○議長(
野島征夫君) ただいまから令和五年第五回
岐阜県議会定例会を開会し、本日の会議を開きます。……………………………………………………………………………………………
○議長(
野島征夫君) 日程第一
会議録署名議員の指名についてを議題といたします。 お諮りいたします。この定例会の
会議録署名議員に、七番
黒田芳弘君、十五番
平野祐也君、二十一番
若井敦子君、二十四番 酒向 薫君、二十九番 高殿 尚君を指名いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
野島征夫君) 御異議なしと認めます。よって、それぞれの指名のとおり決定いたしました。……………………………………………………………………………………………
○議長(
野島征夫君) 諸般の報告をいたします。 お手元に配付の報告書のとおり議員を派遣しましたので、
岐阜県議会会議規則第百二十四条第一項ただし書の規定により報告いたします。 その他の報告は、書記に朗読させます。 (
書記朗読) 議案の提出について 知事から、本日付をもって、お手元に配付のとおり、議第百二号 令和五年度岐阜県
一般会計補正予算ほか二十五件の議案の提出がありました。
専決処分の報告について 知事から、本日付をもって、お手元に配付のとおり、
地方自治法第百八十条第二項の規定により、報第五十四号
損害賠償の額を定めることについてほか二十件の
専決処分の報告がありました。 県の出資等に係る法人の
経営状況を説明する書類の提出について 知事から、本日付をもって、お手元に配付のとおり、
地方自治法第二百四十三条の三第二項の規定により県の出資等に係る
一般財団法人岐阜県
魚苗センターの
経営状況を説明する書類の提出がありました。 職員の給与等に関する報告等について
人事委員会委員長から、令和五年十月五日付をもって、
地方公務員法第八条、第十四条及び第二十六条の規定により職員の給与等に関する報告及び
給与改定に関する勧告がありました。 なお、この報告及び勧告の写しは、既に配付いたしております。 監査結果等の報告の提出について
監査委員から、お手元に配付のとおり、令和五年十月二十七日付及び令和五年十一月二十九日付をもって、
地方自治法第百九十九条第九項の規定により
定期監査の結果について並びに令和五年十月二十七日付及び令和五年十一月二十九日付をもって、
地方自治法第二百三十五条の二第三項の規定により、
例月出納検査の結果に関する報告の提出がありました。……………………………………………………………………………………………
○議長(
野島征夫君) 日程第二 会期の決定についてを議題といたします。 お諮りいたします。この定例会の会期は、本日から十二月二十一日までの二十一日間といたしたいと思います。これに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
野島征夫君) 御異議なしと認めます。よって、会期は本日から十二月二十一日までの二十一日間と決定いたしました。……………………………………………………………………………………………
○議長(
野島征夫君) 日程第三を議題といたします。
提出議案に対する知事の説明を求めます。知事 古田 肇君。 〔知事 古田 肇君登壇〕
◎知事(古田肇君) 本日提出いたしました議案の説明に先立ちまして、県政をめぐる最近の状況につきまして御報告申し上げます。 まずは、感染症の状況についてであります。
新型コロナウイルス感染症の県内の
新規陽性者は、九月中旬以降
減少傾向にありましたが、引き続き今後の動向に注意が必要です。また、現在
季節性インフルエンザが本格的に流行しており、先月九日には、令和元年以来四年ぶりに
インフルエンザ警報を発表したほか、
咽頭結膜熱についても
患者報告数が急増し、一時、国が定める
警報レベルを超えました。県民の皆様におかれましては、こうした
各種感染症に警戒し、効果的な換気や手洗い、高リスクの方々を感染させないための配慮など慎重な対応をお願いいたします。 次に、熊による
人身被害の
注意喚起について申し上げます。 昨日時点で、県内熊の
出没件数は六百二十三件であります。既に昨年度一年間の二倍以上となり、
人身被害も七件発生しております。こうした状況を踏まえ、十月二十五日、
クマ出没警戒情報を発令し、
注意喚起を呼びかけております。また、専門家や
関係機関で構成する
対策会議を開催するとともに、熊の出没が多く確認されている地域において、熊を引き寄せる原因となる放置果樹や生ごみの状況などについて緊急点検を実施いたしました。今後も引き続き、熊による被害の防止に向けて
関係機関と連携して
注意喚起に取り組んでまいります。 次に、
各務原市内のPFOS及びPFOAについて御報告いたします。 まず地下水の
水質調査については、県と市においてこれまで百八十二の井戸を調査し、二十七の井戸で国の
暫定目標値の超過が確認されました。また、これらの
井戸周辺の河川や水路十三地点についても
水質調査を実施しているところであります。今後、これらの結果を踏まえ、汚染範囲を特定してまいります。一方、水道水については、
暫定目標値を超過した
三井水源地における各務原市による
応急対策工事は完了し、
水質検査では
暫定目標値を下回っております。引き続き、市と連携しつつ、しっかりとフォローしてまいります。 次に、観光・交流について申し上げます。 本県としては、これまで十年以上にわたり、一貫して歴史や文化、自然といった
地域資源を守りながらこれらを観光に活用するという、いわゆる持続的な観光に取り組んでまいりました。こうした取組が認められたあかしとして、先月一日、
国連世界観光機関(UNWTO)が推進する持続可能な
観光地づくり国際ネットワーク(
INSTO)に日本国内で初めて本県の加入が認められました。今後、
INSTOを通じて、世界の様々な取組を学ぶとともに、引き続き本県の魅力を発信し、「清流の国ぎふ」ならではの
観光地域づくりを進めてまいります。 次に、本県の観光・交流を進める上で重要な
交通インフラについて申し上げます。 まず、先ほど議長も御挨拶の中で御紹介いただきましたが、本県と福井県を結ぶ国道四百十七
号冠山峠道路が先月十九日に開通いたしました。これまで、国道四百十七号の県境付近は、車両が通行できず、代替路として道幅が狭く、急カーブの多い、しかも冬期には通行止めとなる林道が利用されておりました。このたびの開通により、安定した通行が確保できるようになり、
本県揖斐川町から福井県池田町までの所要時間も約一時間短縮するなど
交通アクセスは格段に改善いたしました。来年三月には、
北陸新幹線が敦賀まで延伸される予定であり、福井県をはじめとする
北陸地域との広域的な観光・交流を一層進めてまいります。 また、先月六日には東京で開催された
リニア中間駅
活性化検討委員会シンポジウムにパネリストとして参加いたしました。その中で、本県らしいリニア駅や
周辺整備に向けた提案のほか、東濃
クロスエリアにおけるハブ機能の集積や、全県域、さらには隣県域に及ぶ
東西南北軸の交通・
交流ネットワークの形成・充実といった本県の取組を紹介いたしました。さらに、中間駅が設置される四県知事から岸田首相に対して、
リニア開業を見据えた
広域中核地方圏形成への支援や
リニア開業時期の明確化を要望いたしました。首相からは、大きな
国家プロジェクトとして努力していくとの発言がございました。 次に、
国際交流について申し上げます。 まず、
中国江西省との交流についてであります。今年度、友好提携三十五周年を迎えたことを記念して、十月二十四日から二十五日にかけて江西省の代表団が本県を訪問されました。当日は、県庁舎一階の
ミナモホールにて、江西省の伝統的な
民謡コンサートを開催するとともに、二十階の
清流ロビーにおいて江西省を紹介する写真展を開催いたしました。 また、先月二十七日から三十日にかけて、大森副知事が、田中副議長はじめ、議員や
岐阜日中協会などの皆様方と共に江西省を訪問し、
葉江西省長と面会し、陶磁器を含めてさらなる交流の強化について合意いたしました。あわせて、現地において、岐阜県
紹介写真展、
木育教室、記念植樹などを行ってまいりました。その際、来年度の
国民文化祭への参加についても前向きな意見交換をすることができました。 次に、
リトアニアNOW二〇二三について申し上げます。 十月二十七日のオープニングでは、ヴィクトリア・チミリーテ=
ニールセン国会議長をお迎えし、
リトアニアの
伝統的フォークダンスグループによる歌や踊りを御披露いただくとともに、本県からは、昨年
ユネスコ無形文化遺産に登録されました郡上踊を披露し、お互いが世界に誇る伝統的な踊りによる交流をいたしました。これを皮切りに、県内四か所で
リトアニア物産展を開催したほか、
アクティブGにおいては、
リトアニアクリスマス・フェアを開催しております。 次に、
ポーランド・
シロンスク県との交流について申し上げます。 今年八月の訪問に際して締結した覚書に基づく
交流事業の第一弾として、先月二十三日、
ポーランド国立民族合唱舞踊団シロンスクが訪日し、岐阜県公演を開催いたしました。この公演に合わせ、先月二十二日加納高校において、
ポーランド伝統舞踊の
ワークショップを開催いたしました。また、
県図書館において、
シロンスク県の美しい風景や文化を紹介する
パネル展を開催しております。そして、
シロンスクの団長からは、さらに大規模な団を率いて、来年秋の
国民文化祭に参加する用意がある旨の表明がありました。 次に、
SDGsの達成に向けた取組であります。 今年、
SDGsに取り組む事業者の裾野を広げることを目的に、
ぎふSDGs推進パートナー登録制度を創設いたしました。先月九日には二百十の事業者に対して、
ミナモホールで開催した
SDGs推進フォーラムにおいて登録証を授与しました。これをキックオフとして、今月二十八日まで
県内各地でマルシェや
ワークショップなど「清流の国ぎふ」
SDGsフェスティバルを開催しております。 次に、本県独自の
Gクレジット制度について申し上げます。 先月一日からスタートしたこの制度は、本県の豊富な森林による
二酸化炭素吸収量を
クレジットとして取引ができるよう県が認証する全国初の制度であります。
クレジット購入企業にとっては、
企業価値の向上やカーボン・オフセットの取組が進められるとともに、
森林所有者や
林業事業者においては、取引による収益が還元されることで、
森林整備につながることが期待されます。 次に、開催まで残り一年を切った「清流の国ぎふ」文化祭二〇二四に向けて、先月十八日には、ふるさとの文化・伝統を再発見し、守り伝える活動、
清流文化地域推し活動、いわゆる「ちーオシ」のスタートを宣言するとともに、
大会テーマソング「君が明日と呼ぶものを」の作詞者、作曲者などを迎えての
トークショーなどを開催いたしました。このほか、県庁舎二十階の
清流ロビーにおいて、
地歌舞伎の隈取実演などの
文化体験や
オカリナ奏者の宗次郎氏らが奏でる
コンサートなどを楽しんでいただきました。 一方、全国の高校生が参加する清流の国ぎふ総文二〇二四については、十月十五日、
プレ大会の
総合開会式を開催いたしました。また、その後のパレードには、
県内高校生など約六百名が参加し、沿道からは多くの方々から声援をいただきました。 さらに、先月二十一日の
地方創生フォーラムでは、「
清流文化を活かした地域の魅力・
活力づくり」をテーマに、
国民文化祭総合プロデューサーの
日比野克彦氏らに熱く語っていただきました。 最後に、先般発生した
部長級職員による
ハラスメント事案について御報告いたします。 本県では、職員の
階層別研修に
ハラスメントに関する研修を盛り込むほか、多様な相談方法を設けるなど
ハラスメントの防止に向け、様々な対策を実施してきたところであります。そうした中で起きた今回の事案は、あってはならない行為であり、誠に遺憾であります。これについては、速やかに事実関係の調査を行い、先日、副知事の
管理監督責任も含め、必要な処分と
人事異動を行ったところであります。私としても、大変重大なことと受け止めており、
ハラスメント研修体系の見直しなども含めて組織を挙げて対策を徹底強化してまいります。 それでは、本日提出いたしました議案につきまして、その概要を御報告いたします。 今回、御審議いただきます案件は、
予算関係七件、
条例関係四件、契約その他関係十五件、合計二十六件でございます。 初めに、議第百二号 令和五年度岐阜県
一般会計の
補正予算、総額三百五十四億円余の概要につきまして御説明申し上げます。 まず、今般国が決定した
デフレ完全脱却のための
総合経済対策を踏まえ、速やかに対応してまいります。 このため、
物価高騰対策としては、
LPガス料金、
医療機関や
私立学校などにおける食材費や光熱費、
特別高圧契約で電力を使用する
中小企業などの
電気料金、
農畜水産業における
電気料金及び肥料・飼料費などへの支援について、来年三月まで継続して実施いたします。また、
医療機関、
福祉施設、
中小企業及び農家における
省エネ設備整備などへの支援を行います。加えて、
フードバンク事業者への
燃料費高騰分の支援も新たに実施いたします。 次に、激甚化・頻発化する自然災害から県民の生命と財産を守るため、道路、河川、
農業用施設、
治山施設などの整備を進めてまいります。また、コクチバスの
完全駆除に向けて、
電気ショッカーボートの
追加整備など所要の予算を補正いたします。さらに、
人事委員会勧告を踏まえ、
職員給与を補正いたします。 次に、議第百三号から議第百八号は、
特別会計の
補正予算であり、
人事委員会勧告を踏まえ
職員給与費を補正するほか、国の
経済対策に対応し所要の補正を行うものであります。 次に、議第百九号から議第百十二号までは、条例の制定または改正であり、その主なものを御説明いたします。 議第百九号は、知事、
県議会議員など特別職の
期末手当の
支給割合を引き上げるものであります。 議第百十号は、給料表の見直しや、
期末手当及び
勤勉手当の
支給割合の引上げなど所要の
給与改定を行うものであります。 議第百十一号は、
中部山岳国立公園奥飛騨ビジターセンターを設置することに伴い、施設の管理や
利用料金などの必要事項を定めるものであります。 議第百十三号から議第百二十七号までは、契約その他の案件でありまして、旧
県庁舎解体工事など六件の工事の
請負契約、
岐阜総合学園高等学校二号館
建築工事及び
多治見警察署庁舎建築工事の
請負契約の変更、
徳山ダム上流域の山林の取得、
長良川スポーツプラザなど四施設の
指定管理者の指定、
公安委員会委員の任期満了に伴う林
正子委員の再任などについて、それぞれ議決を求めるものであります。 以上をもちまして、
提出案件の説明を終わります。よろしく御審議を賜りますようお願い申し上げます。
○議長(
野島征夫君) お諮りいたします。ただいま議題となっております各案件のうち、議第百二十七号を直ちに採決いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
野島征夫君) 御異議なしと認めます。よって、本案を直ちに採決することに決定いたしました。 ただいまから、議第百二十七号
公安委員会委員の任命同意についてを採決いたします。 お諮りいたします。本案に同意することに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
野島征夫君) 御異議なしと認めます。よって、本案は、これに同意することに決定いたしました。……………………………………………………………………………………………
○議長(
野島征夫君) 日程第四 永年
在職議員の表彰についてを議題といたします。 お諮りいたします。
県議会議員として在職二十五年以上にわたり県政に尽力されている
尾藤義昭君に対し、本県議会の決議をもってその功労を表彰いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
野島征夫君) 御異議なしと認めます。よって、
尾藤義昭君の功労に対し、本県議会の決議をもって表彰することに決定いたしました。……………………………………………………………………………………………
○議長(
野島征夫君) 表彰式を行うため、この場でしばらく休憩いたします。
△午前十時二十四分休憩 ……………………………………………………………………………………………
△表彰式
△
事務局長(山田恭 君) ただいまから
岐阜県議会議員永年在職者の表彰式を行います。
尾藤義昭議員、演壇前までお進み願います。 〔議長
野島征夫君登壇〕 〔四十五番
尾藤義昭君登壇〕
○議長(
野島征夫君) (
表彰状朗読)……………………………………………………………………………………………
△表彰状
岐阜県議会議員 尾藤義昭君 君は
岐阜県議会議員として その職にあること二十五年以上におよび 常に県政に力を尽くされました よって 県議会は君の永年の功労に対し 特に決議をもって表彰します 令和五年十二月一日 岐阜県議会……………………………………………………………………………………………
○議長(
野島征夫君) おめでとうございました。(
表彰状授与)(拍手)
△
事務局長(山田恭 君) ここで、
尾藤義昭議員より挨拶をいただきます。 〔議長
野島征夫君降壇〕
◆四十五番(
尾藤義昭君) 一言お礼の言葉を述べさせていただきます。 このたびは、議員在職二十五年ということで、このような表彰式を開催していただき、誠に光栄に存じます。この表彰は、私にとりましては極めて身に余る栄誉であり、深く感謝を申し上げます。 振り返れば、平成三年の初当選から三十二年の月日が流れ、県政発展を夢見て岐阜県議会の門をくぐった同期は十三名を数えましたが、今では玉田議員と二人だけになりました。今日までの道のりはつらく険しいこともあり、決して平たんなものではありませんでした。 しかしながら、それを支えてくださったのは、知事をはじめ県職員の皆様、議員の皆様、そして関市民であり後援会の方々でありました。そうした御恩を生涯忘れることなく、血圧百十八、献血回数百十七回、この元気な体を誇りにこれからも健康第一に猫田先生をお手本としてさらなる努力を積み重ねていきたいと思います。 最後になりましたが、岐阜県と県下四十二市町村の輝かしい未来、そして本日議場にお見えになります全ての皆様方の御健康と御多幸をお祈りしてお礼の御挨拶とさせていただきます。誠にありがとうございました。 (拍手) 〔四十五番
尾藤義昭君降壇〕
△
事務局長(山田恭 君) これをもちまして、表彰式を終わります。……………………………………………………………………………………………
△午前十時三〇分再開
○議長(
野島征夫君) 休憩前に引き続き会議を開きます。……………………………………………………………………………………………
○議長(
野島征夫君) お諮りいたします。議案精読等のため、明日から十二月十二日までの十一日間休会といたしたいと思います。これに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
野島征夫君) 御異議なしと認めます。よって、明日から十二月十二日までの十一日間休会とすることに決定いたしました。……………………………………………………………………………………………
○議長(
野島征夫君) 以上をもって本日の日程は全て終了いたしました。 十二月十三日は午前十時までに御参集願います。 十二月十三日の日程は追って配付いたします。 本日はこれをもって散会いたします。
△午前十時三十一分散会 ……………………………………………………………………………………………...