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  1. 長野県議会 2021-03-11
    令和 3年 2月定例会産業観光企業委員会−03月11日-01号


    取得元: 長野県議会公式サイト
    最終取得日: 2023-06-16
    令和 3年 2月定例会産業観光企業委員会−03月11日-01号令和 3年 2月定例会産業観光企業委員会 産業観光企業委員会会議録(その5) ●招集年月日時刻及び場所   令和3年3月11日(木)午前10時30分、議事堂第3委員会室に招集した。 ●出席した委員の氏名   委  員  長           埋 橋 茂 人   副 委 員 長           共 田 武 史   委     員           本 郷 一 彦      同              宮 本 衡 司      同              竹 内 正 美      同              清 水 正 康      同              続 木 幹 夫      同              高 村 京 子 ●欠席した委員の氏名   な     し ●説明のため出席した者の氏名  (観光部)    観光部長             中 村 正 人
       山岳高原観光課長         田 中 達 也    観光誘客課長           大 槻   覚    国際観光推進室長         小 林 一 洋 ●付託事件   3月8日に同じ ●会議に付した事件  3月10日に同じ ●開議時刻 午前10時28分 ●埋橋委員長 開会を宣した。  ▲日程宣告    観光部関係の審査  ▲議題宣告観光部関係)    付託事件及び所管事務一般を一括して議題とし、委員質疑等発言を許可した。 ◆竹内正美 委員 おはようございます。よろしくお願いいたします。コロナの関係で、観光業皆さんが御苦労されている中、観光部皆さんには、柔軟に、本当にスピーディーに対応いただきまして、私の身近なところでは、戸倉上山田温泉があるのですが、私も何度か回っていますけれども、非常に県の皆さんに感謝していますという声を聞いております。たまたま、千曲市が、今、いろいろ変化のときといいますか、混乱のときで、なかなか市として動くことができなかったときに、県にスピーディーに対応していただいたということで、くれぐれもよろしくということを言っておりました。特に、家族割から早めに、その家族という限定の部分を取っ払っていただいたことや、新聞で分かりやすく大きな広告を出していただいたことに対して、非常にお褒めいただいている声を聞いていたところです。  実は、戸倉上山田温泉は、今、非常に昭和レトロな雰囲気が若い方に受けていまして、本当に何気ない看板や、スナックの紫やピンクといった看板が、若い人には非常に受けるらしくて、記念撮影をしたり、フィルムコミッションで撮影の現場として使われることが非常に増えていたところへ来て、こういうことになったのです。一つ、エピソードとして紹介すると、撮影のたびに、ネオンをつけてくれと言われるのですけれども、実は、戸倉上山田温泉は、今、真っ暗なわけです。夜は、本当に懐中電灯がないと歩けないぐらい真っ暗です。それを、市の担当者が、夜に一軒一軒回って、撮影のたびにネオンをつけてもらったり、射的も、休んでいるところをやっていただいたりするのです。ただ、スナックは、夜に行っても、もちろん開いていないので、電気をつけてもらう交渉もできなかったり、連絡先が分からなかったりする中、職員の皆さんがもう本当に苦労して、2時間、3時間でもいいから電気をつけてくれということをお願いしたり、赤提灯をつけてもらったりしながら、何とか撮影しているという実情がございます。そうした皆さんの御苦労に少しでも応えられればいいなということを、私もいつも思っているところです。  温泉と言えば、日経によると、どうやら草津温泉コロナ活性化に効果があるということを群馬大が実証したということで、それを誘客に使っていらっしゃるようなのですが、すぐに戸倉上山田温泉人たちから連絡が来まして、長野県もこれに便乗してくれないかと、戸倉上山田の温泉もコロナに効くのではないかという声があったのですが、コロナと温泉というところで、何か情報がありましたら、今後の予定でも、教えていただければと思います。 ◎大槻覚 観光誘客課長 なかなか難しい御質問でございまして、特に長野県としては、今、そのエビデンスを取るようなことはしておりませんけれども、確かに、白骨温泉のお湯がかなりいいというような、うわさというか、そういう話もあったりしますので、やはり、少し強い温泉のところは、効果があるのかなと少し感じているところでございます。すみません。 ◆竹内正美 委員 謝らなくても大丈夫です。リラックス効果があるということ自体が、免疫力を上げると思われますから、そういう意味では、温泉をそういう側面でPRすることもできるかなということも、温泉の業者の皆さんとも話しているのです。草津で、その温泉の質が、水道水を1とすると、草津温泉温泉水だと1分後に93倍ぐらい不活性化するということがあるそうなので、もしそういうことが長野県でもあったらいいなという声があったことだけ御承知いただければと思っています。  それから、実は戸倉上山田温泉は、リゾートテレワークでも頑張っているのですけれども、実際にリゾートテレワークで来た方の声を聞くと、昔ながらの旅館が魅力で来たのだけれども、仕事をするには適さない部分があるということをいろいろ言われています。もしリゾートテレワークをこれから推進されていくとしたら、宿泊施設にも何らかの環境の変化を促さなければならないのではないかと思うのですが、その辺り、何かお考えや、既に周知されている情報があれば教えていただきたいと思います。お願いいたします。 ◎大槻覚 観光誘客課長 リゾートテレワークの御質問でございますし、宿泊施設を絡めたリゾートテレワークということでございます。今年度、少し前も御紹介しましたけれども、リゾートテレワークに関する調査をしまして、今はまだ集計中でございますけれども、首都圏のコワーキングスペースを利用されている方に対して、長野県のリゾートテレワークの関係につきまして、宿泊施設も含めて、そこに求める設備・機能を調査させていただいております。  その要望でございますけれども、まさに今、委員さんが言われたとおり、まず、このリゾートテレワークをやるには、その環境として、やはり集中できる個室のようなものや、飲食可能な席が必要ということだったり、あと働きやすい環境ということで、机や椅子がそろっているというようなハード的な要望も来ております。当然、温泉があること、アウトドアスポーツができること、ヨガやウォーキングなど健康増進プログラムがあること、そういうソフト面での要望も上がってきております。あと、具体的に、今の働き場所とワーケーションというか、リゾートテレワークの場所との移動時間を聞きますと、大体、一番多いのが2時間圏内、次に多いのが1時間圏内ということで、まさに長野県は、新幹線を使えば、首都圏からの時間的にちょうど1時間、2時間圏内で、要望が多くなってございます。  アンケートからもこういう結果が出ておりますので、これをしっかり宿泊施設の方にお伝えしながら、来年度以降、しっかり進めていきたいと思っております。また、今年度の事業で、現在、デジタルパンフレットの作成ということで、私たちが呼びかけて、宿泊施設で、大体80から100施設が、リゾートテレワークをやりたいと登録をしていただいています。今、そのデジタルパンフレットを作っており、年度内には完成いたしますので、またホームページ等で紹介して、リゾートテレワーク宿泊施設も活用していただくようなPRをしっかりやっていく予定でおります。 ◆竹内正美 委員 ありがとうございます。いろいろお調べいただいているということで承知いたしました。実は、経済産業省の方がリゾートテレワークで千曲市にお越しいただいて、実際に御利用いただいたときに御指摘いただいたのは、例えばWi−Fiがあまりいい状況ではないことです。例えばフリーだとセキュリティー的に心配で、自分たちは使いづらいという声や、そもそも旅館はそのように造られていないので、作業する場所の手元が暗くて仕事をするには不適切だということや、パソコンを充電しながら使いたいのに、昔の旅館というのは、電源が少なかったり、遠いところにあって、コードが届かないので、延長コードを用意しておいていただければということや、もちろんスマホも充電するので、電源が圧倒的に適してないという御指摘をいただきましたので、参考にお伝えしておきます。そういうこともなかなか気づけないかもしれませんので、御周知いただければありがたいと思います。  それから、インバウンドもこれからまた巻き返しをということで伺いましたが、そのために準備といいますか、今、雇用調整助成金で休んでいらっしゃるところも多いので、時間があるうちに教育訓練をしておいたり、おもてなしや、インバウンドのための勉強会をしておいてほしい気もするのです。産業労働部のときにも質問したのですが、教育訓練在り方が、今回のコロナのことで随分変わるのではないかと思っています。観光業皆さん教育訓練について、お考えなど、現状でも今後のことでも結構ですが、教えてください。 ◎小林一洋 国際観光推進室長 コロナの今におけるインバウンドの勉強の仕方ということで御質問をいただきました。まさに委員に御指摘いただきましたとおり、時間があるといいますか、比較的余裕のあるときに考えを構築して、来るべきときに備えるということは、大変大事なことであると思います。その一方で、今、事業者様の置かれている状況が、大変厳しい状況にあるということも事実でありまして、そのバランスの中で、どのような情報発信をしていくかということが大事だと思っております。  それで、私どもは、一昨年から、長野県インバウンド推進協議会という民間主導協議会を立ち上げまして、今、会員が400名ほどいます。これもリアルで、今年度は、昨年の夏に会議ができたのですが、それ以降、会議を持つことがなかなかできにくい状況にはなっていますが、ここからがコロナの時代の在り方だと思っております。昨日、ウェビナーやオンラインのことを御説明させていただきましたけれども、同じように会員に対する情報発信であったり、私どもは、四つの部会を持っているのですが、実は、今日の午後も受入環境整備部会をいたします。長野県としましては、こうした施策で取り組んでいきますということを、会員の皆様に周知することを、今日の午後にまず一個あって、来週、再来週と、4部会全てでやっていくような形で、年に3回、部会を開催するような状況に努めております。その中で、会員の皆様からの御希望を聞くと同時に、私どもの施策は、このようなことを進めていきますのでということを言いながら、しっかり連携を密に進めてまいりたいと考えています。 ◆竹内正美 委員 ありがとうございます。確かに大変なときで、教育訓練することもままならない状況も分かりますが、戸倉上山田温泉皆さんも、そうはいってもということで、今、皆さん集まって、インバウンドの勉強を一生懸命やっていまして、そのツールも実際に見せていただきましたが、非常に優れています。指で指すだけで伝えたいことを伝えられるというもので、各国の言語で用意されていて、それが無料でいただけたということで、非常によかったと言っていました。今、根を張れるうちに根を張っておいていただかないと花も咲かないと思いますので、そうした教育訓練の部分も御指導いただければありがたいと思います。  それから県民支え合いは、本当に効果が大きかったと思うのですけれども、私もまだまだ視野が狭いものですから、全県的に見て、肌感覚でも結構なのですが、どのような様子なのか、特にこの地域がこうだというような、何か情報があったら教えていただければありがたいです。 ◎大槻覚 観光誘客課長 県民支え合いの状況でございます。資料9の最後の4ページにも、現在の状況ということでございます。年末の2週間という短い期間でしたけれども、これも、本当に急な事業の始まりでございましたが、宿泊施設の方々に御協力いただきまして、現在、集計中でございますけれども、最終的には2万7,000人泊ぐらいお泊まりいただいたということになっておりますし、現在、2月19日から再開しました、家族割から県民割に拡大したものにつきましては、最新データは、5万人泊ということで宿泊していただいているところでございます。  傾向といたしましては、資料には出ていませんけれども、この時期に、ちょうど市町村でも割引をやっていました諏訪では諏訪割をやっていましたし、あと大町でも割引をやっていましたので、諏訪や大町温泉郷の辺りが、かなり人気があったというデータが出てきております。あと、スキー場の関係の部分もありますので、そちらの方面の宿泊施設も人気があったということでございますし、家族ということでもありましたけれども、1人で旅行される方もいて、お一人でお泊まりになっている方もいるという傾向が、今、出ております。以上でございます。 ◆竹内正美 委員 ありがとうございました。諏訪や大町が人気だったということで、また参考にさせていただこうと思います。手続がとても楽でいいということは、宿泊業皆さんがおっしゃっていました。今回の県のものは、紙1枚で、本当に簡単で時間もかからないので、とてもありがたいとおっしゃっていました。  最後に、また細かい話で恐縮なのですが、私は、一般質問でも地域の猫のことと福祉の質問を1回したのですけれども、実は、戸倉上山田温泉が、観光客から猫の苦情が非常に多くて、臭いや、不潔であるということや、鳴き声に非常に困っているところ、今、戸倉上山田温泉の旅館・ホテルの経営者の方もみんな集まって、実際に自分たちで汗を流して、地域猫の活動をしているのです。それでやっと、千曲市も、観光地環境美化の一つだということで、来期から補助も出すことにしたのですが、どうも県の保健所関係に聞くところによると、千曲市さんはまだいいほうで、南信のほうが深刻ですよということを聞いたのですけれども、観光地でのそのような情報が何かありますか。せっかく来ていただいて、猫がうるさくて寝られなかったり、臭いという話があって、昼神温泉もということもお聞きしましたが、ほかの地域ではあまり問題になっていないでしょうか。 ◎大槻覚 観光誘客課長 地域振興局に調査したわけではないのですけれども、特にそういう苦情や、環境的に少し問題があるという話は、直接、上がってきておりませんが、観光部としては、環境部と連携しまして、毎年、春と秋に、観光地環境美化活動というものを一緒にやっております。そちらは、地域の観光協会市町村としっかり連携して、いろいろ観光地域の美化にも一生懸命努めていただいているところでございます。また地域振興局等にも聞きまして、そのような状況があるかどうか、確認をさせていただければと思います。 ◆竹内正美 委員 大きな問題になっていなければいいのですけれども、どうも、やはり南信のほうが、苦情が多いので、県としての勉強会も、飯田・伊那でやっていらっしゃるということをお聞きしましたが、千曲市のほうが逆に遅れていて、今、気づいたのかもしれませんけれども、そのような声もあるという情報だけお伝えできればと思います。  いずれにしましても、本当に今回のことで、観光業は、裾野が広いということを改めて学ばせていただきましたので、引き続き、お力添えいただければと思います。以上です。 ◆清水正康 委員 では、よろしくお願いいたします。本当に大変な業種が多い中、日々、ありがとうございます。早速ですけれども、昨日、本郷委員宮本委員の質疑・答弁でありましたけれども、コロナ前からの課題として、日帰り観光への移行や、国内からの観光客が県内で減少していたということが起きていて、アフターコロナで、それが顕在化したという話があったかと思います。それで、観光消費額を増やすことや、稼ぐことを狙って、エリア連携顧客データを有効に活用しながらというお話があったかと思うのですけれども、やはり、コロナ前に戻るというよりも、コロナ後はどうかという部分を、県でもしっかり見据えて方針を立てているのかと、お話を聞いていて思いました。  以前からあった課題としての国内の観光客が少し減ってきているということや、日帰りが増えていたという部分に対して、どちらかというと、長期滞在をしてということや、点をつないで面にして、連携して、なるべく県内の滞在時間を増やすという話があったのですが、それでも、個人的には、日帰り観光は、一定のニーズが絶対あるのではないかとも感じております。そういう中で、アクティビティを増やしながら、その点に来てもらって日帰りで帰ってもらうということもありかと思うのですけれども、この日帰り観光に対する対応を一つ質問したいと思います。 ◎中村正人 観光部長 日帰り観光ですが、非常に大事でございまして、以前の統計からすると、宿泊関係が減少してきて、日帰りが多くなりましたという、そういう統計上のことを申し上げているのですけれども、日帰り観光日帰り観光で非常に大事でございますし、ビジネス関係ビジネス関係で大事だということであります。結局、日帰り観光に対する認識というのは、リピーターということになってくるのです。何度も来てもらえる、気軽に来てもらえるということになりますので、非常に大事な要素だと思っています。そのためには、どちらかというと、やはり立ち寄ってもらう、何回も来てもらうというスタイルになりますので、おいしい食べ物があったり、立ち寄れるところがあったり、気軽に来られる交通機関があるという形をつくっていくことも一つの方法だと思います。  長期滞在は、また一つ、しっかりお金を落としてもらうということで、そういう地域をつくるという地域と、日帰りを狙って、例えば飲食や、いろいろな楽しみ方や、それから出会いというところをつなげていくという地域があって、それはいいと思います。なので、全部、同じように長期滞在を狙うということではなくて、ここの地域は日帰りを狙って、例えばワインを飲みに来るだけ、食べに来るだけ、このおばあちゃんに会いに来るだけというような仕掛けをすることは、やはり地域によって考えていくことだと思います。 ◆清水正康 委員 ありがとうございます。今、自分は話を聞いていて思ったのが、長期滞在的なプランでも、今日は日帰り、次も日帰りかもしれないですが、ワンステップ目まで、次のときにはツーステップ目までみたいな形で、うまくメニューがつながるようなことを、地域の観光業方たちと一緒に考えていただけるといいのかと思いましたので、ぜひ御検討いただければと思います。そうすると、宿泊業に対して、少し冷たいのではないかというところもありますが、ファンが増えれば、宿泊する人もいずれ増えてくるとも思いますので、お願いしたいと思います。  あと、自分も一般質問でもさせていただいたサイクルツーリズムについてです。現在のアルプスロードは800キロという形で、1日では走破は無理だということで、サイクリストに、宿泊で来てくれるのか聞いたら、普通に仕事をしている人は、1週間も10日も休みが取れないので、来て、走って、また途中から走るという話がありましたので、点をうまく、日をまたいでもつなげるようなこともありかなと思います。  そのサイクルツーリズムですけれども、今回、HAKUBAVALLEYでは、少し項目が載ったりしていたのですが、全県的な感じとして、何か感じている部分があれば、お話しいただければと思います。 ◎大槻覚 観光誘客課長 サイクルツーリズムの御質問を、一般質問もいただきまして、ありがとうございます。今、HAKUBAVALLEYの話が出ましたけれども、まさに北アルプスは、先行地域として進んでおりまして、あとは、委員さんもよくお知りの諏訪から、今、上伊那も積極的に動いていただいておりますし、飯山も、いいバイクを導入して、かなり積極的に以前からやっていただいております。また、予算説明でも説明しましたけれども、今、全県で、今年度中に全10地域で、県内一周コースの勉強と、ブラッシュアップと、それぞれの地域の課題解決に向けての検討会をやる予定でしたけれども、今年は、半分しかできなかったので、来年度も、5か所でやりまして、ルートの磨き上げと各地域の課題解決に取り組んでいき、全県的な取組にしていきたいと思っております。  今週末にも、諏訪地域振興局が主催していただきまして、伊那から諏訪まで、日本海と太平洋をつないでいる塩の道のサイクルロードというのがあるのですけれども、その試走会伊那合同庁舎から岡谷駅まで、日曜日に行います。そこには、周りの市町村職員や、地域振興局の職員や、観光部では我々の課からも出ますけれども、そのようなことで、今、全県の取組へと広げていこうという形でやっておりますので、よろしくお願いいたします。 ◆清水正康 委員 ありがとうございます。やはり自転車というのは、中上級者という部分と、僕のように初心者という部分で、サイクリストにより乗るコースも少し違うのかなということで、中・四国のしまなみ海道のような形で、初心者の人も乗れる街道というのは、すぐ長野県で用意するのは、なかなか難しいのかと思います。地域で、町の観光のような形で使う自転車というのは、僕は、乗った感じもありかなと思いましたので、ぜひ何かそういう部分で、各地域に声をかけて、自転車可能性について理解していただいて、今回はこちらの地域を自転車で観光しました、次はこちらの地域を自転車で観光しましたということが、県内に生まれてもいいのかなと思いますので、ぜひ発信のほうをお願いしたいと思います。  続きまして、信州の観光、魅力というものの中で、これは林務部という話ですが、セラピーロードというものがあるかと思います。ヘルスツーリズムというのですかね、健康という部分も大きな魅力かと思うのですけれども、それについて、セラピーロード林務部なのですが、うまくタイアップして、観光部として行っていることや、またこれから考えていることがあれば、お聞かせいただければと思います。 ◎大槻覚 観光誘客課長 ヘルスツーリズムにつきまして、観光部も以前より取り組んでおりまして、当然、林務部セラピーロード等も絡めまして、産業労働部も含めまして、いろいろ勉強会ネットワーク会議等を今まで開いてきております。また、中央日本4県の、新潟・山梨・静岡・長野と連携いたしまして、ヘルスツーリズムのガイドブックも作ったりしまして、全国に向けてPRをしております。  今年度は、コロナの状況でなかなか活動ができませんでしたけれども、このヘルスツーリズム、まさにコロナ禍におきまして、この癒しやヘルスというのは、かなり追い風になっている旅行コンテンツでございますので、いま一度、旅行商談会等にも商品化したものを売り出していくことや、ネットワーク会議も、来年度も引き続きしっかり再編成して取り組んでいくことや、あと先ほど言った中央日本4県の取組もしっかりやっていきたいと思っています。このヘルスツーリズムも、今後、アフターコロナにおいて、長野県としては、かなり有力なコンテンツになっていくと思っておりますので、改めて来年度以降もしっかり取り組んでいきたいと思っております。 ◆清水正康 委員 ありがとうございます。やはり健康という部分は、今後も、多分、ずっと変わらずニーズがあると思いますので、長寿県としてしっかり発信していただいて、いろいろな人に来ていただけるようにしていただければと思います。期待しておりますので、よろしくお願いいたします。  続いて、細かいことになりますが、資料2です。安全・安心な観光地域づくりということで、こちらの文章にもありますが、9月補正予算観光地づくりの支援を補助して、次年度は、そうしたものを少し売りになるような形で発信できればというお話だったかと思います。飲食店は、安心のお店のアップグレードということで、今回、取組をしておりますが、宿泊業に関して、アップグレードや、また、新たなる発信という形で、よりお客さんたちに安心・安全を感じてもらえるようなことについては、どのように考えているのか質問いたします。 ◎田中達也 山岳高原観光課長 安全・安心な観光地域づくりに関連した御質問でございます。やはり昨日のお話もさせていただきましたように、この安全・安心というものは、今もそうですし、これからも恐らく、観光にとって非常に大事な売りになってくると思っております。まさに、今、コロナ禍でございますので、この安全・安心がある観光地かどうかということは、多分、選ばれるかどうかという基準に、非常になっております。今回の新たな家族割や、スキー場のリフトの半額も、再開という形で2月にやりましたけれども、再度、私たちも安全・安心の確認をするために、宿泊割に登録される事業者宿泊業者の方やスキー場の方に、必ず登録していただく手続があるのですが、そのときに、実は、国のGo To トラベルを参考にして、私どもで独自に安全・安心のチェックリストを作って、そこにしっかりとそうした取組をしていますかということを確認する同意書までいただいた上で、再開しております。要するに、安全・安心に頑張っている事業者に対しては、私どもも、そこをしっかりアピールして、売りにして、多くのお客様に来ていただくようにしようと考えております。これからも、いろいろな形で観光誘客を始めていきますけれども、やはり安全・安心というものを、どういう形で確認というか担保を取り、それを大いに発信していくことが、事業者の皆様のためにもなりますし、長野県の観光のためにもなりますので、いわゆる観光部としての安全・安心のアップグレードを、当然、産業労働部との連携を図りながら進めていく、今も進めているところでございます。 ◆清水正康 委員 大きく言わなくてもアップグレードしているのだと、そのような答弁だったと思います。今も話を聞いていて、しっかりやってくれているのだと、個人的にも安心できましたので、ぜひ、そのようなことがもっと広がるように発信をお願いしたいと思います。  続いて、宮本委員の昨日の話の中にあったのですけれども、答弁の中で、リフト券を無料にするのではなくて、無料にした分を地域で使えるクーポンにしたらというお話がありまして、ああそうだなと、すごく個人的に感じました。やはり、そういうアイデアというのが、なかなか、それぞれの事業者では出てくるのが難しいかとは思っています。経験から踏まえたアドバイス集のような感じでお知らせしていただけると、ありがたいと思うのです。実際は振興局に行くのかもしれないのですが、地域の方から、何か困ったことや、アドバイスを求められたということはあるのでしょうか。やはりそういうことはなくて、どちらかというと、自分たちだけで考えて取り組んでいることのほうが多いのでしょうか。現状を質問いたします。 ◎大槻覚 観光誘客課長 今回、感染症対策の補助金や、あと誘客の補助金等、いろいろ事業者を支援させていただきました。そういう事業をやる中で、情報発信の仕方や、誘客のやり方、今までインバウンドをやっていて、今度、国内に切り替えるので、国内向けへの誘客のアクセスの仕方という御相談等はあったところでございます。昨日の、成功しているようなところはという御質問もありましたけれども、今、スキー場で言いますと、SNSを通じた情報発信というのは、やはり非常に効果があって、その書き込みから、またさらに広がって拡散していくことがあって、そういうところの発信をうまくやっているスキー場には、若い方が結構来ていたり、家族連れが来ていて、そのような事例がありますよという話は、御相談があったところにはさせていただいております。なかなか、小さなスキー場はそこまでできないかもしれないですけれども、一応、参考ということでお話をさせていただいております。  あと感染症対策につきましても、先進的に取り組んでいる白馬のほうのスキー場があります。そういう事例について、消毒の関係や、あとレンタルウェア関係の消毒の方法という御相談があったので、そういう御相談があったことは情報共有させていただいたりして、感染防止対策と誘客を結びつけて、しっかり呼び込んでいくというお話をさせていただいているような事例がございます。以上です。 ◆清水正康 委員 昨日も部長からありましたけれども、いろいろな部分で話をする機会が増えたという中で、現状等が、かなり集まってきているのではないかと思います。本当に大変かと思うのですけれども、そうしたことを少し思っていても、質問できなかったり、相談できない人もいるかと思いますので、うまく事例集のような形でできるとありがたいと思いますので、またお願いしたいと思います。多分、次のシーズンも、そこまで改善されてないのかとも思いますので、ぜひ、次につながることだと思いますので、お願いしたいと思います。  それでは、最後の質問ですけれども、これも少し細かい質問で申し訳ないです。資料5になりますが、みどりと文化の感動体験ツアーということで、これもいろいろなものが各地域から上がってくるといいなと、2の現状と課題の中で、地域や社会貢献する旅行ということもあって、少し目線も変わってきて、いいなと思っております。SDGs等にもつながって、今後、こうしたことも重要ではないかと思いますので、ぜひ発展するよう楽しみにしています。  実際、今回、これを新規で行うに当たりまして、これまで何かこういう旅が、社会貢献ということも含めてですけれども、地域で、長野県の中であるな、こういうことができるなという可能性を感じているものがありましたら、教えていただきたいと思います。 ◎大槻覚 観光誘客課長 今回、この事業につきましては、先ほどから申しておりますコロナ禍において、本当に旅行ニーズや旅行者の求めるものが変わってきております。民間の調査会社によりますと、今年の魅力度ランキングは、長野県が10位から8位に上がったり、観光意欲度ランキング、観光に行きたい県のランキングというものが、12位から10位に上がっています。コロナ禍で、長野県とは、やはりコロナに即した県というか、そういう旅行ができる県ということで、かなり旅行者の期待があります。その中で、この事業をやっていくに当たり、今までは、体験といっても、バスツアーで来て、少し体験をしてお土産を買って帰るという感じでございましたけれども、先ほど言ったような形で、ニーズも変わってきておりますので、しっかり地域に入っていただいて、今までにはない体験をしていただき、特別感を味わっていただいて、お金を落としていただくということで、今回、この事業を考えさせていただいております。  今までも、食の関係で有名な料理人の方が企画したツアーで、野菜や、山菜を一緒に取りながら、料理を作ってツアーをやるというようなツアーもありました。一応、そのようなツアーを参考にしながら、今回、もう少し上質な、特別感がでるような一段階上のツアーをつくっていきたいと考えております。  あと、地域貢献ということで、地域のいろいろな課題に役立ちたいという方のニーズも結構聞いております。今回の事業も、やはりただ旅行するのではなくて、地域の課題、例えば昔も今もやっていますが、雪下ろしをやるというような感じも絡めながら、地域に貢献していただけるような、それでその参加した人も満足感を得られるようなツアーにつくり込んでいきたいと考えております。これは、観光機構を通じて各地域に呼びかけて、コンテンツをもう一回洗い直していただいて、それに沿うような形のツアーをつくっていきたいと考えているところでございます。 ◆清水正康 委員 ありがとうございます。観光客のほうで、地域課題を解決するという部分で、今度、取組になるような話も聞いておりますし、今の雪下ろしのような体験が、地域の貢献になるということも面白いと思います。ですので、ぜひ、ソフトなものから、少しハードなものまで、うまくそろえながら、地域に関わることで、地域に魅力を感じて、地域に愛着が生まれるということも絶対あると思いますので、取り組んでいただければと思います。楽しみにしております。引き続き、観光部の関係の事業者、また状況は厳しいと思いますけれども、県民のためによろしくお願いいたします。以上です。 ◆続木幹夫 委員 私から、まず、昨年に、山小屋の皆さんと話す機会があって、荷揚げに関わるヘリコプターの運賃がすごく高くなってしまって、なかなか使えない、苦しい状況だという話がありました。それで、前にテレビで、いわゆるドローンを使って荷揚げするというようなことを見た気がするのですけれども、これの実用化というか、事業化の見込みはどうなっているか、よろしいでしょうか。 ◎田中達也 山岳高原観光課長 山小屋へのヘリによる荷揚げの、特にドローン関係の動きでございます。この1月3日にも、地元の新聞にも出ておりますが、今、私もそれを見ながらお話しさせていただきます。やはり、そもそもヘリコプターの料金が、ここ数年で1.5倍から、場合によって2倍近くまで、非常に跳ね上がっていて、しかも、ヘリコプターを請け負う航空会社も、今までは数社あったのが、今は、1社のみが対応しているという状況の中で、なかなかコストがかかっている。しかもパイロットも、実は、今度、1人でなく、ダブルパイロット制というものも、別ですが、消防防災ヘリのほうではある中で、なかなか、パイロットの方もいなくなるということで、そもそもヘリコプターでの荷揚げは、非常に厳しい状況ということを、私どもも認識しております。そういう中で、一つ、ドローンというのは、新しい技術のやり方でございます。  ドローンの関係でいきますと、県の工業技術総合センターで、今、ドローンで山小屋への荷物を運べないかということを、実証実験も含めて、今後取り組むということで、可能であれば、2023年に、民間企業とも連携をしながら、実用化を目指したいと言っているところでございます。  ただ、実際、例えばドローンで運べる荷物の量が、今の場合ですと、8キロほどであったり、それをなるべく50キロぐらいまで持てないかということでございますが、それも、実はヘリコプターは大体1回で500キロの荷物を運んでいくということですから、なかなか、ドローンだけで対応するのは厳しいところです。それでも、山小屋の皆様は、これが実現できると非常に補完的な機能になるということで、大変期待しておりますので、これは、産業労働部でやっておりますが、観光部も大いに情報共有しながら、うまくいくように連携していきたいと思っております。 ◆続木幹夫 委員 技術的には、もう人が乗れるようなドローンもあるということは、本当に50キロ、もしかしたら100キロぐらいはできると思うのです。そうしたときに、午後に質問するつもりだったものだから、少し調べておけばよかったのですけれども、まだ、そうした大重量、大容量での運搬というのは、何か法的な規制があるのでしょうか。 ◎田中達也 山岳高原観光課長 法的な規制でございます。重さの法的な規制があるかどうか、すみません、私のほうで知らないもので、今、お答えすることができないのですが、一つ、法規制でお聞きしておりますのは、航空法の関係で、ヘリコプターもそうですけれども、ドローンは地上から150メートルのところを飛びなさいと言われております。それは、平地ですと150メートルは維持できるのですが、山というのは起伏がある中で、簡単に言うと、山の形に沿って飛ばないといけないということでございます。ですので、ドローンの技術で、つまり地上といいますか、土地から150メートル離れたところに沿って飛行しなければいけないということが、ドローンを実用化するに当たっては、もう少し柔軟な対応ができないかということをお聞きしておりますので、今の積載量も含めて、ドローンが実現するために、もし法的な課題があれば、国への要望も含めてしっかり対応していきたいと思っております。 ◆続木幹夫 委員 分かりました。よろしくお願いいたします。次に、今まで本県においては、国際会議や、国際セミナーの誘致、いわゆるMICEですが、これがある程度、重点的な事業だったと思うのですけれども、このコロナによって、いわゆるオンライン会議やオンラインセミナーが非常に盛んになって、そういう意味で、今後、MICEの推進、誘致という戦略について、本県は、何か変更や考えはありますか。 ◎大槻覚 観光誘客課長 昨日、補正予算の説明をさせていただきまして、今年度、予定しておりました9件の会議がキャンセルになってしまったということでございます。今年は、少しコロナも落ち着くであろうと思っておりまして、一応、MICEの補助金には、400万円ほど予算要求をさせていただいております。昨日も説明をいたしましたけれども、県といたしましては、やはりリアルだけで人を集めるのはなかなか難しいということで、オンラインとリアルな人が集まるようなハイブリッド型の国際会議なり、そういう全国的な会議を、長野県としては誘致をしていきたいと思っております。既に、来年度4月以降も、今年の中止になったものも、再度、要望が来ておりましたり、あと予定しておりますものも、5、6件ぐらい要望も来ており、そういうものは全てハイブリッド型のオンラインを活用したものになっておりますので、それを活用しながら、今までどおり、誘致は積極的にやっていきたいと考えております。そうなりますと、やはりオンライン設備の問題もありますので、それはしっかり、民間の事業者等も含めまして、調整をしながら進めていきたいと考えております。以上でございます。 ◆続木幹夫 委員 分かりました。本当に、今、オンラインだったり、オンラインセミナーというものが盛んになりましたので、コロナが収まっても、この傾向は今後も続いていくだろうということで、ぜひ、そうした会議で、先ほど言ったハイブリッド型をするには、それなりの設備投資が必要だと思いますので、そういうところの支援もしっかりお願いしたいと思います。  それからもう一つ、今日の新聞にも載っていましたけれども、県議会でSDGs、DXについて、知事からありましたけれども、特にDXですが、これは、デジタルトランスインフォメーションということで、インフォメーションですから、まさに観光案内や観光誘致には、これを生かしていくというか、有効だと思うのですけれども、そういう意味で、観光振興とDXの関係について、どのように考えているかお伺いいたします。 ◎田中達也 山岳高原観光課長 観光振興とDXの関係でございます。観光においては、DXはもう大いに活用しなければいけないと思っております。少し極端な物の言い方をしますと、これは、もちろん、今、観光地の方が一生懸命やっておられますが、今までは、どちらかというと、少しアナログ的な観光のやり方をしていたかもしれないと思っております。と言いますのは、例えば、昨日の私の委員会説明でも、旅行客の皆様に満足度調査というものを、観光機構で年3回やっておりますが、それは、直接アンケート用紙をお渡しして、回収して、その結果が、実は、翌年の8月にようやく出てくるというものなのです。そうしますと、今のような観光の動きが、社会変革もそうですが、流れが大きい中で、なかなかその変化を的確に捉えることができないという意味では、デジタルというものは大いに活用する。つまり、旅をしている間の中で、その旅行客、観光客の皆様は、一体どのような人たちがどのようなところに行き、どのようなものに消費をしているかということは、ある程度、リアルタイムに近い形で情報が集まり、それを分析して、いつでも好きな情報が、ネットといいますか、クラウドを使って取れ、それが次のマーケティング戦略に生かせるということでございますので、大いに観光の上でも、このDXというものは活用していくべきだと思っております。 ◆続木幹夫 委員 最近は、何でもDXということですけれども、これは、本当に観光という面で、非常に有効に使えると思いますので、ぜひそちらの推進もよろしくお願いいたします。私からは以上です。 ○埋橋茂人 委員長 午後1時30分まで休憩を宣した。 ●休憩時刻 午前11時20分 ●再開時刻 午後1時27分 ○埋橋茂人 委員長 再開を宣し、引き続き、委員質疑等発言を許可した。 ◆高村京子 委員 それでは、私からも幾つか質問と確認をさせていただきたいと思います。まず、来年度の観光部の予算を御説明いただきました。7億4,000万円余ということですが、昨年よりは、約1億8,000万円余減ですけれども、過日、早期議決もさせていただきました。確か20億円ということだったと思います。それで繰越しということで、15か月予算というか、実際に、基本的には4月の事業として今から取り組んでいただくということで、27億円余という枠組みでこの1年、来年度以降、今からも20億円の取組をやっていただいていますが、御苦労さまです。  それで、今、本当に、このコロナの収束が見越せないといいますか、こういう不安の中にあると思うのです。この前は、産業労働委員会で、景気動向についての資料や最新情報もいただきました。その中で、非製造業、特に飲食と宿泊関係が、本当に大変で厳しい状況ということで、飲食業は、客数や、売上高が悪化して、業況DIがマイナス100と、前回の52.4よりも悪化しているということです。3か月後の業況もマイナス24です。宿泊業につきましても、同じように業況DIがマイナス100ということで、その前は、マイナス53.3だったのですが、それがもう100ということです。そして、3か月後の業況判断も、マイナス12.5と、大変厳しい状況にございます。  こうした中、昨日、この大きな予算を御説明いただいたわけですけれども、長野県に訪れていただく観光客や宿泊客の皆さんの見込みというのは、本当に見えない思いなのです。それで、オリンピックについても、海外からの観客は入れない方向で御検討いただいているという状況がございました。ということで、来年度の取組の中でも、観光誘客、そしてインバウンドという方向で御奮闘いただくのですけれども、どうなのか。私も、Go To トラベルは、観光振興の起爆剤として、お金のある方や余裕のある方は、御利用いただいて、そして観光の振興にと思っていたのですけれども、12月28日から停止になるという中で、長野県の県民割引の分も中止になるという状況です。それで1月7日から緊急事態宣言発令ということで、2月7日まで、そして、今度は3月7日まで再延長し、1都3県については3月21日までということです。長野県は、たまに、数名が出たり出なかったりという感染状況ですけれども、それでもやはり、自粛だったり、それから、毎日、東京都知事が、花見もやめてとおっしゃっているのです。こういう状況の中で、どういう判断といいますか、感染予防、安全・安心の観光地づくりということで、御奮闘いただいているのだけれども、受け皿はつくっても、県民の皆さんの気持ちが行くということにならない。大学生の皆さんも、卒業旅行に行くことはやめておこうという状況もあったりするのですけれども、中村部長や皆さんも、本当に先が見えない状況で、県民と同じ思いでやっていただいていると思うのです。何か県民の皆さんに、小池知事の桜を見るのはやめてねということではなくて、安心・安全でやっているのだから、お一人旅行もあり、御夫婦旅行もあり、親しい方とだけの旅行はいいよというような、気をつけなければいけないのだけれども、やりたいことは、気をつけながら、こういうことができるということは、どうお考えでしょうか。 ◎中村正人 観光部長 委員がおっしゃるように、やはり、旅行に行くという気持ちというか、マインドが、非常に下がってきていたということです。昨年の緊急事態宣言があって、夏場にまた第2波が来て、一時、Go To トラベルの関係もあり、我々もいろいろな事業をやらせていただいて、大分回復してきている中で、また年末年始にかけて第3波です。やはり、旅行のマインドというのは、一番大事というか、今、行っていいのかということや、安全なのかということ、それから、みんなが行かないのだから行かないという気持ちが大事ということで、感染状況が悪化しているときは、動いてはいただきたくないので、そういうメッセージをしっかり発出するということです。ただ、東京は、今、まだ落ち着いていませんけれども、落ち着いている地域では、動いていただいて構わない。そこのところを切り替えて、感染の波があるときに、気持ちをすぐに切り替えることはなかなか難しいと思うのですが、もう3回経験しているので、そこで需要を喚起していかないと、やはり経営をされている方や事業者の方は、厳しくなってくることも分かりますので、そのマインドをしっかり上げてあげることが大事ということで、力を入れさせていただいています。  委員がおっしゃるように、こういうことで対策を取っていて安心だし、しっかり取っているから大丈夫だというメッセージを、それをしっかり取っていただいている事業者さんが立ち行かなくなるのは、やはりまずいということで、年明けぐらいから、しっかり応援してあげるという形で、完全に切り替えて進めていて、PRの関係や発信の仕方も、そういう形で進めている状況です。  事業者さんも、本当に涙ぐましいほど苦労されていて、ただ、効果的かどうかというところがやはりあって、ただ機械を入れてやればいいというものでもなくて、効果のあるやり方を、しっかり医療関係者の皆さんからお聞きしたり、専門家の方から聞いて対策を取る。やたらに空気清浄機を入れればいいというものでもなかったり、しっかりパーテーションというか、アクリル板をやっていれば、それは全く問題ないし、換気もされていれば問題ないのだというところを情報交換しながら、行政側もしっかり教えてあげながら、また、団体を通して指導しながら、きめ細かく下のほうに下ろしていって、飲食業の皆さんや、宿泊業皆さんと、しっかり対策を取って、しっかりやっているということ自体を発信する。それを我々も手伝ってあげる。そういうことによって、マインドを上げてもらっていって、そういう体制を取っているところは大丈夫だし、自分たちも気をつけて行けば大丈夫だというような運動に、少ししていくという形を取りながら、その事業を高めていくように、これからはしていく必要があるし、今、取り組み始めているということでございます。 ◆高村京子 委員 ありがとうございます。県民割引ということでもやっていただいておりますので、大いにそういう県内旅行を、限られた方と一緒に旅行するという機運というのは、発信していただきたいと思います。しかし、私の中にも矛盾がありまして、例えば、コロナの中で、飲食や宿泊に関わって働いていた方が、仕事を失ったり、お休みしていてと言われたりということで、収入が、がたんと落ちているという御苦労を見たとき、そういう方たちは、県の県民割引の恩恵にあずかって、旅行に行けないのではないかと思うのです。また、医療・福祉・介護で働いていらっしゃる皆さんは、本当に感染予防に気をつけていて、現場のお医者さん、看護師さん、介護福祉士さん、福祉関係者の皆さんも、本当に自分が感染源になってはいけないので、お友達とも会わない、飲食は出ない、もちろん旅行なんてとんでもないという思いがあります。  そして、今日は、福島と東北も含めて、3.11で、これから黙祷もささげさせていただくのですけれども、こうした皆さんが、家族を失い、家を失い、ふるさとを失い、一方では、再建のために、多重ローンだったり、いろいろな困難が、被災地の皆さん、この長野の千曲川流域の被災された皆さんもそうですけれども、人それぞれにあり、そういうことを思うと、一方では、県民割ということの恩恵を受けていいのかという、いろいろ複雑な思いが、私の中にはあります。ですけれども、やはり宿泊、観光関連のこの苦境を見たときに、おできになる方は、そういう恩恵を受けていただきながら、そういうことをやっていくことも、地域経済の復興ということも含めて、御利用いただける方は、御利用していただきたいという思いと、いろいろな複雑な思いが去来をしております。  これからGo To トラベルの在り方は、どうしたらいいのかということで、この支援制度があって、しばらくは活用できず、長野県は、特別に県民割で御支援いただくわけです。けれども、これからの旅行環境をどう支援していくかと思ったとき、私は、やはり一人だけが幸せになるのではなくて、県民みんなで幸せになろうよという思いで、3,000円や5,000円の支援を、県民の皆さん一人一人に、年に1回は県内旅行に行こうよということで、等しく、その方の時間や行きたいところに、お財布を助けていただくというか、旅行に特化したということでいいと思いますが、そういうことで、お金のある方、ない方も、年に1回は、長野県内で観光にどうか行ってくださいというような考え方の方向性は、どうかなと思っております。これは、理想でしょうかね、どうお考えでしょうか。特に現場で、このコロナ禍で、御苦労していただいている方は、今はこの県民割が活用できない状況にあるわけなのですが、そのようなことで、御所見を伺いたいと思います。 ◎中村正人 観光部長 昨年、国で一律10万円ということで、給付という形で出されましたけれども、それに近いような考え方かと思います。今の医療関係者は、別に制度を設けていまして、お泊まりいただいて、そこの部分を補助していくというものは、健康福祉部で予算化してやっているということは、御承知おきだと思います。そこは、御負担をかけるということや、それからお家から通えないという、いろいろな事情の中での制度の回し方ということであります。やはり、医療関係者の方々のお話を聞いたり、健康福祉部とも話をすると、そういう状況ではないというお気持ちだったりするので、一応、収束したときや、今、ちょうど長野県の中が、少し医療逼迫状況ではない状況なので、そういう状況を見ながらお使いいただければいいのかと思っております。  一時金的なものは、何と申しますか、一律というわけには、やはりなかなかいかないところもありまして、それぞれの自己負担も出てきますので、そこは自分たちでも出しながら、事業者さんを助けてあげる、支えてあげるというお気持ちを大事にしていただきながらお取組をいただくということで、こうした割引制度のような形を取らせていただいています。  ここは、確かに観光ですから、遊ぶことや、癒すということではあるのですが、今回は、県民支え合いというところに、非常に重きを置かせていただいた発信の仕方をさせていただいていまして、観光事業者の場合、いろいろなところに波及していきます。今回、1年間通して、本当によく分かるのは、農業関係者や、お酒の関係や、それからリネンの関係や、いろいろなところに影響があるところなので、そこのところが非常に苦しいということもお聞きしています。ですので、宿泊関係や、観光関係のところに、お金を落としていくことによって、そちらのほうもお金が落ちるような仕組みということで理解していただいて、支えていただきましょうというメッセージを強く発信させていただいています。ですので、自分ももちろん、休むというような意味合いもありますけれども、支えていただくということに、ボランティアではないのですけれども、そういう意味合いでも、考え方をお持ちいただければと思っております。 ◆高村京子 委員 ありがとうございます。そういうことで、長野県が計画していただいて、修学旅行への宿泊支援や、あとバスに、50人乗るところを25人に控えるということでの支援をしていただくということですが、上小地域の旅行会社さんですけれども、修学旅行のコーディネートをさせていただいたのです。ところが、Go To トラベル中止という中で、各学校もやめておこうということになったそうです。五つの学校で、宿泊やバスの関係で100万円以上のコーディネートをさせていただいたのだけれども、急にキャンセルになってしまって、その補償は、学校には求めることができないということです。頑張っていいお仕事をいただいて、うれしいなと思ったらキャンセルになって、そして補償はないと、いただけなかったということで、切ない思いを吐露された旅行業者さんもいます。長野県全体では、こうした影響はどうですか。それで、このことに対する観光部としての受け止めはどうでございましょうか。 ◎大槻覚 観光誘客課長 修学旅行の関係でございます。資料9に修学旅行のサポート事業の状況も少し載っておりますけれども、これは、申請段階の数字でございまして、県内外で、この事業に300校ぐらいが申請をいただいています。まだ2月の段階ですので、その後、いろいろな感染状況もありまして、少し取下げも出ておりますけれども、おおむね、この事業に対しましては、先ほども少し説明しましたが、非常に好評でございます。ある旅行会社、バス会社さんから、感染症対策を取るための支援をしていただける事業ということで、非常に時宜に合った事業で、大変有効に活用していただいたというお声も確かにいただいているところでございます。  県内の小学校につきましても、この事業を使ってやっていただいておりますし、また中学校も同じようなことをやっていますけれども、この事業を使わなくても、県内小学校につきましては、教育委員会の資料によりますと、約7割が、中止にしないで、修学旅行を県内へ振り替えて実施をしていただいているとなっておりますし、中学校も、約76%が、その行き先を県内に切り替えてやっていただいているということでございます。長野県の場合は、この補助金だけではないのですけれども、県外へ行くのを県内に振り替えて実施していただいているという状況になってございます。  キャンセルの件は、特に委員の地元の菅平も、かなりキャンセルが発生しているということで、菅平の観光協会の情報ですと、今年1年間、特にスキーシーズンを中心に、約400団体がキャンセルになってしまっているという情報もありまして、菅平の宿泊施設の形態的に、非常に大変な1年というか、このシーズンを迎えているということでございます。  その状況の中で、そのキャンセルの話ですけれども、キャンセルの企画料については、長野県の場合は、教育委員会から、キャンセル料の負担は補填されるという補助制度があります。今の委員のお話ですと、負担されていないということですので、その辺りは、少し御確認いただく形になると思います。一応、教育委員会で、9月補正で予算を盛ってありまして、企画料については、キャンセルした場合には、県の予算で補填される形になっています。それは県立高校の場合ですけれども、小中学校の場合は、一応、市町村の教育委員会で負担をする形で、なるべく各教育委員会で、キャンセルした場合については、コロナの交付金を使って、その企画料の補填をするようにという文部科学省からの通知が出ております。ですから、市町村の予算の配分は分かりませんけれども、そのようなところもあって、もしかしたら企画料の補填がないのかもしれないので、その辺りはまた詳しくお聞きして、調べることもできますけれども、一応、そのような状況になってございます。 ◆高村京子 委員 ありがとうございました。もう少し早く、私も聞けばよかったのですが、補填する制度そのものがないのかと思いましたので、早速、上田の教育委員会にも聞いてみたいと思っております。ありがとうございました。
     それで、これを見せていただいて、インバウンドということがございます。そして、国の予算でも、観光事業のところでは、インバウンドというものをかなり位置づけておられます。全体としてインバウンドに関わる予算ですけれども、208億円とありまして、国の来年度の予算も、かなりの部分がインバウンドになっているのです。それで、資料7や10で御説明いただいたところでも、令和2年は、46万人と、コロナ禍で本当に、がたんと落ちました。令和3年は、長野県としても270万人が目標ということですけれども、私は、これが少し受け止められないのでございますけれども、どういう根拠でこの目標を立てられたのか伺いたいです。 ◎小林一洋 国際観光推進室長 インバウンドの目標について、御質問いただきました。委員が御指摘のとおり、こちらに、令和2年は46万7,000人ということで、これは、実績でございます。右側に、白いグラフでもって270万人、それから、令和4年で300万人というものを立てました。これは、長野県の5か年計画でやっているものの、その観光版でもって、2018年に立てました私どもの観光の戦略がございます。実は、令和元年のときには200万人という目標になるのですけれども、そうした形で、令和4年までに300万人を目指しましょうということで、5か年がスタートしたときに策定したものをグラフとして載せさせていただいているということでございます。  それで、見込みでございますが、今、先のことまでは、見通しが少し難しいわけであります。インバウンド、国を越えた人の往来というのは、大変厳しい状態でありますが、そちらでも限りなく、できることを施策しまして、オンライン商談会やウェビナーをやりまして、再開した暁には、長野県を選んでいただけるように取り組んでまいりたいと考えております。 ◆高村京子 委員 分かりました。5か年計画の目標ということですけれども、昨年から状況が本当に大きく変わっております。インバウンドと言われても、海外から旅行客が来られるわけでもないし、4年に一度のオリンピックも、海外の観客はなしのお取組のようです。やはりもう少し、令和2年は46万7,000人ですけれども、例えば、下半期で希望があるかもしれないという部分で100万人というように、今は、現実的な目標にしていただいたほうがいいと思うのです。しかし、私は、これからは、コロナ禍で今までの生活スタイルや海外旅行の在り方は変わってくる、あるいは、変えなければいけないかもしれませんけれども、でも、それは、必ずリバウンドというか、戻ってくると思うのです。そのときに、こういうことをやっていただく、お取組を強めるということは大事だと思っております。  考え方として、例えば、ヨーロッパでは、いろいろな地域経済のお金が循環していく中で、20%ぐらいは観光ということです。長野県も観光立県長野と言っておりますので、バケーションといいますか、年に1回は、みんな旅行に行こうよということで、旅行に行くためにお仕事頑張ろうという機運は、啓発していただいていいのではないかと思っております。ですが、この令和3年度の目標は、現実的には、小林室長さんがどう頑張っていただいても、逆立ちしてもそれは無理だと、みんなが思うと思うので、現実的な目標設定をしていただいて、やっていただくことが必要ではないかと思っております。そのようなことでお願いいたします。  それで、今、「さわやか信州」は、やはりいいと思います。コロナの中で、皆さん、本当に心が折れそうになっているのです。うつ状態になる人もいる、女性は自殺してしまう人もいる。こういう中で、本当に長野県に来ると心が癒されて、自然が美しいし、お料理もおいしいし、いろいろな文化もある、音楽会もある、美術展もあるということで、地域のいろいろなものを、その方の癒しというか、その方が求めているものに対応できる長野県ということで、今日、各委員さんからもいろいろありました。リラックスできたり、森林浴で免疫力を高めたり、ゆっくり温泉に入ったり、サイクリングもいいですけれども、これから高齢化が進んでいきますので、私もそうですが、ゆっくり歩いて自然を楽しむというような、セラピーといいますか、そういう癒しは、長野県に来て、どうぞ心を癒してくださいというアピールを大いにやっていただきたいと思っているのです。  それともう一つ言ってしまいますけれども、やはり長野県は、すばらしいものがいっぱいあって、感謝も込めてなのですが、自分の地域で、上田電鉄別所線の赤い鉄橋が落下して、本当に全国からいろいろな応援をいただきました。本当にありがとうございます。こうした中で、3月28日に全線開通という運びとなりました。この上田地域ですけれども、レイラインがつなぐ「太陽と大地の聖地」ということで、日本遺産に指定もしていただきました。古い神社仏閣や、いろいろなものが、その地域全体として物語があるということで、上田の別所から、塩田地域、そして、国分寺のところまでですけれども、レイラインという地域もございます。  それともう一つは、月の都ということで、私のふるさとは、千曲市の姨捨山のところですけれども、ここも摩訶不思議、田ごとの月ということで、姨捨山の棚田には、本当にすばらしい、営々とした稲穂の棚田の米作りの歴史があるわけです。そこから見る善光寺平や、千曲川の流域が一望できる景観と夜景も、私の自慢話なのですが、すばらしいのです。  それだけではなく、本当に長野県は、すばらしい歴史・文化や、様々なストーリーを持った地域がたくさんございます。そうしたものをインターネットでも見ますけれども、何かもう少しその地域・地域について、例えば、白馬は力を入れて、去年、今年、来年ぐらいは、HAKUBAVALLEYということで重点支援をやっていただいているのですが、今、そこしか御説明がないのだけれども、実際は、そうではないと思うのです。もっと、いろいろな地域を光らせていただくような相談といいますか、観光業だけではなく、観光部はいろいろなところと力を合わせて、光を当てることをやっていただいていますが、そういうものをもっと発信していただきたい。特に、このコロナの中ですから、これからどのように、この地域をブラッシュアップしていくかというところで、実際に、そういう話合いは、地域の皆さんとの研究会や話合いあるいはシンポジウムのように、何かそういう具体的なお取組をいただいているのか、もう少し詳しくお話しいただきたいと思います。 ◎田中達也 山岳高原観光課長 ありがとうございます。全般的に観光地域づくりを、もっと深めていくというお話かと思っております。昨日もそうなのですが、HAKUBAVALLEY TOURISMのお話をさせていただきました。これのエリアとしましては、大町市、白馬村、それから小谷村でございます。やはり、重点支援するまでの間は、それぞれの市町村単位で、その地域だけで、どのように観光がうまくいったらいいかということで、どうしても自分たちの行政のエリアの中で考えがちであったのが、そのエリアの10のスキー場がまとまって一つ発信していこうというところがベースになって、今度、冬だけでなく、グリーンシーズンも、大町・白馬・小谷の全般で、例えば、先ほど言いましたサイクリングも含めて、どんな形で広域型の観光をやっていくかということを、今、非常に取り組み始めていますし、統一的なHAKUBAVALLEY一帯のブランドづくりというものを、苦労しながら始めているところでございます。  私どもは、そこだけを支援していこうということではなくて、実は、こうしたHAKUBAVALLEY TOURISMでの取組の成果が、今、徐々に出てきていますので、私どもも、そういうものをしっかり分かりやすい形でまとめていきまして、やはり、それをほかの地域でも、まねするのではなくて、それぞれ工夫すれば、自分の行政のエリアだけではなくて、もう少し広い単位で知恵を絞ってできるのではないかということであります。例えば、東信地域ですと、いわゆるワインバレーというものがあろうかと思っています。それぞれの地域で、非常に品質の高いワインができてきておりますので、例えば、その一つのワインというものを軸として、そこをシャトルバスのように二次交通で結びながら、ワインという機軸で大きな広域型のエリアにしていくということも、実は少し前からもう始まっています。  そういうところに、私どももそうですし、県の観光機構も、それぞれ大きな広域単位でのエリア担当というものを決めております。大体、平成30年のときから、DMOの形成センターというものを観光機構の中につくって、それぞれのエリア担当を入れて、今、地域に入り込んで、まさにつなぎ役となるような形で、相談を受けながら、例えばワインバレー一帯で、どういう形で観光をうまくつないでいったらいいかということを、実際にやっていったりします。私どもとしては、HAKUBAVALLEYの取組をモデルとして、全県下にそれぞれのオリジナルの広域観光ということは、むしろ、これからアフターコロナを見据えていくと非常に重要だと思っていますので、しっかり進めていきたいと思っています。 ◆高村京子 委員 エリア担当で、そのようなDMO形成をやっていただいているということですが、それが市町村を通じて地域の住民にも、こういうことをやってもらっているのだということを、もっと御発信していただきたい。また、県も、こうした委員会も含めてですが、もう少し、この東信地域では今こういう取組がということを、今日の資料ではやはりHAKUBAVALLEYということで、HAKUBAVALLEYのことが、何か所か出てきておりますけれども、長野県下のいろいろなお取組について、中間報告でももちろん結構ですので、そのようなことも、ぜひ私どもにも教えていただきたいですし、県民の皆さんにも発信していただきたいと思います。  最後でございますが、山小屋が担っているということで、続木委員からもドローンの早い実現化ということで御要望があったわけですけれども、公益的活動を支援するということで、具体的な財政支援を求めた陳情を出していらっしゃいます。その辺りは、どのような御支援策というか、御検討いただいているか教えてください。 ◎田中達也 山岳高原観光課長 山岳に関する支援でございます。まず、今年度の取組についてです。少しおさらいになってしまいますけれども、やはりコロナの影響ということもありまして、かなり山小屋の皆さんは、窮状を訴えておられたということで、昨年の6月3日だったと思いますが、知事とも意見交換を行いました。やはり山小屋の皆さんが持つ公益的機能、特になかなか目に見えないところで登山道整備をしたり、あるいは登山の方が急遽避難しなければいけないときの避難施設の代わりになって、安全登山や山の環境保全にとっては、もう欠かせない存在であり、この大切さが明らかになってきました。そのため、昨年、一つは6月補正でもって山小屋の応援事業として、支援金ということで一律30万円を支給する予算もいただきました。それから、山小屋をみんなで守ってくださいということで、全国で大体1,450万円がクラウドファンディングで集まりまして、それを山小屋の皆さんに分配させていただいたということでございます。  来年度の関係でございますが、予算的には観光部ではないのですけれども一つあります。山小屋の皆さんの声が一番大きかった登山道整備について、これが、実は自分の懐である山小屋の皆さんの収益の中からやっており、かなりボランティア的にとおっしゃっていましたけれども、その人件費的なものを何とか支援してもらえないかという意見をいただきました。県としましては、環境部の自然保護課で、今まで山小屋の皆さんが登山道の維持管理をするときに必要な資材の購入費は10分の10補助をしていたのですが、今度新たに、山小屋の皆さんがやる登山道整備の人件費の半分を県で補助するという形で予算も取ったりしておりますので、一番声の大きかった部分については、県としても予算対応しているところでございます。  私ども観光部は、今回当初予算に盛ってはおりませんが、考え方としては、昨年でもう終わりということは全く考えておりません。恐らくまた、6月あるいは7月から登山シーズンが始まりますので、5月の連休も少しずつ登山や山登りが始まります。そうしたときに、山小屋の皆さんが、昨年と比べてどのような形で影響を受けるかということを、要は、山小屋の皆さんとまたしっかり御意見をお聞きしながら、必要な対応は、年度途中であっても、議会の皆様にもいろいろ御理解いただきながら、昨年のものを参考にして取組は進めていきたいと思います。いずれにしても、観光部もそうですし、環境部もそうですが、県全体で山小屋の支援はしてまいりたいと思っております。 ◆高村京子 委員 ありがとうございました。やはり、観光立県長野の中でも山岳観光、安全な登山、環境整備ということは、本当に大事なことですので、引き続きの御支援をお願いしたいと思います。終わります。ありがとうございました。 ◆共田武史 委員 最後ということで、よろしくお願いします。まず、コロナで最初に聞いておきたいのですが、今回も県民割をやっていただいて、本当に喜んでくれているホテル経営者の方の声が届いています。本当にありがとうございます。一方で、昨年の中旬にやった旅行業者を通しての支援というものがあったと思います。あれを評価する声も大分あったのですが、その辺りの考え方を少しだけ教えていただければありがたいです。 ◎大槻覚 観光誘客課長 今回も、2月19日から再開しました家族割を拡大した県民割につきましては、一応旅行業者も通して宿泊割を販売しているということで、今167社ぐらいで、中小の旅行会社は138社ということで、御参加いただいて、販売することによって手数料ということで、そちらも支援させていただいているところでございます。 ◆共田武史 委員 すみません、ありがとうございます。前回の旅行業者を通したときに、何かバスを使ってわざわざ企画したりという動きがあったもので、大手のホテルが助かったという声があって、今回はそれができないのが寂しいという声がありました。 ◎大槻覚 観光誘客課長 そのバス支援も、乗って楽しむ交通機関応援事業ということで、昨年の夏ぐらいから1次・2次・3次ということで募集して、今やっております。この事業も継続していまして、バス・タクシーへの支援ということで、旅行会社が企画したツアーや商品を販売しています。旅行会社とバス・タクシーへの支援という形の事業でございまして、今これをやっておりますが、年度末になるので、一旦3月21日までで締めさせていただきます。新年度に入りましたら、また新たにもう一回ということで、今、今年に事業をやった方と意見交換をさせていただいて、事業の課題をお聞きしているところです。なので、新たに新年度に入りまして、この議会で補正いただきました20億円の中で、交通機関も含めた旅行会社の支援も一緒に考えていくという形を、今考えているところでございます。 ◆共田武史 委員 承知しました。よろしくお願いします。最後なので、地元の話も少し交えながら話をさせていただきたいのですが、少し確認ですけれども、長野県には、糸静線と中央構造線があるということで、こうしたものを過去に、今も、旅行のネタとして考えたことはあったのか、ないのか、やっているのかどうか、教えていただければと思います。 ◎中村正人 観光部長 直接、そのようなものをどうこうというような、テーマにした観光やツアーというのは、あまりなかったかもしれませんけれども、建設部サイドとも連携しながら、地域振興局単位でもあるのですが、そういうものを学ぶというか、砂防もそうですけれども、そういうものを見に行ったり、そういうインフラに絡めてやったり、地震のそういう勉強をしたりというものは、ツアーというところまでいかないかもしれませんけれども、幾つか企画するというか、取り組んでいるものはあったかとは思います。ただ、大きな旅行会社さんが、大きくお客を集めて見に行きましょうという感じではないのですけれども、勉強会という感じの中で取り組んでいるものはあると思います。特に、砂防関係や、そういうインフラの関係は、個人客が結構多くて、砂防カードのようにいろいろ出したりしてやっていますので、そういう中でも取り組めるのかとは思っています。 ◆共田武史 委員 分かりました。シルクロードができた歴史は、プレートがぶつかって、そこに山ができて、山に風が当たって水が降るから、そこの道を通ってシルクロードができたということであります。本郷委員も言っていましたけれども、長野県の山々の美しさは絶品だということで、でもあの山はどのようにできているかといったら、糸静線であるのです。だから、あの糸静線というものを見ながら、考えながら、あの山々を見たときに、もっと雄大なものを感じることができると思っています。  そして、糸静線と中央構造線との交差点が諏訪湖なのです。実は、武田鉄矢が言っている、そういう本があるのですけれども、糸静線と中央構造線のところに諏訪湖がありますが、諏訪湖に諏訪大社があるというのは、昔、地震が起きたから、それを鎮めるためにやったという説が強いのです。それで、諏訪大社の歴史というのは、縄文時代のほうなので、本当は、ミシャグジ信仰で、出雲大社よりも古い歴史を持っている縄文文化になるのです。そのような歴史が、この長野県にあって、そうした糸静線と構造線でできた自然、そこから生まれてきている様々な文化というものがあるのが、多分長野県の特徴の一つだと思うのです。  今、歴史についていろいろなものを考えるときに、もっと壮大な歴史が長野県にはあって、それを見たときにいろいろなものを感じる。例えば、今言った糸静線と構造線の諏訪湖を高ボッチから見たときに、諏訪湖の北側に糸静線がずっと通って、そのまま富士山の麓、身延山の辺りをずっと抜けている、そういう道が見えるのですが、それを感じられることがこの長野県のすごみでもあるので、ぜひそういったものを検討していただくことと、また、来年は御柱がありますが、諏訪の市町村はあまり仲よくなさそうな感じがするので、長野県がリーダーシップを発揮して、その糸静線、構造線、長野県全域を守る中の一つの諏訪大社、そして御柱というように関連づけてもらえるとありがたいと思うのですが、いかがでしょうか。 ◎中村正人 観光部長 ありがとうございます。今のお話は、まさしく私どもが予算化しようとしていた、欧米で言えばアドベンチャーツーリズムですし、国内向けではみどりと文化の感動体験ツアーという、いわゆるストーリー性を持たせて、歴史・文化と自然、アクティビティというものを結びつけた形で、商売柄、高く売ろうというものになります。まさしくそういうものには、欧米系の反応はいいだろうと思います。中山道とそういうものをつなげて、今、中山道の木曽からあちらのほうを一生懸命取り組んでいますけれども、ここを諏訪と結びつけて、今のようなお話をストーリー仕立てにして、どう見せるかによりますけれども、組み立てていくと非常にいい形の商品になっていくのではないかなと思っていますので、ぜひ、それはいただいて、商品化できればと思っています。よろしくお願いします。 ◆共田武史 委員 本当にありがとうございます。長野県が、今ITバレーやワインバレーのように、バレー、バレーと言っているのですが、その中央構造線と糸静線の、糸静線という名前が、何か別の名前がないかなと思っているのですけれども、中央構造線には、中央構造線を歩く旅というプランもあるみたいなので、かなり可能性はあるし、こういうものを周知すればおもしろいものができると思います。あと、例えばフォッサマグナの土と本当の土ということで、土が違うらしいのですが、そうするとそこにできる物も違ってきたり、県産品もその辺りで変わってきているような気もするので、そのようなことも含めてやっていただければと思います。研究していただけると思うので、御期待申し上げます。ありがとうございました。 ◆本郷一彦 委員 質問は終えておりますので、少し違う観点でのお話をさせていただきます。このたび中村観光部長さんは、この3月末をもって御退職されるということを伺っております。中村観光部長さんにおかれましては、昭和59年に行政職として長野県職員に奉職をされて以来、行政の幅広い分野で御活躍をされ、最近では、農政部農業政策課長、北アルプス地域振興局長、観光部長と県行政の要職を歴任し、県職員として深く御尽力いただきました。  周りから厚い御信頼をいただいていることも承知しており、心から敬意と感謝を申し上げる次第でございます。本当に長い間お疲れさまでございました。  せっかくの機会でございますので、今までのお仕事を振り返る中での思い、後輩の皆様方に残していただけること、あるいは私ども県会議員や県民に話しておきたいことなどにつきまして、御発言をいただければと思いますので、どうかよろしくお願いを申し上げます。以上です。 ◎中村正人 観光部長 ただいま身に余るお言葉を頂戴いたしまして、また、貴重なお時間をいただきまして、ありがとうございます。恐縮しております。せっかくの機会でございますので、少しお話をさせていただければと思っております。  私は、37年間県職員として勤めさせていただきましたけれども、その間、いろいろありましたが、長野冬季オリンピック組織委員会では、放送権とかスポンサーの契約関係の交渉をやっていました。また、旧衛生部では、今のところのですけれども、健康づくり事業団の統廃合の関係を扱っていましたし、林務部では森林税の構築をさせていただきました。また観光部では、この前に当たりますけれども、銀座NAGANOを立ち上げさせていただきましたし、その時々で大きな仕事に関わらせていただきまして、大変貴重な経験をさせていただいたと思っております。  殊に、議会事務局に籍を置いておりましたときに、議事課で議会運営をやっていたわけですけれども、ちょうどあの吉村県政から田中県政に交代するという時期でございまして、直前まで先の読めない本会議、深夜まで及ぶ本会議でありました。また、特別委員会の設置や予算の修正動議と、このような大波乱の時代で、その瞬間だから議会の存在感、すごさと迫力というのですか、これを学ばせていただきました。県議会の議員方には、その折、大所高所から本当に御指導いただき、改めて感謝を申し上げたいと思います。  このたび観光部で、一昨年の台風19号から、雪不足、そしてこの新型コロナウイルスということで、大変大打撃を受けているという中でありますけれども、できる限り手を打ってきたということで、これまでに増して、本当に厳しい状況かなと思っていますけれども、多くの皆様方のお力添えをいただいてきました。委員の先生方には、議会の都度、この委員会の都度、声援を送っていただきまして、本当にありがとうございます。貴重な御助言をいただきまして、勇気をいただいたということでございます。本当にありがとうございます。  まだまだ厳しい状況は続くと思いますけれども、明るい未来は必ず来るということで、ポジティブに考えていただきまして、柔軟な発想で、この難局を乗り切ってもらえればなと思っております。  最後に、委員の先生方の今後のますますの御活躍、御健勝を御祈念申し上げまして、御礼の言葉とさせていただきます。長い間、本当にありがとうございました。 ○埋橋茂人 委員長 ほかに御発言もありませんので、以上で観光部関係の質疑を終局いたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。      〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕  御異議ありませんので、質疑を終局いたします。  ただいまから、議案の採決に入ります。  第1号「令和3年度長野県一般会計予算案」中、第1条「第1表 歳入歳出予算」中、歳出 第8款 商工費 第2項 観光費について、採決いたします。  本案、原案のとおり可決すべきものと決するに御異議ありませんか。      〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕  御異議ありませんので、本案は原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。  次に、第54号「令和2年度長野県一般会計補正予算(第14号)案」中、第1条「第1表 歳入歳出予算補正」中、歳出 第8款 商工費 第2項 観光費、第2条「第2表 繰越明許費補正」中の一部について、採決いたします。  本案、原案のとおり可決すべきものと決するに御異議ありませんか。      〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕  御異議ありませんので、本案は原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。  ただいまから、陳情の審査を行います。当委員会に付託されております観光部関係の陳情を議題といたします。過日、お手元に配付しました審査資料を御覧願います。観光部関係の陳情は、陳情の新規分1件であります。  次に、審査に際し、あらかじめ各委員にお願い申し上げます。継続審査とする旨の御発言をされる場合は、なるべくその理由を一緒に述べていただくようお願いいたします。また、願意が複数ある陳情で、その一部が採択できないために、継続審査と決定した場合は、陳情者に通知する付記事項について、その都度お諮りすることといたしたいと思いますので、御了承願います。  それでは、新規の陳情について、審査を行います。陳第448号についてであります。理事者の説明はいかがいたしましょうか。      〔「省略」と呼ぶ者あり〕  本件について、質疑等ありますか。      〔「なし」と呼ぶ者あり〕  以上で、質疑を終局いたします。それでは、この陳情の取扱いはいかがいたしましょうか。      〔「採択」と呼ぶ者あり〕  ただいま、採択との御発言がございました。  お諮りいたします。それでは、陳第448号については、採択すべきものと決するに御異議ありませんか。      〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕  御異議ありませんので、採択すべきものと決定いたしました。  以上で、陳情の審査を終局いたします。  以上で、観光部関係の審査を終局します。  挨拶をした。 ○共田武史 副委員長 挨拶をした。 ◎中村正人 観光部長 挨拶をした。 ○埋橋茂人 委員長 本日の審査はこの程度とし、明12日は午前10時30分から委員会を開会し、企業局関係の審査を日程といたします。  散会を宣した。 ●散会時刻 午後2時28分 △採決結果一覧(観光部関係)  (付託議案)   ▲原案のとおり可決すべきものと決定したもの(簡易採決)    第1号 令和3年度長野県一般会計予算案中      第1条「第1表 歳入歳出予算」中        歳出 第8款 商工費              第2項 観光費    第54号 令和2年度長野県一般会計補正予算(第14号)案中      第1条「第1表 歳入歳出予算補正」中        歳出 第8款 商工費              第2項 観光費      第2条「第2表 繰越明許費補正」中の一部  (陳情)   ▲採択すべきものと決定したもの(簡易採決)     陳第448号...