長野県議会 > 2018-06-21 >
平成30年 6月定例会本会議-06月21日-01号
平成30年 6月定例会本会議-06月21日-目次

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  1. 長野県議会 2018-06-21
    平成30年 6月定例会本会議-06月21日-01号


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    平成30年 6月定例会本会議-06月21日-01号平成30年 6月定例会本会議 平成30年6月21日(木曜日)  応招議員の席次及び氏名   1 番 佐久市      花岡賢一   2 番 諏訪市      今井愛郎   3 番 安曇野市     寺沢功希   4 番 長野市      山口典久   5 番 松本市      百瀬智之   6 番 佐久市      小山仁志   7 番 千曲市      小川修一   8 番 塩尻市      丸山大輔   9 番 伊那市      酒井 茂   10 番 千曲市      荒井武志   11 番 上田市      堀場秀孝   12 番 南佐久郡小海町  依田明善   13 番 東御市      石和 大   14 番 長野市      埋橋茂人   15 番 松本市      両角友成   16 番 佐久市      藤岡義英   17 番 長野市      髙島陽子
      18 番 諏訪郡下諏訪町  浜 章吉   19 番 松本市      中川宏昌   20 番 上田市      清水純子   21 番 須坂市      堀内孝人   22 番 飯田市      小島康晴   23 番 中野市      小林東一郎   24 番 松本市      下沢順一郎   25 番 小諸市      山岸喜昭   27 番 長野市      和田明子   28 番 塩尻市      備前光正   29 番 下伊那郡高森町  吉川彰一   30 番 諏訪郡富士見町  小池久長   32 番 大町市      諏訪光昭   33 番 下伊那郡松川町  髙橋岑俊   34 番 茅野市      今井 敦   35 番 中野市      丸山栄一   36 番 長野市      竹内久幸   37 番 上伊那郡箕輪町  小林伸陽   38 番 上田市      高村京子   39 番 北佐久郡立科町  今井正子   40 番 木曽郡上松町   村上 淳   41 番 飯田市      小池 清   42 番 飯山市      宮本衡司   43 番 東筑摩郡朝日町  清沢英男   44 番 上伊那郡辰野町  垣内基良   45 番 長野市      鈴木 清   46 番 長野市      西沢正隆   47 番 長野市      風間辰一   48 番 駒ヶ根市     佐々木祥二   49 番 伊那市      向山公人   50 番 長野市      高橋 宏   51 番 北安曇郡池田町  宮澤敏文   52 番 上田市      平野成基   53 番 松本市      本郷一彦   54 番 須坂市      村石正郎   55 番 松本市      萩原 清   56 番 上水内郡信濃町  服部宏昭   57 番 安曇野市     望月雄内   58 番 飯田市      古田芙士         ───────────────────  欠員(2名)  出席議員(56名)   1 番 花岡賢一      28 番 備前光正   2 番 今井愛郎      29 番 吉川彰一   3 番 寺沢功希      30 番 小池久長   4 番 山口典久      32 番 諏訪光昭   5 番 百瀬智之      33 番 髙橋岑俊   6 番 小山仁志      34 番 今井 敦   7 番 小川修一      35 番 丸山栄一   8 番 丸山大輔      36 番 竹内久幸   9 番 酒井 茂      37 番 小林伸陽   10 番 荒井武志      38 番 高村京子   11 番 堀場秀孝      39 番 今井正子   12 番 依田明善      40 番 村上 淳   13 番 石和 大      41 番 小池 清   14 番 埋橋茂人      42 番 宮本衡司   15 番 両角友成      43 番 清沢英男   16 番 藤岡義英      44 番 垣内基良   17 番 髙島陽子      45 番 鈴木 清   18 番 浜 章吉      46 番 西沢正隆   19 番 中川宏昌      47 番 風間辰一   20 番 清水純子      48 番 佐々木祥二   21 番 堀内孝人      49 番 向山公人   22 番 小島康晴      50 番 高橋 宏   23 番 小林東一郎     51 番 宮澤敏文   24 番 下沢順一郎     52 番 平野成基   25 番 山岸喜昭      53 番 本郷一彦   27 番 和田明子      54 番 村石正郎   55 番 萩原 清      57 番 望月雄内   56 番 服部宏昭      58 番 古田芙士         ───────────────────  説明のため出席した者   知事        阿部守一   副知事       太田 寛    建設部長      長谷川朋弘   副知事       中島恵理    建設部リニア整   危機管理監兼危           備推進局長     水間武樹   機管理部長     池田秀幸    会計管理者兼会   企画振興部長    小岩正貴    計局長       塩谷幸隆   総務部長      関昇一郎    公営企業管理者   県民文化部長    角田道夫    企業局長事務取扱  小林 透   健康福祉部長    山本英紀    総務参事兼財政   環境部長      高田真由美   課長        伊藤一紀   産業政策監兼産           教育長       原山隆一   業労働部長     内田雅啓    教育次長      轟 寛逸   観光部長      熊谷 晃    教育次長      三輪晋一   農政部長      山本智章    警察本部長     内藤浩文   林務部長      山﨑 明    警務部長      横田直幸                     監査委員      田口敏子         ───────────────────  職務のため出席した事務局職員   事務局長      吉沢 久    議事課担当係長   神戸圭一郎   議事課長      村松敏伸    総務課担当係長   伊藤啓一   企画幹兼議事課   課長補佐      小松健一         ───────────────────         午後1時開会 ○議長(鈴木清 君)ただいまから第405回県議会を開会いたします。  知事から招集の挨拶があります。  阿部知事
          〔知事阿部守一君登壇〕 ◎知事(阿部守一 君)本日ここに6月県議会定例会を招集いたしましたところ、議員各位の御出席を賜り、まことにありがとうございます。  提出議案につきましては後刻御説明を申し上げますが、何とぞよろしく御審議の上、御議決を賜りますようお願い申し上げまして、挨拶といたします。  平成30年6月21日(木曜日)議事日程    会議録署名議員決定の件    会期決定の件    知事提出議案      ─────────────────────────  本日の会議に付した事件等    会議録署名議員決定の件    新任理事者の紹介    諸般の報告    会期決定の件    知事提出議案         午後1時1分開議 ○議長(鈴木清 君)これより本日の会議を開きます。  本日の日程は、会議録署名議員決定の件、会期決定の件及び知事提出議案であります。          ━━━━━━━━━━━━━━━━━━会議録署名議員決定の件 ○議長(鈴木清 君)次に、会議録署名議員決定の件を議題といたします。  お諮りいたします。会議録署名議員議長指名により決定いたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。       〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(鈴木清 君)御異議ありませんので、宮本衡司議員清沢英男議員垣内基良議員を指名いたします。          ━━━━━━━━━━━━━━━━━━新任理事者の紹介 ○議長(鈴木清 君)次に、新任の県理事者を紹介いたします。  最初に、関昇一郎総務部長。       〔総務部長関昇一郎君登壇〕 ◎総務部長関昇一郎 君)去る4月1日付で総務部長を命ぜられました関昇一郎でございます。どうぞよろしくお願いいたします。 ○議長(鈴木清 君)次に、角田道夫県民文化部長。       〔県民文化部長角田道夫君登壇〕 ◎県民文化部長角田道夫 君)去る4月1日付をもちまして県民文化部長を命ぜられました角田道夫でございます。どうぞよろしくお願い申し上げます。 ○議長(鈴木清 君)次に、高田真由美環境部長。       〔環境部長高田真由美君登壇〕 ◎環境部長高田真由美 君)去る4月1日付をもちまして環境部長を命ぜられました高田真由美でございます。どうぞよろしくお願いいたします。 ○議長(鈴木清 君)次に、内田雅啓産業政策監兼産業労働部長。       〔産業政策監兼産業労働部長内田雅啓君登壇〕 ◎産業政策監兼産業労働部長内田雅啓 君)去る4月1日付をもちまして産業政策監兼産業労働部長を命ぜられました内田雅啓でございます。どうぞよろしくお願いをいたします。 ○議長(鈴木清 君)次に、山本智章農政部長。       〔農政部長山本智章君登壇〕 ◎農政部長山本智章 君)去る4月1日付をもちまして農政部長を命ぜられました山本智章でございます。どうぞよろしくお願いいたします。 ○議長(鈴木清 君)次に、長谷川朋弘建設部長。       〔建設部長長谷川朋弘君登壇〕 ◎建設部長長谷川朋弘 君)去る4月1日付をもちまして建設部長を命ぜられました長谷川朋弘でございます。よろしくお願いいたします。 ○議長(鈴木清 君)次に、塩谷幸隆会計管理者会計局長。       〔会計管理者会計局長塩谷幸隆登壇〕 ◎会計管理者会計局長塩谷幸隆 君)去る4月1日付をもちまして会計管理者会計局長を命ぜられました塩谷幸隆でございます。どうぞよろしくお願いいたします。 ○議長(鈴木清 君)次に、小林透公営企業管理者。       〔公営企業管理者小林透君登壇〕 ◎公営企業管理者(小林透 君)去る4月1日付をもちまして公営企業管理者を命ぜられました小林透です。どうぞよろしくお願いいたします。 ○議長(鈴木清 君)次に、原山隆一教育長。       〔教育長原山隆一君登壇〕 ◎教育長(原山隆一 君)去る4月1日付をもちまして教育長を命ぜられました原山隆一です。どうぞよろしくお願いいたします。 ○議長(鈴木清 君)次に、轟寛逸教育次長。       〔教育次長轟寛逸君登壇〕 ◎教育次長(轟寛逸 君)去る4月1日付をもちまして教育次長を命ぜられました轟寛逸でございます。どうぞよろしくお願いいたします。 ○議長(鈴木清 君)次に、三輪晋一教育次長。       〔教育次長三輪晋一君登壇〕 ◎教育次長三輪晋一 君)去る4月1日付をもちまして教育次長を命ぜられました三輪晋一でございます。どうぞよろしくお願いいたします。          ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ △諸般の報告 ○議長(鈴木清 君)次に、諸般の報告は、お手元に配付したとおりであります。朗読は省略いたします。       〔議案等の部「2 諸般の報告」参照〕          ━━━━━━━━━━━━━━━━━━会期決定の件 ○議長(鈴木清 君)次に、会期決定の件を議題といたします。  お諮りいたします。本定例会の会期は、議会運営委員会の意見を徴した結果、本日から7月6日までの16日間といたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。       〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(鈴木清 君)御異議なしと認めます。よって、会期は16日間と決定いたしました。          ━━━━━━━━━━━━━━━━━━知事提出議案の報告 ○議長(鈴木清 君)次に、知事から議案の提出がありましたので、報告いたします。       〔職員朗読〕                                平成30年6月21日   長野県議会議長 鈴 木   清 様                           長野県知事 阿 部 守 一         平成30年6月長野県議会定例会議案提出書  議案を別紙のとおり提出します。 第 1 号 平成30年度長野県一般会計補正予算(第2号)案 第 2 号 平成30年度長野県小規模企業者等設備導入資金特別会計補正予算(第1号)案 第 3 号 平成30年度長野県電気事業会計補正予算(第1号)案 第 4 号 特別職の職員の給与に関する条例の一部を改正する条例案 第 5 号 長野県県税条例等の一部を改正する条例案 第 6 号 旅館業法施行条例の一部を改正する条例案 第 7 号 交通事故に係る損害賠償について 第 8 号 公立大学法人長野県立大学定款の変更について 第 9 号 交通事故に係る損害賠償について 第 10 号 道路上の事故による損害賠償請求事件に係る和解について 第 11 号 道路上の事故に係る損害賠償について 第 12 号 一般国道148号道路改築工事(雨中2号トンネル変更請負契約の締結について 第 13 号 平成29年公共土木施設災害復旧工事裾花ダム(2))請負契約の締結について 第 14 号 情報通信機器の購入について 第 15 号 県立武道館建築工事請負契約の締結について 第 16 号 県立武道館空調設備工事請負契約の締結について 報第1号 平成29年度長野県一般会計補正予算(第7号)の専決処分報告 報第2号 平成30年度長野県一般会計補正予算(第1号)の専決処分報告 報第3号 長野県県税条例の一部を改正する条例の専決処分報告 報第4号 交通事故に係る損害賠償専決処分報告
    報第5号 所持物品保管中の事故に係る損害賠償専決処分報告 報第6号 公立大学法人長野県立大学が徴収する料金の上限の認可の専決処分報告 報第7号 交通事故に係る損害賠償専決処分報告 報第8号 薬剤師免許申請書保管中の事故に係る損害賠償専決処分報告 報第9号 交通事故に係る損害賠償専決処分報告 報第10号 交通事故に係る損害賠償専決処分報告 報第11号 道路上の事故に係る損害賠償専決処分報告 報第12号 道路上の事故に係る損害賠償専決処分報告 報第13号 道路上の事故に係る損害賠償専決処分報告 報第14号 訴えの提起の専決処分報告 報第15号 訴えの提起の専決処分報告 報第16号 訴えの提起の専決処分報告 報第17号 平成29年度長野県一般会計予算の繰越しについて報告 報第18号 平成29年度長野県流域下水道事業費特別会計予算の繰越しについて報告 報第19号 平成29年度長野県県営林経営費特別会計予算の繰越しについて報告 報第20号 平成29年度長野県電気事業会計予算の繰越しについて報告 報第21号 平成29年度長野県水道事業会計予算の繰越しについて報告       〔議案等の部「1 議案 (1)知事提出議案」参照〕 ○議長(鈴木清 君)以上であります。  次に、お手元に配付いたしましたとおり、地方自治法第122条及び地方公営企業法第25条の規定に基づき知事から予算説明書の提出がありましたので、報告いたします。朗読は省略いたします。          ━━━━━━━━━━━━━━━━━━知事提出議案 ○議長(鈴木清 君)ただいま報告いたしました知事提出議案を一括して議題といたします。  提出議案の説明を求めます。  阿部守一知事。       〔知事阿部守一君登壇〕 ◎知事(阿部守一 君)ただいま提出いたしました議案の説明に先立ち、当面の県政課題について御説明を申し上げます。  先月25日、栄村で発生した震度5強の地震で被害を受けられた皆様に、心からお見舞いを申し上げます。被災した農地等につきましては、村と連携しつつ復旧に向けて必要な対応を行ってまいります。  また、去る18日に発生した大阪府北部を震源とする地震でお亡くなりになられた皆様とその御遺族に対し深く哀悼の意を表しますとともに、被災された皆様に衷心よりお見舞いを申し上げます。  今回の地震を受け、通学路及び学校施設ブロック塀緊急点検等を市町村と連携して実施するとともに、県民の皆様には、所有しているブロック塀等を早急に点検していただくよう注意喚起をしてまいります。県民の皆様の生命と財産を守るべく、引き続き、防災・減災対策の推進に努めてまいります。  学びと自治の力を推進エンジンとするしあわせ信州創造プラン2.0が今年度スタートし、新たな時代を切り開く取り組みが始動いたしました。  このプランは、常に進化していく計画であると考えています。中長期的視点で取り組む課題と方向性を掲げたチャレンジプロジェクトについては、4月にリーダーを任命し、リーダーが全庁から選んだメンバーによる具体的な検討が始まりました。未来に続く魅力あるまちづくりプロジェクトを進めるため、まちづくり支援に係る包括連携協定を全国で初めて独立行政法人都市再生機構との間で締結するなど、県組織の枠を超えて幅広い知見を取り入れる動きも具体化しつつあります。  このプランに織り込んだSDGs、持続可能な開発目標の理念を具体化する取り組みにも着手いたしました。関東経済産業局とともに地域SDGsコンソーシアムを設立したほか、内閣府に対して提案した「学びと自治の力による「自立・分散型社会の形成」」がSDGsの達成に貢献する優れた取り組みと認められ、本県は、SDGs未来都市として選定されました。経済、社会、環境の調和を図る視点でのビジネス創出を行うことなどにより、地方創生分野におけるSDGs推進のモデル的な地域となるべく取り組んでまいります。  今後、県組織自体も学ぶ組織へと転換を図り、職員と組織の力を最大限に生かしながら、しあわせ信州創造プラン2.0の基本目標である「確かな暮らしが営まれる美しい信州」の実現に全力を傾けてまいります。  消防防災ヘリコプター「アルプス」の事故から1年3カ月の月日が流れました。3月5日に追悼式をとり行い、殉職された9名の隊員の御冥福と御遺族の皆様の御平安を謹んで祈念いたしました。  消防防災ヘリコプター運航再開に向けては、3月から地理・地形習熟飛行訓練消火活動訓練を実施し、隊員の技量確認や地上の消防本部との連携などによる安全運航体制の構築に努めてまいりました。その結果、先月7日から、消火・救急活動災害応急対策活動を行うための運航を再開いたしたところです。消防隊員の派遣などに御協力いただいてきました市町村、消防本部を初めとする関係者の皆様に改めて感謝を申し上げます。  今回の補正予算案においては、2020年度中に新機体を購入するため、30億4,823万7,000円の債務負担行為を設定いたしました。消防防災ヘリコプター仕様等検討会の意見を踏まえ、本県の特性に適した基本性能を有する機種を選定し、あわせて安全運航に必要な装備品の充実を図ってまいりたいと考えています。  山岳救助を含む全面的な活動再開に向け、安全対策には引き続き細心の注意を払いながら訓練等を実施してまいります。  G20持続可能な成長のためのエネルギー転換地球環境に関する関係閣僚会合が、来年6月15日と16日、軽井沢町で開催されることが決定いたしました。豊かな自然環境に恵まれ、再生可能エネルギー100%地域を目指す長野県にふさわしいテーマであり、大変喜ばしいことと受けとめています。誘致活動に際し、県議会を初め多くの皆様のお力添えを賜りましたことに、厚く御礼を申し上げます。  今回の補正予算案には、官民一体での協議会の設立や閣僚会合受け入れ準備に加え、関連するテーマでのシンポジウムの開催に要する経費などを計上しました。来年の閣僚会合には各国からエネルギーと環境の2分野にかかわる多くの閣僚級の参加者が見込まれ、加えて、環境分野での閣僚会合の開催はG20では初めてとなることから、周到な準備が求められます。このため、4月に設置したG20関係閣僚会合長野推進本部のもと全庁的な対応を進めるとともに、政府や軽井沢町などとも十分に連携、協力して、閣僚会合の成功に万全を期してまいります。  信州まつもと空港の発展、国際化につきましては、札幌丘珠線が8月8日から8月末まで新規路線として開設されることに加え、国際チャーター便についても、今年度は既に5月の韓国便、7月に予定されているロシア便と、計11便の運航が確定したところであり、昨年度までの集中・具現化期間の成果があらわれつつあります。  今回の補正予算案には、丘珠線就航セレモニーの実施や国際チャーター便運航拡大に向けた支援、繁忙期に不足する空港駐車場の増設に要する経費を計上いたしました。引き続き、信州まつもと空港を発着地とする県内周遊ルートの開拓や空港施設利便性向上などに取り組んでまいります。  本年を信州観光改革元年と位置づけ、キャンペーン中心の従来型の観光施策から脱却すべく、長野県観光機構と連携して、観光地域づくりの推進に全庁を挙げて取り組んでおります。3月に策定した観光戦略2018に基づき、広域型DMO形成支援を初めとする観光の担い手としての経営体づくり、サイクリングロードの整備や2次交通の充実など観光地域としての基盤づくり、海外からの誘客ルートの確立や受け入れ環境の整備などインバウンド戦略の三つを柱として重点的に取り組み、世界を魅了するしあわせ観光地域づくりを推進してまいります。  来月からの信州アフターDCでは、「信州で人生が変わる」をコンセプトに、学びや食など天候に左右されない観光コンテンツの充実や、ドローンで撮影した動画による印象的な魅力の発信などに取り組み信州観光ブランド価値を高める契機としてまいります。  八ヶ岳周辺の自治体と共に申請した「星降る中部高地縄文世界-数千年を遡る黒曜石鉱山と縄文人に出会う旅-」が日本遺産に認定されました。本県では、平成28年の木曽郡全町村と塩尻市による「木曽路はすべて山の中」に続いて2件目の日本遺産となります。今後、長野、山梨両県にまたがる2県14市町村等で協議会を設立し、国内外からの観光客が「縄文のビーナス」や「仮面の女神」など芸術性の高い縄文文化に触れ、地域住民と交流する現代版「縄文のまち」づくりを目指し、魅力発信人材育成などに取り組んでまいります。  住宅宿泊事業法が今月15日に施行され、新たな仕組みのもとでの民泊営業が始まりました。新たに制定した条例の施行規則においては、事業者の責務等を定めるとともに、静穏な生活環境を維持しつつ国内外の宿泊者の多様なニーズに対応するため、地域の実情を最大限に踏まえて事業実施制限区域や期間を定めました。今後、ホテル、旅館など既存施設も含めた宿泊事業の振興を図るとともに、民泊を活用した地域活性化の支援等にも取り組んでまいります。  8月7日から5日間、「みすずかる信濃に若木は競い森を深める 山脈渡る風に種子を拡げて」をテーマとして、第42回全国高等学校総合文化祭、2018信州総文祭が開催されます。全国から集う約2万人の高校生が松本市での総合開会式やパレードに臨むほか、演劇や合唱など28にわたる部門での展示、発表を行い、県内各地で熱いパフォーマンスを繰り広げます。  これまでの準備作業は、生徒実行委員会を初めとする高校生が主体となり行ってまいりました。未来を担う高校生の手による芸術文化の祭典が成功裏に開催され、芸術文化活動を通じて、高校生みずからが学び考える機会となることを心から期待しています。議員各位を初め県民の皆様にはぜひとも会場へお出かけいただき、これまでの取り組みの成果を発表する高校生たちに温かな御声援をお送りくださるようお願いいたします。  大北森林組合に対し、過日、補助金不適正受給に係る損害賠償請求を行いました。返還していただく債権の管理等を引き続き厳正に行う一方で、組合が地域の森林・林業の中核的存在として再生できるよう、森林経営計画策定への助言や組合職員に対する研修などを行ってまいります。  県土の8割を占める森林が利用可能な段階を迎える中、森林資源を健全な姿で次の世代へと引き継いでいくためには、地域が自立的かつ持続的に森林を管理していく仕組みをつくることが必要です。ICT等を活用した高度で革新的な技術力を有し、積極的な経営に取り組む森林組合や素材生産業者などの林業事業体を育成することにより、収益性と創造性の高い林業の生産体制を構築してまいります。  今回の補正予算案には、来年度から導入される新たな森林管理制度を見据え、伊那地域をモデルとして、航空レーザー測量やドローンを活用した森林情報の収集、解析、森林の採算性評価等を実施するために必要な経費を計上しました。この事業を通じて課題を検証し、新制度の円滑な導入と森林県から林業県への転換を図ってまいります。  今月公表された政府の月例経済報告では、我が国の景気は6カ月連続で緩やかに回復しているとの判断が示され、先行きについても、海外経済の不確実性等に留意する必要があるものの、緩やかな回復が続くことが期待されています。  また、日本銀行松本支店が発表した今月の金融経済動向によれば、県内経済につきましても、9カ月連続で緩やかに拡大しているとされています。  こうした中、4月の有効求人倍率は1.69と依然として高水準で推移しており、人手不足の問題は深刻な状況になりつつあるものと受けとめています。経済界や労働界など関係の皆様の参画を得て、4月に長野県就業促進・働き方改革戦略会議を立ち上げたところであり、今後、地域や産業分野ごとに具体的な検討を行い、喫緊の課題である人材確保のための取り組みを積極的に推進してまいります。  次に、昨年度の決算見込みなどについて申し上げます。  平成29年度は、しあわせ信州創造プランの最終年度であったことから、その成果を確実なものとし、人口定着を目指す信州創生をさらに推進することを旨として施策を実行いたしました。県財政につきましては、県税、地方交付税が当初の見込みを上回ったことや、全庁を挙げて予算の効率的な執行に取り組んだことにより、一般会計の実質収支を約50億円の黒字とした上で、財政調整のための基金残高については前年度を上回る570億円余を確保できる見込みです。  地方財源の充実確保については、先月、鈴木清議長を初め市町村の代表の皆様とともに野田聖子総務大臣に対して直接要望をいたしました。過日、閣議決定された経済財政運営と改革の基本方針2018、いわゆる骨太の方針においては、来年度から3年間、地方の一般財源総額は、今年度の地方財政計画の水準を下回らないよう実質的に同水準を確保すると明記され、私達の要望が反映されたものと受けとめております。しかしながら、今後も社会保障関係費が増加するなど、厳しい財政状況が見込まれることから、引き続き効率的な予算執行や新たな歳入確保など持続可能な財政構造の構築に努めてまいります。  さて、今定例会に提出いたしました一般会計補正予算案その他の案件につきまして、その概要を御説明申し上げます。  補正予算案は、一般会計3億7,108万4,000円、特別会計180万円、企業特別会計9万5,000円であります。  補正予算案には、先ほど申し上げました消防防災ヘリコプターの購入に係る債務負担行為、G20関係閣僚会合の準備、国際チャーター便への支援などのほか、つながり人口の創出、日本語学習支援の充実、ストーカー対策の強化などに要する経費を計上いたしました。  つながり人口の創出につきましては、長野市鬼無里地区と小川村をモデル地域として、地方での活躍の機会を求める都市部の人材を県内の地域活動と結びつけ、地域と継続的にかかわる多様な人材を確保する仕組みを構築することにより、将来の移住、定住につなげていく考えです。  日本語学習支援の充実につきましては、在住外国人の皆様の日本語コミュニケーション能力を高め、社会参加や就労を促進するため、日本語教室等のスタッフに対する研修カリキュラムを開発し、松本市と上田市でモデル的に指導者の研修を実施いたします。  ストーカー対策の強化につきましては、重大事件に急展開する危険性の高い押し掛け等の行為が後を絶たない中、今年2月に長野市でストーカーに起因する放火・殺人容疑事件が発生したことなどを踏まえ、被害者の安全を確保し重大事件の発生を未然に防止するため、カメラシステムや緊急通報装置を整備します。  以上申し上げました一般会計補正予算案の財源として、国庫支出金1億7,028万9,000円、繰越金8,882万6,000円、県債8,000万円、諸収入など3,196万9,000円を見込み、計上いたしました。  本年度の一般会計予算は、今回の補正を加えますと8,467億6,671万7,000円となります。  特別会計の補正予算案は小規模企業者等設備導入資金特別会計に係るものであり、企業特別会計の補正予算案は電気事業に係るものであります。  次に、条例案は、一部改正条例案3件であります。  このうち特別職の職員の給与に関する条例の一部を改正する条例案は、特別職報酬等審議会の答申を受け、本年8月から特別職の報酬及び給料を1.15パーセント引き上げるとともに、知事、副知事の退職手当の支給割合を引き下げる等の改定を行うものです。  事件案は、県立武道館建築工事請負契約の締結についてなど10件であります。  専決処分等報告は、平成29年度長野県一般会計補正予算専決処分報告など21件であります。  以上、今回提出いたしました議案につきまして、その概要を申し上げました。何とぞよろしく御審議のほどお願い申し上げます。  最後に、一言申し上げます。  私が県民の皆様に与えていただいた知事としての任期も、残すところあと2カ月余となりました。これまでの4年間、県民の皆様の幸せの実現と長野県発展のため、懸命に取り組んでまいりました。議員各位を初め県民の皆様の御協力と御支援に対し、この場をおかりして深く感謝申し上げます。  おかげさまで、この間、諸課題に対処し、多くの政策を実現することができました。  御嶽山噴火や神城断層地震を初めとする災害に当たりましては、迅速な応急対策と復旧・復興におけるきめ細かな対応を心がけてまいりました。県民の皆様の思いに寄り添うべく、御家庭の負担軽減のための子供医療費助成の充実、経済的な困難を抱える学生のための給付型奨学金の創設、聾者の皆様の願いであった手話言語条例の制定、シニア世代の社会参加を促進するための人生二毛作社会づくりの推進などに取り組みました。  未来への投資として、新たな知の拠点となる長野県立大学や南信工科短期大学校の創設、国内唯一の航空機システム拠点の整備やしあわせ信州食品開発センターの設置、信州まつもと空港の国際化に向けた取り組みや中部横断自動車道、三遠南信自動車道などの社会資本整備を進めました。  また、いずれも全国初となる自然保育認定制度の創設や登山安全条例の制定に加え、信州型コミュニティスクールの普及や信州学の推進、信州ブランド発信拠点としての銀座NAGANOの開設や信州ワインバレー構想の推進などは、本県の特色を踏まえた全国に誇れる取り組みであると考えています。  従来からの懸案にも真正面から取り組み、関係者の御協力のもとオール信州で県政を進めてまいりました。他県の青少年健全育成条例とは異なり子供を性被害から守ることに特化した条例を制定し、武道振興の中核的拠点となる県立武道館の整備や老朽化が著しい信濃美術館の改築にも着手いたしました。市町村とは率直な意見交換を通じ、また、企業や団体とは1,000件を超える連携協定等に基づき様々な課題の解決や政策の推進に協働して取り組んでまいりました。  過日、一般財団法人日本総合研究所が公表した「全47都道府県幸福度ランキング2018年版」では、本県は総合第3位となり、幸せな県づくりが着実に進んでいることを客観的にも御評価いただけたものと受けとめております。しかし、大きな時代の転換点にあって、県政はさらなる変革を必要としており、新たな時代に向けた歩みを決して緩めることがあってはなりません。  私は、こうした中、今春から取り組みをスタートさせたばかりのしあわせ信州創造プラン2.0や動き始めた重要なプロジェクトの推進に責任を果たすため、さらに4年間、全身全霊をささげて県政に取り組む覚悟を固め、夏の知事選挙に立候補することを決意いたしました。これからも、常に初心を忘れることなく、県民起点で県政を運営するとともに、本県の特色を生かし、光が当たりにくい分野にも光を当て、県民の皆様とのお約束をしっかりと守ることを心がけてまいります。そして、困難な課題にも真正面から向き合い、希望と安心に満ちた県民の皆様の確かな暮らしの実現に全力を尽くしてまいります。  もとより、現在いただいております8月末までの任期中は、責任を持って県政運営に当たってまいります。議員各位の御理解と御協力を賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(鈴木清 君)以上であります。  これらの議案は、来る6月26日から行う質疑の対象に供します。          ────────────────── ○議長(鈴木清 君)お諮りいたします。本日はこの程度で延会にいたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。       〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(鈴木清 君)御異議なしと認めます。よって、本日はこれをもって延会することに決定いたしました。  次会は、来る6月26日午前10時に再開して、行政事務一般に関する質問及び知事提出議案に対する質疑を日程といたします。書面通知は省略いたします。  本日は、これをもって延会いたします。         午後1時35分延会...