香川県議会 > 2022-11-05 >
令和4年11月定例会(第5日) 本文

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  1. 香川県議会 2022-11-05
    令和4年11月定例会(第5日) 本文


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    ▼最初のヒットへ(全 0 ヒット)   出  席  議  員    高  城  宗  幸 君    新  田  耕  造 君    氏  家  寿  士 君    松  岡  里  佳 君    里  石  明  敏 君    城  本     宏 君    植  條  敬  介 君    鏡  原  慎一郎  君    秋  山  時  貞 君    森     裕  行 君    木  村  篤  史 君    氏  家  孝  志 君    高  木  英  一 君    白  川  和  幸 君    岡  野  朱里子  君    山  本  悟  史 君    樫     昭  二 君    松  本  公  継 君    高  田  良  徳 君    竹  本  敏  信 君    三  野  康  祐 君    西  川  昭  吾 君    十  河     直 君    松  原  哲  也 君    谷  久  浩  一 君    広  瀬  良  隆 君    山  田  正  芳 君    香  川  芳  文 君    斉  藤  勝  範 君    尾  崎  道  広 君    宮  本  欣  貞 君    山  本  直  樹 君    黒  島     啓 君    五所野尾  恭  一 君    花  崎  光  弘 君    大  山  一  郎 君    都  築  信  行 君    鎌  田  守  恭 君
       平  木     享 君    石  川     豊 君   欠  席  議  員    米  田  晴  彦 君    ─────────────────────────────         地方自治法第百二十一条第一項による出席者           知     事    池  田  豊  人 君           副  知  事    西  原  義  一 君           病院事業管理者    太  田  吉  夫 君           審  議  監    大  山     智 君           政 策 部 長    淀  谷  圭三郎  君           総 務 部 長    椋  田  那津希  君           危機管理総局長    田  中  一  裕 君           環境森林部長     木  村  士  郎 君           健康福祉部長     三  好  謙  一 君           商工労働部長     寺  嶋  賢  治 君           交流推進部長     佐  藤  今日子  君           農政水産部長     新  池  伸  司 君           土 木 部 長    安  西     愼 君           文化芸術局長     小  川     剛 君           知事公室長      尾  崎  英  司 君           子ども政策推進局長  井  元  多  恵 君           会計管理者      小  川  秀  樹 君           病 院 局 長    岡  田  総  一 君           デジタル戦略総室長  井手下   慶  博 君           教  育  長    工  代  祐  司 君           公安委員会委員長   上  枝     康 君           警察本部長      今  井  宗  雄 君           代表監査委員     木  下  典  幸 君           監査委員事務局長   田  井  慎  二 君           人事委員会委員長   関  谷  利  裕 君           人事委員会事務局長  森  岡  英  司 君           労働委員会事務局長  河  内  一  裕 君    ─────────────────────────────     議  事  日  程(第五号)                 令和四年十二月十五日(木)午前十時開議 第  一 議案第 十九号 香川県監査委員選任同意について 第  二 議案第 二十号 香川県収用委員会委員任命同意について 第  三 議案第二十一号 香川県収用委員会委員任命同意について 第  四 議案第  一号 令和四年度香川県一般会計補正予算議案 第  五 議案第  二号 令和四年度香川県立病院事業会計補正予算議案 第  六 議案第  三号 香川県個人情報保護条例議案 第  七 議案第  四号 香川県使用料、手数料条例の一部を改正する条例              議案 第  八 議案第  五号 香川県立自然公園条例の一部を改正する条例議案 第  九 議案第  六号 職員の定年等に関する条例等の一部を改正する等              の条例議案 第  十 議案第  七号 香川県職員退職手当条例及び香川県病院局企業職              員の給与の種類及び基準に関する条例の一部を改              正する条例議案 第 十一 議案第  八号 高松空港県営駐車場指定管理者の指定について 第 十二 議案第  九号 香川県総合運動公園指定管理者の指定について 第 十三 議案第  十号 香川県立総合水泳プール指定管理者の指定につ              いて 第 十四 議案第 十一号 当せん金付証票の発売について 第 十五 議案第 十二号 損害賠償の額の決定について 第 十六 議案第 十三号 令和四年度香川県一般会計補正予算議案 第 十七 議案第 十四号 令和四年度香川県流域下水道事業会計補正予算議              案 第 十八 議案第 十五号 職員の給与に関する条例等の一部を改正する条例              議案 第 十九 議案第 十六号 公立学校職員の給与に関する条例及び一般職の任              期付職員の採用等に関する条例の一部を改正する              条例議案 第 二十 議案第 十七号 知事等の給与、旅費及び退職手当に関する条例の              一部を改正する条例議案 第二十一 議案第 十八号 香川県議会議員の議員報酬、費用弁償及び期末手              当支給条例の一部を改正する条例議案 第二十二 継続審査      議案第 十四号 令和三年度香川県一般会計の決算の認定について 第二十三 継続審査      議案第 十五号 令和三年度香川県特別会計の決算の認定について 第二十四 継続審査      議案第 十六号 令和三年度香川県立病院事業会計の決算の認定に              ついて 第二十五 継続審査      議案第 十七号 令和三年度香川県流域下水道事業会計の決算の認              定について 第二十六 陳情十七件 第二十七 閉会中継続調査事件 第二十八 発議案第 一号 香川県議会の保有する個人情報の保護に関する条              例議案 第二十九 発議案第 二号 マイナンバーカード普及状況地方交付税や各              種交付金に反映させる方針の見直しを求める意見              書(案) 第 三十 発議案第 三号 女性デジタル人材育成を強力に推進するための支              援を求める意見書(案) 第三十一 発議案第 四号 地方公共団体情報システムの標準化に関する意見              書(案) 第三十二 発議案第 五号 反撃能力(敵基地攻撃能力)保有検討の中止を求              める意見書(案) 第三十三 発議案第 六号 森林・林業・木材産業施策の推進を求める意見書              (案) 第三十四 発議案第 七号 新型コロナウイルス感染症・インフルエンザの同              時流行への対策強化を求める意見書(案) 第三十五 発議案第 八号 全国一律の子ども医療費助成制度の創設を求める              意見書(案)    ───────────────────────────── ◯議長(高城宗幸君)ただいまから本日の会議を開きます。  本日の日程は、配付のとおりであります。  日程に入るに先立ちまして、諸般の報告をいたします。
     職員に朗読させます。    (職員朗読)   諸般の報告 一、知事から、地方自治法第百四十九条の規定に基づく議案三件を受理いたし   ました。 一、監査委員から、地方自治法第百九十九条の規定に基づく報告一件を受理い   たしました。 一、各常任委員長及び決算行政評価特別委員長から、会議規則第九十四条及び   第九十八条の規定に基づく審査報告書を受理いたしました。 一、各常任委員長及び議会運営委員長から、会議規則第九十三条の規定に基づ   く閉会中継続調査申出書を受理いたしました。 一、会議規則第二十三条の規定に基づく発議案八件を受理いたしました。 ◯議長(高城宗幸君)以上で諸般の報告を終わります。    ───────────────────────────── ◯議長(高城宗幸君)日程第一、議案第十九号、香川県監査委員選任同意についてから、日程第三、議案第二十一号、香川県収用委員会委員任命同意についてまでの三議案を一括議題といたします。  知事の提案理由の説明を求めます。  池田知事。    (知事池田豊人君登壇) ◯知事(池田豊人君)議案の御説明に先立ちまして、本県における新型コロナウイルス感染症対策について御報告をいたします。  現在、本県の対策期は、先月九日から当分の間、感染拡大防止対策期とし、新たな行動制限は行わず、基本的な感染対策感染リスクを低減させる適切な対策の徹底により、社会経済活動感染拡大防止の両立を図っているところでございます。現時点では、新規感染者の増加傾向が見られるものの、本県での確保病床使用率重症確保病床使用率は、ともに五〇%を下回っており、医療逼迫が懸念される状況には至っていないと考えております。  先月二十五日に、政府の新型コロナウイルス感染症対策本部におきまして基本的対処方針が変更され、医療の逼迫度に着目した基本的な考え方は維持しながら、オミクロン株に対応し、外来医療の状況などに着目した新たなレベル分類に見直した上で、各段階に応じた感染拡大防止措置を講じることとされております。現時点では、国から新たに示されたオミクロン株対応レベル分類レベル一からレベル四においても、本県の状況は、これまでと同じくレベル二に相当するものと考えております。  これらの点を踏まえ、本日、新型コロナウイルス対策本部会議を開催し、オミクロン株対応県対処方針を定めるとともに、都道府県をまたぐ移動が一層増える時期でもあることから、年末年始の帰省者などを対象とした臨時の無料検査拠点の設置などについて決定したいと考えております。  引き続き、県民の皆様の安全・安心の確保に向け、県議会との緊密な連携の下、国や市町、医療関係者などと一丸となって、感染拡大防止社会経済の回復の両立に向けて全力で取り組んでまいります。  それでは、本日、追加上程されました議案につきまして御説明いたします。  第十九号議案から第二十一号議案は、いずれも人事案件でございます。任期満了に伴う監査委員及び収用委員会委員の後任者を、それぞれ選任または任命しようとするものでございます。  提案いたしました方々は、いずれも適任者であると思いますので、議員の皆様方におかれましては、よろしく御同意賜りますようにお願いいたします。(降壇) ◯議長(高城宗幸君)以上で提案理由の説明を終わります。    ───────────────────────────── ◯議長(高城宗幸君)お諮りいたします。  ただいま説明のありました三議案については、委員会付託を省略いたしたいと存じますが、御異議ありませんか。    (「異議なし」と呼ぶ者あり) ◯議長(高城宗幸君)御異議なしと認め、委員会付託を省略いたします。    ───────────────────────────── ◯議長(高城宗幸君)次に、日程第四から日程第二十六までを一括議題といたします。  本件に関し、各常任委員長及び決算行政評価特別委員長の報告を求めます。  総務常任委員長松原哲也君。    (松原哲也君登壇、拍手) ◯松原哲也君 今期定例会における総務委員会の審査の経過及び結果について御報告いたします。  本委員会に付託されました案件は、議案九件、陳情九件であります。以下、審査の過程において論議された主な事項について、その概要を申し上げます。  第一点は、政策課題プロジェクトチームの取組についてであります。  六月定例会の本委員会において、今後の政策課題である大阪・関西万博への対応とそこでの実用化が予定されている空飛ぶクルマ、さらに、人口減少社会を踏まえた行政運営仕組みづくりとしてエビデンスに基づく政策立案と評価、いわゆるEBPMについて、それぞれ庁内関係課で構成するプロジェクトチームを設置し、検討していくとの答弁がありました。  そこで、その後の各プロジェクトチームにおける検討状況等について、理事者の見解をただしたのであります。  これに対して理事者は、大阪・関西万博プロジェクトチームにおいては、各市町との意見交換を行い、万博会場で行われる催事への参加などを検討しているほか、今後は経済団体とも意見交換を行い、大阪・関西万博への参画について具体的な検討を進めていく。空飛ぶクルマプロジェクトチームにおいては、利用の可能性等について情報収集と共有を図ってきた。大きな経済効果が見込まれる市場であり、今後、離発着場や飛行ルート、事業性などの調査や、幅広く多くの関係者で検討・議論できる官民協議会の設置を検討していく。また、データ利活用プロジェクトチームにおいては、EBPMの基礎となる考え方などの情報収集を行い、庁内で共有を図るとともに、段階的に導入する方法などを研究している。今年度中に、政策部内で政策手段と成果の因果関係エビデンスに基づき確認するモデルケースを作成し、政策課題への対応を県民目線で立案・実践することにつなげてまいりたいとの答弁がなされたのであります。  第二点は、個人情報保護制度についてであります。  個人情報の取扱いについては、個人のプライバシー保護のため適切に行う必要があり、今定例会に香川県個人情報保護条例議案が提案されております。  そこで、個人情報保護制度運用状況や、今回の条例改正の概要などについて、理事者の見解をただしたのであります。  これに対して理事者は、令和三年度の個人情報を取り扱っている事務の数は千六百四十七件、開示等を決定した文書の件数が三百九十件となっている。今回の条例改正は、個人情報の利活用と保護を目的としたデジタル社会形成整備法により、個人情報の保護に関する法律が改正され、全国共通ルールが規定されたことに伴うものであり、基本的にはこれまでの制度と変わりはないが、公的部門が保有する個人情報データを特定の個人を識別できないように加工した上で民間事業者に提供し、その活用を促す行政機関等匿名加工情報制度地方公共団体にも適用されることとなったことから、今後も引き続き個人情報の取扱いに適正に対応してまいりたいとの答弁がなされたのであります。  第三点は、市町の防災対策自主点検への対応についてであります。  市町は、災害発生時、被害情報の収集や避難情報の発令など様々な災害対応業務を迅速かつ的確に遂行する必要があるため、平時から災害への備えの進捗状況を自ら定期的に点検しておくことが重要であります。  そこで、市町における防災対策自主点検結果やそれに対する今後の県の対応について、理事者の見解をただしたのであります。  これに対して理事者は、この自主点検は、自助・共助・公助による災害への備えを着実に進めるため、市町が積極的に取り組まなければならない課題と対応項目として、県が整理した十七分類、百三十三項目について毎年実施している。今年七月一日時点で、全ての市町で対応済みの項目は五十二項目であり、平成十八年に比べ四十六項目増加するなど、一定の進捗が見られる一方、児童用や障害者用パンフレット等の作成、自主防災組織等と連携した避難計画避難所運営マニュアルの作成や住民への周知など、特に取組が進んでいない項目がある。県では、災害に強い香川づくり集中対策推進事業を実施し、市町が行う防災意識の向上を図る取組などに要する経費の一部を補助しており、今年度からは、特に取組が進んでいない項目のうち、自主防災組織等と連携した避難計画避難所運営マニュアルの作成について、自主防災組織等地区防災計画を策定する際に、一地区当たり三十万円を上限に補助するなどしている。今後とも各市町の状況や課題を的確に把握し、必要な支援を積極的に行ってまいりたいとの答弁がなされたのであります。  このほか、マイナンバーカードNPO法人への支援、瀬戸内国際芸術祭善通寺職員住宅、南米県人会との交流促進、防災道の駅、救急救命士の活用、電動キックボード交通安全対策等々についても、意見、要望を交えながら理事者の見解をただしたのであります。  以上のような審査過程を経た後、付託されました議案九件につきましては、原案のとおり可決すべきものと決し、陳情九件につきましては、お手元御配付の審査報告書のとおり決した次第であります。  これをもって総務委員会の報告を終わります。(拍手、降壇) ◯議長(高城宗幸君)環境建設常任委員長谷久浩一君。    (谷久浩一君登壇、拍手) ◯谷久浩一君 今期定例会における環境建設委員会の審査の経過及び結果について御報告いたします。  本委員会に付託されました案件は、議案四件であります。以下、審査の過程において論議された主な事項について、その概要を申し上げます。  まず第一点は、県立自然公園の利用促進についてであります。  県立自然公園に人を呼び込むためには、利用環境の整備が必要であります。そこで、老朽化した県立自然公園等施設改修等の予定や香川県立自然公園条例の一部を改正する条例議案パブリックコメントの実施結果等について、理事者の見解をただしたのであります。  これに対して理事者は、今期定例会で提案している補正予算では、竜王山の急傾斜区間に設けた木製階段の改修、大川山地域の散策道への滑り止めの設置や野営場トイレの修繕、寒霞渓園地の石畳の改修などを予定している。また、パブリックコメントにおいて、オフロードバイクなどの登山道への進入による被害防止や登山者の安全確保対策に関する意見があったことなどを踏まえ、県立自然公園条例施行規則の一部を改正し、舗装されていない遊歩道のうち、指定する区間でのオフロードバイクなどの使用を許可制としたいと考えている。より多くの人に本県の豊かな自然環境を享受していただけるよう、ハード、ソフト両面から自然公園等利用環境の整備を図ってまいりたいとの答弁がなされたのであります。  第二点は、林業の担い手育成についてであります。  今期定例会の代表質問において、知事から、県立農業大学校に林業・造園緑化コース(仮称)を設置し、担い手の確保に取り組みたいとの答弁がありました。  そこで、森林整備の担い手の現状と専攻コース教育内容等について、理事者の見解をただしたのであります。  これに対して理事者は、本県では、森林整備の中心的な役割を担っている森林組合などの作業班員数が、平成七年度の二百九十四人から昨年度には百一人と三分の一まで減少しており、即戦力として活躍できる若手の林業技術者の育成が重要と考えている。令和六年四月の開講を目指して検討を進めている県立農業大学校の林業・造園緑化コース(仮称)は、造園緑化コースを再編して、森林施業森林経営、木材流通などの基本的な知識の教育や、林業機械の実習などを行うことを考えており、常設の教育機関として林業に就業を希望する若者の選択肢となり、森林整備の担い手の育成・確保につながるよう取り組んでまいりたいとの答弁がなされたのであります。  第三点は、国の総合経済対策に関連した土木部補正予算案についてであります。  今期定例会に追加提案された国の総合経済対策に関連した補正予算議案のうち、土木部関係予算の内容と本県における国土強靱化の推進に係る考え方について、理事者の見解をただしたのであります。  これに対して理事者は、今回の補正予算には、防災・減災対策公共土木施設老朽化対策などとして約七十四億円、幹線道路ネットワークの整備などとして約二十九億円、合わせて百三億円を計上しており、このうち防災・減災、国土強靱化のための五か年加速化対策に関する予算は約七十九億円で、全体の約八割を占めている。今後も、海岸・河川堤防の地震・津波対策公共土木施設老朽化対策など、国土強靱化のための事業を切れ目なく着実に実施することが必要であることから、国に対し五か年加速化対策の拡充や継続等を積極的に要望し、本県の国土強靱化が一層加速化し、推進できるよう取り組んでまいりたいとの答弁がなされたのであります。  第四点は、中方橋の架け替え工事などについてであります。  平成二十七年七月の台風で被災した中方橋の架け替え工事の今後の予定と垂水橋とその前後の道路整備について、理事者の見解をただしたのであります。  これに対して理事者は、中方橋は、順調にいけば来年三月十九日に供用開始の予定であり、来年十二月末までに仮橋の撤去などの全ての工事が完了となる予定である。垂水橋については、架け替えの方向性を国と協議中であり、今年度末までには結論を出したいと考えており、朝夕に混雑する西側交差点の改良などの道路整備も並行して検討を進めてまいりたいとの答弁がなされたのであります。  このほか、地球温暖化対策海ごみ対策、街路樹の選定・管理、台風等による災害の復旧状況等々についても、意見、要望を交えながら理事者の見解をただしたのであります。  以上のような審査過程を経た後、付託されました議案四件につきましては、原案のとおり可決すべきものと決した次第であります。  これをもって環境建設委員会の報告を終わります。(拍手、降壇) ◯議長(高城宗幸君)文教厚生常任委員長氏家孝志君。    (氏家孝志君登壇、拍手) ◯氏家孝志君 今期定例会における文教厚生委員会の審査の経過及び結果について御報告いたします。  本委員会に付託されました案件は、議案九件、陳情七件であります。以下、審査の過程において論議された主な事項について、その概要を申し上げます。  第一点は、医療的ケア児等への支援についてであります。  本県は、医療的ケア児等支援センターをいち早く設置するなど、全国的にも医療的ケア児に対する支援の先駆けとなっております。  そこで、本県の医療的ケア児等に対する支援の状況や今後の取組について、理事者の見解をただしたのであります。  これに対して理事者は、令和三年四月に香川県医療的ケア児等支援センターソダテルを設置し、御家族等からの相談に応じ、専門的な助言や必要な支援、県内外の支援に関する情報提供を行っている。また、支援センターを知ってもらうための講演会等の開催や、医療的ケア児等コーディネーターの養成、支援者を対象とした研修や意見交換会等を実施している。現在、ウェブサイトでの情報発信のほか、メールやオンラインによる相談、会員制ブログによるライフステージに合った各種情報提供を行うなど、オンラインツールも活用しながら情報発信等の整備を進めており、県としては、支援センターを中心に、医療的ケア児等が住み慣れた地域で必要な支援を受けられるよう、地域全体における総合的な支援体制を構築してまいりたいとの答弁がなされたのであります。  第二点は、県立中央病院における高度医療・先進的医療についてであります。  県立病院事業会計の令和三年度の決算は、昨年度に引き続き黒字決算となりましたが、これは、中央病院を中心に高度医療・先進的医療の提供を積極的に行ったことにより、医業収益が昨年度に比べ大幅に改善したことも影響していると伺っております。  そこで、中央病院では、どのような高度医療・先進的医療に取り組んでいるのか、また、厳しい経営環境の中で、今後、最先端の医療器械の更新や新規整備にどのように取り組んでいくのか、理事者の見解をただしたのであります。  これに対して理事者は、中央病院は、第四次県立病院中期経営目標に基づき、県の基幹病院として高度急性期医療に特化した機能を活用し、がんや脳卒中、心臓疾患医療等の高度医療・先進的医療に積極的に取り組んでいる。具体的には、ハイブリッド手術室での経カテーテル的大動脈弁置換術TAVI(タビ)等の手術のほか、ロボット支援手術装置ダヴィンチや、高精度放射線治療装置ノバリスTx(ティーエックス)などを用いたがん治療などである。今後、新病院への移転を機に整備した医療器械の更新を順次行っていく必要がある中で、こうした高度医療・先進的医療の提供に必要な医療器械の更新等を行うに当たっては、費用対効果や財政負担の平準化を考慮しつつ、より一層計画的な整備に取り組む必要があることから、本年六月には中央病院において、利用状況や採算性など多角的な観点から、更新の要否や優先順位などの検討を行う診療科横断的な委員会を立ち上げたところである。今後とも、患者のニーズや医療のトレンドに応じて選択と集中を徹底し、県民に最良な医療の安定的な提供に取り組んでまいりたいとの答弁がなされたのであります。  第三点は、学校における情報化の推進についてであります。  GIGAスクール構想に基づき、県内の全ての小・中学校に一人一台端末が配備され、今年度には県立学校においても配備が完了します。ICTは生活の基盤となっており、ICTに関するリテラシー教育等を行うことは必要なことであります。  そこで、今後、本県の学校におけるICT教育をどのように推進していくのか、理事者の見解をただしたのであります。  これに対して理事者は、一人一台端末導入以来、先進的にICTの活用を進める学校がある一方で、ICTの活用に消極的な学校や校内での指導方法の共有等が十分に図られていない学校も見られ、国の調査では、他の都道府県に比べてICTの活用が非常に低い状況にある。そのような状況の改善を図るため、県教育委員会では、教育の情報化に係るビジョンや施策の方向性を示す推進計画を策定したいと考えており、具体的には、ICTを活用した児童・生徒の資質・能力の育成や、教職員のICT活用指導力の向上と人材の確保、ICT環境や推進体制の整備などを盛り込み、令和五年度の策定を目指したい。また、現在は、校種ごとに担当課がICTを活用した教育を推進しているが、より強力に推進していくため、教員のICT活用指導力の育成や一人一台端末の運用に当たっての各市町の支援などを、教育委員会事務局内で横断的、一体的に推進する体制を検討するとともに、市町に対する支援の強化にも取り組んでまいりたいとの答弁がされたのであります。  このほか、バリアフリートイレの整備、感染管理認定看護師教育機関への支援、子供医療費の無料化、部活動の外部指導者、専門高校の充実及び地域との連携、中高一貫教育等々についても、意見、要望を交えながら理事者の見解をただしたのであります。  以上のような審査過程を経た後、付託されました議案九件につきましては、原案のとおり可決すべきものと決し、陳情七件につきましては、お手元配付の審査報告書のとおり決した次第であります。  これをもって文教厚生委員会の報告を終わります。(拍手、降壇) ◯議長(高城宗幸君)経済常任委員長山本悟史君。    (山本悟史君登壇、拍手) ◯山本悟史君 今期定例会における経済委員会の審査の経過及び結果について御報告いたします。  本委員会に付託されました案件は、議案三件、陳情一件であります。以下、審査の過程において論議された主な事項について、その概要を申し上げます。  まず第一点は、物価高騰等対策緊急支援事業給付金についてであります。  長引くコロナ禍に加え、円安による原油価格や物価の高騰等の影響が長期化し、県内事業者が厳しい状況にあることへの対策として、今期定例会に提案されている物価高騰等対策緊急支援事業給付金の具体的内容、また、今後の県の経済の活性化をどのように図ろうとしているのかについて、理事者の見解をただしたのであります。  これに対して理事者は、コロナ前と比較して、売上高が二〇%以上減少または売上総利益率が一〇%以上減少している県内事業者に対し、法人に十万円、個人事業者に五万円の給付金を支給し、営業継続を支援する。申請に当たっては、申請者の負担を少しでも軽減したいと考えており、補正予算議案が議決された後、年内には給付金の具体的な内容を公表し、年明けのなるべく早い時期に申請の受付を開始したい。今後、総合計画を見直す中で、本県経済の発展を図るための施策全般を示すとともに、特に重点的に取り組んでいく必要がある戦略については、具体的な個別計画で定めることとし、引き続き国や市町、関係機関との緊密な連携や、県内企業の状況の把握に努め、持続的な県内経済の活性化に全力で取り組みたいとの答弁がなされたのであります。
     第二点は、地域公共交通の維持・確保についてであります。  人口減少が続く中、コロナ禍における通勤や移動の在り方の変容などにより、コロナ禍以前の水準までの交通需要の回復は期待できないとの声もあります。  そこで、地域公共交通の維持・確保に向けて、県としてどのように取り組んでいくのか、理事者の見解をただしたのであります。  これに対して理事者は、県や市町、事業者等が行う交通施策を取りまとめた香川県における鉄道の利用促進方策に基づき、利便性向上や利用促進に取り組んでおり、四国他県や関係団体、四国運輸局等と連携した四国まるごと公共交通利用促進キャンペーンの実施や、パーク・アンド・ライドの推進など普及啓発に努めている。さらに、広域的な交通結節点としての効果が見込めることでんの新駅の整備や交通モード間の連携に向けて、現在、東かがわ市において、JR定期券で並行する路線バスを利用できる実証実験などが行われている。また、県内幹線交通の将来需要の推計に関する調査を実施しており、今年度末に出る推計結果を新たな施策の立案につなげ、市町や交通事業者等と一体となって、持続可能な公共交通ネットワークの構築に取り組んでまいりたいとの答弁がなされたのであります。  第三点は、県産小麦の需要拡大と生産振興についてであります。  ロシアによるウクライナ侵攻の影響等により世界的に小麦の供給不足が生じている中、食料安全保障の観点からも小麦の生産体制を強化するとともに、国内での消費につなげるよう、外国産から国産への切替えを推進していくことが重要であります。  そこで、新たに取組を始めた学校給食用パンへの県産小麦の利用拡大や、今後の本県の麦作の振興について、理事者の見解をただしたのであります。  これに対して理事者は、パン用小麦の試験栽培の結果、品質、収量ともに良好であった「はるみずき」に「さぬきの夢」をブレンドした県産小麦一〇〇%の学校給食用パンを、県内小・中学校や公立幼稚園など二百八十か所に十二月以降二月まで二回ずつ提供するとともに、県産小麦の特長を紹介する食育冊子を配布するなどして認知度を高める。来年度以降も継続して学校給食に提供して、県産小麦の新たな需要として定着させたい。また、今後の麦作については、「さぬきの夢」の需要拡大を図りながら作付を確保していくほか、需要が見込まれるパン用小麦「はるみずき」は増産の方向で取り組むとともに、裸麦「イチバンボシ」については、一部を焼酎の原料として需要のある二条大麦「はるか二条」などの有望品種への転換を進めることにより、麦作の一層の振興を図りたいとの答弁がなされたのであります。  このほか、企業誘致、若手社員の職場定着、高松空港国際線の利用促進、共創モデル実証プロジェクト、みどりの食料システム法に基づく基本計画の策定、鳥獣被害対策、新たな魚種の種苗生産技術の試験研究等々についても、意見、要望を交えながら理事者の見解をただしたのであります。  以上のような審査過程を経た後、付託されました議案三件については、原案のとおり可決すべきものと決し、陳情一件については、お手元御配付の審査報告書のとおり決した次第であります。  これをもって経済委員会の報告を終わります。(拍手、降壇) ◯議長(高城宗幸君)決算行政評価特別委員長西川昭吾君。    (西川昭吾君登壇、拍手) ◯西川昭吾君 決算行政評価特別委員会の審査の経過及び結果について御報告いたします。  さきの九月定例会におきまして本委員会に付託されました議案は、令和三年度香川県一般会計及び特別会計並びに公営企業会計の決算認定に関する四議案であります。  令和三年度は、引き続き新型コロナウイルス感染症対策に積極的に取り組むとともに、「みんなでつくるせとうち田園都市・香川」実現計画の基本目標である「せとうち田園都市の確かな創造」の実現に向け、人口減少問題克服・地域活力向上対策をはじめ、デジタル化の加速等の社会改革への対応や、国の補正予算を活用した防災・減災対策に取り組んだ結果、歳入、歳出ともに四年連続して前年度の決算額を上回りました。  一般会計の決算では、歳入総額が五千四百九十六億円余、歳出総額が五千三百六十億円余となり、実質収支が六十七億円余の黒字、単年度収支は二十八億円余の赤字となりましたが、令和二年度の実質収支に含まれている新型コロナウイルス感染症緊急包括支援交付金の国への返還分を除くと、令和三年度の単年度収支は五億円余の黒字となります。  また、令和三年度末の県債残高は、山積する諸課題に積極的に対応する中で、県債発行の抑制に努めた結果、臨時財政対策債を含めた全体の県債残高の減少を前年度に引き続き達成し、前年度より九十一億円余減の八千四百十億円余となりました。  次に、特別会計の決算につきましては、十六ある会計の歳入総額が二千九百七十九億円余、歳出総額が二千九百四十二億円余となり、実質収支は三十六億円余の黒字となりました。  次に、県立病院事業会計につきましては、中央病院においてカテーテルアブレーションなどの高度医療の提供を積極的に行ったことなどにより事業収益が増加した一方で、それに伴う材料費の増加や新型コロナウイルス感染症対応などに伴う人件費の増加などにより事業費用も増加したことから、純損益は前年度より一億円余改善し、十八億円余の純利益となりました。  次に、流域下水道事業会計につきましては、市町からの維持管理負担金などの事業収益から浄化センターの維持管理業務委託料などの事業費用を差し引いた純損失が四十五万円余となりました。  なお、令和三年度決算に基づく健全化判断比率につきましては、早期健全化を図るべき基準値をクリアしております。  本委員会は、こうした令和三年度決算内容につきまして、予算執行が県議会の議決の趣旨に沿い、適正かつ効率的に行われたか、また、県の施策や事務事業が県勢の発展と県民福祉の向上に寄与したかなどの観点に立ち、鋭意審査を行ってまいりました。その内容は多岐にわたっておりますので、主な項目のみを御報告申し上げます。  政策部関係では、女性の県外への転出超過、行政のデジタル化の推進等について。  総務部関係では、多文化共生の推進、不納欠損額の推移とその取組等について。  危機管理総局関係では、災害に強い香川づくり集中対策推進事業等について。  環境森林部関係では、森林整備の担い手対策、太陽光蓄電池の普及等について。  健康福祉部関係では、心のケア支援事業、母子父子寡婦福祉資金貸付金の長期滞納の状況等について。  商工労働部関係では、サテライトオフィスの誘致、メンタルによる離職者に対する支援等について。  交流推進部関係では、栗林公園の活性化、デジタルマーケティングによる観光振興等について。  農政水産部関係では、オリーブ水産物の振興、新規就農者支援等について。  土木部関係では、砂防設備等の整備状況、河川整備及び管理の取組等について。  教育委員会関係では、特別支援学校におけるICT推進、高等学校等奨学金返還金の未収等について。  公安委員会関係では、警察行政のデジタル化等について。  病院事業関係では、県立病院における高度医療・先進的医療の経営強化等について。  また、総括審査では、県政世論調査から見た施策の評価、ふるさと納税の活用、交通死亡事故抑止対策等々、県政全般にわたり熱心に審査が行われたのであります。  以上のような審査過程を経た後、付託されました四議案につきましては、いずれも認定すべきものと決した次第であります。  これをもって決算行政評価特別委員会の報告を終わります。(拍手、降壇) ◯議長(高城宗幸君)以上で委員長報告を終わります。    ───────────────────────────── ◯議長(高城宗幸君)これより議案の採決に入ります。  まず、議案第一号から第七号まで及び第十一号から第十六号までの十三議案を一括議題といたします。  これらの十三議案については、討論の通告がありませんので、直ちに起立により採決いたします。  これらの十三議案を、いずれも原案のとおり可決することに賛成の諸君の御起立を求めます。    (賛成者起立) ◯議長(高城宗幸君)起立全員、よってこれらの十三議案は、いずれも原案のとおり可決いたしました。    ───────────────────────────── ◯議長(高城宗幸君)次に、議案第八号、第九号、第十号、第十七号及び第十八号の五議案を一括議題といたします。  これらの五議案については、討論の通告がありませんので、直ちに起立により採決いたします。  これらの五議案を、いずれも原案のとおり可決することに賛成の諸君の御起立を求めます。    (賛成者起立) ◯議長(高城宗幸君)起立多数、よってこれらの五議案は、いずれも原案のとおり可決いたしました。    ───────────────────────────── ◯議長(高城宗幸君)次に、継続審査議案第十四号から第十七号までの四議案を一括議題といたします。  これらの四議案については、討論の通告がありませんので、直ちに起立により採決いたします。  これらの四議案を、いずれも認定することに賛成の諸君の御起立を求めます。    (賛成者起立) ◯議長(高城宗幸君)起立多数、よってこれらの四議案は、いずれも認定することに決定いたしました。    ───────────────────────────── ◯議長(高城宗幸君)次に、議案第十九号、香川県監査委員選任同意についてを議題といたします。  本案については、討論の通告がありませんので、直ちに起立により採決いたします。  議案第十九号を、同意することに賛成の諸君の御起立を求めます。    (賛成者起立) ◯議長(高城宗幸君)起立全員、よって本案は、同意することに決定いたしました。    ───────────────────────────── ◯議長(高城宗幸君)次に、議案第二十号、香川県収用委員会委員任命同意についてを議題といたします。  本案については、討論の通告がありませんので、直ちに起立により採決いたします。  議案第二十号を、同意することに賛成の諸君の御起立を求めます。    (賛成者起立) ◯議長(高城宗幸君)起立全員、よって本案は、同意することに決定いたしました。    ───────────────────────────── ◯議長(高城宗幸君)次に、議案第二十一号、香川県収用委員会委員任命同意についてを議題といたします。  本案については、討論の通告がありませんので、直ちに起立により採決いたします。  議案第二十一号を、同意することに賛成の諸君の御起立を求めます。    (賛成者起立) ◯議長(高城宗幸君)起立全員、よって本案は、同意することに決定いたしました。    ───────────────────────────── ◯議長(高城宗幸君)次に、陳情の採決に入ります。  まず、陳情元の十四及び陳情二の二の二件を一括議題といたします。  これらの陳情二件の委員会審査報告書は、いずれも継続審査であります。  これらの陳情二件については、討論の通告がありませんので、直ちに起立により採決いたします。  陳情元の十四及び陳情二の二の二件を、いずれも委員会審査報告書のとおり決することに賛成の諸君の御起立を求めます。    (賛成者起立) ◯議長(高城宗幸君)起立多数、よってこれらの陳情二件は、いずれも委員会審査報告書のとおり決定いたしました。    ───────────────────────────── ◯議長(高城宗幸君)次に、陳情三の一を議題といたします。  本陳情の委員会審査報告書は、継続審査であります。  本陳情については、討論の通告がありませんので、直ちに起立により採決いたします。  陳情三の一を、委員会審査報告書のとおり決することに賛成の諸君の御起立を求めます。    (賛成者起立) ◯議長(高城宗幸君)起立多数、よって本陳情は、委員会審査報告書のとおり決定いたしました。    ───────────────────────────── ◯議長(高城宗幸君)次に、陳情四の九を議題といたします。  本陳情の委員会審査報告書は、不採択であります。  本陳情については、討論の通告がありませんので、直ちに起立により採決いたします。  陳情四の九を、委員会審査報告書のとおり決することに賛成の諸君の御起立を求めます。    (賛成者起立) ◯議長(高城宗幸君)起立多数、よって本陳情は、委員会審査報告書のとおり決定いたしました。    ───────────────────────────── ◯議長(高城宗幸君)次に、陳情四の十四、陳情四の十九、陳情四の十三、陳情四の十五、陳情四の十、陳情四の十一、陳情四の十八、陳情四の十七及び陳情四の二十一の九件を一括議題といたします。
     これらの陳情九件の委員会審査報告書は、いずれも不採択であります。  これらの陳情九件については、討論の通告がありませんので、直ちに起立により採決いたします。  陳情四の十四、陳情四の十九、陳情四の十三、陳情四の十五、陳情四の十、陳情四の十一、陳情四の十八、陳情四の十七及び陳情四の二十一の九件を、いずれも委員会審査報告書のとおり決することに賛成の諸君の御起立を求めます。    (賛成者起立) ◯議長(高城宗幸君)起立多数、よってこれらの陳情九件は、いずれも委員会審査報告書のとおり決定いたしました。    ───────────────────────────── ◯議長(高城宗幸君)次に、陳情四の十二、陳情四の十六、陳情四の二十及び陳情四の二十二の四件を一括議題といたします。  これらの陳情四件の委員会審査報告書は、いずれも不採択であります。  これらの陳情四件については、討論の通告がありませんので、直ちに起立により採決いたします。  陳情四の十二、陳情四の十六、陳情四の二十及び陳情四の二十二の四件を、いずれも委員会審査報告書のとおり決することに賛成の諸君の御起立を求めます。    (賛成者起立) ◯議長(高城宗幸君)起立多数、よってこれらの陳情四件は、いずれも委員会審査報告書のとおり決定いたしました。    ───────────────────────────── ◯議長(高城宗幸君)次に、日程第二十七、閉会中継続調査事件を議題といたします。  各常任委員長及び議会運営委員長から、会議規則第九十三条の規定により、お手元に配付の申出書のとおり、閉会中継続調査の申出があります。  お諮りいたします。  各常任委員長及び議会運営委員長から申出のとおり、閉会中継続調査に付したいと存じますが、御異議ありませんか。    (「異議なし」と呼ぶ者あり) ◯議長(高城宗幸君)御異議なしと認め、そのように決定いたしました。    ───────────────────────────── ◯議長(高城宗幸君)次に、日程第二十八から日程第三十五までを一括議題といたします。  まず、発議案第一号、香川県議会の保有する個人情報の保護に関する条例議案を議題といたします。  本発議案の提出者及び案文は、配付のとおりであります。  お諮りいたします。  本発議案については、提出者の説明及び委員会付託を省略いたしたいと存じますが、御異議ありませんか。    (「異議なし」と呼ぶ者あり) ◯議長(高城宗幸君)御異議なしと認め、そのように決定いたします。  本発議案については、討論の通告がありませんので、直ちに起立により採決いたします。  発議案第一号を、原案のとおり可決することに賛成の諸君の御起立を求めます。    (賛成者起立) ◯議長(高城宗幸君)起立全員、よって本発議案は、原案のとおり可決いたしました。    ───────────────────────────── ◯議長(高城宗幸君)次に、発議案第二号、マイナンバーカード普及状況地方交付税や各種交付金に反映させる方針の見直しを求める意見書案を議題といたします。  本発議案の提出者及び案文は、配付のとおりであります。  お諮りいたします。  本発議案については、提出者の説明及び委員会付託を省略いたしたいと存じますが、御異議ありませんか。    (「異議なし」と呼ぶ者あり) ◯議長(高城宗幸君)御異議なしと認め、そのように決定いたします。  本発議案については、討論の通告がありませんので、直ちに起立により採決いたします。  発議案第二号を、原案のとおり可決することに賛成の諸君の御起立を求めます。    (賛成者起立) ◯議長(高城宗幸君)起立少数、よって本発議案は、否決いたしました。    ───────────────────────────── ◯議長(高城宗幸君)次に、発議案第三号、女性デジタル人材育成を強力に推進するための支援を求める意見書案を議題といたします。  本発議案の提出者及び案文は、配付のとおりであります。  お諮りいたします。  本発議案については、提出者の説明及び委員会付託を省略いたしたいと存じますが、御異議ありませんか。    (「異議なし」と呼ぶ者あり) ◯議長(高城宗幸君)御異議なしと認め、そのように決定いたします。  本発議案については、討論の通告がありませんので、直ちに起立により採決いたします。  発議案第三号を、原案のとおり可決することに賛成の諸君の御起立を求めます。    (賛成者起立) ◯議長(高城宗幸君)起立全員、よって本発議案は、原案のとおり可決いたしました。    ───────────────────────────── ◯議長(高城宗幸君)次に、発議案第四号、地方公共団体情報システムの標準化に関する意見書案を議題といたします。  本発議案の提出者及び案文は、配付のとおりであります。  お諮りいたします。  本発議案については、提出者の説明及び委員会付託を省略いたしたいと存じますが、御異議ありませんか。    (「異議なし」と呼ぶ者あり) ◯議長(高城宗幸君)御異議なしと認め、そのように決定いたします。  本発議案については、討論の通告がありませんので、直ちに起立により採決いたします。  発議案第四号を、原案のとおり可決することに賛成の諸君の御起立を求めます。    (賛成者起立) ◯議長(高城宗幸君)起立多数、よって本発議案は、原案のとおり可決いたしました。    ───────────────────────────── ◯議長(高城宗幸君)次に、発議案第五号、反撃能力(敵基地攻撃能力)保有検討の中止を求める意見書案を議題といたします。  本発議案の提出者及び案文は、配付のとおりであります。  提出者代表高田良徳君の説明を求めます。  高田良徳君。    (高田良徳君登壇、拍手) ◯高田良徳君 提案者を代表して、発議案第五号、反撃能力(敵基地攻撃能力)保有検討の中止を求める意見書案の提案理由の説明をいたします。  さて、敵基地攻撃能力とは、弾道ミサイルの発射基地など敵の基地を直接攻撃できる能力のことです。また、この四月に敵基地攻撃能力から言い換えた反撃能力では、対象にミサイル発射基地以外にも指揮統制機能のある司令部も標的に追加されました。これらの能力を我が国が保有することに向けて、国家安全保障戦略、防衛計画の大綱、中期防衛力整備計画の安保関連三文書の改定についての閣議決定が明日十六日に予定されているところです。  この議論は、政府が配備に向けて調整を進めていた新型迎撃ミサイル「イージス・アショア」の計画を断念し、代替の抑止力としての議論をきっかけに、一気に高まりました。そして、本年二月のロシアのウクライナ侵攻を受け、防衛費の大幅増の議論と相まって、いよいよ政府はこれまで保有しないとしてきた敵基地攻撃能力を保有することにかじを切ろうとしているということです。  これまで日本は、相手基地への攻撃能力はアメリカ軍に委ね、自衛隊は攻撃的な武器の取得を自制して防衛に専念し、敵基地攻撃能力は政策的に保有しないとしてきました。ですから、明日行おうとしている閣議決定は、我が国の防衛政策の大きな転換点になることを意味するわけです。  そもそも、自民党内ではいろいろな議論がありました。二〇〇九年に「テポドン2」が東北上空を通過し、日本中が大騒ぎになったことがあります。あのとき、自民党内で北朝鮮のミサイル基地を攻撃する能力を持つべきだとの声が上がりましたが、当時も防衛大臣だった浜田靖一防衛大臣は、ただ単に敵基地攻撃ができるということになれば、その後に来るものは一体何なのか。慎重になるのが当たり前の話だ、と当時ははねつけていました。石破 茂氏も当時は、ノドンミサイルがどこにあるのか分からないのに、どうやってたたくのか。二百基配備されているとして、一つ、二つ、三つ潰して、あと全部降ってきたらどうするのか。誠に現実的でない、と言っていました。  自民党副総裁を務め、国防族議員の大物であった山崎 拓氏も、日本が仮に攻撃能力を持てば、北朝鮮の基地をたたく能力にはとどまらず、全く荒唐無稽で、これは周辺国でなくても反発する、と批判し、最後に攻撃能力積極論者を、基礎的教養に欠けている、とまで言い切っています。山崎 拓氏は、今回の防衛費倍増と反撃能力の議論においても、常識に欠けると言い切りました。山崎氏は、米国は日本にNATO並みの防衛費の引上げを求めているので、米国を喜ばせる点では意味がある。しかし、防衛費の四割強を占める人件費を増やすのは実際的ではないので、装備品を増やすことになる。防衛費五兆四千億円を二倍にするだけ装備品を買うことは実際上不可能。皆、非常に単純に考えているが、防衛力というのは簡単に強化できるものではない、と言い、防衛力を非常に情緒的に考えている。抑止力を増やすために必要なことはやる、外交もやっていくという理詰めの議論になっていない。ただGDP二%にするというのはどういうことか。数字のマジックにすぎない。今の政治家は、物事を深く考え、緻密に考える訓練が不足している、と防衛費倍増について一刀両断に切り捨てました。また、防衛予算倍増と同様、敵基地攻撃能力も空虚な議論だ。どの国を対象に、どのような反撃をし、どのような装備を持ったら反撃能力なのか。ミサイルで反撃するのか、爆撃するのか、潜水艦発射弾道ミサイルなのか。中身については勉強不足だ、と批判的です。  また、岩屋 毅元防衛大臣も、防衛費においてGDP二%を目標にするのは、最初に目標金額があり乱暴なやり方、我が国の自衛権は必要最小限でなければならない、と言い、反撃能力の対象として、「相手国の指揮統制機能等も含む」と明記されたことに対しても、いたずらに周辺国を刺激するだけでなく、対処のための準備を促し、軍拡競争につながるおそれがある。かえって衝突の危険を高めることにつながりかねない。無益であるばかりでなく、むしろ有害なことではないか、と批判しています。  このように自民党の中にも常識を理解する人がいっぱいいます。  例えば、北朝鮮が保有する移動式ミサイルの発射機は最大二百台とアメリカ国防総省は分析しています。もし北朝鮮から攻撃を受けた場合、反撃として破壊する必要があるのは、この二百台全てということになります。もし撃ち漏らした発射機から反撃ミサイル発射がされた場合、それがもし核兵器だとしたら、一つでも迎撃に失敗すると日本国内で甚大な被害を受けるのは確実だからです。北朝鮮は弾道ミサイルの発射地点を転々と変え、攻撃された場合を想定して目標を絞らせません。また、現在では中国も想定国になり、発射装置が潜水艦ということもあり得ます。ですから、敵の全ての発射装置を一気に破壊するなど不可能なことなど誰でも分かることです。ですから、反撃能力を行使することは、全面戦争を意味するということです。  この程度の想像力は、どなたでもできるはずです。このことを言えば、いいや、違うんだ、反撃能力を持つことは抑止力なのだ、と言います。反撃能力を持っても実際は使わず、抑止力にするだけだから危険ではないというわけです。そうでしょうか。例えば、日本が反撃能力を持てば、中国が恐れおののいて抑止力になるとは到底思えません。中国は経済力も資源もあり、幾ら日本が軍拡しても軍事力ではかないません。むしろ北京にミサイルを撃ち込む準備をしているのかと、中国のナショナリズムを非常に刺激することになります。相手を刺激して抑止力になるはずがありません。普通に想像力を働かせば分かることです。  そのため、本議会として、国民の生命・安全を守る立場から、反撃能力の保有検討に強く抗議するとともに、検討を直ちに中止させるため、意見書を提出するものです。満場の御賛同、議員諸氏の良識ある判断を期待し、提案理由の説明といたします。  以上であります。(拍手、降壇) ◯議長(高城宗幸君)以上で提案理由の説明を終わります。  お諮りいたします。  本発議案については、委員会付託を省略いたしたいと存じますが、御異議ありませんか。    (「異議なし」と呼ぶ者あり) ◯議長(高城宗幸君)御異議なしと認め、そのように決定いたします。  本発議案については、討論の通告がありますので、発言を許可いたします。  秋山時貞君。    (秋山時貞君登壇、拍手) ◯秋山時貞君 発議案第五号、反撃能力(敵基地攻撃能力)保有検討の中止を求める意見書案について、賛成の立場で討論します。  自民党と公明党が、「反撃能力」の名で敵基地攻撃能力を保有していく方針を合意しました。岸田首相は軍事費を五年間で総額四十三兆円と指示するなど、岸田自公政権の戦争国家づくりに向けた危険な暴走があらわになっています。この道を進んでしまったらどうなるか、私は三点強調したいと思います。  第一は、暮らしの破壊が起こるということです。  大軍拡の財源をどうするのかについて、政府の有識者会議の報告書では、「国民が広く負担する」と明記されました。岸田首相は、責任ある財源を考えるとして、今を生きる国民が自らの責任としてその重みを背負って対応するべきだなどと大増税の構えを示し、大きな批判の声が上がっています。さらに、今政府が示そうとしている財源案では、歳出の改革も柱の一つとされています。結局、社会保障費の大幅削減が加速することになるのは火を見るよりも明らかです。既に年金削減、高齢者の医療費窓口負担二倍化に続き、介護の利用料の原則二割負担への引上げが狙われています。医療体制の問題でも、地域医療構想の名で急性期病床の削減を進め、公的医療機関の積立金まで国庫返納させ軍事費転用しようとするなど、露骨な社会保障削減路線に強い怒りが沸き起こっています。この道を進めば、恐るべき暮らしと経済の破壊へ向かうことになります。  第二は、憲法の破壊という問題です。  相手国に攻撃的な脅威を与えるような兵器を保有することは憲法上できない、この憲法解釈は、戦後、自民党政府が一貫し主張してきたことです。これは、専守防衛という考え方の根本をなすものです。敵基地攻撃能力の保有は、日本国憲法の下ではできないとしてきた能力を持つことであり、文字どおり憲法違反です。同時に、戦後一貫した政府の憲法解釈を百八十度覆すという立憲主義の破壊であると言わなければなりません。  第三は、平和の破壊です。  自民党などは自分の国は自分で守ると繰り返していますが、敵基地攻撃能力で守ろうとしている本命は米軍にほかなりません。安保法制に基づいて集団的自衛権を行使する際にも、敵基地攻撃ができます。日本がどこからも攻撃されていないのに、米軍が海外で戦争を始めたとき、自衛隊が敵基地攻撃を行うことになる。その結果、日本に対する甚大な報復攻撃を招くことになる。まさに、日本を守ることとは正反対に、日本に戦火を呼び込むことになります。さらに、地域の安全保障環境にどう影響を与えるか。日本が軍事強化で構えれば、相手側も軍事の強化をさらに加速することになり、軍事対軍事の悪循環、いわゆる安全保障のジレンマが生まれます。地域の平和と安定を脅かすという点でも極めて重大な逆行です。  日本共産党は、憲法第九条を生かして東アジアに平和を創出する外交ビジョンを提案しています。軍事ブロック政治による排他的な対応ではなく、地域の全ての国を包み込む包摂的な協力・協調の枠組みをというこの方向は、先月トルコで開かれたアジア政党国際会議でも、アジアの政党の総意としてイスタンブール宣言で確認されました。この宣言でブロック政治の回避、対話交渉こそが紛争解決の唯一の道と明記されたとおり、軍事力強化ではなく、外交によって戦争の心配のないアジアを追及すべきです。  以上のことから、敵基地攻撃能力の保有検討の中止を国に対して求めていくことを強く述べて、私の討論を終わります。(拍手、降壇)
    ◯議長(高城宗幸君)以上で通告による討論は終わりました。  討論を終局いたします。  これより発議案第五号を、起立により採決いたします。  発議案第五号を、原案のとおり可決することに賛成の諸君の御起立を求めます。    (賛成者起立) ◯議長(高城宗幸君)起立少数、よって本発議案は、否決いたしました。    ───────────────────────────── ◯議長(高城宗幸君)次に、発議案第六号、森林・林業・木材産業施策の推進を求める意見書案を議題といたします。  本発議案の提出者及び案文は、配付のとおりであります。  お諮りいたします。  本発議案については、提出者の説明及び委員会付託を省略いたしたいと存じますが、御異議ありませんか。    (「異議なし」と呼ぶ者あり) ◯議長(高城宗幸君)御異議なしと認め、そのように決定いたします。  本発議案については、討論の通告がありませんので、直ちに起立により採決いたします。  発議案第六号を、原案のとおり可決することに賛成の諸君の御起立を求めます。    (賛成者起立) ◯議長(高城宗幸君)起立全員、よって本発議案は、原案のとおり可決いたしました。    ───────────────────────────── ◯議長(高城宗幸君)次に、発議案第七号、新型コロナウイルス感染症・インフルエンザの同時流行への対策強化を求める意見書案を議題といたします。  本発議案の提出者及び案文は、配付のとおりであります。  お諮りいたします。  本発議案については、提出者の説明及び委員会付託を省略いたしたいと存じますが、御異議ありませんか。    (「異議なし」と呼ぶ者あり) ◯議長(高城宗幸君)御異議なしと認め、そのように決定いたします。  本発議案については、討論の通告がありませんので、直ちに起立により採決いたします。  発議案第七号を、原案のとおり可決することに賛成の諸君の御起立を求めます。    (賛成者起立) ◯議長(高城宗幸君)起立全員、よって本発議案は、原案のとおり可決いたしました。    ───────────────────────────── ◯議長(高城宗幸君)次に、発議案第八号、全国一律の子ども医療費助成制度の創設を求める意見書案を議題といたします。  本発議案の提出者及び案文は、配付のとおりであります。  お諮りいたします。  本発議案については、提出者の説明及び委員会付託を省略いたしたいと存じますが、御異議ありませんか。    (「異議なし」と呼ぶ者あり) ◯議長(高城宗幸君)御異議なしと認め、そのように決定いたします。  本発議案については、討論の通告がありませんので、直ちに起立により採決いたします。  発議案第八号を、原案のとおり可決することに賛成の諸君の御起立を求めます。    (賛成者起立) ◯議長(高城宗幸君)起立全員、よって本発議案は、原案のとおり可決いたしました。    ───────────────────────────── ◯議長(高城宗幸君)以上で全日程を終了いたしましたので、議事を閉じます。    (互礼) ◯議長(高城宗幸君)これをもって、今期議会を閉会いたします。                       午前十一時三十分閉議・閉会 Copyright (c) Kagawa Prefectural Assembly Minutes, All rights reserved....