愛知県議会 2022-07-20
令和4年建設委員会 本文 開催日: 2022-07-20
愛知県議会 会議録の閲覧と検索 検索結果一覧に戻る
検索をやり直す ヘルプ (新しい
ウィンドウで開きます) 令和4年
建設委員会 本文 2022-07-20 文書・
発言の移動 文書 前へ 次へ
発言 前へ 次へ
ヒット発言 前へ 次へ
文字サイズ・別
画面表示ツール 文字サイズ 大きく 標準 小さく
ツール 印刷用ページ(新しい
ウィンドウで開きます) 別
窓表示(新しい
ウィンドウで開きます) ダウンロード 表
ズレ修正 表示形式切り替え 発言の単文・
選択・
全文表示を切り替え
単文表示 選択表示 全文表示 発言者の
表示切り替え 全 33
発言 /
ヒット 0
発言 すべての
発言・
ヒット発言の
表示切り替え すべての
発言 ヒット発言 選択表示を実行・チェックの
一括変更 選択表示 すべて
選択 すべて解除
発言者一覧 選択 1 : 【
日比参考人】
選択 2 : 【
鈴木参考人】
選択 3 : 【
安藤参考人】
選択 4 : 【
村上参考人】
選択 5 : 【
村上参考人】
選択 6 : 【
横江参考人】
選択 7 : 【
加藤参考人】
選択 8 : 【
道路建設課長】
選択 9 : 【
河川課長】
選択 10 : 【
下水道課長】
選択 11 : 【
中野治美委員】
選択 12 : 【
道路建設課長】
選択 13 : 【
中野治美委員】
選択 14 : 【
道路建設課長】
選択 15 : 【
建部参考人】
選択 16 : 【
久保田参考人】
選択 17 : 【
伊藤参考人】
選択 18 : 【
伊藤参考人】
選択 19 : 【
道路維持課長】
選択 20 : 【
道路建設課長】
選択 21 : 【
砂防課長】
選択 22 : 【山田参考人】
選択 23 : 【森川参考人】
選択 24 : 【澤田参考人】
選択 25 : 【
加藤参考人】
選択 26 : 【
久保田参考人】
選択 27 : 【
鈴木参考人】
選択 28 : 【鯖瀬参考人】
選択 29 : 【
道路建設課長】
選択 30 : 【
河川課長】
選択 31 : 【原よしのぶ議員】
選択 32 : 【
河川課長】
選択 33 : 【原よしのぶ議員】 ↑
発言者の先頭へ 本文 ↓最初の
ヒットへ (全 0
ヒット) 1: <海部建設事務所管内>
《参考人の意見陳述》
【
日比参考人】
最初に、津島市からは主要地方道名古屋津島バイパスの早期整備について提案させていただきます。
主要地方道名古屋津島線は当市の東の玄関口として、名古屋市と海部津島地域を結ぶ東西の主要幹線道路であり、当地域の発展に深く関与するものです。名古屋津島線バイパス事業は昭和55年に着手し、既に40年という本当に長い時間がかかっております。地域になくてはならない道路です。そして、2027年には東京-名古屋間でリニア中央新幹線の開業が予定されているところであり、海部津島地域がこのリニアインパクトを最大限に生かすためには、名古屋駅に直結する本バイパス早期整備が地域の悲願です。
本年度は七宝工区、莪原工区に続きまして、牛田工区にも着手をしていただき、着実な推進に至っております。改めて御礼を申し上げます。莪原工区の用地買収には着実に進捗していると聞いてます。今後もしっかりと財源を確保していただき、西尾張中央道までの早期整備完了と、西尾張中央道より西側の牛田工区につきましても、ますますの事業推進をお願いするものです。
次に、二級河川善太川の整備促進です。
当市は地域のほとんどが海抜ゼロメートル以下の地域の低平地であり、市内の排水は、排水機のポンプ場で日光川や新堀川に排水されるとともに、市の中心地の排水は善太川に流れるということになっております。
先日、7月10日未明からの当市を襲った豪雨ですが、線状降水帯による集中的な大雨で、津島市の市民病院の前の市道が冠水しました。また、市内各所で浸水被害が発生しています。市民生活に大きな支障を来しており、毎年、市民から多数の電話をいただく厳しい状態です。
このような状況から、市民の生命と財産を守るためには、安心・安全で災害に強い地域づくりのためにも、河川の治水対策の強化が必要であり、早期の改修が急務となっています。現在進められている最上流部の河道の早期改修を進めるための事業費の確保及び整備促進を提案するとともに、善太川中流域における河道のボトルネック部分の改修を提案させていただくものです。
なお、これらの提案は、全て用地買収を伴う事業であり、当市としても、海部建設事務所用地課に市の職員を派遣させていただき、事業促進に協力しております。
2: 【
鈴木参考人】
愛西市からは木曽川、長良川新架橋の仮称愛津大橋の早期整備と、日光川右岸堤防災道路の早期整備の二つを提案させていただきます。
まず、木曽川、長良川新架橋仮称愛津大橋の整備です。
木曽三川には東海大橋、立田、長良川、油島の各大橋が架かっていますが、近年の産業・経済、文化活動のより一層の広域化に伴い、交通量は年々増加しています。
特に国営木曽三川公園については、年間を通じて催し事が行われ、他県のものも含めて多くの観光客が集まり、その際には立田、長良川、油島の各大橋に車両が集中し、道路渋滞が年々顕著となっています。また、朝夕の通勤時間においても、常時混雑している状況です。
新架橋の建設により、このような交通問題が解消されるだけでなく、大都市圏の広域的、基幹的な社会資本施設の整備効果をより一層向上させるとともに、当地域の地域力を飛躍的に向上させるものと考えています。そして、南海トラフ大地震などの自然災害時に、緊急輸送道路や避難道路としての役割を担うだけでなく、木曽三川沿いの自治体間において、3県にまたがり防災消防応援協定を結び、大規模災害に備えているなど、数々の要因から、新架橋の必要性は非常に高いものと考えています。
新架橋の早期建設、特に4車線での実現に向けた整備について、格段の御高配を賜りますようお願いします。
次に、日光川右岸堤防災道路の早期整備です。
本市は日本最大のゼロメートル地帯であり、一たび水害が発生すれば、浸水によって道路が水没し、安全な場所への避難や物資の輸送が困難となります。このような状況を回避すべく、堤防などの治水施設の整備の推進は急務であり、さらに水害時の避難、緊急輸送道路として、住民の生命、財産を支える重要な役割を担う日光川右岸堤防災道路の整備に寄せる住民の期待は、切実かつ強いものがあります。この道路は、地域を南北につなぐ海部津島地域の背骨とも言える西尾張中央道を補完し、産業及び生活道路としても大きく期待されています。
日光川右岸堤防災道路の整備は昭和62年度に着手以降、これまで6.7キロメートルが供用開始されていますが、その進捗率は33パーセントと、まだ整備途上です。現在、一部区間には、市民が災害時に速やかに防災道路へ乗り入れる経路がないため、防災道路取付市道の整備を計画しており、この設計業務を進めているところです。事業が着手されているあま愛西線から下流の諸桑区間、河川改修に伴うJR関西本線橋梁の架け替えを含むJR関西本線区間、大海用橋架け替えを含む国道1号から西尾張中央道までの大海用区間の整備を促進することで、一連の防災機能、交通機能のより一層の向上が期待できることから、早期完成に向けた事業促進が必要であると考えています。
3: 【
安藤参考人】
弥富市から提案させていただきます項目は、都市計画道路名古屋第3環状線の早期整備と、日光川下流流域下水道の整備促進です。
一つ目の都市計画道路名古屋第3環状線の早期整備について、市内には中部圏を東西方向に結ぶ交通軸として、伊勢湾岸自動車道をはじめとする広域幹線道路がバランスよく通り、周辺の主要な都市との連携、物流、産業及び防災面からも重要な広域道路ネットワークが形成されています。
これに対して、南北軸としましては、西尾張中央道が市の東部を縦断しているのみであり、コンテナを積んだトラック等の渋滞が慢性化し、大型車の市街地への流入が常態化しているところです。
そのような中、現在県において事業を進めている都市計画道路名古屋第3環状線については、伊勢湾岸自動車道から国道23号、国道1号を通り、愛西市、津島市方面へつながる幹線道路として、本市のみならず、地域経済の発展に大きく寄与する路線となることが期待されています。
また、災害時の緊急輸送道路といった地域防災計画構築の面からも、なくてはならない路線となり、大きな役割を果たすものと期待されています。
以上のことから、本路線の早期供用開始に向け、整備促進を強く要望するものです。
とりわけ、現在事業中である前ヶ須工区、また、南部の伊勢湾岸自動車道と国道23号を結ぶ中原・境工区の早期完成をお願いするものです。
二つ目に、市民の快適な生活環境の向上と公共用水域の水質保全に欠かすことのできない日光川下流流域下水道事業の整備促進についてです。
日光川下流流域下水道計画区域の最下流に位置し、最終処理場が立地する本市としては、特に生活環境の改善と公共水域の水質保全を市民が早期に実感できるよう、事業推進に鋭意努力してきたところです。
本市の面的整備につきましては、国が推進する汚水処理施設整備10年概成を目指すために、さらなる供用区域の早期拡大に向けた計画的な整備を行っていきたいと考えていますので、国において適切な財政措置が図られるよう、支援をお願いします。
また、本市の市街化区域内の下水道整備の拡大による処理水の増加に対応する上で必要となる処理場関連施設の増設も、引き続き推進していただくようお願いします。
次に、ハイ
セラミック管の改築の件です。別紙参考資料、ハイ
セラミック管の損傷対応についてを御参照ください。
本市が平成15年度から平成18年度にかけて整備した下水道管渠のうち、ハイ
セラミック管を使用した箇所で、破損等の不具合が生じ、下水道環境を起因とする道路の陥没等が危惧されています。
そこで、本市としては、下水道事業への市民の信頼と安全・安心を確保すること、それに加え、不明水対策をすることによる維持管理経費の縮減を図るため、健全度が低いハイ
セラミック管の改築を順次進めています。
当該管の改築は建設からの経過年数も浅く、現状では国の補助対象とならないため、平成30年度まで、その改築費は全額市の支出となり、多大な負担となっていました。この実績を県に受け止めていただき、令和元年度から県費補助の対象としてもらいました。
市民の安全・安心を確保するために、引き続き来年度以降もハイ
セラミック管の改築の推進を図っていきますので、改築事業費県費補助をよろしくお願いします。
4: 【
村上参考人】
あま市からは、道路と河川について提案します。
まず、道路について、主要地方道名古屋津島線バイパスの早期整備促進です。
本市は数多くの幹線道路と名古屋第2環状線などの高速道路による充実した道路網に支えられ、この恵まれた交通環境を生かした住宅都市化と、モノづくり産業の立地により発展してきました。その一方で、市内の各所では交通集中による渋滞が発生しており、その解消が大きな課題となっています。
主要地方道名古屋津島線バイパスにつきましては、平成24年5月に七宝小学校南東交差点まで暫定2車線で開通し、周囲道路の渋滞問題は大幅に解消されました。
引き続き、その西側の七宝工区の整備を進めているところですが、依然として未整備区間では頻繁に渋滞が発生しており、通過車両の交通円滑化のみならず、周囲住民の日常生活の利便性の向上など、市南部の魅力あるまちづくりの形成の観点からも、早期整備が必要不可欠であると考えていますので、早期開通に向けて、あま市内はもとより、西尾張中央道までの区間の整備促進を強くお願いします。
続きまして、河川事業について、二級河川福田川改修事業の促進です。
本市では新川、五条川をはじめ多くの河川が市内を縦断しており、近年、異常気象による局地的な大雨により、内水被害が度々引き起こっています。
このような状況の中で、平成29年10月の台風21号に伴う大雨により、福田川の水位が上昇し、重要水防箇所である新居屋地内において、積み土のうによる水防活動を行う事態となりました。
それ以降、地域住民の福田川の改修や水防への関心は高まりましたが、緊急対策として福田川中流部において、暫定的に河床掘削や重要水防箇所に架かる水道橋の改築、そして昨年度からは、水道橋上流右岸をはじめとする護岸改修工事を進めていただき、深く感謝を申し上げます。
しかしながら、昨年8月の豪雨の際には、再び氾濫危険水位を超過していますので、水道橋下流右岸の一部区間を未改修であることに対しまして、依然として、地域住民は大変不安を抱いているところです。この区間の整備には、甚目寺第1排水機場の移設改築が必要です。令和元年度から移設に向けて事業を着手しており、引き続きお願いします。この区間の早期事業改良に向けて、格段の御配慮を賜りますようお願いします。
河川改修を進めることは、災害に強い都市基盤の整備を進める上で最も重要であると考えていますので、市民の安全・安心な暮らしを確保するための福田川改修事業の促進を強く要望します。
5: 【
村上参考人】
他の市長からも河川改修の問題がよく出ています。我々の地域は、海抜より低い地域であり、水に関する問題は大きな課題だと思っているので、よろしく御配慮いただきたいと思います。
近年では、全国各地で記録的な豪雨が頻繁に発生し、毎年のように甚大な被害が発生しています。昨年度までに、既設小切戸川サイホンの撤去と、円楽寺排水機場の改築に関する工事を除いた築堤を完了していただき、大変感謝しています。
先ほどあま市長からもお話がありましたが、平成29年の大雨のときには、福田川が越水するところまで水位が上がり、海部建設事務所に河床掘削をお願いに行ったところ、迅速に対応してもらえました。
しかしながら、今後も豪雨に備えていかなければならないと思っていますので、抜本的な河床掘削など、福田川の整備を今後とも推進していただくようにお願いします。
現在、農業事業において円楽寺排水機場の改修工事を進めていますが、一連の区間が早期に完成できるよう、こちらもよろしくお願いします。
住民が安心して暮らせる環境を確保するためには、福田川改修は必要不可欠であり、地元としましても、福田川の改修に向けた取組に大きな期待を寄せていますので、事業促進のため、さらなる大幅な事業費の確保と早期完成に向けて、格段の御配慮をお願いします。
6: 【
横江参考人】
まず、都市計画道路七宝蟹江線、いわゆる町道東郊線の県道認定についてです。
七宝蟹江線は北のあま市七宝町から蟹江町を縦断する延長2.95キロメートル弱の道路です。幅員は20メートルの基幹道路として、昭和42年8月に都市計画決定されていますが、北から東名阪自動車道の側道である、主要道路をはじめとする、県道3路線及び国道1号にそれぞれ交差していますし、西尾張中央道に次ぐ、町の南北交通の重要な役割を示す路線です。
この路線の現在の整備状況として、これまでに蟹江町で整備した一部区間にも入っていますが、平成21年度に県道の弥富名古屋線の整備事業に合わせて、本町5丁目交差点の町道の影響区間について、県に多大なお力添えをいただき、拡幅の事業を施工してもらいました。
しかしながら、他のほとんどの区間は未整備のまま本日に至っています。
最近では大型商業施設がJRの駅の北側にでき、複数の店舗、住宅が急激に増えまして、本路線の交通事情も著しく変化しています。
区画整理事業も行われ、15年前の当時、住民が34人程度でしたが、今は900人が住んでいます。町としても、JRの橋上駅を完成させまして、区画整理事業で計画道路の確保をして、事業進捗に努めているわけでありますが、全線完成にはまだ時間がかかると思われています。
また、平成29年度には鳥ヶ地名古屋線の一部路線、そして平成28年度には境政成新田蟹江線、蟹江飛島線の2路線の一部が町道に移管され、その準備等で町も財政負担がさらに厳しくなっているということも御理解いただき、このことも含めて、再度お願いしたいと思います。
二点目に、日光川右岸堤防道路及び日光川の耐震対策整備促進です。
昭和62年が整備のスタートだったと思います。物資輸送の要であり、海抜ゼロメートル以下の地域が200平方キロメートルで、33万人の地域です。大潮時の平均潮位が低いということが前から言われており、海岸や河川の堤防が機能しない場合、浸水の可能性も十分あります。
そうした中、緊急輸送、物資輸送の要として、日光川右岸堤について整備を進めていただき、左岸堤についても耐震工事を施工していただいており、感謝申し上げます。
また、国道1号につきましては、国土交通省により、日光大橋の架け替え並びに県道の据付けも含めて整備できたわけですが、今後また、その南の大海用大橋の改築についてもお願いすることになると思いますので、よろしくお願いします。
また、日光川の堤防補強については、既に大海用橋付近の左岸堤の工事に着手いただいています。引き続き、整備を早期に完了していただくよう、お願いします。
災害は本当にいつ起きるか分かりません。今後も計画的、継続的に事業を推進していただくよう、お願いします。
7: 【
加藤参考人】
一点目に、海抜下の村を守る河川施設の整備です。
飛島村は全村が海抜マイナス1.5メートルの低地となっていることから、予期せぬ災害で村を囲む堤防施設等に破堤が生じた場合、村全域の水没が免れない状況になります。このため、日光川の堤防及び施設の整備は極めて重要です。このうち日光川の整備につきましては、地域の市町村で構成している日光川水系改修促進期成同盟会でも、国及び県に要望させていただく予定です。
近年頻発する想定を超える豪雨が全国各地で発生し、多くの災害が発生しています。日光川水系の流域は広く、豪雨時の流出量は計り知れないところがあります。
日光川水系の治水の要である日光川水閘門を平成30年3月に新しく整備していただいたことにより、津波、高潮への安全度は大きく向上しましたが、相当潮位が高い際には、河口のポンプ排水に頼らざるを得ない地域ですので、水災害の激甚化に対応するため、日光川河口に新たに排水機場を増設するとともに、下流部の河床掘削、堤防の安全性の確保についても、よろしくお願いします。
今後も堤防及び施設等の維持管理を実施していただくようお願いします。
二点目は、主要幹線道路の早期整備です。
村内の名古屋港西部地区は、元気な中部のモノづくりを支える重要な地域ですが、そのアクセス道路では物流車両による著しい渋滞が発生しており、渋滞を避けた迂回車両による事故が多発するなど、その対応が課題となっています。
名古屋港西部地区への主要なアクセス道路である名古屋環状2号は、専用部である名古屋第2環状自動車道が昨年5月に全線開通し、今後の中部地区全体の物流の効率化及び地域防災力の向上が期待されるところです。早期完成に向けて御尽力いただきましたことに感謝申し上げます。
しかしながら、一般部である国道302号はいまだ完成されておらず、期待される機能が発揮できていない状況ですので、4車線化の早期完成に向けて、引き続き国に対して強く要望をお願いします。
8: (理事者の主な
発言)
【
道路建設課長】
津島市とあま市から提案の主要地方道名古屋津島線バイパスについては、東側から、七宝工区、莪原工区、牛田工区の三つの工区でバイパス整備を進めている。
このうち七宝工区については、途中で交差するあま市内の都市計画道路安松鷹居線を境に、東側の約0.9キロメートル区間を街路事業で、西側の約0.5キロメートル区間を道路事業で整備を進めている。
街路事業区間は人家が連檐し、地権者数も多い中、これまでに9割近くの用地を取得しており、引き続き用地買収を進めていく。また、まとまって用地が確保できた箇所の道路築造工事も引き続き進めていく。
道路事業区間では、あま市内の用地買収が完了しており、津島市内の用地買収も残り2筆となっている。本年度も引き続き用地買収を進めていく。工事についてはこれまでに、蟹江川に架かる橋梁の下部工事や、その前後のボックス工事が完了しており、本年度は橋梁前後の擁壁工事を進め、事業進捗を図っていく。
莪原工区については、昨年度から用地買収に着手しており、これまでに約4割の用地を取得している。早期に工事着手できるよう、本年度も引き続き用地買収を進めていく。
牛田工区については、これまでバイパス区間で唯一の未事業化区間であったが、昨年度の補正予算から、国の交付金により事業着手した。本年度は測量や予備設計を行うとともに、公安委員会との協議を進め、道路計画を固めていく。
なお、提案のあった西尾張中央道までの区間の早期開通に向けては、予算の確保はもとより、短期間での用地取得が重要となるので、津島市、あま市の協力をもらいながら、しっかりと取り組んでいく。
次に、愛西市から提案の仮称愛津大橋の整備については、現立田大橋の渋滞解消、本県と岐阜県の交流連携の推進及び災害時の広域防災ネットワークの整備の観点から、重要な事業であると考えている。
昨年度は道路予備設計を行うとともに、河川内への橋脚設置や環境への配慮など、橋梁設計に当たって配慮すべき条件について、河川管理者と協議を重ねてきた。
本年度は河川横断部のルートや橋梁構造の検討をさらに深め、河川管理者と協議を進めながら計画の具体化を図っていくとともに、都市計画手続に早期に着手できるよう、愛西市や岐阜県としっかりと調整をしていく。
次に、弥富市から提案の都市計画道路名古屋第3環状線については、都市計画道路日光大橋西線から南側の約0.5キロメートル区間の前ヶ須工区を街路事業で、国道23号から南側の約1.4キロメートル区間を道路事業の中原・境工区、国道23号から北へ一般県道大藤永和停車場線までの約1.3キロメートル区間を道路事業の間埼・富島工区として、それぞれ整備を進めている。このうち、前ヶ須工区については、これまでに9割弱の用地を取得している。本年度も引き続き用地買収を進めていくので、弥富市の協力をお願いする。
中原・境工区については、これまでに9割を超える用地を取得しており、引き続き弥富市に協力してもらいながら、残る用地買収を進めていく。工事については軟弱な地盤であることから、これまで盛土を安定させる地盤改良工事や、事前に沈下を促進させるプレロード工事を順次実施してきた。盛土の安定や沈下の収束がおおむね確認できたことから、引き続き道路築造工事を進め、事業進捗を図っていく。
間崎・富島工区については、本年度から国の交付金により新規に事業着手している。この区間は鍋田川の廃線敷用地を活用でき、事業用地が確保されていることから、本年度は早期に工事に着手できるよう、設計や公安委員会との協議を進めていく。
続いて、蟹江町から提案の都市計画道路七宝蟹江線については、JR関西本線や近鉄名古屋線と立体交差する箇所もあるなど、多くの事業費がかかることが想定される。
現在、当地域における南北幹線道路については、蟹江町内において、日光川右岸の堤防道路、一般県道蟹江梅之郷線整備を進めており、この進捗状況や周辺の交通状況などを見ながら検討していく。
また、都市計画道路七宝蟹江線、町道東郊線を県道へ昇格する場合は、並行する現在の県道を町道へ移管する必要も出てくるので、蟹江町とよく相談したいと考えている。
次に、飛島村から提案の一般部である国道302号は、専用部である名古屋第2環状自動車道、名古屋環状2号とともに、名古屋都市圏の骨格を形成する環状道路であり、名古屋港への重要なアクセス道路である。名古屋環状2号については、昨年5月1日に名古屋西ジャンクションから飛島ジャンクションまでの区間が開通したことにより全線開通となり、約半世紀にわたる大規模プロジェクトが完了した。
現在、国においては、一般部の西南部、南部2区間のうち、飛島大橋を含む約4キロメートル区間において、4車線化工事が鋭意進められている。昨年度までに飛島大橋の上部工が完了し、本年度は橋梁南側の道路改良工事、舗装工事を実施すると聞いている。
昨年4月には、国が策定した防災・減災、国土強靱化に向けた道路の5か年対策プログラムにおいて、国道302号の海部郡飛島村木場1丁目から名古屋市中川区島井町までの区間を、今後5か年程度での開通を目指すと公表された。本県としても、一日も早い開通に向け、引き続き国に働きかけていく。
9: 【
河川課長】
津島市から提案の善太川について、最上流部の河道整備については、土地改良区の用水路並走区間の下流端にある市道橋までの河道拡幅が完了している。そこから、法河川の最上流端までの800メートルの区間について、本年度も引き続き用地買収を進めるとともに、河道拡幅により支障となる用水路の移設工事を進めていく。この800メートル区間の下流部で一連で用地・補償がまとまった区間において、断面拡幅ができるよう移設工を計画的に進めていく。
また、中流部の護岸整備済み区間において、令和2年度から流下能力を高めるため、河床掘削を実施しており、昨年度は河床が高く、特に流下能力が低い愛西市内の海用橋付近から佐屋大橋上流までの区間について河床掘削を行った。本年度はさらに上流に向かって河床掘削を約300メートル進めていく。
なお、中心市街地の浸水被害を解消するためには、内水対策も重要になってくるので、津島市においても、河川改修の進捗に合わせた対策を進めていくようお願いする。
次に、愛西市と蟹江町から提案の日光川右岸堤防災道路については、計画区間約20キロメートルのうち、現在、稲沢市内の国道155号の新平和橋から蟹江町内の県道名古屋十四山線の日光大橋までの約12キロメートルの整備を重点的に進めている。
このうち、平成30年度に供用した国道1号と近鉄名古屋線を含む約0.9キロメートルを合わせて、供用済みの延長は約6.7キロメートルとなっている。要望のあった3区間について、諸桑区間の約1.2キロメートルについては、昨年度までに築堤が約0.24キロメートル完了している。
本年度は、日光大橋付近の擁壁工事を行っていく。また、愛西市の取付道路の計画箇所を含む0.5キロメートルについて、詳細設計及び用地測量を行っていく。JR関西線橋梁付け替えを含むJR関西線の上下流1キロメートルの区間においては、昨年度に引き続き擁壁工事を行うとともに、鉄道橋改築に係る概略設計も進めていく。
また、国道1号から西尾張中央道までの約0.9キロメートルの大海用区間については、国道1号から大海用橋までの区間について、昨年度に引き続き用地買収を行っていく。大海用橋の架け替えについては、用地買収の進捗状況を踏まえながら、着手時期を検討していく。
次に、蟹江町から提案の日光川堤防の耐震対策について、地震、津波対策については、第3次あいち地震対策アクションプランに河川堤防と日光川排水機場や蟹江川水門などの8施設の排水機場や水閘門の耐震化を位置づけている。
河川堤防については、日光川などの堤防耐震化を進めており、昨年度までに約8.9キロメートルが対策済みとなっている。昨年度、津島市と蟹江町にまたがる日光川の鹿伏兎地区において、津島市側が完了し、蟹江町地内に着手した。
本年度は引き続き蟹江町側の耐震対策を実施していくほか、蟹江川排水機場の流入水路部の耐震補強などを併せて実施していく。
次に、蟹江町と飛島村から提案の日光川の堤防補強、河道掘削及び維持管理のうち堤防補強については、蟹江町の大海用橋付近、飛島村の日光川河口部で計約1,240メートルを実施していく。
河床掘削については、河口部から約4キロメートルを当面の整備区間としており、昨年度までに約1,470メートルの区間を実施し、本年度は約380メートルを行っていく。
河川及び海岸施設の維持管理については、日常的に点検を実施し、緊急度に応じて損傷部の修繕などを行い、適切に実施していく。
次に、飛島村から提案の日光川排水機場の増設については、農地事業により整備した日光川河口排水機場と合わせて、排水量毎秒200立方メートルの高潮対策ポンプを備えており、現在は排水能力を確実に機能発揮させるため、計画的にポンプ等の修繕を行っている。
排水機場増設に向けた対応については、令和2年7月、国の社会資本整備審議会において、気候変動を踏まえた水災害対策のあり方が取りまとめられ、まずは速やかに現在の河川整備計画に基づく整備を優先させる必要があるとしている。一方で、気候変動の影響を治水計画等へ反映し、地域の目標安全度を確保していくことが必要とされており、気候変動を踏まえた高潮計画の検討を進めている。しかしながら、国土交通省の気候変動を踏まえた治水計画に係る技術検討会の提言では、高潮計画について定まった評価手法がないことから、国の専門機関等と相談しながら進めている。検討には気候変動予測モデルのデータを用いることとなり、このデータ数が膨大であり、またデータの補正方法などについて専門家等に確認しながら、引き続き検討を進めている。
次に、あま市と大治町から提案の福田川については、橋梁改築や排水機場移設に伴う築堤や河床掘削を進めている。
重要水防箇所となっている水道橋上流右岸の護岸については、昨年度に全ての用地買収が完了したため、本年度は残区間の工事を行い、完了していく。
水道橋下流の土吐川合流点までの区間については、昨年度、左岸の護岸工事を完了した。
右岸の甚目寺第1排水機場については、令和2年度に用地買収に着手し、昨年度までに46パーセントを完了した。本年度も引き続き、残りの用地買収を進めていく。
大治町内の円楽寺排水機場付近の護岸整備については、排水機場改築区間は農地事業、それ以外の部分は建設事業で進めており、建設事業については昨年度完了した。
また、福田川の河床掘削については、多くの横断工作物が支障となるため、これらの管理者と調整を行い、順次進めていくこととしており、昨年度最下流の河口部の河床掘削に着手し、本年度はその上流、国道1号福島橋までの河床掘削を進めていく。
10: 【
下水道課長】
弥富市から提案の浄化センターの施設整備については、流入汚水量の増加に合わせて処理施設の増設を進めている。現在は2系列の水処理施設で汚水を処理しているが、平成30年度から3系列目の増設に着手している。
令和2年度の水処理施設、機械設備と電気設備の完成に引き続き、本年度末には脱臭設備が完成することで、一連の水処理施設の増設工事が完了する。これにより、汚水を処理する能力は1日当たり3万6,150立方メートルとなり、流入汚水量に対して十分な能力を確保できる予定である。
次に、供用区域拡大の財政措置支援の予算について、本年度の日光川下流の各市町への内示状況は、要望に対して100パーセントの内示率を確保することができた。さらなる供用区域の拡大に向けて、計画的に整備が進められるよう、県としても引き続き国に対して事業費の確保を働きかけていく。弥富市においても、今後もより一層、面整備の促進と接続率の向上を図るようお願いする。
次に、ハイ
セラミック管の改築に関する県費補助については、令和元年度から改築に対しても拡充しているが、本年度は弥富市はじめ7市から要望をもらい、支援を実施している。そのうち、弥富市はじめ2市でハイ
セラミック管の改築を進めてもらっている。
来年度以降も引き続き、県費補助による支援が可能となるよう、予算確保に努めていくので、計画的にハイ
セラミック管の改築を進めるようお願いする。
11: (主な質疑)
【
中野治美委員】
名古屋津島バイパスは、40年近くかけて、事業がゆっくりと進んでいる。当初の計画は、これを西へ伸ばして愛津大橋につなげ、岐阜県の国道258号、さらには多度山を越えて滋賀県までつなぐという構想だった。早急に、この事業を前向きに進めていくことを要望する。
日光川、福田川、善太川は、それぞれの地元では重要な河川であり、耐震化していくということは、雨水が集まり全部日光川へ流れるということである。これらの河川は、時間雨量40ミリメートルから50ミリメートルぐらいで整備していると思うが、昨日、一昨日などに各地で時間雨量100ミリメートルを超えるようなゲリラ豪雨が発生している。海部津島地域で時間雨量100ミリメートルを超えたら河川は全部パンクである。こうなると、支川のポンプも農業排水機場も全部止めなければならない。
県にはそうしたことも考えてほしい。約33万人の生命や財産を守るために一番重要なのは、雨水を海へ流すことである。
また、24時間のうち12時間は潮の上げで、水閘門を開けられないため、その12時間のうちに時間雨量100ミリメートルの雨が降った場合は、大変なことになると思う。そういうことも踏まえて、整備を進めてほしい。
弥富市の名古屋第3環状線は、どういう位置づけの道路か。重要な道路ではなかったのか。三重県からは、本県がなかなかやってくれないから前に進まないとよく言われる。
12: 【
道路建設課長】
名古屋第3環状線は、海部地域の南北の幹線道路として非常に重要な道路と認識しており、4車線で計画されている。現在各工区で事業を進めているが、今後も新たな事業展開が図れるように取り組んでいく。
13: 【
中野治美委員】
国道1号を越えたところから南は、約10年間あまり変わっていない。これは、名古屋津島バイパスよりも事業の進捗が遅い。
14: 【
道路建設課長】
引き続き事業進捗が図れるよう、予算確保、用地取得、工事の着手を進めていく。
15: <新城設楽建設事務所管内>
《参考人の意見陳述》
【
建部参考人】
新城市からは一般国道151号一宮バイパス2工区の新城市側からの事業推進について要望させてもらいます。
平成28年2月に新城インターチェンジが開通して、東名高速道路と新東名高速道路を結ぶ一般国道151号の役割というものは、地域経済の活性化はもとより、安全・安心な地域づくりの面からもますます大きなものとなっています。
特に、いつ発生してもおかしくないと言われている南海トラフ地震などの災害時には、緊急輸送路としての位置づけであるとともに、深刻な医師不足を抱える東三河北部医療圏、奥三河地域にとっては、緊急患者を豊橋、豊川方面の病院に搬送するための命の道ともなっています。
しかしながら、豊川市から新城市にかけての現道は、朝夕や休日の渋滞が慢性化しており、災害時や傷病者の救急搬送に支障を来すことが心配されています。
そのため、一般国道151号バイパスの全約17キロメートルの区間中、南側約8キロメートルの一宮バイパスの区間については、工区を二つに分けて、そのうち豊川インターチェンジ付近からの1工区に引き続き、令和元年度からは2工区にも着手していただいています。
地域住民の利便性の向上はもちろんですが、地域経済の振興、あるいは防災や救急道路の観点からも、1工区とともに2工区についても、さらなる事業推進をお願いします。
新城市としても、できる限りの協力をさせてもらいますので、よろしくお願いします。
16: 【
久保田参考人】
設楽町からは2件の提案をします。
一点目は、設楽ダム関連事業の促進です。
県当局におかれては、設楽ダム関連事業として国道3路線16工区をはじめ、県道、河川、そして町道、林道、農道などを町内各所で進めていただき、町民一同、感謝しています。
なお、国道257号、川向地内並びに清崎地内の歩道設置、国道473号設楽バイパス、県道坂宇場津具設楽線八橋から長江地内の待避場の設置、県道和市清崎線1工区、県代行事業の町道田口大崎線並びに町道田内清崎線、そして田口地区公共下水道の代行整備については既に完了し、町民の生活環境の快適さと利便性の向上に大きく貢献しています。
しかしながら、設楽ダム関連建設事業については、去る5月17日の国土交通省中部地方整備局ダム事業費等管理委員会及び設楽ダム部会において、工期を8年延長し令和16年までとし、また、事業費は約800億円増の約3,200億円に見直すことが示されました。
町としては、国が地質等について詳細に調査をした上で、適正な工法の検討を行い、また、働き方改革などの法に基づくことで延長することは致し方ないと考えますが、ダム本体の完成が遅れることによって、ダム関連事業について位置づけされている未完了の道路整備など、各地域振興策の遅れが、地域生活に大きな影響を与えることにならないか懸念しています。
そのため、以前より約束している生活道の整備については、国道3路線のみならず、町民の生活に直結する路線について、これまでの計画を引き継ぎ、令和8年には完成できるように、事業の推進をお願いします。
当町には鉄道もなく、公共交通機関としては、唯一1路線の豊橋鉄道と町営バスがあるのみです。そのバスも本数が少なく、移動はどうしても自家用車に頼らざるを得ないのが現状です。
このような環境の中で、県管理道路であってもまだ幅員が狭く、車の擦れ違いが困難な箇所も多く存在しています。さらに、当町は高齢化率が非常に高く、高齢のドライバーは狭い道での車の擦れ違いにも大変苦労しています。また、緊急車両の通行にも影響が懸念される状況です。
よって、日常生活の安心・安全を図る上でも、道路の整備は地域を支える最優先課題となっています。少しでも、交通環境の改善をしていかなければならないと考えています。
そして、これらの道路整備の効果として、3点挙げさせてもらいました。
一つ目として、高齢ドライバーでも安全・安心に通行できる交通環境の確保と、町民の日常生活の向上。
二つ目として、救急搬送時間の短縮による早期治療など、命の道の確保。
三つ目として、高速道路へのアクセス性向上による新産業の創出や新規市場開拓など、産業の活性化が期待されるところです。
その他に、豊川の親水護岸整備について、昨年5月にオープンした道の駅したらと一体となった新しい水辺の交流拠点整備による地域や観光産業の活性化など、多くの効果を期待することができます。
このように、これらの道路や河川の整備を行うことにより、町民が地域で安心して暮らすことができるようになり、また、地域の発展と振興を進めていくことができると考えていますので、今後とも格段の御配慮をお願いします。
二点目は、土砂災害施設の整備です。
当町は東西に22.4キロメートル、南北に19.7キロメートル、総面積が約274平方キロメートルと広大な面積を有し、また、地形は急峻で脆弱な地盤のところが多く、このような場所に住居が点在しています。
近年頻繁に発生している局地的な集中豪雨では、土砂崩れや土石流による人的被害が危惧され、全国で予期せぬ災害が多発しています。昨年の静岡県熱海市で発生した土石流災害などが記憶に新しいところです。
このようなことが、土砂災害危険箇所の多い当町でも、いつ起こるか分からない状況にあります。こうした自然災害から人命と財産を守るために、土砂災害防止施設の整備をお願いします。
これらの効果として、土砂災害による被害を最小限に食い止め、高齢者をはじめ全住民が安心して暮らせる環境を確保し、災害に強いまちづくりを進めることができますので、今後とも格段の御配慮をお願いします。
17: 【
伊藤参考人】
現在、東栄町では三遠南信自動車道の整備が進められています。
三遠南信自動車道の東栄インター付近の橋梁やその先の4号トンネルが着手され、令和7年度の開通に向けて、工事も順調に進められています。
この三遠南信自動車道を使い、観光をはじめとしていろいろな人の流れができており、このコロナ禍でも自然を求めて多くの方が本町に足を運んでいただいています。
こうした中で、当管内は地形上から道路整備に多額の事業費を要し、その整備水準は依然として低い状況にあります。救急医療、福祉サービス、通勤、通学、買物等、安全に通行できる道路の整備は、地域住民の長年にわたる悲願です。また、住民福祉の向上や日常生活の安全・安心が図られるとして、その効果が期待されています。
そうした中で、本日は2点お願いをします。
まず、第一点目として、一般国道473号月バイパスの整備促進と東栄町下田地内における交通環境の改善についてです。
国道473号は東栄町を東西に結び、東は浜松市、西は設楽町に通ずる幹線道路であり、東三河地域での広域連携を強化する東三河1時間交通圏の確立に向けて大きな柱となる東三河縦貫道及び北設井桁通りに位置づけられています。
そのうち、未改良整備区間の東栄町月地内から設楽町神田地域までは幅員が狭く、カーブの連続で見通しも悪く、落石も多い状況となっています。北設楽郡を相互に乗り入れている交通システムのおでかけ北摂を使い、田口高校への通学にも利用されている道路です。月バイパスの工事につきまして、既に神田側と月側でそれぞれ工事が進められていますが、一刻も早い整備促進をお願いします。
また、月バイパスのトンネル掘削の残土による国道151号の奈根地内においては、道路改良も予定されており、交通利便が図られると期待されていますので、こちらについてもよろしくお願いします。
一方で、本町の東側、国道473号の東側に位置する下田地区には、東栄温泉や交流施設ののき山学校などの施設があり、週末をはじめとして多くの車両が行き来しています。学校の通学路ともなっていますが、道幅が狭く、見通しも悪いため、片側交互通行を強いられており、避けあう場所にも苦慮している状況です。そうしたことから安全面で大変危惧しているところです。
現道の局部の拡幅、退避用施設等の交通安全対策を実施することで、地域の活性化と、児童生徒の通学の安全確保につながることが期待されるので、早期の整備実施をお願いします。
二点目としまして、県代行事業町道本郷下川農免線の早期整備です。
町道本郷下川農免線は、国道473号から本郷中心部の本郷地区を経由して国道151号へ向かうアクセス道路であり、交通量も多い路線です。東栄小学校や東栄保育園のほか、11月の改修に向けて現在建設中の東栄診療所及び保健福祉センター等の公共施設へのアクセス道路としても利用される道路であり、東栄町を巡回するバス路線も計画されています。
国道473号と国道151号を結ぶバイパス的道路として、救急医療や通勤においての時間短縮も図られ、地域にとっては重要な道路として位置づけています。
平成18年から県代行事業として開始されており、平成24年に一部供用が開始されていますが、残り区間についても、利便性確保のために早期整備をお願いします。
18: 【
伊藤参考人】
豊根村からは2点お願いします。
まず、豊根村と旧富山村を結ぶ道路の整備促進です。
豊根村は平成17年に旧富山村と合併しました。そして、本年の秋には17年がたちます。
この間を結ぶ路線は、主要地方道の阿南東栄線と一般県道の津具大嵐停車場線ですが、いずれも1,000メートルを超える峠越えの路線であり、急カーブ、急勾配等で、通常で片道50分ぐらい、大型や冬季だと1時間を超える時間を要しています。
こういった状況の中、住民に関わる施設がなかなか統合できず、豊根にもあるし富山にもあるといった二重行政のようなことが非常に重要な課題だと思っています。
この間、平成8年から特に急峻な阿南東栄線の小田から石堂間の改良に、県に着手してもらっています。一部区間については改良されているものの、この路線は村営バスの路線であり、通園、通学、通院などのいろいろな面でどうしても通らなくてはいけない道路ということで、引き続き整備促進をお願いします。
もう一点は、茶臼山高原へのアクセス改善による観光交流の活性化です。
豊根村は昭和44年に茶臼山高原を中心に、天竜奥三河国定公園に指定をされたのを機に、本格的に観光と交流に取り組んできました。茶臼山高原は愛知県の最高峰であり、春のシバザクラ、冬のスキーなど、年間50万人を超える観光客でにぎわっているところです。
茶臼山高原へのアクセスは、愛知県側からは県道の茶臼山高原設楽線と茶臼山線の2ルートがあります。長野県側からは根羽経由と売木経由の2ルートで、いずれも2車線の改善をしているところです。このうち茶臼山線については、三遠南信自動車道や国道151号を利用して、東三河と静岡県からのメインルートになっています。
現在、茶臼山線については、愛知県の配慮により工事が進められていますが、まだ急カーブ、急勾配、幅員が狭くて擦れ違いが困難な未改良区間があります。頻繁な交通事故も発生していますので、一日も早く改良をお願いします。
コロナ禍において、シバザクラやスキーが閑散としているということで、いろいろな人に使われています。長野県ともいろいろな連携を取りながら進めていますが、ぜひこの路線が一日も早く開発するようにお願いします。
19: (理事者の主な
発言)
【
道路維持課長】
東栄町から提案の一般国道473号の東栄町大字下田地内の交通環境については、新橋北交差点から大字下田字箱平付近までが通学路指定されているものの、歩道が未整備であり、かつ道路の幅員も狭小で、車のすれ違いが困難な状況である。このため、平成25年度より歩道設置、路肩カラー舗装、待避場設置による対策を実施してきた。
まず、平成25年度より主要地方道阿南東栄線と交差する新橋北交差点から大下田の集落東端まで路肩カラー舗装を実施した。加えて、新橋北交差点部の歩道整備を平成30年6月に完成した。
待避所設置については、新橋北交差点から町道本郷下川農免線の交差部までの区間において、計6か所の設置を予定している。平成28年度に事業着手し、これまでに2か所の設置を完了した。現在残りの4か所で事業を進めており、本年度は昨年度に用地買収を実施した大久保地内の工事を行うとともに、とうえい温泉付近の2か所について用地測量を進めていくので、引き続き協力をお願いする。
続いて、町道本郷下川農免線の整備については、県としても公共施設等が集積する町中心部と東部地域の交通の利便性が向上し、町の活性化につながる地域にとって重要な路線と認識している。
このため、平成18年度より県代行事業により、未整備区間約1.7キロメートルの改良に着手し、平成24年度までに東側の1期区間600メートルを完成した。
平成25年度からは引き続き2期工区約1.1キロメートルの改良を東側より進めており、これまでに730メートルの整備が完了している。
本年度は残りの区間について道路改良工事を実施し、事業の進捗を図っていく。
20: 【
道路建設課長】
新城市から提案のあった国道151号一宮バイパスは、三河山間部と東名高速豊川インター間のアクセスを強化するとともに、現道部の交通混雑の解消と東三河地域の発展に大変重要な役割を果たす幹線道路である。約7.9キロメートルの長いバイパスであることから、豊川インターチェンジ北側の現道から市道上長山一宮線までの延長約3.6キロメートルの一帯1工区と、市道から新城市川田の新城バイパスまでの延長4.3キロメートルの2工区に分け事業を進めている。
1工区については本年度も引き続き、残る用地買収に取り組むとともに、JR飯田線鉄道交差部前後区間の橋梁や、帯川を渡る橋梁の上部工架設工事を行うなど、事業の進捗を図っていく。
2工区の新城市内については、昨年度より用地測量に着手しており、本年度は用地買収に着手する予定である。
また、豊川市内については、昨年度より2工区北側に位置する東上地区において用地測量及び橋梁予備設計に着手しており、本年度は橋梁の設計に必要となる地質調査を実施するとともに、引き続き用地測量及び橋梁予備設計を進めていく。
また、2工区南側に位置する上長山地区については、公安委員会などの関係機関との協議を進め、道路計画を固めていく。
続いて、設楽町から提案の設楽ダム関連事業の促進については、2009年3月に策定した水源地域整備計画等に基づき、31か所35工区で、国道、県道、河川の整備や町道代行、下水道代行の事業を実施し、これまでに10工区で工事が完了した。本年度は19工区で工事を進めていく。
このうち、国道257号清崎地内の安沢坂では、県道瀬戸設楽線が取り付くバイパス1キロメートル区間のうち、事業効果の早期実現のため、南側0.4キロメートルについて暫定的に現道へ擦り付けて、本年2月に供用を開始している。残る区間については、切土工事及び橋梁上部工事を進めている。
そのほか、バイパス区間の南側2か所の視距改良工事も現在実施している。
また、国道420号豊邦地区では、落合橋の橋梁工事やその東側では道路拡幅工事を進めていく。
このほか、清崎地区の歴史民俗資料館、道の駅と一体的に進め整備した一級河川豊川の親水護岸については、令和2年度に左岸側が完了した。右岸側の整備については、昨年度から整備内容、事業手法の検討に着手しており、引き続き整備に向けて設楽町と調整を進めていく。
今後も地域の要請に応え、地域の生活再建と活性化につながるよう、設楽町の協力を得ながら事業進捗を図っていく。
続いて、設楽町と東栄町から提案の国道473号月バイパスについては、三遠南信自動車道の東栄インターチェンジへのアクセス道路として、また、設楽ダム建設に伴う地域振興に寄与する重要な道路である。
令和2年度までに全ての事業用地を確保し、トンネル工事に必要となる東栄町側の橋梁工事にも着手しており、本年度は橋梁の上部工事を進めるとともに、トンネル本体工事を発注していく。引き続き、事業進捗への協力をお願いする。
続いて、豊根村から提案の主要地方道阿南東栄線については、これまでに県道古真立津具線から壽橋までの620メートルの整備を完了しているが、その先の小田までの区間は地形が急峻であり、多くの事業費が必要となることから、区間全体を七つの工区に分けて順次整備することとしており、現在は、最も北に位置する第6工区、第7工区の整備を進めている。
第6工区については、昨年度に約8割を超える用地買収は完了しており、本年度は保安林解除に向けた手続を進めていく。
第7工区については、本年度から公安委員会や地元との協議を進め、道路計画を固めていく。
また、本年度からは3工区のバイパス区間においても橋梁工事に着手する予定であり、引き続き事業進捗を図っていく。
続いて、一般県道茶臼山線については、延長約6キロメートルのうち約4.4キロメートルが改良済みとなっている。現在、未改良区間のうち現道の線形が悪く、縦断勾配が急な約0.6キロメートル区間において、平成29年度から交付金により事業を進めており、昨年度に用地買収が完了した。豊根村の協力に感謝する。
今後も引き続き道路築造工事を進め、着実に事業進捗を図っていく。
21: 【
砂防課長】
設楽町から提案の土砂災害防止施設の整備について、本年度における設楽町内での土砂災害対策事業の実施状況としては、緊急輸送道路である国道257号を土石流から保全するため、岡田洞沢において昨年度に用地買収を完了し、本年度より砂防堰堤の築造工事に着手する。
あわせて、崖崩れ対策として公共施設である設楽警察署を保全する田口区域において、昨年度に用地補償調査を終え、本年度は補償を行った後、工事に着手したいと考えている。
また、設楽町内では、高齢者が利用する要配慮者利用施設や避難所などを土砂災害から保全する施設の整備について、いまだ実施できていない箇所がある。こうした箇所については、早期に事業に着手できるよう取り組んでいくので、事業実施中の箇所を含め、設楽町の協力をお願いする。
(主な質疑)
なし
22: <一宮建設事務所管内>
《参考人の意見陳述》
【山田参考人】
一宮市からの提案は、2点です。
まず初めに、主要地方道春日井一宮線の事業促進です。お手元の提案書、箇所図Aの赤色の1)の箇所です。都市計画道路名は萩原多気線と申しまして、当市内の国道155号から小牧市内の国道41号に至る約14キロメートルの主要幹線道路です。尾張北部の拠点間を結び、物流、人流の効率化、活性化により、地域経済の発展に寄与する重要な路線です。
当市丹陽町地内の未整備区間の沿線は、都市計画マスタープランにおいて産業拠点と位置づけています。岩倉市内で現在事業中の区間と合わせて、未整備区間が整備されれば、本路線において国道22号と国道41号が直結し、尾張北部の経済活動においてストック効果を最大限に発揮できるものと大いに期待しています。このため、南北方向に比べて脆弱な東西方向の道路網の整備により、道路ネットワークの強化、社会経済の発展を図るため、当市丹陽町地内の未整備区間の早期着工をお願いします。
続きまして、二級河川日光川流域の浸水被害の軽減です。
当市では急速な市街化の進行に伴い、年々雨水流出量は増加し、河川の増水、氾濫が頻発している状況です。その上、近年の異常気象による豪雨災害の激甚化、頻発化は深刻な問題になっています。箇所図Aの青色の2)の箇所が日光川流域の県管理施設のうち、日光川と野府川、日光川2号放水路に着目したものです。
日光川の国道22号との交差部から上流につきましては、未改修な上、旧農業水路の形態にとどまった脆弱な区間があります。そのため、この周辺の住民は毎年のように発生する浸水被害に苦しんでいます。何とぞ、早期に改修していただくとともに、治水安全度を向上するため、遊水地の整備を早期に着手するようお願いします。
次に、大きな矢印で記した日光川2号放水路につきましては、令和2年4月に新規事業採択を受け、着手してもらいます。この放水路は日光川の上流域において、抜本的な治水対策になります。1期工の早期完了と2期工の早期着手、併せて整備効果を最大限発揮するため、野府川の割田橋付近の河川改修及び上流未改修区間の河道改修も早期にお願いします。
また、野府川合流点から下流の日光川中流部の護岸整備済区間につきましては、流下能力が不足しています。早期に河床掘削を行い、能力の向上をお願いします。
この提案書以外にも多くの事業を推進してもらっています。市としても、積極的に協力していきますので、引き続きよろしくお願いします。
23: 【森川参考人】
それでは、箇所図Dを開いていただき、1)都市計画道路成田富士入鹿線の整備促進について、御提案申し上げます。
都市計画道路成田富士入鹿線は、岐阜県各務原市から小牧東インターへの交通需要に対処でき、当市の中心市街地の通過交通が軽減できる環状機能を有する広域的な幹線道路です。
昨年度までに通学路の安全確保のため、塔野地大黒交差点の暫定整備をしてもらいましたが、幹線道路の機能を発揮させるためには、事業区間の早期供用開始が望まれています。
このような状況の中から、主要地方道春日井犬山線から一般県道長洞犬山線までの区間の早期整備完了に向けて、格別の御配慮をお願いするものです。
続きまして、箇所図Dの2)と3)、一級河川新郷瀬川及び郷瀬川の早期改修事業促進について御提案を申し上げます。
平成22年の集中豪雨において、上流の入鹿池の水位が高い状況であったこともあり、雨が新郷瀬川に一気に流れ込み、堤防を越水し、破堤も危惧される状況に陥りました。このことから、新郷瀬川の河道拡幅、橋梁改築といった計画改修を進めてもらっており、改めて感謝を申し上げるとともに、計画区間の早期整備完了と、その上流部に当たる五条川分岐部から幼川合流部までの整備計画の策定をお願いするものです。
さらに、新郷瀬川に流れ込む荒神川をはじめとした普通河川の災害防止に努めていただくよう、併せてお願いするものです。郷瀬川上流区間である新橋から善師野川合流地点までの区間においても、河道断面不足のため、平成29年8月には溢水も危惧される状況となったことから、早期改修を併せてよろしくお願いします。
24: 【澤田参考人】
最初に、一般国道155号都市計画道路北尾張中央道4車線化の早期完成について、説明します。事業場所は箇所図のCです。
一般国道155号都市計画道路北尾張中央道は国道22号、国道41号、国道19号と接続し、広域的な主要幹線道路網を形成し、尾張北部の東西幹線軸として産業や物流を支える重要な路線で、第一次緊急輸送道路に指定されており、近い将来発生が危惧されている巨大地震など、大規模災害時にも円滑かつ確実な緊急輸送を実施するため、重要な役割を担うことになる道路です。
本市においては、
愛知県議会議員をはじめ、県関係者の方の御努力により、昨年度に名鉄犬山線布袋駅付近鉄道高架事業が完了したこと、この場を借りて御礼を申し上げます。
鉄道高架化により、踏切遮断による渋滞は解消されましたが、現在、一般国道155号は、2車線で暫定供用されていることから、通勤時間帯をはじめ、交通集中により慢性的に渋滞が発生するなど、主要幹線道路として機能を十分に発揮できていない状況です。
このことから、現在事業中の一般国道155号の4車線化の早期完成に、なお一層の御尽力をお願いします。
次に、二級河川日光川の遊水地整備及び一級河川青木川、五条川の河川事業の促進です。
本市は日光川流域と新川流域の最上流部に位置することから、ほとんどの河川が未改修となっており、少し強い雨が降るたびに市内の多くの箇所で浸水被害が発生し、市民の生活に影響が出ている状況です。
このような中、新川流域では青木川放水路が整備され、一部の地域では浸水被害が激減し、大きな整備効果を実感していますが、昨年度に引き続き整備していただいている青木川第4調節池につきましても、地域住民としては早期完成を切に願っています。
また、日光川流域では河川整備計画に上流部への遊水地整備を新たに盛り込んでもらい、県当局の御尽力に感謝申し上げます。
しかし、箇所図C2)に示してある本市の日光川は非常に狭隘な河川であり、新般若用水路とサイホン構造で交差していることから、流下能力が著しく不足しており、本年度も既に複数回溢水し、市としても対応に苦慮しているところです。
河川整備計画に基づく河川改修は、最上流部に位置する江南市内の整備時期の見通しが立っていないことなどから、新たに位置づけられる遊水地整備を早急に整備してもらうとともに、抜本的な河川改修事業を進めるよう御提案申し上げます。
また、新川流域では、箇所図C3)の五条川におきまして、平成29年に2度越水し、市内の広範囲で浸水被害が発生したことから、再度災害防止を目指した河川改修事業の促進をお願いします。
青木川におきまして、箇所図C5)の青木川第4調節池の早期完成、さらには、この調節池の整備効果を最大限に活用した箇所図C4)の青木川の抜本的な河川改修事業の着手について、御配慮してもらいたいため提案するものです。
以上、御提案した事業につきましては、市としても全面的に協力をして取り組んでいきます。道路、河川施設が整備され、安心・安全に暮らせる江南市になるよう、さらなるお力添えを、よろしくお願いします。
25: 【
加藤参考人】
稲沢市からの提案項目は、道路整備と河川整備の2項目です。箇所図Bも併せて御覧下さい。
初めに道路整備の促進として、都市計画道路祖父江稲沢線の整備促進のお願いです。
本路線は南北の主要な幹線道路と交差し、地域の西側から名古屋方面へ、さらに高速道路へのアクセス道路としての機能を有する東西の重要な幹線道路です。また、市内の広域レクリエーション拠点である木曽川河畔に位置するサリオパーク祖父江にアクセスする路線であるとともに、沿線には製紙工場や自動車関連工場などの産業拠点が立地しているほか、全国的にも知られている祖父江ぎんなんの産地があります。さらに、昨年6月にオープンいたしました祖父江ぎんなんパークがあるなど、まさに、観光、産業、文化、そして人の交流など、この道路の持つストック効果は非常に高いものがあります。
この道路につきましては、本年3月に西島地内から片原一色地内に至る区間の整備が完了し、供用開始となり、また、残る未整備区間である片原一色地内から森上地内に至る区間についても、本年度、新規事業化してもらいました。
この新規区間につきましては、日光川及び名鉄尾西線をまたぐ工事となり、事業完了までには相当な期間を要することが予想されますが、市としては、地元調整はもとより、側道の整備、その他の事業協力を積極的に行っていきますので、早期供用に向け、整備促進を図っていくよう、お願いするものです。
次に、二級河川三宅川及び福田川の改修事業の促進です。
初めに三宅川につきまして、本河川上流部の流域では都市化が進み、昨今の局地的な集中豪雨などにより、至るところで道路冠水や床下浸水などの被害が頻発しており、そのたびに市民の生活や財産が脅かされている状況です。
このため市としても、排水路整備や雨水貯留施設の築造など、内水氾濫に対する措置を順次講じていますが、抜本的な解決策としては、速やかに河川改修を進めていくことが必要だと考えます。
そうした中、本年3月には、儀長町地内で進めてもらっている正楽橋の改築工事が完了し、供用開始されました。
今後も正楽橋より上流部において、防災、減災、国土強靱化のための5か年加速化対策により、重点的かつ集中的に改修工事を進めてもらうことをお願いします。
続いて、福田川です。本河川は本市の東部に位置し、上流域には住宅や商業施設などが密集していることから、その地区一連の雨水排水の受皿として重要な役割を担っています。
しかし、その整備状況は決して十分ではなく、昨今発生する局地的な豪雨時には、度々浸水被害が発生し、住民の生活が危険にさらされている状況です。
このことから、日光川水系河川整備計画に位置づけられている遊水地の増設に加え、河道のネックとなっているあま市の市境にある東源寺杁の全面撤去に向け、下流部の改修を早期に進めるようお願いするものです。
26: 【
久保田参考人】
岩倉市からは河川で1点、道路関係で1点、合計2点の提案です。
1点目の河川に関しまして、五条川の整備です。箇所図C6)の一級河川五条川と記載された部分です。
岩倉市の中心部を南北に流れる一級河川五条川は、市のシンボルとして、また、市民にとっては安らぎとふるさとを意識する重要な要素の一つとして位置づけられています。
昨今の集中豪雨では岩倉市内においても五条川があふれ、多くの浸水被害が発生しているところであり、その豪雨への備えとして、河川整備の重要性について、市民の関心が高まっているところです。
そのような中、岩倉市内では浸水被害のあった箇所よりは下流の場所ではありますが、護岸の老朽化などにより、危険な状態になっている箇所が右岸側にあります。県によって平成29年度までに緊急的な用地取得により、家屋等の移転を行っていただき、一部工事を実施してもらいましたが、いまだ工事が完了に至っていない状況です。
昨年度は、河川改修工事の予備設計業務を実施してもらい、本年度につきましては、護岸改修及び堤防道路の詳細設計を実施してもらっていますが、地元からは一日も早い事業の完成を望む声が高まっていますので、ますますの事業推進をお願いしたいと思い、提案しました。
続きまして、2点目、主要地方道春日井一宮線、都市計画道路萩原多気線の整備です。箇所図C7)番の春日井一宮線、萩原多気線と記載された部分です。
都市計画道路萩原多気線は一宮市から小牧市までの東西を貫く都市計画道路ですが、現在、岩倉市内では、主要地方道名古屋江南線以西の約1.3キロメートルの区間で事業を進めていただいています。一部工事にも着手をしていただくなど、いよいよ完成が近づいているところです。これまで、着実に整備を進めていただいていることに、この場をお借りして、感謝を申し上げます。
この萩原多気線につきましては、地元からも、いつできるのかと期待の声が高くなってきていますので、ますますの事業の推進をお願いします。
27: 【
鈴木参考人】
大口町の提案事項としましては、2件です。
まず、一つ目は一般国道155号、都市計画道路の北尾張中央道の整備です。
提案します区間は、箇所図C8)の五条川に架かる五条大橋から小牧市境の替地交差点の区間です。
本路線は大口町にとって、国道41号及び小牧インターチェンジにつながる重要な路線です。近年では本町における企業誘致の取組も、本路線沿いを中心に企業立地が活発な状況となっています。
しかしながら、4車線化整備の遅れから、通勤時間帯をはじめ慢性的な渋滞が発生しており、特に国道41号方面への渋滞が激しいことから、物流面での定時性が確保されないなど、大きな経済損失を招いている状況です。
そのため、多くの企業や町民から、4車線化を望む声が寄せられており、事業着手されている大口町をはじめとする区間及び国道41号までが早期に完成できるように、格別な御配慮を賜りたいと思います。
なお、国道41号と国道155号の村中交差点の陸橋においては、凍結対策工事を実施してもらい、昨年度の冬季においては、通行止めがなかったと聞いています。凍結による通行止めの渋滞も発生することなく、大口町民をはじめ周辺自治体の住民も大変喜んでいます。
次に、五条川の越水対策です。
今回提案するのは、箇所図Cの9)と10)、合瀬川の整備と青木川放水路の整備です。
本町を含め新川上流域全体の治水安全度を高めるためには、総合的な治水対策である新川流域水害対策計画に基づく整備が必要です。
平成29年は2度にわたる集中豪雨により、五条川、合瀬川が越水し、多くの浸水被害が発生しました。
また、今月3日と9日の集中降雨では、短時間であり大きな被害はありませんでしたが、五条川でまた越水しました。
しかしながら、この箇所においては、当面の改修区間の位置づけにはありません。
そのため、五条川の越水箇所で合流する奈良子川と昭和川の上流区間での青木川放水路の整備と、五条川の上流で平面交差する合瀬川の整備により、五条川への流入を低減する計画となっています。
つきましては、大口町民のみならず新川上流域の住民が水害に対する不安もなく、安心して暮らせる生活を実現するため、合瀬川の河川改修の早期完成に向け、残る用地の買収と整備に必要な予算確保等、また、青木川放水路の早期完成を要望します。
28: 【鯖瀬参考人】
扶桑町からの提案は、まず、箇所図D4)の仮称新愛岐大橋及び県道小渕江南線の整備促進です。
当地域には木曽川を境として、愛知県と岐阜県を結ぶ主要地方道江南関線がありますが、この県境に架かる愛岐大橋につきましては、慢性的に渋滞が発生しており、また、建設から50年以上がたち、老朽化が進んでいる状態です。
新しい橋の整備は渋滞緩和はもとより、両県の連携強化及び防災対策を図るためにも、強く求められているところです。
仮称新愛岐大橋の整備は愛知県と岐阜県による共同事業として進めてもらっており、愛知県が施工する取付道路については、用地補償等も残すところあと僅かとなり、本格着工に向けて準備工事が行われているところです。
仮称新愛岐大橋の整備につきましては、住民生活の向上と経済の発展、また、大規模災害時では岐阜県中濃地域との輸送ルートの確保につながり、災害に強い地域づくりを進め、安全・安心な町を実現するものであり、本町も愛知県と連携し、事業促進に努めていきたいと考えていますので、仮称新愛岐大橋及び取付け道路である県道小渕江南線の整備促進を図っていただくよう、お願いするものです。
続きまして、一級河川青木川改修の促進です。箇所図はDの5)です。
この青木川の改修につきましては、当町の区域において、愛知県の御尽力により、町内に2か所の調節池を設置してもらい、また、平成28年度からは、扶桑町の最下流部の中島調節池から県道一宮犬山線までの改修を進めてもらい、そして昨年度には、長年の懸案事項であった県道一宮犬山線から上流部に位置する前利神社付近までの1.2キロメートルの区間において、事業に着手してもらいました。
今後は、測量、用地買収等が本格的になってくると思いますが、町としても、愛知県と協力して、できる限りの努力をしていきます。
同区間につきましては、流下能力も極端に低く、現状としては毎年夕立程度の雨でも溢水し、道路冠水、通行止めが頻繁に発生しています。
また、自然環境の変化による局地的なゲリラ豪雨の発生により、床上、床下浸水、そして車の水没などの重大な浸水被害が繰り返し発生しており、地域住民の日常生活にも大きな支障を来しています。
こういったことから、中島調節池から上流の県道一宮犬山線、そしてその先の前利神社付近までの事業区間の早期整備促進を図っていただくようお願いするものです。
29: (理事者の主な
発言)
【
道路建設課長】
一宮市、岩倉市から提案の都市計画道路萩原多気線については、主要地方道名古屋江南線から西側の約1.3キロメートル区間において整備を進めている。
岩倉市の協力もあり、これまでに用地買収が全て完了し、事業区間の西側約1キロメートルにおいて、道路築造工事を順次進めてきた。
本年度は、工区東側の約0.3キロメートル区間において、まず、埋蔵文化財の本調査に必要な現道の切り回し工事を進めていく。
現在事業中の区間から西側の県道浅井清須線までの約1.4キロメートルの未事業化区間については、昨年度から公安委員会との協議を実施している。
本年度も引き続き、公安委員会との協議など、新規事業化に向けた準備を進めていく。
次に、犬山市から提案の都市計画道路成田富士入鹿線については、主要地方道春日井犬山線から南側の約930メートル区間において、バイパス整備を進めている。このうち、主要地方道春日井犬山線と交差する塔野地大畔交差点については、当面の交通安全対策として、交差点の改良工事を行い、昨年度末に信号交差点として完了した。
現在は、全線供用に向けて、天道宮神明社の参道をまたぐ仮称楼門高架橋の橋梁詳細設計を進めており、本年度内に設計を取りまとめるなど、南側区間においても早期に着工できるよう取り組んでいく。
続いて、江南市と大口町から提案の都市計画道路北尾張中央道、国道155号の4車線化整備については、江南市の主要地方道名古屋江南線から大口町を経て、小牧市内の県道小口名古屋線までの約4.8キロメートルを布袋拡幅として事業を進めている。
江南市内では用地買収が完了しており、市内全域で工事を行っている。このうち、五条川を渡る五条大橋については、上部工架設工事が昨年度に完了し、本年度は道路築造工事を進めていく。
次に、大口町内では、これまでに大口町の協力の下、用地の追加買収を進めてきており、本年度も残る用地買収を進めていく。
工事については、町内全域で工事を行っており、昨年度より矢戸川に架かる矢戸大橋の橋梁工事に着手し、本年度は引き続き橋梁前後の道路築造工事を実施していく。
なお、村中小学校北交差点から大口町境までの区間の4車線化に当たっては、裏道対策が必要となるため、小牧市とも相談しながら事業を進めている。
本年度は、小牧市が計画した裏道対策に合わせて、必要となる交差点について公安委員会などの関係機関と協議を行い、予備設計を実施する。
今後とも、江南市、大口町の協力を得ながら、早期の4車線化完了に向け、引き続き事業進捗を図っていく。
次に、稲沢市から提案の都市計画道路祖父江稲沢線については、祖父江町西島から森上地内の約1.3キロメートル区間のうち、東側の約0.7キロメートル区間が昨年度末に開通し、本年度からは西側約0.6キロメートル区間の事業に着手した。この西側区間については、名鉄尾西線や二級河川日光川を橋梁で超える計画であり、これまでに測量や設計を進め、昨年度には公安委員会との協議が完了した。
本年度は鉄道事業者との協議を進めるとともに、稲沢市の協力の下、用地測量にも着手していく。
次に、扶桑町からの提案の仮称新愛岐大橋は、愛知、岐阜両県による共同事業であり、橋梁本体工事は岐阜県が施工している。
現在、岐阜県側から愛知県側に向かって、順に橋梁下部工の整備が進められており、これまでに全下部工16基のうち、橋台1基と橋脚4基が完成し、昨年度からは河川中央部の4基の橋脚工事に着手している。
本県では堤防道路や橋梁取付け道路として、一般県道浅井犬山線及び一般県道小渕江南線の拡幅とかさ上げ工事を計画しており、必要な用地については、昨年度末までに9割を超える取得状況となっている。引き続き、残る用地の取得に努めていくので、扶桑町の協力をお願いする。
また、昨年12月からは、橋台工事や道路のかさ上げに必要となる迂回路の築造工事に着手している。今後も岐阜県と連携し、早期の完成に向けて事業進捗を図っていく。
30: 【
河川課長】
一宮市、江南市から提案の日光川について、日光川2号放水路は野府川から洪水を取り込む流入工、立坑工と、地下トンネルとなる函体工、木曽川に排水する排水機場に大別される。
早期に治水効果を発揮するため、1期工として函体工と流入工、立坑工を先行整備し、2期工として整備する排水機場が完成するまでの間、野府川や新丹波川から洪水を取り込み、一時的に函体内部に貯留し、洪水を調節する施設として供用していく。
現在は、昨年度に発注した到達立坑の工事を進めている。本年度は用地買収の状況を見ながら、中間立坑の工事発注を目指すとともに、1期工を計画どおり着実に進めるため、引き続き流入工部の用地交渉を鋭意進めていく。
なお、日光川2号放水路を整備することで、野府川の水位低減が期待できるが、その効果を広く周辺地域に波及させるためにも、一宮市においては、今伊勢川、川崎川といった野府川に流入する準用河川の改修や、雨水幹線水路の連携した整備に一層の尽力をお願いする。
また、日光川中流域については、土砂堆積などを確認する。
続いて、二級河川野府川については、日光川合流点から5.6キロメートル地点の北古川合流点まで、おおむね河道改修が完了している。
未改修の割田橋については、流下断面が狭小となっているため改築することとなっており、現在、仮橋に支障となる関係地権者と交渉中である。
また、北古川合流点から上流については、JR東海道本線橋梁や名鉄名古屋本線橋梁などの重要交通網の橋梁があり、早期の河道拡幅が困難なことから、昨年度より現況の河川断面内で実施可能な改修計画の検討を行っている。本年度、詳細設計を進めていく。
次に、日光川上流域については、本年度、国道22号交差部でオープンシールド工事を行っている。工事完了後、速やかに上流区間の整備に着手できるよう、小島橋の改築に向けて、昨年度、公安委員会との事前協議を行った。本年度は詳細設計を行うとともに、関係機関との協議や近接地権者との調整を進めていく。
上流区間の休耕地を活用した遊水地整備については、本年度は用地測量を実施し、完了次第用地補償に着手していく。一宮市及び江南市の協力をお願いする。
また、江南市内の日光川と新般若用水路との交差部におけるサイホン構造の解消については、抜本的な河道拡幅が必要であり、しばらく時間がかかると思うが、引き続き適切な管理に努めていくので理解願いたい。
次に、犬山市から提案の新郷瀬川については、国道41号上流から富士橋までのおよそ3キロメートル区間を、昨年度までにおおむね完了した。
富士橋の改築については、昨年度、予備設計を行い、交差点、取付道路、迂回ルートの設定を行った。本年度は引き続き、公安協議や用水路の付け替え方法等について、管理者との調整を進めていく。
なお、郷瀬川の改修については、新郷瀬川の3キロメートル区間の整備がおおむね完了したので、本年度、事業再開の準備として、残る区間の取水施設の補償工事の整理を行っていく。
また、五条川分岐点から幼川合流点までの整備計画作成については、現在取り組んでいる事業の進捗状況を踏まえ、検討していく。
荒神川については、昨年度、現地測量と予備検討を実施し、本年度は関係機関との協議を進め、予備設計を実施していく予定である。
次に、江南市、扶桑町から提案の青木川について、江南市内の青木川第4調節池については、令和元年度に調節池の築造工事に着手し、本年度は越流底及び排水施設工事を行っていく。
この上流、昭和橋から五明大橋の区間については、昨年度に実施設計を行っており、第4調節池の工事完了の目途が立ってきたことから、引き続き工事に着手できるよう準備を進めていく。
また、上流の扶桑町地内においては、中島調節池から上流の500メートル区間を当面の整備区間として整備を進めている。県道一宮犬山線までの区間については、改築が必要であった橋梁3橋のうち2橋の改築を終えており、本年度は残る1橋の柏森高屋線の改築及び護岸改修を実施し、区間の整備の完了を予定している。
当面の整備区間の完成の目途が立ってきたことから、昨年度から前利神社までの用地測量を実施しており、完了次第、用地補償に着手していくので、扶桑町の協力をお願いする。
次に、江南市、岩倉市、大口町から提案の五条川については、河川整備計画において、新川合流点から岩倉市内の待合橋までの延長約14.2キロメートルを整備区間として、下流から整備を進めており、これまでに名鉄津島線の五条川橋梁の改築や法界門堰の撤去を含め、2.7キロメートル付近まで河道改修が完了している。
上流域に当たる江南市や岩倉市の治水安全度の向上を図るため、五条川への流入を低減する対策となる五条川と平面交差する合瀬川の改修や、青木川放水路の整備を進めている。
また、竹林公園から大市場橋の間の親水性護岸の整備については、平成30年に新たに河川整備計画に位置づけており、本年度は護岸詳細設計を実施する。岩倉市の協力をお願いする。
合瀬川については、未改修区間の2.1キロメートルのうち、既に災害対策緊急事業推進費において1.1キロメートルの河道拡幅を実施した。引き続き、五条川と平面交差する荒井堰までの区間1キロメートルの河道拡幅を進めている。令和元年度から用地買収に着手し、大口町に協力いただき、5月末までに約70パーセントの用地取得ができた。引き続き用地買収を進めていく。
次に、青木川放水路であるが、平成24年5月までに木曽川から昭和川まで約5.2キロメートルを整備し、併せて木曽川に排水する排水機場を供用しており、現在は、昭和川から奈良子川までの約700メートルの区間の供用を残すところとなっている。
昨年度シールド工を完了し、本年度は引き続き、奈良子川洪水調節池の整備及び管理システムの工事を予定している。今後も早期供用に向けて、事業の進捗に努めていく。
次に、稲沢市から提案の三宅川については、日光川合流点から正楽橋までの約5.3キロメートルの区間を当面の整備区間として取り組んでいる。この区間は、これまでの護岸整備により、計画流量を安全に流下できる河道断面が確保できている。
現在は、日光川本川の堤防高さと合わせるため、橋梁改築と護岸のかさ上げを順次進めている。これまでに、護岸のかさ上げを完了し、残すところ白山橋の改築を残すのみとなっている。本年度は、白山橋の上部工の実施を予定している。
こうした橋梁改築の進捗に伴い、当面の整備区間の目途が立ってきたことから、正楽橋から新幹線交差部上流7.5キロメートルの区間までを次期整備区間とし、護岸整備を進めていく。
正楽橋上流部の湾曲した矢合町区間は地図混乱地であることから、現況河川用地内で計画流量を確保できるよう、昨年度、矢板護岸の設計を行っており、本年度工事を行っていく。
次に、稲沢市から提案の福田川の整備促進について、福田川の河川整備計画に位置づけた稲沢市内の残る2か所の遊水地の具体的な整備時期については、下流の整備状況を踏まえ判断していく。
東源寺杁の全面撤去にもつながる下流部の改修については、流下能力が不足するあま市内で狭窄部となっている水道橋の架替工事を令和2年度に完了した。
本年度は、昨年度に引き続き、水道橋上下流の引堤工護岸工事を進めていく。
31: (主な質疑)
【原よしのぶ議員】
幼川の整備について、取組については今後検討していくということであったが、幼川の合流部は、深さも幅も足らないところが多くあるため、改修しなければならない。以前から、犬山市など地元地域から要望があり、県にも申入れをしているので、検討から着実に進むようにお願いする。
そこで、幼川の現状をどのように理解しているのか。また、今後の展開について伺う。
32: 【
河川課長】
幼川合流部までの整備計画は、現在、富士橋までの改修に目途が立ち、その直上流にある富士橋の改築に当面時間を要すると考えている。そのため、まずは富士橋の改築を優先的に行うことを考えている。併せて、上流も今後検討していくことを考えている。
33: 【原よしのぶ議員】
了解した。
改めて整備計画作成に向けて進めていくように強く要望する。
発言が指定されていません。 Copyright © Aichi Prefecture, All rights reserved. ↑ 本文の先頭へ...