款11
教育費[項6 大学費を除く]
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○
議長(
奥村芳正) 以上で、各
常任委員長の
報告は終わりました。
ただいまの
報告に対し、質疑はありませんか。
(「なし」)
質疑なしと認めます。
これより討論に入ります。
発言通告書が提出されておりますので、順次これを許します。
まず、13番節木三千代議員の発言を許します。
◆13番(節木三千代議員) (登壇、拍手)私は日本共産党県議
会議員団を代表いたしまして、ただいま行われました議第54号、議第63号、議第70号、議第72号および議第73号に対して可決すべきとした各
常任委員長報告に対して、反対の討論を行います。
まず、議第54
号平成29年度
滋賀県
一般会計補正予算(第10号)、議第63
号平成29年度
滋賀県
土地取得事業特別会計補正予算(第1号)を一括で討論します。
本
補正予算は、国体主会場予定地である(仮称)彦根総合運動公園同公園整備
事業で、用地取得の減額
補正約9.7億円があります。6.6ヘクタールの民地を買収する予定をしていますが、農地に土地改良した土地、マンションの駐車場、携帯電話の基地として現在利用している土地等の問題で、1年かかっても、結局、予定の半分しか買収できない状況であります。これは、14ヘクタールしかない狭い場所に主会場を選定した計画に問題があると言わなければなりません。主会場計画の縮小等、抜本的な見直しが必要です。よって、可決すべきとした
委員長報告に反対するものです。
次に、議第70号
滋賀県
介護保険法に基づく
介護医療院の施設、
従業者ならびに施設および運営に関する基準を定める条例についてです。
本
議案は、法改正に伴い
介護医療院を創設するものであります。
介護医療院は、生活の場としての機能を強調し、みとりターミナルケアの場であるとしています。今後、県内の357床の介護型療養病床を、介護型相当、利用者48人に医師1人と老人福祉施設相当、利用者100人に医師1人以上に5年間で区分をし直すというものでありますが、現場からは、人員配置やサービス基準の緩和で医療や介護の質が低下することや、新たな施設が病床削減の受け皿になりかねないことへの懸念や不安が出されています。
このままでは、医療的ケアを必要とする要介護者のサービスの低下が生まれかねません。生活の質の向上と尊厳が守られるよう、現行の介護療養病床よりも拡充することを求め、本
議案に反対するものです。
次に、議第72号
滋賀県
障害者の
日常生活及び
社会生活を総合的に支援するための法律に基づく
指定障害福祉サービスの
事業の
従業者ならびに設備および運営に関する
基準等を定める
条例等の一部を改正する条例についてです。
本
議案は、法改正に基づき、主なものとして、
障害者福祉の
事業所が介護サービスも実施できるよう、共生型サービスとして基準緩和を図るものであります。
しかし、障害を持つ方が真に望んでおられるのは、65歳になっただけでサービス支給の縮小、打ち切り、定額負担が課せられる介護優先原則を廃止することであります。
障害者福祉
事業所が介護
事業所を兼ねれば済むということではありません。
障害者の生存権、平等権、尊厳を公的に保障する
障害者福祉制度こそ確立すべきであり、保険原理の持ち込みは許されません。よって、可決すべきとした本
議案に反対するものです。
最後に、議第73号
滋賀県
医療法施行条例の一部を改正する条例についてです。
本
議案は、医療法の改正により、集中治療病室等の病床のいわゆる後方ベッドをなくすというものであります。県内で63床が対象となりますが、地域医療構想のもとで、未稼働病床が過剰病床として削減する方向であります。しかし、集中治療室は治療を受ける場所であって、退室された後のベッドを患者の状態に合わせて確保しておくことは必要であります。
実情に応じて必要な病床数の確保を強く求め、本
議案を可決すべきとした
委員長報告に反対をし、討論を終わります。(拍手)
○
議長(
奥村芳正) 次に、6番海東英和議員の発言を許します。
◆6番(海東英和議員) (登壇、拍手)私は、議第71号
滋賀県
特別職の職員の
給与等に関する条例の一部を改正する
条例案に可決すべきとされた総務・
政策・
企業常任委員長の
報告に対し、反対の立場から意見を申し述べます。
平成28年3月に提案された議第89号に関しては、職員さんのとうとい命を絶ってしまったことを重く受けとめるとのことで賛成いたしましたが、今回は、このような対応がエスカレートしてはいけない、知事の減給で決着することは適当ではないとの思いがあり、反対の立場を表明します。
まず冒頭に、御迷惑をかけた
滋賀労働局様におわびを申し上げます。
さて、本
議案で懲罰の対象とされる事案は、
滋賀県総務部財政課によると、
平成11年秋に
大津土木事務所の解体の際に残置された111本の基礎ぐいの存在が図面まで作成されていたにもかかわらず、
平成19年売却契約の際に、あってはならないことですが、引き継ぎ漏れとなり、売却後にくいの存在が確認され相手様に御迷惑をかけ、
瑕疵担保責任による賠償費用として、撤去費用2,452万円余を含む4,336万2,000円を支払うというものであります。
事案の分析では、県の組織としての土地情報管理体制の不十分さに起因する、2つ目に、本県土地処分にかかわった特定の職員に責任を問うことは適当でないとしています。そして、県は
再発防止に向け、2項目の具体的な対策を明らかにされています。
平成29年度において、事件発覚後、現場検証、経緯の確認、
瑕疵担保責任の遵守、賠償額の決定、解決と、県として適切、妥当な対応をされております。
工期延長による増加費用の1,883万5,200円は小さな金額ではありません。まことに残念な支出でありますが、組織として引き受けるべきものであり、10年前の過失を挽回すべく御対応された知事以下、県スタッフの働きは、ねぎらうべきものであると考えます。この後も、当時の関係者に反省を促し、現在の県職員に教訓となるよう注意喚起をし、二度と繰り返さない仕組みの確立が急務です。
さて、
平成19年の公有財産譲渡契約締結の時点で、三日月知事は知事の立場になく、故意または重大な過失は皆無であります。国家賠償法を引くまでもなく、行き過ぎた懲罰行為ではないでしょうか。知事が戒めとして給与を10%、12万5,000円減額して決着されると、組織としての責任の所在が見えにくくなると思います。
知事みずからの減給の事例では、豊洲市場の都議会への
説明内容の混乱での小池東京都知事、大雨警報が発令されているにもかかわらずゴルフに行っておられた佐竹秋田県知事、原発をめぐるメール問題などでの古川佐賀県知事がみずから減給をされています。これらはみずからの行為を反省され懲罰減給をされたのであり、長の責任は重しとされる気概は大変御立派でありますが、みずからの関係し得ない過去の事案で、解決をされた知事が減給処分されるのは不条理です。
台風21号における災害警戒本部運営での重大な課題について、年度内に改善策が示されたことはよかったと思います。今期
定例会議でも知事の管理下での賠償事案が複数ありますが、本
議案の対応と整合性がありません。一生懸命やっていても過失は起こります。
一方、過失で片づけられない
滋賀県立総合病院の想定外の大きな赤字や新生美術館の遅延、医療福祉拠点施設の停滞、うみのこ新船の遅延など、本件にまさるとも劣らない重要な課題もあります。これらに対し、今回のような懲罰思考ではなく、ポジティブに、喜ばしい成果でもって県民の負託に応えていただくようエールを送ります。
141万県民の暮らしを守る責任、望まないものも引き継ぎ8,000億円を超える予算を執行する責任、1万人に及ぶ職員の人生を預かる責任、はかり知れない重責を担っておられる知事に深甚なる敬意を表します。
そして、知事のすてきな健康的なリーダーシップ、人権の尊重、働き方改革、SDGs等も鑑みますに、10年前の引き継ぎ漏れ賠償事案で三日月知事が責任をとり、減給するという不条理な決着が
滋賀県政の健康を損なうと思料いたしますので、反対を表明します。
以上、議員各位の御賛同を求め、討論といたします。(拍手)
○
議長(
奥村芳正) 以上で討論を終わります。
これより採決いたします。
まず、議第54号、議第63号、議第70号、議第72号および議第73号の5
議案を一括採決いたします。
以上の各
議案を各
常任委員長の
報告のとおり決するに賛成の方は、御起立願います。
〔賛成者 起立〕
御着席願います。起立多数であります。よって、各
議案は、各
常任委員長の
報告のとおり決しました。
次に、議第71号
議案を採決いたします。
議第71号
議案を総務・
政策・
企業常任委員長の
報告のとおり決するに賛成の方は、御起立願います。
〔賛成者 起立〕
御着席願います。起立多数であります。よって、議第71号
議案は、総務・
政策・
企業常任委員長の
報告のとおり決しました。
次に、議第67号
議案を採決いたします。
議第67号
議案を厚生・
産業常任委員長の
報告のとおり決するに賛成の方は、御起立願います。
〔賛成者 起立〕
御着席願います。起立多数であります。よって、議第67号
議案は、厚生・
産業常任委員長の
報告のとおり決しました。
最後に、議第53号、議第55号から議第62号まで、議第64号から議第66号まで、議第68号、議第69号、議第74号から議第79号までおよび諮第1号の21
議案を一括採決いたします。
以上の各
議案を各
常任委員長の
報告のとおり決するに賛成の方は、御起立願います。
〔賛成者 起立〕
御着席願います。起立全員であります。よって、各
議案は、各
常任委員長の
報告のとおり決しました。
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△休会の議決
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議長(
奥村芳正) お諮りいたします。
明15日から21日までは、
委員会審査等のため休会いたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。
(「異議なし」)
御異議なしと認めます。よって、そのように決定いたしました。
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○
議長(
奥村芳正) 来る22日は、定刻より本
会議を開きます。
本日はこれをもって散会いたします。
午後2時32分 散会
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