長野県議会 2019-03-08
平成31年 2月定例会本会議-03月08日-09号
以上です。
○議長(鈴木清 君)質疑を終局いたします。
委員長の報告中、第1号及び第57号の予算案、第24号の条例案を除き、他の案件につき討論をいたします。
討論の通告がありませんので、本案を一括して採決いたします。
本案それぞれ、委員長の報告どおり決するに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(鈴木清 君)御異議なしと認めます。よって、本案はそれぞれ委員長の報告どおり決定いたしました。
──────────────────
○議長(鈴木清 君)次に、
危機管理建設委員長の報告を求めます。
小池清委員長。
〔41番小池清君登壇〕
◎41番(小池清 君)
危機管理建設委員会に付託されました議案及び請願、陳情に対する審査の経過と結果について御報告申し上げます。
知事提出議案につきましては、
慎重審査の結果、いずれも原案のとおり可決すべきものと決定し、陳情につきましては書面で御報告申し上げたとおり決定いたしました。
なお、審査の過程におきまして議論されました主な事項について申し上げます。
初めに、
建設部関係であります。
新年度当初予算案及び施策について、建設部からは、昨年12月に閣議決定された防災・減災、
国土強靱化のための3か年
緊急対策等の国の予算を積極的に活用し、県民の
経済活動や生活を支える道路、河川、
砂防施設の
機能強化を図り、防災・
減災対策を一層加速していくとの説明がありました。
委員からは、国が予算を重点的に配分する3年間を好機と捉え、可能な限り前倒しで
防災基盤や
道路交通網の整備等を進め、県民の安全、安心を確保していくよう要望がありました。
次に、建設業の
担い手確保・育成について、建設部からは、高校生の
建設現場での実体験の機会創出や
女性技術者の
ネットワークづくり支援、高齢者や障害者の各
関係機関との
施策連携等に取り組んでいくとの説明がありました。
委員からは、特に高齢化の進行が早く
後継者不在率も高い建設業において、今後安定した労働力の確保を図っていくためには、若年層にその魅力を効果的に伝えることにあわせ、
入札制度における
失格基準価格の引き上げや
設計労務単価の見直しなどを推進して経営の安定化を図ることが重要であり、今後はその効果が労働者の賃金に反映される
仕組みづくりが必要との意見が出されました。
次に、建設部から、「ジャパン・
アルプス・サイクリング」
ブランド構築事業を実施し、
アルプスの雄大な自然や歴史、文化を活用した快適で魅力あるサイクルツーリズムの
環境整備に取り組んでいくとの説明がありました。
委員からは、世界から訪れる
サイクルツーリストを魅了するルートや
環境づくりのほか、雨水が浸透する透水性の舗装を試験的に用いるなど、走行時の安全性への配慮を求める意見が出されました。
次に、
危機管理部関係であります。
消防防災航空体制の再構築について、
危機管理部からは、4月からのヘリ機体のリースと、操縦士及び整備士を配置する新たな
運航業務委託契約を締結し、
フライトシミュレーターによる
操縦トレーニングや、航空隊のチームとしての
業務遂行能力を高める研修等を実施しながら
安全運航に取り組んでいくとの説明がありました。
委員からは、
ダブルパイロット制による
リスク回避や機体の
ダブルチェックの実施など、引き続き
安全運航体制の確保に万全を期すよう意見が出されました。
以上をもちまして委員長の報告といたします。
○議長(鈴木清 君)委員長の報告に対して質疑がありますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(鈴木清 君)質疑を終局いたします。
委員長の報告中、第1号及び第57号の予算案を除き、他の案件につき討論をいたします。
討論の通告がありませんので、本件を一括して採決いたします。
本件それぞれ、委員長の報告どおり決するに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(鈴木清 君)御異議なしと認めます。よって、本件はそれぞれ委員長の報告どおり決定いたしました。
──────────────────
○議長(鈴木清 君)次に、
農政林務委員長の報告を求めます。
依田明善委員長。
〔12番
依田明善君登壇〕
◎12番(
依田明善 君)
農政林務委員会に付託されました議案及び請願、陳情に対する審査の経過と結果について御報告申し上げます。
知事提出議案につきましては、
慎重審査の結果、いずれも原案のとおり可決すべきものと決定し、陳情につきましては書面で御報告申し上げましたとおり決定いたしました。
なお、審査の過程におきまして議論されました主な事項について申し上げます。
初めに、
農政部関係についてであります。
2月6日に発生した豚コレラについて、
防疫措置の経過や
蔓延防止対策の
実施状況のほか、国に対し感染経路の究明などの
緊急要望を行ったこと等の説明があり、
防疫対策に加え、
畜産農家等への支援や風評被害の防止などに引き続き努めていくとの説明がありました。
委員からは、今後も
防疫対策に万全を期し、緊急時に対応できる継続的な訓練の実施や
獣医師職を確保する方策の検討を求める意見がありました。
また、新年度当初予算案の説明に対し、特に
担い手対策については、若者に向けた効果的な情報発信や親元就農への支援、
健康福祉部と連携した
農福連携の推進など多様な人材の確保を求める意見が出されました。
このほか、6月定例会への
条例案提出に向けて準備を進めている
主要農作物等種子条例の素案や
県農業試験場における
スマート農業の
取り組み状況、
団体営農業農村整備事業の
県補助負担の
充実強化などに対しさまざまな意見が出されたところであります。
次に、
林務部関係についてであります。
新年度当初予算案については、しあわせ
信州創造プラン2.0の具現化に向け、喫緊の課題に対応できるよう編成し、国の
緊急対策予算を最大限活用した防災・
減災対策や、新たに導入される
森林環境譲与税を活用して
森林経営管理の
体制づくりを推進することなどの説明がありました。
委員からは、治山・
林道事業の速やかな執行を求める意見や、
災害対策としての
森林整備の重要性を周知することも必要との意見が出されました。
また、
森林づくり県民税活用事業に関し、里山の
整備利用や
景観整備事業の拡充への期待とともに、県民へのよりわかりやすい説明を求める意見や、
ジビエ振興に関し、
食肉処理施設の整備や安定的な運営への支援を求める意見等さまざまな意見が出されました。
このほか、補助金不
適正受給事案については、
計画どおり補助金が返還されるよう、
大北森林組合への継続的な指導、支援を求める意見等がありました。
以上をもちまして委員長の報告といたします。
○議長(鈴木清 君)委員長の報告に対して質疑がありますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(鈴木清 君)質疑を終局いたします。
委員長の報告中、第1号及び第57号の予算案、第31号の条例案を除き、他の案件につき討論をいたします。
討論の通告がありませんので、本案を一括して採決いたします。
本案それぞれ、委員長の報告どおり決するに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(鈴木清 君)御異議なしと認めます。よって、本案はそれぞれ委員長の報告どおり決定いたしました。
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○議長(鈴木清 君)次に、
環境産業観光委員長の報告を求めます。
荒井武志委員長。
〔10番
荒井武志君登壇〕
◎10番(
荒井武志 君)
環境産業観光委員会に付託されました議案及び陳情に対する審査の経過と結果について御報告申し上げます。
知事提出議案につきましては、
慎重審査の結果、いずれも原案のとおり可決すべきものと決定し、陳情につきましては書面で御報告申し上げましたとおり決定いたしました。
なお、審査の過程におきまして議論されました主な事項について申し上げます。
初めに、
環境部関係であります。
まず、委員からは、
中央アルプス県立公園について、
国定公園化により自然の保護と利活用をどう両立していくのか質問がありました。
環境部からは、
特別保護地区を設定し、希少な自然を厳正に保護するとともに、
公園計画において
利用施設を追加し、公園全体のさらなる利活用を図っていく旨の答弁がありました。
次に、委員からは、
諏訪湖創生ビジョンに基づき、環境部のリーダーシップのもと、
しゅんせつ工事を含めた効果的な
水質浄化対策が必要ではないかとの意見が出されました。
環境部からは、諏訪湖の水質や底質等の実態調査をしており、それらの調査結果も踏まえ、他部局とも連携し、諏訪湖の
水質浄化に取り組む旨の答弁がありました。
次に、
観光部関係であります。
まず、観光部からは、
営業本部の設置について、個別産品の
県外販路の開拓、拡大に向けた
営業活動等を実施し、生産から販売まで一貫した
マーケティング支援体制を構築していくとの説明がありました。
委員からは、積極的に民間感覚を取り入れていくこと、適材適所の人事や
営業活動を通じた職員の育成など効果的な売り込みがなされるよう期待するとの意見がありました。
次に、観光業の
人手不足対策について、
観光業就業促進・
生産性向上協議会を設置し、外国人材の
受け入れ環境を整備するなど具体的な
取り組みを展開していくとの説明があり、委員からは、この
取り組みに非常に期待しており、一つのモデルケースとして他の産業にも広げてほしいとの要望がありました。
次に、
産業労働部関係であります。
まず、委員からは、TPP11やEUとの
EPA発効による
本県製造業への効果や影響について質問がありました。
産業労働部からは、関税の撤廃により、
工業製品分野において海外展開が有利になるなどの
プラス効果が見込まれる一方、
価格競争の激化が予想されることから、
産学官一体となって徹底した省力化の推進や付加価値の高い
商品づくりへの支援に取り組む旨の答弁がありました。
次に、
中小企業へのAI、
IoT等先端技術の
利活用支援対策について説明があり、委員からは、利活用に課題のある企業に対し
活用事例を示すなど、
先端技術の積極的な普及啓発に取り組むよう意見がありました。
以上をもちまして委員長の報告といたします。
○議長(鈴木清 君)委員長の報告に対して質疑がありますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(鈴木清 君)質疑を終局いたします。
委員長の報告中、第1号及び第57号の予算案、第43号、第44号及び第45号の事件案を除き、他の案件につき討論をいたします。
討論の通告がありませんので、本案を一括して採決いたします。
本案それぞれ、委員長の報告どおり決するに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(鈴木清 君)御異議なしと認めます。よって、本案はそれぞれ委員長の報告どおり決定いたしました。
──────────────────
○議長(鈴木清 君)次に、
文教企業委員長の報告を求めます。
小池久長委員長。
〔31番
小池久長君登壇〕
◎31番(
小池久長 君)
文教企業委員会に付託されました議案及び請願、陳情に対する審査の経過と結果について御報告申し上げます。
知事提出議案につきましては、
慎重審査の結果、いずれも原案のとおり可決すべきものと決定し、陳情につきましては書面で御報告申し上げたとおり決定いたしました。
なお、審査の過程におきまして議論されました主な事項について申し上げます。
初めに、
教育委員会関係であります。
まず、今回改定された中学生期の
スポーツ活動指針及び新たに策定された
高等学校の
運動部活動方針について、委員から、高いレベルでの競技を志向する生徒、指導者の意欲や国体に向けた
競技力向上対策への対応、関係者への
活動指針等の趣旨の周知徹底を求める意見が出されました。
これに対し、
教育委員会から、今回の方針は、国のガイドラインにのっとり、
スポーツ医科学の国際的な研究結果なども踏まえて策定したものであり、
中央競技団体が作成している新たな手引書なども活用し、短時間で効果的、効率的な指導が行われるようその理念を普及していくこと、また、
選手強化の
拠点づくりに向けて
県内競技団体と今後研究を進めていくことなど 地域と連携した
スポーツ環境を整備していくとの答弁がありました。
また、いじめ、
児童虐待に係る事件の発生を教訓とした今後の
取り組みに関し、
教育委員会から、子供を守る一番大切な場としての学校が子供のSOSを早期に認知し、教師、スクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカーなど、学校全体がチームとして対応するとともに、
児童相談所や警察などの
関係機関と連携した
取り組みを強化していくとの説明がありました。
委員からは、県の「子どもの自殺ゼロ」を目指す戦略(案)にも掲げられているSOSの出し方教育やSOSに対する教職員の感度向上のための
取り組みをさらに進めていくべきとの意見が出されました。
このほか、県内Uターン就職率向上、深刻な県内医師不足の解消に向けた郷学郷就の
取り組みの充実、養護教諭の果たす役割の重要性と学校現場や
教育委員会における養護教諭の支援体制などについても意見が交わされたところであります。
次に、企業局関係では、全国で相次ぐ地震災害に関し、水道施設耐震化の現状と今後の見通しについて質問がありました。
企業局からは、末端給水事業の基幹施設は来年度耐震化を完了するほか、基幹管路及び病院や学校等重要給水施設に至る基幹管路の耐震化完了目標年度を現行経営戦略から1年前倒しし、2024年度完了を目指して事業を推進していくとの説明がありました。
また、委員からは、水道事業の広域連携等について、小規模町村に対するより積極的な支援を求める意見、新規電源開発を積極的に進めてほしい、また、水素ステーション実証
モデル事業について広く県民に成果が伝わるよう工夫してほしいとの意見が出されました。
以上をもちまして委員長の報告といたします。
○議長(鈴木清 君)委員長の報告に対して質疑がありますか。
〔39番
今井正子君「議長」と呼ぶ〕
○議長(鈴木清 君)
今井正子議員。
〔39番
今井正子君登壇〕
◆39番(
今井正子 君)委員長にお尋ねします。
3月6日、ちょうど入学者選抜試験が終わりました。第1次再編で、飯山市のように3校を段階的に1校にしたところ、飯山養護の高等部がふえたり、また、本年も地元の子が行かれず、定員をふやしてほしいとの地元議員の切実な声もありましたが、定員と学級数、また1学級の生徒数についてどのような議論がなされたでしょうか。
また、統廃合基準生徒数より4名不足のため1期再編で廃止となりました望月高校ですけれども、一昨年の望月高校は、定員に満たない中で、前期試験で5名、後期で1名、再募集で1名の不合格者が出ています。4名不足ということでしたが、実際には7名という不合格者が出ていました。県立高校は、できるだけ定員内不合格を出さないようにとの御指導を県教委から受けていることと思います。毎年中学校現場サイドから要望書が出ている定員内不合格についての議論も……
○議長(鈴木清 君)
今井正子議員に申し上げます。要点を踏まえ、質疑をお願いいたします。
◆39番(
今井正子 君)学級数、定員、1学級の人数等についての話し合いがされたか。また、定員内不合格について現場からいつも要望が出ていますが、それについて話し合いがなされましたでしょうか。
2、第2期高校再編についてどのような議論がなされたのでしょうか。特に、この3月で決定し、春から生徒募集の学校案内等が出る望月高校の長野西通信制サテライト校について、進捗等についてどのような議論がなされたのか、お願いいたします。
〔31番
小池久長君登壇〕
◎31番(
小池久長 君)お答え申し上げます。
質問いただきました事項のうち、定員、学級数、定員内不合格等につきましては委員会において議論はありませんでした。
また、1学級人数につきましては、第1号「平成31年度
一般会計予算案」におきまして、
教育委員会から、県立高校「未来の学校」構築事業として少人数学級の研究校を指定し、研究開発計画の作成を行っていくとの答弁がございました。
続きまして、高校改革につきましては、第1号「平成31年度
一般会計予算案」におきまして、
教育委員会から、県立高校「未来の学校」構築事業として卓越した探究的な学びを推進する高校など六つの種別の研究校を今年度末指定し、来年度は各研究校におきまして研究開発計画を作成していくとの答弁がございました。
なお、望月高校に関する議論はなされませんでした。
以上であります。
〔39番
今井正子君登壇〕
◆39番(
今井正子 君)次に、来年、2020年3月に開館予定の佐久市の県立武道館建設事業につきましてどのような説明や議論がなされたのでしょうか。
続いて、障害者の採用の特に少ない
教育委員会について、活躍、それから拡大についてどのような説明、議論がなされたのでしょうか。
2点お尋ねし、昔から寺子屋の一番多かった県、親たちは、どんなに貧しくとも、将来ある
子供たちには教育をと……
○議長(鈴木清 君)
今井正子議員に申し上げますが、自分の見解や意見は控えてください。
◆39番(
今井正子 君)どんな山の中にも谷合いにもありました。
昨日の新聞によると、統合して数を減らすのではなく、選択肢を多くしてほしいという
子供たちの願いもあります。そのような議論を高校改革については期待いたしたいと思います。
武道館と、それから障害者の採用について
教育委員会の委員会でどのような議論がなされたのか伺って、終わりにしたいと思います。
〔31番
小池久長君登壇〕
◎31番(
小池久長 君)お答え申し上げます。
県立武道館建設事業につきましては、第1号「平成31年度
一般会計予算案」におきまして、
教育委員会から、2020年3月開館を目指して必要な予算を計上したほか、第56号「県立武道館空調設備工事変更請負契約の締結について」、労務単価の引き上げに伴う契約変更を行うものとの説明がありました。
続きまして、障害者の活躍拡大につきましては、
教育委員会から、チャレンジ雇用の採用を今年度の20名から来年度99名に拡大するほか、障害者雇用推進役の設置など、職場環境の整備に
取り組み、法定雇用率の達成はもとより、誰もが働きやすく活躍できる職場づくりに向けて
取り組みを推進していくとの説明がありました。
委員からは、教員免許を所持している障害者が少ないなど難しい面もあるがぜひ積極的な
取り組みを期待するとの意見が出されました。
以上であります。
○議長(鈴木清 君)質疑を終局いたします。
委員長の報告中、第1号、第15号及び第57号の予算案を除き、他の案件につき討論をいたします。
討論の通告がありませんので、本案を一括して採決いたします。
本案それぞれ、委員長の報告どおり決するに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(鈴木清 君)御異議なしと認めます。よって、本案はそれぞれ委員長の報告どおり決定いたしました。
──────────────────
○議長(鈴木清 君)次に、総務企画警察委員長の報告を求めます。
山岸喜昭委員長。
〔25番
山岸喜昭君登壇〕
◎25番(
山岸喜昭 君)総務企画警察委員会に付託されました議案及び請願、陳情に対する審査の経過と結果について御報告申し上げます。
知事提出議案につきましては、
慎重審査の結果、いずれも原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。
なお、審査の過程におきまして議論されました主な事項について申し上げます。
初めに、警察本部関係についてであります。
まず、委員から、新年度予算案に経費が計上された予測型犯罪抑止システムや組織体制の強化について質問がありました。
警察本部からは、本システムは過去の犯罪情報から将来の発生リスクが高い地域を予測するもので、導入により、犯罪抑止対策の高度化、検挙力の強化等の効果が期待できるとの答弁がありました。組織体制では、これを運用する捜査支援分析課を新設し、警察署の捜査への支援を強化するとともに、ストーカー、DV、
児童虐待等に係る特捜班の体制を拡充するほか、サイバーセキュリティ戦略推進係を新設するなど、喫緊の課題に的確に対応するため組織改正を行うとの説明がありました。
このほか、
児童相談所との連携や交番等の
安全対策、南信運転免許センター設置の検討状況、免許を返納した高齢者を支援するシニアサポート制度などについても議論が交わされたところであります。
次に、総務部、企画振興部関係についてであります。
まず、従来の県民協働による事業改善にかえて新たに実施する政策対話に関し、対話テーマや公開性、透明性の担保について質問があり、総務部からは、部局が主体的に選定した政策を対象とし、参加者との対話を公開の場で実施するほか、意見の内容やその意見に対する県の対応を公開することで透明性も確保していくとの説明がありました。
委員からは、議論を深めるためには、わかりやすい説明とともにコーディネーターの役割が重要であるとの意見が出されました。
次に、来年度から新設される
先端技術活用推進課の業務内容について質問があり、企画振興部からは、AI、IoT、ドローンやロボット等の新しい技術を、産業分野の生産性向上以外に、広く県民に向けたサービス、行政面などにも展開できることから、こうした
先端技術の活用を庁内横断的に統括、指揮する担当課として設置するものであり、技術革新は都市部から始まる傾向がある中で、持続可能な社会を維持していくため、いち早く普及拡大を図ることを狙いとしているとの答弁がありました。
このほか、来年度の税収見込み、信州まつもと空港の国際化に向けた
取り組みの進捗状況、地域公共交通の維持確保に向けた
取り組み状況、移住の実績とつながり人口の拡大を含めた今後の
取り組み方針などについて活発に議論が交わされるとともに、予算の執行に当たっては、今定例会で補正予算案を早期議決した経過も踏まえ、できる限り早期発注に努めるよう要望が出されたところであります。
以上をもちまして委員長の報告といたします。
○議長(鈴木清 君)委員長の報告に対して質疑がありますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(鈴木清 君)質疑を終局いたします。
委員長の報告中、第1号及び第57号の予算案、第19号及び第21号の条例案を除き、他の案件につき討論をいたします。
討論の通告がありませんので、本案を一括して採決いたします。
本案それぞれ、委員長の報告どおり決するに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(鈴木清 君)御異議なしと認めます。よって、本案はそれぞれ委員長の報告どおり決定いたしました。
──────────────────
○議長(鈴木清 君)次に、各委員長の報告中、第1号「平成31年度長野県
一般会計予算案」につき討論をいたします。
高村京子議員から討論の通告がありましたので、発言を許可いたします。
高村京子議員。
〔38番
高村京子君登壇〕
◆38番(
高村京子 君)第1号「平成31年度長野県
一般会計予算案」について共産党県議団を代表して反対討論をいたします。
予算規模は、昨年度8,464億円より396億円、4.7%増の8,860億円余で、阿部知事最大の当初予算となっています。これは、通常分8,474億円に加えて、国の緊急対策対応分、防災・減災、国土強靭化として386億円を計上したことによります。県債は、1,156億円、141億円の増です。臨時財政対策債は、80億円減らし、359億円です。通常債を779億円としておりますが、臨時財政対策債が県債発行の31.1%も占めるという異常事態が続いています。県債残高は、19年度末で1兆7,800億円となり、年間予算の約2倍以上にもなります。そのうち、臨時財政対策債の残高ですが、7,193億円で40.3%を占めます。臨時財政対策債は、本来、地方交付税で穴埋めされるべきものであり、国は地方交付税の配分を現実に合わせて交付すべきです。
消費税が導入されて30年が経過しました。消費税は社会保障に充てるとの約束ですが、医療も、介護も、福祉も、年金も、負担はふえて、サービスは縮小され続けてきました。内閣府が昨日発表した1月の景気動向指数の速報値は、前月比97.9となり、3カ月連続で悪化し、国内景気は後退局面に入っています。このように、景気動向からして、消費税増税は見直さなければならない事態ではないでしょうか。
県の来年度予算案は、10%増税を含めた予算編成となっています。県は消費税引き上げによる地方消費税を19年度は174億円と見込んでいます。本予算案に盛られた消費税増税に伴う使用料、手数料の値上げでは、国に納付義務のない文化会館や運動公園、体育館などの消費税増税に便乗したとも言える値上げも含まれており、賛同できません。
中小企業経営者からも個人経営、零細業者、県民の皆さんからもこんなに経済が冷えているときに消費税増税はやめてほしいとの声が沸き上がっているように、消費税増税は県民の暮らし、地域経済を一層困難なものにすることは明らかです。消費税10%を組み込んだ本予算案には賛成できません。
一方、県立高校各教室へのエアコン設置を実施すること、特別支援学校の教職員を標準法配置との乖離を解消するための増員をさらに引き続き行うこと、松本、若槻養護学校の整備に向けた検討会を設置するなど、県民要望を受けとめた事業については評価します。
しかし、引き続き要望が強い子供医療費無料化の一部負担金の廃止、高校卒業までの拡大、さらに、福祉医療制度として障害者も現物給付の対象とすることなどが盛り込まれず、大変残念です。
SDGsの持続可能な社会をつくっていこうとの目標も掲げていますが、小規模家族農業や小規模零細事業者への支援は不十分と言わざるを得ません。財力や体力のあるところは予算をつけて応援する一方、農村や商店街の疲弊が進んでいますが、個々の努力に任せて効率化や競争をあおるやり方でいいのでしょうか。国の予算編成方針を無批判に導入し、県民の願いに寄り添わない内容が多々あると指摘せざるを得ません。
リニア建設について多くの県民が排出土の置き場、ダンプカーの往来で生活環境が脅かされる問題、水源の枯渇や異常出水への不安、リニア計画そのものへの疑問などなど……
○議長(鈴木清 君)
高村京子議員に申し上げます。申し合わせの時間が経過しておりますので、発言は簡潔にお願いします。
◆38番(
高村京子 君)解決されない中で推進することは、今後に多大な禍根を残すのではありませんか。
「確かな暮らしが営まれる美しい信州」を掲げる長野県として、リニア工事は一旦立ち止まり、中止すべきと求めます。
以上を申し上げ、反対討論といたします。
○議長(鈴木清 君)以上で討論は終局いたしました。
本案を採決いたします。
本案、各委員長の報告はいずれも原案可決であります。本案、各委員長の報告どおり決するに賛成の議員の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
○議長(鈴木清 君)起立多数。よって、本案は各委員長の報告どおり可決されました。
──────────────────
○議長(鈴木清 君)次に、各委員長の報告中、第57号「平成30年度長野県一般会計補正予算(第6号)案」につき討論をいたします。
討論の通告がありませんので、本案を採決いたします。
本案、各委員長の報告はいずれも原案可決であります。本案、各委員長の報告どおり決するに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(鈴木清 君)御異議なしと認めます。よって、本案は各委員長の報告どおり可決されました。
──────────────────
○議長(鈴木清 君)次に、
文教企業委員長の報告中、第15号「平成31年度長野県水道事業会計予算案」、総務企画警察委員長の報告中、第21号「長野県松本空港条例等の一部を改正する条例案」、
県民文化健康福祉委員長の報告中、第24号「長野県文化会館条例の一部を改正する条例案」、
農政林務委員長の報告中、第31号「長野県家畜保健衛生所手数料徴収条例の一部を改正する条例案」、
環境産業観光委員長の報告中、第43号「長野県諏訪湖流域下水道の維持管理に要する費用の負担について」、第44号「長野県千曲川流域下水道の維持管理に要する費用の負担について」及び第45号「長野県犀川安曇野流域下水道の維持管理に要する費用の負担について」につき一括して討論をいたします。
討論の通告がありませんので、本案を一括して採決いたします。
本案それぞれ、各委員長の報告はいずれも原案可決であります。本案それぞれ、各委員長の報告どおり決するに賛成の議員の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
○議長(鈴木清 君)起立多数。よって、本案はそれぞれ各委員長の報告どおり可決されました。
──────────────────
○議長(鈴木清 君)次に、総務企画警察委員長の報告中、第19号「長野県手数料徴収条例の一部を改正する条例案」につき討論をいたします。
備前光正議員から討論の通告がありましたので、発言を許可いたします。
備前光正議員。
〔27番
備前光正君登壇〕
◆27番(
備前光正 君)第19号「長野県手数料徴収条例の一部を改正する条例案」に反対討論を行います。
本案の消費税の増税に係る手数料値上げ等については、先ほど第1号の討論で高村議員が反対討論したとおりであります。私は、さらに、本案に、今回新たに創設される所有者不明土地の利用の円滑化等に関する特別措置法に関する事務についての反対討論を行います。
昨年6月に成立した法は、所有者不明土地を収用対象とする場合に、収用委員会の審議を省略し、都道府県知事の裁定にかえることを可能とする特例を設けるものであります。たしかに、長期間相続登記がなされないなどの事情により発生する所有者不明土地については、何らかの対策が必要ではありますが、この特別措置法は、所有者不明土地の発生や増加に根本的な対策を施すものではなく、もっぱら利用の促進を図るものとなっております。土地収用は最も直接的な財産権の剥奪であり、事業認定及び収用裁決の各段階で権利者に対する十分な手続き、補償が求められます。
特例で知事の裁定によって収用手続きを認めることは、事業者と裁定者が同一になる場合もあり、客観的な確認や裁定が担保されない問題が指摘されております。
事業者がみずからの判断で利害関係者や住民に何らの説明もすることなく収用を進め、公共事業を進めるという事態や、地権者をも追い込む手段にもなりかねません。大型開発推進のために手続を簡素化させる仕組みを安易に認めるべきではありません。
以上を指摘させていただき、反対討論といたします。
○議長(鈴木清 君)以上で討論は終局いたしました。
本案を採決いたします。
本案、委員長の報告は原案可決であります。本案、委員長の報告どおり決するに賛成の議員の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
○議長(鈴木清 君)起立多数。よって、本案は委員長の報告どおり可決されました。
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○議長(鈴木清 君)以上で今定例会における案件を全部議了いたしました。
知事から挨拶があります。
阿部知事。
〔知事阿部守一君登壇〕
◎知事(
阿部守一 君)閉会に当たり、一言御挨拶を申し上げます。
本定例会におきましては、平成31年度当初予算案を初め、多数の議案につきまして、慎重審議の上、それぞれ御議決を賜り、誠にありがとうございました。
審議に際し議員各位からいただきました御意見等につきましては、今後の県政運営に当たりまして十分参考とさせていただくとともに、御議決をいただいた予算の執行等に責任を持って当たってまいります。
さて、議員各位には、近く任期満了の日を迎えられますが、この4年間、しあわせ
信州創造プラン2.0の策定を初め、県勢発展のため各般にわたり御尽力を賜り、改めて感謝を申し上げます。
また、今回の改選を機に御勇退される皆様におかれましては、長年本県の発展に多大なる御貢献を賜りましたことに対し深く敬意を表しますとともに、厚く御礼を申し上げます。
結びに、議員各位のさらなる御活躍と御多幸を心よりお祈り申し上げ、閉会の挨拶といたします。ありがとうございました。
○議長(鈴木清 君)議員各位におかれては、県政の各般にわたる諸問題について熱心に御審議いただきました。ここに、その御労苦に対し敬意を表します。今後、一層御活躍あらんことを願ってやみません
以上で本定例会を閉会いたします。
午後1時53分閉会...