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  1. 長野県議会 2013-12-04
    平成25年11月定例会農政林務委員会-12月04日-01号


    取得元: 長野県議会公式サイト
    最終取得日: 2023-06-16
    平成25年11月定例会農政林務委員会-12月04日-01号平成25年11月定例会農政林務委員会 農政林務委員会会議録(その3) ●招集年月日時刻及び場所  平成25年12月4日(水)午前10時30分、議事堂第4委員会室に招集した。 ●出席した委員の氏名    委  員  長       村 上   淳    副 委 員 長       髙 橋 岑 俊    委     員       望 月 雄 内       同          垣 内 基 良       同          清 水 純 子       同          両 角 友 成       同          続 木 幹 夫       同          甕   裕 一       同          鈴 木   清 ●欠席した委員の氏名    な し ●説明のため出席した者の氏名 (林 務 部)
     林務部長            塩 入   茂  森林政策課長          有 賀 秀 敏  信州の木振興課長        塩 原   豊  森林づくり推進課長       前 島 啓 伸  県産材利用推進室長       山 﨑   明  野生鳥獣対策室長        宮   宣 敏 ●付託事件  12月2日に同じ ●会議に付した事件  付託事件のうち1、3~6、9、10、14、21~24、26、27、29~31及び林務部関係所管事務一般 ●開議時刻 午前10時29分 ●村上委員長 開会を宣した。  ▲ 日程宣告    林務部関係の審査  ▲ 林務部関係付託事件等の報告    予算案1件、陳情16件  ▲ 議題宣告(林務部関係)    付託事件及び所管事務一般を一括して議題とし、議題に関連して理事者の説明を求めた。 ◎塩入茂 林務部長 別添、部長説明要旨に基づいて説明した。 ○村上淳 委員長 第1号「平成25年度長野県一般会計補正予算(第4号)案」中、第2条 繰越明許費の補正中の一部について理事者の説明を求めた。 ◎塩原豊 信州の木振興課長 議案、別添資料1により説明した。 ◎前島啓伸 森林づくり推進課長 別添資料1により説明した。   ○村上淳 委員長 理事者から発言を求められていたので、これを許可した。 ◎有賀秀敏 森林政策課長 別添資料2「台風18号による林業関係被害の状況について」により説明した。 ◎塩原豊 信州の木振興課長 別添資料3「特用林産物の生産状況について」及び資料4「森林(もり)の里親促進事業の取組状況について」により説明した。 ◎山﨑明 県産材利用推進室長 別添資料5「オーストリアとの林業技術に係る連携・交流のための覚書の締結について」及び資料6「岐阜県との県産材利用に関する広域連携について」により説明した。 ◎前島啓伸 森林づくり推進課長 別添資料7「(公社)長野県林業公社の今後の経営の方向性について」により説明した。 ◎宮宣敏 生鳥獣対策室長 別添資料8「ツキノワグマの保護管理の実施状況について」により説明した。 ○村上淳 委員長 午後1時30分まで休憩を宣した。 ●休憩時刻 午前11時15分 ●再開時刻 午後1時30分 ○村上淳 委員長 再開を宣し、委員の質疑等発言を許可した。 ◆望月雄内 委員 おととい、県木連との懇談をさせていただきました。いろいろな話が出ましたので、その中の話を参考にさせてもらって、一、二、お話を聞きたいなと思います。まず、県産材の利用、これはもう常々言われてきたことで、長野県も、日本全体もそうかもしれませんが、森林の資源、それが成熟期を迎えて、今、何とか有効活用する、もうそういう時期だということで、森林税を採用したのも、そういうことも含めてのことであります。  今、大分景気の状況もよくなってきた中で、外材なんかの占める割合も少し減ってきたと。国産材が少し需要がふえつつあるというような明るいその兆しがあるということも聞いたものですから、その辺の最近の動向、状況をお知らせください。  それからヒノキも品薄で大分値が上がってきたと、これも明るい兆しだという話だったものですから、その辺の価格の動向もお願いします。 ◎山﨑明 県産材利用推進室長 木材全般に、今、消費税増税という問題もある中で、かなりの駆け込み需要も含めて、9月いっぱいは非常に活況でした。さらに10月に入っても、まだその景気動向を引きずっていた状況がございますので、全般に木材、素材は品薄感が漂っています。かつては、西日本でヒノキ・杉を中心に価格が非常に暴落していたんですが、つい最近まで。それが非常に、今、持ち直してきていて、ピークまでは行ってないんですけれども、十分商売ができるような状況まで戻ってきているという状況でございます。国産材が占める割合とすれば、わずかなポイントではあるんですが、確実に上昇しております。まだポイントでいくと2ポイントとか、そういうレベルではあるんですが、確実に上がってきています。 ◆望月雄内 委員 数字のことで揚げ足を取るわけじゃないんだけど、この間の話では、外材8割が、今、幾つ、70になっている。だから全体としては、国産材が27、28%を占めるというんですが、そういうことじゃないですか。 ◎山﨑明 県産材利用推進室長 長野県全体で見ますと、8割以上が国産材、県産材という話ですので、そういう部分でいくとおっしゃるとおりなんですが。日本全国で見ると、まだ木材のその自給率というのは28%程度の話ですので、それは確実に上がってはきていますが、劇的にはまだ変わり切ってないということです。 ◆望月雄内 委員 そういう今の状況をお聞きしました。その中でちょっと気になることがあったんですが、個人事業者が、いろいろな木材を伐採する機械だとか、加工する高次元の加工施設、そういうものを採用したいんだけれども、ぜひ助成制度の中で支援を願いたいとおっしゃったんですが。私は、個人の事業に対して、公的な資金の助成というのにはハードルがあるんじゃないのということを言いましたら、似たような事業者に支援している例もあるので、何で俺のほうには支援がないんだということを言われるというのは、その辺の実情、私はよくわからなかったんですが、どんなことなんですかね。 ◎山﨑明 県産材利用推進室長 国のいろいろな、加工施設ですとか、機械だとかは、共同利用施設というのを前提とした支援になっていますので、民間の、例えば製材屋さんだとかというと、2分の1の補助率が例えば3分の1になるだとか、あるいは何らかの協定を結びなさいだとか、いろいろな条件がついてくるというのは、ベースにあります。ただ、ここ最近は、森林整備加速化林業再生基金事業のように、ストレートに2分の1の助成というのがはまって、要はしっかりやる気のある人のところにちゃんとお金が届くような仕組みができてきていますので、確かにそういうベースも残ってはいるんですが、むしろその加速化基金のような形の中で、支援を受けられるような道がどんどん広がってきております。 ◆望月雄内 委員 では、制度上でそういうことであるならば、支援体制が組めるということで、ぜひお願いしたいということですね。それから、公共建築物へ県産材を大分使ってもらっているということなんですが。我々も視察に行ったら、川上村の小中学校なんか、立派な木の建物ができておりましたけれども。こういうものはどのぐらい全県の中にあるのかわかりませんが。そういうもの以外の公共資材として、ぜひ木を使ってくれという相当な要求があったんですけれども。建築物のほうでは、大きいところではどんなものがあるのかね。それから公共土木ということになると、どんなものがあるのか、橋だとか、いろいろあるだろうけれども、今まではどういうことが多かったんですかね。 ◎山﨑明 県産材利用推進室長 まず公共建築物という部分でいきますと、全体に建てかえの時期を迎えていたり、あるいは耐震改修の問題があったりして、この際、新しくしたいなというような要望もあったりしますので、公民館的な、交流施設的なものが多かったです。しかしながら、最近は、22年の公共建築物等木材利用促進法を踏まえまして、例えば駅だとか、あるいは空港だとか、いろいろな、県民、国民がより目につきやすいようなところで使っていこうという形の流れができてきていますので、徐々にそういうものがふえてきて、中には役場もこの際木造にしたいなんていう声も出てくるようになってきております。  一方、土木のほうでいきますと、なかなか昔ながらの杭材ですとか、あるいは治山工事やなんかの中で使うようなものが、まだまだ中心なんですけれども。どっちかと言いますと、土木用に使っていた杭等も、経験値で割と間隔60センチで打っていけばいいとか、そういう話が、だんだん科学的な部分で少しずつ、仕様書などで導入できる道が少しずつ出てきましたので、そういう意味では、今後の液状化ですとか、あるいは軟弱地盤対策として、さらにその土木用材が使ってもらえるような用途を広げていきたいと、今、取り組んでいるところでございます。 ◆望月雄内 委員 今、建築物で、そういう方向性が出てきたというね、具体的にはないんですか。どこかの役場が建てかえるとか、どこかの大体育館を建てかえる、そういう具体的な例はないんですか。 ◎山﨑明 県産材利用推進室長 一番、支援の事例といたしましては、JRの長野駅の善光寺口、これを大きく改築するという。そこは、大ひさしをつくって、長野の善光寺口にふさわしい趣にしようということで、これは県産材を使った木造施設ということで支援しております。あと役場とかは、いろいろ計画があるんですが、なかなかまだ支援にまで結びついていないというところです。 ◆望月雄内 委員 いや、それはぜひアプローチしたほうがいいんじゃないんですかね。今、長野駅のことを聞いて、デザインで、私、ちょっと見たけど、そういうふうになるんですね。これはヒットだと思うんだけど。ぜひ、その建てかえが、今、来ているということであるならば、やっぱり待ちではなくて、ぜひということで、セールスに歩いたほうがいいんじゃないかと、まさにトップセールスってよく言うけれども、そういうことが大事じゃないかと思うんで、頑張ってもらいたいと思います。  それからさっき、橋の話が出たんだけど、私は土木のほうの委員もやったりいろいろしたときに、景観の問題だとか、あるいは県産材の利用促進という意味から、私も十数年前にも、ぜひ橋を木製にしろと、コンクリートじゃなくて。あのときに私がうんとこだわったのは、高瀬川の右岸道路ができたんですよね。あれがずっと大町へ入って、高瀬川に橋をかけて大町温泉郷へ入るんですよ。あの橋をぜひ木製でやるべきだと。後ろは爺ヶ岳のすごいいい景観でしょう。そこにやっぱり長野県で、他の県に誇れるそういう木製の橋をつくればいいじゃないかということでさんざんやったんだけれども、結果的には、今、白いコンクリートの橋ですよ、あれね。それはいけないとか、いいとかっていうのは、いろいろな感覚の度合いだからどっちがどうということはないけれども、私は非常に残念に思ったんです。  そのときの話は、現時点では、といっても今から十数年前の話ですよ。現時点では、とにかく設計のしようがないと。要するに今までの積み上げがないから、設計がまず難しいと。もし設計するとしても、ものすごい設計料になるだろうと。それからそういうことでできた、今度は橋も、多分価格が比較にならないほど高いだろう。高いって言いましたよ、はっきり。そういうことで、今の時点ではできないと。そこで私は、こういうことこそ、公共的にお金を投入して技術開発をしたらどうだと。設計をする、そういう技術も確立したり、あるいは安く上がる、そういう工法というものを、設計の中で確立すると、研究すると、それがやっぱり行政の仕事じゃないのかと、一企業にやれといってもそれは無理なんだから。それを広めるということでやったらどうだと言ったんですよ。そのときに私は、これは土木だけじゃなくて、林務部もあるんだから、木のことを一番知っているのは林務部なんだから、そことよく連携を図りながら、縦割りじゃなくてやったらどうだということを申し上げてきたんだけれども、いまだにこういうのを見ると、県産材の需要促進に、橋も使ってもらえない、杭でどうのこうのって、量的にどのくらいあるのかわかりませんけれども。そういうことで、さっき言った橋なんかは、そういう部局横断で土木と一緒にやるという、そういう取り組みはしてないでしょう。 ◎塩入茂 林務部長 木の橋をつくるというのは、大変いい話なんです。実は、木曽の林道、当時、ふるさと林道でしたけれども、そこでは、木曽の、ちょうど19号の反対側になるんですけど。あそこでは、カラマツでしたけれども、それを使った橋が2つ、「木曽の桟(かけはし)」という名前と「みどり橋」という2つ、確かつくってあると思います。そういった技術については、あれは集成材でつくったんですけれども、全然ないことではないです。ただ、土木でかけるような大きな規模の橋については、多分、スパンの問題ですとか、さまざまな計算があって、まだ難しいのかなと思っています。今後、木の橋というのも、その橋のいわゆる耐久性も林業総合センターで、今、調べていますので、そういったことも含めて、設計、それから耐久性等を含めて、今、検証もしている最中でございますけれども、土木のほうともこれから打ち合わせを進め、私、承知している限りではそういった細かい打ち合わせはまだしてないものですから、今後、使ってもらえるような形をできればいいかなと私自身も思っております。 ◆望月雄内 委員 ぜひ取り組んでもらいたいですよね。それで、今回の組織の改革も、部局横断型のと言っているけど、まさにそういうことこそ具体例での一つで、ぜひやるべきですよ。上高地の河童橋だって、つり橋だけれども、あれはオール木でしょう。あれはやっぱりコンクリートでは絵にならないということもあって、前例は幾つもあるんだから、これは、長野県はほかの県に先駆けて、投資という意味も含めて、それから林業の振興、多少高くても使うぐらいの実績をここで残していくと。そういう中で技術革新をしていけば、安く上がるという工法にもなってくるだろうし、ぜひそれは、林務部だけということじゃなくて、まさに部局横断で取り組んでもらいたいということを申し上げておきます。  最後に住宅の助成制度について、そのときにも話が出ました。今の住宅の制度、県産材を使って建築すれば何十万円とかって、具体的なことは皆さんのほうが御存じなんだけれども。お金の行く先が施主であるから、私は本当かどうか知らないけれども、傾向として、それで洗濯機を買ってしまうとか、冷蔵庫を買ってしまうとかということで、本来の県産材の需要に結びついていないではないかということを言われたんだけど、私は本当かなと思って聞いていたんですが、そういうことってあるんですかね。 ◎山﨑明 県産材利用推進室長 それは誤解だと思います。そもそも県産材で建てた家の実績に対して支援をする話ですから、必ずやそこでは県産材は使っている。ただし、どの理事の皆さんだったかわからないですが、自分の実感としたら、自分の木材がなかなか使われていないなということじゃないかなと考えておりますけれども。 ◆望月雄内 委員 2,000万円の家をつくって、そこへ50万円上乗せされるから、これがもったいないから、電化製品やいろいろ使われないように、さらに木材に使ってほしいという話なんです。だから、そういうことはないんですね。それは我々に対する要望で、口頭じゃなくて、ちゃんと文書で来ているわけだから、そんなことってあるのかなと思って。 ◎山﨑明 県産材利用推進室長 ちょっとここは誤解を招くというより、間違った解釈を生んではいけませんよということで、あの場にもうちの職員が行っていまして、これはちょっと変な説明だったと、ちゃんとその次の場等で、しっかりそこは正しいことをお伝えしてくれと伝えたということでございます。 ◆望月雄内 委員 誤解が解ければ、それでいいわけですけれども。これで終わりますけれども、さっきの県産材の需要促進に向かっては、ぜひ土木のほうね、橋の問題はぜひ早期に取り組んでもらって成果を出してもらいたい、そのことを要望して終わります。 ◆清水純子 委員 初めに、今回の議会の中で、一般質問で出てきた地元の上田市の生田の太陽光発電所メガソーラーの件で、私も現場を見て、ずっと山の上まで登ってきて、そして自治会の皆さんともお話を聞く中で、じっくりと今の御心配な点も含めてお聞きしたもので、担当委員会ということで、少しこの点も質問させていただきたいと思っております。一般質問の中でも細かく説明がなされてきたところでありますが、今回、再生可能エネルギー導入促進という、国と、県も含めて図られるこの流れ、支援の中で、この生田の林地に20ヘクタールの10メガワットの4万4,000枚のパネル計画で、これが申請受理はされていないところで、飯沼自治会の方々が大変危惧をされ心配をされているという、大まかな内容だと思うんですけれども。  上田のこの生田の飯沼地域自治会の方々、ここは上田市の洪水ハザードマップでも危険区域と指定をされているところであります。そして下流域には保安林があり、そして、その上のところに20ヘクタール、東京ドーム4個分という説明を受けたんですけれども、そのような広範囲なところを、樹木伐採することにより、その下にいらっしゃるこの地域の、危険区域と指定された自治会の方々は、大変御心配をされているという状況です。  森林法による林地開発許可制度の中では、御説明いただいておりますこの4項目、災害の防止、水害の防止、水の確保、環境の保全、この条件をクリアすれば、制度上、許可せざるを得ないというのが県の立場であるということ。また、災害防止等を含めたこの条件というのは、簡単なものでクリアができるようなものではないということも重々説明を受けている状態ではありますが。制度上、県でどうということも難しい現状ではあると思うんですけれども。豊かな森林を守る長野県、森林整備等も含めた県の方向性として、林地開発許可の基準に、国の制度上、許可せざるを得ないプラス長野県として、許可の基準に森林を守るという視点から何かつけ加えるとか。例えば地元の同意をとるっていうことに関しては、しっかりと地元の同意を得なければいけないという規定が、150か50ヘクタール以上である。今回はこの20ヘクタールなんですけれども。これを県としてぐっと狭くするとか、いろいろなやり方が可能なんでしょうか、長野県独自の、もう少し厳しい基準。もちろんその再生可能エネルギーをつくって推進をしていくということは、うんと大事だということは、国の方向性も含めて、原発依存度も下げながらということは重々わかっておる中で、森林を守る長野県の取り組みとして、このような条件をプラスアルファでつけていくということが可能なのかどうか、そのあたりの見解をお聞かせいただければと思います。 ◎前島啓伸 森林づくり推進課長 上田市生田の林地開発の案件について、御質問をいただきました。林地開発制度、それからその内容、スタンス等は、一般質問でも林務部長からお答えしたとおりでございまして、ただいま委員御指摘のとおり4つの観点から厳正に、申請書が出てまいりましたら審査させていただくということになります。まだ現状で申請書が出てきてまいりません。私どもも、測量に基づいた実施の図面をまだ見ていないという状況なものですから、そういう意味で具体的にまだ、いい、悪いを判断をする前段階でございます。  ただいま地元の同意についての御質問がございました。林地開発の制度としては、地元の同意というものは、もちろん地権者さんの同意は要りますが、周辺の地元住民の同意というものは求めておりません。これについて、林野庁にも確認をいたしましたが、森林法の考え方として、これは私権、いわゆる私の権利の制限の解除、こういう性格のものだから、周辺住民の同意までとりつけるということは財産権の侵害になりかねないということで。実は他県の状況も調べて見ましたが、18県ほど、提出すべき書類の中に、周辺の地元の同意もつけなさいということになっているんですが、ついてなければ不許可にするかというと、どの県も、その周辺住民の同意を判断の要件にはしていない。すなわち周辺住民の同意がとれない場合であっても、全ての県がそれは不許可要件にしておらないということを聞いております。  この問題につきましては、庁内でも土地対策室を窓口にしまして、関係の部局で情報共有を図っておりまして、環境部とも連携しておるわけですけれども。市町村が独自に開発に関する規制条例等を設置しているところがございまして、例えば松川町ですとか、佐久穂町ですとか、開発案件について、地元の同意をとりなさいというのを条件づけしている市町村もございます。そういう意味で、市町村がそのような取り組みをしていただく、これも一つの方法かと思います。森林法の法律からいきますと、そういうことで、なかなか地元同意ということは困難であるという状況でございます。 ◆清水純子 委員 市町村の地元の中での、独自での地元同意というような方向性、これ、考えると、では同じように県としても考えられないことはないという感覚でよろしいですか。どちらかというと、県として森林を守るという林務部の強い姿勢のもとに、小さな範囲での開発等は促進という面ではあれですけれども。この広い20ヘクタールを一遍に根っこから根こそぎ伐採をし、そしてその下には危険区域となっている場所があるというようなところで、いずれにしろ地元の自治会の皆さんは、大変不安に思っている現状です。そして、何よりも開発する方が東京の人で、そしてそれによって不安をこうむる方々が長野県民であると。これは、多分、今後も、この再生可能エネルギー導入促進の上で、長野県の山は、狙われるという言い方は適当ではないと思いますけれども、やっぱり一つのターゲットというか、そのような、同じような事例がこれから起きてくる。そのようなときに、災害とか、長野県民の生命・財産を守るという長野県としての方向の中で、法律上、制度上というのはもちろんですけれども、その中でどうあるべきか。そしてそれをしっかり国に、現場の課題として、この許可制度がどうあるべきかというところは、長野県としてしっかりそれを持って、国に伝えていくぐらいの思いで自分たちの山を守り、県民の財産を守り、命を守っていくと。そのような形で、毅然たる態度で臨んでいただきたい。  また、今、過渡期にあるというか、今までは、再生可能エネルギー太陽光パネルも含めて、今までなかなかそういう促進がなかった、東日本大震災からですよね。原発という問題が出てくる中での新たな取り組みにしっかりと、現状課題も含めた形で発信をしていくということが大事であると思っております。  いずれにしろ、申請書類が受理をされてない状況です。いろいろな部分で県としてはなかなかできないという、言えないというようなことも重々わかっております。そういう中で、地元の方々にあまりにも負担というか、説明があまりなされないがために、県の言葉でその4項目をクリアすれば許可せざるを得ないんですよという、この一言で対応がなされてしまうと、本当に県は、それこそ県民の命よりもそっちをとるという、現実、そういう形で不安があるということは現実です。ただ、この森林法を含めたこの4項目が、どういうことでどの程度、簡単に判こを押して出されるようなものではないということをしっかり説明をしていただく中で、もう一歩の丁寧な説明が必要かなと、お話を聞いている中で思いましたので、この場でお願いをしておきます。  続いて、資料の中から質問させていただきます。資料4の森林(もり)の里親促進事業の取り組みについて、基本的なところをお聞きするようになると思いますけれども。この森林の里親促進事業、これ、大変すばらしい事業だなと思っております。この支援金による森林整備を、企業、住民、行政等のしっかりとした連携の中で長野県の森林整備を行っていただく、本当に高度な取り組みだなと思っております。  事例を1点、教えていただいてよろしいでしょうか。例えば10年間で95件も契約がなされているという取り組みの中で、支援金もそれぞれ各企業、それぞれ違ってくると思いますけれども。先進的な事例を一つ、どのようなことで、またその企業にとっての取り組みの目的とか、メリットとか、そのようなことがなされていると思うんですけれども。その効果も、1点、教えていただけますか。 ◎塩原豊 信州の木振興課長 平成15年にスタートいたしました第1号の契約におきましては、御説明させていただきましたけれども、ダイドードリンコ株式会社様が朝日村と契約した内容でございまして。これは、10年契約、毎年50万円ずつということと、社員の皆様が進んで地元で協力をするといった契約内容になっております。これがある面では一番のひな形になってスタートしたところでございますが、それ以降、契約期間も3年とか5年、最長で10年でございます。そういった中で進められてきておりまして、各地域のそれぞれのニーズに応じた企業・団体の皆様からの取り組みが進められているということでございます。  現在、写真で説明させていただきました最近の事例で、一番右にございます社会医療法人の慈泉会相澤病院さんの取り組みの契約内容を御紹介させていただきますと、この相澤病院さんは、二酸化炭素吸収評価ということを含めて、県有林のオフセットクレジットも、昨年度、相当数の購入をいただきました。そういったことから、保全活動の一環として里親契約が、さらに病院から見える山で、整備、契約を行いたいというお話で、朝日村さんとの契約が成立したところでございます。こちらは2年間、50万円ずつという形で進められる内容でございますけど。具体的には、新入社員、病院に採用されました職員の皆さんが、医師、あるいは看護師、それから事務職員、100名おられるそうでございますけど、そういった皆さんが、研修を兼ねてこちらのほうで森林整備に協力をいただくという事例もしております。こうしたことで、その会社の、あるいは病院の、今後の取り組みにおきましても大きな効果が期待されるというような事例も聞いております。 ◆清水純子 委員 これを見ると、本当、病院から銀行、また中学校、東京ですかね。本当に幅広い契約がなされているというすばらしい取り組みだと思います。平成28年の全国植樹祭に向けて、長野県でこのような取り組みをどんどん広げていったら、とてもすばらしい植樹祭が3年弱後にできるだろうなと思っております。  また、森林が持つセラピー効果等もしっかり含めて、この森林整備、またその企業の社会貢献、環境保全活動というような観点で、どんどんこれからこれを、長野県の森林を使いながらアピールをし、契約も長野県のみならず、それこそ県外、そして企業、行政、住民、全ての人たちがここにかかわり、長野県の森林のすばらしさをわかり、また植樹祭が大々的に開かれると。そのような流れでいくことが大変大事であるし、これはすばらしい事業になっていくかなというところも含めて、林務だけじゃなく、ここに観光、商工、しっかり連携の中でって書いてありますけれども、多くの方がしっかり取り組みながら、私も、今回、これを読ませていただいて大変勉強になり、自分のやれることは、地元の関係者、企業等を含めて、パンフレットをいただければしっかりとアピールすべき点かなとも思っておりますので、この事業がまた大きく広がっていくことをしっかりと、ともどもに御祈念をさせていただいて、以上で終わります。 ◆両角友成 委員 先ほど望月委員からもあったんですけど、県木連の皆さんとお話しさせていただいた中で、幾つか、多分、皆さんの中でも議論はあったんだろうかなと思うんですが。今現在は、皆さんおっしゃっていたのは、外材の枯渇というのがあるかなということと、先ほどあった消費税率の値上げで駆け込み需要かなと。そのような話をしていく中で、合板というものが一つ特化されてお話しになっていて、それに向けて、信州のカラマツというのは、北海道等とは違って非常に粘りがあるということで、合板の表・裏は、信州のカラマツが使われているんだと。業者の方、輸出と言っていましたけど、県外にそのカラマツが出ていって、ほかの地域の工場に行っているよということで。それを考えたときに、県内でそういうものはできないのかなというような思い。サブロク板ですから、普通のプレスよりは結構大きいし、素人目で考えてもかなりのお金がかかるんだろうなと思うんですが。その補助とか、県内でやろうとしている人を育成するとか、そういう部分というのは検討された経過があるのか、あるいはこれから検討するのかも含めて、まずお聞きしたいと思います。 ◎山﨑明 県産材利用推進室長 合板向けには、長野県から、全体で35、36万立方の木材生産量があるうちの12万立方とか13万立方とか、そういう数量が丸太のまま出ていっているという状況でございます。それは、北海道だとか、岩手だとかというのは、もともと長野から行ったカラマツなんですけれども、非常に強度があるものですから、合板の表と裏は強度がないと合板として製品としての価値がないということで、表と裏はカラマツ材を使うということから、今、使われているということです。また、住宅着工などが戻ってきた中で、一つの家をつくると100枚ぐらい合板を使いますので、需要もあるから引き合いもあるということでございます。  かつて、今、岐阜県の中津川にセイホクさんという、森の合板工場という合板工場が、長野県の中でもどうかなということを検討した時期があったようです。ただ、長野県の中で考えますと、カラマツというのは既に東信で集成材等に加工しているような取り組みがあったという中から、なかなか、合板用、大体10万立方ぐらいの木材を使いますので、そういうものを長野県の中で、合板用という形でカラマツを利用していくというのは、ちょっと厳しいかなという中で、セイホクが岐阜の中津川に移動したと聞いているところでございます。 ◆両角友成 委員 確かにアンコの部分とか、いろいろ考えると、単にその強度があって裏・表に使われているからというだけではどうなのかとは思うんですが。業者の皆さんとお話ししていると、こういう皆さんがやる気になればどうなのかなということと、誘致なりを考えたら、まるでその可能性のない話ではないなと素人目に考えたものですから、お聞きしたんでありまして。できますればそういうことも、さっき学校や何かといったら、梁がカラマツを一番多く使うと。角にはできるんだけど、最後はプレスだと。そのプレスさえきちっとできればというようなことをおっしゃっていらっしゃいましたので、そうすると一番たくさん使うということを言っていましたので、何かそれとあわせたような、素人なんでよくないんですけど、そんなことを感じていますので、できますればぜひ検討の項目に入れていただければありがたいと思います。  あと、F・POWERプロジェクトについては、総じて歓迎するんだというふうでありました。そこで、松枯れが全県的に問題になっていてひどいんですけれども。いよいよそういうものができている中で、売れるとなったときに、破砕機、チッパーというんですかね。これ、今まで県が貸し出していたのが古くなってだめだというようなことで、でももう予算の関係等で県は購入しないというのが今の方向ですけど。何か方法というか、要するにすごい勢いで松枯れが広がっている、私の住んでいる中信地域は特にそうなんですが。ああいうところを考えると、ぜひ、わらをもすがる思いでいらっしゃる皆さんだから、伐倒したものが、ただビニールの中に入っているというんじゃなくて、形になって出ていくようにすれば、一つの有効な手段ではないのかなとも思うんですが、いかがでしょう。 ◎山﨑明 県産材利用推進室長 今、県が保有していますチッパーと言いますのは、どっちかと言いますと破砕機でして、つぶすようなチップをつくるものでございまして、かつ能力が非常に低くて、毎時でも数立方という話で、その名もガラパゴスという名前の機械です。非常に効率が悪くて、かつメンテナンス費用がかかるということで、これについてはもう見切りをつけたいと。ただし、今、チッパーの世界というのは日進月歩でして、今、ヨーロッパで当たり前になっているチッパーというのは、1時間で100立方以上のものを一気にチップ化してしまいます。かつバイオマス発電施設やなんかの燃料として使っていくには、ガラパゴスのようなつぶすものではなくて、削り取る、切削型のチップでないと、日もちが悪いということで、そういうものしか買ってもらえません。  ということであれば、それだけの能力のあるものが出てきていますので、むしろお金にかえるという視点から、民間事業者の皆さんがそういうものを積極的に導入いただけるように、2分の1の支援というものを持っておりますので、そういうもので後押ししながら進めていきたいと考えているところです。 ◆両角友成 委員 ちなみにその刃物で切断してチップを製造という、今、1時間で100立方というお話があったんですけど。それって、大体どのくらいの価格なんでしょう。 ◎山﨑明 県産材利用推進室長 確か2,000万円ぐらいだったと思います。 ◆両角友成 委員 さっきの合板のときも、要するに波があって、いつまでも受注が来るということじゃないというお話もあったりして、業者の皆さんって、何か非常に慎重ですかね、いろいろお聞きしていて。さっきの質問の中にもあったように、1業者でもやる気がある部分には出してくれるかなんていう話もあったぐらいでして。何か民間の方がやるところに乗っかるよというんじゃなくて、せっかく知事が、肝いりで、自分で名前までつけた部分がいよいよ起工して、2年後には竣工していくって、さっき説明もありましたけど。そういう時代を迎えていく中で、いやいや、実は民間の皆さんが手を上げてくれるのを待っているんだと、半分は県が出しますよという。それよりももうちょっと、森林組合という、民間といっても半民間みたいなところです。そういうところもありますので、もう一歩進んだ形でどうでしょう。 ◎山﨑明 県産材利用推進室長 チッパーそのものは、今の最新型のものでも、例えば2,000万円から8,000万円とか、結構、初期投資がかかるものですので、そうなると、なかなか、あらゆるところという部分で二の足を踏んでしまう部分があるんですが。一方で、例えばトラックの運送をやっている皆さんが、むしろそういうものを自分のトラックに据えつけて、チップ化したものを一気に配送するような取り組みをしたいというような、新しい形態の皆さんが出てきていますので、そういう人たちと打ち合わせを重ねながら、より効率的に工場にそういうチップが届くような仕組みを、今、構築しているところでございます。 ◆両角友成 委員 8,000万円なんていうお話も聞きましたけど、この長野県に合った形で、ぜひ、特に松枯れの地域に住んでいますと本当に心配なんで、少しでも何かそういうもので先が見えればというような思いもありますので、ぜひよろしくお願いしたいと思います。  F・POWERで、ずっとこの中でも議論があって、30万立方という部分で、そんな多くなくて、実は17万でOKで、しかも隣のプレカットするところで75%はOKなんだというようなことのお話があって、それでもこう心配される向き、私ら素人でもどうなんだろうという、その大きさからいって。というときに、松材と針葉樹だけだったらちょっと難しいというようなお話もあったりして。そのときに、長野県には杉もそうはいってもあるんで、杉材をうまく取り入れたらOKになるかもというようなお話も聞いたんですけど。その辺というのはいかがでしょうか。 ◎山﨑明 県産材利用推進室長 杉は、長野県で言いますと、北安曇から北信のほう、あるいは南のほうということで、大分中信の塩尻からは離れたところにあります。かつ、杉の場合、製材品という部分でいきますと、全国の主要樹種ですから非常に差別化が難しいと。かつ含水率が高くて水分が抜けないということで、バイオマス燃料にはなりにくいという部分がございますので、杉については別の用途を考えていきたいと考えています。 ◆両角友成 委員 要するに材が足りないんじゃないかという部分の話の中で出てきたことで、今、お聞きすれば、燃料としてはあまり適してないということですけど。さっきの話のチッパーも日進月歩ということですし、何かあるのかなと思いますので、その辺の御検討もぜひお願いしておきたいと思います。  要するに森林というのは、例えば今の代に植えたら、次に使えるのは孫の代だというくらいに、非常に長いスパンで考えなければいけないということであると思うんですが。そこで、育林とか、植林とかって、やっぱり山でこう生活できるという部分がちゃんと確立しないと、なかなか難しいかなと思うのが1点と、あと建築大工さんですね。腕のいい人でも何か日当8,000円ぐらいで使われていて、本来の力を発揮できないということもあったり、一人大工と言われているような、いわゆる棟梁と言われるような皆さんの下につくような人も、今、ほとんどいないという状況の中で、やっぱりもともと腕のいいお大工さんと言われるような人たちを育成していくというのも、技専校があるよとかお聞きはするんですけど。この育林、植林、それを使っていく部分や、最後のお大工さんという部分の、そういう木にかかわるような人たちをきちっと確保していく、育成していくということが、うんと必要なことだと思うんですけど、その辺の見解をお聞きしたいと思います。 ◎山﨑明 県産材利用推進室長 熟練のお大工さんたちというのは、今、プレカット率が大体9割と言われていますから、実際、活躍できる場は10%の中にしかないということですので、非常に活躍できる場が少なくなってきているのは事実です。ただ一方で、昔からの、日本古来の伝統的な技術というのはしっかりつないでいかなければいけないということで、窓口は、建設部ですけれども、林務部としてもウッドマイスター講座とか、そういう講座の中に一緒に参画いただいて、県産材をさらにこう意欲を持って使いたいという人たちを、何か差別化するような取り組みを、今、進めているところでございます。 ◎塩原豊 信州の木振興課長 ただいまの木材産業にかかわる担い手の育成の関係については、申し上げたとおりでございますが。この山側の、実際には植林をし、そして間伐をして育てて切って、また植林をするという、まさに林業のサイクルにかかわって生活をされる皆さんにおきましても、委員御指摘のように、この業で生活が成り立つ、そういう形で担い手を育成することは大きな課題であるし、ぜひ行政としても、林業関係の皆様と協力して進めていかなければならないと考えております。  そういった中で、特に林業関係で言いますと、森林組合などの林業事業体に雇用されて、そちらの林業で働くという皆さんが主体でございますので、そうした皆さんへの研修、確かな技術を身につけていただくことを初め、いろいろと労働条件の改善に向けましても、林業労働力確保支援センターと協力して進めているところでございますが、一段とさらにしっかりと、生活として成り立っていけるように、また担い手として育っていただくように進めていきたいと考えております。 ◆両角友成 委員 要するに息の長い仕事になると思うんですよね。確かに消費税で言えば8%、10%になっていくというような方向で、さっき2,000万円なんていう話がありましたけど、2,000万円の家を建てると言えば、10%になったら200万円を別にとっておかなければいけないわけですので、そうなったときに果たして、幾ら長いスパンといっても、この分野がどうなんだというふうになったときに、大変な状況があるなということは感じますが。そうはいっても、やっぱりしっかりした棟梁とか何とかというのは、長野県の中にいないのも変な話ですし、確かにプレカット9割ということで、お大工さんではなくて組み立て屋さんだなんて言っている方もいましたので、ぜひそこに力を注いでいただきたいと思います。  最後に、さっきのツキノワグマの関係で少しお話があったんですが。松本地区でも、昨年は梓川で出没したというので出かけたりしまして、ことしは波田ですね。波田地区の波田総合病院ってあるんですが、あの上あたりのアパートがあったりするところですね。本当に民家がいっぱいあるところで、熊出没注意とかっていう看板があって、桃の実がたわわに実っていまして、そこに来るというんですね。県の皆さん、県の仕事として、捕獲用のおりをちゃんと用意してくれてあって、捕れなかったのかなと思いますけど。本当に民家の近くなんで、それこそ恐ろしいことになっちゃうなという。梓川で行ったときは、本当に山のすぐそばだったんですけど、あそこは、波田でもそれなりの住宅地のところでしたので。地元の方と歩いたら、ここはけもの道だと思いますというのが、3キロぐらいですかね、山のほうから続いているという感じがあったものですから。さっき大変な状況をお聞きしましたけど、こういうところは特異なケースじゃないかと思うんですけど、どんな方策をとろうとされているか、具体的な点をお聞きしたいと思います。 ◎宮野宣敏 生鳥獣対策室長 ツキノワグマの市街地等への出没の御質問でございますけれども。松本市につきましては、西側の山の側のほうは、近年、ツキノワグマがたくさんおって、里山が熊の生息域になってしまっているということから、農地や集落等への出没が非常にふえているということでございます。御指摘の波田総合病院のあたりについても、昔から出没がしているところでございまして、山のほうから用水路がありまして、その両脇に木が生えておりまして、そのところを伝わって通り道になって出てきてしまっているということでございます。出没の抑止策でございますけれども、根本的には誘引物の除去と、それから人とけもののすみ分けを図る、この2つを徹底することが重要だと考えております。  誘引物につきましては、なっている桃を取り去るわけにいきませんので、そこに来ないように、来ている熊というのは、多分、それに固執している熊だと思いますので、そういう熊は駆除してしまうしか方法はないと考えております。で、リンゴとか廃果が積んである、そのまま置いてあるものについては、熊が出てきますので、そういうものは片づけるといったことを進めるということでございます。  そういう熊の経路になっているところ、通り道になって出てくるようなところについては、例えば鎖川でこの間もイノシシが出ましたけれども、そういうところについては、住民参加で奈良井川の改良事務所の御協力を得て整備しているところでございます。恒久対策としては、防護柵の設置が望まれております。梓川地区には防護柵が既に設置されておりまして、出没が抑制されているということで、今後については、波田地区にもそういうものをぜひやっていただければと思っておりまして、松本市の取り組みを支援していきたいと考えております。 ◆両角友成 委員 確かに防護柵が一番いいのかなと思うんですが、広い地域ですので、ぜひお力添えをよろしくお願いしたいと思います。 ◆続木幹夫 委員 私からも県木連との懇談会の中で出た話で、松枯れ対策の空中散布、これ、やるか、やらないかということで、もしこの松枯れの空中散布をやらないということであれば、極端な話、もう日本からは松はなくなってしまうと、それを覚悟しなければいけないという話が出たんですけれども、実際、そういう状況なんですかね。 ◎前島啓伸 森林づくり推進課長 ただいま松枯れの空中散布の御質問をいただきました。確かに長野県でも、林野庁の補助もいただきながら空中散布、ことしも260ヘクタールほど実施をしております。他県の事例でも、地元との対応の中で廃止をしたような県もございます。やはり聞く話では、空中散布をやめて4年ほどすると非常に被害がふえると、こういうのが傾向として言えるということは、各所で聞いてございます。現に、平成20年、島根県で空中散布をやめました。島根県も全域ではなくて出雲大社の裏山ですとか、ごく一部だったんですが、中止したところ、その後、非常に爆発的に被害がふえて、現在、島根県は全国で被害量が1位という状況になっております。そういう意味で、やはりその空中散布、それと伐倒駆除、これを組み合わせる。これが、ある意味、唯一の徹底した方策ではないかというふうに考えております。
    ◆続木幹夫 委員 松枯れとか松くい虫に耐性のある苗が開発されたといううわさですけれども、どうなんでしょうか。 ◎前島啓伸 森林づくり推進課長 松くい虫の耐性のある苗木ということで御質問いただきました。長野県でも、平成20年に、国の外郭団体の研究機関であります林木育種センターから、岩手県、それからそのほか複数の県の松くいに耐性のあるという苗を19系統入れました。これを南箕輪の苗畑で育成しておりまして、林業総合センターがそれを、今、養生しておりまして、種がとれるようになりました。これは、言ってみれば母樹からとった種、母親だけは強いとわかっているんですが、父親がわかりませんので、種から育てた苗木が、果たして耐性がどのくらいあるか。これを、今、検討を始めているところでございます。効果があると認められれば、平成30年ぐらいから生産ができるんではないかと、現在、期待しているところでございます。 ◆続木幹夫 委員 わかりました。それで、資料7の長野県の林業公社の今後の方向性ということで、県全体として林業再生(信州F・POWERプロジェクト)との連携強化ということなんですけれども。具体的に信州F・POWERプロジェクトに、林業公社はどのようにかかわっていくんでしょうか。 ◎前島啓伸 森林づくり推進課長 これは、ある意味、一つの例示ということで記載をしてございます。これから県内の間伐、生産間伐量はもちろん、主伐がこれから進んでいく。特にF・POWERが開業後は、非常に間伐、出材量が飛躍的にふえる。そういう丸太の需要動向をよくにらみながら、公社の保有する山林からも出せるところからは積極的に出していく、生産活動に取り組んでいく。こういうことをここで述べているわけでございます。 ◆続木幹夫 委員 わかりました。最後ですけれども、この間、信州F・POWERプロジェクトの説明、建設地の塩尻で、区長の方とかに説明会があった中で、やはり、まだ塩尻市は松枯れ病はそんなに深刻ではなくて、特にこの信州F・POWERプロジェクトの周辺というのは、今、900メートルくらいですか、標高が。ということで、松枯れ病は、今、うつらないということになっているんですけれども。その中の1人が、もしうつったらどうするんだと、誰が責任をとるんだという意見がありましてね。それで、これに対して、私としても、推進する側としてどう言ったらいいのかわからないので、ちょっと教えてください。 ◎前島啓伸 森林づくり推進課長 アカマツの、特に松くい虫被害木の移動の問題でございます。これにつきましては、やはりその材の移動が、病気にかかっているエリアを広げている一つの原因というふうに想定されております。そういう意味で、県でもアカマツ林施業指針というものをつくってございます。その中で、いわゆる被害に遭っている市町村の中でも、対策をすべき地域、それから特に被害が一番進んでいる特定先端被害地域、こういう位置づけをして、被害に遭っている森林については、虫が木から出ます6月から9月の間、この間は基本的に伐採、移動をしない。これは被害木も健全木もあわせてです。健全木については、冬の間は、健全だということを確認して移動してもいいです。被害エリアの中でも、もう特に対策をとっていないその他地域という設定もございます。そういうところについても、基本的に夏場の移動は避けましょうということをしておりまして、特に塩尻のF・POWERの周辺はまだ未被害地域でございます。被害地域から未被害地域への材の移動というのは、冬に限って健全木と確認したものは持っていくことができますが、そこは、被害木で伐採したものにつきましては、各地方事務所の森林保護専門員が確認をするような体制をとっておりますので、確認をした上で移動をする。被害木及び危ない、怪しいと思われたものは、必ず現地でチップにして、破砕したものしか移入をしない、こういう体制をとっておるところでございます。 ◆続木幹夫 委員 わかりました。非常に難しい対応をしなければいけないということで大変だと思うんですけど。私、本音を言うと、遅かれ早かれ、この温暖化であそこにも、F・POWER云々ではなくて、出てくると思うんですよ、必ず。そうしたときに、やっぱりF・POWER、あそこでつくったもので、うつったせいだって、反対派の人は絶対言うんですよね。ですから、その辺を今から、もう本音で、いや、遅かれ早かれもうここにも来るんだと。だからその辺のところをしっかり、今から言っておいたほうがいいんじゃないかなと思うんだけれども、言わないほうがいいんでしょうかね。私は絶対来ると思うんですよ、遅かれ早かれ。 ◎前島啓伸 森林づくり推進課長 県下でまだ松くい虫被害に遭ってない市町村はございます。20幾つございます。ただ確かに、委員御指摘のとおり、被害の前線というのはだんだん進んでいるという状況がございます。そういう意味で、未被害の市町村であっても、警戒を怠ることなく、常に巡視をしまして、危ない、どうも臭いなというものがありましたら、林業総合センターにお願いして、DNA鑑定でマツノザイセンチュウに感染しているかどうか、比較的早く検査できるような体制になっておりますので、そういう意味の事前の予防、監視、をするとともに、市町村さんの方も、毎年、各地域ごとに被害対策協議会を開催しております。そういう中でよく情報を周知して、当然、地元への周知、何か怪しいものを見たら連絡してください、こういうことも対応していただくようにお願いしているところでございます。 ◆続木幹夫 委員 わかりました。私としては、何としてもあのF・POWERは、成功させなければいけないという立場ですので、よろしくお願いいたします。 ○村上淳 委員長 2時55分まで休憩を宣した。 ●休憩時刻 午後2時37分 ●再開時刻 午後2時55分 ○村上淳 委員長 再開を宣し、引き続き委員の質疑等発言を許可した。 ◆甕裕一 委員 信州F・POWERプロジェクトについて、重複を避けてお尋ねをさせていただきたいと思います。午前中の御説明で、10月17日に用地造成の起工式を行ったということですが、現在の進捗状況についてお聞かせいただきたいと思います。製材部門とバイオ部門が分かれるというようなお話も聞いておりますが、その辺の実情も含めて御説明いただきたいと思います。 ◎山﨑明 県産材利用推進室長 現在のF・POWERの状況でございますが、まず用地造成を始めているところでございます。それと、あそこには大型の製材工場と、それからバイオマス発電施設を併設しようということなんですが、まずは大型の製材工場からきちっとつくっていきましょうと。その上で、段階的に発電施設のほうは整備していきましょうという形になっております。ですので、27年の当初に製材工場は稼動、さらには27年末ぐらいには発電が間に合えばということで、今、調整しているところでございます。 ◆甕裕一 委員 この事業主体は征矢野建材さんのようなんですけど、以前、県産材利用推進室からいただきました事業計画を拝見すると、施設整備のところが征矢野建材関連企業とありますが、この関連企業というのはどこの会社が請け負うんでしょうか。また、征矢野建材さんとの役割分担などは整理されているんでしょうか。 ◎山﨑明 県産材利用推進室長 まず、造成とかについては、入札をして、西松建設さんを中心として、今、工事を進めていただいています。また、製材工場については、ラインがそれぞれ決まってまいりますので、機材を購入しながら据えつけていく形になりますので、中心は、当然、征矢野建材が事業主体になるんですが、そこにいろいろな形で協力企業で、大建工業さんなんかも協力いたしますし、あるいは製材のラインでいくとヒロタさんというようなメーカーもあったりしますので、そういう第一人者的な企業も側面的な御協力をいただきながら実施していくことになります。 ◆甕裕一 委員 この製材工場は、メインはあくまでも征矢野建材さんということですか。この征矢野建材さんは、資本金が2,500万円で、24年度の売上高は31億5,200万円と聞いておりますけど。108億円の事業が31億円の売上の企業で受けられるのかという懸念もあるかと思うんですが。この元請の大建工業さんとか、それから先ほどおっしゃったその企業などの、このバックアップ体制というのはできているんでしょうか。 ◎山﨑明 県産材利用推進室長 征矢野建材さんは、プレイリーホームズというような子会社を持っていまして、連結で見ますと年商90億円ぐらいの会社となります。また、大建さんとかは、当然、その製品の販売の部分で非常に力を発揮してもらえるというような協力関係になっていますので、現状では、十分やっていけると見込んでおります。 ◆甕裕一 委員 連結で90億円ということで、わかりました。今回のこの事業主体が征矢野建材さんに決まった背景というのは、何か特別な技術やノウハウを持っているということでしょうか。入札は行われたんですか。 ◎山﨑明 県産材利用推進室長 先ほどのセイホクさんの話もそうなんですけれども、そもそもこれだけのリスクを冒しても、補助金があるからといって、長野県の多くの企業の皆さんは、そこまで投資するということはない中で、いろいろの御説明をしている中で、ではぜひこの際チャレンジしてみようというところが出てきていただいたというのが、正直なところでございます。 ◆甕裕一 委員 わかりました。先ほどの続木委員の御発言ですと、塩尻方面は特に松枯れの被害がないということなんですが、私の地元の安曇野では大変深刻な状況です。このF・POWERの稼動は非常に期待されておりますので、ぜひ計画どおりに進めていただくことをお祈りしたいと思います。  続いて、その松枯れの関係なんですが、たまたまきのうの夜のNHKのニュースで放映されていたんですけれども。また、先日、地元の市民タイムスの一面にも掲載されたんですが。安曇野市で、この松くい虫の被害木の活用のためにまきボイラーを明科の天平の森に導入したということなんですけど。先週、起工式が行われたようなんですが、この総事業費が2,380万円で、そのうち国の補助金が1,100万円と聞いておりますけれども。これは新聞報道の範囲なんですが、この報道をごらんになった地元の方が、県から補助金が出なかったのかというようなことを聞かれているのが実情でありまして、大変基本的なところで恐縮なんですが、県からお金はいただけたんでしょうか。 ◎山﨑明 県産材利用推進室長 残念ながら財源は国費なんですが、県から森のエネルギー推進事業という事業の中で、県産材利用推進という立場から、約2分の1を支援したところでございます。 ◆甕裕一 委員 わかりました。このまきボイラーは、先週末、私もちょっと個人的に実物を見させていただいたんですけれども、その施設の中のお風呂や床暖房などに使われているようなんです。あくまでもメインは灯油ボイラーで、その補助的に使われているようなんですけど。同じお風呂を温めるにしても、灯油ボイラーと比べて時間などは6倍ほどかかってしまうということで、まだまだ効率は改善の余地があるとは思うんですけど。ただ、二段構造になっていて、燃えかすもほとんど残らないということで、この被害木の活用の一助にはなるかと思うんですが。これは県として普及に努めていただきたいと思われますが、いかがでしょうか。 ◎山﨑明 県産材利用推進室長 明科の天平の森でお入れになったのは、その二段式のまきボイラーという形だったと思います。それ以外にも、ペレットボイラーだとか、いろいろその地域の特性に合わせた木質バイオマスの利用施設というものがございますので、これはやっぱり使いやすい資源など地域の事情に合わせるというのが一番大事だと思っています。いずれにしても、バイオマス利用というのは非常に重要なことですので、ぜひいろいろなところを掘り起こしてでも、推進する方向で頑張ってまいりたいと考えております。 ◆甕裕一 委員 ぜひともお願いしたいと思います。また、まきになるその被害木の保管なども、いろいろとアドバイスをいただけたらありがたいと思います。  また、この松くい虫の被害対策のために、前回の9月の委員会のときにも質問させていただきましたけど、明科の地域で更新伐を始めていまして、その明科の山林には、以前、県の林業総合センターの職員の方が調査をされて、1ヘクタール当たりに6,000本の天然林が存在しているというふうに言われた経緯があるということなんですが。私も詳しくは承知してないんですけれども、おそらく種が落ちて、そこから芽が出ているということだと思うんですが。ぜひ今後のその生育の対策なども御指導などをいただきたいと思いますが、そういった情報などは把握されていらっしゃいますか。 ◎前島啓伸 森林づくり推進課長 明科地域、更新伐を非常に積極的に入れていただいておりまして、松くい虫の激害地中心に、現在、施業しておるところでございます。具体的にどのような更新がされているか、データとして、私ども、まだ把握してございませんけれども。いずれにしましても、事業の趣旨として、天然更新を促進する、もし天然更新がうまくいかなければ2年以内に苗木を植えていただく、こういう形で若い林にかえていこう、資源を有効に活用していこうということでございますので、松くい虫の対応としても、これは非常に有力な手段でございます。またさらに、更新伐というのは、これは公共造林の一つのメニューなんですが、松くいの対策の中で樹種転換というメニューもございます。そちらのほうも、来年、予算要求に努めてまいりたいと考えております。 ◎塩原豊 信州の木振興課長 今、更新伐の関係につきましては、森林づくり推進課長から説明させていただきましたが、林業総合センターでの調査内容につきましても、詳細のものは、今、手元にございませんが、やはり現地を調べております。これから伐採した後、どのように更新するかということで、それであれはやせた山でございますから、どうしてもアカマツが主流になっておりますが、最近、どうしてもアカマツの枯れ葉、落ち葉が堆積している。その部分、土壌が非常に発達をしている部分だけ、やはりそこに自生できる広葉樹が大分稚樹として育っているということを確認しているようでございます。ヘクタール6,000本なりの話がございましたけど、やはりコナラとか、クヌギとか、栗、あるいはウワズミザクラのような、こういう山桜系統というのも多種類育っているということがありますので、これから、広葉樹の山としても更新していける方法というのも、やはり検討していく山だと考えております。 ◆甕裕一 委員 ぜひその点のところは、また今後の御指導もよろしくお願いします。それとあと1点、また地元の話題になりますけれども、私の地元の安曇野市の豊科地域というところは、光城山という、松本平で非常に桜の名所があるんですけれども。登山道があって、下から満開になって上までいくという、桜の名所なんですけれども。そこが、ことしの春は、桜がほとんど咲かなかったということで。原因は、幾つも言われていますけれども、木自体が老木であったりとか、異常気象であったりとか、言われていますが。どうもその中で有力なのが、鳥ですね、ウソ。ウソに花を食われてしまって咲かなかったと聞いているんですが、こういった事例は、県内のほかの地域でも起きているんでしょうか。 ◎宮野宣敏 生鳥獣対策室長 私の知っている限りでは、ほかでそういう事例があったというのは聞いておりません。 ◆甕裕一 委員 それでは、今後もいろいろと情報収集していただいて、また対策をぜひとも、来年は大丈夫であればいいんですが、ぜひまた対策のためにいろいろとお知恵をいただきたいと思います。 ◎塩原豊 信州の木振興課長 今、安曇野市の豊科にございます光城山にずっと上がっていく登山道沿いに、あれはソメイヨシノでございますけど、植わっておりますが、ことしは確かに花がほとんどつかなかったと聞いております。今、鳥のウソの話も出ましたけれども、よく調べないとわからない部分はありますけれども、一つには、ことしの異常気象で4月20日、21日と、観測史上一番遅い積雪がございました。これが、ちょうどそこの場所の桜がつぼみであれば落ちることもない。それからいっそ花が咲けば落ちることもないんですけど、ちょうど咲きかけるときに雪が来ると、いっそ花が落ちてしまうということが考えられるところでございまして、林業総合センターでも、そういったことが十分考えられるのではないかと。ですから、来年は、こんな気象がない限りは、また花は十分咲くんではないかと期待しておるんですが、そのようなことが考えられることは、事実だと思います。 ◆甕裕一 委員 ぜひその辺のところは、いろいろとまたお知恵をお借りしたいと思いますので、よろしくお願いします。この光城山は、幸か不幸か、多分不幸だと思うんですけど、この桜の見ごろの直前ぐらいに、NHKのイブニング信州ですか、そこで桜の名所ということで、去年の映像が紹介されまして、それを期待して来られた方が、ちょっとがっかりスポットのような形でその場所が知れてしまったものですから、ぜひ来年は満開になることを願いまして、またぜひそういった御指導もいただきたいと思います。よろしくお願いします。 ◆鈴木清 委員 本質的な質問じゃないんですが、信州の木振興課長、今、ソメイヨシノという表現がありました。ソメイヨシノは、どこの地域から発生して広がったものでしょう。 ◎塩原豊 信州の木振興課長 ソメイヨシノは、江戸時代に、今で言えば東京の豊島区に染井村がございまして、そこの植木職人が、いわゆるその品種改良で山桜系から改良したものだと聞いております。オオシマザクラとヒガンザクラの掛け合わせと聞いております。 ◆鈴木清 委員 私、承知しておる範囲の中できちんと御答弁いただきましたから、まずこれからいろいろお尋ねしても間違いない答弁が来るなということを、今、立証していただきました。それで、甕委員の質問に私は触発されてお聞きしますが、F・POWERプロジェクトというのは、純然たる民間の事業ということで認識してよろしいんですね。 ◎山﨑明 県産材利用推進室長 基本的なものは商売としてやっていただく話ですので、民間の事業です。ただし、今まで長野県では経験もしてなかったような利用量を必要としていますので、そこはしっかりサポートしていきたいと考えているところです。 ◆鈴木清 委員 くどいようですが、このF・POWERプロジェクトの一番の狙いは、県の林務部とすれば、県の森林政策、林業振興にどのようにつながるのか、これは定量化したものは計算されていますか、数字で示すことができないですね。どうですか。 ◎山﨑明 県産材利用推進室長 確かに、個々、どれだけ近代化林業ができるかという細かな試算まではしておりませんが、今、その出口がなくて非常に困っている状況の中では、これは非常に大きなプラスになるものだと考えているところでございます。 ◆鈴木清 委員 プラスになるだろうし、またプラスになってもらいたいという期待値を込めた、一つのこの取り組み、試金石ですよね。私、勉強不足なんですが、全国の森林県と言われる中でも、このような民間事業を行政がいわゆる後押し支援しているという事例はございますか。 ◎山﨑明 県産材利用推進室長 かつてはあまりなかったんですが、今でいくと、例えば高知県の高知おおとよ製材、あれは銘建工業さんというところが岡山から出ていって、中心になって行います。あるいは大分・熊本のほうでは中国木材とかですね。中国木材は岐阜の郡上にも進出してきておりまして、そういったときに、特に、例えば高知のおおとよ製材は、知事がむしろ来てくださいという形の中で、民間の工場を誘致して取り組んでいるという事例が、最近、少しずつですがふえてきております。 ◆鈴木清 委員 先ほどの製材、それからバイオマス等、いろいろな取り組みの中で、私は初期の立ち上げのイニシャルコストに関して、公的な資金の投入は、これはある程度のもくろみがあって、これはいいと思うんです。総額、幾らでしたですかね。 ◎山﨑明 県産材利用推進室長 約100億円という話でして、そのうち、30億円程度を補助金で出しますので、圧縮するとイニシャルコストは70億円ぐらいという格好になります。 ◆鈴木清 委員 圧縮して70億円といっても、実質、県からの繰出金は30億円ということでいいですよね。この30億円という額が、高額負担なのか、額としては低いのか、それは後世の判断に任すとして、これは、ぜひこれは成功してもらわなくては困ると思うんです。それで、私がこの議会の立場で確認したいのは、今後、もしですよ、民間の企業体の中で、事業破綻とか、あるいはイニシャルコストはいいんです、ランニングコストに対する行政の関与等の要望があった場合、県としてはどのような対応をなさるおつもりでしょう。もう一旦スタートしているんですからあなた方の経営責任ですよということになるのか、いや、あともう2年、あともう3年、あともう2億円、あともう5億円、あともう10億円あればというようなことで、まごまごすれば、そういう状況を引きずっていってしまって、結果的に多大な負担を県民が負うというような場面が私はないことを祈っているんですが。これで一旦、あとは自主的な努力で頑張ってくださいと。要するに声援を送るのみでスタートするのか。その辺の確認、どうですか。 ◎山﨑明 県産材利用推進室長 県の立場は、あくまでもこれは立ち上げ支援と。当然、これは大きなプロジェクトですから、3年、5年という中で、順調にいくまでの間は、例えば運材の支援ですとか、いろいろなことを、国の助成制度を利用しながら支援していく格好になると思いますが。それ以降というのは、自立的な取り組みを基本という格好で考えております。 ◆鈴木清 委員 わかりました。いろいろな運用面のアドバイスとか、成功事例等を県がデータを集約してフィードバックするという面のアドバイスは結構だと思うんですが。やはり公的な資金の導入を五月雨的にしていくことが、果たして県民の理解を得ることができるかどうかという点が、これ、大変先の先の話なんですが、前もって、一応、私から確認だけさせておいていただきたいと思います。  次に、いわゆる分収林について、分収林の中には、造林と育林、2つあると思うんですが。長野県下で分収林契約を結んでいる先駆的な事例、あるいは、今、経営等も含め、契約者との間に非常に円滑な関係でうまくいっている事例等があるのかどうなのか。私、20年前に市会議員をやっているときに、明治用水を根羽川の、要するに水源の森、根羽村、南信州の皆さんから尊い水をいただいているんだというので、下流の安城、岡崎の辺の方々が浄財を募って分収林契約を結んでという取り組み、私、すばらしいことだと思ったんです。やはり水を提供する側、水をいただく側、それぞれがお互いの立場の中で連携をとる、分収林契約というものはいいものだなと思っておったんですが。今、その分収林の実態はどういう状況になっていますでしょうか。 ◎前島啓伸 森林づくり推進課長 ただいま分収林についての御質問をいただきました。分収林につきましては、歴史的には県行造林、これが昭和17年から開始しておりまして、昭和42年まで県行造林、合わせて8,000ヘクタール余、これを県と、それから地元の所有者さん、それから一部は製紙会社に費用負担者として入っていただく特殊林県行造林という形、この2つの契約でやっております。それから、先ほども一部説明いたしました公社造林、これが昭和42年から、約1万8,300ヘクタール、県内で実施をしております。それから、官行造林と言いまして、国有林が民地の中に土地の契約をして分収をしたケース。それから、昔、水資源開発公団と言いました、現在は名称が変わっておりまして、森林総合研究所という独立行政法人が引き継いでおりますが、通称の旧公団造林、これもそれぞれ県内で1万ヘクタール以上ございます。  ただいま明治用水のお話もございました。県内に幾つか、木曽川流域、それから根羽のほうでも、民間の山を下流の市町村等が分収されているケースもございまして、木曽川等では、毎年、下流の皆さんが木を手入れにおいでになられている、こういうことも行われていると聞いております。  各分収制度等も、それぞれだんだんと伐採の時期が来ておりますので、今、順次、山の状況を見ながら、県行造林にしても、公社にしても、伐採集約できるところは、これから進みつつあるとこういう状況でございます。 ◆鈴木清 委員 今の説明をそのままたどっていきますと、後ほど触れようと思っていたんですが、いわゆる林業公社の存続の問題に対して、伐採の時期に来ていると。それによって収益を得ることができるという一つの仮定、あるいは想定なのかどうなのか。林業公社もこれ、ある意味では分収林契約ではないですか。そうですよね。だから、全体的な分収林というものが、昔、森林開発公団がありましたよね。これがなくなったですね。それで分収林そのものは、非常に歴史が古いということは私も承知しています。歴史的に追っていきますと、これは、分収造林の場合は江戸時代から、それから特に、先ほど官行造林とおっしゃっていましたけど、これは大正9年から昭和36年まで続いていますよね。それで、昔、県に造林公社ってありました。林業公社の前身ですよね。それで形態を変えながら、それぞれ非常に、今、厳しい財政問題で問題を抱えているというのが、ほとんど共通した問題なんですよ。これが、外材とかいろいろな問題もありますが、果たしてこの伐採期に来て、市場に出て、いろいろな債務解消までつながることができるのかどうなのか。  私、林務部の皆さんの段階で、林業公社存続に対しコメントを求めるのは酷だと思うんです。それは立場立場、特に部長も自分の代で、長い間続いてきた歴史ある公社を否定すべきだという発言は、当然、できないと思うんだけれども。将来的な見通しの中で、たとえは違うんですけれども、しなの鉄道が減損会計を導入してやっと身軽になったという例も実はあるわけですね。だから私は、長野県の林務部、森林県にとって一つの歴史が問われる中で、身軽になるときは身軽になったほうが次のステップも図れるのかなというのは、個人的には一議員として思っています。だからその辺の、伐採期に来ていると言うけれども、いわゆる林業公社で扱っている地権者、林業者というのは、どういう区分になっていますか。 ◎前島啓伸 森林づくり推進課長 林業公社の契約の権利関係でございますが、相手方は市町村、それから財産区、それから個人の共有林、こういうところも含めまして多様な、いわゆる民有林と契約を結んでございます。 ◆鈴木清 委員 財産区は、かつての町村合併の村々がそのまま新しい新市の財産として行政財産では困るということで、地区単位に残っているのが財産区ですよね。長野市も何カ所かあります。それで財産区は、独自の財産区の組合、議会を開いて運営していると。その財産区というのは、どの程度の保有面積、何カ所くらいの財産区と契約していますか。いや、いいです。私が言いたいのは、そういう個々の具体的な数字よりも、林業公社の行く末を案じた場合に、思い切った改革が必要なのかなということと、ちょうど、今、伐採期に来ていると。長い年月を経てね。それが果たしてきちんとした形で、対価として、収入として補填できるかどうかというものを、冷静に判断してもらいたいということを申し上げているんです。  それで、今、分収林の状況で、分収林の造林じゃなくて、育林ということで、先ほど申し上げましたように、水源地の皆さんが、下流の尊い水を享受していただいている皆さんが、では私も協力しましょう、私も資金を提供しましょうという、いわば啓蒙活動的な部分においては、これは大変大事なことだし、これからも積極的に行政としても、特に長野県は、下流の皆さんに大いに声をかけていくべきだと思うんです。ただ、その造林したものが、おそらく林道の整備だとか、引き出すのにきちんと整備された環境の中で、費用対効果の面からいって、材として市場へきちんと出していくようなシステムができているのかどうなのか、その辺の見通しはどうですか。 ◎前島啓伸 森林づくり推進課長 まず初めに財産区の関係でございます。公社の経営の相手方として59財産区、約2,000ヘクタール、こういう実績がございます。それから、今後の経営の見通しということでございますが、一応、現在、約1万8,000ヘクタール余、契約してございますが、平成88年まで契約が続きます。最終的に、今の試算では、107億円の、いわゆる赤字、損失が残るという見通しになっております。ただ、現況で廃止したほうが7億円ほど負担が、トータルの県と公社、両方合わせて負担が大きくなる。  これはなぜかと言いますと、金利の負担が実は違いまして、公社として存続したほうが、日本政策金融公庫から優遇金利を受けられるという違いがございまして、これが大きな違いでございます。さらに、国から経営に対する支援策として、特別交付税措置がございまして、県でも一部無利子融資をしております。その利子分。それから有利子の補填をしております、それの約2分の1、これを特別交付税としていただいておりまして。この特別交付税がもし20年続くとすると、37億円、県に入ってくる。この辺が、不確定とはいうものの、非常に大きな因子になっておりまして、金銭的にはそういう意味で、存続のほうが有利であると、こういう委員会の結果になったわけでございます。  それともう一つは、やはり県ですと県職員が担当して、3年ぐらいごとに異動してしまうんですが。プロパーの職員がいて、県下400団地もある、これをそれぞれ把握をして、どこにどういう山があってどういう状況になっている、これをプロパーの職員が把握をすると。これは、やはり非常に大きな質的なメリットだろうと。そういう意味で、県職員が直接やるというよりは、現状の視線のほうが、山に対するかかわりが、密接、丁寧にできる。これが2つ目の決め手ということで、公社は存続したほうがいいとこういう結論になったところでございます。 ◆鈴木清 委員 平成88年でしょう。平成88年まで、これ、極めて長いね。それで、今、林業公社のプロパーの職員は、5、6人じゃないですかね。どうですか。 ◎前島啓伸 森林づくり推進課長 現在、プロパーは、5人でございます。 ◆鈴木清 委員 だから、あなたが言っている言葉の論理的な自己矛盾に陥っちゃうんだけど、広大な面積を5人では無理ですよ。それでいろいろな金利負担とか、国の優遇税制措置とか、いろいろ言っているけれども、きのうの農政委員会の米の問題にも関連してくるんだけれども。かつての林野庁や森林族と言われる、これは政治の話になっちゃうけど、小選挙区制になってから、ある一定の林業とか農業に関しては任しておけという、表現は悪いけど族議員、プロパーの国会議員がいなくなっちゃったわけですよ。だからこれは、TPPも含めて、長野県の農業、それから森林を守るには、ぜひ歯を食いしばって、それには県民の理解を得るような政策、施策を展開していかないとね。ただ既存の構図を守るという話だけではなかなか裾野が広がらないということをあえて申し上げておきたいと思います。  私は長野県の林業というのは極めて大事だと思うし、森林県、信濃の国というものは、林業があり、森林があって、初めて存続できるものだと思っています。やはり森林・林業が滅びた国というのは、長い目で見れば国そのものが滅びているんですよ。  信州の木振興課長に聞くけど、レバノンという国があるけど、あの国の国旗はどういうマークを使っているか知っていますか。 ◎塩原豊 信州の木振興課長 国旗に描かれているのは、シーダーだと聞いておりますけれども。正確には表現できませんが。 ◆鈴木清 委員 結構です。レバノンスギという杉です。ではこれで質問を終わります。 ○村上淳 委員長 ほかに御発言もあろうかと思いますが、以上で質疑を終局いたしたいと思いますが、これに御異議ございませんか。      〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕  御異議ありませんので、質疑を終局いたします。  ただいまから議案の採決に入ります。それでは、第1号「平成25年度長野県一般会計補正予算(第4号)案」中、第2条 繰越明許費の補正中の一部についてを採決いたします。本案、原案のとおり可決すべきものと決するに御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕   御異議ありませんので、本案は原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。  ただいまから陳情の審査を行います。当委員会に付託されております林務部関係の陳情を一括して議題といたします。過日、お手元に配付いたしました審査資料をごらん願います。林務部関係の陳情は、継続分8件、新規分8件であります。  なお、審査に際し、継続審査とする旨の御発言をされる場合は、なるべくその理由を一緒に述べていただくようにお願いいたします。また願意が複数ある陳情で、その一部が採択できないために継続審査と決定した場合には、付記事項として陳情者に通知することについて、その都度お諮りをすることといたしたいと思いますので御了承願います。  審査手順について、あらかじめお諮りいたします。最初に継続審査となっております8件の陳情を、続いて新規の陳情8件について、順次審査をお願いしたいと思いますが、これに御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕  御異議ありませんので、さよう決定いたしました。  まず継続分の審査を行います。継続分の審査に当たっては、9月定例会以降、状況に変化のないものについては一括して審査を行い、状況に変化のあるものについては取り出して審査を行うことにいたしたいと思いますが、これに御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕   御異議ありませんので、さよう決定いたしました。  それでは継続審査となっております陳情8件について、状況に変化がありましたら理事者から説明願います。 ◎有賀秀敏 森林政策課長 継続審査となっております陳第27号、陳第146号、陳第170号、陳第186号、陳第311号、陳第333号、陳第414号及び陳第449号につきましては、いずれも状況に変化はございません。 ○村上淳 委員長 それでは、特に状況に変化のない陳情8件を一括して審査いたします。お諮りいたします。陳第27号、陳第146号、陳第170号、陳第186号、陳第311号、陳第333号、陳第414号及び陳第449号については、引き続き継続審査とするに御異議ありませんか。      〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕  御異議ありませんので、さよう決定いたしました。  続いて、新規の陳情の審査を行います。最初に陳第464号についてであります。理事者の説明はいかがいたしましょうか。     〔「不要」と呼ぶ者あり〕  それでは、本件について、質疑等ございますか。     〔「なし」と呼ぶ者あり〕  以上で質疑を終局いたします。  それではこの陳情の取り扱いについていかがいたしましょうか。      〔「採択」と呼ぶ者あり〕  ただいま採択との御意見がありましたので、陳第464号は、採択とするに御異議ありませんか。      〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕   御異議ありませんので、さよう決定いたしました。  次に、陳第469号についてであります。理事者の説明はいかがいたしましょうか。     〔「不要」と呼ぶ者あり〕
     本件について、質疑等ありますか。     〔「なし」と呼ぶ者あり〕  以上で質疑を終局いたします。  それではこの陳情の取り扱いについていかがいたしましょうか。      〔「採択」と呼ぶ者あり〕  ただいま採択との御意見がありましたので、陳第469号は、採択とするに御異議ありませんか。      〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕   御異議ありませんので、さよう決定いたしました。  次に、陳第471号についてであります。理事者の説明はいかがいたしますか。     〔「不要」と呼ぶ者あり〕  本件について、質疑等ありますか。     〔「なし」と呼ぶ者あり〕  以上で質疑を終局いたします。  それではこの陳情の取り扱いについていかがいたしましょうか。      〔「採択」と呼ぶ者あり〕  ただいま採択との御意見がありましたので、陳第471号は、採択とするに御異議ありませんか。      〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕   御異議ありませんので、さよう決定いたしました。  次に、陳第492号及び陳第518号についてでありますが、同一の願意でありますので一括して審査いたします。理事者の説明はいかがいたしましょうか。     〔「不要」と呼ぶ者あり〕  本件について、質疑等がありますか。     〔「なし」と呼ぶ者あり〕  以上で質疑を終局いたします。  それではこの陳情の取り扱いについていかがいたしましょうか。      〔「採択」と呼ぶ者あり〕  ただいま採択との御意見がありましたので、陳第492号及び陳第518号については、採択とするに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕   御異議ありませんので、さよう決定をいたしました。  次に、陳第493号及び陳第519号についてでありますが、同一の願意でありますので、一括して審査いたします。理事者の説明はいかがいたしますか。     〔「不要」と呼ぶ者あり〕  本件について、質疑等がありますか。     〔「なし」と呼ぶ者あり〕  以上で質疑を終局いたします。  それではこの陳情の取り扱いについてはいかがいたしましょうか。      〔「採択」と呼ぶ者あり〕  ただいま採択との御意見がありましたので、陳第493号及び陳第519号については、採択とするに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あさり〕   御異議ありませんので、さよう決定いたしました。  次に、陳第530号についてであります。理事者の説明はいかがいたしましょうか。     〔「不要」と呼ぶ者あり〕  本件について、質疑等ありますか。     〔「なし」と呼ぶ者あり〕  以上で質疑を終局いたします。  それではこの陳情の取り扱いについてはいかがいたしましょうか。      〔「採択」と呼ぶ者あり〕  ただいま採択との御意見がありましたので、陳第530号は、採択とするに御異議ありませんか。      〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕  御異議ありませんので、さよう決定いたしました。  以上で陳情の審査を終局いたします。  以上をもちまして、林務部関係の審査を終局いたします。  次に、本委員会関係の閉会中継続調査事件は、お手元に配付いたしました資料のとおりとし、なお慎重に調査を要するための理由を付して議長に申し出たいと思いますが、これに御異議ありませんか。      〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕  御異議ありませんので、さよう決定いたしました。  次に委員長報告について、何か御発言がありますか。      〔「一任」と呼ぶ者あり〕  それでは正副委員長に御一任願いたいと思いますが、これに御異議ありませんか。      〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕  御異議ありませんので、さよう決定いたしました。   この際、何か御発言がありますか。      〔「なし」と呼ぶ者あり〕  閉会を宣した。 ●閉会時刻 午後3時35分 △採決結果一覧 (付託議案)  ▲原案のとおり可決すべきものと決定したもの(簡易採決)   第1号 平成25度長野県一般会計補正予算(第4号)案中    第2条 繰越明許費の補正中の一部 (陳情)  ▲採択すべきものと決定したもの(簡易採決)   陳第464号、陳第469号、陳第471号、陳第492号、陳第493号、陳第518号、陳第519号、陳第530号  ▲継続審査としたもの(簡易採決)   陳第27号、陳第146号、陳第170号、陳第186号、陳第311号、陳第333号、陳第414号、陳第449号...