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  1. 滋賀県議会 2019-06-27
    令和 元年 6月27日教育・文化スポーツ常任委員会−06月27日-01号


    取得元: 滋賀県議会公式サイト
    最終取得日: 2023-05-14
    令和 元年 6月27日教育文化スポーツ常任委員会−06月27日-01号令和 元年 6月27日教育文化スポーツ常任委員会           教育文化スポーツ常任委員会 会議要録                                開会 10時02分 1 開催日時      令和元年6月27日(木)                                閉会 12時26分 2 開催場所      第五委員会室 3 出席した委員    田中委員長、川島副委員長             白井委員桑野委員竹村委員、清水(鉄)委員、             冨波委員九里委員節木委員 4 出席した説明員   福永教育長および関係職員 5 事務局職員     鈎主査是永主査 6 会議に付した事件  別紙次第書のとおり
    7 配付した参考資料  別紙のとおり 8 議事の経過概要   別紙のとおり                  議事の経過概要 開会宣告 10時02分 《教育委員会所管分》 1 議第134号 令和元年度滋賀県一般会計補正予算(第1号)のうち教育委員会所管分について (1)当局説明  谷口教育委員会事務局教育次長 (2)質疑、意見等川島隆二 副委員長  今回は水口東高校ですが、この前の伊香高校のときも、今後、障害を持っている子が高校に来て、エレベーターがないとなかなか大変だということでしたが、これからもやっていく方針ということでよろしいですね。 ◎山田 教育総務課長  教育委員会としましては、エレベーターが設置されていない学校に入学が決まりましたら、このような対応をさせていただきたいと考えています。 ◆節木三千代 委員  対象となる生徒が入学されたら、設置されるのですけれど、全ての高校エレベーターはどのぐらい設置されているのか、状況を教えてください。 ◎山田 教育総務課長  県立高校は46校ありまして、設置ができているのは16校ですので、水口東高校を含めた30校はまだエレベーターが設置されていません。 ◆節木三千代 委員  学年などによって、設置する棟が変わったり、その辺はどうなっているのですか。全ての棟につくのか、その辺の状況を教えてください。 ◎山田 教育総務課長  学校によりまして、棟が幾つもありますが、授業科目や動線を考慮して、必要とされる一つの棟にエレベーターを設置しています。 ◆節木三千代 委員  当然、1学年、2学年、3学年と上がってくるわけなので、その辺の支障はないのですか。 ◎山田 教育総務課長  そのあたりにつきましては、校長以下、十分考慮しておりまして、当然、エレベーターは1棟にありますけれども、横の動線につきましては、渡り廊下でつながっておりますし、段差については埋めたりして解消していますので、問題ないと考えています。 ◆竹村健 委員  今回の補正予算ですが、どこがどう変わって金額が上がったのですか。 ◎山田 教育総務課長  今回のエレベーターにつきましては、施設改修費という形で435万4,000円、設計の経費を新たに上げています。その下に債務負担行為とありますがこちらにつきましては、工事が令和2年にかかる関係で、今回、限度額を8,700万円余に上げて、予算要求させていただいています。 ◆白井幸則 委員  入学が決まって、4月に入学されて、完成が夏。この4カ月は、どういう対応になるのですか。 ◎山田 教育総務課長  実際にエレベーターの完成は来年9月を目指してやっています。その間、1年ちょっとありますので、その間は、階段昇降機、そのまま車椅子で乗りまして、階段を上がれる機械があるので、そちらを利用して、行動いただいています。 ◆白井幸則 委員  今の階段昇降機は、入学に間に合うように設置ができているのですか。 ◎山田 教育総務課長  既に設置しています。 ◆清水鉄次 委員  いい決断をしてもらって、よかったと思います。維持管理費が要ると思うのですけれど、今まで16校の維持管理費を、参考までに教えてください。 ◎山田 教育総務課長  今、清水委員のおっしゃる維持管理というのは、エレベーター全体の維持管理でしょうか。需用費全体の中の電気代という話になりますので……。 ◆清水鉄次 委員  違います。電気代はもちろん要りますが、設置業者との維持管理費は要りませんか。保守点検が要るのではないかと思うのですが、それを参考までに教えていただけたら。 ◎山田 教育総務課長  今、手元に持っていませんので、後ほど準備させていただきます。 ◆節木三千代 委員  教育委員会に係る部分については、賛成ですが、補正予算全体として、反対すべきものがありますので、議第134号については反対といたします。 (3)採決  賛成多数で原案のとおり可決すべきものと決した。 2 報第4号 平成30年度滋賀繰越明許費繰越計算書のうち教育委員会所管部分について (1)当局説明  谷口教育委員会事務局教育次長 (2)質疑、意見等清水鉄次 委員  ちょっと地元の話が出たので、文化財県指定文化財保存修理等補助金の件ですが、波爾布神社は総額1億4,000万円のうち60%は県が出していただけるのです。ただ、地元が20%の2,800万円、20%は少ないけれど、2,800万円は多い。氏子が大していない神社ですので、地元では説得して、2,800万円を何とか集めました。いろいろな事情がありますので、また十分配慮しながら進めていただきたいということと、保険とか、指導とか、今後どうされるのかと思うのですけれど、どうでしょうか。 ◎澤本 文化財保護課長  保険ですが、民間の保険会社で何社か、文化財を対象とした商品を扱っているところがあります。県から、会社の紹介しにくいのですが、情報は流させていただきたいと考えております。  文化財は、被害等があったときに、この際だから建てかえということはできませんし、補助金があるので、そういうことに配慮した商品開発がされていると聞いています。 ◆清水鉄次 委員  まだ三、四年は年数がかかりますので、またいろいろな相談があるかと思いますが、対応してあげてください。 ◆桑野仁 委員  先ほどの高等学校建設費長浜北を含めて4校ということですが、長浜北高校以外の3校はどこになりますか。 ◎山田 教育総務課長  学校建設費の5校の内訳でよろしいですか。施設改修長寿命化の関係で伊香高校がありまして、あと、県立高校の再編の関係で彦根翔西館長浜北長浜北星があります。それと、台風21号の関係の災害復旧守山高校です。 3 令和元年度 第1回滋賀県総合教育会議の結果について (1)当局説明  山田教育総務課長 (2)質疑、意見等冨波義明 委員  2点あるのですが、まず1点目、この会議のメンバーにこのたび、初めてでしょうか、副知事が入られたのですけれども、このメンバーに副知事を入れられた目的と発案はどなたですか。知事から副知事を入れようということになったのか、お尋ねします。 ◎山田 教育総務課長  まず法律的な解釈です。地方教育行政法の第1条ですが、構成員につきましては、首長と教育委員となっていますので、知事と教育長教育委員構成員になります。  法律には、必要に応じて、意見を聞くことができるとなっていますので、今回の場合は、主催者であります知事から福祉部局との連携等を進める必要もあるので、それを所管する副知事である由布副知事にも参加いただいたらどうかということで、教育委員会としても賛同して、今回、出席いただいたものです。 ◆冨波義明 委員  そうすると、恒常的なものでない、今回だけということですか。 ◎山田 教育総務課長  開催のたびに判断をされることだと考えております。 ◆冨波義明 委員  傍聴に行かれた議員からは女性の観点からよい意見も出ていたし、よかったですよという評価の声がありました。それはそれで、よかったと思います。兵庫県では部長クラスの方が入っておられるので、今回、よかったのではないかと思います。  それはそうですが、これを拡大解釈して、首長の権限が強くなっているときに、メンバーがふえたり、あるいは、考えに偏りのある方が入られたりすることを懸念したものですから、とりあえずメンバーは第一義的な法令のメンバーにしておいて、仮に、そうやって二次的に入られる場合には、どうなのですかね。どこかで一旦、チェックや協議をする必要はなかったのでしょうか。 ◎山田 教育総務課長  あくまでも総合教育会議は、委員御承知のように、知事と教育委員の調整、意見交換の場ですので、その都度、議題によりまして、必要に応じて、外部の識者など、いろいろな方が来られるのは自然な姿だと思っています。  それと、紹介いただきましたように、近畿府県では福井、兵庫、和歌山、奈良のように、同じような形、さらにもっと多くの方が入っておられるところもありますけれども、先ほども申し上げましたように、あくまでも構成員としては法律で決まっておりますので、そのときのテーマに応じてどれだけ入られるかということだと考えております。 ◆冨波義明 委員  わかりました。  2点目ですが、通学路安全対策は、登下校防犯プランに基づいて、市町の教育委員会と情報交換しているということですね。  昨年の5月6日、連休が明けるときの深夜に、野洲市小南の一軒家に賊が入りまして、バットでそこで住んでいる人を殴って逃走したという事件がありました。これが月曜日の深夜で、朝には子供たちが登校するというときだったのです。  調べてみると、事件があって、守山署から野洲市の危機管理課に一報が入ったが、当直の人は気がつかなかった。たまたま危機管理課が、ニュースで聞いて庁舎へ戻って見たら、ファクスが入っていた。ファクスが入っていたので守山警察署と協議され、その結果、もう逃げたからと市長にも上げず、そのままになっていたというのです。  次の朝になって、ニュースを見られた方から、このことを知っているかと連絡が入ったので、私も慌てて聞きに行ったら、市長も議長も誰も知らない。慌てて教育委員会に言ったら、教育委員会は知っていたというのです。それも防災からのルートではなく、教育委員会の方がニュースを聞いて、気になったから警察に問い合わせたということでした。全然、危機管理ルートではないのです。やっぱり心配なのでと、慌てて教育委員会サイド連絡網で近くの学校に連絡したというのです。  再度、それでどういう連絡体制にあったか聞いたら、全然そこは合致してないのです。防災側は、必要なかったからと、何も言わなかったし、しなかった。一方、学校現場は、逃走して、まだ犯人が捕まってないので心配です。こういうことが起こっているわけですが、このことは御存じでしたか。 ◎國松 保健体育課長  こちらでは、警察からは、野洲市にファクスが送られたが、守衛がファクスに気づかず、担当課への連絡がおくれたと聞いています。 ◆冨波義明 委員  危機管理ルートは、おくれたどころか、警察との協議の中で、もうしなかったのです。しかし、教育委員会はしたというばらばらな対応になっています。きょうの資料を見ますと、市町との連絡も密にして、と書いていますので、野洲市のことを言うのは恥ずかしいですが、防災ルートと分断されていることは問題かと思います。どうやら、市町に置かれている防災センターは、災害のことが中心になっているようにお聞きしますので、一遍、県下全体で、どういう状況にあるのかも、ぜひ調べておいていただきたいと思います。 ◎國松 保健体育課長  今、冨波委員がおっしゃった点については、今後、防災部局とともにする会議もありますので、県の防災部局ではありますが、情報を密にするとこと、また、市町教育委員会が出席されている場面におきまして、市町の中で防災部局と連携を密にするように周知することも考えていますので、今後そのように取り組んでいきたいと考えています。
    ◆節木三千代 委員  私も確認したいのですが、教育委員会は独立した機関だと思うのですが、この総合教育会議意見交換という位置づけですか。 ◎山田 教育総務課長  協議調整の場です。 ◆節木三千代 委員  その調整というのは、どういうものなのでしょうか。 ◎山田 教育総務課長  例えば、知事からであれば、緊急議題、今の川崎市の殺傷事件について、教育委員会意見交換がしたいということもあるでしょうし、御承知のように、教育行政教育委員会の所管ですので、決定するのはあくまでも教育委員会になります。しかしながら、いろいろな形で、知事部局、知事からも広く御意見を伺いたいことから、総合教育会議という場を通じて、直接知事と教育委員意見交換されて、最終的に教育行政につきましては、教育委員会が決める流れです。 ◆節木三千代 委員  おっしゃるように、教育にかかわる部分は、教育委員会が独立したものとして決定されるのは当然ですけれども、今後、2回から5回の予定の中身を見てみますと、かなり教育の内容にかかわる部分が大きいと思いますので、情報の共有という立場で進めていただきたいと思いますけれども、もう一回お聞きしたい。 ◎山田 教育総務課長  今、節木委員が心配いただいております、例えば、滋賀の教育大綱、これは知事がつくるものでして、今回の項目にもありますけれども、地域や福祉は知事部局が所管するものです。そういう形で、子供たちの安心安全や、教育環境をどう進めるかという意味で、やはり一緒に議論していくことが必要だと考えていますので、その意見交換の調整だと考えています。 ◆節木三千代 委員  特に、学校における働き方改革の点では、教育委員会の中で御議論いただければと思います。もちろん、教員をふやすとか、予算も伴うものですけれども、この2回から5回の中身が結構、分野別にいろいろあるので、そういう懸念があることをお伝えしておきたいと思います。 ○川島隆二 副委員長  僕は、この総合教育会議というのはいいと思います。教育委員会だけだと、いろいろな意見が入ってこないでしょう。やはり、いろいろな人の意見を入れていかないと、教育は人を育てるわけだから、教員だけが教育をしているわけではなくて、地域の人、いろいろな人がいろいろな意見を持って、その中で、滋賀県の教育をどうしていきましょうかという話です。教育委員会だけで結論を出すよりも、いろいろな人の意見を入れたほうが違う角度で見えるものが出てくるので、こういった会議は、どんどんやってもらうといいと思います。そんなにこりかたまらずに、いろいろな人の意見を取り入れられるようにしていただければということで、よろしくお願いします。 4 湖西地域県立高校魅力化について (1)当局説明  村井高校教育課高校再編室長 (2)質疑、意見等清水鉄次 委員  以前から私と海東議員高校魅力化について、何度か一般質問を行っており、常に危機感を感じながら、この問題は取り組んでいます。今回の提案ですが、令和3年4月というと、もう全く時間がない状況で、一つの案を検討されたわけなのです。その中で、普通科をやめて総合学科を3クラスということですが、平成31年3月でも、26人の未充足があります。この話では、同じようなことが起こる。そんなに魅力があるように見えないのではないかと思うのです。  安曇川高校に対して、思い切った学科などを早急に検討してほしい。それこそ今、全県一区制なので、どこでも好きなところに行けるわけだから、県内から安曇川高校総合学科、何々科に行きたいと、そういう魅力ある整備等を準備しようと思ったら、令和3年4月に間に合うのかどうか。物理的にこれはどうなのかなという気はするのです。  そして、総合学科は昨年26人未充足、一昨年が34人未充足で、クラスを減らした。これは、そういう理屈になるのかもしれませんが、普通科の未充足は5人です。それを1クラス減らすわけです。地元にしたら、減らすことによって、定員が埋まる率は高くなるかもしれないけれど、そうならないかもしれない。まず早急に、検討委員会か、懇話会かを何か開いてもらえないかと思います。  もう一つ、湖西は2校しかないですよ。長浜や彦根でいろいろと再編がありました。こんなことを言うと怒られるけれど、数校ある中の1校でした。2校というのは、物すごく地域に影響があるのです。我々としたら、どうしても2校守りたいのです。今までICTとかいろいろな施策をやっていただいたけれども、全然、成果が目に見えないのですよ。子供たちというか、保護者に届いていないのです。今回、平成31年度も地元の子供たちの69.3%しか地元に行っていない、これは一つの数字です。400人のうち30%強がよそへ行かれるのです。これだけよそに行くのは湖西だけでしょう。こういう現実もやはり理解してほしいのです。時間のない中ですが、目に見える形でどう魅力ある高校にしていくかということを、やはり早急に開いてほしいと思うのですが、その点いかがでしょうか。 ◎村井 高校教育課高校再編室長  今、清水委員からいただいた御懸念は、特に安曇川高校において、今までから未充足という中でどうしていくのかだと思うのです。今回、大枠だけをお示ししておりまして、では、どういう学校にしていくのかにつきまして、全くお示しできていない状況です。  したがいまして、早急に話を詰めていきながら、いかに魅力化を図っていくのか、未充足という状態を解消できるような魅力をどういうふうに出していくのかが非常に重要かと思っていますので、まずしっかりと検討してまいりたいと思っています。 ◆清水鉄次 委員  対象の保護者の方にお聞きすると、できるだけ近いところに行きたい、地元の高校に行きたいのです。でも、行けないのはなぜかということを、まずつかんでほしいのです。6中学校合わせると1学年400人ありますが、そのうち69%しか地元に行かないわけでしょう。10%ふえて、80%が地元に行くとしたら、40人ふえます。1クラスですよ。  他の議員に申しわけないですが、やはり真剣に考えていただいて、湖西が特別な状況だということを理解していただいて、早急に見える形で立ち上げてほしいと思うのです。地元の皆さんは、本当に危機感を感じているし、いつ1校になるのだろうかといううわさが消えないのです。そういう状況ですので、お願いしたいと思います。 ◎村井 高校教育課高校再編室長  まさしく今回、湖西地域魅力化を図らないといけない肝の一つになるのが、安曇川高校での魅力化であることは重々認識しておりますし、そういった中で、いかに地域の中学生に選ばれる学校をつくるのか大きな命題ですので、そこをできるだけまず、しっかりと議論をした上で、お示ししていきたいと思っております。よろしくお願いいたします。 ◆清水鉄次 委員  安曇川高校ばかり申しわけないのですけれど、高島高校クラスを減らさないのはいいのですが、この新学科もどういうことをするのか非常に気になるところです。これもまたいろいろ意見を聞いていただいて、魅力ある新学科にしてほしい、それだけお願いします。 ◆冨波義明 委員  高島市から市外へ出られる方が多いということは、それを充足するために、大津市内からも高島に行く必要があるのですけれど、そこはなかなか行かないですし、以前ですと、ほとんど途中でやめるという状況も聞いているのです。  そのような状況の中で、人口減少をにらんで、今、この計画を進めようとしても、今、清水委員おっしゃられたように、なかなかうまくいかない。うまくいかないから、どうしようとするか。うがった見方をすれば、人口減少をにらんで、まずは湖西の2校のうち1校をなくそうとしているのではないかと考えるのです。  残して、どんな魅力、工夫を凝らすのかが大事ですけれども、これは高島のことだけではなく、滋賀県全体にもかかわるのです。滋賀県全体としても、学校だけではなく、農業、林業から産業まで関係してくるのです。そこは、抜本的でわかりやすいことを早くお示しする必要があると思います。  この間もテレビを見ていましたら、広島県の島で、国際バカロレアかな。随分このごろの世相を反映して、さまざまな背景はあると思われますが、たくさんの子たちが、中学校からお父さん、お母さんの意向で、国内の僻地の学校へ行かせておられる。では、僻地の学校は、ただ僻地かというと、そうではなくて、工夫を凝らした学校を準備するから、そこへ行くわけです。  県立学校だから、滋賀県の税金を使う学校だから、他府県からなんて、という狭い考えではなく、こういう時代ですから、どんどん滋賀へ入ってきてもらえる魅力的な学校づくりも私は必要ではないかと思うのです。特に、中高一貫校で高島のあたりでつくったら、滋賀の魅力、琵琶湖の魅力を売り出すため農業、林業、水産業に関係した特別な学校も必要でしょうし、京都に近い地域ですから、インバウンドなども含めた観光学のような学科を思い切ってつくるとか、自然体験学とか、さまざまな工夫を凝らした特別な学校で、近くは京都、大阪のみならず、全国から集まってもらえる、あるいは滋賀県全域から集まってもらえるような魅力的な学校にしないといけません。  結局、じり貧になって、一つなくそうかということになっていくのではないかと懸念します。清水委員がこの短い時間でこんな計画ではとおっしゃいましたが、その辺のお考えはどうでしょうか。 ◎村井 高校教育課高校再編室長  今回の学科改編を含めた取り組みで、地域の学校としての魅力をいかに高めるか、ここに尽きると思います。工夫を凝らした学校とするのは魅力化を図る一つだと思うのですが、一方で、地域の子供たちに、まずは選んでもらう高校にしていく観点も必要だと思います。地域の中学生たちに選んでもらえる学校としての特色の出し方、いかに地域以外の方も含めて、魅力として映るかが大事だと思いますので、しっかりと議論しながら、学校像をつくり上げていきたいと考えています。 ◆冨波義明 委員  材料、資源は十分あると思います。あと、やる気というのか、大胆な発想と決断力行動力だと思いますので、よろしくお願いします。 ○川島隆二 副委員長  そもそも、安曇川高校中高一貫をすることをやめたところから始まっているのではありませんか。たしか平成22年にやめて、その後、湖西は無策のままで来たわけでしょう。今になって、2校残すには学級を減らして、こうするしかないと言いたいのだろうけれど、ただ、安曇川高校の系列は何をするのかも、まだはっきり決まっていません。高島高校の新学科も、何をするかも決まってない。令和3年からやる割には、随分のんびりしているように思うけれど、いつごろ決めるのですか。 ◎村井 高校教育課高校再編室長  先ほどの資料でもお示ししたとおり、今回お示ししているのは、確かに大枠でしかありません。どういう学校の姿にするかを含めて、ことしの10月ごろまでに、しっかりとお示ししていきたいと思っています。 ○川島隆二 副委員長  そんな抽象的な話ではないでしょう。令和3年から学生募集するのでしょう。もう何をするか決めていないとだめなのではありませんか。これで決まりましたと委員会に出されて、いや、こんなのだめだろう、いや、これで行きますとできるような話ではないですよ。もっと事前に出してもらわないと。えっ、これでいいのという話が、全然委員会でできないですよ。何でそんなに遅いのですか。 ◎村井 高校教育課高校再編室長  御指摘の部分は、大変申しわけなく思いますけれども、今回、より湖西の2校をどうしていくかということを大枠としてお示ししながら、しっかりと議論を、今後しっかり加速化していきたいと思っております。 ○川島隆二 副委員長  そもそも、総合学科が成功していると思いますか。安曇川高校普通科より総合学科が充足していないのだから、ちゃんとやっておかないと。普通科をやめて総合学科にしますと言うけれど、総合学科に魅力がないからこうなるのではありませんか。 ◎村井 高校教育課高校再編室長  御指摘のとおり、確かに結果として、今、安曇川高校総合学科が未充足になっており、中学生に十分選ばれていないことは、認識しています。 ○川島隆二 副委員長  まず一つは、中学生もそうだし、中学校の進路指導の先生も総合学科を選ばないのです。それはやはり魅力がないからです。総合学科はやっていることが全部中途半端です。系列といっていろいろなことをやっているけれど、どれも中途半端なことしかやっていない。その先が見えないから、みんな選ばないのです。こういう中途半端な総合学科をやるぐらいなら、ちゃんと学科をつくって、学科を卒業したら、そのまま働けるぐらいの学科をつくっていかないとだめです。非常に中途半端でもうやめたほうがいいと思います。  安曇川高校、これで魅力ある学校にしますというけれど、全然その魅力が見えてきません。高島高校、もともと10クラスぐらいあって、それなりの偏差値を持っていた学校だけど、今、どんどん落ちている。そしたら当然、安曇川も落ちてくる。この状況をずっと指をくわえて見てきたのです。それで、平成22年の安曇川高校中高一貫をあきらめてから、何もしてこなかった。これは教育委員会もそうだし、当時の知事は誰ですか、嘉田知事でしょう。あれからずっと湖西の教育は壊れているのです。それをもうちょっと再認識して、もう一回、この高島地域の教育をどうしていくか、やっていかないとだめなのです。  滋賀県の場合は、やはり湖西とか甲賀の教育をちゃんとやっておかないと、全体として教育の底上げができないのです。それをずっとおろそかにしてきた結果がこういう結果になっているという認識から、まず始めていかないと、滋賀県の教育はいつまでたっても変わらないと思います。ましてや、学科や系列を決めるのも、教育委員会だけではなくて、地域の人の意見もよくよく取り入れてやっていかないと、地域の皆さんのやってもらいたいことと学校が乖離していたら、どんどん行かなくなりますよ。  清水委員の話ではないけれど、その辺、やっていますか、やっていないでしょう。そういうことも含めて、令和3年からやるというのに現状でまだ決まっていないというのは、時間が足りなさ過ぎます。こういうやり方では、また高島地域から不満が出ます。スピード感もないし、丁寧さも足りないです。これでやりますと示したところで、これでは高島からブーイングが出るだろうと思うけれど、どうですか。 ◎福永 教育長  今、各委員からいただきました意見は、非常に重く受けとめております。私どもといたしましては、一つは、滋賀県の県立高校全体をどうしていくのか、それは最後のところにあります。非常に大きな課題でして、これにつきましては、まずは今年度、今後どういうふうに検討を進めていけばいいのか。全国的にも高校再編が進んでおります。適正な規模は6から8クラスと出ています。  ただ、そういたしますと、現在、3クラス、4クラスしかない高校をどうしていくのかもしっかり考えなければならない。それから、高校は、子供たちの学びの場だけでなくて、それぞれの地域にとって大切な宝でもあるという認識も持っています。そういったことを踏まえまして、その点はしっかりと考えてまいりたいと思っています。  ただ、やはり高校のあり方を検討するのは、一定の時間をいただく必要があろうと思っています。一定の方向性を出して、その次に具体的に何をしていくのかとなりますと、数年要すると考えます。ただ、そういった中で、湖西地域の2校につきまして、先ほど説明のありましたように、平成12年以降、特にさまざまな魅力化の取り組みをしてまいりましたが、十分な対策ができていないという現状があります。高島の子供たちにも選ばれていない現状をしっかりと認識したうえで、もう令和元年ですので、できるだけ早くといいましても、現実には令和3年以降しかできないのが現実です。来年は、今の中学3年生が選ぶことになりますので、来年変えることは無理です。最速であっても令和3年、その令和3年に向けてやるためには、ことしの秋が一つの目安でないかと考えています。  今、いろいろ御指摘をいただきました大きな方向性について、本日、御説明させていただきましたので、早急に具体の形でどういうふうに魅力化を図るのかは、教育委員会の各委員ともしっかりと議論をした上で、できるだけ早く県議会の皆様、そして、地元である高島の皆様にお示しできるように、全力を挙げて取り組んでまいりたいと考えています。  また具体的な案をお示しした際には、委員の皆様方から御意見いただければ大変ありがたいと思っておりますので、その際は、ぜひともよろしくお願いしたいと思っています。申しわけございませんが、本日はこの資料でもって、まず大きな方向性を示させていただいたということで御理解いただき、次の案でまた御意見をいただければと考えております。 ○川島隆二 副委員長  僕が言ったのは、来年から始めろというのではなくて、令和3年から始めるのであれば、新学科と新しい系列、具体的なものが、今の時点で出てきていないのが遅いと言っているのです。秋にそれが初めて出てきて、議論してとなると、親御さんにとってみたら、令和2年度にこういう形で来年やりますといきなり言われても、ええっとしかならないですよ。やはりもう一年早く言わないとだめだと思います。 ◎福永 教育長  今回の資料でも、令和3年以降と書いています。確かに、おっしゃるように、それではまだだめだ、そういう方向性では無理だというお話があれば、それを拙速に進めますと、学校現場が、中学校現場、あるいは高校現場、両方とも混乱いたします。我々もできるだけ早く次の案を示して、新たな湖西地域高校魅力化を進めたいという思いを持っていますが、それではどうなのだという御意見はしっかりと受けとめながら、高島の子供たちにとって、高島市の地域の方にとって、どういう高校にしていくのが一番いいのかというのが基本ですので、それをなおざりにするような魅力化の再編はないと思っております。その点は十分、幅広く御意見を聞きながら、しっかりと検討していきたいと思っています。  基本は、令和3年を一つのターゲットに置いて、今は検討を進めておりますが、今申したようなことも十分意識しながら進めてまいりたいと考えております。 ◆白井幸則 委員  今、教育長が大きな方向性を示したと言っていますが、大きな方向性を示していないです。今、定員割れがおきているから、たちまち、普通科を減らして、何とかしますという話だけです。大きな方向性というのは、この2校をちゃんと残していくことなのか、一つにするという方向かです。  今、地域の声をお聞きしてというのであれば、判断が遅いですよね。地域の声を聞くならば、この二つを何とか残していくという方向で皆さん議論いただきたいと明確に言ってもらわないと。そのことをはっきりと言ってもらえると、かみ合った議論になっていくと思うのですが、その点はいかがですか。 ◎福永 教育長  済みません、私の説明が不十分であったかと思います。私が申し上げましたのは、県内全体の今、四十数校あります、高校全体をどうするのかというのは、やはり大きな考えを持ってやっていかなければなりません。それは、1年で結論が出るような問題でもない。今までやってきたことの課題、そして、既に一度検証いたしましたけれども、導入した全県一区制度の評価もあります。それから、高校を今後どういうふうにしていくのか、幅広く御意見を聞き始めています。  ただ、それを今後どういうふうに検討していくのかは、非常に大きな話ですので、先ほども申し上げましたが、やはり一定の年数が必要になると考えています。検討する時間が必要になります。そういうことから、まずは今、何年間にもわたり定員が充足できていない、湖西地域の2校を、今よりも魅力的な学校にして、高島市内の中学生に選んでもらえるような学校にしていくのか、まずはそのことを先行して議論させていただきたいというのが本日の趣旨です。  その2校をどうするかの方向性を、きょう、お示しをさせていただいております。一つは、高島高校普通科を集約して、新しい学科をつくる。そして、もう一つが、安曇川高校は、いろいろな御意見がありましたが、普通科は募集停止し、総合学科に新系列を設置し、将来の就職、専門学校あるいは大学等の進学に結びつけていく。どういう系列がいいのかは、次にお示しして、御意見を賜りたいという趣旨で申し上げているところです。 ◆白井幸則 委員  きょうのこの資料だけでは判断がつきかねます。例えば、5年後、10年後、湖西地域の人口動態がどうなっていって、子供たちの数がどうなっていくのか。地域で高校を選ぼうと、地域の方が魅力を感じていただける方向を目指したとしても、人口の減少で子供たちが減ってしまっては、また中途半端なことになってしまい、また3年ごとにやっていかなくてはいけないことになります。5年後、10年後、こういったことにしたときに、どういうふうになるのかを示してもらえばいいのです。湖西の高校を何としても2校残していくために、みんなで知恵を絞ろうとなれば、議論がどんどんと活発になります。でも、これは成り行きに任せて、皆さんの意見を聞きながら、皆さんの意見ですから、仕方なかったのですよとなってはいけません。その辺のことを明確にしてもらったほうが積極的な議論になると思うのですけど、いかがですか。 ◎福永 教育長  繰り返しで申しわけございませんが、5年後、10年後、あるいは、15年後、20年後、滋賀県の県立学校をどういうふうにしていくのかという点につきましては、これは、湖西地域に限らず、湖北地域、そして、私が住んでおります甲賀地域、あるいは大津、草津地域、全ての地域においてどうしていくのかという考えがあろうと思います。  それと、白井委員がおっしゃるように、5年後、10年後、人口がどうなっているのか、中学生子供たちが何人いるのか、次に中学生になる小学生の子供たちが何人いるのか、何人子供が生まれているのか、そういう人口動態をしっかり見据えながら、では、高校がどうあるべきなのかというのは、これはすごく大きな問題、我々に与えられている課題だと思っています。それに対しまして、私も真剣に向き合って、今後検討を進めてまいりたいと考えています。  ただ、それを待っておりますと、湖西地域安曇川高校高島高校は、ますます先細りしてしまうのではないかという非常に強い危機感を持っております。まずは、できる範囲で、安曇川高校高島高校の2校を、今ある形でどうよくできるのか、ことし検討して、方向性を出して、皆さんにお示ししたいということで取り組みを進めさせていただいていることを御理解いただければと感じております。 ◆白井幸則 委員  だから、今、たちまち問題が起こって困っていることについて、どう対処したらよいですかということだけ議論しろということであれば、そういう議論になります。その結果として、皆さんの意見でこうしました、結果こうなったから仕方ないでしょうとなっては、我々、責任持たれません。  今、先ほど大きな方向性を示したとおっしゃったけれども、大きな方向性は示してないと指摘しているのです。 ◎福永 教育長  先ほど私が申し上げました大きな方向性というのが、少し誤解を与えているようなので、再度申し上げますと、県全体の大きな方向性を示しているとは全く思ってもおりませんし、示してもおりません。ただ、高島の2校について、今後、この一、二年の間にどういうふうに進めていくのかという方向性を今、お示ししています。私が大きな方向性と申し上げて、委員に誤解を与えたのであれば、その点は、そうではなく、あくまでこの2校の今後について進める方向を示させていただいたところです。  ですから、県立学校全体の大きな方向性を今、示しているわけではありませんし、それはまた今後、しっかりと検討していくべき課題だと認識しております。 ◆白井幸則 委員  僕もきょうのテーマは湖西地域県立高校魅力化についてで、それ以外のことだとは思っていないです。ただ、今の資料等で説明していただいた分、そして、教育長がお話しされた分について、ここ一、二年のたちまちの対処をどうするのかという緊急的な対応について、御協議くださいと言われているのか、それとも、今のこの対応をすることによって、5年後、10年後、どうなっていくのだというシミュレーションもあった上で判断をするのか。もう火がついているし、とりあえず消してくださいと判断してほしいということなのか。それとも、5年、10年先、このまま、今のこの対応をしたところで、人口が減っていった兼ね合いも含めて、どうしても2校、持ちこたえることができないので仕方ないですねという方向になってしまってはいけません。僕の思いとすると、何とかこの2校が、今までよりもたくさん生徒さんがふえて、存続できるような形で、学校というのはやはりまちのシンボルであって、まちの活性化ともやはり大きく関連する部分があるので、できたら残るような方向で考えたいと思うのです。  ですから、そういう判断をするときに、教育長が、何とか2校残す方向で検討したいと方向を言っていただけたら、我々もそういう議論をします。例えば、会社とかでも一つのプロジェクトをしようか、何とかしようかとしたときに、できるかできないかという会議になるのです。できる理由が10個あったら、できない理由も10個出てきます。そうすると、時間ばかりが過ぎて、結局、答えが出ないままの会議で終わってしまう。でも、やると決めたら、建設的な意見が出てきて、どうやってできるのかという会議になるのです。  だから、大きな方向性として、教育長から、2校残す方向でやりたいと言われるのであれば、どうやったら2校残せるのかという会議になっていきます。僕はその部分を言っているのですが、いかがでしょう。 ◎福永 教育長  今は、湖西地域2校の魅力化についてお話をさせていただいております。それで、県立学校の全体の数、再編、統合も含めては、非常に大きな課題だと思っております。これは、高島の2校だけでなく、今後、小規模校、大規模校も含めてどうしていくのか、しっかりと議論をさせていただきたいと思っております。  したがいまして、今、私が申し上げられるのは、高島の2校は令和3年度以降も、この2校でどういう魅力化ができるかを、今はお示しをさせていただいております。あわせまして、今、委員がおっしゃられた最後の本日の資料の4番にありますように、平成24年に策定しました高校再編計画が後2年したら、10年たちます。実際の再編も行われてまいりました。次の県立高校のあり方を、今から検討を始めないと、令和3年、令和4年以降、どういう県立学校にしていくのかの方向性は、その段階でしっかりと皆様の御意見もお伺いしながら、教育委員会として、ある意味、最重点の課題として取り組まなければならない、この令和2年、3年の課題であると考えております。  ですので、今、高島の2校を1校にする、2校のまま未来永劫存続するという答えも出ておりませんし、今、こうですという考えを教育長としても述べる段階ではありませんので、それはまたしっかりと検討をさせていただきます。
    白井幸則 委員  わかりました。魅力化について考えてくださいということですから、私はこの2校が地域のシンボルとしてちゃんと存続できるような方向で検討したいと思います。 ◆節木三千代 委員  教育長は先ほど、危機的という言葉を使われましたけれど、こういう状況になった大きな原因に、全県一区制の導入があると思うのですが、どうですか。先ほどから、魅力のある高校づくりという話になっていますけれども、大もとの全県一区制の導入によって、湖西や湖北では、生徒が南下している現状がある中で、全県一区制が大きな原因だという認識は持っておられますか。 ◎福永 教育長  専門的な職業学科は、もともと全県一区ですが、普通科全県一区につきましては、導入以来10年がたちましたので、全県一区制の評価につきましては、一度検討したところです。さまざまな関係者から御意見をお聞かせいただきました。全県一区制に対して、否定的な御意見も一部ありましたが、やはり子供たちがさまざまな学校を選択できる、自分たちの希望に応じて選択できることはやはり望ましい方向性ではないかという御意見を多くいただいたところです。  そういった御意見を踏まえまして、現在のところ、この全県一区制の見直しについては検討していませんし、湖西地域の現在の状況が、節木委員がおっしゃられたような全県一区制のためにこうなったとは、認識いたしておりません。 ◆節木三千代 委員  先ほど清水委員から、近くの学校には行きたいけど行けないという保護者の思いもあるとのことですが、かつて高島高校が高島市内での進学校として通っておられた方の思いがあったと思うのです。私は、全県一区制が、やはり今の状況を招いていると思います。魅力があるだけでは、なかなか地域の課題は解決できないのではないかと思います。  あわせて、関係者からの意見を反映させるたうえで、湖西地域の2校について検討されるということですけれど、今回、もうほとんど骨格ができた教育委員会からの提案があるのですが、関係者の意見はどういう形で聞いたのですか。実施の時期も、令和3年以降という話でしたが、中身も含めて、見直しもあり得るということですか。 ◎福永 教育長  今回の湖西地域魅力化に関しましては、もう既に高島市内の関係者など、さまざまな方の御意見もいろいろお聞きしながら、今、検討を進めています。  ここに書かせていただいているのは、さらに次のステップに進む際におきましても、もう少し具体化していくに当たって、関係者の御意見をしっかりと聞き、反映させながら進めてまいりたいという趣旨です。  それと、最初におっしゃられました全県一区のお話は、非常にさまざまな御意見があることだと思っておりますが、多くの方から、子供たちの選択の幅が広がり、それぞれの希望に応じて、将来目指すところに応じた学校選択ができていると評価いただいておりますので、私どもは、その評価をしっかり受けとめながら、今後進めてまいりたいと考えています。 ◆節木三千代 委員  関係者とは、誰を指しているのですか。 ◎村井 高校教育課高校再編室長  まず、これから検討していくのは、この2校をいかに魅力化していくかという具体案になりますので、学校そのものはもちろんですけれども、高島市にはこの2校しかないということで、高島市のいろいろな御意見を受けながら、また連携もいろいろ考えていくべきだろうと思います。また、そういった中では、先ほど来お話がありましたように、高校を出て、その先どうしていくのかというところ、地元の経済等にどう結びつけていくのか、そういうところも非常に重要かと思っております。  いずれにしましても、地元のことをよく御存じの高島市は、非常に重要な関係先として考えております。 ◆節木三千代 委員  一般的に述べられたのですけれども、保護者子供たちの思いとして地元で学びたいということもあると思うのですが、あわせて、全県一区制そのものについて、やはり県が推し進めてきた施策によって、こういうことになっていると思いますので、その辺は意見を述べておきたいと思います。  もう一つ、最初の資料で、平成30年から令和3年までで1,011人、子供が減るという資料がありました。これだけ見ていると、25クラスは減らされるか、要らなくなるように思うのですが、私学に行かれる人もいると思うのです。このまま40人で割ると25クラス必要ないように思うのですが、私学にはどの程度行っておられるのですか。 ◎村井 高校教育課高校再編室長  今、お示ししている数字としては、これは中学校卒業予定者数そのものの数字が1,011人です。ただ、この横の約25学級相当と書きましたのは、1クラスの人数を40人と考えて、イメージしやすいような形で書かせていただきました。実際に25学級を減らすわけではありません。そこは資料のつくりとして、申しわけございませんでした。 ◆節木三千代 委員  私学にはどのぐらい行っておられるのですか。今、何%ぐらいですか。 ◎村井 高校教育課高校再編室長  今、手元には、全県としての私学に何人というところまでは持ち合わせていませんけれども、ちなみに湖西地域につきましては、資料編の2ページの資料3をごらんいただきますと、少なくとも県内の私立高校には、湖西地域の中学校の卒業者のうち5%。平成30年のところを見ていただきますと、高島高校安曇川高校以外への進学という欄の二つ目の欄が県内私立高校という記載があります。こちらで平成30年で21名、5.2%が県内私学に行っておられると考えます。 ◆節木三千代 委員  こういう表記をされますと、25学級減るから要らないのではないかというように受け取ります。全体として、私学に行っておられる方を聞いていますと、75%が県内と聞いています。750人にして40人で割ると18クラス、19クラスということでありますので、先ほど教育長が、3クラス、4クラスどうするか、高校のあり方をどうするか、これは長期的な課題だとおっしゃいましたけれども、そう思いますと、この25クラスは、将来子供が減るので、非常に何か意図的なものを感じるわけなのです。その点では、事を正確にしていただきたいと思うのですが。 ◎村井 高校教育課高校再編室長  申しわけございません。ここの書き方として、1,011人は事実ですが、それをわかりやすい形で、学級で考えるとどれぐらいなのかをお示ししたものでして、繰り返しになりますけれども、25学級を減らすことをお示ししたものではありません。 ◆桑野仁 委員  確認です。清水委員は本当に高島の現状を非常に危惧されているところかと思います。実際にここ3年間、やはり30%近い子供たちが高島から出ていっている。先ほど教育長が言われたように、高島の子供たちが本当に高島とか安曇川高校を選ぶ高校にしたいということであれば、抜本的な学科再編等を考えないといけないのではないかと思うのです。  一つは、川島副委員長が尽力された虎姫のバカロレアがあるかと思うのですけども、東の虎姫バカロレア、西の何とか高島というような大きな目標を持ってやってもらったほうがいいのかなと思います。  1点確認ですが、この3年間で30%近い子供たちが出ていってしまっているということですが、先ほど来からお話があったように、やはり地域の方々の御意見をお聞きしていくのも一つですが、実際に出ていった30%の子供たちに対して、なぜ高島を出て、大津や湖南の高校を選んだのかという調査をされるのですか。  と言いますのは、それをすることによって、学科再編、いわゆる新しい学科をつくっていくことの何らかの参考になると思うのですけれど、そのあたりはいかがですか。 ◎村井 高校教育課高校再編室長  私どもで、今、委員がおっしゃったような、直接的に高島地域以外に出ていった生徒たちに調査はしておりません。ただ、卒業された学校といいますか、特に高島市教育委員会に、どのような思いでそれぞれ出ておられるのかを確認しているところです。 ◆桑野仁 委員  可能であれば、ある程度、そういうヒアリングをしておいたほうがいいと思います。今後検討していく中では、子供たちの実態がわからない中、こちら側の思いだけで新たな系列で再編しようとすると、なかなか子供たちが食いついてくれないと思いますし、子供たちは横文字の学科をつくると、初めは物すごく興味を持つのですけれども、3年後、4年後にその学科が続くかとなると、やはり中期的な目標を持って考えてもらわないといけないと思います。そのあたりは意見として述べさせてもらいます。 5 滋賀県文化財保存活用大綱の骨子案について (1)当局説明  澤本文化財保護課長 (2)質疑、意見等 ◆九里学 委員  この大綱に基づく分科会の委員の構成が、多種多様なところから入っていただいていることに対して、非常に評価したいと思います。  やはり、各分野の文化財にかかわられる方が議論していただくのは、今後の文化財の活用という意味で、非常に大事だと思いますし、ありがたいです。まずそれを申し上げたいと思います。  その上で、今、最後、さらっと流してくれた1回目の概要の主な意見の活用についてで、滋賀県としての定義を重要視すべきではないかという御意見があるのですが、私もまさに同感です。この大綱をつくるに当たって、先ほど言われた文化財保護法の構成例をモデルにしているわけですが、やはり滋賀ならではの文化、あるいは文化財が反映されないといけないので、その辺をきちんと押さえた上で、滋賀県独自の大綱をつくっていただきたいです。  その上で、今後の庁内外を含めたスケジュールをどう考えておられるのかが1点。もう一つは、第5章に、県としての観光振興や都市計画などとの連携した推進体制について、引き続き検討と書いているのですが、現時点でどう考えているのか。この2点、ちょっと聞かせてください。 ◎澤本 文化財保護課長  まず、スケジュールですが、教育委員会で定めることになっており、最後は、3月の教育委員会に付議してまいりたいと考えています。それに至るまでの過程において、懇話会を随時開催いたします。そして、常任委員会教育委員会にも報告いたします。12月か1月ごろをめどに、パブリックコメントも実施したいと考えています。  それから、体制につきましては、検討と書きましたのは、文化館が今、検討されておりますので、そのことも含めて書かせていただきました。他部局との連携につきましては、従前以上に積極的に進めてまいりたいと考えております。 ◆九里学 委員  国の文化財保護法改正の中で、文化財を活用、保存する流れになっていますので、ぜひ滋賀県ならではの大綱をつくっていただきたいと思います。同時に、今申し上げましたように、他部局と目的を持って推進体制を組んでいただきたいと思いますので、よろしくお願いします。 ○川島隆二 副委員長  大綱をつくることは結構ですが、最終的には、文化財を修繕したり保存したりする予算です。文化庁の予算も相当少ないけれども、県でも、文化財に関しては、基金をつくったりしながら、工夫していますが、それでも全然足りない状況が続いています。基金をつくる前なんて、本当に惨たんたるものでした。  その状況で言えば、大綱をつくって、その次に、どういうふうに保存、修繕していくのかをちゃんとしていかないといけません。つくるだけで終わっては、まるっきり意味がないのと、もう一つは、滋賀県の場合、うちの観音さんもそうなのだけれど、土地の文化を前提にしている文化財も結構多いです。  では、観音の里の仏像とか観音さんを、その場所から離してどこかで展示すると、いっときならいいけれど、離してしまうと、その土地の文化が見えてこなくなる。その土地の文化が見えるような、水のストーリーと書いているけれど、何でこれがそこにあるのか、それぞれの地域のストーリー、郷土史があるのです。大事にしてきたことも含めて、滋賀県に何でこれだけ文化財が多いのかという視点も必要になってくるのではないかと思います。  同時に、文化財をどのように人に見せていくのかです。誰かの意見に、観光による文化財の消費に危惧懸念を感じる、とありますが、どういうふうに見せるのかにもよるのです。貴重な文化財に関して、例えば、海外であればタージマハルもそうだけど、制限をかけるとか、いろいろな人が拝観に来るのであれば、拝観料をとって、文化財を保存する工夫をするとか、いろいろやり方はあると思います。そういったところも含めて、行政だけがお金を出すのではなくて、いろいろな人に見てもらうことで、保存するお金をつくり上げていくのも必要だと思いますので、大綱の目的をきちんとしていく形をぜひお願いしたい。よろしくお願いします。 ◆九里学 委員  4章ですが、自然災害が多発して、文化財が破損したり、人災と言っていいのかわからないけれど、盗まれたりしていますが、最近の状況はどうですか。 ◎澤本 文化財保護課長  災害対応をします消火設備等につきましては、故障したところから順次、整備しています。あと、盗難は近年発生していないと承知していますが、防犯設備については、県として補助を出している状況ではありません。 ◆九里学 委員  もし把握できていたら、盗難と自然災害の状況を委員にお願いします。 6 公益財団法人滋賀県文化財保護協会に係る出資法人経営評価の結果について (1)当局説明  澤本文化財保護課長 (2)質疑、意見等 ◆九里学 委員  ちょっと2点だけ。経営評価表の4ページのプロパー職員の年齢構成で32人おられるうちの25人が40歳以上となっているのですが、これから国体なり全国大会なり、いろいろな公共事業が進んでいる中で、若い人が少ないではないかと感じるのです。全体の80%近くがもう40歳以上、40過ぎぐらいならまだ若いだろうけど、この年齢構成で大丈夫かなということがちょっと気になって、それが1点。  もう1点は、何回か文化財保護協会に寄せてもらったことがあります。なぜかと言うと、新生美術館ができようとしている、立地上の部分も含めて、大丈夫かなということで、いろいろ聞かせてもらったことがあります。それで、今、新生美術館が凍結されて、協会の職員の士気が下がったりしていないか気になっています。現時点で、あのエリア全体の中の位置づけがどうなっているか。その2点、どう考えておられるのか教えてください。 ◎澤本 文化財保護課長  まず、職員の年齢構成ですが、確かにこの資料を見る限り、相当偏っていることは事実です。ただ、この平成30年におきまして、期限付の職員ではございますが、20歳代から30歳代の職員を2名採用させていただいています。それから、今年度におきましても、同じく期限付ですが、新卒の方を1名、それから経験者の方を1名新たに採用しているところです。  それと、来年4月1日採用ということで、現在、募集しているところす。まだ募集期間中ですが、たくさんの方が応募いただいている状況と聞いています。  あと、新生美術館との関係ですが、文化館の管理もしていただいていますので、文化館関連ではもちろん、いろいろ意見いただくのですけれども、埋蔵文化財センターとの関係ということでは、特に御意見は聞いておりません。 7 一般所管事項について ◆冨波義明 委員  栗東高校の件ですが、私の経験から言わせてもらいますと、水泳の競技の特殊性、あるいは必要性は、当然、認めております。しかし、高校期における水泳の授業は、十数年前に、選択制に変えているわけです。  その理由としては、一つは、高校期での女生徒の思春期の心情です。二つ目には、身体的なコンプレックスです。太っている、やせている、体のラインが見える、傷がある、あるいは大きなほくろがある。私もかつて、大きな失敗をしました。心ないことをしたなという記憶がありますので、いろいろなコンプレックスを持った子がいることへの配慮が必要です。三つ目には、性的なマイノリティーへの配慮の面から、水泳の授業については、男女とも、これは水泳だけではなく、あらゆるスポーツが選択制になっているわけです。  もう既に、武道の中でも、剣道をするか柔道をするか、さらにはダンスをするか、男女混合で選択させているのです。全国で発表されたときに、ひょっとしたらしかられるかもわからないなと思ったのですけれども、それもありですよと高い評価をもらったことがあるのです。  こういう時代ですから、さまざまなことを強制的に教えるのではなく、選択制という幅を広げていくことが大事ではないかなと思っています。  そもそも、体育の授業というのは、例えば、クラブ活動や、そのスポーツを長いことやってきた者は、そのスポーツが得意に決まっています。バレ−ボールを小さいときからやってきた子は上手だろうし、バスケットをやってきた子は上手に決まっています。競技の上手下手も大事な要素ですが、それだけではなく、スポーツに対する意欲、関心、態度、あるいは、健康の保持増進、仲間との協調性、社会性などを総合的に見て評価を下す教科でもあるのです。  まさに先ほど説明がありました読み解く力の中にもありますように、自主的にやる力、みずから生きる力を育む教科でもありますので、幅広くそういうスポーツに親しむような学校風土をつくっていかないといけないと思うのです。  今回の栗東高校で、男性教員が人前で女性の生理の日数を聞いたことは、確かに大きなことですけれど、私はいまだに水泳を全員やらなくてはいけないと強制していたのか、そこに驚いたのです。  先ほどありましたように、県下で四十何校あるうち、16校しか水泳をやっていません。教育委員会として考えていただきたいのは、今回のことは、学校の先生たちのあり方だったと思うのですけれども、そうではなく、高校教育の中で、水泳や武道をどういうふうに教えていくのかを、もうちょっとしっかり指導していただきたいと思いましたが、いかがでしょうか。 ◎國松 保健体育課長  今、委員のおっしゃったとおり、高校で水泳はもう選択制になっていまして、器械運動や陸上競技など、幾つかの種目から選ぶ形になっています。当然、授業を受ける生徒が、興味を持って体育の授業を受けてもらうために導入されたものだと思っております。  確かに、体育が楽しくないという回答が、運動能力・運動習慣調査の結果にもあるので、それではだめだと認識しておりまして、体育が楽しく授業を受けてもらえるように、今度、新学習指導要領も変わりますので、体育教師を集めた研修会でも周知を図っていきたいと考えています。 ◆冨波義明 委員  今回の問題は、その女生徒に対する配慮がない、あるいは人権の問題、いろいろな観点で言われていますけれども、それが起こった原因を、私は考えてほしいと言っているのです。種目の選択制については、学習指導要領に基づいて、学校で選択されるのか、あるいはそれをもって生徒が選択するための選択の幅を十分注意してほしいのです。全員が水泳しないといけない、しないといけないから嫌だ、嫌だからうそをつく、うそをつくのだったら調査しようという流れになっていました。そういう負の連鎖をなくしてほしいという趣旨ですので、どうぞよろしくお願いします。 ○川島隆二 副委員長  そういう話をする前に、そもそも、栗東高校では、5年ぐらい前からこういうことをやっていたという話です。先ほどの話だと、ほかのところはやっていませんと言ったけれど、栗東高校だけの問題なのですか。それとも、この先生だけの問題なのですか。それとも、滋賀県の教員のあり方として、こういうデリカシーのなさが出てきたものですか。 ◎國松 保健体育課長  今、委員から、個人の問題か学校の問題か、県全体の問題かということでしたが、保健体育課が体育の教員を集めて研修会を行っている中で、当然、こういうことが起こらないように、生徒の人権とプライバシーに配慮した指導を行うように伝えておりますので、それが十分でなかったところもあると思います。  今後、これは体育だけではなくて、学校のいろいろな場面全てだと思いますけれども、そういうことを十分教員が配慮していただくように、さまざまな場面で伝えていくことが必要かと考えております。 ○川島隆二 副委員長  これは栗東高校だけで行われていた話ですか。 ◎國松 保健体育課長  生理を人前で聞いたり、日数を聞いたりしたのは、栗東高校だけと把握しています。 ○川島隆二 副委員長  ヤフーニュースでざっと見たのですが、あそこのコメント欄には滋賀県だけではなく、全国的にいろいろなコメント出ていました。私もそういう経験があるとか、もっとひどいことを言われたとか、先生にもっとひどいことをされたというコメントがいっぱい出ていました。
     栗東高校だけだというけれど、最近も訳のわからない事件もあって、そういうものを見ていると、教員なんて危なくて仕方がないという話になってしまいます。非常に大きな問題です。今回のケースに限らず、学校教員の人権意識を高めていくことをもっとやっていかないと、同じように人権を侵害する話がまた出てきますよ。 ◎上橋 人権教育課長  今回の事象につきましては、極めて配慮に欠けた対応であったと言わざるを得ないと思っています。見学を減らすための対応であったとしても、本当に不適切な対応で、教員の人権感覚が問われていると思っています。  本課としましては、これまでよりさまざまな研修や学校訪問の指導を通しまして、教員の生徒への声かけとか、生徒を見るまなざしとか、あるいは、気持ちの受けとめ方など、日々の生徒とのかかわり全てが人権教育だということを常々伝えてきたのですけれども、さらなる研修の必要性を感じています。今後、人権教育を根幹に据えた、一人一人を大切にした教育活動が展開できますように、さらに努力してまいりたいと思っています。  ただ、数年前から同じことが行われてきて、それが改善されなかったことは、大変重く受けとめています。今回、学校生活全般の中で、子供たちへのかかわりの中で、同じように配慮を欠いたような、あるいは教師の立ち位置から生徒に、上から下に指示するような、配慮のない言動がないかどうかを、学校ごとに、先生方が人権感覚の自己チェックシートみたいなものを活用して、自己点検をして見直しをしていただこうかと思っています。  また、そのチェックシートを使って、定期的に点検をすることで、徐々に先生方の人権感覚の底上げというか、レベルアップを図れるように、常に磨き続けられるような仕組みをつくっていきたいと思っています。 ○川島隆二 副委員長  これは授業の選択制がどうこうではなくて、先生の配慮のなさでしょうか。今回に関しては、見学数を少なくしたいからと、こういうことを言ってしまうその感覚でしょうね。  時にはたたいてでも教えなくてはいけないみたいなことを言う人もいるけれど、そうではないですよね。学校の先生は子供を教える立場なので、こういう感覚で教えていること自体、やはり考えていかなくてはいけない。これは滋賀県に限らず、全国的にこういう先生はいます。一生懸命やっている先生もいっぱいいるわけだから、今回のことを踏まえて徹底していったほうがいいと思います。 ◆冨波義明 委員  当然、教師一人一人の人権感覚も大事です。今回のケースで私が主張させていただいたのは、もっと広い意味で、全ての子供たちの人権を前提として、教科や教える種目を決めるには、一方的に教えるということではなく、選択制を広げて、子供たちが積極的に、これをやりたい、あれをやりたいとできるように。これが事件の背景になったことを、先生方にも学校に伝えていただきたいのです。  今回のことは、許されることではないですけれども、弁護するわけではないですが、先生としては、この子でなくても、たくさん言いわけやうそをつく生徒がいるから、思わず言った背景も考えてやらないといけない。そういう意味では、もうちょっと広い目の人権を、制度上でやはりきちんと先生方が押さえていかないと、今回のこのことだけ矮小化したようなことではないと、そういうことを私は主張させてもらいますので、よろしくお願いします。 ◆節木三千代 委員  許されることではないと思います。サボっているのではないかという思いがあったのではないかと思います。そういう点では、日ごろ、子供と先生がどのように接しておられるのか。これはこの先生だけではないと思うのですけれども、改めて子供の人権、生徒の人権を軸足に置いてきちんとしていただきたいと要望したいと思います。  あわせて、女性の生理にかかわっては、体調不良など、さまざまな症状があるのです。それは、女性の教師だけでなくて、男性もしっかりと学んでいただきたい、きちんととらえていただきたいと思います。日ごろのかかわりの中で、サボっているのではないか、何かしら理由をつけているのではないかという思いがあるかもしれないですけれど、体調の変化もあるわけですから、きちんと研修していただきたいと要望をしておきます。  いろいろな高校があると思いますので、個々の学校でどういう対応をしておられるのかということは、この際、きちんと見ていただきたいと思います。要望にとどめておきます。 ◆白井幸則 委員  今の議論の中で、子供たちがよくうそをつくから、教師がそういう対応になっていってしまうという話が出たけれど、栗東高校のこの生徒は、ふだんからうそをつく子だったのですか。 ◎國松 保健体育課長  保護者からの申し出が匿名だったので、対象生徒が特定されていません。ふだんどうだったのかは、承知しておりません。 ○川島隆二 副委員長  匿名だからわからないと言うけれど、先生が言ったのだから、誰に対して言ったかは、それはわかるでしょう。 ◎國松 保健体育課長  今申し上げたように、匿名だったので、このグループであることはわかると聞いていますけれども、特定はされていないと聞いており、それ以上は把握できていません。 ◆白井幸則 委員  私は教師の経験がないので、先生のことをわかりかねる部分もあるのですけれど、先生方が、子供たちは、何かつらいことがあったらうそをつく存在なのだと、もしくは、ふだんから正直に頑張っているという前提に立っておられたら、また問い方も違ったのではないかと思うのです。  今、人権感覚を磨く人権教育をもっと徹底していくのとあわせて、教師が子供たちを疑ってかかって、立派な教育ができるのかどうなのかという、教壇に立つ前の部分の感覚として、どうあるべきかという部分ももう一度問うてもらったら、今回のような事案は起こらないのではないかという気がしましたが、いかがでしょう。 ◎橿原 教育次長  栗東高校の件については、数年前からそういうことが行われてきたということと、特定の生徒に限ったことではありません。ただ水泳の授業を休みたいという過程で、その理由をしっかり確認をしたいという中で、そういう問い方をしていたわけですが、御指摘のように、非常に人権の意識を欠いた、あるいは、プライバシーに対する配慮を欠いたものであったと思っています。  おっしゃるように、基本的には、生徒と教員の関係は、やはり信頼関係のもとに指導が行われねばならない。うそをついているのではないか、それを暴くために、こういう聞き方をしようというのではなくて、しっかりとお互いが信頼し合いながら、教育は進められなければならない。そのためには、まず、教員が生徒に対する人権尊重の意識を身をもって示さなければ、教えることはできないのではないかと思います。  これほどの事案は、栗東高校にしか認められませんでしたが、各学校のいろいろな教育活動の場面で、配慮が不十分な部分があるのではないか、そういう視点に立って、学校教育活動全般について、見直しをして、改善していくべきと各学校に働きかけていくことで、今回のことの反省を大いに生かしていきたいと考えています。 ◆白井幸則 委員  ぜひ生かしてください。 ○川島隆二 副委員長  先ほどサボっているかもしれないから、こういうことを言ったというけれど、サボっているかどうかは別にして、聞き方が問題なのです。生徒がサボっていたから、こういうことを聞いていいという話にはなりません。  栗東高校で誰もおかしいとも思わず、それを続けてきたということは、歴代の先生も同じような感覚を持っているということでしょう。そこをもうちょっとちゃんとしなくてはいけないのではありませんか。 ◎橿原 教育次長  おっしゃるとおりだと思いますので、学校教育全体の指導のあり方を見直していくべきだと思っていますし、そのように各学校に働きかけてまいりたいと思います。 ◆九里学 委員  私も竹村委員も栗東市選出で、栗東高校のOBです。今の世の中、SNSであることないこと出るので、生徒の士気、また、先生方、学校の雰囲気を非常に気にしています。  6月21日金曜日に全校の生徒を集められ、対応されて、翌22日、土曜日の日に保護者を集められたと。今週の頭、24日の月曜日には、女生徒を集めて、体育課の先生が個別に申しわけなかった、いろいろと今後はやっていくということを、三段階でされました。教育委員会教育委員会で、緊急通知をされたと聞いています。  学校、先生、また、県教育委員会全体も含めた県立学校は、とことん追求するだけではなく、改めるところは改めて、このことで体育はいやだ、プールはしたくないとならないように、深い意味で御配慮いただきたいと思います。 ◆白井幸則 委員  先ほどの話とも関連しますけれども、教師と生徒がお互いに信頼関係を持って、ふだんから接しておられたとしたら、恐らくこういった発言のたびに不快に思うことは少ないのではないかと思うのです。ところが、ふだんから信頼関係がないと、いろいろな言葉の端々で不快に感じることになります。  ですから、教員には、ぜひ、偏見を持って見ないというところを、再度点検していただかないと、人権意識を磨くところにつながっていきませんから、そういったところを期待します。 ◆桑野仁 委員  全く別の話になるのですけど、海東議員から一般質問がありました空調の温度設定の件ですが、私、まだきっちりと決着がついていない感覚なのです。やはり子供たちが勉強していく環境の中で、これから梅雨の時期でもあるし、これからもっと暑くなってくるときに、教育長の28度という回答を聞いて子供たちにとってはかわいそうではないかなと。30度を超えたら空調をつけて28度にするという話もあったかと思うのですけれど、子供たちにきちんと勉強していってもらう以上、不快感を与えない温度設定にしていただきたいと思っているのですが、その点はどうでしょう。 ◎山田 教育総務課長  教育総務課で一定のルールを決めていまして、先日、それに基づき、教育長が答弁したところです。28度という設定がありますけれども、こちらは文部科学省で、夏の温度につきまして、25度から28度とあり、28度を採用しております。各学校長には、私からも直接、先日の会議でお願いといいますか、あえて徹底させていただいておりますが、あくまでも生徒の健康を損なうおそれがある場合は、校長先生の判断で適切に対応してくださいと申しており、学校は弾力的に運用していただいていると認識しています。 ◆桑野仁 委員  校長の判断ということですけれども、今の話であったように、子供の健康等を考える上では、25土から28度という範囲内であれば、もう初めから25度にする、26度にすると指示していただけるとありがたいのですが。 ◎山田 教育総務課長  あくまでも基本的な原則の指針ですので、そのあたりは柔軟に対応させていただきます。 ◆桑野仁 委員  どちらにしろ、大切な子供たちなので、本当に不快を与えない、勉強してもらえる温度設定の遵守をお願いしたいと思います。よろしくお願いします。 8 委員長報告について    委員長に一任された。 9 委員会の重点審議事項について (1)質疑 意見等  なし (2)重点審議事項   「「美の滋賀」の拠点整備とアール・ブリュットの振興について」、「大規模スポーツイベントを生かしたスポーツおよび幅広い世代が生涯を通じて親しめるスポーツの推進について」、「社会体育施設の整備について」、「確かな学力と豊かな心を育む学校教育と障害のある子どもたちへの支援の充実について」、「人生100年を見据えた全ての人が学びつづけられる生涯学習の充実について」の5項目が位置づけられた。 閉会宣告  12時26分  県政記者傍聴:京都、中日  一般傍聴  :2人...