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令和 5年11月 9日厚生・産業常任委員会−11月09日-01号

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  1. 滋賀県議会 2023-11-09
    令和 5年11月 9日厚生・産業常任委員会−11月09日-01号


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    最終取得日: 2024-09-17
    令和 5年11月 9日厚生産業常任委員会−11月09日-01号令和 5年11月 9日厚生産業常任委員会              厚生産業常任委員会 会議要録                                開会 15時29分 1 開催日時      令和5年11月9日(木)                                閉会 15時57分 2 開催場所      第四委員会室 3 出席した委員    佐口委員長、本田副委員長             小河委員桐田委員岩崎委員川島委員角田委員、             今江委員節木委員 4 出席した説明員   大岡健康医療福祉部長および関係職員 5 事務局職員     中村主査佐野主査 6 会議に付した事件  別紙次第書のとおり
    7 配付した参考資料  別紙のとおり 8 議事経過概要   別紙のとおり                  議事経過概要 開会宣告  15時29分 《健康医療福祉部所管分》 1 滋賀手話をはじめとする障害の特性に応じた言語その他の手段による意思疎通等の促進に関する条例案要綱に対する県民施策コメント実施結果について (1)当局説明  長谷川障害福祉課長 (2)質疑、意見等節木三千代 委員  説明最後のところで修正を要するものではなかったという判断をされたとのことですが、私も全部読ませていただき、多くは聾唖者方々手話言語条例別立てにという主張を強くされていると思います。パブリックコメントを何のためにするのか、県がその声に応える検討をするのは、いろいろな施策をする上でも中心中の中心だと思います。修正を要するものではなかったと言われるのですが、パブリックコメント意見を見ていますと、到底納得できる答えではなかったと思いますが、課長の所見をお聞きしたいと思います。 ◎長谷川 障害福祉課長  本件の経緯から説明したいと思います。資料1−3の左上にこれまでの経緯を簡単に整理しています。本条例は、これまで平成31年3月から4年半にわたって議論を重ねてきました。これまでの会議には、各障害種別方々聴覚団体代表者にも入っていただいて議論を重ねてきました。聴覚団体からは、手話は独自の言語性であり、文化的資産であること、手話を学ぶ機会、特に小さなときから学ぶ機会をつくってほしいという意見を繰り返しお聞きしています。また、医療福祉における情報保障についても意見がありました。こうしたことから、こういった内容は本条例に全て盛り込んでいます。  一方で、どれだけ議論を重ねても最後まで論点として残ってしまったのは、今回パブリックコメントで頂いた、条例名称と3年後に手話言語条例を別につくってほしいという意見でした。これらの点は、今申し上げたような経過の中で、長らく議論を重ねてきた内容であり、例えば令和5年の条例検討専門部会障害者施策推進協議会議論する中でも、今申し上げた条例名称と、手話言語条例を別につくってほしいという意見が出まして、協議会の中では、手話をはじめとするという名称を残すとした委員が多くいました。その中では、別の名称案提案もありましたが、反対意見が相次ぎ、条例名称というよりも、優先事項条例検討制定をこれ以上先延ばしせずに、早く条例として制定してほしいという意見が多く出ていました。こうしたことから、パブリックコメントで頂いた意見について、これまで議論が尽くされていると考え、修正には至らなかったものです。 ◆節木三千代 委員  期間はかかっていますけれども、多数か少数かということではなくて、やはり当事者皆さん納得をすることが大前提ではないかと思います。その上で、名称についても手話をはじめとするという部分を省いてほしいという意見パブリックコメントでも出ていましたし、これが入っていることで、今後の見直しのときに不要論が出てくるのではないかという懸念を持っておられます。この懸念を取り除くということが大事だと思います。見直し規定施行後3年ということで、その3年という期間も問題だと思いますし、手話に関する法制整備動向等を勘案しとありますが、手話言語条例制定することについて今後検討するかどうか、非常に不明確だと思います。  課長が言われたように、条例名称と今後の見直し規定について、やはり当事者方々懸念もあり納得できないということが、パブリックコメントでも多数出されていますし、意思疎通だけの問題ではなく、十分議論をされてきたというのは承知しているのですが、やはりその点は当事者の声を反映した内容にすべきだと思います。その点についてもう一回お聞きしたいと思います。 ◎長谷川 障害福祉課長  今回の条例については、関係団体の幅広い議論の中でいろいろと意見を頂き、論点は出尽くして、あちらを立てればこちらが立たないような状況にあります。これまで障害者施策推進協議会などで議論を重ね、今回の条例はこの形で進めていきたいと思っています。手話言語条例を別でつくるかどうかや、条例名称意見も出ていますので、3年後に本条例見直し検討する際に、課題として上げていくことになると考えています。また、3年後に検討することに関しては、今回のパブリックコメントの結果にも明記しておりますし、また、8月の障害者施策推進協議会議論の結果の中にも、具体的に3年後に手話言語条例をつくることを検討すると記載しているところであり、そういったところで納得をいただきながら進めていきたいと考えています。 ◆節木三千代 委員  手話言語条例をつくることも含めてということであれば、そのことは要綱の中に入っていないと思いますので、やっぱりそこはきちんと入れるべきではないかという意見を言っておきたいと思います。1万4,275筆という署名が寄せられて、やはりその反映が今回のパブリックコメントに出ているのではないかと思います。そういう点では、やはり納得される条例にすべきだということを意見として申し上げたいと思います。 ◆今江政彦 委員  思い返すと、今、節木委員が言われたように、時期は記憶ありませんが聴覚障害者皆さんが街頭で1万筆を超える署名を集められて、手話言語条例制定を求める要望書を知事に出され、この議論が始まったわけです。ほかの都道府県あるいは市町でも一体型または別立てとそれぞれの自治体で考えて決めています。国のほうは、成案にもなっていないのですが、手話言語法律情報コミュニケーション法律という議論もされています。国はこれからどうなるか分かりませんが、私どもの会派では当初から代表質問においても別立てですべきであると申し上げてきました。私自身も一般質問でいくつかの理由により別立てでということを申し上げてきました。  障害者施策推進協議会の前の段階である分科会でも様々な議論がされて、そのときには両論併記ということであったと思います。それほど当事者間、特に障害者間でなかなか意見一致を見なかったと思いますし、恐らく学識経験者の間でも、その議論は分かれていたと思います。それで結構日時がたったわけですが、今回、障害者施策推進協議会で一体型ということで決められ、条例中身検討されて今回提案されたということです。  これまでの議論は大事にしたいと思いますが、今回こうした形で障害者施策推進協議会結論を出されました。そのことは、改めてこれまでの当事者皆さんのいろいろな議論、苦労に敬意を表したいと思いますし、この間、当局皆さんもできるだけ時間をかけて丁寧にまとめていく努力をされてきたと思っています。ただ、結論全会一致にならなかったというのは、非常に残念だと思っています。  この条例は次の議会に提案されるわけですが、今ほど話がありました見直し規定について、検討に当たっては、障害者施策推進協議会意見を聴くとなっています。なかなか大変な作業になると思いますが、聴覚障害者皆さんが言っている別立て、あるいは手話言語文化言語としての役割みたいなことも含めて、できれば県民皆さんの考えもしっかり聞きながら、見直し検討してほしいと思います。ただ単にこの条例制定させるためのものということではなく、団体皆さんの中でもこれだけ多くの議論があったわけですので、この見直し規定については団体皆さんも当然ですが、当局皆さんもしっかりと踏まえて、中身のある見直しをしていただきたいと思います。毎年度この条例の成果みたいなものも検討されると思いますが、3年間というめども出している中で、見直しのプロセス、どんな形で進めていくのか確認をしておきたいと思います。 ◎長谷川 障害福祉課長  3年後の見直しに関しましては、特に、この聴覚団体の方からどうやって進めるのか、繰り返し質問を受けてきたところでもあり、障害者施策推進協議会の中でも、具体的な進め方を紙で出して議論をしてきたところです。  3年後の見直しに向けては、障害者施策推進協議会において、年度ごと手話言語普及状況ですとか、情報コミュニケーションに関する取組状況について報告することとしております。3年後に当たります令和8年度の障害者施策推進協議会では、聴覚福祉協会協議会に入っていますけれども、協議会のメンバーではない団体、例えば滋賀ろうあ協会やしが盲ろう者友の会からも意見をお聞きして集約させていただくとともに、令和7年度までに洗い出した課題等も踏まえて、本条例に基づくさらなる取組実施や、手話言語条例を別で制定する必要性等について検討をすることになります。 ◆今江政彦 委員  今回のパブリックコメントで、名前の中に手話言語を入れないでほしいという意見があったのは、条例というのは一旦決まってしまうと、なし崩し的になってしまうのではないかという心配があったので、そうした意見が多数あったのだと思います。今、課長説明されたように、世の中は大きく変わっていきますし、県民皆さんの意識も変わっていきますので、様々な意見について検討を加えた上で、別立て条例が必要と判断されたら、思い切ってやってほしいことと、今回の提出された条例にこだわらずやってほしいということだけ申し上げて、私の意見としておきます。答弁は結構ですので、3年間の見直しをしっかりやっていただきたいと思います。 ◆節木三千代 委員  再度確認したいのですけれども、施行後3年を目途として、施行状況および手話に関する法制整備動向等を勘案し、この条例規定について検討を加え、その結果に基づいて必要な措置を講ずるものとすると記載されているのですが、パブリックコメントでもあるように、手話言語条例検討するとはどうしても読み取れないので、ここの部分は変更するべきだと思います。やり取りをしていると、それも含めてと課長は言われているので、3年がいいかどうかは疑問に思いますけれども、明記することが必要ではないかと思います。先ほどやり取りしていると、それも含めてみたいな話になっているので、もう一回そのことを聞かせてください。 ◎長谷川 障害福祉課長  条例の中に、手話言語条例検討のことを盛り込んだらどうかという話かと思いますが、庁内の法制的な検討を進める中で、条例の中で別の条例検討すると書くことはないというルールになっているとのことであり、法制的な議論の中でこういった形に落ち着いたものです。  一方で、何かしら紙やホームページなどに結論は載せるべきだと強く感じていましたので、障害者施策推進協議会報告書と申しますか、結論資料として協議会でも提出させていただき、その中に、3年を目途として、本条例とは別に手話言語条例制定するかを含め、広く本条例について検討を行うということを記載し、公開するという方向で、当事者とも話をしてきたところで御理解をいただければと思っています。 ◆節木三千代 委員  やはりパブリックコメントの文言を読ませていただくと、今回の県の提案では納得いただけていないことは明らかですので、私はやはり見直すべきだということを意見として言っておきたいと思います。 閉会宣告  15時57分  県政記者傍聴:京都  一般傍聴  :6人...