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平成28年農商工労働常任委員会閉会中 次第 開催日: 2016-02-10
平成28年農商工労働常任委員会閉会中 本文 開催日: 2016-02-10

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  1. 京都府議会 2016-02-10
    平成28年農商工労働常任委員会閉会中 本文 開催日: 2016-02-10


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    トップページ 検索結果一覧 使い方の説明 (新しいウィンドウで開きます) 平成28年農商工労働常任委員会閉会中 本文 2016-02-10 文書発言の移動 文書 前へ 次へ 発言 前へ 次へ ヒット発言 前へ 次へ 文字サイズ・別画面表示ツール 文字サイズ 大きく 標準 小さく ツール 印刷用ページ(新しいウィンドウで開きます) 別窓表示(新しいウィンドウで開きます) ダウンロード 表ズレ修正 表示形式切り替え 発言単文選択全文表示を切り替え 単文表示 選択表示 全文表示 発言者表示切り替え 全 56 発言 / ヒット 0 発言 すべての発言ヒット発言表示切り替え すべての発言 ヒット発言 選択表示を実行・チェックの一括変更 選択表示 すべて選択 すべて解除 発言者一覧 選択 1 :  要約 選択 2 :  開会 選択 3 :  所管事項の調査 選択 4 :  ◯二之湯委員長 選択 5 :  ◯安原経営支援担い手育成課長 選択 6 :  ◯二之湯委員長 選択 7 :  ◯白岩参考人 選択 8 :  ◯二之湯委員長 選択 9 :  ◯梶谷参考人 選択 10 :  ◯二之湯委員長 選択 11 :  ◯巽委員 選択 12 :  ◯安原経営支援担い手育成課長 選択 13 :  ◯巽委員 選択 14 :  ◯白岩参考人 選択 15 :  ◯梶谷参考人 選択 16 :  ◯巽委員 選択 17 :  ◯中村農林水産部副部長 選択 18 :  ◯巽委員 選択 19 :  ◯渡辺委員 選択 20 :  ◯白岩参考人 選択 21 :  ◯梶谷参考人 選択 22 :  ◯渡辺委員 選択 23 :  ◯白岩参考人 選択 24 :  ◯梶谷参考人 選択 25 :  ◯加味根委員 選択 26 :  ◯白岩参考人 選択 27 :  ◯梶谷参考人 選択 28 :  ◯加味根委員 選択 29 :  ◯安原経営支援担い手育成課長 選択 30 :  ◯中村農林水産部副部長 選択 31 :  ◯加味根委員 選択 32 :  ◯梶谷参考人 選択 33 :  ◯加味根委員 選択 34 :  ◯田中副委員長 選択 35 :  ◯白岩参考人 選択 36 :  ◯梶谷参考人 選択 37 :  ◯田中副委員長 選択 38 :  ◯二之湯委員長 選択 39 :  ◯安原経営支援担い手育成課長 選択 40 :  ◯二之湯委員長 選択 41 :  ◯安原経営支援担い手育成課長 選択 42 :  ◯二之湯委員長 選択 43 :  ◯安原経営支援担い手育成課長 選択 44 :  ◯二之湯委員長 選択 45 :  ◯安原経営支援担い手育成課長 選択 46 :  ◯二之湯委員長 選択 47 :  ◯白岩参考人 選択 48 :  ◯二之湯委員長 選択 49 :  ◯白岩参考人 選択 50 :  ◯二之湯委員長 選択 51 :  ◯白岩参考人 選択 52 :  ◯二之湯委員長 選択 53 :  ◯梶谷参考人 選択 54 :  ◯二之湯委員長 選択 55 :  その他 選択 56 :  閉会 ↑ ページの先頭へ 本文 ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1:                                      別 紙              議 事 の 経 過 概 要 ┌                                      ┐ │ 二之湯委員長開会宣告の後、議事に入り、所管事項の調査等を行い、閉会した。 │ └                                      ┘ 2: 1 開 会  (1) 二之湯委員長から開会宣告が行われた。  (2) 委員会活動報告書の作成のため、事務局が写真撮影を行うことが決定された。 3: 2 所管事項の調査   下記のテーマについて、理事者及び参考人から説明を聴取した後、質疑及び意見交換  が行われた。   ・農業ビジネスについて
    4: ◯二之湯委員長  まず、所管事項の調査についてでありますが、本日のテーマは「農業ビジネスについて」であり、参考人として白岩恒美農園の白岩千尋様、有限会社京都ファーム代表取締役の梶谷和豊様に御出席いただいております。  本日は、大変お忙しい中にもかかわらず、本委員会のために、快く参考人をお引き受けいただき、まことにありがとうございます。  白岩様におかれましては、箕面学園福祉保育専門学校を卒業後、2社の企業で営業職として勤務、その後、京丹後市久美浜町の白岩恒美農園で農業に従事され、高い品質の果樹生産に加えて、新たな販路の開拓にも積極的に取り組まれるなど、幅広く御活躍されていると伺っております。  梶谷様におかれましては、京都府立山城高校卒業後、平成17年に有限会社京都ファームの代表取締役に就任。京北地域で水稲中心の農業経営を行われており、平成26年には京都府の若手農林漁業者表彰を受賞されるなど、地域の農業の担い手として、幅広く御活躍されていると伺っております。  本日は、そういった日ごろの御活動を踏まえたお話をお聞かせいただければと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。  それでは、初めに理事者からテーマに係る説明を聴取いたしますが、説明の準備が整うまで、しばらくお待ち願います。  それでは、理事者から説明を聴取いたします。説明は、簡潔明瞭にお願いいたします。 5: ◯安原経営支援担い手育成課長  それでは、私から京都府の農業ビジネスの取り組みについて、御説明をさせていただきます。よろしくお願いいたします。  プロジェクターにも映しておりますし、お手元に資料もお配りしておりますので、御参考にしてください。  1枚めくりまして、「京都府の現況」ということで、もう皆様、御存じかと思います。農家人口なり農家数、大体全国比の1%程度、農業産出額も大体1%程度というようなこと、それと中山間地が7割以上を占めて、1戸当たりの経営面積も狭いという状況の中で、農業の生産をしておるというような状況でございます。  京都府の年齢別農業就業人口の推移ということです。2015年のセンサスの概数が出ましたので、ここにお示しをさせていただいております。2010年から4,719名減少しているということ、また平均年齢は69歳となっております。  資料に吹き出しを書かせていただいておりますが、訂正をさせていただきます。ここにつきましては、2005年から2010年のデータを見ての吹き出しをつけさせていただいておりますので、「2005」から「2010」ということで見ていただければと思いますし、2015年のデータの確定値が出れば、また分析をしたいと考えております。  続きまして、「農業算出額の推移」です。ここにおきましては、野菜の産出額が平成10年で米を超えてきたということで、野菜はそれから横ばいの傾向で進んでおりますし、また米はだんだん下がってきているという状況でございます。  「京ブランドの産品出荷状況」でございます。大体、平成19年、20年ごろから大体横ばいの傾向で進んでいるということですし、ここに書かせていただいておりますけれども、「【地域ブランド戦略サーベイ2013】日経リサーチ」で、名産品ブランド力-農産ランキングベスト10の中に6品目、京都の産品が出ているという状況でございまして、ブランドのほうで牽引をしているということになっております。  また、農業経営体の状況ということで、平成26年のところを見ていただきたいのですが、新規就農者164名、認定農業者1,232名、農業法人276法人、2,000万円以上の経営体が316経営体、1億円以上の経営体が53経営体という状況になっておりまして、これにつきまして各々の目標を持ち、担い手の育成に努めているという状況でございます。  「京都府の販売額別農業経営体数」でございます。ここに示させていただいているのが下に農業の産出額が書いておりまして、折れ線グラフが経営体数、それと棒グラフのほうにつきましては販売額を示させていただいておりまして、ここでお話ししたいのは、1,500万円以上の経営体数が391経営体ございまして、これが全体の2%程度を占めておるわけです。そこの区分が販売額の約50%を占めるという状況になっております。2%の経営体で50%の販売額を占めるという状況になっております。当然、地域を守るためには兼業農家なり高齢農家の支援もしていかないといけないということでございますが、新規就農者の確保、育成、継続性のある農業経営体を育成するには、次のページに行きまして、やはり新規就農者の定着を図るためにも、発展段階に応じた支援というものが重要ということで、施策を展開しているということでございます。  ここに階段の図を示させていただいておりますが、こういった発展段階に応じての支援ということで、例えば法人化するときの支援、また施設整備の支援を今のところはやっているという状況でございます。  次に行きまして、「法人化請負人」と「担い手支援スペシャリスト」ということで、発展段階に応じた支援の一つとして法人化支援ということで、このような取り組みをさせていただいていますし、次のページの「農企業者育成事業」ということで、2,000万円以上の農業経営体を育成するまでのハードとソフト事業、次に行きまして、「きょうと農商工連携応援ファンド事業」ということで、農業者と中小企業者が連携して新商品を開発する事業というのにも取り組んでおります。  次の段階に行きますと、「農業経営体育成事業」ということで、年商1億円の農業経営体をつくるというようなことで、ハード事業、ソフト事業の支援もさせていただいております。  次に、「6次産業化ネットワーク活動交付金」ということで、これは国庫事業になりますけれども、6次産業化の農業者と他の業者の方が連携して事業に取り組もうというときにつきまして、こういったネットワークの活動交付金が使えるというような事業もございます。  次に、「きょうと農林漁業成長支援ファンド」というようなことで、これにつきましては国のA-FIVE(株式会社農林漁業成長産業化支援機構)という機構がございまして、そこからのお金と京都銀行、中信、京都北都信用金庫、京都リース・キャピタル株式会社、テクノロジーシードインキュベーションといったところが出資してファンドをつくって、このファンドを取り崩して新たに事業を展開される農業者と商業者に対して出資をしていこうという事業の展開も今しているところでございます。  しかしながら、そういったハード面ばかりではなかなか物事が進むというものではございませんので、京都府では農業ビジネスプラットフォームを作って、マッチングなり農商工連携の取り組みなり、プランのブラッシュアップというものをさせていただいています。  右のほうに「プラットフォームへの参加」「試作品・商品づくり」「規模拡大」「共同事業体づくり」ということで、先ほど説明させていただいた事業に展開できるような支援をここでマッチングなりさせていただいて、ハードにつなげようという取り組みをやらせていただいております。  絵で示させていただきますと、「きょうと農業ビジネスプラットフォーム」というのがありまして、ここに金融機関、料理人、農業者とかいろいろな方が入っておられまして、そこでセミナーをしたり、マッチングをしたり、出会いの機会をつくるということをさせていただいていまして、それが右のほうに行きましてマッチングが成功すれば、農商工連携の取り組みとか、プロジェクトの支援ということで、ハード事業の支援とかをしようという仕組みをつくらせていただいております。  次に、先ほど言いました人づくりの支援のところです。プラットフォームへの参加は今、276名というようなことで、内容といたしましては商談会に向けたセミナーとか相談会とか専門家の派遣というものもやらせていただいております。  具体的にいいますと、次に行きまして、「きょうと農業ビジネス商談会に向けたセミナー」ということで、商談会に必要なテクニックというものを身につけていただこうというセミナーも開催させていただいております。  次に行きまして、「若手農業者経営者アカデミー」ということで意欲のある若手農業者を育成しようということで、経営研修を中心にアカデミーとして開催させていただいております。  次に行きまして農商工連携の取り組み、先ほどのマッチングの取り組みの一環です。ここでは、京和あずま株式会社さんがDari Kというチョコレートの会社と一緒になって商品開発をするという取り組みも進められております。  先ほど言いましたマッチングの支援のほかに、ビジネス商談会の開催もさせていただいておりますし、交流会、いろいろなものをさせていただいておりまして、次に行きまして、具体的に、きょうと農業ビジネス商談会というものを11月13日に開催をさせていただいています。  次に行きまして、食の京もの商談会というものもさせていただいております。これについては東京で伊藤忠食品のお力を借りて商談会の開催もさせていただいております。  次に行きまして、農商工連携のマッチングセミナーということで、これにつきましては京都商工会議所さん、きょうと農業ビジネスプラットフォームが一緒になって、マッチングもやらせていただいております。  次はプロジェクト支援の内容でございます。先ほど言いましたプラットフォームの中で、いろいろなプロジェクトが生まれてきております。1)から10)、ここに上げさせていただいておりまして、具体的なものも紹介させていただきますと、次に行きまして「あやべ6次化研究会」というのをさせていただいております。ここにつきましては、やはり量とアイテムをそろえて商談をしていこうということで、8法人が営業代金決済窓口一元化とか、民間企業の連携とかをしていこうということで今、プロジェクトとして取り組んでいるということです。将来的には関係事業者による合弁企業が設置できて、先ほど言いました成長産業化ファンドが使えればいいのになということで、取り組みを進めさせていただいております。  次に行きまして、「リフレかやの里活性化プロジェクト(仮称)」というのをさせていただいております。これにつきましては、CAS冷凍システムをリフレかやの里に入れて、農業者から買った野菜を冷凍して輸出向けにやっていこうという取り組みもされていますし、規格外品についてはリフレかやの里で加工して、原材料として販売するという取り組みをされております。  次に行きまして、「ジビエ利活用プロジェクト」ということで、これは南丹で京都丹波もみじというブランド名を持った鹿肉を全国の飲食店に展開していこうということで、今、中丹振興局が中心になってプロジェクトを組んでやっております。  次に行きまして、「城州白販路拡大プロジェクト」といいまして、梅酒ブームが少し鎮静化してきたということ、また梅干しの販売が減ってきたということもございまして、新たにこの城州白を使った商品づくりをやっていこうというプロジェクトもさせていただいております。  次に行きまして、これにつきましては先ほどの成長産業化ファンドの活用ワークショップということでプレゼンをして、金融機関の方々と一緒に計画をブラッシュアップするということもやらせていただいております。  次に行きまして、「6次産業化推進の課題」ということで上げさせていただいております。いろいろな取り組みもしているところではございますけれども、現状、6次産業化が進んでいるという状況でもないですし、農商工連携もまだまだ進めていかないといけないということを考えております。これにつきましては、先ほど来、お話もさせていただいておりますが、やっぱり農家さんにもうけてもらって継続性のある経営体になっていただかないといけないということで、もっともっと付加価値を高めて販売をしていただきたいなと考えておるところでございます。これにつきましては、1)に書かせていただいております市場出荷が中心であるということや消費地が近いということで、生鮮野菜が中心であると。また、農家1戸当たりの規模が小さいということで、規格外品をみずから加工して売るというのではロットが小さ過ぎるということ。また、各経営体が身の丈に合った手法というのをちゃんととって広めていかないといけないということを考えておりますし、そういったことの中で市場出荷だけでなく、やっぱりマッチングを進めていかないといけない、またロットが小さいというところではネットワークづくりをしていかないといけない。それと、身の丈に合った手法というところでは販売方法やブランド化、6次産業化、どの手法をとるかというところで経営のセンスを磨いていっていただかないといけないと考えているところでございます。  これからいろいろな取り組みもまたさせていただこうと思っておりますが、京都府の農業ビジネスの現状ということで、報告を終わらせていただきます。以上です。 6: ◯二之湯委員長  次に、参考人の御意見を拝聴いたしたいと思いますが、説明の準備が整うまで、しばらくお待ち願います。  それでは、まず白岩様、よろしくお願いいたします。 7: ◯白岩参考人  よろしくお願いします。「農業者としての取り組み」という形で発表させていただきます。白岩恒美農園、ブレンドファーム、白岩千尋でございます。どうぞよろしくお願いします。  簡単に私の経緯ですが、1980年生まれで京都府は京丹後市久美浜町に生まれました。その後、地元の高校を卒業しまして、2001年に企業にてルート営業と新規開拓、新規事業立案という形で営業戦略とか実際の営業という形で仕事をしておりました。その後、2011年に父親がけがをしまして、全く農業をやるつもりではなかったのですが、そろそろ親孝行もしなくてはいけないという部分と、あとは農業の現場、実際に父親がやってこれでは食っていけないんだというところがありましたので、親子共同していろいろな形でやっていこうかという形で就農することを決意いたしました。  その後、2012年ですが、ちょうど京都府さんが経営者アカデミーという形で第1回をやられたときに、その中の受講生5人で集まりまして何か僕たちでもできることがあるんじゃないかと、自分たちがつくったものは自分たちで出荷しようよという動きの中で、5人で2012年にブレンドファームという部会を始動いたしまして、ことしの4月に法人化いたします。  その後、2015年にそういう仲間をどんどんふやしていこうという形で、京丹後市にて農業者マーケティングセミナーを開催しておりまして、今、20名ぐらいの農業者さんが集まって月に1回勉強して、外部から講師の先生を呼んだりして、今、活動をしておりまして、現在に至るような状況でございます。  経営ですが、うちは果樹農家でございます。メロン、スイカ、梨、ブドウを久美浜なので本当に海の近くで栽培しております。ブレンドファームという部会ですが、野菜、果物、あとは食育をビジネスにできないかというところで、3年前から食育ビジネスのほうも始めております。  就農前ですが、私自身は本当に農業のことを知らずに、家が梨をつくっている、メロンをつくってるというところで、果物の栽培はわかっているのですが、農業の販売の実績というのは全くわからない状況で入りましたので、なぜしっかりした価格で取り引きされないのかということがまず疑問に思いました。「原価は幾ら?」と父親に聞いても、「さあ、幾らやろな」と、これが現状なんだなと思いながら、「では、自分たちがつくったものは誰が食べているの?」「さあ、誰が食べているのだろう」と、「なぜ一番おいしい時期に出荷しないの?」、いわゆる早取りというやつですよね。一番完熟する前にとってしまって出荷してしまうんですね。これも何でまたこういうふうにするのかなという部分と、一番思ったのが生活に一番必要なものを売っていて、販売がなぜそんな難しいのと。逆に私が前にいた業界ですと生活に必要ではないものを売っていたので、それを売るのは相当難しいと思うんだけれども、食べるものだったら相当簡単じゃないのという安易な気持ちで入りました。  就農後にわかったことが、まずつくった側が値段を決めるのではなくて、買った側が値段を決める場合が非常に多い。特に市場の競りなんかはそうですし。では、毎年収穫量も違いますし、台風が来たら落ちてしまうとかそういった形で収穫量にも左右がすごく出る。一番に出荷してしまったら、その先が本当に不透明であるという部分。一番おいしい時期は商品があふれておって価格がつかない。  よく直接販売に行ったのですが、「市場はこれぐらいだからね」とか、「市況はこれぐらいだよね」とか結構言われるのですよね。基準は市場価格であると。市場は出荷はいつでも可能なのですけれども、それ以外は流動的で、例えば契約栽培をしていますと言われても、天候が続くと前の産地が引き延びましたとなったら、僕たちが出したいタイミングで、「いや、まだ違う産地が終わってないんだよね」と言われたりとかして、なかなかその辺が難しい現状なんだなというところで、正直全く売れませんでした。  営業マンとして天狗のような鼻で帰ったのですけれども、全部バキバキに折られて、これは本当に一からやらなくちゃいけないなということで、就農からの取り組みという形で、まず理念とミッションの構築という形で、企業理念の部分で自分たちは何がしたいんだろうかということを徹底的に考えました。  その次に商品づくりの強化。絶対的に負けない商品をつくってやろうという形で、うちは弟が一緒に就農しているのですが、弟を栽培の完全な責任者として置きまして、本当にいいもの、よいもの、皆さんが実現するよいものをつくろうという形で、商品づくりの強化をしてまいりました。  次の3ですが、農家。「うちの家は農家ですか」と父親に聞いたんですね。「うちは農家だ」と。「農業をしているんですか」と聞いたら、「農業?農家?一緒じゃないの」と。これは僕の中では全然意味合いが違いまして、農家は耕して家で食べる、耕して誰かにあげるとかそういうレベルでいいのではないかなと思うんですよね。農業というのは業をしなくてはいけないので、やはり販売という部分にもこだわりを持って、栽培という部分にもこだわりをもってやりましょうという形で、その中で始めましたことが自社での販売のルートの確立という形で、それも戦略的に行いまして、今回時間が少ないのでそこは割愛させていただきますが、直売所のオープンですとか、あと海外を視野に入れた戦略という形で、日本という国とか世界の中で僕は「3」という数字がキーマンになるなと思うんですよね。日本三景ですとか、例えば世界で3番目に長い川は何ですかと言われたら、多分答えられる方は結構あると思うのですが、5番目とか6番目と言われたら答えられない方は多分たくさんあると思うんですよね。となると、果樹産地でない丹後で幾ら一人で果樹はおいしいんだぞと叫んでも全然響かないんだと。鳥取県に負けてしまうし、大分県にも負けてしまうしとなってきたら、海外で認知させて、それをブランド逆輸入してやろうという野望を描きまして、そういう形でやっていこうと。  あとはブレンドファームというものを法人化に向けてやっていこうと考えました。  産地の現状ですが、2000年までは峰山町の丹後ちりめんだとか豊岡市のかばん産業、この中でBtoCの販売がメーンでした。そして、市場価格も安定をしていたのですね。僕が本当に小学校ぐらいのときとか、父親、母親が出荷している量を見て、「何々のおっちゃん」と僕はよく言っていたのですが、「何々のおっちゃんのところは何でこんなに梨を買うのかな」と。「あそこは丹後ちりめんを織ってられて、すごくみんなにたくさん買って送ってあげるんだよ」ということを聞いておりまして、本当に自社が営業の努力を全くしなくても、周りの産業に完全に助けられていた。例えば、うちは何々さんがお客さん、隣の果樹園さんは豊岡市のかばん工場の何々さんがお客さん、その隣は峰山町の何々さんがお客さんという形で、もう決まっていたという状況が多分あったのだと思います。  それが2000年以降、周りの産業の衰退とともにJAの出荷へ変わりました。それがこの中で今度は営業が必要になってきたのですね。すごく難しい営業が必要になってきたというところで、まずそこの部分は難し過ぎて誰も手をつけない。そうなると、価格の低下が起こってくる。それで、農家から農業になれないと。  下に書いていますが、国営開発が行われ、ちょうどこのタイミングで大規模化が始まったんですよね。以前は山の中に果樹園があったのですが、それを切り開いていただきまして、そこの平地で果物がつくれるようになったのですが、いかんせん、京野菜の産地ではあるのですけれども、京フルーツの産地ではないので、そのあたりの弱みも出てきながら所得の低下が起こり、営業したくても営業ができないという現状の農家さんもふえてきているのかなと思います。  次のページですけれども、これは一番最初に私がターゲティングとセグメンテーションという形で、こういう形で事業を少しずつでも進めていこうかなと思ったのがこの表になります。  次のページに行きまして事業スキームです。今、うちからブレンドファームというところの部会を通して食育ビジネスから母親もしくは園に対するBtoCの販売スキームと、うちから直接小売業ですとか輸出、ECのカタログなんかに販売するシステムと直売所がございますので、うちの農園から直売所にエンドユーザーに届けると、このような形の今、メーンで4本柱ですかね。3本から4本の柱で経営をしておる現状でございます。  今後の展開の一つといたしまして、昨日、JTB様の主催で地方創生セミナーという形で事例発表を東京でさせていただきました。これはJ's Agriがプロデュースする「海の見える丘果樹園」の展開例という形で、J's AgriというのがJTBさんと一緒に日本のプレミアムなフルーツ、プレミアムな野菜という形で1年ぐらい前からブランディングをやっておりまして、それが去年の12月がスタートで、香港でのECで販売がスタートいたしました。これは販売することが目的ではなくて、先ほど申しました海外からのブランド逆輸入が目的の事業スキームになっております。まず海外で販売をする、その中で食べていただく、そしてその食べたものがおいしい。では、これって現場で食べればもっとおいしいんじゃないのというところで、訪日インバウンドのお客様に対して果樹ツアーを丹後で秋に実施する予定で、今、ブレンドファームでは準備を進めているのですけれども、早くて3月の頭にイチゴ狩りと石清水八幡宮のツアーというのは今、でき上がりましたので販売していきます。そして、来ていただいたお客様に対しておいしく食べていただくという海外からのブランド戦略という形で考えておりまして、これは今、香港の方では大分できていまして、イオンリンクさんとも提携させていただいておりますので、この後、イオンリンクさんとJTBさんとシンガポールに向けてこのスキームを持っていきまして、あと別ラインで今シンガポールのほうでは日本でいう結婚式の引き出物ではなくて、よく花嫁さんが最後に挨拶のときに配られるプチギフトというのですかね。プチギフトに日本の本当に30グラムぐらいの瓶にQRコードをつけて、思い出の地日本という形で、昨日もJTBさんに会ったのですけれども、クールジャパンからようこそジャパン。ようこそジャパン戦略という形でやっております。  次のページが一部なのですけれども、日経新聞さんと読売新聞さんにプレスで取り上げられた記事でございます。  最後にまとめですが、果樹の場合、年に1回の収穫でございます。本当にこの1回を逃すと、多分すごい大ダメージを受けてしまいますので、法人化という形もあったのですが、本当に農家として売り上げをある一定まで伸ばしてしまえば、そこからは一気に上げるのではなくて、本当に足元を固めて徐々にふやしていくということ。  あとは丹後にはおいしいカニもございますし、そのカニと海水浴、いろいろな観光の中で、きのうもあったのですが、スノーモンキーという形で今、海外の方たちが冬に猿が温泉に入るのをすごい見たがると。日本人からしたらそんなありきたりの光景をそこのツアーに行く人たちがガラガラを引いて、1.6キロ、雪の中、道を歩いて帝国ホテルに帰っていくという話をお伺いしましたので、そういうところからもっともっと丹後、京都府の中で資源を見つけて、インバウンドの確立をしていけばいいのかなと。  あとは、海外でのブランド確立の逆輸入。これは今、スキームでやりましたとおり、こういう形でございます。  そして、ブレンドファームでの食育拡大という形で、自分も子どもが生まれて、本当に1回の食育って何の意味もないなと。田植えだけして、はい、食育しました、稲刈りだけして、はい、食育しましたというのは、結局大人の自己満足でしかないなと。なので、私たちは今、4月から12月まで、10カ月間の食育を行っております。でも、これはボランティアではできません。なので、お金をいただきます。こういった形での食育ビジネスをどんどん確立していきまして、本当に食に強い子どもたちを育てていきたいなと。  あと、5番としましては、地域での仲間づくりという形で今、京丹後マーケティングセミナーで勉強をしています農家さんたちと手を取り合いながら、本当に丹後の先進的な農家軍団をつくって世界、日本ではなくて本当に香港とかシンガポール。パスポートさえあれば東京へ行くよりも香港に行くほうが今安いので、そういった形で経費のかからない戦略をしていきたいなと思っております。  どうも御静聴ありがとうございました。 8: ◯二之湯委員長  ありがとうございました。  次に梶谷様、よろしくお願いいたします。 9: ◯梶谷参考人  よろしくお願いいたします。京都ファームの梶谷といいます。「100年続く中山間稲作モデルの構築」ということで発表させていただきます。  まず初めに、「京都ファームの経営概要および現状の課題」ということで、法人概要としては、代表取締役梶谷和豊、ことしで38歳になります。所在地としては京都市右京区京北上弓削町、旧京北町になります。設立は平成7年。今は従業員はゼロにしております。作業自体は外部に委託しております。  経営概要は水稲で、自社作付面積は17ヘクタール、加工用米は6.8ヘクタール、作業受託面積が春、秋延べで7ヘクタール、赤紫蘇の作付面積0.5ヘクタール、これは京都の中央市場に出荷しているものと和歌山の梅干し農家さんに梅干しを漬け込む紫蘇用として出荷しております。水稲育苗枚数が1万枚で、販売というのは近隣の農家さんに7,000枚、水稲の育苗を販売しております。そのほかに農産物検査機関、これは米穀の検査機関です。主な水稲の販売先といたしまして、かつくらを運営されているリプトンさんのフクナガさんにことしで精米900俵、販売させていただいております。  農地の概要としましては、自社圃場といたしましては、上弓削地域にはありません。ほとんどが借地の経営をしております。総筆数ですが、17町歩あるのですけれども、122筆ということで、ほとんど小さい1反、10アールから20アールない農地で農業をしております。  沿革ですけれども、僕が生まれた昭和53年に、父が結婚を期に僕の祖父から経営を委譲しております。経営面積がそのときは25ヘクタールで、作業受託が15ヘクタール。昭和60年には京北観光農園ということで、サツマイモ掘りやバーベキュー場を併設した観光農園を行っておりました。その観光農園に来られるお客さんの中で、米を売ってほしいというお客さんがふえてきたので、米の個人顧客への開拓ということで、米の直接販売を始めることになりました。平成5年には京都市の右京区常盤仲之町、太秦映画村のすぐのところですね。今でいえば、マツモトがあるところなのですけれども、そこに米の直売所をつくるようになりまして、そこで「百姓の店」を開店しました。そこで京都市内を中心に大阪府の島本町ぐらいまで個人宅配という形で、軽トラに乗って米を1軒1軒販売して回っておりました。  平成17年に有限会社京都ファームと名称を変更し、私が代表に就任いたしました。そのときに「百姓の店」を閉店して、生産と人材育成に注力しようということで、販売部門を閉鎖し、宅急便での配送に切りかえていきました。同時に転作田での京野菜、これは賀茂なすなのですけれども、その生産を始めまして、この当時でセブンイレブン、今でいうセブンミールさんと一緒になって商品開発をして、関東のほうですけれども、そこで賀茂なすを加工して賀茂なすの天ぷらであるとかいうような形で、京野菜の天ぷらにしてイトーヨーカ堂さん、セブンイレブンさんで販売をスタートしました。その後にファミリーマートの関西地区で小かぶであったりエビイモであったり聖護院かぶであったりというものの京野菜を使ったお弁当のメニューというものを展開させていただきました。  その中で平成18年に火災によって加工調整施設の大部分が消失しまして、そのときに全国の農業法人の方であったりとか、地域の農家さんであったり地域周辺住民の方に御支援いただきまして、何とか経営を維持することができました。  平成20年に赤紫蘇の栽培、加工を始めました。平成24年に転作田での京野菜作付を加工用米に切りかえました。平成26年から現在のフクナガさんへの精米の納品を始めました。  次に「現状の課題」です。京都ファームの経営目標といたしまして、「地域農業の受け皿として今後30年地域の農地を維持しつつ法人経営を成立させる」という目標を持っております。  現状の課題といたしましては、「水稲中心の経営では周年雇用による人件費を負担しきれない」。今までも人を何人も雇ってはきたのですけれども、手取りで20万円、30万円を渡すような経営になかなかなっていけないので、継続して人を雇うということは農業では今のところ、なかなか難しい状況であると。  「整備投資が遅れており、就労者への肉体的負担が多い」。20年、30年来の機械も多くなってきていますので、今、作業をしていただいている方にしても、だんだん高齢化をしてきて、その辺の新しいやり方というのを考えていく必要があると考えております。  商品についてです。「外食・量販小売品質要求に耐えうる品質を確保できていない」というのが一つ問題であります。特に精米精度不足といいまして、やはり直接販売したり加工業者さんと一緒にやったりするということは、こちらとしても農家のお米ではだめになっていきますので、やはり加工、その他の精米業者さんと同じような設備というものをそろえていかないと、なかなかその競争には勝っていけないのではないかということが課題としては出てきております。  次はお金です。やはり「運転資金の確保による資金繰りの改善」を行っていきます。「新規投資を踏まえた資本増強」というのも今後やっていかなければならないのではないかと思っております。  「10年後~20年後のあるべき姿」ですけれども、就労希望者の受け皿となっていかなくてはならない。特に地元高齢者をどうやって活用していくか。次に「就農希望者への就農・定住支援による地域農業維持への貢献」。やはり地域あっての農業、地域あっての僕たち農業法人なので、やはり地域と足並みをそろえることによって今後の地域というものを成り立たせることに貢献していきたいと思っております。  モノですけれども、「省力・機械化を中心とした原価低減による下落米価への追従」を行っていきたいと思います。「外食・量販小売品質要求に耐えうる品質の確保」というものを今後行っていきます。  お金です。「営業利益の確保による安定した経営」を目指していきたいと思っております。「資本増強による財務体質の改善」も同時に行っていきたいと思います。  次に重点実施事項といたしまして5つ上げさせていただきます。「水稲栽培に関わる機械設備の更新による作業体系の改善」を行っていきます。2点目に「地域農業の継続維持の為の除草・獣害対策への着手」ということを行っていきたいと思います。3点目に「新規就農者の受入および定着に向けた体制整備」を行っていきたいと思います。4点目に「アグリツーリズム事業についての具体的検討」。5点目に「財務体質の改善」というものを重点課題として今後、行っていく予定でおります。  次に、右京区京北上弓削地区の概要です。集落が5集落あります。集落で上弓削としては257戸、人口でいえば610人で、住民の平均年齢が55.7歳です。農家数としては154戸で、認定農業者は1者、うちだけということです。地域外耕作者で去年からですけれども1者、筒江という地域に来られて農業をされております。  次に、水田面積です。上削地域で39万9,638平米。約400ヘクタールの農地があります。平均水田面積は10アール、1,009平米。整備田として圃場整備が終わっている農地で318筆、未整備田で78筆、総筆数が396筆ということになります。そのうちの83筆、21%が京都ファームが今担っているわけでございます。  この集落ですけれども、昭和58年から昭和63年までの約6年間で約45.5ヘクタールの区画整理とあわせて、農産物加工施設や集落環境センターなどの整備を行っております。約30年前に圃場整備を行っており、水路であるとかそういうところも30年たってきた中で老朽化してきているところも多々あります。  次に、補助金などの取得状況です。多面的機能支払制度では、筒江地区というところが1集落とっているだけで、ほかの中山間地域の直接支払制度に協定で入っているのみでございます。
     次に、「100年続く中山間稲作モデルの構築に向けて」です。現状の課題といたしましては、農業者の高齢化による農業だけではなくて、集落の担い手不足というのが今後、ますます深刻化してくるように考えております。5年後に半減、10年後に4分の1になってきます。  畦畔・農道の除草作業及び獣害対策がうちとしても経営維持であったり、面積拡大の障壁になっております。また、高齢者の作付継続や若年層の経営拡大の障壁にもなっております。  米価下落に追従できる低コスト・多収栽培への転換のおくれも課題となっております。  そこで多様な担い手が協働できる圃場環境整備と仕組みの構築が中間管理機構による農地集積の前提条件になっておると思っております。  次に、課題解決の方策といたしまして、除草・獣害対策・水源確保を考慮した基盤整備を行わないといけないと思っております。中間管理機構を活用して農地の集積及び担い手の再配分を行わないといけないと考えております。長期安定継続経営が可能な経営モデルを構築していかないとだめだと考えております。  まず、除草・獣害対策・水源確保を考慮した基盤整備です。今、上の写真を見てもらうと、田んぼの枚数がたくさんあるのですけれども、それを赤い枠ぐらいの規模にしてしまって、その一つ一つの農地にあるのり面、畦畔をまとめていって、機械による除草作業ができるようにできないかということを考えております。  次もそうですね。これはのり面を切った排水路のところなのですけれども、底にU字溝が入っているのです。そこをなるべく平坦化することによって、草刈り作業をできるようにできないかということを考えております。  次は鹿網ですけれども、現在、京北地域では農地1枚1枚に鹿の網などをしているところがすごく多くて、やはり国や府が進めている大規模農業をやっていく上で、なかなか1枚1枚に鹿の網を張るということは、草刈りも機械が効率化できないですし、作業としても効率化できない、そこが問題となっておりますので、これを集落とか農地の団地単位で囲むことによって、中の草刈りなりというものをもう少し効率的にできないかということで考えております。  次もそうですね。山のバッファゾーンといいまして、今、緩衝地帯というところを京都府さんがやってくれているのかな。そこのところに網を張っていきまして、そこの網の両側に林道をつくりまして、そこで周辺の網の管理ということを今後やっていく必要があるのではないかと。ある程度の鹿網やイノシシの網は補助金を使ってはやるのですけれども、どうしてもその後のメンテナンスというのができてないところが多くて、メンテナンスを含めた鹿網の設置ということを今後考えていかないと、ただ網を設置しただけでは大雪による被害があれば、そこから侵入してきて網自体の意味がなくなってしまうようになってしまうということです。  次は水管理です。今、ほとんど京北上弓削地区は谷の水を使っております。なので、上から順番にしか水があたっていかない状態です。そこをやはりため池をつくるなり何なりして、給水経路の確保ということを今後していく必要があるのではないかということを考えております。  次に、中間管理機構活用による農地の集積及び担い手への再配分ということで、集落内への制度説明、話し合いによる京力農場プランの作成、農地の貸し付け及び借り入れの促進をしていかなければならない。多様な担い手というものに活躍してもらわないと、こういう中山間地域では農地の維持というのは難しいので、1人でも多く、1年でも長く農業を続けてもらい、リタイヤ後は中核的担い手が農地を引き継げる体制を整備していかなければいけないと思っております。新規就農者の積極的な受け入れというものが必要だと思っております。  次に、長期安定継続経営が可能な経営モデルの構築として、今、僕自身が進めている活動ですけれども、地域内の兼業農家の育成、農家の次男であるとか京北に住んでいる非農家で若い子は農業をしていないわけです。兼業農家にすらなっていないわけで、まずその子たちに兼業農家になってくれないかということを今、若者の中で話し合いを進めていまして、まず農家資格をとってもらえるように1反歩、10アールの利用権設定をしてもらって、そこで障壁になっている農機具であるとか、農業設備というのは全て京都ファームが提供するというところで、そこで地元の中で何とか農地を守る方法をつくりたいと。そのためには、なかなか今、現時点で専業化というのは難しいですし、第1種兼業農家というのもなかなか今の現状では難しいと。やはり第2種兼業農家というところで今、京北で実際に仕事をしていて、子育てをしている世代というところをターゲットに絞って、1反歩でも2反歩でも農業を続けてもらう仕組みというものを構築していっております。  その中でオペレーターの育成、2種兼業となるとさまざまな職業の方がおられますので、車屋さんであったり山行きさんであったりとか小売業さんであったり、いろんな方がおられるので、そういう方の知恵を借りながら、今後集落の農地をどう維持していくかということをやっていけたらいいなと思っております。  そういう人たちが中心となって、今度地域外の新規就農者の受け入れということ、地域として新規就農者を受け入れて、地域の担い手として人材を確保、育成していくという流れでございます。今、京都府さんと京都市さんに約1名の新規就農者の申請を今年度できればいいなという相談はしておりますので、残り四、五人ぐらいは今、話を詰めている段階でございます。  そうなってきますと、次はマニュアルの作成ですね。水稲にこだわっているというのは、結局農家を育てるのか、農地を守るのか。先ほど府が説明したように、2%で販売額の50%は行くのですけれども、では、2%が京都府全部の農地を守れるかというと、やはり守れない。では、残りの98%で今まで京都府の農業というのは守られてきた部分を今後どう考えていくのかというところで、僕は地域の上弓削地区であれば京都ファームが中心となって兼業農家と一緒に農地、集落の保全ということはやっていく必要があります。2種兼業にやっていくということは、野菜とかそういうもののように手間をとられるような作物であれば、なかなかそれができないので、そうであれば米をつくってもらうことによって野菜よりも面積拡大がしやすいですし、機械化も進んでおりますので、大きな機械でやっていけば一人でも1町歩の面積は兼業でも可能になってくると考えております。そこで勉強会をやったり、大規模農家の視察を行ったりして地域で地域を守るということを考えております。  農機・設備の共同利用にしても同じことですね。共同事業をすることによって、乾燥調整施設であったりというのを共同利用して地域で農業を維持していく、そう考えております。京都ファームとしては今それに向けて動いております。  これは参考ですけれども、この紙を一応置いているのです。今、別で京都市さんと一緒に京北町で行っているプロジェクトなのですけれども、伝統工芸師さんがつくったジャパンワックスという会社と一緒になりまして、京北町でハゼの木を育てて、和ろうそくの原料であるせいろうを京北でつくっていけないかと。今までの農商工連携だと、食品が多かったのですけれども、京都ということで京都の農業と京都の伝統工芸、伝統産業というので農商工連携をしていけないかということで、今、京都市さんと一緒に行っております。  以上でございます。 10: ◯二之湯委員長  はい、ありがとうございました。説明はお聞き及びのとおりでありますが、もとの状況に復するまで、しばらくお待ち願います。  本日の所管事項の調査におきましては、テーマについて参考人も交えて委員間の活発な意見交換の場となるよう運営してまいりたいと思いますので、よろしくお願いします。  それでは、今、3名の方の説明をお聞きになられまして御意見、御見解等がございましたら、御発言願います。 11:   (発言◯巽委員  白岩さん、梶谷さん、ありがとうございました。すばらしい話でした。  そして、国が今から目指す農業の体制の大体先端を行かれているわけですよね。先端かどうかまた理事者にも聞かせてもらいますが。こういう中で、例えば先ほど出た圃場整備というのも行政が力を発揮できる部分だし、例えば海外展開みたいなことも行政が大きく寄与できる部分を持っているのですが、今しておられると思います。その中で本当に成功例をつくってほしいのですね。京都府もそう思っていると思いますが、そういう中でどういう支援体制をしているのかというのを聞かせていただきたい。  それから、どういうことを行政、京都府に望まれているのかということをお聞かせいただければと思います。 12: ◯安原経営支援担い手育成課長  支援体制ですけれども、先ほども少しお話をさせていただいたのですが、農業関係のビジネスのプラットフォームというのをつくっておりまして、その中に参加していただいた方々のマッチングとかさせていただいていますし、計画づくりのお手伝いというものもさせていただいています。それと別に地域にアグリネットというものをつくっておりまして、ビジネスに取り組みたいという方の地域での相談窓口というのも開設はさせていただいています。  そういったプラットフォームの中で、出てきたプロジェクト等については、ハード事業がございますので支援をしていこうということで、ハード事業、ソフト事業をそろえているという支援の仕方をしております。また、専門家派遣等もやっておりますので、おのおのの個別具体的な課題の解決も支援をさせていただいているという状況でございます。特に輸出につきましては、商工労働観光部が中心になって展開をさせていただきまして、農林水産部といたしましては、国内での農業者さんの取りまとめとか要望を聞くとかという仕事をさせていただいている状況でございます。 13: ◯巽委員  それに対して実際に先端でやっておられる皆さんがもっとこうだとか、実際、企業をやっていて、仕事をしていてもっとこうしてもらったほうがいいとか、こういう現場に合わせてもらったほうがいいとかということがあれば聞かせていただきたいですが。 14: ◯白岩参考人  輸出という部分から見ますと、京都府さんは商工さんにお世話になってやっている部分が多いのですが、現状の中で私なんかに言わすと、今月末にまた香港のほうで展示会があるんです。その香港の展示会に出展いたします。昨年でしたらシンガポールの展示会と香港の展示会にも出展したのですけれども、その中でほかの県さんとかいろいろなところを見ますと、必ず後ろに農林さんがバックについておられたりとかという部分はやはりありますので、今後の展開の中で可能であれば、もう少し京都府さんとしても、商工さんには大変お世話になっているのですが、農林さんの部分の輸出というところの見直しと言ったら変ですけれども、その輸出をしていこうと。私たちも輸出をしていく中で今、海外に販売するという目的の中でやっていくのでしたら、到底資金が足りませんので、海外に輸出するというのではなくて、海外からの逆輸入ブランド化ということを目的にやっておりますので、その中で今後進めていく中で、ほかの都市といいますか、他府県さんの部分との兼ね合いの中でも、少しでも農政さんのほうにもお世話になれたらという部分は、今後の中では思っているところではあります。 15: ◯梶谷参考人  僕といたしましては、行政サイドに望むということですけれども、なるべく現地に来ていただいて、現場で話を聞いていただけるということが何よりかなと。やはり今までのやり方であると、行政サイドから提案があって地域が受けるという形であったと思いますけれども、僕はこれからはやはり地域で話し合いをして、こうやりたいということを明確にしていく必要があると。受け身ではなくて、やはり積極的に自分たちの地域はこうしていきたいのだと、自分たちはこうやって守っていくのだということを地域内でしっかりとまず話し合うことが必要ではないかなと。そうでないと、地域によってさまざまな問題も違いますし、過疎の現状だったりというのも違いますし、高齢化であったり少子化であったり過疎という問題は何も京北に限ったことではないので、どれだけ住んでいる人たちが魅力のある地域をつくれるかというところで、そこの話し合いの中に行政さんも一緒に入ってもらって、いろいろなアドバイスをいただけるということが今後、僕が進めていきたいなというところですね。 16: ◯巽委員  まさに今、公共事業だって提案型なんですよね。現場が提案をして要望して、そしてそれを事業にしていくという形が大事で、まさにそのとおりだと思うんですよ。農業も6次産業化、また10次産業化と言っているだけに、この委員会は農商工労働常任委員会と。商工も入れて、労働も入れた常任委員会なのですけれども、そういう点で今のような課を飛び越えた、部局を越えた取り組みということなのですが、理事者の現状としてはどうなのでしょうか。 17: ◯中村農林水産部副部長  最初に白岩さんからありました輸出の関係です。輸出促進協議会というのを京都府もつくっておりまして、これについてはトップは農林水産部長、副が商工労働観光部長ということになってまして、当初は農水省からも大分補助金も出ていまして、農林でそのお金をとってきて促進協議会をまず立ち上げました。そのときに、海外に行ってのノウハウは農林業は少し弱いところがあるだろうなということで、向こうに行くときは商工のほうが、国内の農業者とかそういうのをまとめるのは農林水産部でやろうということで、一応そういう組織だてをつくって今やっていまして、農と商と連携をとってやるような体制は一つあります。  それと、梶谷さんからありました地域に入ってしっかりやらなければならないのだという話です。その辺も農業だけでは地域に入っても弱いところがあるだろうと思いまして、昨年の11月に「京の農業応援隊」というのを結成いたしまして、普及がトップになるのですけれども、そこは商工の経営支援さんもその応援隊に入っていただいて、それぞれの地域で意見交換をしながら、農と商と一緒になってこれからは地域に入っていこうという体制を整えたところでございますので、これからそれを充実してまいりたいと思っております。  それともう一つは、梶谷さんところの集落でも京力農場づくりのプランづくりに入っていこうと思っていますので、そういったものについても農業応援隊が積極的にかかわって、地域にこれから入っていきたいというふうに考えています。 18: ◯巽委員  結局、この常任委員会でこうして政策常任をやっているということも、現場の声をしっかり受けていくと。だから、例えば行政のほうに政策を当てはめていくというだけじゃなくて、現場の声から政策をつくっていくということも必要で、我々、例えば京都府側からこういう政策をつくったからそれを当てはめるのだということではなくて、本当に先端の取り組み、またこれからの農業に本当に取り組んでいく、いわゆる新世代が農業に入れていく面で必要なことというのを言われた場合には、積極的にそこを応援していくということをやっていかないと、我々もそうなんですよ。行政の方もそうだと思いますが、世代が変わってくると感覚が違ってくるんですよね。企業体でもそうですが。  我々でも仕事をしていても、息子が帰ってくると、こんなおやじ、理念もないような会社に何ができるだとかとぼんと言われたときに、腹が立つけれども、でもこれからはそうなんですよ。  だから、そういうところで政策に生かしてもらえるということを逆に、こういう政策があるからそれを当てはめてではなくて、現場がこういうことをやっている、要請がある、こういう人たちがこういう動きがあって、行政にものを求められるニーズがあるという場合には、政策に生かしてもらえるようなことをお願いしたくて、こういう常任委員会を開いているわけで、十分知っておられると思いますが、ぜひしっかりと今後につなげていただきたいと思います。よろしくお願いします。  以上です。 19: ◯渡辺委員  関連して少しだけお伺いします。まずは、参考人のお二人、本当にありがとうございます。こうやってお若い方がまさに京都府がこれから目指していくことを地域の中で率先していただいているということは、もっともっといろいろな方にも知っていただきたいなと思いましたし、大変参考になりました。  ただ、地域の中でお若い方がこうやってやられるということは、正直なところ、多分どの世界でもですけれども、若い人に頑張ってもらわないといけないと言いつつも、今まで担ってこられた方々のいろいろと御意見とか壁がある中でも、進めてきていただいていると思います。その御苦労をお察しは申し上げるのですけれども、そこら辺あたり、特に困られたこととか、この場ですのでできたら改善していく面でも、私たちも地域の中でそういう若い人が頑張っていただくときに、どう応援させていただいたらいいのか、どのような御苦労があったのか、それをどのようにして超えて、こうして今進めていただいているのか、少しそのあたりをお聞かせいただけたらと思います。 20: ◯白岩参考人  丹後という地域から見ましても、もともと丹後ちりめんですとか農業が盛んな地域でして、正直いいまして諸先輩方はやはり強いです。私なんかは、どちらかというと、企業で本当にたたき上げでやられましたので、言われても余り気にならないのですよね。自分は今の時代の中を読んでいく中で、これは絶対に間違ってないし、これはしなくては地域の果樹もしくは農業が生きていけないというのは、自分の中では確信しているんですよね。  そう考えたときに、では、僕と同じことをやろうよと言ってしまっても、それができない子たちがやはりいるのも現状だと思います。今まで育ってきた環境と置かれてきた立場、そこの部分を自分は言われても、ああ、そうですかと言えるぐらい流せる性格も持っていますので、逆にいうと僕たちは点で行くのではなくて面で攻めようという形の中で、今、京丹後市でマーケティングセミナー塾という形で、松下政経塾さんとかにお願いをしたりですとか、そういう形で今、講師の方たちを呼んできまして、農業というのはこうなんだよと、では、今後、こういうふうにしなくてはいけないよねということをプロセスを書いていく中で、今20人ぐらいの農家さんがそういう気持ちになってきたのですよね。  そうなっていきますと、例えば「東京で1週間セミナーがあるのだけれども行く?」という話をしたときに、農家が畑を1週間空けることって相当大変なんですよね。でも、それを3年前に言ったんですよ。誰もそんなの無理に決まっているとか、逆に大人たちは、僕も大人なのですけれども、何をしに行くのや、おまえはという形なのですけれども、ことし、丹後から8人行ったんですよ。逆に8人行くと、あいつらは何がしたいんやと今度、上から少し見てもらったりとかできるようになったのですね。本当に小さい第一歩なのですけれども、ことしになって一歩を踏み出すことができたのかなと思いました。  あとは本当にお願いしたいというところは、その丹後でも経営者セミナーとかいろんな形の会議があるのですけれども、本当に若手と諸先輩方が、うまい言葉が見つからないですが、少し言葉が悪いんですけれども、ガチで話し合える場所というところの本当に意見交換会をする場所、その飾った意見交換じゃなくて、本当にこう思っているからこう行こうよ、僕らが引っ張るから応援してよというような場所は御提供いただけると、本当に丹後という地域とか、あと京北も含めてよりよくなっていくのかなと考えます。 21: ◯梶谷参考人  うちは農家というのは、先ほども説明したように、専業で僕だけなんですよ。あとは兼業でやられている農家さんであったり、60歳、70歳ぐらいの農家さんであったりと。うちたちの集落で考えると、もう半数以上が65歳以上なので、例えば町内会長であるとかそういうのは、若者に頼らざるを得ない状況には来ています。僕も33歳で集落と町内会長をやりましたし、そういう関係で、この前、京都府さんも一緒に来ていただいたのですけれども、上弓削5集落の農家組合長さんと集まって、第1回の話し合い、京都市さんとうちが呼びかけ人になって来ていただいて、今後、地域どうしていきますかという話し合いを持たせていただきました。  やはりそのときに言われていたのが、農業というよりも集落の担い手がいないと。自分も今後面積を広げていくこともできないから、本当にどうしていいのかわからない。これが本当に皆さんが65歳を超えたり70歳なので、5年、10年後に迫っている問題なんですね。  今回、この100年続くというので去年の春ぐらいから僕も動き始めまして、ここ京北で僕が農業を続けていくには、集落が残ってないとそもそも論でビジネスも何も成り立たないので、では、本当にこの京北地域、上弓削地域というのが今後、30年、40年存続するのかというところから僕の経営計画というのが始まって、その辺で動いている中で実際、京都府さんにしても、京都市さんに最初行って、京北をどうするんですかというところで京力農場プランを見せてもらったのですけれども、なかなか明確な答えがなかって、中間管理機構があるということを聞いたので、それで6月でしたかね、農林水産省の経営局の奥原局長のところへ行かせていただきまして、そこで京北の上弓削地区の現状を説明させていただいて、10月30日に局長に現地に来ていただいて、実際に先ほど見せた鹿の網で張ってあるところであるとか、水路であるとか耕作放棄地であるとかということを見ていただいて、今後、中山間地域というものをどうしていくのかということを少し集落が考える機会をもったのです。  僕も33歳で町内会長とかやらせてもらってましたので、上の人に向かって言うというよりは、本当に上の人をよく見て力関係ですかね、誰の発言力が大きいとか、やはり根回しであるとか、誰に相談していくかということを僕たち若い世代も勉強しないと、ただ言いたいことをわあわあ言うだけでは、なかなか人は動かせないし、それが集落となればなおさらですので、何とかその段取りというか、その下準備というのはやっていく必要がありますし、その一環として僕たち世代は世代で何かまず自分たちで集落に頼らずにやっていける方法はないかというところで、2種兼業をやってみようかとか機械の共同利用ということができないかとか、お米の共同販売をやってみようということで、今、農家じゃない人に声をかけて、そういう新しいグループをつくっていこうということを活動はしています。  以上です。 22: ◯渡辺委員  ありがとうございます。それぞれの地域の特性も聞かせていただいて、京都府内に本当にいろいろなところがあると思いますけれども、このような方々がキーマンになっていていただくということが本当に地域それぞれに合った発展につながっていくかと思うので、それはもちろん分かっておられると思うのですけれども、行政もそのあたり、やっぱり京都府もそれを目指しているんだということを全面的にバックアップしていただいて、またこのお二人のような方々がそれぞれの地域で育ってきていただくように、情報交換という意味でも、ぜひこの方々にもいろいろなところで御活躍を、御自分の地域の中で経験されたことをしていただきたいなと思います。  少し時間もないのでもう一点だけ。女性の立場からいきまして、就農される方とかこのごろ、女性の方もふえてきているかなと思いますけれども、そのあたりの現状だけ少し御紹介いただけたらと思います。 23: ◯白岩参考人  私の地域、京丹後市ですと、女性の新規就農者という方は私の知っている限りではいらっしゃらないのかなと思います。  あとは、御夫婦で、例えば旦那さんが農家で、嫁いで来られて農業をされているという方はいらっしゃるのですけれども、そういう方というのは農業の観点の見方がもともと農家さんじゃないという部分がすごく強くて、旦那さんの助けにすごくなっている部分も、僕たちも逆に負けるなというところもありますので、そういう方々たちと今、私たちがやっている京丹後マーケティングセミナーと同時に女性のネットワークという形でつくっていきながら、その従来の例えば婦人会とかの何たら部会みたいな形で、では、料理をつくってとかそういうのではなくて、本当に例えば僕みたいな顔の人間が即売会に行くよりも、絶対女性が行ったほうがいいと思うんですよね。そういったところでもっともっと活躍できて、逆に男女というものの垣根を取っ払ってしまった、本当にたけているところにたけている人を向かわせようよという働きでやっていこうというので、ことしは考えております。 24: ◯梶谷参考人  僕も女性の新規就農者、身近なところでいえば、山梨県で僕の妹が新規就農でファーマーズ・リンクという農業法人を立ち上げまして、今で1人パートのおばちゃんを雇って、その人に20万円ぐらい払って小松菜でビニールハウス、750万円は上げています。結婚はしていませんが、1個下なので今37歳で1人でやっているんです。  僕の奥さんは田んぼには出てこないですし、またこれから農業といっても、では、実際トラクターに乗るであるとか、田植えするとか、そういうことだけが多分農業ではないと思っております。逆に、それ以外のことがすごく今後大事になってくると思いますし、その中で女性というのはすごく今後活躍されると思いますし、農業だけでなく、多分今の世の中の流れというのは、女性の感覚のほうが経営として合っているのかなというのは、経営者としての立場から考えると、右肩上がりじゃないときというのは、本当に女性の考え方のほうが堅実で、しっかりと経営されていると思っていますので、僕も奥さんに代表をかわってもらえればいいのですけれども、なかなか。  以上です。 25: ◯加味根委員  貴重なお話を本当にありがとうございます。若い人たちが地域の農業を支えて、また発展させていくために、すごい頑張っているという姿に本当に感動いたします。また、そういう人たちの思いを本当に受けとめて行政として、また議会もそうなのですけれども、真摯にその努力に報いるような取り組みをしないといけないなという思いを改めていたしました。  それで、いろいろな理念とか取り組みを頑張ってやっておられるという一端が少しずつわかってきたのですが、実際に経営していく上で今、困っていること、また乗り越えていかないとならないなと思っているようなこと、そのあたり、いろいろあると思いますけれども、中心的に今ここが困っている、乗り越えていかなきゃと課題として考えておられることがあれば教えていただければと思います。 26: ◯白岩参考人  今、課題は、私の場合は特に今は2月、果樹の中で仕事はほとんどないと言ったら変なのですけれども、剪定作業ぐらいですね。1月、2月、3月ぐらいまで剪定作業になりまして、そこの部分の人材って正直要らない部分があるんですよね。いておられても、何もできないという部分があって、逆にいいますと、4月、5月、6月ぐらいになったら何十人でも欲しいんですよね。そのときの雇用という部分の課題はすごくあるのかなという形で考えておりまして、今、そこの部分の問題点の中で、いろいろな僕たちの周りに農業者がいるので、例えばお米をつくっている方、ハウスで園芸されている方、花卉をつくられている方、そういうところでうまいこと何かできないのかなという形。  あとは、私たちの地域というのは、夏は海水浴、冬はカニシーズンというところで、逆にいうと、向こうのハイシーズンは真夏と真冬と考えますと、僕たちのハイシーズンと全く逆になるんですよね。そこの部分で私の同級生なんかに旅館の子とかがいるのですけれども、そういう方たちとパートタイマーの方をうまいこと連携をとりながら、例えばうちで春働いてはった方が、うちの経営でいいますと7月ぐらいから少し暇になるんですね。7月ぐらいは旅館さんで働かれて、8月は終わられて、ちょうどクラゲが出てくる時期になってくると、今度こちらが本気で収穫に入ってくるので収穫でうちに来ていただく。また、カニが始まるのが11月ぐらいなので、そのときにうちは逆に暇になってくるので、そこを農家さんと旅館さんで連携をとっていきながら、そういう形で人材の確保を進めていくことが必要なのかなと。そうすることによって、地域に雇用も広がってくるのかなというのは、まだ構想段階なのですが、何人かで話し合いはしております。 27: ◯梶谷参考人  うちはやっぱり運転資金ですかね。農業というのはどうしても肥料なり農薬というのは春に使いまして、収穫が秋、その間、ずっと人を雇用してお金が回収できるのが年内いっぱいで回収できるかどうか。その中で直売をやったりとか作業受託をやったり苗を販売したりとか、そういうようなことを今まではやってきているのですけれども、やはり農業というのが、資産価値が京北にしても農地ってそれほどないわけでして、そこから銀行で借りれる金額といっても知れていますので、やはり規模がでかくなればなるほど、それだけ回していくお金というのが必要になってきます。  だけど、結局、農地を広げたとしても、今、京北で10アール当たり多分50万円ぐらいですね。それぐらいにしかならないので、結局担保としての価値があるような資産というのは持てていない状態ですね。  だから、その辺でなかなか潤沢な運転資金というのは得るのが難しいと。スーパーLであるとかいろんな資金制度はあるんですけどもね。それを自分たちの経営努力によって利益を積み上げていって、現金というか、運転資金をしっかり持っていくというのは、うちとしての経営目標ではありますけれども、きちっと営業利益で黒に持っていって、プラスアルファ補助金というものが利益として計上できるようになっていけたらなと思っております。  今のところは資金であったり、あと専門家の方ですかね。横とのつながりというか、いろいろな商工業者の方とつながることによって、農業に生かせることもたくさんあるので、そういう中からビジネスチャンスというか、新しい発見ということができますし、僕たちも常、京北にいれば見えていないことが、外から来られることによって気づかせていただけることもあるので、そういうようなことが必要かなと思っております。
     以上です。 28: ◯加味根委員  ありがとうございます。今、お話のあった雇用のことと運転資金のことを中心に、京都府として今の御意見に対して何かお考えとかがあればお聞かせいただきたいのですが、いかがでしょうか。 29: ◯安原経営支援担い手育成課長  まずは、雇用の話です。今言われたように、農閑期が違う場合がありましたら、人材バンク的なものをつくって、そこから派遣ということができればいいのかなと思いますので、来年度、人材育成センターというものをつくって、そういうところと含めて検討していきたいなと思っております。  それと資金につきましては、先ほど言われたように、スーパーLとかいろいろな制度資金はあるのですけれども、貸し付けの実行となると担保なり黒字でなければならないということがありますので、そういった経営力を持つ農業者を育成するということが必要かと思いますので、商談会であったりとかマッチングであったりとか販路拡大というところに対して支援をさせていただいて、経営力を高められることによって信用力がついて、資金が借りられるような取り組みを行政としては、担い手育成課としてはするのかなと考えているところでございます。 30: ◯中村農林水産部副部長  人材の派遣の関係です。ことし、援農隊というのをつくりまして、それはNPO法人のところにお願いしてボランティアを募って、細かい作業をやっていただくような仕組みをつくったのですが、今、白岩さんからありましたので、その白岩さんの御意見もお聞きして、その仕組みをうまく制度として回っていくのか考えていきたいと思います。  それと、梶谷さんから商工関係の方々との場をつくってほしいというお話があったのですが、農業法人の方でも成功といいますか、考え方が変わったのは商工会に入って変わったとか、そういうことがありましたので、また梶谷さんとも御相談させていただいて、そういったところのつなぎができるか、これからまた御相談させていただこうかなと思っています。 31: ◯加味根委員  現場で苦労されている農業者の方の差し迫って解決を求めたいという課題とか要望とか、これに的確に現場で足を運びながら、お聞きをしながら一緒になって解決をする、行政の力を尽くすという取り組みを、ぜひしていただくようにお願いしたいなと思います。  最後に1点だけ。梶谷さんところ、基盤整備が今後にとって大事だという話をされたのですが、基盤整備していこうとすると、自己資金も相当要るのではないかという気もするのですけれども、その点では行政の支援がすごく大事だなというふうにも思います。どんなふうに進めていこうとされているのか、少しそのあたり。 32: ◯梶谷参考人  もともと集落と話し合いをもっているというのも、やはり中間管理機構というものを活用できないかというのはすごく考えております。中間管理機構を利用した場合、基盤整備ができるんです。  ただ、それが今度、耕作者負担になってくるので、地代として中間管理機構が耕作者に対して請求する形になります。  ただ、そのことに関して小田元部長もそうですし、奥原局長もそうなのですが、山の中、本当に誰が金を払って農業するのかというところで、それはある程度は国費で見てくださいよという話を今しているところです。まだ地域に対して圃場整備という話は一切。今、担い手が僕一人なので、今後この状況が5年、10年続いたときに、では、一人で農地を管理しないとだめとなったときは、やはり線引きしていかないと絶対に管理しきれないのですよね。それを例えば中核的担い手農家というものを位置づけて、そこに集落の農業を任せようと考えるのであれば、そこの農家がどれだけ面積を自分でこなせるか、こなせるように条件整備していただかないと、認定だけもらってもできませんよというところですね。  今、うちの父も作業委託されている方もいるのですけれども、65歳なんですよね。ということは、あと5年、10年と今の作業体系が無理になってきて、では、僕一人で今の18町歩、上弓削でいえば40町歩をやっていかないとだめなんですよ。そうなったときに、一人で草刈り機を持って40町歩を回れるかというと、僕は嫌だと、それを80歳まで続けるのは嫌なので、では、どうやって守る方法があるかというところで、農水省にも相談に行きましたし、京都府さんにも相談に行って、京力農場プランというのをまずつくり上げて、そこで京都府としてどういう事業を当て込めるかということを、まず中山間地域の再生のモデルとして上弓削地域というものを位置づけてもらいたいと。その中で、選択肢として基盤整備もあるかもしれないですけれども、今、僕が思っているのは、その話し合いができるかできないかで、その地域って今後すごく差が出てくると思うんです。さっき言われたように提案型だと思うんです。  だから、地域から行政に対して提案できるか、もう諦めて黙っているかでは、5年、10年先にすごい差が出てくると思うので、僕はそのきっかけとして、集落に奥原局長を連れていったりですとか、何とかそうやって話す機会をもってもらおうという活動はしていて、その受け皿として今、若い人たちの2種兼業というものを応援しようと。そういう人たちが兼業農家で、今度は生産組合をつくってもいいのではないかと、そこで事業をしっかりやっていって、そして新規就農者をふやしていったりとかということを今考えているところで、この前、第1回の農家組合長会議を初めてもったところですけれども、まだ結果は出ていないです。 33: ◯加味根委員  そういうすごい苦労しながら努力をして、前を向いて何とかやっていこうというこの思いに行政が応えないといけないなというのが、聞いていての今の率直な感想でして、国まで行って、来てもらって現場を見てもらいながらどう援助をしてくれるのかというお話をされていると、そういう思いでいる多くの農業者がおられますので、そういう地域の皆さんと一緒になってどう打開していくのか、そういう点で農業プランとかいろいろ京都府は持っているのだけれども、それを実際に具体化していくための取り組みを現地でしっかり取り組んでいただくように改めて求めておきたいと思います。  以上です。 34: ◯田中副委員長  私も1点。きょうは本当にありがとうございました。大変有意義なお話でございました。  冒頭の白岩さんのお話の中で、農家から農業というところがすごく私は印象に残りまして、どんな仕事でももちろんそうですけれども、ビジネスとして成り立たないと継続しないということを改めて認識をさせていただきまして、それぞれお二人にそういった観点で、いろんな課題を今聞かせていただきましたけれども、販売面での今、お感じになっている一番大きな課題とそれに対して行政に期待すること、あるいは要請をしたいことがありましたら、お示しをいただければと思います。 35: ◯白岩参考人  販売面なのですが、今、特に野菜の価格ってすごく下落していると思います。その中で、ことしは特にスーパーの野菜の価格ってそこまで落ちてないと思うんですよ。というところを見ますと、そこの時点ですごく問題があるのかなというのはすごく感じます。  そして、あと展示会なんかに出ますと、よく名刺交換をしたときに、帰ってからまず名刺の整理をするのですけれども、スーパーさんというところの名刺が非常に少ないというのが現状だと思います。  というところから自分の中の勝手な憶測なのですが、もうスーパーさんに当て込む直の農家さんは決まってしまって、なおかつ市場の値段は下をたどる、でも販売価格は変わらない。これはビジネスの中で一番利益が生まれますよね。そういうふうな現状がもう起きてしまっているのかなという部分があります。  ですので、多分、人材育成という形で商売のスキルを上げてくるという活動をしていっても、まず売る先がなくなってしまったら売ることができない。先ほども補助金というお話が出ていると思いますけれども、私は補助金というのはエンジンをかけるためのスターターだというイメージを持っておりまして、決してガソリンではないと。ガソリンは自分で稼いで、スターターとして補助金を使わせていただきたいという部分が自分の中の考えではあるのですが、その販売というところと直接の結びつきはないかもしれないのですが、本当の人材育成という部分と、あと今後の農業の中におけるMD管理の部分が今後の農家の課題になるのかなと。  あと、一般の流通のコンサルの方、私ももともと売っていたものというのが本当に腐らないものです。よく農業の商売って何に似ていますかと先日も問われたのですが、腐るネジじゃないですかというお答えをしたんですね。そのネジというのは本当に利益率が低いかもしれないですが、例えばNASAのロケットに使えるネジを開発しても、NASAのロケットまで届かなければNASAで使ってもらえないですし、その辺で埋もれてしまいます。でも、ネジは腐らない。でも、野菜は3日で腐ってしまうんですよ。  というところで、本当に販売戦略、例えば「どれぐらいつくっているのですか」「1反です」「へぇ、1反でどれくらいとれますか」「さあ、どれぐらいとれるんですかね、結構とれますよ」と言われて、「おいしいですか」と言ったら、「うちのトマトはおいしいです」と、「何と比べておいしいですか」と聞いたら、「うちのはうまいねん」と。多分商売というベースで、これをまず打破していかないと。私たちが小さい農家でも提案させていただくときに、どれぐらいとれるのですかというとき、「大体3,000個はとれますね」と、「でも台風が来たらどうなるんですか」「うちは南と北向きとあるので、台風の場合、丹後だと大体海風がやってきて、巻いて南風になることもあるのですけれども、その辺でリスクヘッジをかけています」とか、そういう本当にMDの部分というのを強化していくべきではないかなと考えまして、こういう勉強会でもMD、MDと言い続けてますので、今、農家さんが自分でMDと。「MDってどういう意味?」と言ったら、「マーなんとかやな」というぐらい。でも、品質の管理とか1反で何個できる、このキャベツは1個原価は幾らと聞いたときに、幾らだよと言える農家さんがふえてきたというのは、今後の京丹後市の農業者の未来というのはすごく感じます。  以上です。 36: ◯梶谷参考人  販売に関してです。僕自身はそれほど営業をかけるわけでもないので、自分で身の丈に合った事業をやっていこうという考えでやっております。  ただ、どうしても相手がいることですので、自分がこれだけかかったからこれで買ってくれというのは、なかなかそういう都合のいい話にはならないので、僕が農業者としてやれることというのは、品質を上げて収穫量をたくさんとって、ほかよりも安く売れるように努力をしていく。その中でより条件のいいところと商売ができるようにしていくということが、まず農業者として一番大事なところではないかなと。  なかなか6次産業化になって販売となりますけれども、農家一人で何もかもできるわけではございません。だから、加工に特化する人もいれば、販売に特化する人もいると思いますし、それぞれ得意な分野でやっていかれると思いますけれども、実際、僕自身、余り外に出るのも好きではありません。そしたら、畑なり田んぼの中で実際、収穫量を上げていく安定した技術というのを磨いていってコストを下げていく。その中でやっぱり競争していく。  僕のもともとの考え方なのですけれども、補助金をたくさんいただいている産業というのは農業ですよね。それを消費者にどう還元するか。9割の補助金で建てたハウスからとれた水菜をほかよりも高く売っていいのかと、単純にそういうことですよね。それは固定費が下がるのだから、その分は安く売ってもいいのではないのという消費者への還元をしていかないと、今、TPPに関してもそうですけれども、農業にどんどん今回、補助金をつけてもらっている部分に対しても、今後、だんだん説明がつかなくなってくるのではないかなと。農業で結果を出していったり。まだまだ高級な野菜を買える人が多いわけではなくて、一般のスーパーであったり、安いというか、低価格帯の野菜なり食品を買っておられる方、国家戦略として農業があるのであれば、僕たちは食料を生産していく側で、何もお金持ちのためにつくるわけではないので、一般の人たちが普通に安全に食べられる、普通の家計の中でやりくりできる野菜なりお米というのをいかにつくっていけるかというのが、僕ら生産者としての立場ではないかなというのを僕は考えて、それでなるべく値段というのは下げてやりたいというのが昔からありました。  京野菜にしてもそれで賀茂なすをやってましたけれども、そういう思いを持って伊藤忠商事さんに最初に行って、そのとき、僕はまだ20代だったので、京野菜を僕たちが行ける店で出したいと。20代の子たちがふだん食べれるようなところ、出張に来たサラリーマンが行くような居酒屋で米なすでなくて、賀茂なすが出てくるようにしたいという思いでお願いをしに行ったわけです。それで、まずコンビニやそういうところから出していこうかとか、イトーヨーカ堂というスーパーのお惣菜コーナーで販売していこうというところで、その辺でいろいろやりました。  上鴨の篤農家さんのとかにお話を聞きに行って、1本の木が何個とれるという話を聞いて、それを僕の知り合いの高知県であったり福島県であったり、そういうところの本当のなす農家に苗を渡してつくってもらいました。そしたら、思っていた以上にたくさんとれるので、やはりブランドということで高くなっている部分はすごくあって、それで一般の消費者に届いてない、食卓に届いてないというので、地域ブランドとして成功している京野菜だけに本当の京都の子どもたちの食卓に並んでいないというのが悲しいなと思って、僕は伊藤忠商事さんと一緒になっていろんな取り組みを、水菜にしてもそうですし、エビイモでコロッケをつくってみたりとかもそうですし、そういうことを数年やらせていただきました。 37: ◯田中副委員長  ありがとうございます。本当にお二人とも懸命に汗を現場で流しておられて、御苦労されている本当に生の大切なお話だと思います。流通の実態から人材育成の観点であったりとか、あるいは農業者として大事に思っておられることとか、こういうお話をいただいて大変参考になったと思います。ありがとうございました。  以上です。 38: ◯二之湯委員長  私も少し質問させてもらいます。  まず、理事者にお伺いしたいのです。例えば、集落で農地を守っていくというときに、先ほどの話でもありましたが、京力農場プランをやっていかないといけないと。もちろん、地元住民の自主的な取り組みが大事だと思いますが、市町村の支援も要ると思います。この市町村の現状、例えば温度差はどうなのか、専門的な職員の配置とかはどうなのかとか、そういったことについてどのように現状を捉えておられるのか。 39: ◯安原経営支援担い手育成課長  今、市町村で専門に説明したり話し合いに入ったりということで設置しているのは16市町村ございます。それにつきましては、来年度ですけれども、全市町村にそういった方を配置しようというのと今、市町村のレベルで専門家の人を置いているのですけれども、各集落ごとにそういったプランの取り組みをしようというところについては、各集落ごとに農地集積を専門でやっていただく方を配置しようと考えております。  ですので、なかなか市町村の担当の方が手いっぱいでというところについては、そういった市域での専門家、集落レベルでの専門家というのを配置して、そういった取り組みを進めようとしていますし、その方と協力して各集落、地域の営農者の皆様が一緒になって話をしていただいて、プランづくりを進める取り組みをしようとしています。 40: ◯二之湯委員長  さっきの質問です。農業ビジネスの取り組みについてという中で、いろいろな事業があるのですが、例えばよく言うのですけれども、こういう事業をやりましたというだけではなくて、それによってこういう成果がありましたというところが一番大事なわけですね。それがなかなか見えにくいのですね。  一つ一つについてお伺いするわけにはいかないのですけれども、例えば商談会がございますね。この商談会をしておりますと。事前マッチングして商談数が244件、継続中が125件とあるのですけれども、これの意味とこの商談によって、一番大事なのは農家が農業者になれるか、自家消費から産業として売り上げを伸ばして収益を上げて続けられるかというところだと思いますが、農家の側に売り上げがこれだけありましたという数字とかはあるのですか。 41: ◯安原経営支援担い手育成課長  この商談数244件で、これは調査時点が昨年末だったと思います。今、商談がどういうふうな状況になっていますかと、年末に確認はするのです。やはり幾つ商談が成立して、何ぼ商談が成立したかというのは非常に大事な数字ですので、その確認はずっと追跡してやっていこうと思っています。それが12月末の時点で商談を今、継続しているよというのが125件あるという状況です。  金額につきましては今、手元にないのですけれども、そういったデータもそろえて、この商談会の成果は何件で、何ぼでしたというのは、1年ぐらい置いて最終確認して、そしたら次の商談会、どういう形でやっていこうという工夫に使っていこうとは思っていますので、確認は追跡してやっております。少し今、出していませんけれども。 42: ◯二之湯委員長  なるほど。そうすると、これは事前にこういう方が来られますと、それぞれに紹介した上で、この会場で要は話をしたと。それが244件。その話がそこだけで終わらずに、実際に少し詰めた話をしましょうというのが125件で、成立したかどうかというのはわからないと。 43: ◯安原経営支援担い手育成課長  12月末の段階で成立している確認まではとれてないのです。今、思っているのが年度末までに商談成立が何件で、どれだけ商談があったかというのを確認して、実績にしようと思っています。その数字を把握する準備は今しているという状況で、毎年商談会をやれば、年度末、年度末には最終の数字を確認しようということでの調査はかけています。 44: ◯二之湯委員長  その数とは別に、結局トータルでどれぐらいの人が来られたかよくわからないのですが、いわゆる課題みたいなもの、つまりマッチングが全然うまくいかなかったというもの、こういう理由でという主な理由とか、逆にこういうことを事前に商談会の主催者として段取りすればうまくいくのではないかと、その辺の分析というのはできているのでしょうかね。 45: ◯安原経営支援担い手育成課長  この商談会自体が農業者からこういったものが提案されますよということで、事前にバイヤーさんにデータを全部送って、バイヤーさんがこことこことここを商談させてほしいということでマッチングをするわけです。そういった形でマッチングはして、244件の商談をするのですけれども、以前まではブース型で商談をやっていたんです。例えば、50ブース並べていろいろ人が来て、立ち話をしてというようなことをやられていて、それで商談数が非常に少なかったのでこの形に変えて3年目になるのです。今、この形で商談をやって見えてきているのが、やはりバイヤーさんはいろんなものを一定の期間、例えば1年やったら1年通して欲しいとかということ、それとロット数、ある程度、大きなものを欲しいということが多いので、商談成立に至らないことが非常に多いということが今のところは言えます。  ですので、これからはネットワークづくりをして、先ほど白岩参考人が言っておられたようなネットワークで、ブレンドファームみたいな形にして商売できるようなところを育成していかないといけないなと考えているところでございます。 46: ◯二之湯委員長  はい、ありがとうございます。  次は白岩さんにお伺いしたいのですけれども、きょうはどうもありがとうございました。白岩農園さんは果樹に特化されているわけです。ただ、お話をお伺いしておりますと、地域の農業者全体の経営感覚を向上させるということで、先ほどありました年配者のいろいろな圧力にも屈せず頑張っておられるのだなということで、大変感動したのです。そういう白岩さんでも、どれだけ経営力をつけても、逆に経営力を身につければつけるほど、これはやめておこうかとか、これは手を出さないでおこうかとか、そういう地域とかは多分よく見えてこられるのではないかと思うんですね。そういったことについて、地元の現状をお伺いしたいと思います。 47: ◯白岩参考人  これに手を出さないでおこうかという地域の現状といいますか、私自身、いろいろな兼ね合いの中で6次産業化という言葉があると思うんですよね。僕の中の今の現状をいえば、6次産業化には余り手を出さないでおこうかというところがあります。  というのは、ジャムの加工ですとかそういったもので単純に考えましても、例えばNBと言われるジャムが300円で売ってました。でも、農家がOEMでつくった場合、せいぜいつくれてロットで1,000本、そこの部分に商品原価コスト、流通コスト、いわゆるコスト計算をしたときに、もう300円を余裕で超えてしまうんですよね。  そうなってくると、では、棚に出しました。棚に出したときに、それは棚販売するのか、それともアイランドで販売するのかという現状が起きてくると思います。その中で、では、今、農家さんが多い中で、農業者のほうが少ないと思います。そのために、自社のコアコンピタンスは何ですとか、いろいろなところの部分で何だろうと言っている人たちが、NBブランドの人たちに、では、よーいどんと出たときに勝てるかとなったときに、僕自身でもまだ生鮮の販売に結構力を入れておりますし、うちの父親は家族経営ですので、4、5、6月は僕は畑から出ないんです。畑の中にずっと閉じこもりになるのですけれども、そうしている時間ももったいないと考えたときに、6次産業化というのは、この前のとあるところでお話しさせてもらったのですけれども、では、梨のジャムってこんなに売れるじゃないと、ほかすものもあるでしょう。それを加工したら絶対いいですよという御意見をいただいたのですけれども、ほかしたものはゼロ円なんです。加工したものはその時点でマイナスなんですよね。  それを販売するだけのコスト、今の展示会ではないですけれども、展示会を開催しました、では、そこから今、おっしゃられた具体的な詰めですよね。詰めていくところというのは結局何もない。では、自分たちで行きます。東京までの往復1泊5万円とか。今、ホテルがインバウンドでとれないので、1万幾らとか1万5,000円とかしてしまうのですけれども、そうなったら丹後からの交通費、東京までかけて6万円、相当話が詰められて1回で落とせたらオーケーなのですけれども、では次回、もっともっと話を詰めたことをしようよと言われて2回行きました、12万円、3回行きました、18万円、ホウレンソウ、年間で1週間100袋、例えば120円だとしましたら、その時点で1万2,000円ですよね。年間で1カ月4万8,000円、年間で考えたときでも48万円から50万円、その部分にかかった経費25万円、何をしているかわからないという部分があるので、今の現状から本当にやめようと思う部分は、本当に市場に出して戦えるだけの価格をコストカットしていって量を込みとする農業なのか、本当にこだわったものでちゃんとした流通に乗せてやっていくというところで、こだわった食材で勝負していく農業、この2つを選択しなくてはいけない時期なのかなと思います。こちらを選択した人はこちらをしない、こちらを選択した人はこちらをしないという形で、真ん中というのが一番怖いのかなと思うので、今はやめるという部分では自分の中では今、6次産業化と大切なことは選択と集中ということだと思います。  以上です。 48: ◯二之湯委員長  なるほど。よくわかりました。商談会についてはそのような課題があるようなので、ぜひとも今後府政の改善に生かしていただきたいなと思います。  白岩参考人には今の話で尽きているのかなと思いますけれども、食育をビジネスにしたいという話があると思うんですね。私が思っていますのは、先ほど農家にも忙しいときと暇なときとがあって、暇なときはほかに何かできるのではないかと。農家の副収入といいますか、例えば観光関連といったことはできるのかなという気がしています。でも、今のお話だったら、そういうことには余り手を出さないほうがいいというお答えなのかわからないですけれども、白岩さんから考えまして、そういった事業に対する可能性。これは白岩さんだけではなくて、丹後の農業者が取り組む可能性というのをお伺いしたいと思うのですが。 49: ◯白岩参考人  今、出ました食育という部分の中で、私たちは丹後という地域に住んでいますので、逆に言うと、畑があって当たり前、学校から帰って来たら、ランドセルを置いたら果樹園に来なさい、果樹園で走り回って過ごしましたので畑というのが当たり前なんですよね。  でも、都会の京都市内の幼稚園の子なんかは田んぼで田植えをします。でも、田植えのこの苗はどこで売っているのと聞いたらスーパーとかデパートとか、おもちゃ屋さんにはないよねみたいな、例えば白いお米、これから何ができますかという質問をしたときに、カルピスと言われたんですよね。わからないことはないなと。日本酒かカルピスかどっちですか、カルピスと言われて。自分たちにも子どもができて、これは本当に僕たち農業として顧客を育てるという意味とはまた違うかもしれないのですけれども、本当に小さいときからそういうふうな日本の食に触れていってもらうと。
     うちも、結婚して奥さんがいるのですけれども、結婚して子どもが生まれるまでは全然食材の産地とかそういうものを見ずに買っていたんですよね。それが子どもが生まれた瞬間にうちの奥さんは変わったんですよね。これを見たときに有機なのかとか、これは何々産なのか、これは日本産なのかというのを見始めたのですよね。  そうなると、お客様として、顧客としてそのお母さん世代というのもうまいこと、僕たちのお客さんになるのではないかというところも含めた上で、本気の食育ビジネスというのを考えつきました。実際には京都の名前はなかなか言えないのですけれども、京都市内になるのかな、その保育園さんと今、3年連続で年間10回の食育、そこでお金をいただいてやっている形でございますし、そうなると園のお母さんのほうから、その畑でつくっている野菜をくださいよというお話にもなりまして、園が直接販売することはできないので、マルシェみたいな形で販売させていただいたりとか、それが農家の副収入という部分につながってくるのかといいますと、もっともっと拡大していけば、例えばそういうネットワークをつくってしまって、その中に自分が空いている時間というのを派遣登録してしまって、そこからプロが織りなせるプロの食育という形でビジネスモデルをつくってしまえば、本当に地域貢献プラス農家の副収入、そして子どもの成長、母親の満足度、本当に4つのウインが重なるビジネスモデルになるかなとは思います。 50: ◯二之湯委員長  ありがとうございました。ちなみに、丹後に人を受け入れる、そのときの受け入れ側になるということについてはどうでしょうか。 51: ◯白岩参考人  丹後の現状ですと、やはり夏の一般的な旅行シーズン、春と秋、紅葉と桜と言われるタイミングで、丹後と言われたときに、丹後の観光はいつですかと言われたら、冬のカニと夏の海水浴という、この二大看板といったら変ですけれども、そのとき、丹後は雪が降ったりとか凍結とかするので、その受け入れという部分では、本当に丹後というのを知っていただくということが先決なのかなと。いろいろなPRもされているのですけれども、やはりブランドロイヤリティーの高い方とか情報のキャッチ能力の高い方というのは、丹後の宣伝とかいろんなPRの中でつかんでられて、では、丹後に来ようと思っていただけると思うのですけれども、もっともっと必要だと思います。  そこの部分で今、考えていますのは、香港からわざわざ丹後を選んで梨狩りに来ましたよと。これは丹後ってどんな梨があるのと。ほかの地域に比べまして、丹後の梨ってすごくクオリティーが高いと思います。一つの木から例えば600個つけますよ。ほか地域から考えたらもっとつけないと合わないでしょうと言われるのですけれども、そうしないとおいしいものができないんですと。この地域の魅力を本当に発信する。お金もたくさんあって、発信ツールもたくさんあれば、いろんなことができるんですが、限られた財源の中で的確にやっていこうと思うと、本当にインバウンドって今、注目されているメディアの中に乗っていくというのが一番の条件かなと思うので、その方向性から農家からできる情報発信で、丹後へのお客様の誘致というのを考えていきたいかなと思っております。 52: ◯二之湯委員長  なるほど。ありがとうございました。  先ほどお話に出ましたスノーモンキー、私も温泉地の小さな旅館を経営されている方で、客の9割が外国人だということをお話ししまして、いろんな戦略があるみたいですので、また丹後にも行かせていただきたいと思います。  少し長くなるのですけれども、梶谷参考人にもお伺いしたいのです。私は地元ということなので、日ごろからいろいろと熱心に取り組んでおられることはよく理解をしているんです。その中で、地元に残った若者を2種兼業農家にしていくということなのですが、幸いそういう対象者がいる集落もあれば、そうじゃない集落もあって、そういう対象者がいる集落というのは、何でそういう対象者が残ったのかなと思います。  私が思うのは、2種兼業農家ということは主たる収入がほかにあるということで、主たる収入って京北を見ましてもほとんどなくて、町にサラリーマンで出るとか、幸い親が事業をしていて、それを継いでいるとかあると思います。例えば、サラリーマンで町に行くということで言えば、あそこほど電車もなければ高速道路もないし不利なところはないと。主たる収入がサラリーマンだったら町に住むのではないかなと思います。  だから、逆に今、何で例えば上弓削の沢尻というところに残っていて、そうでないところはもうほとんど残ってないと、そういうのはどういうふうに見ておられるのか。 53: ◯梶谷参考人  結構、京北でも若い子というのは残ってますね。地元の森林組合で働いたり農協で働いたり町へ通っている人もいますし、なぜいるかというと、町から帰ってきた人も多いです。  ただ、どちらかというと価値観が町でばりばり働いて年収1,000万円、2,000万円稼ぐぞというようなそこに幸せを感じてない部分は、田舎で育った特有の何かのんびりとした感じというのはありますね。  ただ、田舎で京北にいますが、いろいろ話を聞いていると、年収として四、五百万円あるかという子は、そんなにはいないですね。やっぱり二、三百万円ぐらいですかね。結婚していてもそれぐらいで、共働きでという形のスタイルが多くて、そうは言っても、おられないのが40代後半から50代の間がすぽっと抜けているんですよね。だから、40代前半から一気に60代になっていると。その60代の人の息子たちがまだ残っていて、消防団にしても100人近く、30代、40代中心にいますし、僕もここ二、三年そういう人たちと話をして、これを本当にどうすると、その人たちが現実問題、例えば日役で河川の草刈りに行ったとしても、だんだん若い人が年寄りの倍は動かないとだめになってきたりしているので、そこで危機感を持ってはいるのです。  そこでなぜ農業で2種兼業かというと、それは僕が農業をやっていたから2種兼業をやって農業側ではそういうふうな形でできるのではないかというところなのですけれども、いろいろなところで数は本当に結構そろいます。うち、コンビニもやっているのですけれども、そういうところにしてもアルバイトの子も来られますし、大学生だったりもそうですし、結構京北から通っていると。  京北から通うのは結構大変だと思われるのですけれども、毎日通っていればさほど大変ではなくなってくるんですよね。本当にトンネルも通していただいて、きょうでも1時間ぐらいかかるかなと思ってきたのですけれども、向こうを12時前ぐらいに出て、こちらは12時半には府庁に着いたのですよ。だから、本当に40分かそれぐらいでここまで来れるので、距離的には何の問題もなくて、今、京都市内に住んで京北の森林組合とかで働きに来ている若い人たちというのは増加しています。  あとは学校の問題ですよね。人口が減ってきているので、クラブ活動ができないと。今度、小中一貫になるみたいなのですけれども、そこからまた高校も定員割れをしているので、今は野球部とかはあるのですが、人数がそろわないとできないようなスポーツ活動ができなくなっているのが現状です。そうなってくると、僕たちみたいな子育て世代で、例えば子どもがサッカーをやりたいとか、野球をやりたいというときに、町の高校なり中学校に行かないとだめになってくると、やっぱり町に引っ越していかないとだめにはなってきます。  だから、多様な担い手というところで専業農家を育てるだけではよくないのではないかと。専業農家は兼業農家によって支えられている部分もありますし、集落によって支えられている部分も多々あるので、やはりそういうところを専業農家が中心となって組織的に動けるようにしていかないとだめじゃないかというところで、今、本当にそういうのも地域の消防団でカイとか沢尻の消防団のメンバーが主なのですけれども、今後農業だけではなくて集落を維持していく中で、今のやり方ではだめではないかという話を取り上げて、本当に集落できちっとお金を稼ぐことを今後していかないと、町内会費や補助金だけで運営していくというのも今後、10年、20年先、僕らが50歳とか60歳になったときというのはできないのではないかなと。その中で農業というのも集落のことを支えているので、その中で僕らが何かできることがあればいいなというところで、専業はなかなか難しいから、やっぱり2種兼業でできる方法というのがないかなと。  そこに対して、今は何の補助というのも出てこないですし、それはまたそういう2種兼業ばかりで専業農家、生産組合か何かをつくったときに、いろんな事業ができればいいなと思っているのですけれども、まずはここ本当5年で田んぼに出てこられるお年寄りの方がどんどん減ってきているんですよね。せめて、そのお年寄りがなくなった分ぐらいは若い者が引き継いで、兼業でいいから農業できないかと。今、若い者にトラクターを買えと言っても無理だから、うちにあるトラクターをうまいこと貸し出すことによって、それで管理をしてもらえるだけでもいいんじゃないかというところでやっているんです。  そこの部分で、京都ファームというのが京北上弓削にある意味というのが、ただ個人の利益追求のためだけであれば、本当につくりにくいところはどんどんカットしていけばいいですし、今後、多分僕ら農業法人とか農家の数というのは減っていきますので、農地は選びたい放題なのですよね。本当に僕がビジネスとして農業を考えるのであれば、京北ではなくて亀岡市に行って大規模農業をやれば、多分米のコストカットにもなります。  ただ、本当に京北に残っている若い人というのは地域愛ですよね。自分が生まれたところだから、そこで自分の子どもを育てたいと。川で遊ばせたいし山にも連れていきたいし、そういう活動というのをみんな望んでいるので、何かそういう中で農業というのは僕の中で一つの事業なので、全て僕は農業に結びつけるわけではなくて、一つ、京都ファームでやっているのは農業ですけれども、農業にこだわらなくても僕はいいのかなと。それよりも集落として地域の自然を生かした何かを地域の若い人たちと一緒につくり上げていくということのほうが今後重要で、その中で農業の担う役割はきっとあると思いますし、そこの中で協力し合える関係をつくれればいいかなと。  ただ、2種兼業とか兼業農家を組織してつくらないとだめというのは本当に農地を管理するためですよね。2%の農家を残せばいいというわけではなくて、やはり農地を維持しているのはそのほかの農家であって、その農家に対して支援というか、2種兼業農家では補助ができないのであれば、僕たちみたいな専業農家がリスクを負って、その農家さんたちに協力してあげることが僕は今、必要かなと思って活動しています。  以上です。 54: ◯二之湯委員長  ありがとうございました。地域愛という言葉が出てきましたけれども、聞いてましたら集落で稼ぐ、その一部に農業がある、それにみんな参加してもらうと。とにかく人と集落、その集落の主たる農地を守らないとだめだということで、本当にもうかるのだったら亀岡市に行ったらいいんだけれども、地域愛ゆえに上弓削に残って頑張っていただいているということで、我々も何か応援できないかなと思いました。  それと、ここまで40分ちょっとで来たということは、非常にすぐれた運転技術をお持ちなのだなということもよく分かりました。  本当にお二人の参考人にはそれぞれ産業として農業と集落を守っていく一つのやり方として農業のあり方を非常に詳しく教えていただけたなということで大変感謝しておりますし、今日は京都府の関係の理事者も同席しておりますので、ぜひこういった意見も参考にしながら、それぞれの取り組みの改善をお願いしたいと思います。  私からは以上でございます。  それでは、御発言も尽きたようですので、これをもって所管事項の調査を終了いたします。  白岩様、梶谷様には、大変お忙しい中、参考人として、本委員会のために御出席いただき、貴重な御意見を述べていただきましたことを心から感謝申し上げます。  本日、いただきました御意見につきましては、今後の委員会活動の参考にさせていただきたいと存じます。  また、理事者各位におかれましては、本日各委員から出された御意見・御見解等について、今後の府政の推進に当たり、十分御留意いただき、府民のため、なお一層の創意工夫をされるようお願いいたします。 55: 3 その他   発言なし 56: 4 閉 会   二之湯委員長から閉会宣告が行われた。                                    -以 上- 発言が指定されていません。 ↑ ページの先頭へ...