奨学金制度を活用して、若手医師県内定着を促進するとともに、抜本的な制度改革を国に強く求め続けるほか、医師会等と連携し、県立病院機能強化を初めとした救急・災害医療提供体制づくりを進めます。  また、ビッグデータを活用した生活習慣病対策シニア層へのサイクリングの普及など、健康寿命を伸ばすための県独自の施策について、国に先駆けて取り組んでいきたいと思います。  障がい者支援については、自立に向けた就労支援策を充実させるとともに、県の機関における法定雇用率の改善に向けては、信頼回復のためスピード感を持って雇用の確保に努めるほか、新居浜特別支援学校の分校を四国中央市に開設する準備を着実に進めていきたいと思います。  さらに、保護者の方々からのニーズが高まっている発達障がい児の支援につきまして、各市町に相談窓口を設置し、ネットワークを構築してワンストップ相談体制を確立するほか、eスポーツの推進や芸術文化祭の開催を通じて、障がい者と健常者の交流機会の創出にも取り組みたいと考えております。  3点目は、子供たちや女性に愛顔をであります。  県内への移住促進若年者県内定着などの人口減少対策に引き続きオール愛媛取り組みえひめ結婚支援センターを核とした未婚男女の縁結びを応援するほか、子供医療費助成取り組みの底上げや県内企業とタイアップした紙おむつの支給による子育て世帯負担軽減延長保育の実施などへの支援に加え、子育て支援を充実させるための官民共同ファンドの創設を目指していきたいと思います。  また、スクールカウンセラーによる相談体制児童生徒主体いじめ防止活動に対する地域総ぐるみでのサポート体制の充実などにより、不登校やいじめ問題に積極的に取り組むとともに、児童相談所や警察など関係機関の連携を一層強化して、児童虐待の撲滅を目指すほか、ひとり親家庭など経済的、社会的ハンディキャップを抱える子供たちに対し、学習支援などのサポートを強化していきたいと思います。  さらに、男女共同参画社会づくりを推進するため、県管理職への女性登用の拡大に努めるほか、児童の健全育成に向けて、えひめこどもの城やとべ動物園の魅力向上を進めるとともに、愛・野球博や地域密着型プロ球団を活用したスポーツの振興と、愛顔感動ものがたり発信事業子ども芸術祭の実施などによる芸術・文化の振興を図っていきます。  教育環境の整備につきましては、県立高校ICT教育設備を充実するとともに、教室へのエアコン設置率100%を目指し、計画的に推進してまいります。  4点目は、観光に愛顔をであります。  先般開催したサイクリングしまなみ2018には、全都道府県と26の国や地域から7,200人を超えるサイクリストに参加いただき、愛媛ファンの増加やサイクリストの聖地の魅力発信につなげることができたのではと感じており、この成果も生かしながら、四国全体を結ぶサイクリングルートの構築やサイクルトレインサイクルバスの一層の充実により、走行環境の整備を進めるなど、サイクリングアイランド四国の実現に向けた取り組みに磨きをかけ、さらなる観光誘客の拡大や地域の活性化を図っていきたいと思います。  また、えひめさんさん物語や国際映画祭につきましては、今年度のプレイベントを通じて来年度の本格開催に向けた機運醸成を図るほか、豪雨災害に係る今後の復興状況を見きわめながら、南予全域を対象とした復興イベントの開催を検討していきたいと思います。  さらに、国体レガシーも活用しながら、市町や競技団体と連携して、マレーシア代表バドミントンチームに続く、東京オリンピックパラリンピック事前合宿のさらなる誘致に取り組むとともに、第2ステージで誘致に成功したスポーツマスターズ2020やねんりんピックの開催準備も着実に進めていきたいと思います。  国際観光の振興につきましては、本県の知名度向上も視野に入れ誘致が決定したG20愛媛・松山労働雇用大臣会合日中韓地方政府交流会議の成功に向けて準備体制を整えるとともに、全国に先駆け専担組織を設置しましたデジタルマーケティングの手法を活用し、海外への情報発信に努めるほか、空港や道路、観光施設におけるスマートフォンへの観光情報提供システムの構築を目指していきたいと思います。  また、海外からの誘客を促進するため、大型クルーズ船の寄港を見据えて松山港などの受け入れ態勢を整備するほか、上海便や10月末から週5往復に増便となりましたソウル便利用促進に加え、先日、エバー航空から社内決定したとの連絡をいただきました念願の台湾定期航空路線の開設につきましては、これまで着実に積み重ねてきた相互交流の実績が評価されたものであり、来年第3四半期の就航に向けて、しっかりと諸準備を進め、安定運航地域経済活性化につなげていきたいと考えております。  5点目は、地域の安全・安心に愛顔をであります。  これまで最優先で取り組んできた県民の安全・安心の確保につきましては、引き続きハード・ソフト両面から防災・減災対策を進めます。  まず、ハード対策として、地震や津波、土砂災害防止対策などの公共事業を重点的に推進するとともに、自衛隊駐屯地周辺道路の充実や東温スマートインターチェンジの整備を通じて、災害対応力を向上させるほか、大規模災害時に防災拠点となります県庁舎や警察署の耐震化について、財政状況を考慮しながら、着実に取り組みを進めたいと思います。  また、ソフト対策として、今回の豪雨災害の検証結果を活用し、市町と連携した防災対策の改善や危機管理体制の強化につなげるほか、地域防災力の向上を図るため、自主防災組織の核となる防災士の養成を一層加速させ、全国1位の防災士数を目指していきたいと思います。  さらに、ドローンなどの最新技術の導入や実践的な防災訓練などにより、原子力防災対策の強化を図るほか、急増する空き家について、利活用と適正管理の両面から対策を講じたいと思います。  6点目は、地球に愛顔をであります。  地球環境に配慮した持続可能な社会の実現に向けて、学校における環境教育の充実を図るほか、公共交通機関や自転車の利用拡大を推進します。  また、太陽光や風力発電を初め、工業用水農業用水を活用した小水力発電などの再生可能エネルギーの普及や森林蘇生の観点から公共施設等の木造化に努めるほか、豪雨災害で発生した土砂の公共事業への再利用に取り組んでいきたいと思います。  第3の柱は、継続課題への挑戦であります。  最大のテーマである豪雨災害からの復興に向けましては、原形復旧改良復旧再編復旧など、被災状況に応じた柑橘産地の復旧を進めるとともに、被災企業に寄り添いながらグループ補助金の活用を後押しするなど、地域産業再建支援に全力を注ぐほか、肱川の治水対策につきましても国と連携し、集中的に実施していきたいと思います。  また、大規模災害時に命の道となる大洲・八幡浜自動車道など高速道路ネットワークの3つのミッシングリンク早期解消JR松山駅付近の連続立体交差事業上島架橋三島川之江港へのガントリークレーンの整備など、長期にわたる全県的な課題について着実な推進を図っていきたいと思います。  さらに、本県のプロモーション戦略につきましては、愛媛らしい統一コンセプトを新たに打ち出すとともに、みきゃん、ダークみきゃんに続いて10月に誕生したこみきゃんも活用しながら、さらなるイメージアップにつなげていきたいと思います。  最後は、見果てぬ夢への挑戦として、将来の可能性を信じて、プロ野球球団四国誘致や愛媛を舞台とするドラマ・映画の実現について、県民の皆さんと夢を追い求めていきたいと思います。  以上、県民の皆さんにお約束したこれらの政策につきましては、議員各位を初め、市町や県民の皆さんの声をお聞きしながら、具体的施策を立案し、財政状況を踏まえながら計画的に実行していく所存でありますので、議員各位の一層の御協力を賜りますよう、改めてお願いを申し上げます。  それでは、ただいま上程されました議案の概要について説明をさせていただきます。  今回の補正予算につきましては、知事選後、日が浅いことから、先般の臨時国会で成立した国補正予算を踏まえた7月豪雨災害への対応や当面措置を必要とする経費などに限定して所要額を計上することとした次第であります。  以下、その概要について説明をいたします。  まず、7月豪雨災害への対応につきましては、地域産業再建支援として、中小企業者の施設等の復旧を支援するグループ補助金や小規模事業者の販路開拓等への支援のほか、被災農家のモノレールや農業用ハウスなどの再導入への支援に要する経費について追加措置を講じるとともに、被災漁業者の経営継続を支援するため、過去に融資を受けた制度資金の償還条件を緩和し、市町や金融機関と協調して利子補給を行うことといたしました。  また、社会基盤等の復旧対策として、基幹的な交通インフラであるJR予讃線の復旧を支援するとともに、雪輪の滝園地等の自然公園の復旧を図るほか、被災状況の把握が進んだ山地について、二次災害を防止するための治山工事を行うことといたしました。  次に、当面措置を必要とする経費につきましては、県有施設のブロック塀の安全確保対策を今後3カ年で計画的に実施することとし、特別支援学校を初め、県立高校のうち通学路に接している箇所を最優先に撤去及びフェンス等の再整備を行うことといたしました。  なお、木材利用促進の観点から、西予市の伝統的建造物群保存地区にある宇和特別支援学校につきましては、県産材を活用した木製フェンスをモデル的に整備することといたしました。  また、来年4月の任期満了に伴います県議会議員選挙の実施経費を計上するとともに、えひめ中小企業応援ファンドの造成規模を拡大し、新事業展開を支援するほか、八幡浜道路の松柏トンネルの着実な整備などに取り組むことといたしました。  このほか、人事委員会勧告に基づく給与改定経費も計上することとしております。  この結果、今回の補正予算の総額は、一般会計で196億6,650万円、特別会計で5億7,250万円、企業会計で1億2,401万円、合計で203億6,301万円でありまして、本年度予算の累計額は1兆745億4,170万円となります。  この補正予算の財源につきましては、国庫支出金、繰入金等を充当することといたしました。  以上が、補正予算の概要でありますが、このほか、職員の給与を改定するための条例改正など、各種条例の改正及びその他の諸案件も提案しておりますので、適切な議決を賜りますようよろしくお願い申し上げます。   ――――――――――――――――― ○(鈴木俊広議長) 次に、議発第11号議案愛媛県木材の供給及び利用の促進に関する条例を上程付議いたします。  提出者石川稔議員の説明を求めます。   〔石川稔議員登壇〕 ○(石川稔議員) (拍手)ただいま上程されました愛媛県木材の供給及び利用の促進に関する条例につきまして、提案者を代表して御説明させていただきます。  本県の県土面積の約7割を占める森林は、その約9割は民有林であり、その民有林の約6割が、先人の御努力により造成された人工林であります。先人の手によって大切に育てられた杉やヒノキなどの人工林資源は成熟期を迎え、本格的な利用が可能な50年を超える森林が人工林面積の半分以上となり、平成29年の素材生産量はヒノキが全国1位、杉も全国11位と、全国でも有数の生産量を誇っているのであります。
     一方で、人口減少が進み、将来の木材需要も減少することが予想されている中、木材価格の長期にわたる低迷などから森林所有者の経営意欲は減退し、林業の担い手不足や林道等の基盤整備のおくれなどと相まって、林業生産活動は鈍化している状況にあります。  また、間伐などの適正な整備がなされない森林が増加することで、森林の有する水源の涵養や土砂災害の防止、地球環境の保全など、多面にわたる機能の発揮にも支障を来すことが危惧されているのであります。  このような現状を打開するためには、木材の安定的な供給体制の構築と木材需要の創出により、林業と木材産業を活性化させ、木を伐採し、利用し、植林し、育林して、また伐採するという、森林資源の循環利用を確立することで、林業と木材産業を地域の成長産業に育成することが必要なのであります。  国におきましては、林業の成長産業化と森林資源の適切な管理の両立を図るための新たな森林管理の仕組みを構築するとともに、森林整備等に必要な財源の創設を進めています。また、本県におきましては、CLTの製造や木質バイオマス発電など、新たな木材の需要が広がりを見せているところであります。  このように、県内の森林資源が成熟期を迎え、新たな木材の需要が生まれている今こそ、木材を一層利用していくことが林業の活性化や森林の有するさまざまな機能の発揮につながる重要なものであるという認識のもとに、県産木材を初めとする木材の供給及び利用の促進に県全体で取り組み、森林の管理や整備のために国が行う施策との相乗効果により、先人が育んできた豊かな森林資源を有効に活用し、守り育てていくことが重要であると思うのであります。  本日上程されましたこの条例案は、木材の供給と利用の促進に関する基本理念を定め、関係者の役割について明らかにするとともに、木材の供給と利用の促進に関する施策の基本となる事項を定めており、これらの施策が実施されることで、県内の林業及び木材産業の振興を図り、本県の経済の活性化及び森林の有する多面的な機能の持続的な発揮に資するとともに、県民生活の向上に寄与することができるものと考え、御提案するものであります。  議員各位におかれましては、何とぞこれらの条例の趣旨を御理解いただき、満場の御賛同を賜りますようお願い申し上げまして、提案理由の説明といたします。  ありがとうございました。(拍手)   ――――――――――――――――― ○(鈴木俊広議長) お諮りいたします。  議発第11号議案愛媛県木材の供給及び利用の促進に関する条例を審査するため、愛媛県木材の供給及び利用の促進に関する条例審査特別委員会を設置することに賛成の議員は起立を願います。   〔賛成者起立〕 ○(鈴木俊広議長) 全員起立。着席を願います。  全員起立と認め、そのとおり決定いたします。  それでは、本特別委員会の委員定数は11名、選任方法は議長指名とし、お手元に配付の委員名簿のとおり選任することに賛成の議員は起立を願います。   〔賛成者起立〕 ○(鈴木俊広議長) 起立多数。着席を願います。  起立多数と認め、そのとおり決定いたします。   ――――――――――――――――― ○(鈴木俊広議長) 以上で本日の日程を終了いたしました。  明4日は、議案調査のため休会いたします。  5日は、午前10時30分から本会議を開きます。  日程は、全議案に対する審議の続行であります。  なお、愛媛県木材の供給及び利用の促進に関する条例審査特別委員会におきましては、本日、委員会を開き、正副委員長を互選の上、議長まで報告を願います。  本日は、これをもって散会いたします。      午前11時39分 散会...