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  1. 愛知県議会 2016-12-01
    平成28年12月定例会(第1号) 本文


    取得元: 愛知県議会公式サイト
    最終取得日: 2023-06-18
    愛知県議会 会議録の閲覧と検索 検索結果一覧に戻る 検索をやり直す ヘルプ (新しいウィンドウで開きます) 平成28年12月定例会(第1号) 本文 2016-12-01 文書発言の移動 文書 前へ 次へ 発言 前へ 次へ ヒット発言 前へ 次へ 文字サイズ・別画面表示ツール 文字サイズ 大きく 標準 小さく ツール 印刷用ページ(新しいウィンドウで開きます) 別窓表示(新しいウィンドウで開きます) ダウンロード 表ズレ修正 表示形式切り替え 発言単文選択全文表示を切り替え 単文表示 選択表示 全文表示 発言者表示切り替え 全 18 発言 / ヒット 0 発言 すべての発言ヒット発言表示切り替え すべての発言 ヒット発言 選択表示を実行・チェックの一括変更 選択表示 すべて選択 すべて解除 発言者一覧 選択 1 :  ◯事務局長横井篤史君) 選択 2 :  ◯議長鈴木孝昌君) 選択 3 :  ◯知事大村秀章君) 選択 4 :  ◯事務局長横井篤史君) 選択 5 :  ◯議長鈴木孝昌君) 選択 6 :  ◯議長鈴木孝昌君) 選択 7 :  ◯議長鈴木孝昌君) 選択 8 :  ◯議長鈴木孝昌君) 選択 9 :  ◯議長鈴木孝昌君) 選択 10 :  ◯議長鈴木孝昌君) 選択 11 :  ◯教育委員新海弘康君) 選択 12 :  ◯議長鈴木孝昌君) 選択 13 :  ◯監査委員川上明彦君) 選択 14 :  ◯議長鈴木孝昌君) 選択 15 :  ◯知事大村秀章君) 選択 16 :  ◯四十一番(中根義高君) 選択 17 :  ◯議長鈴木孝昌君) 選択 18 :  ◯議長鈴木孝昌君) ↑ 発言者の先頭へ 本文 ↓最初のヒットへ (全 0 ヒット) 1:     開  会  式     午前十時二十分開式 ◯事務局長横井篤史君) ただいまから十二月定例議会開会式を行います。御起立願います。     〔全員起立〕     〔議長鈴木孝昌登壇〕 2: ◯議長鈴木孝昌君) おはようございます。  開会に当たり、御挨拶を申し上げます前に、三笠宮崇仁親王殿下の御薨去を謹んで哀悼申し上げますとともに、心から御冥福をお祈り申し上げます。  さて、本日、議員各位の御参集を賜り、ここに十二月定例愛知県議会開会できますことは、まことに御同慶にたえないところであります。  今議会は、平成二十八年度一般会計補正予算を初めとする諸議案が提出されておりますが、これらはいずれも県政推進上、重要な案件であります。  議員各位には、当面する県政の諸問題を含め、十分に御審議を賜りますよう希望するものであります。  寒さ厳しくなる折、皆様方には健康にくれぐれも御留意をいただき、議会運営に格別の御協力を賜りますようお願い申し上げ、開会の御挨拶といたします。(拍手)     〔知事大村秀章登壇〕 3: ◯知事大村秀章君) 皆さん、おはようございます。  開会に当たりまして、私からも一言御挨拶を申し上げます。  本日ここに定例県議会を招集いたしましたところ、議員の皆様方にはこうして御参集をいただきまして、まことにありがとうございます。  このたびの定例県議会におきまして御審議をいただきます案件は、平成二十八年度一般会計、特別会計及び企業会計補正予算案及び条例の制定などであります。  十分に御審議をいただき、適切なる御議決をいただきますようお願いを申し上げ、開会の御挨拶とさせていただきます。ありがとうございました。(拍手) 4: ◯事務局長横井篤史君) これをもちまして開会式を終わります。御着席ください。     午前十時二十二分閉式      ━━━━━━━━━━━━━━━━━
        午前十時二十二分開会・開議 5: ◯議長鈴木孝昌君) ただいまから平成二十八年十二月定例愛知県議会開会いたします。  直ちに議事日程に従い会議を進めます。      ━━━━━━━━━━━━━━━━━   日程第一 会議録署名者の指名 6: ◯議長鈴木孝昌君) 会議録署名者には、鈴木まさと議員、水谷満信議員、須崎かん議員を指名いたします。      ━━━━━━━━━━━━━━━━━   日程第二 諸般の報告 7: ◯議長鈴木孝昌君) この際、諸般の報告をいたします。  監査委員から監査結果の報告がありましたので、これを各位のお手元に送付いたしました。  次に、知事から地方自治法第百八十条に基づいて専決処分した旨の報告がありましたので、これを各位のお手元に送付いたしました。  次に、議案は各位のお手元に送付いたしました。  以上、御報告いたします。      ━━━━━━━━━━━━━━━━━   日程第三 会期の決定 8: ◯議長鈴木孝昌君) 次に、会期は本日から十二月二十日までの二十日間と決定いたしまして御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 9: ◯議長鈴木孝昌君) 御異議なしと認めます。よって、会期は二十日間と決定いたしました。      ━━━━━━━━━━━━━━━━━   教育委員並びに監査委員就任挨拶 10: ◯議長鈴木孝昌君) 次に、さきに教育委員に就任されました新海弘康教育委員並びに監査委員に就任されました川上明彦監査委員から挨拶があります。  新海弘康教育委員。     〔教育委員新海弘康登壇〕 11: ◯教育委員新海弘康君) 議長のお許しをいただきましたので、一言御挨拶を申し上げます。  去る九月の県議会におきまして、皆様方の御同意をいただき、新しく教育委員に就任いたしました新海弘康でございます。  浅学非才の身ではございますが、職務の重要性を深く認識し、責務の全うに全力を傾注いたす所存でございます。  どうか皆様方の格別の御支援、御鞭撻を賜りますようお願い申し上げまして、御挨拶とさせていただきます。ありがとうございました。(拍手) 12: ◯議長鈴木孝昌君) 川上明彦監査委員。     〔監査委員川上明彦登壇〕 13: ◯監査委員川上明彦君) 議長のお許しをいただきましたので、私からも一言御挨拶申し上げます。  私は、新たに監査委員に就任いたしました川上明彦です。  西三河に育ち、そして名古屋に長く住み、ここまでやってまいりました。本職は弁護士でございます。その経験を生かして、愛知県、愛知県民のために監査役としての職責を尽くしたいと思います。どうかよろしくお願いいたします。ありがとうございました。(拍手)      ━━━━━━━━━━━━━━━━━   日程第四 第百四十四号議案平成二十八年度愛知県一般       会計補正予算から第百八十一号議案愛知県スポ       ーツ会館の指定管理者の指定についてまで(提       案理由の説明) 14: ◯議長鈴木孝昌君) 次に、第百四十四号議案平成二十八年度愛知県一般会計補正予算から第百八十一号議案愛知県スポーツ会館の指定管理者の指定についてまでを一括議題といたします。  直ちに知事の提案理由の説明を求めます。  大村知事。     〔知事大村秀章登壇〕 15: ◯知事大村秀章君) このたびの定例県議会に提案をいたしました諸議案の御説明を申し上げるに先立ちまして、三笠宮崇仁親王殿下の薨去につきまして、謹んで哀悼の意を表しますとともに、心から御冥福をお祈り申し上げます。  また、十月二十一日に発生した鳥取県中部を震源とする地震では、多数の家屋が損壊するなど、大きな被害が発生いたしました。被害を受けられました方々に心からお見舞い申し上げますとともに、一刻も早く被災地域の皆様がもとどおりの生活に戻れますよう願っております。  それでは、県政を取り巻く最近の状況について申し述べ、議員の皆様方の御理解と御協力をお願い申し上げたいと思います。  初めに、最近の政治・経済情勢についてであります。  十一月に行われたアメリカ大統領選挙においては、ドナルド・トランプ氏が次期大統領として選出されました。まずは、トランプ氏の勝利にお祝いを申し上げたいと存じますが、あわせて、今後の政策、動向等をしっかりと注視してまいります。  日本とアメリカは、戦後七十年以上にわたり、人類普遍の価値観である自由と民主主義の理念を共有する強固な日米関係、日米同盟を構築してきており、経済関係を初め、さまざまなパイプ、ルートで強い結びつきを持っております。  世界をリードするトップツー、先進国、民主主義国のトップツーなので、この関係が変わることはなく、アメリカにとっても、日本にとっても、日米同盟が世界の安定に貢献しているアンカーであるというその重み、意義、価値は変わらないと考えます。  今後、来年の新政権発足に向けて、政権人事、具体の政策の発表がなされていくと思われます。グローバル化が一層進展する中、世界経済、金融資本市場の動向の重要性がいよいよ増してまいります。愛知県及び中部地域は、日本経済の屋台骨であり、自動車初め、輸出型の製造業が集積している地域でありますので、アメリカが今後どのような政策をとっていくのか、アメリカ、世界経済の動向とも密接に関連する本県としても、しっかりと動向を注視してまいります。  また、愛知県は、ことし、テキサス州、ワシントン州と友好協力協定を締結いたしました。まさに、両州はアメリカの成長を担っている地域であり、そうした友好関係を大事にして、私どもとしても、日米関係、経済関係の強化に引き続き取り組んでまいりたいと考えております。  次に、来年度の予算編成についてであります。  来年度の県税収入は、来年三月期の上場企業の業績予想について、県内の主要企業が大幅な減益に転じる見込みであり、全体的にも減速が見込まれていることに加え、法人事業税の外形標準課税が再拡大された影響により法人二税収入の減収が見込まれ、厳しいものにならざるを得ないと考えられます。  一方、歳出面においては、扶助費などの義務的経費は、依然として確実な増加が見込まれますことから、来年度は多額の収支不足が見込まれ、これまで以上に困難な財政運営を余儀なくされると考えられます。  このように、厳しい環境の中での予算編成となりますので、財源の確保とともに、徹底した歳出の抑制に取り組み、真に必要な分野に限られた財源を重点的かつ効率的に配分することを基本に、めり張りのついた予算編成をしてまいりたいと考えております。  次に、国際連携の推進についてであります。  先ほど申し上げましたとおり、四月のテキサス州に続き、十月十八日に、本県とワシントン州との友好交流及び相互協力に関する覚書、県営名古屋空港とモーゼスレイク市にあるグラントカウンティ国際空港との姉妹空港提携をそれぞれ締結いたしました。  ワシントン州は、ボーイング社等が立地する世界最大級の航空機産業の集積地であり、また、MRJの開発を行う三菱航空機株式会社は、グラントカウンティ国際空港において、十月からMRJの試験飛行を本格的に行っており、本県と大変かかわりの強い地域であります。  今回の取り組みを契機に、航空宇宙産業を初めとする経済分野に加え、教育、文化、人材育成など、幅広い分野において連携、交流を深め、両地域のさらなる発展につなげてまいりたいと考えております。  次に、話題は変わりますが、名古屋コーチンの日についてであります。  名古屋コーチンは、本県が誇るブランド地鶏であり、その歴史は古く、明治三十八年三月十日、我が国初の実用品種として公式に認定されました。  このような歴史的背景について関心を持っていただき、もっと多くの方に名古屋コーチンを食べていただくきっかけとなるよう、毎年三月十日を名古屋コーチンの日とすることとし、日本記念日協会から登録証をいただきました。  地鶏で公式に記念日を定めるのは、名古屋コーチンが全国で初めてであり、今後は、三月十日の記念日に向けたイベントを実施するなど、引き続き、キング・オブ・地鶏、名古屋コーチンのPRや消費拡大に取り組んでまいります。  次に、第二十回アジア競技大会についてであります。  十月二十一日、県議会の皆様や名古屋市長、名古屋市議会、経済界の方々とともに、安倍内閣総理大臣を訪問し、アジア競技大会の開催が決定したことを報告し、支援の要請もいたしました。  安倍総理からは、二〇二六年アジア競技大会は、東京オリンピック・パラリンピックの次の大きな目標となるので、日本全体でしっかり応援していく、ぜひ成功させていきたいとの力強い発言がありました。  そして、大会の開催準備を着実に推進していくため、十一月十六日に、名古屋市とともにアジア競技大会愛知・名古屋合同準備会を立ち上げました。  今後は、この合同準備会におきまして、開催都市契約の締結に向けた課題の検討や調整、大会運営を行う組織委員会の設立準備などをしっかりと進めてまいります。  次に、観光振興についてであります。  昨年度に引き続き、愛知県出身の松平健氏を起用した観光PRキャンペーン、モノスゴ愛知でマツケンを十月三日から開始し、ウエブ動画を初め、首都圏、関西圏の鉄道駅でのデジタル広告、屋外大型ビジョンで愛知のPRなどを行っております。  また、本県の観光資源の魅力を海外へ発信するとともに、旅行商品造成を促進するため、訪日旅行者数の増加率が高い中国やアジア各国の旅行事業者やメディア関係者を集め、県内観光地の視察や商談会を実施いたしました。県内の多くの観光事業者にも御参加いただき、地域を挙げて本県の魅力を大いにPRすることができました。  今後も、国内外に向けた戦略的な情報発信を行うなど、より一層の観光振興に取り組んでまいります。  次に、山・鉾・屋台行事のユネスコ無形文化遺産への登録についてであります。  十一月二十八日からエチオピアで開催されておりますユネスコの政府間委員会において、日本が申請した山・鉾・屋台行事の無形文化遺産登録が日本時間のけさ午前二時に決議されました。大変喜ばしいことでございます。  山・鉾・屋台行事は、国指定重要無形民俗文化財である三十三件の日本の山車祭りで構成されており、このうち本県には、尾張津島天王祭の車楽舟行事、知立の山車文楽とからくり、犬山祭の車山行事、亀崎潮干祭の山車行事、須成祭の車楽船行事と神葭流しの全国最多となる五件の山車祭りが所在しております。  愛知を代表する伝統文化である山車祭りが登録されたことは、県民として大いに誇りに思うところであり、これまで保存、継承してこられた祭人の皆様の気概や思い入れを考えると喜びもひとしおであります。  今後も、愛知の山車祭りの魅力を発信していくとともに、その魅力を体感していただくなど、観光集客に結びつけていく仕掛けづくりに、保存団体や関係市町の皆様と一緒になって取り組んでまいります。  芸術、アートの年の先陣を飾ったあいちトリエンナーレ二〇一六が閉幕して一カ月余りが経過いたしました。三回目となる今回は、「虹のキャラヴァンサライ 創造する人間の旅」をテーマに、八月十一日から十月二十三日までの七十四日間にわたって開催いたしましたところ、約六十万二千人という多くの方に御来場をいただきました。  ここに改めて、議員の皆様並びに県民の皆様を初め、地元経済界、関係機関、ボランティアの皆様、さらには御参加、御協力いただきました全ての方々に心からお礼を申し上げる次第であります。  今回のトリエンナーレでは、前回の名古屋、岡崎から新たに豊橋にも開催エリアを拡大し、さらなる広域展開を図りました。  また、これまで国内で余り紹介されてこなかった中東や中南米の作品のほか、来場者が参加、体験できる屋外での大規模作品など、見応えのある作品を数多く紹介することができ、来場者の方々に現代アートの持つ魅力や迫力、多様性を感じていただき、大きな成果を上げることができたと思っております。  また、トリエンナーレに続いて十月二十九日に開幕いたしました第三十一回国民文化祭・あいち二〇一六につきましては、これまで県内の全市町村において、音楽、美術、伝統芸能など、地域の特色を生かした文化イベントが繰り広げられ、多くの方々にお越しいただいております。十二月三日の閉幕まで、引き続き多くの方々に愛知の文化を堪能していただきたいと思います。  さらに、第十六回全国障害者芸術・文化祭あいち大会が間もなく開幕いたします。今回の大会は、紹介作品展や過去最大約八百点の全国公募作品展、大会独自のプロデュース舞台である親指王子の上演など、見どころも盛りだくさんとなっております。  私も、障害のある子供たちと書道作品を協同して制作したり、舞台発表の練習へ激励に訪れるなどしてまいりましたので、目前に迫った開幕を心待ちにしております。  二〇一六年、芸術、アートの年の最後を飾る大会として、多くの方に御来場いただき、皆様の心に残る大会となるよう大いに盛り上げてまいります。  次に、技能五輪全国大会及び全国アビリンピックについてであります。  本県では、物づくり愛知として、技能振興と産業人材育成の取り組みの定着を図るため、二〇一九年度に技能五輪全国大会を、二〇二〇年度には技能五輪全国大会、全国アビリンピックを連続で開催いたします。さらに、二〇二三年の技能五輪国際大会の本県招致に向けた取り組みを進めているところであります。  こうした中、十月に山形県で開催された技能五輪全国大会では、本県選手団は、十一職種十二名の金賞を初め、合計で二十五職種八十九名が受賞し、十二年連続で最優秀技能選手団賞を受賞しました。  また、全国アビリンピックにおいても、二種目二名の金賞を初め、十種目十名が入賞し、三大会連続でメダル獲得数全国一位に輝くなど、本県の選手がすばらしい成績をおさめました。  本県では、中小企業で働く若者を対象とした町工場技能者コンクールを開催するとともに、十一月十九日、二十日の二日間、名古屋市内において、小中学生を対象とした少年少女技能大会、アイチータ杯を新たに開催し、若年層の技能尊重機運の醸成にも取り組んでおります。  今後も、技能五輪、アビリンピック等の開催を通じて、物づくりへの関心を高め、産業首都あいちを支える人材の育成にしっかりと取り組んでまいります。  次に、地震防災対策についてであります。  十一月二十二日に、福島県沖を震源とするマグニチュード七・四の地震が発生しました。この地震は、平成二十三年東北地方太平洋沖地震の余震と見られており、引き続き警戒が必要とされております。  こうしたことを見ても、県民の皆様が日ごろから地震防災対策に関する知識を身につけ、災害に対する備えを心がけていただくことは大変重要なことであります。  このため、十一月六日には、弥富市におきまして、津波からの避難に重点を置いた愛知県・弥富市津波・地震防災訓練を行い、その中で、岐阜県、三重県及び名古屋市と連携し、県境を越える広域避難訓練を初めて実施いたしました。  さらに、十一月十三日には、愛・地球博記念公園において、地域防災力の向上を目指すあいち防災フェスタなどを開催いたしました。  これらの取り組みを通じて、県民の皆様の防災意識を高めるとともに、国、関係自治体、防災関係機関等との連携強化を図り、引き続き地震防災対策に取り組んでまいります。  次に、自動車諸税の見直しについてであります。  私は、知事に就任した平成二十三年以来、関係する自治体と連携し、自動車税制の抜本的見直しに取り組んでまいりました。  その結果、昨年度の与党税制改正大綱においては、自動車取得税の廃止等、自動車ユーザーの負担軽減につながる抜本的見直しの方向性が示されたものの、消費税率の一〇%への引き上げ時期が延期されたこともあり、真の負担軽減が実現するかどうかは今後の議論に委ねられることとなりました。  このため、本年も十一県知事二市長の連名で、平成二十九年度税制改正において自動車諸税の抜本的見直しを求める緊急声明を取りまとめ、十一月八日と九日に政府・与党に対し働きかけを行ってまいりました。
     日本経済の柱であり、地方の産業と雇用を支える自動車産業は、国内販売の低迷や、海外経済の不確実性の高まり等により、その環境は厳しい状況が続いております。  日本経済の稼ぐ力の回復を目指し、デフレからの完全な脱却と持続的な経済成長、地方創生の実現に向けて、今後も引き続き自動車諸税の抜本的見直しを機会を捉えて訴えてまいります。  次に、国家戦略特区についてであります。  本県の国家戦略特区につきましては、日本初の有料道路コンセッションが十月からスタートしたほか、愛知総合工科高等学校の専攻科について、来年四月からの公設民営化を実施すべく準備を進めるなど、具体的な取り組みを着実に推進しているところであります。  こうした中、十一月十四日に、新たに二つの規制改革事項を国に提案いたしました。  一つ目が、医療ツーリズムの推進のための医療滞在ビザの早期発給であります。早期に日本で治療を必要とする外国人について、医療滞在ビザの申請から発給までの期間を短縮し、愛知のすぐれた医療を迅速に提供する機会を拡大しようとするものであります。  二つ目は、農業分野の外国人材の受け入れであります。農業従事者の高齢化や人材不足が深刻化する中、施設園芸等を中心とした本県の農業に、一定の経験と知識、技能を兼ね備えた人材を受け入れることにより、強い農業の実現を目指すものであります。  今後も、この国家戦略特区を活用し、我が国随一の成長産業、先端技術の中枢拠点の形成と、総合的な規制・制度改革の実現に向け、引き続き全力で取り組んでまいります。  次に、愛知県スポーツ顕彰、障害者スポーツ顕彰についてであります。  八月から九月にかけて開催されましたリオデジャネイロオリンピック・パラリンピックに出場した本県ゆかりの選手の活躍は、記憶に新しいところであり、その健闘ぶりは愛知県民として誇りに思うところであります。  そこで、十一月十六日に、日本選手団主将として重責を果たされた吉田沙保里選手、大会四連覇を見事に果たされた伊調馨選手を初め、オリンピックにおいて優秀な成績をおさめられた選手三十七名とコーチ二名の三十九名の方々、また、パラリンピックにおいてすばらしい活躍をされた七名の選手の方々を表彰いたしました。  二〇二〇年の東京オリンピック・パラリンピックにおいても、本県ゆかりの選手が大いに活躍されるよう、今後も、しっかりと応援してまいりたいと考えております。  次に、愛知県学術顕彰についてであります。  ことしのノーベル生理学・医学賞において、東京工業大学の大隅良典栄誉教授が受賞されることとなり、三年連続の日本人の受賞は、私たちに大きな喜びをもたらしました。  大隅栄誉教授におかれては、平成八年から十三年間にわたる岡崎国立共同研究機構(現自然科学研究機構)基礎生物学研究所での研究を初め、長年にわたるオートファジーに関する研究活動の成果が世界に高く評価され、このたびの受賞につながったものであります。  現在、愛知県内で学術研究に携わっておられる方々を初め、次代を担う若者に勇気を与える受賞でありますので、大隅栄誉教授には愛知県学術顕彰をお贈りし、その栄誉をたたえ、改めて県民の皆様とともにノーベル賞受賞の喜びを分かち合い、お祝い申し上げたいと思います。  次に、交通安全対策の推進についてであります。  本県では、年初からさまざまな交通安全対策を実施してまいりましたが、五月末以降、交通事故死者数が全国ワースト一位という大変厳しい状況となっています。  このため、本日からの年末の交通安全県民運動におきまして、飲酒運転の根絶、子供や高齢者の交通事故防止などを重点に掲げ、県民総ぐるみの取り組みを積極的に展開してまいります。けさも愛知県庁本庁舎前で出発式を行わせていただきました。さらに、県民の皆様に対して、きょうの午後、交通安全年末緊急アピールを行うことといたしました。  現下の大変厳しい交通事故情勢に対する県民の皆様の御理解と御協力を得て、年末まで、県、県警察、関係機関等が全力を挙げて取り組んでまいります。  県民の皆様におかれましては、悲惨な交通事故による犠牲者を一人でも少なくするため、人命の尊重を最優先に交通ルールを遵守し、安全行動に心がけていただきますよう強くお願いを申し上げます。  また、これまでに自動車運転中にスマートフォン向けゲームアプリを利用したことが原因の交通死亡事故が全国で三件、うち本県で二件発生しております。運転中にスマートフォン等を操作することは、道路交通法で定める運転者の注意義務を遵守しないばかりか、これを意識的に果たさないものであり、極めて悪質な行為と考えております。  今後、二度とこうした悲惨な交通事故を発生させないため、車両運転中のながらスマホ行為に対する罰則の強化、交通安全教育や広報の拡充等を内容とする対策強化を国に対して強く要請しているところであり、さらに、あす二日、上京し、松本国家公安委員長、金田法務大臣にも強く要請することとしております。  なお、その際、一宮市内の交通事故で亡くなられた児童の親御さんと一宮市長にも同行いただくこととしております。  県議会の皆様におかれましても、こうしたながらスマホ対策及び交通安全対策の強化について、御理解、御支援のほどをよろしくお願いいたします。  それでは、今回提案をいたしております補正予算案及びその他の議案につきまして、その概要を申し上げたいと思います。  まず、補正予算案についてであります。  補正予算の総額は二百九億一千九百七十七万余円でございまして、会計別では、一般会計で二百七億八百十五万余円、特別会計で一千二百二万余円、企業会計で一億九千九百五十九万余円であります。  補正予算案の主な内容でございますが、まず、国の補正予算関連事業費であります。国の経済対策として、平成二十八年度補正予算が十月十一日に成立したことから、土地改良、農地防災事業や、道路、港湾の整備などの公共事業のほか、防犯対策の強化を図るための児童養護施設、障害者支援施設等に対する助成や、産地パワーアップ、抹茶の輸出拡大、畜産クラスター、次世代林業基盤づくり、水産物の鮮度向上等県産農林水産物の競争力強化のための施設整備への助成などを行ってまいります。  次に、オレンジタウン構想調査費であります。  本県は、二十一世紀の高齢化社会への対応のために、昭和六十二年にあいち健康の森基本構想を策定いたしました。この構想をもとに、大府市、東浦町にまたがる約九十ヘクタールのエリアに、国立長寿医療研究センターやあいち健康の森健康科学総合センターなど、さまざまな施設が整備されてきたところであります。  その後、構想策定時の想定よりも高齢化が急速に進行する中、認知症高齢者が特にふえてきており、認知症対策が喫緊の課題となってまいりました。  国においても、世界、欧米先進国においても、認知症対策が課題とされており、今後の認知症施策の方向性として、地域ぐるみの対策が必要だと認識されています。  そこで、保健、医療、福祉の専門機関が集積するあいち健康の森とその周辺地域が一体となり、認知症に理解の深いまちづくりの先進的なモデル、オレンジタウン構想を目指すこととし、そのために必要な調査を行ってまいります。  次に、あいち航空ミュージアム整備費であります。  現在、県営名古屋空港で整備を進めておりますあいち航空ミュージアムのコンセプトは、航空機産業の情報発信、航空機産業をベースとした産業観光の強化、次代の航空機産業を担う人材育成の推進であります。このコンセプトを踏まえ、来場者が航空機の歴史や仕組み等を見学、学習できる展示コンテンツを製作してまいります。  具体的には、大型のシアターを設け、この地域の航空機産業の歴史を交えて、航空機の歴史と発展を伝えていきたいと考えております。  また、サイエンスラボとして、小中学生の社会見学にも対応した航空教室や工作教室を開催し、航空機の飛ぶ仕組みに触れて、考え、学ぶ場所を設けます。  さらに、実機展示として、YS11、MU2、MU300、MH2000の展示を予定しています。これら四機は、全て愛知県で開発された機体であります。また、将来的にはMRJ飛行試験機を展示したいと考えています。  平成二十九年十一月三十日のミュージアム開館に向けまして、来年三月末にはコンテンツの製作に着手したいと考えております。  次に、PFI導入による運転免許試験場の整備についてであります。  名古屋市天白区平針の運転免許試験場につきましては、年間七十万人を超える県民の方々が来場される施設であり、名古屋市内及びその周辺地域の免許更新等の拠点となっておりますが、昭和四十年三月の建築で老朽化が進んでおります。  このため、現有施設について、運転免許試験場と運転者講習センターを合築し、発着場、車庫、技能試験コース、駐車場についても統合集約を図り、PFIによる整備、維持管理を行うものであります。  PFIの事業範囲は、施設の設計・建設工事、維持管理とし、事業期間は、平成二十九年十月から平成四十七年三月までの十七・五年間といたします。  このほか、人事委員会勧告を踏まえて実施する職員の給与改定に要する経費についても計上したところであります。  次に、補正予算案以外の議案についてであります。  今回提案をいたしております案件は、条例関係議案が十一件、その他の議案が十八件でございます。  主な案件について御説明申し上げます。  まず、条例関係議案のうち、愛知県国際展示場条例の制定についてであります。  平成三十一年秋に開業予定の大規模展示場につきましては、展示会業界では一、二年前から展示会の概要を決定することが通例であり、できる限り早く運営事業者を決め、利用料金を示す必要があることから、展示場設置の目的、業務の範囲、運営方法、使用料等を定めるものであります。  この施設にはできるだけ多くの展示会等を呼び込み、活発な交流が生み出される、競争力を備えた施設として活用するため、公共施設等運営権制度、いわゆるコンセッション方式を活用してまいります。  これにより自由度の高い料金設定と長期の事業期間とすることが可能となり、民間の創意工夫と経営感覚を生かした運営が可能となります。  また、使用料は、首都圏、大阪の主要展示場と比べて低く設定しつつ、他施設の稼働率を勘案し、現実的と考えられる稼働率で収支均衡できる料金といたしました。  来年度早々に実施方針を公表し、年度の後半には優先交渉権者を選定してまいりたいと考えております。  次に、職員の給与に関する条例等の一部改正についてであります。  これは、十月十一日に、人事委員会から職員の給与等に関する報告及び勧告を受けまして、一般職員の月例給及び期末・勤勉手当について、民間給与との較差の解消を図ることを基本として、勧告どおりの内容で実施するものなどでございます。  次に、愛知県教育委員会教育長給与条例等の一部改正につきましては、国に準じまして、特別職の期末手当の支給割合を引き上げるものでございます。  次に、その他の議案のうち、人事案件でございますが、収用委員会の委員の任期満了に伴い、その後任者を選任するものでございます。  以上、提案をいたしております案件の主なものにつきまして、その概要を御説明申し上げましたが、詳細につきましては、議事の進行に伴いまして御説明を申し上げたいと存じます。  どうかよろしく御審議の上、適切な御議決を賜りますようお願いを申し上げます。        ─────────────     〔議案は末尾付録に掲載〕      ━━━━━━━━━━━━━━━━━ 16: ◯四十一番(中根義高君) 本日はこれをもって散会し、明十二月二日は議案精読のため休会とし、十二月五日午前十時より本会議を開会されたいという動議を提出いたします。     〔「賛成」と呼ぶ者あり〕 17: ◯議長鈴木孝昌君) 中根義高議員の動議のとおり決しまして御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 18: ◯議長鈴木孝昌君) 御異議なしと認めます。明十二月二日は議案精読のため休会とし、十二月五日午前十時より本会議を開きます。  日程は文書をもって配付いたします。  本日はこれをもって散会いたします。     午前十時五十五分散会 発言が指定されていません。 Copyright © Aichi Prefecture, All rights reserved. ↑ 本文の先頭へ...