近藤新
県立体育館整備推進総
室長 この
実施設計において詰めることについては、一通り全て検証はさせていただいたのですが、
内容としては、
基本設計では終えているということで、この先、
実施設計においてやっていくということで、
基本設計の積み残しではないと考えています。
氏家委員 ということは、別に書かなくてもいいということです。
実施設計と
基本設計は、全然レベルが違います。私が読むと、それを書いているところと書いていないところがあります。書いているところについては、
基本設計の
項目が足りないのではないかと
判断しますが、書いているところと書いていないところがあるのはなぜですか。
近藤新
県立体育館整備推進総
室長 項目によっては、確かに書いているものと書いていないものとがありますが、それは
CM業者として、
実施設計で留意すると考えたところで、
CM業者が
報告書の
留意事項として入れているものと解釈しています。
氏家委員 数字が余り出てきていないところに不安があります。一番大きいところは、7ページの上の「
基本設計全体」になりますが、「
評価委員会において評価した
ポイントのニュアンスが適切に継承されているかについては、最終的には県において
判断されるもの」と書いています。県としてはどのように
判断しているのか、教えてください。
近藤新
県立体育館整備推進総
室長 ここに書いているのは、
プロポーザルの当初の
趣旨と合っているかどうかを、
コンストラクション・
マネジメント業者に
意見を求めたことについての
報告です。
私どもとしても、この
設計は、
プロポーザルの
趣旨の範囲内であるということを、常に意識しながら取り組んできましたし、いろいろと
設計で変更した
部分はありますが、それは常に
プロポーザルの
趣旨を意識して、十分留意して行ってきたことです。
プロポーザルの
趣旨は、この
基本設計においては守られていて、
提案されて、そこで評価された
ポイントも同様に尊重してきましたので、守られていると全体として考えているところです。
氏家委員 守られているか守られていないかは、県としてとか我々としてとか、いろいろと
受け答え方で全然違うと思います。例えば、
高低差が上がって、周りから出入りがしにくくなっているとか、
体育館の形が変わっているとか、
屋根材の
材質が変わっているとかは、我々からすると、大きく逸脱していると
判断しますが、県のほうでは逸脱していないという
判断だろうと思います。そこについては、
平行線になりますから、あえて
指摘はしません。
最後に
意見だけですが、
説明資料の15ページです。
杭打設増額分も入れて、
工事費が182億円になっています。中を読むと、5%ぐらいの増減はあるとのことですから、5%ふえると190億円を超えます。そこについては大丈夫かというのが一つです。それから、いつも言っていますが、170億円の根拠が、近隣の同程度の
体育館の
平米当たりの単価に3万平米を掛けていますが、我々はいろいろと調査、研究、視察もさせていただき、御
指摘もいただきました。その中で、
デザインを重視した場合、当初の
予算よりかなりかかるというのは、どこに行ってもそのような感じであり、例えば、倍近くになったとか、建設を断念したとか、入札不調が結構あるとかといった形になります。
デザインを重視するのであれば、平均的な
体育館の単価ではなくて、それにプラスアルファの
デザイン料を足さないと現実的には無理だと思います。それを一般的な金額に抑えるのであれば、次に何を抑えるかというと、
デザインを重視するのであれば、
機能性を落とすしかないというところで、この
CM業務にしても、5%減らしたり、
ランニングコストに影響するものを外したりといった形で、
デザインの
上昇分をオンしているとしか見えません。
先ほど言いましたように、5%ふえても190億円以内におさまるように、何とかつじつまを合わせている状況になっています。前々から
指摘しているように、そもそも
アリーナと
交流エリアが一体となった空間になっているものが、全国的にも今までないわけでして、なぜないかというと、使い勝手が悪いからないのだと思っています。これを香川県で実験する必要はないと思っていますので、前回申し上げましたが、いま一度立ち返って考えていただきたいと要望して、
質問を終わります。
大山委員 コンストラクション・
マネジメントについては、後から
質問します。
今の
氏家委員の
質問の関連で少しだけ言わせてもらいますが、もともと第1次募集のときに、何でこんなことをするのかと言うぐらい視野を広げたような10分の1要件でやりました。我々は、
デザイン重視でやるのではないかといった
指摘を途中でもしましたが、そうではなく、大きく募集をしたいから、
公募要件を小さくしたと言って逃げてきました。
これは
公開プロポーザルをしています。
公開プロポーザルではどういったことをしたのかというと、それぞれの
業者に具体的な模型をつくらせて、その模型で
説明をさせて、こういった
コンセプトや形でやりたいといった
具体案を示させ、我々もそれを見ました。だから、普通の
プロポーザルではなく、
公開での
プロポーザルをしているわけです。
公開で行って、我々が見たときに、これは完全に
デザイン重視になってしまうのではないか、そうすると、他県の事例のように、どんどん値段がつり上がってしまう
可能性があるので、
特別委員会でその点を
指摘させていただいて、
機能性を重視してくださいと言ってきました。その
段階で
皆さん方が考え直すかと思いましたが、この選んだ案で、
予算内でいけると
皆さん方が主張したのです。主張したから、我々は、それはできないと言ってきました。先ほど、御
指摘いただいた点を改良したと言いましたが、それは違います。
我々は当初から言っていますが、この
プロポーザルのときに、
教育長が何回も、
SANAAにもほかの
業者にも、
提案した案は
予算内でできるのですかと
質問をしているのです。
質問をした上で、
設計各
業者はできますと言いました。我々もはっきりと聞きました。
新田委員長も一緒にいましたが聞いています。
ですが、我々は、この大
屋根を、この
材質で、それもヨーロッパからの
材質ではできないと何回も
指摘しているのです。それは、これを変えてくださいという
指摘ではなく、本当にこの
プロポーザルで選ばれた案のとおりのものができるのか、
プロポーザルの
趣旨を反映したものができないでしょうと我々は言ってきたのですが、それに対して、
営繕課長を含めた
皆さん方は、技術的にもできると、今までずっと言ってきたのです。
それから、
ガラス面は我々が
指摘して変えたのかもしれませんが、それは違います。我々は
指摘したのではなく、こんな
ガラス面でやれば大きなお金がかかるから、170億円では無理でしょうと
指摘したのです。でも、技術的にできると言いました。そういったことを
基本設計で進めようとしたから、
特別委員会で、
コンストラクション・
マネジメントできちんと確認してくださいと言いました。そして、私の
指摘に対して、そんなに
コストはかからずにできると言っていたので、そのまま書くと思っていました。ですが、いつの間にか我々が
指摘したことを全部変えていって、しかも、
コンストラクション・
マネジメント業者と三者が共同で
話し合いをして、この案に落ちつきましたと言っていますが、おかしいのではないですか。
私は、できないと
指摘しておきます。我々は
専門家ではないので、
専門家に
コスト面においても
機能面においてもできるかどうかを確認してくださいというのが、
コンストラクション・
マネジメントの
趣旨だったのです。そのとおりにやるということだったのです。
それが、今になって、三者で
話し合いをしたら、3万平米の大
屋根は2万3000平米に減りました。
チタン亜鉛合板が
ステンレスになりました。それは、
予算170億円の
コスト縮減のためにやりましたと胸を張って言っていますが、そんなことは、
プロポーザルで決定したときから、私が、こんなことはできないと言ってきたことが、結局、できなかったということなのです。そうではないのですか。
結局、要らないものをどんどん追加したり、もともとの
コンセプトを崩したりしています。そもそも
プロポーザルの
段階から、これはおかしかったのです。それで、最終的に私が何を言いたいかというと、結局、これはできなかったということです。当初の
SANAA案、
公開プロポーザルで示したあの模型はできなかったのです。私が
指摘したところを全部削らなかったらできなかったということですから、私の
指摘が合っていたということになるのです。
プロポーザルは、本来、
設計業者を決めるものです。
デザインは100%変えても構わないのです。それを、あくまでもこの
デザインでできると言い張ったから、そんなことはできないと言うこちらと議論をしていたのです。それなら、最初から
SANAAに言って、
デザインを議会とも
折り合いがとれるように箱形にするとか、曲面でなくするとか、全面的に変えていいということでやってくれていたら、我々とも
折り合いがとれていたのです。それを、できると言って延ばして、
基本設計まで持っていって、契約前に我々が契約すべきかどうか考える必要があるのでないかと言っていたのに、できるから契約させてくださいと言って契約したのです。
結局、
SANAAが
プロポーザルの
段階で他県と同じように価格がつり上がるような無理な案を出してきていたのです。それを無理やり選んで、この
業者は妥当でした、
コンストラクション・
マネジメントをしたら単価が落ちましたというのは、おかしいのではないかと思いますが、どうでしょうか。
近藤新
県立体育館整備推進総
室長 県としては、
プロポーザルの
提案があり、それに対して
機能性、
利便性の確保・向上、予定の
概算工事費をとにかく守る、
プロポーザルの
趣旨の範囲内で行うといったことで進めてきたところです。そういった中で、当初から
委員御
指摘の
屋根材や
外壁の話、
問題点についてもいろいろ御
指摘がありましたが、そういった
部分にも検証や
検討を行って、その
あたりの大きな
部分である、
屋根材や
外壁については
見直して、
コストを下げたところです。
大山委員 その
答弁自体がおかしくありませんか。今までの流れは違うのです。これではできないのではないですか、
チタン亜鉛合板はこうで、
工事費はこのぐらいかかると思います、
材質面にしても、海側でつくるには
湿度等に弱い
材質だから、後からお金がかかってくるのではないのですか、といったことを我々は一生懸命勉強して、その議論をしていたのです。ですが、その議論のときに、
営繕課長を初め、そんなことはないといった主張で、きたのです。そこがずっと
平行線だったので、そんなことはできないと思いますが、
基本設計を契約させてくださいと言うので契約したのです。それで、契約したら、その
あたりが解決するのかと思ったら、どうも解決しそうにないから、
コンストラクション・
マネジメントで、できない
部分が本当にできるのかどうかを確認してくださいということで、私が
コンストラクション・
マネジメントを
提案したのです。
今の
答弁は終始そういった
答弁です。常に、お互いに真剣に議論をやり合うというのではなく、当たり前のこと、要は逃げの
答弁みたいなことばかりで、次に進めようとしか我々には見えないのです。そこのところで、我々
議会側と県側とのそごが相当あります。我々は直してくださいと言って
指摘したのではないのです。こういうことだからできないでしょうと言って
指摘したのです。でも、このまま進めさせてくださいという話でしたから、それではやってみてくださいということで、そのかわり、
コンストラクション・
マネジメントを入れてくださいということだったのです。それが、いつの間にか三者で
話し合い、
屋根材や
ガラス面を全部
既製品に変えました。それでできるのは当たり前です。それで、当初選ばれた、当時の
プロポーザル案とそんなにそごがありませんと言います。ばかなことを言うなということです。
今回の
説明では、私は納得できないということをまず言っておきますし、これで進めようとするのであれば、議会としては、私としては、反対の立場をとらせていただきます。
秋山委員 今、お話があった
内容と重なる
部分もあるとは思いますが、私からも、
CMの
業務報告書の
内容について
質問をします。
業務報告書の13ページに、
屋根材の変更の問題がありました。
チタン亜鉛合金から
ステンレスに変わったということで、これは当初予定されていたものから変わっています。「一般的な
金属屋根材について
比較検討を行った」と書かれていますが、これは、いろいろな
屋根材を
比較検討して、この
ステンレスが一番適しているといったことで決まったのか。先ほど来、言われているように、
コストの面で、
コストありきで
予算内に抑えていくというところで決まっていったのか。その
あたりの詳細な
検討の
内容等がここではわからなかったので、その
あたりのことについて教えていただきたいと思います。
安藤営繕課長 「一般的な
金属材料について
比較検討」ということで、
基本設計に入った後、
比較検討した
材料としては、
プロポーザルで
提案のあった
チタン亜鉛合金、それから、今回最終的に
見直した
ステンレスのほか、純
チタン、メッキの鋼板、
ガルバリウム鋼板、これらについて比較しています。比較の
観点としては、
耐候性や
熱膨張の状況、
光沢等について
検討しています。
それから、
工法についても、今回、
シーム溶接工法に
見直していますが、
シーム溶接工法のほかに、くぎや
ビス等で固定する在来の
工法、接着して固めていく
工法について、
防水性能や曲面の
屋根で
施工性がどうなのかといった
観点で
検討してきました。
これらの
検討の結果、
プロポーザルで
提案のあった
チタン亜鉛合金も有力な
材料ではありましたし、それなりに評価は高かったのですが、今回、最終的に選んだ
材料は、
防水性能や
施工性の
観点から、
チタン亜鉛合金よりもさらに優位であり、
耐候性については、
チタン亜鉛合金とそれほど遜色がないということです。光沢があるので塗装しなければならない等の
マイナス面もありますが、
トータルで
コストの
縮減も図れるといった
観点も含めて、これらを変えても、
プロポーザルの
趣旨については維持できているのではないかといった
判断のもと、最終的に
ステンレスに変えたものです。
秋山委員 コスト縮減や
予算に合わせてということではなく、当初の計画で出されていた
チタン亜鉛合金よりも、
ステンレスのほうがすぐれているという認識でいいのですか。
安藤営繕課長 先ほど御
説明しましたが、確かに、
コストの
部分が
判断の中で大きかったことは事実です。どちらの
材料も有力だという一次的な
判断の中で、最終的には
コストの
部分でおさめなければならないといったところで選んだところはあります。
秋山委員 つまり、先ほどからずっと言われているように、当初
提案のあった
材料では、
コスト面でできなかったということで、議会からの
指摘に基づいて
見直したのだと思いました。
それで、この
コンストラクション・
マネジメント業務は、
基本設計段階の
マネジメント業務となっています。そういった契約が結ばれているわけですが、先ほどの
氏家委員の
質問の中でも、例えば、
報告書の5ページに、「最終的な目標事業費の達成に向けて、今後の
実施設計に於いては、
発注者と
設計者が真摯に協議を重ねる」とか、「
設計者によるさらなる
コスト縮減の工夫や
設計調整が必要と考える」、「
実施設計段階において
設計者によるより踏み込んだ詳細な
検討が必要と考える」といった記載があり、これから先、詳細な
検討を詰めていかないといけないと、かなり心配されていますが、この
CMの
業務は、この
基本設計の完成と同時に終わったということですか。確認させてください。
近藤新
県立体育館整備推進総
室長 山下PMCの
コンストラクション・
マネジメントの委託
業務については、10月31日の
基本設計の完了日と同日をもって終えておりますので、契約は、今はもう終わった状態です。
秋山委員 ということであれば、これからの
実施設計段階における詳細な詰めなど、いろいろと考えていかなければいけない不安や懸念
材料を、どうやってチェックしていくのか。そういった不安がある状況であれば、一つ一つ消し込んでいくことが必要だと思いますが、
実施設計に入る
段階において、どうやって担保していく考えなのか、お聞かせください。
近藤新
県立体育館整備推進総
室長 確かに、
基本設計を進める中で、
コンストラクション・
マネジメント業務の受託者である山下PMCの
意見を聞くことで、さまざまな検証ができて、取りまとまっているところはあります。そういった中で、あわせて
実施設計の中で取り組むべき課題についても、
報告書の中で、いろいろと示されているところです。
この先、
実施設計段階で、
コンストラクション・
マネジメントをどのように活用していくか、実際にやるかやらないかも含めて、まだ、結論づけているわけではありません。
ただ、
実施設計に進んだ場合においては、
設計業者や県としては、今回の課題も参考にしながら、
工事費等についてはしっかりと取り組んでいかなければいけないと考えているところです。
秋山委員 いろいろとありますが、課題の検証として、13ページには、
屋根材のことが挙げられていて、「主な
指摘事項」のところに、「
屋根に設置される換気設備については、漏水対策等の必要性について
指摘し、
設計者から遮音性能を持った換気窓を設置する方針で、ドームの頂部に近い位置で
実施設計時に詳細を
検討する旨の回答を得ている」とありますが、これも以前、この
特別委員会の中で
指摘があった
内容が書かれていると思いますが、こういった方針で
検討するという回答を得ているといった
段階でとまっているように思います。漏水対策を具体的に解決していく方法が全く見えていない状況だと思います。
先ほども言っていましたが、こういった課題や不安は、あってはいけないと思います。他県の例でどんどん
コストが上がっていったという話もあります。そこもそうですし、本来、確保されるべきもの、きちんと守られるべきものがないがしろにされることがあってはいけないと思います。
基本設計をこれでよしとするかどうかも含めて、こういった課題が残されている状況について、県として、どのように考えているのでしょうか。
近藤新
県立体育館整備推進総
室長 屋根の漏水対策も含めて、この先さらに詳細を詰めていかなければならない
項目があることは承知していて、その
あたりは、きちんと具体的に対応していかなければいけないと考えています。
秋山委員 最後に要望です。毎回、
委員会の中で繰り返し言っていますが、180億円という本当に大きな税金を投入する事業です。やってみてだめだったでは絶対に済まされないと思います。
私としては、県民のスポーツ施設として、
機能の過不足なく、
県立体育館にふさわしい施設が必要だと考えています。その認識をしっかりと持って、見直すべきは勇気を持って
見直していくという立場に立って、考えていただきたいと要望して、私の
質問を終わります。
佐伯
委員 コンストラクション・
マネジメントの
質問に入る前に、何回も言って申しわけないですが、180億円前後の中四国最大級の
県立体育館をつくるのです。こんな大きなものをつくるのに、
体育館をつくったことのない
設計会社がつくるのは、不思議でたまりません。もし
皆さん方が自分の家をつくるときに、住宅をつくったことのない
設計会社に頼みますか。家を建ててくださいと造船会社に頼むようなものだと思いますが、その点について、今でも
SANAAが一番妥当であったと思いますか。お聞きします。
近藤新
県立体育館整備推進総
室長 当初の
プロポーザルの参加資格要件についてのお尋ねかと思います。
新
体育館は、多目的の
体育館・ホール・
アリーナであり、また、サンポートというイメージや立地条件も踏まえて幅広く参加者を募り、できるだけ多くの
提案を募るということで、
プロポーザル入札参加資格を設定したところです。
そういった中で、
体育館の実績も問うていないということですが、そういった立地条件を踏まえた、これまでにないような
提案も出てきているところでして、よりきちんと具体化していかなければいけないと考えています。
佐伯
委員 不思議な
答弁だったと思います。県民の皆さんから、何でこんなところに
体育館をつくらせるのかと、よく言われます。「
SANAAは
体育館を相当つくっているのだろうな」と聞かれて、「いや、一戸もつくったことがないのです」と答えると、「一体、何の力が働いたのか」と言われます。
皆さんの中にも不思議に思っている人がいると思います。言っても
平行線になるとは思いますが、これは公の場で言っておかないといけないと思うので言いますが、
体育館をつくったことのないところに、こんな立派なものをつくらせようとしているが、何でわざわざ香川県がこんなことをしなければいけないのか。これが税金の無駄遣いになったら大変なことになりますので、その
あたりについては、しっかりと肝に銘じていただきたいと思います。
CMの
報告書の中で、いろいろと
検討や調整が必要とありましたが、
コストのところで、「5%程度の差は生じ得る」「
実施設計段階での、より慎重な
設計および積算が求められる」などと書いていますが、もし180億円前後が、5%前後であれば納得の範囲内かもしれませんが、30億円、40億円、50億円と上がったとなれば、誰が責任を負うのですか。民間であれば、すぐに首になると思います。中身を重視せずに外見の
デザインばかりを重視して
コストが上がったというのでは、税金の無駄遣い以外の何物でもないと思います。その
あたりについては、どのように考えるのですか。
そして、以前、私が聞いたのでは、最大収容人数は1万人以上であったのが、修正したとも言わずに1万人になっています。その
あたりについてはどうなっているのか、教えてください。
近藤新
県立体育館整備推進総
室長 まず、
コストについてです。
コンストラクション・
マネジメント業者からの
報告書によると、相違額が5%弱と書かれています。県も
設計内容を見ていますが、
設計業者の
基本設計の
工事費については、
工法、
項目、単価、
数量、こういったことについては適切に行っていて、県としてもそれを確認していますし、
コンストラクション・
マネジメント業者も同様の見解です。
ただ、
基本設計から
実施設計に移る場合に、
数量をより具体化する中で、上振れというか金額が上がるのが一般的でして、その額を幾ら見込むのかがあります。
SANAAも一定額を見込んでいますが、もう少し見込むべきでないかというのが山下PMCの考えでして、そこの差異が5%程度あるということです。とにかく、
実施設計段階で上振れする額を、
設計業者の
SANAAと県の担当部局の私どもともども、今見込んでいる上振れの額以上に上がらないように抑えていかないと、今、お話があったように
工事費がどんどん上がっていくことになってしまいますので、しっかりと見ていかないといけないと考えています。
それから、もう一つの御
質問の
アリーナの最大収容人数についてです。
御
指摘のとおり、
基本計画には、最大収容1万人以上と書いています。今、こちらの資料に示しているのがボクシングの場合ですが、必要な面積がリングとなり、一番小さくなりますので、ちょうど1万人になっています。
それから、これは詭弁ではなく、御
説明としてですが、あわせて、VIPルームが別に設けられていて、4室32席分などもありますので、御理解ください。
佐伯
委員 総
室長が嫌いでもありませんし、好意的に思っていますが、今の
答弁は詭弁であり、余りにもひどいと思います。余りにもなめ切った
答弁だと感じています。根本がおかしいから、どうしても
答弁がずれてくるのです。
これだけの金を使うのですから、しっかりとやっていかなければならないのです。それから、先ほど「責任を誰が負うのですか」と
質問したことに対しての回答が、
答弁の中に入っていませんでした。一生懸命やっているのだから、
コストが上がっても仕方がないということなのかもしれませんが、税金だから仕方がないと言えるのであって、自分のお金を使った場合、仕方がないでは済まないと思います。物価が上がった、鋼材の価格が上がった、資材の価格が上がった、それで、30億円、40億円のプラスになったということを、県民にどのように
説明をするのですか。「仕方がなかったのです」ということで済ませるつもりなのですか。責任の所在をしっかりとしていかなければ、責任を持って仕事ができないと思います。
我々も4年に1回、場合によると落とされます。そういった意味も含めて、責任を持って仕事をしていかなければならないと思っています。ただ単に、今、その課やその室にいるから、その長でいるから、
答弁に立っているというだけではいけないと思います。今、やっている皆さんの一人一人が責任を持たなければいけないと思いますが、その点についてはどのように考えていますか。そして、大変な格差が出てきたときに、誰が最終責任を負うのですか。ただ単に鋼材の価格や人件費が上がったから仕方がないでは済まされない問題だと思いますが、その
あたりについてはどうですか。
近藤新
県立体育館整備推進総
室長 責任の所在ということです。
先ほどもお話ししましたが、
設計事務所があり、県の担当部局は新
県立体育館整備推進総室でして、私自身も重責を感じながら仕事をしています。責任をどうとるのかについては、今のこの状況ではお答えができませんが、責任をどう考えるのかについては、重責を感じながらやっています。
佐伯
委員 一人一人が責任を持って進めていただきたいと思います。おかしいと思っている人が皆さんの中にもいると思います。根本がおかしく、ボタンのかけ違えのようになっています。幾ら修正しても無理だと思います。ですから、
氏家委員も言いましたが、最初に立ち返るのも大事な英断ではないかと思います。
今後、数十年たっても出てこないような、180億円もの大金を使ってつくる
体育館です。
デザイン性などを求めて
体育館にはきません。その
あたりが根本的に違っていることを、皆さんが提言していかなければいけないと思います。
それから、県民が集う
交流エリアは、私たちには、単なる廊下にしか感じません。このようなところでどうやって交流をするのか、不思議でたまりません。そして、
交流エリアは、競技などをしなくても、ふだんから県民が行けるようにしなければいけないのですが、こんなところには誰もきません。その
あたりも含めて、もう一度原点に立ち返って、考え直していただきたい。皆さんの良識のある英断で進めていただきたいと思います。
大山委員 いずれにしても、
コンストラクション・
マネジメントのあり方自体がおかしいのだと思います。
それで、これは技術的な話になりますが、先ほど人数の話がありました。四国最大級という言葉を使うと、何でも大きくなったようなイメージになります。我々はエンドステージで1万人ぐらいのコンサートを想定していました。1万人クラスのアーティストであれば、チケットはすぐに完売すると思っていました。
しかし、今度は、エンドステージになってくると、1万人ではなく7,300席になっているのです。最大がボクシングのときで1万人です。ですが、ボクシングの中継を見たことがあると思いますが、テレビカメラと報道席が真ん中を占領してしまいますから、そこからまた席数が減ってくることになるので、その分も加えた席数をきちんとしておかないといけません。それが、今、1万人ちょうどとなってくると、大きく1万人を割ってくることになってきます。
何で7,300人になってしまったのか。7,300人でどのようなコンサートやアーティストを想定しているのか。7,000人を集めるアーティストと1万人以上を集めるアーティストでは全然レベルが違います。
コスト縮減のために本来の目的である収容人員を減らしてしまって、アーティストは来るのですか。その
あたりについては、どのように考えているのですか。
それから、2階
部分に物すごく大きな避難エリアをとらないといけないので、物すごく大きな開きができていて、これも席数を相当損しています。何でこんなに大きな穴をあけているのですか。
安藤営繕課長 最後の御
質問のところを先にお答えします。
2階の観客席に大きく設けている4カ所の開口部については、御
指摘のとおり、避難の確保が大きな目的の一つです。それから、もう一つの目的は、
メーンアリーナと
交流エリアで関連したイベントをするときに、一体的に見通しがきくほうが
機能的には有利ではないかということです。この二つの目的で、4カ所に大きな開口部を設けています。
大山委員 それは、黒島
委員を初めとして我々が
指摘したのです。本来は、防火区画という壁があり、その壁の向こうに廊下があり、そこに皆さんが避難できるようになっています。しかし、これは大きな空洞になってしまっているので、後ろに壁がありません。だから、ここにこんな大きな穴をあけなければいけなくなったのです。
そうなってくると、こんな大きな穴をあけて席数を減らして7,300人にしていくのが得なのか損なのか。もう一回
設計を
見直して、防火区画をつくり、きちんとコンサートのアーティストが好むような席数を確保するのがいいのか。そういったことを、きちんとデータを持ってやったのですか。
恐らく、また、いろいろな言い訳をすると思いますが、
交流エリアが見えるなどと言っていますが、これは避難エリアを確保するためです。コンサートのときに大きな音が出て、真っ暗になっているときに、そんな穴は、本来、要らないのです。
そういった比較をして、そういったところを
コンストラクション・
マネジメントが、このほうが興行収入としては上になるのではないですか、そういったことを全部含めて考えたのですか。結局、この
デザインを変えずに中身を変えたらこうなるという結果を出してきただけにしか見えませんが、その
あたりはどうなのですか。
近藤新
県立体育館整備推進総
室長 避難のために確保したのではないかといったお話もありましたが、確かに避難計画をつくるに当たって、観客席から
交流エリアにできるだけ早く出ていくのは重要だと思っています。そのために、これは大きな役割を果たすとも考えています。
ただ、全体の中で固定席を5,000席以上確保して、最大収容人数1万人を確保するという計画の中で作成し、
営繕課長が
答弁したように、
交流エリアとの連携等も考慮してつくったということです。
大山委員 あなたの
答弁していることはすでにわかっています。そんなことを聞いているのではありません。これが得なのか、本来、ほかの
アリーナがきちんとやっているように、席数を確保するために防火区画をきちんとつくるのが得なのか、そういったことを検証したのですかと言っているのです。その結果、こちらのほうが得だと
判断したのかと言っているのです。
近藤新
県立体育館整備推進総
室長 この
設計の中においては、背後に壁がない場合とある場合とで、例えば、金額的に、人数的に比較をするようなことはしていません。ここは
SANAAの
提案の一つの大きな
コンセプトの
部分ですので、
比較検討を詳しくはしていません。
大山委員 結局は、
SANAAの
提案の中で何がベストなのかをやっただけです。先ほど言ったように、
SANAAの
提案は、もともと無理な
提案だったのです。それをあなた方が選んで、どうしてもやろうとするから、先ほど佐伯
委員が言ったように、不自然な
答弁になっていきます。そうではなく、最終的にアーティストたちが好んで選び、そして、県民が集える、そういったものを本来つくるべきではないのですか。それは今からでも遅くないのではないのですかと私は聞いているのです。そういったことについてはどのように考えていますか。
近藤新
県立体育館整備推進総
室長 今、申し上げたように、
比較検討はしていませんが、この
提案の観客席の背後に壁がないという一つの大きな
趣旨が音環境であり、できるだけ空間を大きくして、ロングパスエコーを減らそうといったこともありました。そういった
提案の
趣旨を、私どもとしては尊重しながら
設計を進めてきたということです。
大山委員 ほかの広島グリーン
アリーナや大阪城ホールなどの大きな
アリーナは音環境が悪いのですか。そこでアーティストは好んでやっていないのですか。そこまでする必要があったのですか。先ほど
氏家委員が言ったように、ここで実験しようとしているのではないのですか。もし実験が失敗したらどうするのですか。そういったことも全部、あなた方がきちんと考えて、いろいろなことを比較して、最終的にこの
基本設計がよかったということを我々にきちんと
説明しなければ、我々は、
基本設計から
実施設計へ行きましょうということにはならないです。
それから、例えば、
交流エリアに人々が入ってきますが、
交流エリアは無料で開放するのですか。
近藤新
県立体育館整備推進総
室長 管理運営上の話になってくると考えていますが、
交流エリアをつくるということは、例えば、イベントを行わない日は、ここは、県民が自由に無料で集える場所、いわゆる、開かれた公共空間として提供することを考えています。
大山委員 雨の日にそこへ土足で大勢の人たちが入ってきたら、土などがたくさんたまったりします。そうなると、清掃
業務などのいろいろな
業務が入ってきますが、誰がお金を払うのですか。
近藤新
県立体育館整備推進総
室長 公共施設として支払いをすることになると思います。
大山委員 そうなってくると、普通のものよりは
コスト的に加算されてくることになってきます。大きな
交流エリアを無料で開放するということは、
コスト面のこともきちんと考えてやっているのかと思ったら、今の
答弁を聞いていると、そんなことは考えていないと思います。そういったこともいろいろと考えて、もっと緻密な計画を示してください。
それから、次はカーテンについてです。全面
ガラス張りですので、コンサートのときに暗転しなければならなくなりました。ですから、恐らく、カーテンを自動でぶら下げるようになってきます。
普通の
アリーナであればカーテンは要りません。しかし、この
デザインだから、カーテンが必要になってきました。それでは、このカーテンは何年もつのですか。それから、どのくらいの耐久で、どのくらいの費用がかかるのですか。さらに、どのくらいの電気代が加算されてくるのですか。それを考えて、ほかの普通の形状の
アリーナにするのと、この
交流エリアをもったものにするのと、
比較検討をしたのですか。
コンストラクション・
マネジメントでは、これではなくて、こちらのほうがいいと思いますとか、そういったことまで
業者に頼んだのですか、それとも、頼んではいないのですか。
近藤新
県立体育館整備推進総
室長 交流エリアを設けることによる費用では、例えば、
コンストラクション・
マネジメントの検証の対象にしているのは、一番空調費用がかかるのではないかということで、どういった空調方式がいいのか、これは前にも
説明しましたが、そういった
比較検討の中で、
イニシャルコストは高くなりますが、居住域の空調方式を採用して、一定金額を抑えられるといった検証はしています。
カーテンについては、検証はしていませんが、金額は、メートル当たり3万円ぐらいで、1000万円ぐらいのカーテンが見積もられるところです。
大山委員 空調にしても、この
SANAA案に対してベストな案はこれだというのが、今のあなたの話です。それでは、ほかの
アリーナと同じ形状にしたときとどのぐらいの差があるのかとか、10年後、20年後の後年度負担を考えたときに、最終的にどちらが
コスト負担が多いのかとか、そういったことを、本来は
コンストラクション・
マネジメントに頼まなければいけないのですが、あなた方がしているのは、現在の
SANAA案でベストなものを
コンストラクション・
マネジメントでやっただけではないのですか。
近藤新
県立体育館整備推進総
室長 コンストラクション・
マネジメントは、基本的に
SANAAの
設計に対する検証ですので、独自に全く違う建物と比べるなどのことは求めていません。
大山委員 一事が万事、先ほどの漏水対策にしても私が
指摘したことです。最終的には何もしていません。漏水対策でも相当な費用がかかってくるはずです。これは絶対にしなければならないのです。そうすると、このようなドームの形状にはなりません。絶対に漏水を受けるところが必要になるので、
デザイン変更も間違いなく出てきます。
そういったことも考えると、いろいろなことを
比較検討して、最終的に
SANAAの
基本設計がいいのか悪いのか、
トータルで
判断する必要があると思います。今、具体的に細かいことを二、三言いましたが、それもほぼ検証されていません。ということは、もっときちんと検証しておかないと後々大きなことになるということを
指摘しておきます。
私がいろいろと勉強して、ほかにも
指摘したいことがありますが、今度
指摘をすると、また、それを直してきて、それで、
コストが合いましたなどと言ってきますので、これ以上は
指摘しません。その
あたりを十分に考えて、結局、
基本設計から
実施設計に進むのかどうか、きちんと考えて、今後、進んでくださいと強く要望して、私の
質問を終わります。
黒島
委員 素人のような
質問になりますが、たくさんの椅子を平面に並べています。この椅子はどこへどのように収容するのですか。ちょっとやそっとの場所には収容できないと思います。我々が、500人を集めて何かをやろうとすると大変な労力が必要となりますが、この椅子はどのような形でするのですか。
近藤新
県立体育館整備推進総
室長 パイプ椅子は最大で5,000席ぐらい必要になってくることになります。そのうち、直接的に施設として所有する椅子と興行主が持ち込む椅子があり、直接的に施設が所有する椅子は、ほかの
体育館等の状況も見ながら、1階の近い器具庫に入れておくことを考えています。
黒島
委員 皆さん方は、職員を使って、給料のうちでやらせたら金がかからないように思いますが、これだけの椅子を並べて、後でまた撤収するとなれば相当な経費がかかります。それを興行主にやってくださいとなれば、興行主はそれを費用として加算しないといけません。そんな不利な状況の会場をつくるのですか。ほかよりも安くていいものを提供しなければ使ってくれません。
それを支払っても十分安く提供できると皆さんが自信を持っているのだと思って、最後に
意見を言わせてもらいます。
私も勉強しましたが、コンペ方式と
プロポーザル方式の違いは何なのか。
プロポーザル方式は、単なる
デザインですから誰でも参加ができます。コンペ方式になると、それなりにきちんとした
設計をして、なおかつ、資材など、いろいろなものも指定して、きちんと
設計をしなければいけないから、なかなか参加ができません。今回は、県は
プロポーザル方式を採用しました。
プロポーザル方式のいいところは、大勢が参加できるところです。しかし、
プロポーザル方式をするためには、相当な識見を持っていないと発注したらいけません。
設計事務所よりも高度な技術を持った人間でないとチェックができません。香川県には、その知識や力があるのですか。
公開プロポーザルで、県民に、こういうのができると見せました。評価
委員の誰が言ったのかは別にして、できたものだけは
公開して、中身の
検討はしないというのはおかしいと思います。誰が評価
委員になったのかは聞きました。どういった基準で選んだのかはわかりませんが、立派な方ばかりです。しかし、私からすれば、不思議な人材も中に入っています。議会を排除するのはいいですが、それなら全くの第三者で、知事にも関係のない人選でやるべきだと思います。ですが、そういったようにはなっていないと思います。具体的には言いませんが、わかると思います。ちゃんと知事と関係のある人間が入っているではないですか。
そういったことを、我々に、さも公平なように見せて、我々は模型を見て、こういったものができるのだと思っていたら、最終的にできない話を一生懸命して、どんどん変えていきます。
プロポーザルはそういうものだと言うのであれば、最初から県民に、「こういうものができるとは限りません」と言うべきです。こういうものができると期待させたのです。それをどんどん変えていき、
プロポーザルは、
デザインですから、変えてもいいというのが、今までの
委員会のやりとりではないのですか。
大山委員が言ったように、我々は、もともとのものができるのかと期待して、いろいろ言っていました。これは、議論になっていないのです。
それでは、あなた方は
SANAAの代弁者で、変えてもいいという前提のもとで、我々と議論をしてきたのですか。
プロポーザルは変えてもいいのだと何回もおっしゃいました。構造の関係で丸くしたのだと思いますが、上から見たら、最初は
楕円形だったものを真ん丸にして、当然安くなります。
本当かどうかわかりませんが、武道場は、今は4面ありますが3面になると、ある人から言われました。いろいろなところで、いろいろなことを、まだ県民から聞いていません。それでもあなた方は強引に
プロポーザルで公募したからやらなければいけないと言います。それでは、
プロポーザルで決めたのは誰ですか。
先ほどから言っているように、
プロポーザルをするには、それなりの力がないとできません。先ほど、
秋山委員も言いましたが、
SANAAが
設計したものを、香川県の力で全部チェックできるのですか。我々が視察に行った愛知県は、
プロポーザルとはいいながら、それに対案するものもきちんとつくり上げていました。それだけの力を持って、
プロポーザルを出しているのです。やってはいけないことを、私はあなた方がやったのだと思います。
このことについて、今、県としてどうするのですか。このまま突き進んで、途中でお金がもっと値上がりした、ここはこう変えなければいけない、お金を落とすためには質を落とさなければいけないなど、いろいろなことをこれからするのでしょう。そういった、県民をばかにしたような議論をしてはいけないと思います。次のステップへ進んだら、県として引き返しがつかないと思います。県のほうも、知事も県民の代表であるなら、我々も県民の代表です。どこかで、きちんと対決しなければならないことが起こり得るのではないかと懸念していることを、皆さんに一言申し上げて、終わりたいと思います。
竹本
委員 設計が多少入れかわったりしていますが、
特別委員会ができているわけですから、本来的には、
設計業者が出してきた図面を我々が検証して、そして、この
特別委員会の中で
利便性の悪いところを
指摘しながら改善してもらう。これで変わるということは、私は当然あるべきだと思っています。
屋根の話は前回聞きました。
チタンの場合は、なかなかつくりにくいなど、いろいろな話が出ていました。実際に
ステンレスに変わりましたが、この
ステンレスに変わったことによってどれほど安くなったのか、教えていただきたいと思います。
安藤営繕課長 屋根全体の金額については、鉄骨の下地より上の仕上げ
部分以上で、現状の
ステンレスでやった場合、全体でおおむね10億円弱となっています。仮に、今の計画面積で、
チタン亜鉛でやった場合を試算すると、3億円弱上回る金額になっています。逆に言いますと、変更によって3億円程度減額になったものと考えています。
竹本
委員 大体
機能的には変わらずに、3億円ぐらい少なくなっているとのことです。今回の
県立体育館は180億円から190億円の中でという話になっています。
予算の上限が決まっていますので、
機能が変わらなければ
材質が変更することは、私はあり得ると思っています。その190億円の上限を取り外して、金額がいくらでも構わないと言うのであれば、同じようにやれますが、190億円が最高となっていますから、それに合わせるようにしていくと、当然のこととして、
材質やいろいろなものが変更されることを、私は認めないといけないと思います。それがいけないと言うのであれば、上限の190億円を除いたらいいのです。200億円、300億円とかけたらいいのですが、それではいけないでしょう。
そういった意味で、この
特別委員会の中で、皆さんが知恵を出し合って、
コストダウンを目指して、そして、県民から喜ばれる新
県立体育館をつくっていかないといけないのではないかと思っていますが、
教育長の決意のほどをお願いします。
工代
教育長 私どもとしては、
特別委員会も含めて、
県議会から、さまざまな御
意見を、さまざまな機会にいただき、それを踏まえて、できるだけいいものを、
コストを守りながらつくっていこうということで、全力を挙げてきたわけです。事
業者も、
県議会のこういった御議論は全て承知しており、そういったことも踏まえて全力でやっていただけたと思っています。現
段階においては、一昨年つくった
基本計画の中身に沿った水準には整ってきたと思っています。
新田委員長 以上で、質疑、
質問を終局いたしたいと存じますが、御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
新田委員長 いろいろと皆さんから御
意見があり、私も
委員長として言いたいことがありますが、やめておきます。御異議なしと認め、質疑、
質問を終局いたします。
本日は、これをもって散会いたします。
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