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09月27日-08号

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  1. 岡山県議会 2011-09-27
    09月27日-08号


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    平成23年 9月定例会          ◎ 平成23年9月岡山県議会定例会会議録  第8号〇 平成23年9月27日(火曜日)                  議  事  日  程                  午前10時開議第1 発議第5号意見書案~発議第10号決議案第2 委員長報告第3 採決第4 委員会の閉会中の継続調査及び審査の件第5 議第72号~議第73号      ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~                  本日の会議に付した事件日程第1 発議第5号意見書案~発議第10号決議案日程第2 委員長報告日程第3 採決日程第4 委員会の閉会中の継続調査及び審査の件日程第5 議第72号~議第73号      ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~        午前10時開議 ○議長(河本勉君)  皆さん,おはようございます。 これより本日の会議を開きます。   ~~~~~~~~~~~~~~~ △日程第1 発議第5号意見書案~発議第10号決議案 ○議長(河本勉君)  日程に入ります。 まず,発議第5号から発議第10号に至る意見書案等6件を一括して議題といたします。 職員に件名等を朗読させます。   ~~~~~~~~~~~~~~~   〔 職員朗読 〕発議 番号件   名提 出 先提 出 者5私学助成制度の堅持及び充実強化に関する意見書案内閣総理大臣 総務大臣 財務大臣 文部科学大臣 衆議院議長 参議院議長総務委員会6円高・デフレを克服する経済対策を求める意見書案内閣総理大臣 総務大臣 財務大臣 経済産業大臣 内閣官房長官 国家戦略 担当大臣 衆議院議長 参議院議長総務委員会軽油引取税の軽減を求める意見書案内閣総理大臣 総務大臣 財務大臣
    経済産業大臣 衆議院議長 参議院議長総務委員会8「子ども子育てシステム」の撤回を求める意見書案内閣総理大臣 財務大臣 厚生労働大臣 内閣官房長官 国家戦略 担当大臣 内閣府特命 担当大臣少子化対策衆議院議長 参議院議長環境文化保健福祉委員会漁船用軽油に係る軽油引取税の免税に関する意見書案内閣総理大臣 総務大臣 財務大臣 農林水産大臣 衆議院議長 参議院議長農林水産委員会10東日本大震災被災地での活動への感謝と早期復興を求める決議案     総務委員会   ~~~~~~~~~~~~~~~ ○議長(河本勉君)  発議第5号から発議第10号に至る6案は,会議規則第40条第2項の規定により,いずれも委員会への付託を省略いたします。   ~~~~~~~~~~~~~~~ △日程第2 委員長報告 ○議長(河本勉君)  次に,委員会で審査を終了した諸案件全部を一括議題といたします。 委員長の報告を求めます。 総務委員会委員長高橋戒隆君。   〔 34番 高橋戒隆君 登壇 〕 ◆34番(高橋戒隆君)  総務委員会に付託されました議案1件,陳情3件に対する審査の経過並びに結果について御報告申し上げます。 予算案の議第59号平成23年度岡山県一般会計補正予算(第2号)は,当初予算の成立後の情勢の変化に伴い早急な対応が必要なものについて,総額82億1,900余万円を増額補正するものであり,歳入予算国庫支出金53億700余万円,繰入金14億6,600余万円などを増額する所要の補正措置を行うものであります。 このうち,本委員会関係分は,歳入予算全般歳出予算のうち,災害に備えるための基金への拠出等を行う防災対策事業費14億400余万円など,総額14億2,800余万円を増額補正するもののほか,地方債補正に関してであります。 本委員会は,去る21日に開催し,関係当局者の出席を求め,慎重に審査を行いました結果,本件議案は,適切妥当な措置と認め,全会一致をもって原案を可決すべきものと決しました。 また,陳情3件,委員会発議案4件につきましては,お手元に配付をしております審査結果報告書のとおり,それぞれ措置すべきものと決しました。 以上,御報告申し上げます。 ○議長(河本勉君)  環境文化保健福祉委員会委員長西岡聖貴君。   〔 31番 西岡聖貴君 登壇 〕 ◆31番(西岡聖貴君)  環境文化保健福祉委員会に付託されました議案5件及び陳情1件に対する審査の経過並びに結果について御報告申し上げます。 まず,予算案の議第59号平成23年度岡山県一般会計補正予算(第2号)のうち,環境文化部関係太陽光発電省エネ設備設置促進事業に要する経費等1億4,800余万円,保健福祉部関係は国の交付金を活用して岡山県地域医療再生臨時特例基金を拡充するとともに,同基金を活用し,関係者と協働して実施する各種事業に要する経費59億9,100余万円を,それぞれ増額補正するものであります。 次に,条例案は,岡山県スポーツ振興審議会条例の一部を改正する条例など4件であります。 本委員会は,去る21日に開催し,関係当局者の出席を求め,慎重に審査を行いました結果,これら議案5件は,いずれも適切妥当あるいは必要な措置と認め,全会一致をもって原案を可決すべきものと決しました。 また,陳情1件及び委員会発議案1件につきましては,お手元に配付しております審査結果報告書のとおり,それぞれ措置すべきものと決しました。 以上,御報告申し上げます。 ○議長(河本勉君)  産業労働警察委員会委員長蜂谷弘美君。   〔 29番 蜂谷弘美君 登壇 〕 ◆29番(蜂谷弘美君)  産業労働警察委員会に付託されました議案2件に対する審査の経過並びに結果について御報告申し上げます。 まず,予算案についてであります。 議第59号平成23年度岡山県一般会計補正予算(第2号)の本委員会関係分は,東日本大震災に伴い,企業のリスク分散の動きをとらえた誘致活動に取り組む経費や,緊急雇用創出事業及びふるさと雇用再生特別事業の拡充に伴う事業費について,総額5億8,100余万円を増額補正するものであります。 債務負担行為は,緊急雇用創出事業費の限度額を変更しようとするもの1件であります。 条例案は,議第69号貸付金返還免除に関する条例の一部を改正する条例1件であります。 本委員会は,去る21日に開催し,関係当局者の出席を求めるとともに,議第69号の条例については,関係する農林水産委員会の意見を聴取するなど,慎重に審査を行いました結果,これら議案2件は,いずれも適切妥当または必要な措置と認め,全会一致をもって原案を可決すべきものと決しました。 以上,御報告申し上げます。 ○議長(河本勉君)  農林水産委員会委員長池本敏朗君。   〔 14番 池本敏朗君 登壇 〕 ◆14番(池本敏朗君)  農林水産委員会に付託されました議案1件及び請願2件に対する審査の経過並びに結果について御報告申し上げます。 議第60号工事請負契約の締結については,広域営農団地農道整備事業備前東部地区和気熊山トンネル(仮称)工事に係る工事請負契約を締結しようとするものであります。 本委員会は,去る21日に開催し,関係当局者の出席を求め,慎重に審査を行いました結果,本案は適切妥当な措置と認め,全会一致をもって原案を可決すべきものと決しました。 請願2件及び委員会発議案1件につきましては,お手元に配付いたしております審査結果報告書のとおり,それぞれ措置すべきものと決しました。 以上,御報告申し上げます。 ○議長(河本勉君)  土木委員会委員長波多洋治君。   〔 32番 波多洋治君 登壇 〕 ◆32番(波多洋治君)  土木委員会に付託されました議案4件に対する審査の経過並びに結果について御報告申し上げます。 まず,予算案についてであります。 議第59号平成23年度岡山県一般会計補正予算(第2号)の本委員会関係分は,国際バルク戦略港湾関係業務に係る経費について1,900余万円を増額補正するものであります。 次に,事件案件は,議第61号地域高規格道路美作岡山道路県道佐伯長船線公共道路工事トンネル工)の工事請負契約を締結しようとするもの及び議第62号県道新見川上線公共道路工事トンネル工)の工事請負契約を締結するもの2件であります。 次に,条例案は,議第70号岡山土木関係手数料徴収条例の一部を改正する条例1件であります。 本委員会は,去る9月21日に開催し,関係当局者の出席を求め,慎重に審査を行いました結果,これら議案4件は,適切妥当あるいは必要な措置と認め,全会一致をもって原案を可決すべきものと決しました。 以上,御報告申し上げます。 ○議長(河本勉君)  文教委員会委員長浅野實君。   〔 25番 浅野 實君 登壇 〕 ◆25番(浅野實君)  文教委員会に付託されました議案2件及び請願1件に対する審査の経過並びに結果について御報告申し上げます。 まず,予算案についてでありますが,議第59号平成23年度岡山県一般会計補正予算(第2号)の本委員会関係分は,県立学校耐震化を加速させるための耐震補強工事に係る実施設計に要する経費について,総額5,000余万円を増額補正するものであります。 次に,条例案は,岡山県立高等学校通信制課程入学金及び受講料徴収条例及び岡山県立学校入学選抜手数料入学金,進級料及び各種証明手数料徴収条例の一部を改正する条例であります。 本委員会は,去る21日に開催し,関係当局者の出席を求め,慎重に審査を行いました結果,これら議案2件は,いずれも適切妥当あるいは必要な措置と認め,全会一致をもって原案を可決すべきものと決しました。 また,請願1件につきましては,お手元に配付いたしております審査結果報告書のとおり措置すべきものと決しました。 以上,御報告申し上げます。 ○議長(河本勉君)  決算特別委員会委員長横田えつこ君。   〔 24番 横田えつこ君 登壇 〕 ◆24番(横田えつこ君)  決算特別委員会に付託されました議第63号平成22年度岡山県営電気事業会計決算認定について及び議第64号平成22年度岡山県営工業用水道事業会計決算認定について,以上の決算認定議案2件に対する審査の経過並びに結果について御報告を申し上げます。 まず,電気事業会計についてです。 発電実績は,4月から7月にかけて降水量に恵まれたものの,その後,少雨傾向が続いたことから,総供給電力量は2億3,820万余キロワットアワーで,目標供給電力量に対して4.5%の未達,前年度に比べ17%の増となっています。 一方,収支の状況ですが,事業収益電力料の増加などにより,前年度に比べ3.5%増の21億2,400余万円,事業費用支払い利息の減少により,前年度に比べ1.6%減の19億5,200余万円となっています。 これにより,当期純利益は,対前年度比153.3%増の1億7,100余万円を計上しています。 次に,工業用水道事業会計についてです。 基本使用水量は,前年度に比べ3.5%増の日量55万1,860立方メートルとなっています。 一方,収支の状況は,事業収益給水収益の増加などにより,前年度に比べ1.1%増の36億4,500余万円,事業費用が前年度に比べ0.01%増の28億2,100余万円となっています。 これにより,当期純利益は,対前年度比5.2%増の8億2,300余万円を計上しております。 以上が各事業の経営状況及び決算の概要です。 決算審査に当たりましては,当局から説明を聴取し,予算は議決の趣旨に沿って適切に執行されたか,また,各事業が経済性の発揮並びに公共の福祉増進という基本原則に従って適切に運営されたかなどに重点を置き,慎重に審査を進めました。 本委員会は,去る6日に採決を行いましたが,各事業はおおむね適正な運営がなされ,決算も適正に処理されており,決算認定議案2件は,いずれも全会一致をもって認定すべきものと決しました。 なお,審査の過程において,各事業の性格やあり方,経営の改善合理化策などについて活発な意見が述べられましたので,本委員会は,これらを要約し,次の指摘,要望をいたします。 なお,昨年度に引き続いて要望する内容もありますので,真摯に受けとめ,前向きな検討をお願いするものです。 まず,公営企業全般にわたっての改善合理化についてです。 公営企業は,公共の福祉を増進するという公共性とともに,事業経営という立場から経済性が要求されるところであり,規制緩和の進展や循環型社会への転換など,社会経済情勢が大きく変化する中,長期的な見通しに基づき,一層の改善合理化に努めていただきたいと思います。 次に,電気事業会計についてです。 電気事業の収益は,降水量の影響を直接受けるものですから,安定的なサービスを提供するために,今後も一層の効率的な経営体制の整備が必要です。 企業局では,発電総合管理事務所の運用による効率的な経営体制の確立,小水力発電所の運営や「企業局の森」の整備による水資源の有効活用水源涵養に取り組んできたところですが,今後とも,経営の一層の効率化健全化を進めることが必要です。 なお,売電価格につきましては,原価に利益を上乗せした額をもとにして価格を算定する総括原価方式による契約方法のあり方を含め,従来のやり方にとらわれず新たな方向性を探るといった思い切った考え方も取り入れて,広い視野で検討を続けていただきたいと思います。 また,社会情勢の変化に対応して,太陽光発電や小水力発電などのクリーンエネルギーの導入を行っていますが,さらなる拡大を検討されるとともに,東日本大震災の検証も踏まえ,防災体制など危機管理の徹底と体制の強化に努めていただきたいと思います。 次に,工業用水道事業会計についてです。 工業用水の需要は,景気の緩やかな回復もあり,平成22年度末はやや増加に転じたものの,今後の景気動向は不透明であることから,安定的なサービスを提供していくためには,一層の効率的な経営体制の整備が必要です。 企業局では,起債の繰上償還太陽光発電の導入などによるコスト削減や,浄水汚泥有効活用による環境保全対策,老朽化した配水管の更新など施設の計画的改良による信頼性の確保に積極的に取り組んできたところですが,東日本大震災の検証を踏まえ,一層の防災体制など危機管理を徹底し,スピード感を持って老朽化施設の更新に取り組まれるとともに,今後とも,安定的なサービスの提供や経営体制の強化に努めていただきたいと思います。 なお,企業局が長年にわたって黒字経営を続けていることは,評価されるものですが,前年度に引き続き一般会計への長期貸付金は過去最大の貸付額が継続しており,さらに財政構造改革期間中という条件を設けてはいるものの,金利を2分の1に軽減しております。このことについては,引き続き改善を望むものであり,慎重に対応していただきたいと思います。 今後とも,岡山県企業局経営5カ年計画(2010~2014)ですが,これを経営体制強化のための指針として,安定した健全経営が継続されるよう,公営企業としての基本理念に沿って,一層努力していただきたいと思います。 以上,御報告を申し上げます。 ○議長(河本勉君)  以上をもって委員長の報告は終了いたしました。   ~~~~~~~~~~~~~~~ △討論 ○議長(河本勉君)  これより討論に入ります。 討論の通告がありますので,発言を許します。 発言時間は10分以内と定めます。 3番三宅和広君。   〔 3番 三宅和広君 登壇 〕 ◆3番(三宅和広君)  民主・県民クラブの三宅でございます。 会派を代表して,陳情請願並びに発議について意見を申し上げます。 まず,請願第3号についてでありますが,少人数学級の実施は,子供たち一人一人に目が行き届き,学習のつまずきの発見や個々の学習理解,興味,関心に応じた指導が可能になることが期待され,このことは質の高い義務教育を実現するために不可欠であること,また,義務教育は憲法上の要請に基づく国の責務であり,全国一律の教育水準を国の責任で維持しなければならず,それを担保するものが義務教育国庫負担制度であることから,35人以下学級の拡大と義務教育国庫負担制度の拡充に関する請願第3号について,採択を求めるものであります。 また,公教育の一翼を担う私学の重要性にかんがみ,私学に対する助成についても配慮が必要であることをつけ加えさせていただきます。 次に,陳情第12号トンネルじん肺根絶の抜本的な対策を求めることについては,国においてじん肺防止に関する合意書に基づき所要の手続や調査研究が行われているところであります。また,基金の創設に向けて,自民,公明,民主の3党で協議が行われ,法案提出が検討されていることは,皆様御承知のとおりであります。この動きをとめることなく,速やかに実現されるよう,陳情第12号の採択を求めるものであります。 最後に,発議第8号「子ども子育てシステム」の撤回を求める意見書にかかわり,若干意見を申し上げます。 明治維新後来日し,大森貝塚の発掘で有名なアメリカ人動物学者モースは,その紀行文である「日本その日その日」において,明治前期子育てについて,こうつづっています。 「いろいろな事柄の中で,外国人の筆者たちが一人残らず一致することがある。それは,日本が子供たちの天国だということである。この国の子供たちは,親切に取り扱われるだけでなく,ほかのいずれの国の子供たちよりも多くの自由を持ち,その自由を乱用することはより少なく,日本の子供たちが受ける恩恵と特典から考えると,彼らはいかにも甘やかされて増長してしまいそうであるが,しかし世界じゅうで両親を敬愛し,老年者を尊敬すること,日本の子供ほどの者はいない」。 少し美化し過ぎのような気もしますし,子供の件については,現代のほうが充実をしているとは思いますが,児童虐待や子供の非行が多く見られる今の我が国の子育ての現状からは,若干異なるように感じます。モースの記述の背景には,かつての日本には祖父母との同居はもとより,共同体の中に血縁以外の,例えば,取り上げ親,名づけ親,烏帽子親を初めとする親子関係が豊かに見られたことが挙げられます。すなわち,地域社会全体で子供を育てる重層的なシステムがあったために,子育てに過剰な負担がかからなかったのではないでしょうか。現在,地域コミュニティー希薄化が進み,地域における人と人とのかかわり方が大きく転換期を迎えている中,改めて岡山県の次代を担う子供たち地域社会全体で育てる仕組みの構築が求められています。 第3次おかやま夢づくりプラン(仮称)素案において,待機児童の解消のための広域入所の取り組みや保育所の整備,延長保育の充実,幼・保の連携など,子育てサービスの充実に向けた施策が盛り込まれているところであります。そして,政府が7月に決定をした「子ども子育てシステム」に関する中間取りまとめにおいても,保育サービス量的拡充と幼・保一体化に向けた施策が盛り込まれています。新しいシステムに対する保護者や保育,あるいは幼児教育の現場の方々の不安を解消すべく丁寧な意見聴取意見集約が必要であること,地域の創意工夫が生かされる予算編成必要性については,意見書に同意するものでありますが,サービス量的拡充にかかわる財源確保については,恒久財源の確保が前提であり,見通しが立たないことを理由とする方針撤回を求めるまでもないことから,「子ども子育てシステム」の撤回を求める意見書については採択しないよう求めるものであります。 皆様の良識ある判断に期待し,会派を代表しての討論を終わります。ありがとうございました。 ○議長(河本勉君)  1番氏平三穂子君。   〔 1番 氏平三穂子君 登壇 〕 ◆1番(氏平三穂子君)  日本共産党氏平三穂子でございます。 私は,今議会に提出された議案13件,発議案6件にすべて賛成するものでありますが,請願1件,陳情6件について,委員長報告に決することに反対する立場で,主なものについてその理由を述べます。 まず,委員長報告で不採択とされた請願第3号35人以下学級の拡大,義務教育費国庫負担制度拡充に係る意見書案についてです。 9月議会でも,教育の問題を憂う質問が多くの議員から出されました。矢面に立たされている教育長の御苦労をお察しいたします。御存じのように,子供を取り巻く環境は,子供の貧困に見られるように,社会情勢を反映して,非常に深刻なものになっています。1日の食事が唯一学校の給食だけだとか,また,ほとんど着がえていない子供など,教育以前の問題で教員は頻回の家庭訪問など,本当に苦労されています。また,発達障害もふえています。ある調査によれば,日本の小中学生の6.4%に発達障害が見られるとの報告が上がっています。アスペルガー症候群注意欠陥動性症候群など,個性なのか,障害なのか,その見きわめは極めて難しいわけでございますが,早期の対応が求められると思います。 そうした子供を取り巻く環境を考えれば,少人数学級を進める必要があると考えます。ことしの4月,旭東小学校入学生は14人でした。先日,校長とお話をいたしました。「14人であれば,本当に子供のちょっとした表情にも目が行き届き,子供のつまずきに素早く対応ができ,基礎学力の定着には効果が高い」とお話をされておられました。 皆さん,教育は未来への投資であり,かつ最大の公共事業ではないでしょうか。教育改革は,安易な市場原理の導入の前に,少人数学級など教育への思い切った国家投資を行うべきではないでしょうか。しかし,国は,教育費国庫負担を2分に1から3分の1に削減し,我が岡山県の自治体も圧迫をしています。GNP比で言えば,日本は3.3%の教育費,世界の各国の31番目,アメリカ,イギリス5.5%に比べれば半分,本当に非常に低い教育費しかとっていません。教育にお金をかけない国がこれから発展すると言えるでしょうか。少人数学級をもっと進め,国の負担率をもとに戻せと主張することは,当然の意見だと考えます。 「学びて時にこれを習う,また喜ばしからずや」,もともと学びはそれ自体掛け値なしの喜びを与えてくれるもので,「論語」は学ぶ喜びについて孔子の弾むようなこの言葉から始まります。「学ぶ喜び」,「教える喜び」,これをよみがえらせるためにも,我が党は,この請願は採決すべきだと主張いたします。 次に,委員長報告継続審議とされた陳情第12号トンネルじん肺根絶の抜本的な対策を求めることについてです。 私は,医療の現場で看護師として40年間働いてきました。痛みを伴う病気はたくさんありますけれども,皆さん,呼吸ができないという苦しみを想像してみていただきたいと思います。私が学生のとき,初めて受け持った症例が,石切り場のたしか備前のほうの作業員の患者さんでした。じん肺で肺機能が低下をし,少し動いても息切れがして,呼吸困難に陥いる状態でした。学生の私は,看護計画を立てるわけですが,どうしてあげれば楽になるのか,本当に悩んだことを今でも鮮明に覚えています。しかし,皆さん,肺に刺さった石の粉はどんなに医学が進歩しても取り除くことはできません。吸い込まないようにするしか方法がないんです。トンネルじん肺の根絶を求めて訴訟が数多く行われ,先ほど三宅議員も言われたように,2007年に,これらのさまざまな判決を受けて,トンネルじん肺防止対策に関する合意書が調印をされていますけれども,今でも多数の現場からじん肺が多く発生している現状があります。陳情は,合意書に基づき,トンネルじん肺根絶の対策を求め,また,被害者の救済を図るための基金制度創設を求めるものであり,ことしの6月,山口県議会でも採択が行われています。ぜひ我が党は,岡山県議会においても採択すべきだとお訴えをいたしまして,討論を終わりたいと思います。失礼いたしました。 ○議長(河本勉君)  これをもって討論を終結いたします。   ~~~~~~~~~~~~~~~ △日程第3 採決 ○議長(河本勉君)  これより採決に入ります。 まず,議第60号議案について,蜂谷弘美君は請負人の一人と利害関係がありますので,地方自治法第117条の規定により退場を求めます。   〔 蜂谷弘美君 退場 〕 ○議長(河本勉君)  議第60号工事請負契約の締結についてを採決いたします。 お諮りいたします。本件は委員長の報告のとおり決することに御異議ありませんか。   〔 「異議なし」と呼ぶ者あり 〕 ○議長(河本勉君)  御異議なしと認めます。よって,本件は委員長の報告のとおり可決されました。 蜂谷弘美君の入場を求めます。   〔 蜂谷弘美君 入場 〕 ○議長(河本勉君)  次に,陳情第1号を起立により採決いたします。 本件に対する委員長の報告は不採択であります。 本件は委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。   〔 賛成者起立 〕 ○議長(河本勉君)  御着席願います。 起立多数であります。よって,本件は委員長の報告のとおり決定いたしました。 次に,請願第3号を起立により採決いたします。 本件に対する委員長の報告は不採択であります。 本件は委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。   〔 賛成者起立 〕 ○議長(河本勉君)  御着席願います。 起立多数であります。よって,本件は委員長の報告のとおり決定いたしました。 次に,発議第8号「子ども子育てシステム」の撤回を求める意見書案を起立により採決いたします。 本件は原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。   〔 賛成者起立 〕 ○議長(河本勉君)  御着席願います。 起立多数であります。よって,本件は原案のとおり可決されました。 次に,ただいままでに議決いたしました議案1件,陳情1件,請願1件,発議案1件を除く諸案件全部を一括して採決いたします。 お諮りいたします。諸案件のうち,発議案5件はいずれも原案どおり,その他の諸案件はすべて委員長の報告のとおり決することに御異議ありませんか。   〔 「異議なし」と呼ぶ者あり 〕 ○議長(河本勉君)  御異議なしと認めます。よって,諸案件のうち,発議案5件はいずれも原案どおり可決,その他の諸案件はすべて委員長の報告のとおり決定いたしました。 お諮りいたします。ただいま意見書5件,決議1件が可決されましたが,その字句,数字,その他の整理を要するものにつきましては,その整理を議長に委任されたいと思います。これに御異議ありませんか。   〔 「異議なし」と呼ぶ者あり 〕 ○議長(河本勉君)  御異議なしと認めます。よって,字句,数字,その他の整理につきましては,議長に委任することに決定いたしました。   ~~~~~~~~~~~~~~~ △日程第4 委員会の閉会中の継続調査及び審査の件 ○議長(河本勉君)  次に,委員会の閉会中の継続調査及び審査の件を議題といたします。 各常任委員会と議会運営委員会委員長から,会議規則第76条の規定により,お手元に配付いたしております「閉会中の継続調査・審査事件一覧表」のとおり,閉会中の継続調査及び審査の申し出があります。 まず,陳情第8号を起立により採決いたします。 本件は委員長から申し出のとおり閉会中の継続審査に付することに賛成の諸君の起立を求めます。   〔 賛成者起立 〕 ○議長(河本勉君)  御着席願います。 起立多数であります。よって,本件は委員長から申し出のとおり閉会中の継続審査に付することに決定いたしました。 次に,陳情第6-1号,陳情第6-2号の両件を一括して起立により採決いたします。 両件はいずれも委員長から申し出のとおり閉会中の継続審査に付することに賛成の諸君の起立を求めます。   〔 賛成者起立 〕 ○議長(河本勉君)  御着席願います。 起立多数であります。よって,両件はいずれも委員長から申し出のとおり閉会中の継続審査に付することに決定いたしました。 次に,陳情第2号を起立により採決いたします。 本件は委員長から申し出のとおり閉会中の継続審査に付することに賛成の諸君の起立を求めます。   〔 賛成者起立 〕 ○議長(河本勉君)  御着席願います。 起立多数であります。よって,本件は委員長から申し出のとおり閉会中の継続審査に付することに決定いたしました。 次に,陳情第12号を起立により採決いたします。 本件は委員長から申し出のとおり閉会中の継続審査に付することに賛成の諸君の起立を求めます。   〔 賛成者起立 〕 ○議長(河本勉君)  御着席願います。 起立多数であります。よって,本件は委員長から申し出のとおり閉会中の継続審査に付することに決定いたしました。 次に,お諮りいたします。ただいま議決いたしました陳情5件を除く諸案件はすべて委員長から申し出のとおり閉会中の継続調査に付することに御異議ありませんか。   〔 「異議なし」と呼ぶ者あり 〕 ○議長(河本勉君)  御異議なしと認めます。よって,諸案件はすべて委員長から申し出のとおり閉会中の継続調査に付することに決定いたしました。   ~~~~~~~~~~~~~~~ △日程第5 議第72号~議第73号 ○議長(河本勉君)  次に,議第72号人事委員会委員の選任同意について,議第73号公安委員会委員の任命同意についての両件を一括して議題といたします。 知事から,提案理由の説明を求めます。 石井正弘君。   〔 知事 石井正弘君 登壇 〕 ◎知事(石井正弘君)  ただいま追加上程されました人事案件につきまして御説明申し上げます。 人事委員会委員のうち1名が平成23年10月5日をもって,また,公安委員会委員のうち1名が平成23年10月14日をもって,それぞれ任期満了となることに伴う後任委員の選任及び任命についてのものであります。 いずれもお手元議案所載の方々を最適任と存じまして,選任及び任命の御同意をいただきたく,提案申し上げた次第であります。何とぞ慎重御審議の上,適切な議決を賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(河本勉君)  お諮りいたします。両件はいずれも委員会への付託を省略して,直ちに採決いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。   〔 「異議なし」と呼ぶ者あり 〕 ○議長(河本勉君)  御異議なしと認めます。よって,両件はいずれも委員会の付託を省略して,直ちに採決することに決定いたしました。 議第72号人事委員会委員の選任同意について,議第73号公安委員会委員の任命同意について,両件を一括して採決いたします。 お諮りいたします。両件はいずれもこれに同意することに御異議ありませんか。   〔 「異議なし」と呼ぶ者あり 〕 ○議長(河本勉君)  御異議なしと認めます。よって,両件はいずれもこれに同意することに決定いたしました。   ~~~~~~~~~~~~~~~ ○議長(河本勉君)  以上をもって今期定例会の議事はすべて終了いたしました。   ~~~~~~~~~~~~~~~ △知事のあいさつ ○議長(河本勉君)  この際,知事のごあいさつがあります。石井正弘君。   〔 知事 石井正弘君 登壇 〕 ◎知事(石井正弘君)  閉会に当たりまして,一言御礼のごあいさつを申し上げます。 県議会の皆様方におかれましては,提案いたしました諸議案につきまして,終始御熱心に御審議いただき,それぞれ適切な議決を賜りましてまことにありがとうございました。 今議会を通じていただきました県政各般にわたる貴重な御意見につきましては,今後の県政に十分反映させてまいりたいと存じます。 今月3日に本県に上陸した台風第12号についてでありますが,昨日までに判明しました県内の主な被害状況は,負傷者5名,家屋の全壊2棟,半壊41棟,一部損壊5棟,床上・床下浸水9,404棟であり,被害総額は,土木関係約29億7,000万円,農林水産関係約35億4,000万円など,合わせて約68億7,000万円に上っております。 また,先週の台風第15号について,同じく,昨日までに判明した被害状況は,負傷者4名,床下浸水11棟であり,被害総額は約4,400万円となっております。 このたびの災害で被災された方々に心からお見舞い申し上げる次第であります。今後,市町村とも協力して早期の災害復旧等に全力を尽くしてまいる所存であり,また,情報収集や連絡体制などの面で明らかになった課題に対しましては,市町村と密接に連携しながら迅速にその改善に取り組み,実効性のある防災対策,災害対策を推進してまいる所存であります。 次に,第3次おかやま夢づくりプラン(仮称)につきましては,先月公表いたしました素案に対しましてさまざまな御意見や御提言をいただきました。これらの御意見等につきましては,真摯に受けとめ,必要な見直しを進めてまいりますとともに,パブリックコメント等を通じて県民の皆様から寄せられている御意見や,市町村長との意見交換の場での御意見等も踏まえ,岡山らしさあふれ,県民の皆様と目的や目標が共有できるプランの策定に引き続き取り組んでまいりたいと存じます。 今後とも,「快適生活県おかやま」の実現を目指し,県議会を初め県民の皆様とともに取り組んでまいる所存でありますので,皆様方の格別の御支援と御協力を心からお願い申し上げまして,簡単ではございますが,閉会に当たりましての御礼のごあいさつとさせていただきます。まことにありがとうございました。   ~~~~~~~~~~~~~~~ ○議長(河本勉君)  これをもって平成23年9月岡山県議会定例会を閉会いたします。        午前10時45分閉会〇 平成23年9月27日(火曜日)出席議員   1番 氏平三穂子君     2番 中川 雅子君     3番 三宅 和広君   4番 木口 京子君     5番 小林孝一郎君     6番 市村  仁君   7番 上田 勝義君     8番 小林 義明君     9番 中塚 周一君  10番 江本 公一君    11番 青野 高陽君    12番 太田 正孝君  13番 谷口 圭三君    14番 池本 敏朗君    15番 小林 健伸君  16番 渡辺 吉幸君    17番 原田 唯良君    18番 柳田  哲君  19番 一井 暁子君    20番 森脇 久紀君    21番 笹井 茂智君  22番 増川 英一君    23番 高原 俊彦君    24番 横田えつこ君  25番 浅野  實君    26番 小倉 弘行君    27番 加藤 浩久君  28番 遠藤 康洋君    29番 蜂谷 弘美君    30番 神宝 謙一君  31番 西岡 聖貴君    32番 波多 洋治君    33番 久徳 大輔君  34番 高橋 戒隆君    35番 蓮岡 靖之君    36番 佐藤 真治君  37番 井元乾一郎君    38番 三原 誠介君    39番 住吉 良久君  40番 山田総一郎君    41番 景山 貢明君    42番 高橋 英士君  43番 古山 泰生君    44番 佐古 信五君    45番 伊藤 文夫君  46番 岸本 清美君    47番 小田 圭一君    48番 渡辺 英気君  49番 内山  登君    50番 小野 泰弘君    53番 河本  勉君  54番 岡崎  豊君    55番 小田 春人君    56番 天野  学君  57番 千田 博通君    58番 戸室 敦雄君           ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~出席した事務局職員  事務局長     山田 賢一         次長       植田 賢二  議事課長     河井 伸充         政務調査室長   田中 嘉一  議事課長代理   三輪 俊司         議事課長補佐   中西  健  議事課主幹    脇坂 善雄           ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~説明のため出席した者知事部局  知事       石井 正弘君        副知事      古矢 博通君  公営企業管理者  西本 善夫君        危機管理監    佐藤 兼郎君  総合政策局長   三宅  昇君        知事室長     桐野 伸一君  総務部長     笠置 隆範君        総務部次長    森廣 伸之君  県民生活部長   浅野 嘉彦君        環境文化部長   高橋 邦彰君  保健福祉部長   佐々木 健君        産業労働部長   難波 一也君  農林水産部長   足羽 憲治君        土木部長     平出 純一君  出納局長     増本 好孝君教育委員会  委員長      橋本 信子君        教育長      竹井 千庫君  教育次長     阿部 淳二君公安委員会  委員長      正野 隆士君        警察本部長    原  信造君  警務部長     金丸 和行君人事委員会  委員長      西田 秀史君        事務局長     真木 典邦君監査委員  代表監査委員   前川  治君        事務局長     中田  哲君選挙管理委員会  委員長      岡本 研吾君...