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  1. 長野県議会 2018-02-23
    平成30年 2月定例会文教企業委員会−02月23日-01号


    取得元: 長野県議会公式サイト
    最終取得日: 2023-06-16
    平成30年 2月定例会文教企業委員会−02月23日-01号平成30年 2月定例会文教企業委員会 文教企業委員会会議録(その1) ●招集年月日時刻及び場所   平成30年2月23日(金) 本会議終了後、議事堂第6委員会室に招集した。 ●出席した委員氏名   委  員  長           堀 場 秀 孝   副 委 員 長           浜   章 吉   委     員           村 石 正 郎      同               風 間 辰 一      同               酒 井   茂      同               小 池 久 長      同               両 角 友 成      同               荒 井 武 志      同               今 井 正 子 ●欠席した委員氏名    な  し ●説明のため出席した者の氏名   (教育委員会
      教育長               原 山 隆 一   教育次長              角 田 道 夫   教育次長              菅 沼   尚   教育参事教育政策課長       堀 内 昭 英   心の支援課長            小 松   容 ●付託事件   別紙のとおり ●会議に付した事件   付託事件に同じ ●開議時刻 午後3時5分 ●堀場委員長 開会を宣した。  ▲日程宣告   1 会議録署名委員決定   2 付託議案審査  ▲理事者出席範囲   早期議決を要するものとして当委員会に付託された議案に関係する理事者としたことを   了承願った。  ▲審査順序決定   1 付託議案について理事者説明   2 質疑等   3 付託議案採決  ▲会議録署名委員決定    委員長の指名により、次の委員決定した。     7番 今井委員、1番 村石委員  ▲文教企業委員会付託事件報告    予算案1件  ▲議題宣告    付託議案議題とし、議題に関連して、理事者説明を求めた。 ◎原山隆一 教育長 別添、教育長総括説明要旨により説明した。 ○堀場秀孝 委員長 第16号「平成29年度長野一般会計補正予算(第5号)案」中、第1条「第1表 歳入歳出予算補正」中、歳出 第11款 教育費、第2条「第2表 繰越明許費補正」中の一部について、理事者説明を求めた。 ◎小松容 心の支援課長 議案予算説明書、別添資料1により説明した。 ○堀場秀孝 委員長 説明は以上であります。  委員質疑発言を許可した。なお、質疑議題に関する事項のみとすることを了承願った。 ◆村石正郎 委員 このSNSを活用した相談体制構築事業、これは大変結構だと思いますけれども、問題はこの体制の中の専門相談機関相談業務委託と書いてあるんですけれども、いわゆる相談を受けるには相当高度な専門性といいますか、そういうものが要求されると思うんですよね。それで、この場合、SNSですから顔も見えない。そういう中で、本当にその悩みというものをしっかり受けとめて、解決に向かって行くには、これを、できれば、だんだんと電話なり面接なりの方向に持っていくと、そういう中で本当の真の悩みというものを受けとめるという、そういうことが必要だと思うんですよね。  それで、最初に相談を受けるときの信頼感ですね、これをしっかり受けとめてもらわないと、もう信頼がないと、一度でもってもう相談しても無駄だと、こう思わせては全く意味がないわけなんで、それをしっかりと受けとめる、そういう体制というものができているのかどうか、この場合、これが非常に私は、大事だと思うんですよね。そうでないと、せっかく相談をしてきたのが生きないと。これしっかりやっぱり受けとめて、それを解決に向かっていく方向に持っていかなければならない。そういうような体制というのはどういうふうに構築しているのかどうか、その辺のところの御質問。 ◎小松容 心の支援課長 今、委員指摘のとおりでございます。何でも、電話もそうですし、それから対面による相談もそうだと思いますけれども、まず信頼関係をきちんと築くということが大事でありまして、特にSNSにつきましては、書き込んだ内容がどの程度の重さなのかということは、文字だけだとなかなか判断できないものがございます。ですので、核心に至るまでの会話のやり取りの中で、だんだん信頼関係を築いていくということがまず必要だと思っております。  それにつきましては、相談を受ける側はきちんと、そのための研修もしっかりこちらで計画に参画をしたりして、相談員がきちんと対応できるような、そんな研修にしていきたいと考えております。  それから、いざというときに電話につなぐというのは、最終的にはおそらく緊急の事案であれば、例えばLINEからLINE電話に直接つないで電話で話ができるという体制を構築していくということが、最終的には必要だと思いますが、今回、そこまでの体制が整いませんので、将来的にはそういうことも考えながら、相談体制を構築していきたいと考えております。 ◆村石正郎 委員 既に、これはもう試行しておりますよね。そういう段階で相当、おそらく中には深刻な相談もあったかに思うんですけれども、そういうものを電話とか、あるいは面談とかというような方向に持っていったような事例があるのかどうか、その点はどうでしょうか。 ◎小松容 心の支援課長 2週間の試行期間の中では、緊急的な事案というのはほとんどなくて、つないだのは1件か2件程度でありました。ただ、1件につきましては自殺をしたいとか、消えたいとかということではなくて、学校の施設に関するようなことが1件ありましたので、それはその生徒自身の問題とはちょっと違うことでした。  それからもう一つにつきましては、具体的に、やっぱり消えたいとか死にたいという内容がありました。ただ、それにつきましては、なかなか属性が、要するにどこの学校かとはそういうことがわかりませんでしたので、そういうものにつきましては注意喚起ということで、全ての学校に文書で、今、こういう相談があって、子供の見守りをしっかりしてくださいというお願いの連絡をしてございます。 ◆村石正郎 委員 今の時代だと思うんですけれども、電話よりも何倍もこのLINEのほうが多いということですよね。子供からすれば相談しやすいと、こういうものがあるわけですよね。ですから、ぜひ、これを生かすような体制をしっかりつくって、そして、子供悩みというものをしっかり受けとめて解決に向かっていくような、そういう相談体制をしっかりとつくり上げていただきたいと思うんです。そうしないと、せっかくこういうことをしても、意味がないわけなんで、ぜひひとつ、私は非常に重要な体制だと思っているんですね。だから、このものをいかに、これからしっかり受けとめて生かしていくかというのが、課題だと思うんですよ。ぜひ、そのためのいわゆる、受けとめる人材ですね。この人たちというものはどんな、資格とか能力とか、そういうようなものは持った人なんでしょうか。その点、どうでしょうか。 ◎小松容 心の支援課長 相談を受ける側の資格のことですけれども、さまざまな人材の方がおられまして、当然、臨床心理士資格をお持ちの方もいらっしゃいますし、長年、相談業務を担当されている方、それから大学院などで臨床心理学を勉強している学生たち、院生もおります。ですので、幅広い年代の方が相談を受ける体制になっているということであります。  それで、このことにつきましても、今、委員指摘のとおり、最終的にはこれがうまく活用されて、子供たちのための相談早期にきちんと悩み解決できるという、そういう方向にやっぱり持っていかなくてはならないと思っていますので、今回得られたものはきちんと今後に生かしていけるような、そんな体制を築いていきたいなと思っております。 ◆今井正子 委員 1,000万円という大きいお金でしたので、特に十代の自殺長野県が1位になってしまったというようなこともあったので、できれば教育委員会方たちにやってもらうのが一番いいのかと。一部、例えば500万円でも現場とかわかる人たちにやってもらったほうがつなぎやすいのではないかと思って、一括、丸投げと言い方はないですけれども、委託というのは、今までやってこられた2週間の、お試しのときとはまた違う感じになりますのでね、ちゃんとした事業になるとすると。これは、今、お考えになってもう何か、こういう人とああいう人みたいな感じでしたけれども、委託はどういうように委託していくんですか、今ある業務委託されるような、この事業については何か団体をつくってあるんでしょうか。 ◎小松容 心の支援課長 この間の2週間の試行期間によって、全国でカウンセリング協議会というものが設立されました。そこを中心として、委託を受けるような形になるかと思いますけれども、今後、予定ではプロポーザル方式によって業者を選定していくと、そんなふうになると思います。  その中で、さまざまな幅広い人材の方から相談に乗っていただくような、そんな体制がとれるかと思っています。 ◆今井正子 委員 チャイルドラインはもう固定したところになっていますか、それはどういう形でしたか、今と同じような、チャイルドライン人たちも同じような形をとっているんですか。 ◎小松容 心の支援課長 チャイルドラインにつきましては、全て詳しいところまでは把握をしておりませんけれども、確か月に1回とかという形で、定期的にSNSによる相談を受けつけていると伺っておりますが、直接、今回のSNSを活用した相談体制構築事業と連携しているかというと、そうではないんですけれども、ただ、ふだんの相談電話のところで、チャイルドライン連絡があった場合には必ず、教育委員会で設置をしている学校生活相談センター連絡先も教えていただいて、必要があればこちらのほうへ連絡いただくような、そんな体制をとっております。 ◆今井正子 委員 せっかくチャイルドラインの制度もあって、うちの佐久のほうでは、やっぱり県議の小山さんが事務局長とかになっておられて、そこに1,000万円とか500万円かわかりませんけれども、そういう形でされているとするといろいろな、また違う角度でということもいいことだと思いますので、ただ、連絡はうまく取り合って、幾つものこういう支援体制のところがまとまって必ず学校とかに戻っていく、教育委員会に戻っていくような形をお願い申し上げたいと思います。終わります。 ◆小池久長 委員 それではお尋ねをいたします。SNSは利用しやすいからこそ便利だということもあると思うんですが、反面、便利だからこそ、顔が見えないからこそ、逆に危険な部分もあろうかと思うんですが。  例えば、いじめに関して、いわゆるえせ行為ですよね。おもしろがって他人を中傷するような。例えば変な話、私が女生徒荒井先生という人がいて、荒井先生を好きになっちゃったんだけどみたいな話で、冷たくされたら、いわゆるセクハラをされたとかという話になっていっても、手軽だからこそそういったふうになりがちな部分もあるんじゃないかと思うんですよ。だから、そこら辺をどういうふうに精査していくのか。  もう一つは、どうやって登録をするか、私どもよく見ていないのであれですけれども、いわゆる類似のものをつくる人たちがあるわけですよね。今、こういう機械のものって簡単にできてしまうものですから、類似のものをつくって、子供たちに逆の仕かけなんかがあるようになってしまうと、つくった大もとはどうするんだという話にもなりがちなんですが、そこら辺をしっかり精査をして、運用面を確立をしていかないと、外部の専門機関委託をするんだけれども、その相談員の顔が見えないからこそわからないですよね。  先ほど課長おっしゃられたように、深刻な事案に関しては全ての学校連絡をしてなんていうことをやっていたのでは、とてもじゃないけれども、この相談員人たちができなくなってしまうし、皆さんも便利だからこそ逆にこれに振り回されてしまって、本来の運用ができなくなるという可能性もあって、まさに裏表という感じがするんですけれども、そこら辺に関しての規律なり運用指針というのはどうなっているんでしょうか。 ◎小松容 心の支援課長 今、御指摘いただきましたえせ行為のような、確かに試行期間中も冷やかしというのは何件かございました。ただそれは、何回かやりとりをしていくうちにだんだん、これはちょっと冷やかしだとまずいなということで、だんだんそれはなくなってしまって、そういう相談があったのは相談期間の本当に初めの時期だけで、あとはきちんとした相談でございました。その辺は、もしかしたら、今回実施することでそういうことは多少、考えられるかもしれませんけれども、ただ、相談を受ける側がきちんと誠実に対応していくことで、だんだんそういうことがなくなっていくと考えております。  それからもう1点のその運用につきましては、これも相談期間中に、実際に相談を受ける側とそれから教育委員会で、どういう内容についてはこういうふうに対応するという、一応その運用指針とまではいかないんですけれども、その取り決めとか内容がありまして、それに基づいてきちんと対応をしていて、何か問題があれば必ず教育委員会には連絡をいただくことになっておりますので、そういうところで個別に対応していきたいと考えております。 ◆小池久長 委員 ありがとうございます。もう一つ、先ほど申し上げたように、こういったツールで非常に簡単に操作ができてということで、非常に便利なんだろうと思いますけれども。逆に、今まで学校内では先生方とコミュニケーション、いわゆる人と人との人間関係で成り立ってきたということもあると思うんですが、こういうツールで、先生はこう言うけれども、相談員さんが違うほうな話になったときに、どっちがどっちということも、あとは本人がどういうジャッジをするかということになりますが。  先生との信頼関係というのは、どういうふうにこれとの整合性をとっていくのか。もう先生になんか言わなくてもLINE相談すればいいよみたいな話になっても、非常に微妙なところだと思うんですが、そこら辺のいわゆるすみ分けですよね。どんなふうにされているのか教えていただければ。議論があったのか。 ◎小松容 心の支援課長 ありがとうございます。本来であれば、何かいろいろ悩みとか課題があれば学校先生にまず相談するというのが、私たち考えだと思います。今は相談する相手が実はいない、誰にも相談しないと回答している子供たちも結構いまして、だとすれば、そういう子供たちが少しでも学校先生に限らず相談できる場所があるという、居場所があるということが、大事なのかと思っております。  確かに、その相談員の言っていることと学校先生が言っていることが違うということがもしかしたらあるかもしれませんけれども、ただ、SNS相談をするということで、SNSの中では少なくとも、その相談者にとっては居場所があるという考え方をすれば、それで少しつながっていられるというのが、このSNS相談体制の活用の非常に大きなメリットだと思っています。  ただ、学校学校でやっぱり子供たちを、ふだん直接見ているのは学校先生ですので、全く先生たちも別の角度から子供たちをしっかり見る体制というのを、改めて構築していくということも大事なことだと思っております。 ◆小池久長 委員 ありがとうございました。 ○堀場秀孝 委員長 以上で質疑を終局したいと思いますが、これに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕  御異議ありませんので、さよう決定いたしました。  ただいまから議案採決に入ります。  第16号「平成29年度長野一般会計補正予算(第5号)案」中、第1条「第1表 歳入歳出予算補正」中、歳出 第11款 教育費、第2条「第2表 繰越明許費補正」中の一部について採決いたします。  本案原案のとおり可決すべきものと決するに御異議ありませんか。      〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕  御異議ありませんので、本案原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。  以上で審査を終局いたします。  次に、委員長報告につきましては、正副委員長に御一任願いたいと思いますが、これに御異議ありませんか。      〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕  御異議ありませんので、さよう決定いたしました。  この際、何か御発言がありますか。      〔「なし」と呼ぶ者あり〕  特にないようですので、本日の審査はこの程度といたします。なお、今定例会中の委員会開議通知書面通知を省略し、放送又は口頭連絡により行いますので、御了承願います。  散会を宣した。 ●散会時刻 午後3時32分 △採決結果一覧 (付託議案)  ▲原案のとおり可決すべきものと決定したもの(簡易採決)    第16号 平成29年度長野一般会計補正予算(第5号)案中      第1条 「第1表 歳入歳出予算補正」中       歳出 第11款 教育費      第2条 「第2表 繰越明許費補正」中の一部...