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平成30年12月19日スポーツ振興対策特別委員会−12月19日-01号
平成30年12月19日地方創生・しがブランド推進対策特別委員会−12月19日-01号

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  1. 滋賀県議会 2018-12-19
    平成30年12月19日地方創生・しがブランド推進対策特別委員会−12月19日-01号


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    平成30年12月19日地方創生・しがブランド推進対策特別委員会−12月19日-01号平成30年12月19日地方創生・しがブランド推進対策特別委員会  地方創生・しがブランド推進対策特別委員会 会議要録                                開会 13時59分 1 開催日時      平成30年12月19日(水)                                閉会 15時51分 2 開催場所      第二委員会室 3 出席した委員    村島委員長、大橋副委員長             周防委員海東委員冨波委員目片委員、             細江委員佐野委員家森委員清水委員 4 出席した説明員   江島商工観光労働部長および関係職員 5 事務局職員     川内副主幹、是永主査岡崎主任主事 6 会議に付した事件  別紙次第書のとおり
    7 配付した参考資料  別紙のとおり 8 議事の経過概要   別紙のとおり                  議事の経過概要 開会宣告  13時59分 1 情報発信拠点「ここ滋賀」開設1年の運営状況について (1)当局説明  上田観光交流局ここ滋賀推進室長 (2)質疑、意見等細江正人 委員  12ページでレストランの報告をされていますが、月別の表を見ると、ずっと変化がないのです。メニューを工夫したり、何かと努力をしているはずなのですけれども、効果が出ていないように見えるのですが、どうなのですか。 ◎上田 観光交流局ここ滋賀推進室長  おっしゃるとおり、メニューをいろいろと考えて、価格も5,000円や3,000円など、ある程度使っていただきやすいものに変えております。お客様が一定、お求めやすい価格を選ばれますと、どうしても客数はふえても売り上げがそれほど伸びない状況があります。ただそのあたりも工夫しながら、できるだけ多くの方に滋賀の食の魅力を感じていただけるメニュー展開を引き続き努力していきます。 ◆細江正人 委員  この目標額は、たしか事業者が提案されて決めたもので、こちらからノルマを与えたわけではなかったと思います。事業者がこれだけ売りますという計画のもとに、厨房や器具をそろえてスタートしているものだと思うのですが、そういう認識で間違いありませんか。 ◎上田 観光交流局ここ滋賀推進室長  当初は事業者からの提案でしたが、その後、少し内装や実際に出す料理の内容などを事業者と相談の上、計画をつくってきました。 ◆細江正人 委員  意見にしておきますが、新規の出店で飲食の達成率が65%を切るのは、いきなり倒産していることになります。  また、見込み違いをもう少し真剣に捉えてください。これは、お客に支持されていないということだと思います。単価掛ける客数で総額が決まってくるのですけれども、客数が少ないのか、単価が低いのかは分析してもらったらいいですが、要は達成率が65%に届かなかったことは、ゆゆしき問題だと思います。 ◆目片信悟 委員  企画催事ですけれども、年間296回、延べ447日間とあります。私の認識では、企画催事自体が、例えば市町やさまざまな企業、団体などが、この催しを通じて、自分のところへフィードバックされていくという認識です。例えば、催事延べ回数や日数に加えて参加人員などが、この1年間を通じて、これによってどれだけの経済効果をそれぞれの団体、自治体、事業者が得たのか、得ていないのか。また、それが来年度以降はどう結びついていくのかをきちんと検証しないと、説明を聞いていても、催事をしたというアリバイにしか聞こえないのです。  特に当初は情報発信の肝が、企画催事であるとの意味合いでずっと進めてこられたと認識していますが、そのあたりが見えてこないのです。先ほどからいろいろな数字を挙げていただき、例えば来館者数でも当初の予想を超えて何十万人とおっしゃるけれども、それが本当にどうつながったのかがわからないですし、見えてこないのです。なぜかというと、何度も言いますけれども、年間で莫大なお金をつぎ込んで、絵に描いた餅のような数字効果だと捉えられても困るのです。  実績の数字がどうなのか追い求めていく必要があろうかと思いますので、まず、その前段となる企画催事についてのもう少し詳しい検証を教えていただければと思います。 ◎上田 観光交流局ここ滋賀推進室長  企画催事につきましては、委員おっしゃるように「ここ滋賀」の1つの特色ということで、さまざまなものを展開しております。来館者につきましては、申込制のものなど、一定把握できるものは把握しているのですけれども、オープンスペースでやっておりますので、個々のイベントについてはなかなか把握が難しい状況です。  ただ、それぞれの効果がどうかについては、以前から御指摘いただいており、我々も課題だと考えているところです。例えばアンケートの中で、もう少し効果を把握できる工夫ができないか今検討しているところです。現状、具体的には、「ここ滋賀」での各催事売り上げについて把握し、計上しておりますので、その効果は出ておりますが、個別催事でのそれぞれの効果については、もう少し検討してまいりたいと考えております。 ◆目片信悟 委員  1年間で結果が出るものではないことは十分に認識しています。ただ、そこを意識しておかないと、例えば5年や10年のスパンでどういうふうに今後事業展開をしていくかは、この数字が次につながっていくと思いますので、しっかりと把握してもらいたいと思います。1点、各所でアンケートの結果だけを、うのみにされると非常に危険ですので、指摘をしておきます。  例えば、「すごくよい」、「まあまあよい」、「よい」と選択肢があったら、「まあまあよい」にしておこうと思いますし、これは感覚の問題なのです。せっかくアンケートをしているので、誰も余り「最悪」などに丸をつけようとは思わないものです。先ほど並んでいるアンケート数字が、「よい」と「まあまあよい」で7割、8割だと言って、皆さんがそれで安心していたら、深い川にはまると思いますので、それこそ半値の8掛けぐらいのつもりで、このような結果にはなっているけれども、こう考えるといったような総括が欲しいと思いますし、いいことだけを言い過ぎだということを指摘しておきます。 ◆海東英和 委員  普通、当事者はよくやっているという報告書しかつくらないものです。今、目片委員がおっしゃったように、13ページの、「「ここ滋賀」で滋賀魅力を感じたか」の項目で、少しは感じてもらわないといけないですし、「少しは感じた」をプラス評価に入れて、魅力を感じた割合を90.6%としてしまうと、何もかもが見えなくなるのではないですか。  「機会があれば行ってみたい」は、目片委員がおっしゃるように、断るときの言い方です。機会がなかったら来ないという意味で、機会をつくって行きたいかどうかを聞かなくてはいけないのに、このアンケートは大きく、くくり過ぎています。次、アンケートをするにしても、県がつくるのではなく、きちんとマーケティングをしている人がつくらないといけないと思います。これはマーケティングをしている人がつくったものですか。そうだとしたら、この程度のものしかつくらないのに、委託料をもらっているのなら、その人は首にするべきです。  だから、もう少しリアルに考えてほしいのです。去年の委員会県外行政調査で視察した山梨県のアンテナショップは、県が年間2,000万円ほどしか出していないけれども、滋賀県でいうビジターズビューローが出店者から負担金を募って、極めて上手に運営されていて、知恵があるなと思って帰ってきました。そう考えると、「ここ滋賀」がうまくいっているのかどうか、アンテナショップ業界の中での位置をはっきりつかまないといけないと思うので、例えば近くの富山県、長崎県、三重県、京都府の情報を並べて、比較する責任があるのではないかと思います。  滋賀県も類似県と並べてよく統計をとりますが、オープンから丸1年たって、それを試みる必要があると思うのですが、そういうお考えはありますか。 ◎上田 観光交流局ここ滋賀推進室長  近隣や首都圏アンテナショップ状況については、調査をして、それぞれ開館以来の売り上げ来館者数について把握しております。その結果、来館者につきましては、「ここ滋賀」は三重県などと遜色ない状況ですが、売り上げについては低い状況です。それぞれ立地や売り場面積等の条件が異なりますので、一概に比較するのは難しいですが、やはり売り上げについては全体として、他のところより低い状況であると認識しておりますので、そこはしっかりとしてまいりたいと考えております。 ◆海東英和 委員  テナント料が高いのは、「ここ滋賀」の前にたくさん通っているお客が入ってくるということを、お金を払って買っていることなので、来館者が多いのは当たり前なのです。来館者が多いのに売り上げが低いことは、相当深刻な話ですので、やはり、「来館者が上回っています」で終わっていたら、大変なことになりますし、そういうことをきちんと見きわめて手を打っていかなくてはいけないです。「ここ滋賀」のキーパーソンは誰ですか。去年も言いましたが、誰がリーダーで県として誰が責任を持つのですか。 ◎上田 観光交流局ここ滋賀推進室長  店舗の運営自体は店長ですし、運営事業者としては総合プロデューサーがおりますので、一緒になってやっているところです。県としましては私、室長あるいは東京の所長が責任を持ってやっている状況です。 ◆海東英和 委員  東京事務所長は、月に何回ぐらい行かれるのですか。 ◎上田 観光交流局ここ滋賀推進室長  「ここ滋賀」の所長です。 ◆海東英和 委員  違います。東京事務所長は、月に何回ぐらい見に行くのですか。 ◎上田 観光交流局ここ滋賀推進室長  ことしから「ここ滋賀」は、商工観光労働部地方機関となりましたので、基本的には「ここ滋賀」の所長が責任を持っている状況です。 ◆海東英和 委員  私は、東京事務所長は、知事に成りかわって月何回ぐらい見に行かれるのですかと聞いているのです。 ◎山元 総合政策部次長  水上東京本部長になりますが、週に1回は行っていると聞いております。 ◆海東英和 委員  週に1回、行かれているのですね。何で答えないのですか。  あと1点だけ。去年3月に、ブランド総研が締めくくりをされたときに、大変よく頑張っているという表現をされ、全国のアンテナショップのランキングで滋賀県はどのようなものかと聞いたら、下から数えて数番目なのですとは言えませんという返事だったのです。  だから、また評価されるときにはリアルにきちんと聞いていただきたいと思います。 ◆細江正人 委員  効果の話で、売り上げなどの出口の効果だけが、挙がっているように思うのです。「ここ滋賀」を東京に置きましたが、滋賀産業を振興しようという思い、もしくは滋賀観光に来てもらう意味があったと思うのです。効果の評価のところで、入り口となる滋賀県の内外における仕入れ先の分析ができているのかと、市町別仕入れや、産業別を分析して、どれだけかの集計はしているのか、また、通販もふえたのかお聞きします。 ◎上田 観光交流局ここ滋賀推進室長  基本的に直接経済効果で、実際の売り上げについての効果を把握しており、間接経済効果滋賀県に対しての波及効果の積算をしている状況です。  委員御指摘の産業別につきましても、一定、1次産業、2次産業、3次産業で試算している状況です。  通販につきましては、8月に開設しまして、これまでのところ20万円余りの状況となっております。 ◆細江正人 委員  通販は全然話にならない感じですけれども、全くヒットしないことには何か原因があると思いますし、それを解決してもらわないといけないと思います。県内産業別市町別はもう少し細かくデータをとってもらわなくてはいけません。  仕入れ先会社別でくくっていったら、すぐに出てくると思うのです。そうすると、本当に効果が出ているかです。議会として期待することは、税収に反映するところまでいくのかだと思うのです。しかし、全体の売り上げがそこまでいっていない、県内産業で見てもそこまでいっていないので、税収が見えるところまではなかなか難しいかもしれませんけれども、方向としてはそちらに向かないといけないと思いますので、よろしくお願いします。 ◆家森茂樹 委員  最後経済効果のところですけれども、この間接経済効果は、どこかが計算されたのですか。 ◎上田 観光交流局ここ滋賀推進室長  調査自体は委託をしておりまして、間接経済効果は、基本的には滋賀県の産業連関表に当てはめて積算をしています。 ◆家森茂樹 委員  コンサルなどに委託して、これを計算してもらっているわけですね。そして、間接経済効果が4億1,300万円、情報効果が4億4,500万円だと書いてありますが、県としてオーソライズされた数字と見るわけですか。 ◎上田 観光交流局ここ滋賀推進室長  私どものほうで、県として1年間の効果として出した数字です。 ◆家森茂樹 委員  そうしたら、メディア効果の4億2,000万円はどういうことですか。 ◎上田 観光交流局ここ滋賀推進室長  メディア効果につきましては、情報発信をすることにより、さまざまなメディアに記事が掲載されましたので、基本的にはそれを広告換算額として積算しているものです。 ◆家森茂樹 委員  ということは、それだけのメディアに取り上げてもらうために、県は4億2,000万円も宣伝費を出すのですか。それだけの効果があるのですか。 ◎上田 観光交流局ここ滋賀推進室長  私の説明が不十分で申しわけありません。仮に、メディアに記事を掲載した場合、実際は4億円ぐらいのお金がかかるということですので、その金額削減効果につながっているという意味での効果です。 ◆家森茂樹 委員  だから、同じだけの記事を県は4億2,000万円も出して、載せてもらおうと思うのですか。そんな宣伝料に4億2,000万円も出しますか。もう1つ言えば、直接経済効果が2億6,000万円で、間接経済効果が4億1,000万円です。この間接経済効果うのみにする気はないですが、直接経済効果が2億6,000万円、間接経済効果が4億円で、これらを生むために4億2,000万円も出して広告掲載してもらうのかと聞いているのです。これは、そういう意味になるのではないですか。 ◎上田 観光交流局ここ滋賀推進室長  済みません。うまく答えられないかもしれませんが、実際にメディアに掲載していただいたことの効果という意味では、それだけのコストの削減につながったという金額だと認識をしております。 ◆家森茂樹 委員  だから、県の予算を4億2,000万円も使って、そんな掲載をしてもらうのかと聞いているのです。新聞紙面やニュースの時間を借り切って、その時間や紙面を広告掲載料に換算した金額なのでしょう。だから、それだけの費用を使って、どこかの新聞に載せてもらうのかと言っているのです。 ◎江島 商工観光労働部長  実際この金額を使って広告を出すかというと、そこまでは多分出せないと思います。ただ、この効果測定をするに際して、当初目標として情報効果としてこういうカウントの仕方をするのだということで、目標数値を掲げ、それに対応する成果の形で掲載したところです。 ◆家森茂樹 委員  恐らく先ほどから言っているように、この情報効果メディア効果は、紙面を借り切って広告を出したり、時間を借り切ってテレビ放送で宣伝したり、そういう時間換算や紙面換算だと想像をするのですけれども、実際はそのようにするわけではないです。確かにコンサルはこういう数字を算出してくるかもしれませんが、果たしてこれが本当に費用に見合った効果数字として正しいのかと思います。確かに情報発信は、数字にあらわしにくい部分があると思うけれども、これを見ていたら、費用効果が2.0だったら、いいと皆さんのほうで捉えてしまうのではないかという気がするのです。  ただ、これはもっと精査して、果たして間接経済効果が4億円、情報効果が4億4,000万円もあるのだろうかと、疑問を持ちシビアな目で見てほしいと思います。  例えば、最後のページの拠点売り上げでは、平成29年度実績が2億円で、「ここ滋賀」での売り上げが半年間で2億円あったのですが、その売上原価はどうなっているのですか。 ◎上田 観光交流局ここ滋賀推進室長  平成29年度の拠点売り上げについては、直接と間接の両方を合わせた数字になっております。
    家森茂樹 委員  そうしたら、直接の1億7,600万円は、1年間の原価はどうなっているのですか。 ◎上田 観光交流局ここ滋賀推進室長  原価については、運営事業者の収支に出てくる数字で、この表の数字には出てきておりません。 ◆家森茂樹 委員  そうすると、この拠点売り上げ間接効果も含めて2億100万円の原価は、下の費用のどこに入っているのですか。 ◎上田 観光交流局ここ滋賀推進室長  この費用効果につきましては、県として「ここ滋賀」での費用効果ということで、費用としては県が出しているもののみを計上しております。 ◆家森茂樹 委員  ややこしいのですけれども、平成29年度の1年間を通じてマーケットレストランの直接売り上げが1億7,600万円あったのです。その売り上げ原価は必要です。原価はこの費用には入っていないのですか。 ◎上田 観光交流局ここ滋賀推進室長  はい、入っておりません。 ◆家森茂樹 委員  数字が細かくなって恐縮ですけれども、不思議な費用効果です。ただで仕入れて、全部効果だという計算をするのですか。どうもこの費用効果の17ページ、18ページに納得がいかないのです。 ○村島茂男 委員長  部長か局長、何かコメントはありませんか。 ◎江島 商工観光労働部長  おっしゃるとおり、確かにコストとしてカウントすべきものかもしれません。また言いわけになって恐縮ですけれども、目標数値はもう少し長いスパンで出しておりますが、費用効果の出し方として、17ページの下で、効果費用はこういうものを計上すると整理しており、これに基づいて計算をしました。売上原価は確かにコストとしてあり得る話ですが、ここでは、このような整理で計算しておりますので、正確な原価が入っていないとのことについては、そのとおりだと思います。 ○村島茂男 委員長  もう少し細かい数値の資料は出るのですか。 ◆家森茂樹 委員  最後に、この費用効果の出し方では、私は満足できないと言っておきます。 ◎上田 観光交流局ここ滋賀推進室長  もう少し細かいところも改めて御説明できればと思っております。 ○村島茂男 委員長  よろしくお願いします。 ◆冨波義明 委員  来場者数の、県内県外の別が知りたいと思います。というのは、たくさんの方が、「ここ滋賀」に行ってきたことをフェイスブックなどに掲載されていて、滋賀県の方もたくさん行かれていると思うのです。  それで、12ページの会員数の割合を県外県内とで分けますと、3対1ぐらいです。会員数の割合で見ますと、ざっくりと県内が14万人、県外が42万人ぐらいになりますか。入場者数県内県外がどのくらいかをまず知りたいです。 ◎上田 観光交流局ここ滋賀推進室長  インターネットで利用実態調査をさせていただきましたところ、滋賀県にかかわる方が大体4割の状況でした。 ◆冨波義明 委員  せっかくこの一等地に、こういう施設を建てるについて、やはり県外の方が多くないとぐあいが悪いのではないですか。県内の人の郷愁を誘う施設であっても悪いとは言いませんけれども、そもそもそういう趣旨ではないので、どうかと思いました。  私は基本的に物販をするアンテナショップなら、もっとほかに売れるところがあると思うのです。この場所はそうではなく、物販にはあらわれないところ、滋賀魅力を売っていかないといけないと、私はかねてからずっと主張してきたところです。  そこでアンケートから滋賀魅力を見た場合、13ページの下から3つめ、「「ここ滋賀」で滋賀魅力を感じたか」の項目で、「とても感じた」と回答した方が36%、「少しは感じた」と回答した方がそれを上回る54%で、「とても感じた」と回答した方の半分ちょっとは、持ち上げる部分もあるだろうし、一方、「少しは感じた」というのは先ほどから出ていますように、「まあまあこんなものか」というところの数字ではないかと思うのです。  実際に「ここ滋賀」で滋賀魅力を感じたという方は、もしかすると2割程度ではないかと私は見ているのです。そうすると、先ほども言いましたような、物販でない部分が売れていないのではないかと思うのですけれども、いかがでしょうか。 ◎上田 観光交流局ここ滋賀推進室長  物販が十分ではないというところと、「ここ滋賀」はものを売ることだけではなくて、委員御指摘のとおり、さまざまな企画催事を通じて、滋賀魅力を総合的に発信するところです。そういったところで、このアンケート自体が不十分かもしれませんが、一定は魅力を感じていただいていると思っております。 ◆冨波義明 委員  最後に1点、質問と提案です。飲食でやはり随分厳しい数字が出ていると思うのです。前にも私、冷たいステーキが出てきたと言いましたが、実は2回目に行ったときも、やはりおいしくなかったのです。しかも売り方が「これは近江牛だから、鮒ずしだから高いのです。はい、食べなさい。」というような、上から目線のような気がしました。滋賀県でおいしいと思う近江牛のいろいろな店に行って食べたのですが、とてもおいしいものです。だから、ああいうものを全国の皆さん、世界の皆さんに紹介しないといけないのに、やはりいまだに問題があると思っているのです。「ここ滋賀」のレストランの業者、経営者滋賀県の人ではないのですか。 ◎上田 観光交流局ここ滋賀推進室長  運営事業者は、東京の業者です。 ◆冨波義明 委員  そうだろうと思うのです。それならば、小さな提案で申しわけないのですけども、滋賀のいろいろな業者でおいしい店の方、滋賀の方にしてもらったほうが、滋賀のおいしい肉を、ずっとおいしく食べてもらえる気がします。  よく店に行ったとき、これがおいしいと思ったら、帰りにレジのところで売っておられます。そういうアイデアも必要ではないかと思うのです。それだったら食べて本当においしいと思ったものを買っていただけますし、物販にも貢献すると思います。先ほど、これでは経営者として破綻状態ではないかという厳しい意見も出ましたけれども、私も同じことを感じていますが、いかがでしょうか。 ◎上田 観光交流局ここ滋賀推進室長  今、御提案いただいたように、そこで使った食材などについて、マーケットで売っているものについては、テーブルで御案内をする工夫もしており、できるだけ食の部分で、滋賀県の本物の味を感じていただけるようなメニュー展開にも工夫をしてまいりたいと考えております。 ◆目片信悟 委員  室長売り上げだけが目的ではないという認識自体を、まず改めるべきだと思います。情報発信をして、それがよかったら売り上げも上がるのです。だから、売り上げが上がらないのは、情報発信の仕方が悪いという認識にならないといけません。「売り上げだけではないのです、でも情報発信はしているのです」ではなく、情報発信ができていたら必ず売り上げが上がっていくものですし、商売とはそういうものです。  先ほどいろいろお話もありましたけれども、例えば50万人の来場者では、1人1回行かれて50万人です。2回、3回と行かれた人がいたら、50万人よりずっと少ないのです。それを50万人だと喜んでいてもだめなのです。  だから先ほど原価の話にしてもそうですし、これは「ここ滋賀」をスタートさせるとき、2年も前に話していることなのです。それを今こうやって、また話さなくてはいけないことに、これからの「ここ滋賀」の命運がかかっていることを皆さんはもっと意識しないといけません。  来年私たちが改選されたら、「5年たったら、やめろ」と言うかもしれません。こういう投資をして行う事業とは、そういうものです。そこの認識だけは、人が変わっても商工観光労働部、総合政策部、農政水産部にそれぞれ「ここ滋賀推進監」がおられるので、もう少し意識をしないと、部局連携にはならないと思います。商工観光労働部が中心になっているのだろうけれども、もう少しそれぞれの部局が自分のところの事業だと思って取り組まないことには、本当に絶対失敗します。  そうすると、我々は誰の責任になるのかということを問うていかないといけません。皆さん方、知事の首がかかっているのです。知事が総務・政策・企業常任委員会に来て、「死に物狂いでやります」と言われたから、そのときの委員会で、予算が通ったのです。そこをよく認識しておかないと、本当に大変なことになります。みんな、応援団なのですから。応援しているのに、応援に応えてくれないから、委員がみんないらいらしているのです。そこだけは認識しておいてください。 ○村島茂男 委員長  本職からも一言申し上げます。皆さん言っておられるように、「ここ滋賀」はいろいろなものの実験場ですけれども、多額の税金を突っ込んでいますので、しっかりと費用効果も上げなくてはいけないことがあります。  せっかく、日本のど真ん中の日本橋で情報発信をしているので、今言われたみたいにどんどん情報発信をしてもらって、もっと右肩上がりになるよう頑張っていただきたいと思います。全体で見たら、商売は3年ぐらいの売り上げを重ねると、見えてくるものがあると思うのですけれども、UDSとの契約は5年で切れます。しかしそこで、慌てたらいけないと思います。目片委員が言われたように、5年間でもうだめだ、交代だと言っていては、交代ではなくアウトになるかもしれないので、しっかりと精査してやっていただきたいと思います。  費用効果については、数字等を少し精査していただき、次回の委員会で報告していただくようにお願いします。 2 滋賀魅力発信に係る現状・課題について〜「地域ブランド調査」から〜 (1)当局説明  上田観光交流局ここ滋賀推進室長 (2)質疑、意見等 ◆清水鉄次 委員  ブランドランキングが10番も下がったことが、意外だというのが感想です。「ここ滋賀」もオープンされたし、それぞれの所管で、GIなどいろいろとされているにもかかわらず下がったのは非常に意外です。やはり、ブランド力を維持していくことは、滋賀県全体の地域活性化につながると思いますので、十分に考えていただきたい。  それと、来年は朝ドラ、その次の年は大河ドラマもあります。2年連続で放送されますし、とてもいいチャンスだと思いますので、上手に滋賀魅力の相乗効果を出していただきたいと思うのですが、その点、どういうふうに考えておられますか。 ◎松田 観光交流局副局長  おっしゃっていただいたとおり、朝の連続テレビ小説、それからNHKの大河ドラマと連続しますので、ロケの支援は今までからやっていますが、単に撮影の場であるだけはなく、当然ストーリー上の舞台にもなります。朝ドラですと、テーマの信楽焼はもちろんクローズアップされますので、大いに活用したいと思っております。また地域でのいろいろなところが舞台になることもあると思いますので、宣伝のための番組、民放でも、できるだけ取り上げられるよう、今からいろいろと仕込みなどしていきたいと思います。非常にいい機会だと思っております。 ◆清水鉄次 委員  仕込みはされていると思うのですけれども、見えてこないのです。一般質問でもありましたように、意欲が感じられないので、意欲をもっと出してほしいと思います。 ◎松田 観光交流局副局長  ドラマや映画ですと、この段階の発表までは秘密にしないといけないといったこともあり、なかなかPRに使いにくい部分もあるのですけれども、公開できるタイミングを計算しながら、地元としてはPRにできるだけ使えるようにしたいですし、細かく情報を出せるようにしていきたいと思っております。 ◆清水鉄次 委員  結局、魅力度ランキングは下がっているのですから、いろいろあると思いますが、やはりやろうという意欲だけは出してほしいと思います。 ◆佐野高典 委員  都道府県のイメージの中で、滋賀のよさが評価されている項目は「歴史・文化の地域」、「環境に優しい地域」ですが、ここにイメージと少しおかしいのが「教育・子育ての地域」です。教育なんて全国最低レベルであって、この評価は別にして、こういうイメージがあり、魅力がありながらも、滋賀県の居住意欲度を見ると、「あまり住みたくない」が4割を超えています。ということは、いかにいい素材がありながら、滋賀県のアピールが下手かということです。  その辺は、どこが担当かは知りませんが、昔から言っているように、駅などで滋賀のポスターで「京都へ行ってみよう」というようなポスターすらも目につかないようではだめです。今の社会の中で、情報発信でインターネットや、「ここ滋賀」など、アンテナはいろいろ張りめぐらしているけれども、滋賀県は非常にPRが下手だということです。また、ポスターもあか抜けないので、もっと金を入れていいデザインのポスターなどを張る必要があるのではないですか。どうもその辺のアピールが下手だと思うのですが、その辺は誰が答えてくれますか。 ◎松田 観光交流局副局長  観光で言わせていただきますと、推測ではありますけれども、目にして、見ていただいているものが滋賀県だとつながっていないことが大分あるのではないかと思っています。実際に来ていただくと、非常にいいところで何回も来たいと言っていただくのですが、来ていただくところまでがなかなかで、これが滋賀県だという売り込みが少し弱いと残念に思っております。  ポスターがあか抜けていないことは、随分前から言っていただいており、なかなかなのですが、例えばことしJR東海がつくったのは「そうだ京都へ行こう」ですが、中に比叡山と琵琶湖があり、このポスターが東京駅や東海一円で張り出されておりまして、3,000万人ぐらいの方がこれを見て3,000人程度が比叡山セット、琵琶湖セットとあるツアーで、夏に来ていただいたことがあります。  これはJR東海がされたことですけれども、これを繰り返されたりすると、来ていただけることもふえると思っていますし、こういうインパクトがあるのだと勉強した次第です。 ◆佐野高典 委員  比叡山やミシガンなど滋賀県の素材を丸ごと使われているにもかかわらず、タイトルは「そうだ京都へ行こう」となっている。それはおかしいのではないですか。  そういうことからも、本当に情報の発信が下手ではないですか。観光交流局が担当するのは観光部分で、もっとアピールするべきことは、オール県庁で企画調整課か広報課がしているのではないのですか。 ◎藤原 広報課長  広報課そのものにポスター等を作成する予算はないのが現状ですが、県外に向けて情報発信する「滋賀の戦略的県外PR事業」があり、2,000万円余の委託料で実施しているところです。せんだって「スカーレット」が決まりましたときも、とあるところから決まりそうだとの不確定な情報が入って来た段階で、知事のコメント、甲賀市のコメントを用意しまして、信楽のサンタの格好をした大きなタヌキの写真をはりつけて、共同通信PRワイヤーという県外向けの発信をさせていただきましたところ、先週末段階で、61件のWeb媒体に掲載されたところです。  こういったところで滋賀魅力、あるいは滋賀に信楽ありというところを発信していきたいと思っております。 ○村島茂男 委員長  山元次長、情報発信という観点から補足はありませんか。 ◎山元 総合政策部次長  今、藤原課長がお答えしたとおりですけれども、県外PR事業の予算をいただいており、その中で時事通信PRワイヤーや、各種雑誌など、媒体を選びながら旬な素材を旬なタイミングで媒体に提供することで、滋賀県のことを取り上げていただく事業をやっております。今回、大河ドラマ、朝ドラという核となる素材もできました。素材提供をしても取り上げてもらわないといけませんが、よい素材が入りましたので、これを上手に活用して県の情報魅力を発信できるように取り組んでいきたいと思っております。 ◆海東英和 委員  この間、大阪の本屋でのイベントのため、滋賀ロケーションオフィスでつくられたパンフレットは、第2弾、第3弾をつくる計画はあるのですか。 ◎松田 観光交流局副局長  滋賀ロケーションオフィスが大阪梅田のTSUTAYA書店で、滋賀県でのロケの舞台になって取り上げられているところをネタにして、滋賀県の魅力を発信させていただきました。その際の小さい冊子の評判が結構よかったのです。今も大きな映画撮影があり、今後予定されているものもありますので、随時更新して、つくっていきたいと思います。 ◆海東英和 委員  7つの魅力ある地域がありますと言いながら、3つの地域しか載ってないのが気になるのです。高島、長浜、甲賀は載っていないのです。載っていないなら、QRコードを付けて滋賀県全体に入っていけるようにするなどしないといけません。私はサラダパンより、やはり滋賀県を構成する全ての地域が誇りを持って一緒にPRしていこうというものでないといけないと思います。気張って「関ヶ原」で、エキストラを集めても、「関ヶ原」は名前すら載っていません。  これでは滋賀県の広報戦略としての配慮に欠けるのではないかと思うのが1点。こういうものを上手に使って、もっと元気づくよう、なぜ増刷して「ここ滋賀」で配らないのですか。  先ほどコンテンツを持っているのに宣伝が下手だとおっしゃったけれども、宣伝すらしていないのではないかと思います。映画のロケ地はみんな好きなので、ぜひしてほしいと思います。  それから、健康長寿日本一についてどれぐらいPRしたのですか。 ◎藤原 広報課長  先ほど申し上げた滋賀の戦略的県外PR事業で、健康長寿につきましては、東京大学の研究あるいは厚生労働省の発表があったときに、県も発表し、そのあと、民放やNHK等で幅広く取り上げられているところです。 ◆海東英和 委員  私は東京大学が健康長寿、平均寿命4部門日本一に滋賀県を挙げた去年の7月21日以降、滋賀県としてどれだけPRをしたのかと聞いているのです。民放が取り上げたことは聞いていません。滋賀県の地位を上げるためにどれだけPRしたのかを聞いています。私はそれをしてくださいと言いましたし、一般質問で「やります」と言われたではないですか。
    ◎藤原 広報課長  2つありまして、1つは、「なるほど滋賀ミュージアム」という番組をことしの新規事業で年4回させていただきます。これまで2回放映しまして、3回目が1月27日を予定しており、健康長寿滋賀をテーマに1時間番組を放映する予定です。これはびわ湖放送で、県民の方々に滋賀の強みを正しく知っていただく内容で、後ほど県ホームページの「インターネットTVしが」からYouTubeで発信する予定ですので、これは県外の方も含めてごらんいただけると思っております。  そのほか、「ここ滋賀」でケロッグ社とコラボした食事の健康腸食ですとか、滋賀めしといったさまざまな各部局の健康にまつわる催しにつきまして、先ほど申し上げたような県外PRで発信をしているところです。 ◆海東英和 委員  部長に聞きます。これのPRをしたのですか、していないのですか。びわ湖放送で県民向けに放送したと言われましたが、私は全国に向けてしたのかどうかを聞いているのです。 ◎江島 商工観光労働部長  商工観光労働部としてできる範囲では、私どもは企業をつかさどっていますので、例えば大阪で企業に対して企業立地の説明会をするときに、健康長寿の県であることをPRする機会は設けさせていただきました。  あと、「ここ滋賀」を活用してのPRを行いましたが、それで十分かというと、十分ではないかもしれませんが、商工観光労働部としてできる範囲でPRさせていただいたつもりです。 ◆海東英和 委員  健康長寿で理想的な結果が出たのに、結局きちんとPRしていないではないですか。県庁職員がどれだけいるかわからないですが、職員の名刺に「健康長寿日本一」と書いて一気にまいたら、どれだけの効果があることか。それで、他府県から滋賀県に入るときに、JRや新幹線の窓から見えるところや琵琶湖大橋に、「滋賀県は健康長寿日本一になりました 男73歳、女77歳」と書いた横断幕やのぼりをかけたら物すごく見えます。何でしないのだろうと思うのですが、そんなことではダメです。ほかには委託でPRに2,000万円を出しているのでしょう。委託業者が提案してこなかったらしない、これを見直してほしいと思います。  また、今後の方向性のところで、先ほど佐野委員が言われた「教育をしっかりてこ入れする」と書かないと、ひどい目に遭います。 ◎江島 商工観光労働部長  県庁全体で、しっかり連携してPRさせていただきたいと思います。 ○村島茂男 委員長  本職から、渡辺畜産課長にお聞きします。先般、キャトル・ステーションの関係で、何回か畜産技術振興センターに寄せていただきましたが、事務所に近江牛のいいポスターが何枚も張ってあったのです。そのポスターはほかにどこか張っていますか。 ◎渡辺 畜産課長  近江牛のポスターにつきましては、県内の指定店あるいは県外の指定店を通じまして、お店や駅に有効に張らせていただいております。 ○村島茂男 委員長  「ここ滋賀」にも張っていますか。 ◎渡辺 畜産課長  「ここ滋賀」につきましては、食のブランド推進課等と連携しまして、フェアのときにデジタルサイネージで動画を流しております。 ○村島茂男 委員長  せっかくいいポスターなのに、畜産技術振興センターの事務所内では一般の方は入られません。人がたくさん来るところや、佐野委員が言われたような大津駅にも、もっと張っていないといけないと思います。いろいろなところに張ってあったら、ビワイチをする人もポスターを見て、おいしそうだと思って食べていただける効果もあると思うのです。もっと頑張っていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。 ◆冨波義明 委員  私も今このパンフレットを見せていただきまして、裏を見たら、「そうだ京都へ行こう」の特別版だということで、滋賀県の比叡山セットと琵琶湖セットが載っています。先般の常任委員会で、琵琶湖博物館の案件のときに、少し触れて、今度の特別委員会でも質問しますと言ったことなのですが、先日、ミシガンに乗船される人とお出会いする機会がありました。聞いておりますと、「ミシガンに乗るのはいいけれども、出航を待つ間は何もすることがない」とのことで、たくさんの人がうろうろされているのです。  乗船が終わって、今度はどこに行こうかと思っても、近くにはボーリング場や映画館しかないので、非常にもったいないと観光客の方がおっしゃっていましたし、私もそのように思いました。  それならば、30億円をかけて琵琶湖博物館をリニューアルするのですから、ミシガンの運営会社との折衝などいろいろあると思うのですけれども、この人たちを琵琶湖博物館へ連れていけば、観光魅力を向上させるだとか、強みである琵琶湖を生かそうというのであれば、ぜひクルージングと琵琶湖の歴史を見る博物館とをセットにして、売り出すべきだと思うのです。資料にはこれをやりますと本当にいいことが書いてありますが、いざとなったら、結局連携もとらずに各部署がたくさんの資金を投入して、そのままになっている状況が琵琶湖博物館についても感じました。マッチングさせるという発想がないと、琵琶湖の魅力は発信できないのではないかと思いますが、いかがですか。 ◎松田 観光交流局副局長  まさにおっしゃるとおりで、例えば米原駅から新幹線に乗るときにも、団体の方ですと早目に駅に着くのですが、時間を潰す場所がなかなかないので、それであれば京都駅か名古屋駅にしようする旅行会社もあります。旅行に出る時点で、せっかくお金を使おうと思っていらっしゃる方に消費していただける機会をつくれば、もっとお金を使っていただけるのに、そうなっておらずもったいないところが散見されますので、頑張って働きかけて、ここだったらもうかりますともっと言っていかないといけないと思っております。  滋賀県の場合は、比較的県外からは来ていただきやすいのですが、県内の移動、二次交通面が不便です。例えば県内のどこか1カ所に行って、京都へ行ってしまうことが結構あります。県内でいかに周遊していただくかは、やはりある程度、団体客をバスでお連れして、何カ所も回ってもらえるようにすることが必要で、旅行会社にいろいろと働きかけもしております。  一定の申し込みがないとなかなかうまくいかないので、それが先ほどの認知度や魅力度にかかわってくるのですが、どちらが先かの話もあります。来てもらったら魅力をわかってもらえるので、できるだけびわこビジターズビューローと協力しながらやっていきたいと思っております。  琵琶湖博物館は、びわこビジターズビューローの会員にもなっていただいており、教育旅行中心ではありますけれども、どういう形で来ていただけるか連携を少しずつさせていただいております。 ◆冨波義明 委員  琵琶湖博物館は、学術的な施設だけではなく、観光資源としても使わないともったいないですが、琵琶湖博物館へ行くにはアクセスが悪いのです。ならばミシガンなどのお客さんを連れていって、観光資源として活用するためには、知恵が必要だと思うで、ぜひ萎縮しないで、大胆な発想でやっていただきたいと思います。  びわ湖バレイに毎年調査を兼ねて行くのですけれども、ターバンを巻いた女性や東南アジアの方が本当にたくさん来られています。大体半分は外国の方で、中国、台湾、韓国、この間は京都から近いということで、イスラム圏の方が来られていました。雪が降り、観光地に近いことも魅力の1つなのです。そういうところを組み合わせながら、大津市とも連携してやっていただきたいと思います。  もう1点。オリンピック・レガシーで、オリンピックやワールドマスターズゲームズを招致するときに、本県の経済や産業にも多大な影響、効果があるだろうと説明されていたと思います。これについてお尋ねします。滋賀県に、ニュージーランドのボート競技の選手団がオリンピック開催の前年度にキャンプを張りたいと言われていることは、どなたかお聞きになっていますか。まだお聞きになっておられないと思うのですけれども、ニュージーランドから来たいと希望が出ています。これを呼ぶことは、オリンピック・レガシー、つまり財産としても、滋賀県のボート競技はもとより、ほかの競技に与える影響も大きいですし、日本のいろいろな一流選手が、ニュージーランドが来ているのなら見に来ると思うのです。あるいは「ここ滋賀」で観光面の情報発信をするときに、「ニュージーランドの選手団が琵琶湖でボート練習します」といったら、まさに滋賀県が一番売り出そうと思っている琵琶湖の魅力を発信するよい機会です。サッカー、野球、ラグビーではなく、やはり湖上スポーツでないとだめなのです。ニュージーランドが来たいと言って、手を挙げてくれるわけですから、すぐ県庁内で情報仕入れて、協力していただきたいと思うのです。  今、聞いているところによりますと、ニュージーランドに来ていただくには2,000メートルの仮コースが必要で約1,000万円程度要るらしいのです。その1,000万円のハードルのために、潰れそうになっているのです。滋賀魅力発信をしようとしているときに、スポーツ部局だけで潰れるのは、非常に惜しいと思うのです。  それこそ、世界に魅力を発信できるいい機会ですので、情報を収集していただき、滋賀県の財界、スポーツ協会の会長も財界人ですので、そこを含めて、ぜひ何か知恵を絞っていただきたい。スポーツの分野は国体の部局だけで、また金が要ることはだめだということではなく、やはりこういう観点からも取り組んでいただきたいと思います。部局がわからないので、要望だけにしますけれども、ぜひ、いろいろな部署で情報仕入れて協力して取り組んでいただきたいと思います。   ○村島茂男 委員長  この委員会の所管部局とは変わってきますので。 ◆家森茂樹 委員  滋賀ブランドにかかわるなら何を言ってもいい感じがしてきましたし、山元総合政策部次長がおられるので少し。先般の総務・政策・企業常任委員会で、広域連携、広域交通にかかわる話が出ましたが。その話をするのだったら、新幹線新駅をやめた功罪、県としての総括をしっかりまとめた上で、広域交通体系のあり方を論じてくれと話をしておきました。  先ほどからの「そうだ京都へ行こう」のパンフレットを見せていただいて、JR東海が琵琶湖、ミシガン、比叡山に来てもらおうと思ったら、「そうだ京都へ」になります。そういうことも商工観光労働部から広域連携に言っておいてください。  それで部長に答えていただきたい質問です。きょうの報告にいろいろな項目があります。もちろん主観がありますし、それは宣伝することによって、アップするものもありますし、どうもしようがないものもあります。地域の名称では、滋賀県というより琵琶湖と言ったほうが認知度が高いに決まっている、こういう数字もあります。  ただ、私はスライド16の地域資源の中でもモノ資源がこんなに低いことに物すごくショックを受けています。  次のページの課題と方向性では、魅力発信と書いてありますけれども、こうとしか書けないかもしれませんが、今までから近江牛も近江米も信楽焼も伝統工芸品も気張って売っているけれども、認知度は現実にこういった数値なのです。これは大変なことだと思いますが、部長はどう思われますか。 ◎江島 商工観光労働部長  私も、こんなにいいものがあるのに、これだけ数値が低いことは大変ショックを受けました。偏差値化の数値が40.6ですから、本当に低いところだと思います。ただ、これが現実です。もちろん調査の仕方や、調査時点が「ここ滋賀」ができてすぐだったこともあり、不満なところもありますが、こういう現実ですので、よいものがあることをPRしていくことが必要だと常に思っております。  したがって、今度つくる観光ビジョンの中では健康しがを打ち出しながら、発酵食品、牛肉、近江米を含めて、このすばらしさをPRしていくところに力を入れていきたいと思っております。 ◆家森茂樹 委員  もう絶対に言われていることでしょうけれども、「滋賀県の土産といったら何ですか」と聞かれてもなかなか出てこないのです。最近は、バームクーヘンを持っていったら一番喜ばれるという話もあります。菓子組合でもつくられましたけれども、もう一つ爆発的にはいかないという印象があります。やはりそういった工夫も必要ではないでしょうか。  みずかがみも気張って宣伝されていますが、他県の米のネーミングで、思わず笑えてくるものがたくさんあります。滋賀県では、そういった話はないですか。 ◎若井 農業経営課長  米政策が新しくなって、産地間競争が非常に厳しくなっています。各県がいろいろな工夫の中で、いい品種をつくって、ネーミングも工夫しながら売り出していることは承知しております。滋賀県の場合、みずかがみが今一番推している品種ですけれども、何年かに一度、滋賀県として新しく売り出す品種の、まずは素材を磨き上げてつくっていくことが先になりますので、それができた段階で次のネーミングを工夫して考えたいと思います。 ◆家森茂樹 委員  みずかがみでいいですから、何かネーミングを工夫してはという話です。一つ目の新しい特産品、土産の話は何かないですか。 ◎松田 観光交流局副局長  たちまちの具体的な取り組みではないのですが、新しい観光指針をつくっており、これからパブリックコメントにかけるのですけれども、その中でも観光地としての滋賀県の印象には、やはり定番のお土産などが重要ではないかということを指針の中に入れさせていただいております。 ◆細江正人 委員  先ほど、広報課ではJRの駅のポスター掲示などはしていないとおっしゃっていました。これは観光ポスターになるので、観光交流局でされているのですか。駅で定番のポスターがありますが、ああいったものは滋賀県ではされていないのですか。 ◎松田 観光交流局副局長  駅に張ってあるものは、それぞれJR自身が張られる場合もありますし、こちらからの掲載用というものでは、張り出し料金を払ってしている場合もあります。先ほどのものは、JR本体がされているものですし、私どものものですと、例えば観光キャンペーンで駅や車内づりに有料で出しているものがあります。 ◆細江正人 委員  聞いているのは、毎年何枚か定番で東京駅や空港などに張ったり、置いていることはないのかということです。JRでのキャンペーンでJR自体がしていることは、それでわかります。  ただ、滋賀県として観光PRをどういうふうにしているのかと思ったところ、どうもポスターはしていないようなので、それでいいのだろうかと思います。 ◎辻井 商工観光労働部理事  ポスターは本当に効果的だと思います。時々によって違うのですが、ポスターを張らせてもらっていたときもあります。交通戦略課を中心に、JR西日本と一緒にキャンペーン推進協議会をつくっております。駅構内に何か置こうと思うと、全部お金が要るのですけれども、駅構内に琵琶湖キャンペーン用のラックを置いてもらい、ポスターではありませんが、そこにいろいろなパンフレットを無料で置かせていただいております。また、その都度、空港やNEXCO等いろいろなところにお願いしてやってきたこともあります。なかなか無料となると難しく、お金がかかってきますので、いろいろ工夫を重ねてさせていただきたいと思います。 ◆細江正人 委員  お金が要るのは当然のことで、別に無料でしているかと聞いているわけではなく、定期的にそういうことを所管している部署はどこかという話です。私は広報課だと思ったのです。観光だと言われたら、観光だとも思いますけれども、観光も余り今までにそういった引き継ぎはなかったようですし、県としてはしていないという理解になってしまいます。 ◆海東英和 委員  JR関連で忍者列車があるのですけれども、恐らくダイヤの関係でいろいろ検討した上だとは思いますが、湖西線によく来るのです。湖西線に来ても何のPRにもならないですし、全く効果がないと思います。ぜひJRに、草津線へ行かない場合は、大阪環状線などへ行くようにしていただくように極力お願いをするべきだと思います。忍者列車は外国人に見せないといけないと思うのが1点。  ぜひ、国体のPRも兼ねてですけれども、彦根が主会場ですから、彦根市長にも協力してもらって、ひこにゃん電車が走り出したら、喜ぶ人がふえ、たくさんの人が来ると思うので、やらないと損だと思います。ずっとひこにゃん電車をと言っていまして、いろいろ問題はあると思いますが、幾つかJRとつくる作戦の1つとして、ぜひ当たってほしいと思います。 ○村島茂男 委員長  ひこにゃんは市の話になりますので。その辺もタイアップしてもらうということで、よろしくお願いします。 閉会宣告  15時51分  県政記者傍聴:京都、毎日  一般傍聴  :なし...