頑張ってやってほしい。
長久手会場、瀬戸会場共に近隣の方の来場には徒歩あるいは自転車の活用が想定されるが、専用道やサイクリングロード整備のための新たな用地取得は困難を伴うので、既存道路の有効活用の中で検討されているのか。
端的に言えば、隣町の日進市からはどうやって行くのかが話題になっているが、歩行者や自転車の通行に関する視点でどのような取組をしていくのか。
8: 【
道路維持課長】
自転車の専用レーンができるのは、力石名古屋線でそのほかでは専用レーンはできない。レンタサイクルも検討したが、自転車の提供そのものや管理が難しく地元市町村との調整も不調であり断念した。ハードの面についても用地取得は困難であるので、ソフト面の対策としてNPO団体の協力を得て1月ほど前に自転車マップを作成した。
このマップは、会場周辺の道路について狭くて通りにくい所や道沿いにある施設など良い所悪い所も含めたものを国土交通省、地元市町村、愛知県が共同で作成し配布した。新聞にもチラシが入った。このようにソフト面で協力させていただいている。
博覧会会場の駐輪場については、会場の北ターミナル等で約1,000台、東部丘陵線の途中の駅で数百台が確保されると聞いている。
9: 【
波形昌洋委員】
長久手町周辺の市町村からどうやって行くかとか、自転車で行こうという話が広がっている。自転車通行の理想的な形が取りにくいかと思うが、1点要望したい。開催時間が夜の9時ごろまでであり、終了後に自転車で帰るとなると周辺は郡部であり暗い。かなりの自転車利用者がいるので、すべて県道ではないが、市町村との連携のもとに何らかの形で自転車の夜間通行の安全確保について目線を向けてほしい。
10: 【
道路維持課長】
ごもっともな意見であり、前向きに考えたい。
県道に限って言えば、道路照明を付けているのは、交通安全上の立場で交差点やカーブ区間の視認しにくい所等を重点的に設置しており、委員のご指摘の防犯上の街路灯となると財政上厳しい中で考えていない。ただ、基本的に防犯灯は地元の市町村が主体なので今後地元市町村と相談させていただきたい。
11: 【
波形昌洋委員】
周辺のメーン道路は県道であり交差点以外で照明施設を設置していくのは市町村としては難しい。県としては交通安全対策上では交差点以外の直線道路などは設置されない。会場周辺は自然豊かなところであり、県にすべてをやれと言うわけではないが、関係市町村とよく相談して何らかの県としての取組を重ねてお願いする。
12: 【
青山秋男委員】
入札の予定価格を事前公表しているが、いつからか。
13: 【
建設総務課主幹(
契約)】
平成12年の8月から試行している。
14: 【
青山秋男委員】
平成15年度の予定価格と落札額との差はどれぐらいあるか。
15: 【
建設総務課主幹(
契約)】
平成15年度の落札率は95.81パーセントである。
16: 【
青山秋男委員】
事前公表前の平成12年度以前と比べてどうか。
17: 【
建設総務課主幹(
契約)】
事前公表前の平成11年度の落札率は97.13パーセントである。
18: 【
青山秋男委員】
予定価格の事前公表が行われても、適正な競争入札が行われているということか。
19: 【
建設総務課主幹(
契約)】
落札率は、年々下がってきている。事前公表試行後の平成12年と平成13年には事前公表したものとしてないものを比較したところ、差は大きくないが両年とも事前公表したほうが落札率が低い結果であった。
20: 【
青山秋男委員】
予定価格の事前公表を行うと適正な競争入札が行われないと思っていたが、事前公表をしても適正に行われていると理解してよいか。
21: 【
建設総務課主幹(
契約)】
事前公表を導入した経緯は、県では平成7年度から入札監視委員会を設置し、発注した工事について
契約過程を審議している。審議対象の中で予定価格を下回っている業者が1社か2社しかなく、後の大多数の業者は予定価格より上になっている。そのため予定価格を公表して予定価格以下では参入できない企業を排除し、予定価格以下で受注意欲のある企業を参加させるべきという意見が委員からあり、平成12年8月に試行した次第である。
22: 【
青山秋男委員】
国土交通省や県内の市町村で予定価格の事前公表は行われているのか。
23: 【
建設総務課主幹(
契約)】
国土交通省は予算決算及び会計令に予定価格を認知できないようにする規定があり実施していない。
しかしながら、国傘下の公団などは国土交通省が14年度は1割、15年度は2割の事前公表を試行するようお願いしていると聞いている。
また、県内の市町村の状況は、やっていないところが、33市町村ほどあり、残りの市町村は、検討も含め何らかの形で実施している。
24: 【
青山秋男委員】
公共工事のコスト縮減は課題になっているが、今の話を聞くと適正な競争が行われていると思う。その結果、予算を組むときに95パーセントで落札されると残りの5パーセントは不用額となるのか。
25: 【建設総務課長】
一般的に単県予算の場合は予算の枠があり、不用額があれば、ある程度集めその年度に有効活用することもある。公共事業の場合は国との協議もあり不用額の場合もあるが、なるべく残さないように協議をしている。
26: 【日高昇委員】
名古屋高速道路のことで伺う。料金の値上げをしたが、その後の利用状況はどうか。
27: 【道路建設課主幹(公社管理)】
平成16年3月29日に名古屋線の料金改定をしたが、当初心配した値上げによる交通量の落ち込みは現時点ではないと判断している。しかし改定当初は年度初めということもあり、前年同期と比べて名古屋線はほぼ同数、小牧線は若干増加した交通量を確保できたが、5月に入り徐々に減少傾向を示している。
28: 【日高昇委員】
料金が上がることだけではなくサービスが悪いと利用状況が悪くなると思う。一番困るのは、出口から出られないことであり、特に錦出口は大変渋滞しており出られない。前後に出入り口を作ることはできないか。
29: 【道路監】
名古屋高速は料金を値上げしたところであるが、利用については相当の交通量があり、利用者サービスを図るため渋滞対策等に力を入れている。楠料金所は改築工事を行い、星崎料金所は空港開港までに拡幅工事、また山王のカーブは広げるよう工事を進めている。出口の渋滞問題は、公安委員会とも協議をして信号のサイクル等を配慮していただいており、また渋滞情報を充実させ、渋滞を避けてもらえるよう努めていく。委員のご指摘である出口を増やすことについては、一般街路への影響もあり難しい課題であるが、名古屋高速道路公社においても今後渋滞対策について出口を含めて更に検討を進めていくと聞いている。
30: 【日高昇委員】
利用者サービスについてご苦労されているのは理解できるが、出口についてはもう少し工夫していただくよう要望しておく。
次にETCについて伺う。専用の時と一般と兼用の時があり、時々場所が変わるが、固定にしておくことはできないのか。
31: 【道路建設課主幹(公社管理)】
時間帯によって専用と兼用の時があるが、名古屋高速は高架になっており、ブース数が限られているので、渋滞を避けるために縦列徴収を行っている。そこにETCを設置すると1.2倍ほどある徴収能力がつぶれてしまうので、単独徴収をしているブースに設置している。混雑時にETC専用にしてしまうと現在ETC利用率が14.2パーセントと低い状態ではかえって渋滞が増加してしまい、そこにたどり着くまで時間がかかってしまう。もう少し利用率が上がれば専用レーンを増やしていきたい。また、専用レーンを行っている時間帯については、名古屋高速は時間を決めてやっているが、渋滞状況に合わせて適宜変更しているところである。
32: 【日高昇委員】
是非、専用レーンとしてもらいたい。
次に名古屋高速道路公社について伺う。ETC・回数券等いろいろな割引制度があるが、一般には理解しにくい。分かりやすく説明したものはあるか。
33: 【道路監】
料金体系については、分かりやすく周知するよう努力しているところだが、利用者によってどれが割安か違ってくるので、その内容については、より分かりやすくパンフレット等でPRできるよう指導していきたい。
34: 【山下史守朗委員】
河川環境保全の草刈りについて伺う。
今、草がよく生える時期であり河川の草刈りの要望が強い。聞くところによると以前は年2回刈っていたようであるが、最近は予算の関係もあり年1回になっている。現在の状況及び問題認識について伺う。
35: 【河川課長】
河川の堤防の草刈りについて本県では二つの方法をとっている。一つは、堤防の管理上・点検上のためであり、河川管理者が主体的に請負方式で発注をして草刈りを実施している。委員のご指摘のとおりほとんどが年1回刈りになっているが、県下の要改修の河川が1,300キロあり、その内の約850キロの草を刈っている。もう一つは、地域の住民が主体となって地域の環境改善のために草刈りやごみ拾い等を含めて河川の美化に努めておられる。こういった運動は河川管理上あるいは地域の環境改善上、望ましいことであり、本県ではこれを支援する制度として河川愛護報償金を支給している。これは申請主義で自治会や市民団体から市町村を通じて県に報告があると一人当たり150円が支給され、河川の美化の促進を図っている。
大きく分けてこの二つの制度、トップダウン的に河川管理上行うものとボトムアップ的に地域の環境改善や河川美化を促進するもの、この両施策をもって河川の除草、草刈りを行っている状況である。
36: 【山下史守朗委員】
県民の方からは、この時期に草刈りの要望が多く、景観もあるが交通安全上や防犯上の問題としても大事だと思う。予算的にも厳しい中で、新しい方策が必要ではないか。報償金の話もあるが、これから地方分権のこともあり県内においても官と民の分業体制の在り方を見直し、行政がすべて抱え込むのではなく地域の皆さんの力を借りやすい仕組みをこれから作っていく必要があると思う。報償費も最大150円とのことで申請利用も伸びているようだが、やはり動きづらい状況であり、地域で行ってもよいが草刈りの機械の貸し出しや刈った草の処分等は行政で対応してほしいなどの要望があり150円ではきついと思う。行政の方で責任をもってやる堤防の保全上の草刈りと河川愛護の報償費の中間あたりで、ある程度草を刈れて地域の方にも還元できるような中間的な仕組みを作ることが、ひいては行政のコストダウンにもつながると思うが、そのあたりの検討はいかがか。
37: 【河川課長】
河川管理者が行う除草と環境美化の河川愛護のために報償金に基づく草刈り清掃とこれらの中間的な河川管理上必要で、地域の方々の身の回りをきれいにする適切なルールのもとで連携が図られれば、市町村の役割も含めて責任分担を明らかにして何らかの方策を検討していくことが重要と考えている。報償費の制度が周知不足であるのを改めPRを行い、ご指摘いただいた適切な役割分担の方策を検討していきたい。
38: 【山下史守朗委員】
地元の市の実情を見たところ、河川堤防の七、八割が市道認定されている。道から1メートルぐらいが市の管理する責任があるということで、自治体が単独で新しい仕組みを作るのも難しいので県が率先していく形にすれば、自治体の方も追従しやすいと思う。
39: 【河川課長】
堤防の上が道路で利用されていることはよくあり、河川敷も公園として各自治体で占用して使われている。河川の空間が多目的で利用されており、除草や清掃について関係者との連携が重要である。地域の方にとっては、身の回りの道路や河川における清掃や美化が大事であり、住民の方の視点に立って関係管理者が連携を取って、除草、清掃を行っていく態勢が不可欠かと考えている。
40: 【酒井庸行委員】
中部国際空港が開港した後、刈谷市で大変な混雑が予想されている。豊田市、岡崎市や安城市等を含めた西三河の道路整備についてどのように考えているか。
41: 【道路建設課長】
西三河内陸部の道路整備については道路のネットワークとして第二東名、現東名、東海環状道路など高規格幹線道路を中心として、東西軸は名豊道路、国道1号、名古屋岡崎線、衣浦港と現東名の岡崎インターを結ぶ衣浦岡崎線が軸となっている。また、南北軸としては国道155号、419号、248号、豊田安城線などが重要な役割を担っており、国とともに県としても重点的に整備を進めているところである。
第二東名については、今年度に豊田南インターから豊田東ジャンクションまで供用開始する。東海環状線については、東海北陸道の美濃関ジャンクションまでが万博開催までに供用されることになっており、第二東名の豊田東ジャンクション以東についても早期整備に向けて取り組んでいる状況である。
東西軸については、まず名豊道路知立バイパスの知立市西中インターから安城市芦池インターまでの4車線化が現在進められている。平成17年を目標に刈谷の野田インターまで、平成19年を目標に安城の芦池インターまで完成するよう国の方で整備が進められている。名古屋岡崎線については、今年度の第二東名の供用開始に向けて、インター間と刈谷のハイウェイオアシス関連区間を供用開始する。
衣浦岡崎線についても精力的に取り組んでいるが、今年度から国道247号の西尾市寺津町から衣浦トンネルまでの4車線化に事業着手する。
以上のように、東西軸については、着実に整備が進んでいるが、南北軸については国道1号に平行して名鉄名古屋本線が走っている関係上、ぜい弱である。その対策としてまず3月に有料道路の衣浦豊田道路を開通した。また、豊田安城線においては現在工事中の高架橋工事を早急に進めることが重要と考えている。衣浦豊田道路の刈谷以南の4車線化についても早期に整備着手できるよう調査検討を進めていく。
いずれにしても、これらの道路のネットワークを着実に整備することがまずは重要ではないかと考えている。
42: 【酒井庸行委員】
来年の開港を間近に控え、どこが混雑するのか、どこを重点的に整備していくのかを早急に対応しなければならないと考えているので、徹底的に調査するよう要望しておく。
もう一つは河川の問題である。先ほど山下委員から草刈りの問題が出たが、先日、地元の自治会の人たちが主体で草刈りを行い、県の方でも「水辺の緑の回廊」で木を植えていただいた。その時に実際に川を歩いてみると、周りは非常によい環境、風景、雰囲気であった。草を刈ることも大切だが、こういった川の自然を守ることについてどう考えているのか。
43: 【河川課長】
河川環境について、河川は治水、利水といった人命を守るという観点があるが、平常時における地域での貴重な共有財産としての河川の空間をいかに生かしていくかという事も重要と考えている。本県においても東海豪雨など過去から大きな災害を受けており、まず人命、財産を守る治水を考えた河川整備を進めてきたが、平成9年に河川法が改正され、河川環境の整備保全が河川管理の目的の一つとして明示された。防災のため河川の改修の実施について、その地域の固有の河川としての自然環境、あるいは地域の方々が川とどのように触れ合っているか、河川の利用促進の観点を合わせて考え、河川の改修の工事を設計し実施することが重要であると考えている。今、県下のいくつかの河川で整備計画ということで、川の計画作りを行っている。地域の方にアンケートでどのような川をイメージしているかを聞き、その川の将来像について議論していく。治水面、利水面のみならず、川の365日というような河川環境の面も十分反映させた河川の整備、管理に努めている。
44: 【酒井庸行委員】
川の治水、利水という面から考えたり、市民の生活や安全を守るということで考えると河川の改修整備は非常に大切である。整備をされた広いところではバーベキューなどで家族が楽しんでいる。それはいいと思うが、他方で、川の生物の生態系はどうなるか考えたときに、野焼きを昔のように地域で行ったらどうだという意見が多い。いろいろな意味で野焼きがいいことはご存知だと思う。いろいろなごみが入るから草を焼くことでアレルギーが出る方もいるが、うまく地元と調整をしながら、草だけを選別して燃やす方法が考えられないか。子供たちの教育にとってもよいし、いろいろな意味で地域の方にも効果がある気がする。何とかする考えはないか。簡単に答えが出る問題ではないが、お伺いする。
45: 【河川課長】
野焼きについてであるが、地域の方々で刈った草の処分については、地元の市町村と連携し自治体を通じて処分している。河川管理者として請負工事により草を刈る場合でも、草の処分を明示した形で草刈りを行っており、基本的に河川敷での野焼きは河川管理者の立場として問題があるという判断でご理解をいただいている。これはダイオキシンの問題や地域の環境の面を考えた上での判断である。
46: 【酒井庸行委員】
今の話はよく分かる。そこを一歩踏み込んで、愛知万博で地球を守る、自分たちの生命を守るという大きなテーマがある。その時に日本では野焼きは今まで体への影響やダイオキシン問題等があってできなかったが、こんな方法ならできるということを考えてほしいということを要望したい。
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