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  1. 長野県議会 2018-07-03
    平成30年 6月定例会総務企画警察委員会−07月03日-01号


    取得元: 長野県議会公式サイト
    最終取得日: 2023-06-16
    平成30年 6月定例会総務企画警察委員会−07月03日-01号平成30年 6月定例会総務企画警察委員会 総務企画警察委員会会議録(その4) ●招集年月日時刻及び場所    平成30年7月3日(火)午前10時30分、議事堂第7委員会室に招集した。 ●出席した委員の氏名    委  員  長   山 岸 喜 昭    副 委 員 長   浜   章 吉    委     員   古 田 芙 士       同      望 月 雄 内       同      萩 原   清       同      風 間 辰 一       同      宮 澤 敏 文       同      小 林 伸 陽       同      石 和   大       同      下 沢 順一郎 ●欠席した委員の氏名    な  し ●説明のため出席した者の氏名
     (総務部及び企画振興部関係)    企画振興部長                小 岩 正 貴    情報推進化担当部長             坂 口 秀 嗣    交通担当部長                佐 藤 公 俊    総合政策課長広報県民課長事務取扱      小野沢 弘 夫    情報政策課長                塩 川 吉 郎    統計室長                  堀 内 明 美    交通政策課長                宮 島 克 夫    松本空港利活用国際化推進室長       中 村 宏 平    市町村課長                 竹 内 善 彦    地域振興課長                藤 森 茂 晴    楽園信州移住推進室長           出 川 広 昭    総務部長                  関   昇一郎    職員キャリア開発センター所長        宮 原   茂    秘書課長                  林   宏 行    人事課長                  玉 井   直    コンプライアンス・行政経営課長       宮 下 克 彦    職員課長                  池 上   明    総務参事財政課長             伊 藤 一 紀    財産活用課長                辻   久 明    税務課長                  丸 山 信 秀    県税徴収対策室長              笹 澤 亮 司    情報公開法務課長             竹 村 浩一郎    総務事務課長                深 沢 幸 栄    会計管理者会計局長            塩 谷 幸 隆    会計課長                  守 屋 正 造    契約・検査課長               丸 山   進    監査委員事務局長              林   雅 孝    監査委員事務局次長             若 狭 利 行    人事委員会事務局長             清 水 剛 一    人事委員会事務局次長            西 沢 弘 喜 ●付託事件   7月2日に同じ ●会議に付した事件   付託事件のうち1〜5及び7〜12並びに総務部及び企画振興部関係所管事務一般について ●開議時刻 午前10時29分 ●山岸委員長 開会を宣した。  ▲日程宣告    総務部及び企画振興部関係の審査  ▲総務部及び企画振興部関係付託事件の報告    予算案1件、条例案2件、専決処分報告2件、陳情6件  ▲議題宣告総務部及び企画振興部関係)    付託事件及び所管事務一般を一括して議題とし、議題に関連して理事者の説明を求めた。 ◎関昇一郎 総務部長 別添部長説明要旨により説明した。 ○山岸喜昭 委員長 第1号「平成30年度長野県一般会計補正予算(第2号)案」中、第1条 歳入 歳出予算の補正中、歳入全部及び第3条 地方債の補正について、理事者の説明を求めた。 ◎伊藤一紀 総務参事財政課長 議案及び予算説明書により説明した。 ○山岸喜昭 委員長 第1号「平成30年度長野県一般会計補正予算(第2号)案」中、第1条 歳入歳出予算の補正中、歳出 第2款 総務費 第1項 総務管理費 第2項 企画費 第4項市町村振興費 第12項 監査委員費について、理事者の説明を求めた。 ◎中村宏平 松本空港利活用国際化推進室長 予算説明書及び別添資料1により説明した。 ◎出川広昭 楽園信州移住推進室長 予算説明書及び別添資料2により説明した。 ◎伊藤一紀 総務参事財政課長 予算説明書により説明した。 ◎若狭利行 監査委員事務局次長 予算説明書により説明した。 ○山岸喜昭 委員長 第4号「特別職の職員の給与に関する条例の一部を改正する条例案」について、理事者の説明を求めた。 ◎玉井直 人事課長 議案及び別添資料3により説明した。 ○山岸喜昭 委員長 第5号「長野県県税条例等の一部を改正する条例案」について、理事者の説明を求めた。 ◎丸山信秀 税務課長 議案及び別添資料4により説明した。 ○山岸喜昭 委員長 報第1号「平成29年度長野県一般会計補正予算(第7号)の専決処分報告」中、第1条 歳入歳出予算の補正中、歳入全部及び第2条 地方債の補正について、理事者の説明を求めた。 ◎伊藤一紀 総務参事財政課長 議案及び予算説明書により説明した。 ◎丸山信秀 税務課長 予算説明書により説明した。 ○山岸喜昭 委員長 報第1号「平成29年度長野県一般会計補正予算(第7号)の専決処分報告」中、第1条 歳入歳出予算の補正中、歳出 第2款 総務費 第1項 総務管理費 第2項 企画費 第3項 徴税費 第14款 諸支出金について、理事者の説明を求めた。 ◎宮島克夫 交通政策課長 予算説明書により説明した。 ◎中村宏平 松本空港利活用国際化推進室長 予算説明書により説明した。 ◎伊藤一紀 総務参事財政課長 予算説明書により説明した。 ◎丸山信秀 税務課長 予算説明書により説明した。 ○山岸喜昭 委員長 報第3号「長野県県税条例の一部を改正する条例の専決処分報告」について、理事者の説明を求めた。 ◎丸山信秀 税務課長 議案及び別添資料5により説明した。 ○山岸喜昭 委員長 報第17号「平成29年度長野県一般会計予算の繰越しについて報告」について、理事者の説明を求めた。 ◎宮島克夫 交通政策課長 議案により説明した。 ○山岸喜昭 委員長 理事者から発言を求められていたのでこれを許可した。 ◎宮島克夫 交通政策課長 別添資料6「しなの鉄道株式会社車両更新について」により説明した。 ◎守屋正造 会計課長 別添資料7「平成29年度決算見込みについて」により説明した。 ◎丸山進 契約・検査課長 別添資料8「平成29年度製造の請負等3契約の契約状況について」により説明した。 ◎辻久明 財産活用課長 別添資料9「県有施設におけるブロック塀の調査結果等について」により説明した。 ○山岸喜昭 委員長 午後1時30分まで休憩を宣した。 ●休憩時刻 午前11時29分 ●再開時刻 午後1時28分 ○山岸喜昭 委員長 再開を宣し、委員の質疑等発言を許可した。 ◆萩原清 委員 それでは、何点か質問させていただきます。まず1つ目は、先般、国会でも可決されたと思うんですけれども、働き方改革の問題があるわけでございます。これは、公務員も対象になるのかどうか。まずお聞きします。 ◎玉井直 人事課長 働き方改革法案、先般、成立したところでございますが、対象になるかどうか、詳細について、まだ、情報が入っておりませんが、中には対象除外のものもあるというふうに聞いております。 ◆萩原清 委員 入らないという人もいるし、入るという人もいるんだけれども、これが、結果的には法案を通してつくっているのは、国もそうだし、それぞれだと思うんですが。そうはいっても、この働き方改革が県庁の中でも、大きな転換期を迎えるんじゃないかなと思うんですよね。私ども、よく言うのが、県庁は不夜城じゃないかというくらいに、夜中まで電気がついているというようなことがあるわけでございますけれども、もしこれが地方の公務員も対象になった場合に、県としては、どのような対策、対応を考えているか、お聞かせ願いたいと思います。 ◎玉井直 人事課長 法案の内容の趣旨としまして、やはり長時間労働の是正だとか、多様な働き方の実現ということがうたわれておりまして、県としても、長時間にわたる勤務が健康上もよくないということをまず第一に考えながら、対応しなきゃいけないと思っております。まず私どもとしては、時間外勤務を減らす対策といたしまして、県庁時短プロジェクトというものをやっておりまして、この7月からは朝方の勤務を実施したり、管理職のマネジメントを強化したり、あわせて、県庁一斉時短プロジェクト、働き方、しごと改革等取り組んでおりまして、これまでの長時間勤務の状況としますと、昨年度が1人当たり年間78時間、26年度の100時間と比べますと徐々に減ってきておりますので、引き続き取り組んでいきたいと考えております。 ◆萩原清 委員 これを見ると、確かに100時間を超えているのが78とか、数字上の数合わせじゃないけれども、どちらかというと、何とかサービス残業をカットしていって、それをその中におさめているんじゃないかという感じもするんですよ。ということは、コンプライアンスのほうでも何かいろいろ検討していますよね。文書を簡素化しろとか、いろいろありますけれども、そのようなことが、本当に実際に可能性があるのかどうかというところ、私も公務員じゃないのでわかりませんけれども、皆さんの中で一番時間を費やすものは何ですか。 ◎玉井直 人事課長 やはりこの辺、部署とか時期によりまして繁閑があろうかと思いますが、例えば昨年度で言いますと、イベントでいうとデスティネーションキャンペーンとか、こういった大規模なイベント、それから災害、大雨等の出動もございますので、こういったことによる超勤は多かったのかなと考えております。 ◆萩原清 委員 特別なイベントとか、そういう理由がついたものについて、例えばの話、時間外労働がふえたということは、仕方ないのかなという感じがするので、そういうことは別として、一般的な業務の中で、よく言われるのが、業者の皆さんからも、例えば入札の関係もあるけれども、とにかく書類を、100万円くらいの工事をやったってこんなにつくらなきゃいけないというような業務、国との関係もあるだろうけれども、そういうところをある程度改善していかないと、当然、業者がそういうことも、今度、働き方改革になってくると、そこへ指導する県のやり方も考えていかないと、結果的には業者だって、例えばの話、土日働いちゃいけないとかね。いろいろなことが出ているのに、県の仕事などをやったときに、そういう仕事が莫大にあるということを聞いているんだけれども、そんな点をね。イベントとかは、例として出してもらわなくていいのでね。そんなことは当たり前のことで、いろいろな行事を組んでいるときに遅くなっているのは理由としてわかるんだけれども、日常の業務の中で、何をカットし、何を時間かけないということをしないと、例えばきょうここにいる皆さんだって、何かの資料をつくるといったって、かなり時間かかるでしょう。我々も資料要求するからあれかもしれないけれどもね。そんなところを、いかに効率よくやっていくかということは、やっぱり一番大きな課題になってくるんじゃないかと思うんですが、そんな点はどうですか。 ◎玉井直 人事課長 委員おっしゃるとおり、日常の日々の業務が、やはり非常に多いということで、場合によって、必要でない仕事といいますか、必要以上の仕事をしているんではないかということで、昨年度来、若手の皆さんも含めて、しごと改革プロジェクトチームをつくって、いろいろな改革案を検討していただいたりもしていますので、この辺は引き続き、ことしに入りまして、しごと改革、できるだけ要らない仕事をしない、また必要以上の仕事をしないというようなことを含めて、職員の健康が第一ですので、仕事をできるだけ長時間しないような改革に引き続き取り組んでまいりたいと思っております。 ◆萩原清 委員 皆さんの公務員としての仕事をやることについては、それぞれの中で検討すればいいんだけれども、この働き方改革によって、県の仕事をやっている業者、こういう皆さんが、仮に、これから入札制度、どういうぐあいになっていくかわからないんだけれども、例えば土日は働いてはいけないだとか、そのようなことが出てきた場合に、何かの手だてをするのか。会計局長でいいのか、わかりませんが。丸山課長でもいいですけれども、その辺はどうですかね。 ◎丸山進 契約・検査課長 今、建設業を例に出して、働き方改革についての御意見を賜りました。建設業については、プレミアムサタデーの導入ですとか、書類の簡素化とか、建設部を含めて取り組んでいるところでございますが、いずれにしても官民一体となってこの辺はやっていかなければ、なかなか成果が上がっていかないものだと思っております。私ども契約・検査課の範囲で申し上げますと、工事の検査を受け持っているわけですが、その中で、指導監査の選択性ですとか、現場確認先行型の竣工検査の導入ですとか、こういったものの試行を始めております。これらにつきましても、現場の技術者の負担が減るように、また職員のほうでも、担当監督員の負担が多少なりとも減るんではないかと、そのような目的を持って、現在、進めているところでございます。 ◆萩原清 委員 いずれにしても、総務部長が全体的な職員のあり方というか、そんなところをある程度検討していくところが、総責任者になっていくだろうという想像をしているんですが、コンプライアンス宮下課長のところですか。いろいろ出していますよね。これとも連動してくると思うんだけれども、いずれにしてもこの辺を、ある程度、各部局の中で、忙しいところ、暇なところ、あるだろうけれども、どういうぐあいに徹底させていくか。部長、その辺はどう考えていますか。 ◎関昇一郎 総務部長 萩原委員から御指摘がありましたように、働き方改革は、外形的に規制をすればいいというものではなくて、そもそもの仕事のやり方自体を変えて、結果的に仕事の生産性、時間当たりの生産性が上がるというのが、一番重要だというふうに思っております。そういう意味では、先ほど業務としてというお話があったんですが、例えば会議の持ち方とか、それから書類をつくって上司の決裁を得るときの意思決定の仕方とか、そういった内部的にできることをやっていくことと、それから外部向けの事業者への影響ということもお話があったんですが、なるべく役所としての仕事を進める上で、必要なチェックは当然怠ってはいけないと思っております。現在の情勢から見て、不必要な項目を減らしていくような、仕事のやり方全体をもう変えていくという意識改革が、県庁全体で必要なときだと思っております。そういう意味では、さまざまな、しごと改革、働き方改革の取り組みを、ここ数年、力を入れているところですが、やはり根底となる仕事のやり方の改革につながるような取り組みを、もっと拡大をして、県職員全体が、労働時間の中できちんとした仕事をしてサービスを提供できるという体制をつくるように取り組んでいきたいと思っております。 ◆萩原清 委員 この間、テレビを見ていたら、会議に水を出すのに4つの部長・課長の判こが要るなんていうところもあるなんて聞いたんだけどね。そんなことが、まだまだ慣例としてもしあるならば、こんな無駄なことはないと思うんですよね。それともう一つ、今、いろいろな仕事の中で、専門的な分野の話というのは結構あると思うんですよ。その中に、当然、民間の、ある程度の資格を持っているとか、そういう人たちの知恵というものを、やっぱり県庁の職員じゃないけれども、例えば協力していくという体制を、これはどういう形でとれるかどうかわかりませんけれども、例えば国家資格を持っていて、このようなことでどうしても県の職員としてはできないんだけれども、力を借りなければできないというような仕事もあると思うんですよね。そういうところに、それぞれいろいろな協会・団体があるので、そういう皆さんの知恵を借りながら、時間だけの短縮じゃないんだけれども、合理的な取り組みというのをしていくことも重要じゃないかと思うんですが、そのようなお考えはどうですかね。 ◎関昇一郎 総務部長 御指摘のとおり、役所としてどこまで取り組むかという中に、どう民間の力を使っていくか。また、最近ですと、AIとか、ロボティックオートメーションと言っていますが、実際に計算やなんかを自動的に行うシステムとか、さまざまな新しい機器が発達していることもありますので、民間の知恵をお借りする部分、もしくは力を最大限発揮してもらえるように取り組むこと、それから現在の電子機器をいかに使いこなして、県の労働生産性が上がるような取り組みができるかというのも、あわせて考えていきたいと思っております。 ◆萩原清 委員 私もいろいろな総会や協会に出たりしているんだけれども、我々の知恵を、例えばの話、使ってもらうなら、何も金をよこせとは言わないという声も結構あるので、そんな点を、どういうところが対応するかわからないんだけれども、それぞれ専門的な分野を持っている、コンサルという言い方がいいかわかりませんけれども、そういう人たちをうまく利用して、ある程度、時間的な短縮も図っていくことも、私は必要じゃないかと思うので、この辺もぜひ検討してみてもらいたいと思います。  次に、ちょっと話は変わりますけれども、諏訪圏域で合併の機運というのが、また久しぶりに出てきたなという感じがしますけれども、今後の見通し、対応というのはどういうことになるか、教えてもらいたいと思います。 ◎竹内善彦 市町村課長 諏訪圏域における、今の住民発議による合併の今後の見通しという御質問でございます。今現在、既に新聞で御案内のとおり、発議された方々の必要な署名が集められて、それを各市町村選挙管理委員会でも確認されて、各市町村長にその旨が通知されたところでございます。今後、各市町村長から、これは、同一請求に基づくものですから、私ども県にその旨が通知されまして、県が3つの首長からその通知を受け取ったところで、確かに3つともそのとおりだということで、各首長にお返しします。そこで受け取った各市町村長が、今度、代表に、その旨の通知と、その日から60日以内に議会を招集して、その審議をするという手続になってこようかと思っております。 ◆萩原清 委員 そうすると、法的に手続上対応ができていれば、長としては、議会を招集して、ある程度のことを諮らなきゃいけないということは、自治法上でもやらなきゃいけないことになっているわけですか。 ◎竹内善彦 市町村課長 委員おっしゃるとおり、今後、合併特例法に基づきまして、県が通知をしてから60日以内に議会を招集してやらなければならないと規定されております。 ◆萩原清 委員 諏訪は、もう大分前から、私ども議員になったときから、そのような話がずっと来ているわけでございますけれども、手続上はそういうことで進めざるを得ないということは、間違いないわけですね。
     ちょうど市町村課長と話ができたので、これも国体に関係する話になるんだけどね。今、それぞれの競技団体の皆さんや市町村の皆さんと協力しながら、開催地をどうするかということで、それぞれ通達が出ていると思うんだけれども、その辺の連携は、市町村課ではとっていますかね。 ◎竹内善彦 市町村課長 それぞれの開催地との連携というお話でございます。今、教育委員会が中心になって、この開催地調整をしているかと思いますが、全体的な会議の中で組まれてやっているというふうに考えております。 ◆萩原清 委員 いずれにしても、競技団体が種目を開催するに当たって、できるだけ分散をしながら、それぞれの各市町村で可能な限り、1カ所にまとまることなく、何とか開催に持っていけるようにというようなことで話はしているんですけれども、要は、私が言いたいのは、その辺のところに教育委員会が主になっているのは知っていますけれども、担当である市町村課に、そういうような協力体制の話とかね、そういうものがあるかどうかということだけ聞きたいんですよ。 ◎竹内善彦 市町村課長 私どもには、必要な情報提供とかいただきながら、今後、必要な場面でしっかりと連携をしながら対応していきたいというふうに考えております。 ◆萩原清 委員 今までありますか。 ◎竹内善彦 市町村課長 今まで、そういう情報提供がございます。 ◆萩原清 委員 そこを聞きたかったんですよね。そういうぐあいに、ある程度市町村課協力体制をとってもらわないと、今現在でも、正式に申し込んであるのは、2市くらいかな。そのくらいで、ゆっくりしていると言えばゆっくりしているんだけれども、県全体の事業として盛り上げていくためには、それぞれの課が協力体制を組んでいただいて、臨んでいただかないと、やっぱりこれからの盛り上がりに欠けるんじゃないかと思うので、これはもう部長会議をやると思うんですけれども、そんなときも、ぜひ国体には、全庁で当たって、オリンピックとまではいかないけれども、ある程度のところで協力体制を組んでやっていただかないと、例えば施設の問題、道路整備の問題、いろいろのことがいっぱい絡んでくるので、そんなところを部長会議等でも、一つの大きな課題として取り組んでもらいたいと思いますが、その辺、部長、どうですかね。 ◎小岩正貴 企画振興部長 市町村課を所管しておりますのは企画振興部でございますので、私から御答弁申し上げます。今、委員から御指摘がございましたように、国体、県を挙げてのイベントでございますので、県庁全体でしっかりと連携をとりながら進めていくということになろうかと思います。その中で、市町村課ですとか、あるいは企画振興部の関係で言いますと地域振興課、そういったところもしっかりとみずからの立場の中でサポートできるように、企画振興部としてもしっかりかかわっていきたいと思っております。 ◆萩原清 委員 もう時間があるようでないんですよね。ぜひそんなところをしっかりと取り上げていただいて、成功できるような国体にしてもらいたいと思います。  そこで、そんな中の一環として、松本空港も、ある程度、国体に向けたり、いろいろな関係でやっているので、今回も駐車場が足りないということで予算が出ておりますけれども、今度は拡張、約250台ふえるのかな。これで、ある程度対応できるのかどうか。まだまだ足りないのか。その辺どうですかね。 ◎中村宏平 松本空港利活用国際化推進室長 現在の駐車場の状況でございますけれども、今後、10年間の利用者の増を見込んだ上で、内部的に将来どのくらいの駐車場が必要か、試算をさせていただいておりまして、今回、200から250ぐらいできた場合には、当面の間、ここ4年、5年ぐらいの間は、今のパターンでいくと充足するんではないかというふうに考えております。実際には、38年程度までの見込みでいくと、若干不足するんではないか、さらに必要になってくるんではないかという試算をさせていただいているところでございます。 ◆萩原清 委員 国際空港にするというのも、5か年計画の中でも大きな取り組みになっていますよね、空港の関係は。そうなってくると、国際便が、これからどうなるかわかりませんけれども、現在、チャーターという形でいろいろなことが進んでいるんですが、その辺は、定期便プラスチャーター便の予定というのは、公表できる関係で結構ですが、これからどんなところとどうなっているか、わかったら教えてもらいたいと思います。 ◎中村宏平 松本空港利活用国際化推進室長 国際チャーター便、それから定期便の現在の状況でございます。今回の予算でも、ことしの目標を30便から50便に引き上げさせていただきまして、20便相当の予算を今回お願いしているわけでございます。やはり交渉ものでございまして、私どもも、今までの経験でいきますと、なかなか交渉した全てが結びつくというわけではないのでございますが、現在は、韓国、それから台湾、それと中国、それぞれの航空会社と交渉をしておりまして、飛んでいただけるのではないかと思われる便数がそれぞれございます。特に韓国につきましては、5月に、小さい飛行機でございましたけれども、50人乗りの飛行機で連続チャーターを行ったというようなことから、その結果が、めぐった先が、長野県、自然が豊かでございまして、非常に好評だったというようなことから、また、もうちょっと長い連続チャーターをしたいという話もございまして、その辺をしっかりと結果に結びつくように交渉していきたいと考えております。 ◆萩原清 委員 それで、我々、総務企画警察委員会でもそうなんだけれども、結構そういう重要な空港を見たり、そういう視察というのは、県外視察をやっていますよね。部長・局長たちも、それぞれの空港の視察に個人的に行っていると思うんだけれども、総務企画警察委員会では、割かしそういう他県にある空港とかへ行って、実際に話を聞いたり、今の駐車場のスペースだとか、もっと言うと県警本庁舎の改築とか、ほとんど説明を受けているんですよね。私、いつも思うんだけれども、20何年もいますが、初期はあれなんだけれども、各部局の係長クラスが一緒についていくケースが多いんですよ。しかし、私は、県外視察というのは、やっぱり部長クラスが我々と一緒に見て、聞いて、そして経験してやるということが必要じゃないかと思うんですが、そんな点、どうですかね。 ◎関昇一郎 総務部長 ただいま委員からお話がありましたように、確かに県外の状況を、いろいろな県政を進めていく上で、私ども、把握をすることは非常に重要だというふうに思っております。なかなか、委員会活動で委員の皆さんと、理事者が、部局長が一緒になれる日程がどの程度とれるかは、課題としてあると思うんですけれども、そういった意味で、委員さん御視察していただくような形で、私ども、理事者側もしっかり県内の状況に対比して県外の状況がどうかを、きちんとアンテナを高くして、直接見聞きすることは進めたいと思っております。委員御指摘の、県外視察で一緒にというところは、私の段階で今すぐということでお答えできませんが、また議会事務局とも相談をさせていただいて、御意見を参考に検討させていただければと思っております。 ◆萩原清 委員 小岩部長はそこらじゅうの県にも行っているんだけれども、そのような例は聞いたことがありますか。 ◎小岩正貴 企画振興部長 私が経験したということで申し上げれば、以前、私が勤務をしておりました埼玉県では、議会の視察には部長と課長が同行させていただいたということでございますし、市役所レベルでは、大阪の池田市にいましたけれども、池田市役所の際も、確か担当の部長と課長が、全てということじゃなくて、案件に応じて必要があれば同行するという形をとっていたかというふうに記憶をしてございます。 ◆萩原清 委員 私もずっといるんだけれども、課長や係長がいけないというんじゃなくてね。委員会として行く重要テーマというのは、やっぱり部長・局長が一緒に行くべきですよ。そして、勉強という言い方がどうかわかりませんけれども、意見を一緒になって聴取しながら、県政に生かしていくということが絶対必要だと思うので、ことしからやれとは言いませんけれども、そういうことも検討してもらって、そして、私もよく国体を見に行けというような話もしていますけれども、そういうことと同じように、やはり実際に目で見て、そして県政の中に生かしていくということは重要だと思うので、ぜひそんなところを検討してもらいたいと思っております。  あと、いろいろございますけれども、いずれにしても、これから働き方改革の問題というのは、ちょっと違った意味のやり方になってしまうだろうということで、民間の皆さんも、ある程度計算できる業種はいいんですけれども、中小の企業というのは、寝ないで働かなければ給料が払えないなんていうところもたくさんあるので、そこをどういうぐあいにやっていくかも、多分、県として、市町村を指導するに当たってもかなり、国の方向はわかるんだけれども、どういうぐあいにやっていくか、かなり大きな課題になってくるだろうと思いますので、ぜひそんな対策をしっかりと立てていただいて、よりよい働き方改革に持っていっていただくことを要望して、私の質問を終わります。 ◆古田芙士 委員 私からはリニアへの乗りかえ新駅について、お聞きをしたいと思います。リニアの工事もいよいよ始まってまいりました。突然、あんなところが適地と思えないところへ駅をつくるという話になりまして、住宅もたくさんかかわる。こんなことで、地元では何とか協力をしたいけれども、大変難しいというような話が、今、出ておる中で、御承知のような、それを利用していただく道路・交通を整備していかなければならない。こんなことで、今、県も国道・県道を中心に路線を決めていただいて、あるいは中央道からも上伊那から早く来られるようにということで新しく道をつくる。こんな計画で進めさせていただいております。飯田線が近くを通っておるわけでございまして、飯田線について、利用が少なくてほとんど無人駅になってしまったり、あるいは単線である。しわ伝いで、本当に地球のしわをずっと等高線沿いに走るような鉄道でありますから、乗客が少ない。存続すら危ぶまれておるというような、現実でございます。利用する人を見ますと、通学生、飯田の辺は、松川高校とか、阿智高校とか、ちょっと中心から辺ぴなところに高校があって、その学生は乗っていただけるということで、学生の皆さんを中心にして乗客が少ないんですけれども、これに関係しまして、飯田線はJR東海が運営をしておりますので、地元の皆さんがこれを存続してもらわなければ困るということで、活性化委員会というか、県も加わって、これをどう利用促進していこうというような協議をしておるんですけれども、県として地域の皆さんに、あるいは代表者の皆さんにお話をしておる、あるいは協議の内容について、最初にお聞きしたいと思います。 ◎宮島克夫 交通政策課長 JR飯田線の活性化につきましての御質問ということでお答えさせていただきたいと思います。現在、委員の御質問にもございましたように、飯田線の活性化期成同盟会という組織を設けて、会長が今回から飯田市長さんという形の同盟会で、一丸となって活動を展開しているところでございます。前からは利用促進連絡協議会というものに、新たに長野県も入りまして、そのように組織がえをしたという形になっております。現在、さまざまなイベント等において活動していただいておるわけでございますが、県も地域振興局を中心といたしまして、イベントに協力しながら、活性化に努めているところでございます。 ◆古田芙士 委員 具体的にどんな、例えば秘境駅を売り物にするというような話がありますけれども、運営主体がJR東海でありますから、しなの鉄道のようなわけにはいかない面もあるかと思うんですが、JRは、このリニアに関係しましても、地元と直接話はしないよと、全て県を通して話をしてくれということで、要望については、直接の話はJRはしてこない。こんな面もあるので、県がこの飯田線の活性化について、こういうようなことをしていくとか、しないとか、あるいは方向性というようなものは何も出ておらないということですか。活性化をしたいという気持ちはわかりますけど。 ◎佐藤公俊 交通担当部長 上伊那、それと南信州地域振興局のそれぞれのほうでかかわらせていただいております。具体的に申し上げますと、例えば地元の皆様方と一緒になって、古田委員おっしゃられたように秘境駅を活用したいわゆる観光列車ですとか、イベント列車を運行するよう、JR東海に対しまして、地元の市町村の皆様方とお話しさせていただいています。具体的には、元気づくり支援金等を活用いたしまして、イベント列車等の運行に対して、県でも支援をさせていただいているところでございます。おっしゃるとおり、上伊那・下伊那の皆様方にとっては、生活をする上で欠かせない路線でございますので、県といたしましても、飯田線の存続について、地元の皆様方と一緒になって検討させていただいておりますし、活性化に取り組ませていただいておるところでございます。 ◆古田芙士 委員 乗客が少なくても、利用する人の大切な交通機関でありますから、ぜひ県もきっちり指導して存続できるように、今のままで行きますと、誰も乗っておらないようなときもたまたまあるくらいで、本当に人が少ない。こんなことで、それはぜひよろしくお願いしたいと思います。  これに関係しまして、今、リニアの駅ができる。周辺に、ちょっと離れて駅があるということがあって、乗りかえ新駅をぜひつくりたいという話の中で、今、飯田線の活性化期成同盟会、あるいはリニアに関係しまして、知事を先頭にして伊那谷自治体会議という会議を招集して、論議をしておるところでございます。その中で、設置場所が飯田市ということで、これを活用するのは、どちらかと言いますと、上伊那の皆さんにしてみると、利用すれば幾らか便利になる。飯田の皆さんにしてみると、天竜峡からずっと、切石から飯田まで回って、歩いてといったら無理かもしれませんけれども、本当に時間がかかって、こんなのに乗っていたら半日終わっちゃうじゃないかというような路線でありますから、利用が少ない。しかし、設置場所が飯田市ということで、伊那谷自治体会議におきまして、近いところへ駅をつくってほしいと、同盟会長が牧野飯田市長という関係もあって、乗りかえ新駅をぜひつくるような話があったんですけれども、これについて、県では、ぜひつくれという話なのか、あるいはどういうような受けとめをしておるんですか。 ◎宮島克夫 交通政策課長 リニアの乗りかえ新駅の関係でございます。リニアの乗りかえ新駅につきましては、今、委員さんの御質問がございましたように、伊那谷自治体会議におきまして、請願駅とすることで合意を得まして、現在、JR東海に御説明させていただき、事務的に調整をしている段階と承知しております。県といたしましては、まず地元の自治体の判断、どのような判断をされるのかということが第一と考えておりまして、そちらの議論での取りまとめ、もしくは検討の内容によりまして、今後、検討していきたいと考えております。 ◆古田芙士 委員 地形的に元善光寺の駅から上郷まで行くのに、坂道をずっと電車が上がっておる関係があって、適当な場所がない。つくる予定をしておるところから300メートル以上離れておりまして、設置費用が5、6億円かかる。そして、シェルターをつくって、コンベアみたいなものだと思うんだけれども、これをつくって駅へ行ってもらうと。2億円ばかりかかるというような話なんですけれども、費用負担をどうするのか。例えば飯田市の皆さんは、市長があんなことを言ったけれども、使わないようなものに幾ら地元だって金は出さないと。上伊那が出せばいいじゃないかというような話が強いんですけれども、この費用負担が、今、問題になる。あるいは、果たしてこれが本当に利用できるようなところになるのか。こんなこともあるんですけれども。まず費用負担について、JR、ほかの県、何かこの間資料で見ましたけれども、JR東日本で小海線の佐久平とか、あるいは篠ノ井線の平田とか、新駅をつくった経過はあるようなんですけれども、これは、国の補助とか、あるいは県が補助する。何分の1出すとか、ルールはあるんですか。 ◎佐藤公俊 交通担当部長 まず先に北陸新幹線の佐久平駅に在来線の駅ができたパターンについて、御説明申し上げます。佐久平駅に関しましては、県と地元佐久市とで、それぞれ2分の1という形で整備をさせていただいております。これにつきましては、国庫は入っておりません。もう一つ御質問がございました篠ノ井線の平田駅。こちらは松本市が主体となりまして、いわゆる国土交通省の旧まちづくり交付金を活用してやっております。今、まちづくり交付金という事業はございませんけれども、都市再生整備事業という事業がございます。それは、事業費の約4割までは国庫で、交付金で負担をするという形になっております。 ◆古田芙士 委員 この資料を見ますと、今の2つの話の中で、小海線は県が、今言う2分の1出したんだと思うんですけれども、篠ノ井線は、国は出して県は出しておらないという資料で、これは、ルールがあるんですかね。 ◎佐藤公俊 交通担当部長 特にルールというものはございません。平田は、いわゆる国土交通省の事業といたしまして、松本市で国の交付金をもらうという形で、そういった制度になっておりますので、県の補助は入らずに国の交付金で対応させていただいたというところでございます。 ◆古田芙士 委員 いずれにしても、歩道まで含めると8億円くらいかかるんですけれども、仮に、今、お話にあるような、県が2分の1、地元が2分の1ということになりますと、利用しないところで、例えば設置場所が飯田市の中にあるということで、飯田市で出せ、これは、住民合意が得られにくい。上伊那まで含めて分担せざるを得ないような話になるんじゃないかと思うんです。そうした場合に、県がそういう役目で、どういう分担で残りを負担するかということについての調整はしてくれるものなのかどうか。 ◎佐藤公俊 交通担当部長 先ほど交通政策課長から申し上げましたけれども、古田委員おっしゃられるとおり、飯田市で、リニア乗りかえ新駅をつくる形で、今、検討をしていただいているところでございます。その検討につきましては、まだ駅を設置するというところまでではなくて、駅そのものができるのかどうか、あるいはほかの交通手段との絡みで、本当に乗りかえ新駅が必要かどうかというところを含めて、JR東海と交渉をしている段階というふうに伺っております。仮に乗りかえ新駅をつくる形になった場合、委員おっしゃられるとおり、過去の例からいきますと、県としての負担を検討しなければなりませんので、その際につきましては、長野県である程度、負担割合につきまして、調整をさせていただかなければならないというふうに考えております。 ◆古田芙士 委員 県がそうしたリーダーシップをとっていろいろ話をしてもらわなければならないとは思うんですけれども、その中で、近くに、1キロくらい離れておるかと思うんですけれども、元善光寺の駅があるんですが、あれと、今度の新駅と、乗りおりしてそこまで行くには、そんなに変わらない。無料のシャトルバスでも手配したほうが、維持管理費から含めると安いし、それから一つ駅が減れば時間も短縮できるということもあるので、そういうものを県が進めて、乗りかえ新駅、場所的にも無理じゃないかというような話というのは、する気はないですかね。 ◎佐藤公俊 交通担当部長 乗りかえ新駅でございますけれども、当然、リニアを利用されてこられたお客様が、二次交通という形で次の移動地へ向かうための交通手段としても考えられると思うんですけれども、駅ができることによりまして、その周辺地域の皆様、お住まいの皆様方の、いわゆる交通利便性も向上するというように思っております。ただし、飯田市では、リニア駅周辺整備をどのような形でまちづくりをするのか、いわゆる都市計画をするのかが決まってない段階でございますので、いわゆる新駅を設置しても、地元の皆様方がどう使われるのか、ちょっと見えてない状況ですので、そういった点を踏まえまして、答弁をさせていただきたいと思います。古田委員おっしゃられたとおり、約1.2キロくらい離れたところに元善光寺という駅がございますので、そちらとシャトルバスで結ぶということも、当然、考えられます。私の聞いているところでは、飯田市でも、このリニアが開通するのが9年先でございますので、自動運転等の技術も相当進歩していく中で、乗りかえ新駅がいいのか、あるいは古田委員おっしゃられたシャトルバスという形で、自動運転を含めた考え方で整理するのか。そういった点も含めて、また飯田市でも判断をしていただけるというふうに伺っておりますので、その検討の結果というものは見守らせていただきたいと思っております。 ◆古田芙士 委員 佐藤部長は、2年、飯田市に行って、場所的にも、あるいは市の考えについても、相当聞いておると思うんですけれども、今、乗りかえ新駅をつくる場所、その周辺整備は何もできない。ただ駅をつくるだけというような場所になってしまう。その周辺を幾らか活性化するというような地理的なものはない。こういう中で、私は元善光寺の駅からシャトルバスで送り迎えをしたほうが、8億円もかけて、そして維持管理費も含めたりすると、乗る人の数からしても効率が悪いんじゃないかというような気がするんですけれども、現地で、当然、2年間でいろいろな話は聞いておると思うんですれども、どうですかね。それのほうがいいと思わないですか。 ◎佐藤公俊 交通担当部長 飯田市で、リニア駅周辺整備をどのような形で整備をし、いわゆる町をつくっていくかということにも非常に大きくかかわってくる問題かと思います。住宅団地といいますか、多くの皆様方の住宅用の用地をつくるのであれば、飯田線を利用していただくための新駅というものも、当然、必要になってくるというふうに思われます。したがいまして、繰り返しになって申しわけございませんけれども、まず飯田市でそのリニア駅周辺整備の都市計画、まちづくりをどのようにするかということをはっきりさせていただいた上で、検討を進めていただければというふうに思っております。 ◆古田芙士 委員 飯田市の市民の皆さんの声を聞いてみますと、天竜峡からあそこまで行くのに1時間くらいかかっちゃう。バスかシャトルでもし仮に行くとすれば、20分くらいで行ってしまえる。全然、利用ができない。市民の皆さんが利用できないような飯田線の中で、駅をつくっても無駄じゃないかというような声がある中で、飯田線の活性化期成同盟会とか、あるいは伊那谷自治体会議、牧野市長が、当然、駅の設置場所が飯田市というようなことがあって、どちらかといいますと、サービス的に周りの皆さんから、ぜひつくれ、金は出さないけど口は出すぞというような感じで進めておるような気がしますので、そこらはやっぱり県で、本当にあそこへつくってお客さんが乗って利便性が確保できるのかどうかということを、もうちょっと真剣に考えてもらいたいと思うので、まだ決まってはおりませんけれども、そろそろ結論を出さなきゃならないような時期に来ておりますので、ぜひ県がしっかりとした指導をしてもらいたいと思いますので、よろしくお願い申し上げて、私の質問を終わります。 ◆望月雄内 委員 それでは、二、三、質問をさせていただきます。まず初めに、今、リニアの話が出ましたけれども、長野県の交通の望ましい将来像ということで、2013年ですか、新しい総合交通ビジョンというものを、立派な1冊にして出していただいたわけですが、なかなかまとめられていい内容だなというふうに思っていて、いろいろ地域でお話をするときに参考にさせていただいておるわけであります。この議会が始まったときに、建設部で出した「信州みちビジョン」、これも1年間の検討委員会を立ち上げて検討した結果、まとめたビジョンということでもらいました。これもなかなか、道路だけに限っているビジョン、非常に内容豊富で立派なまとめだなというふうに思っております。「新総合交通ビジョン」のほうは、道路だけじゃなくて、鉄道、そして空港等も入っている総合的なビジョンになっておるわけです。こっちは道路に特化しているということですが、そういうものにも触れてもございます。これは関連ということでね。これについて、交通政策課は、このビジョンをつくったことに対してかかわりを持ったのかどうか、整合性をとったというふうにここには書いてあります。整合性をとったということは、「新総合交通ビジョン」に配慮してこれをつくり上げたということだと思います。そのことについて、ちょっとお尋ねをしたいと思います。 ◎宮島克夫 交通政策課長 「新総合交通ビジョン」と「信州みちビジョン」との整合性についての御質問でございます。委員の御質問にありましたように、「新総合交通ビジョン」につきましては、鉄道・空港、そして道路といった観点で、長野県が目指す交通の将来像ということで全体像を描いております。そしてまた、今回、建設部で作成いたしました「信州みちビジョン」、こちらにつきましては、そこからまた道路の整備について、具体的に記載をしたものとなっております。重なる部分というのは当然ありまして、交通の体系と言いますものは、当然、道路整備、もしくは高速道路の整備等と連携して総体的に考えるべきものでございますので、そちらの部分については、「新総合交通ビジョン」の中でもさまざまな高速道路等について、整備を進めていくということも触れてございます。「信州みちビジョン」の中で本ビジョンの位置づけということで、ベン図が書かれている部分がございまして、そこで重なり合う部分と、実は「信州みちビジョン」と重なってない部分、こちらについてあるんですけれども、この重なってない部分は何かということでございますが、こちらは、道路のイベントですとか、そういったソフト的な利用についても「信州みちビジョン」は触れてございますので、そちらの部分については「信州みちビジョン」だけでございますが、その他の道路整備については整合をとっているということでございます。 ◆望月雄内 委員 これは、別に両者の話し合いだとか、あるいは検討委員会の中にくみしたとか、あるいはアドバイザーで出たとか、そういうことはないわけですか。全く別々でつくっているということですか。 ◎宮島克夫 交通政策課長 「信州みちビジョン」の策定に当たりましては、昨年度策定いたしました「しあわせ信州創造プラン2.0」という、その上位に位置する計画がございまして、その議論の中で一緒に動いてきておりまして、このためにだけ特別な検討会をつくったということはございません。 ◆望月雄内 委員 では全く別々につくっているとこういう認識でいいですよね。それで、今度の新総合5か年計画、「新総合交通ビジョン」は、15年間という長いスパンの中のビジョンになっておりますし、また「信州みちビジョン」は、10年ということですよね。そういう意味では、総合5か年計画はこれにのっとって位置づけをしていくということだろうというふうに思うんですけれども、詳細に見ているわけじゃないんですけれども、「新総合交通ビジョン」と「信州みちビジョン」の中で、対立というか、優先順位的なものというようなものが出てきたときに、どっちを重視するかと。道路だから建設部が当たり前だというけれども、全体の交通網のあり方ということになると、もちろん道路だけじゃないわけですから、そういうことのすみ分けは、どういうふうに考えればいいんですかね。 ◎宮島克夫 交通政策課長 それぞれのビジョンの優先順位といった観点の御質問かと思います。「新総合交通ビジョン」につきましては、総合的なビジョンでございますので、どのような整備をしていくかということになりますが、「新総合交通ビジョン」の中身だけを見ましても、それぞれ、国がやるべきもの、県がやるべきもの、市町村がやるべきものを記載してございます。また、事業者において御協力を得るものといったような観点でつくられておりますので、その中でそれぞれが連携をしながら、役割分担をしながら、これらの総合交通体系のあり方を目指して努力していくというビジョンでございますので、もしそういうような場合がございましたら、また連携をとりながら解決していきたいと考えております。 ◆望月雄内 委員 道路だけに限れば、これは建設部の主導ということでいいんだろうと思うんですけれども、しかし、県全体の交通のあり方、将来像のビジョンということになると、やっぱり「新総合交通ビジョン」が優先されて、その中で道路の位置づけ、道路の優先順位も決めていくということだろうと私は理解しておりますが、もしそれが違っているんだったら違いますよと言ってもらえればいいですが、ここは問いません。  そこで、このリニアの話が、今、古田委員から出ていますけれども、この中にもリニアを大きく取り上げて、将来像の中の位置づけとして非常にインパクトのある表現をしていますよね。リニア中央新幹線との整合をしっかりとらなきゃいけないとか、あるいはリニア中央新幹線の、整備効果を広くこの県内に波及をさせるんだというようなことをしっかりうたってはいるんですが、私が、長野県全体の交通網を見たときに、これは、文書ではなかなかわからないので、この図で見た場合に、松本から東信・北信が、新幹線も含めて、鉄道も含めて、それから松本空港も含めて、非常に充実しているように見える。ただ中部縦貫道であるとか、松本糸魚川道路というのはいまだにできてないんだけれども、それも含めて入れると、非常に充実したように見える。一方、このリニアの、いわゆる飯田を中心としたリニアの新幹線を入れた、圏域というのかな、そうすると、長野県というよりむしろ愛知県だとか、静岡だとか、甲府だとか、そういう話になっちゃうんですが、そうすると、その間が非常にポケットなんですよ。そこで飯田線の問題が出てくるんだけれども、もしリニアができると、愛知県名古屋へ30分以内ということでしょう。東京もその倍としても、60分ですね。そうすると、どういうことになっていくかというと、私は自分なりに非常に懸念を持つんですよ。というのは、いわゆる南北の分離が将来起こるんじゃないかなということを感じるんですよ。私が個人的に感じているのか何だか知りません。ほかの人はそんなことないよって言うかもしれない。というのは、今から十数年前に長野県の混乱した県政がありましたよね。あのとき、山口村が、中津川、岐阜県にいっちゃいましたよね。あのときの状況を見て、自分で経験したんですけれども、当時、いわゆる松本・長野と山口村、もう全く別地域、長野県と言っているけれども、いわゆる生活圏から何から、交流も非常に薄くなって、ある意味では孤立しているような状況に感じたんですよ。こんなことを言っていいかどうか知りませんけれども、山口村へ入って地元の県議さん誰だと言ったら、名前が挙がらないと。Aさんじゃないか、Bさんじゃないか。2人挙がった。後で調べたら、それは中津川の出身の県議だったと。だからもう生活圏も、そういう人間交流も、全部別になっちゃったと。そういうことを経験してくると、このビジョンをしっかり見ていると、将来的に、飯田の圏域が、上手にやらないと、長野から離れていくんじゃないかと。名古屋だとか、そっちのほうへ持っていかれかねない。そういうことを感じるんですけれども、そのように感じませんか。感じますか。 ◎佐藤公俊 交通担当部長 リニアが開通いたしますと、望月委員おっしゃられましたとおり、飯田と品川が45分で結ばれます。飯田と名古屋が27分ということで、今、飯田は、東京へ行くにも高速バスで約4時間、名古屋に行くには高速バスで2時間かかっているところを考えますと、格段にその生活圏といいますか、交流圏ががらっと変わるということは、地元の皆様方もおっしゃっているとおりでございます。ですので、望月委員がおっしゃるとおり、飯田・下伊那地域の皆様方につきましては、生活環境というのが大きく変わるということは否定できないというふうに思っております。しかしながら、リニアの駅を利用された方々が、飯田・下伊那地域だけではなくて、上伊那ですとか、あるいは諏訪・松本といった形で、人の流れがやはり大きく変わることは、想像にかたくないというふうに思いますので、そういった県内の交流を深めていくことは、交通政策として非常に重要な視点だと思っております。  また、先ほど来御紹介をいただいております「新総合交通ビジョン」の中では、いわゆる東西だけではなくて、いわゆる南北、日本海と太平洋を結ぶ、言ってみれば本州の中央部広域交流圏構想というものがございますので、当然、県内の南北の交通網につきましても、検討といいますか、充実をさせていかなければならないと考えております。 ◆望月雄内 委員 私はいい時代が来ると思いますよ。飯田に。そのときに、やっぱり「信濃の国」が一緒に歌えるという、長野県の中にある問題が発生しなきゃいいなというふうに感じております。部長、そういう観点でもう一遍洗い直して、要するに密接なかかわり合いの持てる、そういう長野県としての地域の絆の強さというものを持つには、この交通ビジョンを通じて何ができるかということをしっかりみんなで検討してもらいたいなということを思うんですが、いかがですか。 ◎小岩正貴 企画振興部長 望月委員から、非常に難しい御質問というか、御指摘をいただきましたが、おっしゃられるように、人の流れによって大きくその地域のあり方というのは変わってくると思います。今、委員は、交通ビジョンを切り口に問題提起をしていただきましたけれども、これはもう、交通は当然大きな一つのポイントになってきますけれども、それ以上に、長野県土全体を見たときに、どういう県土であるべきかという県土全体のあり方にかかわってくると思いますので、交通ももちろんそうですし、産業もそうですし、文化もそうですし、そういった形で、長野県が、これから一つの県としてどういう形を目指すのかということは、これは県土全体のあり方という形で考えていかないといけないと思っています。そういう観点から、今回、新たにつくりました「しあわせ信州創造プラン2.0」につきまして、かなり広範に問題・課題を上げておりますので、そこをさらに議論を深めつつ、よりよい長野県になるように県庁全体で取り組んでいきたいと考えております。 ◆望月雄内 委員 大胆な発想を持った取り組みを、長野県は、しなきゃいけないなというふうに思いますよ。やっぱり大きいからね、そして地形的にも全然違う。長野県内だって方言も全然違う。そういう異質な県だと思う。でもある意味では、「信濃の国」を歌えるように本当にいい県だと思いますよ。これをぜひばらさないようにしていくためには、やっぱり発想の転換も考えるぐらいの、大きな手を打っていく必要があるだろうと。県庁を松本へ持っていけというぐらいな発想の転換。それはだって必要かもしれない。だから、あくまで長野というものにこだわらないようなね。長野県全体が将来一つでいく場合はどうあるべきかということで考えてもらいたいなというふうに思います。これはまた今後の課題にいたしましょう。  では次に移ります。私の知人が、最近、車を買ったんですが、軽自動車ですね。その中で、追突予防の装置がついたものだとか、あるいは車線を逸脱しないような、そういう装置のついた、ちょっとお高いんだけれども、その車に魅了されて買ったわけですけれども、もうちょっと安くしてくれればいいがなという声も聞いたんですよね。そこで、私も自分でやったことがあるんですけど、エコカーとかね。それから、ほかにそういう車がありますよね。そういうものに対する税制上の措置があると思うんですけれども、どんな措置があるのか、教えていただきたいんですけれども。 ◎丸山信秀 税務課長 自動車税の関係、自動車にかかる税金の関係ということでお答えしたいと思います。現在のところ、グリーン化税制、エコカー減税というものはございます。これは、環境に配慮した車の買いかえ、あるいは購入需要の促進を図るということを目的に、環境負荷の小さい自動車、あるいは燃費のいい車、排ガスがきれいな車について、それぞれ自動車税、取得税を軽減するという措置がございます。さらに委員から御指摘いただきました安全機能のついた車の減税でございますけれども、現在のところ、バス・トラックの大型車両につきましては、先進安全機能がついた車両ということで、取得税が減額になるという制度設計になっております。 ◆望月雄内 委員 そうすると、今の安全運転サポート車、そういうふうに言ったら全部入るというんだけれども、これについては、税制措置は今のところないということですね。 ◎丸山信秀 税務課長 普通乗用車、軽自動車も含めてですけれども、バス・トラック以外にはそういう制度はございません。 ◆望月雄内 委員 バス・トラックにあるという、大型車にあるというのは、ちょっと理由を教えてください。 ◎丸山信秀 税務課長 大型車は、ひとたび事故を起こすと大きな影響があるということで、安全性能の高い車を普及促進しようという意図があるというふうに考えます。 ◆望月雄内 委員 私が、今、挙げているこの車、これは高齢者対策ということですからね。福祉で助成措置をお願いするとか、そういうことのほうがいいのかもしれませんけれども、長野県は中山間地が多いわけですけれども、中山間地の高齢者の人たちにとっては、車というのはなくてはならない。そういう生活の最重要なものですよね。そういうことからいっても、今言った、安全対策上、大型車は必要だというのと相対して、高齢者にとって、ぜひ必要なそういう車ということで、国は、今のところ、これを税制措置に上げていくような動きとか、そういうものは聞いていませんか。 ◎丸山信秀 税務課長 実は、自動車税、あるいは自動車取得税、車にかかる車体課税というふうに言っておりますけれども、来年、消費税を10%に上げることを機に、それを抜本的に見直そうという国の動きがございます。そちらの詳細につきましては、31年度の税制改正大綱の中で検討していくというふうになっておりますので、その動向を注視していきたいと考えています。 ◆望月雄内 委員 31年度って、ことしじゅうに方向性を検討するということですかね。 ◎丸山信秀 税務課長 そのように承知しております。 ◆望月雄内 委員 私、このことを取り上げたけれども、県内の市町村とか、あるいは何か団体だとか、こういう声を上げているところはないですか。 ◎丸山信秀 税務課長 ちょっと詳しくは調べてございませんけれども、そういう車を普及しようということで、補助制度を考えている自治体とか、そういうものはあるやに聞いております。ただ、税の世界の減税ということでございますと、その減税制度によって失われる税の公平性・中立性、それと、それを行うことによって政策的な利益がどのくらいあるか、そういうことを十分比較しながら、慎重に検討していくものかなというふうに考えています。 ◆望月雄内 委員 高齢者対策で、福祉の分野での補助的なものというほうが、早道なのかなとそんな感じがいたしますが、よくわかりました。  時間がないので、最後に一つだけお聞きしたいんですが。先月、大阪で震度6弱の地震がありましたよね。相当大きな地震だったと思うんですけれども。5月だったか、ある新聞に、県の大阪事務所が入っている、大阪第一ビルというのかな。私もこの14日に行くんですけれども、あそこに入っていますよね。事務所がね。あのビルが、非常に耐震性が悪いということで、震度5強ぐらいしかもたないというように記憶しているんですが、そんなことはないですか。 ◎辻久明 財産活用課長 地震に関しまして、大阪の事務所についてどうだったかという御質問だと思います。財産活用課におきましては、県の財産、例えば地震等で、破損・事故があった場合には、報告をいただくという形になっておりまして、大阪事務所については、少し被害があったという報告を受けております。なお、耐震については、県で借り受けをしておるというところで、手持ちのところで、現在、耐震があるかどうかという資料は、今、持ち合わせておりません。申しわけございません。 ◆望月雄内 委員 被害があったかじゃなくて、耐震性が保たれているビルの中にいるのかどうか、心配だったんでお聞きをしたんですけれども、わかってないんですね。ちょっと調べてみてくれますか。 ◎辻久明 財産活用課長 確認をさせていただきまして、御報告申し上げたいと思います。申しわけございません。 ◆望月雄内 委員 問題のないようなことであれば、それにこしたことはないわけですけれども、ぜひチェックをしていただきたい。そのことを要望いたしまして、終わりにしたいと思います。ありがとうございました。 ○山岸喜昭 委員長 質疑の途中でありますが、本日の審査はこの程度とし、明7月4日は午前10時30分から委員会を開会し、総務部企画振興部関係及び議会事務局関係の審査を日程といたします。  散会を宣した。 ●散会時刻 午後2時40分...