教育長 原 山 隆 一
教育次長 角 田 道 夫
教育次長 菅 沼 尚
教育参事兼
教育政策課長 堀 内 昭 英
心の
支援課長 小 松 容
●
付託事件
別紙のとおり
●
会議に付した
事件
付託事件に同じ
●
開議時刻 午後3時5分
●
堀場委員長 開会を宣した。
▲
日程宣告
1
会議録署名委員の
決定
2
付託議案の
審査
▲
理事者の
出席範囲
早期議決を要するものとして当
委員会に付託された
議案に関係する
理事者としたことを
了承願った。
▲
審査順序の
決定
1
付託議案について
理事者の
説明
2
質疑等
3
付託議案の
採決
▲
会議録署名委員の
決定
委員長の指名により、次の
委員に
決定した。
7番
今井委員、1番
村石委員
▲
文教企業委員会の
付託事件の
報告
予算案1件
▲
議題宣告
付託議案を
議題とし、
議題に関連して、
理事者の
説明を求めた。
◎
原山隆一 教育長 別添、
教育長総括説明要旨により
説明した。
○
堀場秀孝 委員長 第16号「
平成29年度
長野県
一般会計補正予算(第5号)案」中、第1条「第1表
歳入歳出予算補正」中、
歳出 第11款
教育費、第2条「第2表
繰越明許費補正」中の一部について、
理事者の
説明を求めた。
◎
小松容 心の
支援課長 議案、
予算説明書、別添資料1により
説明した。
○
堀場秀孝 委員長 説明は以上であります。
委員の
質疑発言を許可した。なお、
質疑は
議題に関する事項のみとすることを了承願った。
◆
村石正郎 委員 この
SNSを活用した
相談体制構築事業、これは大変結構だと思いますけれども、問題はこの
体制の中の
専門の
相談機関に
相談業務を
委託と書いてあるんですけれども、いわゆる
相談を受けるには相当高度な
専門性といいますか、そういうものが要求されると思うんですよね。それで、この場合、
SNSですから顔も見えない。そういう中で、本当にその
悩みというものをしっかり受けとめて、
解決に向かって行くには、これを、できれば、だんだんと
電話なり面接なりの
方向に持っていくと、そういう中で本当の真の
悩みというものを受けとめるという、そういうことが必要だと思うんですよね。
それで、最初に
相談を受けるときの
信頼感ですね、これをしっかり受けとめてもらわないと、もう
信頼がないと、一度でもってもう
相談しても無駄だと、こう思わせては全く
意味がないわけなんで、それをしっかりと受けとめる、そういう
体制というものができているのかどうか、この場合、これが非常に私は、大事だと思うんですよね。そうでないと、せっかく
相談をしてきたのが生きないと。これしっかりやっぱり受けとめて、それを
解決に向かっていく
方向に持っていかなければならない。そういうような
体制というのはどういうふうに構築しているのかどうか、その辺のところの御質問。
◎
小松容 心の
支援課長 今、
委員御
指摘のとおりでございます。何でも、
電話もそうですし、それから対面による
相談もそうだと思いますけれども、まず
信頼関係をきちんと築くということが大事でありまして、特に
SNSにつきましては、書き込んだ
内容がどの
程度の重さなのかということは、文字だけだとなかなか判断できないものがございます。ですので、核心に至るまでの会話のやり取りの中で、だんだん
信頼関係を築いていくということがまず必要だと思っております。
それにつきましては、
相談を受ける側はきちんと、そのための
研修もしっかりこちらで計画に参画をしたりして、
相談員がきちんと対応できるような、そんな
研修にしていきたいと
考えております。
それから、いざというときに
電話につなぐというのは、最終的にはおそらく緊急の
事案であれば、例えば
LINEから
LINE電話に直接つないで
電話で話ができるという
体制を構築していくということが、最終的には必要だと思いますが、今回、そこまでの
体制が整いませんので、将来的にはそういうことも
考えながら、
相談体制を構築していきたいと
考えております。
◆
村石正郎 委員 既に、これはもう試行しておりますよね。そういう段階で相当、おそらく中には深刻な
相談もあったかに思うんですけれども、そういうものを
電話とか、あるいは面談とかというような
方向に持っていったような事例があるのかどうか、その点はどうでしょうか。
◎
小松容 心の
支援課長 2週間の
試行期間の中では、緊急的な
事案というのはほとんどなくて、つないだのは1件か2件
程度でありました。ただ、1件につきましては
自殺をしたいとか、消えたいとかということではなくて、
学校の施設に関するようなことが1件ありましたので、それはその
生徒自身の問題とはちょっと違うことでした。
それからもう
一つにつきましては、具体的に、やっぱり消えたいとか死にたいという
内容がありました。ただ、それにつきましては、なかなか属性が、要するにどこの
学校かとはそういうことがわかりませんでしたので、そういうものにつきましては
注意喚起ということで、全ての
学校に文書で、今、こういう
相談があって、
子供の見守りをしっかりしてくださいというお願いの
連絡をしてございます。
◆
村石正郎 委員 今の時代だと思うんですけれども、
電話よりも何倍もこの
LINEのほうが多いということですよね。
子供からすれば
相談しやすいと、こういうものがあるわけですよね。ですから、ぜひ、これを生かすような
体制をしっかりつくって、そして、
子供の
悩みというものをしっかり受けとめて
解決に向かっていくような、そういう
相談体制をしっかりとつくり上げていただきたいと思うんです。そうしないと、せっかくこういうことをしても、
意味がないわけなんで、ぜひひとつ、私は非常に重要な
体制だと思っているんですね。だから、このものをいかに、これからしっかり受けとめて生かしていくかというのが、
課題だと思うんですよ。ぜひ、そのためのいわゆる、受けとめる
人材ですね。この
人たちというものはどんな、
資格とか能力とか、そういうようなものは持った人なんでしょうか。その点、どうでしょうか。
◎
小松容 心の
支援課長 相談を受ける側の
資格のことですけれども、さまざまな
人材の方がおられまして、当然、
臨床心理士の
資格をお持ちの方もいらっしゃいますし、長年、
相談業務を担当されている方、それから大学院などで
臨床心理学を勉強している
学生たち、院生もおります。ですので、幅広い年代の方が
相談を受ける
体制になっているということであります。
それで、このことにつきましても、今、
委員御
指摘のとおり、最終的にはこれがうまく活用されて、
子供たちのための
相談、
早期にきちんと
悩みが
解決できるという、そういう
方向にやっぱり持っていかなくてはならないと思っていますので、今回得られたものはきちんと今後に生かしていけるような、そんな
体制を築いていきたいなと思っております。
◆
今井正子 委員 1,000万円という大きいお金でしたので、特に十代の
自殺が
長野県が1位になってしまったというようなこともあったので、できれば
教育委員会の
方たちにやってもらうのが一番いいのかと。一部、例えば500万円でも現場とかわかる
人たちにやってもらったほうがつなぎやすいのではないかと思って、一括、丸投げと言い方はないですけれども、
委託というのは、今までやってこられた2週間の、お試しのときとはまた違う
感じになりますのでね、ちゃんとした
事業になるとすると。これは、今、お
考えになってもう何か、こういう人とああいう人みたいな
感じでしたけれども、
委託はどういうように
委託していくんですか、今ある業務
委託されるような、この
事業については何か団体をつくってあるんでしょうか。
◎
小松容 心の
支援課長 この間の2週間の
試行期間によって、全国で
カウンセリング協議会というものが設立されました。そこを中心として、
委託を受けるような形になるかと思いますけれども、今後、予定では
プロポーザル方式によって業者を選定していくと、そんなふうになると思います。
その中で、さまざまな幅広い
人材の方から
相談に乗っていただくような、そんな
体制がとれるかと思っています。
◆
今井正子 委員 チャイルドラインはもう固定したところになっていますか、それはどういう形でしたか、今と同じような、
チャイルドラインの
人たちも同じような形をとっているんですか。
◎
小松容 心の
支援課長 チャイルドラインにつきましては、全て詳しいところまでは把握をしておりませんけれども、
確か月に1回とかという形で、定期的に
SNSによる
相談を受けつけていると伺っておりますが、直接、今回の
SNSを活用した
相談体制の
構築事業と連携しているかというと、そうではないんですけれども、ただ、ふだんの
相談電話のところで、
チャイルドラインに
連絡があった場合には必ず、
教育委員会で設置をしている
学校生活相談センターの
連絡先も教えていただいて、必要があればこちらのほうへ
連絡いただくような、そんな
体制をとっております。
◆
今井正子 委員 せっかく
チャイルドラインの制度もあって、うちの佐久のほうでは、やっぱり県議の小山さんが
事務局長とかになっておられて、そこに1,000万円とか500万円かわかりませんけれども、そういう形でされているとするといろいろな、また違う
角度でということもいいことだと思いますので、ただ、
連絡はうまく取り合って、幾つものこういう
支援体制のところがまとまって必ず
学校とかに戻っていく、
教育委員会に戻っていくような形をお願い申し上げたいと思います。終わります。
◆
小池久長 委員 それではお尋ねをいたします。
SNSは利用しやすいからこそ便利だということもあると思うんですが、反面、便利だからこそ、顔が見えないからこそ、逆に危険な
部分もあろうかと思うんですが。
例えば、いじめに関して、いわゆるえせ
行為ですよね。おもしろがって他人を中傷するような。例えば変な話、私が女
生徒で
荒井先生という人がいて、
荒井先生を好きになっちゃったんだけどみたいな話で、冷たくされたら、いわゆるセクハラをされたとかという話になっていっても、手軽だからこそそういったふうになりがちな
部分もあるんじゃないかと思うんですよ。だから、そこら辺をどういうふうに精査していくのか。
もう
一つは、どうやって登録をするか、私どもよく見ていないのであれですけれども、いわゆる
類似のものをつくる
人たちがあるわけですよね。今、こういう機械のものって簡単にできてしまうものですから、
類似のものをつくって、
子供たちに逆の仕かけなんかがあるようになってしまうと、つくった大もとはどうするんだという話にもなりがちなんですが、そこら辺をしっかり精査をして、
運用面を確立をしていかないと、外部の
専門機関に
委託をするんだけれども、その
相談員の顔が見えないからこそわからないですよね。
先ほど課長おっしゃられたように、深刻な
事案に関しては全ての
学校へ
連絡をしてなんていうことをやっていたのでは、とてもじゃないけれども、この
相談員の
人たちができなくなってしまうし、皆さんも便利だからこそ逆にこれに振り回されてしまって、本来の
運用ができなくなるという
可能性もあって、まさに裏表という
感じがするんですけれども、そこら辺に関しての規律なり
運用の
指針というのはどうなっているんでしょうか。
◎
小松容 心の
支援課長 今、御
指摘いただきましたえせ
行為のような、確かに
試行期間中も冷やかしというのは何件かございました。ただそれは、何回かやりとりをしていくうちにだんだん、これはちょっと冷やかしだとまずいなということで、だんだんそれはなくなってしまって、そういう
相談があったのは
相談期間の本当に初めの時期だけで、
あとはきちんとした
相談でございました。その辺は、もしかしたら、今回実施することでそういうことは多少、
考えられるかもしれませんけれども、ただ、
相談を受ける側がきちんと誠実に対応していくことで、だんだんそういうことがなくなっていくと
考えております。
それからもう1点のその
運用につきましては、これも
相談期間中に、実際に
相談を受ける側とそれから
教育委員会で、どういう
内容についてはこういうふうに対応するという、一応その
運用指針とまではいかないんですけれども、その取り決めとか
内容がありまして、それに基づいてきちんと対応をしていて、何か問題があれば必ず
教育委員会には
連絡をいただくことになっておりますので、そういうところで個別に対応していきたいと
考えております。
◆
小池久長 委員 ありがとうございます。もう
一つ、先ほど申し上げたように、こういった
ツールで非常に簡単に操作ができてということで、非常に便利なんだろうと思いますけれども。逆に、今まで
学校内では
先生方とコミュニケーション、いわゆる人と人との
人間関係で成り立ってきたということもあると思うんですが、こういう
ツールで、
先生はこう言うけれども、
相談員さんが違うほうな話になったときに、どっちがどっちということも、
あとは本人がどういうジャッジをするかということになりますが。
先生との
信頼関係というのは、どういうふうにこれとの
整合性をとっていくのか。もう
先生になんか言わなくても
LINEで
相談すればいいよみたいな話になっても、非常に微妙なところだと思うんですが、そこら辺のいわゆるすみ分けですよね。どんなふうにされているのか教えていただければ。議論があったのか。
◎
小松容 心の
支援課長 ありがとうございます。本来であれば、何かいろいろ
悩みとか
課題があれば
学校の
先生にまず
相談するというのが、私
たちの
考えだと思います。今は
相談する相手が実はいない、誰にも
相談しないと回答している
子供たちも結構いまして、だとすれば、そういう
子供たちが少しでも
学校の
先生に限らず
相談できる
場所があるという、
居場所があるということが、大事なのかと思っております。
確かに、その
相談員の言っていることと
学校の
先生が言っていることが違うということがもしかしたらあるかもしれませんけれども、ただ、
SNSで
相談をするということで、
SNSの中では少なくとも、その
相談者にとっては
居場所があるという
考え方をすれば、それで少しつながっていられるというのが、この
SNSの
相談体制の活用の非常に大きなメリットだと思っています。
ただ、
学校は
学校でやっぱり
子供たちを、ふだん直接見ているのは
学校の
先生ですので、全く
先生たちも別の
角度から
子供たちをしっかり見る
体制というのを、改めて構築していくということも大事なことだと思っております。
◆
小池久長 委員 ありがとうございました。
○
堀場秀孝 委員長 以上で
質疑を終局したいと思いますが、これに御
異議ありませんか。
〔「
異議なし」と呼ぶ者あり〕
御
異議ありませんので、さよう
決定いたしました。
ただいまから
議案の
採決に入ります。
第16号「
平成29年度
長野県
一般会計補正予算(第5号)案」中、第1条「第1表
歳入歳出予算補正」中、
歳出 第11款
教育費、第2条「第2表
繰越明許費補正」中の一部について
採決いたします。
本案、
原案のとおり可決すべきものと決するに御
異議ありませんか。
〔「
異議なし」と呼ぶ者あり〕
御
異議ありませんので、
本案は
原案のとおり可決すべきものと
決定いたしました。
以上で
審査を終局いたします。
次に、
委員長報告につきましては、正副
委員長に御一任願いたいと思いますが、これに御
異議ありませんか。
〔「
異議なし」と呼ぶ者あり〕
御
異議ありませんので、さよう
決定いたしました。
この際、何か御
発言がありますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
特にないようですので、本日の
審査はこの
程度といたします。なお、今
定例会中の
委員会の
開議通知は
書面通知を省略し、放送又は
口頭連絡により行いますので、御了承願います。
散会を宣した。
●
散会時刻 午後3時32分
△
採決結果一覧
(
付託議案)
▲
原案のとおり可決すべきものと
決定したもの(
簡易採決)
第16号
平成29年度
長野県
一般会計補正予算(第5号)案中
第1条 「第1表
歳入歳出予算補正」中
歳出 第11款
教育費
第2条 「第2表
繰越明許費補正」中の一部...