〇
欠席委員[0人]
〇その他の
出席者[0人]
〇
出席理事者[12人]
農林水産部長 田所 竜二
農政企画局長 大北 秀
農業振興局長 道菅 稔
農業振興局技術監 菊池 洋之
森林局長 佐々木 秀和
農政課長 鶴村 幸弘
農業経済課長 藤井 大輔
農地整備課長 小崎 勝次
農産園芸課長 山本 浩二
畜産課長 佐伯 拡三
林業政策課長 西浦 政隆
森林整備課長 尾花 充彦
午前10時27分 開会
○(
松下行吉委員長) ただいまから、
農林水産委員会を開会いたします。
最初に、前回の
委員会で
委員長に一任されておりました
委員席はただいま御着席のとおり決定いたしましたので、御了承願います。
これより議事に入ります。
本日の
会議録署名者に
森高康行委員、
中政勝委員を指名いたします。
本日は、
臨時会中の
委員会でありますので、
付託議案に限って審査を行います。
それでは、
臨第92
号議案及び
臨第97
号議案を
一括議題として審査を行います。
理事者の
説明を求めます。
○(
農政課長)
農政課分について御
説明いたします。
資料3、
補正予算案説明書の16ページをお開き願います。
臨第92
号議案平成30年度
一般会計補正予算案について御
説明いたします。
農業振興費10億6,764万8,000円は、
平成30年7月
豪雨により被災した
農業者が早期に
営農を
再開できるよう
支援するため、
農業用ハウスや
農業用機械等の取得、修繕を行う費用を補助する
経費でございます。
以上、御
審議のほどよろしくお願いいたします。
○(
農業経済課長)
農業経済課分について御
説明させていただきます。
資料3、
補正予算案説明書の20ページをお開き願います。
臨第92
号議案平成30年度
一般会計補正予算案について御
説明いたします。
農林業共同施設災害復旧費2,928万7,000円は、
平成30年7月
豪雨により
被害を受けた
農業協同組合及び
森林組合等の
共同利用施設を速やかに
復旧し、
農林業経営の
維持継続を図るための
経費でございます。
以上、御
審議のほどよろしくお願いいたします。
○(
農地整備課長)
農地整備課分について御
説明いたします。
資料3、
補正予算案説明書の24ページをお開き願います。
臨第92
号議案平成30年度
一般会計補正予算案について御
説明いたします。
土地改良費4,300万円は、
平成30年7月
豪雨により
被害を受けた
南予地域等の
農地の
復旧に当たり、
原形復旧が困難な
被災農地等を対象に、
生産者や
産地の意向を踏まえつつ県が
農地の
復旧モデルを作成し、
関係市町や
JA等に早期に示すことで
産地の
早期復旧・復興を
支援するための
経費でございます。
次に、
耕地災害復旧費61億4,238万5,000円のうち、1は、
平成30年7月
豪雨により
被害を受けた
農地や
農業用施設を速やかに
復旧し、
農業の維持を図り、あわせて
農業経営の安定に寄与するための
経費、2は、被災した
県管理の
海岸保全施設及び
地すべり防止施設を速やかに
復旧するとともに、
災害関連の
地すべり防止工事を緊急に実施するための
経費でございます。
続きまして、
資料1の9ページをお開き願います。
繰越明許費補正について御
説明いたします。
第11
款災害復旧費第1項
農林水産施設災害復旧費につきましては、
先ほど説明いたしました
補正予算、
耕地災害復旧費61億4,238万5,000円の
繰越明許をお願いするもので、
補正後の額は71億1,332万3,000円となります。
以上、御
審議のほどよろしくお願いいたします。
○(
農産園芸課長)
農産園芸課分について御
説明いたします。
資料3、
補正予算案説明書の28ページをお開き願います。
臨第92
号議案平成30年度
一般会計補正予算案について御
説明いたします。
農業振興費10億1,559万3,000円のうち、1は、
平成30年7月
豪雨により
農業共同利用施設が被災したことによる
集出荷機能等の低下への対応として、
集出荷施設等における
農作物の
集出荷円滑化を
支援するとともに、被災した
共同利用施設の修繕及び再取得を
支援するための
経費、2は、
被災農家の
営農の
再開に必要な、
被害を受けた作物の
残渣撤去や、
生産資材、
農業機械の
導入等を
支援するための
経費でございます。
植物防疫費5,393万4,000円は、
平成30年7月
豪雨により被災した
鳥獣害侵入防止柵等の
復旧、再
整備を
支援することにより、
野生鳥獣による
農作物被害の
防止機能を維持するための
経費でございます。
続きまして、
資料2の39ページをお開き願います。
臨第97
号議案専決処分の承認についてでございます。
第6
款農林水産業費第1項
農業費の
農業振興費5,063万3,000円は、
被災農家の
営農継続のため当面必要な
措置として、
生育回復や
病害予防等の
取り組みを緊急的に
支援するため、
補正予算の
専決処分を行ったものでございます。
以上、御
審議のほどよろしくお願いいたします。
○(
畜産課長)
畜産課分について御
説明いたします。
資料3、
補正予算案説明書の32ページをお開き願います。
臨第92
号議案平成30年度
一般会計補正予算案について御
説明いたします。
畜産振興費4,740万円は、
平成30年7月
豪雨により被災した
畜産施設や
機械類の
復旧、農場内の崩壊した地盤の修復や
死亡家禽のひななどの導入に対して
支援するための
経費でございます。
以上、御
審議のほどよろしくお願いいたします。
○(
林業政策課長)
林業政策課分について御
説明いたします。
資料3、
補正予算案説明書の36ページをお開き願います。
臨第92
号議案平成30年度
一般会計補正予算案について御
説明いたします。
林業災害復旧費37億8,000万円は、
平成30年7月
豪雨により
被害を受けた林道を
復旧するための
経費でございます。
続いて、
資料1の9ページをお開きください。
繰越明許費補正について御
説明いたします。
第11
款災害復旧費第1項
農林水産施設災害復旧費のうち
林業災害復旧費は、先ほど御
説明いたしました
補正予算37億8,000万円について
繰越明許をお願いするもので、
補正後の額は47億3,445万5,000円となります。
以上、御
審議のほどよろしくお願いいたします。
○(
森林整備課長)
森林整備課分について御
説明いたします。
資料3、
補正予算案説明書の40ページをお開き願います。
臨第92
号議案平成30年度
一般会計補正予算案について御
説明いたします。
治山費19億4,859万円は、
平成30年7月
豪雨により
被害を受けた
林地被害のうち、人家や
公共施設等への二次
災害のおそれがあるものについて、
災害が発生した年度内に緊急に
復旧整備をするための
経費でございます。
次に、
資料1の9ページをお開き願います。
繰越明許費補正について御
説明いたします。
第6
款農林水産業費第4項
林業費の
治山費は、先ほど御
説明いたしました
補正予算19億4,859万円の
繰越明許をお願いするもので、
補正後の額は38億5,363万8,000円となります。
以上、御
審議のほどよろしくお願いいたします。
○(
松下行吉委員長) 以上で
理事者の
説明が終わりました。
委員の
皆さん、
議案に関する質疑はありませんか。
○(
森高康行委員) 私ももう30年近く議員をやらせていただいておりますが、これほど大きい
災害はなかったなということと、台風が大阪から来るなどということも人生で経験したことがないわけでありまして、台風による悪影響が出なければいいがなと心配しております。
今
説明がありましたけれども、総括的に、今回の
豪雨災害による
農林水産被害の
状況及び今後の県の基本的な
対応方針について、まず明らかにしていただけたらと思います。
○(
農林水産部長) 今回の
豪雨災害は大変に大きなものでございましたが、
農林水産関係の
被害額は7月30日現在で約476億円に上る非常に大きなものとなっております。これは、直近20年間で最も
被害が大きかった
平成16年度の
台風災害、これは台風が6回ほど襲ってきましたが、その
被害総額約314億円を大きく上回るなど、極めて甚大かつ深刻なものと認識をいたしております。
県では、発災直後から国、市町、
関係機関等と連携をしまして、各分野の
情報収集を急ぎますとともに、
農業土木・林業の分野におきまして、
技術職員を
本庁等から
南予地方局及び
八幡浜支局の方に緊急派遣するなど
現地調査体制を強化して、
被害状況の
全容把握に全力を挙げて取り組んできたところでございます。
被害が甚大な
宇和島市や
西予市を初めといたします
南予地域では、土砂崩れで林道や農道が随所で寸断されるなど、一部で調査が難航している箇所もあり、
現時点におきましてもいまだ全容を把握するに至ってはおりませんけれども、
被害状況が判明した箇所につきましては、順次、
被災部分の
応急措置や二次
災害の防止に努めますとともに、特に
被害の大きかった
柑橘園地については、
復旧状況に応じた方法による緊急の防除やかん水を開始するなどの
応急措置に
官民協働で取り組んでいるところでございます。
また、
予算面におきましては、今月18日の
齋藤農林水産大臣の来県時に、知事から直接、
早期復旧・復興に対する
緊急要望を行いましたほか、当面の
措置といたしまして、
被災農作物の
病害予防など
営農継続を
支援する
取り組みを
専決予算で計上いたしますとともに、
農地・
農業用施設や林地・林道の
復旧など早急に対応が必要なものについて、今回の
臨時議会に合計で約141億円の
補正予算案を提案しているところでございまして、どうぞ適切な御
審議をお願いしたいと考えております。
県といたしましては、今回の大
災害に対応するに当たりまして、早期に適切な
原状復旧に努めますとともに、
被災農家の
営農継続や
産地復興を目指した中長期的な視点での
産地支援策もしっかり検討し、実行したいと考えておりまして、
生産者の
営農意欲が低下しまして離農につながることのないよう、国、市町、
関係機関とも連携を密にして、総力を挙げてこの難局に対応してまいりたいと考えておりますので、
委員各位の御理解と御協力をどうぞよろしくお願いいたします。
○(
松下行吉委員長) ほかに御質問はございませんか。
○(
村上要委員)
森高委員からもありましたように、今回の7月
豪雨災害は本当に甚大な
被害が愛媛県にもたらされて、心が痛む思いなんですけれども、県におかれては、本会議でも知事から御発言がありましたように迅速に対応いただいて、早速の
補正予算提案ということでありがたく、感謝を申し上げるところでございます。
そこで、
森高委員が総括的な発言をされたことに加えてちょっとお尋ねするんですが、きょうは付託された
議案以外の質問はいかぬということになっておって、出席されておるのは
農林水産部の中の
農業・
林業関係の方で、
水産関係の方が出席されていないんですけれども、知事からは本会議で
水産関係についてもという御発言があったと思うんですが、
水産関係についてもこの部の所管になりますので、
森高委員が言われたことに加えて、どういうことが心配されてどういうことになっておるのかという概略をお聞かせいただければありがたいと思いますので、その点について、現状わかる範囲で結構ですのでお願いいたします。
○(
農林水産部長) 本日は、今回の
臨時議会に提案している
予算案に関係する
理事者のみの出席ということで、
水産関係の
理事者は欠席をさせていただいておりますが、
水産関係で
被害が出ていないわけではございませんで、昨日現在でございますけれども、33件で3億1,910万円という
被害が出ております。
その内訳を言いますと、いわゆる
漁具倉庫等に関しましては3件で1,130万円、
漁港関係が23件で2億5,180万円、それから水産物に関しましては6件で5,600万円、さらに
共同利用施設が1件ですが金額はまだ出ておりませんで、調査中ということになっておりますけれども、合計しまして、先ほど申しました3億1,910万円の
被害が出ております。
これに関してはほったらかしというわけではございませんで、これから対応していくわけですけれども、
既定予算の枠内でおさまっているものもございますので、今後検討しながら、必要な
予算につきましては9月
補正以降で対応していくという所存でございますので、御理解をいただけたらと思います。
○(
村上要委員) 本日の
議案以外の質問ということになってしまったんですけれども、私が言いたかったのは、
水産関係の
皆さんに対しても、県として林業や
農業と同じ思いでやっていくんだというメッセージを送っていただくことが、明るい未来を切り開くことになるんではないかなということなんです。
先ほど説明がありました約476億円の
被害額の中に、
水産関係で3億1,910万円という
被害があることが私自身認識できましたので、ありがとうございました。
○(
松下行吉委員長)
農林水産業被害の詳細につきましては、8月3日の閉会中
委員会の議題にもなっておりまして、詳しいことは3日の
委員会の折に御報告があろうと思いますので、御理解をいただいたらと思います。
ほかに御質問はございませんか。
○(
菊池伸英委員)
資料3の20ページの
農林業共同利用施設災害復旧事業費についてお尋ねするんですが、
共同利用施設が
愛媛県内で何カ所ぐらいあってどういった
状況か、もう少し詳しく教えていただけますか。
○(
農産園芸課長) 今回の
豪雨により被災した農協や
森林組合等の
共同利用施設ですけれども、
ライスセンターやキュウリの
選果施設、柑橘の
共選場など、全部で22
施設が
被害を受けている
状況となっています。そのうち、
被害程度が軽微で
自力復旧が見込まれる6
施設を除いた16
施設の
復旧のための
経費について、今回の
補正予算に計上させていただいておるところでございます。
復旧におきましては、国の
農林業共同利用施設災害復旧事業のほか、過去、他県の
災害において
復旧のための
支援メニューが追加されたさまざまな
事業がございますので、そちらの方の活用を想定してまして、最適な
事業を選択して実施するということを予定しているところでございます。
○(
菊池伸英委員) 続いて、24ページの
農地復旧モデル計画策定事業費、これは委託料というふうに計上されているんですけれども、どこに委託するのか教えていただけますか。
○(
農地整備課長)
委託先については、ただいま検討中でございます。
この
事業は、
農地の
復旧モデル計画を策定するための
測量設計や
構想図の
作成等を行うものでございまして、技術を持った
事業者に委託をすることになろうかと思っています。
○(
菊池伸英委員) やはり急を要すると思いますので、具体的な考えはあると思うんですけれども、急ぐんであればある程度めどをつけて、その
あたりもお話しできませんか。例えばどういうところに委託して、いつまでに
復旧計画を立てるとか。これは急がなくてはいけないと思うんですけれども。
○(
農地整備課長) 業者の選定に当たりましては、私どもの一存でできるものではございませんので、ちょっとこの場では御勘弁いただきたいんですが、
復旧の方は早急な発注をいたしまして、うちで行う査定とか、あるいは
農家の方に御意見をお伺いするようなことにしたいと思っておりますので、
委員御指摘のとおり、急いでやらせていただきたいと思っております。
○(
菊池伸英委員)
委託先の業者のことではなくて、
農地復旧モデル計画策定というのは、一番大事な
計画を立ててから今後取り組まなくてはいけないことだと思うんです。ですので、いつまでに
計画を立てるという期限ぐらいは切るべきではないかなと思いますので、要望で。
○(
松下行吉委員長)
スピード感を持ってやってくれということで、よろしくお願いします。
○(
徳永繁樹委員)
菊池委員のお話を受けて、同じような質問なんですけれども、先般、当
委員会で今治市上浦町盛の方を視察させていただきました。大規模に
樹園地が崩れていて、恐らく
菊池委員も同じような思いを抱いたんだろうと思いますし、視察に同行していただいておりましたJAおちいまばりの
関係者の方々と
意見交換をする中でも、
森高委員の方から、この際もう一度夢のあるビジョンを構築しないと離農してしまうんではないのかというお話がありました。
先ほど
小崎課長から御答弁をいただいた
事業というのは、まさにそういうものかなと思っているんですけれども、時間を切ってというのは、現場を見る限りではなかなか難しいと思うんです。この際だからこそ大きな夢を描いて、それに地域の人を巻き込んでということが真の復興につながっていくのかなと思っているんですけれども、この
あたり、県の
考え方というのをお聞かせいただきたいんですが。
○(
農地整備課長) 御案内のとおり、今回の
災害では
宇和島市、
西予市、松山市、今治市を中心に、
樹園地に大変大きな
被害が発生しておりまして、
農地とともに農道や
スプリンクラーなどの
施設も流失しております。
私どもとしましては、現在のところ
農地の
災害復旧事業の前提として、
被害状況の把握に全力で当たっておりまして、なおかつ
営農への影響を
最小限にとどめるための
応急措置等に努めているところでございます。
お話のありました
農地復旧モデル計画策定事業費は、谷々で連続して大規模な
被害が発生していることを踏まえまして、
樹園地の
被災状況や
地形条件に応じた
復旧工法を検討するために、
樹園地の
復旧モデル計画に関する
予算を計上させていただいたものでございまして、
農家や
産地の意向を踏まえながら
産地モデルを作成いたしまして、
関係市町やJAに示すことで将来展望が開けるような
復旧計画につなげ、
産地の
早期復旧・復興を
支援してまいりたいというふうに考えております。
○(
徳永繁樹委員) その
あたり、意を用いてやってもらいたいなと思っております。
それと、質問は変わりますけれども、いいですか。
○(
松下行吉委員長) どうぞ。
○(
徳永繁樹委員)
農産園芸課長の方から、
営農継続に向けてさまざまな
資機材の
予算という
メニューを
説明していただいたわけなんですけれども、もうちょっと具体的に、現場からこういう声があって、それに対してこういうふうにお応えをしようとして
予算計上しているんだという
あたりを、わかりやすく
説明していただきたいんですが。
○(
農産園芸課長) 被災した
農家の
営農継続や
営農再開に向けまして、まず、現在栽培中の
農作物などにつきましては、被災した作物の
生育回復に向けた追肥であるとか、病害の蔓延を防ぐための
応急防除が必要になりますので、そういったことに対しての
支援でありますとか、一部植え直しが生じる作物については、植え直しに係る
種苗費についての
支援などを行っているところでございます。
さらに、
スプリンクラー等の
施設が被災した園地におきましては、
防除委託等に係る
経費を応急的に
措置したり、収穫が間近な水稲において、収穫に係るコンバインや
乾燥施設等が被災した場合には、そうした
農家が収穫できるよう、いわゆる収穫の委託などの対策を講じているところでございまして、
農家所得の減少を
最小限にとどめるような緊急的な
取り組みを実施しております。
また、
営農再開に向けた
支援としましては、圃場に残っている
作物残渣の撤去でありますとか、
営農再開に向けて植え
直し等を行いますので、追加で必要となる肥料、
農薬等のいわゆる掛かり
増し経費といいますけれども、そういった部分への
支援、さらには
次期作等の準備、
種苗費といった
支援も行っているところでございまして、それとあわせて、必要となる
機械のレンタルなどに係る
経費なども
支援をすることとしています。
また、そんなに数は多くないんですけれども、被災を機に作物を転換していこうとか、
経営内容を見直して
規模拡大をしていこうという
農家に対しては、
ハウス等の資材や
経営転換に必要な
機械等のリースに係る
経費についても
支援することを考えているところでございます。
今回の
予算によりまして、
事業の速やかな実施とともに、
先ほどお話がありましたように、将来に希望を持って
営農できるようきめ細かなフォローアップをしていきまして、
被災農家が安心して
営農の継続、
再開に取り組めるように努めてまいりたいと考えているものでございます。
○(
農政課長) ただいまの
農産園芸課長からの
説明は、基本的には
受益農家の戸数3戸以上という対象についてのお話でございましたけれども、いわゆる個人の
被災農家あるいは
農業法人などの個別の
経営体の方が
営農再開をする場合、今回、
農業用ハウスやモノレール、
トラックといった
営農再開に欠かせない
施設や
機械が
損壊等で非常に
被害を受けておりまして、それらを再建する場合には、国の
経営体育成支援事業というのが活用できることになってございます。
ただその
被害が甚大かつ広範囲に及ぶときには、通常の
経営体育成支援事業よりもさらに手厚い
支援内容となります、
被災農業者向け経営体育成支援事業というのが発動される仕組みになってございます。
国におきましては、現在、広島や岡山などの他の被災県を含みます
被害金額の把握に努めておりまして、
熊本地震のときもそうだったんですけれども、全国的な
被害金額が一定以上になれば
補助率がかさ上げされる、
支援内容が拡充されるというふうに聞いておりますが、
現時点では、まだ
被災農業者向けの
事業は発動されておりません。
県といたしましては、被災した
農業者が広く
支援を受けられますよう国に対して強く要望いたしますとともに、今回の7月
補正予算に県の継ぎ足しを含めました
所要額を計上したところでございまして、
営農に欠かせない
施設や
機械の再取得、修繕を
支援することとしており、一日も早い
被災農業者の
営農再開を後押ししてまいりたいと考えております。
○(
徳永繁樹委員) ありがとうございます。
適切な
予算計上だと思いますので、ぜひしっかりとアナウンスをして、手だてになるように
措置をしてあげてもらいたいと思っております。
今、鶴村課長の御答弁の中でさまざまな
資機材の話をしていただいたんですけれども、我が会派でもきょうの
委員会に臨むに当たってさまざまな
意見交換、
勉強会を重ねてきた中で、特に声が大きかったのは軽
トラックです。軽
トラックはやはり要るよねと、あれは補助の対象になるんだろうかというような話がございました。
私どもは
国会議員にも同様な話をおつなぎさせていただいて、
経済産業省などは車両も
補助メニューに入っているという話を聞いているんですけれども、この
あたり、漏れ聞くところによりますと、部長も
相当国に向けて発信をしていただいているという話も聞いているんですけれども、国の
考え方であるとか、今後の
動向あたりを少しお聞かせいただきたいなと思うんですが。
○(
農産園芸課長) お話のように、今回の
豪雨によりまして多くの
農業者が、水没などで軽
トラックなどのいわゆる
農業用トラックを失ったと聞いております。
農業用トラックにつきましては、農産物の収穫でありますとか出荷、
栽培管理などあらゆる場面で利用されておりまして、これなしには
農業経営の
再開は困難と考えております。今回の
災害では被災した台数が非常に多いと聞いておりまして、すぐには修理ができないといったことや、修理が不可能なものは買いかえる必要があるということで、
農業用トラック以外にも
農作物や
ハウス等の
農業施設なども大きな
被害を受けているといった、
農業者にとっては大きな負担になるだろうと考えているところです。
そうした中、
農業用トラックについては、通常の補助
事業では汎用性が高いということで、特に農林水産省の補助
事業では対象となっておりませんでしたが、今回の
被害の大きさと生産活動に果たす役割等を考えまして、補助
事業として軽
トラックを導入する場合も対象とすること、もしくは
農業用トラックの修理や再取得までの間に
トラックをレンタルする
経費について
支援が行えないか国に要望しているところでございます。
国からは、
農業用トラックについては、先ほども言いましたように汎用性が高いということと、過去にも
支援対象とはしていないということから、なかなか難しいという話を聞いておりますが、
農業経営の
再開にはなくてはならないものと考えておりますので、機会があれば引き続き、補助対象となるよう要望していきたいと考えております。
○(
森高康行委員) 菊池、徳永両
委員の質問に関連するんですけれども、きょうの本会議で知事から、急傾斜地の
樹園地については被災していない周辺園地を含めた区画整理を視野に入れというふうに、大変踏み込んだ
議案説明があったわけで、私がぱっと浮かんだのは吉田だったり大三島だったり、特に当
委員会で大三島を見に行きましたので、あそこでそういうことができたら夢があるなと。ほっておいたら太陽光発電の業者に買われてしまう、お金にかえたいということになれば売ってしまうというようなことにもなりはせぬかなということを心配しました。
知事があえて触れたということはイメージがあると思うので、例えばこういうことですよと、こういう検討ですよというレベルでいいですから、御答弁いただいたらと思うんですが。
○(
農業振興局長) まさに今、
委員の方から言及がありましたとおり、特に大きく崩れたようなところが今後どうしていくのかというときに、太陽光みたいな方になってしまうのではないかとか、
復旧をそもそも諦めてもうやめてしまう、
復旧はいいよというような方が出てくることも懸念されますし、あるいはもう一度頑張って
復旧してという方についても、当面の間の所得をどうするんだとか、本当に今いろんなことを我々は心配しております。
そういったことで、先ほど夢のあるようなビジョンというお話もありましたけれども、やはり今後、どういった
復旧・復興の形があるのかということを我々はしっかりとお示しする中で、丁寧に
農家の方の意向も伺いながら、地域でしっかりコンセンサスをつくっていく努力というのがまず必要だと思っています。
そういった中で、きょう知事の方からもお話がありましたけれども、一つのイメージとしましては、なかなか地形的な前提もそれぞれあって、どこでもという話ではないんだと思いますけれども、今回大きく崩れた園地を
復旧する機会の中で、思い切り平らな、大きな区画の園地に
整備する、例えば
農地中間管理機構を使って地元の負担もなくできるような仕組みもございますので、そういったこともやっていければと考えているところでございます。
そういった形でできるところもあれば、通常の
災害復旧事業で
原形復旧した方がいいような場所もあり、そこはいろいろあると思いますので、そういった選択肢をしっかりとお示ししながら、地域と御相談をしていきたいと思っていますし、もう一つは、
復旧して土地を直してそこでミカンを植えても、またそこから先、収益を得るまでの時間がかかりますから、そういった中で、当面一定の所得を
農家の方が得られるかといったところの何がしかの方法を我々も考えていかなければいけないと思っていますので、そういったこともより具体化させてお示しをしながら、議論を進めていければと思っております。
○(
森高康行委員) 視察で見せてもらったところは、若年でIターンで入っておる方が多いんですよね。ですから、小学校のてこ入れにもなる、地域のお祭りのてこ入れにもなる、場合によったら消防団にもという、まさに地域がIターンの人間によって担われておるんだなということ、農協の頑張りというのも見てきたわけで、5年後にはこういうことがあるよ、我慢したらこうだよ、当面はこうだよというのがないと、恐らくIターンは、愛媛がだめならほかのところへ行こうという動きも出てくる危険性があると思うんです。
それから、他県ではこういう例もあるからやらないかというようなことを逆に県が指導するぐらいのことがないと、私は65歳の人に70歳になってからのことを描けといってもなかなか、もうやめようと選択する人の方が多いんではないかなと思うので、40代、30代の方がIターンで入っておるところなら、私は可能性があるんではないかなということを今回の視察で感じました。大三島なんかは十分そういうことに耐えられる地域だなということも実感して帰ってきましたし、農協のやる気も十分ある地域なので、ぜひ前向きに提示をしていただきたいし、吉田がどうなっておるかというのは行っていませんから不明ですけれども、吉田にもそういう青年
農業者はおるはずだから、そういう意味でとにかく前向きに、夢を語れるようなことの発信をぜひお願いしたいなということを要望しておきたいと思います。
○(
松下行吉委員長) 要望ということで。
ほかにございませんか。
○(
村上要委員) 今議論をされております
農地復旧モデル計画の関係、
森高委員から要望ということで出された上で質問するのはどうかと思うんですが、県が今回の
復旧モデル事業として想定しておる箇所は10カ所程度と聞いておるんですけれども、被災を受けておるところですからニュースを全部収集すればわかるんですけれども、この機会ですから、その箇所がどういう地域であるのか、そしてまた、周辺地域もということになると戸数は確定しないと思いますけれども、現在
被害を受けている10カ所の戸数が何戸ぐらいあって、そこに所在する方の年齢構成などはどうなっているのか、こういうことがわかれば参考になるかなと思っていますので、わかる範囲でお答えいただきたい。
それともう一つ、思い出したのは、故寺井議員がおいでるときに、愛媛県と和歌山県とは
樹園地そのものもかなり違うんやということを言われて、
復旧モデル計画策定
事業はああいうこともできるんかなというイメージを持ちながら、いわゆる
農業者の働き方改革も含めて、急傾斜地だけでなく比較的緩やかな土地でもというようなことができるのではないかと思いますので、そういった意味で、先ほど
森高委員からも言われたように、やめようかなと思った人ももう少し頑張ってみようか、あるいは私はだめだけれども新しい人が入ってきてくれんかなとか、そういう発信ができるのではないかなと思いますので、そういった部分で可能な限りの御
説明をいただければありがたいなと思います。
○(
農地整備課長) まず、1点目のどういった地域ということでございますが、私どもが今考えている地域といたしましては、被災した
農地を含めて一体的な区画整理を行うことで、担い手への集積や収益性の向上に取り組む意欲が非常に高いところを選定したいと思っております。
それとあわせまして、もとどおりにすることがなかなか難しいといったようなところ、あるいはもとどおりに戻したのでは再度
災害が発生するおそれがあるというような、ちょっと細かい話もさせていただきますが、そういったところの10カ所というのは、先ほど御
説明いたしました
宇和島市、
西予市、松山市、今治市などで
樹園地に甚大な
被害が生じておりますので、その
あたりから先ほど申し上げましたような地域を設定いたしまして、これから地域に入ってそうした意向を酌み取りながら選定していきたいと考えております。
それから、2点目の10カ所の年齢構成はということでございますが、その
あたりについては、これからJAや
関係機関と連携してつかむこととしておりまして、先ほど申し上げましたように、担い手の集積とかといった意向が強い地域に、
委員がおっしゃられたようなことも踏まえて調査の上、入っていきたいと思っております。
3点目の急傾斜ばかりでなく緩いところもということでございますが、急傾斜だけでなく緩傾斜のところも当然対象になるとは思いますが、何分、
樹園地でございますので、やはり急傾斜のところの方が多いのではないかなと。別にそこを区別して、対象として外すつもりはございませんので、その
あたりのところで進めていきたいと考えております。
○(
松下行吉委員長) 10カ所はこれから選定するということですか。
○(
農林水産部長) 先ほどより複数の
委員から異口同音に出ているのは、要は自分のところの園地だけで1年かければ直るというレベルのところとは違って、同じ集落であっちもこっちも崩れて本当に絶望的な
状況になっている、例えば吉田町
あたりは
宇和島市の試算によりますと五、六百カ所流れている状態、それもミカン園地が多いという報告も入っております。そういうところに対して、できるだけ早く手を打てということだろうと思っております。
我々もその思いは一緒でございます。特に吉田町や今治の島嶼部
あたりは若い後継者もどんどん入ってきて、これからミカン
産地を守っていくんだという非常に活気にあふれてきた時期に受けた大
災害でございますので、できるだけ早く若い彼らに夢と希望を与えられるようなしっかりとした復興プランをお示し申し上げて、こちらも一生懸命みんなで直すから、その間ちゃんと備えて、また戻ってしっかりミカンをつくってほしいというメッセージをできるだけ早く発信しなければいけないという思いは一緒でございます。
今回の
農地復旧モデル計画策定事業費、一応10カ所の
予算組みをしておりますけれども、これは別に10カ所に限りませんで、これから先々どんどんふえてくれば、こういった
予算というのはどんどんふやしていくべきだろうと思っています。先ほど答弁で
農地中間管理機構を活用してという話が出ましたが、集落単位あるいは共選単位、今回の大
災害に向けてはそういった大きな網をかけて、集落なら集落全体で、うちの
産地はこれからどうしていくんだというようなことを一緒になって検討していかないといけないと思うんです。
急傾斜地のところを切り崩して、この際思い切って平坦地にしようとか、高齢者の方の園地が流れたところでは、もう私はいいので若いやつに任せるといったような声も恐らく出てくると思うんです。そういったことをエリア全体で話し合いをしながら、理想的な
農地の復興はどうあるべきかというのを検討しながら次の
事業に結びつけていく、そういった導火線になる
事業でございますので、本当に100カ所そういうふうなところがあるんであれば100カ所分の
予算をつけていけばいいと思っておりますし、
南予地域におきましては、昨日、柑橘
農業復興対策チームというものを特別体制で組みましたし、今治の島嶼部、それから松山の北部や島嶼部
あたりも
柑橘園地が大きくやられております。そういったところも含めまして、とにかく愛媛の日本一の柑橘
農業を守り切るんだという意気込みで、我々もスピードアップして頑張っていきますので、その辺のところ、何とぞ御理解をいただきたいと思います。
○(
松下行吉委員長) 田所部長から大変心強い御答弁をいただきました。
この辺で採決に入らせていただいてよろしいでしょうか。
〔「はい」と呼ぶ者あり〕
○(
松下行吉委員長) それでは、まず
臨第92
号議案平成30年度愛媛県一般会計
補正予算(第3号)中、歳出第6款、第11款関係分、
繰越明許費関係分を議題とし、本件を原案のとおり可決することに賛成の
委員は挙手を願います。
〔全員挙手〕
○(
松下行吉委員長) 全員挙手と認めます。
よって、
臨第92
号議案は原案のとおり可決決定いたしました。
次に、
臨第97
号議案専決処分の承認について(
平成30年度愛媛県一般会計
補正予算(第2号))中、歳出第6款を議題とし、本件を承認することに賛成の
委員は挙手を願います。
〔全員挙手〕
○(
松下行吉委員長) 全員挙手と認めます。
よって、
臨第97
号議案は承認することに決定いたしました。
以上で、当
委員会に付託されました
議案の審査を終了いたしました。
なお、
委員長報告につきましては、私に一任いただくことで御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○(
松下行吉委員長) 御異議ないものと認め、そのとおりに決定いたします。
次に、閉会中の継続調査承認要求についてであります。
お手元にお配りしております要求書を提出することで御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○(
松下行吉委員長) 御異議ないものと認め、そのとおりに決定いたします。
以上をもちまして、
農林水産委員会を閉会いたします。
午前11時20分 閉会...