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  1. 長野県議会 2019-12-10
    令和 元年11月定例会環境文教委員会-12月10日-01号


    取得元: 長野県議会公式サイト
    最終取得日: 2023-06-16
    令和 元年11月定例会環境文教委員会-12月10日-01号令和 元年11月定例会環境文教委員会 環境文教委員会会議録(その2) ●招集年月日時刻及び場所   令和元年12月10日(火) 午前10時30分、議事堂第6委員会室に招集した。 ●出席した委員の氏名    委 員 長  中 川 宏 昌    副委員長  丸 山 大 輔    委  員  西 沢 正 隆      同    大 畑 俊 隆      同    竹 花 美 幸      同    清 水 正 康      同    熊 谷 元 尋      同    寺 沢 功 希      同    和 田 明 子 ●欠席した委員の氏名    な  し ●説明のため出席した者の氏名  (教育委員会
      教育長            原 山 隆 一   教育次長           轟   寛 逸   教育次長           三 輪 晋 一   教育参事教育政策課長    尾 島 信 久   参事兼義務教育課長      北 村 康 彦   参事兼高校教育課長      塩 野 英 雄   特別支援教育課長       坪 井 俊 文   参事兼学びの改革支援課長   佐 倉   俊   心の支援課長         松 村   明   文化財・生涯学習課長     小 林   司   参事兼保健厚生課長      神 田 一 郎   参事兼スポーツ課長      内 山 充 栄   国体準備室長         越   一 雄 ●付託事件   12月9日に同じ ●会議に付した事件   12月9日に同じ ●開議時刻 午前10時27分 ●中川委員長 開会を宣した。  ▲日程宣告    教育委員会関係の審査  ▲議題宣告(教育委員会関係)    付託事件及び所管事務一般を一括して議題とした。  最初に、昨日の委員会において要求した県内の国宝・重要文化財の公開・非公開の状況に関する資料は、お手元に配付したとおりでございます。 ◆西沢正隆 委員 おはようございます。資料をありがとうございました。  たまたま、きのうですね、勉強会で、安心と成長の未来を開く総合経済対策ということで、国の補正予算閣議決定した中で、外国人観光客6,000万人時代を見据えた基盤整備ということで、今まで非公開だった重要文化財の公開などで、特別誘客プログラムをやっていくという国の方針であります。今回、美術工芸品等という形であります。  観光部と連携してぜひ公開できるかできないか、それは相手側がありますので、いろいろこれから検討するところがたくさんあるかと思うんですが、そういう戦略がございますので、ぜひ教育委員会も協力して長野県における外国人の皆さんの誘客につなげていっていただきたいという要望でございます。よろしくお願いいたします。 ○中川宏昌 委員長 委員の質疑等発言を許可した。 ◆大畑俊隆 委員 大畑です。皆さんおはようございます。それでは順次御質問をさせていただきたいと思います。  まず最初にですけれど、昨日、和田委員、そして寺沢委員から出されています長野県の公立高校入試選抜制度の第二次案の質問をさせていただければと思います。  まず、きのうのお話の中で、父兄並びに教育の現場に深い御理解と十分な説明がなされたかどうかで、かなり質問があったと思います。  本日私の最初の質問で、教育長の見解として、今の5会場や各児童へのパンフレットの配布を含めて、十分な理解をされたかどうか、その点についてお伺いいたします。 ◎原山隆一 教育長 高校入試制度改革についての御質問でございます。  第一次案、当初の案から、まず説明をかなり丁寧にさせていただいた上で、パブリックコメント等をいただき、それを踏まえて第二次案という形で策定したものでございます。  この策定した第二次案につきましては、学校関係者の意見を聞くだけではなくて、対象となる生徒、そして保護者の皆さん、さらに学校現場の声を改めて聞く形でやらせていただきました。  今回の制度に対して、皆さんどういう意見をお持ちなのかを聞くという観点でやらせていただいたものでございます。そして、今回さまざまな意見をいただいております。その意見を含めて、制度について考えていきたいと思っております。  さらに言いますと、制度が最終的に確定した後にきちんとまた再度、理解を求めて周知を図ることは必要だと思っております。  いずれにしろ、段階を踏んで必要な取り組みをしていくことは、今後も引き続き行っていきたいと思っているところでございます。 ◆大畑俊隆 委員 いよいよ段階を含めて、それぞれの意見を聞きとりながら十分議論をして、最終的に公表に至るところがこれからのステップ、道筋ではないかと思います。  そんな中で、今回の説明について、きのう塩野高校教育課長から応答があったわけですけれども、木曽地域は、中信地区として松本の会場で行われたようです。木曽谷は特に南北に広いところで、例えば南木曽から松本に行く場合に、2時間40分ぐらいかかってしまうんです。  そういうことを考えると、親御さんの負担、交通の便を含めて、十分に配慮がされたかどうか、この点について塩野課長、どうでしょうか。 ◎塩野英雄 参事兼高校教育課長 説明会の取り組みについて、いかがかというお話であります。  まず長野県下、木曽も含めて広いところでありますので、全ての地域で満足のいくものにしていくためには、当然、かなり多くの数が必要かと思います。  一方で、今回、一つ一つ進めてくる中で、各小中学校においても保護者への説明をしていただくとともに、御意見や御質問等も各小中学校長からいただいております。現在、その集計もしているところですけれども、そういった中にさまざまな御意見をいただいておりますので、説明会だけではなくて、各地区における小中学校校長先生方の意見もぜひ大事にしていきたいと考えているところです。 ◆大畑俊隆 委員 わかりました。そういうことで、木曽の教育委員会にお聞きしますと、各小中学校、例えば木曽町全体の小中学校に参観日の折に、学校から十分な説明がなされたということをお聞きして、一面的にその5会場で全部が集約されるとは私も思いません。十分な議論の場も設けられることが理想でしょうけれど、意見を吸い上げる場もあったということで、数多くの意見が学校に寄せられて、その学校が教育委員会に報告をしていることも、きのうわかったということです。  そうであれば、12月の成案を含めて、このところで一応、十分な議論をされることをよしとして、今後はこれの公表に向けてどのような仕組みをつくっていくか、より充実した仕組みをつくっていくかが重要かと思うんです。  その中で、その他検査に焦点が当てられていますけれども、このその他検査において、例えば試験を実施する場合、後期選抜におかれて一番重要になるかと思うんですけれども、そのときに大人数の生徒を検査することの物理的な時間の制約があるのではないかと思うんですけれども、その点については塩野課長、どうでしょうか。 ◎塩野英雄 参事兼高校教育課長 後期選抜における大きな人数を持つ学校でのその他の検査についてのお問い合わせであります。  基本的な枠組みとしては学力の3要素をきちんと評価していきたいという中で、学校として3要素をきちんと評価できる仕組みづくりをしていきたいということです。  一方で、今、委員御指摘のとおり、大きな学校において、どういった検査をするのが物理的にも望ましいかについては、現在も各校で検討をしていただいておりますけれども、一つの方策として、ここに書かせていただいているとおり、調査書の特定の項目をその他の検査として用いる学校もある。大きな学校においては、この調査書を主体的に学習に取り組む態度を含めてきちんと審査する一つの資料としていくことも方向性としてはありうるものと考えています。 ◆大畑俊隆 委員 理解はしておりますけれども、学力の3要素について、なぜこういう入試制度を今後、2022年をターゲットにして行っていくかということは、これからの時代を切り開いていく子供たちのために、今までの詰め込みや教師の一方的な授業による学習の方法を是正していく。これは多分、一つの学習方法としてアクティブラーニングみたいな方式を取っていくスタイルに変えていかなければならない、そういう時代の要請があると思うんです。  その中で、学力の3要素の中の、例えば主体性、対応性、協調性、思考力、判断力、表現力、このようなことを大事にして学びの中に取り入れていくときに、これが試験の考査の中に入ってくるとすれば、その授業の方法を、今、高校では多分アクティブラーニングは相当の進歩で進められていると思うんですけれども、中学校、そして小学校にこれを下げていく場合、例えば中学校の教師が指導方法の中でそのことをきちんと取り入れていくことのできる能力があるのかどうか、その現状についてどうでしょうか。 ◎佐倉俊 参事兼学びの改革支援課長 実際の小中学校、特に中学校現場でのアクティブラーニングについての取り組みのお尋ねと承りました。  実際、昨日の和田委員からの御質問の際にもお答えしましたが、現在、小中学校では、その資質能力を目指した授業づくりに向けて移行期間に入っております。その移行期間の中で、実際、具体的な授業の変化が今、見えてきていると捉えているところでありまして、今、御指摘いただいた探求的な学びに向けて取り組んでいるところであります。  具体的には、教科書に書かれている内容を、知識、技能として、ただ覚えるだけの授業から、児童生徒たちが、みずから課題を見つけて仲間と共同しながら解を見つけ出す授業への転換を私たちも促しております。実際の学校現場ではグループディスカッションとか、発表をする場面を取り入れるなど、変化が見られ始めていると捉えているところでございます。 ◆大畑俊隆 委員 今の説明でわかりましたけれども、その他検査の意味合いが、非常に重要な、教育の中の一番根幹をなすところだと思っているんです。  学力は、知識、技能を暗記しながら覚えることも重要な勉強の一つでありますけれども、これからの例えばAI、IoTが進化していく時代の中で、それを切り開いていく能力を持つ人材を長野県として、また日本としてもつくっていかなければならない教育の一環の中で、こういう新しい手法、そして新しい学びをつくって、教育現場の中で導入していくことをきちんと親が理解していくことが重要だと思います。突然、入試制度が変わるという中で、基本的な知識をもっと保護者に伝えることも重要かと思うんですけれども、この点について塩野課長、どうでしょうか。 ◎塩野英雄 参事兼高校教育課長 入学者選抜制度も含めた教育のあり方が変化していくことを保護者に対してどう伝えていくかという御質問かと思います。  県としても非常に大事な視点と考えています。選抜制度を検討をしていくわけですけれども、その大きな学びの変化、理念は選抜制度の案を説明する中でも話はしてきているところであります。親の社会の変化についての理解が進んでいるかどうかについては、なかなかわかりにくい部分もあります。  これからも選抜制度だけではなくて、現在行っている高校改革全体の中で、社会の変化における必要な資質能力をどう伸ばすかという視点については、こちらとしても積極的な発信をしていきたいと思いますし、選抜制度の説明の中でも、そういった視点についてはきちんと理念として理解をしていただけるような発信をさらにしていきたいと考えています。 ◆大畑俊隆 委員 ぜひとも保護者に対しても、今の時代をやはりきちんと見据えた中で教育があるところを、きちんとお伝えしていただければと思っています。  また今度の新学習指導要領の中では、高校の授業で情報という必修科目も出るということで、この情報社会に適応していくために、日本人としても十分な知識を得ることがこれから重要だと思っています。例えばきょうの朝、IoT、AIについての新時代をどう切り開いていくかという勉強会を超党派で開いた中で、ソサエティー5.0も含めて、新しい時代が本当に忍び寄ってきて、国際社会の中でも日本が優位に立つためには、この情報というものをきちんと捉えていかないと、今の教育の中でも遅れてしまうと思うんです。  そういう部分では、これから新しい入学制度になるわけですけれども、この新しい入学制度がどういう意味を持つかを、今、塩野課長が言われたように親に十分な情報を伝えないと、安易に入試制度を変更することが先行し、それに対して是非があると、今、言われていますけれども、それ以上に社会の変化に適応していくために入試制度も変えていかないと優秀なる人材、そして必要なる人材がこれから輩出されていかないことも理解してほしいところです。この点について、教育長、どうでしょうか。 ◎原山隆一 教育長 委員御指摘のことは、全くそのとおりだと私も同感でございます。  今回の高校改革を初めとした学びの改革一連が、これからの社会にどう我々が子供たちに新しい教育の姿を見せられるかということだと思っております。  その一環としての高校入試改革でありますので、全体像を明らかにしながら、県民の皆さんに理解を求めながら進んでいきたいと思っているところです。 ◆大畑俊隆 委員 先ほど申し上げましたけれども、アクティブラーニングも含めて、これから教育の現場でICTやいろいろな情報機器を含めて、学習に取り入れていかなければならないわけです。  先ほども西沢委員の話で、閣議決定で安心と成長の未来を開く総合経済対策補正予算ですけれども、ソサエティー5.0を担う人材投資ということで、令和5年度までにパソコン、いわゆるタブレットを含めて、1人1台の時代を見据えて投資していくことが閣議決定されています。  そういう中で、これからタブレット端末を含めて、教育の現場は相当様変わりしていくということで、これも負担になる教員もいらっしゃると思うんですけれども、そうはいっても新しい時代を切り開いていくための授業づくりもきちんと捉えなければいけないことになろうかと思うんです。特に義務において、タブレット端末の授業方法をこれから考え、また、今、現場の中で取り入れているということが実態になるかと思うんですけれども、この点について、授業の進捗といいますか、教育の現場でどのような状態になっているか、お聞かせくださいますか。 ◎佐倉俊 参事兼学びの改革支援課長 実際のソサエティー5.0に向けて、1人1台パソコン等ICT整備について、また教育の現状についてのお尋ねと承りました。  実際の長野県の現状でありますが、まずパソコンに対しましては、県の平均ですと、5.4人に1台という整備状況でございます。これは全国平均と同じでありまして、もう少し細かく言いますと、小学校では5.8人に1台、中学校では5.0人に1台という状況になってございます。  これは、今、2018年から2022年、国の5カ年計画の中におきまして、3クラスに1クラス分、実際の台数は違ってくるかと思いますが、3人に1台の整備を目指した国の事業として行っているものでございます。  その中で、実際の学習の状況でありますが、子供たちが、まだ1人1台とまではいかないまでも、グループでパソコンを使いながら、例えば中学校では関数のグラフを見たりとか、図形を見たりとか、手元で実際の動画等も見ながらといった授業を行っていることが進みつつあります。  今回の閣議決定を受けまして、先ほど申しましたように3クラスに1クラス分、つまり3人に1台の残りの3分の2が、国から補助金として交付される制度であるとお聞きしているところでありますが、今後、国の動向を注視しながら、市町村にもそのことをしっかりと情報提供しながら、子供たち一人一人に、1人1台パソコンが進むような整備を市町村とともに進めてまいりたいと考えているところでございます。 ◆大畑俊隆 委員 長野県の教育の現場で、きちんとした情報の機器を入れて教育づくりをしていくというお話を、今、いただいたわけで、ぜひとも、その点について、時代に対応した授業の学習のあり方を進めていただければと思っております。  次に、我が木曽郡の中に王滝村がありまして、そこが来年、複式になるという状態なんですけれども、中学校1年が5人で、中学校2年が3人、計8人で9人を割ってしまう。そのため複式学級ということで、3名の教員の減が行われ、王滝村の教育の現場から非常に困ってしまうと言われています。特に中学校の複式は小学校の複式と違いまして、例えば1、2年の複式の中で、数学Ⅰ、数学Ⅱを教えることは非常に難しいと言われていて、こういうことが非常に弊害となって出てくるということですけれども、この点についてどのように認識しているのか、御説明いただければと思います。 ◎北村康彦 参事兼義務教育課長 複式学級に対する県の考え方ということでお答えしたいと思います。  長野県ではこれまで複式学級になることを防いで、学年別に学級編成を行うための複式解消加配を行ってまいりました。しかし、現在は少人数であることを逆に強みとしまして、2学年集団による合同の学び、それから自分で計画を立てて個別に進める学び、あるいはICTを活用しての遠隔での合同の学びを推進する小規模校の豊かな教育環境づくり研究加配を行っております。  特に、木曽や飯水、飯田下伊那の3地区にはリーディング校を設置しまして、中山間地域の新たな学び創造事業として、今、お話があった王滝村の王滝小学校と、隣の木曽町の御岳小学校が連携して、小規模校、少人数学習のよさを生かして、一人一人の学習状況に合わせた御嶽学習や異学年年齢の学習に取り組んでいるところです。  今、お話のあった王滝中学校についてですが、委員御指摘のとおり、来年1、2年生、合わせて8名以下になることで、全校で2学級の複式学級になり、教員がことしより3名ということでございます。  今、お話があったとおり、中学校では9人の教科担任を確保することが非常に大事だと考えておりますので、中学校へは非免許解消の加配教員の配置をしております。それから複数の免許を持った教員を配置して、9教科の教員をそろえることを、村の教育委員会等と連携しながら進めていきたいということでございます。  今、お話しした小学校での小人数を生かした学びも取り入れながら、中学校の教科教育も推進していければと考えているところでございます。 ◆大畑俊隆 委員 ありがとうございます。いわゆるその加配について、地元教育委員会とすり合わせをしているというお答えでありましたので、安心しているところであります。  特に平谷村も含めて人口が700人、500人のような中山間地域の教育は、非常に保護者も危惧するところで、統廃合の中では、特に交通の移動手段と移動時間の問題があって、本当にそれは負担になるということで、できれば、今、課長が言われるように、遠隔地であれば遠隔地の学習方法を取り入れる。いわゆるICTとか遠隔授業を含めて、積極的にこういう中山間地域にぜひとも導入していってほしいわけです。  先ほど情報の時代、ましてやこれからの時代を切り開いていく強い人材を育てなければならないということで、特に遠隔地、中山間地域のそういう教育に当たっては、スカイプなど遠隔の授業をきちんと取り入れていくことも同時に重要ではないかと思うわけですけれども、これについて北村課長、どうでしょうか。 ◎北村康彦 参事兼義務教育課長 今、委員御指摘のとおりかと思います。  少人数であることを、今までどちらかというとマイナスに考えていた面もあるんですけれども、ICTが発達し、あるいはスカイプ等の技術が発達する中で、本当に遠隔地とのやりとり、それは県内に限らず県外、あるいは世界ともつながるようなことを考えると、非常に学習の視野が広がっているかと思います。  学年を超えた異学年齢の学びだとか、あるいは人数が少ないので、個の学びに合わせた自由進路学習みたいなことも新しい学び方としてできる。これはまさにこれから長野県がしようとしている多様な児童生徒を育む、新しい学習形態として期待しているところでございます。ぜひそんなところを大事にしながら進めてまいりたいと思います。 ◆大畑俊隆 委員 今、北村課長が言われるように、少人数であるからこそ優位に立つという教育の現場もあってほしいわけで、少人数のきめ細かい授業がこれから繰り広げられると、非常に優秀なる人材もこういう地域から出るのではないかということもきちんと想定されることだと思うので、ぜひとも積極的にこういうことについては支援、応援をしていっていただきたいと思っております。  続いて、きのういただいた平成30年度「児童生徒問題行動・不登校等生徒指導上の諸問題に関する調査」の結果についてという別冊の資料を見ている中で、特に平成30年度が全て増加傾向にあるということで、全国の平均値よりは少ないとの御指摘はありましたけれども、特に暴力行為の状況だとか、いじめの状況も含めて大幅に前年度を上回っているという御説明もいただいて、これについての対応も、ここに書かれているように積極的に未然防止だとか、早期の発見、早期の対応に取り組んでいくというお話しをいただいたわけです。  根本的に、なぜ30年度はこれほど大幅に数字を伸ばしてしまったのか、この原因についてどのような見解を持っているのか、もう一度、御説明いただければと思います。 ◎松村明 心の支援課長 問題行動等の大幅な増加についてでございます。  暴力行為の大幅な増加については、いじめ認知と連動しているものと考えられます。いじめ認知は、特に小学校が大幅にふえているんです。きのうも御説明を申し上げましたが、どんな小さなものでも小さなうちに潰して大きなことにしていかないという学校現場の意識の中で、発達段階のけんかのようなことも全て暴力行為として上げていること、もう一つは、同じ児童が何度も暴力行為を繰り返したことで大幅に増加しているということであります。  それから、いじめについては先ほども申し上げましたとおり、どんな小さなものでもということで、全国的な動きの中で、長野県もささいなことでも、とにかく上げていこうという動きが高まってきています。  不登校につきましては、国でも教育機会確保法の趣旨が浸透したのではないかということが一つの側面であると言っております。本県においても、例えば、資料の8ページの不登校児童生徒の欠席状況で、90日以下の欠席の割合が全国に比べて高いんです。ということは、親が子供を休ませようという中で、学校も教育機会確保法という趣旨で理解し了解して進めていく中で、30日ちょっと越えたぐらいの子たちの欠席が大幅にふえてきていると言えるのかなと思います。  そんなことで、法の趣旨が少しずつ理解されていることが、大きな一面かと考えているところでございます。 ◆大畑俊隆 委員 早い認知といいますか、そういうことで、例えばいじめについては大幅にふえたときのうも説明をいただいたわけです。
     いじめについて、今、長野県としては最悪の状態になっているという新聞報道もあって、これについて、父兄を含めて、教育の現場について心配をしているところもあったり、むしろそういう意味ではなく、家庭教育力の低下も含めて、教育の現場以上に家庭が崩れているところも認められるのではないかと思うんです。  私が注意したいと思うのは、不登校について、特にこの11ページの見解ですけれども、これまでの不登校対策は何か根本的に違っていたのではないかという問題意識と、学校以外の多様な学びの場への支援が不十分ではないかという問題意識から学校そのものを変える、学校以外の学び場をつくるというところに至るわけです。この調査の結果について学校そのものを変える、学校以外の学びをつくるという意味をもう一度、御説明いただければと思います。 ◎松村明 心の支援課長 資料の学校そのものを変えるという言葉の御説明であります。問題意識として、先ほど委員に申し上げていただきました、これまでの不登校対策が何か根本的に違っていたのではないか、ここから来ております。  不登校の当事者の方々から聞き取り調査をしておりますが、資料の10ページ、それから9ページの要因分析は、実は学校での教員の見立てであります。  不登校の当事者に聞き取りをすると、その要因にずれが生じてきているということであります。そういう実態の中で、要因分析からもう一度、考え直していく必要があるのではないかという考えに至りました。  その際に、今までは不登校対策でもいじめの対策でもそうですが、現場の教員のそれまでの経験をもとにしたアプローチ、経験則をもとにした指導が中心でありました。それがいけないということではなくて、それだけに頼るのではなく、違った側面からの有識者の知見を取り入れた科学的なアプローチが必要になってくるのではないかと考え始めました。  今、学校に子供を合わせるのではなくて、子供に学校が合わせていくという考え方がとても重要になってくるということで、多様化している子供たちの状況に対して、これまでやってきた教員の経験則に基づく指導だけではなくて、新たな科学的な側面を用いたアプローチをもとにして、魅力ある学校づくり、あるいは安心・安全な学校づくりを一層推進していくことがとても大事で、そういう意味で学校そのものを変えていくと表記しております。 ◆大畑俊隆 委員 十分わかりました。子供に学校が合わせていく、その言葉は非常に重要なキーワードではないかと思うんです。  それで、11月にあり方懇談会があって、12月に第2回の懇談会をやる。その懇談会を通してこの対策を練っていくと思うんですけれども、課長からすると、いろいろ不登校の問題、いじめの問題の解消について、今後の取り組み次第ではこの数は減るという御認識でしょうか。 ◎松村明 心の支援課長 取り組みによる数の減についてございます。恐らく不登校は、減るというよりも、まだまだふえていくのではないかと考えます。というのは、今までの不登校対策は新たな不登校をつくっていかないというやり方をしておりましたが、教育機会確保法という法の趣旨が浸透している中で、休んでいる子供たちはふえていく。  ですので、今も含めて学校に行けていない子たちの対策、ここに書いてあるとおりでありますが、学校以外の学びの場をつくっていくことも一緒に取り組んでいく必要があると考えます。  いじめについても、これはきのうも申し上げましたが、どんな学級でもどんな学校でも、誰でも起こりうるという認識の中で、取り組みの中で学校の教員が認識を変えていき、学校の風土といいますか、環境が変わっていくことによって、子供たちの様子が変わることをすごく期待しているところであります。数がふえるかどうか、それによって、今まで多かった学校が減っていくことは考えられると思います。 ◆大畑俊隆 委員 学校以外の学び場をつくって、教育を含めて不登校の子供たちに対応していく。むしろ数がふえてもきちんと教育の均等を含めて、教育の場において公平、公正な場をつくっていくことが重要であるという御説明でした。しかし、そういう意味では、悲しい現実です。いろいろな多様化の中にあって、いろいろな家庭環境の中にあって、またこういう時代の変遷の中、非常に教育の現場は厳しい状態になっていることを多分、あらわしているのではないかと思うんです。  ただ、私も木曽青峰高校の定時の振興部長、会長をやっていますけれども、中学校の保健室登校を含めて、そういう子供たちが高校の定時に入ると、非常に気力を持って頑張っている現実もかいま見ると、一つの多感期の中で、殻に閉じこもってしまう子供たちが、ある環境を提供すると、再びまた開花していくというチャンスがあるんです。  そういうことをきちんと捉えていくこともこれからの教育の中で重要だと思うので、課長には大変だと思うんですけれども、粘り強い取り組みをしてほしいと思っています。  最後、国体ですけれども、2027年の国体を控えて、ジュニアの育成が非常にこれから重要になろうかと思うんです。本県においてもジュニア、また指導者の育成を今後どのように行っていくのか、またその予算についてはどのように考えていくのか、この点について、最後お聞きします。 ◎内山充栄 参事兼スポーツ課長 国体に向けてのジュニアの養成についてでございます。  国体に向けましては、大きく期間を三つに分けまして3カ年ずつ、育成期、充実期、躍進期の区分、それぞれ目標を設定して取り組みを進めているところであります。  特に現在の育成期の重点施策といたしまして、ジュニア選手、あるいは国体のときに主力となるターゲットエイジの発掘育成に取り組んでいる段階でございます。  また同時にこの育成期におきましては、今、お話がありましたとおり、指導者の養成につきましても非常に重要な施策ということで県が直接、あるいは団体がこれまで行ってまいりましたが、本年からは、若手指導者の中央研修会への派遣事業とか、あるいは公認資格を取得するための研修への派遣費用といったものも新たに事業化をいたしまして質の高い指導者の養成、育成に努めているところでございます。  今後も予算の獲得に向け、そういった観点で進めてまいりたいと思っております。 ◆大畑俊隆 委員 ありがとうございます。スポーツを通して育む力、精神力を含めて、重要な取り組みの側面もあるわけで、特に指導者養成に力を割いていただいて、その育成の中で人材発掘と言いますか、スポーツの能力のある者を発掘していくことが重要かと思うので、できるだけ指導者の養成に予算と時間をかけて、育成していってほしいと思います。 ○中川宏昌 委員長 引き続き、委員各位から質疑等ありましたら御発言を願います。 ◆熊谷元尋 委員 熊谷元尋です。よろしくお願いいたします。  最初に指定管理者の指定についてお伺いいたします。今回出されている指定管理者の指定については、白馬村のジャンプ台の関連です。  最初にお聞きしたいのは、この1億9,700万円の指定管理料がどういった積み上げなのか内訳についてお聞きいたします。 ◎内山充栄 参事兼スポーツ課長 白馬ジャンプ台の指定管理料についてでございます。  この白馬ジャンプ台は平成4年に完成をいたしました。以降、平成5年から白馬村を相手方として管理委託をしております。また平成18年からは制度が変わって、指定管理という方法で今日まで来ている現状でございます。  これまで指定管理料につきましては、従来から積み重ねた方式によりまして、直近5年間の収支実績をベースに、新たな価値を加えなければいけない要素などを加えまして、積算をしているものでございます。  なお、白馬ジャンプ台の指定管理料は全額県の一般財源負担ということではなく収入がございます。内容は二つございまして、一つがリフト代の利用料金、それからもう一つが、ナショナルトレーニングセンターとしての国からの国庫委託金でございます。  これを除いた必要経費につきまして、県と村で一定の負担割合を決めております。具体的には、おおむね9対1となっておりますけれども、その割合に基づき、県としての指定管理の予算を決定しています。 ◆熊谷元尋 委員 ありがとうございます。今、収支実績というお話がありました。この白馬のジャンプ台の収支はどのようになっているのか、お聞きしたいと思います。 ◎内山充栄 参事兼スポーツ課長 県としましては、この指定管理料を一旦決めた後、その実績につきまして白馬村から報告をいただいているところでございます。これまで過去5年間におきましては、県において指定管理料の増額をしたというケースはございません。基本的、最終的には、指定管理者においての対応になっております。 ◆熊谷元尋 委員 お聞きしたのは、先ほど1億9,700万円の積算をお尋ねしたら、収支実績をもとに積み上げているというお答えをいただいたものですから、そうだとすれば、その収支は、簡単に言えば、もうかっているのか、持ち出しが多いのかについて、わかる範囲でお答えをいただきたいと思います。 ◎内山充栄 参事兼スポーツ課長 これまでの実績によりますと、当初予定した指定管理料のみではなかなか賄い切れていないのが現実でございます。  例えば予定したリフトの利用料などにつきまして、年々減少傾向の部分もございますので、そういった部分で不足が出ている現状がございますが、最終的には指定管理者がさまざまな工夫をして対応いただいております。  なお、リフトの増収対策という点につきましては、施設の改修、広報活動などにも協力しながら、リフト利用者がふえるような対策に努めているところでございます。 ◆熊谷元尋 委員 ナショナルトレーニングセンターの位置づけもあるという説明がありました。国から収入としてどのくらい入っているんですか。 ◎内山充栄 参事兼スポーツ課長 ナショナルトレーニングセンターとしての指定は白馬ジャンプ競技場と、スノーハープと呼ばれるクロスカントリー競技場の二つをまとめて、スキーのノルディックの種目という形で指定を受けております。  このうちジャンプ競技場に関しましては、過去5年間平均になりますが、296万円の委託料が収入として入ってきております。 ◆熊谷元尋 委員 このジャンプ台の維持管理はなかなか大変なことだと思っております。  これまでの流れの中で白馬村を指定管理者としていくだけではなくて、例えば民間の参入ということは考えられないのかどうか。これまでにも民間の参入を促しながら、募集したことがあればお答えいただきたいと思いますし、ないようであれば、これからそういったことが考えられるのかどうか、お尋ねをいたします。 ◎内山充栄 参事兼スポーツ課長 指定管理者の相手方という面で申し上げれば、これまでは白馬村を対象に行ってまいりました。ただ、現実には白馬村が地元の索道事業などを展開している企業に、再委託も一部されている状況にあります。  ただ、今後につきましてですが、今、地元でもいろいろな意見が出ております。例えば、地元のスキークラブなどが中心となった運営はできないだろうかといったことも検討もされているところでございますので、私どもとしてはこの施設が適正に管理運営されること、そして、白馬ジャンプ場が将来に向けてきちんと存続していけるような方が相手方となれるのであれば、そういったことも今後検討していきたいと思っています。 ◆熊谷元尋 委員 ネーミングライツとして民間の名前を入れて収入を得るといった取り組みもされているんですけれども、この白馬のジャンプ台、あるいは今度佐久市に完成する武道館では、指定管理に出したとしても、県でネーミングライツの募集ができるのではないかと思うんですが、どうでしょうか。 ◎内山充栄 参事兼スポーツ課長 御指摘のとおり指定管理を出したとしても、ネーミングライツという方式は十分に取れると考えております。  武道館に関しましては、現在、指定管理を決め、またネーミングライツの名称のあり方もいろいろ検討したんですが、当面は県立武道館という名前が、やはりステータスなのではないかという考え方がございまして、まずは県立武道館として運営をしていきたいと思っています。そうした中で、将来的にネーミングライツの導入については検討していきたいという立場でございます。  また白馬ジャンプ台につきましても、ネーミングライツというお話がございました。これまでもいろいろと研究をしてきたところでございますが、今、白馬ジャンプ台にはオリンピックマーク、いわゆる五輪マークが置いてあります。あれはオリンピックの知的財産で、IOCが定めた憲章に基づいた取り扱いをしているところですが、そのIOCからマーケティング上の問題で、そこに特定の企業の名前を据えつけることは禁止されています。それは、オリンピックによる特定企業の宣伝効果に当たってしまうという事情も言われているところでございます。これは白馬ジャンプ台に限らず、例えば長野市内のエムウエーブ、あるいはホワイトリング、それぞれ五輪マークがあるところはその価値を大事にしようということで、ネーミングライツの導入はしていない状況でございます。 ◆熊谷元尋 委員 佐久の武道館についてはそれなりの考え方を持っていらっしゃると思いますけれども、県からお金をただ出すだけではなくて、収入が少しでも入るようなネーミングライツを、いろいろな施設でやっている実績があると思いますので、ぜひ御検討いただければと思います。  また武道館の関係で、今度、増工が出ております。人件費といいますか、オリンピック関連で労務単価が上がったといった説明があったと思うんですけれども、もし間違っていたら訂正していただきたいんですが、どういったことで今度、増工になっているのかお聞きいたします。 ◎内山充栄 参事兼スポーツ課長 このたびお願いしております事件案でございますけれども、県立武道館の建設工事に当たりまして、オリンピック需要に基づく労務単価の上昇と資材価格の高騰という内容でお願いをしているものでございます。  それぞれ契約を締結する段階で、そういったケースにはスライド条項を適用することが定められておりまして、それに基づいた増額になります。 ◆熊谷元尋 委員 このスライド条項は、例えば県とか市町村も同じ比率になっているのかどうか、わかりましたら教えてください。 ◎内山充栄 参事兼スポーツ課長 標準工事契約約款の中にうたわれているものでございまして、もとは国土交通省が定めたものでございますので、その工事契約書を適用している契約にあっては該当することになると思います。 ◆熊谷元尋 委員 わかりました。次に、先ほど来、高校入試の御意見が出ています第二次案について少しお聞きしたいと思います。  これまでにも既にいろいろな意見が出されておりまして、大分わかってきたような感じがいたします。  そういう中で説明会に出た意見を参考にして成案にしていくという答弁がありました。これまでの説明会の中ではどういうような意見が多く出されているのか、集約されていらっしゃるのかどうか。出されている意見について、こういった意見があるという形でお答えいただきたいと思います。 ◎塩野英雄 参事兼高校教育課長 これまでの説明会等での意見の集約についてであります。  先ほど申し上げたとおり中学校、小学校長等からいただいた意見も、現在まとめているところでありますので、全てをまとめた形のものはございませんけれども、これまで話題になっている保護者等の説明会の中においては、選抜制度そのものにかかわる具体的な内容についての御意見等も頂戴しているところであります。  全てにおいてまとめは現状では行っておりません。そんなことでよろしいでしょうか。 ◆熊谷元尋 委員 参考までに、校長先生方との懇談の中ではどういった意見が出ているんでしょうか。 ◎塩野英雄 参事兼高校教育課長 10月に行った学校関係者の中におきましては、やはり具体的な検査の中身、内容についての御質問が多い形です。その他の検査等についてどのようになるのか具体的にお聞きをしたいとか、200点満点の学力検査の内容、スピーキングテストの導入の予定といった細かな御意見をさまざまにいただいているところであります。  今、まとめている中においては、これからの時代を担う子供たちにその選抜制度の導入についてぜひお願いしたいという御意見とともに、細かな説明もお願いしたいという、大雑把で申しわけないですけれども、そういった状況です。 ◆熊谷元尋 委員 きょうの冒頭、大畑委員からの質問に対して、教育長も精一杯、説明をして理解をいただく努力はされているということで受けとめました。  それでも、今なお不安に感じたり、あるいは心配をしたり、もっと慎重に進めてほしいという御意見が、結構、寄せられていると思っています。改革や見直しそのものにもう絶対反対だという方ももしかしたら中にはいらっしゃるのかもわかりませんけれども、そういったことよりも、なかなか中身についてよくわからないという方が多いのではないかと私は思っているんです。  そこら辺についてどのように受けとめていらっしゃるのか、お尋ねいたします。 ◎塩野英雄 参事兼高校教育課長 中身についてわからないという御指摘について、どう考えているかというお話であります。  これまでも説明はさまざまな形でしてきたつもりでおりますが、制度が変わることについては、一つ一つ理解を求めていく姿勢がこれからも必要なのかと考えております。  教育長も申し上げましたけれども、制度の骨子等を定めていく中で、具体的な不安とされている細かな内容、中身等についてできるだけ早く選抜要綱の案として出して、中学校校長等との意見交換を進める中で、子供たちにとって適切な入学者選抜制度を定めていければと考えているところです。 ◆熊谷元尋 委員 私、地元に帰って、市町村の教育関係者とお行き会いして、今度の第二次案についてどう感じるんだとお尋ねしますと、改革や見直しそのものは必要なのかもしれないけれど、自分たちでさえ十分理解をしていないということを、教育を預かっている責任者の中でもおっしゃる方がいるわけです。そういったものをなかなか保護者の皆さん、ましてや生徒たちに理解をしてもらうのは、なかなか並大抵なことではないと感じておりまして、より丁寧な説明が必要ではないかと私は感じているんです。  今回の委員会の中でも、新しい学習指導要領に合わせて2022年にスタートを切りたいというお話があるんですけれども、この新しい学習指導要領に合わせて、2022年にスタートを切らないときにどういった不利益が子供たちに生じるおそれがあるのか、その点について、お聞きしたいと思います。 ◎塩野英雄 参事兼高校教育課長 現在予定している2022年の入試を行わない場合の子供たちへの不利益等がどうかというお問い合わせであります。  先ほどの話にも戻りますけれども、端的に言いますと、長野県の子供たちが出遅れることがないように新たな資質能力をきちんと育んでいきたい、これが大きな目的であります。  変化が激しい時代において、多様な他者と協力していく、あるいはみずから課題を見つけていく、そういう主体的、創造的に生きる子供たちを、一刻も早く中高、あるいは、小中高一貫して育てていきたい。そのための学力の三要素をバランスよく評価をしていく。少しでも早く子供たちにとって、そういった育てたい資質能力が備わっていく学びの場をつくっていく。その大きな理念の中で、さらに高校においてもそういった資質を伸長していけるような選抜制度にしていきたいということであります。  したがいまして、少しでも早く子供たちにそういった能力をつけていきたい、そこが一番の肝に感じているところです。 ◆熊谷元尋 委員 そうすると、そのことを解決するといいますか、子供たちが出遅れないようにということですけれども、それは今回のこの入試改革といいますか、第二次案でなければ解決ができないというように受けとめていらっしゃるのかどうか、お聞きします。 ◎塩野英雄 参事兼高校教育課長 新たな選抜制度子供たちへの資質能力が育まれるのかという御質問かと思います。  繰り返しになりますけれども、新学習指導要領にのっとった新しい学力の3要素をバランスよく適切に評価していく中で、主体的に学びに向かう態度、そして子供たちがみずから創造的に社会で生きていく能力を育んでいく、その一つの選抜制度としては、私どももきちんと考えてきたつもりであります。 ◆熊谷元尋 委員 2022年のスタートを切りたい、そしてことしの末までには成案として仕上げていくというスケジュールだと思うんです。  2022年にスタートを切るためには、この年末しかないのかどうか。この年末の判断が、例えば三月遅れたとか、半年遅れたときに、2022年のスタートが切れないのかどうか、そこへどういう影響が生じてくるのかお尋ねいたします。 ◎塩野英雄 参事兼高校教育課長 スケジュールに関するお問い合わせであります。  現時点で出しているのが第二次案でありますので、内容だけではなくて、スケジュールについても議論に上るのはこちらとしても当然のことかと思っています。そういった時期等も含めて、いただいたい意見を慎重に精査して成案にまとめていきたいと考えています。スケジュールのところに出させていただいたとおり、成案、骨子がまとまった後に予定しているものとして、具体的にこれまで議論になっていますその他の検査、学力検査などの細かな審査の仕方等は、入学者選抜要綱という形でこれまでまとめてきています。  受験する学年に合わせて、毎年、中学3年生のおよそ6月を目途に入学者選抜要綱を出して、翌年の入試を迎えているわけですけれども、選抜制度が変わるに当たっては、この選抜要綱をきちんと定めていく。それを現状のように中学3年生のうちに選抜要綱を出すのではなくて、少しでも早く中学2年生の段階で、選抜要綱案という形になりますけれども、どういった入学選抜制度になるのかについて出していきたいと予定をしているところであります。 ◆熊谷元尋 委員 私の理解力が不足していていけませんけれども、もう一度、端的にお答えいただけるとありがたいです。  2022年のスタートを目指しながら、この12月末でないとどうしていけないのか。  例えば、十分な理解が進んでいないようであれば、もう三月、あるいはもう半年、説明する期間を設けたらどうか。2022年にスタートを切るには、もう12月末しかだめで、日程的にも無理だということなのかどうか、わかりやすく教えていただければありがたいです。 ◎塩野英雄 参事兼高校教育課長 スケジュールに関するお問い合わせであります。  どこで出さなくてはいけないというものがあるものではありません。ただ手続として、選抜制度という骨子を固める作業と、それを要綱という形でまとめる作業と、それから各高校においてどういった個別の選抜が行われるかという各校の実施方法を少しでも早く受験生にはお見せしていく必要があるといった判断でありますので、この時期に何かをしないと全てが間に合わないといったものではありません。現状では少しでも早く骨子を出していければという思いではありますけれども、さまざまな御意見をいただいておりますので、スケジュールも含めて慎重に検討させていただきたいと思っています。 ◆熊谷元尋 委員 ありがとうございます。県の中には県民の理解をいただかないとなかなか進めることができないこういった課題がたくさんあると思うんです。  今回のこういった類いのものについては、一人でも多くの県民の皆さんの理解があって進めていくことが、将来にわたって必要だと私は思うんです。こういったさまざまな御意見をいただくことは、賛成もあれば、反対もあるけれども、県民の皆さんが県政へ関心を持ってくれて県政に参加していくといった試金石にもなると思っていますので、そういった県民の皆さんの積極的な県政への参加、参画のためにも慎重かつ丁寧にぜひ進めていただきたいと思っております。  次に移ります。今回、台風災害の関係で、高等学校の施設の復旧に関した補正予算が出されておりますけれども、長野県の県有施設で避難所に指定されている箇所は何カ所あるんでしょうか。教育関係の学校施設の数についてお聞きいたします。 ◎塩野英雄 参事兼高校教育課長 県立高校の状況ですと、避難者や被災者が一定期間生活する施設の指定避難所として、市町村から指定されている県立高校は79校中37校ございます。 ◎坪井俊文 特別支援教育課長 続きまして、特別支援学校関係でございます。県立特別支援学校18校で、災害対策基本法に基づきまして、市町村長から指定されました避難所は9校で、種類別に申し上げますと、重複している学校がございますけれども、まずは住民等が緊急的に避難する際の避難先であります指定緊急避難所が4校、それで災害の危険がありまして、または家に戻れない期間の滞在先であります指定避難所は2校、障害者、高齢者、乳幼児など、特に配慮を要する方々を一時的に受け入れをします福祉避難所が7校でございます。 ◆熊谷元尋 委員 ありがとうございます。これは避難所に指定されている数ですけれども、そのほか避難所に指定されていない学校もあります。  例えば災害の規模とか、あるいは、また時間帯によっては児童生徒が自宅へ帰ることができない災害が発生するケースも考えられます。そのようなときに県では、この児童生徒たちに対する、例えば食料とか、あるいはまた毛布といった準備はされていらっしゃるのかどうか、お聞きいたします。 ◎坪井俊文 特別支援教育課長 生徒等が帰宅困難となった場合の備蓄等の関係の御質問だと思います。  9月定例会でも清水委員から御質問がありましたけれども、特別支援学校におきましては、通学範囲が広域でございまして、また対応が、障害をお持ちの児童生徒が通っておりますので、まずは電源とか衛生品、薬など、命に直結する備品を優先的に準備している状況でございます。  それと、一般的な備品につきましては、各校それぞれ、保護者等と協議を行って整備をしておりまして、現在、県立特別支援学校18校の全てで非常食及び飲料水を備蓄している状況でございます。このほか毛布とか、簡易トイレ等を備蓄している学校もございます。  そういったことで各校、実情に応じて備蓄をしまして、まずは安全かつ安心に引き渡すことを果たしていこうということでやっております。 ◎塩野英雄 参事兼高校教育課長 県立の高校においては、県の計画の中で、市町村が指定避難所としていた学校等の県有施設について、備蓄のためのスペースや通信設備の整備等に努めるという形でスペースをあけること、それから市町村と結ぶ緊急電話等の通信設備の整備を市町村が進めるに当たっては協力をしていくといった位置づけになっています。
     したがいまして、市町村からの要請があったものについてはそういった動きをつくっているものでありますけれども、現状の校数ですと、水等について備蓄をしているものは5校、あと高架水槽等ありますので、1日2日分の水量は各校で確保ができます。食料等5校、生活用品3校、自家発電13校、防災電話等28校という形で設置が行われている状況です。 ◆熊谷元尋 委員 県の備蓄に対する考え方は一般質問でもお聞きしたんですけれども、こういった学校、教育関係の施設の備蓄についても、市町村ともしっかりと連携を持っていただいて、帰宅困難になってしまった場合の支援について、またしっかりと取り組みを進めていただきたいことをお願いして、私の質問を終わります。 ○中川宏昌 委員長 午後1時30分まで休憩を宣した。 ●休憩時刻 午前11時44分 ●再開時刻 午後1時27分 ○中川宏昌 委員長 再開を宣し、委員の質疑等発言を許可した。 ◆竹花美幸 委員 竹花美幸です。よろしくお願いいたします。  では、本日は来年度の県立高校の募集定員についてお聞かせ願いたいと存じます。経過もございますので、少しお話をさせていただきたく存じます。  11月11日の定例教育委員会教育長会見で、来年度の県立高校の募集定員について発表がなされました。旧第6通学区については、蓼科高校において120名から80名へ、1クラス減と発表がなされたところです。  厳しい1期再編が終わり、同じ川西地域にあります望月高校は普通科がなくなり、来年度より通信制の長野西サテライト校へと生まれ変わることになりました。開校に向けて現在は生徒募集に始まり、さまざまな準備が進められているところでございます。  そんな矢先、地理的にも同様で山間地にあり、その距離わずか車で10分ほどしか離れていない佐久市、上田市、東御市に隣接し、川西地域では望月高校で普通科がなくなる中で、唯一の普通科となる蓼科高等学校が1学級削減されてしまうことについて、なぜ続いて蓼科高校なのか、どうして引き続いて山間地ばかりが着手なされるのか、このままでは周辺部はますます衰退してしまうのでないか、と地域住民の皆様は危機感を募らせ、今、町を初め生徒、保護者、同窓会が混乱状態に陥ってしまっております。  なぜ、混乱状態に陥っているかと申しますと、これまでに県教育委員会へ3学級維持の要望を立科町、町議会、蓼科高校同窓会、PTA、また旧第5通学区からも生徒が大勢来ておりますので、長和町も含め地域一丸となってお願いを申し上げ、何度も足を運んできております。  来年度は3学級を維持できるものと信じて、蓼科高等学校は地域、高校、同窓会の皆様が魅力ある高校づくりに向けて、長野大学とともに3学級を4コースにし、パンフレットを作成し、既に保護者説明会を開催し、各中学校を回り動いておりました。3学級維持に向けて、涙ぐましい努力を地域一丸となり、進めていたからでございます。  来年度については3クラス120名募集で動いてしまっておりますので、そのような状況の中で突然2クラス80名の募集発表となり、40名削減となるわけですから、生徒、保護者、学校、地域全体が混乱してしまうのも無理のないお話だと思います。  地域全体がそのような状況の中で、蓼科高校につきましては何の説明もなく、議論もなく、委員会の中でも触れることもなく、このまま終了してしまってよいのか、私自身よく考えてまいりました。地域の皆様の不安や心配が払拭されずに疑問が残ったまま進むことは、子供たちの学びにもよくない。子供たちの学びに影響が出ることが一番心配です。  生徒、保護者の皆様から本日までにたくさんの心配の声をいただいております。地域の代表として皆様からいただいたお声をお伝え申し上げるとともに、きょうは質問をさせていただきたいと存じます。  まず1点目です。来年度の県立高校の募集定員についてです。どのように決定がなされたのか、また決定までのプロセスについて、まずお聞かせ願いたいと存じます。 ◎塩野英雄 参事兼高校教育課長 募集定員の決定についての考え方、プロセスについてのお問い合わせであります。  まず全県の募集定員は基本的に11月の教育委員会定例会において議して決定をしているところであります。そのときの考え方ですけれども、募集定員の策定に当たっての基本的な考え方は7点ございます。一つは、原則として旧12通学区ごとに、中学校卒業予定者数の増減に見合った増減を行う。二つ目として、31年度の入学者選抜における流出入の状況、空き定員の状況、過年度卒業生、県外からの流入者数を考慮する。また中学3年生向けの志願予定数調査がありますけれども、第1回目の結果を参考にする。それから私立高校の募集定員があらかじめ定まっていますので、私立高校及び長野市立高校の募集定員を考慮し、1学級の定員を40人として、その他に学校収容能力、再編にかかる事項を総合的に勘案して決定をしています。  プロセスにつきましては、細かなデータ収集を始める中で、まずは各中学校の卒業数を確認します。また、各中学校がそれぞれどこの高校に何名進学しているかのデータ等の収集をし、各学校の充足率、そして今、申し上げた予定数調査及び各地区の校長会の意見等も参考にして判断をしているものであります。 ◆竹花美幸 委員 総合的に判断がなされたということでございますけれども、1点、課長、お聞かせ願いたいんですが、志願予定数も調査したということで、蓼科高校については、現状ですけれども、どんな様子でございましたでしょうか。 ◎塩野英雄 参事兼高校教育課長 第2通学区になりますけれども、蓼科高等学校普通科の募集の志願状況ですが、重ねて2回応募する形がとれますので、前期における予定数が31名、後期における予定数が44名となっています。 ◆竹花美幸 委員 わかりました。では続いてですけれども、町、町議会、同窓会、PTA等、地域一丸となって教育委員会へ蓼科高校の3学級維持の要望書の提出がなされたと記憶しておりますが、この要望書につきましては、どのようにこれまで検討がなされたのでしょうか。 ◎塩野英雄 参事兼高校教育課長 3学級の維持の継続に関する要望書は9月11日付けでいただいております。  地域の状況、それから学校の特色、町としての支援、町としての入学確保の努力等の書類につきましては、こちらとしてもきちんと受けとめさせていただいて、これらも含めまして、先ほど申し上げた基本的な考え方にのっとって、策定をさせていただきました。 ◆竹花美幸 委員 では、お聞きしたいと思います。定例教育委員会等で、この件について上がったことがございますか。 ◎塩野英雄 参事兼高校教育課長 教育委員会の定例会において、この件について議題としては上っておりません。 ◆竹花美幸 委員 では、具体的にはどのような場所において、この要望は検討なされたのでしょうか。 ◎塩野英雄 参事兼高校教育課長 要望書は教育長あてになっておりますので、教育長も含め、教育委員会として募集定員を策定する段の中で検討させていただきました。 ◆竹花美幸 委員 では、旧第6通学区の中で1クラス減がなぜ蓼科高校であったのか、御説明を願えたらと存じます。 ◎塩野英雄 参事兼高校教育課長 まず最初の考え方の中で、中学卒業予定者数に見合った増減ということであります。  今年度の旧第6通学区における中学卒業予定者数が1,874名、前年度比マイナス75名という状況であります。そういった基本的な数をデータとしまして、流出入の状況、それから先ほど申し上げました第1回予定数調査の状況、そして、これまでの各学校における経年の募集定員に対する充足の状況などを基本的な考え方の中に組み入れて、検討させていただきました。 ◆竹花美幸 委員 発表がなされた後、確か11月15日に立科地域、また長和町の皆様とともに、この見直しについて、再度、お願いに上がっていると思います。それから今日まで、説明がなされたにもかかわらず、まだ現在も、蓼科高校1学級減の見直し要望が、過日12月5日にも県教育委員会に出されている現状です。この要望に対しては、県教育委員会としてどのようなお考えであるのか、お聞かせ願いたいと思います。 ◎塩野英雄 参事兼高校教育課長 先ほど申し上げましたとおり、11月に決定をさせていただいた募集定員については全県、この形で行わせていただきたいと考えております。  また、町及び町教育委員会については、密な連絡を取る中で、今後、この2学級募集でこれからどういう学校づくりをしていくかという観点で考えていただいているというお話をいただいています。  そういう中で御要望に応じた学校の支援を、今後とも引き続き連絡を密に取りながらしていきたいと考えているところです。 ◆竹花美幸 委員 ただいまの課長の答弁では、今後、要するに蓼科高校に対しての支援はお願いできるということだと思うんですけれども、この見直しの要望についてはどのようにお考えでしょうか。 ◎塩野英雄 参事兼高校教育課長 教育委員の定例会で議して決定をされたものですので、こちらとしてもそれについては重く受けとめております。そういう数の中で現在、中学校の進路指導等が行われていると認識をしています。  したがいまして、要望については、先ほど申し上げたとおりで、さまざまな観点から内容的なところで受けとめさせていただき、今後の教育委員会としての支援に生かせるところは精一杯、生かしていきたいと思っているところです。 ◆竹花美幸 委員 今までが120名で3クラスでございました。40名削減されることによりまして、行き場を失ってしまう子供たちが出てくる可能性もございます。特に山間地の学校だけに交通手段が厳しい現状の中で、やはり遠くの学校には通えない、親御さんに送迎してもらえない。蓼科高校はこれまでに不登校のお子さんたちも多く受け入れてまいりました。不登校などさまざまな理由により、蓼科高校でなければならないという子供たちもこれまで多かったですし、また旧第5通学区からの希望も多く、今までも通ってくださっております。  また来年は望月高校がサテライト校へと移行されますので、そういったことも考えますと、望月高校の募集もないので、今現在75名という規模状況ですけれども、このままでなく、もう少し数がいくのではないかと思います。しかし、この学校でなければ通えない子供たちが多くいるかと思うんですけれども、そういった子供たちはどのようにフォローしていかれるのか、40名削減される中でどのように子供たちを支援していくお考えなのか、お聞かせ願いたいと思います。 ◎塩野英雄 参事兼高校教育課長 蓼科高校の募集定員が減ったことによる不登校生等も含めて子供たちの進路指導、進路方法がどうなるかという御質問かと思います。  まず数のことから申し上げますと、先ほど申し上げました中学校の卒業予定者数が1,874名で、前年度比75名の減になっています。  そして旧第6通学区におきましては、現状では一般的に県立の全日制の学校に行く生徒は卒業予定者数の94%程度と考えています。したがいまして、卒業予定者数の1,874名よりは進学を学区内でする生徒は減ってくるわけですけれども、トータルとしましては旧第6通学区の募集定員は、私学も含めて、1,880名という数を確保しています。  したがって、旧第6通学区の卒業者数の一般的には94%程度ですけれども、全員進学したとしても賄える状況であります。  それから昨年度の空き定員が、旧第6通学区では、蓼科高校の26名を含め、82名ございます。それに加えて75名の生徒数の減といった状況も含めて判断をさせていだいております。一つ加えますと、望月サテライトについても不登校生等への相談会の中で、サテライトを望む生徒もいらっしゃいますので、不登校生等の受け入れも含めて、旧第6通学区では予定どおり学校運営ができるのではないかと考えております。 ◆竹花美幸 委員 第2期再編で、都市部と中山間地存立校の二つの位置づけがなされています。  中山間地存立校は3学級が望ましいと明記されておりますけれども、これまでも2学級になった途端、さまざまな条件がつき、ほとんどの学校が転換を余儀なくされてきております。特に山間部の学校は人口減、少子高齢化が深刻な中、例えば学校の存続やクラス数、定数削減などは地域の疲弊を生んでしまうのではないか、疲弊につながるのではないかという地域としてみれば心配が尽きません。  これは蓼科高校に限ってのことではなく、県内は山間地です。山あり谷ありの地形で特に長野は19市23町35村と小規模町村が多いのが特徴であります。そういった中で厳しい条件にある学校も多いかと思います。自助努力、魅力ある学校づくりに向けて、私が知る限りでは、どの学校も今、精一杯努力しているところであると思います。  そういった中で、先ほども課長から蓼科高校について、これからも支援していくというお言葉はいただきましたけれども、特にこういった山間部の学校が今後も継続して発展、維持していけるように、県としてはどのような具体的な支援が必要と考えるか、どのような支援を行っていただけるのか、もし現状でお聞かせいただけることがあれば、お聞きしたいと存じます。 ◎塩野英雄 参事兼高校教育課長 中山間地の学校に関する支援のお話であります。  直接的な具体的支援ではありませんけれども、今回の「高校改革~夢に挑戦する学び~実施方針」において、方針4で中山間地の学校については学びの場の保障が必要であり、魅力的な学びの場の創造に向けて、地域と協力した最大限の努力を行っていくと明記させていただきました。  ここに意図するところは都市部にある都市部存立校の存在と、それから県土の広い長野県の中山間地にある高校の存在等を大きくわけて考えているということであります。  したがって、具体的には都市部における再編の基準のほうがある意味厳しい状況の中で、中山間地校においてはできる限り学びの場を保障するために、基準についても現状を何とか維持できる形で支援をしていくといった考え方のもとで行っていく計画を立てたところであります。  現状で言いますと、蓼科高校と同じように2学級の募集を、来年度入学者選抜で行う学校は県下9校ございます。9校それぞれ立地が違いますので、一概にこうだということは言えませんけれども、市町村教育委員会とも連携を取る中で、2学級規模の学校について学びの場をどう保障していくか、そういった観点から、これからもさまざまなことを考えていきたいと思っているところです。 ◆竹花美幸 委員 それぞれの地域の実情も違う中で、その地域の実情に合わせてさまざまなことを支援していただきたいと思います。  私から言うまでもなく、この人口減少の中で山間地は、学校が1クラス削減されることによって、そこに通う子供たちの姿が見えなくなることは本当に地域の疲弊といったものにもつながってきます。学校は本当にそれだけ地域に影響力がある存在だと思っております。  山間部の学校について、学びの場を保障していくということでございます。蓼科高校につきましては、町としても精一杯、直通バスの支援とか、学びについても独自の学びを展開していたり、精一杯、取り組んでいると思います。  これまで以上に、県には何が今できるか具体的にお話をいただけなかったわけでございますけれども、これからまた地域とお話をする中で、できる支援は引き続きお願い申し上げたいと存じます。  では、教育長にお聞きします。高校の将来像を考える地域の協議会について、これで旧12通学区全てで協議会が立ち上がる体制が整いました。第2期再編において地域の声を丁寧に聞きながら進める、地域の声を大切にすると教育委員会は常々言ってこられました。このことについて、今後どう進めていかれますか。 ◎原山隆一 教育長 高校改革についてのお尋ねでございます。  今回の高校改革に関しましては、委員から御指摘ありましたように地域の協議会という形で首長、あるいは町村の教育委員会、産業界、さまざまな人たちに入ってもらいながら、その地域の高校はどうあるべきかを一緒に検討してもらう枠組みをつくったわけでございます。  そして旧12通学区全て立ち上がりましたので、今後、その考え方をしっかりとこの協議会の中でも我々としても貫いていきたいと思っております。  地域とともに、長野県の高校をさらに豊かなものにするために、一緒になって頑張っていきたいと思っております。 ◆竹花美幸 委員 今回のこの蓼科高等学校の件について、どうしてこんなに混乱をしてきてしまったかということが、午前中にも同僚委員からお話があったかと思うんですけれども、要望を出されていった中で、いきなり削減の発表がなされてしまったわけです。物事を進めていくときに全員が賛成というわけにはいかないと思います。また反対に全員が反対ということもありえないと思うんですけれども、一人でも多くの皆様の理解をいただき、進めることが望ましいと思います。  そういった点においては、今、一つ前で、少なくともそういった方向性が示されることは難しいかもしれないんですけれども、何かしらの説明が必要だったのではないかと思います。  これからも大変シビアな課題、問題ですけれども、一番大切に考えなければいけないのは子供たちです。子供たちが犠牲にならないように、子供たちが夢や希望に向かって成長できるように、いつも教育長がおっしゃっているように、これから慎重かつ丁寧に地域の声をよく聞きながら進めていただきたいと、この委員会の中で再度お願いを申し上げ、この質問については終了させていただきたいと存じます。  では続いてお聞きしたいと思います。  これまでに、この台風19号の被害状況について、高等学校等の状況についてはお聞きしたところでございますけれども、これだけ大きい台風の被害でございます。  県教育委員会として公立小中学校、高等学校も含めて社会教育施設や文化財など、全て長野県内の被災状況を把握していらっしゃると思いますけれども、台風19号による市町村、小中学校、社会教育施設、文化財などの被害状況についてどのような状況であったか、どのように把握していらっしゃるのか、お聞かせ願いたいと思います。 ◎尾島信久 教育参事教育政策課長 台風19号災害の全体の状況という御質問です。  委員会資料7のところで冒頭に説明させていただきましたように、小中学校、あと県立高校、特別支援学校、社会教育施設、文化財等々、施設的なものについてはここに記載のとおりであります。 ◆竹花美幸 委員 県内の小中学校は市町村の管轄でございますけれども、県教育委員会として市町村の学校等の状況について、どのように把握していらっしゃいますか。 ◎尾島信久 教育参事教育政策課長 小中学校の被害状況につきましては、長沼小学校などの127校で床上床下浸水、また雨漏り等ある状況でございます。これにつきましては市町村の教育委員会とも連絡を取らせていただきながら、調整をしたところでございます。 ◆竹花美幸 委員 これからどのような支援を講じていくのか、既に手段を講じたこと、今後もし課題があればお聞かせ願えたらと思います。 ◎北村康彦 参事兼義務教育課長 今回の台風19号にかかわるこれまでの対応と今後についてのお尋ねでございます。  今回の被災に対しまして、県としては、例えば市町村立の学校でありますので、文部科学省から県教育委員会にリエゾンという連絡役が3名、3週間にわたって来て、その方を通して文部科学省、内閣府、国土交通省等に連絡を取りながら学校施設の復旧方法のアドバイスをしたり、あるいは県が持っている仮設トイレや発電機等の支援をしたりしました。  また学校施設の復旧にかかわって、国の担当者を呼んで説明会、個別相談の開催等を行いました。  それから通学路の安全、通学手段の確保等にかかわっては、先ほどのリエゾン等を通して国にスクールバスやスクールタクシーの補助がどのくらい出るかなどを確認したり、きのうもありましたけれども、心にストレスを抱えている子供たちに対するカウンセラーの派遣等も行いました。  これからですけれども、公立の学校施設の災害復旧事業につきましては、国庫負担金が交付されます。これが早急に復旧に生かされるように必要な助言等を行っていきたいということでございます。  現在、事業計画の策定段階で、年が明けて、1月、2月で現地調査が行われる見通しでございます。 ◆竹花美幸 委員 ありがとうございます。今、計画策定しているということで、1月、2月で現地調査を実施し、安心をしていただけるような方向になるかと思います。  先ほど、高校については79校中37校が避難所に指定されているお話でございましたけれども、小中学校は市町村の管轄ですので把握していらっしゃるかどうかと思いますけれども、非常事態に学校が避難所となるので、避難所となっている学校のバリアフリー化やトイレの改修など、避難所として子供さんからお年寄りまでいつでも使えるように、そうした整備はどのくらい進んでいるんでしょうか。できれば小中高全部について整備状況をお聞かせ願いたいと思います。 ◎北村康彦 参事兼義務教育課長 小中学校の避難所のバリアフリー化についてのお尋ねでございます。  避難所となる公立学校施設のバリアフリー化につきましては、ことし8月、文部科学省が調査を行っております。ことしの4月1日現在ですけれども、県内全小中学校、551校のうち、要配慮者の利用が想定される478校について調査が行われました。  そのうち体育館では61.8%、校舎では45.8%の学校で段差解消のスロープ等の設置によるバリアフリー化がなされていたということです。  それから今もお話にありましたけれども、トイレということで、バリアフリー化の一つと思うんですが、多目的トイレの設置につきましては体育館で42.4%、校舎におきましては61.1%が設置されている状況でございます。 ◎塩野英雄 参事兼高校教育課長 高校において、バリアフリー化等の数字上のものは持ち合わせていませんけれども、現状は体育館等も含めて耐震化をしたところで、加えて段差のある箇所へのスロープの設置によるバリアフリー化等の環境整備は、避難所ということではなくて、学校の施設として子供たちの動きを含めた環境整備を順次、進めているところであります。 ◆竹花美幸 委員 答弁いただきました。今回、これだけ甚大な災害の後で、またいつ何が起きるかわかりません。そういった状況の中で、学校というのは子供から高齢者まで全ての皆様が災害のときには避難をする大切な場所になります。  今、バリアフリー化の整備状況をお聞きしました。まだまだ整備率は低いです。これが早く100%になりますよう、県として市町村を力強く支援していただきますとともに、また本当にこれから高齢化率がますます高くなりますので、その整備も急いでいただきたいと要望したいと思います。 ○中川宏昌 委員長 引き続き、委員各位から質疑等がありましたら御発言を願います。 ◆清水正康 委員 それでは質問をさせていただきたいと思います。大分、前の方がされた部分もあるんですが、それを踏まえて質問をしたいと思いますので、よろしくお願いいたします。また、少し重なる部分があるかもしれませんが、丁寧に説明いただければと思います。  まず1点目ですけれども、今もお話があった台風による災害が起きたわけです。昨日、月曜日が祝日だったので水曜日ぐらいまでに各小中学校を含めて、学校での安否は確認をされたと説明がありましたが、今回のように休日に災害が起きた場合は、どういった形で生徒や児童の安否確認を行うかについては各学校で決まっているのか、また県で指導がなされているのか、質問をしたいと思います。 ◎北村康彦 参事兼義務教育課長 休日における災害で被災した児童生徒の安否確認についてのお尋ねでございます。  市町村教育委員会、また各学校が定める危機管理マニュアル、あるいは防災計画等にしたがって安否確認をしていると認識してございます。 ◆清水正康 委員 実際、小中学校ですとそういった形であると思いますし、責任は市町村になると思うんですけれども、ぜひ一度、こういったこともありましたので、スムーズに安否確認ができるよう確認をいただければと思いますので、お願いします。  もう1点ですけれども、高等学校につきまして、僕の記憶が定かでないので思い出しながらですが、避難訓練とか災害に対する対応は、高校はどのような形をとっているのか質問したいと思います。 ◎神田一郎 参事兼保健厚生課長 高校の避難訓練の実施状況でございますが、今年度調査をさせていただきましたところ、全ての高校で、少なくとも年に2回は避難訓練を実施している状況でございます。
     その実施に当たりましても、例えば休み時間中に、抜き打ちで実施したりして、児童生徒がどう行動すればよいかを考える状況を設定するなど、より実践的な避難訓練の推進に、現在、取り組んでいるところでございます。 ◆清水正康 委員 1回以上行っているということですが、その避難訓練を行った中で、何か課題が出てきて、県の教育委員会に要望等が上がってきた案件等はありますか。 ◎神田一郎 参事兼保健厚生課長 現在、私どものところにそのような形では来ていない状況でございます。先ほど申し上げましたように、児童生徒がどう行動すればよいか、何かあったときの対応力をつけるための方法については、各学校でお願いをしている状況でございます。 ◆清水正康 委員 小中学校と高校とで少し違う部分はあります。各学校に任せている部分はいいんですけれども、やはり高校の場合の責任は、県に来るかと思いますので確認をしていただきまして、不備等、またいいものはほかの高校でも共有できるような形で生徒の安全をもっともっと高めるようにお願いをしたいと思います。  続きまして、白馬のジャンプ競技場の話ですけれども、先ほど熊谷委員から質問があって、そのやりとりの中で答弁漏れかなと思う質問をしたいんですけれども、ジャンプ台に関する収支については、県では把握はされているのでしょうか。 ◎内山充栄 参事兼スポーツ課長 白馬ジャンプ台の収支に関することで、午前中、熊谷委員の御質問にきちんとしたお答えができなくて申しわけございませんでした。改めてお答えをさせていただきます。  収支につきましては、当該年度の決算額は全て把握をしてございます。そして、県が指定管理料として決めた枠以外につきましては、指定管理者であります白馬村にその部分を負担していただているところでございます。 ◆清水正康 委員 先ほどの説明で9対1の負担に関しては、当初はそのように計算し、足りない部分は白馬村で負担をしているということでよろしいですね。  それではその額が適正かどうか、なかなか評価が難しいので、わかればですけれども、例えば札幌のジャンプ台がどのくらいの経費がかかっていて比較をしたことがあるのか、そういったデータがあるのか、質問をしたいと思います。 ◎内山充栄 参事兼スポーツ課長 国内でラージヒルのジャンプ台を有しているのは、御指摘のとおり2箇所だけでございます。白馬ジャンプ競技場と大倉山のジャンプ台になります。このうち、白馬の場合にはノーマルヒルを併設している全国唯一のジャンプ台になります。  大倉山につきましては、札幌市が所有をしておりますが、札幌市では実は大倉山だけではなくて、ノーマルヒルの宮の森とか荒井山、あるいはオリンピックミュージアムなど四つの施設を一括して指定管理している状況でございます。  また、大倉山の場合には、リフトは別会社が運営しており、白馬ジャンプ台とは異なる状況がございますので、一概に比較はできないと考えてございます。 ◆清水正康 委員 わかりました。ちょっと自分もどうなのかと思いながら質問をさせていただきました。先ほど熊谷委員から収入の部分をふやせるような提案もありましたけれども、県民の血税という言い方もあれですけれども、そういったものを出して管理をしている部分でありますので、ぜひ5カ年での契約にはなりますけれども、常に適正な価格になるようにお願いをしたいと思います。  続きましてですけれども、これも先ほど質問がありました国体の話になります。  昨日の説明でも開催都道府県がいい成績を残しているという話がありました。教育長から天皇杯、皇后杯を目指すといった話もあったかと思います。そうしますと、2027年の長野県大会に少し期待をしてもいいのかと思いますが、先ほどジュニアの育成や指導者の育成という話がありました。  それに対しまして、実際、具体的に何をやっているか、質問をしたいと思います。 ◎内山充栄 参事兼スポーツ課長 国体における天皇杯、皇后杯の獲得に関連した御質問でございます。  まず開催県がなぜ強いかという話をよくされるんですが、一般的に言われていますのは、開催県の場合にはブロックの予選会がないので、際どいところで負けてしまうことがなく、本大会にフルエントリーできる強みが1点あります。  それからもう1点は、各開催都道府県ともに競技力に関して本気で取り組んで、また競技団体も一丸となって成果を上げるように努力しているところ、この2点が大きな要因だと言われているところでございます。  このような中で本県が取り組んでいる内容でございますが、大畑委員の御質問にもお答えしましたとおり、これから8年間を、それぞれ必要な三つの区分にわけまして、重点的に取り組むべき対応をしていこうということで計画をつくっております。  育成期にはジュニア、また充実期には青年強化、そして躍進期へとつないでいくような取り組みをしているところでございます。  特に昨年は知事を本部長とします強化対策本部を設立して、向こう9年間に及ぶ強化対策の基本計画などをつくってございますので、それらに基づいた事業を進めているところでございます。  具体的にという話がございました、指導者の関係でよろしいでしょうか。  指導者の具体的な取り組みとしましては、これまで行ってきております、県が直接行う指導者養成事業、あるいはスポーツ協会やスポーツ少年団など、さまざまな社会体育団体を含めた指導者養成への支援を行っております。  またそれに加えまして、午前中のお答えと重複してしまうのですが、若手指導者競技団体が、今、なかなか指導者が高齢化したり、将来にわたっての技術の伝承といった面から、若手指導者をぜひ育てたいという話もございますので、若手指導者の育成に対する中央研修への派遣経費の補助とか、あるいは国体の監督になるためには日本スポーツ協会が出します公認指導者の資格を取得する必要がございまして、そのための諸経費の支援などに本年度から取り組んでいるところでございます。 ◆清水正康 委員 自分はサッカーの指導者をやったりしていたんですけれども、割と指導者の免許を更新するのに講習があり、その都度受けなければいけないという形で、また指導方法も毎年変わってきたりして、スキルアップのためという部分もありました。  今、そういった指導者の講習会への負担が出るという話がありましたけれども、例えば、今、話をしたサッカーだったら指導者の講習が充実している部分と、いろいろな種目がある中で、指導者の講習等がなかなか充実していない部分もあったりすると思うんです。国体ではさまざまな種目でそういった体制がなければいけないと思うんですけれども、実際、昨年から指導者の講習等で当てがあるスポーツの団体はどのくらいあるのか御存じですか。 ◎内山充栄 参事兼スポーツ課長 国体に向けた指導者資格のある団体がどのくらいあるかという御質問でよろしいでしょうか。 ◆清水正康 委員 そういう指導者の講習会とか、指導者のスキルアップをすることに取り組んでいる競技団体がどのくらいあるかという話です。  やはり国体はさまざまな種目がある中で得点を加算していくと思うんですけれども、研修に出るための補助を出すと、今、お話があったんですが、その研修自体がほとんどないような団体もたくさんあると思うんです。そこら辺をどのように把握していて、指導者の研修会の補助を出すだけで済んでしまったら、そこは教育レベルのアップにもならないと思うので、どのように把握されて、補助を出すという計画をしたのか、という質問です。 ◎内山充栄 参事兼スポーツ課長 各競技団体によって、やはり養成の仕方や資格取得がそれぞれ異なる現状がございます。  最終的には各競技団体とのヒアリングを通じて、今の指導者がどういう現状でどういう部分が足りないか、またそれを補強するため、あるいは確保するためにはどこの部分の研修を受けたらいいのかを聞き取りをしております。その結果を反映するように、制度上は設計をしているところでございます。  手元に資料がなくて申しわけございません。本年度も中央研修に10以上の団体を派遣をしていたり、資格取得も複数団体が派遣をしております。  団体によって、中央へ行って成果を得る、あるいは県内でより広く、指導的な底辺を広げるなど、さまざまなやり方がある現状がございますので、各競技団体の要望に添った形の強化、養成をしていきたいと考えております。 ◆清水正康 委員 わかりました。そういった研修等に行って学んだものをぜひ競技団体の全てで共有できる形で、県のお金を使っていくわけですから、その研修結果を広く発揮できるようにお願いをしたいと思います。  では次の質問に行きたいと思います。児童生徒問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査の結果について質問をしたいと思います。  いじめ、また暴力行為ともに、細かなものまで拾うことで件数がふえたという説明がありました。本日も午前中、そういった質問等もあったんですけれども、もう完全にあったかなかったかの設問で、今までやっていた調査、アンケートと比較のしようが全くないんでしょうか、いかがでしょうか。 ◎松村明 心の支援課長 問題行動等調査のアンケート様式ということでよろしいでしょうか。  委員の御質問のあったかなかったかという選択式ではなくて、暴力行為、いじめの認知数調査の両方そうですが、その学校が1年間に何件あったかという数字を上げる様式になっております。 ◆清水正康 委員 そうしますと、細かなものまで拾うとあったんですけれども、割と事案等も詳細に把握をしているということで、今回のような細かいものまで抽出するという調査結果になる前との比較も、ある程度できるのではないかと思うんですが、いかがでしょうか。 ◎松村明 心の支援課長 比較の御質問かと思いますが、昨日出しました別冊資料の4ページの4番、いじめの態様がありますけれども、例えば冷やかしやからかい、悪口や脅し文句、嫌なことを言われるといったいろいろな区分がありますが、上の三つぐらいは、どちらかというと少し軽いようなものから、例えば金品をたかられるという重たいものまでありますが、このようなものにカウントしていくという形になっていますので、内容の比較というと、こういう比較ができるかと思います。 ◆清水正康 委員 そうしますと、今言われた比較的軽度のものと重いものという部分で、今回のような形式になる前の資料もあるわけですよね。その比較は出ないんですか。 ◎松村明 心の支援課長 例えば4番の先ほど御説明申し上げましたところの数の比較はできます。  ただ、いじめの問題で一番大事な部分については、最初にひやかしやからかい、悪口や脅し文句、嫌なことを言わたれたときに、軽い感じがいたしますが、実際、被害者はどう捉えているか、被害者が嫌だとなれば、もう全ていじめになりますので、被害者がどういう捉えでいるかがとても重要になってくるかと思います。  いろいろないじめの種類がございますけれども、被害者がどうかというのが一番大事な部分かと思います。 ◆清水正康 委員 それはそのとおりでありまして、そこの部分を細かく抽出する形でアンケートは、昨年からやり始めたということですけれども、結局、今回は、重大的な案件が減っているのかどうか、ふえているのかどうかを知りたいと思って、質問をしたんです。その重大的な案件の件数は、この数年、どうなっているんでしょうか。 ◎松村明 心の支援課長 重大事態なのか、重たい事案なのかで随分違うのですが、どちらでしょうか。 ◆清水正康 委員 重大事態です。5ページにいじめの重大事態の調査に関するガイドラインというものがあるかと思うんですが、そういった部分での重大です。 ◎松村明 心の支援課長 いじめの重大事態の数についての御質問かと思います。  いじめの重大事態となると、とても重たくて、例えばいじめによって自殺してしまった、自殺未遂をしました、あるいは自殺によって不登校になりましたということが重大事態になってきます。  個人が特定されるおそれがあるために、内容については今、非公表になっておりますので、数だけで申し上げますと、30年度で6件でございます。  近年どうかについては、今すぐ答えられませんが、すごくふえてきているかと言われると、そうではないです。 ◆清水正康 委員 本当に重い6件かと思います。近年ふえているかというと、大体、このような数字であるという説明だったと思うんですけれども、やはり先ほどお話いただいたように、加害者は重く受けとめていないことも、被害を受けているほうで重く受けとめたという部分で、少しずつ心を病んでしまい、重なってということもあるかと思います。小さなことから見逃さないためにアンケートを取っていただいているので、子供たちにも小さなことから相談していいのだという風潮ができつつあると思います。ぜひこういった重大な事態に発展しないような取り組みを引き続き、力を入れてやっていただきたいと思いますのでお願いします。  この結果ですけれども、先ほども質問があったんですけれども、今後の具体化に向けたプロセスという中で、11ページですが、今年度末、3月に基本方針を取りまとめるということが書いてありますが、これはこの後、何か計画等をつくるために基本方針を取りまとめるのでしょうか。今後、次年度がどんな形につながるのか、質問したいと思います。 ◎松村明 心の支援課長 基本方針の後の行動等についての御質問かと思います。  基本方針は、不登校に対する問題意識や課題をみんなで共有する。学校関係者、あるいは民間の支援者といった立場の方々が同じ思いで共有して進めていくわけですが、今後の施策の方向性について記載をしていくと捉えておりますが、策定後は基本方針を踏まえて、子供の視点に立った実態の把握や、関係者との協議会を継続的に開催し、どのように行動してくべきか、どのような施策が必要かなどについて、県民文化部と一緒に検討していく予定でございます。 ◆清水正康 委員 それでは、今回はこういった形で方針等取りまとめても、その後どうするかは、まだこれからの検討になるわけですね。わかりました。  ぜひ、先ほどお話がありましたけれども、学校そのものを変えるとか、学校以外の学びの場をつくるとか、割と強めの言葉で書かれていてびっくりしながら期待をしているところでありますので、ここで終わらずに継続して検討していただけるようにお願いをしたいと思います。  次の質問に行きたいと思います。入試制度について質問をしたいと思います。もうそれぞれ質問されて出ている部分ではあるんですが、まず確認をしたいこととして、そもそもこの入試制度を変えるに当たって、現行制度の不備をどのような形で捉えていて、その不備が今回の新しい入試制度で解決策となっているのか、質問をしたいと思います。 ◎塩野英雄 参事兼高校教育課長 入学者選抜制度の現行制度の不備、そしてその解決策というお問い合わせであります。  そもそも今回の制度については、不備というよりも、時代に合った資質能力が育成されているかを検証する必要があるというところから始まったものです。  現時点では前期、後期といった枠組みについて、一定の評価がなされて定着している中で、今後の入学者選抜制度を考えてきているところであります。  有識者を含めた検討委員会の中では幅広い議論がなされておりますので、まとめてというわけにはいきませんけれども、不備というか課題という中で出されている幾つかを取り上げます。例えば前期においては、評価の客観性や妥当性を問題にする見方があるという御意見、あるいは前期の入学者が学力の伸び悩みであったり、学力の面でついていくのに大変だったという意見などが出ていることから、前期選抜については、その解決策とするために基礎的な学力検査を導入する方向での検討がなされてきています。  大きな選抜制度の理念としては、やはり学力の3要素を適切に評価する入学者選抜制度のあり方という観点で、大きく議論がなされています。なので、それが不備という言い方がいいかどうかわからないのですけれども、学力の3要素をバランスよく評価するものにしていく必要があるという中からのお話であります。  したがって、今回、後期選抜における各校の検査を含めて、この学力の3要素をバランスよく評価ができるもので、それを解決策と考えているところであります。 ◆清水正康 委員 すみません、言い方が不備ということであまり適切ではなかったのかもしれません。課題として挙げた中でその課題を解消しようということで進めている。そういう部分では、これまでの委員の質問、あちこちでの意見、ホームページにあります少し批判的な意見も含めまして、やはり子供たちや保護者への説明不足や、学校の対応への不安などが挙げられていると思うんです。現行制度の課題を解消する部分において、よりよい入試制度になる自信はいかほどにあるのか、その自信の根拠があればお話いただきたいと思います。 ◎塩野英雄 参事兼高校教育課長 よりよい選抜制度となる自信と根拠というお話であります。  選抜制度でありますので、各県がさまざまな検討をして、中学校で学んだことを全ては評価できないにせよ、どこを評価するかということで、各県で工夫した選抜がなされているところで、各県ごとにさまざまな違いがあるものです。  長野県としてはこれまでの議論をする中で、繰り返しになりますけれども、この変化が激しい社会の中、生きていく子供たちが、自分たちで主体的に創造的に、私たちの言葉で言うと新たな社会を創造する力をきちんと身につけていってほしい。それは学ぶ、そして育てるという教育の中での役割ですけれども、それを適切に評価する一過程としての選抜制度にしていきたいという意味で力を入れて検討してきたところであります。 ◆清水正康 委員 そういった制度や、何かが変わるときには、かなりエネルギーも必要で、先ほどのお話の中で、現行の制度も一定程度評価があった中で、前進するために考えてきていると思いますので、実際やってみなければわからないことも含めて、自信といっても難しいのかもしれませんが、この間、検討はしっかりされてきたのかと思います。先ほどもお話あったように、やはり意見をたくさん聞くとか、そういった場を設けるという部分においては、少し足りなかったのではないかと個人的にも思っているところです。  意見を聞いておいて決めるのは県教育委員会という流れでしょうけれども、やはり過程とか、決めるところで、こんな意見があるのは既に承知の上だったと思いますので、もう少し丁寧なやり方もあったのではないのかと思っております。  先ほどの話からしても、そこのスケジュールも少し柔軟に考えていくという部分もあるんですけれども、この入試制度自体が、今よりもいいものになるという自信があるならば、子供たちにとってよりよい入試制度にもしなるならば、それは先送りにするのがいいのかと言うと、僕も子供がそういう年でいる親でありますので、よりよい制度がいいという頭もあります。ただ、いろいろな声を聞いている中で、迷っている部分もあります。  実際、これが本当によりよい入試制度になっているという部分を、もし自信を持って言える部分があるのならば、もっと声を大きくして言っていってほしいというのもあります。  実際、僕の周りの同世代の子を持つ親に話を聞いても、そうなるんでしょうという意見を言う人がかなり多いです。関心を持っている人、無関心な人という部分でいうと、やはり決まったものはそのようにいくんだということを言う人もいます。だからこそ、ある程度、県のやることを信用してくれているのかと思うので、自信を持ってやるならば、はっきりとそのいい部分をアピールをして、その評価を得ていただきたいと思います。  再度、質問をしたいと思うんですけれども、よりよい制度となっているということでよろしいんでしょうか。 ◎塩野英雄 参事兼高校教育課長 制度の実施に関するお話であります。  現在の社会の中で、知識、技能も大切だけれども、それ以外の資質能力も伸ばしたいというお話がさまざまなところでなされているところであり、午前中も申し上げましたけれども、長野県の子供たちが出遅れていくことがないような制度として、こちらとしても精一杯、検討をしてきたところであります。子供たちにとってよりよい制度になるように考えているところであります。  そして、委員御指摘のとおり、それをどのように導入するかという観点については、さまざまな御指摘ございますので、柔軟に対応できるように検討を進めたいと考えています。 ◆清水正康 委員 制度としては自信がある程度あるけれども、どのように導入するかという部分では、いろいろな意見があるというのも検討の余地があるということと思うんです。大変申しわけないんですけれども、スケジュール的なものの変化があるならば、ぜひ早めに周知をしていただきたいと思います。  結局、そこで一番困るのは、こうなると思っていたものが違うんだという部分が、一番現場を混乱させる話かと思いますので、そういった部分がもしあるならば、早めに周知をしていただきたいと思います。 ○中川宏昌 委員長 引き続き、委員各位から質疑等がありましたら御発言を願います。 ◆丸山大輔 委員 重なる点もあろうかと思いますが、私からも入試制度について幾つか質問させていただきたいと思います。  まず、長野県が出遅れることがないように非常に強い思いでやられるということで、2022年度に何としても導入したいお気持ちはすごくわかりますが、ただやはりスケジュールありきではないんだということ、先ほど来の議論の中でもそういう方向で述べられていたと思いますが、そういうことでよろしいでしょうか。 ◎塩野英雄 参事兼高校教育課長 第二次案としての説明をこれまで行ってきているところですので、二次案の中にスケジュールも含めて、案として明示する必要はあるということで出しております。それも含めて、御意見として頂戴して、スケジュールありきという形ではない検討を進めたいと考えています。 ◆丸山大輔 委員 そうすると、例えば、先の議論の向きでは、2022年の導入を先送りすることもやむを得ない事態の場合には、可能性があるということでよろしいですか。 ◎塩野英雄 参事兼高校教育課長 スケジュールのお話ですので、これまでいただいた幅広い御意見をしっかりと検討させていただきたいと思います。  現時点では、二次案として出させていただいたものは、2022年度の選抜からの導入を考えてきていますけれども、それも含めて、しっかりと検討させていただきたいと思います。 ◆丸山大輔 委員 そういうことだと思います。ありきではなくてということは当然だと思いますし、ただ、それが伝わっていないところがあって、このパンフレットもそうですけれども、2022年度選抜より新しい制度がスタートしますという見出しであったり、この実施までのスケジュールも案ということであれば、また受け取り方も違ったのかというところで、いろいろな不安や、フリクションを生んでしまったという反省があるのではないかと思いますが、そういうところはいかがですか。 ◎塩野英雄 参事兼高校教育課長 スケジュールも含めて、二次案ということで出させていただいたつもりではありますけれども、言葉が先行して、必ずスタートすると受け取られていることは、こちらとしても表記の仕方について検討の余地があると考えております。 ◆丸山大輔 委員 この二次案のまま成案になる可能性もあれば、違う案になる可能性もあると思いますが、その変更があった場合は、重要性によっても違うと思いますが、新たな説明が必要になってくる可能性があるのではないかと思うわけです。そういった場合にはしっかりと説明会をやっていくということでよろしいですか。 ◎塩野英雄 参事兼高校教育課長 今後の進め方についての御質問であります。  どのように今後、この二次案を新たな制度の成案としていくかについては、現在、検討を進めているところですので、どんな形での説明とか、あるいは周知を行うかについても、まだ確定をしているところではありません。  そういう中で成案の出し方、それから周知の仕方、あるいは骨子のまとめ方等も含めて、いただいた幅広い意見をこれから検討させていただければと思っています。 ◆丸山大輔 委員 説明会についてのいろいろな御意見等もあったと思いますので、そういったこともしっかり踏まえて進めていただければと思います。  少し中身についても伺いたいんですが、特定の項目、例えば主体的に学習に取り組む態度を評価するということを例示されています。また不登校の場合等を付票で配慮すると表記されています。そうすると、普通の子はどうなるんだと、素朴な疑問で申しわけないですが、そういった点についてはどのようにお考えですか。 ◎塩野英雄 参事兼高校教育課長 パンフレットの変更のポイントの4番にある不登校生等であっても説明書を新たに設け、配慮した選抜をしますという、この記述は第一次案を出した後、さまざまな御意見を幅広く頂戴した中で、不登校生等について、これからどんな選考になっていくのか不安であるという御意見も受けて、新たに二次案で検討させていただいて出したものであります。  したがって、具体的にどういう選抜をするかについては、委員が御指摘の普通の子、不登校でない子供たちについては、これまでも相関図等を用いて、不登校生も含めて慎重に審査をしてきておりますので、そういったこれまでのよい点も取り入れながら、さらに中学校の学びの中で評定等が、なかなか目標に準拠した評価がつかない生徒についての配慮がどういう形でできるかについても、現在、検討をしているところであります。中学校の校長会等とも連携を取りながら、どういう形で評価するのがいいのか考えていきたいと思いますし、公平かつ公正な選抜になるようにしていきたいと思っています。 ◆丸山大輔 委員 これから詰めていかれる点がまだまだ多いと思います。もう1点だけ、まだこれも決まってはいないのでしょうが、後期選抜、一般選考定員の90%以上と示されていますが、これは100%でもいいのか、それとも、その10%以内で枠を用意することが推奨されているのか、そこら辺はどうでしょうか。 ◎塩野英雄 参事兼高校教育課長 後期選抜の得意活用型の10%以内というところの御質問です。  今回の制度においては、全ての学校においてこの形式で選抜を実施することを考えておりますので、10%以内の中で何らかの得意活用型を設ける方向で現在、検討しています。
    ◆丸山大輔 委員 もしそうであるならば、10%以下何%以上ということも明確にしていく必要があるのかと少し思いました。  いずれにしても皆様の知恵を集めてぜひいい制度にしていっていただきたいということをお願いいたしまして、質問を終わります。 ◆寺沢功希 委員 丸山委員にお聞きしたいのですが、丸山委員は、今回のこの説明会の対象となる小学校6年生のお子さんをお持ちだと思うのです。そういった対象となるお子さんをお持ちの立場で、そのお子さんの同級生の保護者の皆さんが今回の入試制度の改革についてどういう関心を持っておられるか、また、どのように捉えているかお聞きをしていたら教えていただきたい。それから御本人が保護者の立場として、今後のスケジュール、それから内容、進め方など全てに対して、どうお考えか、そしてどのように県教育委員会には期待をするのか、そこら辺をお聞かせいただければと思いますが、いかがでしょうか。 ◆丸山大輔 委員 個人的な見解は非常に言いづらいんですが、周りは、関心があまりまだない状況です。紙を1枚渡されましたぐらいの感じでいます。うちの家内もそんなところで、見てもよくわからないから教えてという感じでした。  私自身は、これで大変なことが起きるような心配はしてはいないですけれども、心配に思う人も当然いるだろうということは何となく思っています。ただ、それはもう実行していく中で対処していくしかないのかとも思っています。  確かに決定プロセスが、陳情であったように性急という見え方もあるとは思います。ただ、先ほども言いましたが、長野県が遅れないようにという思いを持って取り組んでいただけるのであれば、それはそれでいいのかとも思っています。  ただ1点、例えば主体的に学習に取り組む態度というところが、うまく評価できるのかは、多少、疑問があります。子供たちはみんな頑張ってやっているので、その頑張りの差を評価するというのは、結局、試験の結果としてそれが評価されるのは仕方ないのかと思うんですが、それ以外の方法がうまくいくのかは、しっかり研究していただきたいと思います。 ○中川宏昌 委員長 ほかに御発言もあろうかと思いますが、以上で質疑を終局いたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。      〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕  御異議ありませんので、終局をいたします。  ただいまから議案の採決に入ります。  最初に第1号「令和元年度長野県一般会計補正予算(第9号)案」中、第1条「第1表 歳入歳出予算補正」中、歳出第11款教育費、第3条「第3表 債務負担行為補正」中の一部について採決をいたします。  本案、原案のとおり可決すべきものと決するに御異議ありませんか。      〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕  御異議ありませんので、本案は原案のとおり可決すべきものと決定をいたしました。  次に第14号「長野県学校職員の給与に関する条例の一部を改正する条例案」を採決いたします。  本案、原案のとおり可決すべきものと決するに御異議ありませんか。      〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕  御異議ありませんので、本案は原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。  次に第27号「指定管理者の指定について」採決いたします。  本件、原案のとおり可決すべきものと決するに御異議ありませんか。      〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕  御異議ありませんので、本件は原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。  次に第28号「県立武道館建築工事変更請負契約の締結について」採決いたします。  本件、原案のとおり可決すべきものと決するに御異議ありませんか。      〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕  御異議ありませんので、本件は原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。  次に第29号「県立武道館空調設備工事変更請負契約の締結について」採決いたします。  本件、原案のとおり可決すべきものと決するに御異議ありませんか。      〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕  御異議ありませんので、本件は原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。  ただいまから請願及び陳情の審査を行います。当委員会に付託されております教育委員会関係の請願・陳情を一括して議題といたします。過日、お手元に配付いたしました審査資料をごらん願います。  教育委員会関係の請願・陳情は、請願継続分1件、新規分1件、陳情継続分18件、新規分4件であります。  なお審査に際し、継続審査とする旨の御発言をされる場合は、なるべくその理由も一緒に述べていただくようお願いいたします。また願意が複数ある請願及び陳情で、その一部が採択できないために継続審査と決定した場合は、付記事項として請願者及び陳情者に通知することについて、その都度お諮りすることとしたいと思いますので、御了承願います。  請願の審査を行います。審査手順についてあらかじめお諮りいたします。最初に継続となっております1件の請願を、続いて新規の請願1件について順次審査をお願いしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。      〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕  御異議ありませんので、さよう決定いたしました。  まず継続分の審査を行います。  それでは継続審査となっております請願1件について、状況に変化がありましたら理事者から説明願います。 ◎尾島信久 教育参事教育政策課長 状況に変化はございません。 ○中川宏昌 委員長 お諮りいたします。請第3号については引き続き継続審査とするに御異議ありませんか。      〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕  御異議ありませんので、さよう決定いたしました。  続いて新規の請願の審査を行います。  請第8号についてであります。理事者の説明はいかがいたしましょうか。      〔「不要」と呼ぶ者あり〕  本件について質疑等ありますか。      〔「なし」と呼ぶ者あり〕  以上で質疑を終局いたします。  この請願の取り扱いはいかがいたしましょうか。      〔「継続」・「採択」と呼ぶ者あり〕  ただいま委員各位からさまざまな御意見がありましたので、この取り扱いについて順次挙手により決することといたします。  最初に本件について、まず継続審査について挙手により採決いたします。念のため申し上げます。挙手しない方は継続に反対とみなします。  本件について継続審査と決するに賛成の委員の挙手を求めます。      〔挙手多数〕  挙手多数であります。よって、請第8号は継続審査とすることに決定いたしました。  以上をもちまして、請願の審査を終局いたします。  陳情の審査を行います。審査手順についてあらかじめお諮りいたします。最初に継続となっております18件の陳情を、続いて新規の陳情4件について順次審査をお願いしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕  御異議ありませんので、さよう決定いたしました。  まず継続分の審査を行います。継続分の審査に当たっては、9月定例会以降状況に変化のないものについては一括して審査を行い、状況に変化のあるもの及び9月定例会受付締め切り後に提出のあった13件の陳情については、取り出して審査を行うことにいたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。      〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕  御異議ありませんので、さよう決定いたしました。  それでは継続審査となっております陳情18件のうち、9月定例会の受付締め切り後に提出され継続審査となっている陳第69号、陳第70号、陳第71号、陳第72号、陳第73号、陳第74号、陳第75号、陳第76号、陳第77号、陳第78号、陳第79号、陳第80号、陳第81号を除く5件について、状況に変化がありましたら理事者から説明を願います。 ◎尾島信久 教育参事教育政策課長 状況に変化はございません。 ○中川宏昌 委員長 それでは特に状況に変化のない陳情5件を一括して審査いたします。  お諮りいたします。陳第2号、陳第17号、陳第18号、陳第31号及び陳第54号については引き続き継続審査とするに御異議ありませんか。      〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕  御異議ありませんので、さよう決定いたしました。  次に9月定例会受付締め切り後に提出のあった陳情の審査を行います。  まず陳第69号についてであります。理事者の説明はいかがいたしましょうか。      〔「不要」と呼ぶ者あり〕  本件について質疑等はありますか。      〔「なし」と呼ぶ者あり〕  以上で質疑を終局いたします。  この陳情の取り扱いはいかがいたしましょうか。      〔「採択」と呼ぶ者あり〕  ただいま採択との御意見がありましたので、陳第69号については採択すべきものと決するに御異議ありませんか。      〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕  御異議ありませんので、さよう決定いたしました。  次に陳第70号についてであります。理事者の説明はいかがいたしましょうか。      〔「不要」と呼ぶ者あり〕  本件について質疑等ありますか。      〔「なし」と呼ぶ者あり〕  以上で質疑を終局いたします。  この陳情の取り扱いはいかがいたしましょうか。      〔「継続」と呼ぶ者あり〕  ただいま継続との御意見がありましたので、陳第70号については継続審査とするに御異議ありませんか。      〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕  御異議ありませんので、さよう決定をいたしました。  ただいま願意が複数ある陳情を継続審査とすることに決定いたしましたが、陳情者に通知する付記事項につきましてはいかがいたしましょうか。      〔委員長に一任〕  御意見がありませんので、委員長案として、池田工業高校「建築科」の「デザイン・建築科」への改編及び新たな「2年制の専攻科」の設置については引き続き慎重に検討する必要があるため現状では採択することができないといたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。      〔「異議なし〕と呼ぶ者あり〕  御異議ありませんので、さよう決定いたしました。  次に陳第71号についてであります。理事者の説明はいかがいたしましょうか。      〔「不要」と呼ぶ者あり〕  本件について質疑等ありますか。      〔「なし」と呼ぶ者あり〕  以上で質疑を終局いたします。
     この陳情の取り扱いはいかがいたしましょうか。      〔「採択」呼ぶ者あり〕  ただいま採択との御意見がありましたので、陳第71号については採択すべきものと決するに御異議ありませんか。      〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕  御異議ありませんので、さよう決定いたしました。  次に陳第72号についてであります。理事者の説明はいかがいたしましょうか。      〔「不要」と呼ぶ者あり〕  本件について質疑等ありますか。      〔「なし」と呼ぶ者あり〕  以上で質疑を終局いたします。  この陳情の取り扱いはいかがいたしましょうか。      〔「採択」と呼ぶ者あり〕  ただいま採択との御意見がありましたので、陳第72号については採択すべきものと決するに御異議ありませんか。      〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕  御異議ありませんので、さよう決定いたしました。  次に陳第73号についてであります。理事者の説明はいかがいたしましょうか。      〔「不要」と呼ぶ者あり〕  本件について質疑等ありますか。      〔「なし」と呼ぶ者あり〕  以上で質疑を終局いたします。  この陳情の取り扱いはいかがいたしましょうか。      〔「採択」と呼ぶ者あり〕  ただいま採択との御意見がありましたので、陳第73号については採択すべきものと決するに御異議ありませんか。      〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕  御異議ありませんので、さよう決定いたしました。  次に陳第74号についてであります。理事者の説明はいかがいたしましょうか。      〔「不要」と呼ぶ者あり〕  本件について質疑等ありますか。      〔「なし」と呼ぶ者あり〕  以上で質疑を終局いたします。  この陳情の取り扱いはいかがいたしましょうか。      〔「採択」呼ぶ者あり〕  ただいま採択との御意見がありましたので、陳第74号については採択すべきものと決するに御異議ありませんか。      〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕  御異議ありませんので、さよう決定いたしました。  次に陳第75号についてであります。理事者の説明はいかがいたしましょうか。      〔「不要」と呼ぶ者あり〕  本件について質疑等ありますか。      〔「なし」と呼ぶ者あり〕  以上で質疑を終局いたします。  この陳情の取り扱いはいかがいたしましょうか。      〔「採択」と呼ぶ者あり〕  ただいま採択との御意見がありましたので、陳第75号については採択すべきものと決するに御異議ありませんか。      〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕  御異議ありませんので、さよう決定いたしました。  次に陳第76号についてであります。理事者の説明はいかがいたしましょうか。      〔「不要」と呼ぶ者あり〕  本件について質疑等ありますか。      〔「なし」と呼ぶ者あり〕  以上で質疑を終局いたします。  この陳情の取り扱いはいかがいたしましょうか。      〔「採択」と呼ぶ者あり〕  ただいま採択との御意見がありましたので、陳第76号については採択すべきものと決するに御異議ありませんか。      〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕  御異議ありませんので、さよう決定いたしました。  次に陳第77号についてであります。理事者の説明はいかがいたしましょうか。      〔「不要」と呼ぶ者あり〕  本件について質疑等ありますか。      〔「なし」と呼ぶ者あり〕  以上で質疑を終局いたします。  この陳情の取り扱いはいかがいたしましょうか。      〔「採択」と呼ぶ者あり〕  ただいま採択との御意見がありましたので、陳第77号については採択すべきものと決するに御異議ありませんか。      〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕  御異議ありませんので、さよう決定いたしました。  次に陳第78号についてであります。理事者の説明はいかがいたしましょうか。      〔「不要」と呼ぶ者あり〕  本件について質疑等ありますか。      〔「なし」と呼ぶ者あり〕  以上で質疑を終局いたします。  この陳情の取り扱いはいかがいたしましょうか。      〔「採択」と呼ぶ者あり〕  ただいま採択との御意見がありましたので、陳第78号については採択すべきものと決するに御異議ありませんか。      〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕  御異議ありませんので、さよう決定いたしました。  次に陳第79号についてであります。理事者の説明はいかがいたしましょうか。      〔「不要」と呼ぶ者あり〕  本件について質疑等ありますか。      〔「なし」と呼ぶ者あり〕  以上で質疑を終局いたします。  この陳情の取り扱いはいかがいたしましょうか。      〔「継続」・「採択」と呼ぶ者あり〕  ただいま委員各位からさまざまな御意見がありましたので、この取り扱いについて順次挙手により決することといたします。  最初に本件について、まず継続審査について挙手により採決いたします。念のため申し上げます。挙手しない方は継続に反対とみなします。  本件について継続審査と決するに賛成の委員の挙手を求めます。      〔挙手多数〕  挙手多数であります。よって、陳第79号は継続審査とすることに決定いたしました。  次に陳第80号についてであります。理事者の説明はいかがいたしましょうか。      〔「不要」と呼ぶ者あり〕  本件について質疑等ありますか。      〔「なし」と呼ぶ者あり〕  以上で質疑を終局いたします。  この陳情の取り扱いはいかがいたしましょうか。      〔「採択」と呼ぶ者あり〕  ただいま採択との御意見がありましたので、陳第80号については採択すべきものと決するに御異議ありませんか。      〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕  御異議ありませんので、さよう決定いたしました。  次に陳第81号についてであります。理事者の説明はいかがいたしましょうか。      〔「不要」と呼ぶ者あり〕  本件について質疑等ありますか。
         〔「なし」と呼ぶ者あり〕  以上で質疑を終局いたします。  この陳情の取り扱いはいかがいたしましょうか。      〔「継続」・「採択」と呼ぶ者あり〕  ただいま委員各位からさまざまな御意見がありましたので、この取り扱いについて順次挙手により決することといたします。  最初に本件について、まず継続審査について挙手により採決いたします。念のため申し上げます。挙手しない方は継続に反対とみなします。  本件について継続審査と決するに賛成の委員の挙手を求めます。      〔挙手多数〕  挙手多数であります。よって、陳第81号は継続審査とすることに決定いたしました。  ただいま願意が複数ある陳情を継続審査とすることに決定いたしましたが、陳情者に通知する付記事項につきましてはいかがいたしましょうか。      〔委員長に一任〕  御意見がありませんので、委員長案として、「へき地手当」の支給率を隣接県並みに引き上げることについては引き続き慎重に検討する必要があるため現状では採択することができないといたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。      〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕  御異議ありませんので、さよう決定いたしました。  続いて新規の陳情の審査を行います。  まず陳第102号についてであります。理事者の説明はいかがいたしましょうか。      〔「不要」と呼ぶ者あり〕  本件について質疑等ありますか。      〔「なし」と呼ぶ者あり〕  以上で質疑を終局いたします。  この陳情の取り扱いはいかがいたしましょうか。      〔「継続」と呼ぶ者あり〕  ただいま継続との御意見がありましたので、陳第102号については継続審査とするに御異議ありませんか。      〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕  御異議ありませんので、さよう決定いたしました。  次に陳第118号についてでありますが、陳第148号と願意が同一ですので、一括して審査いたします。理事者の説明はいかがいたしましょうか。      〔「不要」と呼ぶ者あり〕  本件について質疑等ありますか。      〔「なし」と呼ぶ者あり〕  以上で質疑を終局いたします。  この陳情の取り扱いはいかがいたしましょうか。      〔「継続」と呼ぶ者あり〕  ただいま継続との御意見がありましたので、陳第118号及び陳第148号については継続審査とするに御異議ありませんか。      〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕  御異議ありませんので、さよう決定いたしました。  次に陳第186号についてであります。理事者の説明はいかがいたしましょうか。      〔「不要」と呼ぶ者あり〕  本件について質疑等ありますか。      〔「なし」と呼ぶ者あり〕  以上で質疑を終局いたします。  この陳情の取り扱いはいかがいたしましょうか。      〔「継続」と呼ぶ者あり〕  ただいま継続との御意見がありましたので、陳第186号については継続審査とするに御異議ありませんか。      〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕  御異議ありませんので、さよう決定いたしました。  以上をもちまして、陳情の審査を終局いたします。  以上で、教育委員会関係の審査を終局いたします。  本日の審査はこの程度とし、明11日は午前10時30分から委員会を開会し、環境部関係の審査を日程といたします。   散会を宣した。 ●散会時刻 午後3時10分 △採決結果一覧 (付託議案)  ▲原案のとおり可決すべきものと決定したもの(簡易採決)   第1号 令和元年度長野県一般会計補正予算(第9号)案中    第1条 「第1表 歳入歳出予算補正」中     歳出 第11款 教育費    第3条 「第3表 債務負担行為補正」中の一部   第14号 長野県学校職員の給与に関する条例の一部を改正する条例案   第27号 指定管理者の指定について   第28号 県立武道館建築工事変更請負契約の締結について   第29号 県立武道館空調設備工事変更請負契約の締結について (請願)  ▲継続審査としたもの(簡易採決)   請第3号  ▲継続審査としたもの(挙手採決)   請第8号 (陳情)  ▲採択すべきと決定したもの(簡易採決)   陳第69号、陳第71号、陳第72号、陳第73号、陳第74号、陳第75号、陳第76号、陳第77号、陳第78号、陳第80号  ▲継続審査としたもの(簡易採決)   陳第2号、陳第17号、陳第18号、陳第31号、陳第54号、陳第70号、陳第102号、陳第118号、陳第148号、陳第186号  ▲継続審査としたもの(挙手採決)   陳第79号、陳第81号...