◆
土木委員会委員長(小原尚君)
土木委員会に審査を付託されました議案六件の審査の経過及び結果について、御報告申し上げます。 まず、議案の概要を申し上げます。 議第八十号の平成二十九年度岐阜県
一般会計補正予算のうち
歳出予算補正については、当
委員会所管として総額百十八億二千五百八万三千円の増額となっております。その主な内容としましては、
九州北部豪雨を踏まえた災害への備えとして、
緊急輸送道路の拡幅や橋梁の
耐震対策、
流木対策調査などを行うものなど四十七億円を増額するほか、平成二十八年十月に策定した岐阜県
都市公園活性化基本戦略に基づき、各
県営公園のさらなる
魅力向上を図るため再整備を行うものなど四億五千万円を増額するものであります。 また、
繰越明許費については、当
委員会所管として、
道路新設改良費など七事業を計上し、
債務負担行為補正については、当
委員会所管として、
工事発注・施工の少ない第四・四半期から翌年度第一・四半期にかけて平準化を図るため、翌年度の予算で実施する工事や
調査設計の
業務委託を本年度に前倒しして発注・施工する
県債務負担行為、いわゆるゼロ県債を設定するものや、
個人住宅建設資金の
利子補給の
申し込み件数の増加に伴うものなど追加が十八件、変更が二件であります。
一般会計補正以外の
予算関係議案といたしましては、議第八十一号 平成二十九年度岐阜県
流域下水道特別会計補正予算の一件であります。 条例その他の議案としましては、
不動産特定共同事業法の一部改正により、新たに
小規模不動産特定共同事業が創設されたため、その登録等の
審査事務に係る手数料を新たに徴収するために改正を行う議第八十六号 岐阜県
土木関係手数料徴収条例の一部を改正する条例についてなど四件であります。 採決の結果、議第八十号のうち
歳出予算補正中
土木委員会関係、
繰越明許費中
土木委員会関係及び
債務負担行為補正中
土木委員会関係、議第八十一号、議第八十六号、議第八十七号、議第八十八号及び議第九十号の各案件については、
全会一致をもってそれぞれ原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。 なお、審査の過程において、
執行部から各議案の説明を受け、質疑を行いました。その主なものを申し上げます。
九州北部豪雨を踏まえた災害への備えとして実施する
流木対策の内容について質疑があり、既存の
砂防堰堤への流木どめ設置の検討に向けた上流域の
荒廃状況の調査などを行うものであるとの答弁がありました。 また、
県営都市公園の
活性化に関し、
公園施設再
整備事業の内容について質疑があり、
平成記念公園における
リニューアルオープンに向けた
入場門付近の再整備や、
花フェスタ記念公園における授乳室の
整備等を行うものであるとの答弁がありました。 以上、
土木委員会の審査の経過と結果を御報告申し上げます。
○議長(
村下貴夫君)
教育警察委員会委員長 加藤大博君。 〔
教育警察委員会委員長 加藤大博君登壇〕
◆
教育警察委員会委員長(加藤大博君)
教育警察委員会に審査を付託されました議案一件の審査の経過及び結果について、御報告を申し上げます。 まず、議案の概要を申し上げます。 議第八十号の平成二十九年度岐阜県
一般会計補正予算のうち
歳出予算補正については、当
委員会所管として総額一億一千八百九十四万三千円の増額となっております。その主な内容としましては、
教育委員会関係では、
県立高校において
部活動指導を支援する
非常勤講師の配置を拡大するための費用として、三千八百五十万一千円が計上されております。また、
警察本部関係では、
運転免許証の更新に係る
高齢者講習の実施に要する費用として、三千九百五十一万三千円が計上されております。 採決の結果、議第八十号のうち
歳出予算補正中
教育警察委員会関係については、
全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決定をいたしました。 なお、審査の過程において、
執行部から議案の説明を受け、質疑を行いました。その主なものを申し上げます。
部活動指導を支援する
非常勤講師の
配置見込みについて質疑があり、現在勤務している講師の
勤務日数の拡充や新しい
部活動へ新たに講師を配置するなど、
学校現場の実情に応じて柔軟に対応したいとの答弁がありました。 また、
高齢者講習の
受講者数の推計について質疑があり、
対象者の
年間推移は把握していたが、委託料が発生する
公安委員会実施分の
法定講習の
受講者数が増加したとの答弁がありました。 以上、
教育警察委員会の審査の経過と結果を御報告申し上げます。
○議長(
村下貴夫君) ただいまから、議第八十一号から議第八十九号まで及び請願第三十七号を一括して採決いたします。 お諮りいたします。各案件を各
委員長報告のとおり決することに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
村下貴夫君) 御異議なしと認めます。よって、各案件は各
委員長報告のとおり決定いたしました。 ただいまから、議第八十号及び議第九十号並びに請願第三十六号及び請願第三十八号について討論を行います。 討論の通告がありますので、発言を許します。一番
中川裕子君。 〔一番
中川裕子君登壇〕
◆一番(
中川裕子君) 討論を申し上げます。 まず初めに、議第八十号 平成二十九年度岐阜県
一般会計補正予算中、
内ケ谷ダム建設費約九億九千五百万円の
増額補正について申し上げます。 これは、
洪水被害の軽減が目的のダムと言われておりますが、ダムの
集水面積は狭く長良川の治水への効果は極めて限定的であるのと同時に、想定される雨量を超える想定外の
集中豪雨に対してダムによる治水は限界があります。あらゆる規模の洪水に対応するには、まずは堤防の強化、貯水と遊水による
流量調節など、これまでもダム以外の方法を提案してきました。以上の理由で、この
補正予算中
内ケ谷ダム建設費について反対をいたします。 続きまして、議第九十号
徳山ダム上流域の
山林取得についてです。 ダムで水没する道のかわりに、
所有者が引き続き自身の山林に入ることを保証するつけかえ
道路建設が中止になった背景には、この
公有地化事業があります。その理由により、この事業には賛同できません。 続きまして、請願です。請願第三十六号
所得税法第五十六条の廃止を求める
請願書です。 これは、
個人事業主と生計をともにする
家族従事者が事業から受ける報酬を
必要経費として認めないというものです。
青色申告にすればよいという意見もあるようですが、それは
税務署長が
条件つきで認めているものであり、この請願にある税のあり方とは論点が異なります。国連の
女性差別撤廃委員会の
最終見解では、この日本の
所得税法五十六条が取り上げられ、配偶者や家族の所得を認めていないことが女性の
経済的独立を妨げているとし、
日本政府へ見直しを勧告しています。 また、特段の
緊急性は感じられないとの意見もあるようですが、この税制により、
自営業者の経費が過小に算定され、
事業主の税負担が不公平になること、
事業主の子供など跡継ぎの
家族従業員は
所得証明がとれず、保育園やローンなどのサービスが受けられないなど、矛盾や不利益が発生しております。請願にあるように、全国で四百八十六の自治体が
意見書を採択し、県内でも
池田町議会が
全会一致で採択をしております。 県においては、
小規模事業者の事業承継が課題となり、さまざまな支援策を講じる必要がありますが、その立場からも跡継ぎなど
家族従業員が不利益をこうむるこの五十六条は廃止すべきであり、私としては採択を求めます。 最後に、請願第三十八号
日本政府に
核兵器禁止条約の調印を求める
意見書の提出を求める請願についてです。 この
核兵器禁止条約は、国連加盟国三分の二、百二十二カ国の賛成によって採択をされました。本条約は、加盟国に核兵器の開発、保有、実験、使用だけでなく、核兵器をもっての威嚇も禁止するという、人類史上初めて核兵器を違法化する画期的な内容となっております。 先日、日本の被爆者の皆さんと連携し、この条約の採択の力となった
核兵器廃絶国際キャンペーン--ICAN--はノーベル平和賞を受賞し、大きなニュースとなっております。この請願は、その
核兵器禁止条約に日本も署名するということを求める請願です。核の脅威をなくすには核兵器の廃絶しか道はなく、既に多くの国々が署名を始めております。北朝鮮の核・ミサイル開発など、核兵器の不安が高まっているときだからこそ、唯一の被爆国として条約に署名し、核保有国に核廃絶を迫るべきであり、この請願の願意は妥当であります。採択を求め、私の討論を終わります。以上です。
○議長(
村下貴夫君) 以上で、通告による討論は終わりました。 これをもって討論を終結いたします。 ただいまから、議第八十号及び議第九十号並びに請願第三十六号及び請願第三十八号を起立により一括して採決いたします。 お諮りいたします。各案件を各
委員長報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。 〔賛成者起立〕
○議長(
村下貴夫君) 起立多数であります。よって、各案件は各
委員長報告のとおり決定いたしました。……………………………………………………………………………………………
○議長(
村下貴夫君) 日程第三を議題といたします。 追加提出議案に対する知事の説明を求めます。知事 古田 肇君。 〔知事 古田 肇君登壇〕
◎知事(古田肇君) おはようございます。 本日追加提出いたしました議案につきまして御説明申し上げます。 議第九十二号は、
教育委員会委員の任期満了に伴い、近藤恵里氏を新たに任命するため、同意を求めるものでございます。 よろしく御審議を賜りますようお願い申し上げます。
○議長(
村下貴夫君) お諮りいたします。ただいま議題となっております議第九十二号を直ちに採決いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
村下貴夫君) 御異議なしと認めます。よって、本案を直ちに採決することに決定いたしました。 ただいまから、議第九十二号
教育委員会委員の
任命同意についてを採決いたします。 お諮りいたします。本案に同意することに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
村下貴夫君) 御異議なしと認めます。よって、本案はこれに同意することに決定いたしました。……………………………………………………………………………………………
○議長(
村下貴夫君) 日程第四を議題といたします。 ただいまから、県議第十五号
道路整備に係る
補助率等の
かさ上げ措置の継続を求める
意見書についての案件に対する提出者の説明を求めます。二十五番 小原 尚君。 〔二十五番 小原 尚君登壇〕
◆二十五番(小原尚君)
道路整備に係る
補助率等の
かさ上げ措置の継続を求める
意見書について、提出者を代表いたしまして
意見書発案の趣旨を説明いたします。 全国第七位の広大な面積を有する本県では、空港や港湾を持たず自動車による交通が主体であり、道路は地域づくりや産業、経済、県民生活に深くかかわり、その根幹を担うものであります。 しかし、本県における
道路整備は、他県に比べ依然として立ちおくれており、高規格幹線道路を基軸とし、一般国道から市町村道へ至る道路ネットワークの整備が急務となっており、県民の
道路整備に対する要望は極めて強いものがあります。 現在、道路事業につきましては、道路
整備事業に係る国の財政上の特別措置に関する法律の規定により、
補助率等の
かさ上げ措置が行われていますが、この措置は平成二十九年度までの時限措置とされており、この措置がなくなれば平成三十年度より地方負担が増加することとなり、
道路整備のさらなる遅滞を招き、大きな影響が生じることになります。 よって、国においては、道路財特法の
補助率等の
かさ上げ措置について平成三十年度以降も継続するとともに、必要な
道路整備の推進が図られるよう、さらなる拡充等の措置を講じることを強く求めるものであります。 どうか議員各位の御賛同を賜りますようお願い申し上げまして、
意見書発案の趣旨といたします。
○議長(
村下貴夫君) ただいまから、県議第十五号について討論を行います。 討論の通告がありますので、発言を許します。一番
中川裕子君。 〔一番
中川裕子君登壇〕
◆一番(
中川裕子君) ただいま御提案のありました県議第十五号
道路整備に係る
補助率等の
かさ上げ措置の継続を求める
意見書について申し上げたいと思います。 通常の補助率というのは五〇%ですが、これを五五%へかさ上げする、これを継続することを国に求めるという内容だと思います。この財源となっているのは、ガソリン税など二〇〇八年から十年間道路特定財源を維持する特例に基づいており、このさらなる延長には同意できません。 かさ上げの対象となっているのは高規格道路ということですが、この高規格道路の予算というのは、補助がかさ上げされているとはいえ、現在でも県の負担は相当なものです。そして、それが多額の県債発行につながっております。 今後の道路予算の中心は、こうした高規格
道路建設ではなく、生活
道路整備や防災、老朽化に備えた維持管理事業に切りかえるべきと申し上げ、この
意見書には反対をいたします。
○議長(
村下貴夫君) 以上で、通告による討論は終わりました。 これをもって討論を終結いたします。 ただいまから、県議第十五号を起立により採決いたします。 お諮りいたします。本案を原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。 〔賛成者起立〕
○議長(
村下貴夫君) 起立多数であります。よって、本案は原案のとおり可決されました。……………………………………………………………………………………………
○議長(
村下貴夫君) 日程第五
議員派遣についてを議題といたします。 お諮りいたします。
議員派遣については、岐阜県議会会議規則第百二十四条第一項の規定により、お手元に配付の
議員派遣決定書のとおり決定いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
村下貴夫君) 御異議なしと認めます。よって、
議員派遣については、お手元に配付の
議員派遣決定書のとおり決定いたしました。……………………………………………………………………………………………
○議長(
村下貴夫君) これをもって、提出されました案件は全て議了いたしました。よって、平成二十九年第四回岐阜県議会
定例会を閉会いたします。
△午前十時四十一分閉会 ……………………………………………………………………………………………
△閉会式 〔一同起立〕
△
事務局長(
佐々木信英君) これより閉会式を行います。議長から挨拶をいただきます。 〔議長
村下貴夫君登壇〕
○議長(
村下貴夫君) 閉会に当たり、一言御挨拶申し上げます。 議員各位には、二十三日間にわたる本
定例会会期中、提出されました議案を初め、当面する県政の諸課題について終始熱心に御審議を賜り、ここに全ての案件を議了することができました。 議員並びに
執行部各位におかれましては、議事運営に格別の御協力をいただきましたことを心から御礼申し上げますとともに、今後とも県勢発展のため、一層の御協力をお願い申し上げまして閉会の挨拶といたします。ありがとうございました。 (拍手)
△
事務局長(
佐々木信英君) 知事から挨拶をいただきます。 〔知事 古田 肇君登壇〕
◎知事(古田肇君) 閉会に当たりまして、一言御挨拶を申し上げます。 本
定例会におきましては、
補正予算を初め提出案件につきまして終始熱心に御議論を賜り、まことにありがとうございました。皆様方からいただきました御意見・御指摘を十分踏まえまして、今後の県政の推進に努めてまいります。 さて、昨年県内を訪れた観光客数と観光消費額がいずれも五年連続の増加となり、これまでの
取り組みが着実に実を結んできております。 あす、あさっての両日は、関ケ原古戦場一帯で武将「島津義弘」をテーマとした企画や「天下分け目の関ケ原」東西人間将棋など、多彩なイベントを開催いたします。こうした地域資源を生かした
取り組みにより、魅力あふれる清流の国づくりをより一層進めてまいります。 議員各位におかれましても、引き続き御協力賜りますようお願い申し上げます。 これをもちまして、閉会の御挨拶とさせていただきます。ありがとうございました。 (拍手)
△
事務局長(
佐々木信英君) これをもちまして閉会式を終わります。…………………………………………………………………………………………… 議長
村下貴夫 副議長
平岩正光 十一番 水野吉近 十四番
長屋光征 二十三番
松岡正人 二十七番
脇坂洋二 三十一番 松村多美夫...