鳥取県議会 2020-09-01
令和2年9月定例会(第4号) 本文
▼最初
の箇所へ 午前10時00分開議
◯議長(藤縄喜和君)ただいまから本日
の会議
を開きます。
この際、御報告
を申し上げます。
本議会に提案
されております議案第6号「職員
等の損害賠償責任の一部免責に関する
条例の一部を改正
する条例」に対し、
地方自治法第243条
の2第2項
の規定により、監査委員
の意見
を求めておきましたところ、同委員から、お手元に配付
している写し
のとおり回答がありました。
本日
の議事日程は、県政に対する一般質問並びに議案に対する質疑であります。
それでは、議案第1号「令和2年度鳥取県
一般会計補正予算(第5号)」から第17号「令和元
年度鳥取県営病院事業決算の認定について」まで
を一括
して議題といたします。
これより、一般質問並びに議案に対する質疑
を行っていただきます。
33番
銀杏泰利議員
◯33番(銀杏泰利君)(登壇、拍手)皆さん、おはようございます。公明党
の銀杏です。
初めに、9月は大きな出来事がありました。
安倍総理退陣と菅内閣
の誕生です。ただ、私は、そこに至る
自民党総裁選で残念な結果になった
石破代議士にエール
を送りたいと思っています。代議士は、鳥取県民らしい誠実で正直なお人柄、そして、政界きって
の政策通で、地方重視、
分散型社会を主張
され、大いに期待
しておりました。あれだけ
の逆境
の中、皆と一致団結
して本当によく戦われたと思います。どうか地に足
をつけて精力的に活動
をし、次
のときに向かっていただきたいと、陰ながら応援
させていただきたいと思います。
それでは、代表質問と重なる部分もありますが、通告に従い順次質問
しますので、よろしくお願い
をいたします。
初めに、
感染症対策について、そのうち
新型コロナウイルスについて、知事に質問
します。
新型コロナ対策について、
地方創生臨時交付金3兆円が地方に交付
されましたが、それでも約5,000億円不足
しているとして、
全国知事会は国に対して増額
を要望
しております。鳥取県では、
臨時交付金残額は63億円ありますが、制度融資
の利子補助、
信用保証料補助の後
年度負担分が約150億円見込まれており、年度途中で既に90億円近く
の赤字になっています。
地方創生臨時交付金の増額が必要です。
また、先月、鳥取県病院協会が経営悪化
を理由に財政支援
を要望
されました。それ以外
の医院、診療所でも受診控えなどが出ていて、特に小児科、耳鼻咽喉科、歯科などへ
の影響が大きいようです。政府は、これら病医院、歯科
の経営悪化に対する支援も含め、新たに約1兆6,400億円
を予備費から支出
するということです。医療機関
の経営支援、病床や
療養施設確保費用補助、
検査体制拡充費用補助、
生活支援拡充などが含まれているということであります。ただ、これで足りるわけではないと思います。知事
の所見
を伺います。
鳥取県では、県民
の協力と対策
の充実で、全国
の中でも感染者が少なく、また、国
の基準以上に
安全サイドに立って充実
した検査や
医療体制整備を行ってきました。言わば模範
の県であります。ただ、国は、これから
のインフルエンザなど
の流行に備え、
医療提供体制の行き詰まりを防ぐために、軽症者や
新型コロナの無症状者は、入院は必要ない、ホテルや自宅で
の療養と
する方針
を示されました。そうなると、本県で確保
してきた空き病床と関係
する医療従事者を他
の病気
の患者へ回す必要が出てくる
のではないかと思います。
コロナ向け空き病床と
医療従事者を一部他
の病気
の患者へ開放
することについて、知事
の所見
を求めます。
次に、
インフルエンザの流行と重なった場合、
コロナ感染と
の判別がつきにくいと言われています。まずは圧倒的に患者
の多い
インフルエンザ検査を行うことになりますが、その過程で
コロナ感染の危険性もあるので、やはり最初は
コロナ感染に対応できる病医院
を受診
する必要があると思います。ということで、1、
コロナ対応ができる病医院
を増やすこと、2、発熱時にはその病医院
をまず受診
すること
をよく周知
しなければいけません。これらについて、知事
の所見
を求めます。
今後、
コロナ感染はまだまだ続くとして、コロナとともに生活
し、経済活動も進める
ウィズコロナ対策が必要になります。政府では、今月中に
GoToイートを実施予定、さらに東京都も対象に入れ、
地域共通クーポンの利用もできるフルサイズ
のGoToトラベルも予定
され、感染防止
をしっかり
しながら、注意深く人
の往来が進んでいきます。その中で、鳥取県では、感染に警戒
する地域、中でも
特別感染警戒地域に出かける場合は、特に注意
を呼びかけています。そこで、人と
の接触がある職場として介護
の現場がありますが、利用者
の同居家族が仕事
等で東京や大阪などに出かけた場合、1週間は利用
させてもらえないところもあるようです。これから経済活動が戻ってきて、人
の往来も増えるようになれば、このような事例も増えてくると思います。
ウィズコロナのとき
を迎えるに当たって、こうしたことでよい
のか、そういう方が利用できる施設
を増やす必要はない
のか、知事に伺います。
今月11日、県内初
のクラスターが発生、今回も県外から
の来訪者で、県外と
の往来、特に
特別感染警戒地域と
の往来は気
をつけなくてはいけません。知事も仕事柄、東京と
の往来が多く、感染予防
を徹底
されていると思いますが、定期的な
ウイルス検査も行われている
のではないかと思います。仕事や冠婚葬祭などで
特別感染警戒地域と
の往来
をする方、また、それら
の方と接触
する方、さらに、旅行者と
の接触
の多い観光や飲食
の従業員など、心配な場合は検査
を受けてもらいやすく
すべきだと思いますが、知事
の所見
を伺います。
旅行者
を受け入れる本県
の対策として、国が開発
した発症者と
の接触
を知らせるCOCOA
の普及が有効ですが、全国では9月11日時点で13%程度
の普及率しかありません。また、鳥取県が独自に進めているとっとり
新型コロナ対策安心登録システムの設置と利用
を広げていくことは、
感染拡大防止に有効です。そこで、
COCOA並びにとっとり
新型コロナ対策安心登録システムの有用性と、本県で
の導入状況、そして、導入
を進める方策について伺います。
次に、豚熱について知事に質問
します。
今月、日本は豚熱
の非清浄国になってしまいました。理由は、豚熱
を封じ込められず、ワクチン
を使用
したためということです。非清浄国となれば、貿易上
の障壁となります。豚熱、またはCSFは、豚、
イノシシ特有のウイルスで、人へは感染
しません。食べても問題はありません。ただ、豚やイノシシでは治療法はなく、死に至る病気ですが、ワクチンは開発
をされています。
岐阜県で感染が確認
されて2年がたち、飼育豚へ
の感染は8件まで広がりました。豚熱は、
野生イノシシを経由
して感染が広がることから、野山にワクチン
を散布
し、イノシシに食べさせ、抗体
をつくらせます。しかし、
野生イノシシへ
の感染は、18都府県まで広がり、その影響で飼育豚へ
の予防的ワクチン接種を推奨
する地域が27都府県にまで広がっています。なお、鳥取県では、
予防的ワクチン接種は行われていません。
野生イノシシの感染は、西は京都府まで広がり、今年、兵庫県内
の京都府と
の県境にワクチンが散布
される予定です。これ
をワクチンベルトといいますが、これが突破
されると鳥取県でも扇ノ山など
の氷ノ山山系に
ワクチンベルトを設置
する必要が出てくると思われます。今後
の進展に伴い、県としてどう対応
するのか、準備
をしていく必要がある
のではないかと思います。中でも、
ワクチン散布作業は外部委託
することになるかと思いますが、現場に入る作業員
の確保が心配
されます。兵庫県では、猟友会及び関係機関が散布
すると
のことです。感染状況
の進展
を見極めながら、
作業員確保の検討
をする必要がありますが、知事
の所見
を伺います。
最後に、観光振興について、知事に質問
します。
県は、これまで
コロナ対策として積極的に数々
の独自支援策を実施
し、経済
を下支え
されました。大いに評価
するものであります。ただ、
コロナ感染は、いまだ終息
しておらず、先が見えない状況になっています。
ウィズコロナの中で、経済と両立
させる落ち込んだ観光に対して、継続
して対策
を実施
する必要があります。
GoToトラベルが始まり2か月になります。東京都が除かれたこともあり、評価はまちまちですが、本県で
の効果はどうだった
のか、代表質問へ
の答弁もありましたが、知事に伺います。
また、先ほど述べましたように、
GoToキャンペーンも
本格実施予定で、催物
の人数制限も大幅に緩和になりました。大きく観光と消費が動くだろうと期待
をしています。ただ、
GoToイートの実施事業者が県内にいないこと、東京都と
の往来では航空便や直通バス
の役割が大きい
のですが、航空便は10月中は減便
を続ける予定だということ、
特別感染警戒地域と
の往来に警戒感が強いことなどが
マイナス要素となっています。第二波が収束
しつつあると
の見方
の中、コロナと共存
して経済活動
を本格的に再開
しようという転換点
を迎えようと
していますが、これら
の動きに対して知事
の所見と、これら
の施策が鳥取県で効果
を上げるためにどう対策
される
のか、知事に伺います。
次に、
鳥取砂丘観光として、
砂丘西側整備について質問
します。
新型コロナウイルス感染、東京一辺倒
の報道
の中で、地方
の観光地
のコロナ対策現場や酷暑
の模様など
の報道で出てくる
のは、やはり鳥取砂丘でした。何があっても注目
を集める鳥取県
の財産であります。この鳥取砂丘
の魅力
をさらに増そうと、4月に
鳥取砂丘未来会議から深澤鳥取
市長に対し、鳥取砂丘
の滞在環境
等の上質化に関する提言がなれました。また、7月には、深澤鳥取
市長から平井知事に対し、
鳥取砂丘西側エリアの活性化などへ
の支援
の要望がありました。
鳥取砂丘未来会議が発足
して1年半がたち、いよいよ本格的に砂丘
の新たな利活用、上質化
のため
の整備が
スタート地点に立った
のかなと感慨深く思いました。そこで、それぞれ鳥取砂丘に関する提言、要望で、鳥取県が関わるものはどういう内容だった
のか、また、県としてどう対応
するのか、知事に伺って、壇上で
の質問
を終わります。
◯議長(藤縄喜和君)答弁
を求めます。
平井知事
◯知事(平井伸治君)(登壇)銀杏議員
の一般質問にお答え
を申し上げます。
まず、
感染症対策につきまして、何点かお尋ねがございました。財源として、このたび予備費
の適用がございましたけれども、これで足りるわけではないと思うがいかがかと、こういうことであります。
この予備費につきましては、1兆6,300億円余り、この9月15日に執行
をされたところであります。そのうち1兆2,000億円程度、医療体制
等に使われるということになりました。私ども、実は、地方側は、今も議員
のお話がございましたように、様々な事業があること
を訴えかけております。例えばこの
医療提供体制の整備につきまして、空床補償、環境整備などが必要でありますが、9月いっぱいまでしか予算がないという状況でございました。これにつきまして、10月以降も当然執行できるように
しなければ、第二波と呼ばれるものに対応できない
のではないかと、こういう出張
を夏頃
させていただいておりまして、こうしたこと
を受けて、今回、10月以降もそうした予算がなされることになりました。7,000億円余り、そうした関係でも予算がついたということだと思います。また、さらに、特定
のそうした病院、そういうところに対する支援
の強化、これも1,700億円程度盛り込まれたところであります。こうしたもの以外にも、例えば診療所で
インフルエンザと同時進行で来た場合
の体制整備であるとか、それから、診療報酬
のことであるとか、市町村や国が主として自分で執行
するものも入っておりまして、基本的には評価はできるところだと思います。
ただ、議員がおっしゃいましたように、まだこれで十分とは思えないところがあります。御指摘
のような、地方創生
の臨時
の交付金、これは、融資
を私ども
の県は多用
して、これで今雇用だとか、職場
を守っているわけでありますが、そういう観点でいきますと、約200億円
を超えるぐらい
のレベル
の後年度負担があると見込まれています。これは、今基金事業で今年度に積むことが可能だというふうに方針が転換
されたわけでありますが、ただ、残念ながら、それだけ
の残高が今この交付金について本県はあるわけではなくて、もう既に執行超過
の状態になっているということであります。こうしたことなど、全国的にも5,000億円程度予算が足りない
のではないか、こういう意見
をかねて出しているところでありますが、こちら
の臨時
の交付金
のほうにつきましては、今回大きな変化はないということでございます。今後も引き続いて体制整備
を求めてまいりたいと思います。
次に、医療体制につきましてお話がございました。
医療提供体制の行き詰まりを防ぐために、軽症者、
新型コロナ無症状者は入院が必要ないという方針が出された。
医療従事者を他
の患者に回す必要がある
のではないか。また、
コロナ対応ができる医療機関
を増やすということ、その周知も含めていかがかと、こういうお話でございます。
これにつきましては、本県、国
の求める水準以上に今
医療提供体制を準備
させていただいております。国
のほう
の試算では、入院
のベッド数は118、必要だという試算でありますが、私どもは、約280、276人
のベッドが必要だという強めといいますか、厳しめ
の試算
をしております。それに基づいて313床確保
させていただいたところであり、また、第1次的に、即応病床と言っていますが、今すぐに使える病床も現在ベースでは199確保
させていただきました。これは、実は
済生会病院がこのたび
クラスターが発生
した影響で、4人
の患者さん
を受け入れたと。まだ因果関係が完全に明らかになっていませんが、その後、
医療従事者の発病が確認
をされたということがありまして、今、9月30日までは済生会
のほうで
の外来診療
等を閉じようというふうに昨日決定
されたところであります。県としてもそれ
をフォローアップ
していくと。昨日、対策本部
を開きまして、申し合わせたところであります。こうしたことに関連
をしまして、38床、鳥取県西部で追加
の病床確保
を図っております。この関係から、199という今数字になったところでありますが、これで済生会が当面使えなくなる、その病床
を上回る病床が今一時的に臨時
の即応体制として確保
されております。
こんなようなことで、病床
のほう
の確保
を進めてきておりますし、それについては、病院
の御理解もいただいているところであります。本県
の場合、その辺はよく話し合いながらやっていますので、他
の診療に大きな影響、支障
を及ぼすという状況では現在ございません。他県
のように、たくさんこのコロナ
の患者さんが入ってきて、重症者が出てきますと、その辺
の負担感はさらに強まると思いますが、現状では
予定どおりの状況で進んでおりますので、特に他
の診療科目
のほうに回す必要があるわけではない
のではないかと見ています。ただ、病院によりましては、即応病床から通常
の診療
のほうに今
の段階では戻せないかという相談も来ているところもあります。ですから、そういうところは柔軟に対応
させていただきまして、感染症
の状況に応じた病院
の提供体制、これ
を随時確保
していければと思います。
なお、政府
のほうでは、
厚生労働省の審議会ベースでありますけれども、軽症者や無症状者
を病院
のほうに入院
させるということが全国で一律に行われている
のは問題ではないか。これについては、見直すべきであって、当面、そうした患者さんに対しては、ホテル
等の療養施設
等に行っていただくか、自宅で療養というように切り替えるべきという、そういう取りまとめ
を今
しようと
しているところであります。これには、
全国知事会、私もその代弁
をさせていただきまして、
厚生労働省や、あるいは分科会で一律な適用という
のはいかがかというふうに申し入れております。と申します
のも、例えば他県でそういう例がたくさん報告
されているという
のですが、無症状者で今病院に入っていただいていますけれども、その中から発症
して、さらに中等症、重症というふうに進んでくる患者
の例という
のは極めて多数報告
されています。最初に自宅にいてくださいというふうに
しますと、
CTスキャンなどで肺
の状態
を検査
をするということもなくなりますので、現実には症状は現れていないけれども、その後急激に変化
する可能性があること
を見逃す可能性もあります。また、療養
の仕方等々、やはり病院でまずは専門的に診てもらう
のがいい
のではないかと思います。
こういう意味で、今世上行われている議論は、正直申し上げて、首都圏などで医療体制が逼迫
しているところ
の背に腹が代えられない事情
のところ
の代弁
をしているとしか思えない
のです。これについては、我々としては、今批判
を強めていまして、やはり最初は病院でケア
することができる、それが今回
の新型コロナ対策では必要ではないかと考えております。もちろん川崎ですとか、あるいは東京23区であるとか、既にそういうことも言っていられない状況
のところは、その事情に応じてやってもらうということは可能かもしれません。ただ、そういうところに全国
を合わせるという
のは言語道断ではないかと思っております。
次に、医療機関
を増やす必要があるという
のは、同じような考え方
の中で、これから
インフルエンザがはやってまいります。そう
すると、見分けがつかないということになるわけでありまして、通常
の診療所
等でもやはりPCR検査、あるいは抗原検査
等でこうした対策が取れるように
して、むしろ保健所に電話
をかけるだけでなくて、かかりつけ医
のほうに電話
をしていただいて、それで自分
のところに来てください、あるいはほか
の病院
を紹介
しますよというような形に
したほうがいい
のではないかということであります。これは、リーズナブルなことであろうかと思います。
したがいまして、9月9日に県医師会と話
をさせていただき、その後、また、地区医師会長などと県
の事務ベースで相談も
させていただいております。10月いっぱいでそういう体制が整うようにやっていこうということで申合せ
をさせていただいております。そのためにクリア
しなければいけない課題もいろいろとございまして、政府側と調整
したり、それから、県内でも相談
をさせていただいたり
して、
インフルエンザの流行期
を目指して、11月中には何とか体制
を整えたいと思いますし、その折には、例えば県政だよりであるとか、ホームページであるとか、あるいは医師会
の協力も得て、各クリニック
等で
の表示も
させていただくなど、周知
を図らせていただきたいと思います。
次に、介護サービスにつきましてお尋ねがございました。同居
の御家族が仕事で流行地に行った場合に、1週間は利用できない介護事業所もある
のではないか、利用できる施設
を増やすべきではないかと、こういうことでございますけれども、実はこれは、そうした在宅介護
の法律によりまして、基本的には拒否できないことになっています。ですから、どういうケースな
のか、ちょっと具体にお伺い
をしなければいけませんけれども、サービス提供
を行うという
のが基本になっておりますし、今回
の一連
の新型コロナ対策でも、議会とも相談
した予算にも反映
させていただいていますが、そういうことにならないように代替
のサービス
を提供
するとかというようなことも事業化
をさせていただいております。基本的には、ケアマネジャーさんなど
のほうでその場合
の体制について調整
をしてもらうということでございまして、介護サービスが利用継続できるように
すべきだと思います。確かに4月頃ですかね、鳥取市内で結構厳格な運用がなされた時期がありましたけれども、そういうようなことも今解消
されてきていると伺っておりますが、ちょっと具体
の事情に即して指導なり、市町村とも相談
をさせていただきたいと思います。実情については、しっかりと我々もフォローアップ
をさせていただきたいと思います。
次に、感染
の危険性がある人、心配な人に対してPCR検査
等を受けてもらいやすい体制
をつくるべきではないかと、こういうことであります。
イメージとして、大都市
の状況が報道
されるので、見えている
のかもしれませんが、本県は実は全国
の主流とは違いまして、2月7日から疑わしい方はPCR検査
を受けてもらおうと、こういうようにいたしておりまして、お医者さんがこれは調べたほうがいいですよという方は全て対象と
させていただいております。こうした方針は全国では特異でありますが、その関係も徹底
をされてきているというふうに思いますので、基本的には今
の相談センター
等に御相談いただければと思います。ただ、全国的にもそうでありますけれども、単純に全く症状
等もない、心配もないけれども、調べてみたい、例えば仕事
の必要上等々については、自由診療で行うことになります。この受皿も今増えつつありまして、鳥取赤十字病院とか、それから鳥大附属病院でそのサービス提供が始まっておりますし、こうしたことも今後、抗原検査
等も含めて、広げていくことに
させていただいております。必要があればということで対応
させていただいております。
私どもでは、そんなわけでありますので、例えば介護施設
の方がちょっと調子が気になるとか、それから、病院にお勤めが決まった人でありますけれども、海外へちょっと旅行
していたという方、こういう方など、例えば3月
の時期とか、現在もこの連休中もやはりちょっと心配な方がいらっしゃいます。そういう方、例えば関東方面から来られて、知り合いにお会いになっていたけれども、調子
を崩したとか、それから、例えば運送業者でいろんなところに行っているとか、そういう方々が、いや、ちょっと心配があると相談がありまして、それはPCR検査、この連休中もやはりやっております。我々もそういう意味で、なるべく門戸
を開いて
させていただいているところでございます。
また、COCOA
等のシステムについて
の導入
の状況やその進める方策ということはいかがかと、こういうことであります。
このCOCOAについては、先行
して国が始めておられまして、今、1,700万件ぐらい加入
されているということであります。これは、研究によっては、例えば日本大学
の大前先生などは、2割程度、COCOAが普及
してきて、それで実際に通知があった人、接触
しましたよという知らせがあった人が8割対人接触
を減らしてもらうと、3分の1、感染
を減らす効果があると、こういう研究結果も出てきております。ですから、そろそろ効果が顕著に表れ始める頃ではないかなと思いますが、理想
を言えば、7割とか8割とか、そうした高いレベルで
の使用があったらなおよいわけでございます。そういう意味で、これは、政府
を挙げても呼びかけ
をすると思いますし、このたび
のGoToイート等が始まりますけれども、そうした様々な事業に絡めて、こうしたこと
を呼びかける政府も戦略
を持っています。
本県としては、鳥取県
のほう
の新型コロナ対策安心登録システムをスタート
させまして、現在LINEで
の加入ということも広げようと
しております。こうしたことも例えば補助
の際
の条件、イベント
をやるときとかに入れるとか、いろいろと工夫も
して、今後導入
を図っていければというふうに考えております。
次に、いわゆる豚熱、かつては豚コレラと呼んでいたものでありますが、その豚熱について、経口ワクチン散布
の準備
等を進めておく必要がある
のではないか、人員確保も検討
する必要がある
のではないかというお話がございました。
これにつきましては、平成30年9月に岐阜県
の岐阜市でこの豚熱が発見
をされまして、この患畜が最初だったと思いますが、その後、一気に岐阜県内に広がったり、愛知県に広がったり、さらに飛び火
していって、群馬県とか、各地に広がっています。最近、あまり報道はないところでありますが、沖縄でこの豚熱が起こったということが今年に入ってございました後は、新規
のそういう感染ということは実は報告
されていないところです。ただ、
野生イノシシのモニタリング調査
をしていまして、それによりますと、その
野生イノシシのレベルでは今広がりも出てきておりまして、今ずっと東
のほうから攻めてこられている
のですが、4月に入りまして、4月27日に京都府で
の感染が確認
をされているところでございます。
これ
を受けまして、実は隣接県ですと、そのワクチン接種
の手だてが始まります。兵庫県では飼養豚、飼っている豚につきまして
のワクチン接種
を行い、さらに今おっしゃる野生
のイノシシ
の経口ワクチン、これ
を今与えようと
し始めているところであります。ただ、若干問題がありまして、今このコロナ
の問題もあって、経口ワクチン
の輸入が難しくなっています。ですから、ちょっと必要量が入手
しにくいという
のが今、兵庫県
の実情
のようでございます。ただ、問題は、議員はイノシシ
の話
をおっしゃいますけれども、それ以上にやはり飼っている豚がワクチン
を接種
をしてかからない、これが実は、数も限られていますし、効果は100%でありますので、こちらが確実なので、こちら
を優先
させるべきだろうと思います。本県も、仮に兵庫県でそうしたことになってきますと隣接県になりますので、兵庫県で感染が確認
をされた段階では本県も、地域
をこれから決めていかなければいけませんけれども、対象となって、そういう経口ワクチン
を野生イノシシに、また、豚に対するワクチン接種、これが始まることになると思います。この辺は農林省
のほう
の考え方も今後出てくるかと思う
のですけれども、そういう意味で、次
の打席に入ったという形でございまして、私どももそうした手配
を進める準備
を始めているところでございます。
ただ、なかなか特に経口ワクチン
のほうは作業員
の確保が難しい。山
の中に入って特殊なこと
をしなければいけないところであります。これは、そういう意味で、他県、例えば京都府さんなどはもう既にやっていますが、そういう
のは環境系
のNPO法人にお願い
をしたり
していまして、そういう専門家
のほうにやってもらうという
のも一つ
の考え方な
のかなと思いますが、研究
をしてみたいと思います。
ちなみに、この
野生イノシシのほう
の経口ワクチンはなかなか難しくて、実はイノシシに食べてもらえるように、ある一定
の誘因
を混ぜるわけですね。そう
すると、熊も寄ってきまして、熊も食べてしまうと。だから、正直申し上げて、どこまで効果がある
のかなという
のが実務
の立場
のようでございます。ですから、イノシシ
の経口ワクチンも確かにやらなければいけない
のですが、恐らくいだてん
のように我々
のほうで進めるべきは、仮に兵庫県に入った場合には、イノシシでなく、豚
のほう
のワクチン接種、この体制
をぜひしっかりと整えてまいりたいと思います。
次に、
GoToトラベルにつきましてお話がございました。本県で
の効果はどうであったか、また、
GoToイート、あるいは東京
のGoToトラベル追加、こういうもので
の効果は期待
される
のではないか、どういうこと
をやっていく
のかと、こういうお話でございます。
この4連休、皆様も出かけられたかもしれませんが、非常に県外ナンバーも多く、それから、砂丘
をはじめと
した観光地はにぎわい
を見せました。報道によれば、昨日は9,000人
を超えるお客様が砂丘
のほうにやってきまして、おとといは去年
の3倍
のレベルだと。それから、20日
の日もやはり渋滞が発生
するぐらい。この2日
を中心に
して、非常に盛況
を呈しまして、土産物屋さんでも売るものが売り切れてしまうと、そういう状況にもなったと伺っております。また、西
のほうでは、花回廊が、これも昨年
の同時期比で4倍
の入り込みということになりました。やはり
GoToトラベルで安心できるところにちょっとコロナ疲れ
を癒や
しに行きたいと、こういうことがあった
のではないでしょうか。鳥取県は、議会
の御協力もいただきまして、結構感染
を抑制
したという評判が全国的にもついています。そういう意味で、関西方面、あるいは中国地方
等からやってこられるお客さん、安心感
を持って来られた
のかと思いますし、こういう砂丘とか花回廊、水木ロードもそうでありますが、屋外系
のところがやはり入り込みが伸びていると思います。ですから、そうした意味で三密
を避けるような意識も働いた面もあった
のではないかなというふうに思います。
GoToトラベルで東京から
の便につきましても、連日、下り、上り、それぞれが日
を分けて満席状態ということになりました。やはりそれに伴いまして、お宿
のほうも、これも満室という報告も相次いでいるところでございます。去年
のシルバーウイークとは比較にならないほどお客様も来られましたが、恐らく夏で動かなかった分が、このお彼岸
の季節に入ってきた
のではないかなというふうに思います。今後、むしろ感染がないかどうかという
のがこれから1週間ぐらい、重要な時期でありまして、よく状況は調べさせていただきたいと思います。
ただ、息
を吹き返したような、そういう観光関係業者もそうですし、それから、土産物
のお菓子が本県は主力
の食品産業でありますが、そちら
のほうも生産が追いつかないぐらい、この週末はやってきたと、御購入があったというふうにも伺っております。そういうようにやはり復調
の兆しという
のは、
GoToトラベルの影響も確かにあった
のではないかなというふうに思いますが、これは、感染防止と両立
させていくということがテーマであろうかと思います。
GoToイートもそうであります。そういう意味で、
GoToイートも、例えばうちでいうと、協賛店
のステッカーが貼ってあるといったイメージ
のガイドライン
を守っている、感染対策
をやっているお店のみ
を対象に
するとか、そうした形でスタート
をすることになると見込まれます。これにつきましては、今、追加募集
を国
のほうでしています。実は1次募集、応募者が県内もあった
のですけれども、これは政府
の選定で落選
しました。それで、今回は、今3事業者が応募中であるというふうに伺っております。
いずれにいたしましても、早晩、この
GoToイートが始まる
のではないかと思いますが、主力は県内
の方が県内
のお店に食べに行くということであります。ですから、例えばスタンプラリー的なことであるとか、そうしたインセンティブ、若干
のプロモーションは我々もかけたり、また、行っていただいてお店
を応援
すると、そういったようなSNS
の発信とか、そうしたこと
を、かつて#WeLove鳥取キャンペーンでやったとき
のように、また追加展開
をしてもいい
のかなと思いますが、恐らく10月いっぱいぐらいでそうした本県
のGoToイートスタート
のめどが立つ
のではないかなと思いますので、それ
を目指して対策
を検討
してまいりたいと思います。
東京
の追加につきましては、分科会に諮って感染状況
を確認
すると政府
のほうは言っています。また、昨日、GoToイベント
を始めたい、それについても分科会に諮りたいと西村大臣が発言
をされています。今月中ということなので、議会中ではある
のですけれども、私も分科会
のメンバーでありますので、恐らくその案内が来る
のかなと思いますが、そうしたところでもよく議論
させていただきたいと思いますが、感染拡大
の防止と
の両立
を図りながら、やはり経済、社会
を動かすという知恵
を出していく
のが重要な
のではないかなというふうに思うところでございます。東京が追加
されるに当たりましても、何らかの基準
を示す必要がある
のではないか。分科会
のほうでは、ステージ1、2が基本であるということ
を言っていますが、政府
のほうもそれに対応
した対策
を取っていただけるように、今後も申し上げていきたいと思います。
最後に、鳥取砂丘西側
の整備につきましてお尋ねがございました。これについては、
鳥取砂丘未来会議の提言があった。また、鳥取市から
の要望があった。鳥取県にはどんな要望が来ている
のか、どういうふうに対応
していく
のかと、こういうお尋ねでございます。
まず、両者に共通
します
のは、こどもの国に関連
することであります。当然ながら、鳥取砂丘
の西側
のところに新しいビジターセンター
をつくる、これに伴って、ゾーニング整備
をしていこうと。鳥取市
のほうでは、今リゾートホテル
の計画
を出しておられます。これは
新型コロナで若干話は聞こえてきてはおりませんけれども、今計画
を変更
したということがないところでございまして、今
のところ、それに向かっておられる。こういうことで、一定
のインパクト
を持って、砂丘西側エリア
の活性化に弾みがつく
のではないか。それに対応
したこどもの国
の在り方
を検討
してほしいと、こういうお話が一つにはあるところであります。
また、未来会議
のほうからは、施設
の老朽化、これは民間
の施設
等も含めてでありますが、そういうものに対する支援
等、環境整備について、それから、訪問者へ
の環境関係で
のPR、啓発ということもありました。これらは、国とタイアップ
して今進めています。その環境整備
の例えば洋式トイレに
するとか、そうしたことにつきましては、このたび、計画
をつくって、そうしたこと
を進めていくことで、国
の事業が進むことになりました。これ
を活用
しながら、そうした施設整備
の補助
を行っていくということがあるでしょうし、県
のほう
の対策にも活用できると思います。また、あわせまして、その啓発事業でありますけれども、これは今まさに鳥取砂丘
のほう
のビジターセンターでもなされているような、ああいう役割
を新しいビジターセンターが担っていく
のでありましょうから、そうしたところ
をどういうふうに運営
していく
のか、この辺
の話合い
を進めていくということになろうかと思います。
他方、今、鳥取市
のほうでおっしゃっておられます事柄
の関連についてですけれども、実は鳥取市御自身で今庁内会議
を進めて、グランドデザイン、方策
を考えていこうと、こういう今段階に入られました。これで、実は国
のほう
のビジターセンター
の整備も足踏みになりまして、令和4年度
の完成
を目指すというふうに時期が今修正
されてきております。まずは、鳥取市役所
の中で今後
の方針、例えばあそこは柳茶屋
の辺りがあるとか、それから、もちろんリゾートホテルがある、いろんなものが組み合わさってきます。そこ
をどういうふうに考えていくかという、今グランドデザイン
をもう一度考えるというステップに入っておられまして、その様子
を見ながら、私どもとしても必要な対策
を進めてまいりたいと思います。
そういう意味で、庁内会議
をされておられますが、それが一段落
する頃にでも、鳥取市側と
の協議
を本格化
させていき、こうした要請事項に対する県
の考え方
をまとめていければと思っております。
◯議長(藤縄喜和君)33番銀杏議員
◯33番(銀杏泰利君)それぞれ答弁
をいただきましたが、追及
の質問
をさせていただきたいと思います。
まず、豚熱についてでありますが、豚熱につきましては、このワクチン
の入荷が輸入に頼っているということで、これがなかなか確保できないという
のが問題で、そしてまた、まずは、飼育豚に当然投与
することが大事な
のだというふうなことでございました。
そういう話でしたが、私
のほうからは、ただ、本県では、ジビエ料理も盛んでありまして、豚熱
の感染死
を防ぐために
野生イノシシへ
のワクチン投与もやはり進めたいなというふうに思うわけです。ところが、自然にできた抗体とワクチンでできた抗体と
の区別がつかなくなるという心配があって、国
のほうでは、投与については、きちっと国
の指示に従って計画的に進める
のだと、勝手にはできないということになっておりまして、飼育豚もそうですし、
野生イノシシへ
の投与もやはり許可が下りないとできないということになっております。イノシシ
のほうもジビエ料理で影響
を受ける
のではないかと思いますが、そうした影響について、知事に伺いたいと思います。
観光振興につきまして、答弁いただきました。鳥取砂丘には本当にたくさん
の、昨年
を上回る3倍ぐらい
の観光客も来られたというふうなことで紹介も
していただきましたけれども、受け入れる鳥取県
の側
の対策という
のをやはりしっかり
しなければいけない
のかなというふうに思うわけですね。東京都など、大阪でもそうな
のですが、感染拡大
している地域と
の往来が増えると、受け入れる県内で
の感染と、その拡大
の防止、これに力
を入れなくてはいけないというふうに思う
のですね。お話もございましたが、
新型コロナ対策の認証事業所
を増やすとか、とっとり
新型コロナ対策安心登録システムの普及とか、それから、県外から
の来県者につきましてもCOCOA
の導入
を促す、イベント
等でも受付で導入
を促すようなこと
をしてみたいというようなお話もございましたけれども、そういうふうなことで対策
を進めていく必要があります。また、来県者には、注意喚起
するとともに、これら
の施策
をやっていますよということ
を周知
する必要があると思います。
具体的に少し提案
してみたい
のですが、人が集まる施設や店では、来店記録、感染防止、飛沫防止対策、換気対策、三密対策
をしっかり
してもらうことが重要なわけですけれども、特にお酒
の入る飲食店では、ついつい声も大きくなったり、隣と
の距離も近くなりがちであります。店
のほうからは、なかなか注意
しにくいということもあろうかと思います。そういうときに、県庁で行われている、この換気
を促すアナウンス、庁内放送でありますけれども、あのように換気
を促したり、また、大声や密着
をやんわりと注意
する、BGM
の間に録音
したそうしたアナウンス
を流せば、三密
を防ぐ効果がある
のではないかというふうに思うわけですね。県外から
の来訪者へ
の対策、また、受け入れる対策、これら
の対策
を行うことについて知事
の所見
を求めたいと思います。
◯議長(藤縄喜和君)答弁
を求めます。
平井知事
◯知事(平井伸治君)(登壇)重ねて豚熱
等につきましてお尋ねがございました。
まず、豚熱についてでございますけれども、おっしゃるように、これは国
のほうでコントロールが
されていまして、現状
を申しますと、例えばどの地域にイノシシ用
の経口ワクチン、これ
を散布
するのか、それについては、国と調整
をして決定
をすることになっています。つまり、議員がおっしゃるように、めったやたらとやりますと、本当にかかったイノシシな
のか、ワクチン
のイノシシな
のかという
のが分からなくなってしまいます。また、食べること
を確認
しなければいけないわけですね。この食べた状況
の確認なども含めて、やはり専門的なことも必要でありますので、かなりそうした意味では国とも協議
をしながら進めていくし、人材も必要だと、このような準備が必要だと思います。
これが例えばジビエ
等へ
の影響がどうかということでありますが、例えば若桜
の河戸さんとか、特にそうした問題はおっしゃっておられない
のが現状だと思います。それ
を実は先行
して長野だとか、そうしたジビエ
をやっている、イノシシもやっているところがあります。そうしたところで、例えばイノシシ
の値段が値崩れ
するとか、そうしたことは現実には起きていません。やはりCSF、この豚熱という
のは、人間にはかからないということは多分国民
の間で共有
されている
のではないかと思います。これは、絶対にかからない
のですね。豚熱
のほう
のウイルス、これ
を例えば鍵と
しますと、人間
のほう
の鍵穴、これは開かない、合わない
のですね、鍵穴が鍵と。これが合う
のが豚とかイノシシなので、鍵穴がそういうふうにできていると。ですから、そういう意味で、人にうつる可能性という
のはないということであります。この辺は徹底
していけばよろしい
のかなというふうに思います。
また、東京
等から来られる方がこれから
GoToトラベルで増えてくる
のではないか。それに向けた対策、飲食店などはどうかと、こういうことであります。
やはりCOCOAとか、また、安心登録システム
のようなこと
を徹底
をしていただけるように、これはガイドライン上も対策
を取ることが一つあると思いますし、議員がおっしゃるようなアイデア、店内放送で何かテープレコーダー的に流してもらうというようなことも自然な形でできないか、あるいは、掲示
をして、大声で話すことは控えましょうとか、それから、深酒は御注意とか、そうしたことがやはり大事な
のかなと思います。銀杏議員には厳しいという表情
を今
されましたが、私が言っている
のではなくて、お医者さんがそう言っているものですから、やはりどうしてもそういうときに飛沫が飛ぶ
のだそうです。ですから、そういうようなことで、そうした注意事項という
のも分かりやすい形で示していただくように、これはお店に対しても指導
していったり、あるいは料飲生活衛生同業者組合などですね、そうしたところで周知徹底
を図っていただくということもありな
のではないかなと思います。
そういう意味で、このたび、砂丘とか、あるいは大山で地域協定
を結ぶことになりました。これで地域丸ごとそうしたお店づくり
をしますよということ
を相互に見守り合っていただいてやる体制という
のが整っていくことになると思います。じき宣言が出されると思いますが、そういうこと
を一つ
の先進例として、こういう安心できる観光地づくりや、あるいは飲食店づくり、県
のほうでも事業者と協力
をして進めてまいりたいと思います。
◯議長(藤縄喜和君)33番銀杏議員
◯33番(銀杏泰利君)県外から
の来訪者も実は増やしたい。しかし、県民
の皆さんは飲食に出かける
のはちょっと心配だなと、県外
の方も来られているだろうし、ちゃんと感染防止対策が
してある
のだろうかと、そういうことがあるので、質問
をさせていただきました。知事は、大山や砂丘
の安心観光飲食エリア
の例も出されたわけですけれども、こうしたエリア宣言が最終的に例えば鳥取市
の弥生町とか、米子
の朝日町
のようなところでエリア宣言が出たり
すると、皆、安心
して県内
の人も出かけられるようになる
のではないかなというふうに思っております。
それで、観光振興について、さらに質問
をさせていただきたいと思いますが、観光振興で県が実施
した独自施策、県民だけ
を対象に
した#WeLove鳥取キャンペーンは、パート2も含めて、効果がありました。ただ、もっと時間
をかけて進めるべきで、期間
を延長
すべきだと思います。先ほど少し触れられたところでありますけれども、このキャンペーンで、多く
の県民が改めて、そして、新たに鳥取県観光
の魅力
を発見
したと思うから、こういうふうに言っております。サービス
を受けるだけではなくて、写真撮影
をし、それ
をSNSで発信
するとか、アンケート
を記入など
するということで、県内客が魅力
を再認識
することができる。また、施設側としても、客観的な評価
を得ることで、施設や提供
するサービス
を磨き上げることができる。地元
をよく知っている県内客に満足
してもらうためには、それは様々な工夫
を取り入れて魅力向上
しなくては、なかなか評価は得られないと思うわけであります。鳥取県
の豊かな自然に甘えることなく、さらに一段とグレードアップ
しなければ、本県観光業は花開かないと思っております。
また、一方、マイクロツーリズム、この市場開拓に目
を向ける必要がある、こういうふうに言われるようになってまいりました。本県では、東、中、西、圏域がそれぞれ特徴
のある自然、地域文化があります。県内でもほか
の圏域にはまだ知らない魅力がたくさんあるというふうに思うわけです。鳥取県
の県民性という
のは、実に控え目で、いつも聞かれると、鳥取は何もないですから、こんなふうに遠慮
して言う
のが普通な
のですね。東部
のほうでは特にそうでありますが、さらに言えば、地元
の観光について認識不足で評価も低い
のかもしれません。もう一度地元
を見て、体験
して、再評価
して、自信
を持ってほしい。そのためにもう一度県民限定
の県内観光キャンペーン
を実施
すべきだと思います。期間延長でも、GoToに上乗せ
することでも結構でありますので、この点いかがか、知事に伺いたいと思います。
鳥取大砂丘でございますが、今回、
砂丘西側整備の鳥取市
の意気込み
を本当に私は感じております。こどもの国
のキャンプ場について
の要望も本気で取り組もうと
されているあかしだと思います。ここは鳥取市と協調
していくべきであります。知事も鳥取市で行われております庁内で
の検討会、それが終わってから、また協議に入りたいというお話でございますけれども、今回要望があった部分だけではなくて、こどもの国自体
を上質化
する、県として施策自体
を魅力あるものに整備
し直す必要がある
のではないかと思います。どういう客層にどういうコンセプトで、だだっ広い空間にデザイン
を描く、もっとはっきりとゾーニング
する、広い空間でも工夫
して飽きさせない、テーマパーク
のように人
をわくわく
させるような工夫が大事であります。あれだけ
の広さがある
のですから、夢が広がります。こどもの国
を魅力あるものに整備
し直すことについて、知事
の所見
を求めます。
そして、実は、通告
しましてからもいろいろと私も思い悩みました。鳥取市からは、この砂丘西側
の県道から入ったところにある柳茶屋キャンプ場、これ
をグランピングができるような、そうした有料
のキャンプ場に
したい。ずっと奥
のほう
のこのこどもの国
のキャンプ場は無料に
してくれませんかというふうな話もあったように聞きました。それも、そういう
のを見て、本気
を出している
のだなというふうに思ったわけですけれども、通常は、近いところは無料で、奥に行くと有料
のすばらしい施設がある、こんな
のが普通
の考え方な
のだろうと思うわけです。となると、例えば奥
のこどもの国
のキャンプ場
を無料に
すると、あそこはシャワー室や炊飯棟もありまして、管理費もかかっておりますので、どう
するのか。あの辺はこどもの国
の園内でありますが、園は有料ですので、柵
を作る必要がある
のではないかなというふうなことも考えたり
しますと、本当にこのキャンプ場だけでも結構複雑な問題があるなというふうに思うわけです。
であるならば、いっそ
のこと、こどもの国
を鳥取市に移してしまう、お願い
をする、移管
をしていく。市に持ってもらえれば、整備構想に沿って一体的に整備運営が実はできるわけであります。そのほうが将来
の砂丘整備にとってはよい
のではないかなというふうに思う
のですね。今は外部
の観光事業団
のほうに委託
をされておりますけれども、そうした考え方で、あの辺一帯
を整備
する上で、鳥取市さんで面倒
を見てもらうという手もある
のかなというふうに思いました。
これらについて、知事にお考えなど、感想などがございましたらお聞かせいただきたいと思います。
◯議長(藤縄喜和君)答弁
を求めます。
平井知事
◯知事(平井伸治君)(登壇)銀杏議員から重ねてお尋ねがございました。
#WeLove鳥取キャンペーンにつきましては、大変に評判もよかったと思います。現実にも効果も上がりまして、あまり行ったことがない人たちが新しい鳥取県
の魅力に気づき、それ
をSNSで発信
していただくということもありまして、結構当時、情報もにぎやかに出されたところだと思います。例えば吉岡温泉
の一ノ湯さんも5,000人
を超えるお客様が#WeLove鳥取でやってきた。あるいは、松島遊覧、こちらも1,000人レベルで
のお客さんが#WeLove鳥取でやってきた。これは県内
の方でありますので、松島遊覧などは特に海外とか、県外
のお客さんが主流でありましたから、そういう意味では、大分客層も変わったということだった
のだろうと思います。事ほどさようでございまして、8万人
のお客様がこの#WeLove鳥取キャンペーンで生み出されました。また、SNSで発信
するというような事業も、これも好評でございまして、パート1、パート2、そこそこ成果も上げながら、その後、今
のGoToトラベルに引き継いでいくと、こういう形でございます。これは、今後また
GoToトラベル、多分恐らくお宿もかなり今入ってきましたし、
GoToトラベル効果が出ているところだと思いますので、その効果
の状況も見極めながら、関係者とも話し合っていきたいと思います。
ちなみに、旅館関係
の方
等からお伺い
をしますと、
GoToトラベルにさらに上乗せ
してクーポン
をするのはいかがかというお考えが強いようです。結局、安いイメージがあまり先行
してしまうと、そう
すると、後で、その後、反動がきついわけですね。ですから、やはりある程度
の上質であって、一定
のお得感
のあるところがちょうどいい
のではないかという趣旨だと思います。ですから、深掘り
のクーポン
を発行
するというよりも、それ以外
の、例えばラウンドトリップ
を推奨
するような、そういう見て歩き
の支援みたいなこと、こういうようなこと
を考えてもいい
のかなと。現在、県民
の皆様も
GoToトラベルキャンペーンも活用できますし、この連休から始まりましたガソリン代2,000円
の支援、これも県民
の皆さんも県内
のお宿に泊まれば適用
されますので、今はそういう意味では、身近で安心・安全なマイクロツーリズム
をやるチャンスだということ
をまた我々もアピール
をさせていただきたいと思いますし、追加
のそうした県民向け
のことも検討
させていただきたいと思います。
こどもの国につきまして、重ねて
のお尋ねがございました。
これは、今大きな仕掛けが動こうと
していますので、それと連動
させながら、まずは鳥取市
の今
の計画づくり、プランづくりに注目
をしてまいりたいと思いますし、その後
の展開についても、県も支援
をさせていただいたり、協議に応じていくことに
させていただこうと思います。私どもがこれまで市
のほうから聞き取っているところでは、確かにキャンプ場
の整備
を何らか考えておられる。こどもの国
のほう
をそのまま使うというようなお話以外
のことかなというふうにも思います。例えばいろいろとあの辺
の面整備
を考える中で、連動
して使えるような施設
を考えるとか、そうした言わばゾーン
の中で
の共同作業
のようなイメージな
のかなというふうに捉えていましたけれども、場合によっては、今、銀杏議員がおっしゃるような、最新
の検討状況という
のもある
のかもしれません。
こどもの国がどこで経営
するのがいい
のか、また、その中
をどう
するのがいい
のかという
のは、当然ながら、役割分担
の中で、リゾートホテルがあり、ビジターセンターがあり、サイクリングターミナルがあり、キャンプ場があり等々
の中で、我々も果たしていくべきでありましょうから、児童
のため
の子供
の遊び場的なところは一定程度維持
していかなければいけないと思う
のですけれども、県外から
のお客様にも見て歩いていただく、滞在
していただくため
の利便性という
のもこれからは加味
していかなければいけない
のだと思います。役所的には児童厚生施設ということに頑張りたいという空気があるようでありますけれども、私はそれだけでないだろうというふうに思いますので、鳥取市側と、これはフランクに協議
をさせていただきたいと思います。
◯議長(藤縄喜和君)33番銀杏議員
◯33番(銀杏泰利君)本日は、
感染拡大防止をしながらも、経済
を回復
させなくてはいけないと思いまして、質問
をさせていただきました。どうも鳥取県民
の皆さんはまだとてもおびえている
のではないかと。どう安心・安全
を提供
して、その心
をほぐして
ウィズコロナ時代に生きていけるように
するのか、そういうこと
を考えながら、質問
をさせていただきました。また、豚熱へ
の対策
を例に、アフターコロナ
の鍵となる
のがワクチンだということ
を確認
をさせてもらったつもりであります。知事、感想など、ございましたらお聞かせいただきたいと思います。
以上で質問
を終わります。
◯議長(藤縄喜和君)答弁
を求めます。
平井知事
◯知事(平井伸治君)(登壇)銀杏議員から重ねて
のお尋ねがございました。
確かに今
新型コロナと向き合って、心落ち着かない時期
を県民
の皆様もお過ごしだと思います。ただ、片方で、議員が主張
されたように、観光振興
等もしっかりと進めないと、本県
の言わばメイン産業が失われ、雇用
の場がなくなってしまうことにもつながりかねない。非常に厄介なところだと思います。また、人間のみならず、動物
の世界でも、豚熱
のようなことに注意
をしていかなければいけない。これから秋、冬に向けて、我々はそういう意味で最大限
の努力
をする必要がある
のだと思います。
「この野分けさらにやむべくもなかりけり」、正岡子規がそういう言葉
を残しておられますが、ちょうど今、台風12号が本州付近に近寄ってきているところであります。そんな台風と向き合いながら、もうこれ以上、病気が悪くなることがないだろうなという、そういう思い
を子規は語っておられるわけであります。いろんな災禍が今降りかかってくるわけでありますけれども、やはり命と健康というもの
を第一義に考えて、それと併せて未来へ
の展望
を開いていく、そういう言わば台風一過
のような、そういう状況というものもこれから意識的に目指してつくり上げていかなければいけない
のだと思います。
そういう意味で、議場で
の議論、いろいろと今日も賜りましたけれども、そういうこと
をひとつ我々と
しても政策
の中に組み込みながら、例えば市内
の飲食店
の対策であるとか、それから、観光
の振興であるだとか、これは決して病気と両立
し得ないわけではないと考えております。その辺
の難しい選択にはなりますけれども、その挑戦
を果たすことにこそ、私たち鳥取県
の使命があると思いますし、全国的にも感染
を抑えてきたという実績と能力、見識、県民
の力というもの
を信じてやってまいりたいと思います。
◯議長(藤縄喜和君)換気
のため、暫時休憩いたします。11時25分より再開いたします。
午前11時12分休憩
────────────────
午前11時25分再開
◯議長(藤縄喜和君)再開いたします。
引き続き、一般質問並びに議案に対する質疑
を行っていただきます。
13番常田賢二議員
◯13番(常田賢二君)(登壇、拍手)県議会自由民主党
の常田賢二です。これより自民党県議が続きますが、まずは先陣として、私が質問
させていただきます。
鳥取県
の新型
コロナ感染者数は、9月11日以降、首都圏などから
の建設業従事者における
クラスターが発生
しましたが、現在36件と全国最少クラスであります。鳥取県、そして、県民
の皆様
の徹底
した感染予防対策など、努力
のたまものであり、心から敬意
を表します。
鳥取県で初めて感染が確認
された
のが4月10日でしたが、それから間もなく半年となります。連日
のように100件、200件などと報道
される都市部に比べれば、常に緊張
を強いられるということもなく、割と平穏な日々であり、まち
の活気も取り戻せるまでになっている
のではないでしょうか。ただ、昨日まで
のシルバーウイーク
のように、交流が活発になれば感染リスクは高まりますし、鳥取県でも再び感染者が増えていくことは十分考えられ、今後も予防対策
を講じながら、上手に付き合っていく必要があります。
大切な
のは、
新型コロナはどんなに警戒
しても感染
する可能性あるウイルスですので、感染
したとして、批判や誹謗中傷
されるようないわれはないということです。むしろ、これまで
の感染例において、発熱など
の症状が出てから
の行動が冷静で適切であったことで、県内で
の感染拡大
を防ぐことに貢献
されたとも言えるわけで、そのことに感謝
してもいい
のではとも思います。
一方で、これまで約半年
の間には、感染リスク
を高めたと思い込んだ不安や恐怖心からか、残念なことに感情的になって、感染者へ
の責任追及など、SNSへ
の書き込みなどによって攻撃
してしまう事例がありました。ネット上で誹謗中傷
するのは、ネットユーザー
の1%未満で、同じ人が何度も書き込んでいると言われていますので、気に
しなければいい
のかもしれませんが、真偽
の定かでない情報がSNSなどで本当
のこと
のように拡散
され、近隣住民や職場でうわさが広まり、日常生活へ
の復帰が困難になったり、自責
の念にさいなまれ、精神的に疲弊
してしまう方もおられると聞いております。
鳥取県は、8月8日、
新型コロナからみんな
を守る鳥取県民宣言として、私たちが闘う相手は
新型コロナというウイルスであって人間ではない、患者家族など
新型コロナと闘う方々に対する差別的扱いや誹謗中傷は絶対に許さない、私たちができることは正確な情報、事実
を伝えること、偏見、差別
を広げるようなSNSなどで
の投稿や無責任なうわさ話に惑わされないように
するとともに、偏見
を助長
する言説や根拠
のない話には異議
を唱え、正していくことが大切だと県民に訴えました。まさにおっしゃるとおりでありますが、果たして県民
の心にどれだけ届いている
のでしょうか。
2月27日、
新型コロナの影響でトイレットペーパー
の製造元である中国から輸入できず、品切れになると県内男性がSNSに投稿、
一部の人々が買占めに走り、全国
のドラッグストアやスーパーなどで在庫不足になりました。投稿
した男性
の個人SNSサイトには非難
する投稿が殺到
して炎上
し、自宅
の住所や職場、個人情報
をネットに公開
していたことから、ネットリンチ
の対象になりました。実際はトイレットペーパーは98%が国内生産で、原材料も国産、在庫も十分で、4月5日
の大手紙
の検証記事では、原因者と
された県内男性
の投稿は全く拡散
しておらず、他者による投稿
の引用ツイート、リツイートもほとんど
されていなかったと分析
されております。このこと
を知っている方がどのくらいいる
のでしょうか。もちろんデマ
を投稿
したことは軽率で、反省
を促したい気持ちはありますが、発生源だと祭り上げ、ニュース番組で宣伝
し、トイレットペーパーが店頭からなくなっていると消費者
をあおってパニックに陥れた報道
の在り方こそ、批判
されるべきではないでしょうか。
また、県内
のある
コロナ感染者
の方についても、職場が公表
されたことで人物が特定
されてしまい、ネットや口コミで甚大な誹謗中傷
の被害に遭われたと聞いております。根も葉もない臆測だけ
のデマや、死んでくれなど常識的には考えられない書き込みなど
の心ない攻撃に遭われていたことに驚愕
するとともに、非常に恐ろしい世の中になったと改めて誹謗中傷問題に対して、何か行動
しなければと思いました。
デジタルクライシス総合研究所
の調査によると、
新型コロナにより2020年4月
のネット炎上件数は3.4倍も増加
しており、ネットで
の誹謗中傷で県民
の方が被害に遭われるケースが今後も増えていく
のではないかと危惧しております。
今後、鳥取県として、誹謗中傷とどう立ち向かっていく
のか、先日
の代表質問でも、この議場で議論
されたところです。特に県は、9月10日に、県警、法務局、県弁護士会
の4者で感染者や、その家族など
を誹謗中傷から守るため
の共同宣言に署名
されました。4者それぞれが役割
を果たすことで、今後
の抑止につながるものと期待
しておりますが、絶対にお願い
したい
のは、県としてこういうこと
をやっていますで終わらないでいただきたいということです。人権相談窓口に
しても、ネット上
の書き込みチェック、いわゆるネットサーベイランスに
しても、取り組むことが目的ではなく、誹謗中傷など
の問題
の解決や未然防止が目的で、県民一人一人
のモラル、心
を行き届かせること
を念頭にやっていただきたいと思いますが、知事
の御所見
をお聞かせください。
続きまして、先ほど銀杏議員からもありましたが、接触確認アプリCOCOA、
新型コロナ対策安心登録システムについて質問
させていただきます。
COCOAとは、陽性者と
の濃厚接触があったかどうか
を確認
するアプリです。スマートフォンに登載
された無線通信機能
のブルートゥース
を使い、スマホ
を持った人同士が半径1メートル以内で連続
して15分以上近接
すると、濃厚接触として通知
されます。PCR検査などで陽性と診断
され、保健所が
厚生労働省の新型
コロナ感染者管理システムに患者情報
を記録
し、処理番号
を発行、陽性者がこの番号
をアプリに入力
し登録
すると、過去14日間にその人と近接
した記録が残っているスマホに陽性者と濃厚接触
したと
の通知が表示
され、PCR検査など
の受診
を促すというものです。
厚生労働省が6月19日に配信
を開始
し3か月がたちますが、9月18日現在
のダウンロード数は約1,712万件、陽性登録件数は814件となっております。ダウンロード数は比較的順調に推移
しているようですが、陽性登録者
の少なさがとても気になります。新型
コロナ感染者数は、配信開始
の6月19日時点で1万7,512名、9月18日現在
の感染者数は7万7,710名ですので、この3か月で6万198名増加
しております。そのうち、陽性登録
された方が814件ですから、単純計算で約1.4%
の方しか陽性登録
していないことになります。この少なさでは、COCOA
をダウンロード
しても濃厚接触
したと通知
されることがほぼなく、信憑性、必要性に課題が残ります。
陽性登録件数
を増やすためには、各保健所
の協力
を仰ぎ、感染
された方に必ず登録
するよう要請
していただきたい
のですが、そもそも感染者がスマホ
を持っていなければアプリ
をインストールできませんし、感染
している間にインストール
されていなければ、過去
のデータが記録
されず、意味
をなしません。ダウンロード数
を増やすとともに、同時進行で陽性登録者数も増やす努力
をしていただきたい。また、プライバシーに最大限配慮
していると
のことですが、日常生活で半径1メートル以内で連続
して15分以上近接
する方はそんなにいませんし、特定
されてしまう不安
を感じ、ちゅうちょ
される方もおられます。この点も改善
すべき課題ではないでしょうか。
オックスフォード大学
の研究チームは、人口
の約60%がこのアプリ
を使用
すれば、局地的な流行
を抑えられるが、3~4割
の普及でもアプリがない状態と比較
して、症例
の抑制効果はあると発表
しております。8月に当会派からCOCOA
の利用促進について提言
をしておりますが、不具合
等があり、先日、アプリ
の改修が発表
されましたが、感染拡大
を防止
する唯一
のアプリですので、まだまだ課題はあれど、有効に活用
しなければなりません。感染者
の濃厚接触者にのみ通知
される仕組みで、必要な情報が必要な方にのみ届くことから、感染拡大と誹謗中傷
の両面
の抑止策として有効な
のではないかと期待も
しております。
そのためにも、まずは、COCOA
を県民に広く知っていただき、スマホ
をお持ち
の多く
の県民にインストール
してもらう必要がありますが、どのように利用促進
を図っていこうと考えておられる
のか、先ほど
の答弁
を踏まえてお尋ね
しますが、例えば東京など、県外に出張や旅行
をされる予定
の方にアプリ
をインストール
すること
を啓発
したり、携帯ショップでアプリ
の説明、推奨
をしてもらったり、事前インストール
している陽性者
の方
の同意
を得て、感染発覚時に即座に登録
してもらうよう保健所から促してもらうことも必要だと思いますが、知事
の御所見
をお聞かせください。
鳥取県は、8月5日、
新型コロナの感染拡大
を防ぐ新たなシステムとして、県内
の施設や店舗
の利用者、イベントなど
の参加者に感染が確認
されたり、不特定
の方へ
の感染
の可能性があると判断
されたり
した場合、QRコード
を活用
し、参加者が事前に、あるいは、会場内で登録
したメールアドレスに県から注意喚起
のお知らせメール
を送信
するという、
新型コロナ対策安心登録システムを開設
しました。
県庁職員
の手作りだそうですが、新宿
の劇場であったような
クラスターが発生
した場合、即座に参加者へ通知が行けば、感染拡大
を未然に防ぐことができます。このシステムについて、8月より始動
しており、まだまだ知らない県民も多くおられると思いますが、COCOA同様、これからどのように認知
してもらうよう働きかけますか。
ちなみに、県は、9月1日からコミュニケーションアプリ
のLINEでメッセージ
を配信
する機能も追加
されております。LINEは、日本国内
のSNSでは群
を抜いて利用
されており、現在国内登録者数は8,400万人以上と言われていますので、非常に有効な手段であろうと思いますが、確かにいろいろな仕組み
を用意
して、それぞれ
の特徴
を生かして網
をかけていく
のも一つ
の方策ですが、入力や登録
の手間
を鑑みると、例えば神奈川県
のようにLINEに絞って注力
していく
のも一つ
の方策ではないかと思います。QRコード
の登録に手間取れば、受付など、
一部の箇所で密な状態や渋滞が発生
するおそれもありますし、メールアドレスよりスピーディーに登録ができます。また、利用
する側
の県民にとってみれば、どれ
を使えばいい
のか、周知や利用
の仕方によっては混乱
を生じさせてしまう
のではないでしょうか。
厚生労働省は、8月21日、COCOAから通知
を受けた人
を対象に、無料でPCR検査
を提供
するよう各自治体に要請
しましたが、この県
のシステムで注意喚起メッセージが届いた方も同様にPCR検査や抗原検査がスムーズに無料で受けられる
のでしょうか。
また、県内
の不特定多数が参加
するイベントなどでこのシステム
を導入
せず、
クラスターが発生
するなど、主催者側が導入
しなかったことでさらなる感染拡大
の原因になることも十分考えられ、そのことが批判
の対象となり、
責任を問われることもあるかと思いますが、県としてはどういうレベル、力加減で導入
を進めていこうと
されている
のか、知事
の御所見
をお聞かせください。
以上、壇上から
の質問と
させていただきます。
◯議長(藤縄喜和君)答弁
を求めます。
平井知事
◯知事(平井伸治君)(登壇)常田県議から
新型コロナ対策で何点かお尋ね
をいただきました。
まずは、
クラスター等につきまして言及がございました。
クラスターにつきましては、本県でも発生
をしたところでございまして、これはこの議場でも申し上げましたけれども、
条例が間に合って、いち早く事業者に対して感染がまさに拡大
する可能性がある、その施設、今回は宿舎でありますけれども、その使用停止
等の交渉
をさせていただいたり、現実にも、その後、我々
のほうで使用停止後、ホテル
を用意
をしたわけでありますけれども、その用意
したホテル
のほうにおきまして、陽性者が後から出てきたと。これは偽陰性だった
のだと思う
のですが、その方がだんだんと時間
の経過とともに、明らかにウイルス
の発生量が増えてきて陽性化
するということはあるわけであります。仮に宿舎にずっととどまっていたならば、さらに残り
の方々にも感染が広がっていたかもしれません。したがいまして、
クラスター条例で、ここで話し合ったことがまさに生きた状況でもございました。
このことにつきまして、実は今、栃木県佐野市
のホームパーティーによる
クラスター、昨日
の報道ベースでは54人に達しています。まだ増えているというようなことで、連日、この数
を増やしている
のですね。実は、これは私どもと根っこは一緒でありまして、同じグループが分かれてこちらに来た中で、宿舎
のクラスターが発生
をし、あちらでは、ホームパーティー
のクラスターからさらにいろんな家族に広がったり
しまして、大変に急増
しているという状況になっています。
本県
のほうは、
クラスター対策
条例を基に
しまして、早めに抑え込んだということもあり、昨日、専門
の景山先生や千酌先生など
を交えて対策本部
を持ちましたけれども、市中へこの後漏れ出す可能性という
のはかなり低くなっただろうと。そういう意味で、警報も注意報に西部は切り替えて、東部、中部は解除
するというような形
をさせていただいたところでございます。こういうようなことなど、非常に感染が急拡大
することがありまして、その意味、対処
を間違えると大変なことになるということでありまして、本県も独自
のそうした
条例等を駆使
しながら、今後も対応
してまいりたいと思います。
そういう中、議員
のほうからお話がございました誹謗中傷
等という
のも逆に心配もあるわけであります。この誹謗中傷対策も
クラスター対策
条例に盛り込み、議員
の皆様からも8月
の臨時議会でいろいろと御意見
をいただいたところであり、そうした実効性
を保とうということで、9月10日に県弁護士会、それから、法務局、また、警察本部と共同宣言
を出させていただいたところであります。共同
して行動
していこうということでありますが、この趣旨は、実は8月5日にこの
クラスター対策
条例、その中に人権
を盛り込むという議論
をさせていただき、その翌日には人権尊重社会づくり協議会
のほうで御議論
をいただいたり
したわけでありますが、これ
を受けて、県
の弁護士会から当方
のほうに打診が来ていたところであります。その後、約一月かけて、弁護士会
のほうも中で話
をされたわけであります。その趣旨は、法的救済ということ
を我々は考えるわけです。民事上、それから刑事上ですね。ただ、これは結構時間がかかります。ですから、議員がおっしゃるように、未然にこういうことが起きないように
するのが一番いい方策だろうと。そういう意味で、弁護士会側としても、こうした
条例を今制定
する鳥取県と共同行動
の宣言
を行う。また、刑事上
の問題もありますので、警察、それから、人権救済
の仕組み
のある法務局、これは私
のほうで加えていただいた
のですが、こうした連帯
を深めていくという宣言
をすることで、言わば一定
の抑止力が働く
のではないか。つまり、こういうことは法的措置
を迅速に講じられる可能性があると。そういうことで
の抑止力につながる
のではないかということがありまして、ぜひそうした共同行動宣言
のようなことはできないかという趣旨でありました。私どもも大賛成でございまして、後に法務局も加えて、そうした枠組み
の中で誹謗中傷対策
をやっていこうということに
させていただいたところであります。
これに基づいて、今後、相談支援について
の在り方
を連絡協議
する会
を今実施
しようと
しておりまして、そこでもまた話し合うことになりますが、想定
されます
のは、私ども
のほうで証拠保全
をして、それに基づいて、例えば刑事上
の課題、民事上
の課題、これに被害者
の方が対処
しやすいように
するということであります。例えば222条、刑法で脅迫罪という
のがあります。生命
を奪うぞというふうに言う。先ほど御紹介がありましたそういうふうなケースは構成要件としてこの脅迫罪に当たる可能性があります。つまり、刑事罰
を受ける可能性があるということですね。また、そのほかにも、例えば名誉毀損罪ということ、これは230条、それから231条
の侮辱罪、さらには233条
の業務妨害罪、偽計
を用いた業務妨害、こういうものも処罰対象ということになります。このような刑事手段に訴え得るということでありまして、密接に捜査当局とも情報共有
をしたり
することも可能でありますし、弁護士さん
のほうも、例えば親告罪などもありますので、そうした意味で対処
するよすがにもなるし、訴訟遂行上
のそういう攻撃防御方法として使うことも可能になります。また、最終的には民事裁判へ訴える可能性もあります。典型的には民法709条
の不法行為に基づく
損害賠償請求権、こういうもの
を行使
することも当然想定
されると思います。また、民法
の中でも、名誉
を毀損
した場合に謝罪広告
をするという規定もございます。
こんなようなことなどに結びつける
のは、やはり最後は裁判所に出ていかなければいけませんので、そういう証拠保全
をしておくということ
を我々がネットサーベイランス
をやりながらやるという
のは、分かりやすい形として、プラスになる
のではないかというふうに考えております。こういうような形で、議員
のほうで、単にサーベイランス
をしているだけとかということではなくて、今後へ
の展開
を踏まえた上で
の布石として、効率的に実行
していければと思います。
また、多分一番大切な
のは、県民
の皆様がみんなでこういう誹謗中傷ということはやめていきましょうという、そういうアピール
をきちんと行っていくことであります。恐らくこれは国全体で本来やらなければならないことであって、政府
の新型コロナ分科会でも今こうしたワーキング
をつくって議論
を始めているところであります。本県は、先行
して
クラスター対策
条例などで
のこと、また、県民宣言として採択
をさせていただき、市町村と共同
のそうした行動
を起こしていることなど、先に進めているところでございますが、こうしたこと
をしっかりとやっていく必要があると思います。
かつてハンセン病という大変な問題がありました。私は、これと似ているところがある
のではないかと思う
のです。社会全体、そして、個々人
のレベルで、言わば防衛本能が過剰に働いて、それで、人に対する攻撃
を始めてしまっていると。これが今回繰り返される
のではないかというふうにも危惧しております。ただ、御案内
のように、今このハンセン病問題をめぐって
の差別意識という
のは、恐らくほぼ解消
されてきていると思います。それはやはり粘り強く県民
の皆様にも訴えかけて、それで、こうした差別事象はよくない
のだと。過去
の大問題だった
のだということ
を幅広く認識
していただけるようになってきています。
今この
新型コロナについて
の誹謗中傷問題も同じ道
をたどってきている
のではないかなと思っておりますし、先ほどもちょっとお声が上がりましたが、メディア
の問題
等も当然あるわけですね。そのメディアも今この問題では一致
して行動
していただけるという私どもなり
の感触も持っています。やはり報道について、それがいろんな副作用
をもたらすことは報道関係者もよく御認識いただいていますので、この点でもタッグ
を組んでいけると思います。そうした報道側
の理解、メディア
のほうで
の応援もいただければ、これについて、一定
の効果
のあるPR活動、啓発活動もできる
のではないかと思います。これが多分一番
しなければならない未然
の防止ということにつながってこようかと思います。
次に、アプリにつきましてお尋ねがございました。一つは、COCOAでございますし、もう一つは、LINEにも始まりました鳥取型
の新型コロナ対策安心登録システムであります。
このCOCOAという
のは、これは携帯端末
の中に埋め込まれていますブルートゥースという無線通信機能、これ
を活用
するものであります。構造としては、1メーター以内に15分間いた人がいますと、お互い
の携帯
の中にその記録が残ると。これ
を活用
しまして、もし仮に陽性になった場合は、自ら
の端末
のほうに陽性になりましたというふうに登録
をしていただきますと、瞬時に
してそれが相手方にも伝わるというシステムであります。現在国全体で1,700万件登録
されていまして、一定
の効果が出始める時期に差しかかっているかと思いますが、議員がおっしゃるように、今812しか陽性者
の登録が出てきていないということでありまして、こうした課題もある
のではないかと思われます。それ以外にもいろいろと不具合が指摘
されてきていまして、ある市役所では、なぜか次から次へとCOCOA
の通知が来たと。調べてみると陽性者という
のがいるわけではない。よく分からない、そういうようなことが起こったり、そんなようなことがやはりいろいろと生じていまして、たび重ねてバージョンアップ
を今政府
のほうもCOCOAについて行っているという状況があります。
まずは、これ
を広げていくという意味では、これは例えば
GoToイートという新しい支援事業が始まるときに、そのお店
のほうにCOCOAへ
の登録というもの
を呼びかけるように
するなど、今国も対策
を始められつつあるところであります。また、これについては、私どももガイドラインなどにも入れさせていただいて、COCOA
の呼びかけということ
を行っていただくように
したり、議員もおっしゃいましたが、例えば遠方へ出かける県民
の皆様にも、実は昨日、対策本部でも出させてもらっていますが、COCOA
の登録ということ
を呼びかけております。
一つ大きな課題があると
したら、議員
の御指摘がありましたような、陽性者が登録
をしないということがあろうかと思います。実はこのCOCOAというアプリには一つ特徴がありまして、ブルートゥース
の活用で、お互いに近くにいて、15分間以上
すると記録が残るわけでありますが、そこには住所だとか電話番号だとかメールアドレスだとか、そうした個人情報は登録
されないわけであります。単に接触
していたという事実だけが残っているわけでございまして、この通知が行ったからといって、これは誰それさんが陽性になったということが分かるわけではない
のですね。また、どこでどの場所で接触
したかという
のも実は分からない
のです。そういうシステムになっていますので、プライバシー
の問題というのに随分配慮
をしてつくってあるわけでありまして、このこと
をやはり政府も挙げて周知徹底
を図るべきだと思いますし、私どもも実際には県内で患者さん、陽性者が出れば、そのときにCOCOA
を動かしてくださいと。これは絶対に名前だとかが知れるわけではありませんからということ
をお知らせ
をしながら働きかけるということ
をやっていく必要があると思います。こんなようなことなど
を通じまして、COCOA
の活用
を図っていくことが大切だと思います。
また、2番目におっしゃいました鳥取型
新型コロナ安心登録システムであります。これは8月5日
の日に本県でシステム
を立ち上げまして、9月1日からはLINE
の活用によって簡便にさらにそれができるようになりました。8月5日から
のシステムはメールアドレス
を登録
するという手間がありましたけれども、LINE
のほうは、そういう手間が省けるわけであります。しかも、LINEに従いまして、県
のほうから
新型コロナについて
の情報
を随時流すことも御覧いただけるようになりますし、そういう意味で、ぜひ多く
の方に加入
していただくとありがたいというふうに思います。
これで、お店
のほうにQRコード
をお配り
をするわけでありまして、登録
していただければ、お店
のほうにQRコードが届き、これ
を掲示
していただきますと、それ
を読み取ることで簡単にそのお店にいたということが分かります。仮にそのお店なり、あるいはイベント
等で陽性者が発生
をしたというような場合には、接触
の可能性があるということになりますが、その入力は陽性者、患者さんが行う
のではなくて、県
のほうが
責任を持って行います。ですから、その場所にひもづけてありますから、その場所ということで、ここにこの陽性者
の方が関係があるというような場合には、この場所にいた人にお知らせ
をするというようなこと
をシステム
を起動
して行うわけですね。ですから、多分COCOAよりも確実に、このQRコード
を読み取ってさえいただければ、届く仕組みになっている
のではないかというふうに思います。これ
をガイドライン
の中に埋め込む作業
を今始めております。
GoToイートであるとか、それから、例えばイベント
の助成事業なども県
のほうでありますが、そうしたとき
の補助要件にこれ
を加えるというように
して徹底
を図っていくと。お店
のほうもそんなに手間はかからない
のですね。先般、料飲業者
の皆さんと西部で会合
を持ちましたけれども、やはりお名前
を書いていただくという
のは抵抗があるわけでありまして、なかなかお客様に御協力いただく
のは難しい場合もあると。ただ、QRコード
を読み取っていただくということであれば簡便でありますし、それで、お客様
のプライバシーも立ち入らなくて済むということで、これは結構歓迎
の声が上がっておりました。事ほどさようでございまして、どうにかこのシステム
を活用
していければと思いますし、それ
を裏づけるような、そういう助成制度だとか、そうした呼びかけだとかをやっていければというふうに考えております。
このように、COCOAとか安心登録システム
を活用
して接触
の状況という
のを知ることができ、それで、感染
の拡大
をかなり防ぐことができるというメリットがありますが、多分それ以上に大切な
のは、私は予防対策、地味ではありますけれども、手指消毒やマスク
の着用、それから、親しい中でも気
をつけていただく、距離
を取っていただく、大声
を出さない等々がよほど大事だろうと思います。おっしゃるように、COCOAで陽性者ということ
を登録
しなければ、結局は何
の意味もないということになりますが、そのときに、マスク
をしてちゃんと防御
をしていれば、多く
の確率で感染は広がらないことになります。ですから、どうも国
の議論だとか、それから、いろいろとそういう学者
の議論などで、このCOCOAとか、安心登録システムさえあれば大丈夫だみたいな
のには物すごい抵抗感
を感じていまして、これさえやっておけばいいということよりも、むしろ基礎的なマスクだとか、そういう予防対策、この徹底
をやはり呼びかけた上で、接触
を知る方法として、これもぜひやってくださいというような呼びかけが多分一番効果がある
のではないかと思っております。
今後、議場でも議論が続きましたので、そういう補助要件へ
の組み込みなど、ちょっと具体的な手法
を展開
してまいりたいと思います。
◯議長(藤縄喜和君)13番常田議員
◯13番(常田賢二君)知事から御答弁いただきました。
まずは、誹謗中傷についてですけれども、知事がおっしゃるように、抑止効果という
のがすごく重要ですので、県民
の皆様へ
の啓発も含め、今後積極的に取り組んでいただきたいと思っております。また、最近
の県
の公表や報道
を見ても、個人
を特定
されないような配慮は十分に私も感じております。今後もこのこと
を継続
してお願い
したいと思いますが、同様に、誹謗中傷に遭われた方、感染
された方へ
のアフターケアも大事な
のではないでしょうか。
福井県は、8月26日、県
の対策本部会議で、
新型コロナの第一波
の患者、本人、または家族、104名に聞き取り調査
を行い、感染で困ったこととして、ほぼ4人に1人、24人
の方がSNSなどで誹謗中傷
を受けたこと
を上げ、その主な内容は、陽性だったことがSNSで拡散
され、普通
の生活ができない、家
の前
を通る
のも嫌と言われた、子や孫も中傷
を受けている、そのほか、困ったこととして、周囲に不安や迷惑
をかけた、仕事へ
の復帰、個人情報
の取扱いなど報道へ
の不満があったという福井新聞
の記事
を見ました。鳥取県でもアンケート
を実施
すれば同様な回答が寄せられる
のではないでしょうか。
これまで
の福祉生活病院常任委員会で
の執行部
の答弁からは、感染者
の方や公表
された店舗へ
のアフターケアがあまりなされていない
のではないかとも感じました。鳥取県として、感染
された方や公表
された店舗など、誹謗中傷
の対象となってしまった方々に対し、現状調査やアンケートなど
を行い、心
のケアやサポートなど、県として積極的な関与が必要ではないか。何らかの方法で救済
していく必要がある
のではないかと思いますが、どのように対応
していく
のか、知事
の御所見
をお聞かせください。
◯議長(藤縄喜和君)答弁
を求めます。
平井知事
◯知事(平井伸治君)(登壇)患者さんへ
のケアにつきましてお尋ねがございました。
議員がおっしゃるように、若干我々も当初から取扱い
を少し慎重に
している
のは、プライバシーへ
の配慮、お店
等のことも含めて、必要なことは公表
しますけれども、必要でないことは公表対象から外すようなこともやるように
させていただいております。こういうようなことでプライバシーに配慮
しながら、今後も運用
してまいりたいと思います。
また、あわせまして、陽性となられた方へ
のケア、心
のケアということでありますが、ちょっと確かに見えにくい部分な
のかもしれませんけれども、実はそれは丁寧に
させていただいているということ
を御報告申し上げたほうがいい
のかなと思います。なかなか言いにくいことでもある
のですけれども、実際に陽性者として分かりますと、そのときから保健所
の保健師さんとか、衛生技師さんだとか、そうした専門職とずっと接触
をしている
のです。その中で、状況
をお聞き
をしたり、御相談に乗るということ
をやっています。病院に入っておられる間は、病院
のほうで健康管理も
されまして、同時に実は、私も院長先生と個別にケース、ケース、お話し
させていただくこともある
のですけれども、やはりその中には非常に心
の不安
を抱えたり、外
の騒ぎに驚いたり、そういうような場合に、専門
の医療スタッフ
を手当て
していただく、もちろんこれは御本人にどこまで言うかということはある
のですけれども、実はそういう対処
をさせていただきながら入院生活
を送っていただき、その状況という
のは保健所、あるいは私
のほうにもいろんな形で入るようになっています。また、それから、退院
をされた後、この後につきましては、2週間
の経過観察ということ
をお願い
をしている
のですが、その間、毎日、これは実は保健所
の専門職
のほうから連絡
を取らせていただいております。目的はもちろん健康管理
の状況
をお聞き取り
をするということでもある
のですが、実態としては、そこでいろんな悩み事が出てまいります。ですから、場合によっては、児童相談所
のようなところとか、いろいろと応援も頼みながら、そのアフターケア
をさせていただいています。福井県がアンケート
を取られたという
のですが、多分アンケート
を取る以前に把握
しておられる
のではないかなと思います。ですから、そういう
のが実情でございまして、こういうメカニズム
をしっかりと動かしながら、丁寧に対応
していく必要があると思います。
また、心
の相談につきましては、精神保健センター、それから、各保健所にやはり心
の問題について
の相談窓口という
のがありますし、最近はLINEも活用
したSNSで
の相談も始めています。このSNS
の相談は今、週1回とか、そういうようなもの
を週4日だったと思いますが、平日ほぼ毎日
のように
させていただくように
しておりまして、中にはこういう陽性者以外にも例えばストレスで悩み
を抱えるとか、そうしたことも相談
の中には出てきているところであります。今後もきめ細かく、対象者に寄り添いながら、本県としては進めてまいりたいと思います。
◯議長(藤縄喜和君)13番常田議員
◯13番(常田賢二君)感染
された方へ
のアフターケア
をしっかり
されているということ
をお聞き
して安心
しました。
そして、COCOA、そして、安心登録システムについてですけれども、私もあくまで防止
するため
のツールにすぎないと思っております。ただ、こういったもの
をうまく活用
することも大事だなということで今回質問
させていただいております。
COCOAと安心登録システムについてですけれども、ともに感染拡大
を防止
するため
のツールですので、普及
させるには両方
のQRコード
を並記してステッカー
を作ったり、
厚生労働省と連動
して広報物に掲載
しても効果的ではないでしょうか。また、
新型コロナ対策安心登録システム、LINE公式アカウントは、鳥取県
新型コロナ対策パーソナルサポートと非常に覚えにくい名称ですので、商標
の関係もあるかもしれませんが、COCOA同様、トリコとか、コトリといった、鳥取県にちなんだ愛称に
してもいい
のではないかと思いました。
先ほど松田議員からも淀江産廃
の第3回地下水
等調査会で、この
新型コロナ、COCOAと安心登録システム、そして、当日
のQRコードが3つ並列
されたチラシ
をいただきましたが、このように積極的に
されておりますし、福浜議員からも、先ほど鳥取ジャズフェスタで安心登録システム
を使われたということで、その際、5人に1人ぐらいはグーグルにつながったり
して不具合も生じたという話もお聞き
しました。
いずれに
しても、
新型コロナとこれから人類は共存
していかなければなりません。今後も両方
の登録
を積極的にPR
していただきますよう、よろしくお願いいたします。
これより追及ですが、今回
のCOCOA、安心登録システム
のQRコード読み込み、LINEはスマホが前提でありますが、過去に私が一般質問でした5GとかQRコード決済もスマホがなければ利用できません。総務省が2019年5月に発表
した通信利用動向調査によると、2018年時点で
のスマホによるインターネット利用率で鳥取県は46.1%で、全国最下位となっていました。人口比率で比較的高齢層が多い地域だからかもしれませんが、従来型
の携帯電話、ガラケー
を利用
される方が多いように感じます。ガラケー
の主流
の通信規格3Gは2022年以降、各社サービス
を終了
していきます。また、菅総理大臣は携帯電話料金
の値下げに積極的ですので、それもスマホへ
の移行
のきっかけになるかもしれません。スマホでなければ恩恵
を受けられない事象やサービスが今後も多く発生
することが予想
されますが、県内
の高齢
の方
を中心にガラケー愛用者は多くおられます。都会と
の情報格差も懸念
されますが、スムーズに移行
するにはどう
すればいい
のか。お得なことばかりではなく、あんしんトリピーなびアプリによる災害情報など、県民
の命や健康
を守る情報やサービス
の提供について、どうあるべきか。ガラケーからスマホに移行
するのが趨勢かもしれませんが、ガラケー
のまま
を希望
される方や携帯電話自体
を持つ意向
のない方に向けても必要な情報が誰一人取り残されることなく届く社会である必要があると考えます。
今後
の広報
の在り方として、県から
のお知らせなど
の行政情報が空白なく、全て
の県民に届くような情報発信
をお願い
したいと思いますが、知事
の御所見
をお聞き
し、質問
を終わります。
◯議長(藤縄喜和君)答弁
を求めます。
平井知事
◯知事(平井伸治君)(登壇)議員から重ねてお尋ねがございました。
まず、要望というお話ではございましたが、安心登録システム等々、不具合があったということであります。ちょっとそれも調べて、グーグルになぜ飛んだ
のかとか
を調べてみたいと思いますし、名称など、これからうまく変えられる
のか、それはよく分かりませんが、ちょっと話合い
をさせていただきまして、より幅広く使っていただける環境
を整えていきたいと思います。また、しっかりとこうした関係
の広報
等、
新型コロナについて進めさせていただきたいというふうに思います。
先ほどお話がございましたスマートフォン
のインターネット
の活用状況でございますけれども、これについては、実は通信白書、最近できたものでいきますと、本県は利用率、46%とおっしゃいましたけれども、59.7%に直近は上がっております。これで全国でいきますと26位でございまして、急に上がった
のか、あるいはもともとデータ母数が少なくて上下に振れる癖がある
のか、ちょっとそこはよく分かりませんが、いずれにいたしましても、実は最近は利用率が上がってきている
のは、いろんなデータから出てきております。例えばスマートフォン
の普及率も10年前は6.7%でした。そのとき、国全体では9.7%で、3割ぐらい低いデータだったと思います。ところが、今、あまり変わらない、8割台で、大体肩
を並べるぐらいまでやってきていまして、母数がそうでありますから、インターネット
の使用率という
のも上がってきている
のだろうというふうに思います。
ただ、おっしゃるように、今5G
の時代ということも言われるようになってくる中、ガラパゴス携帯
のままでいい
のかどうか等々、情報格差、デジタルディバイド
を生じないように対策
を取ることが大切であります。実は3G
の世界という
のは今供用
を中止
してきておりますので、いずれサービスが提供
されなくなる。そういうわけで、携帯会社自体も乗換え
を今呼びかけているところでございまして、こうした、各社ちょっといろいろと個性がありますけれども、そういう流れ
の中で本県もだんだんとスマートフォン
の世界へ、さらには5G
を目指すような形で動いていく
のではないかと思いますし、その辺
の我々も啓発活動といいますか、もうサービス提供が終わるとか、いろんなこと
をやはり広報も
していったり
する必要があるだろうというふうに思います。
また、それ
を整えていく上で、情報通信基盤も整えていかなければなりませんが、今年度も三朝町など、そうした光ファイバー網
を敷設
をする等の事業に取り組んでいます。また、今鳥取市も補正予算
を先頃組まれまして、さらにこうしたネットワーク
のエリア
を拡大
するというふうに動いてきておられます。いずれ、今、
新型コロナでやはりデジタル化という
のが一つ
の課題として見えたわけです。菅総理もデジタル庁
をつくるとおっしゃっていますが、鳥取県でもやはりそういう意識は市町村にも今広がってきていまして、そういう情報格差
をなくす方向で通信基盤
を整えることが一気にここで整う情勢になってきております。
あとは端末でありますので、端末についても、そうした携帯各社とも連動
させながら、こうしたデジタルディバイド
を生まないような情報
の活用
の仕方について、さらにその理解
の輪
を広げてまいりたいと思います。
◯議長(藤縄喜和君)暫時休憩いたします。午後
の本会議は、1時15分より再開いたします。
午後0時17分休憩
────────────────
午後1時15分再開
◯副議長(福田俊史君)再開いたします。
引き続き、一般質問並びに議案に対する質疑
を行っていただきます。
10番鹿島功議員
◯10番(鹿島功君)(登壇、拍手)皆さん、こんにちは。10番、自由民主党、鹿島功でございます。
収穫
の秋
を迎え、農家にとっては最も忙しい時期となりますし、また、1年
の苦労が実る喜び
を感じられる季節でもあります。今年
の作況概況は、8月15日時点でやや良と出ておりましたが、台風シーズン
を迎え、収穫までは気が抜けないところであります。全国に目
を向ければ、今年も自然災害に見舞われ、収穫
の喜び
を味わうことができない方もおられることは誠に残念であります。改めて食料安全保障
の必要性
を痛感
しているところでございます。
まずは、初めに、農林水産業
の現状についてでありますが、私は、このたび、
新型コロナウイルス感染症
の影響について、畜産農家、漁業組合
の方に聞き取り
をいたしました。和牛肉が売れず、価格が低下
して肥育農家は飼料代や管理費、労務費までが捻出できないし、出荷もできない。また、高級魚が売れない、価格が安いなど、厳しい現状
を伺い、改めてコロナ禍で苦しむ農林水産業関係者
をしっかりと下支え
しなければならない喫緊
の課題でもあると認識
を新たに
した次第であります。
そんな状況
の中、
新型コロナウイルスの大混乱であまり報道
されていないが、世界ではトビバッタ
の大群が猛威
を振るっているというもう一つ
の危機
を目にいたしました。東アフリカで発生
し、アフリカ大陸、中東、南西アジアではサバクトビバッタが、南米ではミナミアメリカバッタが大発生
して、4,200万人が食料危機に瀕
しているということがありました。また、中国では、東北部でクルマバッタモドキ
の仲間が大発生
して作物
を食い荒らしており、極めて深刻な状況であると
のことでございました。
そもそも世界
の人口は過去にない増加傾向にあることから、人口に対する農業生産、食料供給が慢性的に追いついていかない
のではないかという危惧もあります。10年、20年先には世界全体で考えても食料危機が現実
のものとして、我々
の食卓にも影響
を及ぼすことが考えられます。バッタに
しても、世界的な人口増加に
しても、日常からかけ離れている他人ごとと捉えがちですが、この問題は意外と早く起きてくるかもしれません。本県
の農林水産業
を守り、県民
の暮らし
を守ること、それに備えて我が鳥取県において農業生産
を増やし、食料自給率
を上げていく取組が急がれます。
コロナ
のように一たび感染症が世界中に蔓延
すれば、マスクや医療品、それは自国優先、囲い込み
を図る
のは当然であります。もちろん草の根的に国境
を越えてマスク
を融通
するなど温かいニュースもありますが、殊、食料に関していえば、命に直結
する問題であり、輸入依存
の日本は苦境に立たされることになりは
しないでしょうか。例えばバッタ問題で穀物価格が高騰、あるいは市場供給が滞れば、日本
の畜産業は飼料不足で大打撃
を受けるでしょう。そして、その他、様々な農産物に影響が出る
のは必須であります。
そこで、私は鳥取県
の農林水産業について、このコロナ禍
をどう検証
し、やがて来る食料難
の時代に向けて、今後
の農政
をどう
されていかれる
のか、伺いたい。コロナ禍で、和牛は価格
の低迷が続き、魚は高級魚が全然売れない、家が建たないので、材木が売れなく、貯木場に木材があふれ、材価が下がるなど、農林水産業
の販売価格が既に暴落
しているものも多数あります。これから収穫期
を迎える米も、外食需要が縮小
し、民間在庫が増え、市場価格が大幅下落
することも予想
されます。この影響で農林水産業
を断念
する、廃業
を考える方が出てくるようなことに
してはならないわけであります。このような現状
を考えると、これまで順調に推移
していた1千億円達成プランに影響はない
のか、軌道修正は必要ではない
のか。
以上
のこと
を踏まえ、まず1つは、コロナ禍へ
の対応として、農林水産物
の価格低下対策として、今後どのように取り組んでいかれる
のか。そして、農林水産業
の事業継続や新規就農、担い手確保
のためにどのような手だて
を考えられる
のか、また、近い将来、食料危機に備え、増産と自給拡大、需給バランスについては、本県としてどのように取り組んでいこうと考えられておられる
のか、曲がり角に差しかかった1千億円達成プラン
の見直しなど
を含め、知事
の所見
を伺いたいと思います。
なお、さき
の自民党代表質問で答えていただきましたので、重ならない程度でお聞かせください。
続きまして、国際交流事業について。
昨年9月
の一般質問で韓国交流について触れさせていただきました。江原道と交流
を始めて今年で26年目になります。この1年間、両国
の間にはいろんなことがありました。特にGSOMIA問題、徴用工問題など、これまで
の合意、約束
をほごに
するような、今後
の関係へ
の影響が心配
されるようなことがいろいろありました。
7月29日
の読売、産経、毎日新聞に、韓国江原道平昌にある韓国自生植物園で慰安婦像にひざまずき謝罪
をする安倍晋三首相
を模
した像
を園内に設置
したと掲載
され、そして、韓国メディアもこのこと
を報じました。新聞
を読んでびっくり
するやら、あきれるやら、誠に外交的に非礼であり、腹立たしく思いました。さらに気になる
のが、このことが江原道であったということでございます。当時、官房長官であった菅氏は、国際儀礼上許されない、報道が事実であると
すれば、日韓関係に決定的な影響
を与えると批判。さらに、報道
を受けて、もちろん設置は私有地であるため、日本大使館前や領事館前
の慰安婦像
のように、ウィーン条約
を理由に日本政府が撤去
を迫ることはできないと話されました。一方で、私有地とはいえ、自宅
の一角にひっそりと建てられたものとは違い、広く多く
の人に見せるためにつくられたものであることも事実であり、さすがに韓国政府が他国
の指導者
を冷遇
する外交慣例
を考慮
すべきと
の立場
を示しましたが、具体的な対応はまだ行われていないようで、良識ある対応
を望みたいものです。
初めにも述べたように、本県と江原道が交流
を続けて26年にもなります。国柄や県と道と
の違いがありましょう。いささか、このようなことが起きると、これから
の交流に何らかの影響がありは
しないかと思える
のであります。
知事は、この問題について、どう考えられる
のか、そして、今後
の本県と江原道と
の交流について、どのような姿勢で臨もうとお考えである
のか、お伺い
したいと思います。
以上、壇上で
の質問
を終わりたいと思います。
◯副議長(福田俊史君)答弁
を求めます。
平井知事
◯知事(平井伸治君)(登壇)鹿島議員
の一般質問にお答え申し上げます。
まず、農業問題につきまして、昨今
の状況
を踏まえて、様々な観点でお話
をいただきました。
議員が今おっしゃっておられた問題意識という
のは、我々皆で共有
しなければならないことだと思います。また、現実も直視
せざる
を得ず、やはり今
の異常気象、これがもたらす生態系
の変化、さらには、私たち
のこの
新型コロナという厳しい状況
の中で
の経済動向、これらが全て農業に関わってくるわけであります。ただ、議員がおっしゃるように、食料という
のは、私たち
の国
の基本であり、例えば江戸時代でも石高で富が表されていたように、やはり農業生産というもの、食料というものが私たち
の暮らしに直結
をし、なくてはならない生活基盤と言っていいわけであります。この食料安全保障というお言葉
をいただきましたけれども、そうした観点で、私どもは言わば農業県
の一つとしてやるべき責務
を果たしていく。そのために現場
の皆様と一緒に様々なアイデア
を出しながら、こうした難しい状況
の中でもチャレンジ
を進めていかなければならない、このように考えております。
議員
のほうからお話がありました牛肉でございますけれども、これもキロ当たり2,400円ぐらいだったものが、一旦は1,900円
を切るぐらい厳しい状況
の枝肉価格になりました。最近は、また2,330円ぐらい、大分戻してきているとはいえ、まだ一頃
のような勢いまでは届いていないというところであります。また、和子牛につきましては、恐らくこのたびも全国一
の競り値ということで、平均価格80万円
を超えてくる赤碕
の本県
の市場、これは全国に冠たるものになり始めています。全国は相場が難しい中で、本県はこれまで
の種雄牛
の造成、その成果が現れまして、比較的しっかりと持ち直してきているということな
のかもしれません。
ただ、いずれにいたしましても、そうした枝肉
のほう
の価格が出口ベースで下がっているものでありますから、肥育農家
を中心として厳しさが増しているところであり、この背景にはコロナによりまして、高級レストランなどが動かなくなってきたという、そういう事実があります。恐らくこれから
GoToイートなども都会で始まることもございまして、そういうもの
を活用
しながら、私たちも何とか取り戻しにいけるチャンスも出てくる
のではないかと思います。当面、いわゆるマルキン事業と言われます価格補償
の制度、これについては、積立金ベースで鳥取県としても助成
をさせていただいて、3分の1出させていただいているわけでありますけれども、さらに価格が実際補填
されるべき9割
のところから上
のところですね、これについても2分の1、県
のほうで上乗せ支援
をするということ
をこのたび議会
の同意
を得た予算措置によりまして始めているところであります。これは、全国でも鳥取県だけ
の手厚い措置でありまして、畜産農家からは、この点は非常に高く評価と感謝
をいただいているところであります。ちょっと思い切った政策ではありますけれども、このようなことも今後も展開
していかなければなりません。
また、今後
の販売戦略からは、こういう
GoToイートが始まること
をにらみながら、東京
等の高級レストランで鳥取和牛フェア
をやってはどうかと思います。例えば日本橋にあります有名レストランであるシェ・イノさん、こういうところでも鳥取和牛
を扱っていただくなど、10店舗ぐらい
の高級店舗でこうした鳥取和牛
のフェア
をしていただいてはどうだろうか。今その調整
をしているところであります。恐らく
GoToイートが東京
等で始まりますと、高級レストランに行きたいお客様が多いと思います。そういうときに鳥取和牛と出会うことによりまして、そのブランド力
を高めていく。こういうような戦略でこの機会
をむしろ活用
させていただき、立ち直り
のきっかけにできないかというように考えております。
こういうような牛について
の戦略がありますが、そのほかは、堅調なものが比較的今
のところは多いかなと思っております。例えばブロッコリーでありますけれども、これも前半戦で4.9億円というまずまず
の成果でありましたし、特に単価がよかったと思います。その背景には、売出しに当たりまして、JA西部
の谷本組合長さんが東京FMに出られて、こうしたブロッコリーなど
の野菜
のPR
をされました。なかなかリモート
の時代で難しい
のですけれども、いろんなチャンス
を生かして、このようにプロモーション
をかけていく。これが一つ
の戦略ではないかと思います。ネギにつきましても、今シーズン、10億円
を超えるという好調になってきておりまして、比較的そうした露地物
の野菜において、いい評価も得られている
のではないかなと思います。
ただ、他方で、残念ながらお米
の値段、今相場が決まりかけていますが、全国的に米余り
の状況が出ているようでありまして、その価格
の設定はやや軟調であるというふうに見受けられます。本県は、作柄は例年並みと考えられており、昨日も私も田んぼ
を刈り取る間際
の星空舞
の圃場、これはJA
のほう
の御紹介でお伺い
をさせていただきましたけれども、ちょうど稲穂がたわわに実りまして、お聞き
をしますと、例年より若干いいかもしれないなというぐらいでありまして、作柄はまずまずな
のだろうと思う
のですけれども、問題は価格設定。全国
の問題とはいえ、この辺は厳しさも増してくる
のかもしれません。そういう意味で、ブランド戦略
をしっかりとやっていく必要があります。
片方で、議員がおっしゃるような担い手
の問題など
を考えると、このコロナ
の中で、一つ
のちょうどメッセージ性
のある出来事もありました。例えば、andAgriさん、林原さん
のところでありますけれども、あそこも4名、このコロナ禍で観光関係者
等を雇用
されたところであります。なかなか外国人
の確保
等、労働力
の確保が難しい中で、こういうようなマッチングという
のは今後もあり得る
のかもしれないというふうにも思われたところであります。また、アグリスタート事業など、我々と
しても特徴
のある農業
の後継育成事業
を進めていますが、ここに来て、ちょっとコロナで難しさが出てきている。そこで、例えば倉吉
のスイカ
の産地などとタイアップ
をしながら、産地協調型
の人材育成システムという
のをこれからもう一度ちょっと手直し
をしてつくっていく必要がある
のではないだろうか。そのほうがすぐに就農も
しやすいですし、何せ産地
のつながり
の中にいれば、サポートがその後
の生活も含めて得られやすいということもある
のではないかと思います。そういうようなやり方
を変えながら、こうした人材確保
を進めていく必要があるかなと思います。
また、農業
の基盤
を整備
していくことも重要でありまして、例えばブロッコリーでいえば、おととしから冷蔵庫
を設置
する事業
を開始
しましたが、これが出荷
の調整
等、非常に役に立っているところであります。さらに、JA
の西部と鳥取中央と、2JAにまたがります広域
の選果場
を今年度整備
していまして、新しい選果場は3月頃できる
のではないかというふうにも思われます。こんなような対策に加えまして、低コストハウスで育苗
をするとか、こういうブロッコリー
の生産振興なども様々な角度で進めてきているところであり、こういうこと
を積み重ねていくことで、後継者も言わば挑戦
してみようという、農業というもの
の形が見えてくる
のではないかなというふうに思います。
こんなようなことなど
を通じまして、生産振興
を図り、今
の1千億円達成プラン
の実現
を進めてまいりたいと思いますが、先頃、島谷議員
のときですかね、お答え
を申し上げましたとおり、コロナでちょっと見通しが変わってしまいました
のも事実でございまして、計画年次
を900億円達成
を令和7年度、また、1千億円達成
を令和12年度として、それぞれ3年ほど遅らせるような、そういう調整
をこれからJA
の関係各社
等と進めて、軌道修正
を図りながら、実現可能な力強い生産振興
を図ってまいりたいと思います。
次に、国際交流につきましてお尋ねがございました。
韓国
の江原道におきます民間
の施設において
の問題
を御指摘いただきました。国と国と
の間ではいろんな波風も立つこともありましょうし、そういうこと
の中でこそ、姉妹提携、姉妹交流事業という
のは、第二次世界大戦後、意識的につくられてきた経緯があります。本県
の場合は、市町村も含めまして、環日本海交流が非常に数としては多いところであります。それは、やはり地勢的に日本海に面しておりまして、そういう中でこの交流
を活発化
することができれば、自分たちがフロントラインに立てる
のではないか、最前線として地域振興にも役立つ
のではないかと、こういう潜在的な思いがあったと思いますし、恐らくは、かつて
の妻木晩田遺跡
のように、古い歴史
を重ねてきた交流
の記憶というものが私たち
の中にもある
のかもしれません。ただ、それ
を進めていくには、お互い
の立場
を尊重
し合いながら、信頼関係
を築くことが大事でありまして、御指摘
のような事象という
のは、残念なことであるというふうに言わざる
を得ないところだろうと思います。
ただ、今回は菅官房長官など、当時、発言
をされたこと
等がございまして、韓国政府もこれについては一線
を画しておられるようであります。江原道
の交流と
のこと
をおっしゃいましたが、江原道も実はこの問題とは一線
を画して、それについて
の発言
を控える
等、関わり
のない形に今意識的に
されていると理解
をいたしております。我々としては、やはりこういう問題があることは、一応念頭に置くに
せよ、冷静に現実
を見詰めて交流
すべき事業については、今後も機
を見て展開
をしていくというようなポリシーではないかなと思っています。
例えば最近もこのコロナ
の中で、ドライブスルー型
のPCR検査
をやるというようなときに、中部
の県医師会などは、ウォンジュという江原道
の医師会と情報共有
を図りながら、そうやって、この交流
の実践
をし、それがそれぞれ
の新型コロナ対策に役立つ、こういうこと
を具体的に
されたり
しています。また、青少年
の皆様もインターネット
を通じながら
の交流事業、例えばパフォーマンスとか、そういうこと
を交換
をされたり
しているところであります。
是は是、非は非ということは多々あると思います。ただ、そうした中で、冷静に目
の前
の事柄、現実
を見据えながら、言わば地に足
をつけたような形で、お互い
の信頼関係
を育むこと、これが重要ではないかと思いますし、それは江原道
の今回
の対応もそうでありますが、信頼関係
を壊すようなことにならないように、それはお互い注意
を払うべき点はあるだろうというふうに思っております。
ちなみに、今回
の銅像
の除幕と言われたことにつきましては、先月、予定
をされていたわけでありますが、現実にはそれは行われていないというふうに理解
をいたしております。これからもある意味長期的視野に立ちながら、この
新型コロナで現実
の交流は難しい環境ではありますが、信頼関係
の維持や醸成に努めてまいりたいと思います。
◯副議長(福田俊史君)10番鹿島議員
◯10番(鹿島功君)それでは、まず、林業について伺いたいと思います。
昨年
の暖冬で順調な伐採ができたことに加え、コロナ禍
の影響で加工業者
の荷受け
しぶりで、ストックヤードがいっぱいになり、県にストックヤード
の確保
を要求
したところ、素早い対応
をしていただいたこと、ありがとうございます。まずもって御礼申し上げたいと思います。
ただ、その後も材価低迷
をしており、なかなか元に戻りません。私は、7月にある住宅建材メーカー
の営業所
を視察
してまいりました。そこでは、主に鳥取県産材
を使ったCLT材で建てられた社屋と倉庫
を見せてもらい、話
を聞きました。社屋と倉庫ともおおむねCLT材だけで建てられておりました。モダンな社屋と高さ、容積が十分ある倉庫で、鉄骨が使われていないのにびっくりいたしました。しかし、鳥取県産材
のCLT材はこれから
の木材であるがために建築設計士
の方々に熟知
されていない
のが現状と
のお話でした。イメージとして、大型構造物
のはりでしかないと思われるようですが、CLTは化粧板としても使うことができるということでございました。特にCLT材
の製造業者は全国で7社しかなく、そのうち
の国内2番目
の製造量であるということも聞きまして、全国に発信できるものと考えております。
そこで、川下
の住宅、公共建築物
の木材利用がなかなか進まない中、建築設計、工務店
等がコラボ
をして、鳥取県
の木材
をふんだんに利用
した住宅や公共建築物など
を設計提案
し、そこに県も積極的に支援
したらと考えます。特にこれから
の需要や期待
の持てる加工材です。鳥取県型
の低コスト農業ハウス
のような基本設計
を基に、いろんなアイデア
を出してCLT材
の利用促進
のモデル
をつくり、全国発信
をしたらどうかと思いますが、御感想
をお聞き
したいと思います。
◯副議長(福田俊史君)答弁
を求めます。
平井知事
◯知事(平井伸治君)(登壇)議員
のほうから県産材
の利用につきましてお尋ね
をいただきました。
これにつきましては、私も平成19年に就任
して以来、その促進
を図ろうというふうに呼びかけ
をしておりまして、平成19年には県産材
の利用促進
のプログラム
をつくり、翌年には公共事業
等も含めて、利用促進
の指針
を定めて、要はアクションプラン
を始めたところであります。現実にもいろんな形で県産材
の利用が広がり始めていますし、議員も御指摘いただいた木材
の利用先として一番大きいと思われる住宅につきましては、鳥取県
の場合は、住まいるプランとして、この県産材
を利用
した場合に上乗せ
をして住宅助成
をしていくという、そういう県産材と住宅
の取得促進
の組合せ
のような独自
の事業
を展開
していまして、これ
の普及率は年
を追って高くなってきております。
そういう中、それ以外
の先ほど会社
等の施設、そういう非住宅も含めた利用も必要ではないかなと、こういう御指摘だろうと思います。前回
の議会でも同趣旨
の御質問がございまして、それで、県産材
の利用について、過剰在庫
の解消
のため
の利用促進事業、これは国
の事業でありますが、こういうもの
の活用
を各方面にも呼びかけさせていただきました。その結果として、今、西伯郡では南部町さんにおきまして、図書館とか公民館ですかね、複合施設がございます。法勝寺
のところに造るものでありますけれども、それにこの国
の事業
を充当
しながら、県産材
を大幅に活用
するということが成果品として一つ決まってきているところであります。また、最近、こういう省エネと組み合わせた木材
の利用にも目
を向けていただこうと、鳥取県としてそのモデル住宅
を昨年、その考え方、プランとして発表
させていただきまして、これに基づき、今年、専門家
の工務店
の皆さんなど、あるいは建築家に対する研修会
を実施
していますが、既に320名
の方がこの初夏から夏にかけまして受講
されるということになってきました。実は過去も同じようなこと
をやったことがある
のですが、そのときはあまりそういうメーカーに響かないところがございまして、今回は、積極的に取り入れようというような動きになってきておりまして、これ
をぜひ後押し
をさせていただければなと思います。また、こうした非住宅系
のそういう県産材利用
の助成制度も別途つくらせていただきまして、こういうもの
を総合的に組み合わせながら売り込み
を図っていければと考えております。
◯副議長(福田俊史君)10番鹿島議員
◯10番(鹿島功君)続きまして、販路拡大・輸出推進課や食
のみやこ推進課など、農産品
の有利販売に力
を入れていただいておりますし、GoTo食
のみやこ鳥取キャンペーンや鳥取県巣ごもりキャンペーンなど、積極的に農産品
の販売促進
の応援
をしていただいているところであります。そのような中、6月補正予算で
新型コロナウイルス感染症
の影響で客足が途絶え、売上げが減少
している鳥取地どりピヨ
を学校給食に供与、それから、食育活動
を推進
し、消費拡大
を図ったことは非常によいことではないかと思っております。また、鳥取和牛肉給食補助ということも地元
の味
を伝えていく、よい食育だと思います。しかし、これは継続
していくことが大事だと思います。
とっとり県民
の日にちなんで、県内全て
の学校給食で梨
を使った献立が提供
されています。また、日頃から米や野菜、魚など
の旬な地元食材
を積極的に活用
し、給食づくりが取り組まれております。例年は、1月には学校給食週間として、地産地消
の献立が出されております。コロナが終息
しても、これら
の学校給食と同じような考え方で、子供たちが地元産物
を覚え、地元に愛着
を持つよい機会になること
を思い、地どり、そして、和牛肉、魚介類
を出して食育
を進めていただきたい。学校給食だけではなく、家庭や地域で
の食育という意味でも県産品
を口に
する機会
をもっともっと増やしてほしいと思います。
このたび
のコロナ禍
をきっかけに、本県出身
の県内外
の学生に県産品
を仕送り
する#よきよき鳥取
の取組も非常に評価
したいと思ったところです。食を通して、もう一度ふるさとに愛着
を抱き、誇りに思い、ふるさと
を大事に
するきっかけになるような食のみやこの取組
を進め、県
の風土、文化まで育まれるようお願い
したいと思います。知事
の所見
を伺いたいと思います。
◯副議長(福田俊史君)答弁
を求めます。
平井知事
◯知事(平井伸治君)(登壇)鹿島議員から重ねて食のみやこの推進、給食
等におきます子供たちへ
の普及活動についてお話がございました。
議員がおっしゃるように、やはりふるさと
の思い出という
のは食であろうかと思います。それは、ブロッコリーであれ、ネギであれ、自分
の周りに広がっている畑
のもの、これ
を味わった経験という
のは一生残るでありましょうし、また、そういうときに、将軍鍋
をはじめとして地元で工夫
した料理など、そういう
のを作ったり食べたり
する、そういう思い出もまた自分
の言わば原体験として残るものだろうと思います。これが巡り巡って、ちょうどこのお彼岸
のときも里帰り
された方が多かったようでありますが、そうやって、ふるさとと
の絆
を大切に
する、そういう気持ちにもつながっていく、言わば愛着形成としても重要ではないかと思います。
そんな意味で、給食について、このたび
新型コロナで非常に食材
の価格が低迷
したこともあり、実際、地どりなどは使っていただけるお店、焼き鳥屋さんとか、うまく動けなかったこともございまして、それ
の言わば救済事業として考えられたものでございました。地どり
のピヨにつきましては4万人
の子供たち、それから、牛肉につきましては5万人、かなり
の数です。市町村
の御協力もいただきながら応募
をいただきまして、提供
させていただきました。非常に評判もよくて、鳥取和牛
の給食
を出すときなども、聞いた話ですけれども、子供たちがこの日は休むなというふうに言い合ったとか、そういうようなことも聞かれるぐらい、やはりみんなが楽しみに
した日だったろうと思います。
とっとり県民
の日も、給食、地元
のもの
を使うことは定着
してきたと思います。これも市町村
の絶大な御協力や思い入れ
を持ってやっていただいております。例えば、大山町、中山小学校におきましては、地元で捕まったジビエ、イノシシ
のバーグ、それから、梨
のスイーツとか、それから星空舞であるとか、白ネギ
のスープであるだとか、そうしたもの
を提供
して、言わばふるさと
の盛りだくさんな料理
を味わってもらい、子供たちにも県民
の日として、鳥取県
の食
のすばらしさ、これ
を理解
していただけた
のではないかなと思います。
同じようなことは、#よきよき鳥取という大学生向け
の事業でも
させていただきまして、お土産物菓子ですとか、星空舞ですとか、そうしたもの
を4,600人に提供
させていただきました。これ
の副作用として、地元
のほうでとりふるという就職
してこっちへ帰ってきてもらうと。それから、地元
の子供たち、学生も地元で就職
してもらうというとき
の就職情報、これ
を提供
すること
を主たる目的と
したとりふる
の登録もこの#よきよき鳥取事業と併せて急速に拡大
をしました。こういうようなことで、ふるさとと
の絆、鳥取県と
の絆
を深める、食がいいチャンスになった
のではないかなというふうに思います。また、巣ごもり事業として、鳥取券という事業、これも売行きが好調でありまして、追加で提供
させていただく予算が必要になるぐらいということになりました。
コロナ禍ではありますけれども、そういう中で、もう一度食を通して、また、農産物
等を通しまして、ふるさと
を大いに理解
をしていただき、また将来に向けた人材育成につなげていけるように、今後も工夫
を展開
してまいりたいと思います。
◯副議長(福田俊史君)10番鹿島議員
◯10番(鹿島功君)続きまして、国際交流について伺いたいと思います。
国際交流という
のは、歴史、文化、思想、考え方など、違い
を認識
し、相互に理解し合うという意味もあると思います。時には交易によって互いに利益
をもたらすこともあるでしょう。苦しいとき助け合うこともあるはずです。交流
を重ねた事実が最悪
の局面
を免れるというきっかけになることもあるかもしれません。国家間、地方政府間、民間同士など、これまで韓国、特に江原道とは様々な交流
を行ってきました。絆も深まっていると思います。それでも、許せないことは許せない、自分たちはこう考えるなど、自分たち
の姿勢
を決して曲げていいものではないと思います。自ら
を曲げて、相手に迎合
するということであれば、本当
の意味で
の交流にはならない
のではないでしょうか。そのように考えるものであります。恐らく目には目
を、歯には歯
をで、自ら
の考え
を相手に押しつけるから、摩擦が生じるということもあるかもしれません。そうであれば、理性的に大人
の対応
を取ることも必要なことであります。
ただ、国同士
のことだから、県は目
をそらしておくということでいいとは思えないわけです。毅然と
した姿勢
を持っておかなければならないと思います。日本人として
のプライド
を絶えず持ちながら、相手と交流
することは大事なことと思います。そのような考え
を持って、県
の交流推進
を許容
している県民もたくさんいるということ
を分かってほしいと思う
のであります。このことについて、知事
の所見
を再度お伺い
したいと思います。
◯副議長(福田俊史君)答弁
を求めます。
平井知事
◯知事(平井伸治君)(登壇)鹿島議員から重ねて、国際交流につきましてお尋ねがございました。
これにつきましては、やはり信頼
を築いた上に友情
の友好関係という
のが生まれるわけであります。だからこそ、尊いものでありましょうし、永続的な関係性ができるわけであり、これが例えば第二次世界大戦
のようなこと
を繰り返さない、その最後
の歯止め、かんぬきにもなり得る
のは、だからこそだと思います。そういう意味で、アイゼンハワー大統領がピープル・ツー・ピープルという、人間同士、人々同士が交流
しようと。それ
をシスターシティームーブメントとして、姉妹都市運動として展開
をしてきた。この系譜
の中に私たち
の国際交流という
のは、全世界的に形成
されてきているということ
を改めて認識
すべきな
のだろうと思います。
だからこそ、近所付き合いもそうでありますけれども、1個
の人格としてお互いに尊重
するように、一つ一つ
の国、それぞれが文化
を持ち、それぞれが言わばその信念
を持ち、そういうもの同士が交流
をして初めて本当
の意味
の実りある成果になるわけでありまして、互い
を尊重
し合うこと
の基本という
のは、それはいついかなるときでも持っておかないと、頓挫
してしまう。しかも、それがのっぴきならないことにもなりかねないということではないかなというふうに思います。
現在、国連でいろいろと各国
の代表が議論
していますが、かなりリモート化
されたこともありまして、若干聞いていて辛辣な言葉も使われているところであります。それは、ある意味当たり前な
のかもしれませんが、ただ、最後は、平和
をつくるために国連という
のは国連憲章
を持ってやっているわけでありますから、そういう国同士
のお付き合い
の中でも、一定
の節度と、それから、互い
の相互理解、そして、尊重
し合うこと、これが重要な言わば一つ
の価値観、主導理念でなければならない
のだというふうに思います。
私どももいろんな国々と交流
していますが、そういう基本的な立場は見失うことなく、今後とも展開
をしてまいりたいと思います。一つ例
を挙げれば、これまでもいろいろと議員がおっしゃるような難しい局面という
のはないわけではなくて、例えば海
をめぐる呼称ですね、これについてもいろいろと立場
の違いがあると。それについて、実は交流
を進める協議
の上で度々それが停滞要因になる、話がまとまらなくなる、それはお互い
の言わば国というもの
をしょっているところがありますし、我々は我々
の立場
をやはり最後は主張
しなければならない。ここは譲れないことであります。ですから、最近は割と北東アジアという言葉
を使うようになっている
のは、実はその辺で、私ども
のほうでも出した知恵
の中から生まれてきたものであります。
そういうようないろんな我々と
しても率直な対話を通じて初めて理解し合えることもあると思いますので、今後とも、そう
したある意味良好な関係性というもの
を継承
してまいりたいと思います。
◯副議長(福田俊史君)10番鹿島議員
◯10番(鹿島功君)最後
の質問となりますが、9月17日、18日ですか、新聞にDBSクルーズ船
の境港無寄港
のことが出ておりました。地元としては、寝耳に水
のことで、大変ショックな事件でなかったかと思います。仮にもし鳥取県がDBS
の船主
の立場であったならば、真っ先に境港
の関係者か、県に断り
の相談
をするであろう、それがこれまで
の経緯から
すると礼儀ではなかろうかと私は思うわけです。県民
の我々から
すると、26年も交流
を続けた県ならば、もう少し気遣いはあるべきと思う
のは私だけでしょうか。
知事
の公約でもあった26年も続いた韓国江原道と
の国際交流は、ここで少し時間と情勢
を見直すときではないかと思いますが、いかがでしょうか。最後
の質問と
させていただきます。
◯副議長(福田俊史君)答弁
を求めます。
平井知事
◯知事(平井伸治君)(登壇)鹿島県議から改めてお尋ねがございました。
DBSクルーズフェリーというクルーズフェリーは今なくなってしまっているわけであります。実はDBSクルーズフェリーは、会社自体、閉じてしまいまして、ドゥウォン商船という会社に引き継がれました。ただ、その引継ぎに当たりまして、私どもも旧経営陣、前
の船主
のほうに働きかけ
をし、そこ
を通しながら、さらにはある意味直接話し合うこともある
のですが、そのドゥウォン商船側ともコミュニケーションは取り続けております。そういう中で、今コロナなので、旅客が乗せられないと。フェリーとはいいながら、貨物船としてしか運用できないというような状況が現実であります。ですから、実際は休航
していた
のが長くあるわけでありますが、それ
を何とかまずは若干でも回収
しなければいけないので、その運航
を再開
することに
したいと。それで、貨物利用に限ってやろうと。その際、結局、舞鶴という案、それから、鳥取県
の境港という案ももちろんあるわけでありますが、舞鶴
のほうにその中古車
等の荷物
の需要ということでは優位性があったと。会社
のほう
の客観的な経営判断
の中で、そのように
されたところでございます。
実は、このDBSクルーズフェリーにつきましては、従来から中海
市長会と共同
をしながら、支援事業
を組んでいました。この支援事業
の在り方も当然議論になるわけでありますが、貨物だけ
のことでありますと、こういう支援
の対象と
するのも難しい
のでないかというようにも我々は考えていたところであります。したがいまして、今後、実際にまた人が動けるようになってきて、人
の往来が始まってきたときに、境港という選択肢、これ
を残しながらという形で今話合い
を進めてきております。
ですから、今後どういうふうに展開
するか、正直分かりませんし、前
のDBSクルーズフェリーという会社はなくなってしまっていて、ドゥウォン商船という新しい交渉相手になっておりますが、ただ、しっかりと人脈も残しておりますので、我々と
しても折衝
を今後も
していき、もし今後何らかの展開があるというときには、議会はもちろんでありますが、また、中海
市長会
の皆様とも協議
をしながら、どういう展開
を図るかということ
を議論
させていただきたいというふうに思います。
なお、江原道につきましては、この経営には正直タッチ
していないところでございますが、江原道と境港
を経由
することについては、共同で会社側にも働きかけていこうというように
しておりまして、そういう意味で、この点においては江原道
のほうと協力
していくことが得策ではないかというふうに考えております。
事ほどさようでございまして、今後とも対岸諸国
の中に、私ども
のふだんから言わば共闘体制
を組めるような信頼関係
の置ける相手がいるということは、それは戦略的には重要ではないかというふうに考えておりますので、今後も江原道と
の関係につきましては、直ちに見直すという局面ではない
のではないかなと。これからもいずれ緩やかな発展
をさせていくべきな
のかなと思います。
いずれにいたしましても、姉妹都市交流というものは関係者
の理解と協力、参加
の下で行われるものでありますので、いろんな方々
の御議論
を聞きながら、戦略的に取り組んでまいりたいと思います。
◯副議長(福田俊史君)暫時休憩いたします。午後2時16分より再開いたします。
午後2時06分休憩
────────────────
午後2時16分再開
◯副議長(福田俊史君)再開いたします。
引き続き、一般質問並びに議案に対する質疑
を行っていただきます。
8番松田正議員
◯8番(松田正君)(登壇、拍手)鳥取県議会自由民主党
の松田正でございます。
今回、3点について質問
させていただきたいと思います。前回、マスク
をしながらしゃべったら、途中でぶっ倒れそうになりましたが、今日はないということで、非常にやりやすうございます。頑張ってまいります。
まず、1点目、サイクルツーリズム
の推進について質問
します。
本年3月、藤縄会長以下、28名をもちまして、鳥取県議会自転車活用推進議員連盟
を発足いたしました。コロナ禍において、なかなか活動がままならないわけでありますが、先日、少数
の有志で白砂青松サイクリングコース
を試走
するなど、ナショナルサイクルルート認定に向け、機運醸成に取り組んでまいりたいと考えております。
また、去る9月19日には、大山開山1300年事業
のレガシー
の一つであります大山時間
のコンセプトショップが大山寺参道沿いにオープン
しました。今後は、大山エリア
のサイクルツーリズム
の拠点として
の機能も期待
されており、民間
の機運も高まってきておることは、皆様御案内
のところであると考えております。
さて、私は、本年2月定例会におきまして、次回
のナショナルサイクルルート認識へ向け、県としてさらに積極的に取り組むべき、また、複数
の部局にまたがるので、横串
を刺せるようなリーダー
を決めて取り組んでいただきたいと
の趣旨
の発言
をさせていただきました。それら
を受けまして、知事は、新年度は記念
すべき自転車道全県開通
の年、自転車振興
を進めていくため
のワーキンググループ
を再整備
したい。また、統轄監が取りまとめられると答弁
されましたが、その後、どのような取組
をされた
のか、知事に伺います。また、統轄監御自身
の意気込みも伺いたいと思います。
あわせて、コロナ禍
の影響で、当初予算
等に計上
されたインバウンド対応
を含めたサイクリスト
の聖地鳥取県整備事業
等のサイクルツーリズム関連予算
の年度内執行ができないことが確定的であります。しかしながら、当初
の目的
を遅滞なく実現
するためには、来年度以降も継続
すべきであると考えますが、知事
の所見
を伺います。
次に、2点目、学校生活における
新型コロナウイルス感染症対策について質問
します。
島根県松江市
の私立高等学校
の学生寮において
クラスターが発生
した事案
を受け、先般
の8月臨時議会で学生寮に対する施策が講じられました。さて、コロナが猛威
を振るい始めた、この春、こんな話
を伺いました。島根県
の私立高等学校
の寮に住む鳥取県出身
の高校生
のお話でございます。全国から
の入寮が完了
して2週間後、発熱
等の体調不良
を申し出る生徒が複数名出現
した。しかし、島根県においてPCR検査は行われず、全員実家に帰された。お父さんは自営業ですが、お母さんは
医療従事者、家にはがん治療中
の70歳
のおじいさん、そして、90代
のお年寄りもいらっしゃいます。かかりつけ医、また、保健所に何度もお願い
したが、鳥取県でもPCR検査
をしてもらうことができなかった。結局、対症療法にて治癒
したが、本当に不安で仕方がなかったというものでありました。
私は、学生寮においては、発症
した学校、また自治体が第一義的に
責任を持って対処
されるべきであると考えております。今回、学生寮における
新型コロナウイルス感染症対策ガイドライン
を知事部局、教育委員会共同で策定
され、9月1日より適用
されていると
のことでありますので、もし、県内高等学校
等の寮において新型
コロナ感染が疑われる事例が発生
した場合
の対応
を知事に伺いたいと思います。
次に、先議会、コロナ禍における学校で
の熱中症対策
の一環として、エアコン
の運用方法、電気代
等について伺い、一般教室
等へ
の対応はしっかりと
していただけたものと考えております。
しかしながら、
一部の県立学校
の一部の施設においては、例えば、生徒が日常的に利用
する食堂
等の建物、これらが別棟であるためにエアコン
の配置ができていないというところがあるように伺っております。こうした施設は同窓会館
等として設置
してある場合が多く、県費
の投入が難しいと
の見解
を伺ったことがありますが、とはいえ、このコロナ禍、また、殊、食堂においては、食品衛生上
の観点からも何がしか
の方策
を講ずるべきではないかと考えますが、教育長
の所見
を伺います。
そしてもう1点、さき
の6月定例会自由民主党代表質問において、中島議員より、コロナ禍
を踏まえた来春
の高校入試に係る影響
の見極めと一定
の配慮
の必要性について質問がありました。中学3年生や保護者にとって人生
を左右
する重要な問題でありますが、この質問に対し教育長は、検討は必要ない
のではという答弁でありました。今後、
インフルエンザと
の同時流行なども想定
されます。受験生や保護者
の方々が困ること
のないよう、早め
の周知
をしっかりと
し、対応いただきたい
のですが、教育長
の所見
を再度伺いたいと思います。
そして3つ目、鳥取県男女共同参画
条例について伺います。
倉吉市
の小中学校における「スタミナ納豆
の歌」
の歌詞
の一節「女子力」に関する事案が全国でも話題となっております。
さて、本題に入ります前に、鳥取県男女共同参画
条例についてでありますが、本
条例は、平成12年12月県議会において、議員提案
され、可決、成立
したものであり、全国で5例目、議員提案としては全国初
の条例ということであります。
条例の基本施策
のうち、県民
等から苦情
等の申出
を審査
する鳥取県男女共同参画推進員
の設置が特徴的と
されており、過去
の県議会
の議事録
を遡って読んでみますと、浜田妙子議員より、男女共同参画
のオンブズマン制度と称賛
されておりました。
条例の規定により、全県議会議員にも意見書が配付
されましたので、議員
の皆様御承知とは思いますが、議長
のお許し、また新聞社
の許可
を得まして、2つ
の新聞記事
を議場
の皆様に配付
させていただきましたので、御覧いただけますでしょうか。こちら
のA3
のやつですけれども、簡単に説明
しますけれども、まず、左側、令和2年1月23日
の日本海新聞
の記事でございます。「おいしい楽しい「スタミナ納豆」倉吉市出身バンド歌作成、成徳小で披露」。記事
を若干抜粋
しますと、「歌
を作った
のは5人組ガールズバンド「マーブルキッズ」。メンバーも家で作るなど好きなメニューだといい「地元
の誇りとしてもっと発信
したい」と市教委に持ちかけた。歌は、「納豆食べるよ 納豆食べるよ 筋力つくし女子力上がるし」とアップテンポな曲調で魅力
をアピール」「市では今後もスタミナ納豆
の日には全小中学校で給食時にCD
を流す予定といい、ボーカル
のあっこさんは「曲
を聴いていっぱい食べて子どもたちに元気になってもらいたい」と話した」ということでございました。
ところが、ちょうど半年後、右側でございますが、7月23日掲載
の記事になりますと「小中学校で流れた曲
の一節「女子力」「固定観念
を助長」男女共同参画推進員が指摘」という記事が載っております。そして、最後
の部分ですけれども、内容
を読んでいただきたいと思います。最後
の部分「2月下旬に推進員
の聞き取りがあり、CDは回収。市教委はマーブルキッズに歌詞
の変更
を依頼
している。野川副知事は「この件に限らず、普段見過ごしがちな言葉についても考えてみたい」と述べた」という記事、2つ並べさせていただきましたが、半年間で非常にポジティブな記事からネガティブな記事になったということで、御披露
させていただきました。
そして、このニュースでございますが、ネット上でも話題となりまして、倉吉市出身、台湾在住
の指揮者、徳岡直樹さんや「海賊と呼ばれた男」「永遠
の0」など
の作者、作家
の百田尚樹さんらも表現
の自由
の侵害ではないか、公権力による検閲ではないかと
の意見
を公表
されております。
以下、鳥取県男女共同参画センター
のウェブサイトから抜粋
して引用
したいと思います。
「小中学校で流れている歌について
の苦情。小中学校
の学校給食で流れている歌
の歌詞について苦情申出があり、令和2年2月6日より計5回推進員会議
を開催
し、調査及び審査
を行いました」。申出
の概要としましては、申出者個人、これは匿名であります。対象者は、県関係機関として、知事、教育長。
主な申出内容としましては、「「スタミナ納豆
の歌」という歌が、学校給食
のスタミナ納豆
の提供日に、倉吉市内全て
の小中学校で繰り返し流されると
の報道があったが、この歌
の「女子力が上がる」というフレーズは、女性
の固定観念的なイメージ
を助長
する恐れがある」「職員がそのことに気づかなかった
のは、行政職員
の男女共同参画
の理解不足によるものであることから、県として行政職員に対する男女共同参画
の理解
を進める研修が必要」。これが申出でございます。
そして、審査結果といたしましては、レベルとしましては意見公表
を選択
されました。
内容
を申し上げます。「「女子力が上がる」というフレーズは、女性
の固定観念的なイメージ
を助長
する恐れがある」「男女共同参画
の観点から問題無しとはいえない歌詞
を含む歌について、教育現場から本申出と同種
の指摘がなかったこと
を県は重く受け止め、以下
のような施策
をとるべきと考える」。「1、教育現場において児童生徒に性別による固定観念に基づくイメージ
を植え付けてしまうこと
を避けるために、教職員に対する研修
を徹底
すること」「2、県民
を啓発
するため、県及び市町村
の職員
を含む県民に対し、男女共同参画
の視点に立った研修プログラム
を提供
するなど
の活動
をこれまで以上に推進
すること」「3、今後県が作成
する研修プログラム
の題材として、今回
の事例
を活用
すること」。以上でございます。
この裁定
を要約
しますと、学校現場で流す歌に問題がないとは言えない歌詞があること
を教職員がスルー
したことが問題だから、県は、今回
の事例
を活用
して職員
を指導
しなさいということであります。
女子力という言葉が社会的に認知
された
のは、2000年代初頭に漫画家、安野モヨコさん、彼女は「シン・ゴジラ」、「エヴァンゲリオン」など
の庵野秀明さん
の奥様であります。彼女
のエッセイが初めてであると言われております。また、2009年には、ユーキャン新語・流行語大賞にノミネート
されております。
ウィキペディアによると、女子力
の定義は「女性が自分
の生き方
を向上
させたり、自身
の存在
を世の中に示すために使う力
を指す言葉。ただし明確な定義はなく、主に女性らしい態度や容姿、女性ならでは
の感覚・能力
を活かすことなど
を指す」と
されております。
お昼
のNHK
の番組でも女子力アップメニュー
を紹介
されておりました。私は、今回
の事案に関して、女子力という言葉が、何が男女共同参画
の推進に対して問題がないとは言えないな
のか、理解に苦しんでおります。先ほども申し上げましたが、日本海新聞
の記事によりますと、野川副知事は、この件に限らず、ふだん見過ごしがちな言葉についても考えてみたいとコメント
されたと報道
されました。まず、私にはこのコメント
の意味がよく理解できません。
また、今回
の事例
をどのように職員、県民
の皆さんへ
の研修に活用
される
のか、見当がつきません。私はこの事案について、もはや言葉狩りに当たる
のではないかと考えており、今回質問
させていただいておりますが、私
の意見、また、意見公表
を受けて
の所見、そして県は具体的にどのように対応
される
のか、知事に伺います。
また、副知事には、新聞報道にあった発言
の真意
を伺います。
そして、教育長には、今回
の案件が問題がないとは言えない事案だと受け止められ、倉吉市教委に対し何がしか
のアクション
を起こされるお考えな
のか、伺います。
そして、私はそもそもこの
条例は、県
の事業あるいは施策に対して
のものであると理解
しております。
条例によると、推進員会議
の審査結果
のレベルとして、勧告、意見公表、棄却、却下と4段階に規定
されており、今回は上から2つ目
の意見公表という判断が
されたわけであります。この20年間に申入れがあった件数は29件、審査結果は、勧告が3件、意見公表23件、棄却2件、却下1件となっております。うち、却下
された案件は、平成24年
のさざんか会館で
の乳幼児健診に関するもので、これは鳥取市
の所管であるという理由で却下
されております。
私は、今回
の事案は、倉吉市
の施策に関するものであり、県
の事業とは到底言い難く、あくまで倉吉市
の所管案件であり、県
の男女共同参画推進員が裁定
を行うことは越権行為ではないかと考えております。こうした案件は却下
し、当該自治体に任せるべきではないかと考えますが、知事
の御所見と推進員会議が取り上げられた理由
を伺い、壇上で
の質問といたします。
◯副議長(福田俊史君)答弁
を求めます。
平井知事
◯知事(平井伸治君)(登壇)松田議員
の一般質問にお答え申し上げます。
まず、サイクルツーリズムについてお話がございました。これは自転車道が全線開通
したということでありますけれども、これについてどういうような動き
をした
のか、また、補助金
の扱い、来年度以降も継続
するべきものではないかと、こういうようなお話がございました。
これは、議員
のほうで白砂青松
の弓ヶ浜サイクリングロード
のお話
をしていただきましたが、3月23日に開通
をしたときも議員
の皆様もお出かけ
をいただき、中にはコロナ
の状況もございましたけれども、試走
される方もいらっしゃいました。今回、また松田議員
のほうでこのコース
のほう
を御利用いただいたということであり、感謝
を申し上げたいと思います。
これに合わせまして、県
の東西
を貫くルート、130キロ
を超えるルートになりますが、こういうものが今設定
され、さらには整備
をされてきているところでございます。いろいろと標識などもつきまして、運転も
しやすくなったところでありますし、また、コグステーション、あるいはエイドステーション
のようなもの、こうしたものが順次、今増えてきている状況もあります。特に、弓ヶ浜
のサイクリングロードにつきましては、旅館さんなど
の受け止めも非常によくて、地元
の方々もかなり活用
していただいているということでございます。
そういう意味で、これにつきましては、県庁内でもサイクルツーリズム推進
のワーキンググループ
を組織
しまして、今、例えばサイクリング協会であるとか、それから観光関係者とか、いろいろと御意見
を聞きながら、今後
のサイクリングツーリズム
の進め方について話合い
をしているところであります。
残念ながら、本当であれば今年は華々しく、3月23日
の開通以後、こうした自転車道路
を使ったイベント
を展開
するという予定だった
のですけれども、このコロナ
の情勢
の中で相次いで中止になってきている現状がございます。サイクルカーニバルinYODOEもこのたび中止に
されたというふうにお伺い
をいたしておりますけれども、ツール・ド・大山であるとか、また、トライアスロンも形
を変えた形になりましたし、いろいろと難しい年回りになったなというところであります。
でも、こういう中で、例えば雑誌など全国へ
のプレゼンス
を高めてパブリシティー、アピール
をしていくということはあっていいと思います。近々、鳥取県
のこの弓ヶ浜サイクリングロード
等を取り上げたそうした専門誌
のほうで
の記事も出る
のではないかと思いますが、そういうこと
を実は、私どもプロモーション
をかけたり、また、海外も含めまして、そうした商品化に向けた動き
をさせていただいております。
そういう中、補助金も活用
しながら、環境整備
を整えつつあるところでございまして、例えば、米子
のほうでも結局サイクリングに出られる方がいらっしゃるものですから、その自転車
を整備
をしなければいけないと。これにつきましては、今、大体160台ぐらい整備
をされるに至っております。これは3月頃から比べますと4倍ぐらい
の規模になってきております。こういうもの
を積極的に整備
をしていただく、そうしたこと
を県
のほうでも応援
させていただくように
しております。
また、自転車
の大会で鳥取すごい!ライドという
のを東部でやったときでありますけれども、なかなか海外から来られるお客さんだとか遠方
のお客さんもいまして、自転車
を必ずしも持ってこない。そういうときにレンタサイクル
を用意
しなければいけない、これがボトルネックであることも分かりまして、そういう助成制度も立ち上げさせていただきました。
このたびはそうした議員連盟
の皆様
等の御意見も入れて、弓ヶ浜
のサイクリングロード
を一部さらに観光仕様に改修
をさせていただきまして、900万円、本議会
の予算案として計上
させていただいております。同じような形で、河原
のほう
の自転車道
の整備であるとか、それから中部におけるそうしたルート設定だとか、いろいろと予算も割きながら
させていただいております。
議員もおっしゃったようなことも受けまして、いろいろと今動きも取り、助成制度も活用
されているところにもなってきておりますが、御提案もございましたので、新年度以降も基本的にはこういうもの
を継続
しながら、サイクルツーリズム
を発展
させるように努めてまいりたいと思います。
次に、学校生活における
新型コロナ対策で、学校寮
のお話がございました。具体
の事例も挙げられまして、お話
をいただいたところでありますが、本県では、8月12日から25日まで、隣県であった事例
を参考に
させていただきまして専門家による全学校寮
の調査、そして指導
をさせていただいております。それに基づきまして、先月、学校寮
のガイドライン、これ
を策定
をさせていただきました。その策定過程に当たりましては、それぞれ専門家
の御意見はもちろんでありますが、学校現場
のお話も伺いながら、策定
をさせていただいたところでございます。また、これに向けた環境整備につきましても所要
の支援
の予算も計上
させていただいておりまして、そういうものも活用
していただける
のではないかなというふうに考えております。
議員
のほうからお話がございましたような、仮に学校寮
の中で、そうした怪しいことがあった場合どう
するかということでありますが、今回
のガイドラインでは、基本的にはまず隔離
をして、それで相談センター、保健所
のほうに協議
をしていただくと。それでその指示
を得ながらPCR検査
等を行うということに
させていただいております。そして、仮に陽性者が分かった後
の危機管理も含めまして、ガイドライン
のほうに書かせていただいておりまして、今回
の事案というもの
を参考に
させていただき、適切な防疫上
の措置が取れるように
したところでございます。
これにつきましては、そういう意味で、制度設計
をするに当たりまして、関係者とも協議
をし、庁内でも議論
させていただいていますが、基本的には怪しい子が、この子、大丈夫かなという子がいたら、もちろんお医者さん
の御意見などもお聞き
をするのでありましょうけれども、PCR検査
を実施
することに本県は
させていただきます。
これ、どのこと
をおっしゃっている
のかなとちょっと今思いながら伺っていた
のですが、実は、隣県
の事案
のときに我々もちょっと正直びっくり
した
のは、家に帰ら
されている
のですね。これについては、我々もこれは絶対フォロー
しないといけないということで、実は、お帰りになったそういう御家庭とも連絡
を取って、PCR検査
をさせていただいた例
を記憶
しています。ですから、多分、いろんな例がある
のかもしれません。我々
のほうは、こういう状態
のときはむしろ学校で管理
される
のがいい
のではないかなというふうに思っていましたが、現実に帰省
した形になってしまいまして、全国各地に帰された
のですね。その適否について私は論じるつもりは全然ない
のですけれども、ただ、現実にそういうことがあったものですから、私どもとしては、保健所
のほうからPCR検査
の御案内も
させていただき、現実に検査
をした例もあります。
ただ、我々
のマニュアル、ガイドラインでは、今回、基本的には学校
の寮
のほうで隔離
をする、スペース
を用意
すると、こういうことに
させていただいたところであります。
次に、鳥取県男女共同参画
条例の運用につきまして何点かお尋ねがございました。この推進員
の意見公表について
の所見はどうかと、それから、本来は却下
すべき事案な
のではないか等々何点かお尋ね
をいただいたところであります。
このスタミナ納豆
の事案につきましては、当初
の新聞報道
等、私も拝見
させていただき、非常に給食
を盛り上げる活動だったというふうに当時は思いました。それで、その後、これが男女共同参画推進員
のほうで審議
されているという状況で、その最終局面ですかね、事務的に私
のほうにも説明が県庁内
のほうからございました。
そのとき申し上げた
のは、これは倉吉
の問題ではないかと、学校現場で最終的には判断
すべきものでしょうということ
を申し上げました。これについて、多分、本人たちは全然悪気がない。この女性ガールズバンド
の方々ですね。そういう方々
の善意でやっているということもやはりある
のではないだろうか。それ
をどう考えるかは、それは学校現場がその曲
を使うかどうかは御判断
されたらいいことではないかと、こういうようなこと
をやり取り
したこと
を覚えております。
最終的には、意見
の公表という形でまとまったようでございますが、その中に、注意
して読んでいただきますと、これは県
のほうに研修
を実施
しなさいと、強化
しなさいと、拡充
しなさいという趣旨
の公表になっていまして、それで、このことについて
の当否自体
を問題に
して、それでこれ
を使うなという勧告
等にはなっていないと私は受け止めました。ですから、その辺はある程度考えられながら動いておられる
のかなというふうにも思ったところでございます。これは勧告ではない、意見
の公表でありますので、推進員
の皆様
の言わば御見識
を述べられて、それ
を参考に関係者が努力
をするというものだと思います。
却下
されなかったという
のは、恐らく推進員
のロジックから
しますと、これは倉吉
の問題ではなくて県
のほうで研修
を実施
しなさい、指導
しなさいという話だったから県
のほう
の事務、仕事であるということではないかなと思います。それで、勧告ではないけれども、意見
の公表という形で考え方
を示したということではなかったかなと思います。
この男女共同参画
条例でありますけれども、これは今、議員もおっしゃったように、実は議員立法でございまして、当時は県議会自民党や会派「信」から提案が出されまして、執行部案も出させていただいた
のですが、最終的には議会
のほうで一つにまとめられた、その結果
を条例案として最終的には審議
をされ、可決
をされたというものであります。当時
の流れから
して、こういうオンブズマン制度という
のがありまして、先ほど浜田妙子議員
の当時
の発言
のお話がございましたが、そういうオンブズマン制度という行政から独立
した存在として物
を言う方々
をあえてセット
するという形
のものでございました。ですから、それは今でも踏襲
されているわけでございまして、オンブズパーソン
の皆さん
の考え方、それは言わば独立
した立場で県
のほうに勧告あるいは意見
を表明
してもらうというものでございまして、今回もそういう客観的なお立場からそうした見解
を取りまとめられたものだと思います。
もともとそういう
条例の中で設定
された御意見でございますので、それについては私どもも尊重
する責務
を負っているところでございますが、いろいろと今後、そうした内容につきましては、適切にフォローアップ
をするということになる
のではないかと思います。ただ、それは決して、この歌
を使うなというようなこと、さっき、検閲というお話がありましたが、そういうことは一切私どもはやる必要はないし、その旨は実は事務局
のほうには私も明確に申し上げています。
ただ、研修
をやりなさいというその結論だけは結局出てきたものですから、そういう研修というようなことなら、まあ、県
のほうでどう考える
のかなと、その辺が一つ
の悩みどころかもしれませんが、ただ、そういう意見
の公表がございましたので、それ
を受けて何らかの対応
をまた事務ベースでも考えていくことになる
のではないかと思っております。
◯副議長(福田俊史君)小林統轄監
◯統轄監(小林綾子君)(登壇)私自身
のワーキンググループに対する意気込みについてお尋ねがございましたので、お答え申し上げます。
この自転車振興
のワーキンググループという取組に当たりまして、私自身、自転車は移動手段として
の活用しか
してこなかったものですから、まず、サイクリング
を楽しむという体験
をしてみたいと思っておりましたところ、先日、厳しい暑さも少し和らいだ9月上旬ですけれども、念願だった白砂青松
のサイクリングコース
を初めて自転車で試走
することができましたので、少々感想
をお話し
させていただきたいと思います。
試走前は、初心者ですので、約16キロという距離に完走できる
のだろうかという不安もございましてびくびく
しておりましたけれども、夢みなとタワー
を出発
しまして、サイクリングコース
を走ってみますと、アップダウンが少なくて、また道路幅も確保
されていたため、初心者や家族連れでも十分走りやすく楽しめると感じました。また、弓ヶ浜半島
の走行中は、残念ながら大山は雲
の中で姿
を見ることはかないませんでしたけれども、弓ヶ浜半島
の中、ゴール地点
の皆生温泉と振り返れば、出発
した夢みなとタワーが確認できる、こういうところ
を弧
を描く美保湾
の景色は美しいし、風も心地いいしというところで、弓ヶ浜サイクリングコース
の魅力
を堪能
させていただいたところでございます。
また、その際に、サイクルツーリズム、これに熱心に取り組んでおられます米子日吉津商工会
の土井会長と
の意見交換会
をさせていただきました。会長からは、県
の西部圏域
の商工会で、先ほど御紹介
のありました大山時間、このようなブランド
を立ち上げられた中で、サイクリング
を切り口と
した地域活性化、これに取り組むことと
されました経緯だとか、この取組
を観光振興と経済
の活性化につなげていきたい、このような熱い思い
をお聞かせいただきました。このお話
を伺いながら、私がサイクルツーリズムで目指すもの、これと会長
の思いは同じだなということ
を感じました。
現在は、
新型コロナウイルス感染症により、国内外、特に海外から
の観光誘客は難しい状況でございます。しかし、自転車振興に向けた取組が観光振興と県内経済
の活性化につながるよう、引き続きサイクリングや観光など
をはじめと
した関係者
の皆様
の意見
を伺うとともに、県内
の東・中・西部、こちら
の地域におけるサイクリング
の機運、状況も踏まえながら、ワーキンググループという幅広い部局
の力
を結集いたしまして、サイクルツーリズム
の推進に向けた施策
を検討
してまいりたいと考えております。
◯副議長(福田俊史君)野川副知事
◯副知事(野川聡君)(登壇)新聞報道にあった私
の発言
の真意ということ
の御質問でございました。
この問題につきましては、男女共同参画推進員
の方から私が報告
を受けるに当たって、まずもって思った
のは、この女子力とはどういう意味な
のだろうということでありました。この女子力という言葉でありますけれども、10年も前から使われていたというふうに議員もおっしゃいましたが、それも少し驚きであったわけでありますけれども、この女子力、歌詞
の中に「筋力もつくし女子力も上がる」と、そのように対
の関係にある
のではないかというような推進員さん
の御指摘であるとか、また、この女子力という言葉だけでも言葉
を取ってみただけでも、いろんな使い方、使われ方があって、いい言葉と思う方もいれば、嫌だなと思う方もいらっしゃるわけでありまして、そのような点
を5回
の審査に当たって推進員
の方々は慎重に審査
をされたというふうに私は考えております。
鳥取県
の男女共同参画推進
条例の規定に基づき、実は県
の広報物
のガイドライン
を作成いたしております。私も報告
を受けたときに、推進員
の方々がおっしゃることは、正直、なるほどなと思ったものですから、この機会にガイドラインに沿って点検
をしてみる必要がある
のではないか、そのように思い、発言
をしたものであります。それが私
の真意でございます。
◯副議長(福田俊史君)山本教育長
◯教育委員会教育長(山本仁志君)(登壇)松田議員
の一般質問にお答え
を申し上げます。
初めに、
新型コロナウイルスへ
の学校
の対応に関連
しまして、県立学校
の食堂
のエアコンにつきましてお尋ねがございました。県立学校
の食堂は、実は11校にございまして、そのうち9校に今既にエアコンは整備
されておるわけです。あるいは今整備
をしているということになっておりますが、未整備
の学校が2校あるわけでございまして、1校は来年度
の整備に向けて今検討
を進めておるところでございますし、また、もう1校は、非常に50年近くたった老朽施設
の中にあるということで、これは建物
の改築も含めて検討が要るだろうということで、当面は、例えばスポットクーラーなど
を使ってしのいでいくかというようなことで今、対応
をしているところでございますが、このエアコンに限らず、子供たち
の教育環境というもの、これ
をいろいろと、これ優先順位などもあると思いますが、そうしたこと
を総合的に勘案
して整備
を進めてまいりたいというふうに思っております。
また、高校入試
の対応につきましてお尋ねがございました。入試につきましては、我々も様々な事態
を想定
しながら万全
の準備
を進める必要があるというふうに考えております。現状、一般入学選抜試験、3月9日、10日に行い、そしてそこで受検できなかった者については、3月15日に追試験
を行うということに
しておりますが、そこでも感染あるいは濃厚接触ということで受けれなかったという者につきましては、3月25日に特別措置による検査
を行う方針と
しておりまして、それにつきましては既に公表
をさせていただき、ホームページなどにも掲載
をしておるところでございます。
感染状況
の拡大に伴いまして、長期休校
等によって学習状況に遅れが出てくるというような場合には、出題範囲
を絞るといったような、そうした対応
を取られる県もあるわけでございますが、今
のところ、本県では、そういう学習
の遅れというものがそうした対応
を取るまで
のことにはなっていないということでございます。
ただ、これにつきましても先ほどお話にありました、今後どうなるかは分かりません。そうしたことには常日頃から備えておく必要があるだろうというふうに思っておりまして、こうした感染状況に伴って学習
の進捗に影響があるような場合につきましては、出題範囲
の変更なども必要になる場合もあろうかというふうに思います。そうしたこと
を含めて、市町村教育委員会、あるいは中学校
の現場などとも緊密に連携
しながら、引き続き検討
を行い、受験生、あるいは保護者
の方々がお困りにならないように、早め
の周知など
を含めてしっかり対応
をしてまいりたいと考えております。
最後に、男女共同参画
のこのたび
の推進員
の意見
を受けて、倉吉市に何かアクション
を起こされる考えな
のかというお話でありました。このCD
をこのたび倉吉市教育委員会
のほうで各学校に配付
をされ、流すか流さないかは学校長
の判断というようなことであったとお伺い
しておりますが、そのこと自体に県教委
のほうで何か意見
をするという立場にはないわけでございまして、特にこのたび
のこと
を受けて倉吉市にアクション
を起こす考えはございません。
◯副議長(福田俊史君)8番松田議員
◯8番(松田正君)御答弁いただきましたので、続けさせていただきたいと思います。
まず、サイクルツーリズムでございますが、知事、しっかりと取り組んでいただけるということで、引き続き御尽力いただきたい。
そして、統轄監ですね。試走
されたということで、我々も何人かでこの間試走
しまして、境から皆生に行く
のはほぼ追い風なもので、非常に楽な
のですよ。反対向きが非常にいい感じになりますので、ぜひお楽しみいただきたいと、再度お願い
したいと思います。
僕らが試走
したときは、山口議員がなかなか帰ってこられませんで、私、探しに行った
のですけれども、本当にすばらしいコース、また、今回、会派要望、そして議連から
の意見
を取り入れていただいて、できたばかりでちょっと心苦しいところがあった
のですけれども、改修
していただけるということで、ぜひとも起爆剤に
していただきたいと思います。
連携
のことな
のですけれども、これは答弁は結構ですけれども、この間、それこそ大山時間
のレセプション、セレモニーに行ったときに、大山町観光局が電動
のマウンテンバイク
を環境省
の補助金で取得
されて、何かレンタル事業
をされると。県
の事業に上がってこないので我々知らなかった
のですけれども、そういった取組
をされているところもいろいろあるみたいですので、ぜひともその辺
をピックアップ
していただいて、県全体で盛り上げていただきたい、お願い
したい、これ
を要望
して、次に行きます。
次は、学校生活
のコロナですね。私が伺った話
の一例
を申し上げました。これはその子
のお父さんから私に直接電話がありまして、もう終わった話な
のだけれども、おまえに託すから絶対伝えてくれというふうに言われましたので、今日、発言
させていただきました。
いろんなことがあって、鳥取県ではしっかりと県内で面倒
を見るということでございますので、しっかり対応いただきたい。よろしくお願い
します。
そして、エアコンですが、これも分かりましたので。ちょっと今、やっているところですね。ここがなかなか難しいなというふうに私も思っておりまして、以前から提言
しておった
のですけれども、かかられたということで安心
しました。よろしくお願い
します。
そして、入試ですね。これも様子
を見ながらということでありますが、分からないですからね。追試
の分も含めると何パターンもつくらないといけないということが想定
されます。とはいえ、本当に人生
を左右
することでございますので、これも対応いただきたいということで、ここまで追及なしでいいです。
それでは、3点目
の男女共同参画
条例の件について、再質問
をさせていただきたいと思います。
先ほど、知事も言われましたけれども、この
条例ですね、平成12年12月議会で、12月26日、私
の誕生日なんですけれども、公布
された
のですけれども、27歳、結婚
したばかりで、いろんな意味でこんなことになるとは思っていなかった頃でございます。まあ、いい
のですけれども、自民党、会派「信」、執行部
の3案
を出して、言わばがっちゃんこ
していいとこ取り
をしたということで、当時、これ担当課に資料
を頂いた
のですけれども、自民党が一つだった
のだなというふうにひとつちょっと安心
したところと、当時、だから20年前ですから、当時いらっしゃった
のは福間議員と伊藤議員と斉木議員、恐らくこの議場に3方だけではないかと思います。ということで、その後、改正等々
を踏まえて今日に至っておるというところでございます。
先ほど知事
の答弁がありましたけれども、私、率直な感想は、知事としては問題ないと思っていらっしゃる。この言葉
を使うことについてどうこう言うつもりはないというふうに認識
しましたが、それでいいかということ
を確認が1点。
あわせて、今回、取り上げるに当たって、多く
の女性
の方に意見
を聞いてみましたが、ほとんど
の方が、何が悪い
の、意味が分からない、生きにくい時代になったねというものでありました。その中で唯一、プレッシャーに感じる人もいるかもしれないと言われた
のが、私が話
を聞いた中では尾崎議員1人。ただ、うち
の娘に至っては、くだらないと吐き捨てておりましたけれども、これも報告
しておきます。
そして、あわせて、質問に当たりまして、同僚
の倉吉市選挙区
の選出
の川部議員にお世話になりまして、倉吉市教育委員会
の教育長さん、事務局長さんに直接お会い
しました。また、そして、曲
を提供
された御本人
のお話もお電話で伺いましたが、倉吉市教育委員会としては、正直言って非常に怒っていらっしゃいまして、何が悪い
のだと、何でこんなこと
を言われる筋合いがある
のだというふうに言われていました。そして、CD
の回収ですけれども、これはこういった案件、通知があったから一旦回収
しただけだというふうに言われております。そして、歌詞
の変更についてですけれども、これ、新聞では、倉吉市教委は、ガールズバンドに対して歌詞
を変更
してくれと言ったと書いてありますが、そうではなくて、こんなことになってしまった
のだけれども、歌詞
の変更という
のはできるだろうかというふうなニュアンスで伺ったということでございます。
あわせて、ガールズバンド
の方にお話
を聞きましたけれども、本当に言葉
を選んでお話し
されましたが、印象は変なことになってしまって非常に意気消沈
されているという印象
を受けました。要は、非常に傷つかれておるなというふうに私は感じました。そして、今現在、歌詞
の変更
を自分たちでしたということで、それ
のレコーディング作業
を行われているということでございます。ちょっと今回、議会で取り上げるから待ってくれというふうな話は
しております。
それで、反響な
のですけれども、倉吉
の教育委員会に対しては、全国から電話やメール、また、ガールズバンドに対しては主にネット上における誹謗中傷、また議論
を吹っかけられるというようなことがありまして、午前中
の常田議員
の話もありましたが、こういった、まさに実害も出ております。
そして、この件について、内閣府
の男女共同参画局に、今回
の事案に対する見解
を聞いてみましたが、コメントできないということでございました。私は、先ほど、知事としてはどうこう言うつもりはないというふうに言われましたが、やはりやや行き過ぎな反応ではないかなという印象
を持っております。倉吉市教委
の言葉
をお借り
しますと、乱暴だという印象も持っております。
例えば、いろいろ調べてみましたけれども、先ほど副知事は、いろいろ広報
のガイドライン
を見直してみたいと言っておられましたが、新聞記事、日本海新聞だけ遡ってみましたが、鳥取県警米子署にはチーム女子力という女性
の署員さん
の組織
する会があり、いろんな活動
をされている。これも先ほど
の商工会になりますけれども、河原・用瀬・佐治
の商工会、南商工会ですか、外国人観光客
を呼び込もうと、2017女子力アップツアー
を行った。また、ガールスカウトさんも魚
をさばく体験事業において、女子力
を伸ばすスカウト活動
の一環と
している。これ、ちょっとなかなか面白い
のが出てきた
のですけれども、がん
の検診受診率向上
を目指す市町村という記事で、これも日本海新聞です。効果的一手手探りか。これ、南部町さんな
のですけれども、乳がん、子宮頸がん検査は女
の美祭りと銘打ち、検診以外にビューティードリンク
の試飲や女子力アップコーナー
を併設、男性は男
の肉祭り健診、ぜい肉から、矢印、筋肉へ
の一歩
を踏み出そうとうたったこと、これ、大分前、2016年ですけれども、
されています。
今回
の判断によりますと、このやつなどは、即刻勧告
の事案になる
のではないかと思うわけですよね。
ほかにもいろいろ調べてみました。議会に戻ってみますと、平成27年2月定例会3月3日、女子力活用先進県として
の鳥取県
を目指してという質問
を浜田妙子議員が
されています。同じ議会では、上村忠史先輩も女子力
の活用についてと質問
されている。もう1個言えば、今日は、私、女子力、女子力、何回も言っていますけれども、私も共同参画について
の理解が不足
しているから研修
を受けないといけない
のでしょうか。
私は、
条例の運用についていろいろ考えるべき時期に来ている
のではないかと思っております。あわせて、議事録
をちょっと同僚に配っておりますが見ますに、やはり推進員さん
の思いがちょっと強い
のではないかと思いました。ついては、人員
の数ですね、あるいは人選、そして、もう1個、事務局
の在り方ね、これも考えるべきではないでしょうか。いかがでしょうか。
◯副議長(福田俊史君)答弁
を求めます。
平井知事
◯知事(平井伸治君)(登壇)松田議員から重ねて男女共同参画
の事案につきましてお尋ねがございました。
御指摘
された歌については、先ほども申し上げましたとおり、私は特にそこに言葉
を差し挟むものでもございません。当時、私も事務局
のほうから説明いただいたときに、これがその歌
をやめなさいとか、うちはそういう立場ではないだろうと。また、いろんな考え方が多分この歌
の中に入っていて、実際、新聞でも取り上げられて、非常に熱心なガールズバンド
の皆さんが給食
を盛り上げよう、子供たちに栄養
をしっかり取ってもらおう、さらには、一人一人
の個性があっていい
のだと、そういう訴えかけ
をするがため
のあの歌ということでもありますので、その辺
を使うか使わないかは県が口
を差し挟むべきものではないと、こういうように申し上げたわけでありまして、今もその考え方が変わってはおりません。
これについては、その後
の経過
のお話がいろいろとございましたけれども、先ほど申しましたように、これはオンブズパーソン
の制度でありまして、第三者が行政に対して中立的に物
を言うと、その第三者が直接住民
の意見
を聞くと、苦情
を受け付けると。そういう仕掛けなわけであります。したがいまして、私たち、言わば意見
の公表
を受けた、受け止める立場として、その内容
の当否についてとやかく申し上げることは絶対に差し控えなければいけない立場でもあります。
ですから、我々
のほうでは、こうしたことについて、適切な運用
をしていただきながら、私どももその御意見
を参考に
させていただき、今後
の行政に努めていくというように考えているところでありまして、そのように御理解
をいただければいい
のではないかなと思います。
なお、男女共同参画推進員
の構成
等、あるいは事務局がというようなこと
等につきましては、これは当時、相当突っ込んだ議論がありまして、松田議員がそんなにお若かったとはちょっとびっくり
しましたけれども、私も年
を取ったものでありまして、当時、こちらにやってきて、委員会にも私は入っていました。今は亡き鉄永議員だとか、そういう方々が中心になって、調整
を大分汗
をかいてやっておられたところでございました。それで、壇上で、みんなで取りまとめたこの推進員
のオンブズパーソン制度、これ
を取り入れたこと
の意義
等について、ここでは浜崎芳宏議員が提案理由
の説明
をされておられました。それぐらい重み
のある
条例でございますので、ぜひ議会
の各会派で御意見があれば、議論
をしていただければというふうに思います。
私どもは、どちらかというと、勧告
等を受ける立場でございまして、我々がこういう制度がいいということ
を申し上げる
のは、僣越かと存じます。
◯副議長(福田俊史君)8番松田議員
◯8番(松田正君)知事、しっかりとよろしくお願い
したいと思います。議会でまたということでございましたので、会派でちょっと検討
したいと思います。
以上で終わります。ありがとうございます。
◯副議長(福田俊史君)本日
の議事日程は全て終了いたしました。
これをもって散会いたします。
午後3時10分散会
────────────────...