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  1. 島根県議会 2012-12-07
    平成24年_農水商工委員会(12月7日)  本文


    取得元: 島根県議会公式サイト
    最終取得日: 2021-09-26
    島根県議会の会議録検索 検索結果一覧へ戻る 検索をやり直す (このウィンドウを閉じます) 使い方の説明 (新しいウィンドウで開きます) 平成24年_農水商工委員会(12月7日)  本文 2012-12-07 文書・発言の移動 文書 前へ 次へ 発言 前へ 次へ ヒット発言 前へ 次へ 文字サイズ・別画面表示ツール 文字サイズ 大きく 標準 小さく ツール 印刷用ページ(新しいウィンドウで開きます) 別ウィンドウ表示(新しいウィンドウで開きます) ダウンロード 表ズレ修正 表示形式切り替え 発言の単文・選択・全文表示を切り替え 単文表示 選択表示 全文表示 発言者の表示切り替え 全 202 発言 / ヒット 0 発言 すべての発言・ヒット発言の表示切り替え すべての発言 ヒット発言 選択表示を実行・チェックの一括変更 選択表示 すべて選択 すべて解除 発言者一覧 選択 1 : ◯池田委員長 選択 2 : ◯西山商工労働部長 選択 3 : ◯池田委員長 選択 4 : ◯新田商工政策課長 選択 5 : ◯池田委員長 選択 6 : ◯池田委員長 選択 7 : ◯池田委員長 選択 8 : ◯池田委員長 選択 9 : ◯吉川雇用政策課長 選択 10 : ◯池田委員長 選択 11 : ◯浅野委員 選択 12 : ◯池田委員長 選択 13 : ◯吉川雇用政策課長 選択 14 : ◯池田委員長 選択 15 : ◯浅野委員 選択 16 : ◯池田委員長 選択 17 : ◯浅野委員 選択 18 : ◯池田委員長 選択 19 : ◯福田委員 選択 20 : ◯池田委員長 選択 21 : ◯西山商工労働部長 選択 22 : ◯池田委員長 選択 23 : ◯福田委員 選択 24 : ◯池田委員長 選択 25 : ◯吉川雇用政策課長 選択 26 : ◯池田委員長 選択 27 : ◯池田委員長 選択 28 : ◯新田商工政策課長 選択 29 : ◯池田委員長 選択 30 : ◯松本神々の国プロジェクト推進室長 選択 31 : ◯池田委員長 選択 32 : ◯大星産業振興課長 選択 33 : ◯池田委員長 選択 34 : ◯松本産業振興課情報産業振興室長 選択 35 : ◯池田委員長 選択 36 : ◯月森中小企業課長 選択 37 : ◯池田委員長 選択 38 : ◯室崎企業立地課長 選択 39 : ◯池田委員長 選択 40 : ◯石原委員 選択 41 : ◯池田委員長 選択 42 : ◯月森中小企業課長 選択 43 : ◯石原委員 選択 44 : ◯池田委員長 選択 45 : ◯月森中小企業課長 選択 46 : ◯池田委員長 選択 47 : ◯絲原委員 選択 48 : ◯池田委員長 選択 49 : ◯松本神々の国プロジェクト推進室長 選択 50 : ◯絲原委員 選択 51 : ◯池田委員長 選択 52 : ◯絲原委員 選択 53 : ◯池田委員長 選択 54 : ◯西山商工労働部長 選択 55 : ◯池田委員長 選択 56 : ◯絲原委員 選択 57 : ◯池田委員長 選択 58 : ◯嘉本委員 選択 59 : ◯池田委員長 選択 60 : ◯安井観光振興課長 選択 61 : ◯池田委員長 選択 62 : ◯嘉本委員 選択 63 : ◯池田委員長 選択 64 : ◯浅野委員 選択 65 : ◯池田委員長 選択 66 : ◯福田委員 選択 67 : ◯池田委員長 選択 68 : ◯池田委員長 選択 69 : ◯柿川しまねブランド推進課管理監(貿易促進支援室長) 選択 70 : ◯池田委員長 選択 71 : ◯池田委員長 選択 72 : ◯柿川しまねブランド推進課管理監(貿易促進支援室長) 選択 73 : ◯池田委員長 選択 74 : ◯浅野委員 選択 75 : ◯池田委員長 選択 76 : ◯柿川しまねブランド推進課管理監(貿易促進支援室長) 選択 77 : ◯池田委員長 選択 78 : ◯浅野委員 選択 79 : ◯池田委員長 選択 80 : ◯柿川しまねブランド推進課管理監(貿易促進支援室長) 選択 81 : ◯池田委員長 選択 82 : ◯浅野委員 選択 83 : ◯池田委員長 選択 84 : ◯浅野委員 選択 85 : ◯池田委員長 選択 86 : ◯吉田農畜産振興課長 選択 87 : ◯池田委員長 選択 88 : ◯浅野委員 選択 89 : ◯池田委員長 選択 90 : ◯原農林水産部長 選択 91 : ◯池田委員長 選択 92 : ◯池田委員長 選択 93 : ◯池田委員長 選択 94 : ◯原農林水産部長 選択 95 : ◯池田委員長 選択 96 : ◯糸賀農林水産総務課長 選択 97 : ◯池田委員長 選択 98 : ◯池田委員長 選択 99 : ◯池田委員長 選択 100 : ◯吉田農畜産振興課長 選択 101 : ◯池田委員長 選択 102 : ◯池田委員長 選択 103 : ◯池田委員長 選択 104 : ◯中東漁港漁場整備課長 選択 105 : ◯池田委員長 選択 106 : ◯池田委員長 選択 107 : ◯福田委員 選択 108 : ◯池田委員長 選択 109 : ◯池田委員長 選択 110 : ◯糸賀農林水産総務課長 選択 111 : ◯池田委員長 選択 112 : ◯吉田農畜産振興課長 選択 113 : ◯池田委員長 選択 114 : ◯石原農地整備課長 選択 115 : ◯池田委員長 選択 116 : ◯薮木森林整備課長 選択 117 : ◯池田委員長 選択 118 : ◯森上農林水産総務課管理監 選択 119 : ◯池田委員長 選択 120 : ◯浅野委員 選択 121 : ◯池田委員長 選択 122 : ◯原農林水産部長 選択 123 : ◯浅野委員 選択 124 : ◯池田委員長 選択 125 : ◯浅野委員 選択 126 : ◯池田委員長 選択 127 : ◯浅野委員 選択 128 : ◯原農林水産部長 選択 129 : ◯浅野委員 選択 130 : ◯池田委員長 選択 131 : ◯曽田農業経営課長 選択 132 : ◯浅野委員 選択 133 : ◯曽田農業経営課長 選択 134 : ◯浅野委員 選択 135 : ◯池田委員長 選択 136 : ◯石原農地整備課長 選択 137 : ◯池田委員長 選択 138 : ◯浅野委員 選択 139 : ◯池田委員長 選択 140 : ◯石原農地整備課長 選択 141 : ◯浅野委員 選択 142 : ◯池田委員長 選択 143 : ◯浅野委員 選択 144 : ◯池田委員長 選択 145 : ◯生越副委員長 選択 146 : ◯池田委員長 選択 147 : ◯原農林水産部長 選択 148 : ◯池田委員長 選択 149 : ◯生越副委員長 選択 150 : ◯池田委員長 選択 151 : ◯吉田農畜産振興課長 選択 152 : ◯生越副委員長 選択 153 : ◯池田委員長 選択 154 : ◯浅野委員 選択 155 : ◯池田委員長 選択 156 : ◯原農林水産部長 選択 157 : ◯池田委員長 選択 158 : ◯浅野委員 選択 159 : ◯池田委員長 選択 160 : ◯中東漁港漁場整備課長 選択 161 : ◯池田委員長 選択 162 : ◯池田委員長 選択 163 : ◯池田委員長 選択 164 : ◯池田委員長 選択 165 : ◯池田委員長 選択 166 : ◯池田委員長 選択 167 : ◯事務局(松島書記) 選択 168 : ◯池田委員長 選択 169 : ◯絲原委員 選択 170 : ◯池田委員長 選択 171 : ◯絲原委員 選択 172 : ◯池田委員長 選択 173 : ◯絲原委員 選択 174 : ◯池田委員長 選択 175 : ◯絲原委員 選択 176 : ◯池田委員長 選択 177 : ◯浅野委員 選択 178 : ◯池田委員長 選択 179 : ◯浅野委員 選択 180 : ◯石原委員 選択 181 : ◯浅野委員 選択 182 : ◯石原委員 選択 183 : ◯浅野委員 選択 184 : ◯池田委員長 選択 185 : ◯浅野委員 選択 186 : ◯池田委員長 選択 187 : ◯石原委員 選択 188 : ◯浅野委員 選択 189 : ◯池田委員長 選択 190 : ◯浅野委員 選択 191 : ◯石原委員 選択 192 : ◯池田委員長 選択 193 : ◯石原委員 選択 194 : ◯池田委員長 選択 195 : ◯浅野委員 選択 196 : ◯絲原委員 選択 197 : ◯池田委員長 選択 198 : ◯生越副委員長 選択 199 : ◯池田委員長 選択 200 : ◯生越副委員長 選択 201 : ◯池田委員長 選択 202 : ◯池田委員長 ↑ 発言者の先頭へ 本文 ↓ 最初のヒットへ (全 0 ヒット) 1: ◯池田委員長  それでは、ただいまより農水商工委員会を開会いたします。  大変師走の忙しい中でございますが、衆議院選挙等も始まっておりまして、ばたばたしてる中でございますけども、スムーズな進行に努めたいと思いますので、よろしくお願いいたします。  まずは商工労働部のほうからでございますが、ああやって神話博も無事終了することができました。本当に皆さん、御苦労さんでございました。きょう報告があるかと思いますけど、これから来年度の予算編成等もございます。皆さん、大変なところだと思いますけど、しっかり頑張っていただければと思います。  それでは、本日、商工労働部、両部共管、農林水産部、労働委員会の順で所管事項の審査及び調査を行いたいと思います。その後、委員間協議を行いますので、よろしくお願いいたします。  これより商工労働部の所管事項について審査及び調査を行います。  初めに、商工労働部長のごあいさつを受けたいと思います。  西山商工労働部長。 2: ◯西山商工労働部長  おはようございます。先ほど委員長のごあいさつにも触れていただきましたけども、先月11日で114日間にわたる神話博しまねが72万9,000人余りの来場者を迎えて、無事大きな事故もなく盛会のうちに閉幕を迎えました。神話博の開催に当たりましては、池田委員長様、生越副委員長様を始め各委員の皆様、そして何よりも県民の皆様の多大な協力をいただきまして、無事に終わりましたことを厚く御礼を申し上げたいと思います。  この神話博や各地域で開催されましたイベントを通じまして、市町村や県民の皆さんが地域が主体となった観光資源の磨き上げや、おもてなしの心の醸成など、多くの成果が生まれ、多くの県民の皆様の心の中に郷土に対する誇りや自信というものがついたのではないかと、この古事記編さん1300年、また出雲大社の60年に1回の大遷宮を機にやりましたけども、何よりも島根を支えてくれます次世代の子どもたちにどのように、心の中にこのイベント等が残ったのか、それが非常に楽しみでもありますし、ぜひそのことを子どもたちが生かしてくれればと思っております。  県外においても京都、東京の国立博物館で行いました出雲展、好評のうちに終わりました。各メディアにも多く取り上げていただきまして、京都の国立博物館、東京の国立博物館とも館長自身が、こんなに人が来る展示は初めてだというような感想もいただいているところでございます。来年はいよいよ出雲大社の大遷宮を迎えます。引き続き今回の取り組みの成果を活かしまして、これを県民のいろいろな活動として定着させていきたい、地域にさらなる自信をつけさせたいと思っております。この後、詳しく報告をさせていただきます。どうぞよろしくお願いをいたします。  さて、経済情勢ですけども、9月のとき以来、県内企業の調査をいたしましてもさらに厳しくなっているという状況でございます。特に当面仕事はあっても次がわからない、全体的に売り上げが落ちてきているというような意見もありまして、これから少し売り上げが下がるとともに利益も当然下がる、もしくは利益が全く出ないということも考えられます。今議会でも御質問等をちょうだいをいたしましたが、来年はいよいよ3月に中小企業金融円滑化法も切れます。これに対する影響も私自身、経済団体、商工団体の人にどういった状況が起こるのかいうようなことも御意見を聞かせていただきました。  こうした意見も踏まえまして、後で報告いたしますけども、中小企業の経営改善と資金繰りを支援するための長期低利の資金を創設をいたしました。去る12月3日から取り扱いを始めております。さらに、当初予算で予算化をいただいておりますが、中小企業がさらなる成長をするためのファンドの創設も年度内には上げたいと思いますし、金融機関が中心になって再生のためのファンドも近々できるのではないかというような情報もいただいております。引き続き刻一刻と経済情勢動くと思います。今回の総選挙でまた新しい政治の枠組みができるんだろうと思います。そうしますと、国の動きも少しずつ変わるのではないかと。それに合わせて県もスピーディーに的確に動く必要があるだろうと思っております。そのためにも県内企業の状況をよくよく把握をしていきたいというふうに思います。  本日の委員会では、補正予算案3件、また条例案1件、そして報告事項7件を委員の皆様に御報告させていただきます。十分な御審議のほどをよろしくお願い申し上げましてあいさつといたします。どうぞよろしくお願いします。 3: ◯池田委員長  ありがとうございました。  それでは、これより付託議案の審査を行います。  初めに、予算案の審査を行います。  第138号議案、平成24年度島根県一般会計補正予算(第4号)及び第176号議案、平成24年度島根県一般会計補正予算(第6号)のうち関係分並びに第177号議案、平成24年度島根県中小企業近代化資金特別会計補正予算(第2号)について、一括して説明してください。
     新田課長。 4: ◯新田商工政策課長  そういたしますと、お手元の委員会資料、商工労働部所管分のほうに入らせていただきます。  めくっていただきまして、1ページ目になりますが、11月19日初日提案分として補正予算1,580万円を商工労働部として上程させていただいております。1ページ目は総括表でございますが、関係課は商工政策課ということでございまして、めくっていただきますと、3ページに具体の事業がございます。内容につきましては、産業交流会館、くにびきメッセ、こちらのほうの屋根の改修工事の実施に伴うものでございます。産業交流会館につきましては、9月補正の時点でも建設から19年経過ということで、いろいろと施設の関係で手を入れていかないといけないということで、自家発電機の関係の予算をお願いさせていただいたところでございますが、今回は屋根の改修ということでございます。全体的に劣化しておるということで、劣化診断を昨年度実施しております。そこに書いてございますような箇所につきまして点検を行いました。前倒しで屋根につきましては早目に対応しようということで、今回補正予算案2,000万をお願いするとこでございます。24、25の2カ年事業ということでございまして、25年度420万円の債務負担をあわせて提案させていただいております。  それから引き続きまして、4ページ以降に移りますが、こちらのほうは12月5日追加提案されました給与改定の条例に伴います給与費の補正の関係でございます。  めくっていただきますと、商工労働部の関係になります。1.15%の引き上げということで、さかのぼりまして給与費を補正するものであります。商工労働部全体では1,780万円余の補正予算ということであります。2のところに一般会計で各課の数字が上げてございます。共管のブランド推進課も含めまして所要の補正をお願いするものであります。あわせまして中小企業の近代化資金、こちらのほうにも人件費がございますので、12万9,000円の給与費の補正が組んであります。以降、各課計数を整理しておる資料がございますので、後ほどごらんいただければというふうに思います。以上です。 5: ◯池田委員長  それでは、予算案3件について一括して採決したいと思いますが、よろしいでしょうか。              〔「異議なし」と言う者あり〕 6: ◯池田委員長  ただいまの説明について、何か御意見ございますでしょうか。済みません。               〔「なし」と言う者あり〕 7: ◯池田委員長  よろしいですか。  それでは、補正予算案3件について一括して採決したいと思います。  それでは、お諮りいたします。第138号議案、平成24年度島根県一般会計補正予算(第4号)及び第176号議案、平成24年度島根県一般会計補正予算(第6号)のうち関係分並びに第177号議案、平成24年度島根県中小企業近代化資金特別会計補正予算(第2号)について、原案どおり可決することとしてよろしいでしょうか。              〔「異議なし」と言う者あり〕 8: ◯池田委員長  異議なしと認めます。よって、補正予算案3件につきましては、原案どおり可決することに決定いたしました。  次に、条例案について審査を行いたいと思います。  第166号議案、島根県立高等技術校条例の一部を改正する条例について、説明してください。  吉川課長。 9: ◯吉川雇用政策課長  そういたしますと、島根県立高等技術校条例の一部を改正する条例についてでありますが、資料の14ページをごらんになってください。一番上に条例の提案理由を記載しておりますが、いわゆる地方分権一括法の2次一括法の施行による職業能力開発促進法の改正に伴いまして、国が省令で示す基準をもとに自治体が基準を条例で定めることとなりまして、職業訓練の実施に関して必要な事項を定めるものであります。  2の改正内容をごらん願います。まず(1)の省令をもとに条例で定める事項についてであります。国が示した省令の基準はいずれも従前の基準と同じでありまして、今まで県はそれに基づいて訓練を行ってきたところであります。  1)の無料とする職業訓練の範囲についてでありますが、省令では国が定める無料とする職業訓練の範囲は、職業の転換を必要とする求職者、及び新たな職業に就こうとする求職者に対して行う短期課程の普通職業訓練となっております。この短期課程というのは、文字どおり訓練期間が短いものでありますが、相対するものといたしまして普通課程というのがございます。本県の高等技術校には短期課程と普通課程の両課程ともありまして、現在、右下の表のところに記載しておりますような訓練科があります。1)の基準に対する県の考えでありますけれども、ごらんのように短期課程の普通職業訓練は、求職者の就職支援を主な目的としておりまして、求職者の経済的な負担を軽減する観点からも無料とすることが妥当と考えております。一方で、普通課程の職業訓練につきましては、従前から高等技術校で有料で行っておりますが、若年者の資格取得、技能習得などを主な目的としており、従来どおり負担を求める必要があると考えております。  次は、2)の高等技術校の実施する普通課程、短期課程の職業訓練に係る訓練基準についてでありますが、省令で定める国の基準は、そこに記載しておりますように訓練の対象者、教科、訓練の実施方法などにつきまして大まかなガイドラインを規定したものであります。この国の基準も先ほど御説明いたしましたように従前からの基準と同じでありまして、本県の場合、普通課程、短期課程ともに資格試験や技能検定試験の合格率はよく、訓練を終えた方にはきちんとした技能が身についているというふうに判断をしております。  次は、3)の高等技術校の実施する職業訓練における職業訓練指導員の資格についてでありますけども、省令で定める基準は職業指導員免許を受けた者、または職業訓練指導員免許を受けることができる者と同等以上の能力を有すると認められる者であるというふうになっております。この国の基準につきましては、法律で自治体も従うことというふうになっているものであります。  表の下に矢印を書いておりますが、その矢印の下の四角で囲ったところをごらんいただきたいと思いますけども、1)から3)に係る条例につきましては、ただいま御説明いたしましたような考え方によりまして、いずれも国の基準どおりとしたいと思っております。  次は、(2)の短期課程への在職者の受け入れと授業料等の徴収についてでありますが、これは今までと扱いを変えるものであります。短期課程の訓練につきましては、今までは求職者を主な対象としておりました。で、来年度からは企業支援の一環といたしまして、在職者から入校希望があれば積極的に受け入れていきたいというふうに考えております。在職者が短期課程に入校された場合の本人、企業ともに経済的負担能力があるため、また企業側に人材育成コストを求める必要があるため、普通課程と同額の授業料を取りたいというふうに考えております。  条例の施行日は周知期間などが必要なために、来年の4月1日を予定しております。以上でございます。 10: ◯池田委員長  ただいまの説明について質疑はございますでしょうか。  浅野委員。 11: ◯浅野委員  内容わからんので教えてください。条例案は国の基準を受けたものでいいんですが、現在出雲にあります訓練校だが、この訓練期間、普通課程ですね、2年の制度だが、あるいは1年間、高校卒が何ぼで、それから新しい技術を覚えようとして入ってらっしゃる人が現状何名ですか。 12: ◯池田委員長  割合ですね。  吉川課長。 13: ◯吉川雇用政策課長  ちょっと今の高卒が何名かあるいは離転職者の方が何名かということはちょっと今、手元にございませんでして、また改めまして数字をお知らせしたいと思います。 14: ◯池田委員長  じゃあ改めて資料を。  浅野委員。 15: ◯浅野委員  新聞に出とったと思うが、今度出雲にね、来春から、あら3年課程で訓練校ができますよね、専修学校というか。それが科目は3つだか4つだかだが、200人わてとりますね。それで3年だと600になって、今、専修学校で県下で生徒が1,600人おる。そこへ子どもは減るにまた600人からとられるっていうことで大騒ぎになっとる、県下の訓練校でわね。ところが、事業の自由だっていやあそれまででなかなか現実は難しいようだが、それは総務課の所管ですね。前から出ておるが、訓練校には高校卒はできるだけやめて、何せ安いんだから、専修学校は4倍ぐらい高いわな、月謝が。県立訓練校は4分の1だわね、県費使っとるっちゅうことだ。そこで、それが現実だが、なるべく少なくしてくださいと。それで再就職とかね、ああいう者が入る訓練校、こら当然必要だ。高校卒っていうのはできるだけこれ少なくしてやってくださいということが、かねてから要望になってます。一遍にならんことはわかるが、そこで高卒をできるだけ少なくして、今、国が言ったような格好だわな、こういう格好のものをなるべくようけ入れて、県費使って再就職させてあげるということ、こりゃいいことだと思うわね。そういう方向づけを商工労働部としてもっと積極的にやっていただくという格好が必要だと思うんで、それで訓練校だけん、必ず高卒の者を、同じ年代の者を一緒に集めて訓練せでも、50歳とか40歳とかあるいは定年でやめた者も行きたいわけだから、しゃんもんと一緒にごっちゃにやってもいいと、そういうような訓練校を、なるべく育てていく努力が必要じゃないかなと思うんで、それでちょっと聞いたわけだ。  それでようわしらんところに、定年でやめた学校の先生なんかが農業やるって、先生、おまえ、やめと、そぎゃんみやすいもんだねえけんって言ったら、いや、勉強するとこどこですかと、こうなる。  そこでせっかく国でこういう制度があればよ、建築科とか何か4つだい書いてああが、これでなけにゃいけんってことなら仕方がないが、農業科を決めて、それであそこで農業教えるっていうことがならねば、どこだい、農林大学校っていうもんもああけど、あそこへ行か、また月謝が高いと。そういうふうな応用動作ができるかどうかってこと、また、今、言ったけんって、すぐそうします、あっ、そらならしませんって答えてもらわんでもいいが、このことはわしゃええと思うが提案されたことは、考えてやってもらって、努力をお願いをしておきたいと思います。 16: ◯池田委員長  要望で。 17: ◯浅野委員  要望ということで。 18: ◯池田委員長  福田委員。 19: ◯福田委員  西山部長さん、特に機械加工とかそういう分野、物づくり分野の経営者なんかと随分懇談の機会持っておられるというふうに伺っております。大変いいことだと思います。で、その意見交換の際に、特に機械加工、物づくりでここの勉強した人を、訓練校で勉強した人を採用する経営者側から、期間のことについていろいろ意見聞いておられませんか。長いとか短いとか、役に立つとか立たんとか。 20: ◯池田委員長  西山部長。 21: ◯西山商工労働部長  ここのところこういう厳しい情勢なものですから県内の中小企業、もう20社を超える経営者の方ともお話をしております。直接、技術校に対する御要望があったというふうには記憶しておりませんけども、一方で機械加工科への入りたいという高校卒なり一般の人が少なくなってきておりまして、汎用の旋盤とかそういうものを動かせれる、今実際汎用を動かしてやることあんまりないわけですが、NCになってますけども、そういったことで例えば技術校で充実した、さらなる何というんですか、充実した内容にして即戦力を育ててほしいとかそういったこと直接は伺っておりませんが、ただ、そうでない中でも今、いわゆるトップクラスの力のある、例えば技能オリンピックなんかに出て世界で活躍しておられるような、過去にやられた指導員、そういった方をお呼びして、生徒の前で実際に旋盤を動かしてこういうふうにやっていくんだっていうようなことは今やっておりまして、こういう刺激は生徒には与えていきたい、やっぱりプロの力っていいますかね、そういったことは並行してやっていきたいとは思っております。 22: ◯池田委員長  福田委員。 23: ◯福田委員  期間が短いと本当に役に立たないという声を結構聞くものですから、そこらあたりはまた現場の声をぜひ聞いていただいて、対応が、期間がいろいろ規則がありますからしようがないことですけれども、期間が短いと本当に現場では余り役に立たないっていう声、聞いたりしておりますので、ちょっとそのこと伝えさせていただきたいと思います。要望ということで。 24: ◯池田委員長  ほかございますでしょうか。よろしいですか。  執行部、何かございますか。  吉川課長。 25: ◯吉川雇用政策課長  済みません、先ほど浅野委員のほうから御質問がありました件で先ほど手元にないというふうに言いましたけども、入校者のうち高卒が何人おるかという話がありましたけども、東部技術校でちょっと言いますと、美容科が1年、2年あるわけですが、美容科1年の20名のうち18名が高卒、それから美容科2年の20名のうち、2年生は全員高卒。それから自動車工学科1年生、これが定員15名のうち13人が高卒、それから自動車工学科2年生、定員15名のうち11人が高卒。それから住環境・土木科、これも二年制のものですけども、1年生が3名のうち1名が高卒、それから住環境・土木科の2年生、これが7名のうち5名が高卒。それからものづくり機械加工科、これ2名のところ高卒はいません。それからWebデザイン科10名のところ5名が高卒。それからハウスアート科7名のところ4名が高卒。それから建築科14名のうち9名が高卒。以上が東部技術校でございまして、西部技術校の場合は、OAシステム科っていうのがありますけども、10名のうち5名が高卒、それから建築科5名のうち1名が高卒、さらに西部技術校の機械加工・溶接科っていうのがございますけども、これは高卒とかはおりません。それから事務ワーク科もおりません。以上でございます。 26: ◯池田委員長  ありがとうございました。  そのほかよろしいでしょうか。  それでは、お諮りいたします。第166号議案、島根県立高等技術校条例の一部を改正する条例について、原案どおり可決することとしてよろしいでしょうか。              〔「異議なし」と言う者あり〕 27: ◯池田委員長  御異議なしと認めます。よって、条例案第166号議案につきましては、原案どおり可決することに決定いたしました。  以上で、付託議案の審査を終了したいと思います。  次に、報告事項がございますので、執行部から説明を受けます。  なお、質疑はすべての報告を受けた後、一括して受けることといたします。  それでは、順次説明してください。  新田商工政策課長。 28: ◯新田商工政策課長  そういたしますと、お手元の資料の15ページに移ります。国への重点要望の関係でございます。来週10、11日と重点要望がございます。商工労働部関係につきましては、雇用・経済それぞれ厳しい状況を受けまして、厚生労働省並びに経済産業省へ2項目出しております。  めくっていただきますと、それぞれの項目になります。新たなものが、今回追加したものがアンダーラインが引いてございます。まず厚生労働省関係ですが、(1)になります。事業主のための雇用の維持を図るための制度としていわゆる雇用調整助成金というものがございます。平成20年秋のリーマンショック以降、受給要件あるいは教育訓練に対する支給額などの助成内容が拡充してきておりました。そこにございます概算要求の状況を見ていただきますと、来年に向かっては減額になっております。リーマンショック前と同水準へ見直される動きになっておりまして、現在の制度を維持するということを要望したいというふうに思っております。  下段に移ります。経済産業省の関係でございますが、冒頭部長のほうから中小企業への金融円滑化法切れへの懸念と対応について、あいさつの中で出ておりますけれども、信用保証制度の中で、全国的に状況の悪化している業種をセーフティネット保証5号ということで対象業種を指定しております。この指定を受けますと、保証制度の中で保証料の軽減ですとか保証限度額が拡大されるというメリットがございます。これにつきましてもリーマンショック以降、対象業種が順次拡大の動きがございました。平成22年には全業種が指定を受けておったわけですが、本年に入りましてから、これが絞り込みの動きが出始めております。そうしたことから、この対象業種の維持を要望するものであります。以上です。 29: ◯池田委員長  松本神々の国プロジェクト推進室長。 30: ◯松本神々の国プロジェクト推進室長  済みません、お手元資料17ページをお開きください。神々の国しまねプロジェクト、神話博しまねの状況と今後について、御説明したいと思います。  17ページでありますが、済みません、資料20ページをお開きいただけますでしょうか。特設会場の入場者数等について記載しております。114日間で72万9,000人余ということで、目標の40万人を大きく上回りました。  また、映像館につきましては、目標20万人のところ、21万人ということになっております。  月別つけておりますが、やはり秋以降に向けて、夏大変暑かったということがありますが、大きく入場者数が増えております。  また、特設会場で開催してまいりました魅力発信ステージ、県民の皆様の御協力で延べですが、8,000人を超える方に参加していただきまして盛り上げていただいたところでございます。  また一番下に書いておりますが、出雲大社周辺主会場エリアですが、こちらのほうは、見込みですが、大社さん合わせて延べで200万人を超える方がお見えになったところでございます。  また済みません、お手元17ページにお戻りいただけますでしょうか。真ん中どころ、来場者アンケートの結果というのをつけております。まず発地のほうですが、県外の方が約6割といったところです。また旅行日程のほう、2)に書いておりますが、宿泊が4割以上、お泊まりになったのは松江が7割、出雲が2割といったところでございます。また出雲大社エリアからの周遊状況ですが、4割の方がいろんなところをめぐったということで、こちらも松江エリアが約6割、石見のほうは2割といった状況でございました。それから特設会場の満足度でございますが、満足が約7割、普通を合わせるとほとんどの方が満足あるいは普通ということで御感想をいただいております。  続きまして、下のほう2番、地域イベントということで、神話博に合わせまして県内各地でさまざまなイベントに取り組んでいただきました。合計14万4,000人の集客をしております。  資料2、21ページ、22ページに書いておりますので、これはまた後ほどごらんになっていただければと思いますが、主なところでは、石見のほうでは神話サンドフェスタ、アクアス前で夏休みに開催してまいりましたが、7万2,000人、それから9月に江津で行いました全国万葉フェスティバル、こちらが7,000人、また隠岐のほうでは今年古典相撲を開催していただきまして5,000人といったところでございます。  そのほかまち歩きを県内していただこうということで、定時ガイドを24コースつくりました。こちらにつきましても2万人超える方に訪ね歩いていただいたところでございます。  続きまして、1枚はぐっていただきまして、18ページです。県内の入り込み、宿泊状況についてでございます。全県につきまして、1月から6月までにつきましては、一昨年、前年が大震災の影響で減少しておりましたので、その反動もあり、約5%の増になっております。それから夏場、7月から9月につきましては、4月末に関越自動車道で高速バスの事故がありました、これによりまして、団体バス旅行が大きく減少しております。これを神話博しまねあるいは圏域、地域イベント等でカバーしまして、大体対前年比約5%程度の増というふうになっております。宿泊につきましては、ほぼ前年並みということでございます。
     また、圏域別の状況ですが、松江・安来、こちらのほうは先ほどの団体バスツアーが大変多い施設がございます。こういった大型施設につきましては5月以降減少傾向が続いておりますが、全体では微増といったところです。宿泊のほうも個人客のほうは増加ですが、団体客が減少しております。また続きまして、出雲・雲南ですが、こちらのほうは神話博の開催等もありまして10%以上の入り込み増加、出雲市内の主要ホテルは増加傾向が続いております。大田のほうは三瓶、石見銀山、こちらの入り込みが減少しておりまして宿泊のほうも減少しました。浜田・江津、こちらのほうはアクアスも6月までは減少が続きましたが、夏ごろは大分回復してまいりました。宿泊は前年並みでございます。また、益田につきましては、宿泊は10%以上伸びているというところでございます。隠岐につきましてはジェット便の影響がありまして7月が減少し、入り込みは減少と。宿泊につきましては微増といったところでございます。  中段以降は交通機関の利用状況をつけております。福岡便を除いては航空機のほうも1割増加、また高速道路も約1割増加といったところでございます。  続きまして、1枚めくっていただきまして、19ページでございます。今後の取り組みということですが、いよいよ来年は出雲大社の大遷宮になります。こちらを柱にしまして誘客に取り組んでまいります。こちらのほうの事業につきましては、出雲大社平成の大遷宮奉祝事業実行委員会、こちら出雲市の市長さんが会長になっておられますが、こちらのほうに県のほうも2名の職員を派遣して協力しながらやっているところでございます。事業のほうは神楽、郷土芸能、こういったものが5月10日の正遷座祭に合わせて1カ月程度行われるというふうに聞いております。また古代出雲歴史博物館のほうで4月12日から出雲大社展というものを開催してまいります。  それでこの大遷宮を柱にして全県への誘客につなげるためにPRに今後取り組んでまいります。雑誌等のメディアを活用したPR、またテレビとかこういったメディア関係の重視、こういったことをやってまいります。  また、都市圏でのイベントへの出展ということで、昨年も東京ドーム、ふるさと祭り東京に出展しました。昨年38万人の集客であったわけですが、こちらも去年ほどではないんですが、ことしもブースを構えてPRをしたいと思っておりますし、恒例の広島のふるさとフェアにもブースを構えてPRに努めてまいりたいと思っております。このために、ポスター、DVD、これはもう既に作成して県内施設等に配布しております。今後5)番の公式ガイドブックあるいはチラシ等を作成して、こういったイベント等で活用していきたいと思ってます。また島根県観光連盟と一緒になりまして、既に10月に東京、大阪では観光情報説明会行いましたが、12月広島、年を明けますと神戸、高松等の中核都市で情報説明会を行ってまいります。  さらに、来年は伊勢神宮が式年遷宮を迎えますので、三重県と一緒になりまして旅行雑誌の共同企画とかあるいは各種キャンペーンを協力してやっていこうということで、遷宮を来年のトレンドにしたいなということで取り組んでいければというふうに思っております。  5番、今後のプロジェクトの取り組みについてということですが、この神々の国しまねプロジェクトを通じまして島根の持つ歴史、文化等の全国的な関心が高まってきたのではないかなというふうに思っております。  お手元下のほう、参考につけておりますが、古事記1300年あるいは東京、京都国立博物館等々によりまして、かなりテレビにも取り上げていただきました。NHKの「新日本風土記スペシャル『出雲』」あるいは「歴史秘話ヒストリア」、こういったもので取り上げていただいておりますし、雑誌のほうも「日経おとなのOFF」という雑誌、きょうちょっとお手元に、こちらに持ってきておりますが、出雲大社と伊勢神宮ということで雑誌も出てまいりました。こういったトレンドを今後も引き続きつくっていけるようにしっかり情報発信に取り組んでいきたいと思っております。  それからもう一つは、今回、神話博しまね、それから圏域イベントなどで県内各地でさまざまな事業が取り組まれました。こういった成果を生かして、また定着させるために今後も県民の皆様の活動に対する支援、それから市町村や観光協会が行われます地域の魅力づくり、こういったものに対する支援を行って、一緒になってやっていければというふうに思っております。以上でございます。  それから冬場に、今、ご縁旅キャンペーンということで、引き続き冬季もたくさんのお客様に来ていただけるよう、こういったチラシもつくって今、観光情報説明会、あるいはキャンペーンで配ってPRしております。 31: ◯池田委員長  大星産業振興課長。 32: ◯大星産業振興課長  23ページをごらんください。新産業創出プロジェクトの次期テーマについて、御説明いたします。  選定までの経過ですけれども、今回県内各方面、商工団体、企業、ホームページ上でのパブリックコメント等、さまざまな業界からヒアリングを実施しております。主な意見として2つございまして、1つ目が円高等の厳しい中で新技術及び新製品を研究開発する企業を支援していくべきといった意見、また(2)の県内企業と連携して早期に成果が上がるようなテーマを重視するべきといった意見がございました。  これらの意見を踏まえまして、11月6日に選定会議を開きまして、9つのテーマについて議論を行いました。メンバーといたしましては、四角の枠囲みにありますけれども、各商工団体また島根大学、松江高専、また県庁の関係部署となってございます。  3番の選定の議論の結果ですけれども、1つ目が過去の研究開発、現行プロジェクトの関連性、研究者のポテンシャル等を勘案した、今回は身近なテーマであったこと、また2つ目が提案された9テーマすべてが県内企業との具体的な連携が想定されていること、こういった点を踏まえまして、委員の皆様からは提案のあった9テーマは来年度から試験的にすべて取り組むことが適当といった御意見がございました。  また、4つ目の次期プロジェクトの名称については、今回、新たに名称変更して先端技術イノベーションプロジェクトとしたいと思っております。以上でございます。 33: ◯池田委員長  松本情報産業振興室長。 34: ◯松本産業振興課情報産業振興室長  お手元の資料、25ページをごらんくださいませ。「RubyWorld Conference2012」の開催結果でございます。今年度も平成24年11月8日、9日の両日、くにびきメッセのほうで開催いたしました。Rubyの開発者、技術者、利用者などが参加しまして、Rubyに関する最新の技術情報や活用事例など紹介するさまざまなセッションを実施いたしました。  来場者につきましては2日間で延べ949名、で、実質来場者数674名いうことでございまして、県外来場者が全体の約4割を占めておりました。また、県外IT企業の参加者数につきましては過去最も多いということで、このRubyWorld Conferenceが国内における国際コンベンションとして認知されるようになってきたということを裏づけていると思っております。また今年度は初めて木曜、金曜日という週末にかけての開催にしましたので、その結果、県外来場者の皆様には2泊、3泊としていただいた方が多く、その点、経済波及効果にもつながったのではないかというふうに考えております。以上でございます。 35: ◯池田委員長  月森中小企業課長。 36: ◯月森中小企業課長  資料のほう26ページのほうをお開きいただきたいと思いますが、経営改善長期借換資金ということで創設をしましたので、御報告申し上げます。  制度の趣旨でありますけれども、来年3月で中小企業金融円滑化法が終了するということで、それを見据えまして経営改善、そして資金繰りを支援するために15年の借換資金を創設をしたということでございます。  対象の方ですけれども、経営改善に取り組むのために借りかえ資金を必要とする方ということで、要件といたしまして、商工会議所等の指導を受け、経営改善に係る計画を作成をしていらっしゃって、そういう指導がずっと継続して受けられて、なおかつ金融機関のほうの支援体制も整ってるということで、商工団体、金融機関が連携をして支援をするということを想定しております。  限度額は8,000万、返済期間は15年、金利につきましては責任共有の場合2.05%、責任共有外が1.9%ということで、一般設備12年の制度融資と同じ金利に設定しました。  融資枠については金融機関に見込みを調査しまして、20億円としておりますけれども、必要な場合はこれに増額をしてまいりたいと思っております。  取り扱い期間は、平成27年3月末までということで、今後2年余りで、企業さんのほうに今後の経営改善の体制を整えていただきたいというふうに思っております。以上です。 37: ◯池田委員長  室崎企業立地課長。 38: ◯室崎企業立地課長  企業立地課からしまね産業セミナーの開催結果と立地計画の認定について、報告いたします。  まず資料27ページ、しまね産業セミナーの開催結果についてです。企業立地のセミナーとしてしまね産業セミナーを10月19日に福山、それから23日に東京で開催をいたしました。製造業やソフト産業の企業から福山では80社105名、東京では111社154名の参加があったところです。島根側からは原議長、絲原副議長、池田委員長、生越副委員長の出席のもとで知事、商工労働部職員、各市長で対応したところです。  開催内容としてはそこに書いてございますが、両会場ともにグローバル経済下における国内立地の優位性ということをテーマに、島根に立地している企業それぞれ3社から島根の人材のよさ、また交通の便がよいことなどを語っていただきました。参加された企業様に国内生産拠点の新たな配置先として島根を検討いただくよう、アピールしたところです。  セミナーに参加した企業からは、島根全体の総力で熱心さに驚いたというような声も寄せられているところですが、今後誘致交渉の進展に向けて活動を現在進めているところです。  続いて、資料28ページでございます。立地計画の認定3件について報告します。  初めに、今年度10番目の立地認定となりますが、松江市鹿島町に本社を置きます島根自動機株式会社が生産性の向上を図るため、ソフトビジネスパーク島根内の工場を増設するということで、10月5日に立地に関する覚書を締結いたしました。島根自動機は電子部品や自動車部品などの製造装置を生産しており、国内に約30社の取引先を持っております。また約8割が海外の生産拠点などで使われております。こうしたことから、低価格、高品質の装置を製造し、海外との競争に打ち勝つためにこのたびの投資を決めたものであります。3年間で10名の雇用増を予定しております。  続いて、資料29ページになります。名古屋市に本社を置きます株式会社シネマレイがソフトウエアの開発を行うために、現地法人である株式会社アプリオをこのたび島根に設立し、ソフトビジネスパーク島根内のインキュベーションルームに事業所を新設するということで、10月29日に立地に関する覚書を締結いたしました。株式会社シネマレイは映像とIC技術を融合した主に企業向けのPR映像の制作を行っている会社ですが、今回、島根での計画はアイフォンやアイパッド向けのアプリケーションソフト、それから拡張現実技術といいますが、現実と変わらないように見える技術を使いまして、そのシミュレーションソフト等を開発するということで、島根に会社を設立したものです。3年間で7名の雇用増を予定しております。  最後になりますが、資料30ページになります。松江市東出雲町の企業であります有限会社花房鈑金が生産能力の向上を図るため、同じ東出雲町内で本社工場を移転し、新たな生産設備も導入するということで、先ほどのアプリオと同じ日でございますが、10月29日に立地に関する覚書を締結しました。花房鈑金は工作機械部品の製造を設計から板金、加工、溶接まで一貫して行っておりまして、短い納期での対応などを強みに業績を伸ばしてきた企業です。今回の計画は多様化する取引先のニーズに対応するために本社工場を移転しまして、増築も行います。また大型加工機等を導入することで生産能力を向上させるものであります。3年間で5名の雇用増加を予定しております。以上です。 39: ◯池田委員長  ありがとうございました。  最後の誘致企業につきましては、以前委員のほうから誘致した企業についてその後どうなってるかとのお話をいただいたことありましたので、誘致企業のその後の状況につきまして、2月の定例会中の農水商工委員会で報告を受ける予定にしておりますので、委員の方々よろしくお願いいたします。  それでは、質疑を受けることにいたします。報告事項につきまして何か質疑ございますでしょうか。いかがでしょうか。  石原委員。 40: ◯石原委員  経営改善の借り入れですけれども、非常にいい制度で12年が15年になるっていうのはいいんですけど、ちょっと今、伺った中で私がちょっと理解が不足しとったかもしれませんが、金利については12年のものと同じなんですね。たしかそれも少し軽減されるんじゃないかっていうようなことを、私が案外誤解のもとに理解しとったかもしれません。 41: ◯池田委員長  月森課長。 42: ◯月森中小企業課長  金利につきましては、この記載のとおりですね、責任共有の場合と責任共有外の2通り書いてある、違いが出るんですけれども、責任共有の場合は2.05%でございます。 43: ◯石原委員  あっ、いや、それはいいんですが、それ、従来の金利との比較です。それは同じなのかどうかっていう。私は少し低利になるんじゃないかというふうに思ってたりしてたんですが。 44: ◯池田委員長  月森課長。 45: ◯月森中小企業課長  12年の一般設備と同じ金利ということでございます。一般運転資金はこれより高い金利でございますので、その運転資金借りかえ資金としてはかなり低く設定してきたと考えております。 46: ◯池田委員長  よろしいでしょうか。  ほかにございますでしょうか。  絲原委員。 47: ◯絲原委員  神々の国プロジェクト事業でありますけども、神話博しまねの目標40万人に対して73万人、そしてまた京都、東京ですか、大出雲展、盛況のうちに終わりましたけど、関係各位の皆さんの御苦労に対し、敬意を表したいと思うわけであります。数字的には結構な数字が出てたわけですが、神々の国しまねプロジェクト事業は、もう1年あるんですよね。神話博しまね終わった時点でこういうところはこうしたほうがよかったなっていうふうな反省点っていうふうなもの何かございますか。いろいろな面で、交通とか、すべてを通して、すべての面で。数字的には非常にいい数字が出てますけど。 48: ◯池田委員長  松本室長。 49: ◯松本神々の国プロジェクト推進室長  本当に御協力いただきましてありがとうございました。私の感想といったところですけど、非常に神話博しまねは大変多くのお客様に来ていただきましたし、それからそれを通じて先ほど申し上げましたように、大変県外に向けて情報発信の効果といいますか、これは大変よかったなというふうに思ってます。で、メディア関係者の方もそれ以降も神迎祭等ありましたけど、たくさんの雑誌社あるいはテレビ関係者の方に来ていただいております。こういったネットワークを活かして、今後も島根の持つもの、古代歴史文化の魅力というのをやはりしっかり伝えていかないといけないかなと。で、だんだんそれがわかってきて、東京等でもありまして、わかっていただいたんではないかなと。これをせっかくの機会ですので、来年度の遷宮、またそれ以降に向けてしっかりPRをしていきたいなというふうに思っております。  それからもう一つは、やはり県内各地域でもさまざまなイベントを県民の皆様、あるいは市町村にやっていただいております。今回はなかなか神話博しまねから、例えば隠岐とか益田・津和野まで訪ね歩いていただくというのはなかなか日数的にも難しかった面はありますけど、例えばおもてなしステージ市町村デーを通じていろいろPRもしていただいております。で、せっかくいろいろな芽が出てきております、各圏域におきましても。これをこのままにしておくんじゃなくて、来年度も引き続きやはり一緒になって支援して続けていくことが観光立県につながっていくんではないかなというふうに思っておりますので、そういった圏域あるいは地域のイベント、いろんな地域づくり等を今後もしっかりPRしてまた誘客につなげていきたいなといったところで思っております。感想になって申し訳ございません。 50: ◯絲原委員  ありがとうございました。 51: ◯池田委員長  絲原委員。 52: ◯絲原委員  もう1年、さらにはもうこれで永久的に島根の観光立県続きますので頑張っていただきたいと思います。部長さん、冒頭おっしゃいましたけど、現時点で島根に対する認知度、あるいは存在感についてどういうふうな御感想をお持ちか、それに対しての今後の意気込みを改めてお聞かせいただきたいと思います。 53: ◯池田委員長  西山部長。 54: ◯西山商工労働部長  2年前からこのプロジェクトに取り組みまして、来年まで、ことしが一番大きな山ではあったわけですが、この中で、今までいろんなイベントっていうのはございましたけども、その時点では盛り上がるんですが、それをなかなか継続するっていうのは口で言うのは簡単なんですが、なかなか人の心の中にまでということになりますので難しゅうございます。ただ、今回、私も県職員30何年勤めていろんなイベントに外から関わったり、直接だったりして関わったこともございますけども、少し当事者だけがやっているというんではなくて、県民全員とは申しませんが、多くの県民の方がこの古事記編さん1300年というきっかけ、そして60年に1回の大遷宮が間近に迫ってるということがあって、改めて自分の生まれ育った島根という地について考えてみるということができた。また子どもたちにその機会が得られた。これは今まで教育委員会もふるさと教育でいろんなことをやってきましたけども、紙に書いたものではなくて間近でいろいろなものを見られた、そして何か心の中に大きなものが残ったんではないかと期待をしております。ぜひ残ってほしいと思いますが、ただ、これもやはりそれにあぐらをかいていたのではまた少しずつ心の中から消えてまいります。それがこの1300年の大きなきっかけにプラスして、来年60年に1回の大遷宮という一生に一度に等しいようなものがあります。これをまたさらに県民の皆さんに生まれて育ったこの地にこういった大きな神社があるだけではなくて、それこそ古事記の世界をそのまま残しておるものがあるということがまた目の前で見られるということが大きいんだろうと思います。  日本はもちろん、世界に向かっての認知度ということについては、PRとかいろんな手法もございますが、何よりも県民がこういったことを改めて心の中に育て、そしてそれがいろいろな機会を通して語られる、あなたの生まれた育った島根は一体どういうところなんですかと言われたときに、今までもじもじとしていたものが、実はですねと、こういうところなんですよと語られることが何よりも島根の認知度を高めていくのではないかと。もちろん映像やいろんなところで宣伝することももちろん大事ですけども、何よりも県民が年に1回、2回出かけることがあると思います、その先で生まれた島根というところはこんなところなんですよと言うことが一番の認知度を高める手段であると思います。これを1年単位であればそれっきりで終わりますので、来年、再来年ということで県民の気持ちが少しずつ変わっていけば、ぐるっと回れば観光立県に結果的になっているというふうに思います。ぜひ来年も県民挙げて行政がやる観光振興ではなくて、県民とともにやる観光振興に目指していきたいというふうに思っております。以上でございます。 55: ◯池田委員長  絲原委員。 56: ◯絲原委員  自信と誇りを持つという言葉が何回も出たわけであります。県民がそうすることがやっぱり一番の原点ではなかろうかと思う、全く同感でございます。ありがとうございました。 57: ◯池田委員長  そのほかございますでしょうか。  嘉本委員。 58: ◯嘉本委員  観光に関連して、大遷宮のことについては三重県とも連携するとかということがありますが、県外から来られる方、あるいは少なからず外国からもお見えになられる方もおられます。そういった中で島根県だけの観光スポットにいらっしゃる方だけではなくて、広島、岡山、あるいは鳥取、山口とあるわけですが、中国地域ですね、そういう連携というもの、いろいろな意見交換というようなレベルではやられていると思いますが、九州の場合は全国からの観光誘致、あるいは外国からの観光誘致で九州観光推進機構という組織を立ち上げられておられまして、それぞれの県から出向されておられるような話も聞きました。  この中国地域でそういうような動きがあるのかどうかということ、ちょっと参考として聞かせていただきたいということと、こういう動きについて、島根県としてどのようにお考えなのか、ちょっとお聞かせいただけたらと思いますが。 59: ◯池田委員長  安井課長。 60: ◯安井観光振興課長  確かに九州が一歩進んでいると思います。中国地方についてはやはり5県と、それから民間も合わせた中国地域観光推進協議会をつくっておりまして、広島に事務局を持っております。現在民間企業からの出向とプロパー職員、それから県は広島県から出向して事業をしていると。そこで運輸局からの補助金を受けて、県も、我々も負担金を、350万ぐらいですけど、払ってます。全国誘客もありますけれど、インバウンドを主体にやっております。  特にインバウンドにつきましては、おっしゃいますように、うちの県だけのアピールっていうと非常に狭くなりますので、鳥取県とはもちろん連携しておりますけど、中国5県、例えば航空路線でいえば広島に続いて、岡山についても今度台湾便が入りますし、そういうことを一緒に取り組んだほうがもちろんいいわけです。そういう活動をしておりますし、その協議会も西日本観光連絡会にも籍を置いています。新しいルート、今のインバウンドのルートは東に大体ゴールデンルートがありますけど、西のルートを研究したりしておりまして、ますますそういうことを我々もさらに進めていかないかんと思いますし、国内観光についても中国地方全体でやっぱし売っていったほうがいい、東京以東、遠くになればなるほどこういう手を打たないと、それはセットだと思ってやっていこうと思っております。 61: ◯池田委員長  嘉本委員。 62: ◯嘉本委員
     観光だけではなくてこの地域の、中国地域の交通手段の確保といいますか、今、新幹線のあれもございます、そういったことも含めて観光振興に限らず何かそういうような場を目に見える形で持つということも大切なんじゃないかなというふうに思っております。また具体的にいろいろお聞かせていただきたいとは思いますけれども、これは意見として今のところ申し上げておきます。 63: ◯池田委員長  浅野委員。 64: ◯浅野委員  博覧会っていうのは毎年どこぞでやってるわね。行きてみると大したもんじゃないわ。おー勉強になったわなんていうとこはあんまりないわ。ちょっこししたお祭りだ。だけど、大層な25億も使って観光やって、どこだかの広場を使って、職員さん御苦労さんだったと思います。わしゃ、その効果は……。北海道行きたり沖縄行きたりして島根県ていったててわからんがな、ここ何だか砂丘があるとこだそうな、あらえっさっさっていうと、おお、何だい踊りがああますわね、こんなもんだわ。これが、ああ、神様の出たとこださなっていうことがわかった、特にこの広島やこぎゃん中国なんかはどげでもいいが、北海道や沖縄の人にまでわかったということになったとすれば、効果がわしゃあったと思っております。時たま人が来たことの人数も本当にバロメーターになるから、それはそれでよくぞやられたって褒めないけん。ところが、毎年毎年っていうと、そげん県費使ってなるものじゃあらへん。  それと、阿波の何だか、盆前に踊る徳島のあれ、それから青森のねぶた、それから秋田の何だか、それから仙台の何だか、七夕さん、大したもんだないわ、行きてみると、二遍ぐらい五、六人で行きてみたが、やっぱりねぶたがな、でもねぶただけじゃいけんけん、秋田の似たようなもんだけども、あれは何でもっとるかというと、県費そげん大層使っとらへんが、桟敷で取っとるわね。毎年やるということは大変な、踊り子さんは大変だと思うが、阿波踊りなんかはだれんが来てもいいさで、我々が桟敷で見るところは詰まっとうが、あっちやこっちやでやっとるわな、路地で。どこの大学生だか何だかいっぱい来て、あのムードに酔って踊るようだね、それが桟敷でもっとるというのはそげなやな格好でやれる観光、あんま役人がわあわあわあわあ言わでもええやな観光を毎年やっていただいておると、毎年見に行く者は、徳島なんか、そんなに来るもんじゃないが、それでも3年にか5年に一遍もう一遍行きてみたろうかということになる、そういうものが何かできんのかなと。県費をどんどんどんどん使って初めてということじゃなくて、あの桟敷で大半賄えるというふうな格好は……。お金が要るんだから、踊り子だってただで踊らへんがね。そういうことが何かならんか。  幸い、日本海沿岸では60万人とは、米子と松江だわね、この中海圏域の、新潟とここだって、それを来たものを、来るときは、ある時間居るわけだから、おこぼれをいただいて、こっちの宿屋がもうかるとか、こっちがもうかあてこと、こらええわけだ。そういう時間帯とそれからそういう桟敷どれほど来るかというようなイベントだわね、ああいうことをこの際、大変な御苦労かけてやっていただいて、考えていただいて、それがどういうもんかわしはわからんよ、松江が鼕行列だけでああほどでええのか、あれは鼕たたくもんだけん、ねぶたと一緒だわな、それだけでいいのか。もほっと感動を受けるような、迫力を受けるような行事だわ。そげせんと桟敷金1,000円とか1,500円わて金出いてあがんとこ座らへん。そういうものをこの際考えて、我々は御苦労したことないもんだから、評論家みたいなもんだ、考えてやっていただくといいなと。  そげに、下関まで考えでもいいけん、いそがしけんね、まあ2泊3日ぐらいなもんよ、よて3泊だ。それをその時間でどれと、松江と米子ぐらいでもええわいな、米子の飛行場とまって、出雲の飛行場がああわけだが、そういう何か考えていただいて、役人が大変な金かけてごうげなことまでせんでもこうやっていただいてるという格好になるとありがたい。  この辺でああいう大会があった、菓子博覧会があったな、昭和52年だったかな、あれは松江の菓子社がだあっと、あれから産業がずうっと広がったんですよ。あげなことは、これは役所がやらないけん。だけども、そうでない行事のそれで30万だ50万だ来るという格好の事業がこの辺に、全国から来ないけんから、ならんのかいなと思って、わしゃ、それ総論だけで、あとの各論の続きは何がなるのかわからん。で、松江なんかも、松江の商売人いうと年間もうかるように、これもやってごせ、これもやってごぜ、ちびちびちびちびやってごせ、そうすうとちびちびちびちび買いに来る、というのが商売人だわな。そうでなくて、来た者のためのことは、鼕行列やって、鼕行列でなても何かやって、ついでに大橋川で早慶レガッタやあだは何だはいって、また、そこへもちょっと見にいかかってやな変わったセットでこれやらんと、お客さんの喜んで、はあってっていうことが、米子と松江ぐらいでやって、あとの昼間のおこぼれはちょうだいしていくというようなことが何とかならんのかいなと、我々は総論しかわからんので、またこれは考えてやってくださいませということの要望だけでいいです。 65: ◯池田委員長  要望ということでございますが、何かコメントございますか。要望で、じゃあわかりました。  ほかにございますでしょうか。  そのほか何かございますか。よろしいですか。  福田委員。 66: ◯福田委員  冒頭の西山部長さんのごあいさつに尽きてると思いますけども、それから新田課長さんの国への要望事項で金融セーフティーネットの対策ですが、やっぱり円高、デフレで特に製造業が非常に深刻な状況だということは皆さん、部長さん以下の皆さん、十分認識していただいておるから、ああいった発言だったんだろうと思いますけれども、委員長の、例えば地元のヒカワ精工にしてもあんな1週間に1回、研修してるっていう、やっぱり受注減と海外移転によって非常に利益率が低いと、低価格の受注しかできないと。先が全く見えないという深刻な状況なんですね。もう3割ぐらいつぶれるんじゃないかというぐらいな話をしてるところもありますけど、これから金融政策なり経済政策打ち出せるだろうと思ってますけども、ぜひ県としても機動的な対応をこれから年末、年明けてから予算編成いろいろ国の編成も受けて対応がされるだろうと思ってますけども、ぜひ機動的な、切れ目のない対策を講じていただきたいなと思っておりますので、これも要望でございますけども、特にその点御配慮いただければと思っているとこです。 67: ◯池田委員長  ほかにございますか。  福田委員のおっしゃるとおりでございまして、本当に大変な状況でございますので、引き続きよろしくお願いしたいと思います。  それでは以上で、商工労働部所管事項の審査及び調査を終了いたします。執行部の皆様、御苦労さんでございました。                〔執行部入れかえ〕 68: ◯池田委員長  それでは、これより両部共管事項についての調査を行います。  共管のほうは報告事項について、執行部から説明を願いたいと思います。  柿川貿易促進支援室長。 69: ◯柿川しまねブランド推進課管理監(貿易促進支援室長)  失礼いたします。それでは、両部共管事項につきまして、1件報告事項として、お手元の資料「浜田港-ロシア・ウラジオストク港 国際RORO船航路の定期配船について」の資料に基づき御説明申し上げたいと思います。  この浜田港とロシア・ウラジオストク港の間には平成20年7月から不定期、おおむね月1~2便の間隔で国際RORO船が運航しております。この航路が本年12月から月2便の定期配船、すなわち定期航路化という運びになりましたので、御報告申し上げたいと思います。  この定期配船に当たりましては、本年11月19日に島根県知事、浜田市長立ち会いのもと、浜田にございます貿易商社の株式会社エル・アイ・ビーと、運航船社のロシア・FESCO社との間で合意書が取り交わされて実現したものでございます。  この定期配船の意義としては、まず、これまでの不定期と異なり、輸出入のスケジュールが事前に分かっているということでありまして、荷主の企業にとりましては、貿易のスケジュールが立てやすくなり、利便性が飛躍的に向上するという点。それからこのロシア向け国際RORO船の定期航路は西日本では唯一のものということでございまして、浜田港のロシア貿易の拠点としての存在感が高まるということになります。浜田港におきましてはロシア貿易は輸出総額の7割を占める貿易の重要な柱であります。県としましては今回のこの機会を最大限に活用して、関係機関と連携して現在取り組んでおります浜田港ロシア貿易拡大プロジェクト、あるいはポートセールスの強化、こういったものにしっかり取り組みまして、一層の貿易拡大に努めてまいりたいと考えております。以上でございます。 70: ◯池田委員長  ありがとうございました。  それでは、ここで質疑を受けたいと思いますが、何か皆さんの中でございますでしょうか。               〔「なし」と言う者あり〕 71: ◯池田委員長  1点よろしいでしょうか。現状のロシアとの貿易の状況あるいは関税の状況とか、これからのことについて何か、今までと変わったところ、今後こういうふうになりそうとか何かございますでしょうか。  柿川室長。 72: ◯柿川しまねブランド推進課管理監(貿易促進支援室長)  失礼いたします。ロシア貿易につきましては特に主力の中古車輸出が平成20年にロシアの関税が変更されたことにより、一時、大幅に減少しました。しかしながら、その後中古車輸出は順調に回復傾向にあります。今後の貿易の見通しとしては、今年8月にロシアがWTOに加盟し、貿易の自由化の流れの中で一層の貿易拡大が見込まれるところです。特に極東のウラジオストクでは今年9月にAPECが開催され、市内を中心に極東全般で大規模な地域開発が予定されております。また、所得の向上に伴い宅地開発も進んでおり、例えば住宅用建材の需要が見込まれるほか、最近では特に自動車工場、トヨタやマツダといったところが貿易の自由化の流れの中でウラジオストクに生産拠点を設ける動きがございます。こういったところへの自動車部品の輸出需要が将来的に見込めると考えておりまして、今後、期待される貨物として考えております。 73: ◯池田委員長  しっかり情報収集していただきまして的確な対応をお願いいたします。  そのほかございますでしょうか。  浅野委員。 74: ◯浅野委員  ロシアだけどね、大分豊かになって、ウラジオストク、前にも行ったことがあるが、あそこに松江がボタンを出すわな、あら伸びるかいな。将来、ロシアそのものが、そういう格好で。 75: ◯池田委員長  柿川室長。 76: ◯柿川しまねブランド推進課管理監(貿易促進支援室長)  ロシア向けのボタンにつきましては、島根県がJAくにびきを支援する形でボタンのロシアでの販路拡大に取り組んでおります。やり方としては、現地での様々な場面を通じた展示即売会という形で、まずはウラジオストクの市場に松江のボタンをしっかり根づかせていこうということで取り組んでおりまして、現地での認知度は大きく向上してきております。年間で現在、約1,500本のボタン苗が販売されておりますけれども、イベントをやるごとに参加者は非常に増えており、出せば完売するという状況になっております。今後も一層の拡大を図る上では生産や出荷の体制をどう強化していくか、あるいは、ウラジオストクでの動きを周辺の極東全般、あるいは、モスクワなどのエリアへと拡大していくといった取り組みが必要と思っておりまして、引き続き松江市やJAくにびきと一緒になってこれらの取り組みを進めていくことが、今後、輸出が伸びるか伸びないかという点では大変重要であると考えております。 77: ◯池田委員長  浅野委員。 78: ◯浅野委員  農林部出とったんで、農林部だが、わしゃ原則として本当は台湾でも高いところがあるから花芽ができるんだが、花芽ができんとこへどんどんどんどん伸ばしなさいと、そうすると、苗を必ず買ってくれるんだから。それと、中国のボタンは安い。それから花が悪いよ、中国は。わしも中国のボタンの大会でも現物見たが、大根島のボタンと比べると全然感動せんわいな、中国のボタン。原産地ではあったにしても。だけん中国が安いもん持ってきたって大したことあらへん。大根島のボタンが世界一だわ。そこで、そういうことをもっと、せっかくロシアへ行かれるわけだが、寒いとこだが、ロシアの国民性わからんので、ほんなら、島根のボタンをとってどんどんロシアでも栽培して、根っこを増殖してやってやろうと、とにかく花芽がつくんだから、寒いとこだから。そういう根性のあるロシア人なのか、ああ、見ていいとこだなっていうことなら苗ほど買っても、苗ほど買うほど買ってごさなつまらんだいな。それでどんどんどんどん株が売れるっていうことであれば、大根島だけでなくて島根県、大体どっこでもあのぐらいのボタンはできるんだよ、上手に肥やししてやれば。そういう産地をつくるような意気込みでそれを伸ばしていくのか、せっかく大根島のボタンは、こら日本一であると、世界一だよ、あれは。だからそれをまた東南アジアのほうへ伸ばすとか、東南アジアは花芽ができんのだけん、ありがたいことに。だからシンガポールだとか、それからちょっと、この間、わしジャワ行きてみたけど、ジャワだって結構裕福な者もおるわ、ああいうとこであのボタンで感動するのかどうか、ああいう先導的なテストをやってみて、あら、ここの国民感情、これ、このボタンの花に感動するなと思ったら、そこへやるようなルートっていうものを、それを浜田港を使うなと、境港から使うなとどっちでもええわ、そういうふうなことを時たま浜田港からトラック、ロシアってこぎゃんとこだからポンコツのトラックでもいいわ、自転車なんか乗れんだけん、どんどんどんどん行きとったが、それもいいが、そういう格好のことを、農林部なんだからやってみていただくという格好の、部長さん、そのぐらいなちょっと意欲を持って取り組んでやってもらって、そげなら、大根島だけじゃ無理よ。ついでに大山でもええわね、三瓶のほうでもええわ、そげなやな格好にして株どんどんつくらせるようにして、もうからないけん、安ていけんだ。  今、大根島のボタンやなんか大した喜んどらへんが、それを持っていきたりたんびに戻ったりする農協の職員やなんかが喜んでおるが、本当に安く、大した値段が上がっとらんだ、もうちょい上げて裕福な者に、日本人、裕福だないときはあぎゃん値段だなけにゃ買わんと、こら仕方がないが、安いだ。すると、生産者が喜んどらん。しゃんことも含めて、この際ボタンっていうものを売り出いてやっていただくと、ほかの島根県の農産物って大した飛びつくやなものあらへんがな。ちょっとその辺真剣にボタンチームでもつくってやって、この際やってもらうように要望しておきます。要望ばっかりじゃはいはいって言ってるだけで動かんと思うので、担当はだあだい知らんが。お答えいただくといいね。 79: ◯池田委員長  まず、柿川室長。 80: ◯柿川しまねブランド推進課管理監(貿易促進支援室長)  すみません、ありがとうございます。今、先生御指摘のとおり、松江の大根島産のボタンというのは、中国にもボタンはありますけれども、花卉の業者さんに話を聞きますと、もう全然質が違うと。要するに枯れる率という点で、まず大根島のボタンは非常に強いということ、それからもう一つは、中国のボタンは頭が、こうべが垂れるそうですけれども、松江のボタンはシャキっと上に立つというところで、花の愛好家にとっては松江のボタンは非常に評価が高いということが大きな特徴になっております。  その中でなぜロシアかというところですが、様々な市場を見る中で、まずロシアはまず非常に花を愛でる文化があること、特に、記念日に花を贈るという文化があるというところが大きな特徴でございます。また、ロシアの場合ですと、実は家庭菜園といいますか、週末になると郊外の別荘に、ダーチャという名前の家庭菜園がありまして、花好きな人はそこで花を育てるのが大きな楽しみであるといった文化があります。  こういった中で、松江のボタンの苗を開花調整しまして、ボタンも季節がありますので、買われた方の一番いい時期に花が咲くような形で出荷することにより、ロシアの市場に非常にフィットしているという条件もあり、現在販売が伸びているということでございます。  それからもう一点、先ほど話が出ました台湾につきましても、ボタンは南の暑いところでは花がきれいに開きませんので、台湾の場合は標高2,000メートルぐらいのところの、高地の農場で苗を育てまして、それを台湾の市場に出すといった形で進めております。ボタンは非常に開花調整が難しいんですけども、そのあたりのところ、それから市場で花を愛でるという市場の特徴、これらがマッチするところについては、先ほどおっしゃった質の高い松江のボタンを出していきたいと考えているところでございます。 81: ◯池田委員長  浅野委員。 82: ◯浅野委員  前に、大根島でボタンサミットやったんだ。そしたら、中国からも来たわ、バイヤーも来た。それで。それから台湾からの、どこだったかな、何だか省庁通じて、ヨーロッパへ送っとることがわかって、それで中国から安いやつ向こうへ送ったってって、あぎゃんことやって、大根島のボタンが下がって損したってってしかられたこともあった。ところが、中国なんかそらもてんで話にならんわ、値段ばっかり安かろう悪かろうだ。だけん、こいつを、大根島の、せっかくあそこまですばらしい技術が、ボタンを、あの切り花で試験場のだれだか特許取ってやった、特許があるはずだわな、今あなたおっしゃったように、ロシアでなかなか文化的なことまで勉強しとられた、聞いとられたようだが、あなたおっしゃることが本当だとすれば、あの切り花を売らせるような栽培技術とか、ボタンの、そして何かボタンでもっともうけるような、それから値段を上げにゃいけんわ、親方さんに買わせらいいんだけん、こっちの倍ぐらいの値段で売るようにせんと、向こうもバイヤーがおって、それとの交渉やってらっしゃるようだが、そういうことを話いてやっていただくと、その体系を、ちょっとボタン貿易で20億ぐらいとったってやな、こら金額求めないけんよ。役人は金額求めんこに、はいはいってこしらえて研究会、チームつくりましたなんて言ってるけども、大した長続きせんが、10億とりますとやな格好の目標を決めて、それにはどげしたらいいかという、あんた方、格好こしらえることは上手だから、ひとつそうやって部長さん、早速つくってやらせてみてくれ。  そうから、もっとシンガポールとかあぎゃんとこへも行かせて、10億、毎年毎年10億上がるんだけん、3万や4万の金が使って職員行かせることみやすいことだ。そういう格好してやってみてください。ならにゃ、ああ、しまったなって言っとらいいわ。よろしく。 83: ◯池田委員長  要望で。 84: ◯浅野委員  はい。 85: ◯池田委員長  吉田課長。 86: ◯吉田農畜産振興課長  ボタンの栽培のほうは私のところで所管しておりますので、ちょっとだけ補足しておきます。ボタンにつきましては、先ほど委員さんからお話しがありましたが、大根島を中心に、今実際プロジェクトということでそれこそJAさん、それから県、生産者の皆さんで組んで今展開をしています。何をやってるかというと、やっぱり栽培をどんどんふやしていかなきゃいけません。やっぱり栽培も減ってきてますので、島外へ出ていく、こういうことも今やろうとしておりまして、例えば松江市の忌部方面ですとか、県内にもまだつくれるとこあるだろうというような展開もさせていただいております。  それから、いわゆる技術的、先ほど輸送技術の課題ですね、切り花で輸送する、こういうことも今改良も加えてきておりますので、付加価値をつけるという意味では苗で売っていてもなかなか、今言われるように収益が上がらないという部分を、例えば鉢の開花調整で収益を出す、あるいは切り花で出す、そういうことも含めて今取り組みをさせていただいています。  それからもう一つ、育種系の問題がございます。先ほどからボタンの苗、大根島のボタンは大変いいという話、いろいろ遺伝資源がございます、品種がございます。これをきっちりと管理していかないと、将来こういうものが外国へ勝手に流れていったり、あるいは勝手に使われたり、大変産地にとってデメリットになることでございますので、そこら辺も含めて、整理をやっていると聞いておりますので、これは今後生かされてくるんじゃないかというふうに思っております。以上です。 87: ◯池田委員長  よろしいでしょうか。  ほかに……。 88: ◯浅野委員  いや、部長さん、本気でやれや。早速、来年度予算から1億ぐらい組んでやあやな意気込みでやらんとだめだが、どげですかな。 89: ◯池田委員長  原部長。 90: ◯原農林水産部長  今、吉田課長が申しましたように、県の地域プロジェクトでボタンの推進を図るということがありますので、円高の状況とかいうところで価格にも影響する部分があろうかとは思いますが、まず認知度を高めて、それに応じた需要にいかに供給を対応させていくのかということが重要だと思いますので、そういう方向に向かって頑張っていきたいと思います。 91: ◯池田委員長  ありがとうございました。  よろしいでしょうか。  ほかにございますでしょうか。               〔「なし」と言う者あり〕 92: ◯池田委員長  それでは以上で、両部共管事項の調査を終了したいと思います。執行部の皆様、御苦労さまでした。                〔執行部入れかえ〕 93: ◯池田委員長  それでは、これより農林水産部の所管事項についての審査及び調査を行います。  初めに、農林水産部長のあいさつを受けたいと思います。  原部長。 94: ◯原農林水産部長  農林水産部を代表しまして一言ごあいさつを申し上げます。  池田委員長を始め委員の皆様には農林水産行政の推進につきまして平素より御理解、御協力を賜っておりまして、この場をかりて厚く御礼を申し上げます。
     本日の委員会ですけども、予算案2件、条例案1件、一般事件案1件について御審議をお願いします。  それからこのほかに8件の報告を行うこととしております。その中で、まず10月に長崎県で開催されました全共ですね、和牛能力共進会、既に本会議等でもいろいろ御質問も受けて御説明もしておりますけども、大変厳しい結果となりました。本会議でも答弁いたしましたように、この結果を真摯に受けとめまして、先進県の事例等もよく研究して、優秀な種雄牛の造成、そして能力の高い繁殖雌牛群の整備、それから新たな担い手対策と増頭推進、こういったことに早急に取り組んでいきたいと思っております。いずれにしましても、生産者を始め関係者一体となった取り組みを進め、島根和牛の再興を図りたいと思っております。  全共は非常に残念な結果でございましたが、うれしいニュースとしてこの報告事項にも上げておりますけど、最近の話題を2件ほど御紹介したいと思います。  まず一つは、農業技術センターで育種しましたアジサイの県オリジナル品種、新品種ですが、「万華鏡」という名をつけておりますけども、この花がこのたび日本の花卉新品種のコンテストでありますジャパン・フラワー・セレクション2012-2013、これの鉢物部門で最優秀賞ということでございます。「フラワー・オブ・ザ・イヤー」、これを受賞いたしました。春に開催された日本フラワー・アンド・ガーデンショウにこの花を出品いたしましたが、その際には来場者による人気投票がございまして、この「万華鏡」、鉢花部門の第2位となっておったわけでございまして、秋の賞と合わせて総合的に高い評価を受けるんじゃないかと期待しておりましたが、期待以上の成績を得ることができたということでございます。この「万華鏡」は非常に花の色のグラデーションが美しくて人目を引く品種ということで、市場関係者や消費者の方々に高い評価を受けておりますので、今後もこうした売れるものづくりに向けて積極的に取り組んでまいりたいというふうに思います。  それからもう一つですが、2点目は、今月3日ですが、農林水産省のほうから平成23年の農業産出額が公表されました。島根県の産出額ですが、598億円ということなりまして、前年の552億円から46億円の増加ということになっております。3年ぶりに増加に転じ、平成19年、20年そのころの産出額ベースまで回復したといいますか、同じような数値になったということでございます。この要因としましては、米の産出額が米価の上昇によりまして大幅に増加したということが主体でございます。今後ともこの回復基調が持続できるよう、効果的な施策展開に努めてまいりたいと思っております。  本日は十分御審議を賜りますようによろしくお願いいたします。 95: ◯池田委員長  ありがとうございました。  それでは、付託議案の審査を行いたいと思います。  初めに、予算について審査を行います。  第138号議案、平成24年度島根県一般会計補正予算(第4号)及び第176号議案、平成24年度島根県一般会計補正予算(第6号)のうち農林水産部所管分について、一括して説明してください。  糸賀農林総務課長。 96: ◯糸賀農林水産総務課長  それでは、補正予算案についてご説明します。資料につきましては別途、農林水産商工委員会資料というもので説明をさせていただきます。  まず最初に、今議会の初日、11月19日に上程しました138号議案について説明をいたします。資料の1ページになります。初日提案分の補正でございますけども、これはすべて国からの地域自主戦略交付金の追加配分に伴う公共事業費の補正でございます。  中ほど見ていただきますと、2段目の表の一般会計合計、補正額のB欄でございますけど、2,800万円余の増額補正を計上させていただいております。補正後の計、C欄でございますけど、414億9,900万円余ということで0.1%の増となったいうことでございます。  内訳でございますけど、2ページを開いていただきまして、2つ目の補助公共のところでございますけれども、農地整備課の1,900万円余、森林整備課の900万円余それぞれ増額補正をしておるところでございます。  それから繰越明許費でございます。6ページをごらんいただきたいと思います。今回の初日上程分につきましては、中ほど11月19日提案分の欄になりますけども、これは平成24年度当初予算から今説明いたしました11月補正の初日上程分までに係る公共事業費の繰り越しにつきまして、そこに掲げております農村整備課、農地整備課、森林整備課、漁港漁場整備課それぞれにおきまして繰り越しを上げておるものでございます。  なお、地方債でございますけども、土地改良事業債についての補正を計上しておりまして、詳細につきましては議案その1の14ページのほうに載せておりますので、後ほどごらんいただきたいというふうに思います。  以上が11月補正予算案のうちの初日提案分でございます。  もう1点が、中日に提案をしました第176号議案についてです。資料のほうは7ページをお開きいただきたいと思います。今回の中日上程につきましては2点ございまして、1点目が10月26日で閣議決定されました国の予備費、これを使いました経済対策に対応しました公共事業費の補正、これが1点目でございます。もう1点が今年度の人事委員会勧告に基づく給与費の改正によるもの、この2点でございます。  その表の中ほど、2段目の表の一般会計の合計のB欄でございますけど、22億2,800万円余の増額補正を計上させていただいております。補正後の計C欄でございますけど、437億2,700万円余というところで、5.4%の増となっております。  内訳につきましては8ページのほうでございます。まず公共事業の関係でございます。1)の補助公共の欄でございますけれども、農村整備課におきまして10億2,100万円余、農地整備課2億1,900万円余、森林整備課7億3,100万円余、漁港漁場整備課に関しては1億8,600万円余それぞれ増額補正をしております。合計額21億5,900万円余ということで、18.6%の増ということでございます。  続きまして、一般事業のほうでございますけど、14ページをご覧ください。まず人事委員会勧告の件でございますけども、今回1.15%の引き上げということで給与費を引き上げるものでございまして、2番にございますような3件の条例案を今回追加提案させていただいております。この関係をもって3番、給与費の補正予算ということで、176号議案のほうで一般会計の予算、これに呼応して給与費におきましても増額の補正を行うということでございます。  10ページに戻っていただきまして、それの内訳を載せておるものでございます。一般事業についてでございますが、農林水産総務課以下各課におきまして給与費の増額補正を行っておりまして、合計で6,800万円余の増額補正でございます。  それから繰越明許費、中日上程分もございまして、これは戻っていただきまして、6ページになります。中日、12月5日提案分の欄でございますけど、先ほど説明しております10月26日に閣議決定された国の予備費を活用した経済対策に伴う補助公共につきまして繰り越しを行うものでございまして、農村整備以下4課におきましてそれぞれ繰り越しをあげているところでございます。  また、同様に地方債につきましてですけども、造林事業債以下5項目につきましてそれぞれ地方債の補正を計上しておりまして、議案その5の13ページ、14ページに掲載をしておりますので、後ほどごらんいただきたいと思います。  以上、11月補正予算案の追加提案分の内容につきまして御説明いたしました。よろしくお願いいたします。 97: ◯池田委員長  ありがとうございました。  ただいまの説明について何か御意見、御質問ございますでしょうか。               〔「なし」と言う者あり〕 98: ◯池田委員長  よろしいですか。  それでは、この補正予算案2件につきまして一括して採決したいと思いますが、よろしいでしょうか。  それでは、お諮りいたします。第138号議案、平成24年度島根県一般会計補正予算(第4号)及び第176号議案、平成24年度島根県一般会計補正予算(第6号)のうち農林水産部所管分について、原案どおり可決することとしてよろしいでしょうか。              〔「異議なし」と言う者あり〕 99: ◯池田委員長  御異議なしと認めます。よって、補正予算案2件については、原案どおり可決することと決定いたしました。  次に、条例案の審査を行いたいと思います。  第141号議案、島根県手数料条例の一部を改正する条例のうち農林水産部関係分について、説明してください。  吉田課長。 100: ◯吉田農畜産振興課長  私のほうから農林水産部に係ります手数料条例の一部改正について、御説明申し上げます。  改正理由、15ページのほうに載せさせていただいております、資料の、ごらんいただきたいと思います。今回の改正理由は養ほう振興法の一部改正、これは6月27日に公布になっておりますが、これに伴いまして所要の改正を行う必要が生じたため行うものでございます。  改正の概要でございますけども、手数料条例の別表38の中にあります文言、養ほう振興法の「ほう」、これを漢字に変える、あるいは「みつばち」を「蜜蜂」と漢字で表記する。それから養ほう群の「ほう」を、これを漢字で表記するいう内容でございまして、このような形に修正をさせていただきたいというものでございます。  施行期日は25年1月1日からということでさせていただきたいと思います。  一つだけ追加で御説明申し上げておきますが、この養ほう振興法の改正のポイントでございますけど、今回の、これは議員立法で国のほうで改正がなされておりますが、ポイントはこれまで養蜂業として業の方だけを対象に届け出を出していただいてたようなものを、今、いわゆる趣味で養蜂される方がふえたということがあって結構いろんなところでトラブルが起きているというような状況もございます。これを円滑に行うために届け出制を間口を広げまして、趣味で飼われる方等も含めて届け出をさせていただきたいということでございます。これを行うことによりまして、農薬の空中散布等の情報をその方にお伝えするというようなこともできますので、そういう意味でも県としても届け出の推進を図っていきたいというふうに考えております。追加で説明させてもらいました。以上です。 101: ◯池田委員長  ただいまの説明について質疑はございますでしょうか。               〔「なし」と言う者あり〕 102: ◯池田委員長  よろしいですか。  それでは、お諮りいたします。第141号議案、島根県手数料条例の一部を改正する条例のうち農林水産部関係分について、原案のとおり可決することとしてよろしいでしょうか。              〔「異議なし」と言う者あり〕 103: ◯池田委員長  ありがとうございます。御異議なしと認めます。よって、条例案第141号議案については、原案のとおり可決することに決定いたしました。  次に、一般事件案についての審査を行いたいと思います。  承認第6号議案、専決処分事件の報告及び承認につきまして、説明をしてください。  中東漁港漁場整備課長。 104: ◯中東漁港漁場整備課長  それでは、議案その3の17、18ページの承認第6号事案、専決処分事件の報告及び承認についてでございます。  これは唐鐘漁港における転落事故に係る損害賠償請求事件の第一審判決を不服とし、控訴したものでございますが、これまでの経緯を含めて委員会資料の16ページにより説明したいと思います。こちらをごらんください。  これは平成21年の6月に京都在住の方が観光で友人と一緒に県管理の唐鐘漁港に訪れ、記念写真を撮ろうとして、その際、擁壁上の防護さくに寄りかかったところ、腐食していたガードパイプが脱落し、約2メーター下の道路に転落したことにより、頸髄、脊髄の首の部分になりますけど、これの損傷の重症を負ったものでございます。  御本人は島大附属病院で手術を受け、その後、地元でリハビリを続けておられましたが、残念ながら腕がうまく動かない、しびれ、首がうまく回らないなどの後遺障害が残りました。県といたしましてはこの間、管理瑕疵は認めますが、御本人も不注意があり、一定の過失相殺があるのではないかということで示談を進めておりましたけれど不調に終わりまして、平成22年6月28日に京都地方裁判所に提訴されております。  裁判の主な争点といたしましては、それぞれの主張する後遺障害の等級の食い違いと御本人の不注意による過失相殺が認められるかどうかといったものでございましたが、平成24年10月16日の判決におきましては注意義務が全く認められておらず、後遺障害の等級についてもなお、県の主張との間に隔たりがありました。この判決に対しましては県の管理瑕疵責任は認めるものの、現場の状況を見ますと防護さくのガードパイプの腐食状況はいわゆる社会通念上の注意を持ってすれば明らかに見てとれる状況であり、障害等級につきましても主治医の診断内容との食い違いがあることから、これを不服としまして平成24年10月31日付で控訴したところでございます。  訴えの提起につきましては本来議会の議決が必要でございますけれど、控訴の手続期間が2週間しかなく、そのいとまがないことから知事の専決処分といたしましたが、その報告と承認について今回お諮りするものでございますので、御審議のほどよろしくお願いをいたします。 105: ◯池田委員長  ありがとうございました。  ただいまの説明について御質疑ございますでしょうか。よろしいでしょうか。(「はい」と言う者あり)  それでは、お諮りいたします。承認第6号議案、専決処分事件の報告及び承認について、原案のとおり承認することとしてよろしいでしょうか。              〔「異議なし」と言う者あり〕 106: ◯池田委員長  御異議なしと認めます。よって、承認第6号議案については、原案のとおり承認することに決定いたしました。  以上で付託議案の審査を終了いたします。  次に、報告事項でございますが、ちょうど時間が来ましたので、これは午後からということで、1時まで一たん休憩にしたいと思います。  はい。 107: ◯福田委員  よろしいですか。ちょっと私、午後失礼するんで、えらい申しわけないですが、今、これ見ますと報告事項の中で松くい虫対策なんかも説明があるようですけれども、今ぱらぱらっと見ましたが、何年か前にこの松くい虫対策の調査費、調査というか計画つくられたことがあるはずですね、七、八年前でしょうか、何年か前に。それで本数数えて何本あって、計画的にこういうふうにやっていく、なんか説明聞いたような気がしますわ。で、また今度新たに来年度から、いいことだと思う、予算つけてやるいいことだと思うけれども、前につくった計画はどこまで進んでどうなってきたのか、今度の計画は予算幾らでされてどこが違うのか、その説明をちょっとしておいて、聞きたいと思ってますので、そこを恐縮だけども、私いなくて申しわけないんだけども、委員の皆さんにその差というのかな、そこは今までの検証がどれだけ進んでて、どこまでやって何が足らない、今度は新たにどういうことをするのかをちょっとわかりやすく資料があれば説明しておいていただけませんか。よろしいですか。 108: ◯池田委員長  その件についてはじゃあ午後に説明、報告を受けた後の説明のところでわかる範囲でやっていただければと思います。よろしいでしょうか。  それでは、これから1時まで休憩に入りたいと思います。                  〔休  憩〕 109: ◯池田委員長  それでは、再開いたします。  報告事項がございますので、執行部からの説明を受けたいと思います。なお、質疑はすべての説明を受けた後、一括して受けることにいたしますので、それでは、順次説明してください。  糸賀農林水産総務課長。 110: ◯糸賀農林水産総務課長  それでは、最初に、重点要望について御説明をしたいと思います。資料の17ページごらんいただきたいと思います。今回、重点要望につきましては、農林水産省の関係5項目、それから国土交通省関係が2項目ございます。今回、新たに要望する項目については、この一覧表上では星印で示しておるものでございます。  詳細については次のページからでございます。めくっていただきまして、18ページのほう見ていただきたいと思います。まず1点目、農林水産業の振興や集落の維持等に必要な基盤整備についてですが、農林水産省の関係の平成25年度の概算要求でございますけども、一番右の欄でございます。5,662億円ということになっておりますけれども、括弧の中にございますように1,248億円は特別重点、重点化枠ということで載っておりますけども、この分については今後どういった格好になるか不透明な部分がございまして、最終的にどれだけ認められるかわからない状況でございます。こういった状況も踏まえましてこれまでと同様、国の農林水産省関係の公共事業予算の確保を要望するものでございます。また(2)にございますふるさと農道緊急整備事業でございますけども、今年度末で4期事業が終了するということでございまして、次年度以降の継続を要望するものでございます。  それから2項目め、地方の実情を踏まえた農林水産行政の推進ということで、1点目がTPPの関係でございます。TPPの関係につきましては、今日さまざまな議論が行われておるところでございまして、重点要望につきましてはこれまでと同様に、国に対して慎重な対応を行うということで継続して求めていくということにしておるところでございます。  それから2点目、農業の担い手確保対策の充実ということで、(1)で青年就農給付金の予算確保、それと制度拡充の要望を行うものでございます。なお、この青年就農給付金につきましては本年度必要な予算措置ができないということをお話をしていたところでございますけども、11月30日に閣議決定されました国の予備費を活用した第2弾の経済対策におきまして、国からの内示がございまして、本年度分につきましては要望額を確保できるという見込みとなっておるところでございます。したがいまして、来年度以降の予算確保を要望するということでございます。(2)農の雇用事業、これにつきましては雇用の就業者の年齢制限45歳という制限が設けられまして、これを撤廃ということを追加をして要望するところでございます。  3点目の林業、それから次のページの4点目、漁業の関係の、林業、漁業の担い手の確保の充実をこの3点目と4点目で掲げておりますけども、これにつきましては農業の青年就農給付金と同様に林業、漁業におきましても就業準備段階での支援を行う給付金制度の創設、あるいは研修支援事業の制度拡充を要望するというものでございます。  それから5点目、地域の活性化に向けた施策の実施ということで、まず(1)で鳥獣被害防止総合交付金の予算確保をあげております。それから2番目、もうかる漁業創設支援事業の制度の拡充。それから3番目でございますけど、農地・水保全管理支払交付金についてでございますけども、これも今年度県内の要望に対しまして予算額が下回っておるということでございまして、来年度予算の確保と繰り越しなどの制度改正を新たに追加して要望していくというものでございます。  それから6点目、農産物等の輸出の円滑化、これにつきましては引き続き国に必要な措置を要望するものでございます。  それから7点目、農業用水利施設を利用した小水力の発電導入促進、これにつきましては水利権手続の簡素化、それから施設整備の予算確保を要望するというものでございます。  続きまして、20ページでございます。3項目でございますけども、福島原発事故に伴う農産物の風評被害対策等の実施ということでございます。この後、報告事項でも説明いたしますけど、東京電力に対する損害賠償請求に関しまして生産者あるいは地方公共団体に対する損害賠償を早急に実施するよう、引き続き要望を行うものでございます。  それから続きまして、4点目、森林・林業・木材産業への支援。1の(1)のところでございますけども、主伐による原木の増産、それから伐採跡地の再稙林などを行う制度・対策の充実・強化を要望するものでございます。  それから(2)でございますけど、高付加価値製品加工の技術開発支援、あるいは高品質・低コスト加工や木質バイオマスの生産・利用施設の導入などへの支援を要望するものでございます。  (3)でございますけど、環境税の創設、あるいは地球温暖化対策のための税の使途につきまして森林吸収源対策を位置づけるなど財源の確保と、地方公共団体に配分する仕組みを構築していただくよう、要望内容を追加してるところでございます。
     2番の林業公社の経営安定化に対する支援、これにつきましては引き続き要望をするものでございます。  それから続きまして、21ページ、日韓漁業協定の実効確保と監視取り締まり体制の充実強化等について。これにつきましてもこれまでと同様、暫定水域の撤廃を始めとして6項目について引き続き要望をしていくことにしております。  続きまして、22ページですけれども、これは国交省に対する要望項目2項目を挙げております。上の4番の農業用水利施設を利用した小水力発電の導入促進、これにつきましては、先ほど農林水産省の要望と同様の内容を国交省についても行うというものでございます。  5番の海上監視体制の充実強化。これは新規になりますけども、排他的経済水域内における外国漁船による違法操業の根絶に向けて、海上保安庁による監視取り締まりの強化などについて新たに要望するものでございます。  以上、農林水産部の重点要望の項目について説明を終わります。 111: ◯池田委員長  吉田農畜産振興課長。 112: ◯吉田農畜産振興課長  私のほうから同じく資料の23ページの第10回全共の成績及び今後の対応から5のアジサイ「万華鏡」の受賞まで4項目を一括で御報告させていただきます。  23ページのほうに掲げさせていただいておりますが、第10回全国和牛能力共進会の成績と今後の対応でございますが、御存じのように10月の25日から29日まで長崎県で開催されました全共におきまして島根県からは全9区、27頭が出品いたしました。しかし、残念ながら上位3席以上となる成績がございませんで大変厳しい内容であったと、これは新聞等でも報道されております。  下のほうに表として掲げさせていただいておりますが、全9区の今回の成績、それから前回の成績を一覧にさせていただいております。各県とも5年間努力をしてきたわけでございますので、全体にレベルも向上している中でなかなか厳しい結果で、上位の席が得られませんでした。そうした中でも、いわゆる鳥取全共以後に改良を進めてまいりました若雌のところでは前回の成績を上回るような成績も若干見受けられまして、これはまた今後につながっていくのではないかなというふうに考えております。  一番下のほうに参考として関連行事書かせていただいております。この全国和牛能力共進会に合わせまして和牛の審査競技会が実は開催されております。この中で女性の部で厚朴加代美さんですか、大田市ですね、それから後継者の部で田原正太さん、益田市でございますが、大変すぐれた成績をとっていらっしゃいます。牛のほうはそういうことでしたが、いわゆる牛を飼う人間の目はかなり島根県高いところがあるなということで評価をいただいてるというふうに思っております。  次の24ページにこれまでの検証状況、それから検証の内容、それから今後の対応ということで書かせていただいております。検証状況として(2)として掲げておりますが、種牛の部と肉牛の部、簡単に書かせていただいております。種牛の部につきましては鳥取全共の反省に立ちまして体積に富む牛をということで選抜してまいりましたけれども、やはり飼養頭数が絶対的に多い九州勢、宮崎、鹿児島等の群に対しましては到底体積でも、それからそろいでも及ばないということで、これについては今後の大きな改善点だというふうに考えております。先ほど言いました若雌群ですけども、これは2区、3区、7区のほうでございますが、これにつきましては体積にかかわる各審査項目で前回を上回るというような状況で鳥取全共以後の改善点が見られると。  これにつきましては27ページのほうに実は表で載せさせていただいております。これはどういうことかといいますと、牛の場合、各測定項目がございまして、それについていわゆる標準偏差で評価するという形になっております。実測値とそれから発育判定値というので書かせていただいて、上が第9回、鳥取全共、それから下が第10回、今回の全共のほう、黄色く塗っておりますところが、これがシグマ値といいまして良好な発育を示すところでございます。前回の、実は第9回全共のときは体積等の面でかなり劣っていたと、つまり黄色で塗った部分が少のうございましたが、今回の第10回全共については、若雌につきましては相当のところで改善が図られてきているのがこの図からもわかると思います。このいわゆる若雌が、今度、次の第11回の全共に向けての雌牛群のもとになってくれればというふうに思っておりまして、これに向けて改善を図っていきたいというふうに思っております。  それから肉牛の部につきましては、肉質、特にいわゆるサシといわれる部分で劣っておりまして、上位入賞県の場合は大半が5等級というような状況の中で本県の牛は大半が4等級、1等級低いという状況でございました。産肉能力にすぐれた種雄牛、あるいは繁殖雌牛群の造成、それからもう一つは肥育技術、ここら辺をやっていかないとなかなか全国には伍していけないというふうにも考えております。  今後の対策のところも実はそういうものを織り込んで、今、積み上げを行っているとこでございまして、当面の対策として(1)のところに1)から5)まで掲げさせていただいております。  そしてその下のところに質の向上対策、量の確保対策ということで掲げさせていただいておりまして、産肉能力にすぐれた種雄牛の造成、それから産肉能力の高い、いわゆる繁殖雌牛群の整備、そして早期肥育の技術の確立、そして各県がこの全共に向けていろいろな取り組みをやっております、この先進的な事例を収集分析してこれを生かそうというようなことも考えております。  それから量の確保でございますが、先ほど言いましたように、絶対的に島根県、今繁殖頭数が減ってきております。9,000頭を切ってきているというような状況もございまして、やはり底辺をしっかり持っていないと全共等でもなかなか戦っていけないということもございますので、新たな担い手育成と増頭対策と、これについても今後進めてまいりたいと思っております。  今後のスケジュール等、これからも年度内のところでいろいろ検討をしてまいりまして、最終的には年度末のところではきちっとした対策を打ち出したいというふうに考えております。  25ページ、26ページは、これは参考に見ていただきたいと思います。島根県の位置、それから今回、26ページについては「九州の大会であった」と言われるぐらいやっぱり九州勢が飛び抜けて今回優秀な成績をとっている一覧でございますので御参考にしていただければと思います。  26ページに参ります。福島原子力発電所事故による、28ページでございます、済みません、東京電力株式会社による損害賠償請求についていうことで、東電事故につきましてはああやって平成23年のところで県もいろんな対策を打って、例えば全頭検査ですとかそういうような対策を打ってまいりました。これに係る経費につきまして、東京電力へ損害賠償請求をするということで検討しておりました。  請求の考え方のとこら辺にも書いておりますが、実は東電の損害賠償につきましては平成23年の8月5日に中間指針というものが出ておりまして、これの中でどういうものが該当するかという大枠は出ております。ただ、細部の項目指針は出ておりませんで、そうした中でもいつまでも置いとけないということで県の中でいろいろ精査を行いまして、農林水産部始め各部局でこの東京電力の関係、事故に伴う損害賠償項目に該当するものをピックアップさせていただきまして、総額としては12億5,800万ばかりの……(「1億」と言う者あり)済みません、1億2,000、済みません、1億2,580万ばかりの金額となって積み上げができました。  これをもちまして請求書の提出というところに書いておりますけれども、12月の4日、今週の初めでございますけども、東京事務所のほうで東京電力の担当部長を呼びまして請求書を手渡しさせていただいております。  なお、まだまだ第1回の請求ということでして、これは23年度分まででございますので24年度分、それからまだ今未算定のものもございます、こういうものは今後随時請求していくということで動きたいと思っております。  それから他県の請求状況も簡単に書かせていただいておりますが、関東、東北を中心にして今10県が請求書を提出しておられますけども、まだ支払い等、これに関係するような支払いはまだなされてないというふうにも聞いております。  それからJA等でも損害賠償請求を行っておりまして、これにつきましては10月末の現在のところですけども、そこに掲げておりますように14億6,200万余ということで請求をしておりまして、支払いが8億8,000万余という形で今第5回目ぐらいまでのものが支払われるというふうに聞いております。  29ページ、30ページつけさせていただいております。30ページのところに実は市町村分ということで町のものが3つほど入っております。飯南町さん、邑南町さん、津和野町さん。実は今回の請求に当たりましては市町村分についても一緒に請求をしたらということで市町村のほうにもお話をさせていただきました。その中で請求の整いました3町のほうからも一緒にということで、今回12月4日にはこれもあわせて東京電力のほうに請求をさせていただいております。内容等はまた見ていただければというふうに思います。  31ページに参ります。平成25年産米の生産数量目標についてということで、毎年のことでございますけども、国から米の生産目標数量の配分がございまして、またこれを各市町村に配分するということをこの時期にやらせていただいております。11月の29日付で国から県に対しまして生産目標数量の配分等がなされました。  これにつきましては33ページに一覧表をつけさせていただいております。各都道府県の状況を書かせていただいておりますが、島根県の場合は250トンの減、面積に直しますと50ヘクタールばかりの減ということで指示がございました。  これを受けまして県のほうで今調整を行っておりますが、最終的にはこの31ページの一番下のところ、4と書かせていただいておりますが、米の政策改革推進調整会議、これを設けましてこの席で検討を行い決定をしていくというふうに考えております。これを12月の11日、来週の火曜日でございますが、ここで最終的に決定をし、できれば同日付で各市町村のほうへ目標面積を配分させていただきたいというふうに考えております。  なお、52ページのほうに市町村ガイドラインについてということで書かせていただいておりますが、昨年からこの時期を待たずにおおよその配分面積を推定いたしまして……(「32」と言う者あり)32ページでございます、済みません、ページ数間違えて申しわけございません。32ページのほうに市町村ガイドラインということで、約1カ月前に市町村のほうにおおよその数値を提示させていただいておりまして、なぜこれをやってるかといいますと、いわゆる市町村間調整を円滑に進めるということで、余ってるところは出してもらう、欲しいところは手を挙げてもらうということで、そこを調整するためにそういうことをやってきております。それも実際には今年度のところでは今言いました250トンよりも少し多いだろうという推定をしておりました。これは今回の国からのいわゆる目標数量の配分については消費量の減についてのみが恐らく算定根拠になっただろう。実は今年産米は豊作でございまして、全国的に、102ということでございましたので、これがどれだけ考慮されるかということも考えましたが、どうもこれについてはほとんど今回考慮対象とはされてないだろうということで250トンということにとどまったというふうにも考えております。いずれにいたしましても、これにつきましては迅速に調整をした後、各市町村のほうへ配分してまいりたいというふうに考えております。  それでは、最後でございますけど、34ページ、先ほど部長のあいさつの中でも取り上げていただきましたが、アジサイ「万華鏡」が日本フラワー・オブ・ザ・イヤー、最優秀賞を受賞いたしました。この日本のフラワー・オブ・ザ・イヤーは、ことしが第7回というふうに聞いておりまして18年から開催されております。それで春と秋の審査会で入賞しましたものの中から、これは鉢物でございますけども、1点を選定するということで、ことしは39の入賞品目の中から1点が選出されたというふうにも聞いております。今回ですね、実はこの7回の中で初めて都道府県が最優秀賞をとったということで、これにつきましては島根県の農技センターのほうの努力を高く評価したいというふうにも思っております。  いずれにいたしましても、来年のアジサイの県内生産状況ということで一番下に書いておりますが、大体1万鉢ぐらいを出荷できればなと。で、アジサイ生産組合としては6名いらっしゃいまして、今4万2,000鉢ということですけれども、このうちの1万鉢ぐらいをこのいわゆる「万華鏡」でもっていきたいということで、今盛んに生産をやっていただいていう状況でございます。  簡単でございますが、御報告とさせていただきます。 113: ◯池田委員長  石原農地整備課長。 114: ◯石原農地整備課長  それでは、35ページをお願いいたします。益田地区の国営施設応急対策事業についてでございます。国営農地開発事業で造成されました基幹的なパイプラインのうち益田導水路におきまして平成19年以降幾度も漏水事故が発生しました。益田導水路につきましては、高津川の揚水機場から益田ドライビングスクール前の広域農道、多田温泉前、それから益田合同庁舎の横、国道191号などを通過いたしまして、益田運動公園北側遠田町の団地まで農業用水のパイプラインで導水してるものでございます。この漏水事故を受けまして国に対して負担の少ない制度要求をしてまいりましたけども、今年度、新規制度として国営施設応急対策事業が創設されました。  2の事業制度につきましては、まず国費100%でもって原因究明調査をして、その結果を受けまして国費3分の2で国営事業として施設の更新または補修・補強を実施するものでございます。  3のスケジュールにつきましては、これまで関係する地元の皆様方と協議・調整を進めてまいりまして、11月から国の調査を開始したところでございます。平成26年度には土地改良法の手続を得まして、27年度から更新等の対策工事を開始する予定でございます。  4の事業概要としましては、益田導水路全体が13.4キロメートルございますけども、このうち7.3キロメートルと揚水機場のファームポンド、これはコンクリートのため池でございますけども、ここの対策を計画しておりまして、これをすべて更新等をした場合の事業費20億円を予定しております。事業費負担につきましては、国営事業でございまして、農家の皆様方に御負担の少ないよう、ごらんの負担率での実施を予定しておるとこでございます。以上でございます。 115: ◯池田委員長  薮木森林整備課長。 116: ◯薮木森林整備課長  それでは、島根県松枯れ森林の再生検討会議の設置について御説明いたします。午前中のところで福田委員のほうから、七、八年前に計画をつくった、そういう記憶があるぞという話もありましたけども、こちらのほうも関連もありますので37ページのほうから御説明いたします。  松枯れ森林再生対策ということで資料のほう表示しております。松枯れの対策の流れを簡単に整理しておりますので、これに沿って説明いたします。松枯れの被害対策につきましては、保全すべき松林と周辺の松林を一体的に被害の防除計画を立てて、計画的な予防措置というのをやってきております。で、この計画につきましてはおおむね5年ごとに松くい虫被害対策推進計画というものを立てております。その計画ごとに被害の推移、あるいは予算の執行状況、それから市町村で守るべき松林として定めた地域の絞り込み等を経ながら(2)にあります表のように平成4年以降、漸次対象の面積というのは縮小してきております。お話のありました平成19年には前計画の平成14年に対しまして2万5,000ヘクタール余のものが6,000ヘクタールに絞り込んだという状況になっております。  そうして対策をとっておりますけども、松林の現況としましては、その下の折れ線グラフにありますように昭和52年に10万ヘクタール余りあったものが平成23年には7万5,000ヘクタール程度ということになっております。島根県の民有林47万ヘクタールありますけども、そのうちの16%、針葉樹林の面積でいいますと約3分の1が松林ということになっております。  被害量の推移につきましては、一番下の棒グラフのようになってございまして、昭和59年にピークを迎えまして漸次減少傾向にありましたけども、御承知のように平成23年度に被害が激増したという状況になってございます。絞り込んだ計画に基づきまして市町村が自主的に予防対策をしてきておったわけですけども、23年にはこういう形でふえております。  では、38ページのほうお願いいたします。こういう状況の中で今までは予防対策ということで、38ページの下にありますように緑のちょっと濃い丸で表現しておりますけども、島根県森林病害虫等防除連絡協議会というものを設けまして予防対策についていろいろ毎年打ち合わせをしながら進めてきておりました。しかしながら、被害の対策対象森林の中にも松枯れ被害地が発生したこと、それから被害の対策の対象森林以外のところの松枯れの被害地につきましても森林再生が進まず、飛砂防止、防風、山地災害防止等の機能が低下するという懸念ございますので、今回その被害跡地につきまして松枯れ森林の再生指針を策定するのを主な目的として、島根県松枯れ森林の再生検討会議を立ち上げるものです。  申しわけありません。36ページのほうへ。第1回目はこの11月12日に開催しております。目的は先ほど申し上げました機能の低下しておる松林、これの再生ということで再生手法を、従来は個別の市町村で対応しておりましたけども、今回は県下統一した手法を、指針をつくりましてそれに基づいて体系的な森林整備を進めていこうというものでございます。  検討会議の構成員は2番にありますように関係する市町村の担当課、それから試験研究機関、国のほうの森林総合研究所、それと県の中山間地研究センターのほうから技術的知見をいただくようにしております。それから県の関係機関、それらのものが集まって検討会議を構成しております。  検討の事項につきましては、先ほど若干触れました島根県松枯れ森林再生指針の策定を主な目的としております。この指針につきましては再生すべき森林をタイプ分けしまして、タイプごとに再生技術の提示を県のほうで行いたいと思っております。あわせまして関連する事業等の整備につきましてもあわせて提示をしたいというふうに思っております。  その他にも松枯れ対策の諸課題といたしまして、例えば不妊虫放飼等の新たな防除方法の検討についても行いますし、関係市町村の抱えている課題についてもあわせて検討を進めていきたいというふうに考えております。  今後のスケジュールでございますが、第2回目を12月の19日に開催する予定にしてございます。今後二、三回の検討会議を行い、3月には指針のほうを策定したいいうふうに思っております。以上でございます。 117: ◯池田委員長  森上管理監。 118: ◯森上農林水産総務課管理監  失礼いたします。私のほうからは平成23年農業産出額について御報告をさせていただきます。お手元の資料、39ページをお願いいたします。12月3日でございますが、農林水産省のほうから平成23年農業産出額が公表されました。この中で島根県の23年農業産出額でございますが598億円となっております。前年の平成22年、552億円に比べまして46億円、率にして8.3%の増となってございます。  この詳細内訳につきましては、お手元の資料の中ほどの表、近年における部門別農業産出額の推移、この中のH23、太線で囲った部分でございますけれども、ごらんいただきたいと思います。まず青色で網がけをしております米の部分でございます。平成23年は238億で22年の188億円を50億円増加ということになっております。右に移りますが、野菜、果実、花卉、いわゆる園芸品目についてはトータルで144億円、22年のそれと同額でございます。さらに右に移りまして、畜産につきまして肉用牛、乳用牛、豚、鶏等各部門のトータルで畜産では196億円となっております。前年が200億円でございますので4億円、2%ほどのダウンとなっております。  以上のように各部門の状況から23年の産出額の増加につきましては、一番下の概要のところにも記載しておりますけれども、野菜や果実あるいは畜産といった部門での産出額に大きな変動、増加、増減がない中で米の産出額が大きく増加したことが要因となっております。  米の産出額の増加についてさらに詳細に調べますと、概要の2つ目の丸のところにも記載しておりますが、22年に比べまして米価が上昇したこと、作況が平年並みとなり生産量がふえたこと、1等米比率の向上、すなわち品質が向上したことによるものでございます。  ちなみに全国の状況を見てみますと、参考のところにもまとめておりますが、全国で総産出額は8兆2,463億円となってございます。前年対比1.5%の増ということで、本県同様米の産出額の増によるものということになっております。以上でございます。 119: ◯池田委員長  ありがとうございました。  それでは、ここで質疑を受けることにいたします。先ほどの報告事項について何かございますでしょうか。  浅野委員。 120: ◯浅野委員  国への要望ですがね、1番目だわ、TPP、あそこに、ああ2番目か、「国政の場で十分な議論を行なうこと。」このことは政治家がやることで、本来は農林省に、島根県は関税を全部撤廃するTPPには参加反対、2国間協議のFTAについては稲と牛は絶対に適用除外をすることを農林省は積極的にやるように、ていうことぐらいきちっと言わんと、知事もけ何だいわからんやなこと言っちょうが。だから選挙をすると、今度は2国間のFTAに入るわい、そのとき、もう島根県の農業、集落のためには、麦はどげだいわからんが、稲と牛は撤廃が絶対条件だと、そうでなけな入るなというぐらいのこと、きちっと言われるかどうかだ、役人の場合は言われんこにだわだわだわだわしたこと言わないけんのだろうが、その点、農林部長、どげ思っとられえかってことが1つと。それから今度の何だいにもそげだよ、自民党も民主党もけ何だいわかったやなわからんこと書いとるが、あの辺、TPP、関税のことを。  それともう一つ、2点目で青年就農給付金の個々の中身何ぼだ、一体何ぼ上げてどげんなっておるかと。それでことしは何件だったか。それから今度は今の雇用就業に対する給付金も出とるようだ、その中身は何ぼ、それで島根県何ぼ要求があって、何ぼ出いたいうことの各論をちょっと教えてください。  それからもう一つ、今度は7番目か、小水力発電の水利権だわ何だわって、いやこれはええわ。今、島根県で調査されたはずだが小水力発電の希望箇所はどことどこがやれば、関係者があるから調整が必要だが、調査された結果はどげですかということ教えてください。 121: ◯池田委員長  今、ただいま3点ありましたが。  原部長。 122: ◯原農林水産部長  TPPにつきましてはその中でも賛成論、反対論はいろいろあるわけですが、少なくとも島根県のように小規模零細の農家が多いような県にとりましては、この例外なき関税撤廃というような形でやられますと非常に大きな影響があるのではないかと思っております。2国間のFTAとかですと、交渉の中でいろんな対策も打ちながらやることができるかとは思いますが、TPPですと我が県のようなところも守りながら自由貿易のほうに入っていけるのかどうなのか、非常に懸念されるところでございますので、農林水産部といいますか、私らとしてはその辺のところの懸念が払拭されるような動きをしてもらわないといけないという思いでございます。したがって、今そういうものが示されていない段階で交渉参加というような結論を出されるのは困るというのが基本的に私ども考えているところでございます。 123: ◯浅野委員  一つわて言っていいかいね、そのことで。 124: ◯池田委員長  そのことで、そうしましょうか。  浅野委員。 125: ◯浅野委員  てやなことを言ってだわだわだわだわと引きずり込まれるわね、やれっていうもんもあるんだから、団体で。それで島根県の農林部としては、農林省の役人に言うためには、はっきり言わないけん。どうもそげいって、例えばTPP、関税これ全部やらないけんというようなTPPは絶対反対、何かいうときに島根県は反対言っちょったがなおまえやちはてって言われちゃいけんけんと思って遠慮して、何だい「十分な議論を行なうこと。」要らざることを、絶対反対、知事もそれを言わんのだな、だから。  それからFTAをするについても島根県の場合は米とそれから牛は絶対反対、それを貫いていただくこと、てってきちっと言わんが、役所というものは言わんわの、何だい聞いちょってそうで何だかって、だけんTPP反対の島大の名誉教授のあのさんが副会長だが、知事にはっきり言わせなはいと、反対と。十分議論を尽くして納得がいくように、何のことだい、これは。あげな役所っていうものは役所が役所同士言うときにはそういうふうに言わないけんのか、ずるずるずるずるといきてしまうがな、その辺は大体言わんことがルールとしておりますか。ということですか、どうですかということ、この1点を。 126: ◯池田委員長  原部長。 127: ◯浅野委員  それにもあんまはっきり言わんほうが部長の立場でいいっていうこと。 128: ◯原農林水産部長  なかなかお答えしにくいとこではございますが、立場としての考えと、考えっていいますか、表明と、あと個人個人でどう思うのかというのは、県職員の中でもあるいは農林水産部、また商工労働部で違うかもしれませんけど、個人個人ではいろんな思いを持ってるんじゃないかなと思います。  ただ、県として知事が慎重な対応をしてほしいと。それから仮に進める場合であっても農林水産業なり農山漁村の振興対策をしっかり明確に示してもらわないとだめだということで、基本的に統一的な考えで進めておりますので、私どもは知事の表明された考え方についていくということになろうと思っております。 129: ◯浅野委員  しゃんこと言ったけんっていって大した、どげでもええやなもんだが。 130: ◯池田委員長  次、担い手。  済みません、曽田課長。 131: ◯曽田農業経営課長  まず1点目の青年就農給付金でございますけども、春の段階では県からの要望として154人分、2億3,100万円を要望いたしました。ただ、この時点では国の要件等がはっきりしていなかったということもありまして若干大目の要望をしておりました。それに対して実際うちの県に配分がありましたのは1億200万円でございまして、これで精査した結果、これまでそれに対して89人を認定し、現在給付金を支給する事務手続中でございます。で、先ほど糸賀課長からもございましたけど、11月30日のところで国から追加配分が3,450万円ございました。これにより合計で112名に給付ができる予定でございます。現在さまざまな要件がはっきりした中ではほぼ要望どおり、近いところを給付できるものというふうに見込んでるとこでございます。  それから雇用就農にかかわります国の農の雇用事業でございますが、本年9月までのところで53名採択していただいておりまして、これは要望どおり全員受かっております。それから今12月にも追加の要望の審査が参っておりまして、ここでまた何人か追加されるというふうに予定しております。以上でございます。 132: ◯浅野委員  1人に何ぼ。
    133: ◯曽田農業経営課長  まず青年就農給付金のほうは年間150万円でございますが、条件がありまして年度後半からやる方につきましては75万円というパターンがあります。それと、夫婦で就農する場合はどちらか、配偶者の方一方は150万円に対する半分の75万円というパターンがあります。それと基本的には、これは5年間、就農前の2年間と就農後の5年間というふうに規定はされておりますが、初年度でございますのでその予定でこちらも考えております。  それから農の雇用につきましては月10万円ぐらいまでの研修費ということで、2年間給付をするという条件でございます。以上です。 134: ◯浅野委員  ありがとうございました。 135: ◯池田委員長  よろしいですか。  石原課長。 136: ◯石原農地整備課長  小水力の発電可能性調査につきましては、本年度、私ども農地整備課のほうで調査をさせていただいております。まず関係する市町のほうから80カ所の候補地調査ということで上がってまいりまして、それで現地調査をさせていただきました。そのうち現在23カ所に絞り込みまして導入に向かって関係市町と調整をさせていただきながら進めているという状況でございます。以上であります。 137: ◯池田委員長  浅野委員。 138: ◯浅野委員  ちなみに大体どういうとこですか、その20カ所ぐらい、場所は。 139: ◯池田委員長  石原課長。 140: ◯石原農地整備課長  農業用ダムを利用したもの、あるいは砂防堰堤を利用したもの、それから一級、二級河川から取水をするもの、あるいは既存の頭首工からの農業用排水路を利用して発電をしたいというようなものでございます。以上でございます。 141: ◯浅野委員  わかりました。 142: ◯池田委員長  よろしいでしょうか。 143: ◯浅野委員  はい。 144: ◯池田委員長  そのほかございますでしょうか。  生越副委員長。 145: ◯生越副委員長  全共の報告は4回も5回も聞いておりますのでほぼわかりましたですが、もう今後の対応についてもとにかくやる気モードになっておられるぞということを、非常に承ったわけでありますけども、せっかく公式の場でありますので、ここで改めて原部長の決意をちょっと伺いたいということを、正式にもう一度伺いたいと思うわけです。 146: ◯池田委員長  原部長。 147: ◯原農林水産部長  本会議の答弁でもお答えしましたように、全共がああいう結果だったんで何が足らないのか、先ほどちょっと分析結果も言いましたけども、それから改良してきた成果が見え始めてるところが出てきてますので、それを確実なものにしていくということが、足らないところは何の、どういう対策を打たなきゃいけないのかということを明確にして、具体的な対策を新年度の予算に反映させて、それとあわせて体制も少し強化をさせていただくようなことをやりたいと思ってまして、少なくとも3回連続だめだったということにはならないように、やっぱりこのリスタートのところが非常に重要だと思ってますので、来年からの取り組みをしっかり軌道に乗せていきたいなというふうに思っております。 148: ◯池田委員長  生越副委員長。 149: ◯生越副委員長  よくわかりましたし、頑張ってほしいと思いますが、最後のとこで農業産出額というところで肉用牛67億円というのが出ておりましたですが、これも5年ぐらい前は72、3億あったわけですので、具体的なやっぱり目標ていうのを持って、今、牛の数の中9,000頭だら何だらってさっき吉田課長の説明があったわけですが、それを九州並みに10万頭、20万頭といきなりふやすことは不可能だと思いますが、1万、2万と何とか底上げをしてほしい。具体的な産出額もやはり75億円とか80億円とかいうぐらい目標を持って取り組んでいただけたらいいのかなという気はいたしますが。 150: ◯池田委員長  吉田課長。 151: ◯吉田農畜産振興課長  現時点でまず目標として申し上げられるのは、繁殖牛についてはぜひとも1万頭に戻していくと、これはもう絶対やっていかなきゃいけないということで、まずここへは増頭、いわゆる量の対策としてやっていきます。  金額面は、市場相場等に影響されるため目標としにくいことから、これに代わる全国平均と比較した相対的な価格等を掲げていきたいと思います。 152: ◯生越副委員長  A4がA5になるようにひとつ頑張ってください。 153: ◯池田委員長  ほかにございますでしょうか。  浅野委員。 154: ◯浅野委員  21ページの下の竹島の、これはこの間あそこの竹島の資料室に頼んどいたが、昭和27年に日本が敗戦して、独立国になるサンフランシスコ条約あったな、あの何月に、交渉になって承認を得た、日本が独立国になあかならんかって、あのどさくさのときに李承晩ラインをやったわな。ああいう1900何ぼだって書いたって何のことだわかあへんだ。昭和27年何月に日本のだれがだあとだあとでアメリカ、フランスとだあとの交渉をどこでやっとって、まだ妥結せんわけだから国会でも承認せないけんけん、その間のどさくさのときに李承晩が韓国の事情で、どぎゃん事情であそこへ李承晩ラインをだれがさせてやったかと、しゃんこと学者だれんだい韓国の中のこと……、それ書けということ。それからもう一つ、わし頼んどうのは、それからそれができて、あそこへ一個小隊上げたわな、1日や2日で一個小隊上げてないに、いつから建物建てられて、それからいつからあそこへ上げて、水もなけにゃ食われへんわけだが、そういうことをやったのか、そのときに日本は何だい言われだったのか、どういう状況だったからもう独立することがやっとでそぎゃんことは何だいならんような弱腰であったのかどうなのか、それで勝手にとられてしまったと。そのときの内閣はどなたさんでだれが外務大臣、どげだったかぐらいなこと一覧表あそこへ行くとすぐわかあやにせと。やれ、どの学者がこう言った、このおっつあんが上がっちょったとかしゃんことどげでも、それはそれでええが、そういうことを出せっていって言ったことが一つと。それからもう一つ、ここで水産のほうだわな、だれが世話しただか知らんが、日韓で竹島周辺を何だか水域、あれ何水域かいな、てしたってことを、わしは前、農林課で聞いたことがある。それはどういう、どれどれの日本と韓国の連中が協議してしゃんこしらえたか。その後、韓国の軍隊がどげなやに出てきて、何月何日に外国行くとみんなあげなことをこのぐらいな図面に出とうわ。何月何日に韓国の軍隊が入った、逃げさせたか、そこに入っていかれるはずだが、逃げさせたか、何月何日、どぎゃんものがどげして拿捕させたのか、そらどこの船だったのか、日本の、新潟県だったのか、あるいは隠岐島の何のたれべいだ、ああいう図面をあそこへこしらえれてって、それせんとね、いや、事故があったわ何だわ、それで今、どぎゃん状況だということを書いて、たしか石川県から長崎までのベニズワイとる者が来うだってことは、あの辺はけ何だい竹島のこと何だい言わへんがな、現実。やられたよってやなことを図面がわかるように、こげなやなフリップやなんかきしゃっさい、何月何月に日本の兵隊が何ぼ来て、ここで何人死んだ、今度こげして今度は何日にはここで死んだって大きい大きいパノラマ、わしゃ、あれ見て、東京や大阪でB29が何してこげして焼けた、あのころは隠いちょったもんだ、戦争中は。もうわかっとうだけん、しゃん大きい大きい図面かいてみいと、あら、戦争ってもんはおぜもんだなってことがわかると、そげなことを日本はせんだいな、外国みんなやっとるわ、というようなことを竹島のあそこへつくらせえってことを、前から思っちょう。  だけん、しゃんことは農林水産部の水産の資源がもうやれんやんなったっちゅうんだけん、それを具体的にどうなのかっていうことを地図でわかるように、地図っていうかこげなやなパノラマで。やってもらうとありがたいと思うので、そういうことが、これは文章はいいですよ、文章は。農林水産省へ行きたら、水産庁にそげなお伝えして県の力ではなかなかならんってこと。それからどこだい管理する防衛庁の何かな、そういうことはどげんなっとるかっということも含めて、そういうものをつくって、国の予算でやらんだったらここでもええわや、大きい大きいやつでやらいい、県費でやりゃ、そげするとここへ見に来るわ、あげな行きてみて何だい資料見てこぎゃんこと、多少写真が展示してあるが、あのぐらいな竹島の資料室では、そら専門家が来てそぎゃんことして見りゃわかあかもせんが、という気がしてならんが、その点、部長さん、何か農林部長じゃわからな、水産のほうでは、次長でもええわ。 155: ◯池田委員長  原部長。 156: ◯原農林水産部長  農林水産部としては水産関係の要望にしてますけども、県全体としては重点要望の中で特記項目として竹島に関する国の所管組織の設置等を要望してまして、まず国のほうでしっかり竹島問題についての啓発も含めた検討する組織を早急につくっていただくことが大事だろうと思っておりまして、その中で先ほど言われたような非常にわかりやすい、国民がだれでも理解できるような、過去の経過も含めてその辺のところの出し方というようなことも今後具体的な話をしていかないといけないな。恐らく、事実確認としては何年の何月に何があったかということは、すべて押さえられてると思いますので、あとはそれをどういう形でビジュアル的にあらわすのか、それから、そのときに日本は何をしてたのかということ、この辺、私も十分承知してませんけども、どこまで出せるものなのかわかりませんけども、国政の場でその辺をしっかり考えていただきたいと思います。 157: ◯池田委員長  浅野委員。 158: ◯浅野委員  台湾行くと尖閣諸島やなんかはもう前から行っとったと、うちのもんだと。そうだども、日本は所有者権もないし、それからおらんけん、あそこへ上げて、これは日本の領土だっていって言った。台湾や中国何だい言わだった。あのときは日本が台湾占領するときだから、何が言われますかねってやなこと、日本もちゃんと出いたら。だけん外国は常にあのときはこげだったいって、いや、だれが先上がった、いやこれがって、領土の問題は大変大事なことだよ、特に無人島の国境なんていうのは。竹島も一緒なことだ。だけども、そのとき日本がそげん島ばだない、とられーばだない、日本がどげすうかなんてってもう瀕死の段階だからってやなことがあったんで、日本はだめだった。韓国行くと、とったこと何だらと。朝鮮半島みんなとっただねーか、日本は。たかが竹島っていってわしゃ聞いただ向こうの課長から、何とだい思っちょらへんがな。それからせっかく決めたに、両国で決めたはずだ、生産、漁業の場をって、何だい守っとらへん。てっていったって、それでどこで守られて、どいつがそぎゃんことしてこっちが入られんやにしたのか、これはパネルでね。どこだいフィリピン行くとね、まあ、大きな大きなやつで、何月何日にここへ兵隊が来て何人ここで死んだ、今度は何日にここでやられた、ほんでここに……、全部書いてある。あれ見ると、いやあ、御苦労かけたなと思いながら、日本人が死んだってことは書いてない、フィリピン人が死んだ、何だいあれ見てみて、わしゃ、大阪や東京へ大パネルをつくって、B29が何日に来て、何機来て、あのときはB29来襲、軽微だったなんてやな放送ばっかわしゃ子どもんとき聞いとった、あのときこげだったってことを今つくると、もっと日本人もぴりっとするわいな、戦争っていうものにね。そういったことはまあいいよ、そら今はここは竹島の問題だけん。島根県が具体的に言わんと、よその県は言わあせん。日本は安楽だけん、よろしく頼みます。 159: ◯池田委員長  そのほか何かございますでしょうか。  中東課長。 160: ◯中東漁港漁場整備課長  それでは、資料は特に用意していませんけれど、1件報告させていただきます。  このたびの中央高速道路笹子トンネル天井崩落事故の死亡事故を受けまして、島根県の管理するトンネルの状況を確認したところでございますけれど、その結果、県管理のトンネルには今回の笹子トンネルと同じ構造のものは土木部、農林水産部ともないと確認されております。  なお、農林水産部所管の県管理のトンネルは一つだけでございまして、西ノ島町の浦郷漁港の臨港道路の日の出トンネル1カ所のみということになっておりますけど、これについても安全上の問題がないことが確認されておりますので、御報告申し上げます。以上でございます。 161: ◯池田委員長  わかりました。  そのほかございませんでしょうか。  ありがとうございました。  それでは以上で、農林水産部所管事項の審査及び調査を終了します。執行部の皆さん、ありがとうございました。                 〔執行部退席〕 162: ◯池田委員長  それでは次に、労働委員会所管事項の審査を行いたいと思います。  これは定例的な案件のみですので、執行部の出席は求めておりません。あらかじめ御了承願いたいと思います。  それでは、付託議案の審査を行いたいと思います。  第176号議案、平成24年度島根県一般会計補正予算(第6号)のうち労働委員会所管分ですが、お手元に資料がございます、資料のとおり給与改定に伴う人件費の補正であります。  その件に関しまして1ページでございますが、これについて何かございますでしょうか。               〔「なし」と言う者あり〕 163: ◯池田委員長  よろしいですか。それでは、採決を行いたいと思います。第176号議案、平成24年度島根県一般会計補正予算(第6号)のうち労働委員会所管分について、原案どおり可決すべきものとしてよろしいでしょうか。              〔「異議なし」と言う者あり〕 164: ◯池田委員長  異議なしと認めます。よって、第176号議案のうち労働委員会所管分は、原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。  以上で所管事項の審査及び調査はすべて終了いたしました。  ということで、ただいまより委員間の協議を行いたいと思います。  初めに、委員長報告について、お諮りいたします。本委員会の委員長報告の内容について、特に盛り込むべき事項があれば御意見いただきたいと思います。るるといろいろ意見ございましたが、それをまとめたような形でよろしいでしょうか。              〔「異議なし」と言う者あり〕 165: ◯池田委員長  よろしいですか。それでは、委員長報告につきましては、各委員の発言等を踏まえて正副委員長にお任せいただきたいと思います。よろしいでしょうか。              〔「異議なし」と言う者あり〕 166: ◯池田委員長  それでは、そのようにさせていただきます。  次に、テーマ調査のまとめについて、お諮りしたいと思います。  前回の委員会でお話ししておりますが、この2年間に行ってきましたテーマ調査の論点を整理した論点整理メモを作成し、お手元に配付しております。このメモをもとに委員の皆様と意見交換をさせていただきながら内容を詰めていって委員長報告を作成したいと考えております。  では、ちょっと済みません、委員長、論点メモを事務局のほうに読み上げさせますので、済みませんが、しばらくお時間いただきたいと思います。 167: ◯事務局(松島書記)  それでは、お手元に配付しております農業・農村の持続的な担い手育成の方向性について、委員長報告、論点整理素案を読み上げさせていただきます。  1、島根の農業、農村を取り巻く状況。本県の農林水産業は安全・安心な食料の安定供給を始め、国土保全や美しい景観形成など県民の豊かな暮らしを支えている。経済のグローバル化等に伴う農林水産物の価格低迷、産地間競争の激化など、農業を取り巻く環境は厳しい状況にある。国民の安全・安心志向、健康・本物志向など農産物に対する消費者ニーズは多様化している。県内ほとんどの地域が中山間地域であり、農業が基幹産業となって農村を形成し、地域のコミュニティーを維持している。しかし、人口減少や高齢化の進行による担い手不足が深刻化し、農地の維持管理等の共同活動を個々の集落で維持することが困難となっている。一方、近年、都市住民の中で団塊の世代はもとより若者においても農業に関心を持つ人がふえるなど、田舎暮らしやふるさと回帰志向が高まっている。  2、農業、農村の担い手確保の現状と課題。県内約4,000の農業集落のうち集落営農組織や認定農業者等の担い手が存在しない集落は約1,000集落。担い手不在集落の解消を図ることは本県の農業、農村を維持する上で重要な課題である。県の高齢化率は年々増加し、特に農業就業者の平均年齢は平成22年度に70歳を超えるなど、農林水産物の担い手対策が急務となっている。一方、県内への新規就農者の数は減少に転じている。県土の8割を占める中山間地域など条件不利地域においては近年、農業の維持はもとより農村集落の生活を支える地域コミュニティーの維持さえも困難な状況にある。これらの地域では農業生産の担い手が地域活動の担い手として幅広い機能を発揮することが求められている。担い手が不足する集落が多く存在する一方で、集落営農組織の新規設立数は減少傾向にあり、米価低迷と資材価格の上昇等による収益低下、高齢化による人材不足など既存組織も今後の経営に不安を抱えている。昨今の若者はリスクを抱えながら就農することを避ける傾向にあるが、雇用就農先の農業経営体は県内では数が限られ、新規雇用が難しい。特に集落営農においては周年雇用が困難であったり、雇用のノウハウがなかったりする。新規の自営就農に関してはその後のフォロー体制が弱いという課題がある。県として目指す担い手像の方向性や、求める人材に対する具体的な提案が必要である。担い手育成のための予算の体系立った整理がなされていない。  2ページ目でございます。昨今の若者の農業に対する認識。雇用不安を背景に農業に関心を持つ若者がふえつつある。また、自然に恵まれ子育て環境にもよい田舎暮らしに魅力を感じたり、自分で安全でおいしい食べ物をつくりたいという若者もふえている。特に20代から30代の比較的若い方で島根や島根の農業に関心を寄せ、機会があれば移住したい、帰ってもよいと考えてる方の相談がふえている。一方で、どのようにしたら農業や地域に携われるのかがわからず、生活の拠点を含め農業生産のための技術習得、経営開始の資金に悩む方も多い。農業は自然条件に左右されリスクが大きい。リスクを抱えながらの就農は望まない。平均以上の生活を送るだけの所得を得つつ、地域社会の発展を担う理想的な農業者像がイメージできない。たとえ就農したとしても農地の確保や技術の向上、雇用の確保など就農後の不安が大きい。
     こちらこういったことを受けまして、今後の担い手育成の方向性でございます。  1、担い手育成の方向性。農業の担い手は大まかに2つに大別される。一方は先進的な農業者として地域のリーダーとなる担い手であり、もう一方は作業人員としての担い手である。いずれも必要な人材である。農業に携わろうとする人々の意思や技術レベルに合わせた担い手の育成が必要である。農業に携わる入り口は同じであっても各段階でステップアップできる仕組みをつくり、必要な人材を育てる環境をつくり上げていかなければならない。そのために重要となるポイントは以下の4点である。  ア、若者の農業に対する認識を踏まえた担い手人材育成の仕組みづくり。イ、県、市町村、農業団体であるJAと連携した施策の構築。ウ、県の各部局が推進する施策に合致した施策の構築。エ、産官学の連携、特に教育機関が現在進めている人材育成教育の活用など、今あるものを生かした取り組み。  続いて、具体的施策の方向性でございます。  1、県内の教育機関と連携し、若いうちから農業の担い手となる意識づけを実施。将来自分の職業として農業を選択してもらえるよう、県立農林大学校や農業系の専門高校のみならず近隣の普通高校等と連携し、生徒が認定農業者など大規模経営を実践し、収益を上げている若手農業者から話を聞き、その農家へ短期のインターンシップ等を行う仕組みを、農林水産部と教育委員会が連携して構築し、県が学校と農業者をつなぐ連携役を果たしていくことが必要である。  2、ステップアップできる教育体制の確立。先進的な農業者として地域のリーダーとなる担い手になるためには、そのための教育をしっかり受けることが必要である。現在ある島根大学、県立農林大学校における教育制度を活用し、意欲の高い人材を送り込んで地域リーダーの育成を図ることが必要である。  3、人材育成塾(仮称)及び特定担い手育成組織(仮称)のもとで農業、農村の次世代リーダーを育成。県が地元自治体、JA等と協力して人材育成塾(仮称)を設置する。この塾では研修中の基本給を一定期間保証する条件で就農希望者を採用し、県内の集落営農組織や農業法人等へ派遣し、これら経営体での就農自立に向けた経営ノウハウや技術を指導する。塾は採用した者に経営感覚を学んでもらうことに特に留意し、単なる労働者ではなく次世代のリーダーを育てていく。それには県内において卓越した農業技術と経営ノウハウを有する農業者のもとで研修するようなカリキュラムの必要。こういった研修は最低でも2年間が必要である。さらに現在、県内各地にJA主導型の農業法人や会社経営を行いつつ積極的に担い手育成に取り組む法人組織がある。これは一定レベルの担い手育成に取り組む組織を特定担い手育成組織(仮称)として、人材育成塾のサテライト校と位置づけ、塾の指導のもと人材育成機能を維持・強化してもらう。自立就農した農業者のフォローアップとして塾は6次産業化などもうかる農業のための研修や、情報交流、技術交流をできる機会を積極的につくる。県は塾の運営に対して一定の補助を行うとともに、その経営に対して指導監督を行う。  4、中山間地域対策プロジェクトチーム郷づくりカルテと連携した人材育成。県の中山間地域対策プロジェクトチームでは県内中山間地域227地区を分類し、地区に合った支援対応を行うための郷づくりカルテを作成している。このカルテにはさまざまなデータが組み合わされており、客観的にそれぞれの地域の現在、そして将来の問題点を示すことができる工夫がなされている。各地区集落の維持に欠かせない若年層について、しっかりとした担い手となるよう確保、育成するかは大きな課題である。このカルテを活用し、農業、農村の担い手育成と中山間地域対策施策との整合をとった人材育成の方向性を探り、示していくことが必要である。  5、障害者の工賃向上計画に呼応した農福連携。障害者の工賃向上計画に呼応した農福連携は農業経営体と就労支援施設が作業委託契約を結び、障害者が農作業を請け負うというもので、農業経営体にとっては担い手の確保、障害者にとっては就労の場の確保と工賃の向上と双方にメリットのある事業となっている。これを積極的に推進し、農作業人員の継続的な確保を図ることが必要である。  6、県内の会社退職者をメーンターゲットとした農業参入しやすい仕組みづくり。会社退職者が第2の職業選択を行う際、農業を積極的にその対象としてもらうための情報提供の強化など、農業参入しやすい仕組みづくりを民間企業と連携して構築することが必要である。  以下は参考資料でございます。以上でございます。 168: ◯池田委員長  済みません、長々とありがとうございました。  この論点メモ、今いろいろお話ししましたが、すぐにきょうお示しした中ですぐに御意見等というとなかなか出ないと思いますが、もし何かありましたら承りたいと思います。  絲原委員。 169: ◯絲原委員  1ページの一番下に書いとる担い手育成のための予算の体系立った整理がなされてないというふうなことからいろいろな具体的な方向性が出てると思います。 170: ◯池田委員長  そうですね、そうです、おっしゃるとおりです。 171: ◯絲原委員  そういうふうな、いろいろなごちゃごちゃしてるからこういうふうにまとめられたということですね。 172: ◯池田委員長  結局、そうですね、いろんな形で国からの制度、県の制度ありますけど、やりっ放しでそのままじゃあ終了できるかってそういうことできない。例えばさっきも浅野先生おっしゃいましたけど、なかなか結局、リタイアして農業やるなんてそんな簡単なことにはいきませんから、もうその辺のことなんかもしっかり、本当にやる気が、意欲ある人しかできないような体制をやっぱり、そういう人が必要ですし、それからやはり本当の、作業人員としての担い手っていうのがやっぱり足りないわけでございまして……。  はい。 173: ◯絲原委員  今、作業人員が出たが、これもうちょっといい言葉はない、作業人員とかさ、労働者とか、単なる労働者、ちょっとそこの辺が気になりますね。 174: ◯池田委員長  これは、そうですね、文言の整理はもうちょっとさせていただきます。ちょっとぱっと私のほうでいろいろ……。 175: ◯絲原委員  もうちょっといい言葉にかえて。 176: ◯池田委員長  事務局と一緒につくったものですから、その辺のところはあるかと思います。  浅野委員。 177: ◯浅野委員  わしゃ、抽象的な役人掲げたこと大体こぎゃんもんだわ。だけど今の選挙の広報があった、だれんだい読まへんが、いっぱい字が書いてあって何だいわかったやなわからんこと、原発、ことしからすぐやめます、あのけ社民党の女が言っとうが、原発はもう絶対、動かさせません、なるならんは別としてやるかぎりきちっとする、あげなやなぐあいに言わあ、自民党も民主党もこの辺ぐだぐだぐだぐだ書いてこれ何のことだいわからへん、だけん間にあわへんわい、大体あげなやな感覚だなというぐらいのもんだか、とかくそげな文書になりがちだ。  そこでわしゃ、それはもう具体論やれと、具体論やってその上にちょっと上品な文句をつけえぐらいで、具体論だが、農林学校ではもう子どもに創意工夫、研究努力する実学をやれと。農場がああわね、何だいしゃんことしちょうへんけん、つくらせて生産費上げて学校へ納めるぐらいのもんだが。そげだなてあの稲でもハウスもああが、それ創意工夫して、子どもは教えとるのに創意工夫なんともあらへんが、今んごろの子ども。それから研究して、ちょっとオーバーに大学の教授がデータ出すが、ああでちょっと想像してこれとこれでこげんになあかもしれん、じっくりやってみなってって研究させる実学をやっとらんだな、農林学校、松江農林見とうが。だけん、あの学校の先生やつのね、教員っていうのはそぎゃんことあんまやらんだ。わし、ずうっと見ちょって、安来の、前にあの安来農林の何だかってって直まき栽培の先生、何だかだったがな、あれが農林学校の先生で農家があのころは、あのさんを呼んで勉強したもんだが、百姓さん。ああいう実学をやるような先生が……。教員には無理だ、まあまあ無理だわ。あぎゃんことばっかあしちょうから。だから、そういうものが農業改良普及員はどの程度までが……。そういうことを子どものときからやらせにゃ、そういうことをやる、そのために農場やハウスつくっちょうだと思っちょうが、何日に種まか生ええぐらいのことはだれんでもなあわ、そういうことが一つと、それからバイオの研究室がああが。 178: ◯池田委員長  ありますね。 179: ◯浅野委員  何だい使えん。それで中学校の子どもを、これは松江に農林学校にあるけんね、中学校の子どもを1年生から3年生だれんでもえと、バイオってってこういう技術的な実験だから、それが土曜日曜あいちょうがなと。集めてやれって、そのバイオの担任が2人おったけん呼んで言ったわな、やっちゃれと、土日。そげすうと、松江じゅうの中学校の子の好きな者がコンピューターよりバイオの時代ってやっとうがなと、農林学校やれと、すると、いい子どもが来るやんなあでよって言ったら、何でわしが休みの日にしゃんとこ出てやらないけまへんかって言って、信心が冷めるがな。だからしゃんことを予算つけて、学校の先生だなあてもええわね、土日は。それとバイオのほうが片づけなんかどげなかして、そういうことをやらせらいいと思うが、そげすうと、また創意工夫の中学校の子どもやちが育ってくると。それから農林大学校、これは前から議論だどももう言うことやめようと思ったら、あそこへ出いて全部百姓やあかてやあへんが、農協行くとか何かだ。あぎゃんとこ行くと余計そげんなあが。現に、東出雲町おらんか。あっ、おまえはんだ。あのだあだいが、上意東の……。 180: ◯石原委員  上山根でしょう。 181: ◯浅野委員  上山根の子どもがどうもPTA会長、農林学校でおって、それで本当は農林学校におったら仙台の何だかっていって、日本一の米キロ1,500円を、どんどんと、あそこへ見に行かせたって、あそこへ行かせよかと思って上山根が。そげして、やったら卒業したらあそこへ行くって言ったわけだ。ところが、やっぱり農林学校ばっかりではいけんけん、農林大学校に今度行ってきたらやめたが。農林大学校っていうのはその程度だ。だけん、もう卒業すうだかことしぐらいかな。農協行くだかどげかするわ。 182: ◯石原委員  もう行きちょうますけん。 183: ◯浅野委員  したら、大体、農林大学校はそぎゃん程度。だから、わしゃ、上山根がね、仮に、あの子どもが農林大学校へ2日ほど行きて、2日ほどは家におると。そうすると、手間になるわけだ。それがおらんとあそこやれんから。それで拡大はすうわね。それで2日ほど、それで研究したりこっちは高度の技術をつけるために上山根のおやじよりもそうがいいけんってそこへやってまた戻る、それやっちょったのは農林省のあげな、今、農林大学校っていうのは研修、農事試験場だったら何だいってもんがみんな大学校にかかって、ところが、農林省のやつはそれやっちょっただ。そいつ、さらに先進地へ行かせて、そこへは先生もついていく。農林大学校の仮に先生が優秀とすればよ、上山根のとこへ戻ってやっちょうだ、そこへこら、こげなやにって先生もそこへ行きて、やらせえと。上山根がとこの経営の手間になっちょうわな。それでやめて、農協やなんか行かせなんな。そういう農林大学校の運営にせえってだども、まあしゃあへんわな。だけん、農業、県庁の役人がずっとあそこにおって、気楽にやらあと思うと、今みたいになるだ。どっこも大体その程度だ。  だけん、本当はそのぐらいして本物育てらええが、言ったってせんけん、もう黙って、どげなとしたらええが。県庁の役人が仕事場がなけにゃいけんだけんと思っては見とるが、その程度なもんだわな。わしゃ、前からここにおるけん何遍も言ったもんだ、本会議で。しゃへだったが。それ、たまに細川も隠岐だけん細川の子どもも帰るわけだが、やー隠岐町についております、なんてやな、農協とかその程度、みんな出て、本当の就農しちょう者はおらんわの。そのかわり、今のさっき言ったが、1カ月、青年かな、45歳までかな、150万もらって5年間もらわ、あれらはせっかくやあなあに、あれ高度なことさせちゃらええが、知らん研修をさせたりして、あれだけ。 184: ◯池田委員長  だけん、それでもったいないですが、そういうの。 185: ◯浅野委員  だけん、そういう具体的なことが……。文章は、文章表現は非常にいい文章でございまして、どうぞあとは委員長にお任せしますけん。 186: ◯池田委員長  いや、これをもとに……。  いいです。 187: ◯石原委員  あのね、済みません、僕はこの1ページで、さっきの話との延長線上なんですけどもね、団塊の世代が農業に関心を持ち始めたっちゅうのは、少なくとも島根の農業を語る世界とはちょっと違うんじゃないかと思いますがね。私の周囲にもしゃん人たくさんおるよ。だけど、それはあくまでも家庭菜園の延長線上で話して、島根農業を語る話ではないじゃないかと思いますがね。 188: ◯浅野委員  そげでも言いんさるようにね、わしゃ、具体論だわ。いや、そげだわ。乳牛飼っちょう、あれ何だいってもんだが、乳牛飼っちょう、それが紹介で山佐ダムの下の、あら何だいってとこで、あそこで山陰家庭学院の寮がああけん、それであそこいくと、結局何が、山佐の水源の方だけん水がよう流れて、谷川ぐらいに、ここへ山陰家庭学院で子どもちょんぼし入れたことして指導員のつかしちゃろう思って行きただ。そうしたら、そこにまた廃屋みたいにいっぱい親方の家があっただけん、いや、そら、ちょうどええでやなんて思っとったら、そこへ乳牛飼っちょうもんがな……。 189: ◯池田委員長  遠藤さん。 190: ◯浅野委員  遠藤だ、いや遠藤だない、もう1人なんだかっていうのが、いや、議員だないだ、そぎゃんとこだ、それが紹介で入ったげなが。そげん何しちょうや知らんで。だけん、あぎゃん、たまにあぎゃんもんもおおわね、都会のほうに、その程度のもんだ、そうが集落支えたり、だれんだいせんと思うよ。たまにあぎゃん川も、川も言っちゃあいけんが。 191: ◯石原委員  私がいろんな多少かかわり持ってきたことからいうと、この若い人が大体5年でやめていくというパターンが大半ですよ。だから、関心があるっていうことと、島根農業をそこに活路を見出すっていうこととはちょっともう少し取り組み方は違うかなっていう気がしますがね。これはこれで傾向としてあるということだけども、これが島根農業の何か将来の柱の一つとしてこれをやっていきゃ島根農業が支えられるかっちゅう世界ではないと思います。 192: ◯池田委員長  もっと厳しく見てます、逆に。 193: ◯石原委員  というふうに思いますわね。 194: ◯池田委員長  これはだあっと書いてますが、いろんな、すべて網羅して出してます。それで、要は再来年度予算に向けて考えてもらうような形で、今年度の後半には財政のほうも視察とか一緒に来てもらったりとかしてやってもらってます。  要はちゃんと効果のあるものにしていきたいと、さっきも絲原先生、それを効果のあるものにしていきたいと。で、本当にやる気あるやつをやらせていきたいというのがねらいではありますけど、それをぱっとやって、そうがすぐどうこうなるとは思いません。それでまた試行錯誤しながらやらないけんと思いますけど、その入り口のほうまでちょっとやっとかないけんかなと、手こまねいてる。だけん、さっき中にありましたけど、生越さんも、そげいってちゃんとこうやっとられますよね、浅野先生もずっと経験者でおられます。いろんな意見を聞きながらまたそういう形でちゃんとしっかりしたものをつくっていかないけんかなと。そのたたき台のうちですので、これをまた皆さん、今度議会中、あるいはこの今度1月の全協のときに委員会を開かせていただいて、そのときにまた皆さんの意見もちょっと聞きたいと思いますけど、私のほうもそのときに修正案、皆さんの意見を聞いた中で修正案、またそれをもとにいろんな話を聞いて、また修正修正しながら、再来年度の予算に向かってのことでというか、委員長報告みたいな形で農林水産部もやる気でおりますので、また皆さんの意見をしっかり聞いてまとめていきたいいうふうに思います。先生、よろしくお願いします。 195: ◯浅野委員  いや、悪いって言っちょうへん、いい作文だっていって褒めた。 196: ◯絲原委員  作文っていっちょられーけんな。 197: ◯池田委員長  そういうことで、1月10日、全協ありますが、そのときにちょっと皆さんに集まっていただいて修正案をまた皆さんに見ていただくというような形になります。今議会中にまた今、そのほかいろんな意見ありましたら、私もしくは松島さんのほうまで御意見等言っていただければ構いませんので、よろしくお願いいたします。  それでは、もう終わりますけど、委員会派遣についてですが、調査として1月19、20と広島市で開催されますふるさとフェア、これが農水商工関係でございますので、私と副委員長のほうで行かさせていただきますので、よろしくお願いいたします。  それでは、このことについて議長に承認要求を行うことといたします。 198: ◯生越副委員長  前日に県人会の予定があります。 199: ◯池田委員長  ああ、行きます、行きます。 200: ◯生越副委員長  それはまた別。 201: ◯池田委員長  別で。  次に、本委員会閉会中の継続調査事件でございますが、お手元に配付の資料のとおりやらせていただきますので、よろしいでしょうか。              〔「異議なし」と言う者あり〕 202: ◯池田委員長  大変長々とありがとうございました。これで農水商工委員会を終わらせていただきます。本当にありがとうございました。 発言が指定されていません。 島根県議会 ↑ 本文の先頭へ...