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  1. 滋賀県議会 2018-12-17
    平成30年12月17日厚生・産業常任委員会-12月17日-01号


    取得元: 滋賀県議会公式サイト
    最終取得日: 2023-05-14
    平成30年12月17日厚生・産業常任委員会-12月17日-01号平成30年12月17日厚生・産業常任委員会  厚生・産業常任委員会 会議要録                                開会 10時05分 1 開催日時      平成30年12月17日(月)                                閉会 14時05分                         (休憩 11時57分~13時00分) 2 開催場所      第四委員会室 3 出席した委員    塚本委員長、岩佐副委員長             周防委員藤井委員駒井委員細江委員、             生田委員西村委員清水委員 4 出席した説明員   江島商工観光労働部長および関係職員 5 事務局職員     是永主査田中主幹 6 会議に付した事件  別紙次第書のとおり
    7 配付した参考資料  別紙のとおり 8 議事の経過概要   別紙のとおり                  議事の経過概要 開会宣告 10時05分 《商工観光労働部所管分》 1 議第149号 平成30年度滋賀県一般会計補正予算(第10号)のうち商工観光労働部所管部分について (1)当局説明  笹井商工観光労働部次長 (2)質疑、意見等 ◆駒井千代 委員  少しお伺いしたいのですけれども、今回の被害を受けられた方で、補助金を受けるのになかなか新たなものにチャレンジする余力があるのかが少し疑問に思うわけです。その点についてどのように思われているのか、お伺いしたいと思います。 ◎平岩 中小企業支援課長  事業の対象者は小規模事業者で、基本的には経営基盤が脆弱な事業者です。ただ、そういった中で、今回の台風を契機に新たな事業に踏み出していただこうということで、この補助金は制度設計をしているものです。基本的には国の補助金もありますので、何かそういう形でトライしていただけるきっかけになればと考えて、この事業をつくっています。  その中身につきまして、例えばサービス業であれば、新たな商品、物を売るための事業を考えたときに、パンフレットやチラシをつくる事業についても対象にしたいと考えております。 ◆駒井千代 委員  被災されて、まず原状を回復されることに一生懸命だと思うのですけれども、新製品等をやるには一定の期間が必要になってくると思うのです。その辺は、どのあたりまでの見通しを持つ必要があるのですか。どういう条件になるのですか。 ◎平岩 中小企業支援課長  事業期間としましては、本年度末を予定しておりますけれども、今、いろいろな検討をしていただくように、商工会議所と一緒に計画をつくっていただくことが条件となっています。事前に相談もする中で、そういう方に対しては商工会、商工会議所で一応相談をしていただいているところです。 ◆駒井千代 委員  最後は意見になりますが、時期的にも短い時間ですし、やはりどのように周知をして、どう支えるかが非常に重要です。その辺は商工会議所等も含めて、きちんと丁寧に情報を入れるように、よろしくお願いします。 ◆細江正人 委員  よくわからないので教えてほしいのですが、被害を受けたことを契機としてというところにひっかかるのです。事業を興そうとするときは、何年もやりたいという思いやプランがあって、それが何かのきっかけでやるのだけれども、被害に遭わなければこの対象にはならないということですか。というのは、範囲は限定されるし、被害に遭った人はそういう思いを本当にしていたのか、そごができそうな思いがして、せっかくの制度が生きてくるのかを心配しておりますが、どうでしょうか。 ◎平岩 中小企業支援課長  このスタートアップ支援事業につきましては、今年度から開始しているもので、既に300万円の予算で10件採択させていただいております。この事業で計画を持たれていた事業者の方については、採択しているということです。  今回、特にこの補正でお願いしておりますのが、台風に遭われた被害は国の支援もいただけるのですが、県の補助事業に採択されていないと、国の条件にそぐわないということで、今回、県としては国の補助事業も見据えて制度設計をさせていただいたところです。  今年度は10件採択しておりますので、この事業を来年度もお認めいただきましたら、来年度にこういう形の事業で新規事業を考えておられる方は、ぜひ応募していただきたいと考えております。 ◆細江正人 委員  繰り越しで平成31年度に入ってからも乗れるということでいいのですか。 ◎平岩 中小企業支援課長  先ほども申しましたように、県の事業につきましては今年度末が期限ですけれども、国のほうは繰り越しも認められると聞いております。この台風の被害を受けられた方については、そういう部分での繰り越しもあるのですが、それ以外の方については、来年度の新規予算でお願いしたいと思っております。 ◆清水鉄次 委員  条件の確認ですけれども、罹災証明を受けておられませんが、売り上げがそれによって下がった場合、その事業者も対象になるのですか。 ◎平岩 中小企業支援課長  被災証明書は市町で発行していただきます。それがないと、基本的には今回の対象にはなりません。条件としましては、直接被害が今の被災証明書で、間接被害としても受けられますが、それについては商工会、商工会議所と計画をつくる段階において、経営指導員に事業を見ていただいて、売り上げが5%以上落ちていることが明らかであれば、対象になるところです。 ◆清水鉄次 委員  罹災証明を受けていなくても、間接という考え方でよいということですね。 ◆生田邦夫 委員  イメージが湧かないので、具体的にわかりやすく1つ、2つ事例を言ってください。 ◎平岩 中小企業支援課長  例えば、今回の台風で屋根が飛んで、雨で店の中にあった機器も壊れたとします。事業としましては、例えば製造業の方ということで、機械が壊れた部分も含めまして、今後台風を契機に新しい取引先を見つけることなどを考えられたと想定しまして、商工会、商工会議所と計画をつくられます。その中身としましては、新しい販路開拓、例えば展示会に行くとか、その中の機械が雨で壊れたという計画をつくっていただきまして、県に申請していただきますと、例えば2月に展示会に出るのであれば、その展示会の経費については、30万円を上限としまして3分の2の補助をさせていただきます。その後、県の補助を受けられたことをもって国に申請していただきますと、雨で壊れた機械、屋根の補修等も、年度をまたいで補助していただけるところです。 ◆西村久子 委員  台風は幾つもあったわけですけれども、対象は9月4日の分に限るのですか。間接被害など、いろいろな影響があったと思えるのです。 ◎平岩 中小企業支援課長  なぜ台風21号にしたかといいますと、今回セーフティーネット4号という国の救済指定を県全域が受けました。それほど今回の被害が大きかったということです。特にこの台風21号の被害で何とか頑張っていただく小規模事業者に対しては支援しなければいけないということで、この台風21号の指定をさせていただきました。 ◆生田邦夫 委員  これを利用する人はどれくらいいるのですか。 ◎平岩 中小企業支援課長  今回の制度設計をするに当たりまして、商工会、商工会議所等とも事前に相談をしている中で、特に湖西地域で結構風が強く、被害をひどく受けられた方もありまして、10社程度から希望したいという声は聞いております。 ◆周防清二 委員  今、10社から新たに申し込みがありそうだという話がありました。それは、そもそもあったスタートアップ支援事業を10社追加することになると思うのですけれども、最初の事業で漏れた人に当たっているのか、漏れていない新たな人に当たっているのですか。今お話があったように、ニーズは非常に高いという理解でいいのですか。 ◎平岩 中小企業支援課長  今回補正でお願いしておりますのが、台風21号の被害を受けた方が条件ですので、被害の状況からそういう新たに販路開拓等を計画されている10社程度の事業者から希望を聞いているところです。この台風21号限定です。 ○岩佐弘明 副委員長  このスタートアップ支援事業という説明の中で、従前の事業があり、それに300万円の予算をつけていたわけです。そのときには補助要綱の中に、この災害のことはなかったわけです。国がこういう制度をつくったので要綱をつけ加えて、そのつけ加えた内容がこれですということでしょう。だから、そのように説明してくれないといけません。ここだけを聞いていると、スタートアップ支援事業という新たな補助事業かと思ってしまうのです。従前の補助金で漏れた人は今回の補正の対象になるのかということが、多分周防委員の質問だったと思うのです。  やはり補正のことだけを説明するのではなく、このスタートアップ支援事業そのものの中で今回こういう補正ですという説明をしてくれないと、混同すると思います。私も最初にこれを見たときは、災害のためだけの補助制度をつくったのかと思ったのですけれども、予算を見ていると、従前に300万円ほど予算がついてあり、同じ事業名があるので、その辺はやはり全体像の中から説明していただくように、よろしくお願いします。つけ加えて説明することがあったらお願いします。 ◎平岩 中小企業支援課長  岩佐副委員長のおっしゃるとおり、この台風を契機に国の補助もありますので、県としても被災された方に対して、十分頑張っていただけるような補助制度を補正で設けたいと考えさせていただいたものです。 ◆細江正人 委員  300万円を600万円にして、台風で被害に遭った人は国の制度が使えますという考えでいいのでしょうか。そうすると、台風被害がなければ、国の制度は使わずに、県単独の補助事業でいけるのかをお伺いします。 ◎平岩 中小企業支援課長  今回の補正でお願いしますのは、国の補助がある前提で、被災された方ということで、既にあった普通のスタートアップ支援事業補助金のほうは、募集しないということです。 (3)採決  全員一致で原案のとおり可決すべきものと決した。 2 議第177号 平成30年度滋賀県一般会計補正予算(第11号)のうち商工観光労働部所管部分について (1)当局説明  笹井商工観光労働部次長 (2)質疑、意見等 ◆生田邦夫 委員  けちをつけるわけではないですけれども、滋賀県においては中小企業が9割以上という現実を見たときに、人事委員会の勧告が果たしてどこまで現実に合っているのかと常々思っているのです。上の500社ぐらいの調査でもって、給与改定の正論のようにおっしゃいますが、これが世間の常識から言えば非常に合いません。商工観光労働部として、どういう統計を持っておられるのか説明してほしいです。要するに、人事委員会人事委員会の理屈を述べられますけれども、現実に、滋賀県における企業の年間支給額について、どういう統計を持っておられるのですか。感覚的に言うと、皆さんは少し下がっているとは言いながら、700万円少々の平均と思っておられますが、民間企業においては400万円を下回るという現実で、それぞれの民間企業給与所得は変わっていません。このギャップを放ったまま、人事委員会あるいは人事院の勧告という仕組みをいつまで続けられるのかと思うのです。だから、商工観光労働部として、中小企業や派遣の人は幾らになるのかという集計を持っておられるでしょう。人事委員会とは別の資料を出してください。お願いしておきます。どこまで広げたら幾らか、資料としてください。 ◎江島 商工観光労働部長  人事院勧告につきましては、委員も御存じのように、人事院が調査して民間企業と比べた話であります。私ども商工観光労働部平均月額という形で厚生労働省から発表されたものがありますので、それは把握できます。ただ、人事院勧告とどういう関係にあるのか、そこまで正確に出せるかどうかわかりませんが、出せる資料について検討させていただきたいと思います。 ◆生田邦夫 委員  あるでしょう。世間は知っているではないですか。民間の平均年間支給額は七百四、五十万円にはなっていません。このからくりをいつまで続けるのでしょうか。労働基本権を取り上げたがゆえに、人事委員会あるいは人事院勧告という制度があることは一つの世界ですが、現実的な肌感覚としては、この間所得はふえていません。かなり厳しい状況の中で、景気はよくなったと言っておりますけれども、実際にはみんなの手取りはふえていません。その資料を持っておられると思います。 ◎江島 商工観光労働部長  出せる資料につきまして調整させていただいて、お出しさせていただきます。 ◆生田邦夫 委員  分母の範囲を広げたら幾らになるかという数字を知っておられます。世間も知っているでしょう。年間支給額でお願いしたい。月額の基本給だけで統計を出してきてもだめです。諸手当を含めた年俸でお願いしたいです。それを持っていないと言うのでしたら、あなた達の仕事は全然なっていません。何の仕事をしておられるのですか。委員長、お願いしてください。全ての資料を出してください。どうしても出さないというのでしたら、別のところから引っ張って出します。 ◎江島 商工観光労働部長  確認させていただきまして、お示しできるかどうか検討した上で、示せる範囲で出させていただきたいと思います。 ◆生田邦夫 委員  あるのだから出してください。私は、去年監査委員をやらせていただいたけれども、全ての資料をもらいました。お願いします。 ○塚本茂樹 委員長  先ほどの関連ですけれども、人事院勧告は毎年この時期に出てきて、県庁を企業と捉えた規模とほぼ同等のところの調査をすると思うのですが、この人事院勧告を無視した場合、例えば地方交付税など、そういう部分に何か影響はあるのかどうか、この部でわかりますか。 ◎江島 商工観光労働部長  そこまでは把握しておりません。 ◆藤井三恵子 委員  所管のところでは問題ないのですけれども、特別職の部分も反映されるということなので、議案については反対させていただきます。 (3)採決  賛成多数で原案のとおり可決すべきものと決した。 3 「『健康しが』ツーリズムビジョン2022(原案)」に対する意見・情報の募集について (1)当局説明  松田観光交流局副局長 (2)質疑、意見等 ◆駒井千代 委員  以前から申し上げていますけれども、観光交流振興指針の核となる部分は、毎回それほど変わらないと思うので、やはりその部分については、各部署の取り組みの位置づけも含めて、私は条例化できちんと変わりないものとして固定化する必要があると思います。毎回これは振興指針で語るものではないと思いますので、その辺を申し上げたいと思います。
     それと、ボランティア数ということで一部ページがあったと思うのですけれども、観光は裾野の広い産業であって、これだけ観光で滋賀県も交流人口をふやして、なりわいとして強化するのであれば、なりわいとして稼げる人を育てていくことが次の若者の仕事をつくることにもつながるので、そういったことも考えていかなければいけません。体験とセットにしたガイドにも必ず費用を払われるようにするとか、もう少し具体的にこの5年間取り組んでいくべきだと思いますが、その辺の考えについてお願いします。 ◎松田 観光交流局副局長  条例につきましては毎回お聞きいただいて、同じような答えを返しているかと思いますけれども、条例の中身として、どのような条例にするかもあるかと思います。今の指針につきましても、例えば目標が既に途中で達成してしまっているというように、状況が結構激しく変動するところがありますので、条例である意味縛ってしまうよりは、こういう指針の形で対応していくほうがいいと思ったりもします。現状、観光に関する条例を制定している県も多くありますので、どのような形がよいのか、引き続き勉強させていただければと思います。  それから、稼げるようにする、あるいは産業で雇用が生まれるようにしなければいけないという点につきましては、おっしゃるとおりであると思っております。いわゆる以前の物見遊山のときは、土産物屋や宿泊施設が観光地で主に雇用につながるものであったかと思いますけれども、おっしゃったように、やはり体験や、滞在していく中で今まで観光と思えなかったものが観光素材になる、あるいは来ていただけるものになる点からしますと、あらゆるところに可能性があると思っております。それをしっかりとお金がもらえるものに仕立てていくといいますか、プログラム化し、ガイドにつきましても、例えば歴史が好きでしゃべりたいからではなくて、しっかりと相手に伝わり、お金がもらえるものにしていかなければいけないと思っております。人材育成という言葉でくくっているところもありますけれども、そのあたりが大きな課題と考えております。 ◆駒井千代 委員  もちろんおっしゃることもわかるのですけれども、観光とはその国の光を見ることであって、その基盤は確かなものがあるはずです。それは時を経ても変わらないものであって、この指針も言葉は変わるけれども、変わっていないものがあるのですから、そこはきちんと条例として、核として持つことだと思います。ブランドに関しても滋賀県はそうですけれども、何年かごとに変えてしまえば、やはりイメージがなかなか定着しませんから、観光においても将来的な流れとして、滋賀県はどういうものかを示す大きなものという視点は忘れないでいただきたいと思います。最後は意見にしておきます。 ◆生田邦夫 委員  少しお伺いします。滋賀県内の企業で、京都駅にお客を迎えに行っている企業、伊丹空港に迎えに行っている企業、それから関西国際空港に行っている企業、それから名古屋の空港に迎えに行っている企業について、どこまで把握しておられますか。  商売とはこういうものです。民間企業で必死に生き延びようとしているところは、今言った数字を大体把握しています。皆さんはその監督官だから知っていて当然なので、教えてください。商売とはこういうもので、皆生き死にをかけてやっているのですから、その上に乗っかっている皆さん方が生き死にをかけてやっているかどうかです。仲間として評価するかどうかは、お互いに生き死にをかけて必死でやっているかどうかで、必死にやっていない人が上にいることは相ならないし、当てにもしません。これがビジネスです。わからないのでしたら、後日資料を提出してください。委員長にお願いしておきます。 ◎辻井 商工観光労働部理事  実質、びわこビジターズビューローがDMOですので、そこに資料があるかと思います。調整させていただきます。 ◆生田邦夫 委員  少しだけ嫌みっぽい話を聞いておいてください。全貌はわからなくても、ある企業はこうしていて、ある観光業者はこのようにしていますという事例を2つ、3つくらいは言わなければいけません。 ◎辻井 商工観光労働部理事  大津市内の大手のホテルでは、例えば宿泊するお客様の大きなスーツケース等を京都でお預かりして、ホテルに運んでくれる制度をしているということは聞いたことがあります。 ◆生田邦夫 委員  後日資料をお願いします。 ◆細江正人 委員  一生懸命ビジョンを書いてくれるのはいいけれども、これができている、できていないというチェックはどこがするのですか。また、できていなかったときに誰が責任を持つのですか。これは責任をとらない人が書いている気がして仕方がないのです。こうあるべきということはわかるし、一生懸命考えてこうだろうと書いてくれているけれども、このとおりいかなかったときには、私たちは違うということが行間に見えるのです。このとおりいかなければいけないはずなのに、手の届かない土木交通部や違う部署を指すところが多いし、民間に頼るところもあります。何となく賛同する雰囲気にならないのですが、このように失礼なことを言ったので反論をお願いします。 ◎松田 観光交流局副局長  今の指針と同様に、次の指針についても、毎年度アクションプランをつくる予定でおりまして、その中で具体的にこの指針に書いている内容をどのような取り組みにするか、あるいはどれぐらい進んでいるかを数字で示して、実積を評価する仕組みを取り入れたいと考えております。もちろん、観光の指針ではありますけれども、全ての観光を観光交流局が持っているわけでもありません。当然おっしゃっていただいたように、県だけでなく、観光事業者を初め、いろいろな方の活動で成り立っているものですので、できること、できないことが当然出てくるかとは思いますけれども、それは他人ごとだから知らないということではなく、何が原因で進んでいないのかも含めて、毎年度しっかりと見ていきたいと考えております。 ◆細江正人 委員  結果をチェックして、できていませんでしたという形で終わらないようにしないといけません。今も言ったように、手の届かないところにしてもらわなければならないことが山ほどあるのです。それができませんでしたという形で終わってしまったのでは、評論家です。県民は、県を一体のものと見ます。この部署だから手が届かないという理解はありません。そのことも思いながら、きちんとまとめていかないといけません。きれいにまとめているのはいいのですが、さっきも言ったように、誰が責任をとるのか、誰が指示をするのかが見えてこないので、そういうことを思ってやってもらわないといけません。具体的に言えといっても言えませんし、最終的には知事になるわけですけれども、やはりもう少し全体的にプランが機能する組織でありたいという思いを持ってもらいたいことを要望しておきます。 ◆清水鉄次 委員  資料を見させていただきまして、例えば43ページにある滋賀ロケーションオフィスロケ支援件数推移ですけれども、これが地域の皆さんと経済にどれだけつながっているのでしょうか。  また、次のページの都道府県国際会議開催件数について、この数字は地域的にやむを得ないことは理解しておりますけれども、もう少しふやすための努力をしようと思っておられるのでしょうか。  3つ目に、何かのイベントをするとなると、滋賀県南部の大津市、草津市を中心に多いと思うのです。やはりもう少し分散するように、湖東や湖北、湖西も含めて検討してほしいと思います。それぞれよさもあると思うので、南部だとやりやすいのかもしれませんが、やはり全県のよさを見てもらう一つの機会として、そういう会場の配慮もまた一回考えてほしいと思いますが、いかがでしょうか。 ◎松田 観光交流局副局長  ロケーションオフィスロケ支援につきましては、全国的に見ても件数が非常に多くなっております。例えば直接ロケが行われたことによって、弁当や宿泊、それから仮設でセットを建てるなどの直接的な経済効果はあるのですが、有名な映画がここで撮影されたけれども、いつ公表できるかという兼ね合いがあることと、もう一つは言いわけになりますが、支援件数が多過ぎてPRがしっかりできていない面もあったりして、それでお客さんが来たという地元への効果が余り広がっていないところが現実と思っております。そこは非常にもったいないことをしていると思っておりまして、もっと広がっていくようにしないといけないと考えております。  それから、国際会議ですけれども、もちろん誘致はしております。ただ、内容や規模によっては、なかなか県内で開催が難しい場合もあります。設備面、輸送面、それから内容によってなかなか対応が難しいものもありますが、誘致は積極的にやっております。結果的につながっていない面がありまして、引き続き努力しないといけないと思っています。  また、イベントの開催が南部という話について、イベントの内容によると思っておりますけれども、一定規模のものですと、収容できるかどうかの面で一定の制限があるのかもしれませんが、できるだけ分散するべきとも思っております。私どもとしましても、できるだけ長く移動して滞在していただきたい、ついでにいろいろなところを回っていただきたいと思っておりますので、そのあたりについては、会議自体が仮に南部であっても、エクスカーションという形で県内を周遊いただくとか、こういう形の開催はできませんかという提案をできればと思っておりますので、努力を続けたいと思っております。 ◆清水鉄次 委員  お願いします。 ◆周防清二 委員  具体的な話をさせていただきたいのですけれども、やはり今観光に対して非常に効果があるのはSNSだと思うのです。特に、外国の方々がこちらに来られて感じたこと、見たものを写真に載せて、それぞれ出していただくことが非常に効果的だろうと思うのですけれども、ここにあるフェイスブック、インスタグラムなどのSNSを活用した発信は、具体的に誰がされるのですか。今の話、サクラがおられるわけではないでしょうし、そういった滋賀県の話題を集結するような仕組みをつくれるのですか。  きょうの朝、実は偶然フェイスブックを見ていたら、由布副知事が滋賀県をぐるぐると回って、自分の感じたことをいろいろと書いておられたのですが、職員が体験したことを書くのか、あるいは各市町もそれぞれやっていると思うのですけれども、それとどのようにリンクするのかを含めてお願いします。 ◎松田 観光交流局副局長  SNSはどこも同じようなことを言っているのですけれども、基本的にそれほどお金がかからないものですし、職員がやることによる影響力は余り大したことがないとは思っています。ただ、更新の頻度が高いほど見られるという面や、内容にインパクトがあるとたくさんの人に見てもらえる傾向があると思っております。まだまだなれていないところもありますけれども、自分たち自身あるいは市町の方にも呼びかけて、発信していかなければならないと思っております。  あと、インフルエンサーと言うのですけれども、例えばフェイスブックやツイッターを発信する方がいらっしゃって、その方をフォローといいますか、見たりする方が何万人もいる方がいて、最近はそれを商売にしている方が結構おられます。外国人向けにそういう発信をなりわいとされている外国人が、大阪、東京などに何百人とおられると言われております。もちろん有料になってくるのですが、例えばその方に来ていただいて写真を撮って載せていただくことも考えておりますし、一定それも効果があると聞いております。人によってはなかなか一生懸命出してくださるのですけれども、フォロワーがいないと結局写真が流れていくだけになるのですが、人によっては影響力がありますし、得意分野もあります。例えばお寺が好きなイギリス人がイギリスの方に強く発信できる傾向など、いろいろあるので、一概にインフルエンサーだからいいわけではなく、何を発信したいか、どこに強いかを見た上で、そういう方にもお願いしながらSNSを活用していきたいと思っております。多分それは国あるいは志向によって、強い、弱いがあり、中国ですと、ウイチャットなど別のものがありますので、どのツールを使ってどこに発信するかを研究しながらやっていかなければいけないと思っております。 ◆細江正人 委員  どこの国を狙ってしますか。 ◎松田 観光交流局副局長  手探りのところもあるのですが、いろいろなインフルエンサーに何人か当たっておりまして、先日はイギリスの方と少しお話をしました。その方はインフルエンサーのネットワークみたいなものを持っておられて、例えば地酒が好きな方、あるいは日本の歴史が好きな方、日本刀が好き、かわいらしいものが好きなど、いろいろなものがあります。やはり歴史などはイギリスに強い方が多いので、そちらにお願いしようか、また、東アジア、中国や台湾はかわいらしいものが好きだったりしますので、例えば今ハローキティをラッピングした新幹線が走っているのですが、それも非常に中国、台湾の方がたくさん乗っておられるということで、そういう面にはそういうもので発信するなど、いろいろなところで使い分けないといけないと思っております。 ◆細江正人 委員  尋ねたのは、どこの国にするかです。たくさんあって、あれもこれもと言っていてはいけないと思います。まずどこからいくのですか。 ◎松田 観光交流局副局長  今、一番多いのは台湾です。 ◆細江正人 委員  多い少ないではなく、松田副局長がここへ売り込みたいという思いを持たなかったら、誰にも響きません。あなたにというところを押さえないことには、あちらもこちらもと思っているといけないので、そこは自分がほれ込んだ人に頼んで引っ張ってもらえば、輪が広がるでしょう。そういう方を一人つかんだらいいのです。 ◎松田 観光交流局副局長  やはり滋賀県はお寺やお城などが多いですし、大河ドラマの話もありますので、ここは戦国中心に歴史を売っていきたいと思っておりまして、先ほど言いましたイギリス、フランスあたり、ヨーロッパのほうを主に発信できればと思っております。 ◆細江正人 委員  ではイギリスでお願いします。 ◆生田邦夫 委員  関西広域連合で4つか5つか知らないですけれども、観光ルートを決めた話はどうなっているのですか。指針のどこに出ているのですか。 ◎松田 観光交流局副局長  済みません、もう一度お願いします。関西広域連合との兼ね合いということでよろしいですか。 ◆生田邦夫 委員  関西広域連合でルートを5つほど決めたでしょう。それが今どうなっていて、今後どうなっていくのですか。 ◎松田 観光交流局副局長  関西広域連合、それから中部のほうのセントラルにつきましては、広域で主にインバウンドに取り組んでおりまして、もちろん単独でも海外からの誘客は図っているところですけれども、やはり規模感や予算面などもありまして、広域連合で取り組んでいるところもあります。先ほどのルートにつきましては、もちろん活用していきますし、まず入り口は関西国際空港ですので、そこからどれだけ滋賀県に引っ張ってくるかを協力してやっていかないといけないと思っております。 ◆生田邦夫 委員  私はどこに書いているのかと聞いたのです。何ページのどこに実績と今後の方向が書いているのですか。 ◎辻井 商工観光労働部理事  13ページの戦略⑨で「外国人観光客が引きつける」の中の施策の展開方向の下から2つ目に、広域連携の枠組みを活用したプロモーションもやっているところです。 ◆生田邦夫 委員  言い方は悪いですけれども、何の意味があってやっているのですか。何も目からうろこが落ちる話は一つもないし、必死さもありません。細江委員が少し皮肉まじりで言われたけれども、何をしているのですか。実際にやっている人たちは、誰も責任をとってくれないから、皆さん方を当てにしていないですよ。昇龍道はどこにあるのですか。それから関西広域連合にどれだけ実積があったのですか。関西広域連合の観光部門はどこがやっているのか知らないけれども、何の意義があるのですか。答弁は結構です。 ◆西村久子 委員  「健康しが」の本文でいきますと、共通テーマを決めてもらいました。この分野は稼がなければいけないことが活性化につながり、「健康しが」をつくるといううたい文句になっているわけですね。  私は商売に疎いのですけれども、衝動買いという言葉がありますが、人につられてお金を使ってしまったという雰囲気が、滋賀県にはない気がするのです。泊まりに行っても、真面目な学生という感じで、お寺参りにいってお説教を聞いてさようならでは、本当にお金を落としてもらう素地が少ないように思います。そういう部分は温泉も少ないから仕方ないし、海にも遠いから、食の部分が少し寂しいこともあるけれども、もう少し貪欲にもうける何かをつくり出さないことには、今あるものだけでみんなが満足して来てくれるでしょうか。真面目な客だけでお金がもうかって、地域が活性化するほどににぎわうかと思えば、疑問だと思います。これでどうしなさいとは言わないけれども、よそも何か目玉をつくろうと思って一生懸命になっているのですから、どぎもを抜くほどの企画をどこかに入れる必要があるのではないかと思いますが、いかがですか。 ◎松田 観光交流局副局長  おっしゃるとおりかと思っております。いろいろなところに何カ所か回られるのですけれども、その中で、次の待ち時間があったときに、時間を潰すところがなかなかないと旅行会社からも言われておりまして、お金を使うチャンスがあるのに使う機会がないということで、もらえるお金がもらえていないというもったいない状況があちらこちらにあると思っております。価値のある観光地はたくさんあるのですが、それが消費につながっていないのは、本当に大きな課題と思っております。滞在時間を延ばすことで消費を拡大しようと思っているのですけれども、本当にお金をもらえるところ、買っていただけるものをこれからつくっていかないといけないと思います。また、体験そのものがお金になることがまだまだ浸透していないと思っておりまして、そのあたりも少しつくっていかなければならないと思っております。 ◆藤井三恵子 委員  以前、私も観光に行ったときに、バスガイドの方がおっしゃっていたのですけれども、滋賀県民は文句も言わず、行く先々で物を買ってくれて、大変いいお客さんが多いと言われたのですが、県外から滋賀県に来られて、今言われるように仕組みがないと、本当にもったいないところがあります。お得感というか、行って何か得したという思いができるのが観光のよさだと思います。今言われる健康づくりでもたくさん仕組みはあるのに宿泊も50%ほどで、ホテルに泊まって人間ドックを受けるとか、地域を観光しながら二、三日過ごすなど、タイアップした取り組みができると思うのですけれども、そういうことで連携できていないのではないかと思ったりします。いろいろと企画を書いていただいているのですけれども、そういうことにたけた方の意見も聞いているとは思うのですが、分析をされて、含みを持った広がりをつくっていただくことが大事と思っております。よろしくお願いします。 4 滋賀県産業振興ビジョンの改定について (1)当局説明  望月商工政策課長 (2)質疑、意見等 ◆生田邦夫 委員  全体的に人口が減ってきています。それと、働く人も減ってきております。経済の規模から見ますと縮小の局面に入っており、拡張ではないと思います。その中において、企業は生き残りをかけてやっております。小さいところは合併して規模を大きくすることによって生き残ろうとすることも一つの方法であります。それから、労働者が少ないですから、どう人を工面するかで必死の思いであります。でも、隣の会社よりも自分のところは少し上乗せをするから来てくれという誘い方をする時代はもう終わりました。私がかかわっている世界だけでなく、民間においても本当に人手不足で、それぞれ競争してこっちの水は甘いぞ、向こうの水は苦いぞという形で誘導する政策も無理になってきましたし、企業としては非常にしんどい局面です。仕事に手を出したいけれども、人手が足りないから出せないという思いと、材料費が上がっていますので、契約したときの値段ではなかなかいけずに大変だと思っています。  そういう状況の中で、今たちまち何が必要かといえば、企業は人材確保、人手不足で必死にやっております。それがどこに出ているのですか。未来はバラ色みたいなことを書いていますけれども、バラ色ではありません。たちまち人手は足りないし、探しても採用しようとしても来ないところで必死の思いをしている者から見たら、言い方は悪いけれども、それほどバラ色ではないという思いをしているのです。もう悲壮な思いです。人手不足が景気の上昇を抑えています。景気が上がらない原因は人手不足と、先行き不安から企業の中で抱えて出さないし、職員の給料もアップしていません。今はここに尽きます。  だから、それなりに将来の形を言ってくれているのはわかるけれども、実際に我々から見たら、人手が足りないのでどこからか工面する手だてを教えてほしいし、滋賀県はほかの県に率先して人を工面する方向に走ってほしいです。質、量など、いろいろな話がありますけれども、まずは量、その上で質だと思うので、そこに対することを言ってほしいです。将来の方向を言われるのはわかるけれども、それは耳に入ってこないのです。もっと悲愴なところで企業は生き残りをかけており、その原因は人手不足だと言っておきます。答えは結構ですけれども、そういう思いでおります。 ◆西村久子 委員  3ページの一番上の段にある魅力度ランキングについて、平成27年が41位、平成28年が33位、平成29年が28位と順調に上がってきて、「ここ滋賀」もできたのに、平成30年は一気に38位に後退しているのです。なぜだと思われますか。 ◎上田 観光交流局ここ滋賀推進室長  ランキングにつきましては、おっしゃるように、昨年から魅力度が10位下がっております。ただ、スコア、点数につきましては昨年度より上がっているのですが、ほかの県でスコアの伸びが大きかったことで、総体的に順位が下がった状況になっております。特に見ますと、上位と下位はそれほど変わっていないのですが、ちょうど中間の順位にある都道府県がかなり密集してきて、点数の格差が少なくなっている中、昨年より点数は上がったのですが、順位としては10位落ちた状況です。 ◆西村久子 委員  真ん中が密集していると言われましたが、その中でも滋賀県は落ちたけれども、伸びた都道府県もあると思うのです。その伸びたところを調べて、どう違ったかをしっかりと把握していかなければいけないと思うのです。どこが伸びていますか。 ◎上田 観光交流局ここ滋賀推進室長  この調査は10年間やっておりまして、10年間の中で伸びが大きかったのは石川県で、次に広島県が10年間で魅力度のスコアの伸びが大きかったです。石川県は新幹線が延伸したことで、旅行などそういった方々のニーズがふえてきたこともありますし、広島県につきましては、世界的な遺産とか、あるいはスポーツの面で魅力が高まってきているということで、スコアが上がったと考えております。 ◆西村久子 委員  やはりまねのできるところは取り入れて、それを超える施策を打ち出していくことが大事だと思います。 5 「平成30年度 滋賀県ちいさな企業応援月間」の実施結果について (1)当局説明  平岩中小企業支援課長 (2)質疑、意見等 ◆藤井三恵子 委員  4の項目の(2)で10%しか知られていないとあります。これは年度ごとに調査をされているのではないのでしょうか。この比率はどのように変化しているのでしょうか。 ◎平岩 中小企業支援課長  平成28年度は17%、平成29年度は10%、平成30年度10%と低い状況です。 ◆藤井三恵子 委員  限られた300社ぐらいで統計をとっておられるということですけれども、これも含めて県の姿勢で支援をされていますが、十分に周知徹底されていないところは、もっと改善の余地があるのではないかと思います。研修を3カ所でされて参加されているのですけれども、やはり一部に限られていると思いますし、その点でもどういう支援が必要かも含めて、評価、分析する必要があるのではないかと思うのですが、その点はいかがでしょうか。
    ◎平岩 中小企業支援課長  今おっしゃっていただきましたように、大分支援のメニューはバラエティーに富んできて、また地域的にも北部も充実させようということで、各団体において充実していただいているところです。月間の周知も大事ですけれども、参加していただくことが大事ですので、その辺の広報についても、今後十分検討していきたいと思っております。 ◆藤井三恵子 委員  幅広く取り組んでいただくとは思うのですが、後継者がいなくて大変な思いをされている中小業者の皆さんに寄り添った形の研修というか、そういうところを実のあるものにしていくことが大事ではないかと思いますので、よろしくお願いします。 6 信楽窯業技術試験場整備基本計画(素案)について (1)当局説明  小川モノづくり振興課長 (2)質疑、意見等 ◆藤井三恵子 委員  議会で質問をさせていただいたのですけれども、土地の取得に関しては、まず市が買われて、それで設計、建物を建てて交換という形とお話しいただいていました。今、スケジュールを説明いただいたのですが、用地取得の件については、もう相手方と進められているのですか。  また、この用地交換での評価は、またその時点でされるのかわからないのですけれども、土地の面積からすると、今ある試験場の土地と比べると、半分程度に施設が縮小される感じを受けるのです。現地へ行かせていただいて説明いただいたときに、大事な陶芸の収蔵品がたくさんあったのですけれども、それらは新しい整備の中で、どのように展示や活用をされるのか、確認したいと思います。 ◎小川 モノづくり振興課長  まず、信楽窯業技術試験場の更新に向けての用地の関係ですが、甲賀市と調整を進めさせていただいておりまして、甲賀市でも、11月末に庁内で正式に土地の取得等も含めて進めていくことを決定されまして、この議会で報告しておられると伺っております。  敷地の面積が半分程度になることですが、現在の試験場は、昭和の初期に建設されて50年以上経過しており、当時と比べていろいろな技術革新も進み、また信楽の産地の状況も変わっていく中、現状の施設をそっくりそのまま移転するのではなく、必要な設備等を見直し、効率的な配置によりまして、面積等を算定したところ、現状の半分程度の面積でも、現在必要とされる機能を十分提供することが可能と見積もりまして、現在の施設規模とさせていただいたところです。  御質問のありました試験場が集めておりますさまざまな収蔵品につきましては、ごらんいただきましたとおり、現在、窯場の2階の倉庫に収蔵しているところです。今回、陶芸の森前に移転することによりまして、陶芸の森との密な連携が可能となります。そこで、コトづくりとしての商品開発のみならず、信楽におみえになられる観光客の方々にごらんいただく面でも陶芸の森と連携しまして、特に陶芸の森にはさまざまな信楽焼の展示品、あるいは文化品に詳しい学芸員の方がおみえになられますので、そういう方々の協力も得ながら、例えば陶芸の森での特別展の開催や、あるいは甲賀市の産業展示館などとも連携させていただきながら、常設展示などを今後検討してまいりたいと考えております。 ◆藤井三恵子 委員  いろいろと連携するという話ですが、現地の話を伺っていると、なかなかスペース的に十分な機能を保持した部屋がないという話も聞いていまして、本当にこれから信楽焼を売り出して発展的にアピールしていく点では不十分ではないかと思ったりするのですけれども、大丈夫とおっしゃられるのだったらそうなのかもしれません。本当に働いておられる方が機能的に動けることとあわせて、外から来られる方が十分に見られる体制と、さらに議会でも質問があったように、いろいろなイベントなどもあるようですし、それらとタイアップしてできる形のものにしていく必要があるのではないかと思います。  とりわけ、歴史あるものですので、その存続というか、発展的な部分も含めて今後問われると思います。その点も十分に皆さんから御意見をいただいて計画され、目に見える形で今後計画的な内容をお示しいただくとは思うのですけれども、今の時点では少し心配だと思ったので、質問をさせていただきました。 ◆駒井千代 委員  折しも来年度、朝ドラの撮影で信楽焼が注目されるということで、新しい試験場そのものは2022年度を予定していますから、時期的には少しおくれると思いますけれども、全国的にもタヌキだけではない信楽のよさを知っていただける機会です。そのような注目を浴びる時期に今入っていきますので、窯業技術試験場が新しくなっていくことへのプロモーションにしっかりつなげていくようにしていただいて、そのためにも現行施設もそうですが、陶芸の森とタイアップした期待感を膨らませていく取り組みについてもやっていただきたいと思います。意見です。 休憩宣告  11時57分 再開宣告  13時00分 7 住宅宿泊事業法の施行状況について (1)当局説明  松田観光交流局副局長 (2)質疑、意見等 ◆駒井千代 委員  1件が簡易宿所に移行されたということですけれども、以前に違いなども説明いただいたのですが、どうしてそういう選択をされたのかをお聞きになっていれば、お伺いしたいと思います。  また、最後におっしゃったように、いろいろな地域振興に資する意味で言えば、取り組みの意識が高いこともあるかもしれませんが、便利な大津市が多い状態で、ほかはないところもありますし、1件という少ない状態だと思うのです。民泊のよさでホテルがないところを考えますと、やはりもっと離れた地域でどうしていくかが課題と思いますが、現在の届け出状況を見て、その辺をどのように思われているのか、お聞きしたいと思います。 ◎松田 観光交流局副局長  簡易宿所への移行ですけれども、先ほど言いましたように、民泊は180日までしか営業できません。それ以上見込まれる場合は、旅館業法の簡易宿所のほうが制限なくできますので、土地の利用制限等がクリアされている場合でしたら、簡易宿所にして本格的に旅館業、宿泊サービスをしたほうがいいという選択をされた結果、民泊ではなくなったということです。今後も例えばそういう形でどんどんお泊まりになり、民泊でなくなることもあると思っております。  届け出状況から見て、届け出の件数や地域的にはまだまだ一桁のところが多いのですけれども、それこそ空き家対策とか、魅力的な古民家もいろいろとありますし、東近江市のほうでも近江商人の屋敷を宿泊施設にすることを試みているところもありまして、いわゆるホテルや旅館という形ではなく、住んでいたところに泊まれることは、ある意味すごく魅力的なことでもあります。そういう施設は県内にたくさんありますので、いろいろなところでそういう施設が民泊として利用されるようになればいいと思っております。まだまだ制度が浸透していないところもあるかもしれませんので、制度の浸透も図っていきたいと考えております。 ◆西村久子 委員  先ほど説明のあった振興指針を示されている中にも、やはりこういった部分を伸ばしていこうという意気込みが随分書かれていました。でも、ふたをあけてみたら、現実はたったこれだけというイメージを受けます。想像しておられたことと比べてどうですか。ギャップを感じませんか。 ◎松田 観光交流局副局長  正直、ふたをあけるまでどれくらい出てくるのかわからなかったのですけれども、いわゆる都市部に多い闇民泊の問題がかなりクローズアップされていました。ただ、事前に闇民泊の感じをサイトで見ております限りでは、県内にはなかったので、それが出てくることはないとは思っておりましたが、どれぐらい出てくるのか、一気にたくさん出てきて玉石混交になるよりは、じっくりと何回も相談をして、しっかりとした設備でお泊まりいただける状態に整えてからじわじわ伸びていくという、ある意味順調な形と思っております。  ただ、宿泊者をもっと伸ばしていきたいという意味で言えば、180日を超えて泊まれませんので、宿泊者数という意味ではそれほど数にならないことがありまして、まだまだこれからこの調子でというか、もう少し加速してもいいのかもしれませんけれども、いい形の施設がたくさん届け出されればいいと思っております。 ◆西村久子 委員  湖、山、川が均等して滋賀県にはあると思うのです。持ち家を持っている人や空き家もいっぱいあると思うので、やはり説明会などを頻繁にやっていただき、あなたにもできますという一歩踏み出す勇気を与えてもらえるといいと思います。また御検討ください。 ◆周防清二 委員  2ページの(2)にある日本国内に住所を有する者とは、日本人とは限らないのですか。その内訳はわからないですか。 ◎松田 観光交流局副局長  国内に住所を有するという中に在住外国人も含まれています。 ◆周防清二 委員  割合等はわからないですか。 ◎松田 観光交流局副局長  済みません、今はわかりません。 ◆藤井三恵子 委員  新聞に載っていたのですけれども、届け出の申請になかなか手間がかかり、スムーズにいく取り組みがないと、広がっていかないのではないかと思って読んでいたのですが、その点はどういう意見が出ているのでしょうか。 ◎松田 観光交流局副局長  別荘があるから、うちの仏間があいているから、少し泊まってもらおうと思って相談に来られる方が結構いらっしゃいます。やはりなれていませんので、どういう書類が要るか、それこそ図面があるかという相談から始まって、何回か相談してから、初めて届け出されることもあります。もう少し簡単にならないかと思う一方で、泊まられる側になりますと、例えば何か起こったときにきちんと対応できるか、安全、環境面を見ますと、やはり一定の基準をクリアしていただくためには必要なところがあると思っております。当初、もっと簡単にできるところもあったのですが、例えば消防法の丸適マークの話とか、いろいろなものがだんだんと条件として出てきたところがありまして、両面から見ないといけないとは思っております。そうは言いながらも、できるだけスムーズにできるように工夫していきたいと思います。 ◆細江正人 委員  先ほどイギリスでいこうと言ってこれを見ていると、アメリカと同率の3%です。中国の大陸系を除くと、フランスが一番になっていますけれども、どう読まれますか。 ◎松田 観光交流局副局長  まだまだ数少ないところもありますし、聞いていますと、やはりフランスの方は、例えば山奥などの不便なところも平気でどんどん行かれるというお国柄という感じもあります。また素泊まりが平気で、泊まることにはお金をかけないけれども、見るものや体験することにはどんどんお金をかけるなど、まだ把握はしっかりとできておりませんけれども、それぞれ傾向があります。体験型とセットにした民泊もあるかもしれませんし、そのあたりの傾向が今後出てくるかと思っておりまして、できればほかの国の方にもたくさん泊まっていただければと思っております。 ◆細江正人 委員  余計なことを言いましたが、ぶれないようにイギリスでいきましょう。 8 情報発信拠点「ここ滋賀」開設1年の運営状況について (1)当局説明  上田観光交流局ここ滋賀推進室長 (2)質疑、意見等 ◆藤井三恵子 委員  私、11月に研修へ行かせていただいたときに寄せてもらったのですけれども、去年に行かせてもらったときと比べて、やはりおいでになっている方がふえていました。女性も多かったと思います。今言われたように、1階フロアは案外おられるのですが、昼間だったのですけれども、2階には2、3組しかいらっしゃらなかったと思うのです。だから、誘導をもう少しうまくして、2階へ上がっていただく率を上げていくことが大事だと思います。  あと、いろいろな感想の統計をとっていただいているのですけれども、滋賀県は環境滋賀を売り出しているところから環境メッセもされています。各テナントも出されておられて、いいことをやっているブースもたくさんあり、そういうところと連携することも一つの方法だと思っているのです。その広がりはどういう感じになっているのでしょうか、お尋ねします。 ◎上田 観光交流局ここ滋賀推進室長  今言われたのは、企画催事に出ていただく企業がどういう広がりになっているかという御質問でしょうか。いろいろな企業に対する説明会等をやっておりまして、企画催事を実際にやっていただいた事例なども紹介しながら、企業の方々の参加をお願いしている状況です。実際にどのような分野の企画催事が多いかを見ますと、食の分野がこの1年間ではかなり多かったところで、やはり食はすごく消費者にもわかりやすいものでもありますし、滋賀県も力を入れている部分でもあるのですが、例えば琵琶湖博物館からもまた企画催事をお願いしてはと思っております。滋賀の魅力を発信できるように、いろいろな分野をバランスよく検討してまいりたいと考えております。 ◆細江正人 委員  この間、2階が弱いという話を聞いていただいて、対策はどうすることに決まりましたか。 ◎上田 観光交流局ここ滋賀推進室長  2階については、昨年度からなかなか売り上げが伸びないということで、さまざまな改善を既にやってきているところです。例えば、ウエブサイトに「ここ滋賀」を載せまして、予約が直接できるようにしていくなど、さまざまな改善を図っている中で、まだまだ売り上げには十分目標につながっていない部分もあるところです。今はある程度時期に応じて求めやすい商品価格にしているのですが、一方で、単価が下がる状況もありますので、そのあたりのメニュー構成をどうするかについて、もう少し首都圏の日本橋の方々のニーズに合った形にしていけるよう、検討してまいりたいと考えております。 ◆細江正人 委員  価格訴求もいいけれども、わざわざ来ていただくことも考えて、安売りに走らないほうがいいと思います。こだわりというか、物のよさをやはり売っていかなければならないと思うので、その辺の付加価値をつけて売るということです。  それともう一つ、客の導線が悪いと言われているでしょう。1階の後方から2階へ上がるところはどのように改善するのですか。 ◎上田 観光交流局ここ滋賀推進室長  そこも実はいろいろと改善を図っておりまして、2階に上がるところにレストランの写真を載せたり、あるいは1階入り口部分にも2階のレストランの案内をしたりと工夫はしているのですが、確かにあそこの部分が少し入りにくいところがありますので、レストランが2階にありますという案内をさらにもう少し工夫してまいりたいと思っております。踊り場の部分ももう少し活用しながら、人が来やすい雰囲気づくりをしてまいりたいと思っております。 ◆細江正人 委員  ビジュアルで訴求できるように、早くやってもらわないといけないと思います。 ◆周防清二 委員  今のお話のように、レイアウトも含めて、こちらが一応コントロールしている状況なのでしょうか。契約している会社との間になるのかどうかわからないのですけれども、ある出品者から、どういう契約になっているのだろうと聞かれるのです。契約内容などは私もわからないし、契約書を見せてもらうことはできるのですか。要するに直接会社に言えるのか、あるいは県に言わなければならないのか、はっきり教えてもらえるとありがたいと思います。 ◎上田 観光交流局ここ滋賀推進室長  運営事業者とは運営に当たりましての契約を5年間結んでいる状況で、基本的な物販や案内などは運営事業者がやり、それに伴う企画催事や周りの支援については、県が行うことになっております。実際にほぼ毎日一緒に、あるいは週に1回打ち合わせをしながら運営しておりますので、基本的に県に言っていただければ、運営事業者にもつなげてまいりたいと考えているところです。 ◆周防清二 委員  契約書はもらえないのですか。 ◎上田 観光交流局ここ滋賀推進室長  大丈夫です。 ◆周防清二 委員  それならば下さい。 ○岩佐弘明 副委員長  1点だけ聞かせてください。18ページの費用の内装関係の1億5,000万円とは何ですか。 ◎上田 観光交流局ここ滋賀推進室長  これは平成29年度の初年度ですので、「ここ滋賀」の内装、ハードの整備をした費用です。 ○岩佐弘明 副委員長  内装はオープンするまでに既にやっているでしょう。やっているのではないのですか。これは期間中に内装整備をしたのですか。 ◎上田 観光交流局ここ滋賀推進室長  費用自体は平成29年度です。 ○岩佐弘明 副委員長  契約したときには大体内装ができているでしょう。 ◎上田 観光交流局ここ滋賀推進室長  実際は箱だけをいただいておりまして、内装については、別途工事をした状況です。 ○岩佐弘明 副委員長  それは借り主が内装工事をしたのではないのですか。それはしておられないのですか。
    ◎上田 観光交流局ここ滋賀推進室長  赤木屋があのビルの持ち主ですが、実際は赤木屋が箱物の周りだけを整備されまして、内装は改めてこちらがやっております。 ○岩佐弘明 副委員長  普通、店舗はオーナーが貸して、実際にそこで営業する人が整備するでしょう。今、販売に入っておられるのは運営の部分だけということですか。 ◎上田 観光交流局ここ滋賀推進室長  運営事業者のUDSは、当初の内装の設計もしておりますので、設計と運営を委託した状況です。赤木屋の建物を借りている状況です。 ○岩佐弘明 副委員長  この内装はUDSの費用で負担しておられるのではないのですか。 ◎上田 観光交流局ここ滋賀推進室長  その分は県で整備をしております。設計はUDSがしておりますけれども、整備は県がやっております。 ○岩佐弘明 副委員長  そうすると、平成30年度はもっと少なくなるということですね。 ◎上田 観光交流局ここ滋賀推進室長  はい。 ○塚本茂樹 委員長  先週「ここ滋賀」に行ってきたのですけれども、レストランでお昼をとったのですが、言われるとおりいっぱいでした。毎日昼はいっぱいになっているみたいです。メニューの改良などで、今、目標の70%ぐらいまで上がっているので、もう少し上がっていってほしいと思います。それと、隣のビルの最上階まで上がったのですけれども、三、四十人乗れる大きなエレベーターが3つぐらいあると思うのですが、それが昼になったら一気に社員がおりてきていました。隣の丸紅などが入っている赤木屋のビルだけで2,000人か3,000人くらいが働いておられ、多分県庁職員と同じぐらいあのビルに入っていると思います。雨が降っても、ぬれずにそこまで来られるので、あの辺をターゲットにいろいろとまた少し工夫してください。これは意見です。 ◆細江正人 委員  今出ていたUDSに渡す金がコストに入っているのですか。これは平成29年度であって、平成30年度になると、それも一応コストに入ってくるのですか。 ◎上田 観光交流局ここ滋賀推進室長  UDSに委託している事業についてもコストに入ってきます。 ◆細江正人 委員  事業もですが、UDSにお金は渡していないのですか。 ◎上田 観光交流局ここ滋賀推進室長  渡していません。事業として委託する分はありますが、基本的に運営に対しての費用は出していません。UDSが自分たちでもうけて、人件費も自分たちで出している形です。 ◆細江正人 委員  そうでした。高い家賃は県が払って、中で売り上げてやっているわけですね。 9 中国湖南省への観光誘客経済事務所の開設について (1)当局説明  上山観光交流局国際室長 (2)質疑、意見等 ◆駒井千代 委員  上海等へ例えば米を輸出するなど、いろいろなトライアルが始まっています。やはりこの湖南省の現地にいる方がもう少し湖南省を核として、上海や、張家界市とも今回新しく甲賀市が結んだこともありますので、そういったところにきちんと入っていただいて、後のフォローをしていただきたいと思います。  それから、訪日に関しては、この間の議会質問でも少し申し上げたのですけれども、子供たちだけの環境体験で琵琶湖のアクティビティに来られている場合があります。この場合、親子で来て、子供たちは勉強で英語や環境教育等を受けて、大人は大人で別の文化体験やエンターテイメントなど、別々の行動をすることが中国の富裕層でふえています。せっかく中国に事務所を構えるのであれば、そういったところのニーズをしっかりつかんで、琵琶湖博物館などとも連携しながら、きちんと観光のインバウンドをつくっていただきたいと思いますので、今後の活動として意見を申し上げます。 ◆細江正人 委員  この開設にかかる費用ですが、よくわかりません。もう一遍お願いします。 ◎上山 観光交流局国際室長  開設にかかる費用ですけれども、まず事務員にかかります費用として158万円、それから登記費用等が初年度は120万円かかります。あと、費用等で217万円と書いていますけれども、この差額の97万円につきましては、今後も毎年かかっていく費用として上げさせていただいております。 ◆細江正人 委員  人件費158万円が年間で、97万円ずつかかるという話ですね。賃料は3年ごとの契約で、初めの3年間は無料、4年目は15万円、5年目以降は30万円ということは、3年契約だけど3年で75万円ということですね。その次の3年は90万円という理解でいいのでしょうか。 ◎上山 観光交流局国際室長  事務所の賃料につきましては、3年間無料です。その後、毎年かかってまいります事務員の費用と、それから事務所にかかります費用が今97万円と申し上げましたけれども、最初の3年間はそのままですけれども、その後4年目にはプラス15万円、5年目以降にプラス30万円となってまいります。 ◆細江正人 委員  3年ごとでくくり、最初は3年契約をして、あとは1年転がしでいくということですか。 ◎上山 観光交流局国際室長  当初は3年契約と申し上げましたけれども、申しわけありません。4年目以降の契約につきましては、現在のところまだ確認ができておりません。 ◆細江正人 委員  3年しか契約していないということですか。 ◎上山 観光交流局国際室長  最初の契約は3年契約です。 ◆細江正人 委員  3年の定借でいいのですか。 ◎上山 観光交流局国際室長  最初に3年契約をしまして、その後また継続の契約をさせていただく予定でおります。 ◆細江正人 委員  賃料と書いているけれども、この15万円は年額ですか、月額ですか。 ◎上山 観光交流局国際室長  年額です。 ◆細江正人 委員  こちらの登記費用等が年97万円ですか。 ◎上山 観光交流局国際室長  はい。 ◆細江正人 委員  登記費用とは何ですか。 ◎上山 観光交流局国際室長  まず、中国湖南省におきまして、法務局といいましょうか、そちらのほうに登記をする費用として34万円を計上しております。登記にかかります翻訳費用として15万円を計上しております。さらに、事務所の備品としまして71万円を計上しております。これらを合わせまして、初年度にかかる費用として120万円を計上しているところです。  残りの97万円ですけれども、まず通信費としまして24万円、それから資料の送料としまして12万円、また事務用消耗品費として12万円、お茶代としまして4万8,000円、そして会計会社への委託料としまして、44万4,000円を計上しております。 ◆細江正人 委員  何か全然バランス感覚が違うのですけれども、これでいいのでしょうか。人件費のバランスや、賃料、翻訳費用で15万円とか、よく知らないけれども、この国はこういうものなのですか。 ◎上山 観光交流局国際室長  ただいま御指摘をいただきました件ですけれども、現在、私どもで湖南省に駐在しております駐在員に確認をしまして、およそこのぐらいの値段であると伺っております。 ○岩佐弘明 副委員長  先ほどの話ですが、初期費用と、その後にかかる費用は違うわけでしょう。それを一緒に書いているからわからないのです。4年目に15万円、5年目に30万円とあるけれども、約束がないのでしたら書いてはいけません。こうやって書いているということは、約束されているということです。でも、3年目以降はわからないと言っているのでしょう。3年目以降がわからないのだったら、契約するかわからないのに賃料がわかるはずがありません。3年契約で3年ごとの更新になっていて、更新のときにはこういう約束をしていますと言うのだったらわかるけれども、3年目以降がわからないのだったら、4年目以降の賃料がわかるはずないし、やはり初期費用と、毎年かかる費用を分けて書かないといけないでしょう。今の話を聞いていたら、登記費用は初期費用でしょう。初期費用なのか事務所経費なのか、先ほど通信費と言っていましたが、これは事務所経費でしょう。 ◎上山 観光交流局国際室長  資料がわかりにくくて申しわけありませんでした。初期費用、最初にかかる金額につきましては、1年目のみです。ですので、登記費用でありますとか、登記の翻訳費用、事務所備品につきましては、初年度のみです。ただ、御指摘いただきましたように、初期費用なのか、その後毎年かかってくるものなのかが少しわかりにくい表記でした。申しわけありませんでした。  また、あわせて御指摘をいただきました、最初の3年間は無料ですけれども、4年目以降につきましては年間15万円、また5年目は30万円と聞いているところですが、おっしゃいますように、契約のときでないと、やはり確定してこないものと思いますので、現在そういう見込みとお伺いしている状況です。 ◆細江正人 委員  確認だけですが、今契約するのは3年で、撤収するときにはそれできれいに切れるのですか。原状復旧は要らないのですか。 ◎上山 観光交流局国際室長  特段、事務所の中の内装を変えることはありませんので、仮に撤収ということがありましても、大層なことはなかろうかと思います。 ◎辻井 商工観光労働部理事  中国湖南省とはことしで35周年ということで、おかげさまで35年やってまいりました。今回、ビザの発行要件が厳しくなったことが一番にあるのですが、やはり今までの駐在があってこそ、この友好提携35周年を迎えられたと思っております。また、湖南省、ひいては中国政府との関係もありまして、これからも継続してやっていきたいと思います。これを機に、またさらに湖南省政府からの提案もあって、経済分野や観光、インバウンドにも力を入れて交流を一層発展させていきたいと思っておりますので、何とぞ事務所設置に向けまして御理解のほどよろしくお願いします。 10 一般所管事項について ◆西村久子 委員  最初に皆さんに御起立いただいて、謝罪がありました。その件についてですけれども、アンケートがとられたもとの分は現存しているのですか。違うものにすりかえたという話を聞いた限りであって、もとの文書はありましたか。 ◎片岡 労働雇用政策課長  もとの文書につきましては、職員の聞き取りでは丸めて捨てたということです。2回アンケート調査がありまして、2回目については、アンケートを書かれた方がスマホにデータを保存されておりましたので、2回目については内容がわかっておりますが、現物については捨てられているということです。 ◆西村久子 委員  そうだろうと想像はつきましたけれども、では、改善点について、クリアされているのですか。 ◎片岡 労働雇用政策課長  今回、原因となりましたのは、訓練に対するアンケートの調査票を担当職員が回収してしまったということです。これは当の訓練が休みであり、最後の卒業式に重なったことがありまして、今後につきましては、決して担当職員が直接回収することのないよう、管理職あるいは別の職員が回収するということ、それからアンケート調査票をそのままではなく封筒に入れて封をして提出してもらうことで改善しております。 ◆西村久子 委員  対応はそれでいいと思うのですけれども、訓練生が主張された部分が本当に妥当性のあるものだったのでしょうか。むちゃなことを言っておられるという判断があったかもしれませんし、そのあたりの見きわめはどうされましたか。 ◎片岡 労働雇用政策課長  訓練生は離職者が中心ですが、訓練を受けられる方のレベルはさまざまですので、訓練生によって受けられる感想等は変わってきます。今回アンケートを差しかえた内容につきましては、塗装の部門でしたけれども、木質と金属と大きく分野は分かれておりまして、金属の部分についてやや不得手であるところは認識をしており、他の指導員から不足している部分の指導を行っているところです。 ◆西村久子 委員  訓練生の方が主張されることがもっともだと思えるのならいいけれども、むちゃな主張をされておられるのだったら、ごまかしたことは悪いことですが、何もそんなにこちらが一方的に悪いとは思えないのです。そのあたりをはっきりと判断してやっていただかないことには、指導していただく方も一生懸命やっていただいているのに、うまくいかなかったということですから、またお考えいただきたいと思います。 11 外国人材が活躍できる社会環境の整備を求める意見書(案)について (1)質疑、意見等 ◆駒井千代 委員  昨今、外国人材の拡大については、ニュースなどでも言われているところですけれども、いよいよ入管法改正で拡大が見込まれる中、現在においても本県では1万6,000人を超える方が働かれています。このような中で、まだまだ日本語教育体制がとれていないなど、いろいろな課題があることから、このたび言われている賃金水準の確保、日本語教育、そして文化の異なる方たちがともに暮らしていくための整備について、意見を申し上げるものですので、どうぞよろしくお願いします。
    細江正人 委員  委員会から出してもらいましょう。 ◆藤井三恵子 委員  私も改善を求めておられる部分は一部わかるところはあるのですが、全体的な問題が背景にありますので、これについては協議させていただき、反対したいと思っております。 (2)意見書(案)の取り扱いについて    委員会として提出することは見送られ、各会派で判断することになった。 12 委員長報告について    委員長に一任された。 閉会宣告  14時05分  県政記者傍聴:京都、NHK、読売、中日、朝日  一般傍聴  :なし...