滋賀県議会 > 1990-03-15 >
平成 2年 2月定例会(第1号〜第12号)−03月15日-08号

ツイート シェア
  1. 滋賀県議会 1990-03-15
    平成 2年 2月定例会(第1号〜第12号)−03月15日-08号


    取得元: 滋賀県議会公式サイト
    最終取得日: 2023-05-15
    平成 2年 2月定例会(第1号〜第12号)−03月15日-08号平成 2年 2月定例会(第1号〜第12号)         平成2年2月滋賀県議会定例会会議録(第8号)                           平成2年3月15日(木曜日)       ────────────────────────── 議事日程 第8号                             平成2年3月15日(木)                             午 前 10 時 開 議  第1 議第1号から議第38号まで(平成2年度滋賀県一般会計予算ほか37件)質疑ならびに質問(土木企業関係)       ────────────────────────── 本日の会議に付した事件  日程第1 議第1号から議第38号まで(平成2年度滋賀県一般会計予算ほか37件)質疑ならびに質問(土木企業関係)       ────────────────────────── 会議に出席した議員(42名)    1番   橋 本    正 君     2番   上 野  幸 夫 君    3番   滝    一 郎 君     5番   磯 部  与志夫 君    7君   山 嵜  得三朗 君     8番   石 田  幸 雄 君    9番   川 口  東 洋 君     10番   大 林    清 君    11番   松 井  佐 彦 君     12番   野 村  政 夫 君    13番   池 野    昭 君     14番   桐 山  ヒサ子 君
       15番   林    良 子 君     16番   吉 原    稔 君    17番   鹿 野  昭 三 君     18番   沢 野  邦 三 君    19番   石 橋  修 一 君     20番   川 瀬  庄 平 君    21番   浅 川  辰 巳 君     22番   奥      清 君    23番   中 村  藤太夫 君     24番   清 水  鉄三郎 君    25番   伊 藤  正 明 君     26番   奥 村  展 三 君    27番   炭 本  宣 昭 君     28番   谷 口  三十三 君    29番   黒 川    治 君     30番   清 水  藤 藏 君    31番   田 中  高 雄 君     32番   大 西  文 蔵 君    33番   桑 野    忠 君     34番   岩 永  峯 一 君    35番   西 村  政 之 君     37番   伊夫貴  直 彰 君    38番   相 井  義 男 君     39番   望 月  長 司 君    40番   栗 本  藤四郎 君     45番   橋 本  喜三男 君    46番   片 山  秀 雄 君     47番   小 林    実 君    48番   八 木  進 一 君     49番   仲 川  半次郎 君       ────────────────────────── 会議に欠席した議員(6名)    4番   松 井  俊 治 君     6番   森 井  慎 三 君    36番   酒 井  研 一 君     41番   大 谷  元太郎 君    43番   小 島  幸 雄 君     44番   北 川  弥 助 君       ────────────────────────── 会議に出席した説明員              土   木  部   長   植 村  忠 嗣 君              土  木  部  次  長   戸 田    弘 君              土  木  部  次  長   宮 尾  悦 夫 君              地域振興室長土木部次長   山 田  勝 巳 君              土  木  部  技  監   出野上  忠 孝 君              企   業  庁   長   今 井  幹 夫 君              企  業  庁  次  長   桑 原  留 男 君       ────────────────────────── 議場に出席した事務局職員              事   務  局   長   上 木      徹              議   事  課   長   松 林  憲  一              議 事 課 課 長 補 佐   谷    弥 寿 男              議   事   係   長   塩 見  和   夫       ──────────────────────────    午前10時18分 開議 ○議長(西村政之君) これより本日の会議を開きます。    ─────────────── ○議長(西村政之君) 直ちに日程に入ります。    ─────────────── △議第1号から議第38号まで(平成2年度滋賀県一般会計予算ほか37件)質疑ならびに質問(土木企業関係) ○議長(西村政之君) 日程第1、本日は上程議案のうち土木企業関係の質疑ならびに質問を行います。  発言通告書が提出されておりますので、順次これを許します。  まず、19番石橋修一君の発言を許します。 ◆19番(石橋修一君) (登壇、拍手)おはようございます。  まず、草津川改修事業につきまして質問いたします。  琵琶湖総合開発事業として、草津市名物の天井川を河川改修しようとする事業でありますが、昭和46年より今日まで、地権者を初め各関係者の方々の御努力で、この改修事業は、平成1年末では、第1工区のJR線まで約33.4ヘクタールのうち約97%、第2工区の金勝川合流地点までの用地が25.5ヘクタールの約32%が既に買収が進んでおりまして、第1、第2工区合わせて約69%の買収が進むことになっております。また、暫定掘削工事あるいはまた架橋工事も一定の進捗を見ており、関係者の方々の御努力に敬意と感謝を申し上げる次第であります。  さて、今後のこの国道1号線から上流の第2工区の用地買収の方針について質問をいたします。この第2工区の用地買収でありますが、今日まで県は、買収希望者の方々に対しケースごとに買収を進めてこられましたが、まだ多くの人々よりこの際買ってほしいとの希望がございます。とりわけ第2工区は企業の用地も多いわけでありますが、県の買収計画に対し不満を募らせておられるところもあります。なぜなら、企業の事業拡張計画があっても同敷地内に草津川改修事業があるだけに建設もできず、他の地区に代替用地を自力で求め、手当てしている状態であります。しかし、買った土地を保有しておれば保有税がかかってくるという二重の負担に苦慮しておられる状態であります。また、個人の持ち家にいたしまても、そろそろ家族構成の変化や老朽化によって建てかえの時期に入っており、同じく用地買収の希望者も多いのであります。本来このような事業は、土地を買いたくても売ってもらえないというのが通常でありますが、全く逆の現象でもあります。また、草津地区の土地は全国で1位から2位を争うほどの地価の上昇率であると仄聞しておりますだけに、早く手を打つべきだと思われますが、このことについて土木部長はどのように対処されようとしておられるのか、今後の方針を伺うものであります。  次に、湖岸堤管理用道路近江大橋とのドッキングでありますが、現在の計画でいきますと、近江大橋から湖岸道路乗り入れようとすればかなり大回りをしなければなりませんし、京都や大阪方面からのドライバーにはこの交通ルートが非常にわかりにくいものになっております。湖南方面リゾート開発もあることでもあり、近江大橋から直接湖岸堤管理用道路乗り入れができるように、関係者と十分協議をされ早急に改善をされるべきだと思われますが、いかがでしょうか。見解を求めて私の質問を終わります。(拍手) ○議長(西村政之君) 19番石橋修一君の質問に対する当局の答弁を求めます。 ◎土木部長植村忠嗣君) (登壇)まず、草津川改修事業についての御質問にお答えいたします。  草津川改修事業につきましては、全国的にも国庫補助事業の大規模河川改修として位置づけられ、琵琶湖総合開発事業重点河川として、地元を初め大勢の皆様方の御協力を得ながら鋭意取り組んできております。この事業を進めるに当たりまして、北川、山寺川および伯母川を取り込み、治水上の効果を上げるため、河口よりJR琵琶湖線までを第1工区とし、JR琵琶湖線より金勝川合流点までを第2工区に設定しております。現在一次効果が得られる三ツ池付近で、伯母川を取り込むため下流より暫定掘削を進めており、また大規模構造物であるJR琵琶湖線橋梁工事と国道1号橋梁工事に着手し、継続実施中であります。第2工区の用地でございますが、まず第1工区の次に治水効果を上げる区間として、国道1号上流で伯母川の取り込みまでを優先的に考え、用地買収を進めているところであります。この第2工区の伯母川より上流につきましても、用地買収の希望者が多いことは十分承知しているところであり、全体の改修を早期に進める必要がございますが、やはり下流から河川改修を進めるのが基本でございます。そこで、常々国に対して事業費の確保に努力しているところでありますが、お尋ねの伯母川より上流の用地買収につきましては、非常に厳しい状況下にございます。  県といたしましては、この河川改修の重要性にかんがみ、土地開発基金をも活用して用地の先行取得について努力してまいったところでありますが、下流からの工事進捗状況、地権者の要望も十分に勘案しながら鋭意用地取得に努めてまいりたいと考えております。いずれにいたしましても、草津川河川改修の早期完成に引き続き精いっぱい努力を重ねてまいりたいと考えておりますので、御了承をお願いいたします。  次に、近江大橋から湖岸堤管理用道路への乗り入れについてでありますが、湖周道路の全線完成やリゾート開発の進展など、びわ湖周辺の将来の状況変化を考えますとき、湖周道路県内幹線道路になるものと予想されますので、この道路と近江大橋との間で、円滑な交通の処理を行うことが必要と思われます。その乗り入れ方法につきましては、料金徴収所の設置場所の制約による技術上の問題や、それぞれの道路の持つ機能の相違の整合を図るなど解決すべき課題がございまして、具体的なものとして進んでいないのが現状でございます。今後は、道路の効果的な整備方法等について関係者と協議し、周辺土地利用などを勘案の上、この対策を検討してまいりたいと考えております。 ○議長(西村政之君) 次に、16番吉原稔君の発言を許します。 ◆16番(吉原稔君) (登壇、拍手)矢橋帰帆島のゴルフ場造成について、土木部長にお尋ねをいたします。  れっきとしたゴルフ場であるのに、県が芝生の広場だと言い張っているのが矢橋人工島のゴルフ場であります。14ヘクタール、1億9,000万円をかけて、現在9ホールのゴルフ場がほぼつくられております。これは、人工島の地元対策として地元からも要望されていたものであると報告されておりますが、問題はここが自然公園法第2種特別地域ということで、環境庁の示した審査指針ではゴルフ場をつくることが許されないとされている場所であるということから、ゴルフ場と言わず芝生の広場と言い張り、立ち入り禁止にしているのであります。しかし、裸の王様はだれが見ても裸であります。ゴルフ場の環境問題が大きな問題となっておる今日、県がわざわざ人工島の真ん中に県営のゴルフ場をつくる必要があるのかが問題であります。かつて武村知事は、人工島工事再開に当たっての1976年11月11日の人工島工事再開の談話の中で、ゴルフ場のための埋め立てではなく、この人工島の造成工事はびわ湖という生態が正常な生理を回復するための犠牲であるということを理解してほしいと、こう弁解をいたしましたが、結果的にはまさにゴルフ場のための埋め立てとなっているわけであります。  そこで、以下の質問をいたします。  まず、この工事、つまりゴルフ場造成工事は昭和60年、61年の2年にわたる予算で行われたと聞いておりますが、この時点で自然公園法との抵触をどう考えていたのか、それはどのようにして解決するという見通しを持っていたのか、また自然公園法上の諸手続はどうしたのかをお尋ねいたします。  次に、この工事は県予算の中でどの項目で幾らを支出し、いつ現在のようなほぼ完成したゴルフ場の形に造成をしたものか、その後の芝等の管理費は幾らかかっているのか。  3番目に、ゴルフ場とする場合、農薬は当然びわ湖にまともに流れるわけでありますが、その処理は極めて重要でありますが、排水処理はどうするつもりか、特別の処理施設をつくろうということを考えているのかどうか。  4番目には、人工島の一部をゴルフ場に変更する場合、それがたとえ一時的であるにせよ30年、40年の長期のパターンで考えるとすれば、公有水面埋立法第29条の埋立地の用途変更に当たるということで、知事の許可を必要とすると考えますが、その手続はとっているのかどうか。その場合、公有水面埋立法29条2項3号で、その用途変更が埋立地の利用上適正かつ合理的であること、4号で土地利用または環境保全に関する国または地方公共団体の法律に基づく計画に違背せざることという要件があります。これをどう判断したのか。もしこういった公有水面埋立法上の手続をとっていないとすれば、それはなぜか。この1項ただし書きで言う公共性のある場合、あるいは公用上の場合はこの限りにあらずというこの公共性とは、具体的にどう考えているのか、お尋ねをいたします。  最後に、自然公園法との抵触を十分検討せず多額の予算を入れて工事をし、ほぼ完成してからゴルフ場問題の批判もあって対応に苦しんでいるという状況でありますが、まさに予算のむだ遣いの典型であります。私は、ここでここまでけちのついた、しかも水質汚濁源となる可能性のある、公益性にも疑問のあるゴルフ場を県営としてオープンする必要はなく、野球場、公園、スポーツ施設など、あるいは公園など一般公衆に開放する用途に使用すべきと考えますが、当局の所見を伺います。(拍手) ○議長(西村政之君) 16番吉原稔君の質問に対する当局の答弁を求めます。 ◎土木部長植村忠嗣君) 矢橋帰帆島についての御質問にお答えいたします。  矢橋帰帆島は、琵琶湖流域下水道湖南中部浄化センターの用地として埋め立て造成したものであり、その面積は将来の湖南中部処理区の計画処理水量に見合った処理施設を配置できる規模のものでございます。その処理施設の建設につきましては、流域下水道および公共下水道の整備の進捗に伴う流入水量の増大に応じ、順次処理施設を増設していくものでございます。このため、将来施設を建設する土地につきましては、荒れ地のままの状態では景観上、防犯上好ましくなく、暫定的に野球、テニスなどのスポーツ施設や公園などを設置して、県民の憩いの場として有効に利用しているところでございます。  そこで、御質問の1点目につきましては、いろいろ検討をした上で昭和60年および61年度に芝生の広場として造成したものであり、自然公園法の手続については既着手行為である下水処理場附帯施設と解釈し、不要と考えておりましたので、御了承をお願いします。  2点目の予算についてでございますが、芝生の広場の植栽工事は流域下水道特別会計流域下水道建設事業費から約1億9,000万円を支出して61年度に完了しております。また、芝等の管理費は62年度約4,100万円、63年度約3,800万円、元年度約4,000万円の見込みでございます。  3点目の農薬排水処理についてでございますが、芝生管理につきましては、他府県の事例等も参考にしながら農薬排水処理の必要のない芝管理の方策を検討しなければならないと考えております。  4点目の公有水面埋立法との関係でございますが、この土地は湖南中部浄化センター処理施設の設置を目的として埋め立てたものであり、スポーツ施設等の利用はあくまで暫定的な施設であり、野球場、テニスコートなどのスポーツ施設と同様に下水処理場附帯施設と考えており、用途変更には当たらないと判断しております。仮に用途変更が必要であるとしても、営利を目的としたものではなく、県が設置し県民の皆さんに開放するものであり、ただし書きの公共性を有する施設に該当し、公有水面埋立法の手続きは必要がないと考えておりますので、御了承をお願いします。  最後に、一般公衆に開放する用途に使用できないかということでございますが、御承知のとおり、帰帆島の敷地につきましては、従前から野球場、テニスコートゲートボール場、プール、公園等を配置し、一般県民の方々に開放し、利用していただいているところであります。これらと同様に利用していただけるような施設として対応してまいりたいと考えております。 ◆16番(吉原稔君) (登壇)再質問いたします。  まず、自然公園法との関連でありますが、その前に、矢橋のゴルフ場がどういう形態をしているかということについては空から見るのが一番確実でありますが、過日大津プリンスホテルの39階のレストランから見たところ、まさに立派なゴルフ場でありました。これを芝生の広場とネーミングするのは勝手でありますが、ゴルフ場そのものには違いないわけで、先ほど言いましたように裸の王様はあくまでも裸である、だれが見ても裸であるということからすれば、まさに県は造成完了したこの地域の利用についてどうするかという問題に迫られていると思いますし、それから東端の方にまだ未利用地がありますが、この部分まで拡張すれば立派な18ホールのゴルフ場になる、これは明らかであるということをまず申し上げたいと思います。  それから答弁の中で、自然公園法との関連について60、61年芝生の広場として造成した、自然公園法既着手行為として附帯施設として不要だと考えたとありますが、これは全く子供だましの答弁であります。  そもそも人工島をつくることについては、なるほどこの地域が第2種特別地域に指定されたのが昭和49年でありますから、それまでに埋め立てが着手された人工島そのものは、既着手行為と言っても私はいいと思うのです。しかし、問題は、ゴルフ場にするということについて決定がされ、工事が実施されたのは60年、61年でありますから、環境庁の出した審査指針は昭和49年ないし50年に相次いで出されておりまして、審査指針の第1は、ゴルフ場造成のための自然の改変、自然公園法における形状の変更はだめだということをまず言っておる。それからさらに、昭和48年の通達では、ゴルフ場公園事業としては認めないという形で、二重の歯どめをしているわけであります。これは、県としては当然わかっていたはずであります。  したがって、今の土木部長の答弁は、埋め立てについての説明にはなっても、審査指針と抵触することについてどう判断したかという説明にはなっていませんから、この審査指針が49年、48年通達とともに出されている、このことについて、自然公園法の中ではゴルフ場は認めないというこの歯どめについて、あなたはこれはどう抵触すると考えておられるのか、お尋ねをいたします。つまり、私は、この時点でもうゴルフ場はだめだということは昭和50年時点でわかっていながら、60年、61年に環境整備工事という名目でゴルフ場にしたのではないか、地元と約束をしたのではないかということをお尋ねしているわけでありまして、お答えを願います。  次に、1億9,000万の金をかけてゴルフ場を造成し、芝の管理は62年から平成元年にかけて1億1,900万円、先ほどの答弁では1億1,900万円が支出されておりますが、造成費の半分くらいの芝の管理費が既に使われている、現実は立ち入り禁止になっております。まさに、これこそ予算のむだ遣いそのものではないでしょうか。まだこれが60年、61年に造成されて、62年にオープンしており、入場料も入って非常にはやっているというなら財政的にはそこそこペイするかもしれませんが、全くペイしないで今日までいながら、それではこれはどうしてオープンしないのか、先ほど言いました自然公園法との抵触がないというのだったらどうしてオープンしないのか、そこをお尋ねしているわけであります。  今、このストップしている状態は何が支障になっているのか。私は、自然公園法審査指針との関係ぐらいしかないと思いますが、もちろん今日非常に厳しいゴルフ場に対する批判、それを県が気にしていることは明らかだと思いますが、この点なぜむだな管理費をどんどん注ぎ込んで、いまだに立ち入り禁止にしているのか、私はそのことを第2にお尋ねしたいと思います。  それから、公有水面埋立法の関連ですが、余り細かい法律論は言いませんけれども、これもなるほど暫定供用とはいいながら、期間的には相当の期間、将来完全にこの埋立地が利用されるまでの相当期間、公有水面埋立法の免許を取ったときの目的とは全く違う目的にしているわけですから、しかもそのための現状変更が行われているわけですから、私は、やはりこれは当然公有水面埋立法の手続を履行すべきであると思いますが、どうでしょうか。  最後に、土木部長は先ほどテニスコートなどと同じだ、一般公衆に利用してもらうのだとおっしゃいましたが、ゴルフ場の場合はたとえ県営といえども有料であり、しかも限られた人しか利用しないというふうに思われます。先日の新聞で、神奈川県がゴルフ場を解禁した、そして60億の予算で県営のゴルフ場を造成するということを表明したが、料金を30%安くするということで合理化をしたけれども、どうも造成費が高過ぎて、とても30%安くはできないということが報道されていましたが、私は本県の場合でも、そう簡単に一般公衆の利用に供するという、あるいはテニスコートとか野球場と同じようなレベルの利用はできないのではないかと思いますが、どういうふうにその点を考えておられるか。  以上4点をお尋ねいたします。 ◎土木部長植村忠嗣君) 再質問にお答えいたします。  4点の御質問があったわけでございますが、自然公園法審査指針に関連してでございます。矢橋帰帆島につきましては、ただいまも申しましたように、将来を見詰めた非常に広大な用地でございます。それの施設が張りつくまでには非常に期間があるわけでございまして、その期間におきまして、やはりそのまま放置しておくのでは適切でないということから、適正に管理しなければならない、こういった観点から、今日までこの用地を野球、テニスなどの施設や公園などを設置して、県民の憩いの場として活用しているところでございます。それで芝生の広場として同様に整備したものでございまして、問題ないというように考えております。  それから、芝の管理費でございますけれども、まだ管理費があり、さらに芝生をオープンしないという点でございますけれども、まだ十分芝の養生ができ、立派に整備されてないといった点からでございます。  次に、公有水面の関係でございますが、ただいまお話がありました埋法の第29条、埋立地の用途と異なる利用の制限という第29条1項におきまして、ただし、公用または公共の用に供せしめるときはこの限りにあらずということになっておりますので、御了解をお願いしたいというふうに思うわけでございます。  また、非常に多くの管理費がかかり、その辺の収支の問題があるということでございますが、やはり景観を考え適切に管理していく上ではいろいろと費用がかかるものでございます。御了承をお願いしたいと思います。 ◆16番(吉原稔君) (登壇)この問答の最もこっけいなところは、ゴルフ場が目的であるにもかかわらず、あくまでも芝生の広場だ、芝生の広場だと言い張っているところに問題があるわけであります。  そこで私は、たしか前に一遍このことをどこかで質問をしたことがあるという記憶がありましたので見ましたら、昭和60年10月4日総合開発特別委員会でこのことを質問しておりました。  そのときの問答を紹介いたしますと、今ゴルフ場をつくるという計画があるが、その案が有力であると聞くが、果たしてゴルフ場というものがびわ湖を代表する水と緑に囲まれた県民のオープンスペースとして適切なものかどうか、この発想とこのスケールおよび事業主体が決まっていれば教えてほしいと言ったのに対して、当時の千畑土木部技監は、この人工島は緑に包まれた人々が憩える島として最終的に云々ということでありますが、維持管理に金がかかるので、一部経費が出せないものかと考えて、ゴルフ場やイベント会場を考えているということ、また私が再度、県民感情として矢橋人工島にゴルフ場をつくらなくても、滋賀県には他に適地があるのだから、別にゴルフ場をつくる必要はないということにならないか、防災避難等のための多目的広場を考えたらどうかと言ったのに対して、当時の高橋土木部長は、確かに多目的広場として残すのも一つの方法だが、20ヘクタールもあるといろいろ管理が難しい、そこで庁内で検討した結果、ミニゴルフ場がよいのではないかということである、ことしは基盤の整備であるが、来年まではいろいろな意見を、未利用地の検討委員会も設けられているので、それらの意見を参考にしながら決めていかなければならない、こういう答弁をしております。私は、それに対して再度、公有水面埋立法の基準に合致しなければならないし、利用者が特定されるものでなく、一般県民に開かれたものでなければならないから、計画ができたら早く議会の方にも提出し、理解を深めてもらいたい、こう言ったのに対して高橋土木部長は、公有水面埋立法の目指すところも含めて検討したが、計画が決まってから出すのではなく、相当の検討期間を設けて進めたいと思っていると、こういう問答がされている。  これは考えてみたら、昭和60年10月4日の問答で、言っている方も答えている方も聞いている方もまことにのんきだと、私も今から反省しているのですが、60年、61年に既に造成工事をやっているのです。そのときに、聞く方ものんきだと言われればそれまでかもしれませんが、答える方も既にゴルフ場としてやるのだと、そういう結論が出たのだけれども、これから相当の検討期間を設けて進めたい──今工事をやっているのに相当の検討期間を設けて進めたいと、こう言っている。  そこで、このときに当時の西村政之委員長は、最後にこういうことを言っているわけです。地元の条件もいろいろあろうと思うが、決定事実を既成事実として認めてほしいということのないように、そのときそのときに議会や関係機関の理解を求めて検討していってほしい、委員長として特に要望しておくと、格調高く言っておられるのであります。これだけ委員長も格調高く要望し、県もこれから考えますと言いながら、もう既に60年、61年かけてゴルフ場をやっている。私は、これは議会をだましておる。率直に言って議会をだましておる。芝生の広場だと言うけれども、だれが考えたってゴルフ場、グリーンの予定地もあれば、ちゃんと山あり、川あり──川はないかもしれないが、山あり、谷ありとこうなっておる。そんなものを今さら芝生の広場だと、もし芝生の広場だと言うなら、なぜ年間4,000万も5,000万も金かけて残しておかないで、すぐ芝生の広場としないのか。私は、これはまことにもって議会に対する背信行為というか、端的に言えばうそであり、うそをついておったと、この当時。つかれた方ものんきだと言われればそれまでかもしれませんが、その後62年、63年、元年とこういうふうに毎年4,000万も金かけて立ち入り禁止のままで県財政をむだ遣いしておる。私は、西村政之委員長ともども非常に腹が立っておるのであります。まず、この点について県は一体どういうつもりで当時ゴルフ場とするということを言いながら、今になって芝生の広場だ、芝生の広場だと言っているのか。60年10月のときのこの問答はうそであったのか。直接あなたが担当したわけではないとはいうものの、私は、しかしやはりこれらは非常にむだ遣いであり、かつまた議会軽視であり、かつまた行政が自然公園法審査指針があるにもかかわらず既成事実を先行させた。西村氏が言うように、既成事実を先行させてから後で頼みますというようなことは言うなよと、こういう問答に全く背いていたというふうに言わざるを得ませんが、その点いかがでありましょうか。再度お尋ねします。 ◎土木部長植村忠嗣君) ただいま60年の議会でのいろいろな質疑についてお話がございましたが、この点につきまして、先ほどお話がございましたように、いろいろな御意見を参考にしながら決めていきたいということで答弁されたところでございます。管理費のむだ遣いでないかという点でございますけれども、やはり広い芝生でございますので、それだけの費用がかかるものでございます。御了承をお願いしたいと思います。(「全然答えになっとらん」) ○議長(西村政之君) 次に、25番伊藤正明君の発言を許します。 ◆25番(伊藤正明君) (登壇、拍手)開発許可制度の運用基準の緩和について質問いたします。  開発許可制度は、無秩序な市街化の防止と都市の秩序ある整備に大きく寄与してきたものと思われますが、反面、地域住民にとって数々の締めつけを感じさせるとも言えるのであります。都市計画法の一本の見えざる線が土地の値段を大きく左右し、一本の線で何十倍の差を生んでいるのが現状であります。最近では、特に土地が高騰し、宅地の供給が大きな問題となっているところであります。そこで、特に市街化調整区域においては建築基準が厳しく、湖北地方では地域を背負って立たなければならない若者が自分の集落に家も建てることすらできないのが現実であります。周辺はすべて圃場整備が完了し、また工場が立地しているにもかかわらず、生産人口がどんどん他市へ流出するなど、過疎化現象が起きているところであります。  そこで、私は、こうした現状から、かねてから地域の実情を踏まえて農用地除外地、いわゆる白地地域についてもっと有効利用を図ることを提案し、少なくとも当該地域の人たちならだれでも住宅が建てられるように、また地域に根づいた中小企業が工場敷地を増設する場合等は、運用基準を大幅に緩和するよう求めてきたのでありますが、このことについてその後どのように検討されてきたのか、その状況について土木部長に伺うものであります。(拍手) ○議長(西村政之君) 25番伊藤正明君の質問に対する当局の答弁を求めます。 ◎土木部長植村忠嗣君) (登壇)開発許可制度の運用基準の緩和についての御質問にお答えいたします。  都市計画法が昭和44年に施行され、翌年本県に開発許可制度が導入されて以来、ことしでちょうど20年が経過しようとしておりますが、今日まで同法に基づく市街化区域および市街化調整区域における適切な土地利用を担保するこの開発許可制度の円滑な運用に努め、都市の健全な発展と秩序ある整備を図ってきたところであります。
     しかしながら、今日、県内の地域によっては社会経済の変貌により、若者が地元に定着できず、地域振興の鈍化や都市活力の停滞が見られるところから、その対応策の一つとして市街化調整区域内の白地地域で既存集落居住者が自己用住宅や分家住宅を建てる場合、あるいは既存工場の施設拡大をする場合など、開発規制の緩和を求める声が強くなってきております。  そこで、県といたしましては、昭和61年8月2日付建設省通達に基づき、地域の実情を踏まえながら均衡ある県土の発展を図るため、昭和62年度より市街化調整区域においては、大規模指定既存集落に線引き前から居住する方の自己用住宅や分家住宅の建設および既存工場の隣接地での増設を認めてまいりましたが、今回さらに大規模指定既存集落の対象区域の拡大と条件の緩和、既存工場の開発行為に係る増加敷地の大幅な拡大などについて、法の規制の中で要件の緩和を図るべく、運用基準の見直しを行い、本年4月施行を目途に鋭意改正作業を進めているところであります。  今後とも開発許可につきましては、法の趣旨に基づき適正かつ円滑な運用に努めてまいりたいと考えておりますので、御了承をお願いいたします。 ○議長(西村政之君) 次に、20番川瀬庄平君の発言を許します。 ◆20番(川瀬庄平君) (登壇、拍手)琵琶湖リゾートネックレス構想に基づき、瀬田川南部地区のアーバンリフレッシュリゾート地の整備が具体的に動き始めました。本計画は、大津市最南端の大石学区の丘陵地など1,730ヘクタールを対象に、区域内にウォーターパークゾーンなど6つのゾーンを設けることにしており、平成11年度中の全面完成を目指すものであります。本事業が完成いたしますと、石山寺、岩間寺、立木観音と信楽、陶芸の森などが連続するリゾート観光ルートができ上がりますし、また宇治、奈良へも接続する拠点になります。今まで以上に人や物が集中してまいります。  そこで、今後アクセス道路をどのように整備していくかが大変重要な課題になってまいります。大津市では、既に市道外畑曽束小田原縦貫道路の新設を計画していますが、それ以外にも既存の国道422号線や県道瀬田大石東線、大津南郷宇治線など近辺の道路の整備をしないと、現在でも交通渋滞で十分な幹線道路の役割を果たしていないことから見て、大変懸念しているものであります。  そこで、まず第1点は、アクセス道路の整備について、その基本構想をお尋ねいたします。国道422号線を初め近辺の各県道については、現在拡張や改良計画がありますが、大変大きなプロジェクトが入り込んできたのでありますから、再度見直しも必要と考えますが、そのようなことも含めてアクセス道路の基本構想をお尋ねいたします。  次に、現在拡幅改良が進行中の国道422号線についてでありますが、京阪石山寺から多羅川までの間の拡幅工事はほぼ完成していますが、そこから先の瀬田川洗いぜきまでの予定はどのようになっているのか。また、瀬田川南部リゾート計画が具体的に動き始めたこととの関係で、大津から信楽に至る道路の整備の時期を今まで以上に早める必要もあると考えますが、今後の方針をお尋ねいたします。  次に、都市計画道路丸の内平尾線改良整備についてでありますが、近江大橋との接続によって県道大津湖岸線の交通渋滞を緩和し、地域内交通の円滑化を進めるということで、近江大橋4車線化時の条件になっていた都市計画道路でありますが、現在までの検討状況と今後の対応をお尋ねいたします。  以上で私の質問を終わります。(拍手) ○議長(西村政之君) 20番川瀬庄平君の質問に対する当局の答弁を求めます。 ◎土木部長植村忠嗣君) (登壇)道路整備についての御質問にお答えいたします。  まず、瀬田川南部リゾート地へのアクセス道路の基本構想についてでありますが、リゾートネックレス構想を進めるに当たり、必要となる道路整備については、官民の適正な役割分担のもとに、公共事業としても一定の支援を行っていくことは必要であると考えております。このような観点から、アクセス道路の整備についてはどのように支援していくか、本県全体の道路網整備計画の一環として検討していくこととしております。  当該地域は、現在道路網として国道422号、瀬田大石東線、宇治田原大石東線および大津南郷宇治線があり、このうち瀬田大石東線と宇治田原大石東線につきましては、未改良区間の解消に努めることが瀬田川南部リゾート計画にも寄与するものと考えており、今後の開発計画の進展を見きわめながら、県管理道路の整備による支援方策を検討しているところであります。  次の国道422号の整備についてでありますが、当面整備する必要のある区間として、京阪石山寺駅から多羅川までの間、約1.85キロメートルを第1期工区とし整備を進めているところであり、また先線多羅川から南郷洗いぜきまでの間1.8キロメートルは第2期工区として、第1期工区の完了見通しがついた時点で実施計画を作成し、特に道路交通上必要な箇所から重点的に着手したいと考えております。また、大津市大石東町から信楽町界に至る未整備区間の整備につきましては、現在信楽町宮尻地先において改築事業を実施しており、この完了を勘案しながら着手したいと考えております。  次に、都市計画道路丸の内平尾線改良整備についてでありますが、所管の大津市において、近江大橋から国道1号へ短絡するルートについて比較検討が行われ、その結果、実施に向けての可能性の高い道路として検討がなされており、地元関係者と意見調整が進められていると聞いております。県といたしましては、この道路の改良整備について積極的に助言、協力をしてまいる所存であります。 ○議長(西村政之君) 次に、5番磯部与志夫君の発言を許します。 ◆5番(磯部与志夫君) (登壇、拍手)道路の整備について質問をいたします。  県土の均衡ある発展は、我々はモータリゼーションの目まぐるしい進展の中で、全国的に県民所得も第5位というすばらしい実績を示しておるわけであります。ほとんどが兼業サラリーマンの所得であり、我が愛知郡においても1戸に自動車の保有台数は2.4台の自動車を保有しており、通勤、通学は、北は彦根、長浜、南は大津、水口方面などまで、自動車による通勤範囲は大きく拡大してまいりましたが、この台数は、JRまた私鉄の駅にも遠く、ほとんど駅まで、また勤務地まで自動車に依存するために、さらに農業用の軽トラックもカントリーエレベーターあるいは育苗センターなどの施設や農業用のために、これだけの保有台数となったと思われますが、さらに最近は運送会社のトラックターミナル、工場の倉庫等が急速に進出してまいりまして、道路整備は最も重要な要件となってまいりますが、郡内は幸いにして土地基盤整備がほとんど終了したことによって道路改善がなされて、県、町道を初め農道においても、農家の英知によって共同減歩により幅員も広くなり、また舗装も幹線農道は県道にもまさるような整備がなされているわけでありますが、一歩愛知川を渡って八日市市あるいはインターチェンジに通ずる道路は、国道8号また307号は別といたしましても、ほとんど未改良のままであって、舗装はされておりますけれどもセンターラインの引けない道路のために、朝夕のラッシュ時には通学、通勤のバイク、自転車、歩行者、さらに自動車の混乱状態のようなところで、信号機のあるところでも停滞が甚だしく、毎日の通行者のいらいら、ストレスは大変なものであります。改善整備は地域住民の長年の願望として、特に名神インターチェンジに通ずる道路や八日市ニュータウンへの直接接続道路の整備について、土木部長の所見を問うものであります。  なお、参考までに、最近は愛知川の左岸道路が信号もなく、また御河辺橋から御幸橋までの開通によって、堤防上のために渋滞を避ける利用車が朝夕ラッシュ時に激増して、さらにまたこれにダンプカーの通行のために御幸橋、八千代橋、御河辺橋を初めその橋詰めは非常に危険な状況になっておるわけでございます。  次に、愛知郡4町が毎年要望しております愛知川右岸道路は、共通の懸案でありまして、御幸橋より下流地域につきましては調査をしていただいておりますが、愛知郡の東西の県道、町道においても、旧8号線──中山道であります──から国道8号に出る場合は、豊郷町の上枝、愛知川町の沓掛地先、愛知川町の商店街あるいは御幸橋北詰めすべてクランク型の道路であって、朝夕ラッシュ時は非常な混雑と停滞をする現状であります。愛知郡の場合は、高校の場合におきましても愛知高のみであり、ほとんどの学生はJR稲枝駅また能登川駅まで出て、能登川、彦根、八幡等の高校へ、あるいはまた通勤者も同様でありまして、両駅ないし8号線より出なければなりません。せっかくJR琵琶湖線のダイヤ改正の時間短縮も、この道路状況によっては効果が半減して、こちらは彦根土木事務所の所管であり、また愛知川以南は八日市土木事務所の所管であって、そういう両事務所の接点として右岸道路あるいは道路改善につきましては、一つ十分な温かい土木部長の所信を問うものでございます。  終わります。(拍手) ○議長(西村政之君) 5番磯部与志夫君の質問に対する当局の答弁を求めます。 ◎土木部長植村忠嗣君) (登壇)道路整備についての御質問にお答えいたします。  まず、湖東方面から八日市市中心部および名神八日市インターチェンジヘ通ずる道路整備についてでありますが、これらを接続する路線といたしましては愛知川上流側から春日橋を通過する国道307号、御河辺橋を通過する一般県道雨降野今在家八日市線および一般県道岡田神田線、八千代橋を通過する主要地方道彦根八日市甲西線の3ルートがあります。国道307号の愛知川にかかる春日橋は、近年の交通量の増大と特に大型車両の増加により、自転車および歩行者の通行に支障を来していたため、本年度よりかけかえ事業に着手し、下部工を施工しております。  次に、雨降野今在家八日市線につきましては、八日市市神田町地先におきまして、都市計画決定路線、八日市駅神田線としてバイパス計画を立て、現在用地買収を進めております。また、一般県道百済寺甲上岸本線につきましては、愛東町上岸本地先におきまして、交通安全施設整備事業により平成2年度完成を目途に自転車歩行者道の設置を行っており、岡田神田線につきましては、平成2年度で測量、設計調査を行い、交差点改良および待避所の設置について検討してまいりたいと考えております。  なお、主要地方道彦根八日市甲西線につきましては、現在八日市市建部南町地先の現道拡幅に着手しております。今後これら施工中の路線の事業促進を図り、早期完成に向けて鋭意努力してまいる所存であります。  次に、愛知川右岸道路でございますが、御幸橋より下流の県道湖東彦根線につきましては、既に予備設計を実施しております。また、上流域の道路につきましては、周辺の県道との整合性から、新たに県道認定するには困難な状況であります。したがいまして、今後は現県道の改築という観点を基本に、この計画について地元関係機関と十分に協議し、調整を図ってまいりたいと考えております。  最後に、旧国道と国道8号によりクランク型になっている県道としましては、主要地方道湖東愛知川線と一般県道松尾寺豊郷線がありますが、これらの改良整備につきましては人家連檐地であり、地元地権者の協力が必須条件でありますことから、これら箇所の改良につきましては、現段階においては非常に難しい状況にありますので、御了解願いたいと存じます。 ○議長(西村政之君) 次に、13番池野昭君の発言を許します。 ◆13番(池野昭君) (登壇、拍手)日野川の改修について土木部長にお尋ねします。  日野川は、御承知のように、鈴鹿山系からびわ湖に注ぐ県下有数の広大な流域面積を持つ一級河川であります。私は、時々、県道大津能登川線が日野川をまたぐ仁保橋を通りますが、右岸一帯は住宅開発が進み、次から次へと新築家屋が建ち並ぶ様子を見ますとき、昭和34年9月の伊勢湾台風のときの堤防の決壊、そして36年6月の豪雨によってこの仁保橋が一瞬のうちに流された当時の様子が目に浮かび、慄然たる思いがするのであります。50年代に入ると、日野川流域は住宅開発が進み、堤防に張りつくように住宅が立ち並び、今日ではその戸数は1,600戸を超えるまでになっております。豪雨になれば周辺地域には避難命令が出され、地元住民の不安は極めて大きいものがあり、住民の生命、財産を災害から守る上で、また新しい町づくりを進める上で、日野川改修は不可欠のかつ緊急の課題であります。昨秋の増水期には、近江八幡市浄土寺地先で漏水現象が見られ、9月6日から7日未明にかけての豪雨では、水位4.8メートルを記録したのを初め、危険水位を上回ることがしばしばであります。また、中主町から近江八幡市へ通じる野村地先の交通事故多発地点の狭隘な県道の拡幅も、日野川改修が絡んで、その拡幅計画のおくれを来しているとも聞いております。地元市町村による日野川改修期成同盟を中心に、抜本改修の要望は繰り返し県当局、政府へなされてきたところであり、当議会でも何回か改修問題については取り上げられてきたところであります。  県当局は、56年6月議会では、抜本的改修に向け全体計画を作成し、早急に補助事業として着手できるよう国に働きかけ、積極的に事業に着手すると答弁され、また62年6月議会では、全体計画を達成するための事業化のめどをつけたい、昨年2月の議会では改修計画のための詳細な現地測量、土質調査を実施しているが、技術的問題を初め種々の課題解決のための協議調査を行い、できるだけ早く事業化を図りたいと、その取り組む姿勢を明らかにされております。  そこで、現時点での改修計画に伴う諸調査、協議などの進行状況および今後の取り組みについて、地元住民の悲願にこたえる積極的な答弁を期待して、私の質問を終わります。(拍手) ○議長(西村政之君) 13番池野昭君の質問に対する当局の答弁を求めます。 ◎土木部長植村忠嗣君) (登壇)日野川改修についての御質問にお答えいたします。  御承知のとおり、日野川は昭和34年の伊勢湾台風により大きな被害をこうむったため、昭和34年から昭和40年の間において、河川災害復旧助成事業として河口から竜王町庄地先までの約16キロメートルにわたり河川改修を実施したところであります。その後、維持管理として河状の変化や護岸の老朽化等に対応し、堤防や護岸の補強、立木の伐開、寄り州の除去の工事を実施するなど、災害の未然防止に努めており、特に漏水発生箇所におきましては、その都度緊急な対応に努めており、本年度においても近江八幡市浄土寺および安養寺地先において工事を実施しているところであります。  しかしながら、近年の地域開発等による流出形態の変化によりピーク流量がふえ、相対的に治水の安全度が低下し、安全性が危惧されるようになり、またそういう状況から、日野川改修期成同盟会を初め関係の方々から抜本改修についての強い御要望もあるところであり、この河川の抜本的な改修の必要性は十分認識しているところであります。そこで、改修計画に必要な調査等の状況でありますが、現在も引き続き詳細な地形測量、土質調査、堤体解析等を進めるなど、改修計画の策定に向けて精いっぱい準備を進めているところであります。  何分にも大規模な改修計画となりますことから、技術的な問題を初め事業を円滑に進めるための課題も多くありますため、関係機関の積極的な協力を得て鋭意協議調整を行っておりますが、さらに総合的な検討を進め、非常に厳しい財政状況下でございますが、できるだけ早く事業化が図られるよう引き続き一層の努力を重ねてまいりたいと考えております。 ○議長(西村政之君) 最後に、26番奥村展三君の発言を許します。 ◆26番(奥村展三君) (登壇、拍手)栗東改良インターチェンジと国道1号バイパスの現況の取り組みについて、土木部長にお尋ねいたします。  本県は、古来より交通の要衝にありまして、人と物が行き交う中で経済活動が発生をいたし、地域が発展してきたところでございます。現在におきましても、国道1号、8号、21号など国の主要幹線道路が通過をいたし、京都、大阪方面、名古屋方面と交流がありまして、特に昭和39年名神高速道路の開通によりまして、本県経済発展は大きく飛躍したことは言をまたないところであります。道路整備は、国民生活に大きな利益をもたらす最も重要な施設でございます。また、国においても、21世紀への多極分散型国土構造の形成を目指して、地域発展の拠点となる地方すなわち地方と都市との効率的な連携を図るため、広域交通ネットワークの強化が掲げられております。幸い本県におきましても、平成元年1月第2名神高速道路の基本計画が決定をなされまして、地方とそして都市との大きな交流、活性化を図る上で、大変重要な道路であると認識をいたし、その早期の実現を期待いたすものであります。しかしながら、経済活動に欠くことのできない重要な道路であっても、交通量の増大等によりまして、本来の機能に支障を来す箇所については、早期の対策が必要であると考えます。  そこで、私が再三質問あるいはまた要望を続けてまいりました国道1号の水口町から栗東町に至る約16.5キロメートルのうち、特に栗東改良インターチェンジは、平成元年4月に都市計画道路として決定をされ、事業化がされたと聞き及んでおりますが、現在どのように進められておるか、お伺いをいたしたいと思います。そしてまた、横田橋から石部町間のバイパスルートの早期決定と早期事業化を望むものであります。これらの現況について土木部長にお尋ねをいたしたいと思います。  次に、上水道供給事業および工業用水道事業の現況と経営見通しについて、企業庁長にお伺いをいたします。  21世紀を迎えるに当たって、我が国もこれから活力ある長寿福祉社会を築いていかなければなりません。これは、精神的に豊かであり、経済的にも恵まれた、平和で、健康で、長生きのできる社会だと考えます。そのような住みよい社会、良好な生活環境を築いていく上で、水道事業は人々の暮らしの中でいつも良質でおいしく、安全で豊かな水を供給し、さらに地震、災害、渇水、異常気象においても強い施設が求められております。  ところで、市町村水道事業にあっては地下水等に水源を求めており、水系の変化による枯渇化や水質の悪化が次第に進みつつありまして、びわ湖等から取水する県上水道供給事業は、常に県民に安全かつ豊富な水を安定的に給水できることからして、企業庁に課せられた使命は極めて重要であると思います。  しかしながら、企業庁で実施されております上水道供給事業の3地区の給水状況を見ますと、南部上水はほぼ計画に近い水量であり、経営収支も単年度黒字でありますが、東南部上水の中部地区にあっては給水開始後10年が経過した現在におきましても、計画水量の約50%と水需要が低迷をいたしております。甲賀地区は四十数%でありまして、それぞれ多額の累積赤字を抱えております。我々自由民主党県議団といたしましても、両地区の経営状況から県の一般財源を繰り出してはどうかという意見を再三申し上げてきたところでございます。  こうしたところ、さきの12月県議会で中部地区および甲賀地区において、料金の改定とあわせて県および受水市町が一般会計からの繰り出しによる応分の負担をすることになり、経営の健全化を図っていくという一定の方向づけがなされたところでありまして、今回のこの措置について知事および受水市町長の英断を高く評価するものであります。これにより、両地区への安定的な水道用水の供給が確保されることとなり、今後企業庁においては関係市町との連携のもとに、この計画の着実な実施を図るよう特段の努力をお願いするものであります。  また、南部上水の経営状況は昭和61年から黒字に転換をいたし、累積赤字についても近く解消する見込みであると聞いておりますが、一部の受水市町におきましては、人口の著しい増加や産業の発展等によりまして、当初計画を上回る水需要が見込まれ、市町間における水量のアンバランスが出ているところであります。また、近い将来現計画給水量の日量8万1,100トンを上回ることが予想されておりますが、こうした増加分についても、引き続き県用水からの供給に頼らなければならないように聞いておりますが、どのように対応されていくのか、南部上水の現況および将来の見通しについて、その所見を伺うものであります。  また、上水3地区はそれぞれ単独の給水施設であり、先ほど申し上げましたように、災害等にも強い施設を求められておりますが、施設のネットワーク化を進め、一層の安定供給の確保を図るべきではないかと思いますが、どのように考えておられるのか、お伺いをいたしたいと思います。  次に、工業用水道事業についてでございますが、工業用水の供給は本県の産業経済の発展のために欠くことのできないものであると考えます。特に、本工業用水道は、県下でも工業集積の高い南部地区と彦根地区とを給水エリアとしておられるところでありますが、工業出荷額の伸び率において全国の上位に位置していることにも、本工業用水が果たしてきた役割は大変大きいものがあると思います。この工業用水道事業の現況でありますが、彦根工水9社に対しまして、計画の約86%に当たる日量4万1,500トンが供給をなされており、順調に推移しているところでありますが、一方南部工水につきましては日量9万8,860トンで計画実施されたものの、現在では47社に対して日量4万9,400トンと計画の約半分、50%の量しか給水されていないところであります。各企業におきましては、昨今の厳しい経済競争に打ちかつために、生産コストを低減する努力がなされているところでもありまして、工業用水についても回収利用等による水利用の合理化が進められておりますことから、南部工水の需要拡大を図っていくには大変厳しい状況であると仄聞をいたしておりますが、この経営状況につきましてお伺いをいたしたいと思います。  また、この経営状況につきましては、昭和60年度末決算で4億700万円の累積赤字が出ております。まだこの減価償却の開始に至っていない建設仮勘定で保有する資産があるなど、大変苦しい経営を続けなければならない現況にあると聞いております。そこで、この南部工水の現状と今後の見通しはどのように持っておられるのかをお尋ねいたしたいと思います。  なお、今井幹夫企業庁長におかれましては、昭和25年野洲地方事務所を振り出しに40年間勤務され、特に土木畑、土木事務所あるいは県事務所、道路課等の仕事に携わられ、県民福祉向上と県の土木行政に大きく寄与されてきたところでございます。私の仄聞するところによりますと、この年度末をもって退職されるやに聞き及んでおります。その御苦労に心から感謝を申しつつ、私の質問といたします。(拍手) ○議長(西村政之君) 26番奥村展三君の質問に対する当局の答弁を求めます。 ◎土木部長植村忠嗣君) (登壇)栗東改良インターチェンジと国道1号バイパスについての御質問にお答えいたします。  まず、栗東改良インターチェンジの現状についてでありますが、石部町の国道1号から栗東改良インターチェンジを含む約2.6キロメートルにつきましては、本年度国において事業化され、現在事業着手に向けての計画調査が行われておりますが、平成5年度完成を目標に整備すべく、建設省と日本道路公団との間で施行についての調整が行われていると聞いております。この栗東インターチェンジが改良されよくなりますと、国道1号と名神高速道路が直結され、名神高速道路の大阪方面への流入が円滑になるとともに、国道1号の交通混雑が大幅に解消されるものと期待しております。  県といたしましては、この事業が目標どおり推進されますよう、国に積極的に働きかけてまいりたいと考えておりますので、関係の皆様の一層の御協力をよろしくお願いいたします。  また、横田橋から石部町間のバイパス計画の現状についてでありますが、このルートは現在野洲川右岸を通るバイパスとして計画され、町を初め地元および関係の皆様の御協力のもと、調整が進展しております。このバイパスにつきましても、引き続き都市計画決定がなされ、早期に事業化されるよう国を初め関係方面に強く働きかけてまいりたいと考えております。 ◎企業庁長(今井幹夫君) (登壇)上水道供給事業および工業用水道事業の現状と今後の経営見通しについての御質問にお答えをいたします。  御承知のとおり、企業庁では琵琶湖総合開発事業の一環として、上水道供給事業と工業用水道事業の2事業を公営企業として実施してきたところでございます。  そこでまず、上水道供給事業でございますが、上水道は県民生活の基盤施設として、県民が健康で文化的な生活を享受する上で必要不可欠なものであり、企業庁といたしましても、安全かつ豊富な水を安定的に供給するため、県下3市14町を給水区域として昭和53年に南部上水、昭和54年には東南部上水の中部地区、昭和59年に甲賀地区をそれぞれ給水開始いたしました。計画給水量は3地区合わせまして日量19万8,800トンでありまして、現在計画給水量に対して南部上水は85.8%、中部地区は56%、甲賀地区は43%の用水を供給いたしております。  このように、特に中部地区および甲賀地区では市町の自己水が豊富なことや水源とするダム建設のおくれによりまして、県水への転換が繰り延べられたことや、また下水道整備のおくれ等によりまして、給水量が伸び悩んでいるところであります。こうした水需要の伸び悩みとともに、これまで給水料金の設定に当たっては市町水道料金への影響を考慮し、一挙にコストに見合う料金を設定しないで、段階制料金を採用してきたことにより、中部地区および甲賀地区は多額の累積欠損金を抱え、また今後の水需要の大きな伸びが期待できないことから、事業の将来が危惧される事態となったものでございます。  そこで、このような事態を打開するために、抜本的な経営健全化対策を講ずることが急務であると考え、将来を中、長期的に展望し、安定的な供給を継続していくため、料金改定とあわせて県および市町の応分の負担による一般会計からの繰り出しを内容とする経営健全化計画を立てたところでございます。これに基づきさきの12月県議会にお諮りいたしましたところ、議員各位の御理解と県、受水市町の御協力のもとに、一定の方向づけができたところでありまして、今議会の当初予算案に一般会計からの補助金をお願いしているところであります。  なお、経営健全化計画の基本となります水量については、今後の人口の増加や下水道の普及により、十分実現可能なものと考えております。この経営健全化計画を達成するため、先般、知事と受水市町との間において経営健全化に係る協定が締結されたところでございます。この計画は、今後10年間という長期にわたるものでありますので、関係市町との緊密な連携を持ちながら、着実に達成してまいる所存でございます。また、南部上水についてでありますが、経営状況は受水市町の御協力によりまして、昭和61年度から収益収支が黒字に転換し、おおむね平成4年度ころには累積赤字も解消できる見通しであります。しかしながら、御質問にもありますように、当初計画に対して各市町間で水需要にアンバランスが生じておりますが、当面は現施設の有効利用という点から各市町の了解のもとに、計画給水量日量8万1,100トンの範囲内で水量調整を行い、対応してまいる所存でございます。  さらには、南部地域の昨今の著しい人口の伸びや都市化の進展、産業の発展には目をみはるものがあり、中でも守山市、甲西町、石部町の水需要の状況を考えますと、近い将来、現計画給水量を上回る水需要が発生する見込みであります。その対応については、現事業を拡張しなければなりませんが、水源の確保等困難な課題も予想されますので、時期を失しないよう受水市町や県関係部局とも十分連携をとりながら、慎重に取り組んでまいりたいと考えております。  なお、水道用水の将来的課題といたしましては、昨今の経済発展と相まって、県民の水道への多様なニーズがつくり出され、これからの水道行政は、これらのニーズに的確に対応していかなければならないものと考えております。特に、質的な面での向上が強く求められている昨今では、安全でおいしい水の供給を図る観点から、高度浄水処理施設の導入や老朽化する水道管路の更新、強化あるいはまた災害や渇水に強い、ゆとりある水道の構築が考えられます。  企業庁といたしましても、現在の上水道3地区がそれぞれ単独の給水施設であることからこれを多系統化し、たとえ異常気象が発生しても、あるいはまた地震等の災害時においても給水が可能な水道施設としての整備を推進してまいらなければならないものと考えておりますが、経営健全化等一定の条件が満たされた時点において、積極的に対応してまいりたいと考えております。  次に、工業用水道事業についてでございますが、本県では昭和30年代後半から恵まれた立地条件を背景として、急速な工業化が進んでまいりましたことは御承知のとおりでございます。こうした中で、産業振興の基盤施設として昭和43年に湖南工水、昭和46年に彦根工水、昭和54年には湖南工水を統合した南部工水の給水を開始し、現在に至っております。この間、本県の工業出荷額は全国平均を大幅に上回る伸びを示しておりまして、こうした状況を見ますと、工業用水道事業が県の産業振興に果たしてきた役割は極めて大きいものであったと受けとめております。  彦根工水は、彦根市および多賀町内に立地する企業を対象として、計画給水量日量4万8,500トンで計画し、現在9社に対して日量4万1,500トンの水を供給しておりまして、経営もおおむね順調に推移しているところでございます。しかしながら、給水開始後19年が経過したため、施設の経年劣化に伴う更新工事や安定給水を図るための改築工事を昭和63年度から進めております。さらには、県と地域振興整備公団との間で進められておりますびわ湖東部中核工業団地向け配水工事についても、先般国および地域振興整備公団との調整を終え、平成2年度から工事に着手し、分譲開始に支障のないように対応してまいりたいと考えております。  また、南部工水につきましては、県南部の守山市など2市6町に立地する企業を対象として日量9万8,860トンで計画し、現在計画の約50%に当たります日量4万9,400トンを47社に給水いたしております。受水企業におきましては、現在の好景気を反映して生産拡張が行われ、工水の需要は漸増しているところであります。しかし、個々の企業では、少しでも生産コストを低減するための努力がなされておりまして、工業用水も回収水による循環使用が進められているところであります。特に、本県は、環境先進県としてびわ湖の水質の保全を図るため、水質汚濁防止法等を上回る工場排水基準が適用されていることから、工場では排水量を少なくすることや、流域下水道の普及に伴う処理費用の負担軽減等からも回収利用の傾向が顕著であります。  このように、給水開始後11年経過した今日、南部工水を取り巻く環境は大きくさま変わりし、厳しい情勢にありますことから、現在赤字経営を余儀なくされている状況にございます。今後においても、工水需要の拡大が大きく望めないことから、南部工水の経営の健全化について、未売水対策として水資源は極めて貴重な資産でありますので、給水地域全体の用水対策というトータル的視点に立って考えるならば、例えば上水道施設への活用を考えるなど、その対応は難しいものが予想されますが、弾力的、多角的に有効な方策を模索してまいりたいと考えております。  いずれにいたしましても、企業庁といたしましては、今後の事業運営におきましては、公営企業としての経営理念である公共性と経済性を十分認識しながら、企業庁職員が一丸となってより適正な事務事業の執行に当たってまいりたいと考えておりますので、御了承願います。  最後に、私ごとで恐縮でございますが、お許しをいただきまして、一言お礼を申し上げたいと思います。  私、この3月31日をもちまして本県を退職させていただくこととなりました。つきましては、先ほど来奥村議員から身に余るお言葉をちょうだいいたしまして、ただただ感謝感激のきわみでございます。心から恐縮している次第でございます。  昭和25年に県庁に奉職して以来、県会議員の皆様方を初め数多くの先輩、また同僚、後輩の皆さん方のお力添えをいただいて、今日の日を迎えることができたわけでございまして、心から感謝を申し上げる次第でございます。本当にありがとうございました。振り返ってみますと、40年の間、いろいろな仕事を経験させていただきまして、私にとりましては、人生の中で極めて価値ある40年間であったなというふうに思っております。これからは、皆さん方からいただきました御厚情を忘れることなく、そしてきょうまでの経験を生かしながら、これからの人生を豊かに有意義に過ごさせていただきたいというふうに思っておりますので、今後とも議員の皆様方の一層の御指導、御鞭撻をいただきますように、切にお願いする次第でございます。  なお、最後になりましたが、議員各位のますますの御健勝と御多幸、そして滋賀県議会のさらなる発展を心から御祈念申し上げまして、言葉足りませんけれども、お礼の言葉にさせていただきます。ありがとうございました。(拍手) ○議長(西村政之君) 以上で発言通告のありました発言は終わりました。  この際、関連質問はありませんか。      (「なし」)  以上で本日の質疑ならびに質問を終わります。    ─────────────── ○議長(西村政之君) 明16日は定刻より本会議を開き、上程議案のうち文教警察関係の質疑ならびに質問を行います。  本日はこれをもって散会いたします。    午前11時48分 散会    ───────────────       会議録署名議員        議 長  西 村 政 之             鹿 野 昭 三             片 山 秀 雄...