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令和 4年12月16日琵琶湖・CO2ネットゼロ対策特別委員会−12月16日-01号
令和 4年12月16日公共交通・国スポ・障スポ大会対策特別委員会−12月16日-01号

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  1. 滋賀県議会 2022-12-16
    令和 4年12月16日琵琶湖・CO2ネットゼロ対策特別委員会−12月16日-01号


    取得元: 滋賀県議会公式サイト
    最終取得日: 2023-05-14
    令和 4年12月16日琵琶湖CO2ネットゼロ対策特別委員会−12月16日-01号令和 4年12月16日琵琶湖CO2ネットゼロ対策特別委員会         琵琶湖CO2ネットゼロ対策特別委員会 会議要録                                開会 9時59分 1 開催日時      令和4年12月16日(金)                                閉会 10時50分 2 開催場所      第一委員会室 3 出席した委員    富田委員長河井委員長             白井委員中村委員桑野委員川島委員今江委員、             中沢委員節木委員 4 出席した説明員   高木琵琶湖環境部長および関係職員 5 事務局職員     川畑主幹井上主査辻主任主事 6 会議に付した事件  別紙次第書のとおり
    7 配付した参考資料  別紙のとおり 8 議事経過概要   別紙のとおり                  議事経過概要 開会宣告  9時59分 1 琵琶湖北湖90m湖盆底層溶存酸素等現状について (1)当局説明  中嶋琵琶湖保全再生課長 (2)質疑、意見等川島隆二 委員  今後の天候に左右されるので、しばらく様子を見ないと分からないと思うのですけれども、今年は全層循環が起きましたが、来年は思ったほど気温が下がらずに全層循環が起きなかった場合、どういう影響が出ると想定されているのでしょうか。 ◎中嶋 琵琶湖保全再生課長  気象庁の予報ですと今年の冬は少し寒くなると言われていますし、強風の影響などにより、底層DOがどの程度まで回復し全層循環につながるかどうか、なかなか読めません。冷え込みが本格化すれば全層循環が起こると思いますが、仮に全層循環が確認できないと、翌年度以降、例年よりも低い状態から底層DOがスタートすることになります。例えば資料の1ページの図3にありますように、通常は全層循環が起こりますと、春に大体10ミリグラム・パーリットルまでDOが回復したところからスタートして徐々に下がっていきます。もし全層循環が起こらなければ、直前に全層循環が起こらなかった令和年度の黄色の折れ線グラフのように、通常よりも低い水準から底層DOがスタートし、徐々に減っていって、10月から12月にかけて無酸素状態となるというように、翌年度底層DOの推移影響することが考えられます。実際、起こらなかったときに、水質生態系にどういう影響があるかを引き続きウオッチしていく必要があると考えています。 ◆川島隆二 委員  まだ解明されていないところもあると思いますが、全層循環が起きなかった場合は生態系にどれぐらいの影響があるのでしょうか。その想定される影響は、ある意味誤差のようなものなのか、今後に対して物すごくよくないのかというところはどうですか。 ◎中嶋 琵琶湖保全再生課長  底層DOの低下に伴い、一部貧酸素、あるいは貧酸素水塊が存在する地点が出てきており、湖底に生息しているイサザスジエビが窒息死して個体数が減少することが懸念されますが、総量的には非常に限定的であると考えています。  最近、個体数が少なくなってきている、アナンデールヨコエビやビワオオウズムシといった生物については、湖底の低酸素化との因果関係琵琶湖環境科学研究センター調査しているところで、引き続き現状を把握しながら必要な調査研究にも努めてまいりたいと思います。  こうしたことから、現時点では大きな生態系への影響というものは見られないという状況であると思います。 ◆川島隆二 委員  人工的に全層循環を起こすことはできないので、自然の流れの中で見守るしかありません。そうすると、県としては、調査はするけれども、あと気温が上がらないようにCO2削減に向けて頑張りますという話になってくるのですか。 ◎中嶋 琵琶湖保全再生課長  全国的に見ると、ダム湖のようなところでは、湖底が低酸素になっているところがあり、そういうところでは、酸素技術的に供給して湖底酸素濃度を回復させるという技術が適用されている事例もないわけではありません。しかし、琵琶湖は、面積が大きく水深も深いことから、同じことを実施した場合の生態系への影響考えられますので、そういった対策は講じることが難しいです。  ただ、気候変動、あるいは温暖化に伴う琵琶湖への影響が出てきていると考えられる中、底層DOは非常に重要な着目点だと思います。これまでは、流入負荷対策を通して水質改善を図ってきましたが、新たに気候変動によって琵琶湖水質、あるいは生態系影響が及ぶというファクターが出てきました。そういった複合的な影響を評価しつつ、しっかりとモニタリングを図り、必要な調査研究を推し進めることで、まずは知見の収集に努めていきたいと考えています。 ◆川島隆二 委員  結局、モニタリングする以外、何もできないということですね。 ◆桑野仁 委員  モニタリングすることも大切だと思うのですけれども、以前、湖底をかき回したらどうだという話があったと思います。難しい話だとは思いますが、何かそういうことも一緒検討していく必要があるのではないかと思います。単にモニタリングするのではなく、どういう手法でやれば何らかの形が取れるのか、ということも検討してはどうかと思うのですが、その辺りはいかがでしょうか。 ◎三和 琵琶湖環境部理事  資料3ページにありますように、令和年度京都大学、あるいは国立環境研究所琵琶湖分室などといろいろな検討調査を行っており、その中においても対策につなげる必要があるのではないかという問題提起もありました。それに対しましては、今の技術では難しいという意見や、生態学先生の、そもそも人為的にかき回すことによる生態系への影響もあるだろうという意見がありました。また、もっと長い期間を見ると、世界はこれまでにも温暖期を経験しています。琵琶湖は誕生から400万年と言われておりますが、その間には全層循環が起こっていない時期もあったであろうという意見もありまして、それらを乗り越えて今の生態系があるということを考えると、人間の都合で酸素を供給するということ自体どうかという意見もありました。平成30年度令和元年度と2年続けて全層循環が起こらなかったことは、ここ何十年間で初めてのことですので、それ以降、毎年リセットされて元に戻っていっているのか、それともそのダメージを引きずっているのかということについて、今はしっかりと知見を集積していくべきだろうということで、そのとき整理させていただいたシナリオに沿って各研究機関が分担して調査をしている状況です。 ◆今江政彦 委員  先ほど川島委員が言われたことに尽きると思いますが、先日、新聞で報道されましたし、琵琶湖の深呼吸ということで県民大変関心を持っておられます。長い目でみて、気温が下がらないとか、降雪が少ないという地球温暖化への対応としてのCO2ネットゼロで言うと、例えば小学校や中学校といった教育段階で、こういうことが起こっているから、みんなで意識してCO2ネットゼロに取り組もうというように、子供たちにこの状況を知ってもらうような動きはあるのでしょうか。 ◎中嶋 琵琶湖保全再生課長  全層循環に関しては、我々も教育現場を含めて県内各地で講演や講義をするときに、MLGsや琵琶湖状況の話をするのに合わせて説明させていただいています。一方、CO2ネットゼロの観点からも、このまま気候変動が進むとこういう影響が起きるという文脈の中で、琵琶湖の全層循環が未完了ということも説明しているところです。 ◆今江政彦 委員  例えば、うみのこの中で、北湖でこういうことが起きているというように、うみのこのプログラムの中で触れられているかどうかは教育委員会に聞かないと分からないのでしょうか。 ◎中嶋 琵琶湖保全再生課長  うみのこの中で全層循環メカニズムが触れられているのかどうかは確認できていませんが、いずれにしても温暖化、あるいは気候変動現状と、それが滋賀県や琵琶湖にも影響を与えているということを紹介することは、全層循環考えきっかけとして有効な手段ではないかと思いますので、できるだけそういった場でも紹介できるように、努めてまいりたいと考えています。 ◆白井幸則 委員  丁寧に調査などをされていて、すごいと思うのですけれども、先ほど三和理事も言われましたとおり、400万年の歴史の中で温暖期というのがあった中で、今、恐らく温暖化影響で全層循環が起きていないと仮定するならば、これまでにも何度かそういうことを琵琶湖は経験しているだろうという話もあります。今の数字を見ると、過去2年間全層循環が起こらなかったとしても、その翌年にはほぼ例年と変わらない溶存酸素量に回復しています。琵琶湖自体の力というものがあるのかもしれませんが、シナリオとして2年ぐらいだったら回復するけれども、それが何年ぐらい続けば大きな影響を与えるとか、そういう研究をされている先生の所見や意見があれば教えていただきたいと思います。  こうやって、お金をかけてすごいデータを取りながらやっていることを、我々の生活にどう生かそうとされているのでしょうか。いろいろと調べたけれども、何にも生かされなかったということでは、非常にもったいないことだと思います。  「しがCO2ネットゼロムーブメントキックオフ宣言の中で、地球温暖化影響によって全層循環が起こらなかったと知事も宣言されていますけれども、温暖化が原因だとするならば、今、環境部局で担っておられる滋賀地球温暖化防止活動推進センターとはどういう連携をされているのか、教えてください。 ◎三和 琵琶湖環境部理事  1点目の何年続けばということについては、まだ分からない部分もあります。今分かっている範囲で言いますと、資料1ページの図3に第一湖盆における底層溶存酸素の月の変動グラフを御覧いただきますと、青色のラインがありますが、これは令和元年度のものです。その前年の平成30年度の冬は、初めて全層循環が起こらなかった年ですけれども、最初の4月のところで溶存酸素5ミリグラム・パーリットル辺りからスタートしました。このまま下がっていくのかと思いましたら、酸素が全くなくなるということはなく2ミリグラム・パーリットルをやや上回るぐらいで推移し、最終的には凸凹しながらも令和元年も全層循環完了しませんでした。  2年続けて全層循環完了しなかった令和年度は、令和元年度よりも高いところからスタートしたのですが、10月になって以降、ほぼ2か月余りにわたって底層DOがほぼゼロの状態になりました。つまり2年続くと、最初からダメージがかなりある中で、もともと底層酸素がなくなっていく時期に酸素が枯渇するという状況になるということが、このときには分かりました。  このときは、例えば2年続けて大きな台風が来なかったように、水温躍層を壊すような物理的な要因がなかったという条件が重なってこの状況になっていますので、一概には言えませんけれども、2年続くとこういう状況になると考えています。逆に言うと、昨年の冬が非常に寒かったおかげで、一旦ほぼリセットされている感じはしますが、今年の冬が寒く、次の年に暖冬になると、また全層循環が起こらないのではないかという懸念にもつながってまいりますので、この辺りは余り一喜一憂しないようにしたいと思います。そういう意味でも、2番目に質問のありました、データを蓄積するということに関してですが、いつどういう状況でどのデータが必要になるか分からない部分もありますけれども、第一湖盆C点はずっと調査をしていることから、長期的な推移が解析できますので、今後起こり得るあらゆる変化に対応するためにもモニタリングは地道にやり続けていくべきものであると思います。それを活用する時期、あるいはテーマが出てきたときに、それを研究者がしっかりと活用していくことが求められます。滋賀県だけではなく京都大学国立環境研究所もこのデータがあるということを共有しております。既に使っていただいているものもありますけれども、今後、様々な解析研究に使っていただきたいと思いますし、今も研究が進んでいるということで御理解いただきたいと思います。  温暖化対策につきましては、CO2ネットゼロ、滋賀地球温暖化防止活動推進センター等とも連携し、情報を共有しながら、適応策も含めて対策、あるいは検討を進めているところです。 ◆白井幸則 委員  今、滋賀地球温暖化防止活動推進センター連携しながらということでしたが、どのような連携をしているのか、そこでどのように取り組んでおられるのか、その部分をもう少し教えてください。 ◎中嶋 琵琶湖保全再生課長  地球温暖化という現象にどのように対処していくのかということについて、滋賀県ではCO2ネットゼロ対策ということで推し進めておりますけれども、これは特定の個人や法人、県だけでなくて、県民一人一人が自分事として対処していくということが大変重要でありまして、県民総ぐるみでやっていかないといけない重要な課題であると個人的にも認識をしております。そこで自分事として捉えていただくためには、自分生活の身近にそういう危機が迫っているということを認知していただくことが有効ではないかと思っています。  その文脈で言いますと、地球温暖化による影響は防災や農作物など様々な面に及びますが、実際に琵琶湖にもそのような影響が出つつあるということを併せて説明していくことで、より自分事として捉えていただくきっかけにもなると思います。  そうした観点から、滋賀地球温暖化防止活動推進センター県内各地で行っている様々な講座において、地球温暖化影響として、実は琵琶湖にもこういう影響が出ていると考えられているということを周知していただいておりますし、その際にツールとしてよく活用しております、地球温暖化が進めばこういう影響が出てくるという動画の中でも、琵琶湖の全層循環が未完了になるということを紹介いただき、啓発させていただいているところです。  いずれにしましても、私たち一人一人の行動が非常に重要ですので、我々が調査をしているデータも含めて、できる限り分かりやすい形で県民の皆様にも知っていただける機会を増やしていければと考えています。 ◆中沢啓子 委員  イサザスジエビについて、幅広く分布しているということが確認できたということですが、例年と比べたらどうかというのは分かるのでしょうか。  以前、餌が少なくてアユなどが大きくなっていないという話があったと思うのですが、その辺りとの関系もあるのかどうか、分かれば教えていただきたいと思います。 ◎二宮 農政水産部技監  まず、イサザスジエビについて、例年と比べてどうかということですが、近年、溶存酸素量が2ミリグラム・パーリットルを下回ると、が生物影響を与える可能性があるということで、2ミリグラム・パーリットルを下回ると調査を進めています。  2ミリグラム・パーリットルを下回ったところでイサザスジエビが死んでいる例はこれまでにもありましたが、今年に関しては、2ミリグラム・パーリットルに下がるのが大分遅れているということもありましたので、そういう意味でも遅れてこういった確認が取れているものと思います。また、これまでも申し上げているとおり、全体から見たら非常に一部のところですので、資源的に大きな影響が出るという認識は持っておりません。  ただ、漁師現状を聞きますと、確かにスジエビはこの秋からあまり量は捕れないが、イサザはまあまあ捕れるということですし、死んでいなくても魚の分布がちょっと変わるような傾向が見られているかもしれません。どうしても酸素が下がったところは避ける傾向が見られますので、そうなると、漁師が長年の勘で網を入れているところと場所が変わってくるので、漁が十分に捕れにくいということもあるのではないかということです。  あとアユに関してです。様々な面から餌の不足について検討していかなければならないと思うのですが、今のところ温暖化琵琶湖の水がなかなか混ざらないことと餌の関係については、十分な因果関係を把握していませんが、様々な観点から見ていかないといけないと思っているところです。 ◆中沢啓子 委員  今のところ影響が出ていないということで非常に安心しましたが、今後のことも含めてデータを取るということは大事だと思いますので、どういう状況のときにどういうことになっているかということは、調査していただくようにお願いしたいと思います。 ○河井昭成 副委員長  2点教えてください。1点目に、最初に説明いただいた水温躍層は水深どれぐらいのところにあるものなのか、年によって違うのかなど、何か知見があったら教えてください。  2点目に、全層循環はどの要因によって起こっているのでしょうか。温度なのか、温度差なのか、物理的に上から風が吹いてなのか、何だと考えておられるのでしょうか。はっきりしないのだろうと思いますが、これまでの知見の中でどこに要因があるとお考えでしょうか。  データを見ていると1月に全層循環完了している事例があるので、雪解けの冷たい水が影響しているということではなさそうだと思いました。水温のピークは、上限が8月の上旬ぐらいで、下限が2月ぐらいかなと思うのですけれども、この辺から考えると何か絶対的な温度ではなさそうだという気もしますし、どのようにお考えなのか教えていただければと思います。 ◎中嶋 琵琶湖保全再生課長  1点目の水温躍層についてですけれども、水深で言うと大体20メートルから30メートルになると考えています。  2点目の全層循環についてですが、冬に冷え込みがあると、冷たい酸素を含んだ水が潜り込み、上層部水温下層部水温が近くなる、水温差がなくなるということが起きて、そこで初めてうまく回っていくと考えています。そのときの気温に加えて、季節風台風クラスの水をかき混ぜるような風の影響という、この2つが特に大きな要素として考えられると考えています。雪解け水要因の一部としてあるのかもしれませんが、むしろその影響が大きく出るのは春先以降だと思います。そのときには既に全層循環があった後ですので、冬の初めにおける雪解け水という影響というのは部分的ではないかと考えています。  いずれにしましても、そのときの気温季節風影響が大きな要素となると考えています。 ○河井昭成 副委員長  水温躍層についてですが、秋口にかけて溶存酸素量が減っていくということは、その酸素が消費されているということですよね。水温躍層よりも下の部分酸素を消費するような何らかの活動が起こっているということになりますが、これは何が起こっていると考えておられるのでしょうか。 ◎中嶋 琵琶湖保全再生課長  温暖化影響もあるのですが、春から秋にかけて気温が上がることで植物プランクトンがまず増殖します。そのプランクトン死骸湖底に沈み、堆積します。その堆積したプランクトン死骸が微生物によって分解されることで、底層DOの消費量が増えるというようなメカニズムがあります。これが底層DOの低下につながっているということがまず1つあります。  もう1つは、琵琶湖水温の上昇によって、水温差が縮まらずに水が混合されなくなって、底層への酸素供給量自体が減少するということが考えられます。  こうしたことから、春から秋にかけて底層溶存酸素量が減少していくと考えられます。 ○富田博明 委員長  先ほどから出ていますように、県民への周知をするために、いろいろPRしていただいているところですけれども、近畿の水がめということで言うと、関西広域連合でも琵琶湖状況を訴えてもらっているのでしょうか。 ◎中嶋 琵琶湖保全再生課長  1年、2年ぐらい前になりますが、関西広域連合においても水循環を一つのテーマにして有識者を呼び、関西広域連合構成府県市のトップも含めた意見交換会を実施させていただいておりまして、そういう琵琶湖を含めた水循環重要性を首長の皆さんに認識をしていただきました。 ○富田博明 委員長  連合長滋賀県の知事ですので、特に琵琶湖のことについては、その都度発言していただきますようにお願いしたいと思います ◆中村才次郎 委員  琵琶湖環境科学研究センターや、また、最後に書いていただいている京都大学生態学研究センター国立環境研究所琵琶湖分室一緒にこの研究を進めていただいていると書いてありますけれども、その状況と論文が出ているのか教えてください。もしあればその研究結果をどこかで発表されているのでしょうか。 ◎明石 環境政策課主席参事  国立環境研究所は、平成29年4月に琵琶湖環境科学研究センター分室を設置され、これまで琵琶湖環境科学研究センター合同研究ということで様々研究を進展させていただいているところです。  もともと国立環境研究所は霞ケ浦で臨湖研究所というものをお持ちでして、国内の淡水研究に関して先駆的に様々なことを早い時期から実施しておられました。そこでの知見も併せ持って琵琶湖環境科学研究センターに来ていただきまして、そのおかげセンターでも研究の深化、そして知見の実績を重ねてきています。  具体的には国立環境研究所では、生物生態系水質の2体系で進めておられまして、生態系のほうでは、これまでに琵琶湖の数々の固有種ですとか、生物個体を写真にしてデータベース化してそれをホームページで公表しておられますし、コイのカメラ目線というようなことでビデオを撮られたりして、一般向けにも分かりやすく琵琶湖の中の状況データベース化して発信しておられます。それから、水質研究につきましても、例えば底層DOの関連ですと、底層DOが下がってくるとその懸念1つとして、栄養塩が出てくることが挙げられますが、それに関してこれまでの知見を併せて詳しい分析をしておられまして、琵琶湖環境科学研究センターにも共有していただいています。  こういった知見に関しましては、国立環境研究所琵琶湖分室のほうでも琵琶湖環境科学研究センターのほうでも適宜報告書としてまとめて公表をしておりますし、一般向けにはセミナーであったりユーチューブ発信を行い、広く発信しているところです。 閉会宣告  10時50分  県政記者傍聴:NHK、毎日  一般傍聴  :なし...