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令和 元年 8月 9日教育・文化スポーツ常任委員会−08月09日-01号

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  1. 滋賀県議会 2019-08-09
    令和 元年 8月 9日教育・文化スポーツ常任委員会−08月09日-01号


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    令和 元年 8月 9日教育文化スポーツ常任委員会−08月09日-01号令和 元年 8月 9日教育文化スポーツ常任委員会           教育文化スポーツ常任委員会 会議要録                                開会 10時00分 1 開催日時      令和元年8月9日(金)                                閉会 12時16分                         (休憩 10時54分〜10時55分) 2 開催場所      第五委員会室 3 出席した委員    田中委員長、川島副委員長             白井委員桑野委員竹村委員、清水(鉄)委員、             冨波委員九里委員節木委員 4 出席した説明員   中嶋文化スポーツ部長福永教育長および関係職員 5 事務局職員     鈎主査是永主査 6 会議に付した事件  別紙次第書のとおり
    7 配付した参考資料  別紙のとおり 8 議事の経過概要   別紙のとおり                  議事の経過概要 開会宣告 10時00分 《文化スポーツ部所管分》 1 公益法人等経営状況説明書について(公益財団法人滋賀希望が丘文化公園)   出資法人経営評価の結果について(公益財団法人滋賀希望が丘文化公園) (1)当局説明  小林文化芸術振興課長 (2)質疑、意見等川島隆二 副委員長  余り印象にないけれど100年プロジェクトとはどんなプロジェクトでしたか。自然と人の共生や教育的機能、ふれあい公園納得公園、100年後も栄えているように滋賀の活力づくり人づくりに貢献するとあるけれど、果たして希望が丘公園でそこまで大きな話をできる性質のものなのかと感じますが、教えてもらえますか。 ◎小林 文化芸術振興課長  今、資料を持ってまいります。 ◆九里学 委員  基本方針や定款にも書かれているように、希望が丘文化公園文化的な要素も当然あるけれども、文化だけではなくて、スポーツを普及していこうとする場所です。この出資経営評価の結果の6ページを見せてもらっていたら、県の所見にも出資法人の所見にも書いてあるとおり、来園者事業参加者が目標に達していないことを考えると、希望が丘文化公園位置づけを、もっと重要視しなくてはいけません。びわ湖ホール希望が丘文化公園組織再編をされましたので、県としてしっかりと将来に向けて、機運の醸成もそうですが、ここは古いけれども一大公園ですから、きちんとそれなりのものをするべきと思います。以前、田中委員長も言われていますが、ここは文化なのか、スポーツなのか、要素的にはスポーツの要素が多いではないですか。議会でも再三話が出ていました。そのことや5年後に国体があること、来園者の状態を含めて、県がきちんと直視し、責任を持って、発展させていかなくてはいけません。  陸上競技場のときに希望が丘文化公園の話も出ていました。そして、いまだに何をするのか決まっていない。こういう中で出資法人にこういった結果評価が出ていることを考えると、この公園の将来を危惧します。あえて苦言を呈させていただかざるを得ないのですが、どう思っていますか。 ◎西村 文化スポーツ部次長  九里委員から御指摘いただきましたお話は、当然文化スポーツ部全体で考えていくべきものと認識しています。  繰り返しになるかもわかりませんが、現状を申し上げますと、2018年3月に策定しました希望が丘文化公園基本計画に基づき、現在運用しているところです。ただ、この計画どおり進めればいいということではなくて、文化ゾーン、あるいは野外活動ゾーン、主に東エリアの部分については、さらなる活性化が課題であると認識しています。そういったことから、昨年から、希望が丘文化公園活性化等検討懇話会という組織を設置いたしまして、具体的にこの希望が丘文化公園を今後どのようにしていくのか、外部の有識者の方も踏まえて、検討させていただいているところです。  この4月には、県の組織も一新させていただきましたので、もう少しお時間をいただきまして、しっかりと外部の御意見も聞かせていただきながら、県として、この公園をどのようにしていくのか、しっかりと検討した上で、方向性をお示ししていきたいと思います。以前から御指摘いただいているこの公園の所管のあり方についても、しっかりと答えを出したいと考えておりますので、もうしばらくお時間をいただけるよう、御理解のほどよろしくお願い申し上げます。 ◆九里学 委員  ここの8ページの県による総合的評価・対応に、今答えていただいたように行政経営方針実施計画に関する事項に、出資法人あり方について検討が必要であると書いています。その前段にも、多くの方に利用してもらえる事業展開が必要だと書いています。  何が言いたいかというと、国スポ・障スポが迫っていて、県民の機運が醸成されていきます。これから草津や彦根に新しい施設ができたら、そちらに目がいきます。けれど、希望が丘文化公園は長年やってきて、誇りとされている公園ですので、今のうちに活用できるようにしておかなくてはいけません。事業展開といいことを書いていますが、今のうちにしておかないと。何回も視察に行かせてもらっていますが、台風などでぼろぼろになっています。財団に任せるだけでなくて、県が主体的にやってもらえたらと、お願いしておきます。 ◎西村 文化スポーツ部次長  ただいまの御意見、御指摘は、十分、認識しておりますし、国スポ・障スポに向けて、スポーツゾーンも、しっかりと施設整備を行うことを計画しています。貴重な財産ですので、そういったことも踏まえて、県民の皆様に楽しんでいただけるよう、喜んでいただけるようにしっかりと検討してまいりたいと考えています。 ◎小林 文化芸術振興課長  先ほど御質問のありました希望が丘100年プロジェクトですが、100年後も誇れる公園づくりを目指して、森づくり人づくり活用づくりに取り組むものです。  公園の使命としましては、自然と人との共生ができる取り組みをする、教育的な機能が発揮できる取り組みをする。あと、ふれあい公園を創出できるようにする。来園者、誰もが憩えるような取り組みをする。あと、公園管理運営をしていくうえで、来園者が安全に利用していただける公園管理に努めてまいります。こういったことに取り組むことで、100年先も誇れる公園づくりをしていくものです。 ○川島隆二 副委員長  今の話は100年後にこんなすばらしい公園にしますというほどの話ではありません。結局、この公園はどういうものなのかを一回考えたほうがいいです。  今、九里委員からも、スポーツゾーン国スポに向けてどうするのかと話がありましたが、スポーツゾーンを、国スポ施設として何かしますと言うけれど、今は何も決まってないでしょう。ラグビーをやるという話もあるけれど、それも決まってない。  そして、スポーツゾーンスポーツ施設ばかりつくってしまうと、公園としての機能はどこにいくのでしょう。あれだけ大きな緑地帯があって、家族連れで遊べる憩いの場が公園ではないですか。昔は郊外型の公園がはやったけれど、最近は都市型公園になってきています。そのような中で、この先100年と言っているけれど、あれだけ大きな敷地が10年後にどうなっているのか、施設はだんだん古くさくなってきて、その更新もなかなかできないことからすると、100年先の姿をうたうには、まだちょっと早いと思います。全面リニューアルではないけれど、この公園をきちんとやりかえて、これが100年後に向けた新しい姿ですと示さなければ、100年先まですばらしい施設ですなんて言うのはまだ早いと思いますが、その点はどうですか。 ◎小林 文化芸術振興課長  今御指摘いただいたところも含めまして、今年度基本計画に基づいて、活性化等あり方を検討してまいりたいと思っています。その中で、公園あり方、あるいは管理運営あり方、ひいては、財団あり方等も含めまして、総合的な検討が必要と思っていますので、副委員長が言われたように先を見据えて見直していく必要はあると考えています。 ○川島隆二 副委員長  全面リニューアルをどこまでやるのであれば、どれぐらい金をかけるのかも含めてだと思います。  いろいろと目標を高く持つことはいいのですけれど、10年先が見えない今の状況で、100年先までうたい切るのは弱いように思いますので、希望が丘文化公園に関しては、またいろいろと御検討いただきたいと思います。 ◆竹村健 委員  貸借対照表に、特定資産公益財源調整預金希望が丘らい基金預金希望が丘文化公園50周年記念事業積立資金とあるのですが、これはどんなものなのか、簡単に説明していただけますか。 ◎小林 文化芸術振興課長  まず、公益財源調整基金につきましては、単年度の管理運営の中で剰余金等が出てきたものを、翌年度以降の経営安定化に資するために積み立てているものです。  希望が丘らい基金につきましては、県民の皆様等から寄附をいただいて、実施をする事業がありまして、その寄附を積み立てている基金です。  最後の希望が丘文化公園50周年記念事業積立基金につきましては、令和3年度が50周年に当たりますので、これを見据えて、記念事業を実施するために積み立てている基金です。 ◆竹村健 委員  1番目は何となくわかりました。あと2番目の未来基金ですが、恐らく公益財団法人基金をしようと思うと、目的をはっきりさせておかないと、多分基金はできないのではないかと思うのですが、何に対する基金なのか、そこを聞かせてもらっていいですか。 ◎小林 文化芸術振興課長  具体的な事業を申し上げますと、子供向け事業として希望が丘キッズフェスティバルを実施しています。  あと、びわ湖カップ少年サッカー大会(アンダー11歳以下)や家族ふれあいランニングスクールに使わせていただいています。 ◆竹村健 委員  わかりました。50周年記念事業積立資金について、先ほども100年の話が出ていましたが、単に50周年イベントで消化的な事業で使うのではなく、先を見据えた周年事業あり方があって、次の100年を目指すために、令和3年に50周年記念でこういうことをやるのだというお金の使い方をするべきだと思います。50周年に向けた議論をこれからしていかれると思うのですけれど、できれば早目に委員会でも方向をお示しいただけると、一緒に議論ができると思いますので、よろしくお願いしたいと思います。 2 公益法人等経営状況説明書について(公益財団法人びわ湖芸術文化財団)   出資法人経営評価の結果について(公益財団法人びわ湖芸術文化財団) (1)当局説明  小林文化芸術振興課長 (2)質疑、意見等竹村健 委員  先ほど希望が丘文化公園でお尋ねした公益財源調整預金、それはこちらでいうと、どの部分に当たるのですか。 ◎小林 文化芸術振興課長  24ページの特定資産3つ目事業推進積立金資産運営調整積立金資産がそういった性質の基金です。 ◆竹村健 委員  これは会社で言うと、内部留保的な感じを受けるのだけど、これは幾らでも積み立てられるのですか。 ◎小林 文化芸術振興課長  県の指定管理料以外にも、国庫の助成金や民間の助成金などを予算に盛り込んだ事業展開をしておりまして、県以外の部分で一定採択等に変動があるなど、歳入に不安定な部分がありますので、事業運営が安定できますよう、一定の資金は必要かと考えています。 ◆竹村健 委員  僕は上限がどこまでいってもいいのかと聞いているのですが、それは構わないのですね。 ◎小林 文化芸術振興課長  特に定めているわけではありませんが、事業に十分に充てられていないなどの問題があるといけませんので、財団とも話をしながら、確認してまいりたいと思っています。 ◆竹村健 委員  それで、どれだけ積み立ててもいいのですね。 ◎小林 文化芸術振興課長  現在のところ、明記しているものはありません。 ◆桑野仁 委員  意見として、このびわ湖芸術文化財団と先ほどの希望が丘文化公園経営評価の結果を見たとき、経営という観点から見ると、15ページのプロパー職員平均給与は、職員の年齢がある程度分かれていることによって、平均的な給料が低くなりますね。このびわ湖芸術文化財団は、まあまあよい数字で、決算が挙がってきているのですが、希望が丘文化公園を見せていただくと、職員平均年齢が高いことから、平均給与が非常に高くなって、希望が丘文化公園経営がぎりぎりか、少しマイナス状況の傾向があるのではないか。平成30年度はプラスという状況ですが、令和元年度の予算で見ると少し厳しいです。一昨年の決算書を見ても厳しい状況からすると、びわ湖芸術文化財団は、やはり年齢がある程度均衡化していることから考えれば、希望が丘文化公園プロパー職員専門性があることはわかるのですけれど、やはり経営していく上では、少し県から指導していったほうがいいのではないでしょうか。これから重要な部分になってくるのではないかと思うので、意見として述べさせてもらいます。 ○川島隆二 副委員長  大阪に大きなホールができて、京都はロームシアター、西宮もホールがあります。何年か前に、大きいホールがどんどん新しくなったり、できたりする中で、びわ湖ホール位置づけが埋没するのではないかという話があったと思うのです。今回、音響のリニューアルをされますが、びわ湖ホール施設が古くなっているので、これから先、少しずつなおしていかなくてはいけません。  現在、近隣にいいホールができたことによる影響はどうですか。 ◎小林 文化芸術振興課長  ホール自体入場者数稼働率につきましては、多少の変動はありますが、そう大きく影響を受けているとは考えておりません。 ○川島隆二 副委員長  神奈川のホールと提携してオペラをつくったりして、工夫してくれていますが、外国の交響楽団バレエ団が日本で講演をするときに、幾つかある近隣のホールの中で、やはりびわ湖ホールはすばらしいから、ここでやりましょうということがあると思いますが、以前に比べてどうですか。 ◎小林 文化芸術振興課長  詳しくは聞いておりませんが、そういった影響が出ているとは、報告を受けておりません。 ○川島隆二 副委員長  本当ですか。一回きちんと確認したほうがいいです。当時も選択されるホールを目指さなくてはいけないという話があったのですが、そういう意味では、施設が古くなったら、新しくすることは、必要ですが、お金がかかる話なので、そう簡単にはいきませんということは以前も言っていました。やっぱり新しいところのほうがいいという話が当然出てくるので、びわ湖ホールの魅力をどこでどうつくっていくのか、これからも追及していかなくてはいけないと思います。その点はぬかりないようにぜひよろしくお願いします。 ○田中松太郎 委員長  今の話に関連するのですが、先般、びわ湖ホールオペラ公演中に停電が発生する事案がありましたが、その後の経過等、御報告いただきたいと思います。 ◎小林 文化芸術振興課長  今、委員長からお話をいただきましたびわ湖ホールオペラの途中で停電した状況につきまして、御報告させていただきます。  去る7月27日土曜日、停電によりオペラトゥーランドットの公演が一時中断をしました。停電の原因につきましては、今も詳細は不明でして、関係者の御協力を得まして、原因究明に取り組んでいきたいと考えています。  停電の状況について御説明申し上げますと、停電は3時25分に、大ホール、中ホール非常電源等ブレーカーが落ちた状態となりました。約5分後に復電しまして、ブレーカー警報等電気系統に異常がないことを確認しましたので、手動でブレーカーを上げまして、大ホールの電力停止時間としては、15時35分から15時55分までの20分間です。  その停電によりまして、舞台機構ダメージを受けまして、舞台の吊りものが稼働しなくなったため、演出面、あるいは照明の変更を検討する時間が必要になり、この時間をあわせて、公演の中断時間は1時間25分でした。  1時間25分後に再開させていただいたのですけれども、まずこの公演を一時中断することになることを舞台監督から説明いただいた上で、観客の皆様には、財団職員がアナウンスをして、ホワイエ、ロビーメインロビーに一時避難する形で、誘導させていただきました。車いすのお客様も5名ほどいらっしゃったのですが、財団職員が付き添い、エレベーターを使って移動しました。避難いただいたメインロビーには、休憩用の椅子を用意して、観客の皆様には定期的に現在の状況をお伝えしていました。  16時50分に、中断した第2幕の途中から公演を再開し、再開時には、山中館長から状況説明と謝罪をいたしました。  お客様からは、再開等、あるいは財団職員の労に激励の大きな拍手をいただきました。私も当日その場で観客の一人としておりましたが、特に観客の皆さんからの不平はなかったと認識しています。
     停電によって舞台機構ダメージを受けましたので、再開後は吊りものを動かさずに第2幕と第3幕の間の休憩も取りやめて、公演を続けました。公演自体はすばらしい公演であったと考えています。  中断しましたことから、最終の終演時間は予定より1時間おくれましたので、駐車場を利用されている方への対応として、1時間分のチケットを配布しています。  これにより、2日目にも少し影響がありまして、舞台機構が負ったダメージにより、一部演出を変更して、上演しました。これにつきましても、冒頭、館長から説明させていただきました。  1日目の停電後、公演の途中でどうしても時間がないことから帰られた方が4名ほどいまして、その方につきましては、料金を返還する方向で調整を進めさせていただいています。この4名様からも、苦情はお聞きしていないです。  停電の原因自体については、電気を全部とめて検査をする必要がありまして、今後、関西電力と協力しながら原因究明を行うため、今、調整を進めているところです。 ○田中松太郎 委員長  今、原因については調査中ですが、いずれにしても、本格オペラホールオペラ公演中に電源そのものが落ちることは、もうあってはならないことだと思いますし、先ほどありましたように、それが老朽化によるものなのかどうかも含めて、速やかに原因究明に当たってください。主催者側からすると、恐らくリスクのあるところで公演はできないということにもなりかねません。先ほどありましたように、近隣にもすばらしいホールが出てきている中、あえて選ばない可能性も出てまいりますので、速やかに原因究明をよろしくお願いしたいと思います。 ◆白井幸則 委員  きょうの議題とは関係ないのですが、ちょっとスポーツでお願いしたいことが。 ○田中松太郎 委員長  本日の議題以外は、一般所管事項になりますので、次回の委員会の際に御質問いただければと思います。                (発言する者あり) ◆白井幸則 委員  草津にプールが設置できる予定で、この間、県が3分の2負担、草津市が応分の負担について、説明が聞きたいとお願いしたところで、資料1枚だけを持って、これだけしかないときてくれましたが、草津市へ行ったら、これだけ資料をいただけました。県はこれと同じ資料を持っていますよね。最初に資料はないと話していて、実はこれだけの資料があるのに、どうして出してくれなかったのかと思いまして。 ◎中嶋 文化スポーツ部長  詳しくはわからないですが、草津市でプールを整備される要求水準書だと思いますが、県がその資料を提供していいのかどうかという判断があったのかと思いますので、また確認しておきます。 ◆白井幸則 委員  草津市がホームページにアップして、県もちゃんとファイルの中にとじていて、それでないというのは、信頼関係を失うではないですか。  資料がないと言いながら、実は持っている。部長が課長に資料を見せてと言ったら見せてもらえる。委員長が言ったら見せてもらえて、我々ただの委員では見せてもらえないのですか。今後もそういう対応であれば、これからいろいろな議論ができないではないですか。      (「人によってということはないと思います。」という者あり) ◆白井幸則 委員  いや、人によってでないのなら、余計です。隠し事があるのかないのか、わからないですけれど。 ○田中松太郎 委員長  また一般所管事項の中で御発言いただければと思いますので、よろしくお願いいたします。 休憩宣告  10時54分 再開宣告  10時55分 《教育委員会所管分》 3 令和元年度第2回滋賀県総合教育会議の結果について (1)当局説明  山田教育総務課長 (2)質疑、意見等竹村健 委員  4番の全体についての2番目、外国人労働者の受け入れは国策でありのところで、人材投資とは、具体的にどういう意見だったのでしょうか。 ◎山田 教育総務課長  この場面でいただきました全体的な多様な人材の投資や交友分野は、外国人の方がおられる場合、子供や先生もそうですけれども、やはり住まれている地域において、文化を相互に理解することも含めまして、国際課がやっている多言語多様化といったベースをつくることがまず必要ではないかという話でした。 ◆竹村健 委員  つまり、総合教育会議教育という分野だけど、もうちょっと大きい視野に立って、人材教育をしなくてはいけないと捉えたらいいですか。 ◎山田 教育総務課長  おっしゃるとおり、総合教育会議は知事が開いていますので、教育分野だけに限られていません。 ◆節木三千代 委員  主な意見の中に、1番目の日本語指導加配教員母語支援員の数を確保、資質、能力の向上とあるのですが、この支援体制の強化は、大事な支援の一つだと思うのです。意見を踏まえてということですが、私は大事な問題だと思います。もっと数を確保しなければならないと思うのですが、会議の中でその辺の受けとめはどうですか。 ◎辻本 幼小中教育課長  会議でも、支援体制を手厚くしていかなければならないという意見はありました。  加えて、単にふやしていくだけではなくて、急に転入してきた場合の体制をどうするのか、あるいは多言語化している中で、今年度から導入している音声翻訳機のような支援がいいのか、あるいは市町によっては、学級に10人以上もの子供がいる地域でどう対応していくのか、子供たちがアイデンティティーを築けない中で、母語支援をどうふやしていくのか、それぞれの実情に応じた対応をどれだけ手厚くしていくのか、議論がなされたところです。 ◆節木三千代 委員  総合教育会議意見交換という形になるので、ここで決定されることではないですけれども、ぜひこの部分は条件整備として、きちんとしていただくことを要望したいと思います。 ○川島隆二 副委員長  外国人労働者が海外から来て、その子供たち公立学校に入るという話ですが、当然、その外国人労働者を受け入れている企業も、学校に協力をしてもらわなくてはいけないだろうと思いますが、企業との連携は何かされているのですか。 ◎山田 教育総務課長  今、具体的にどういう形で連携されているかというのは、手元にありませんけれども、産業界から来られている藤田委員から、産業界としても、家族全員で来られることを要請されているということですので、受け皿である産業界も、前向きに働いていただけるよう、充実していく必要があるとの御意見を賜ったところです。 ○川島隆二 副委員長  日本人が海外企業で仕事をして、その子供が公立高校に入っても、英語やタイ語の支援は公立学校でやってくれないので、大体日本人学校に行っている子が多いです。そういった意味では、海外に比べて、日本は結構手厚い感じがします。  公立高校だから行政でやるのは当然という話もあると思うけれど、学校現場に負担が大きくなってくるので、通訳を確保するといったことも含めて、もう少し企業がいろいろ協力してもらわないといけません。そうでないと、学校現場はきつくなると思いますので、産業界ともうちょっと詰めた話をしてもいいと思いますが、どうでしょうか。 ◎山田 教育総務課長  川島副委員長がおっしゃいましたけれども、今回の第2回総合教育会議では、仕組み、体制についての御意見がありましたので、今後、どこまでどうするかも含めまして、いろいろな検討が必要だと思っています。 ◆桑野仁 委員  今の川島副委員長の質問に関連して、この2番の進路実現の支援に、滋賀県で働くことが魅力的であるという環境を整えることが必要ということですが、今、話にあったように企業とのタイアップが必要ではないかと思うのです。ここの魅力的であるという環境に対して、どういう意見が出ていたか、教えていただきたいのですが。 ◎山田 教育総務課長  先ほどの答弁と重複するのですが、単独で来られるよりも、家族を連れてこられる方も多いということなので、滋賀県だったら安心して教育も受けられるし、住める環境が必要ではないかという議論がありました。 ◆桑野仁 委員  今のお話はわかるのですが、ここでは、卒業後に滋賀県で働く進路の部分だと思うのです。そう思ったときに、この会議の中で、働いてもらうために企業に対してどのようなアプローチをしていくのか、どのような意見が出ていたのでしょうか。 ◎山田 教育総務課長  全体的なことですので、教育総務課からお答えさせていただきます。2時間という限られた時間でしたので、深い議論はなかなかできませんでしたが、日本語指導が必要な外国の子供が、例えば小学生、中学生、高校生となられて、その次どうするのか、しっかりとサポートができているのか、そういうところが課題ではないかということでした。今がどうという議論よりも、そういう形をしっかりしないと、今後滋賀県になかなか定着いただけないのではないかという議論がありました。 ◆桑野仁 委員  わかりました。滋賀県で働いていける環境整備をいろいろと考えていきたいですし、引き続きお願いしたいと思います。 3 湖西地域の県立高校の魅力化について (1)当局説明  村井高校再編室長 (2)質疑、意見等 ◆清水鉄次 委員  1ページの特に成績上位者の地域外への流出が顕著となっているという文章は、失礼な言葉です。否定はしませんが、これは失礼です。いい子もたくさん地元に残っています。  まず、これを提案するに当たって、前回の委員会で言われていた高島市教育委員会、高島市、そして市民、事業所からいろいろな御意見を聞いたのかどうか、お伺いしたい。 ◎村井 高校再編室長  まず、高島市および高島市教育委員会とは話をしています。また、高島市からは、従前より湖西地域の高校の活性化について要望いただいており、そういったことを踏まえています。ただ、住民の方、また、企業の方には、直接お話を伺っておりません。 ◆清水鉄次 委員  新聞報道がされまして、当初は余り意見がなかったのですけれど、最近になって、いろいろな意見が出てきました。ほとんどの方が詳しく知らない中で、県教育委員会主導で進んでいいのかどうか、非常に懸念しています。  そもそも、高島市内の子供たちの数が減ってきたという点、そして、安曇川高校普通科と総合学科が未充足という点で、魅力ある高校づくりをしていかなくてはいけないことから、小手先かもしれませんが、二、三年前から少人数教室やICTなどを始めてくれたことは評価しています。しかし、結果が出るのはまだ早いかもしれませんが、市民の間ではそんなに評価されていません。  今回、安曇川高校が総合学科のみになる。しかも令和3年以降でしょう。来年、今ごろには、募集定員しないといけないのです。今おっしゃったように、市民から声を聞いていない、企業からも声を聞いていない中で、県教育委員会主導で進めて不安はないですか。 ◎村井 高校再編室長  十分、住民等の意見を聞くべきだという御意見ですが、我々としても、さまざまな御意見を聞きながら、湖西地域の県立高校のあり方をどうしていくのか、いずれ考えていかないといけないことは認識しております。  ただ、特に安曇川高校は、普通科で5年、総合学科で4年連続で未充足が起こっている状況の中で、まず手を打っていかないといけません。  したがいまして、今、清水委員おっしゃったように、いずれさまざまな地域の御意見を聞くことを考えていますが、現時点では、まず2校へのテコ入れをするべきでないかと考えているところです。 ◆清水鉄次 委員  具体に質問します。来月に県民参画委員会をしていただけることになったのですが、今言ったように、子供たちの数が平成30年で400人強になって、今の小学2年生までは400人強が続きます。そして、地元進学率が69%、120人以上の方が地域外にいかれるのが実情です。  そういう中で、安曇川高校の普通科、総合学科と高島高校普通科への高島市内の子供たちの進学率は何%ですか。 ◎村井 高校再編室長  湖西地域の中学校卒業者の進学で見ると、100%進学しています。 ◆清水鉄次 委員  聞き方がまずかったかもしれません。安曇川高校の普通科に40人のうち、高島市外から何%、高島市内から何%と、総合学科や高島高校普通科5クラスも同じように市外と市内のパーセンテージを教えてください。 ◎村井 高校再編室長  学校別になりますけれども、安曇川高校の総合学科への入学者、平成31年は地元の占有率が81.9%ですので、それ以外が地域外になろうかと思います。安曇川高校普通科は、地元の占有率が65.7%です。  それから、高島高校普通科ですが、地元の占有率は91%です。 ◆清水鉄次 委員  原点に戻るけれど、高島市内の子供たちが以前は500人いたのが400人前後に減ったことで、定員が埋まらない。そして、市内の子供たちがよそにいくということでしょう。  今の説明でしたら、安曇川高校普通科の35%が市外からの子供たちで、非常に貴重なのに、普通科をなくすのですか。 ◎村井 高校再編室長  湖西地域には、高島高校と安曇川高校しかありません。そういった中で、現在、安曇川高校と高島高校に普通科があるわけです。高島高校、安曇川高校をそれぞれ見たときに、清水委員がおっしゃるように地域外からも来ていますが、先ほども申しあげたように、そもそも安曇川高校普通科は5年連続で未充足が起こっているということはそれだけ中学生に選ばれなくなってきている証だと考えて、ここは何かしらテコ入れをしないといけない。安曇川高校には普通科と総合学科、高島高校には普通科がありますが、その2校を選んでいない層は、どういうところに行っているのかを考えたときに、地域外の、特に大津、湖南地域の進学校を目指している子が多く、ふえている状況ですので、そうした層を何とか引きとめなくてはいけないと考えます。
     そうすると、安曇川高校と高島高校、それぞれに普通科があるのですが、別々にあることによって、学校のよさを磨き上げにくいのではないかと考えています。高島高校の普通科に新しく進学を中心に目指す学科をつくることで、普通科と進学科を相乗効果として、市外へ出ていく生徒たちを引きとめにいこうと考えています。 ◆清水鉄次 委員  今、一つにすることによって、より普通科の磨きがかかるとおっしゃったけれど、切磋琢磨という言葉があります。今、普通科の話でしたが、平成29年が2人未充足、平成30年が8人未充足、平成31年が5人未充足です。総合学科は平成29年が34人未充足、ここでクラスが一つ減って、平成30年は4から3に減ったにもかかわらず34人未充足、そして、平成31年は26人未充足と、総合学科が大幅に未充足なのです。  そういう中、安曇川高校普通科は、高島以外から35%も来ている。それは評価してもいいのではないかと思います。ところが、安曇川高校総合学科は4クラスから3クラスになっても、いまだに高い未充足がある。令和3年に総合学科で3クラス、中身はこういう方向でいくと提案されたけれど、また同じような結果が出るのではないですか。同じような結果が出て、廃校になったらどうするのですか。今、大事な時期なのです。来年の今ごろには、募集要項を公表しなくてはいけません。全然、時間がありません。市民の声、企業の声、教育委員会、市とも連携していないです。そんな状態で教育委員会だけで決めて責任が持てるのですか。今、いろいろな声をいただいていて、3カ所から説明してほしいと言われているのです。なぜ令和3年なのですか。余りにもスピードが早過ぎて、理解できない。  そして、御存じだと思うけれど、高等学校の新学習指導要領が令和4年から始まります。令和3年で変えて、令和4年でまた変わるのですか。大変ですよ。何で令和3年なのですか。 ◎村井 高校再編室長  必ず令和3年と決めているわけではありません。ただ、我々としては、先ほど来申し上げているように、湖西地域の学校を選ばない生徒が年々ふえてきている状況ですので、できるだけ早く食いとめないことには、その流れがとまらないのではないかと危惧しています。  したがって、拙速ではないかという御意見を賜ったところではありますが、我々としては、できるだけ早くテコ入れをしていく必要があるのではないかという思いで、令和3年以降とさせていただいています。 ◆清水鉄次 委員  令和3年以降と言いますけれど、あなたたちは令和3年を前提に動いています。しかも、県教育委員会単独とは言わないけれども、多くの皆さんの声を聞かないことが果たしていいのか。これで令和3年4月からスタートして、きちんと運営できるのか、非常に不安です。  高島高校も、5クラスになって定員が埋まりましたけれど、これから名前が検討される(仮称)総合文理科、多分ここは国立大学を目指す子供たちを育てていこう、県内各地から子供たちに受けてもらおうという考えもあるのかもしれません。しかし、その点に関しても、いろいろな課題もありますので、整理も必要です。住むところや通学もこれから協議されると思いますが、十分いろいろな意見を聞いて、検討していただきたいと思いますが、いかがですか。 ◎村井 高校再編室長  高島高校の(仮称)総合文理科についての御指摘ですが、今はまだ仮称で、今後、新しい学科でどういったことを学ばせるのかをわかりやすく中学生に伝えることが重要だと思います。今後そのカリキュラム等、詳細を学校でも詰めていくことになろうかと思います。そういった学校の考えも踏まえながら、決めていきたいと考えているところです。 ◆清水鉄次 委員  この文章を読んで、カチンときてしまったので、ちょっと気持ちを抑えます。  早くしないといけないのは、僕も同意見です。しかし、それだけの準備がまだできていると思えません。令和3年にこだわるべきではないし、高島高校は埋まっていますが、安曇川高校は今の9クラスで未充足が起こっているわけでしょう。そういう中で、これをこのまま進めていいのかどうか十分検討してほしいことを、意見として言って終わります。 ◆九里学 委員  清水委員は地元なので、強い思いがあると思います。湖東、湖北の再編のときも地元の議員は同じようなことを言われていました。本会議場でも、大議論になりました。  会派説明のときに、今、清水委員が言われたことと同じことを言わせてもらったけれど、きちんと話が伝わってないのではないかという不信感があります。  何かと言うと、会派に若い職員が説明に来られた時に、高島市と高島市教育委員会、それから、特に清水、海東両議員は、どう言われていましたかと話をさせてもらいました。そうしたら、納得されたと言われました。でも、今のお話を聞かせてもらうと何も納得しておられませんよね。  湖東、湖北のときと全く一緒です。スピード感を持ってということは理解します。けれど、本当のことを言ってほしいのです。何とか進めたいという気持ちはよくわかりますが、人にかかわる学校については、どういう議論があって、どういう部分で納得していないのかを丁寧に真実を伝えてほしいです。そうでないと、ますますハレーションを起こしてしまって大変だと思うので、よろしくお願いします。 ◆節木三千代 委員  前回の普通科高校の全県一区制の流れの中で、流出が加速されているので、見直さなければならないことが大前提ですけれども、きょう、新しく(仮称)健康・保育系列を出してこられましたが、健康と保育、スポーツは全然ジャンルが違います。進学を目指すという点で、基礎学力の養成が保護者や生徒の思いであるなら、普通科でいいではないかと思うのです。いろいろ選べるというところが余りにも安易ではないかと思うのです。看護学校を目指されるにしても、普通科で学んで、大学を目指すのがパターンだと思うので、何か特典があるわけでもないと思いますし、これを新設して生徒が集まるのか、非常に心配します。  先ほど清水委員からありましたカリキュラムの点で、令和3年以降という方針ですけれど、令和4年から新カリキュラムになる中で、1年間でどうするのかという声は、現場の先生からもあったと思うのですが、その辺は聞いておられますか。  あわせて、今3クラスで4系列をされていて、今度3クラスで5系列になるということは、少人数での授業になります。これだけ系列をふやすのであれば、専門の先生がいなければならないと思うので、人的、予算的なフォローがあるのか非常に心配するところです。ちゃんと丁寧な指導ができるのかという点で、どう考えておられますか。 ◎村井 高校再編室長  まず、安曇川高校の新しい系列と言っている健康・保育は、普通科でよいのではないかという御意見ですが、今のお手元の資料の5ページにあるのは、安曇川高校、高島高校の過去3年間の進学分野をお示ししたグラフです。ここをごらんいただきますと、建築や情報、あと会計、法律、経済、商業は、今の系列で、一定方向づけがされているものでして、約3割あるのですが、今の卒業生でも看護・医療、栄養、また保育、スポーツといった分野が、おおむね3割強ありますので、新しい系列として入れてはどうかと考えています。  今、在学している生徒は、自分の進んでいる分野とは違う系列で学んでいただいていますので、できるだけ丁寧に、ニーズに合わせていこうというのが、今回の御提案です。  したがいまして、生徒が集まるのかということでは、地域の子供たちがどういうところを目指そうとしているのかを丁寧に拾いながら、つくっていく考えです。我々としては、今後学校も含めて、いかにそういったことをアピールしていくのかが非常に重要かと思います。これは安曇川高校のみならず、高島高校も、しっかりとしたPRをすることが必要と考えています。  2つ目に、令和4年からとしてはどうかということですが、現場からそういう声があるとお聞きしています。ただし、先ほど申し上げたとおり、我々としては、今の状況をできるだけ早く打開していく必要があるのではないかということで、令和3年を考えています。  最後に、3クラス5系列になるので、教員数はしっかりという御指摘ですが、今後カリキュラム等、詳しく見ていく中で、どういった体制でやっていくのかを見ていくことになると考えています。 ◆節木三千代 委員  できるだけ早い時期にとおっしゃいますが、普通科高校の全県一学区制により南部に生徒が流れることに、なかなか歯どめがかからないと思います。現場の教師の皆さんの声をよく聞いていただきたいと思います。  また、今の話では、コマ数がふえるので、先生の負担がふえると思います。今の答弁では、安曇川高校の総合学科に行っても、少人数で自分の目指すところへの丁寧な指導が受けられると思えないです。  あわせて、高島高校は、総合文理科ですが、普通科のBクラスの方は、総合文理科の定員が割れれば、そちらに行けることになるのですか。もう全く別の科になるのですか。 ◎村井 高校再編室長   今ここで想定しているのは、総合文理科と普通科という別の学科を考えています。今おっしゃっているのは、入試で総合文理科を受けたけれど、入れなかった子たちが普通科に入れるのかという話かと思います。その辺は、どういった形がよいのか、できるのかを今後しっかり考えてまいります。 ◆節木三千代 委員  そういう点も含めて、令和3年からというのは、やはり無理があると思います。しっかりと現場の関係者の声を聞いていただきたいと要望しておきます。 ◆冨波義明 委員  今回、高島市は緊急だからと俎上に挙がっているのですけれども、これは高島市だけの問題ではないです。滋賀県の教育全体として考えていかないといけないと思います。  全県一区制は、2011年が2012年に1年先延ばしされて実施されています。まだ10年たっていない段階にもかかわらず、こういうことが起こるということは、やっぱりちょっとおかしいと思うのです。10年前に、県教育委員会は魅力と活力のある県立高校づくりを目指すために全県一区にした。しかし、今日の滋賀県の高校が抱える根本的な問題、例えば、偏差値重視の高校入試により、高校の序列化や学校間格差が顕著になってくるではないか、さらには南部地域への進学希望生徒の増大に伴って、北部地域の高校が空洞化するではないか、これを抜本的に解決する策がこの中に見えていないということを問題視したのです。結局、10年もたたないうちにこういう問題が起こってきて、小手先と言ったら失礼ですが、高島だけやってしまおうという考え方がやり方としておかしいです。やはり間違いだったということではないですか。  また、高島に市外の進学を希望する子までも集めたいとおっしゃいました。つまり、高島の進学を希望する成績のよい子が、市外へ逃げている。それを、高島地域の進学希望の子を、高島高校のこの学科へとどめて、さらに外部からも入れたいということでしょう。しかし、これは全県一区の考え方と全く逆ではないですか。全県一区は自由にということだったのに、とどめたい、入れたいという策は不可能であるし、考え方自体も間違っていると思うのです。  いかがなものか、失敗することが目に見えているといったら失礼ですが、なかなかうまいこといかないです。高島高校を滋賀県一の大津にある進学校に負けない学校にしようと思ったら、10年、20年でもできないです。到底無理な話をそんなに拙速にやられることは、難しいと思いますので、その辺をしっかりと考えていただきたいと思います。 ◎村井 高校再編室長  今回の議論は、高島については喫緊の課題として、我々としては取り組みたいと考えているところです。  今、冨波委員がおっしゃったように、全県一区の指摘も当然承知しております。  また、これからどんどん生徒が減っていく中で、小規模校をどうしていくのかなど、今後の県立高校のあり方をどうするべきなのかをしっかりと考えていかないといけないという認識もあります。ただ、全県的なあり方の検討には、何年かの時日を要すると考えておりまして、そういった間にも、高島地域から生徒が流出し、魅力化が図りにくいままとなることを非常に危惧しています。  したがいまして、我々としては、全県的な課題整理、また地元の意見を聞くことは、当然やっていかないといけないけれども、まずは、この喫緊の課題である高島について手を入れたいという考えです。 ○川島隆二 副委員長  全県一区との兼ね合いですが、結局、全県一区をしたときに、同時に学校の魅力をちゃんとつくって選ばれる学校をつくっていきましょうという話を、ずっと財政緊縮と言って放ったらかしにしてきたから、こういうことになってくるのです。  このことに関して、前向きな方向で進めたいという気持ちはよくわかります。清水委員は気に入らないと言われましたが、例えば、6中学校の成績上位者10%の子は、大体どこの高校に行っているのか、多分データはあると思うので、そこから見えるものがあると思います。  今回は、安曇川高校の普通科をなくして、普通科に行きたい子は高島高校へ行ってください、いろいろな実地的なものを学びたい子、専門的なことをやりたい子は安曇川高校に行ってくださいという流れです。けれど、高島市内で普通科に行こうとしている上位10%の子たちは、高島高校を選ぶのか。今だったら、虎姫高校を選ぶか、膳所高校を選ぶかで、そこと高島高校は競争が出てくるのです。そのときに選んでもらえる高島高校をつくれるかどうかだと思うのです。  今回のこの話では、国公立進学、大学、短大、専門学校進学、就職の三つに分けましょうということですが、そういう魅力づくりでは、高島高校は弱い感じがしますので、もうちょっと具体的にどうしていくのかやっていかなくてはいけない。もう一つ、安曇川高校に関して、総合学科は入門編みたいなもので、中途半端だという話を前からしているので、仮にこういった形でやる場合は、やっぱり企業との連携です。企業とインターンシップをきちんとやって、地元で就職できるように、企業の人も安心して、地元の子をとれるような形をつくらなくてはいけない。これは安曇川高校に限らず、ほかの地域全部に言えることです。高校でのインターンシップをどうするかというのは、一回教育委員会で練り直してほしいと思います。  また、健康・保育といった専門学校や大学に行くとなったとき、その系列に行く意味として、内申点に関して、県の看護専門学校などを受験するときに優位性がどれだけ担保できるかだと思います。普通科と一緒の試験をやってというのであれば、せっかく系列に行っている意味がないです。系列をつくって専門的にやるなら、その次に行くときに、それなりの優位性をどれだけつくれるか、専門学校とどれだけ提携するかということになると思いますので、先のことも含めて、学校をどうしていくのか。地域の人に魅力を発信していかないと行けません。  それは、先生の話が出ていたけれど、1番は、やはり保護者です。これからの小学校、中学校の保護者に対して、安曇川高校、高島高校はこうなっていくのだという話はもっときちんとしておかないとだめだと思います。湖東、湖北に関しては、学校が一つなくなる話でしたから、相当きつかったけども、高島に関しては、丁寧に説明する時間を持てば、高島の人はある程度納得してくれる感じがします。今後のスケジューリングも含めて何かあればどうぞ。 ◎村井 高校再編室長  今、御指摘いただいたのは、それぞれの学校としての魅力について、つくり込みが甘いのではないか、また、それが十分保護者に伝わる状況になっていないのではないかという御指摘かと思います。私どもとしても、このたたき台の段階では、実際に学校を動かしていくという面で、それぞれの学校との調整ができていないところがあるので、今後学校としっかり話をしながら、方針をまとめていければと思っています。  学校の姿がまだおぼろげなところがありますので、しっかりとまとめて、改めて皆さんに説明できる形に持っていければと思っています。 4 平成31年度全国学力・学習状況調査の結果概要について (1)当局説明  辻本幼小中教育課長 (2)質疑、意見等 ◆節木三千代 委員  この学力テストの結果については、新聞報道などでさまざまなコメントされていると思うのですが、文部科学省の考えとして、学力テストは、学力の特定の一部分を計るものという考えを示しています。一方では、平均点以上にと、学校や教師をあおって、点数アップを現場に押しつけている状況があります。教育長もかわられたので、学力テストについての認識を、この際お聞かせいただきたいと思います。文部科学省はそう言っているので、そのとおりだと思うのですが。 ◎福永 教育長  全国で全ての子供たちが同じ問題を解いて、それがどういう結果であったのかをしっかりと見て、滋賀の子供たちはどこができているけれども、どこがまだまだ十分できていないのか、その傾向をしっかりと分析して、それを子供たちの学力、学ぶ力、ひいては生きる力につなげていく、その基礎データとして、しっかりととらまえるものであると認識しています。  これが全てを物語っているわけではありませんが、特に国語はしっかり物を読み、考える基本になりますので、そこがしっかりできていないと、ほかの学科につきましても、なかなか厳しい状況があり、その点をしっかり把握するものであると考えています。この調査は、そのことを踏まえて、滋賀としてどういう教育施策に取り組んでいくのか、どういう対応をしていくのかを考えていく材料だと思っています。  あわせまして、学力だけがおもてに出る傾向がありますが、もう一つある学習状況調査、これは子供たちの調査と学校への調査がありますので、ここも見て、滋賀の子供たちのもう少しよくしたほうがいいところ、滋賀の学校でまだまだ取り組みの弱いところをしっかり見据えて、子供たちにとって望ましい学校にしていきたいと考えています。 ◆節木三千代 委員  学力テストは全ての学力を計るものではないことは言うまでもないと思います。しかし、今回、大津市では、初めて正答率を出されました。それは市町の判断だと思いますけれども、競争がさらに加速化されるのではないかと非常に心配しています。  今回の新聞報道では、平均点以下と見出しに出る状況でした。判断の材料の一つにはなると思いますけれども、このテストだけが学力をはかるものではありません。そういう点で、現場に対して、学力テスト対策で過度な負担が強いられないように、要望しておきたいと思います。 ○川島隆二 副委員長  気になったのは、調査対象学年に前年度までに発展的に学習の指導を行いましたかという調査は小中学校とも数字が低いです。また、近隣の中学校と問題意識を共有しているか、ここも滋賀県は低いのです。つまり、学校の中だけで話が終わってしまって、市なら市、町なら町全体できちんと問題共有できているのか、これはもう市町の教育委員会にかかわってくるのだけれど、そういったところに温度差を感じます。ここはもう少し県の教育委員会として改善してもらわなくてはいけないです。  大津市も公表したし、長浜も公表したのですが、あれで一喜一憂するような話でもないし、大津がよくてよかったという話でもないのです。住んでいる住民からすると、うちの市はこれぐらいなのだとわかりやすいし、それに対して、教育委員会や保護者からも何しているのだという文句も多分出ると思う。だけど、それによって学校が緊張感を持って、きちんとしたことをやれるようになるのであれば、それは一つのやり方でもあると思います。  今回に関しては、今までとやり方が変わっているので、余り比較にはならないけれども、滋賀県においては、この学力テストが始まって以降、全国平均を下回っている状況が続いていることをずっと言われているので、教育委員会として、危機感を今まで以上に持っていかないとだめだと思います。先ほどの高島の話ではないけど、近隣に京都、大阪があって、子供たちがよその地域に流れていく、その元凶はここにあると思っていいと思います。教育委員会としては、教育の底上げという意味では、小学校、中学校、もっと言えば、幼稚園や保育園のレベルからきちんとやっていく必要があります。  もう一つ、教育委員会でも多分アンケートをとっていると思うけれど、塾との兼ね合いです。塾に行っている子と行っていない子がいるとは思うけれど、塾に行っている子に、学校の勉強と塾の勉強どちらがわかりやすいのか、どっちが楽しいのかといったことのアンケートを一回とってもらいたい。多分、塾のほうが楽しい、塾のほうがわかりやすいという回答が多いと思います。これの原因は何になるのか、教育委員会としてちゃんと向き合わないとだめだと思います。それだけ学校の勉強に魅力を感じているのかどうかということですので、その辺をお願いします。 ◎辻本 幼小中教育課長  まず、1点目の各市町の温度差ですが、そこは県教育委員会としても懸念しているところです。やはりいろいろな課題があるにしても、しっかりとした取り組みをしていかなければなりませんし、できない事情があるのであれば、そこをしっかりと県として支援しなければいけません。先ほど申しあげたように、重点的にいきたいと思っています。  それから、2点目の塾との兼ね合いですが、今年度から個に応じた少人数指導関係の事業を実施させていただきたいと思います。子供たちに学力をしっかり定着させることは非常に重要なことです。塾の手法を否定するのではなくて、それが魅力的であれば、学ぶところはしっかり学んでいかないといけないと思っています。個に応じた授業について、学校関係者以外の専門家からの意見も聞きながら、研修を進めたいと思っていますし、手法については、幅広く取り入れてもらいたいと思っています。 ○川島隆二 副委員長  学力と学習状況と両方の数字が出ているので、これはきちんと向き合わないとだめだと思います。数字で出ている以上、言いわけはできないので、真摯に向き合っていかなくてはいけません。当然、いいところはいいでよいけれども、悪い面をどう改善していくかにもっと着眼していかないと、滋賀県の教育はよくなっていかないだろうと思います。教育は、子供たちのためですから、その辺の認識をぜひ持っていただきたいと思います。 閉会宣告  12時16分  県政記者傍聴:京都、中日、産経  一般傍聴  :1人...