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  1. 長野県議会 2018-12-12
    平成30年11月定例会環境産業観光委員会−12月12日-01号


    取得元: 長野県議会公式サイト
    最終取得日: 2023-06-16
    平成30年11月定例会環境産業観光委員会−12月12日-01号平成30年11月定例会環境産業観光委員会 環境産業観光委員会会議録(その3) ●招集年月日時刻及び場所  平成30年12月12日(水)午前10時30分、議事堂第3委員会室に招集した。 ●出席した委員の氏名   委  員  長           荒 井 武 志   副 委 員 長           酒 井   茂   委     員           本 郷 一 彦      同              向 山 公 人      同              今 井   敦      同              中 川 宏 昌      同              百 瀬 智 之      同              堀 場 秀 孝      同              今 井 正 子      同              高 村 京 子 ●欠席した委員の氏名   な     し ●説明のため出席した者の氏名
    (観 光 部)    観光部長              熊 谷   晃    山岳高原観光課長          丸 山 賢 治    信州ブランド推進室長        斎 藤 政一郎    観光誘客課長            丹 羽 克 寿    国際観光推進室長          宮 原   渉 ●付託事件   12月10日に同じ。 ●会議に付した事件   付託事件のうち、18、22、23及び観光部関係の所管事務一般について ●開議時刻 午前10時29分 ●荒井委員長 開会を宣した。  ▲日程宣告    観光部関係の審査  ▲観光部関係の付託事件の報告    陳情3件  ▲議題宣告(観光部関係)    付託事件及び所管事務一般を一括して議題とし、議題に関連して、理事者の説明を求めた。 ◎熊谷晃 観光部長 別添、観光部長説明要旨に基づいて説明した。 ○荒井武志 委員長 理事者から発言を求められていたのでこれを許可した。なお、理事者の説明中、プロジェクターを用いたい旨の申し出があったので了承願った。 ◎斎藤政一郎 信州ブランド推進室長 別添資料1「銀座NAGANO〜しあわせ信州シェアスペース〜の運営状況について」により説明した。 ◎丹羽克寿 観光誘客課長 別添資料2「平成30年度スノーリゾート信州プロモーション事業について」及び別添資料3「長野県観光インスタアワード・長野ドローンショートフィルムコンテストの結果について」により説明した。 ◎宮原渉 国際観光推進室長 別添資料4「知事による台湾でのトップセールス等について」及び別添資料5「国際空港から県内スキー場への直行バス運行状況について」により説明した。 ○荒井武志 委員長 委員の質疑等発言を許可した。 ◆本郷一彦 委員 御説明、本当に御苦労さまでございました。とりわけ熊谷観光部長の極めて積極的な観光戦略が功を奏しまして、実績として多く上がっていることに、まず深く敬意を表するところでございます。また、知事におかれても、ぜひ両輪となって同様にトップセールスをして、一層御精励願いたいと思います。  日本の国は、日経を含めていろいろな意味で、ものづくり産業が注目されておりますけど、GDP全体から見ますと、輸出は15%でございます。したがって、国内需要、つまり個人消費が60%でございますので、インバウンドの、特に観光部の果たすべき役割は、今後急速に長野県経済にとっても大変重要な位置づけになってくると思いますので、熊谷観光部長には、ぜひ一層よろしくお願いしたいと思うところでございます。  例えば、フランスはいろいろなことでもめていますけど、インバウンドは数千万人来ていますが、目標は1億人ということのようでございます。かつ、1カ月くらい休みをとるということで、夏場にフランスに行くのは控えなきゃいけない、という中で、非常に恵まれた好循環の内容になっているということです。言うまでもなくコートダジュールやロアール川や、あるいは、パリは、とにかくヨーロッパに行ってみても別格の都市でありまして、初めてヨーロッパへ行った方は、パリのあの景観に大体度肝を抜く、一番カルチャーショックを受ける、ということであります。フランスが1億人を目指すということの中で、日本政府は、6,000万人くらいまで持っていきたいと。ことし、大体3,000万人くらい行く予定でございますし、先ほど熊谷観光部長のお話のとおり、その中で長野県が全国平均より上だということでございますので、なお一層頑張っていただきたいと思います。  なお、信州まつもと空港について、代表質問のときに知事から明確な答弁をいただきまして、平成34年に信州まつもと空港信州まつもと国際空港になります。駐車場も整備いたしまして、今度は国際便のターミナルをつくる予定で、着々と準備に入っております。僕もライフワークとしてやっておりますが、僕の私案は、上海と台北に定期便で週4便でございます。そうしますと、先ほどのバスとの複合的な連関が出てきます。あっという間に4年後なんか来てしまいますし、GPSを使って今度は視界ゼロでもテイクオフできるなど、いろいろな意味でワンランク上がる飛行場になると思いますので、熊谷観光部長におかれては、中村松本空港利活用国際化推進室長とも、ぜひ連絡をとっていただいて、総合的、複合的な視野で、観光戦略を進めていただきたいと申し上げるところでございます。  各論に入ります。先ほどのドローンショートフィルムについて、あのような形から見ると非常にテレビ映りがいいのが長野県でございまして、非常にコンパクトに印象的なものでありました。最優秀賞の表彰もしたということで、これも一つのドローンを使っての切り口でございますので、これも多分、熊谷観光部長の発想力だと思いますが、ぜひいろいろな角度から多面的に観光戦略を進めていただきたいと思います。  本年3月に長野県観光戦略2018が策定され、早いもので約9カ月が経過いたしました。戦略では、観光の担い手としての経営体づくりということで、県と観光機構が連携して広域型DMOの形成を支援していくことと認識をしております。観光は観光地域づくりと言うとおり、地域づくりそのものであり、地域コミュニティを含めて、その担い手となるしっかりとした広域型DMOを形成していくことは、極めて重要だと私も認識をしております。ほかの分野でも同じでございますが、広域型DMOの形成に当たっては、司令塔となる人材の確保、持続可能な組織、収支計画の策定、地域の合意形成など、取り組んでいかなければならない課題も、大変大きなものが骨太にあるわけでございます。したがって、県では、今年度、県観光機構に専門人材を置くなど、支援体制を強化したと思っておりますけれども、県内各地の取り組みにどのような支援を行っているのか、また各地域の取り組みはどの程度進展しているのか、まずお伺いいたします。 ◎丸山賢治 山岳高原観光課長 広域型DMOについての御質問でございます。お答えをしたいと思います。まず、本郷委員から御指摘のありましたとおり、長野県観光機構は、県DMOとして観光庁の認定も受けておりますけれども、長野県観光機構に4月、DMOの形成支援センターを設置いたしました。専門人材ということで、元長野経済研究所の調査部長であった平尾さんを中心に、旅行会社ですとか、金融機関の方ですとか、広告会社の方、それから商社の方等、8名でチームをつくりまして、支援を行っているところでございます。これまで、10月までですけど、7地域にかなりの回数出向いていって支援を行っております。  支援の内容についてですが、広域DMOの設立に向けた検討会議を各地域で開いておりますので、そちらに積極的に参加し助言をしていくですとか、地域で来訪者のアンケート調査をやるということにつきましてノウハウを持っておりますので、一緒に調査を行うですとか、住民の方との合意形成するためのワークショップを開いたりするときに、講師で入ったり、企画で一緒に入っていくといったことを中心に取り組みを進めているところでございます。言ってみれば、地域の状況を把握して、危機管理意識を共有したり、それに対応するための助言等を行っているという状況でございます。  各地域の進捗状況でございますけれども、これまでおよそ7地域に支援に入ってございますけれども、地域ごとに進捗しているところでございます。例えば白馬エリアにつきましては、既存の観光組織等の具体的な業務の重複を整理して、これからどういう組織を立ち上げていくかという業務計画をつくるということで支援に入っているところでございます。今年度末には何とか立ち上げたいということで、一緒になって取り組んでいるところでございます。  また、上伊那につきましては、10月1日に伊那観光局が設立されておりまして、これから具体的にワークショップ等を開催して内容を検討していくということでございます。DMO形成支援センターの職員も入って、一緒に取り組んでいるところでございまして、アンケート調査等も地域振興局と一緒になってやっているところでございます。また、南信州のエリアについても、日本版のDMO法人に登録できるようにするため準備を進めているということで、一緒に取り組んでいる状況でございます。  あと、既に立ち上がっております北信の信越自然郷のエリアについては、具体的に何をやっていくのかということを議論するということで、ワーキングチームを幾つか立ち上げてございますので、そこにDMO形成支援センターの職員も入って進めていくという状況で進んでいるところでございます。大きく言いますと、コンセプトづくり事業計画づくりのところを、一緒に一生懸命やっているところということと、多様な関係者がおりますので、どうしても合意形成は結構、時間や手間がかかるものでございますけれども、そこを一緒に取り組んでお手伝いしながらやっているというところでございます。  立ち上がって成功事例になるというのは、なかなか時間もかかるものもございますけれども、私どもといたしましては、長野県観光機構、それから地域振興局と連携して、できるだけ早く、他のモデルともなる成功事例を一つでもつくり上げて、県としての重点支援地域指定に結びつけてまいりたいと考えているところでございます。 ◆本郷一彦 委員 広域型のDMOは非常に重要でございまして、平尾さんは、非常に優秀かつアイデアマンでございますので、ぜひ連携プレーをして、丸山山岳高原観光課長からもお話がありましたけど、観念だけに陥ることなく、具体的、現実的に実効性のあるものとして、観光戦略の背骨になるように、なお一層実績を伸ばしていただきたいと思います。  次に信州デスティネーションキャンペーンの成果についてお伺いしますが、信州アフターデスティネーションキャンペーンについては、9月定例会の本委員会で、取り組みについて、具体的な報告をいただいたところであり、先ほどは、今回行われた2つのコンテストの入賞作品についても御報告をいただいたところでございまして、大変いいものができたと思っています。また、熊谷観光部長の総括説明の中では、アフターデスティネーションキャンペーンの3カ月の延べ宿泊者数について、全国的に台風の直撃や猛暑で減少する中、本県では逆に増加したとの説明があったところで、特筆すべきことだと思っております。今回、7年ぶりのデスティネーションキャンペーンが行われ、この3年間でさまざまな取り組みが行われたところでありますが、その成果をどのように捉え、今後の取り組みにつなげていくかをお聞きいたします。 ◎丹羽克寿 観光誘客課長 デスティネーションキャンペーンについて御質問いただきました。3年間の信州デスティネーションキャンペーンでございますけれども、熊谷観光部長の総括説明で述べさせていただきましたが、本番のDCの中で課題が4つほど見えてまいりまして、本年はそれについてチャレンジをさせていただいたということでございます。具体的には、ネット予約の機能とか、それから情報発信の強化につきましては、ことしの信州アフターDCキャンペーンでは、長野県公式観光インスタグラム長野ジャパンの投稿を行わせていただいたり、先ほど御紹介させていただいた長野県観光インスタアワードなども実施させていただきました。また、専門業者に委託をいたしまして、ドローンの画像の撮影を行ったり、あるいは先ほども御紹介させていただきましたが、ドローンショートフィルムコンテストを開催して、いろいろな素材を集めてきたところでございます。  また、DCのホームページでございますけれども、特集ページとか、あるいはモデルコースなどの掲載を行いました。さらに体験メニューや宿泊予約サイトとの連携を行いまして、見た方が一気に予約まで行けるように取り組んでまいったところでございます。また、ターゲット広告ということで、狙いを絞って広告を打つということをやらせていただきまして、多くの方を信州DCのホームページに誘導することができたということでございます。今後でございますけれども、9月にこの委員会でもお認めいただきました新公式観光サイトに、これらの取り組みを反映させていただきたいと考えております。  また、天候に左右されない観光コンテンツの充実でございますけれども、体験予約サイトとの連携やプロモーションを行い、また、体験プログラムの開発が重要であることから、開発するためのワークショップ等の開催も行ったところでございます。この点につきましては、この期間ということでなく、これからじっくりと伸ばしていく必要がありますことから、関係機関と連携をしながらさらにプログラムの開発を行いまして、そこでつくったもので稼げる観光を目指して充実を図っていきたいと考えております。  また、今回なんですけれども、交通事業者と一緒にいろいろやったということがございまして、これらにつきましても非常に連携を深めることができました。ポスターの掲示ですとか、旅行商品の造成、あるいはJRが持っている雑誌に記事を載せていただく等、連携した取り組みを今後も続けることができる環境を整えることができたということは、大変大きな成果だと考えております。今後におきましても、キャンペーンで学んだことを生かしながら、よいものはさらに伸ばし、また改善すべき点は改善を行う中で、引き続き観光誘客を推進してまいりたいと思っております。 ◆本郷一彦 委員 アフターDCのサポートがよかったことと、また、観光戦略の中にあるDCの役割は非常に大きいということが、数字的にもいよいよあらわれてきたわけでございまして、なお一層御努力を願いたいと思うところでございます。  続けて2点ほどお伺いしたいと思います。インバウンド推進協議会の設立に向けた状況についてですが、本県のインバウンドの状況は、今年の9月までの累計で前年比17.8%増と、国平均の11.3%増を上回るペースで増加しており、来年のラグビーワールドカップや再来年の東京オリンピック・パラリンピックに向け、今後、ますます増加することが見込まれる状況にあります。しかし、本県の受け入れ環境については、受け入れ施設の拡大など、まだまだ改善しなければならない課題も多いと私は思っております。そのような状況の中で、6月定例会でも質問させていただきましたが、本県のインバウンドを民間主導で推進していくインバウンド推進協議会への期待は非常に大きいものがあろうかと思うわけであります。そこで、設立に向けて、現在の進捗状況はどのようになっているか、また具体的に事業を実施するための体制やシステムはどのようなものを考えているのか、お伺いをしたいと思います。  それからもう一点は、先ほども御説明がございましたけど、銀座NAGANOについてであります。これは単なるアンテナショップではなく、信州のしあわせをシェアする場であるとのコンセプトにより開設して4周年を迎え、先ほど説明がありましたけど、これまでの県観光部や観光機構の職員を初め多くの関係者の取り組みや協力によって、来場者数も着実にに増加し、首都圏での長野県の発信拠点としての役割を予想以上に果たしていると考えております。当初、心配された経営面や運営面、またイベントやメディアを通じてのブランド発信、市町村や企業による活用など、これまでの成果と今後の取り組みの考え方をお伺いいたします。  もう一点、東京、名古屋、京都、大阪のゴールデンルートは、自然体でそのまま推移していくと思いますが、先ほどのドローンショートフィルムではございませんが、本当の意味での日本のよさというものについては、地方創生を含めてローカルなものの中にあると思います。長野県には何カ所もすばらしいところがあるんですが、自分自身の出身地でいきますと、飛騨高山、そして上高地、松本という縦軸については相当のブランド力があります。飛騨は御承知のとおりでございますし、高山は、産業は全くないところでありますけど、あのまちづくりだけで年間400万人から500万人来るということで、すごい勢いであります。上高地は申すまでもなく、東の軽井沢、西の上高地という長野県最大のステイタスを持っているところですし、そこに先ほどドローンショートフィルムにもあったとおり松本城とつながるわけです。一つの例でございまして、ほかにももっとすばらしいところがたくさんあると思いますけれども、この辺の縦軸についての観光部としての戦略性について、もし御認識を持っていらっしゃるならば。来年、国土交通省で、8月頃に中部縦貫道の開通が決定いたしますが、私ども県議会の立場でもしっかりした運動を展開しておりまして、それとの連動も全部絡んできますので、この縦軸についての御認識なり方向性があれば、全部で3点になりますけど、一括して御答弁をいただければありがたいと思います。 ◎宮原渉 国際観光推進室長 インバウンド推進協議会の状況でございますけれども、協議会設立に向けまして、去る10月11日に、これまで各分野で本県のインバウンドを引っ張ってこられた方々に役員の候補としてお集まりいただきまして、第1回準備会を開催したところでございます。その場では、協議会設立の目的や事業内容等を御議論いただくとともに、役員案や規約案についても御検討いただきました。その検討結果等を受けまして、役員候補者の追加等を行うとともに、先週の12月7日付で会員の募集を開始したところでございます。今後は、1月下旬に第2回準備会を開催しまして、2月下旬には設立総会を開催したいと考えております。  また、インバウンド推進協議会の事業を実施する具体的な体制ですけれども、インバウンド推進協議会の役割としましては、1つ目としまして、観光素材と交通、宿泊をセットにした売れる商品の開発と造成、2つ目として、ゲートウエーとなる空港などからの引き入れや二次交通の対策、3つ目として、プロモーションの強化、4つ目として、受け入れ環境の整備、以上の4つがございます。これらを効率的かつ機動的に進めていくために、それぞれに対応した部会をつくりまして、事業を実施してまいりたいと考えております。 ◎斎藤政一郎 信州ブランド推進室長 銀座NAGANOの御質問をいただきまして、本郷委員からも御発言いただいておりますように、しあわせ信州をシェアするというコンセプトでやってきております。特に来場者数がしっかり伸びているところが一番の成果で、ありがたいことですし、感謝を申し上げています。これまでの取り組みに本当に敬意も表しているところです。  特にイベントスペースは、つながるという意味でいろいろなイベントをしているんですけれども、これが一番のコアであり、強みのあるところだと考えております。他県のショップではなかなかまねができない部分だと思います。北沢正和さんや横山タカ子さんのしあわせ信州の食材を使った料理や長寿料理のイベント、健康セミナー、利き酒師とワインソムリエによる講座もやっています。こういったものを毎月やっていることが認識されつつありますし、ファンもふえておりまして、これが強みになっているかと考えております。  また、ショップの関係では、2階のマルシェですとか、メンバーズカードですとか、ごらんになっていると思いますけど正面に青果物がありまして、これらのインパクトが大変大きく強みになっておりまして、27年度は600万円程度赤字だったものが、29年度は600万円、逆に黒字になっています。店舗の売上という意味で経営も順調に伸びてきているところであります。  今後の課題的なことでありますと、市町村の方が、なかなか単独で全部イベントを仕切るということは、人員ですとか、準備ですとか、なかなかハードルも高いところがありまして、市でしっかり使っていただけるところと、町村では少し苦労しているところなども出てきております。そこを、共同開催ですとか、いろいろな形をこれからしっかり検討しまして、市町村にも声かけをしていきたい。また、イベントは、当然、物を売り込むですとか、イメージを上げるですとか、行事ですとか、その次の段階のものとセットでなければなりませんので、その辺のつなぎになることも、アドバイスしていかなきゃいけないなと考えております。  あと、企業さんにもお使いいただいていますけれども、もう少し大勢の企業さんに使っていただけるよう、もう少し地元にも出向きながら周知をしていきたいと考えているところであります。こういったことをやりつつ、お客様目線で長野県に大変好意を持ってもらえるように、今後も取り組んでまいりたいと思っております。 ◎熊谷晃 観光部長 私からは、ゴールデンルートから取り込んだ縦軸の重要性について、お答えをさせていただきたいと思います。考え方については、3点ほどあると思うんですけれども、まず広域的にやっていくというのは、昇龍道に始まり、中部経済圏、中央観光振興機構と十分連携をしていくということは、当然重要なことであります。私どもも、飛騨高山の歴史的な取り組みの御努力に学ぶところ大でありまして、棚ぼたで上高地、松本に観光客が来ているという状況ではいけませんので、ちゃんとやっていかないといけないと考えております。  2点目としては、広域でやる利点でありますけれども、広域でやることの意味をもう少し市町村の皆さんだとか県内に広めていく必要があろうかと思います。利点としてありますのは、点から点への移動ではなくて、面として捉えていくという観光が、これから個人旅行が非常にふえていく中で重要であるということであります。面的にいろいろな魅力があり、そこに2人連れや3人連れの小グループが周遊するだとか、長期滞在して足を運ぶということの重要性をまず考えてもらうということと、それと一遍では回れませんので、長期滞在のほか、日本人の場合だとリピートするという利点もありますし、経営主体の面で見れば、各市町村ごとに観光協会があって、同じようにパンフレットとのぼり旗をつけてやっているということではなく、人口減少だったり、財政も縮小しておりますので、共同でやることによりましてコストダウンを図って効果的なPRをしていくということは、これからの各地域の運営にとって非常に大切なことだと思いますし、それがDMOにつながっていけばなと思っております。  最後、3点目といたしましては、やはり商品なんだと思います。山を見たり、何かおいしい物があるからというような長野県の今までのPRは、素材のPRが多過ぎたと思います。本郷委員が御指摘のとおり、ゴールデンルートから、地方には何があるのかということが非常に求められております。1泊2日でも2泊3日でも、パーツの商品をしっかりつくって、ゴールデンルートから、どういうルートでどのように入ってきて、どこに泊まって、何が体験できて、そして何を食べて、どこに泊まってどのように帰っていくのか、次の地点に行くのかということをしっかり組み立てる。こんな取り組みを、新年度予算で要求をしてまいろうと思っております。商品を観光協会がつくるだけじゃなくて、旅館、ホテル、飲食店の皆さんが、それぞれに商品をつくれる、年間千本つくろうという取り組みもやっていきたいなと思っております。  長くなりましたが、商品があることにより、これも3つ利点があると思っております。商品があると、どういう人を呼びたいのかターゲットが見えてくるわけでありまして、PRも効果的に行えます。また、商品によりまして、どんな人を呼ぶので、ではどういう雰囲気のまちづくりにしていこうかということもあろうと思います。  それともう一つは、今までは、バスが走らないのでお客が来なかったんだということで、バスを定期的に走らせなさいということでありました。今度、商品があると、それに合わせてバスを走らせるということで、バス事業者も、地域も、苦しまない二次交通の運営ができようと思いますので、飛騨高山、上高地、松本の縦軸、ここに立山黒部アルペンルート、また富山、長野、善光寺、スノーモンキー、金沢と、大きく展開できるように、面的に捉えて、しかもそれに商品が伴う観光をしていきたいと思っております。 ◆向山公人 委員 では幾つか私もお伺いいたします。観光県としての長野県は、さらなる活性化を図って、充実させていかなければならないと。稼げる観光という話が先ほどございましたが、そんな中で、手段とすれば広域のDMOを通じて、1泊2日を2泊3日にするとかいうことに取り組んでいくことになろうと思っております。  今度、観光だけではありませんけれども、長野県が、商工、観光、農業という形の中で、営業本部を設置するということになりました。この中で、観光部としての活用というか、営業本部の中でどんな役割を持ち、また観光部としては、営業本部の中でどんなところに力を入れてやっていこうとしているのか、その辺をまずお伺いいたします。 ◎熊谷晃 観光部長 観光は観光、物産は物産、そういうことでは、せっかくの長野県のポテンシャルが生かされないという面がございます。9月県議会で知事から答弁させていただいた例を挙げますと、そばがおいしいからそばを食べてもらおうといったときに、美しいそば畑の風景だとか、その後ろに展開している八ヶ岳の美しさだとか、そこから発する水のおいしさだとか、こういったものをストーリーで伝えていく必要性があろうかと思います。物だけで消費するんだったら、都会にはもう物があふれていて、いろいろな全国の物が食べられるというような状況になっておりますけれども、いい物がそんなに数多くつくれない、量的に少ない、そういった悩みをまだ抱えておりますので、ぜひ長野県に足を運んでもらって、すばらしい風景の中で食べていただくということです。  ほかの県の今までの営業本部の例を見ますと、首都圏でどんどん売り込むんだというものが多くございました。現在考えておりますのは、営業推進と、メディア、ブランド発信と、この2つの機能を持たせて、それをタイアップしていこうと思っています。メディア発信、ブランド発信は、信州ブランド推進室でやっておりますけれども、その機能を営業本部の中にかなり充実をさせて、観光とタイアップした物産振興をすることが極めて重要な取り組みであろうかと考え、検討しているところでございます。 ◆向山公人 委員 丸山山岳高原観光課長も広域DMOの話に触れておりましたけれども、行く行くは広域観光の中でDMOは大きな役割を占めていくことになろうと思います。私どもの地元の上伊那についても先ほど少し紹介をいただきましたけれども、長野県内で広域DMOというのは、どのような状況で進んでおられるのか、お伺いします。 ◎丸山賢治 山岳高原観光課長 広域DMOの進捗状況ですけど、概略は本郷委員の質問の際にお話をしたところです。具体的に、一番進んでいるなというところでは、白馬のエリアかと思うんですけれども。白馬のエリアについては、小谷、白馬、大町の3市村で、広域的なDMOをやっていこうということで、組織というよりも、中身の検討に入っています。3つの地域は、それぞれ観光協会とかお持ちなんですけれども、どういったところに力を入れていくかとか、どういう業務が重複していて、それを一緒にやることにどういう効果があって、どういう戦略でやっていくのかという中身を、索道の皆さんとかも入る中で、検討するためのボードをつくって具体的な中身を検討している。そういった検討の中で組織をつくっていこうということで、一体で、今年度中に何とかつくり上げるということで進んでいるところがございます。前回の委員会のときにも熊谷観光部長から御説明したとおり、司令塔となる方と、それを支える全体の行政の枠組みと、それから具体的な計画の3つがそろって初めてうまくいくということで、一番進んでいると思われるところは取り組みを行っています。  それ以外の飯山ですとか、上伊那もそうですけれども、まず全体でやっていこうという意思統一を図っていただいて、組織ができてまいりましたので、いよいよこれから中身をどうするかの検討に入っています。しっかり既存の団体との調整も含めて合意形成が図られると、これらの地域も具体的な動きになっていくのかなと理解しているところでございます。 ◆向山公人 委員 私どもも、地元の上伊那でDMOが設立されたわけです。実際、これから活動に入っていく中で、大変懸念をしている部分が幾つかもう出てきていました。上伊那のDMOをつくったんだけど、伊南は伊南でまたDMOをつくったということがございます。また、上伊那の場合には、伊那市だとか駒ヶ根市は、もともとの観光協会があるんですが、そことの連携をどのようにするのかとかですね。上伊那広域の中に伊南DMOと、また上伊那全体のDMOというのがあって、組織はできたけれども、実際、活動していくには、間違いなくバッティングをしたり、その辺がうまくいくかどうかという心配をみんな抱えながら、どうやって進めようかという悩みを持っている状況なんです。  ですから、県内だって、DMOを設立していくと、そういう問題がみんな出てくるということと、各市町村長は、おらが町へ、おらが村へというのが、当然、首長としての仕事になってきますので、広域にした場合に懸念される部分も出てくることもあろうかと思いますので、そういう部分をぜひ念頭に置いて、指導したり、今後の進め方の中で生かしていただきたいと思っております。  それから、東京オリンピックについて、地域でキャンプ地の誘致の取り組みをしております。私どものところにも、東ティモールが来て、もう二度ほど、現地を見たりいろいろしております。こういったことも観光に大きな影響が出てくるわけでありますけれども、県内の中でオリンピックの誘致の活動というのはどんな状況にあるんでしょうか。 ◎丹羽克寿 観光誘客課長 県内におけるオリンピックの合宿等の誘致についての御質問でございます。先ほど熊谷観光部長の総括説明でもありましたが、中国の関係につきましては、私ども長野県が都道府県では唯一のホストタウンということで手を上げさせていただいておりますので、そちらについては、県としても主導的に、いろいろなところを見ていただいております。それ以外についても、お話しいただいたように、市町村の皆さんが積極的にやっているところもあります。県といたしましては、市町村の取り組みを見守りながら、必要があれば、専門のアドバイザーを用意しておりますので、その方を派遣しまして、実際に助言をして誘致につなげているということでございます。  既に自治体がやっており決定したのが4つほどございまして、長野市のデンマークの競泳、信濃町のマカオのトライアスロン、立科町のウガンダの陸上、それから千曲市のハンガリーの卓球については、既に決定済みということで、これから準備をさらに進めていくということでございます。伊那市もございましたけれども、それ以外でも、多くの市町村でさまざまな競技について、誘致を図るべく取り組みを行っていると認識をしております。 ◆向山公人 委員 長野の場合には北陸新幹線が開通しているものですから、そういう点だとか、松本空港とかを有効に活用して、ぜひ長野県に1国でも2国でも、皆さん方にキャンプ地として長野県をベースにしてもらうという方向に、ぜひ取り組みをしていただきたいと思っております。  先日、知事が台湾を訪れましたが、その中で、観光の接触等も図ってきたわけであります。私どもも、酒井茂議員と丸山大輔議員が中国を訪問して、この間、帰国報告会がありました。その中で、中国からの誘客を図るには、国とかそういう固定的なところよりも、関係のグループだとか、協会とかを通じたほうがいいんではないかという報告がございました。それと、中国では、車の免許証があっても日本へ来た場合には日本では乗れないので、移動する足の確保を受け入れ体制の中でよほど考えないと、なかなか観光地に行き来ができることが少なくなるので、その辺は必要だという話がありました。そういった面については、どのようにお考えになっていますか。 ◎宮原渉 国際観光推進室長 今回の台湾での知事のトップセールスの関係でも、台湾国際教育旅行連盟の総会長さんと会ったり、世界的自転車メーカーのジャイアントグループの最高顧問とお会いしましたが、国や地域政府だけではなくて、実際に誘客してくれる主体となるところへ意欲的にアプローチして誘客を促進してまいりたいと考えております。  また、確かに中国は、ジュネーブ条約に加盟しておらず、日本に来た場合、車の運転ができないと思いますので、二次交通ですとかをしっかり考えていかなければいけないと思います。そういう面も、2月に設立しますインバウンド推進協議会でも一生懸命考えていきたいと考えております。 ◆向山公人 委員 先日、知事が台湾へお伺いした後、台湾の選挙があって、与党が惨敗をしたということで、政局が大きく流動して、台湾は2年半で大きな転機を迎えてしまったと。また、知事がお会いをしている中でも、台中の市長、高雄の市長も、みんな惨敗をしてしまったという大きな変動がありました。行ったときのコンタクトや連携が、こういった変動によって、その後、どのように取り組まれていくのか、お伺いします。 ◎宮原渉 国際観光推進室長 確かに今回の台湾における統一地方選の結果、お会いしました2人、台中市と彰化県の県長さんがかわってしまいまして、高雄は、今までおつき合いしていました民進党から国民党に変わったということでございます。しかし、例えば彰化県につきましては、覚書を最初に締結した平成24年当時は国民党の県長さんでございまして、民進党の県長さんにかわった後も、交流は変わりなく行われてきているところでございまして、あくまでも県と市との交流ということで、県長、市長さんがかわったことによる影響はあまりないものと考えております。知事が、各市、県を訪問して交流を深めたという事実は、現地のテレビや新聞にも大きく取り上げられていますので、それを見た多くの高雄市民や台中市民、また彰化県民に非常に認知されたということが重要なことだと考えておりますので、さらなる交流は、このことによって生まれるんではないかと考えております。 ◆向山公人 委員 せっかくそういった交流が始まったところなものですから、せっかくの交流が沈静化する、マイナスになることがないように、ぜひフォローアップをお願いいたします。  最後に、北陸新幹線が開通してから、商工会議所などの経済団体が、富山、金沢へいろいろなアプローチをしてきているわけであります。北陸新幹線が開通して、富山、金沢との観光の連携については、どのような誘客の取り組みをされているのか、また成果が何か具体的に上がっているものがあれば、事例も含めて、お聞きをさせていただきます。 ◎丹羽克寿 観光誘客課長 北陸新幹線延伸を生かした観光誘客の関係でございます。本年、JR西日本さんと連携をいたしましたプロモーションを、いろいろとやらせていただいております。例えば連携した観光プロモーションの実施ということで、旅行商品を造成するためのエージェントトリップというものを、ことしの5月と、それから10月に行っております。また、二次交通を含めました旅行商品の造成にかかる支援を行ったりですとか、JR西日本が観光素材の説明会を大阪で大きく開催しておるんですけれども、そちらのほうにもことし初めて参加させていただきまして、多くの旅行社の方にアピールをさせていただいたということでございます。  それから、個別の県でいきますと、富山県さんとも連携事業をさせていただきまして、本年度でいきますと、首都圏で富山県と連携してPRのポスターを張らせていただく。あるいは富山県と長野県でつくったコースに、実際に情報発信をされるインフルエンサーを呼んできまして、情報発信をしていただくという取り組みをさせていただくことになっております。また、新潟県とはスキーの関係で、1月になりますけれども、大阪でスキーの誘客を図るということで、北陸新幹線が延びたことによりまして、JR、あるいはその沿線の県と連携をとりながら、いろいろな観光PRをさせていただいている状況でございます。 ◆向山公人 委員 最後にお願いをさせていただきますが、長野県にとってみれば、観光部は、稼げる、一番のトップセールスマンの部署でありますから、ぜひそんな点も念頭に置きながら、今後も積極的に取り組みをしていただきたいということと、私も前々から言っておりますけれども、2027年には国体があり、リニアが開通するということもあって、かなり東京、名古屋、北陸とは、交通機関によって短時間で結ばれるということがあります。長野県内の移動時間がいずれにしても大変かかってしまうということがありますので、ぜひ県内の移動時間の短縮、移動時間の利便性ということも含め、観光で長野県へおいでになる人たちが、あちこちに気軽に行けるということも念頭に置きながら、これからの観光対策に力を入れていっていただきたいということをお願いして、私は終わります。 ○荒井武志 委員長 午後1時30分まで休憩を宣した。 ●休憩時刻 午前11時49分 ●再開時刻 午後1時28分 ○荒井武志 委員長 再開を宣し、引き続き、委員の質疑等発言を許可した。 ◆高村京子 委員 観光部の皆さん、本当に御苦労いただいておりまして、ありがとうございます。銀座NAGANOなんですけれども、委員長、副委員長の御采配によりまして、私どもの委員会も10月26日に銀座NAGANOを視察し、体感させていただき、長野県のお土産も買わせていただきました。狭い建物と言ってはいけないんですが、ある程度の身長の方が物のとれるぎりぎりのところまで、本当に全く空きスペースがない状態で、長野県の豊かな物産があったり、そこにカフェもあって、ということでした。カフェでいただく時間もなかったんで残念でしたけれども。さらに、体験型のイベントや、長野県を知っていただく時間も空間も用意しているということで、本当すばらしく思いました。特に4年目ということで、感謝を申し上げたいですし、だけど、あのスペースでこれからどう発展していくかなって。でもね、今のところ、すごく大事にしていただいているからいいんですけど。ここはいいです、私の感想で。本当にすばらしく長野県を表現していただき、長野県を知っていただいているスペースになるなと。撤回です、すみません。  それで、資料1の2番目の「大人の休日倶楽部」とのコラボのイベントなんですけど、日本酒の講座については、56名の定員で応募が111名、約2倍ですよね。それからシルク文化体験、これは長野県として本当に頑張っていただきたいのですが、定員30名で応募がちょうど30名で、これからもっと多くの方に体験していただきたいと思ったり。またワイン講座は、56名の定員に応募が156名で、3倍近くです。そうすると、もう少しね、希望される方がちゃんとみんな体験していただけるお取り組みを、来年以降、考えてもらいたいなと思うんですが、そこら辺の受け止めと課題をどう考えていらっしゃるか、お願いします。 ◎斎藤政一郎 信州ブランド推進室長 JRさんの大人の休日倶楽部の仕組みの中に乗っからせてもらっていまして、広がりぐあいは大変ありがたいと思っています。参加されるお客様はとてもアクティブで、文化ですとか、食とかに関心が高い旅好きの方がいらっしゃいますので、すごくいいお客様だと思っています。JRさんとしっかり来年以降もやっていくことになっておりますので、今の御意見もいただきまして、しっかり伝えます。向こうの都合もありますので、全部これということは、なかなかこっちではできないところがありますけれども、大変ありがたいと思っていますので、頑張っていきたいと思います。 ◆高村京子 委員 JRさんとも連携しながらということなので、長野県をもっと体感したいという方のための講座は、ぜひ御希望の方が入れるスペースと取り組みをお願いできたらと思っております。  次に、スノーリゾート信州の冊子は、本当にすばらしくていいなと思いました。ローマ字で場所が書いてもらってあるということなので、もう少ししっかり楽しませていただいて。私も疲れたときにほっとしながら見たい冊子になっていて、いいなと思います。  きのうは、中小企業団体中央会の役員の方々と私どもの委員会で懇談をさせていただく機会がありまして、その際に、毎月いただいている冊子の11月号を見させていただいたんですね。そうしますと、インフォメーションのコーナーに、「信州観光改革元年 長野県魅力を活かした滞在型山岳リゾートを目指して」ということで、講演会をおやりになったことが掲載されていました。ここには、熊谷観光部長もパネリストということで御参加されておりまして、白馬村の藤本副村長さんとかがお話しされておられます。どんなお話といいますか、どんな講演会だったのか、熊谷観光部長に伺いたいと思います。 ◎熊谷晃 観光部長 まず観光改革元年という考え方ですけれども、ことしから長野県観光戦略2018をスタートさせていただいておりますが、反省というのが、長野冬季オリンピックが終わって以降、20年間大きな投資ができないということ。それとか、そのときかかった経費を負担していくということで、少し財政も縮小ぎみであるということ。そんな中で、職員はゼロ予算で、足の底をすり減らして営業マンになっていけということで一生懸命やってきたわけです。  20年間を振り返ってみますと、観光施設も老朽化したり、新たな投資が行われていないんで、魅力がなくなっているんではないかという反省に基づきまして、これまでのプロモーション中心のものから、経営体をどうしていくのか、観光の基盤をどうしていくのか、インバウンド、外国をどう考えていくのかという、この3つの柱で大きくかじを切ろうということでありまして、これが観光改革元年という意味合いでございます。そのスタートを記念する講演ということも込めております。  デービット・アトキンソンは、新観光立国論という本の中で、午前中にも各委員から御指摘をいただきましたように、日本国こそ観光で稼げるんだと。素材がありながら稼いでないじゃないかと。ほかの国と比べたら、何でこんなに日本というのは素材がありながらだめなんだと。もっと頑張れということを書いているわけであります。まさに我々の戦略と一致している部分であります。  もう一つの意味は、白馬村と共催で行っておりまして、これは何かというと、先ほど言いましたDMOの支援の一環でありまして、地域合意を高めるためにも、白馬で開催して、来年のDMOの設立に向けて拍車をかけていきたいという意味でございます。
     講演の内容としては、先ほど言いましたように、日本がもっと観光で稼ぐべき。そのためには、もっと商品づくりだとかをすべき。それともう一つは、DMOを進めるべき。そしてもう一つは、観光客が地域に来てから帰るまでの体験をカスタマーエクスペリエンスと言いますけれども、観光客がDMOの地域に入って、ずっと楽しんで出るまで、カスタマーエクスペリエンスのレベルを絶対落としてはいけない。どこかでがっかりするようなことがなく、観光圏に入ったら、楽しんで出るまでの間を、その地域のみんなで高めていって、また来たくなる観光地をつくれと、そんな内容が主になっておりまして、ではそれをどのようにつくるのかというようなことも、シンポジウムの中で語り合ったわけであります。 ◆高村京子 委員 観光ということなんですけど、長野県をブラッシュアップするといいますか、そういうことなんだろうなと思いました。私がひかれたのは、そこに暮らす人も訪れる人もしあわせを感じられる世界水準の山岳高原リゾートの実現に向けてということで、その土台にあるのが、そこに暮らす人も訪れる人もという部分なんですけど、そのことに関して何か示唆をいただければと思います。 ◎熊谷晃 観光部長 今の観光は、昔のような団体旅行ではないということは、従前も申し上げたところであります。昔だと、バスに乗ってきて、温泉旅館に泊まって、宴会を楽しんで、帰りにどこかでイチゴ狩りだとか、カニの食べ放題だとか、オートメーション式な団体旅行が中心だったんです。今や個人旅行が全体の85%を占めておりますので、代表的なのはシニアの御夫妻が車で入ってこられるだとか、女性同士の旅、女性一人旅という形もありますけれども。そのときには、バスで一定の場所に連れていくんじゃなくて、AさんはAさんの趣味、BさんとCさんはBさんとCさんの興味で動いていくということであります。観光に対して、観光業だけが対応していくというのは、もはや限界があるという状況であります。  もしかしたら、例えば農家のおばちゃんと交流するのが楽しいだとか、機織りが今も残っているところを見てみるのが楽しいだとか、大絶景が見たいだとか、地域の力を挙げてやっていかないといけないということであります。地域の人々がそこで生き生きと暮らしていること、しかも地域の人たちが大切にしているものや楽しんでいるものがそこにあると、旅人も自然と行きたくなる、またもう一度行ってみたくなると、そんな意味合いでございます。知事とも話しておりますけれども、これからの観光地づくりは、まさに地域づくりだということでありまして、私ども、少子高齢化、また財政も逼迫している中で、地方創生の一翼を担うという意味合いでやっております。 ◆高村京子 委員 私もそうだと思います。そこの地域に暮らす人たちが生き生きと生活をしていると、笑顔で暮らしていると。そのことをつないでいただくという中で、長野県そのものを体感してくださる、長野県の暮らしや歴史や文化、風土を体感していただけるというすばらしい機会を発展していただけるようにお願いしたいと思うんです。  きょう、すごくうれしい記事があったんです。東信地域に出しております信州民報という新聞なんですが、きょう付の新聞に、御本人さんに許可をとっていますので御紹介しますが、地域おこし協力隊の森美香さんという方について掲載されています。長和町で地域おこし協力隊としてお勤めされているんですけれども、このほど国家資格の国内旅行業務取扱管理者の資格をお取りになったんです。もともと自然がとても好きで、田舎暮らしへの憧れがあったということです。旅行もすごく好きで、いろいろなところを旅行したんだけど、長和町の魅力にひかれて地域おこし協力隊になっているということなんです。  自分自身が田舎暮らしをしているんですけど、地元のもともとの皆さんが当たり前に感じていることでも、わくわくする素材がたくさんある。そうしたわくわく感を体験していただくということで、自分なりに、外から来た人間として、もともとの長和町の魅力を発信していきたい、頑張りたいと言っておられるんですよね。すごくいいことだと思うんです。  その国内旅行業務取扱管理者のことですけど、事業所は必ず義務でこういう人が必要ですけど、長野県にはどのくらいこういう方がいるんでしょうか、そして長野県はどういうかかわりを持っていただいているのか、教えていただきたいと思います。 ◎丸山賢治 山岳高原観光課長 旅行業務取扱管理者の関係の御質問でございますけれども、高村委員からも御指摘のありましたとおり、旅行業務取扱管理者につきましては、旅行業の登録に当たって、営業所ごとにこの管理者を1名以上選任し、一定の管理及び監督を行わせることが旅行業法上義務づけられておりまして、国内旅行であれば国内の取扱管理者を選任しなければいけないことになっています。旅行業法第69条に基づく国家試験になっておりますので、県で直接かかわるということではなくて、観光庁の受託を受けた事業者で試験は実施している状況でございます。ということで、旅行業務取扱管理者自体に、直接、県が何かかかわっているかというと、かかわっていないところでございます。  ただ、長野県では、旅行業の登録ということについて、海外の取り扱いができる第1種を除いて、第2種、第3種、地域限定で、現在、212の業者の方が登録されておりまして、その登録事務を県で行っているところでございます。この212業者については、該当の区分の旅行業務取扱管理者を少なくとも1名以上は選任しておるんですけれども、営業所が複数あるところについては複数の選任になりますし、また、実際には、私どもへの届け出にない方でもこの資格を持っている方は結構いらっしゃると聞いていますので、県内で何人登録されているかという実数は、把握していない状況でございます。  いずれにいたしましても、旅行業務取扱管理者がいないと旅行業務もできないということでございますので、こういった方を持つ旅行業者に、着地型の旅行ツアーなどを開いていただければと思っております。 ◆高村京子 委員 私はこの国家資格の旅行業務取扱管理者皆さんがキーパーソンだと思います。この皆さんと、長野県の観光ということで、懇談をしたり、意見交換するという場面はあるんでしょうかね。プロフェッショナルの皆さんと、ぜひそんな場面も年1回ぐらいはお願いできたら、また違う視点での意見や御提案があるのではないかなんて思った次第なんですけど、どうでしょうか。 ◎丸山賢治 山岳高原観光課長 旅行業務取扱管理者の方たちとの意見交換というのではないんですけれども、長野県の旅行業協会とはありまして、そのときは総会等に出席したりしながらいろいろ意見交換をしています。そういった場等を通じて、いろいろな意見交換とか、御提案をいただければと考えているところでございます。 ◆高村京子 委員 次に行きますが、大桑村の阿寺渓谷なんですけれども、ことしの夏からマイカー規制が行われております。マナーの悪さということと、それから狭隘な中で、自家用車がどんどん来るとすれ違いがなかなか困難で危ない状況だったりということです。マイカー規制ということで、車での送迎をやっていただいているんですが、ここは何か県としてかかわっていただいたり、御指導していただいたりした部分はありますでしょうか。 ◎丹羽克寿 観光誘客課長 阿寺渓谷につきましては、昨年はバス規制をやったんですが、なかなか効果が上がらないということで、今年度、マイカー規制をしているということはお聞きしております。その結果、相当数の観光客の落ち込みはあったという認識をしております。観光で規制というのは、なかなか難しいわけですけれども、木曽地域におきましては、木曽観光復興対策協議会でタクシーの造成ツアー、あるいはバスの二次交通の支援等を行いまして、現在、環境に配慮した中で訪れていただく仕組みをつくっております。 ◆高村京子 委員 どうしてもマイカー規制となりますと観光客が落ち込んでしまうんですけど。でも私は、それはそれで仕方ないというか、さっき映像にもあったかと思いますが、かけがえのない美しい景観、自然を守っていくと。自然を体感させていただくのには、マナーを持ってというかね。そこを汚さない、壊さないことはすごく大事で、観光マナーということでは、いろいろ不自由があったりしたとしても、それは大切なことだと思っております。一方では、観光客の方々には、ぜひ大勢来ていただきたいという思いもあるわけなんですが、今ある美しい財産、それを守っていく。もちろん住民の皆さんのお取り組みがベースにあってですけれども。観光マナーも意識してお取り組みはいただいているのかどうか、伺いたいと思います。 ◎丹羽克寿 観光誘客課長 訪れていただく方のマナーというのはなかなか難しくて、私どもがやっているのは、おもてなしということで、来ていただく方にいかにおもてなしをするかというところは、一生懸命やらせていただいている部分です。なかなか、お金を払っていろいろな部分に来ていただく方に、そこまでできるかというのは、非常に難しい課題はあると思うんですけれども、また現場の意見等もお聞きする中で、何かいい方策はないか、検討してまいりたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 ◆高村京子 委員 確かに難しいかと思いますけど、スポーツにしても何にしても、マナーとか、ルールとか、そういうことは大切だと思います。長野県の山岳、渓谷、大切な自然を守っていくという点でのマナーを発信していくということも、長野県はこれだけ自然を守っているんだ、大事にしているんだ、だからこんな美しい景観が体感できるんだねという視点も、大切かなと思った次第でございます。  最後の質問になってきますが、環境のところでも言わせていただきました。今回の陳情にもあるんですけれども、妻籠宿の観光なんですが、私もこの8月に行かせていただきました。日本人はもちろんですけど、海外から本当にたくさんの方々に来ていただいていて、味わっていただいているんだなと思って、うれしくなりました。  そんな中で、観光という観点からもそうなんですが、地元の観光協会の方が、リニアが通ることによって地下水源が壊されてしまうんじゃないかと、歴史を積んできた街道の文化を破壊してしまうことになるんではないかと不安を持っていらっしゃいました。  それからもう一つは、国道19号線に、土砂を積んだトラックが1日1,000台、2,000台通ると。右岸道路の建設を進めていこうというのは、県議会で一致して求めているところですけど、そうはいってもなかなか、リニアが通るまでに開通できるかというと、リニアが通る前の工事が大変で、交通渋滞になってとても観光どころではなくなって、生活そのものが立ち行かなくなるんじゃないかという思いを、観光協会の方から聞いたんですよね。本当にもう涙を流す思いで訴えられておりました。  私は、一人一人の思いを大事にし、一人一人が幸せを感じるということの中での観光ということで、そこら辺は問題意識を持っていただきたいと思うんですけれども、熊谷観光部長、どうでしょうか。 ◎熊谷晃 観光部長 私も、そういう点では本当に同感であります。私も、妻籠宿、馬籠宿の、わずか8キロ足らずのところ、何で50カ国を超えて3万人近くの外国人が来ているのかな、なんて思って聞いたら、おもしろいことを言っていました。インタビューしたらわかりましたけれども、3点。世界の街道歩きというと、大体、砂漠を歩くそうですけれども、緑の中の街道というのが珍しいということ。それと2つ目に言ったのは、そこを、昔、忍者だとか、侍が歩いていたんじゃないかということで、ロマンを感じるということですね。3点目は、私も気づかなくて驚いたのは、街道沿いに湧き水がいっぱい出ていて、これが日本のというか、特に長野県の特徴だということを、外国の方が驚いて言っているんですね。  観光資源というのは何かというと、つくられたものだけじゃなくて、そこにあるありのままのものもあったり、またそれとの組み合わせであったりということがありますので、その地域にどんな価値があって、稼ぐというためにはどういう価値を付加していくのかということを、これから考えていかないといけないと思います。そういった点では、便利さのみで、ほかの価値が失われてしまわないように、観光の面からもアプローチはしていきたいと思っております。  今、リニアの御指摘をいただきましたけれども、前回の9月県議会でお認めいただきましたけれども、御嶽山の噴火以来、様々な災害、またそれに追い打ちをかける昨年の地震ということで、木曽地域はかなり元気がなくなっている。王滝村を中心とした木曽地域と、大鹿村については、ことしの台風災害でも影響があり、これからリニアのこともどんどん発展的に考えていかないといけない、PRしていかないといけないということで、首都圏、中京圏に向けて、南信州、木曽の発信をしていこうということです。この取り組みには、いろいろな交通事業者が入っており、JR東海も入っておりますので、よく話をしながら、貴重な財産が失われないように魅力を発信していきたいと考えております。 ◆高村京子 委員 確かな暮らしが営まれる美しい信州という標語がありまして、私はこの言葉が大好きなんです。熊谷観光部長さんをはじめとする観光部のお取り組みで、まさに訪れた方が、確かな暮らしを営む中で、美しい信州を体感していただくということですよね。そしてお互いに幸せということを思い出として残していくことができると、とてもいいと思うんです。これは現実的な問題なんですけれども、例えば里山のアレチウリが繁茂していて森がきれいじゃなかったり、高速道路沿いなどでアカマツの松枯れが本当にせつない姿でそこにあるとか。それから一般道の雑木ですね。それから空き家が崩れ始めていたりですね。これは一概には解決できませんけど、県民の皆さんとのお取り組みで、何とかきれいな長野県、美しい信州にする努力はできるかと思っております。そんな点も、私たちの日常の暮らしを美しいものにしていくという努力も県民性としてやっていかなきゃいけないことではないかと思っているんですが、熊谷観光部長、その点、御所見がありましたら、いただいて、以上で質問を終わります。 ◎熊谷晃 観光部長 まさに御指摘のとおりだと思いますね。私も東京で3年勤めておりまして、戻ってきて観光部長になったわけでございます。ほかの県が悪いとかいうわけではありませんが、首都圏の周辺の里山を見ると、非常に乱開発が進んでいたり、あの森の中へ入っていくと恐ろしいなというような、かなり整備がされていない里山などがありました。長野に一旦帰ってくると、耕作をしていない畑であっても、夏に雑草がきれいに刈られていたり、あぜの草もきれいに整理がされているということで、改めて、長野県の景観といいますか、住空間の美しさというものが観光に結びついているということを感じました。また、県民一人一人が、観光地の中で、農業だとか産業を支えているんだという自負やプライド、責任を感じながら生きているという、その生き方に信州の美しさがあるのではないかなと感じているわけであります。  そんな中で人数が減り子供もいなくなってくる中で、空き家もふえて、御指摘のとおり、アカマツの立ち枯れなんかも出てきているということで、なかなか住民だけでは手に負えない部分もあろうかと思います。観光戦略推進本部を2年前に立ち上げましたので、各部の総力を挙げて、住空間の整備なども含めて、観光地の魅力づくりこそまさに地域づくりだと思いますので、取り組んでまいりたいと考えております。 ◆今井正子 委員 ではお願いいたします。馬籠、妻籠の街道の話を熊谷観光部長さんからお聞きしていました。ことし、全国から長野県に集まって、中山道のサミットが立科町で行われたわけです。去年は滋賀県、そして来年は岐阜県に行くんですけれども。特に馬籠は、ちょうど当選したころ、16年前に越県合併の問題でしょっちゅう行っておりました。何としても「木曽路は全て山の中である」という島崎藤村の「夜明け前」の書き出しのところを、何としても岐阜県にやりたくないという思いもいっぱいありました。それは、やりたくないというよりも、そこの中の女性たちはみんな反対をしていたので、住民の人たちの意見を通したいという思いもありました。それぞれの考え方があり、県としてはあちらのほうへということになったわけです。そのようなこともありまして、毎年のように、しょっちゅう行っているんですけれども、この間もあれから13年たって行ってきました。毎年、1回か2回ずつはということで行っています。  あの街道の緑の中を歩くということで、ロマンを感じるということと、もう一つ、街道の横に水が流れているということがあります。私たちのほうにも、中山道、間の宿というのが茂田井にありまして、映画の「たそがれ清兵衛」の撮影場所にもなったところです。坂を上っていくところの両端に酒屋が2つあって、水が流れていて、どっちへ落ちても車のすれ違いが非常に危ないところであります。昔、あれを一旦塞ごうかということも何度も出たんですが、大変高いところですので怖いんですけれども、塞いではならない、あの水が流れている音をなくしてはならないということで、ずっと塞がないで来たんです。今になって、30年や50年前に浅はかにもやってしまわなくてよかったなとすごく感じました。芦田宿通りは、それをとってしまったのでね。違う形にして、コンクリートでも全部外して、カラマツのように、市村さんのところのようにでもしていかなくちゃだめかなと思って聞いておりました。  今は廃れてしまったかもしれないんですけど、軽井沢から木曽まで宿がたくさんあるんです。中山道六十九次の中で、長野県の部分は170.2キロだと思いますが、その中は木製ガードレールにしてくれということを、前に1回出しました。ガードレールの、あの白いのがね、ぶつかって傷んだりしているところが、ウォーキングされている皆さんが多いですので、とても見ぐさいということもありました。それぞれの土地で県産材が有名ですから、うちの辺だったらカラマツで、焼き印を押して、何々産の何年物なんていって、ずっと街道に並んでいたらいいなということを思っています。これもロマンですので、ぜひ熊谷観光部長、少しずつでもうまくいくことができたら。観光部だけではなく、林務部、そして建設部ですかね、一緒にやっていかなければいけないことだと思うんですが。どこか何もないところに目玉をつくっていただいたらいいなと、立科の芦田宿でもいいなと思っています。木曽路までの街道を大事にしていくということと、目に見えるもの、木製ガードレールがあったらいいなということを感じて、今、聞いておりました。  水というのは、さらさらと流れる水が大事だということを感じていましたので、これからも、熊谷観光部長さんにいろいろなところで言ってもらうと。交通の便だけでやることがなくて、やってしまったものは一度なくなってしまうので、ぜひいろいろなところで言っていただければよかったなと思っていました。何度もそういう戦いがあった中では、うれしかったなと思っています。  資料1を見せていただきました。信州ブランド推進室ですが、資料に沿ってお話を聞いていきたいと思います。この間、銀座NAGANOには私たちも行かせてもらいましたが、狭いとかね、都心にあるからいろいろなことがあったかもしれません。  10月27、28日に銀座NAGANO4周年大感謝祭があって、この後に、部は違うんですけど、全国発酵食品サミットが11月に長野県内で3日間もありました。例えば銀座NAGANO4周年大感謝祭のときには、観覧者50人、あのスペースだから50人でも多いかもしれませんが、数珠つなぎで前の通りにずっと並んで試飲をしてもらったらいいくらいでした。うちのほうも新しい発芽玄米だとかやっているんですけど、一生懸命研究していっぱいつくっているんです。銀座NAGANO4周年大感謝祭に、新しい作品といいますか、新しい食品を出している中で、甘酒の試飲もあるんでしょうか。 ◎斎藤政一郎 信州ブランド推進室長 甘酒は今回も銀座NAGANOで当日やっています。試飲は、メーカーさんで、少し反応をテストしたいという商品を、店舗の中ですけれども、入り口のあたりとかでテストマーケティングなどを行う場合もございます。店舗の外は、結構、規制もいろいろあるところでして、あまり簡単に飲食出来ませんので、お祭りのタイミングですとかに許可をとってやることはありますけれども、イベントに限られてきます。 ◆今井正子 委員 発酵食品サミットも、全国の食品が長野県に来るということでした。50年に一度、40年に一度ですので、そんなに来ることではないので、宣伝について、チラシなんかを、銀座NAGANOでまかれたのかどうか。私が思っていますのは、信州ブランド推進室は、観光部でやられていますけれども、銀座NAGANOには、産業のほうでも新しい物を開発していますので、その物が並ぶと思うんですけれども、そことの連携をしっかり密にやってもらっているかどうか。銀座NAGANOは、スペースは狭いですけど、いい場所にたくさんお金かけているわけですね、場所代は高いですし。そういう中で、やっぱり両方がうんと力を合わせてもらわないとだめだと思いますし、Iターン、Uターンの方が来るとかだけではなくて、食品を、加工品を、うんと購買してもらわなきゃ困るわけです。そちらで宣伝マンも兼ねていると思いますけど、産業労働部との行き来はどうなんでしょうか。 ◎斎藤政一郎 信州ブランド推進室長 おっしゃっていることが、銀座NAGANOの一番の使命でもありますので、物ですと、甘酒の関係ですか、新しい物ですとか、こだわりのある物を入れていますし、発酵サミットの前から御紹介など、つなぐでも少し紹介させてもらいながら、幅広くやらせていただいています。 ◆今井正子 委員 わかりました。部が違ってしまうので、11月にこれだけ全国規模の発酵食品サミットが長野県に来ますよということを、実際に試飲してもらったりしながら、ばんばんね、チラシを、来てもらった方たちや、近所を歩く人たちにまいてもらうとか。毎日、ビラをまいているというのもおかしいと思いますけど、サミットとかそういうときだったらできるんではないかと思うので。発酵食品サミットを長野でやったときに、ブースが61しか出せなかったので少なかったと思いますけれども、宣伝を大々的にやってもらうと、もっともっと大勢の方たちが来てもらえたのではないかなと思うんです。ここの管轄はこちらとかいうことではなくて、乗り入れしてもらって、そこは本当にうんと頑張ってもらえたらと。売ったり宣伝したりするのは向こうだとか、つくったりするのは向こうだということではなくて、もうちょっとスムーズにやってもらえたら、ますますよくなるのではないかと思いますので、招き入れていただいてお願いをしたいと思います。  それから次に資料3ですけれども、きょうは、映画といいますか、1分間という中ですごいのを見せていただきました。これは、質問はあまりないんですが、こういうのをたくさんやっていただきたい。これから、ことしだけじゃなくて、幾つかつくっていくわけですよね。ものすごい反応じゃないですかね。選ばれているのは少ないですけれども、応募はものすごい数でした。7,567作品ということはすごいことですよね。1人でつくることはないから、グループでつくっているわけですね。もう1万人近くがみんなで関心を持ってということで、これはすごい数だと思います。これから、フィルムコンテストとかはどのような形で続けていきますか。 ◎丹羽克寿 観光誘客課長 今回のアフターDCの中でインスタグラムと、それからドローンの関係をやらせていただきました。来年につきましては、できるだけ継続する方向で検討はしていきたいと思っています。本当に今回の取り組みは非常に大きくて、特にドローンショートフィルムコンテストですと、撮影は、県内というよりは、結構、県外の方に来ていただいていまして、しかもコンテストがあるので、初めて長野を訪れて、こんなにすばらしい素材があるのには大変驚いたという話もいただいております。そういう部分で、ドローンショートフィルムコンテストについては、多くの効果が出たのかなと思っていますし、インスタにつきましては、私どもでつくっている公式アカウントのnagano_japanもそうなんですけれども、ものすごく素材がいいものですから、見せ方によってはすごく多くの方に来ていただける。インスタもやらせていただいたので、また何かでできればいいと思っていますし、ことし、信州ブランド推進室とも連携をいたしまして、食の部分でもインスタでの取り組みもさせていただいておりますので、さまざまな部分で活用させていただきながら、PRを考えてまいりたいと思っております。 ◆今井正子 委員 これ、部長、ぜひ続けていっていただくのと、ふやしていただく。関心を持っている1万人がもっと何万人にもなってくると思います。初めて来た方も、それからいつも住んでいる方たちも、みんな、ここを知らせようという思いや、マイスポットみたいなのを持っていると思うんですけど、それを知らせるチャンスであります。応募があった中で、受賞したということで紹介してもらったのは、本当にわずかでしたけどね。作成しても受賞にはならないかもしれないけれども、思いをかけてつくったということがものすごい違うと思います。これを続けていただくと、県民が県を売るといいますか、自慢できるところがいっぱい外に見えてくると思いますので、お金がそんなにかかるものではないと思うので、ぜひ大々的にどんどん続けていっていただきたいなと。そうすると、ことしはここを撮ったけど、来年にはここを撮るぞと、では来年はあっちの水関係に行こうじゃないかとかね。そんなふうにいろいろなところができて、よくインスタ映えというので、お顔とか、食べ物とか、そういうのを撮る人がいますけど、こういう景色をいっぱい撮る訓練をしてもらうといいなと思っています。よろしくお願いいたします。大成功だと思いますので、ぜひふやして使っていただきたいと思います。  それから、資料2、資料5の関係のところですけど、何といっても冬山とかスキーの関係があります。スノーリゾート信州プロモーション事業と、それから観光誘客については、海外からの、国際観光になります。教育委員会の分野ですけど、小学校、中学校のスキー教室は減りつつあるかもしれませんが、この冬の時期に、小さなころからしっかりとスキーをしようとか、冬山は寒くなくて行けるよということを身につけるためにも、大切なことだと思います。うちのほうも沖縄とか、千葉とか修学旅行として長野県にやってくる県が幾つもあるんですけれども、さっきデータを出してもらいましたが、傾向としてはどんなことか、課長から伺いたいと思います。 ◎丹羽克寿 観光誘客課長 スキーの関係でございますけれども、全体に学習旅行につきましては、一旦、底を打って、また少しずつ、努力で戻ってきている形になっております。ただ、全体としても、少子化がありまして、学校の生徒さんたちがどんどん減っていくものですから、なかなか一気に数がふえるというのは難しくて、長野のすばらしさを打ち出す中で、スキーを含めて、長野に学習旅行に来ていただきたいなということで進めております。実際には、観光機構が中心になりまして、九州地方でキャラバンなどを行いましたり、あるいは北関東ですとか、愛知、静岡で、旅行会社に営業をかけたりとか、それから関係団体の皆様に、長野の地を実際に訪れてみていただく取り組みも行っておりますし、学習旅行の誘致のための説明会を東京とか大阪でやらせていただく中で、できるだけ多くの学習旅行をこちらのほうに呼んできていただいて、長野のすばらしさを知っていただくことを考えております。  今井委員御指摘のとおり、1回長野に来ていただくということは非常に大切なことで、これが将来の観光客にもつながりますし、ひいては移住にもつながりますので、ぜひその部分も積極的に進めてまいりたいと考えております。 ◆今井正子 委員 平成20年ぐらいですかね、落ち込んだときからまたどんどん盛り上がってきています。子供たちが減っても、参加してくる学校なんかも数はまただんだんふえてきているようです。昔に比べて、1校につき少人数かもしれませんけれども。ぜひ続けていただいて、小さなころからスキーのよさも、冬山のよさもわかってもらえたらと思います。なかなか冬山を登るというのは、高校生の特殊なクラブ、サークルだったり、大学生でなければできないと思いますが、スキーや、雪と遊ぶことは小さなころからうんとできるはずですので、できれば都市部というか、暖かいほうの保育園、幼稚園にも年に1回はということで誘致をかけてもらいたいくらいですけど、またそれは御努力いただきたいと思います。  それから資料4になりますけれど、知事による台湾でのセールスとありました。台湾と長野県間の教育旅行とありますが、これは教育旅行と言うんですね。観光誘客では学習旅行となっていましたけど。この教育旅行の中で、結構、高校生というよりもう少し上の学年でしょうか、大学とか専門学校の子たちが多いように思いますが、雪を見たいという若者たちが本当に多い。この修学旅行というか学習旅行、教育旅行は、夏場も多いと思いますけど、冬場も結構多いのではないかと思います。農業体験ツアーのような形で、リンゴの収穫時期にリンゴをとったり、発酵ということで諏訪側に回っておみそのところを見たりとか、そういう学習ツアーもありますが、スキーに関するものではどうでしょうか。 ◎宮原渉 国際観光推進室長 スキーを目的に教育旅行で来ているというところは、特にまだ聞いておりませんので、今後、スキー人口がふえていきます中国を対象に、スキーの教育旅行については誘致に取り組んでまいりたいと考えております。 ◆今井正子 委員 それもこちらからの働きかけだと思いますので、ぜひ。中国は数多いですから中国もいいと思いますし、台湾ですね、今、一番観光客が多いですのでね。高校生あたりから来られるように、スキーだけではなくて、長野県ならではの冬観光ということで来ていただければと思います。スキーですと、2日くらいやらないとある程度滑れないかもしれないですのでね。そういう項目を入れながら、ぜひお願いをしたいと思っています。  資料5に行きますと、国際空港からの県内スキー場への直行バスということでありますが、夏場については、うちのほうも、女神湖とか、白樺湖とか、入れてみたことがあります。夏場は毎日東京からバスを走らせたんですが、観光客が伸びたかというデータでは、あまりいい結果があらわれなかったので、1年、2年でやめたのではないかと思っています。  スキー場直行バスも、15年ぐらい前からあって、空港からだと長野県のある観光タクシー会社がやっていました。私も、近くで高校の教員をやっていましたので、成田から使わせてもらうということで、成田空港に予約しておくと、自分は飛行機でおりなくても飛行機でおりた方と一緒にこちらに帰ってくることができました。昔、生徒に会ったりいろいろしたときは、成田空港まで送ってもらうと大体バスの予約ができました。今回のスキー場への直行バスはこれと同じ形になると思うんですけど。  ただ、2人とか、3、4人とか集まると、すぐタクシーが出てくれるので、結構、楽で、途中で休憩をとったりしながら、片道8,500円とか、割と同じような値段で来られるんですが、それとの競合はどんな形でしょうか。今回の直行バスは行き先が白馬、そこに小谷、そして大町ということであります。簡易のホテルなんかもできましたけれども、そこについては、完全に白馬につながるということであります。ほかの行き先にも直行バスがつながるということを考えたときに、タクシーとの競合はどうなっているでしょうか。 ◎宮原渉 国際観光推進室長 タクシーのほうは、主に国内の方が利用されると思いますので、こちら、海外からのインバウンド客をメインに考えておりますので、その辺の競合はないと考えております。 ◆今井正子 委員 逆に競合があれば、それも使ってもらえばいいので、いろいろな形でなおいいと思います。もともとあるもので、金額もそんなに変わらなければ、県の予算をまた違うところにも使えますからいいと思います。白馬直行でことしやってみて、それがうまくいっていれば一つでいいと思いますが、長野県のスキー観光は、白馬一本だけではなくて、いろいろ小さなところもあるわけなんです。そういうところについては、観光タクシーが出ているということや、直行便が幾つもあるということも紹介いただきながら、地域への道をつくってもらうことができたらと思います。成田からも羽田からも、結構頻繁で、そして安い定便になっていると思いますので、できるだけ大勢に来てもらえるように組んでいってもらえばと思います。  もう少しよろしいでしょうか。それから、資料4に戻りますけれども、教育旅行とか、そのほかに青少年の交流の拡大ということがありました。教育旅行というのは、国をお互いに知ったりとか、その地域へ行ったりするわけですけれども、そのほかに青少年との交流ということも大事だと思います。よく姉妹都市になっていると、中学生とか高校生が交流して、定期的にお互いに行き来したりします。うちのほうもオレゴン市と姉妹都市ということで、1年置きとか、毎年とか交流があるんです。こういう交流は、市町村なんかの受け入れだったり、学校なんかの受け入れだったり、教育委員会との絡みもあると思いますが、その点はいかがでしょうか。 ◎宮原渉 国際観光推進室長 県内でもかなりの市町村で姉妹都市を国外に持っているところが多いと思いますので、そういった交流をもとに、観光につなげていけたらと考えております。 ◆今井正子 委員 室長、姉妹都市を持っているところは勝手にできるんですよ。そうじゃなくて、例えば、資料4に出てきている、台中市、駒ヶ根、長野県の三者による国際交流促進覚書とか、いろいろありますけれども、教育旅行を持ってくるときには、そことの青少年の交流なんかも大事ということで、市町村との協力や体制づくりはもう始まっているんですけど、それはうまくいっているんでしょうか。その点をお聞きします。それを広げていってもらうといいなと思っていますので、どうでしょうか。 ◎宮原渉 国際観光推進室長 学校との交流の中で、例えば小学校、中学校ですと、市町村の教育委員会を通して手配をしていただくわけになりますので、その辺をもとに、新たな交流も生まれてくると思います。実際、高雄と長野県が交流の覚書を結んで以降、松本市や茅野市、上田市等も、非常に盛んに交流を行っていらっしゃいますので、今後も訪日教育旅行をもとに、新たな交流が生まれるように、私どもも力を注いでいけたらいいかと考えております。 ◆今井正子 委員 訪日するのも、中国の方もいますし、台湾の方もいますし、またこれからヨーロッパからもということであります。こちらから向こうに行く、それから姉妹都市のように相手が決まってお互いに交流するところもあります。立科町とオレゴン市はもう50年近くずっと姉妹都市としてやってきていますが、きっと長野県で一番古いんではないかと思います。長く続くことも大事ですし、新しいところを開拓していくということも大事です。日本の子たちは海外へ留学しないというか、減っているということを教育の中でいつも言われていますので、子供たちにとってもこれから世界に羽ばたいていくという意味では、小さなころから交流をしていったり、外国から学校へ来てくれたり、そういう交流が、大きくなってから、留学していこうとか、交流していこうということに、とても役立つと思いますので。  外国の方の労働者がこれからたくさんいろいろな形で入ってくる。そして、労働者という形と、研修ではなくて、家族もという中では、子供もついてくることも多いですので、学校の中での人権教育もあると思います。本当にグローバルになるための教育ができるためにも、ぜひ観光部や、特に国際観光推進室長には、教育の分野というと別みたいになっちゃうのですが、頑張っていただきたいなと思います。 ◆今井敦 委員 それでは幾つかお伺いします。観光部ができて大分たって、やっと県庁内に観光部が定着してきたなと思っているところでございます。本当に皆さん頑張ってくれてのことだと思います。観光部というのは、ほかの部局に比べて、非常に民間的な発想が求められる場所で、また外に展開することも多いということで、なかなか慣れない仕事で頑張っている人もいるんじゃないかなとも思います。そうしたものの代表として、銀座NAGANOがあります。先ほど説明があったんですけれども、物販の部分で、600万円の黒字という御報告がございました。その辺はどういう計算式で黒字と言っているのか。つまり普通に商売をやっていると、純利だ、粗利だという話になるんですけれども、その辺がどういう形で600万円の黒字になっているかを、まず御説明いただきたいと思います。 ◎斎藤政一郎 信州ブランド推進室長 600万円につきましては、店舗の関係での数字であります。店舗というのは、銀座NAGANOの1階部分のショップスペースで、場所は県で用意しまして、それを無償貸与で提供して、観光機構で営業している。2階のイベントスペースも、県の事業として観光機構に委託しています。1階ショップの売り上げ、それから2階イベントスペースのイベント時の売り上の2点が、観光機構の主な収入になっております。その収入から、仕入れ原価ですとか人件費といった経費を差し引きした数値でございます。 ◆今井敦 委員 雑駁に言うと、商品の仕入と、それからそこで働いておられるパートさんとかの人件費は出ていると理解していいということですね。機構さんからすると、そこの賃借料はただなんで、そこの分は含んでいませんよと、そういうことですね、わかりました。非常に頑張ってくれているなと思います。そもそも、我々も、銀座NAGANOの売上ということは、もちろんあったほうがいいんですけれども、商品を売ること、あるいは見せることによって長野県を発信し、またそのことによっていろいろな情報をつかんでこようということでありますので、そこでどうこう言うつもりはないですけれども。  そうはいっても、最低限、人件費とか、それから商品の仕入原価ぐらいは、きちっとペイできるという体制はとってほしいなと思っておりますし、欲を言えば、もう少し黒字もふやしてもらえれば、なおいいなということだと思っております。ぜひ意識を持ち続けてほしいなと思います。ややもすると忘れてしまいがちな部分かなと思っておりますので、ぜひそんなところをしっかりと持ち続けてと思います。その辺の、職員の皆さんですとか、あるいはそこで働いているパートの皆さんへの意識づけとして、何かやっておられることがあれば、お教えいただきたいと思います。 ◎斎藤政一郎 信州ブランド推進室長 一点、先ほどのところで、売上の3%は県への負担金でいただいております。最近ですと、29年度、600万円ほどいただいています。最低限、そのぐらいはしてもらっていると、つけ足しですみませんでした。  あと、広げるという意味では、現地調査の際にごらんいただきました1階の商品の現場で、季節性も含めてアピールしてもらっているというのもかなり大きいかと思います。今の時期で言えばフルーツですとか、これからおそばもやりますけれども、季節性のある物も訴えてもらっています。その発信プラスあわせて伸びるようなところをやっている。あとは、スペース的にはあまり大きくはないんですけれども、イベントスペースの活用ということは、毎月、話し合いをしながら取り組んでおります。 ◎熊谷晃 観光部長 お答えになっていなかったと思いますので、補足をさせていただきます。県のブランド推進室では、杉本さんというマーケティング戦略担当部長を丸紅から迎えました。また、銀座NAGANOで仕入れだとか販売をやっておりますけれども、観光機構の物産振興部に、かつてJマートの社長をやった石坂さんという方に入っていただいております。まず杉本さんは商社の経験者なので、物をどういう商流で小売店に流していくか、それとか輸出に持っていくかという担当をしており、Jマート経験者の石坂さんという方は、いかに小売で収益を上げて、それをサスティナブルなものにしていくか川下から川上に向かっていく形のものを担当しておりますが、ちょうどバランスがとれている状態になっています。私たちが少しストップするぐらい、黒字を出せ、出せということをやってくれておりまして、いい緊張感の中で、本当の基本的なマーケティングを、2人に根づかせていただいている状況であります。逆に、県として何を発信したいのかということを忘れないようにという方向でも取り組んでおり、ちょうどいいバランスでやっていると、そう御理解いただければと思います。 ◆今井敦 委員 前回の現地調査でも、スタッフもモチベーションを持ってやっていただいているんだなという感じは受けておるんですけれども、改めてその辺を確認させていただきました。そういった流れの中からと言ったらおかしいですけれども、営業本部が、話題になってきております。私どもが聞いているところによりますと、産業労働部を核にしてやるというお話もあります。長野県として、いろいろなものを売り込むということだと思います。  長野県はもともと、農政にしても、産業労働にしても、観光にしてもそうなんですけれども、いい場所だから来るだろう、いい物だから買うだろう、いい物をつくればいいんだぜというところが伝統としてずっとありました。どうやって売るかとかということは、実に苦手な県だなと思って、農政を見ても、産業労働を見ても、それから頑張っているなと思いますけれども観光を見ても、長野県はそういうところが全体にあるかなと思う。それを何とかしたいねということで、営業本部をつくるのかなと、私は勝手に解釈をしております。そうした中で、営業推進、それからメディアの発信と、大きく分けて2本立てで分かれているということでありました。  観光部としては、その中で、どういった役割を果たしていくのか。というのは、なかなか部局の壁みたいなのがありましてね、農政部なら農政部でマーケティングもありますし。私が感覚的に見ている部分では、観光部が民間的な感覚を一番身につけている部局だろうなと思いますので、非常に重要なポジションになってくると思います。発信できない部分は伏せておいて構いませんが、営業本部を立ち上げるに当たって、観光部の果たすべき役割ですとか、どういうことができるということがあれば、お聞かせいただきたいと思いますので、お願いします。 ◎熊谷晃 観光部長 極めて大切な視点だと思います。立ち返ってみると、なぜ銀座NAGANOが観光部にあるのかという点ではないかなと思いますね。今まで、農政部ですと生産振興があり、そこにマーケティングが必要だということでやっていますけれども、イベントの範囲をまだ出切れていない部分もあると思います。産業労働部で、経営支援だとか、ものづくり振興をやっていますけれども、まだ生産振興的な部分でありまして、日本酒・ワイン振興室も、商社マン的な活動をしているかというと、まだその域まで達していない、これからというようなところであります。  ただ、今井委員御指摘のとおり、銀座NAGANOを見ていただきますと、お店で販売し発信しているだけじゃなくて、外商だとかイベントで実演販売的なこともやっていまして、そこに蓄えられている知見は山のようにございます。JA中央会や経済連さんのように、20トントラックでドーンと市場に運び込んで売るということではなくて、今や小さな農家で有機無農薬の1玉598円で売れるレタスをつくっている方もいらっしゃいます。それをどのように価値を保ったまま、銀座のレストランだとか高級な料亭に入れていくのか。小口流通というのは非常に難しゅうございまして、いろいろな品目の口座を持って、それをレストラン側が20も30も口座取引をするというのは非常に難しいわけでありまして、東京ですと物産会社だとか、貿易会社が、一本で取引をやっております。そういう中間商社的な、いわゆる帳合いですね、支払い口座をまとめるということも、銀座NAGANOが率先的にやったりしていきたい。まだ御説明できておらなかったかもしれませんけれども、日本酒について、酒類の卸売も、これから免許を取って進んでいくということで、もう一歩、二歩、進んだ形ができております。  観光という枠を越えて、観光部の物産振興部分である銀座NAGANOは、農政部だとか産業労働部でこれからもう一歩というところを、もう率先して進んでやっておりますので、そこら辺をまず定着させて束にしていく。農業も産業も、メソッドを束にしてやっていくという意味で、今まで学んできたことを、観光部としてしっかり産業関係各部に伝えてやっていくということは、一つあろうかと思います。  それと、先ほど午前中に本郷委員、向山委員にもお答えしたように、観光として、豊かなストーリー性、イメージで、誘客をしていく。物を首都圏に流すだけじゃなくて、首都圏で長野県を感じたお客様を今度は本県に引っ張るという、今までにない、物販だけじゃないイメージ戦略ということを、タイアップしてやっていく必要がある。そういう意味でも、観光部は、十分やっていかなくてはいけない部分はあろうかと考えております。 ◆今井敦 委員 熊谷観光部長からいろいろ説明をいただいたとおりだと思っています。観光部は、銀座NAGANOという出城を持ったことによって、そこでの物販を通して、さまざまな情報を発信し、またさまざまな情報を得て、そしてさまざまなノウハウを、蓄積してくれているんだろうと思います。これから営業本部を展開していくに当たって、そうしたものを今度は部局を越えてどうやって県全体に反映させていくか、またそれをうまく使ってもらえるシステムをどうつくっていくかということがすごく大事になってくるかと思いますので、ぜひ、営業本部設置に当たっては、うまく部局横断で、全県に広げられるようにやっていただければな思います。  次に、台湾のトップセールスについて、お聞きします。営業という視点でいくと一番の営業でありまして、この事業をなぜ観光部でやっているのか、お聞かせ願いたいと思います。 ◎宮原渉 国際観光推進室長 観光を中心に行ったということで、観光部が主体となってやっていおります。せっかく台湾に観光のトップセールス等で行くので、観光だけではなく、産業労働の関係ですとか、農政の関係も、一緒にPRしてくる、要請してくるということで、事業を観光部が取りまとめてやったということでございます。 ◆今井敦 委員 成果については小物かなと思います。もう一点だけお聞かせ願いたいのは、台中市政府、長野県、駒ヶ根市の三者による覚書を締結したと。これも、先ほど宮原国際観光振興室長の答弁にあったように、例えば教育旅行の関係ですと、いろいろな市町村が台湾と交流をしているところでありますが、なぜに駒ヶ根市との三者という形になったのか、そこをお聞かせ願いたいと思います。 ◎宮原渉 国際観光推進室長 駒ヶ根市さんが、長年にわたって、台中市さんと友好関係を築いてきておりまして、その中で台中市さんから、ぜひ長野県も一緒になって覚書を結んでほしいという要望がありました。実際、青森県で、青森県と青森県内の平川市と台中市と三者で結んでいる例があります。長野県と台中市が覚書を結べば、長野県の管内にあります駒ヶ根市さんにも、当然、効力は及ぶはずなんで、本来なら長野県と台中市だけでいいというところなんですけれども、台中市さんの要望もありましたので、三者で結ぶことにしました。具体的には、項目を分けまして、長野県と台中市はこういうことをやります、駒ヶ根市と台中市はこういう覚書をしますということで、一つの覚書なんですけれども、それぞれの項目については分けてあり、重複しないようにやりました。 ◆今井敦 委員 いろいろ諸事情があるんだろうとは察しますけれども、あまりこういう形でやると、いろいろハレーションが起きる可能性もありますので、よくよく慎重にやられたほうがいいのではないかと、知事にぜひとも申し伝えていただきますようお願い申し上げまして、終わります。 ◆堀場秀孝 委員 お願いします。資料2なんですけれども、スノーリゾート信州プロモーション事業というのは、予算はついていましたかね。 ◎丹羽克寿 観光誘客課長 予算がつきまして、県の負担金という形で出させていただく部分が大部分であります。30年度でありますと、県といたしまして、1,512万円負担金を出させていただきまして、あと索道協会から100万円、それから参加している団体は、36団体あるんですけれども、そこから5万円ということで、総額1,759万円で事業を実施させていただいております。 ◆堀場秀孝 委員 これは単年度ですか。 ◎丹羽克寿 観光誘客課長 申し上げたのは、平成30年度、今年度の事業でございます。 ◆堀場秀孝 委員 継続性はありますか。 ◎丹羽克寿 観光誘客課長 今までずっと事業を実施してきたものでありまして、平成23年の9月に、「スノーリゾート信州」プロモーション委員会を立ち上げまして事業を実施しております。そのときから本年度まで事業を実施してまいっているというところでございます。 ◆堀場秀孝 委員 ということは、現時点では、ここ5年、10年は継続するという方向性でしょうか。 ◎丹羽克寿 観光誘客課長 なかなか個々のスキー場がばらばらだったものですから、そこがみんなで一緒になって目指す方向を決めて取り組もうということでやっておりまして、ことしまで続いてきておりますし、今後も続けてまいりたいとは考えております。ただ、現状とすると国内の誘客が中心になっておりますので、これからインバウンドの視点をどう含めていくかということを、よく検討しながら進めていかなければいけないということは考えております。 ◆堀場秀孝 委員 先ほどの答弁でありましたが、スノーリゾートでいいと思うんですが、スキーということをメインに考えるのは、もう遅いんじゃなくて、だめじゃないのかと僕は思うんですよ。確かにスキー場も大事なんだけど、スキーをやる人口がこれだけ減ってきている中で、今からやるのかと、もっとやることいっぱいあるでしょうという考え方はないでしょうか。 ◎丹羽克寿 観光誘客課長 当初、スキー場の関係者の皆様が中心になってつくった団体ですので、スノーリゾート信州という名前をつけさせていただいております。ただ、御説明した中の基本方針の3というところにもございますけれども、「昼はNature!夜はCulture!」と申し上げております。実際問題として、スキーだけで長野に来ていただくのは、非常に難しいという部分もございまして、ぜひ夜の文化も含めて、長野の冬を楽しんでいただこうということで、事業を進めていくことになっております。おつけした資料の「雪と信州」の中も、スキー場だけではなくて、夜の楽しみ方だとか、スキー以外の楽しみ方も十分入れさせていただいております。基本方針としては、スキーは中心にはやりますけれども、観光で来ていただくためには、こういう部分も含めて、宣伝をしていきたいと考えております。 ◆堀場秀孝 委員 私は、スキー中心じゃなくて、もっとほかにないのかなということを聞きたいんだけど、その辺の考えはないですか。 ◎丹羽克寿 観光誘客課長 冬の楽しみ方という中では、スキーは一つの方法だと思いますけれども、本当にさまざまな楽しみ方が出ています。例えばスノーシューを履いて雪の中を歩くですとか、別にスポーツということではなくて、飯山ではかまくらに来て食事をしていただくということがあったりとか、冬の楽しみ方というのはさまざまでございますので、スキーだけということじゃなくて、全体として長野県の冬をいかに楽しんでいただくかということは、県の観光部としても考えながら事業を進めておるところです。 ◆堀場秀孝 委員 言いたいことは、多分、わかっていると思うんだけど、先進的にやるとしたら、スキー場は使うんだけど、スキーという単語ではないものをぜひ検討願いたい。  それと、資料3で、15回目の日本サークル連盟の学生映画祭と、合わせてやったということなんですけど、14回までの中に、ドローンの活用とかやったという情報は持ち合わせていますか。 ◎丹羽克寿 観光誘客課長 学生映画祭の前身なんですが、学生がやりました夕張映画祭というところからスタートしています。ドローンの活用につきましては、今回初めてということであります。ドローンの活用自体がスタートしたばかりなものですから、コンテストを企画しても応募者が非常に少ないだろうという想定がありまして、タイアップさせていただく中でPRをさせていただいたおかげで、多くの作品ができたと理解しております。 ◆堀場秀孝 委員 インスタアワードというのも初めてですか。 ◎丹羽克寿 観光誘客課長 JCF学生映画祭と連携してやるインスタアワードというのは初めてでございます。もともとは学生の映画祭ということで、学生の皆さんが映画をつくって、それを認めていく、そしてさらに翌年に支援をしていこうという取り組みが中心になっております。今回、長野県でそれにプラスアルファの特別企画ということで、長野県のインスタアワード、それからドローンのショートフィルムコンテストを一緒にやらせていただいたということでございます。 ◆堀場秀孝 委員 わかりました。午前中の総括説明の中で、二次交通が充実したというように、私はとったんですけれども。どの辺をそう考えられたのか、僕のとり方が悪かったのか、お願いいたします。 ◎熊谷晃 観光部長 どのような答弁のときでございますかね。 〇堀場委員 総括説明。 〇熊谷観光部長 わかりました。総括説明の中で、冬のバスを、セントレアから入れるようにしたということで、その部分で、少なからず充実したという点をお話ししました。
    ◆堀場秀孝 委員 わかりました。すみません私の勘違いでした。次に行きます。多分、管轄は違うんでしょうけれども、ことしは、全国的にそばが不作だったという情報の中で、長野県はそこそことれたということで、来年に向けて、単発に近いんですけど、そばの振興や、観光客誘致について、観光部としてお考えはありますか。 ◎斎藤政一郎 信州ブランド推進室長 すぐにこれということではないんですけれども、そば自身は、食の関係としましても大変大事な要素ではありますし、銀座NAGANOでは、毎年、そばウィークを12月にやっておりまして、そば店さんを中心とした県外での発信ということはさせていただいています。あと食の面からは、食のアカデミーの中で、いろいろな信州の郷土食といったところに、うまくそばも入っていけるといいなという思いもあるんですけど、まだ、今年度の事業でやっている途中になっています。 ◆堀場秀孝 委員 銀座NAGANOについて伺います。4年目ということです。イベントスペースを活用されていますけれども、公表していいかどうかわからないんですが、県内の広域なり市町村なりの活用が多い、少ないという把握はされていますか。 ◎斎藤政一郎 信州ブランド推進室長 市単位では、塩尻市のワインですとかで活用があります。あと松本市の場合は、市以外にも個別にそれぞれ団体ですとかが活動したりして、それを市町村単位に捉えますと、結構、使われている。一方、町村ですと、単独では、29年度は15町村にとどまるといった傾向はございます。 ◆堀場秀孝 委員 言っていいのかわからないんですけど、ゼロという市町村はありますか。 ◎斎藤政一郎 信州ブランド推進室長 この4年間では、何らかの形では来てもらったということです。最初のうち、地域振興局を中心に大きく入ってもらったりということもあります。どうしても銀座NAGANOに来てもらったりですとか、PRしてもらうというところから、もう少し中身についてとか、次につながるものとなってきますと、つくり込みですとか、準備も必要になってきますので、活用状況について、少し、最初の段階からはばらつきが出てきているという状況です。 ◆堀場秀孝 委員 「つなぐ」のところで、先ほど、翌月号が大体月の中旬に出るというお話をいただきました。広域なりでやるイベントが、月末近くには来月のがわかるという状況だと思うんですが、そういう情報は、例えばもし県議が毎月くれよと言えば、情報はいただけるんですか。 ◎斎藤政一郎 信州ブランド推進室長 「つなぐ」をつくっておりますので、議会事務局にお届けするなり対応させていただきたいと思いますけど。部数をということですか。 ◆堀場秀孝 委員 そうじゃなくて、委員会資料がほしい議員は、委員会資料のところに「つなぐ」もついているんで、この委員会じゃなくてももらうことはできるんですけれども、何か東京でイベントがあるときの情報がほしい人がいるのかなと思うんですよ。なぜかと言うと、前回の委員会のときに、僕、後で、200部ぐらい届けてもらって、同窓会とか、東京丸子会とかに配布したんだけど、ほとんどの人が、「えっ」ていう感じで、初めて見たということがあったものでね。僕らも情報発信として何かできることがあるのかというと、僕としては、そういうときに、前もってわかっていると、今度いついつあるんで、もし時間があったら、俺も行くから行こうよということが伝えられるのかなと思ったんでお聞きしたんです。 ◎斎藤政一郎 信州ブランド推進室長 情報としては何とかなるんですけれども、「つなぐ」の冊子となりますと、前の月の月締めで一旦情報を集めまして、それから10日ぐらいかけて紙面をつくりますので、まとまった形のきれいなものができるのは、翌月10日ぐらいで15日発行という状況になっています。 ◆堀場秀孝 委員 ですから、半年ぐらい先のイベントのスケジュールは、多分、市町村としては、把握しているし、年内のスケジュールは出ていると思うんで、そういうことを、もしお願いしたときにはできますかということです。 ◎熊谷晃 観光部長 そうですね、私が銀座NAGANOの所長をやっているときからも、そういう御要望がございまして、特に国会議員の皆さんが非常に注目されていて、「おい、早目に教えてくれよ」という話がありました。立ち上げ当初の1、2年のころは、イベントをやるときに事前に打ち合わせを3カ月前ぐらいからやっているんですね。どういうテーマでやりましょうか、「つなぐ」にはどういう題目で掲載して注目してもらえるようにしましょうかということで、打合せをしています。何とか村丸ごとフェアとか伝わらないものが多いんで、ではあなたの村の売りは何ですかということで、それを取り上げて、何とかの村何々という感じでやるというのを打ち合わせしておりました。そのときには、主催者側に、関係の皆さん、特に国会議員の皆さんや県議さんや市議会議員の皆さんだとか、東京にいる同郷会、ふるさと会の皆さんには、お伝えするようにと言っておりました。最近、もう定番になって、それがよくできてないと思いますので、本日、御指摘いただきましたので、そこら辺、打ち合わせでエントリーした段階で伝えていくように、徹底するようにいたします。 ◆堀場秀孝 委員 よろしくお願いいたします。この前、銀座NAGANOへ行ったときに、結構、行列ができていて、どうしたのか聞いたら、ある有名な歌手の、名前が入っているのか、サイン入りだかわからないけど、写真入りの商品が出ていたということを聞きました。東京なんで、何かと合わせると、結構、お客さんがそれを買いに来て、少しのぞいてみるかということになると思うんです。そうすると、長野県で、僕がぱっと出てくるのは、御嶽海じゃないのかなと思うんですよ。僕はずっと、銀座NAGANOの所長とかには御嶽海のこと言っているんだけど、金がかかり過ぎると。それはわかるんだけど、何かできないか。あと思ったのは、野球関係のオフシーズンに、サイン会とかどうか。長野県出身の選手が、たとえ二軍だろうが、育成だろうがいるわけだし、例えばBCリーグの選手を連れてきて何かやるという考えはありませんか。 ◎斎藤政一郎 信州ブランド推進室長 御提案もしっかり受けとめながら、市町村さんも絡みますので、声かけなどしていきたいと思います。御嶽海さんは、いろいろなルートもある中で、御相談しながらかと。部屋の関係もあってなかなか難しいという話も聞いております。 ◆堀場秀孝 委員 スポーツ合宿について、聞きます。台湾といろいろやっている中で、雪ということに対して何かできないか。南といったらおかしいんですけど、雪に関心があると思う中で、台湾にもプロ野球のリーグがあるんで、そこと、BCリーグと、何かできないですかね。 ◎丹羽克寿 観光誘客課長 御提案いただきまして、ありがとうございます。すみません、私ども、その部分についてわかりませんので、情報を集めながら検討させていただきたいと思います。よろしくお願いします。 ◆堀場秀孝 委員 10年前ですか、名古屋の某選手が南のほうで、プロ野球のスプリングキャンプというか、自主トレをやったということでありました。その方が引退されたり、他の場所に行ってから、それがなくなった。それ以来、多分、報道的には、長野県でそういうのがない中で、選手の追っかけが必ずいるので、僕、前回のこの委員会でも言ったと思うんですけど、今は追っかけで来ているんだけど、家族で来たら違うよね、今は冬だからこうだけど、夏とか、秋とか、春に来れば、また違うよねという視点とか、温泉地であることを生かした観光客誘致も必要じゃないかと思うんですけれども、いかがですか。 ◎丹羽克寿 観光誘客課長 堀場委員御指摘のように、合宿なり何なり、そこにまず1回来ていただくということは、非常に大切なことだと思っています。それをいかに結びつけるかということかと思います。プロスポーツ選手に来ていただくということが、長野県と縁があるとかという部分が非常に大切になるものですから、その辺の情報もまた集めさせていただきながら、検討させていただければと思います。 ◆堀場秀孝 委員 午前中の答弁で、白馬地域のDMOに関して話がありました。それを聞いて、観光部だけじゃできないことがたくさんあると思いまして、まずは、道路なのかなと思いました。予算が少なくて何ですけれども、観光部として、道路も視野に入れていく。先ほどのゴールデンルートというところには、当然、道が必要だろうし、これから先、できますけれども、今後、営業本部ができるわけですし、強力に押す何かありましたら。 ◎熊谷晃 観光部長 御指摘のとおり、営業本部の前に観光戦略を立てました。これは、観光部だけが立てたんじゃなくて、各部と一緒に立てましたので、観光戦略推進本部をもっと動かしていく。そんなことには注力してまいりたいと思います。 ◆堀場秀孝 委員 最後に、先ほどJR西日本と今年初めて大阪で会議を実施したということがありましたが、どうして初めてなんですか。 ◎丹羽克寿 観光誘客課長 JR西日本さんと観光素材の説明会をということでお話しさせていただきました。その関係でよろしいでしょうか。JR西日本さんは毎年、中国地方、それから九州地方でやっていたんですけれども、北陸新幹線の延長という中で、長野にも特別お声がけをいただきましたので、今回から参加させていただいたということでございます。 ◆堀場秀孝 委員 ということは、相手からのオファー待ちということですかね。新幹線ができてもう何年かたっているんですけれども、その辺の情報というのは、観光部としてはつかんでなかったということですか。 ◎丹羽克寿 観光誘客課長 オファー待ちというよりは、今までJR西日本さんといろいろな取り組みをしてくる中で、今回、一緒にさせていただいたということであります。決して私どものほうがずっと待っているというわけじゃなくて、一歩一歩、信頼関係を築きながら、何かできる部分をつくっていかなければいけません。今回の商談会は、相当お金もかかっていてすごく派手なものでしたので、それに対して、うちも相当準備をしていかなきゃいけないという部分もありまして、これからも引き続き関係を密にしながら、さらに連携を深めていきたいと思っています。 ◆堀場秀孝 委員 慎重に進んでいってください。よろしくお願いいたします。 ○荒井武志 委員長 午後3時10分まで休憩を宣した。 ●休憩時刻 午後2時57分 ●再開時刻 午後3時10分 ○荒井武志 委員長 再開を宣し、引き続き、委員の質疑等発言を許可した。 ◆中川宏昌 委員 それではよろしくお願いいたします。これから本格的なスノーリゾートシーズンということですが、ことしは暖冬でありますので、ぜひ観光地にはしっかりと雪が降って、盛り上がっていただきたいなと思うところでございます。これからシーズンを迎える中で、先般、大雪時の交通状況におけるチェーン規制について、国土交通省から発表になりました。よくよく見てみますと、大雪特別警報ですとか、大雪による緊急発表という事例は、過去にもそれほどないんです。そういった異例の降雪時に、本来、通行どめになるところにおいて、チェーンをしている車については通行可能とするということで出してはいるんですけれども、この捉え方が、違った感じで認識されちゃっているというところがありますね。長野県では、指定されたところは2カ所あるんですけれども、チェーンがなければ高速道路が走れないという勘違いをしている感じもあるんじゃないかと思っております。旅館、ホテル関係者も非常に心配しておりまして、間違った情報にならないように、早急にこれは対応していくべきだと思いますけれども、その辺について、ぜひ検討していただきたいと思いますが、お願いしたいと思います。 ◎丸山賢治 山岳高原観光課長 先般、国土交通省から発表されました大雪時の道路交通の確保に向けた取り組みの関係でございます。12月10日に国土交通省でプレスリリースがされて、10日の夕刊、11日の朝刊で大きく新聞に取り上げられたところでございます。建設部にも確認したりしたんですけれども、なかなか事前に情報が入っておらない状況で、私どもとしては、唐突に情報が出てきたというところで少し当惑しているところです。  具体的な説明もまだ今後の予定のようでして、今のところはプレスリリースの情報しか持ち得ていなくて、国土交通省に聞いてもなかなか明確な回答は返ってこないところです。中川委員から御説明ありましたとおり、大雪の特別警報とか、大雪の緊急発表が行われる異例の降雪時に適用されるということですが、どうも平成29年を見ましても、大雪の特別警報の発令というのはなされたことがなく、大雪に対する緊急発表というのは3回ぐらいなされているということで、そんなに頻繁にあるものではないというところです。周りの方にお伺いすると、新聞報道等には大雪特別警報と書いてあるんですけれども、あまりなじみがないようで、大雪警報が出るとチェーンが必要になるんじゃないか、また、頻繁に必要になるんじゃないかというご心配をされている方が多いという状況を把握してございます。  いずれにいたしましても、開始時期についてとか、具体的にどのように適用していくのかというところが、国土交通省さんでもまだはっきり決まっていないというお話も聞いておりますので、今後、しっかりまずは情報の内容を確認していくという作業を建設部とともにやってまいりたいと思いますし、中川委員御指摘のとおり、内容そのものというよりもチェーンが必要という間違った情報で、それが観光の風評被害につながらないように、適切に私どもも情報発信するとか、国土交通省さんにもきちんとした情報発信をしていただくとか、そういった手だては講じていかなければいけないと思っております。まずは情報収集しながら取り組んでまいりたいと考えております。 ◆中川宏昌 委員 ぜひそのようにお願いしたいと思います。先ほど修学旅行のお話もありましたけれども、この点について、私も質問してみたいなと思っております。ビッグデータの地域経済分析システム、RESASを見ますと、昨年11月の15歳以上20歳未満の年齢層の旅行先の滞在人口マップが出るんです。それを拝見しますと、線が出てくるんですけれども、全国からある一定の場所に集中して行っているんですね。それはどこかと言いますと、沖縄県であります。修学旅行は、沖縄県がひとり勝ちなんだなと見てとれたんです。沖縄県と言いますと、人気のあるところですので、外国人観光客、また修学旅行を含めて、年間観光客数は1,000万人を超えるということであります。また、外国人観光客の滞在日数は、ハワイを超える勢いで、1週間以上ということで、ひとり勝ちをしている状況であります。  同じ期間で、長野県に来ている図を見てみますと、ほとんど関東圏から、ちょぼちょぼという感じで来ているということであります。長野県は、非常に外国人観光客の誘致に取り組んでいるところでございますけれども、これにあわせて、国内の観光客と、修学旅行というところをしっかり力を入れてやっていってもらいたいと思うところであります。  お聞きしますと、今の修学旅行のキーワードというのは、1つは交流するということ、2つ目には体験するということ、3つ目には学ぶということ、この3つのセットだそうです。このことを考えると、長野県は非常に最適地であると思います。また、修学旅行というのは、必ずホテル、旅館に泊まるということ。2番目には、3食しっかりと御飯を食べると。3つ目には、お土産を必ず買うということでありまして、地域活性化策と非常につながる部分があるかと思います。  実際に、今一番、修学旅行地として選ばれている沖縄県でお聞きしますと、過疎地域だったところが、例えば農家民泊とか、地域の修学旅行のガイドとか、体験交流ということで、地元の人がしっかりとそこについて、その地域で稼げる仕組もつくっているということで、修学旅行というのは非常に重要であるなということを、私も実感したところであります。沖縄県の観光の関係者から聞きますと、推定では長野県の修学旅行の95%は、沖縄県に来ているんじゃないかと言われている中で、私ども長野県としても、修学旅行の先として選ばれる長野県にしていかなければいけない。また、しっかりと観光について盛り上げていかなければいけない。このように思ったところでございます。そういった観点でいきますと、観光部として、修学旅行の増加に向けた取り組みは、具体的にどのようにやっているか、まずお伺いしたいと思います。 ◎丹羽克寿 観光誘客課長 大変大切な御指摘をいただいたと思っております。修学旅行、それから学習体験旅行でこちらに来ていただくということは非常に大切なことであります。実際問題、来ていただくとなりますと、中川委員からありましたように、どんな体験や交流ができるんだということは非常に大切になってくるかと思います。9月の議会で熊谷観光部長から答弁させていただいたことがあったんですが、そこの部分の充実強化をしていくことが何よりも大切だということで考えております。  DCの効果の中で、体験コンテンツを充実させようというところは、まさにその部分でありまして、その部分をしっかりとつくり込まないと、長野に来ていただく魅力がないということになりますので、ここの部分は引き続きしっかりとやって、修学旅行を呼べる形でつくっていきたいと思っております。  また、宿の関係もお聞きしますと、農家民宿に泊まるといった場合、農家民宿に泊まって、また、ホテル、旅館にも泊まってという形で、両方を利用されるということで、相乗効果で利用率が上がるというのも他県の実績では聞いておりますので、修学旅行というものをしっかりと誘致をしていきたいと考えております。  私ども、東京に推進員がおりまして、修学旅行誘致の開拓もさせていただいておりますので、そこをしっかりとやるのと同時に、申し上げたました体験コンテンツの充実を図ることと、それから、高齢化で農家民宿もやり手がだんだん減ってきているという中で、そこも農政部等と連携をし、きちっと宿泊や農業体験ができるところもつくりながら、環境を整えて、しっかり誘致をしていくということで進めてまいりたいと思います。 ◆中川宏昌 委員 ぜひ、選ばれるにはどうしていったらいいかというのを、またしっかりと研究してもらいたいと思います。私は、全国一律に長野県の修学旅行いいですよとやっても、効果がないと思っています。ターゲットとする地域をしっかりと見定めて、そことの連携というのをしっかりやっていかなければいけないと思っております。例えば一番修学旅行先に選ばれている沖縄県で、沖縄県の高校生が、では冬の修学旅行地として、スキーとか含めてどこを選んでいるかというと、栃木県だそうです。ただ、私はその理由はよくわからないんですけれども。ターゲットをしっかり絞って、修学旅行に来てもらうには、2年、3年とかかりますよね。修学旅行は、費用が大体決まっておりますので、遠いところから長野県が選ばれるには、ある程度費用的な検討もしていかなければいけないと思いますので、ぜひその辺、お願いしたいと思っております。  あと、全国には、修学旅行協会みたいなのがあるそうです。そことの連携やアプローチも必要かと思いますので、ぜひそういった角度で、より修学旅行地として選ばれる、そんな長野県にしていっていただきたいと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。  次にインバウンドですけれども、キャッシュレス化の対応について、お伺いしたいと思っております。酒井副委員長が海外調査の報告でも言われておりましたけれども、外国人観光客をより増加させていくために、長野県としてキャッシュレス化をどうやっていくかというのは、一つ大きな課題だと思っております。  既に言われていることですけれども、2020年の訪日外国人の旅行者数は4,000万人を目標とし、また8兆円規模の消費市場を生み出そうとしている中で、2016年版の日本再興戦略においても、主要観光地における100%のキャッシュレス決済の対応を目指してやっていくということが言われております。観光庁の調査を見ますと、訪日外国旅行者が不満に思ったことについて、クレジット、両替に関する不満が4番目に挙げられております。特に地方に関しては、35%の訪問者がこの件について困ったとしておりまして、まさにキャッシュレス化が、長野県の主要観光地でも求められているところであります。  一方で、日本に来た際の消費額ですけれども、外国人観光客の場合は、現金で決済するよりもキャッシュレスで決済しているほうが、消費額が高いということでありまして、この辺も経済効果もあるんではないかと思っております。キャッシュレス化について、観光部としての認識について、お伺いをしたいと思います。 ◎宮原渉 国際観光推進室長 中川委員の御指摘のとおり、キャッシュレス化は、特に中国では、アリペイだとかWeChatPayによるQRコード決済が多くを占めておりまして、それに早急に対応する必要があるということで、今年度、国の実証事業によりまして、スマートフォン決済環境整備による中国人誘客促進事業を実施しております。その関係ですけど、キャッシュレス化に対応することがどういったメリットをもたらすかなどについて、11月中に白馬村、軽井沢町、松本市、長野市の4会場でセミナーを開催しまして、今後、さらに実証事業を行って、進めてまいりたいと考えております。  産業労働部でも、モバイル決済セミナーを開催しておりまして、今年度もここまで6回ほど開催している状況です。観光部、産業労働部ともにキャッシュレス化に向けた取り組みを加速させていきたいと考えております。 ◆中川宏昌 委員 御説明は、中国のキャッシュレス化に対応するためのセミナーの開催とかだったんですが、そのほかの、例えばアメリカだとかヨーロッパについては、何か対策というのはやっていらっしゃるんですか。 ◎宮原渉 国際観光推進室長 ヨーロッパやオーストラリアとかは、QRコードというよりも、普通のクレジットカードとかデビットカードが中心になってきますので、それに対応してクレジットカード自体は使える県内店もかなりあると、特に旅館、ホテルなどは対応できているものと考えております。飲食店ですとかお土産屋ですとかについて、まだ普及してないところもありますので、そういったところにつきましては、先ほどの産業労働部のセミナー等を用いて、導入することによって売上が伸びるとか、売り損じを防ぐということをしっかりPRしていきたいと考えております。 ◆中川宏昌 委員 長野県は、小さい店舗も多いんですね。そういう中で一つの課題になるのが、端末の設置。例えばスマートフォンで決済だったら、読み取りを可能にする端末が必要だと思いますが、そういったものを広げていかなければいけないと思うんですね。小規模店舗でも対応しやすくしていかなければならないというのも大きな課題だという中で、長野県の観光地にどのように広がりを見せていこうとされているのか、その点についてお伺いしたいと思います。 ◎宮原渉 国際観光推進室長 先ほど御説明申し上げました中国の実証事業の中で、100台端末をお配りしまして、実際使ってもらって、いいなということを実感してもらう取り組みを考えております。そういった取り組みの中で、成果をPRして広めていきたいと考えております。 ◆中川宏昌 委員 各観光地で、しっかりと対応をしていかなければいけない課題だとは思うんですけれども、そこだけでは対応不十分だと思います。そういった中で、一つのモデルを観光部としてもつくっていくということが大事であると思います。例えばこの間も新聞報道で、県とセブン銀行とで協定を結んだということがありました。これは、実際在日している外国人に対するサービスを行う協定を結んだということでありますけれども、その中で何か対応ができるものがないかということも大切で、それが大きな広がりになっていくと思いますし、そういった角度で、観光部として何か強力なものが必要じゃないかと思うんですけれども、熊谷観光部長、その辺いかがでしょうか。 ◎熊谷晃 観光部長 おっしゃるとおりでありまして、ことしに入ってから、キャッシュレスの検討は、ずっと国際観光推進室を中心にやっています。難しいのは、本当に家族だけでやっている経営者で、うちは、外国人は来ないもので要らないよというところが結構ありまして、メリットを感じないというところ。プラス、代金決済は、お客さんとはツーペイでやりますけれども、その手数料を負担しないといけないというのがあって、そこでメリットが感じられないということで、ここをどう乗り越えていくのかというのが、非常に難しい問題であります。  中川委員御指摘のとおり、モデルで配ったとしても、それでどうなるんだと、広がりは見えるのかというところが一番の重要な問題であります。そこを乗り越えていくためには、いろいろな方法があるかと思えばあまりなくて、キャッシュレス業界が無料で端末を配ったり、手数料は半年無料とかやっています。PayPayは、料金を払うと20%キャッシュバックがあるという、すごいやり方をしているんですけれども、こういうことをやったとしても、商店街のおだんご屋さんは、それを入れるかというと、入れないと思うんですね。  これはどうしたらいいのかということで、我々がおぼろげにも思っておりますのは、観光地域づくりとして、DMOが商工会だとか商工会議所とつながりを持ち、ショッピングも観光で重要な一面なんだというところを認識していく。これは少し時間がかかる問題だと思いますけれども、やっていかないといけないということが一つ。  それと、モデルで入れたところの売上が上がっていくというのを見せないといけないと思うんですね。キャッシュレスでやるというのは何がいいかというと、マーケティングデータがとれるということでありますので、マーケティングデータをとったことによって、自分の店の品ぞろえだとか、幾らぐらいの価格帯で売るべきなのかというのが見えてきて、キュッシュレスを導入したことによって売上が上がったというところも、都会では十分ありますし、銀座NAGANOの場合はそれが標準装備でスタートしておりますので、そういったものを地域でも見せていく。  この2つのアプローチをやりながら、そこにモデル事業なのか、それか、国がこれから来年の10月の消費税に合わせて5%リリーフしていくという話もありますので、そこら辺で県がどうやっていくのかっていうのは、キャッシュレス推進協議会、これは産業経済省が旗を振って民間主導でやっていて、都道府県レベルでは、長野県のほか、沖縄、佐賀、福岡、山口、和歌山が入っている団体がありますので、そこから十分に情報をとりながらしっかりやっていきたいと思っております。 ◆百瀬智之 委員 よろしくお願いいたします。今回は、スノーリゾートについて、資料を提示いただきましたので、冒頭、2点まとめてお尋ねしたいと思います。まず、今月22日に白馬で高級ホテルのマリオットが開業するということであります。この点については、私も6月の定例会で、富裕層向けの施策を、長野県としても力を入れてやっていただきたいということをもろもろ述べさせていただいたわけであります。ここでも体験は高級を重視してということでありますし、またバブル崩壊後、多くの宿泊施設は格安路線にかじを切って、富裕層向けの宿泊施設はほとんどなかったんだということであります。また外形的な要因として、外国人宿泊客が、2005年の年間2万人から、昨年は11万人超に増加しているということで、村の方も、今後はさらに高級ホテルが参入するように、町並みの整備にも力を入れたいということでありました。  長野県だけではなくても、例えば、京都の仁和寺というところも、ことしの春から1泊100万円で、富裕層の方向けに、仁和寺で宿泊できるようにするという取り組みも始めたということです。世界遺産も、文化財も保護するだけじゃなくて活用していくんだという流れは、これからますます強まるんじゃないかなと思うわけであります。  この点は6月の議会でやったところでありますけれども、改めて、この半年間で、こういった流れについて何かあれば御提示いただきたいと思います。松本地域にも、確かな情報として、中国系の富裕層の方がしっかり入ってきています。ただ、周りを見たときに、資源もいいということなんですが、整備がされてない。言ってしまうと道路環境ということでもあるんですけれども、そういうのは大変残念だということを、聞いています。そういった町並みやら道路環境というのもしっかりとやっていっていただきたいなと思います。今回の一般質問であったと思いますけれども、建設の関係でもありますが、観光の面から、そういったところに問題意識を持っていただくということは大変重要なんじゃないかなと思います。この点について、まずは富裕層関係で一つお尋ねしたいということ。  あわせて言っちゃいますけれども、スノーリゾートに関しては、私もウィンタースポーツやる身であります。まだ今シーズンは行ってないんですけれども、昨シーズン、時間があれば行くという中で、思いのほかスキー客や、スノーボードをやっている人は、多いんじゃないかなと私は思います。全然、廃れている感じがしなくて、むしろそれくらいのほうがプレーヤーにとってはやりやすいということも思う中で、ただ一点、やや気になったことが、供される昼食なんですけれども、どこも比較的、まだラーメンとカレーのおなじみのセットから抜け切れてないんじゃないかと思うわけです。ここで高級感をというんじゃないんですけれども、そこでも長野県のよさを出せる物を提供するということは大事だと思いますし、これはスキー場だけの問題じゃないと思います。  観光地も、松本城を初め善光寺だったり、幾つかたくさんあるわけなんですけれども、軒並み観光地の周りで出されるお料理は、地元民からするとあんまりというのが結構あって、こういったところをどうしていくかというのは、一つ、大きな課題として持っていただきたいと思うわけであります。ウィンタースポーツに絡めてですけれども、その2つについて、お尋ねいたします。 ◎熊谷晃 観光部長 私がお答えします。まず富裕層向けですね。これは本当に百瀬委員御指摘のとおりだと思います。宿泊施設を見ても、長野県の宿泊施設は、大体1万円弱から3万円台ぐらいまでの中位層がほとんどでありまして、星野リゾートさんなんかは先鞭をつけられておりますけれども、その上の5万円、8万円、10万円と、そこの層がないということは、この前、デービット・アトキンソン氏にも御指摘いただいております。幅がないと観光地としての奥行きが感じられないということでありまして、そのところは十分やっていかないといけないなと思っております。  マリオットさんが進出するに当たっても、以前から、例えば白馬村の土地利用規制で、開発規制の容積率だとか駐車場の面積率だとかの問題があり、なかなか進出しにくいというところで難しさがありました。昨年1年、村でもしっかり議論をされまして、建築基準法上の取り扱いについても、都市計画法上の取り扱いについても、稼ぐ観光地域づくりという観点も入れながら、若干緩和され、富裕層向けのホテルの誘致に向って、動き始めているというところはあります。  ただ、ニセコだとか倶知安の例もあり、富裕層向けだけでいいのか、日本文化というものをなくしちゃっていいのかと。シンガポールや香港の投資筋が、5億円とか7億円するコンドミニアムを売るような、そういうところにしていいのかということも、ちゃんと白馬の皆さん、また野沢温泉の皆さんなんかも、よく見ております。そこら辺は十分、大きなかじを切るという前に、私たちはどうしたいのかということを、DMOの中で判断しながらやっていく必要もあろうかなと思います。その中で合意をとれたものであれば、仁和寺の100万円のように、個性として認められ得るのであれば、やっていくという選択肢もあろうかと思います。  世界遺産のお話がありましたけれども、ユニークベニューも重要な観点かと思います。例えば松本城で月を見ながらコンサートをして、そこで1食3万円のお食事をするというツアーだとかも、これからは重要な問題だと思います。土地開発と同じように、自然公園とか文化遺産をいかに使っていくかというのは、先ほどの都市計画法の緩和だとかそういうのと同じでありますので、その地域の皆さんの覚悟だと思います。ユニークベニューの活用の仕方について、遺産を使っての活用、自然公園を使っての活用というのも、地域の合意というものが必要になってくるかと思います。引っ張っていくということも必要ではございますけれども、これからのインバウンドの主力ということで、ユニークベニューの開発というのも旅行各社と取り組んでまいりたいと思いますが、そのときには、申し上げましたように、地域の合意というのは十分考えていかないといけないと思っております。  道路についての御指摘でございますけど、今までは市町村ごとに、みずからの税金、それと国の補助事業などを生かしながらやっていたということなんですが、視野が狭いんですね。自分の村のこのカーブを直す、この集落からの出口が不便なので直すというところに注力していて、県としては地域の要望を聞きながら、広域的な道路の計画をどんどん提案してということでありました。これからは、例えば、3つの市町村とか5つの市町村が、一つの観光圏として、その中でいかに稼ぐのかという視点で道路を引いていく。そういう企画をしていくということが、これからの地域づくりにとって、極めて重要な観点ではないかと思います。  どういう経済性を生むのか、この観光道路はどういう意味があるのか、ここは生活を維持しながら観光客の人にも楽しんでもらえるのか、ここは自転車で走りながら安全を確保できるのか、地域住民の生活に問題はないのかということを十分地域で議論しながら、稼ぐという観点、観光地域づくりという観点での道路整備ということが、これから必要ではないかなと思います。  それと最後、食事の面でございます。冒頭の総括説明で申し上げましたように、11月3日が軽井沢町のスキー場のオープンでございましたけれども、前日の11月2日に、ウィンターミーティングのシンポジウムを行いました。そのときに、これからのスノーリゾートをどうしていくべきなのかといういろいろな議論が出ましたが、結論的に出た話が非常に注目される話でありました。スキー場の食事だからこの程度でいいやというのは、やめようという話が出てまいりましたのは、極めてすばらしい提案だったなと思っておりますし、300人ぐらい会場におりましたけれども、そのみんなも、非常に納得しているということでありました。先ほど百瀬委員から御指摘のあったとおり、今まで地元は、大人数なのでカレーやラーメンでいいだろうと、そうやっていたんですけれども、今や地元民もラーメンやカレーはないんじゃないのと、おかしいと感じ始めておりますし、スキー場の皆さんも、スキーの飯だからこの程度でいいだろうというのはやめようということでした。せっかくいいワインや日本酒があったり、お野菜やお肉があるんであれば、一瞬でも楽しんでもらおうという気持ちになってきているということは、非常に明るい兆しではないかなと思っております。  そんな意味で、全てをDMOに押しつけるわけではございませんけれども、地域合意だとか、お客さんを招くというセンスを十分地元として磨いていく取り組みを観光部としても進めていかないといけない。また、各部も挙げて進めていかないといけないなと思っております。 ◆百瀬智之 委員 大変行き届いた御回答をいただきまして、ありがとうございました。後半に入ってまいりたいと思いますけれども、私は、今回の一般質問で、自転車に関して取り扱わせていただきました。その関連で少し掘り下げたいなと思っておるわけです。この条例、これからの計画次第ではありますけれども、改めて、ここでどういった課題があるのかということを共有しておくということは、大変大事なことではないかなと思っております。一般質問では、路面表示であるとか、標識の件、あるいはレンタルサイクルの広域化ということを県民文化部宛てに質問させていただきましたけれども、観光の面からしても大変重要なことじゃないかなと思うわけであります。  さらに観光部宛てには、旧街道を活用したサイクリングコースの設定が有用ではないかということで御提案させていただいたわけであります。それに対して御回答いただきましたことは、かいつまんでですけれども、旧街道は魅力あるサイクリングコースに十分になり得ると、移動距離が長い場合はサイクルトレイン、あるいはサイクルバスの運行なども考えていく必要があるんだと。加えて、もちろん歩行者や町の風情等々に配慮しながら、サイクルラックやサイクルサポートステーションの充実など、環境を整えることも必要であると、諸外国の先進的な取り組みも学びながら誘客を進めたいという旨、御回答いただいたわけであります。  それに関連してお尋ねしたいことなんですが、サイクルトレインの可能性というものは、長野県内でどこまで普及していくのか。と言いますのも、千葉県においては、B.B.BASEというサイクルトレインが、ことしの1月から運行を開始しているようでありまして、B.B.BASEと、目的地での二次交通手段として自転車で観光地をめぐり、地元の食を味わっていただき、自転車と鉄道で房総半島の回遊の幅を広げ、地域活性化を担う列車として、地域からの期待も大変大きいということであります。  数年後には、長野県内でも、サイクルトレインを普及していくことによって、例えば松本城から安曇野の大王わさび農場とか、西山山麓とかに自転車で行って、帰りは電車で帰ってこようか、あるいは諏訪湖まで行って帰りは電車で帰ってこようということで、観光客もそうですけれども、地元民についても、楽しみ方もまた変わってくるのかなと思うところであります。これをやっているのは、JR東日本千葉支社ということでありますけれども、この地域ではどういった運びになっているのかというあたり、お伺いしたいと思います。  あわせて、現在、計画中のサイクリングコースについて、諏訪地域振興局で塩の道の関係でやっていると伺っていますし、また北アルプス地域振興局でも考えているようでして、松本がその中間にあるものですから、それを結ぶことで何かできないかということを伺っているわけであります。これはこれとして、地元の声でありますからしっかりと重く受け取っていただいた上で、今回、しまなみ海道のお話もしましたけれども、これから全世界に向けて羽ばたくサイクリングコースをつくっていく上で、観光部としては、こういったコース設定が望ましいんではないかということを、ある程度つくっていただいて、それとのすり合わせの上で、コースをつくるのがいいのかなと思うところであります。今回、その2点について、伺いたいと思います。 ◎丸山賢治 山岳高原観光課長 サイクリングの関係で2点ということでお伺いしました。1点目は、サイクルトレインの関係でございます。百瀬委員御指摘のとおり、JR東日本千葉支社でB.B.BASEという自転車が積める列車が走り始めたということは承知しているところでございまして、JRさんもサイクリングについて大分やる気になってきたのかなというのは、個人的には感じているところです。  長野県の状況につきましては、B.B.BASEのような専門の車両で走っている例というのは今のところないんですけれども、イベントに合わせて列車を走らすということはしていただいていまして、あづみのセンチュリーライドのときに、往復して帰ってくるのではなくて、片道は自転車で行って、片道はサイクルトレインで帰ってくるというコースの企画列車もやっていただいています。その際も、通常の車両にただ乗せるのではなかなか自転車が安定しないということで、上のところにつる専用の器具を開発していただいて、それも使いながらできるということになっていました。JRさんと話をしていても、臨時的なイベントの列車については、結構、前向きに考えていただける状況になってきたのかなというところで、しばらく前に比べるとかなり前進したのかなと思っております。  基本的に駅の構造の問題とかがあったりして、通常の運行ができるか、できないか、安全性の問題をJRさんも気にしておられるので、その辺のところと、実際にどのくらいの需要があるのかということで、サイクルトレインだけ走らせても、なかなか需要がないということでは終わってしまいますので。これからサイクリングの計画をつくる中で、サイクリングのコースや道路等もしっかりさせながら、そのコースを売り出して、そこに来られる方が多くなってくるということになると、自然とそういうものができるようになっていくのではないかなと考えているところでございますので、状況を見ながら、要望もしっかりしてまいりたいと考えているところです。  2つ目は、サイクリングロードを観光部としてどう考えていくかというお話です。あづみのセンチュリーライドをやっていらっしゃる方たちにお話を聞いても、あのルートというのは、アルプスが見えて非常に気持ちのいいコースで、日本中走ってもなかなかこういうコースはないと言われていますし、今回、知事が台湾に行かれたときも、海のしまなみ、それから湖の諏訪湖と並んで、長野県の景観は、山の長野と言えると評価をいただいているところでございますので、十分、サイクリストの方の興味を引くコースにはなるんだと思っています。  具体的なコースについては、私どもの供給側の目線ではなくて、実際、自転車に乗られる方がどう感じるかというのも考えながら、ということが必要となります。サイクリングコースの設定、それに伴う道路整備、矢羽根の整備とかいろいろ出てまいりますので、これから協議会みたいなものを立ち上げて、サイクリストの方の意見を聞きながら、それらを進めていけるように今回の条例に基づきまして計画もつくりますので、そういった中に織り込んでいければと考えているところでございます。 ◆百瀬智之 委員 まとめに入ってまいりたいと思います。自転車の関係では、資料4にも書いてありますけれども、台湾に行って、知事は、ジャイアントグループと意見交換したということであります。この件で、少し角度は違うんですけれども、知事がこうして海外に行くと、議会にも報告が上がってくるわけなんですけれども、そもそも、部のレベルでどれくらい海外に調査、あるいは出張というのがあるのかというのは、教えていただけますか。 ◎宮原渉 国際観光推進室長 部としては、国際観光推進室で行くぐらいで、観光機構もプロモーションの関係で行きますけれども、観光誘客課ですとか、山岳高原観光課とか、信州ブランド推進室では、特にない状況です。 〇百瀬委員 年にどのくらい行くんですか。 〇宮原国際観光推進室長 国際観光推進室で、全体として10回も行ってないですね。 ◆百瀬智之 委員 承知しました。国際観光推進室はということでありましたけれども、サイクルツーリズムでなくても、これからいろいろな先進地を実際に見て、意識共有を図るということは、大変大事なことではないかなと思うわけであります。きのう、産業労働委員会におきまして、私が申し上げたのは、これからは行政も営業をする時代じゃないかということ。しっかりとターゲットを絞って、マーケティングなり何々の調査をしてから現地に行って、活動に結びつけてほしいということを申し上げたわけなんですけれども。観光部も、そういった面は大変強いんではないかなと思うわけであります。  私も、前回はポートランドのお話もさせていただきましたけれども、現地を走る中で、いろいろ、なるほどなということを思いましたし、ヨーロッパに行くと、電車は、普通に自転車を乗り入れて運行しているのが当たり前だし、当然、ペット連れもいるし、もっというと障害者の方も気軽にどんどん乗っていける構造になっているのを見て、観光地づくりというのは地域づくりだとおっしゃってもらいましたけれども、そういった面は多分にあるなと思います。ああいった光景を実際見るということが大事なんじゃないかなと思うわけであります。これからサイクルツーリズムを初め、さまざまな世界のいいところを取り入れて、長野県は展開していただきたいと思うわけであります。またぜひどんどんと世界に出ていただくということもお願いしながら、終わりたいと思います。 ○荒井武志 委員長 ほかに御発言もあろうかと思いますが、以上で観光部関係の質疑を終局いたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕  御異議ありませんので、質疑を終局いたします。  ただいまから、陳情の審査を行います。当委員会に付託されております観光部関係の陳情を一括して議題といたします。過日、お手元に配付いたしました審査資料をごらん願います。  観光部関係の陳情は、新規分3件であります。  なお、審査に際し継続審査とする旨の御発言をされる場合は、なるべくその理由を一緒に述べていただくようお願いいたします。  また、願意が複数ある陳情で、その一部が採択できないために継続審査と決定した場合は、付記事項として陳情者に通知することについて、その都度お諮りしたいと思いますので、御了承願います。  まず、陳第747号と陳第780号は、願意が同一ですので、一括して審査を行います。理事者の説明はいかがいたしますか。      〔「不要」と呼ぶ者あり〕  質疑等はありませんか。
    ◆高村京子 委員 第747号、第780号の陳情につきましては、町村会会長及び町村議会議長会会長から出ている同じ趣旨のものでございます。観光振興対策の推進についてということで、(1)、(2)は、この委員会でも、それぞれの委員の皆さんからも、それぞれ、観光政策推進の立場での御質問やら御答弁があったところでございますので、これについては賛同の立場でございます。  3番目の項目でございますが、枕詞と言っていいのか、「リニア中央新幹線の開業に向けて」という部分があるんですね。これは、環境委員会でも、また本日の観光委員会でも御質問させていただきましたけれども、リニア推進ということは、待ってもらいたいという県民の方がいらっしゃるわけですよね。確かな暮らしが営めなくなるんじゃないかと。水源の枯渇ですとか、あるいは逆に大量出水ですとか、廃土の関係等もあって土砂崩れ等災害等の原因になるのではないか、あるいは運搬するトラックが、ルート19号ですとか、あるいは大鹿村において道路が大変狭隘な部分にたくさんのトラックが通行するということになると生活そのものが困難だったり、また観光にも大きな影響があるのではないか、こういう御心配がございます。  また、新聞等で昨夜から報道されておりますけど、東南海トラフの地震についてはマグニチュード6ないし8が来た場合には避難をするということですし、磁気で車体を浮上させて時速500キロで走るということですので、トンネルを掘ってそこに飛行機を走らせるようなものでありますけれども、地震が来た場合の安全、あるいはその避難ということが本当に安全なのかどうかも大変心配されるわけですね。  さまざまな不安がありまして、待っていただきたいと思う県民の皆さんがいらっしゃるわけです。そういう皆さんの思いを、私は置き去りにしてはいけないと思うわけです。この南信地域や木曽地域の観光振興には大賛成でございますけれども、この、「リニア中央新幹線の開業に向けて」という部分については、賛同はできないということを述べさせていただき、全体の趣旨としては賛成をしたいと、意見だけ言わせていただきます。 ○荒井武志 委員長 以上で質疑を終局いたします。  この陳情の取り扱いは、いかがいたしましょうか。      〔「採択」と呼ぶ者あり〕  ただいま採択との御発言がありましたので、陳第747号及び陳780号については、採択とするに御異議ありませんか。      〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕  御異議ありませんので、さよう決定いたしました。  次に、陳第813号についてであります。理事者の説明はいかがいたしますか。      〔「不要」と呼ぶ者あり〕  質疑等はありませんか。      〔「なし」と呼ぶ者あり〕  以上で質疑を終局いたします。  この陳情の取り扱いは、いかがいたしましょうか。      〔「採択」と呼ぶ者あり〕  ただいま採択との御発言がありましたので、陳第813号については、採択とするに御異議ありませんか。      〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕  御異議ありませんので、さよう決定いたしました。  以上をもちまして、陳情の審査を終局いたします。  以上で観光部関係の審査を終局いたします。  次に本委員会の閉会中継続調査事件は、お手元に配付いたしましたとおりとし、なお慎重に調査を要するためとの理由を付して、議長に申し出ることといたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。      〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕  御異議ありませんので、さよう決定いたしました。  次に委員長報告について、何か御発言がありますか。      〔「正副委員長一任」と呼ぶ者あり〕  正副委員長に御一任願いたいと思いますが、これに御異議ありませんか。      〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕  御異議ありませんので、さよう決定いたしました。  この際、何か御発言がありますか。      〔「なし」と呼ぶ者あり〕   閉会を宣した。 ●閉会時刻 午後4時 △採決結果一覧(観光部関係) (陳情)  ▲採択すべきものと決定したもの(簡易採決)    陳第747号、陳第780号、陳第813条...