待機児童解消に向けて、保育士の確保・定着につながる保育環境の改善を図ることで、年度途中の入所希望にも対応できるようにするなど、保護者が安心して働くことのできる
環境づくりを加速すること。
3、仕事と
子育ての両立に向けた
支援について。
就学後の保育は、保護者の要望を受けとめる体制づくりが重要で、保護者と自治会や学校、公民館等のさまざまな地域の関係者がかかわる放課後児童クラブと放課後
子ども教室との連携や
活動について
支援すること。
男性が育児に積極的に参加できる
環境づくりを進める必要があり、職場における部下の
子育てを応援し、マネジメントできる管理職、イクボスの養成や、従業員の
子育てを
支援し、仕事と
子育てが両立できる職場
環境づくりに積極的な企業の
取り組みを
支援すること。
安心して
子どもを産み育てるためには、
出産後に復帰しやすい職場
環境づくりが必要であり、
県内の多くの企業で実現できるように啓発や奨励
活動を進めること。
4、さまざまな課題に対応できる仕組みづくりについて。
島根で
子育てできてよかったと実感してもらうためには、今まで述べた項目だけでなく、必ずしも当てはまらない課題についても対応していくことが必要であり、今回の
調査においても
子育てに関係するさまざまな課題に対応した
取り組みを
調査しました。
そこで、さまざまな要因が複雑に絡み合った課題に対してきめ細かい
支援策を講じていくために、最後の項目として、次の3点を求めます。
母子家庭等に対する
子育て支援の体制について、関係機関や関係者の理解が進むように周知を行うこと。
発達障がいについて、早期発見とその
支援の充実、周知に努めるとともに、さまざまな発達障がいに対する理解が広く進むように啓発
活動も進めること。
子どもの貧困対策について、まず
県内の現状を把握し、それに基づく効果的な
支援策を検討していく必要があり、まず関係部局間で現状をしっかりと共有した上で
施策の検討を進めること。
続いて、「先進的な
教育の
取り組みについて」であります。
現在、
島根県においては、豊かな自然・歴史・文化・伝統などを題材としたふるさと
教育や地域課題解決学習など、地域の特色を生かした
教育が小・中学校や高校で行われ、学校における学びと地域や社会との接点を意識した学習に意欲的に取り組む児童生徒がふえてきたと聞いております。
また、離島・中山間地域の8つの高校においては、魅力化・活性化事業に
取り組み、
県外入学生の増加や地域
交流による学校の活性化など、さまざまな成果が得られており、これまで地域とかかわりの少なかった高校を地域総がかりで支えていくという考え方が定着しつつあることも聞いております。
島根が有する豊かな地域資源を生かし、
子どもにとって地域の魅力のある
教育を実践していくことが、次の世代からも選ばれる地域の魅力を実現するものであり、
地方創生や中山間地域の活性化における重要な
施策の一つとして、市町村とともに、校種を越えた
取り組みに広げながら
教育の魅力化を推進していく必要があります。
そこで、本
調査では、芽生え始めた意欲的に向かっていく力や社会に能動的にかかわり貢献していく力を伸ばすための先進的な
取り組みを中心に
調査しました。
まず、
県内においては、中山間地域の公民館
活動において、人とつながり、よりよく生きていくための力の育成を目指し、
子どもから高齢者までさまざまな世代を巻き込み、
子どもへの地域文化の継承や地域愛の醸成の
取り組み、さらには将来にわたって地域を持続・発展させるための公民館による課題解決
支援の状況を確認することができました。
次に、ひとづくりと地域づくりに役立つ知の拠点としての役割を担う県立図書館について、
県内外で
取り組み状況を
調査し、市町村立図書館や学校図書館と連携して住民サービスを提供していることが確認できました。
また、
県外においては、スーパーグローバルハイスクールの
取り組みやタブレット端末を活用した授業などの先進的な
取り組み状況を
調査しました。
スーパーグローバルハイスクールは、国際的に活躍できるリーダーの育成を目指した学習カリキュラムに
取り組み、グループディスカッションや英語でのプレゼンテーションなどを授業に組み入れながら進めていました。また、
調査先の高校では、実社会で使える英語力を育成するため、単なる授業だけではなく、国内外に出かけてのフィールドワークを取り入れていました。
なお、全国123校ある指定校の中には、本県からも出雲高校、隠岐島前高校の2校が指定されており、その
取り組みにも注目していきたいと考えております。
タブレット端末を活用した授業では、
子どもたちの学習意欲を喚起したり、他者の意見に触れる機会が少ない小規模校の間をリアルタイムでつないで意見交換することで思考を深めたりする効果があるとのことでした。
以上の
調査を踏まえて、次の2項目について求めるものであります。
1、地域を知り、地域で学ぶ体制について。
学校でのふるさと
教育、公民館を核とした地域活性化の
取り組みを
支援し、地域愛の醸成や地域課題解決の
取り組みを推進すること。
県立図書館が単なる情報ソースとしての資料・情報の提供にとどまらず、
県内の市町村立図書館や学校図書館への
支援や、産業振興など地域の課題解決につながるように関係機関との連携体制を強化すること。
2、主体的に学ぼうとする
人材育成について。
スーパーグローバルハイスクールで得られた成果を
県内に普及し、各高校において主体的に学ぼうとする生徒の育成に生かすこと。
情報技術が進展する中、
現場教育において情報技術を活用することは有用であるが、
子どもの主体的、対話的で深い学びのための手段として技術導入を進めること。
最後に、2年間の
調査において、
委員全員が感じたことを述べ、まとめとします。
少子化対策の入り口である、
出会いから結婚、あるいは
出産対策一つ一つを取り上げてみても、一部署だけではスムーズな推進などできません。関連する多くの部署の協力があってなし得るのです。
島根県は、他県に比べそれが大きくおくれていると感じました。県の重要事項であれば、県の総力を挙げてプロジェクトを立ち上げ、お互いが力を出し合い、支え合う体制を構築していく必要があります。
そして、県職員の皆さんが県民の声を直接聞きに行く機会をもっとふやしてかなければなりません。意見を真摯に聞くと同時に、県が今進めようとしている
施策やその思いを伝える機会をもっと持つことです。どっちを向いて仕事をするかです。
やると決めたことを進めるには、県民の正しい理解が必要です。県民の声をよく聞き、県の思いをしっかりと伝えていかなければなりません。
結果はすぐには出ません。特に
教育は10年、20年かかるでしょう。しかし、今
取り組み始めたことは、途中修正を加えながらでも継続して取り組めば、何年後かには必ず成果となってあらわれてきます。職員の皆さんは、今我々がやっている仕事は
島根の将来につながっているという思いで職務に励んでいただきたいと思います。
「安心して
島根で
子どもを産み、育てる環境に向けて」は、
総合戦略で掲げる「
子育てしやすく活力ある地方の先進県しまね」を実現する上でも重要な部分の一つであり、全部署の協力があってこそなし遂げられると考えますので、より一層の総合的な
取り組みをお願いして、テーマ
調査の報告といたします。
以上です。
3:
◯池田委員長
今、朗読をしました
委員長報告につきまして、何か御意見があればお聞きしたいと思います。
これで4,000字くらいですので、ちょっと長いですけど。今回は、
文教厚生委員会と、総務
委員会が
調査テーマに基づく
委員長報告をするということで聞いております。
それで、今の時点で今読み上げたばかりの時点でございますので、何か問題等ございましたら、11月29日の火曜日までに申し出ていただければ、こちらのほうで調整いたしますので、よろしくお願いします。特に後段の部分……。
はい、どうぞ。
4:
◯尾村
委員
委員長、僕は2点ほど思いがあって、一番最後のところでね、一番最後のページで、やると決めたことを進めるには、県民の正しい理解が必要ですってあるじゃないですか、最後のところで、やると決めたことを進めるには県民の正しい理解が必要だと。これ単純に読んでみれば、70万の県民が、県が進める政策というのを県民が理解してもらわないけないという取り方がとれるし、または、その前段のところで言えば、何言ってるかといったら、県職員の皆さんは
現場に出ろと、
現場に出て県民の声を直接聞いてくれと。その県民の声を直接よく聞いて、それが県民世論だから、県民ニーズだから、その県民の声よく聞いて、そこから政策を立案化して、
施策化して、進めていけと。だから、何が言いたいかっていったら、県職員が県民のニーズを正しく理解するためにっていうメッセージなのか、または、県民一人一人が県の
施策を理解してもらわないといけないのか。多分この文の流れからいったら、言いたいことは、職員さんもっともっと
現場に出ていろんな県民の皆さん方の御意見や思いをよく聞いて、それらをよくつかんで、そして政策立案化していって
施策展開せよということじゃないかなと思うんですが、そこのところが、やると決めたことを進めるには、県民の正しい理解が必要ですというときに、県民の皆さん方が誤解しとっちゃいかんからって、こうなっちゃあどうかなと思うもんで、私もこれ今、熟読してないもんですから、意味はわかるんですが、少し誤解がないようにしたがいいかなというのが一つ、素直に読んで思ったのが1点です。
それから、うちは
文教厚生委員会なんで、
文教厚生委員会に係る審査、
調査してきたと。そうは言いながら、この少子化克服というのは全庁的な
取り組みが必要だって、こう言ってるじゃないですか。文教だけじゃないんよと、県全体の組織の
取り組みが必要なんよって、こう言ってるじゃないですか。ここに書いてあるその4項目の提案っていうのは、私は全く異議はありません。このとおりだと思って、異議はありません。ただ、根源的なことを考えたときに、確かに
出会いの場がないとかありますよ。だけど、私はやはり、いろんな結婚の相談を受けたりするんだけど、若い男の子とも話しするんだけど、根源的なこと聞いたときに、今若者の2人に1人が非正規だと。正社員なれてない、2人に1人が非正規だと。
島根県でいえば、年収200万円未満の労働者っていうのが4割を超えてるという現状があって、私はよく実際実体験として聞くのは、結婚したいんだけれども家庭が持てるんだろうかと、派遣労働のままで正職員にもなってないのに彼女にプロポーズしていいんだろうかっていう、こういうことしょっちゅう聞きます。政治の責任として、やはり安定した雇用をつくる、これは商工労働部、一生懸命やってますよね。だから、そのためにいろんな対策打ってるわけだけど、だけど若者の願いというのは、今2人に1人が非正規だ、これじゃあなかなかやっぱりならない、昔は正社員が当たり前だったんだけど。だから、私は、安定した雇用を拡大する、雇用をつくっていくっていうことはどっかのところで、これ文教厚生
委員長の報告だから……。
5:
◯池田委員長
難しいと思います。
6:
◯尾村
委員
難しいところ。
7:
◯池田委員長
それで、実はその前のページのところで、部局間連携、やっぱりそれをやっていかないと、商工労働部と、さっき一生懸命やってるって言われましたけど、そこで一緒にしっかりね、こうするためにはこうしなきゃいけない、例えば女性の労働、女性の活躍の場面にしても、それから先ほどの尾村
委員のお話にしても、結局そこはやっぱり連携していろいろやっていかなきゃいけないと。そのことを、私、文教厚生
委員長の報告としては、そこまで踏み込んだほうがいいのかどうかっていうのがちょっとありましてね。だから、部局間連携を深めるということが非常に大事ではないかということで書かせていただいたところでございます。
8:
◯尾村
委員
わかりました。私は無理は言いません。
9:
◯池田委員長
いや、おっしゃることはすごくよくわかります。
10:
◯尾村
委員
もし、ちょっと安定した雇用拡大をつくるなど……、それは無理は言いません。まあ、無理は言いませんが、考えてみていただきたい。
11:
◯池田委員長
はい。御意見いただきました。
ほかにございますでしょうか。
12:
◯田中八
洲男委員
ありません、とりあえずは。
13:
◯池田委員長
よろしいですか。
いや、先ほどの御意見のように何かありましたらおっしゃっていただければ、私のほう、あるいは
事務局におっしゃっていただければ考えますので、ひとつ。
今これは案でございますので、先ほどの意見を踏まえて、もう一度調整したものを今度また
委員会のほうに提案させていただきますので、そういう形でお願いしたいと思います。
どうぞ。
14:
◯大屋委員
これはあれですか、11月定例県議会の最終日に通常の文教
委員長報告とあわせてテーマの報告をされると、こういうことですか。
15:
◯池田委員長
そうですね、おっしゃるとおりでございます。
16:
◯大屋委員
じゃあ、来年2月じゃなくて。
17:
◯池田委員長
2月はやりません。
18:
◯大屋委員
11月でやってしまうと、こういうことですね。
19:
◯池田委員長
実を言いますと、ちょっとここで、この議事には書いてないんですが、今後2月の議会のところで
教育の魅力化のことにつきまして、しっかり勉強会を含めてちょっとやっていきたいというふうに考えております。
委員長報告、今回の
調査テーマにおいての
委員長報告につきましては、これをしっかり予算とか今後に生かしていきたいという思いがあって、この11月定例会にやらせていただきまして、2月のところでは、今度は
教育の魅力化、特に中山間地、離島ですとか、
島根県内の高校を中心とした魅力化につきまして、皆さんとちょっと勉強を含めた形で設定させていただいて、
委員会のほうでやりたいなというふうに考えておりますので、ひとつよろしくお願いします。
そのほか何かございますでしょうか。
では、29日までに何かありましたら、私のほう、あるいは
事務局のほうまでおっしゃってください。
以上で
文教厚生委員会を閉会します。本日はありがとうございました。
発言が指定されていません。
島根県議会 ↑
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