まち・ひと・しごと創生総合戦略、中期財政運営方針、行政経営の方針については、地方創生・行財政対策特別委員会で集中審議をされるということでありますから、会派の勉強会でいろいろ議論させていただきたいと思います。
私からは、旧広島陸軍被服支廠について、質問したいと思いますが、さきの9月定例会において、調査費3,000万円について我が会派も賛成いたしました。しっかりと調査していただきたいと思っておりますけれども、大事なことは、どう利活用していくかということだと思っています。今日、安全性の検討会議を開かれると説明いただきましたけれども、今後、その調査結果が出た後に、利活用についてどのようなメンバーでどのぐらいの頻度で会議を開催する予定であるのか、お尋ねします。
調査結果が出てから、利活用について有識者を集めて会議をするのかどうか分かりませんが、会議の時期など、その辺の考え方について、当局の説明を求めたいと思います。
2:
◯答弁(
経営企画チーム政策監(
被服支廠担当)) 旧広島陸軍被服支廠の利活用に関する御質問をいただきました。
現在、建物安全性等検討会議を設置して、建物の安全性についてしっかり調査して、耐震診断であるとか建物補強案を作成することにしております。
これまでも何度か申し上げておりますけれども、この結果につきましては県議会に御報告させていただき、しっかり議論させていただいた上で、最終的な方向性を整理してまいります。利活用につきましては、最終的な方向性の整理の後ということになろうかと思っております。
3:
◯質疑(
森川委員) 我々も利活用については考え方を持っています。調査結果が出てから、我が会派としては1棟保存、2棟解体でいいのかという議論をさせていただきたいと、前の委員会で私は述べました。
県の利活用の方針は、今のところ1棟保存、2棟解体と受け止めていますけれども、なぜ1棟保存で2棟解体なのか、根拠になるものが要ると思うのです。県当局としては、調査結果が出てから議論させてくださいという考え方だろうと理解するのですけれども、利活用についてこれからどのようなメンバーで審議するのでしょうか。広島県としての考え方を県議会にお示しいただきたいのですが、その予定はないのでしょうか。
この安全性の議論については、そうそうたるメンバーがおられる審議会でされるのですけれども、利活用については、誰がどのような話合いをして、県議会、また県民にお示しするのでしょうか。こういう利活用をしてもらうから、1棟保存、2棟解体でいいでしょうとお示しいただきたいのですが、今のところはどうするか考えていないのでしょうか。
4:
◯答弁(
経営企画チーム政策監(
被服支廠担当)) 建物の利活用に関することも非常に重要な部分であると考えております。
現在、どのような形で利活用の検討を進めていくのがいいのか、内部で検討している状況でございます。検討の結果、ディテールが明らかになってまいりましたら御報告させていただきたいと考えております。
5:
◯要望・
質疑(
森川委員) 我々は、地元の皆さんやいろいろな団体の方から意見を聞きながら、県議会として我が会派の思いを当局にぶつけて議論していきたいと思っているのですが、県では、内部で利活用の検討をしてそれを県議会と議論していきたいという程度の話なのでしょうか。安全性についてはそうそうたるメンバーが審議会で議論されます。安全性も大切ですけれども、1棟保存であるか3棟保存であるか、安ければ3棟残してもいいとはならない、最終的には利活用というところが大切だと思っています。1棟保存、2棟解体とするのであれば、こういう利活用をするからいいでしょうというものをぜひとも我々議会に示していただきたいと思いますので、これは要望しておきたいと思います。
続いて、先ほど説明がありましたサッカースタジアムについて質問します。
9月定例会の提案理由の説明の中で、知事もスケジュールに従って粛々と、というような
発言をされたと記憶しております。私だけなのかもかもしれませんが、このコロナ禍で、サッカースタジアムをどうしてもスケジュールにのっとって進めていかないといけないのかという思いもありながら、質問したいと思います。
マツダスタジアムのとき、県は恐らく11億円ほど支出したと記憶しているのですけれども、今回、県負担金の数字を見ますと、44億円という金額であります。当時より建設物価が上がっているといえばそうなのかもしれませんが、約4倍強です。地域要望で県道をもう少しよくしていただきたいといったものなど、いろいろな要望をするときに県当局の皆さんは、費用対効果、BバイCということをよく言われます。前々から委員会で言っていますが、これも同じことではないかと思っています。県全体にどれだけの波及効果があるのか。マツダスタジアムの4倍の費用対効果、波及効果が本当にあるのですか。
資料の別紙1に記載のとおり、県としていろいろな要望を出しており、これはどんどん言ってほしいと思います。マツダスタジアムの直近の観客動員数220万人など高い目標を置いて、県内外からどの程度集客するのかを明らかにする必要があると言ってくれています。
これは、県が市に向かって単に言っているだけのことなのでしょうか。広島市が県の言っていることを真摯に受け止め、これだけのことは県全体に波及効果があるのでこういうものにしましょうと本気で考えているのでしょうか。非常に不安なところがあるのですけれども、今までいろいろと話合いを進めてきている中で、広島市からどのような反応があるのか、その辺を聞かせいただけますか。
6:
◯答弁(
都市圏魅力づくり推進課長) 広島市との対話で、県の希望をこれまでどの程度受け入れていただけたのかという御質問だったと思います。
先ほども御説明いたしましたが、9月17日の委員会のときに出させていただいた県の考え方について市に話をいたしました。このサッカースタジアムと広場エリアに求められる機能がどうあるべきかについては、広島市にも御理解いただいていると考えております。
御理解いただいた結果、今回の要求水準書にも、このような形で入れ込まれ、進められておりますので、県の考え方については御理解いただいていると考えております。
7:
◯質疑(
森川委員) 御理解をいただいていると言われますが、広島市への波及効果がある部分と比べて、県全体への波及効果がある部分がこれだけしかないから、費用負担について1対1でなくてもいいという理解がいただけているのでしょうか、多分それはないでしょう。その辺はどうですか、お答えください。
8:
◯答弁(
都市圏魅力づくり推進課長) 先ほど資料の最後で説明させていただきましたが、これからどのような施設を整備していくのかについては、集客目標を置きながら、建設推進会議の4者で具体的な整備の方向性を検討しております。
この結果に基づき、我々とすればどの程度の負担すべきか、広島市と話をしていきたいと思っており、そうしたことについては、広島市にこれまでもずっと伝えてきているところでございます。
9:
◯要望(
森川委員) 最後は要望にしておきたいと思いますけれども、マツダスタジアムができるときは、多分僕が1期のときだったと思います。委員会ではなく、会派の中でしたが、広島市民球場について、何で広島市と県が1対1の負担割合にしないといけないのかと
発言した記憶があります。呉市民球場、福山市民球場、三次市民球場も市と同じだけの負担割合で出してくれるのかと聞いたことがあります。
今では、その言葉を僕は反省しています。それはなぜかというと、マツダスタジアムは、県全体に対して大きな波及効果があるからです。ついこの前も竹原市の日というのを定めてくれて、23市町に対していろいろな気配りをしてくれながら、すごく盛り上がっています。
どれぐらい盛り上がるのかということについて、野球とサッカーを比較してはいけないのかもしれませんが、新聞のデータによると、公式戦は年に5%の20日程度しか開催されないとなっています。カープの公式戦よりも随分少ない公式日程の中で、23市町にどれだけの波及効果があるのでしょうか。それなのに、マツダスタジアムの11億円の4倍、44億円を出していいのですか。このことは、一人の県民としては非常に理解できません。
ですから広島市には、資料の別紙1に記載していることをしっかり話してもらって、どれだけ県全体に波及効果があるのか、そこで1対1なのか、1対何になるのか、しっかり詰めていただきたいと思います。議会としてもしっかり議論させてもらいたいと思いますので、それを要望して終わります。
10:
◯質疑(
緒方委員) 私からも、サッカースタジアムについて質問させていただきたいと思いますが、今、同じ会派の
森川委員から厳しい御意見もあったところです。
広島市選出の県議会議員である私からすれば、広島市民も多くの県税を納めているのですから、県と市が協力していいスタジアムをつくることは大切であり、中枢拠点性を高めるものになるよう、しっかりといいものをつくっていただきたいと思っています。
世界的に見れば、サッカー人口のほうが多いのは間違いないのですけれども、確かにカープとサンフレッチェを同列で比べるということは、なかなか厳しいところもあろうかと思います。周辺施設のにぎわいを含めて、それだけの動員を図っていかなくてはいけないとは思うのですが、やはり気になっていることは、この要求水準書なのです。これを出すことは決しておかしいことではないと思うのですが、それを踏まえて、中身も具体的に落とし込んだものが出てきた場合、我々はどこまで関与、ジャッジできるのか、教えてください。
11:
◯答弁(
都市圏魅力づくり推進課長) この要求水準書に基づき、事業者からの提案が上がってくることになりますが、この審査に当たりましては、建設推進会議を構成する4者できちんと頭合わせをしていく必要があると思っております。
先ほども説明させていただきましたけれども、期待する整備の方向性についても、市、商工会議所、サンフレッチェ広島としっかり頭合わせをしながら、つくっていきたいと思っております。
つくっていく際には、その都度、必要な検討の状況等も含めまして、議会に説明させていただき、御意見をいただきながら、期待する整備の方向をまとめていきたいと思っております。
今後の審査においては、その期待する整備の方向を活用されるということで反映させていきたいと考えております。
12:
◯要望・
質疑(
緒方委員) 建設推進会議において、しっかりとプロの目でジャッジしていただくことは当然大切だと思っておりますが、「みんなで作るサッカースタジアムの実現」と書かれてありますし、私たちの思いも届けられるような場づくりは必ずしていただきたいと思っております。
このサッカースタジアムをいいものにしようという思いは、多分皆さん一緒なのです。具体案が出て、それについていい悪いだけの単純なジャッジをする形にならないようにお願いします。再三申し上げているように、一番気になっているのは、そこに近隣住民の方もいらっしゃるということです。ここでにぎわい創出のための起爆剤と書いてありますけれども、本当に爆発的なにぎわいは近隣住民にとってはどうなのか、その辺りのバランスをどう取るのかは大切な課題だと思っております。我々がさらにコミットできるような形で、いいものをつくっていただきたいと思っておりますので、引き続きよろしくお願いたします。
今日は先ほど説明いただきました広島西飛行場跡地に整備する多目的スポーツ広場の仕様について、質問したいと思います。
今、県と広島市が連携していることとして、サッカースタジアムもありますし、この多目的スポーツ広場もあると思います。広島市内にスポーツを楽しむ機会を新たに創出されるということで期待しております。この事業は、県と市の共同事業と認識しておりますが、これを進めるに当たって、どのような協定があり、費用負担はどういったものになっているのか、お伺いいたします。
13:
◯答弁(
都市圏魅力づくり推進課長) 広島西飛行場跡地のスポーツ広場の件でお尋ねがございました。少し経緯等も含めて説明させていただければと思います。
この広島西飛行場の跡地の活用につきましては、平成25年に広島西飛行場跡地活用ビジョンを県、市で策定いたしました。この中で、新たな産業、雇用やにぎわい、スポーツレクリエーション、広域防災を主たる導入機能として位置づけ、その後、それを踏まえ、平成29年3月に具体化するための広島西飛行場跡地利用計画を県、市で策定し、有効活用に向けた各事業に今、取り組んでいるところでございます。
広島西飛行場跡地は県と市が所有し、広島市の中心部に近接した広大かつ平たんな土地であることから、その活用は広島市の拠点都市としての発展に寄与するとともに、その効果が広域に波及することも期待されるため、こうした取組は当初から県、市の共同事業ということで進めてきたところでございます。
この跡地利用計画は、民間活力の導入を図ることとし、民間提案募集において優秀な提案を行った民間事業者の提案と対話を参考に策定したものでございます。その中で、民間による事業は採算の確保が難しいといったこと、道路等インフラ整備や公共による施設整備の提案がある程度必要だといった提案を受けました。基幹道路やスポーツ施設等を含めた公共施設の整備に当たりましては、土地利用の効果をより高めていく観点から必要であると判断し、県と市が連携、共同して実施することとしております。
こうした考え方に基づき、平成29年5月に県、市で策定した基本協定におきまして、公共施設の整備に係る費用は、県及び市が2分の1ずつ負担をすることにしており、各年度の事業費や事業内容については、県、市協議の上、両議会の審査、議決を受けた上で別途覚書を結びながら進めていくこととしております。
14:
◯質疑(
緒方委員) 県、市同額負担ということであれば、まさに今のサッカースタジアムの議論と同じで、県が投資する以上、県全体、広域に波及効果が見込まれることをしっかりこの委員会でも議論する必要があると思うのです。
この整備主体は広島市でありますけれども、この整備効果が広域に波及するように、広島市に対して県としてどういった申入れをなさってきたのか、教えてください。
15:
◯答弁(
都市圏魅力づくり推進課長) 多目的スポーツ広場等を含めました広島西飛行場跡地の活用につきましては、先ほども申し上げましたように、広島市が拠点都市として発展することに寄与するとともに、その効果が広域に波及することも期待されているところでございます。
多目的スポーツ広場は広域的な利用を見込んでおりますが、広島市の各種スポーツ団体など各種競技団体との利用調整もございますので、今後の管理主体としては、広島市で整備していただくこととしております。
この整備に当たり、広島市に対してどのような申し入れをしてきたのかについて御質問がありましたが、県においては、全国大会など広域的な集客につながる県大会以上の大会が開催できる設計にするよう求めてきたところでございます。
こうしたことから、人工芝や照明施設等も有した4面のグラウンドで整備していくこととし、設計等に対して意見を述べてきたところでございます。
16:
◯質疑(
緒方委員) 今の御答弁にあったように、県大会以上の大会が開催できるということです。資料を見ると、ソフトボールと軟式野球で、硬式野球は難しいのでしょうか。それでも十分、ソフトボールや軟式野球をやっている選手にとってはいいことではないか、県大会以上の大会ができれば、県全域からお越しいただけるのではないかと思います。大事なのは、この場所です。ここは広島西飛行場跡地ということですが、交通の便を確保しなくてはいけないところになっています。県大会以上のものができる場所として、アクセス改善についてはどのようになっているのでしょうか。これは必須条件だと思うのですけれども、基幹道路の整備状況やバスなどによるスムーズな運搬についてはどのようにお考えでしょうか。うまくリンクされているのかについて教えてください。
17:
◯答弁(
都市圏魅力づくり推進課長) このアクセスの中心となる基幹道路については、広島西飛行場跡地活用において必要な都市基盤として、区域全体の円滑な交通処理を目的に、県道南観音線を4車線へ拡幅、クランク部分を緩やかな曲線へ改善することなどを行っております。
現在の工事の状況としては、本年8月から、広島南道路との結節点でございますヘリポート北交差点の改良にも着手しているところでございます。
また、クランクの南側から山陽高校南側までの部分について、拡幅部分の工事が完了し、片側の歩道や自転車道の利用が可能という状況になっております。
ヘリポートの北交差点から山陽高校南までの4車線化、クランクの解消及び歩道と自転車道の両側の利用開始については、令和3年春を予定しているところでございます。
この多目的スポーツ広場を利用する少年野球やソフトボール等において、県大会等の大きな大会を開催するときのアクセスについては、主に自動車が中心になると考えておりますので、基幹道路の4車線化により、より円滑な交通処理が可能となると考えております。
また、両側に歩道や自転車道が整備されることから、自転車や路線バス、徒歩で来られる方にも安全にアクセスすることが可能になるのではないかと考えております。
18:
◯要望・
質疑(
緒方委員) 大事なことは、今、おっしゃった取組を確実に進めていくことだと思います。この資料を見ると令和5年の供用開始ですから、多分広場の完成には間に合います。今までだと、せっかくいいものができたけれども、アクセスが悪いとか、アクセスはいいけれども、いいものがないとか、いろいろバランスが取れていなかったことがありました。いい施設ができて、併せてアクセスもよくなったということであれば、本当に厚みのあるいい取組だということで、県民、市民の皆さんからも評価いただけると思います。ぜひ県全体に波及されるよう、整備について、しっかりと申入れを引き続きしていただきながら、いいものをつくっていただければと思います。
今は指定管理でやっている隣接の県のコカ・コーラスタジアムにも野球場とサッカー場があり、この施設が供用されることによって、そことの兼ね合い、利活用の議論をしなくてはいけないかもしれないのですが、今、方針は決まっているのでしょうか。あるいは、今使われているけれども、非常に利用が多くオーバーフローしているので、こういったものができれば相乗効果があるなど、その辺について教えてください。
19:
◯答弁(
都市圏魅力づくり推進課長) 県総合グランドと利用者が競合するのではないかという趣旨の御質問だと思いますが、今の状況についてお答えさせていただきます。県総合グランドの施設を活用したソフトボールや少年野球につきましては、野球場で1面、運動場でソフトボールがさらに1面を確保できますが、県大会以上が開催可能な4面を使用できる施設とはなっていない状況と聞いております。
また、市域内で硬式野球の利用が可能な野球場が限られていますので、県総合グランドの野球場については硬式野球の利用が多く、ソフトボールや少年野球で利用することが難しい状況ですので、施設は有効に活用していただけるのではないかと考えております。
20:
◯意見(
緒方委員) スポーツ施設が増えることは、非常にいいことだと思っておりますが、一方で県総合グランドも大分老朽化しております。新しい施設は人工芝とのことですが、県総合グランドのサッカー場は天然芝で、利用者からの評価も非常に高いのです。天然芝でサッカーができることはなかなかないのですが、利用者が多いので、すぐに芝が剥げて、維持管理が非常に大変だという声も聞いております。うまくすみ分けをしながら、傷んでいるところのメンテナンス等もやっていただければと思いますので、よろしくお願いいたします。
最後、サッカースタジアムの質問のときに、言いたいことを忘れておりました。スタジアムを整備していく中で、要求水準書などにも施設内容や規模が書いてあります。特別委員会でも申し上げたのですが、今できるものと、あってほしいものは、必ずしも一致しないと思っています。特に今、新型コロナウイルスの影響下で経済活動なども厳しくなっていく中で、できるものは限られるかもしれません。しかし、将来こういったサッカースタジアム、周辺施設があったらいいと思うものもあると思うのです。これからできるものが埋め込まれた機能だけで判断するのではなく、将来、発展的に変えられる部分、スタジアムも周辺施設も生き物だ、生まれたての赤ちゃんをこういった形で成長させていくというビジョンも求めてほしいと思います。造ったらそれで終わりではなく、実は現状こういったものしかできないかもしれませんが、将来的にはより多くの県民、あるいは国際的にも人を呼び込めるような施設をつくろうと考えていますといったバッファーを残しているものも評価の対象にされるべきではないかと思っています。
今できるものを考えて、それが全てになってしまうと、新たなファンクションを入れようと思ってもできません。今できるものと、将来こういったものが欲しいというものをしっかり見極めながら、いいものをつくっていくように、みんなで力を合わせていけたらと思っておりますので、よろしくお願いします。
21:
◯要望(
森川委員) 広島西飛行場跡地の整備について、ソフトボールの県大会を考えているという話でありましたが、尾道市御調町にもすばらしいグラウンドがあって、そこをメインに高校のソフトボールの試合などもされてきました。また、竹原市にもいいグラウンドがありまして、そこでも試合を行うなど、県内全域で満遍なく試合をするようにしていたのです。広島市以外の県議会議員としては、新しくすばらしい施設ができたら、どこかが切られるのではないかと思っています。そこは県として満遍なく、県大会の開催を考えていただければありがたいと思いましたので、これは要望いたします。
昨日、竹原市で令和2年度の中学校と高校の相撲選手権大会があり、スポーツ推進課の主任が来てくれていました。常設の相撲場は、多分広島県内では竹原市と、安芸津中学校だけだと思うのです。中四国大会をする場合はほとんどが竹原市の相撲場です。昨日の県大会での優勝者、準優勝者は全国大会に行くのです。そのような国技である相撲の県大会を竹原市でやっているのです。でも、これは財政難の竹原市が運営しているのです。
今、多目的スポーツ広場について、市と県が1対1で負担して整備するのであれば、ぜひ国技である相撲も、もう一回見直していただき、県が幾らか、整備ではなく修繕になると思うのですけれども、そこにお力添えをしていただきたいということを要望して、終わります。
休憩 午前11時45分
再開 午前11時50分
22:
◯意見・
質疑(田川委員) 先ほど会計管理部から、学校用パソコン入札の談合疑惑について説明がございましたけれども、仮にこの談合があったのなら許せないと思っております。教育というのは、成業なのです。そこで使っている機器について、談合疑惑があったということは非常に残念だと思います。これは今から調査されるとのことですが、当然あってはならないことなのです。
私は昨年、文教委員会におりまして、このICT機器の導入について、急げと言ったような覚えがあります。教育委員会が判断して、学校のパソコンの普及率を上げようということで努力された。これは教育長の英断でもあったと記憶しております。これは急ぎ過ぎたということもあったかもしれないし、もしかすると、県側の姿勢によって談合になったのかもしれません。そういうことも含めて、しっかり今後調査していただきたいと思います。
旧広島陸軍被服支廠について、今回、9月定例会におきまして、新たな知見に基づき再調査を行う方針を決定したことについては高く評価しております。この年末までには整理して方向性を出すということですので、今後しっかり調査して進めていただきたいと思います。その中で気になるのは、この再調査の業者について、今日の資料にはなく、議会でも分かりませんでしたけれども、新聞報道等によりますと、再調査の業者は前回と同じとのことですが、それでよいでしょうか。
23:
◯答弁(
経営企画チーム政策監(
被服支廠担当)) 平成29年度の調査と同じ業者でございます。
24:
◯質疑(田川委員) それがなぜなのかというのが疑問なのです。新たな知見が生まれ、新しい角度から調査するということがあっていいのではないかと思っていました。なぜ同じ業者なのか、教えていただけますでしょうか。
25:
◯答弁(
経営企画チーム政策監(
被服支廠担当)) 今回の新たな知見ということで御説明させていただきましたものは、実際にれんがの塀から切り出した試験体を用いた、れんが目地の剪断強度試験でございます。
平成29年度におきましては、北海道基準を使って計算していたものでございます。旧広島陸軍被服支廠は、非常に特殊な建物でございまして、前回、平成29年度の実施をきちんとやっている事業者に、新しい調査データを基に計算していただくことにしておりますので、同じ業者であることは適切であると考えております。
26:
◯質疑(田川委員) ということは、随意契約でこの業者を決められたという理解でよろしいでしょうか。
27:
◯答弁(
経営企画チーム政策監(
被服支廠担当)) 随意契約で契約しております。
28:
◯意見・
質疑(田川委員) いろいろな角度から調査ができるということでいうと、本当は、ほかの業者も使ってよかったのではないかと思っております。これは意見です。報道によりますと、もう決まったとのことですので、しっかり調査していただきたいと思います。
今後、概算工事費を出されると思うのですが、この概算工事費は誰が出すのでしょうか。
29:
◯答弁(
経営企画チーム政策監(
被服支廠担当)) 今回の受託事業者でございます。
30:
◯質疑(田川委員) それが適切であるかどうかは、この専門家会議の先生たちが判断をされるという理解でいいのでしょうか。
31:
◯答弁(
経営企画チーム政策監(
被服支廠担当)) はい。概算工事費を出しまして、それを建物安全性等検討会議に御報告したいと考えております。
32:
◯質疑(田川委員) 前回と同じ業者が概算工事費を出して、それを認めなさいということで専門家会議が決めると、前回から変化がないのではないかという疑問があります。
専門家会議で見るにしても、複数の業者が見ておかしくないという内容にしないといけないと思います。費用がどれだけかかるかというのは、専門家の先生が全部分かるわけではないので、業者として見ないと分からない部分があると思います。概算工事費は非常に重要です。平成29年に出した工事費とは、全く違ったことから、今回、解体するかどうかの方針も変えることになるかもしれません。これは大事なことなので、複数の目で見たほうがいいのではないですか。
33:
◯答弁(
経営企画チーム政策監(
被服支廠担当)) 事業者でまず概算事業費を算定いたしまして、その後、その内容は県においても確認していきたいと考えております。
34:
◯質疑(田川委員) 県においてなら、県の誰が適切だと判断できるのですか。
35:
◯答弁(
経営企画チーム政策監(
被服支廠担当)) 県の営繕課を含めて、概算事業費について確認してまいりたいと考えております。
36:
◯要望・意見(田川委員) できれば専門の業者が入って一緒に検討したほうがいいのではないかと思いますけれども、今すぐに答弁できないようですから、課題ということで検討していただきたいと思います。その上で、この再調査の結果については速やかに議会に報告をお願いしたいと思います。
まだ一つ気になるのは、平成29年から調査していますが、雨漏りがずっと続いている状態なのです。雨漏りを止めることもしていないので、建物を大事にしていないと思っているのです。予算を持っていないので放置されている状態です。何らかの対策をぜひ今から急いで検討していただきたいと思います。劣化防止となるとお金がかかってしまうので、簡単な補修でもいいのですが、何かできることがあればやっていただきたいと思います。
それから、先ほど
森川委員からありましたけれども、この利活用について、専門家会議をいつ立ち上げるのかという質問がありました。12月末までには、専門家会議によって一定の整理をするということでありますが、その直後に、利活用についての専門家会議を立ち上げるべきだと思います。
12月の結論を待ってからではなく、利活用の専門家会議については今から検討してもいいのではないかと思うのです。しっかり早めに準備して、すぐに利活用専門家会議も立ち上げができるように、今から進めていただきたいと思います。
それから、もう一つ意見を述べさせてもらいます。解体論がありますが、一度壊すと元に戻すことはできません。長崎県には被爆建物が非常に少ないというか、ほとんどありません。一番象徴的なものとしては、浦上天主堂という被爆建物なのですが、当時の市長が議会の反対を押し切って解体したという歴史があります。この市長の名はいまだに歴史に残っています。湯崎知事がこの被爆建物を解体したという歴史を残すべきではないと思っています。ぜひ、3棟保存の方向で県は動いていただきたいと要望して、質問を終わります。
37:
◯質疑(東委員) 先ほど報告のありました、学校用パソコンの入札に係る談合の疑いについては、先ほど来、取り沙汰されているところでございます。課長の説明では、重大な事態と認識しているということでございました。公正取引委員会が調査に入るという、最近あまり聞くことがない、驚くような事態が発生しました。重大というと受け止め方はそれぞれあろうかとは思いますが、この重大な事態について、行政としてどういう受け止めなのか、どのような課題があるのかについて分かりやすく説明してもらえますか。
38:
◯答弁(会計管理者(兼)会計管理部長) 現在、公正取引委員会で談合の疑いがあるということで調査しています。契約につきましては公平、公正、透明性が確保できるよう、日頃から努めているところでございますが、談合が事実だとしますと、これを揺るがす行為をしていたということで、極めて遺憾なことになると思っております。
また、県でも教育のデジタル化、行政のデジタル化を推進していくこととしており、談合が事実であるとすれば、今後のパソコン関係の調達について支障となる可能性もあるなど、重大な事態であると認識しております。
39:
◯質疑(東委員) 新聞に載った後、我々にも資料提供がありましたが、中身を見て1点分からない部分がありました。連番で示してあるのですが、令和2年度に入ってからの部分を読ませてもらいました。この6月まで私は文教委員会に所属しておりましたが、このことは多分この4~5月ぐらいのことではないかと思ったわけです。当時、
GIGAスクール構想の推進前倒し、コロナ禍、県教育委員会の施策として1人1台パソコンというもろもろの条件が重なってきた中で、市場にはパソコンが出回っていない状態でありました。先般も申し上げましたが、パソコンがない中で集めようとしたことがいろいろなことを派生させたのだろうと感じたわけです。
資料の中の日付について、例えば契約日など、時系列で分からないようにしてあるのはなぜなのか、お聞きします。
40:
◯答弁(総務事務課長) 公表いたしました紙面につきましては、教育委員会で作成したものになりますが、おっしゃるとおり、契約日が入っていません。申し訳ございません。
41:
◯質疑(東委員) 今後、会計管理部と教育委員会事務局合同で公正入札調査委員会をつくるということですから、その辺りも詳細に詰めていかれると思います。いずれにしても、この資料の内容だけでも、同じ業者が並んでいる、連番で同じところでも並んでいる状態であり、あるところを境に急激に1台当たりの単価も変わってきているなど、もろもろと分からないこともあります。最終的には5,000台以上の契約をされながら、実際にはそこまでは使われていないとも聞いています。
何が言いたいかといえば、これだけのものが要るので、それに沿って県としてそろえていくのではなく、とにかくあるものは皆集めなくてはいけないといった、ガウンの調達と同じようなせっぱ詰まった状況だろうと思ったわけです。