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  1. 愛媛県議会 2018-03-19
    平成30年第356回定例会(第9号 3月19日)


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    最終取得日: 2023-05-05
    平成30年第356回定例会(第9号 3月19日) 第356回愛媛県議会定例会会議録  第9号 平成30年3月19日(月曜日)   〇出席議員 45名   1番  武 井 多佳子   2番  高 橋 英 行   3番  田 中 克 彦   4番  松 井 宏 治   5番  塩 出   崇   6番  松 下 行 吉   7番  川 本 健 太   8番  帽 子 大 輔   9番  大 石   豪   10番  宇 高 英 治   11番  欠     番   12番  欠     番   13番  菊 池 伸 英   14番  福 田   剛   15番  中   政 勝   16番  逢 坂 節 子
      17番  古 川 拓 哉   18番  兵 頭   竜   19番  大 西   誠   20番  松 尾 和 久   21番  欠     番   22番  欠     番   23番  欠     番   24番  木 村   誉   25番  石 川   稔   26番  梶 谷 大 治   27番  西 田 洋 一   28番  中 田   廣   29番  大 西   渡   30番  福 羅 浩 一   31番  三 宅 浩 正   32番  欠     番   33番  欠     番   34番  欠     番   35番  欠     番   36番  笹 岡 博 之   37番  鈴 木 俊 広   38番  黒 川 洋 介   39番  徳 永 繁 樹   40番  高 山 康 人   41番  戒 能 潤之介   42番  渡 部   浩   43番  毛 利 修 三   44番  欠     番   45番  横 田 弘 之   46番  越 智   忍   47番  村 上   要   48番  赤 松 泰 伸   49番  本 宮   勇   50番  寺 井   修   51番  西 原 進 平   52番  中 畑 保 一   53番  明 比 昭 治   54番  岡 田 志 朗   55番  森 高 康 行   ―――――――――― 〇欠席議員 なし   ―――――――――― 〇欠  員 2名   ―――――――――― 〇出席理事者  知事          中 村 時 広  副知事         上 甲 俊 史  副知事         原   昌 史  公営企業管理者     俊 野 健 治  総務部長        門 田 泰 広  企画振興部長      西 本 牧 史  防災安全統括部長    高 橋 正 浩  県民環境部長      大 森 尚 子  保健福祉部長      山 口 真 司  経済労働部長      菅   豊 正  農林水産部長      田 所 竜 二  土木部長        樋 口 志 朗  えひめ国体推進局長   土 居 忠 博  会計管理者出納局長   中久保 憲 彦  教育長         井 上   正  副教育長        大 島 修 一  人事委員会委員長    宇都宮 嘉 忠  公安委員会委員     曽我部 謙 一  警察本部長       林     学  監査委員        岡 田 清 隆  監査事務局長      藤 井 晃 一   ―――――――――― 〇出席事務局職員  事務局長        内 田 万 美  事務局次長       土 井 一 成  参事総務課長      北 川 謙 二  参事議事調査課長    松 本 賢 固  参事政務調査室長    八 塚   洋  議事調査課主幹     井 原 重 喜   ―――――――――― 〇本日の会議に付した事件  定第6号議案ないし定第67号議案  愛媛県議会議員の定数等について  請願  定第68号議案  議発第8号議案ないし議発第11号議案  継続調査承認の件  議員派遣の件  議長辞職の件  議長選挙の件  副議長辞職の件  副議長選挙の件  常任委員会委員改任の件  議会運営委員会委員辞任許可及び補充選任の件  エネルギー・危機管理対策特別委員会委員選任の件  新議長の経済企業委員会委員及びエネルギー・危機管理対策特別委員会委員辞任許可の件      午前10時 開議 ○(毛利修三議長) ただいまから、本日の会議を開きます。  本日の会議録署名者岡田志朗議員、越智忍議員を指名いたします。   ――――――――――――――――― ○(毛利修三議長) 地方創生・産業基盤強化、エネルギー・危機管理対策、行政改革・地方分権、少子高齢化・人口問題調査の各特別委員長から調査報告書の提出がありましたので、お手元に配付いたしております。   ――――――――――――――――― ○(毛利修三議長) これから、定第6号議案平成30年度愛媛県一般会計予算ないし定第67号議案及び愛媛県議会議員の定数等について並びに請願を一括議題とし、各委員長から審査の経過と結果を報告願うことにいたします。
     まず、総務企画国体委員長に報告を願います。 ○(中田廣議員) 議長 ○(毛利修三議長) 中田廣議員   〔中田廣議員登壇〕 ○(中田廣総務企画国体委員長) (拍手)報告いたします。  当委員会に付託されました議案の審査結果は、お手元に配付されております委員会審査報告のとおりでありまして、いずれも原案のとおり可決決定されました。  以下、審査の過程において論議された主な事項について、その概要を申し上げます。  まず第1点は、職員の海外派遣についてであります。  このことについて一部の委員から、議員の海外派遣でオーストラリアを訪問した際、ちょうど北海道展が行われており、自治体国際化協会に派遣されていた北海道庁職員が精力的に販路開拓に取り組んでいた。本県においても海外の販路開拓に力を入れていることから、経済労働部等と連携して海外派遣先を選定してほしいがどうかとただしたのであります。  これに対し理事者から、職員の海外派遣については、自治体国際化協会やジェトロ等に派遣しており、現在のソウル、北京、台湾のほか、過去にはオーストラリアに派遣していた実績もある。派遣する国や地域については、固定されているものではなく、必要性を勘案してどこの地域が適当であるのか、毎年、経済労働部等と協議しながら決定している旨の答弁がありました。  第2点は、今治新都市中核施設整備に係る今治市への財政支援等についてであります。  このことについて一部の委員から、今治獣医学部新設に係る事業費精査について、いつから、どのような体制で行ったのか。また、具体的にどのようなポイントで精査をしたのかとただしたのであります。  これに対し理事者から、昨年11月、今治市長及び市議会議長から財政支援の要請を受け精査を開始したもので、今治市と共同歩調をとりつつ、土木部に約10名体制のプロジェクトチームを組織し、建築費に関する検証を行うとともに、他の関係部局においても設備や備品の確認を行う等、全庁挙げての専門的知見を生かしながら、おおむね3カ月、約6万項目について厳正な精査を行った。  具体的な精査のポイントは4点で、1点目は、公的単価への置きかえが可能な単価は置きかえを実施、2点目は、仕様が高級なもの、例えば会議室の天井に設置される指定銘木を県産材に置きかえた場合との差額の減額、3点目は、目的外またはPR性の高いもの、例えば屋上に設置される看板は補助対象外、4点目は、運営費と認められる雑誌の年間購読料等を補助対象外としたもので、これらを合計した約6億円を補助対象事業費から除外した旨の答弁がありました。  第3点は、今後のスポーツ振興についてであります。  このことについて一部の委員から、国体を開催したことを踏まえ、今後、アスリートの養成、県民が健康でスポーツに励む、県全体の健康度を上げるためのバックアップなどを期待しているが、これらについてどう考えるかとただしたのであります。  これに対し理事者から、県では、現在、新たなスポーツ推進計画を策定しているところであり、この計画に沿って関係部局が連携し来年度予算を計上しており、その財源としてスポーツ推進のための基金をつくるなど、組織、予算ともに推進体制を整えているところである。  今後は、県民が健康でスポーツに親しみ、分け隔てなくスポーツに参加できる機会の提供や多彩なスポーツ大会、イベントの開催を通じて交流促進や地域活性化に取り組み、スポーツ立県えひめの実現に向けて、市町や競技団体といった関係機関とも連携していきたい旨の答弁がありました。  このほか、テレワークの導入、職員のメンタル疾患の状況等、地域公共交通の維持・活性化、戦略的な情報発信、スポーツ機運の定着、えひめ国体・えひめ大会の経済効果などについても、論議があったことを付言いたします。  以上で報告を終わります。(拍手) ○(毛利修三議長) 次に、環境保健福祉委員長に報告を願います。 ○(徳永繁樹議員) 議長 ○(毛利修三議長) 徳永繁樹議員   〔徳永繁樹議員登壇〕 ○(徳永繁樹環境保健福祉委員長) (拍手)報告いたします。  当委員会に付託されました議案の審査結果は、お手元に配付されております委員会審査報告書のとおりでありまして、いずれも原案のとおり可決決定されました。  以下、審査の過程において論議された主な事項について、その概要を申し上げます。  まず第1点は、消防団員の確保等についてであります。  このことについて一部の委員から、消防団員の確保、車両や装備等の状況はどうかとただしたのであります。  これに対し理事者から、団員の確保については、機能別消防団員制度の全県への導入拡大に取り組むとともに、将来の担い手となる高校生への加入の呼びかけなどにより取り組んできたところであり、来年度は、自治体消防制度70周年に合わせ、団員確保の機運醸成に向けた県民大会の開催、事業所への個別訪問や中学生を対象とした体験学習など、新たな団員確保対策に取り組むこととしている。  消防団の車両や装備等については、市町が順次整備に取り組んでいるが、主要装備であるポンプ車については、平成27年時点で必要とされる台数220台を8%上回る239台が整備されており、今後とも国や自治総合センターなどによる補助制度等を活用しながら、装備のさらなる充実や詰所の耐震化等に積極的に取り組むよう市町に要請していきたい旨の答弁がありました。  第2点は、南海トラフ地震事前復興共同研究費についてであります。  このことについて一部の委員から、今回、新たに事前復興の共同研究に取り組むようであるが、具体的な内容及びスケジュールはどうかとただしたのであります。  これに対し理事者から、本事業は、研究員等が常駐する仮称宇和海沿岸地域防災減災研究センターを現地に設置し、愛媛大学や東京大学の研究者等が随時参画しながら研究を行うもので、災害リスク情報を一元管理するプラットホームシステムの構築、市町職員等の事前復興計画の立案能力を向上させるための図上訓練、住民の意向を反映した模擬避難訓練、将来の事前復興計画の立案に向けての課題の検討などに取り組むこととしている。来年度から3年間かけて順次研究に取り組み、事前復興計画策定のガイドラインを作成するとともに、研究成果を県内に普及、展開させるためのフォーラムを開催するほか、全国に向けても先進的な取り組みとして情報発信していきたい旨の答弁がありました。  第3点は、地域包括ケアシステム強化事業についてであります。  このことについて一部の委員から、地域包括ケアシステム強化事業の目的等はどうかとただしたのであります。  これに対し理事者から、地域包括ケアシステムの強化に向けて、元気なときからの社会参加の促進やリハビリ専門職等との連携が重要であり、介護予防と自立支援を一体的に推進しなければならない。  このため、医療技術大学と連携し、今治圏域をモデル地域として、行政や関係機関・団体、住民代表による推進組織を立ち上げるとともに、研修、個別相談、技術的助言などの支援により、住民に対する動機づけと介護予防に取り組む人材の育成を行い、その成果を生かして人材育成推進プログラムを開発し、他地域へ普及展開を図りたいと考えている旨の答弁がありました。  このほか、原子力災害発生時の円滑な避難に資するための取り組み、性暴力被害者支援センターの設置、発達障がい者への支援、ドクターヘリの効果的運航、ビッグデータを活用した健康づくりなどについても、論議があったことを付言いたします。  以上で報告を終わります。(拍手) ○(毛利修三議長) 次に、農林水産委員長に報告を願います。 ○(石川稔議員) 議長 ○(毛利修三議長) 石川稔議員   〔石川稔議員登壇〕 ○(石川稔農林水産委員長) (拍手)報告いたします。  当委員会に付託されました議案の審査結果は、お手元に配付されております委員会審査報告書のとおりでありまして、いずれも原案のとおり可決決定されました。  以下、審査の過程において論議された主な事項について、その概要を申し上げます。  まず第1点は、GAPの推進についてであります。  このことについて一部の委員から、昨年、県独自のGAP制度を創設しているが、その目的は何か。また、ほかのGAP制度とのすみ分けはどうかとただしたのであります。  これに対し理事者から、本制度は、他県GAP制度との差別化を図るため、既存の特別栽培農産物等認証制度の中で、昨年12月に創設したものである。目的は、一義的には2020年東京オリンピック・パラリンピックの食材調達基準に適合させるためであるが、加えて、グローバルGAPなど国際水準GAPへの今後のステップアップエコえひめ農産物の付加価値を高めることを目指している。  また、審査する項目や内容は、国際水準GAPとおおむね同じであるが、その達成水準はやや易しいレベルに設定しているほか、認証や審査に係る経費を無料とするなど、生産者が取得しやすいものとしている。取得後はさらに上位のグローバルGAPステップアップしてほしいと考えている旨の答弁がありました。  第2点は、CLTの需要拡大についてであります。  このことについて一部の委員から、CLTの需要拡大に向けた県の方針はどうかとただしたのであります。  これに対し理事者から、平成28年度までに全国で建築されたCLT建築物は95棟で、その内訳は、保有施設の見直しや長寿命化が進む公共施設が約3割、民間事業者によるものが約7割であり、今後、CLTの一層の需要拡大を図るためには、幅広い需要が見込まれる民間施設への支援が効果的と考えられる。  このため、当初予算では、民間事業者が建築する非住宅のCLT建築物への設計・建築に対する支援制度を創設するとともに、設計実務者不足に対処するため、設計マニュアルの作成や高度な実務者セミナーを開催し、人材の育成を図ることとしている。  加えて、一般住宅や公共建築物について、現在実施している木質化事業を拡充し、CLTを活用した場合は割り増し補助を行うこととしている旨の答弁がありました。  第3点は、大型ブリの生産技術開発と輸出についてであります。  このことについて一部の委員から、輸出を念頭に置いた大型ブリの生産技術の開発にあわせ、先般、海外プロモーションを行ったと聞くが、その状況はどうかとただしたのであります。  これに対し理事者から、近年、北米を初め海外では養殖ブリの需要が急速に伸びていることから、県では、外国人が好む脂が多く乗った10キロ程度の大型ブリの生産や鮮度保持の技術開発を進めるとともに、海外市場での販売促進に取り組んでいる。本年1月にアメリカロサンゼルスで行ったプロモーション活動では、県産ブリの品質の高さが評価され、中でも生臭さが抑えられたみかんブリは、これからの輸出商品として有望であるとの評価を得た。  一方で、生産コストの削減や特色ある商品づくりの重要性も感じており、県では、成熟抑制により養殖期間を短縮するなど生産コストの削減や、戦略的商品として大型ブリのみかんフィッシュづくりを進めるとともに、チルド輸送の実証試験やアメリカ東海岸への販路開拓にも取り組むこととしている旨の答弁がありました。  このほか、農林水産業の各分野における担い手対策、収入保険制度の普及推進、6次産業化活動支援事業、農地の集積状況、木材増産AI構築モデル事業などについても、論議があったことを付言いたします。  以上で報告を終わります。(拍手) ○(毛利修三議長) 次に、経済企業委員長に報告を願います。 ○(福羅浩一議員) 議長 ○(毛利修三議長) 福羅浩一議員   〔福羅浩一議員登壇〕 ○(福羅浩一経済企業委員長) (拍手)報告いたします。  当委員会に付託されました議案の審査結果は、お手元に配付されております委員会審査報告書のとおりでありまして、いずれも原案のとおり可決決定されました。  以下、審査の過程において論議された主な事項について、その概要を申し上げます。  まず第1点は、中核産業人材確保支援制度についてであります。  このことについて一部の委員から、対象となる県内外の大学生等や企業、保護者等への周知の時期や方法はどうかとただしたのであります。  これに対し理事者から、大学生の就職活動は3年生の3月1日から会社説明会が解禁されることから、3年生の夏から秋に本制度を周知することとし、企業に対しては市町や経済団体等を通じて周知を図るほか、約2万1,000社にパンフレットを送付することとしている。学生向けには、県内4大学、就職連携協定を締結している県外77大学、保護者3,200人に送付するとともに、大学が開催する就職セミナーに出向き本制度の周知を図るほか、新聞広告、県ホームページ、求人・移住総合情報サイト「あのこの愛媛」等も活用して周知徹底を図ることとしている旨の答弁がありました。  第2点は、東予東部圏域振興イベント実施事業についてであります。  このことについて一部の委員から、イベントの進捗状況はどうかとただしたのであります。  これに対し理事者から、当該イベントは東予アクティブライフの創造をコンセプトに、山などの豊かな自然で遊び、地元の技術力のある企業で仕事をするという、都会にはない魅力的なライフスタイルを県内外にアピールすることとしており、山の魅力、産業、祭りを含めた文化、風土を融合させたイベントとなるよう、昨年11月に設立された県、新居浜市、西条市、四国中央市及び地元経済団体等で構成する実行委員会において実施計画を策定しているところである。来年度は引き続きイベント本番に向けて準備を進めるとともに、機運醸成のため、プレイベントを開催したい旨の答弁がありました。  第3点は、県立新居浜病院の建てかえについてであります。  このことについて一部の委員から、県立新居浜病院整備事業を受注した特定建設工事共同企業体の代表である鹿島建設株式会社は、リニア中央新幹線の工事をめぐる一連の問題により、現在では入札参加資格が停止されているが、業者選定は適切に行われたのか、また、今後の事業実施に影響はないかとただしたのであります。  これに対し理事者から、事業者の選定については、リニア中央新幹線をめぐる動向に注視しながら、愛媛県建設工事入札参加資格停止措置要綱など関係法令等とも照らし合わせ、手続の途中で資格停止措置がとられた場合の対応も想定しつつ、公表している入札説明書等に基づき公平・公正に手続を進めたものである。今後の事業実施についても、契約書に基づき、事業者の責任において確実に履行されるものと認識しているが、県としても、各段階でモニタリングを実施するなど履行状況を確認し、適切な施工の管理、監督を行っていきたい旨の答弁がありました。  このほか、外国人観光客誘致推進事業、えひめAI・IoT推進コンソーシアム設置事業松山空港国際線LCC利用促進事業、発電工水施設の耐震化、病院事業未収金などについても、論議があったことを付言いたします。  以上で報告を終わります。(拍手) ○(毛利修三議長) 次に、建設委員長に報告を願います。 ○(松尾和久議員) 議長 ○(毛利修三議長) 松尾和久議員   〔松尾和久議員登壇〕 ○(松尾和久建設委員長) (拍手)報告いたします。  当委員会に付託されました議案の審査結果は、お手元に配付されております委員会審査報告書のとおりでありまして、いずれも原案のとおり可決決定されました。  以下、審査の過程において論議された主な事項について、その概要を申し上げます。  まず第1点は、木造住宅耐震化の促進についてであります。  このことについて一部の委員から、木造住宅の耐震化を促進するために、具体的にどのような取り組みを行うのかとただしたのであります。  これに対し理事者から、耐震改修工事の今年度実績は、1月末時点で前年の約1.5倍に伸びており、市町が実施する耐震診断技術者派遣事業に対する県の補助制度の導入などにより耐震診断が大幅に増加し、診断結果に危機意識を持った多くの住民が工事を実施したことが主な原因と分析している。県としては、引き続き戸別訪問等の普及啓発活動を行うとともに、診断申し込み手続の簡素化などによる申請者の負担軽減策を講じるなど、耐震診断を促進することとしている。  さらに、改修工事につなげるため、診断を受けた住宅所有者に直接耐震化を働きかけるとともに、建築業者への講習会の実施等、耐震化が促進される環境づくりにも努めたい旨の答弁がありました。  第2点は、交通事故抑止緊急対策事業についてであります。  このことについて一部の委員から、交通事故抑止緊急対策事業の具体的な取り組み内容はどうかとただしたのであります。  これに対し理事者から、当該事業は、平成30、31年度の2カ年で警察本部と連携して事業を実施するもので、警察本部の事故分析をもとに、交通死亡事故が多発している横断歩道、交差点付近等における安全対策として、運転者が認識しやすく注意喚起効果の高い交通安全施設の整備を行うものである。具体的には、警察本部が横断歩道や停止線、中央線を更新する箇所において、土木部がゼブラや外側線等の区画線を更新するほか、過去に交通事故が発生したカーブ区間への自発光式視線誘導標の設置や、交通事故の発生が懸念される交差点部において道路照明灯を設置することとしている旨の答弁がありました。  第3点は、水害リスクマップの整備についてであります。  このことについて一部の委員から、新たに作成する水害リスクマップは、既存の浸水想定区域図とどう違うのか。また、どのような形で情報提供するのかとただしたのであります。  これに対し理事者から、浸水想定区域図は、最大規模の降雨により県下主要河川が氾濫した場合に想定される浸水区域や水深、浸水時間を図化したものであるのに対し、水害リスクマップは、中小河川で被害が多く発生した昨年の九州北部豪雨を教訓に、過去の浸水実績や重要水防箇所、土砂や流木による氾濫危険箇所等、現存資料をもとに県下全域のリスク情報を面的にまとめるものである。  マップについては、電子データで市町に提供するとともに、県のホームページでも公表するほか、使用方法等を解説したチラシを自主防災組織や減災対策協議会等で配布することで県民の防災意識の醸成を図っていきたい旨の答弁がありました。  このほか、道路の防災・減災対策の推進、自転車走行環境整備の取り組み、都市緑地法等の改正に伴う関係条例の改正などについても、論議があったことを付言いたします。  最後に、請願について申し上げます。
     当委員会に付託されました請願1件については、願意を満たすことができないとして不採択と決定いたしました。  以上で報告を終わります。(拍手) ○(毛利修三議長) 次に、文教警察委員長に報告を願います。 ○(梶谷大治議員) 議長 ○(毛利修三議長) 梶谷大治議員   〔梶谷大治議員登壇〕 ○(梶谷大治文教警察委員長) (拍手)報告をいたします。  当委員会に付託されました議案の審査結果は、お手元に配付されております委員会審査報告書のとおりでありまして、いずれも原案のとおり可決決定されました。  以下、審査の過程において論議された主な事項について、その概要を申し上げます。  まず第1点は、特別支援学校のエアコン整備についてであります。  このことについて一部の委員から、特別支援学校空調設備整備事業により、全教室にエアコンが設置されることになるのか。また、ことしの夏に間に合うよう整備を進めてほしいが、予定はどうかとただしたのであります。  これに対し理事者から、これまで体調管理の困難な児童生徒が在籍する教室への設置を優先し、肢体不自由特別支援学校の全教室や、それ以外の学校の重複障がいのある児童生徒が在籍する教室、寄宿舎等に整備してきたが、夏場の気温上昇など昨今の厳しい環境を踏まえ、全ての特別支援学校の普通教室及び特別教室へエアコンを整備することとした。  設置に当たっては、電気工事を伴うことや、騒音や粉じん等の影響を考慮し、授業に支障のないスケジュールとする必要があることから、ことしの夏に間に合わせることは困難と考えているが、30年度末には、教室への設置率は100%となる予定である旨の答弁がありました。  第2点は、学校問題の解決支援に向けた弁護士の活用についてであります。  このことについて一部の委員から、弁護士をどのように活用し、どのような効果を期待しているのかとただしたのであります。  これに対し理事者から、県教育委員会では、諸問題の解決が困難と認められる場合、学校の要請に応じて、弁護士や警察関係者等で構成する学校トラブルサポートチームを派遣してきたが、派遣が増加傾向にあり、早期に対応すればスムーズに事態を収拾できるケースもあることから、ささいな案件でも日常的に弁護士から助言を受けられる体制を整備することとした。  相談内容は、いじめや児童虐待、学校に対する度を越した要求、学校内の事故に関する補償等の問題などを想定しており、法に基づく助言を受けることで、早期の解決が期待されるとともに、教員の働き方改革にも資するものと考えている旨の答弁がありました。  第3点は、警察署の耐震化についてであります。  このことについて一部の委員から、松山東警察署の具体的な整備計画はどうかとただしたのであります。  これに対し理事者から、平成30年度から2カ年で設計調査を行い、32年度からの5カ年で各種工事を進めていくこととしており、新庁舎での業務開始は35年2月頃を見込んでいる。整備概要としては、敷地西側の駐車場に新庁舎を建設し、現庁舎解体後の跡地に車庫と屋外平面駐車場を整備する予定であり、既存の車庫、道場棟は継続して活用することとしている。  また、建てかえに当たり、警察本部の自動車警ら隊や機動捜査隊など実動部隊を移転させることで、事案の抑制、初動対応能力の向上を図りたい旨の答弁がありました。  このほか、英語力向上の取り組み、部活動指導員の配置、交通事故抑止緊急対策事業、スクールサポーター制度などについても、論議があったことを付言いたします。  以上で報告を終わります。(拍手) ○(毛利修三議長) 次に、県議会議員定数等調査特別委員長に報告を願います。 ○(中畑保一議員) 議長 ○(毛利修三議長) 中畑保一議員   〔中畑保一議員登壇〕 ○(中畑保一県議会議員定数等調査特別委員長) (拍手)報告をいたします。  県議会議員の定数等について調査を付託されました当委員会は、平成28年6月21日に設置されて以来、同年10月に発表された平成27年国勢調査の人口確定値をもとに、地方自治法等関係規定との整合性はもとより、過去の本県議会における議員定数等に係る協議、審査の状況や他県の状況等を踏まえ、これまで7回にわたり慎重に検討を重ねてきたところであります。  その結果、結論から申し上げますと、次回一般選挙における総定数、選挙区割り及び選挙区別定数とも現行のとおりとすることに決定をいたしました。  以下、検討の過程において論議された主な事項について、その概要を申し上げます。  まず、総定数についてであります。  これについては、県議会議員は、県民の意見を県政に反映させることが使命であり、少子高齢化や人口減少など多くの課題を抱える本県においては、県の果たすべき役割が大きくなるにつれ県議会議員の役割も大きくなると想定されることから、効果的な政策立案のためには現行定数を維持する必要があること。本県の県議会議員1人当たり人口は2万9,474人と、人口や財政規模等が同規模の他県と同程度であり、また、四国内では最も多いことから、本県の議員定数がとりたてて多くはないこと。県内の市町議会で定数削減の努力をしていることは無視できないが、定数を削減すると県議会議員の責務を果たす機能の低下につながることにも留意する必要があり、本県の議員定数は他県と比較してもバランスを欠いていないことから、現定数を削減する必要までは認められないことなどから、定数は削減せずに現行のとおりとすべきとの意見が出されました。  次に、選挙区割りと選挙区別定数についてであります。  これについては、現在の選挙区において公職選挙法の選挙区ルールに適合しない選挙区はなく、議員1人当たりの人口の最大較差についても、西予市選挙区の3万8,919人と南宇和郡選挙区の2万1,902人の較差1.777倍におさまっていること。南予地域においては、議員1人当たりの選挙区面積が他地域よりも広く、地域の声をしっかり把握するためには現定数を維持することが必要であること。一方で、都市部においては、多様な意見を丁寧に拾い上げるために一定程度の定数を維持することが必要であること。昨年10月に実施された第48回衆議院議員総選挙において選挙区割りが変更されたが、有権者の戸惑いの声も多く聞かれたところであり、いたずらに変更することは混乱を招くおそれがあることなどから、現行の選挙区割りと選挙区別定数のとおりとすべきとの意見が出されました。  このため、総定数、選挙区割り及び選挙区別定数ともに全会一致で、現行のとおりとすることを決定いたしました。  なお、その議論の中で、国会議員と役割が異なる県議会議員の定数については、単に人口比例や簡素・合理化の観点から議論すべきではない。県議会議員の役割の重要性と必要となる定数の考え方については、県民に十分説明して理解を得る努力が必要。県議会議員は、住民の声と真摯に向き合い、現場に足を運ぶことが求められており、議員一人一人が住民とのかけ橋となる重要な存在であるべきなどの意見があったことを付言いたします。  以上で報告を終わります。(拍手) ○(毛利修三議長) 以上で各委員長の報告を終わりました。   ――――――――――――――――― ○(毛利修三議長) お諮りいたします。  各委員長報告に対する質疑を省略することに賛成の議員は、起立を願います。   〔賛成者起立〕 ○(毛利修三議長) 起立多数。着席を願います。  起立多数と認め、そのとおり決定いたします。   ――――――――――――――――― ○(毛利修三議長) お諮りいたします。  知事から、定第68号議案愛媛県監査委員の選任につき同意を求めることについてが提出されましたので、日程を変更追加して、上程付議することに異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○(毛利修三議長) 異議ないものと認め、そのとおり決定いたします。  知事の説明を求めます。   〔中村時広知事登壇〕 ○(中村時広知事) ただいま上程されました議案について説明申し上げます。  県議会議員から選任されておりました監査委員三宅浩正氏が本年3月18日をもって辞任されましたので、新たに梶谷大治氏を選任したいと存じます。  以上、適切な議決をよろしくお願いいたします。 ○(毛利修三議長) お諮りいたします。  本件に対する質疑及び委員会付託は省略することに賛成の議員は、起立を願います。   〔賛成者起立〕 ○(毛利修三議長) 起立多数。着席を願います。  起立多数と認め、そのとおり決定いたします。   ――――――――――――――――― ○(毛利修三議長) お諮りいたします。  鈴木俊広議員から、議発第8号議案愛媛県議会委員会条例の一部を改正する条例ないし議発第10号議案、福田剛議員から、議発第11号議案森友学園公文書改ざんは民主政治の根幹を揺るがすものであり、佐川前理財局長等の証人喚問を行い、真相究明を求める意見書が提出されましたので、日程を変更追加して、一括上程付議することに異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○(毛利修三議長) 異議ないものと認め、そのとおり決定いたします。  お諮りいたします。  議発第8号議案ないし議発第10号議案は、お手元に配付のとおりでありますので、以上の議案に対する説明は省略することとし、議発第11号議案の説明に移ることに異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○(毛利修三議長) 異議ないものと認め、そのとおり決定いたします。  提出者福田剛議員の説明を求めます。   〔福田剛議員登壇〕 ○(福田剛議員) (拍手)うそつきは泥棒の始まりです。佐川宣寿前国税庁長官、1年前は森友問題の土地に関する一応責任者、理財局長でした。彼は、国会答弁の中で、記録は廃棄しました、価格の交渉はしていませんという、今月頭、3月2日の朝日新聞の大きなスクープ森友文書改ざんか、その記事によって、今となってはうそだとわかっています。国会への虚偽答弁ですから、実は森友学園とのその当時の交渉は迫田英典さんが理財局長でした。彼も1年間理財局長やった後は国税庁長官をやって、今は退任をして民間に顧問として入っています。  そして、なぜうそをつかなければいけなかったのか。虚偽答弁をしなければいけなかったのか。それは1年前、2月17日、当時民進党の福島議員から質問されたことによって、安倍晋三首相が、もし私や妻が森友に関係していれば、総理大臣はもちろん、国会議員もやめることははっきり申し上げたいと国会で答弁をしたことによる大きなそごが、国会答弁と記録文書のそごが発生したことに気づいた財務省の方々が、国会で追及されて提出された公文書を書きかえ、いや改ざんされたのだと思っています。良識ある財務官僚の方々はとうとい命を落としてまで汚い仕事をさせられた、そのように遺書が書かれてあったと報道にも書かれています。  そのような人の良識を大きくゆがめなければいけない、そのような状況になぜならないといけないのか。上司というものは、往々にして不用意に、不用意に発言します。その不用意な軽口とでも言ったらいいのか、そういったことで右往左往するのは、いわゆる真面目な、真面目な人たちです。それは恐らく日本人にも通じる良識かもしれません。  その公文書改ざんによる今まさに参議院予算委員会が国会では開かれています。佐川宣寿その当時の理財局長の証人喚問だけでは終わりません。だって、彼はそのときは全く関係なかったんですよ。迫田英典さん、そして安倍昭恵さん、そして安倍昭恵さんの、首相夫人づきの政府職員である谷査恵子さん、もちろん安倍晋三さんもかかわっていたんじゃないか、そのように思われています。そのような方々の証人喚問を絶対するべきですし、また、この愛媛県、私の住んでいる地元今治は、加計学園の獣医学部の問題も丁寧に説明する丁寧に説明すると言いながら、一切文書は出てきていません。  そのような事態をなぜ私たちは許しているのか。この愛媛から、この愛媛県議会から声を上げ、そして証人喚問を求められた方は素直に出てくる。そのような当たり前の、普通の人が考えるそういったことをこの愛媛県議会でぜひとも皆さん、全会一致で可決していただきたい。そして、それができないのであれば、内閣総辞職をするべきだと、国民の一人として、主権者の一人として思うことをもって意見書を提案します。ぜひ御賛同をお願いいたします。(拍手) ○(毛利修三議長) お諮りいたします。  以上の議案に対する質疑及び委員会付託は省略することに賛成の議員は、起立を願います。   〔賛成者起立〕 ○(毛利修三議長) 起立多数。着席を願います。  起立多数と認め、そのとおり決定いたします。   ――――――――――――――――― ○(毛利修三議長) これから、定第6号議案平成30年度愛媛県一般会計予算ないし定第67号議案、愛媛県会議員の定数等について及び請願並びに定第68号議案及び議発第8号議案ないし議発第11号議案を一括議題とし、討論を行います。 ○(武井多佳子議員) 議長 ○(毛利修三議長) 武井多佳子議員   〔武井多佳子議員登壇〕 ○(武井多佳子議員) (拍手)ネットワーク市民の窓武井多佳子でございます。  反対討論を行います。  まず、定第6号平成30年度愛媛県一般会計予算について。  時代は少子高齢人口減少社会へ急速に進み、私たちの想像を超えるほど大きく変化しています。愛媛県の高齢化率は31%、約3人に1人が65歳以上の高齢者です。団塊世代が75歳を迎える2025年も目前です。このような時代を背景に、JR松山駅付近連続立体交差事業や山鳥坂ダムなど何十年も前に計画された大型公共事業は、エネルギーや自然環境、財政、費用対効果など幅広い観点から持続可能性に照らして、その必要性を見直す時期にあると考えます。  今、全国の自治体で右肩上がりを前提に建てた公共施設が縮小、廃止も視野に入れた厳しい選択に迫られています。インフラやプラントも同様、維持更新への精査が求められています。  愛媛県では、えひめ国体を冠に掲げて、JR高架事業を推し進めてきましたが、昨年、事業採択後10年が経過し、再評価が行われました。完成年度が2024年度へ延び、事業費は386億円から484億円にふえ、B/Cが1.55から1.03へ下がりました。四国新幹線誘致に向けた動きも始まり、その整合性をどう図るのか、新たな課題も見えています。一度始めた公共事業も柔軟に見直すという発想の転換を求めて、この予算に反対いたします。  次に、定第25号平成29年度愛媛県一般会計補正予算第8号について。  今治新都市中核施設整備費補助金は、国家戦略特区における選定過程の情報開示が不十分なままで、公正・公平性を確認できず、2018年開学ありきで進められていることは問題と考えます。このたび森友学園への国有地売却に関する公文書改ざんが急浮上し、安倍政権への不信が募る中、加計学園においても、文科省の総理の御意向記録文書への疑念も深まっています。  さて、今議会において、この獣医学部建設費に13億9,832万円を補助することに対し、愛媛県の説明責任が尽くされたとは思えません。職員が業務の一環として図面や積算を精査して補助金の妥当性を図ったのですから、資料を出して詳細に説明するのは当然のことと考えます。とりわけ将来に何らかの形で使うというBSL3の施設の安全性に関する県民の懸念に答える責任は大きいと考えます。  公益性として、若者の定着と地域経済の活性化を繰り返し強調されましたが、どう検証されるのでしょうか。また、卒業生の職域や特定地域への就労を義務づけることができるのでしょうか。  我が国では、7人に1人の子供が貧困状態にあり、さらに学費の高騰で多額の奨学金を背負う子供たちがふえています。この切実な実態を最も理解しているはずの県と今治市は、なぜ公立大学の設置に向けて努力しなかったのか納得できません。残された課題に対する今後の誠意ある対応を求め、この予算に反対します。  最後に、定第56号愛媛県学校職員の定数条例の一部を改正する条例に反対します。  先日、松山市教育委員会における2017年6月の調査で、おおむね月80時間超の時間外労働、過労死ラインを超える職員が20%いたと報告されました。何と5人に1人の割合です。全国的に教員の長時間労働が問題となっています。県教委に伺いますと、時間外労働について県下の実態が十分に把握できていない状況です。当初予算には新規事業としてスクール・サポート・スタッフ配置事業や部活動の指導員配置促進事業が上がっていますが、急ぐべきは、労働環境の改善が優先です。この事業の効果を含め、改善が見えない段階で一律に定数削減するのは拙速過ぎると考え、反対をいたします。  以上で反対討論を終わります。
     議員の皆様の御賛同をよろしくお願いいたします。(拍手) ○(毛利修三議長) 討論を続けます。 ○(高山康人議員) 議長 ○(毛利修三議長) 高山康人議員   〔高山康人議員登壇〕 ○(高山康人議員) (拍手)定第25号議案平成29年度一般会計補正予算について、賛成の立場から討論をさせていただきます。  今回の補正予算に、今治新都市中核施設整備に対する今治市への財政支援が盛り込まれておりますが、本会議等での議論を見ても、何ら問題ないことは明らかであります。  現在、国会では森友学園問題が再燃しており、この加計学園による獣医学部新設についても、一部の週刊誌が便乗して再び問題化しようとする動きも出ておりますが、そもそも全く別次元の話であり、獣医学部新設は国家戦略特区制度による手続を経た上で特区認定を受け、文部科学省の学部の設置許可を受けて進められているものであります。  本会議や委員会を通じて理事者側から説明があったとおり、今回の今治市への財政支援は、昨年11月、市側からの正式な支援要請を受け、県と市が共同で規制緩和に取り組んできた経緯や今治新都市開発整備における取り決め、他県の事例などを踏まえ、県内部において検討を重ねた上で計上されたものであります。  今治市の活性化はもとより、県にとっても、慢性的に不足している公務員獣医師等の安定確保や、先日、香川県で発生した鳥インフルエンザを初め、人獣共通感染症に対する迅速な水際対策の強化、先端ライフサイエンス企業の県内集積などにつながるものと期待をされているほか、事業費につきましても、今治市が設置した第三者機関において、各委員の専門的見地から客観的かつ公平・公正な立場から厳正な審査が行われるとともに、県においても、今治市と協調し、全庁挙げての専門的知見も生かした徹底的な精査が尽くされており、私自身、補助の妥当性、公益性に何ら問題ないと考えております。  大学側では、昨年11月に設置許可を受けて以降、学生の募集や入学試験を行い、獣医学科では定員を大きく上回る学生が受験をし、現在、目の前に迫った開学に向け、教材や図書の搬入、スタッフの研修など、学生を迎えるための最終準備が行われていると聞いております。  今我々にとって重要なことは、今治でこれから新たに始まる学生生活に向け希望に胸を膨らませている新入生の皆さんを温かく迎えるとともに、この獣医学部を生かした愛媛ならではの地方創生の実現に向け、前向きな議論をしていくことであると、私は思っております。  議員各位の良識ある御判断をお願い申し上げ、賛成討論といたします。(拍手) ○(毛利修三議長) 討論を続けます。 ○(田中克彦議員) 議長 ○(毛利修三議長) 田中克彦議員   〔田中克彦議員登壇〕 ○(田中克彦議員) (拍手)日本共産党の田中克彦です。  定第25号議案平成29年度2月補正予算案、特に今治新都市中核施設整備費補助金、学校法人加計学園への13億9,832万1,000円の財政支援に反対の立場から討論を行います。  加計学園への財政支援、補助金に反対する理由のまず1点目は、安倍首相自身が議長を務める国家戦略特区への申請から事業者決定に至る過程、文部科学省の認可に至る過程とも行政がゆがめられた可能性が残されており、逆に、極めてその可能性が濃厚になってきていると言わざるを得ないことであります。  国家戦略特区ワーキンググループに加計学園関係者が出席していたにもかかわらず、内閣府が作成した議事要旨では隠されていたこと、文部科学省の内部文書を官房長官は怪文書呼ばわりしていましたが、文科省に保存されていたことなど、余りにも不透明な部分が残されたままとなっています。既存の獣医師養成でない構想が具体化、既存大学では対応が困難など、いわゆる閣議決定された4条件をクリアしているとは言えません。  今回の森友学園に係る公文書改ざん事件の発覚を見ますと、平成30年4月開学を大前提に逆算して最短のスケジュールを作成し共有いただきたい、官邸の最高レベルが言っていることなどの内部文書について、今さらながらに信憑性を帯びてくると思うのは私だけではないと思います。そして、内部文書の存在について証言された前川前文部科学次官が、行政がゆがめられたと発言していることは、極めて重いものだと言わなければなりません。  2点目は、県としても情報公開と説明責任を尽くされたとは思いません。  昨年末、国家戦略特区ワーキンググループの議事録などの公開を、私は内閣府地方創生推進事務局参事官補佐に求めました。県が、国などとの率直な意見交換や、今後の事務に支障が生じるおそれのあるものは公開しないと言われていることを説明した上で、国として、県が情報開示すれば何か支障があるのかと問いましたが、支障があるとは言いませんでした。言えるはずもありませんが。確かに、国が説明すべきことではありますが、安倍政権の隠蔽体質がいよいよ明らかになってきているわけですから、ぜひ首相官邸での協議内容、ワーキンググループでの加計学園関係者の発言を初め、県民が求める情報を県の積極的な判断で開示していただきたいと願っておりますが、まだ実ってはおりません。  また、大学施設の図面も開示をされず、県が精査した内容についても、残念ですが詳細は明らかにはされておりません。  総務企画国体委員会では、委員の質疑に対し大学の現地調査を行う必要性は理事者も認めておられます。それなら、議会としての現地調査を行ってから補助の判断を行うことにすればいいのではないでしょうか。2月補正に計上された理由として、今治市からの要請に応えるためなどとされておりますが、県民への十分な説明が行われたとお考えでしょうか。  加計学園の大学施設が建設された千葉県銚子市では、地域経済の活性化になると建設費補助を皮切りに支援を行いましたが、現状では、活性化どころか市財政は厳しい状況に追い込まれているとお聞きします。全国的にも、大学を誘致した自治体で全てが成功しているとは言えません。県民の皆さんに約31億円を負担いただくことへの十分な説明になっているとは思えません。  3点目、今治市民の不安も払拭できたとは言えません。  学園への土地無償譲渡に始まり、瞬く間に巨額の財政支援が決まり、しかも市民説明会の開催は2回にとどまっています。バイオセーフティーレベル3の施設が建設されているにもかかわらず、どういった研究をするのかを含め、その安全性について市民の不安は払拭されておりません。  獣医師を目指し入学されてくる方に何の罪もありません。しかし、その獣医師を目指す若者の未来にかかわる問題でもあります。補助については撤回すべきと考えます。県民の行政への信頼を失墜させ、隠蔽や捏造体質があらわになってきた安倍政権にかわり、どうか知事が先頭に立って情報開示、県民への理解を広げていただくために力を尽くしていただきたいと切に願い、そのことを強調して、討論を終わらせていただきます。  御清聴ありがとうございました。(拍手) ○(毛利修三議長) 討論を続けます。 ○(黒川洋介議員) 議長 ○(毛利修三議長) 黒川洋介議員   〔黒川洋介議員登壇〕 ○(黒川洋介議員) (拍手)自民党志士の会黒川洋介です。  定第25号議案平成29年度一般会計補正予算について、賛成の立場から討論いたします。  今回の2月補正予算案に今治新都市中核施設整備費補助金が計上されておりますが、本県の将来のため必要不可欠な予算であると考えます。  御案内のとおり、獣医学部の誘致につきましては、学園都市構想を掲げ、40年来の悲願として高等教育機関の誘致に取り組んできた今治市と県が、10年以上にわたり一緒になって構造改革特区提案により厚い岩盤規制に立ち向かってきたものであります。  反対する方々は、今回の件について、唐突に話が持ち上がったかのように批判しますが、我々県議会も平成25年9月議会において、獣医師養成系大学の設置に関する規制緩和を求める意見書を全会一致で採択するなど、市や県と一体となって取り組んできております。行政プロセスをゆがめて推進することなどあり得ないことは、これまでの経緯を見ても明らかであります。  国家戦略特区制度によって悲願がようやく実現しようとしたやさき、国会では、安倍首相と学校法人の理事長が長年の友人であるという理由だけで政争の具にされてしまい、公務員獣医師が不足している地方の窮状を全く顧みない不毛な論争が繰り返される現状に、失望と憤りを禁じ得ません。  先日は、香川県において四国で初めてとなる鳥インフルエンザが発生し、懸念されていた危機が現実化する中、獣医学部の研究施設が危険であるなどと根拠もなく不安をあおっており、本末転倒であるばかりか、もはや特区のプロセスとは無関係であります。  申し上げるまでもなく、今回問題視されているのは、事業主体決定の経緯など国サイドの話であり、疑念がある点については国会においてしっかりと審議し、国民の理解が得られるよう政府は丁寧な説明に努めるべきと思いますが、県におかれては、県情報公開条例に基づき、獣医学部誘致に関する経緯や事業費精査のプロセスなど可能な限り情報をオープンにし、丁寧な説明に努めており、県は説明責任を果たしていると認識をいたしております。  私は、今回の補助は、未来の愛媛への投資と考えております。来月の開学に向けあらゆる準備が進められている中、県議会において議論すべきは、国における疑念や補助の先延ばしなど目先の話ではなく、人口減少が続く本県において、将来を見据え、今回誘致した獣医学部を核として、今治市とともにどのように地域活性化を図っていくか、そのためには何が必要かというような建設的な議論であることを強調し、私の賛成討論を終わります。  御清聴ありがとうございました。(拍手) ○(毛利修三議長) 以上で討論を終局し、表決を行います。  まず、定第6号議案平成30年度愛媛県一般会計予算、定第8号議案、定第36号議案、定第56号議案及び定第64号議案を一括議題とし、以上の議案をいずれも原案のとおり可決決定することに賛成の議員は、起立を願います。   〔賛成者起立〕 ○(毛利修三議長) 起立多数。着席を願います。  起立多数と認めます。  よって以上の議案は、いずれも原案のとおり可決決定いたしました。  次に、定第7号議案平成30年度愛媛県災害救助基金特別会計予算、定第9号議案ないし定第23号議案、定第26号議案ないし定第29号議案、定第31号議案ないし定第35号議案、定第37号議案ないし定第55号議案、定第57号議案ないし定第63号議案、定第66号議案及び定第67号議案を一括議題とし、以上の議案をいずれも原案のとおり可決決定することに賛成の議員は、起立を願います。   〔賛成者起立〕 ○(毛利修三議長) 全員起立。着席を願います。  全員起立と認めます。  よって以上の議案は、いずれも原案のとおり可決決定いたしました。  次に、定第24号議案平成30年度愛媛県病院事業会計予算、定第30号議案及び定第65号議案を一括議題とし、以上の議案をいずれも原案のとおり可決決定することに賛成の議員は、起立を願います。   〔賛成者起立〕 ○(毛利修三議長) 起立多数。着席願います。  起立多数と認めます。  よって以上の議案は、いずれも原案のとおり可決決定いたしました。  次に、定第25号議案平成29年度愛媛県一般会計補正予算を議題とし、本件を原案のとおり可決決定することに賛成の議員は、起立を願います。   〔賛成者起立〕 ○(毛利修三議長) 起立多数。着席を願います。  起立多数と認めます。  よって本件は、原案のとおり可決決定いたしました。  次に、愛媛県議会議員の定数等についてを議題とし、本件を委員長報告のとおり決定することに賛成の議員は、起立を願います。   〔賛成者起立〕 ○(毛利修三議長) 全員起立。着席を願います。  全員起立と認めます。  よって本件は、委員長報告のとおり決定いたしました。  次に、請願第128号JR松山駅付近連続立体交差事業の見直しを求めることについてを議題といたします。  本件に対する委員長報告は不採択であります。  本件を委員長報告のとおり決定することに賛成の議員は、起立を願います。   〔賛成者起立〕 ○(毛利修三議長) 起立多数。着席を願います。  起立多数と認めます。  よって本件は、委員長報告のとおり決定いたしました。   〔梶谷大治議員 除斥、退場〕   〔退場する者あり〕   ――――――――――――――――― ○(毛利修三議長) 次に、定第68号議案愛媛県監査委員の選任につき同意を求めることについてを議題とし、本件を同意することに賛成の議員は、起立を願います。   〔賛成者起立〕 ○(毛利修三議長) 全員起立。着席を願います。  全員起立と認めます。  よって本件は、同意することに決定いたしました。   ―――――――――――――――――   〔梶谷大治議員 入場、着席〕   〔入場する者あり〕 ○(毛利修三議長) 次に、議発第8号議案愛媛県議会委員会条例の一部を改正する条例及び議発第9号議案を一括議題とし、以上の議案をいずれも原案のとおり可決決定することに賛成の議員は、起立を願います。   〔賛成者起立〕 ○(毛利修三議長) 全員起立。着席を願います。  全員起立と認めます。  よって以上の議案は、いずれも原案のとおり可決決定いたしました。  次に、議発第10号議案2025年国際博覧会の大阪・関西への誘致に関する決議を議題とし、本件を原案のとおり可決決定することに賛成の議員は、起立を願います。   〔賛成者起立〕 ○(毛利修三議長) 起立多数。着席を願います。  起立多数と認めます。  よって本件は、原案のとおり可決決定いたしました。  次に、議発第11号議案森友学園公文書改ざんは民主政治の根幹を揺るがすものであり、佐川前理財局長等の証人喚問を行い、真相究明を求める意見書を議題とし、本件を原案のとおり可決決定することに賛成の議員は、起立を願います。
      〔賛成者起立〕 ○(毛利修三議長) 起立少数。着席を願います。  起立少数と認めます。  よって本件は、否決されました。   ――――――――――――――――― ○(毛利修三議長) お諮りいたします。  お手元に配付のとおり、各委員長から継続調査承認要求書の提出がありましたので、これを承認することに異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○(毛利修三議長) 異議ないものと認め、そのとおり決定いたします。   ――――――――――――――――― ○(毛利修三議長) お諮りいたします。  この際、日程に追加して、議員派遣についてを議題とし、本件をお手元に配付のとおり決定することに賛成の議員は、起立を願います。   〔賛成者起立〕 ○(毛利修三議長) 起立多数。着席を願います。  起立多数と認めます。  よって本件は、お手元に配付のとおり決定いたしました。   ――――――――――――――――― ○(毛利修三議長) 議事の都合により、副議長と交代いたします。   〔議長退場、副議長議長席に着く〕 ○(渡部浩副議長) お諮りいたします。  ただいま毛利修三議長から、辞職願が提出されましたので、日程に追加して、議長辞職の件を上程付議することに異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○(渡部浩副議長) 異議ないものと認め、そのとおり決定いたします。  辞職願を事務局長に朗読させます。   〔事務局長朗読〕                    辞  職  願  このたび一身上の都合により、愛媛県議会議長を辞職したいので、許可されるようお願いいたします。  平成30年3月19日          愛媛県議会議長 毛利修三  愛媛県議会副議長 渡部浩 殿 ○(渡部浩副議長) これから表決を行います。  議長辞職の件を議題とし、本件を願いのとおり許可することに賛成の議員は、起立を願います。   〔賛成者起立〕 ○(渡部浩副議長) 起立多数。着席を願います。  起立多数と認めます。  よって本件は、願いのとおり許可することに決定いたしました。   ――――――――――――――――― ○(渡部浩副議長) 毛利修三前議長から挨拶があります。   〔毛利修三前議長 入場、登壇〕 ○(毛利修三前議長) 議長を辞任するに当たりまして、一言御挨拶を申し上げます。  昨年の2月定例県議会におきまして、愛媛県議会議長の職につかせていただきました。以来今日まで、議員各位の温かい御支援と御協力を賜り、また、中村知事初め理事者の皆様方、さらには県民の皆様方の深い御理解と御支援をいただき、その職責を全うすることができました。ここに深く感謝を申し上げます。  また、昨年の7月からは、全国都道府県議会議長会の副会長も務めさせていただき、微力ながら地方の声を政府、国会へ提言していくことに全力で取り組むことができました。これも皆様方の御支援、御理解のたまものと大変ありがたく思っております。  さて、私の在任期間を振り返ってみますと、最も記憶に残っておりますのは、何と申しましても64年ぶり、本県単独開催となった愛顔つなぐえひめ国体、そして本県で初めて開催されたえひめ大会でございます。  爽やかな秋晴れのもと、9月30日の国体開会式には、天皇皇后両陛下を24年ぶりに本県にお迎えすることができました。両陛下の御来県に当たっては、多くの県民が奉迎の列をつくり、その数は3日間で10万人にも上ったと聞いております。両陛下の御来県を心から歓迎したいとの県民の熱い気持ちは両陛下のお心にも必ずや届いたことと思います。私も県議会議長として、両陛下を初め皇族の方々に、もったいなくも11日間、知事とともに随従をさせていただきましたことは、生涯忘れ得ぬ大変光栄な思い出でございます。  国体の結果は惜しくも天皇杯、皇后杯の獲得には至りませんでしたが、えひめ国体・えひめ大会を通して選手たちの爽やかで、最後まで諦めない全力でプレーする姿は、多くの人々にスポーツの楽しさと感動を与え、まさにスポーツを見る、応援する、支援する楽しさを県民が実感したすばらしいえひめ国体・えひめ大会であったと思います。  また、今回のえひめ国体・えひめ大会成功の裏には、平成12年の国体の誘致決議から始まり、施設整備や選手強化、移動手段、受け入れ体制の整備など、長く大変な道のりがあったと思います。開催を成功へと導かれた大亀体育協会会長、そして中村知事の御功績に改めて敬意を表しますとともに、その他関係者の皆様方の大変な御苦労に対して感謝を申し上げたいと思います。  そのほかでは、昨年5月、当時の山本公一環境大臣と塩崎恭久厚生労働大臣の地元選出両大臣、また、各省大臣に県の重要課題を直接聞いていただき要望できたことや、ことし1月の経済交流ミッションでカンボジア、ベトナムに知事とともに訪問し、現地では、政府関係者、日本人会の方々から心温まる歓迎を受けたほか、包括協定締結調印式や本県の魅力を紹介する愛媛PRプロモーション、トップセールスなどの貴重な機会に立ち会うことができましたことも強く印象に残っております。  申し上げるまでもなく、今、本県が喫緊に取り組まなければならない課題は、人口減少問題、地域活性化対策、防災・減災対策と山積しております。私は議長として、その課題一つ一つに、議会内の各会派の皆さんとはもちろん、理事者の皆さんとも風通しよく議論を重ね、至りませんでしたが、誠実に精いっぱい全力で取り組んでまいりました。  私は今後も一議員として、微力ではありますが、県政を取り巻く諸課題への対応、県政の進展、議会の活性化に向けて努力をさせていただきます。皆様方には、これまで同様御指導を賜りますようお願いを申し上げます。  最後に、終始私を支えていただきました渡部副議長、また、陰ながら支えていただきました内田事務局長を初め議会事務局職員の皆さんに心から感謝を申し上げまして、辞任の御挨拶とさせていただきます。  本当にありがとうございました。(拍手)   ――――――――――――――――― ○(渡部浩副議長) お諮りいたします。  ただいま議長が欠員になりましたので、この際、日程に追加して、議長選挙を行うことに異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○(渡部浩副議長) 異議ないものと認め、そのとおり決定いたします。  これから議長選挙を行います。  なお、選挙は単記無記名投票をもって行います。  次に、立会人として森高康行議員、中畑保一議員、横田弘之議員、村上要議員、笹岡博之議員を指名いたします。  お手元に配付の白色の議長選挙用投票用紙に被選挙人の氏名を記入願います。   〔被選挙人の氏名記入〕 ○(渡部浩副議長) 次に、立会人は立会人席まで参集願います。   〔立会人所定の席に着く〕 ○(渡部浩副議長) ただいまから投票を行います。  お手元の投票整理番号票を持参の上、1番から順次速やかに投票を願います。   〔投   票〕 ○(渡部浩副議長) 投票漏れはありませんか。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○(渡部浩副議長) 投票漏れなしと認めます。  開票を行います。   〔開   票〕 ○(渡部浩副議長) 選挙の結果を報告いたします。  投票総数45票、有効投票45票、無効投票なし。  有効投票中鈴木俊広議員24票、渡部浩17票、笹岡博之議員3票、田中克彦議員1票、以上のとおりであります。  この選挙の法定得票数は12票であります。  よって鈴木俊広議員が議長に当選されました。  鈴木俊広議員を紹介いたします。   〔鈴木俊広新議長登壇〕 ○(鈴木俊広新議長) (拍手)議長就任に当たりまして、一言御挨拶を申し上げます。  ただいま皆様方の御推挙をいただきまして、不肖私が愛媛県議会第106代議長の要職につかせていただきました。身に余る光栄であり、その責任の重さに身の引き締まる思いであります。これもひとえに先輩諸氏の御指導や議員各位の御支援のたまものと、心から厚く感謝申し上げます。  さて、今日我が国は、海外経済の成長や大手企業を中心とする企業業績の拡大などから、株価はバブル崩壊後高値で推移し、完全失業率、有効求人倍率も大きく改善するなど、景気は順調な回復基調と言われております。  しかしながら、地方においては、先の情勢の見通しが不透明な中、少子高齢化や過疎化の進行、人口減少など厳しい状況が依然として続いております。本県では、それに加え、南海トラフ地震発生に備えた防災・減災対策、農林水産業の振興、地域経済対策など喫緊の課題が山積し、その対応は待ったなしの状況であります。  こうした中、今、全国各地において、将来の人口減少問題に対応するため、地方創生事業が本格始動されており、各自治体では、自助の精神を持ってみずからのアイデアでみずからの未来を切り開かねばならない時代となっております。  本県でも、平成27年に策定された愛媛県版まち・ひと・しごと創生総合戦略に基づき、中村知事が県の先頭に立って、県産品のブランド戦略やトップセールスによる県内企業の営業支援、販路の開拓、交流人口の拡大、若い世代の自立、出会い支援策等に取り組まれております。  中でも、県営業本部の支援による県の成約額が2年前倒しして、目標の100億円を達成したことや、ソウル便、上海便の就航による本県への誘客拡大など実需の創出につながる多大な成果を上げられております。  これら成果を踏まえ、今後も知事の強いリーダーシップのもと、県政発展に大きな成果を上げられることを期待し、県議会といたしましても、一丸となって知事をバックアップしていきたいと考えております。  また、その一方で、我々県議会は、二元代表制の一翼を担う議決機関として、県民の皆様の負託にしっかりと応えていけるよう誠心誠意努めていかねばなりません。そのため、我々は常に県民の視点やその声を忘れることなく、県議会の監視機能、政策立案機能もさらに向上させ、これまで行ってきた議会改革に今後も取り組んでまいる所存であります。  微力ではありますが、私は、愛媛県議会の歴史と伝統を踏まえ、公正で公平で活力にあふれる議会運営を目指し死力を尽くす覚悟でございますので、議員各位におかれましても一層の御指導と御協力を、さらには県民の皆様方の御理解と御支援を賜りますように、心からお願いを申し上げる次第でございます。  最後になりましたが、中村知事を初め理事者の皆様並びに報道関係の方々におかれましても、御指導、御鞭撻を賜りますようよろしくお願い申し上げさせていただきまして、就任に当たりましての挨拶にかえさせていただきます。  どうか皆さん、よろしくお願いします。ありがとうございます。(拍手)   ――――――――――――――――― ○(渡部浩副議長) 新議長と交代いたします。   〔副議長退場、新議長議長席に着く〕 ○(鈴木俊広議長) お諮りいたします。  ただいま渡部浩副議長から、辞職願が提出されましたので、日程に追加して、副議長辞職の件を上程付議することに異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○(鈴木俊広議長) 異議ないものと認め、そのとおりに決定をいたします。  辞職願を事務局長に朗読させます。   〔事務局長朗読〕                    辞  職  願
     このたび一身上の都合により、愛媛県議会副議長を辞職したいので、許可されるようお願いいたします。  平成30年3月19日          愛媛県議会副議長 渡部浩  愛媛県議会議長 鈴木俊広 殿 ○(鈴木俊広議長) これから表決を行います。  副議長辞職の件を議題とし、本件を願いのとおり許可することに賛成の議員は、起立を願います。   〔賛成者起立〕 ○(鈴木俊広議長) 起立多数。着席を願います。  起立多数と認めます。  よって本件は、願いのとおり許可することに決定いたしました。   ――――――――――――――――― ○(鈴木俊広議長) 渡部浩前副議長から挨拶があります。   〔渡部浩前副議長 入場、登壇〕 ○(渡部浩前副議長) 副議長を辞任するに当たり、一言御挨拶を申し上げます。  昨年の2月定例県議会におきまして、皆様の御推挙により副議長に就任させていただきました。以来、前議長を初め議員各位の格別の御指導、御協力、中村知事初め理事者の皆様方の御理解と御支援によりまして、大過なく本日を迎えることができました。心からお礼申し上げますとともに深く感謝を申し上げます。  今後は、微力ではありますが、県政の進展のために努力を重ねてまいる所存でありますので、一層の御指導と御鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。  終わりに、この1年間何かとお世話をくださいました事務局職員並びに関係者の皆様方に心からお礼を申し上げて、辞任の御挨拶とさせていただきます。  本当にありがとうございました。(拍手)   ――――――――――――――――― ○(鈴木俊広議長) お諮りいたします。  ただいま副議長が欠員になりましたので、この際、日程に追加して、副議長選挙を行うことに異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○(鈴木俊広議長) 異議ないものと認め、そのとおり決定いたします。  これから副議長選挙を行います。  なお、選挙は単記無記名投票をもって行います。  次に、立会人として森高康行議員、中畑保一議員、横田弘之議員、村上要議員、笹岡博之議員を指名いたします。  お手元に配付の青色の副議長選挙用投票用紙に被選挙人の氏名を記入願います。   〔被選挙人の氏名記入〕 ○(鈴木俊広議長) 次に、立会人は立会人席まで参集願います。   〔立会人所定の席に着く〕 ○(鈴木俊広議長) ただいまから投票を行います。  お手元の投票整理番号票を持参の上、1番から順次速やかに投票を願います。   〔投   票〕 ○(鈴木俊広議長) 投票漏れはありませんか。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○(鈴木俊広議長) 投票漏れなしと認めます。  開票を行います。   〔開   票〕 ○(鈴木俊広議長) 選挙の結果を報告いたします。  投票総数45票、有効投票44票、無効投票1票。  有効投票中村上要議員25票、高山康人議員16票、木村誉議員3票、以上のとおりであります。  この選挙の法定得票数は、11票であります。  よって村上要議員が副議長に当選されました。  村上要議員を紹介いたします。   〔村上要新副議長登壇〕 ○(村上要新副議長) ただいま議員皆様の御推挙をいただきまして副議長の職につかせていただくことになりました。まことに身に余る光栄でありますとともに、その職責の重さに身の引き締まる思いであります。これもひとえに議員皆様の温かい御指導と御厚情のたまものと厚く御礼申し上げます。  もとより浅学非才でありますが、幸いにして人格、識見ともにすぐれた鈴木俊広議長のもとで、そのよき補佐役として円満な議会運営に誠心誠意努めてまいりますので、議員皆様におかれましても、一層の御理解と御鞭撻をお願い申し上げます。  また、中村知事を初め理事者の皆さん、議会関係者並びに報道関係の皆さんにおかれましても、御理解、御指導賜りますように心からお願いを申し上げまして、簡単ではありますけれども、就任に当たりましての御挨拶といたします。どうぞよろしくお願いいたします。(拍手)   ――――――――――――――――― ○(鈴木俊広議長) お諮りいたします。  この際、日程に追加して、議長指名により常任委員会委員の改任を行うことに賛成の議員は、起立を願います。   〔賛成者起立〕 ○(鈴木俊広議長) 全員起立。着席を願います。  全員起立と認め、そのとおりに決定いたします。  それでは、新たな常任委員会の委員定数及び委員をお手元に配付の名簿のとおり決定することに賛成の議員は、起立を願います。   〔賛成者起立〕 ○(鈴木俊広議長) 全員起立。着席を願います。  全員起立と認め、そのとおりに決定いたします。  お諮りいたします。  この際、日程に追加して、議会運営委員会委員の辞任を許可し、議長指名により補充選任を行うことに賛成の議員は、起立を願います。   〔賛成者起立〕 ○(鈴木俊広議長) 全員起立。着席を願います。  全員起立と認め、そのとおりに決定いたします。  それでは、お手元に配付の名簿のとおり決定することに賛成の議員は、起立を願います。   〔賛成者起立〕 ○(鈴木俊広議長) 全員起立。着席を願います。  全員起立と認め、そのとおりに決定いたします。  お諮りいたします。  この際、日程に追加して、欠員が生じているエネルギー・危機管理対策特別委員会の委員について、議長指名により選任を行うことに賛成の議員は、起立を願います。   〔賛成者起立〕 ○(鈴木俊広議長) 全員起立。着席を願います。  全員起立と認め、そのとおりに決定いたします。  それでは、お手元に配付の名簿のとおり決定することに賛成の議員は、起立を願います。   〔賛成者起立〕 ○(鈴木俊広議長) 全員起立。着席を願います。  全員起立と認め、そのとおりに決定いたします。  お諮りいたします。  私、鈴木俊広は、経済企業委員会委員及びエネルギー・危機管理対策特別委員会委員を辞任したいと思いますので、これを許可することに賛成の議員は、起立を願います。   〔賛成者起立〕 ○(鈴木俊広議長) 全員起立。着席を願います。  全員起立と認め、そのとおりに決定いたします。  各委員会におきましては、休憩中にそれぞれ委員会を開き、正副委員長を互選の上、議長まで報告を願います。  暫時休憩いたします。      午後0時19分 休憩   ―――――――――――――――――      午後1時5分 再開 ○(鈴木俊広議長) 再開いたします。  この際、報告いたします。  各委員会正副委員長の互選結果は、お手元に配付の正副委員長名簿のとおりであります。   ――――――――――――――――― ○(鈴木俊広議長) 以上で、今議会に提出されました全議案を議了いたしましたので、議事を閉じます。   ――――――――――――――――― ○(鈴木俊広議長) 知事から、挨拶があります。   〔中村時広知事登壇〕 ○(中村時広知事) 2月定例県議会の閉会に当たりまして、御挨拶を申し上げます。  先ほどは、新しい議長並びに副議長の選任を初め議会人事が決定されました。立場は違えども、県政発展という同じ目標に向かい、今後ともどうぞお力添えを賜りますようよろしくお願い申し上げます。  また、毛利修三前議長並びに渡部浩前副議長におかれましては、御在任中、円滑な議事運営はもとより、大きな成功をおさめることができました愛顔つなぐえひめ国体・えひめ大会につきましても、格別の御高配を賜り、心から感謝を申し上げますとともに、今後のさらなる御活躍を祈念申し上げます。  今議会に提案いたしました議案につきましては、熱心に御審議いただき、全て滞りなく議決を賜り、厚く御礼申し上げます。  議決いただきました当初予算は、私にとりまして2期目の任期の総仕上げとして、不透明かつ厳しい財政状況の中ではありますが、各会派から承りました御要望も踏まえ、公約の3本柱として掲げた防災・減災対策、人口減少対策、地域経済の活性化の実現に向け、徹底的にそれにこだわり、これまで種をまき育んできた政策をさらに成長、結実させるため練り上げた予算でございます。  今後とも、いただきました御意見や御提言を踏まえ、職員ともどもあらゆる知恵と工夫を総動員して各種事業に取り組み、本県のさらなる発展のために全力を尽くしてまいりますので、議員各位におかれましても、格別の御支援と御協力をお願い申し上げます。
     なお、次の議会までの間に、やむを得ない事案が生じました際は、慣例に従いまして御一任いただき、改めて報告を申し上げることにしたいと存じます。  さて、本年10月28日に開催されるサイクリングしまなみ2018のエントリーがいよいよ来月から開始となりますが、今回の大会は、2016年の前回大会の2倍となる7,000人規模で、新たに広島発のコースも設けることとしております。参加される方々に、サイクリングはもちろんのこと、本県の魅力を十分に堪能していただけるすばらしい大会となるよう、オール愛媛体制で諸準備に万全を期してまいりたいと思います。  また、今月23日から球春を告げる選抜高校野球大会が開幕し、本県からは松山聖陵高校が初出場することとなっております。先般、応援旗の贈呈の折に、初勝利をもぎ取り、上位進出を目指してほしいというエールを送らせていただきました。松山聖陵ナインの全力プレーに甲子園が沸き立ち、野球王国愛媛の名がさらに輝きを増すことを期待しまして、県民の皆さんとともに大声援を送りたいと思います。  以上をもちまして、閉会の御挨拶とさせていただきます。  どうもありがとうございました。   ――――――――――――――――― ○(鈴木俊広議長) これをもって、第356回愛媛県議会定例会を閉会いたします。      午後1時9分 閉会...