平成31年 2月
定例会議(第23号〜第31号)−03月12日-08
号平成31年 2月
定例会議(第23号〜第31号)
平成31年2月
定例会議会議録(第30号)
平成31年3月12日(火曜日)
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議事日程 第8号
平成31年3月12日(火)
午 後 1 時 開 議
第1 議第98号から議第119号まで(
平成30年度
滋賀県
一般会計補正予算(第13号)ほか21件)(各
委員長報告)
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本日の
会議に付した
事件
第1
日程第1の件
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会議に出席した
議員(43名)
1番 桑 野 仁 2番 周 防 清 二
3番 村 島 茂 男 4番 加 藤 誠 一
5番 竹 村 健 6番 海 東 英 和
7番 田 中 松 太 郎 8番 角 田 航 也
9番 塚 本 茂 樹 11番 藤 井 三 恵 子
さらに、議第98号に含まれております
水産業振興費の
漁業管理対策補助金975万円の
減額補正は重大な問題であります。これは
観測史上最大の暴風雨をもたらした台風第21号による
全壊エリを
復旧させるための
支援であり、マスコミでも大きく取り上げられました。
知事は、11
月議会での私の質問に対し、「甚大な被害に対し、廃業による
水産業の衰退が危惧されましたことから、
水産振興を図ることを前提に、今回初めて全壊した
エリについて
支援することとしたのでございます」と答弁されました。ところが、1,000万円の
予算のうち、わずか25万円しか執行されなかった。全く
災害復旧支援にも
水産振興にもなっていません。私が当初から指摘してきたとおり、
漁業者が利用できないスキームの
補助金だったところに問題があります。
被災者は、
倒壊エリの調査、漁具の改修と
漁場回復などの
復旧および新たな
エリの再建に、多額の
経費と途方もない労力を要しました。ここにこそ
補助をすべきであります。
琵琶湖漁業と
経営難にあえぐ
漁業者の実態を見ないお
役所仕事は改めるべきであります。
よって、この
補助金は減額するのではなく、
被災者が利用できる
災害復旧支援として執行すべきであることを強く主張するものであります。
次に、議第115
号琵琶湖森林づくり県民税条例の一部を改正する
条例案について
反対討論をします。
この
議案は別途提案されている
滋賀県
森林整備支援等基金条例案とも関連しますので、この際、少し立ち入って
討論をいたします。
この
条例改正の大もとにあるのは
森林経営管理法でありまして、これは戦後林政を大転換させる法律であり、重大な
問題点を持っています。
第1に、
森林所有者の
経営権に介入して、強権的に経営の自由を奪うスキームとなっていることです。
森林所有者に適時に伐採、造林および保育することを義務づけ、伐採等をしなければ経営も管理もできないものと烙印を押し、差別と選別を持ち込むものです。
また、
森林所有者が市町村の経営管理権集積計画に同意しなければ市町村の仕事に支障が出るという理由で、
森林所有者の
経営権も管理権も無理やり取り上げるものです。これは憲法の保障する財産権や経営の自由に介入するものであります。
第2に、伐採、搬出を行う素材生産者を初めて森林経営の担い手に位置づけ、
森林所有者を担い手から外すことであります。森づくりには100年かかると言われています。短期的利益追求型ではなく、持続的な経営が求められます。素材生産者は伐採が専門ですから、再造林や保育の
補助金が出る間は頑張るが、採算が見込まれなければ撤退する者も出かねません。
また、
森林所有者に利益が還元される保障もありません。これでは地域に根を張った林業の担い手は生まれません。
第3に、これまでの森林
政策の失敗を棚に上げて、地方公共団体に重い責任を負わせる問題です。市町村にはほとんど林業のプロがいないと言われています。
森林所有者や素材生産者の選別、経営管理権集積計画の作成、もうからない森林の管理など、最も困難な仕事を市町村に押しつけるもので、国の責任を放棄し、森林を壊すものであります。
第4に、この法律は未来投資戦略2017と規制改革推進
会議の提言を具体化したもので、安価な木材を確保したいとする大手木材メーカーの要望に応えたもので、
森林所有者は置き去りであります。林業の再生は、持続的な林業経営と森林の持つ公益的機能を発揮させることが必要で、そのことに国が責任を持つことが必要です。
県民から二重の税金を徴収する森林
環境税も問題であります。その創設の第1の理由は、温室効果ガス排出削減目標の達成とされています。ところが、日本国内の二酸化炭素の排出量の家計関連は22%にすぎず、残りの78%は企業部門関連からの排出であります。にもかかわらず、森林
環境税が企業に負担を求めないのは、汚染者負担の原則から見て妥当ではありません。
最後に、そもそもなぜ日本の林業者は経営の展望をなくしたのでしょうか。既に立木の価格は長期にわたって低下の一途をたどっています。それは、いち早く木材の輸入自由化を進め、木材価格が低迷するのを容認してきたからであります。この歴代の自民党政権の林業
政策のもとで、林業経営が成り立たない状況に追いやられました。その反省もなく、今、TPP11とか日EU・EPA協定など、歯どめなき自由化
政策を推進しています。このもとで、
森林経営管理法は市町村の役割を重くすることを眼目としていますが、これがうまくいくはずがありません。
日本の林業は、単に市町村への財源確保では済まない問題に直面しています。解決のためには、国が自由化
政策の転換を初め、責任を持って取り組むことが必要であることを強く強調して、
討論を終わります。(拍手)
○
議長(
川島隆二) 以上で
討論を終わります。
これより採決いたします。
まず、議第98号、議第108号および議第115号の3
議案を一括採決いたします。
以上の各
議案を各
常任委員長の
報告のとおり決するに
賛成の方は、御起立願います。
〔
賛成者 起立〕
御着席願います。起立多数であります。よって、各
議案は、各
常任委員長の
報告のとおり決しました。
次に、議第99号から議第107号まで、議第109号から議第114号までおよび議第116号から議第119号までの19
議案を一括採決いたします。
以上の各
議案を各
常任委員長の
報告のとおり決するに
賛成の方は、御起立願います。
〔
賛成者 起立〕
御着席願います。起立全員であります。よって、各
議案は、各
常任委員長の
報告のとおり決しました。
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△休会の
議決
○
議長(
川島隆二) お諮りいたします。
明13日および14日は、
委員会審査のため休会いたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。
(「異議
なし」)
御異議
なしと認めます。よって、そのように決定いたしました。
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○
議長(
川島隆二) 来る15日は、定刻より本
会議を開きます。
本日はこれをもって散会いたします。
午後1時48分 散会
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