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  1. 広島県議会 2021-06-24
    2021-06-24 令和3年文教委員会 本文


    取得元: 広島県議会公式サイト
    最終取得日: 2023-06-05
    トップページ 検索結果一覧 使い方の説明 (新しいウィンドウで開きます) 令和3年文教委員会 本文 2021-06-24 文書発言の移動 文書 前へ 次へ 発言 前へ 次へ ヒット発言 前へ 次へ 文字サイズ・別画面表示ツール 文字サイズ 大きく 標準 小さく ツール 印刷用ページ(新しいウィンドウで開きます) 別窓表示(新しいウィンドウで開きます) ダウンロード 表ズレ修正 表示形式切り替え 発言単文選択全文表示を切り替え 単文表示 選択表示 全文表示 発言者表示切り替え 全 28 発言 / ヒット 0 発言 すべての発言ヒット発言表示切り替え すべての発言 ヒット発言 選択表示を実行・チェックの一括変更 選択表示 すべて選択 すべて解除 発言者一覧 選択 1 : ◯意見質疑村上委員選択 2 : ◯答弁(豊かな心と身体育成課長選択 3 : ◯質疑村上委員選択 4 : ◯答弁(豊かな心と身体育成課長選択 5 : ◯要望質疑村上委員選択 6 : ◯答弁義務教育指導課長選択 7 : ◯質疑村上委員選択 8 : ◯答弁(豊かな心と身体育成課長選択 9 : ◯要望質疑村上委員選択 10 : ◯答弁(豊かな心と身体育成課長選択 11 : ◯要望質疑村上委員選択 12 : ◯答弁総務課長選択 13 : ◯質疑村上委員選択 14 : ◯答弁(個別最適な学び担当課長選択 15 : ◯要望村上委員選択 16 : ◯質疑福知委員選択 17 : ◯答弁(豊かな心と身体育成課長選択 18 : ◯質疑福知委員選択 19 : ◯答弁(豊かな心と身体育成課長選択 20 : ◯要望質疑福知委員選択 21 : ◯答弁学事課長選択 22 : ◯要望福知委員選択 23 : ◯意見質疑(佐藤委員) 選択 24 : ◯答弁(豊かな心と身体育成課長選択 25 : ◯質疑(佐藤委員) 選択 26 : ◯答弁(豊かな心と身体育成課長選択 27 : ◯意見質疑(佐藤委員) 選択 28 : ◯答弁(教育長) ↑ 発言者の先頭へ 本文 ↓ 最初のヒットへ (全 0 ヒット) 1: 7 会議の概要  (1) 開会  午前10時30分  (2) 記録署名委員の指名        佐 藤 一 直        松 岡 宏 道  (3) 当局説明   1) 管理部長が報告事項(1)について、別紙資料1により説明した。   2) 学びの変革推進部長が報告事項(2)、(3)について、別紙資料2、3により説明した。   3) 豊かな心と身体育成課長が報告事項(4)について、別紙資料4により説明した。   4) 高等教育担当課長が報告事項(5)について、別紙資料5により説明した。  (4) 質疑・応答 ◯意見質疑村上委員) 最初に伝えたいことがあります。以前の学校統廃合のときもそうでしたけれども、今回、県立学校いじめ重大事案に関する調査報告書が提出されました。これについて、昨日説明を受けたのですが、中身がどうかといったら、本当にこんなことも事前にしていなかったのかということがたくさん散見されました。ほとんど下打合せができない状態で、ここで議論しても、枝葉の話で終わってしまいます。真の議論をするのであれば、もう少し早く報告書を出していただかないといけないと思います。こういった問題事案が起きたときに、広島県教育委員会が本当に私たち議会や委員会と向き合ってくださっているのか、疑問に感じているということを申し伝えて、質問に入ります。  まず、いじめを受けた本人や保護者が調査報告書をどのように感じているのか、また、学校や県に対してどのようなことを求めているのか、お伺いします。 2: ◯答弁(豊かな心と身体育成課長) 教育委員会としましては、3月29日に広島県いじめ問題調査委員会から調査報告書が提出されて以来、被害生徒、保護者に対して調査報告書の内容等に関する説明等の対応を行っているところです。その対応の中で、被害生徒の保護者におかれては、学校名を公表することがいじめの再発防止につながると考えておられると伺っているところです。しかしながら、文部科学省のいじめ重大事案の調査に関するガイドラインにおいて、個別の情報を開示するか否かについては各地方公共団体の情報公開条例等に照らして適切に判断することとあり、本調査報告書に記載された個別の情報については、広島県情報公開条例を踏まえて慎重に検討した結果、学校名及び学校が特定可能な情報については不開示となっていることを御理解いただきたいと考えております。 3: ◯質疑村上委員) 学校名の公表は、情報公開条例の規定に従うとできないことはやむを得ないと理解できています。子供たち全体の問題に関わることは将来の問題にも関わってくると思いますので、そこは仕方ないとは思うのですけれども、この報告書の中身について議論を深めたいと思っています。  今回のいじめ問題は、特殊な環境で発生しました。広島県には寮のある学校が複数あるけれども、寮生活における教育委員会や学校の関与及び指針はあるのか、また、当該校の寮生活は、他校の寮生活に対する規則や学校や教育委員会の関与と違っているのか、お伺いします。 4: ◯答弁(豊かな心と身体育成課長) 学校に設置している宿舎においては、県として統一した寮生活の指針等は作成しておりません。しかしながら、当該校に限らず、各学校においては、生徒の実情に応じた寮規則等を作成しており、寮生が生活を送る中で生じる悩み、不安などについては、寄宿舎指導員等の学校教職員が生活面や学習面での支援や指導を行っているところです。 5: ◯要望質疑村上委員) 今回の報告書の中に、寮則の運用が十分検討されることなく生徒に委ねられていたということがあったのですけれども、ここが大きな問題で、いじめの被害を受けた生徒にとって学校と寮で24時間逃げ場のない状況になるということは、容易に想像できるわけです。そして、学校と寮、教育委員会の複数課における連携が不十分だということがいろいろなところに書いてあります。そうかといって、寮のルールを大人のルールで厳格化してしまうと、子供たちにとってすごいストレス状況になって、自分の生活をより苦しめていくような状況になります。ここに関しては、以前私が質疑をさせていただいた、法律に定められる、人を傷つけない、物を壊さないということは拘束して、学校や寮における努力目標とされる規則の部分については、考える範囲を分けて、寮長、そして生徒会にルールづくりの権限を渡して、変更する際には、学校や保護者からの承認を得るようにしてはどうでしょうか。今回の失敗を前向きに生かして、生徒の自主性を育てる環境も考えていただくことも要望しておきます。  次に、私は、以前も命の教育について質疑を行っております。報告書の中で、道徳教育の改善とあるけれども、ここも多様性を認めるなどといった意見がたくさんありました。道徳教育は、まず多くの意見を聞いた上で、自分の考えがどのように前に進んだのか、どのように変化したのかが重要で、それが評価の対象であって、正解のないということが重要な意味を持っていると思っています。報告書の19ページに、いじめた側の生徒に関して、多様性を認めさせない同調圧力があったと記載されていました。道徳教育も大切ですけれども、特殊な環境下で子供たちが教育を受けているからこそ、命の教育として、赤ちゃん先生という、赤ちゃんに直接触れ合って、産んだお母さんにお話を聞くこととか、僕たちの時代はすごくあったのですが、ウサギを飼うとか、福山だと野良犬がたくさんいて野良犬と一緒に登下校したことがあって、要は、自分より小さい命に触れ合う体験教育も大事だと思っています。東京都や大阪でも導入されている命の教育を徹底的に研究して、当該校で積極的に導入すべきだと思うのですが、どのようにお考えでしょうか、お伺いします。 6: ◯答弁義務教育指導課長) 委員御指摘のとおり、命を大切にする、心を育む教育については、道徳の時間だけでなく、教科や特別活動、総合的な学習の時間など学校教育全体を通じて取り組むことが重要です。その際、おっしゃったように、赤ちゃんに直接触れたり、小動物を飼育したりするなど、自分より小さな命に触れる体験的な活動を取り入れることの効果も大きいと考えております。当該校においても、今回の事案を踏まえ、地域の方と協働しながら野菜を育てたり、器具を使って高齢者や妊婦の体験をさせたりするなどの体験活動の充実を図っているところです。県教育委員会としても、さらに生徒が命の大切さを実感しながら主体的に学ぶことができるよう、体験的な教育活動の工夫をはじめとした他の自治体の好事例を積極的に紹介し、当該校の命を大切にする、心を育む教育を推進してまいりたいと思います。
    7: ◯質疑村上委員) 今、小学校段階で生徒の自主性や主体性を育てる学校が、広島県内、福山市でも増えてきているのです。現場の先生からは、チャイムがなくなって、授業を始める前に毎回大きな声で子供たちを教室に集めないといけないとか、現実的に本当に大変だという意見があることも事実です。見方を変えると放任主義や放任教育になりかねない中で、私はこれまでも再三伝えているのですが、これまでにない教育を特に小学校で導入していく場合は、広島県教育委員会としてもモニタリングの手法を確立するなど、具体的にチェックしていくべきではないかと思っているのです。どのようにお考えか、お聞かせください。 8: ◯答弁(豊かな心と身体育成課長) 委員御指摘のとおり、学校は集団生活の場であることなどから、全ての児童や生徒が安心・安全でよりよい学校生活を送ることができるようにするために、校則や生徒指導規程等の決まりは一定程度必要であり、教育的意義を有していると考えております。しかしながら、時代にそぐわないものや多様性に配慮が必要なものなどが散見されており、引き続き見直しを行っていくことも必要であると思っております。県教育委員会としては、こういった校則や生徒指導規程の見直しの進捗や児童生徒の変容を確認する視点を持って、指導主事や市町教育委員会等と綿密に連携し、様々な研修や学校訪問の機会を捉え、児童生徒の学校生活の様子をしっかりと見取り、成果や課題を把握した上で、指導・助言を行っております。 9: ◯要望質疑村上委員) 私たちの時代と違って、記憶教育の受験とは変わってきていて、ニュージーランドでは、大学受験のために高校3年間の1年間は様々な論文などを調査して報告書を出して総合点を取って、そして大学に行けます。そういう状況がどんどん出てきている。これから個別最適、多様性という時代に入っていくと、これまでのように護送船団方式で、たくさんの協調性ある子供たちをつくるだけではない教育の在り方が問われてくる。過渡期だからこそ、しっかりと目を見張っていただきたいと思っております。  今回のいじめの問題についてもそうですけれども、自由に放任すると様々なリスクの芽に気づきにくくなります。子供たちの自主性に任せるところで、大人の目を離していかないといけないという現実もあります。教育委員会は、いじめを認定するまでに時間がかかって、その間に深刻化していくとよく聞くのです。私の考えでは、認定をするのではなくて、いじめの未然防止とここに書いてあるけれども、予兆の段階で、きめ細かく手法として導入していくべきではないのかなと考えているのですが、どのようにお考えでしょうか。 10: ◯答弁(豊かな心と身体育成課長) 御指摘のように、いじめの問題の対応に関しては、まずもって未然防止の取組が非常に重要であると考えております。いま一度、全ての学校において、いじめはどの子供にもどの学校でも起こり得るものであるという認識に立ち、いじめの未然防止に関する取組を組織的、計画的に実施していく必要があると考えております。そこで、先ほど説明した再発防止策にもあるように、県教育委員会としては、学校特有の課題及び特色を踏まえたいじめ防止等に係る取組が行われるよう、各校のいじめ基本方針の策定及び運用について、指導をより一層充実させるなど、このたび策定した再発防止策の確実な実施に努めてまいります。 11: ◯要望質疑村上委員) 組織的、計画的というところが評価の対象等に関わったりするので、先生たちが報告しにくい状況がないように考えていただきたいと思っております。特に、いじめの可能性に発展する段階で対応をよりきめ細かくするべきであって、教育委員会の対応の遅れが重大事案に発展することはよくあります。だからこそ、予兆を把握し対応する制度設計を望みます。  それでは、いじめ問題に少し関連することでもあるのでお伺いします。不登校支援センターを開設されましたが、内容と目的をお聞かせください。 12: ◯答弁総務課長) 不登校支援センターについては、近年、不登校児童生徒数が増加傾向にあり、コロナ禍でさらなる増加も懸念される状況にある中で、これまでスペシャルサポートルームを設置した学校においては不登校児童生徒数の減少などの効果が得られたことから、市町立小中学校におけるスペシャルサポートルームの設置・運営を支援することなどを目的として、今年度、設置したものです。不登校支援センターにおいては、県教育委員会の指導主事が支援要請のあった市町立小中学校を週1日程度直接訪問し、スペシャルサポートルームの設置や環境整備、スペシャルサポートルームにおける学習やオンライン学習の進め方、さらには児童生徒との関わり方、保護者への対応などの取組について直接的に支援するほか、不登校児童生徒の保護者や教職員等を対象とした研修の実施、不登校児童生徒やその保護者、学校の教職員等からの相談対応などに取り組むこととしております。 13: ◯質疑村上委員) 広島市以外の各市町は専門人材を確保することも相当大変ですし、予算なども含めて簡単にはいかないところを広島県独自で開設するという今回の施策に関して、広島県教育委員会にありがたいと感じております。特に、平川教育長は、もともと横浜市の校長在任時代に30人いた不登校の生徒を、校内フリースクールというような形で子供たちの居場所づくりをし、ほぼゼロにしたという話も聞いております。不登校支援センターは、子供たち一人一人に向き合う、公教育に一番必要な施策を考えてくださっているので、教育長の全ての子供たちを救うセーフティーネットに対して本当にありがたいと心から思っております。  そこで、民間支援の場合は家庭や子供の状況によってニーズは一定程度絞られているのですけれども、行政でやる場合はニーズがいろいろとあり過ぎて大変だと思うのです。その中で、不登校支援センターが居場所づくりだけではリスクの先送りになる可能性がある。では、その目標設定、出口戦略が必要なのか、それとも行政が行う場合のバランスは大変難しくて、その際、親自身の精神疾患などによる病院との連携やネグレクト、経済的問題、さらに言えばヤングケアラーの問題など、不登校問題が多種多様で、関係各課との連携が必要であると考えます。ほかの部局との連携をどのように戦略的に考えているのか、お伺いします。 14: ◯答弁(個別最適な学び担当課長) 委員御指摘のとおり、児童生徒が不登校になる要因は様々で、不登校の未然防止や不登校等児童生徒の社会的な自立に向けた支援を行っていくためには、関係する機関が連携して取組を進めていく必要があります。不登校支援センターの指導主事が訪問し、支援している不登校スペシャルサポートルーム推進校においても、不登校児童生徒が持つ多様な背景を踏まえ、必要に応じてスクールソーシャルワーカーを活用し、福祉部局、医療などの関係機関と連携した取組を進めているところです。また、県教育委員会が主催する、児童生徒の特性等を理解し効果的な支援を行うための研修を実施する際には、県内の教職員に周知するとともに、県の健康福祉局障害者支援課、子供未来応援課、安心保育推進課を通じて、県内の保育所、保育園、ネウボラ、児童発達支援センターの職員はもとより、その施設を利用しておられる保護者宛てにも案内を送付するなど、関係部局と連携を図りながら取組を進めているところです。今後も、多様な背景を持つ不登校等児童生徒に対する支援に向けて、関係する機関が連携した取組を充実させてまいりたいと考えています。 15: ◯要望村上委員) 最後になりますが、今回の報告書でも連携が不十分とすごく書かれていました。県の中でも部局をまたぐ支援ではなかなか連携がうまくいかない場合もあったり、様々な事情が各課にもあります。今回の取組に関しては、特に、支援する市町教育委員会だけではなくて、その市町の関係部局との連携も問われてくるところだと思いますので、ここも整理整頓しながら体制づくりをよろしくお願いします。 16: ◯質疑福知委員) それでは、先ほど説明いただいた、いじめの問題について質問していきたいと思います。  広島県には、いじめ防止基本方針というのがあって、それぞれの学校にもあるようですが、この学校でもいじめ基本方針を策定されていたのですか。 17: ◯答弁(豊かな心と身体育成課長) 当該校においても、学校におけるいじめ防止基本方針は策定されております。 18: ◯質疑福知委員) その方針に従って、学校としても運用していたということになると思うのですけれども、この報告書によると、4月に学校でいじめがあって、謝罪の会が行われたと。そこで謝罪を加害者がされて、それで解決したと学校側は認識して、それでも寮の中でいじめが続いていたということだと思うのですけれども、謝罪の会の後にしっかりとフォローしていく、ケアしていくということを方針として策定されているものですか。 19: ◯答弁(豊かな心と身体育成課長) 学校では、いじめが疑われる事案があった場合には、情報共有を行うとともに、いじめ防止委員会を中心に、加害生徒に対する指導方針や被害生徒についての見守り体制の構築、加害及び被害生徒とそれぞれの保護者同席の下での謝罪の会の設定、スクールカウンセラーを活用した継続的な教育相談の計画立案などの取組を行ってきたところです。しかしながら、結果としていじめは継続されており、被害生徒が苦しむ状況に置かれていたことを把握できなかったことについては、教育委員会としても非常に重く受け止めているところです。 20: ◯要望質疑福知委員) この事案だけではなくて、寮生活のほうが逆に生徒に対して目が行き届きやすいのではないかと思うのです。普通の学校だったら、それ以外のところでいじめが起こっても、なかなか学校としても把握しにくい状況があると思っています。そのことも含めて、この事案を全ての学校のいじめの対応にしっかりと生かしていただいて、いじめは誰でも起こし得る、起こり得るということについてお話もありましたけれども、そういう意識をしっかりと持って、未然防止というか、重大化する前にしっかりと対応していただくことを改めて要望しておきたいと思います。  次の質問ですけれども、昨日の中国新聞やネットの記事などにもありましたけれども、国のコロナ禍における学生への支援給付金について、朝鮮大学校の学生に対する支援を排除することは差別ではないのかと、国連の人権問題を扱う特別報告者の方から指摘されたと。このことについて是正するように強く求める文書が送られていたと報道されていました。本県においては朝鮮学園に対する支援、補助を打ち切った状態がずっと続いている状況で、理由はあるのかもしれませんが、こういった状況は差別だというのが国際的な認識だと思います。朝鮮学園に対する補助を打ち切っている状況は差別ではないかということについての認識をお聞きします。 21: ◯答弁学事課長) 朝鮮学校に対する補助については、特に国が平成22年度に就学支援金制度を創設されて、朝鮮学校を対象にするかどうかを約2年にわたり慎重に審議を重ねられた結果、平成24年度に対象としないという結論を出されたところです。県としましては国が出された結論を尊重し、その他の状況も勘案しながら、県としての補助を現在は行っていないところです。  以前、先ほど委員のおっしゃった国連の人種差別撤廃委員会から、これは人種差別に当たるのではないかという懸念が示されたことがございましたが、そのときの国の見解は、日本人と同一の教育を受ける機会を保障しているということです。国がそういう見解を出されている以上、全国的にそういう考え方で対処すべきであるのではないかと考えております。 22: ◯要望福知委員) 国の指導なり、従わないといけない部分はあるのだろうと思いますけれども、国連で、理由をつけて排除するということは差別に当たると言われていることは県としてしっかりと認識していただいて、人権侵害にも関わってくる問題だと思いますので、朝鮮学園に対する対応は改めて検討していただくよう要望して終わります。 23: ◯意見質疑(佐藤委員) 私もいじめ問題について質問させていただきます。  まず、私も述べようと思ったことを村上委員が最初に言われました。委員会資料の件では、今までも、委員会には提出せずに報道提供だけしていたり、机上配付はするが説明がなかったりということが多々あって、今までも言わせてもらいましたけれども、今回もこうやって当日に机上配付して、委員の私のところには昨日の夜9時に、明日朝説明しますというようなメールが来ていました。今日、朝は説明する時間がないから、ただ資料をちょっと見る程度で委員会をやり過ごそうというふうな対応をされる教育委員会です。  いじめ問題の調査報告書の中を見たら、対応が本当にひどいものです。先生の対応もひどければ、校長先生や学校の対応も悪い、教育委員会の対応も悪い。この報告書を見て、もう怒りを通り越して、こんなことでいいのかと、笑いが出るわけではないですけれども、むしろ涙が出るというか、こんな状況だったのかと本当にびっくりしました。すごく情けなかったです。  もちろん、これは外部の方々が一生懸命調査されたことで、教育委員会としてもここまで厳しいものが出ると思わなかったのかもしれないけれども、私自身、特に情けないと強く感じたのが18ページの最後のほうの、中にはいじめられていることを教職員に伝えた生徒もいたという報告です。やっぱりいじめの問題はなかなか分かりづらいと思うのです。先生としても認識しづらいのがいじめだからこそ、先ほど説明もあったように、いじめはどの生徒にもどの学校にも起こり得るということを前提にやらないといけないと言われています。けれども、この学校では、生徒が報告もしているわけです。いじめがあると言われているにもかかわらず、この後、この報告書を見る限りでは、見守る姿勢を取っていたというのも分かりません。教職員はしているつもりだけれども、生徒たちには届いていなかったと。生徒たちの間には先生に何を言っても仕方がないというような意識が広がったのかもしれないと。先生たちが何もしていないのだから、自分たちがこれ以上することはないという結論に達していると。大人が何もしないから、子供の僕たちはどうしようもない、いじめを黙認するしかないという、すごく悲しい状況が起きているのです。これを見て、本当に悲しくなりました。周りに先生と呼ばれる大人たちがたくさんいるにもかかわらず、生徒たちから見ると、SOSを発していることに対して何もできていない。だから、僕たちももういいだろうという雰囲気が流れたということなのです。僕は、これを見ていて悲しくてしようがなかったです。  もう今からこのことについて一つ一つ言ってもしようがないとは思うのですけれども、最後にいじめの再発防止について書いてあります。再発防止というよりは、いじめの予防ということで、いじめは防ぐにはこういうことをすると初めから分かり切っていることばかりが書いてあるわけです。それを前提にこの学校もつくって、寮をつくって、寮でもそういうことが起きる可能性があるのを分かっていたのに、我々には大丈夫ですという説明をして、結果こういうことが起こった。起こった後の対応が悪いからこういうことになっているという報告書になっています。  いじめはどこでも起こるから、その後が大事だと言われているにもかかわらず、それができてない教育委員会の対応が、今回、本当に明らかになったのではないかと思います。この件に関して教育長はどう思われているのか、お伺いします。 24: ◯答弁(豊かな心と身体育成課長) このたび県立学校で発生したいじめ重大事案について、被害生徒とその保護者の方に大変つらい思いをさせてしまったことについて、心からおわび申し上げます。  本事案については、事案が発生した当該校や広島県教育委員会において生徒に対する十分な支援、指導の体制が構築されていなかったことが大きな要因だったと深く受け止めております。今後、当該校だけでなく、全ての学校で同様の事案が起きないよう、広島県いじめ問題調査委員会からの提言を受けて策定した再発防止策の取組を着実に進めてまいりたいと考えております。 25: ◯質疑(佐藤委員) この中で1点気になったのが、生徒アンケートによる情報収集について書かれた24ページで、国立教育政策研究所は、こういったアンケートを取るときには無記名式のアンケートを実施することが有効と提起しているにもかかわらず、この学校では記名式アンケートを取ったということです。これはどういうことなのか、お伺いします。 26: ◯答弁(豊かな心と身体育成課長) 当該校では、いじめの未然防止に関わって生徒アンケートを実施しているところです。いじめ事案発生に対しての対応を適切にするに当たり、聞き取り調査等をする必要から、この件に関わっては記名調査になっていたと聞いておりますけれども、今後、この提言等を受けながら、どのようなアンケートのやり方がいいのか、引き続き取組を進めてまいりたいと思っております。 27: ◯意見質疑(佐藤委員) 普通に考えて、自分が名前を出して、あの人があの人をいじめているというような話をしたくないという生徒の気持ちは分からないでもないですし、アンケートを取ったとしてもきちんと正しいアンケートが出てくるわけがないと思うのではないかと思ったのです。そういった中で、生徒が名のりを上げて、いじめがあることを報告してくれたことさえも流してしまうのだから、このアンケートの対応もこんなことになってしまっているので、なおさら問題意識を持ってもらわないといけないと思います。  今、教育長に答弁を求めたのですけれども、もう一度お伺いします。話すことはないですか。 28: ◯答弁(教育長) 今回、県立学校で発生したいじめ重大事案によりまして、被害生徒、その保護者の方に現在も含めて大変つらい思いをさせてしまったことにつきまして、改めて所属長として心からおわびを申し上げます。  本事案につきましては、委員がおっしゃるように、子供は全く悪くありません。大人の問題だと思っております。一つは、学校の教職員含めて指導体制が取れなかったこと、それから、広島県教育委員会におきましても支援の体制が取れなかったこと、これが大変大きな要因であったものと受け止めております。  今後は、当該校だけではなくて全ての広島県の学校で同様の事案が起きないように、今回、いじめ問題調査委員会から提言を受け策定しました再発防止策を徹底して、着実に進めてまいりたいと考えております。  (5) 閉会  午前11時31分 発言が指定されていません。 広島県議会 ↑ 本文の先頭へ...