山梨県議会 2020-09-01
令和2年9月定例会(第1号) 本文
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令和2年9月
定例会(第1号) 本文 2020-09-17 文書 前へ 次へ
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◯事務局長(
森田貴夫君) 2
◯議長(
山田一功君) 3
◯議長(
山田一功君) 4
◯議長(
山田一功君) 5
◯教育委員会委員(
小澤幸子君) 6
◯議長(
山田一功君) 7
◯人事委員会委員(
細谷憲二君) 8
◯議長(
山田一功君) 9
◯公安委員会委員(
武田信彦君) 10
◯議長(
山田一功君) 11
◯議長(
山田一功君) 12
◯議長(
山田一功君) 13
◯議長(
山田一功君) 14
◯議長(
山田一功君) 15
◯議長(
山田一功君) 16
◯議長(
山田一功君) 17
◯議長(
山田一功君) 18
◯議長(
山田一功君) 19
◯議長(
山田一功君) 20
◯議長(
山田一功君) 21
◯議長(
山田一功君) 22
◯議長(
山田一功君) 23
◯議長(
山田一功君) 24
◯議長(
山田一功君) 25
◯知事(
長崎幸太郎君) 26
◯議長(
山田一功君) 27
◯議長(
山田一功君) 28
◯指定管理施設・
出資法人調査特別委員長(
久保田松幸君) 29
◯議長(
山田一功君) 30
◯議長(
山田一功君) 31
◯小越智子君 32
◯議長(
山田一功君) 33
◯議長(
山田一功君) 34
◯議長(
山田一功君) 35
◯議長(
山田一功君) ↑ リストの先頭へ ↓ 最初の
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ヒット) 1
◯事務局長(
森田貴夫君)
令和二年九月
山梨県議会定例会の開会に当たり、
議長から御挨拶申し上げます。
○
議長 山田一功君の開会の挨拶
2
◯議長(
山田一功君)開会に当たりまして、一言、御挨拶申し上げます。
本日ここに、九月
定例県議会が招集されましたところ、議員並びに知事を初め
執行部各位には、御健勝にて御出席をいただき、まことに御同慶の至りであります。
初めに、去る八月八日、元
山梨県知事の
望月幸明氏が御
逝去されました。
中央自動車道の
全線開通、
機械電子産業等の
企業誘致の推進、かいじ国体の開催など、今につながる
本県経済・文化の発展の礎を築かれました。改めまして、故人の御功績に敬意と感謝の意を表しますとともに、心より御冥福をお祈り申し上げます。
次に、
令和二年七月豪雨の被災についてであります。本年七月の長引く梅雨の中、九州、中部、
東北地方を初め、広範な地域において、多くの人命が失われ、地域の産業などに甚大な
被害がもたらされました。
県議会におきましては、特に
被害の大きかった熊本県に対し、災害からの
復旧支援のため、
議員拠出による
見舞金を贈呈したところであります。犠牲になられた方々、
被害に遭われた方々に対し、心からお悔やみとお見舞いを申し上げるとともに、
被災地の皆様におかれましては、一日も早く平穏な生活に戻られますよう、お祈り申し上げます。
一方、本県におきましては、七月は記録的な
日照不足と長雨、一転、八月は猛烈な暑さとなり、
県内各地で
猛暑日の日数が
史上最多を更新するなど、極端に異なる気象が隣り合わせとなる夏となりました。これらに起因すると思われる
農業被害が既に多数報告されております。
議長として、必要とされる支援・施策が速やかに提供されますよう切望するところであります。
このような中、
議員各位におかれましては、引き続き
感染症の
まん延防止に向けた行動指針を遵守していただくとともに、各常任委員会における県外視察の延期など、議員活動の制約に御理解、御協力いただいておりますことに対し、改めて感謝申し上げます。また、私が山田誠静岡
県議会議長へ呼びかけ、実施いたしました「バイ・ふじのくに」を通じた静岡
県議会との交流、リニア開業に向け地域活性化を話し合う甲府市議会との意見交換会の開催など、地方議会との連携推進が図られましたことにつきましても、重ねて御礼申し上げます。
私は、八月に大阪中央卸売市場を訪れ、市場関係者のお話をお聞きする機会を得て、七月から九月にかけて出荷される県産果実の桃・ブドウが関西圏において圧倒的なシェアを誇り、非常に高い評価、支持を得ており、出荷量の増加を強く要請されるなど、熱く感動を覚えるとともに、改めて本県産の果実が日本一であると再認識した次第であります。
また、休会中は可能な限り、
県内各地の県有施設や民間事業所へ赴き、その運営状況等を視察するとともに、新たな取り組みなどについて、意見交換を重ねてまいったところであり、今後とも、県民の皆様の御意見にしっかり耳を傾けながら、
県議会の機能を十分発揮できるよう、尽力してまいる次第であります。
さて、今
定例会には、新型コロナウイルス
感染症対策として、医療提供体制の整備や県内経済の安定化・反転攻勢に向けた緊急対策、新しい生活様式への対応など、過去最大規模となる総額八百九十八億円余の一般会計補正予算案や、山梨県県税条例等の改正案件などが提案されております。
現在、全国での新型コロナウイルスの新規感染者数は緩やかな減少傾向にあり、医療関係者の御努力、医療提供体制の整備や研究データの蓄積、マスク着用を初め公衆衛生意識の定着などにより、死亡者・重症者の増加は抑制されております。秋から冬にかけ、季節性インフルエンザと新型コロナウイルスの同時流行が懸念されるなど、警戒を緩めることはできませんが、疲弊した県民生活、停滞する社会経済活動を再生するため、さまざまな対策、きめ細やかな支援を迅速かつ確実に実施するなど、その歩みを力強く前へ進めていかなければなりません。
議員並びに
執行部各位におかれましては、困難な状況が長期化するコロナ禍ではありますが、県民の生命と財産の保護を最優先に、地域の経済、雇用、教育などを守るべく、提案された案件はもとより、県政を取り巻く諸課題につきましても、十分な議論を尽くされますよう、お願い申し上げます。
朝夕、日ごとに涼しくなり、過ごしやすい季節となりましたが、一日の寒暖差が著しい時期でもございます。議員並びに
執行部各位におかれましては、健康に十分御留意され、引き続き御活躍くださいますよう御祈念申し上げまして、開会の挨拶といたします。
───────────────────────────────────────
3
◯議長(
山田一功君)ただいまから、
令和二年九月
山梨県議会定例会を開会いたします。
この際申し上げます。去る七月十三日付をもって、教育委員会委員に任命されました
小澤幸子さん、去る七月二十七日付をもって、人事委員会委員に選任されました
細谷憲二君、去る七月二十三日付をもって、公安委員会委員に任命されました
武田信彦君から、それぞれ就任の挨拶をいたしたい旨の申し出がありました。挨拶は、これを受けることに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
4
◯議長(
山田一功君)御異議なしと認めます。よって、挨拶は、これを受けることに決定いたしました。
まず初めに、教育委員会委員、
小澤幸子さんを御紹介いたします。教育委員会委員、
小澤幸子さん。
(教育委員会委員
小澤幸子君登壇)
5
◯教育委員会委員(
小澤幸子君)ただいま御紹介にあずかりました新教育委員の
小澤幸子と申します。どうぞよろしくお願いいたします。私は、県内で医療に従事しつつ、小学生の一人の母親でございます。教育委員として本県の教育の充実に対して力を尽くしてまいりたいと存じます。どうぞ、御指導のほどよろしくお願い申し上げます。
6
◯議長(
山田一功君)次に、人事委員会委員、
細谷憲二君を御紹介いたします。人事委員会委員、
細谷憲二君。
(人事委員会委員
細谷憲二君登壇)
7
◯人事委員会委員(
細谷憲二君)ただいま御紹介をいただきました、七月二十七日に選任されました
細谷憲二と申します。どうぞよろしくお願いいたします。任命されまして大変緊張しております。ぜひこれからよろしくお願いしたいと思います。誠心誠意職責を全うしていくつもりでございます。どうぞよろしくお願い申し上げまして、御挨拶といたします。よろしくお願いします。
8
◯議長(
山田一功君)次に、公安委員会委員、
武田信彦君を御紹介いたします。公安委員会委員、
武田信彦君。
(公安委員会委員
武田信彦君登壇)
9
◯公安委員会委員(
武田信彦君)去る七月二十三日付をもって、再度、公安委員会委員に任命されました
武田信彦でございます。よろしくお願いいたします。山梨県警察の安定と円滑な運営に資するよう、精いっぱい努力をしたいと思っております。引き続き、御指導のほどよろしくお願い申し上げます。
───────────────────────────────────────
10
◯議長(
山田一功君)これより、本日の会議を開きます。
直ちに日程に入ります。
日程第一、会議録署名議員の指名を行います。
会議録署名議員に永井学君、卯月政人君、飯島修君、以上三人を指名いたします。
───────────────────────────────────────
11
◯議長(
山田一功君)次に、日程第二、議席の一部変更を行います。
議員の辞職に伴い、会議規則第四条第三項の規定に基づき、ただいま御着席のとおり、議席の一部を変更いたします。
───────────────────────────────────────
議 席 図
<
令和2年9月>
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┠┬┬┐ ┌┬┬┨
┃│││ │││┃
┃│││ │││┃
┠┴┴┘ └┴┴┨
┃ ┌─┬─┬─┐ ┌─┬─┬─┬─┬─┐ ┌─┬─┬─┐ ┃
┃ │土│早│山│ │白│河│望│浅│皆│ │久│桜│永│ ┃
┃ │橋│川│田│ │壁│西│月│川│川│ │保│本│井│ ┃
┃ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │田│ │ │ ┃
┃ │ │ │一│ │賢│敏│ │力│ │ │松│広│ │ ┃
┃ │亨│浩│功│ │一│郎│勝│三│巖│ │幸│樹│学│ ┃
┃ └─┴─┴─┘ └─┴─┴─┴─┴─┘ └─┴─┴─┘ ┃
┃ ┃
┃ ┌─┬─┬─┐ ┌─┬─┬─┬─┬─┐ ┌─┬─┬─┐ ┃
┃ │飯│乙│宮│ │卯│猪│水│遠│杉│ │渡│望│小│ ┃
┃ │島│黒│本│ │月│股│岸│藤│山│ │辺│月│越│ ┃
┃ │ │ │ │ │ │ │富│ │ │ │ │ │ │ ┃
┃ │ │泰│秀│ │政│尚│美│ │ │ │淳│利│智│ ┃
┃ │修│樹│憲│ │人│彦│男│浩│肇│ │也│樹│子│ ┃
┃ └─┴─┴─┘ └─┴─┴─┴─┴─┘ └─┴─┴─┘ ┃
┃ ┃
┃ ┌─┬─┬─┐ ┌─┬─┬─┬─┬─┐ ┌─┬─┬─┐ ┃
┃ │古│山│清│ │志│大│鷹│流│市│ │杉│臼│向│ ┃
┃ │屋│田│水│ │村│久│野│石│川│ │原│井│山│ ┃
┃ │ │ │喜│ │ │保│ │ │ │ │ │ │ │ ┃
┃ │雅│七│美│ │直│俊│一│恭│正│ │清│友│憲│ ┃
┃ │夫│穂│男│ │毅│雄│雄│史│末│ │仁│基│稔│ ┃
┃ └─┴─┴─┘ └─┴─┴─┴─┴─┘ └─┴─┴─┘ ┃
┃ ┃
┃ ┌─┬─┬─┐ ┌─┬─┐ ┃
┃ │ │藤│佐│ │桐│ │ ┃
┃ │ │本│野│ 一 問 一 答 用 │原│ │ ┃
┃ │ │ │ │ 質 問 演 壇 │ │ │ ┃
┃ │ │好│弘│ ┌──┬───┬──┐ │正│ │ ┃
┃ │ │彦│仁│ │ │ │ │ │仁│ │ ┃
┃ └─┴─┴─┘ └──┤ ├──┘ └─┴─┘ ┃
┠┬┬┐ └───┘ ┌┬┬┨
┃│││ │││┃
┃│││ │││┃
┠┴┴┘ └┴┴┨
┃ ┃
┃ ┌───────┐ ┃
┃ │ 演 壇 │ ┌──┐ ┃
┃┌──────┐ └───────┘ │ └───┐┃
┃│ │ ┌───┬─────┬───┐ │ │┃
┃└──────┘ │ │議 長 席│ │ └──────┘┃
┃┌──────┐ └───┴─────┴───┘ ┌──────┐┃
┃│ │ │ │┃
┃└──────┘ └──────┘┃
┃ ┯┯┯┳━━━━━━━┳┯┯┯ ┃
┃ │││┃ ┃│││ ┃
┗━━━━━━━━━┷┷┷┻━━━━━━━┻┷┷┷━━━━━━━━━┛
───────────────────────────────────────
12
◯議長(
山田一功君)次に、日程第三、諸般の報告をいたします。
去る、九月十五日付をもって、大柴邦彦君から、一身上の都合により議員を辞職したい旨の願い出がありましたので、地方自治法第百二十六条の規定に基づき、同日付をもって、これを許可いたしました。
───────────────────────────────────────
13
◯議長(
山田一功君)次に、大柴邦彦君の辞職に伴い、欠員となる自民党誠心会の議会運営委員は、桜本広樹君とする旨の申し出がありましたので、山梨
県議会委員会条例第五条第一項ただし書きの規定により、桜本広樹君を議会運営委員に指名いたしました。
───────────────────────────────────────
14
◯議長(
山田一功君)次に、監査委員から、地方自治法第二百三十五条の二第三項の規定に基づき、例月現金出納検査結果の報告が、お手元に配付のとおりありました。
───────────────────────────────────────
梨監第四百七十七号
令和二年七月二十二日
山梨
県議会議長 山 田 一 功 殿
山梨県監査委員 小 島 徹
同 小 泉 久 司
同 早 川 浩
同 永 井 学
例月現金出納検査の結果について(報告)
このことについて、地方自治法第二百三十五条の二第一項の規定に基づき、令和二年五月分例月現金出納検査を
令和二年六月三十日に実施しました。
その結果は次のとおりですので、同法同条第三項の規定により報告します。
一般会計、特別会計、公営企業会計及び基金に係る
令和二年五月分現金出納状況は、別添歳入歳出計算書、試算表及び基金に属する現金保管状況調書のとおり、概ね適正に処理されていたことを認めます。
───────────────────────────────────────
梨監第五百五十五号
令和二年八月二十五日
山梨
県議会議長 山 田 一 功 殿
山梨県監査委員 小 島 徹
同 小 泉 久 司
同 早 川 浩
同 永 井 学
例月現金出納検査の結果について(報告)
このことについて、地方自治法第二百三十五条の二第一項の規定に基づき、
令和二年六月分例月現金出納検査を
令和二年七月三十日に実施しました。
その結果は次のとおりですので、同法同条第三項の規定により報告します。
一般会計、特別会計、公営企業会計及び基金に係る
令和二年六月分現金出納状況は、別添歳入歳出計算書、試算表及び基金に属する現金保管状況調書のとおり、概ね適正に処理されていたことを認めます。
───────────────────────────────────────
15
◯議長(
山田一功君)次に、会議規則第七十六条の規定に基づき、指定管理施設・
出資法人調査特別委員長から、審査の結果について、お手元に配付の委員会報告書のとおり提出がありました。
───────────────────────────────────────
指定管理施設・出資法人調査特別委員会報告書
本委員会に付託された事件は、審査の結果左記のとおり決定したので、山梨
県議会会議規則第七十六条の規定により報告します。
記
┌───────┬────────────┬────────────────────────────┐
│ 事件の番号 │ 件 名 │ 審 査 の 結 果 │
├───────┼────────────┼────────────────────────────┤
│ │ │ │
│ │ │ 今般、指定管理施設及び出資法人について審査を行ったとこ│
│ │ │ │
│ │ │ろ、指定管理施設については、いずれの施設も管理の業務及び│
│ │ │ │
│ │ │経理の状況について、おおむね効果的、効率的に運営がなされ│
│ │ │ │
│ │ │ていた。また、出資法人については、いずれの法人もおおむね│
│ │ │ │
│ │ │設立の趣旨に沿って一定の経営努力のもとに運営されていた。│
│ │ │ │
│ │ │ ただし、本年一月以降は、新型コロナウイルス
感染症の影響│
│ │地方自治法第二百四十四条│ │
│ │ │が随所に現れ始めており、委員からは、今後の施設管理及び経│
│ │の二第三項に規定する指定│ │
│ │ │営状況を懸念する意見が多くあった。 │
│ │管理施設の管理の業務又は│ │
│ │ │ 県は、コロナ禍においても指定管理施設及び出資法人と協議│
│ 議第八号 │経理の状況及び地方自治法│ │
│ │ │する中で、細心の注意を払いながら県民サービスの向上を図る│
│ │第二百二十一条第三項に規│ │
│ │ │とともに、引き続き、施設及び法人において、その目的に沿っ│
│ │定する法人の経営状況の調│ │
│ │ │た適正な運営が行われるよう、業務内容や経営状況をしっかり│
│ │査に関すること │ │
│ │ │と把握し、適切な指導監督に努めるよう求めるものとする。 │
│ │ │ │
│ │ │ また、昨年、委員会審査の場に、施設及び法人の役員等の出│
│ │ │ │
│ │ │席を求めることとしたところ、全ての施設及び法人の役員等が│
│ │ │ │
│ │ │出席し、委員の生の意見を直接お聞きいただいた。今後、これ│
│ │ │ │
│ │ │らの意見を経営の健全化等に反映させるよう併せて求めるもの│
│ │ │ │
│ │ │とする。 │
│ │ │ │
└───────┴────────────┴────────────────────────────┘
令和二年八月三日
指定管理施設・
出資法人調査特別委員長 久保田 松 幸
山梨
県議会議長 山 田 一 功 殿
───────────────────────────────────────
16
◯議長(
山田一功君)次に、六月
定例会において可決されました「運転代行業者に対する国の支援措置の創設を求める意見書」ほか四件は、衆参両院
議長及び関係行政庁宛て、それぞれ提出し、その実現を強く要望しておきました。
───────────────────────────────────────
17
◯議長(
山田一功君)次に、知事から、第七十八号議案ないし第九十二号議案、認第一号議案、認第二号議案及び承第三号議案について、お手元に配付のとおり提出がありました。
───────────────────────────────────────
18
◯議長(
山田一功君)次に、知事から、報第五十号ないし報第七十号について、お手元に配付のとおり報告がありました。
───────────────────────────────────────
19
◯議長(
山田一功君)次に、地方自治法第二百三十三条第五項及び山梨県行政の全般に係る総合的な計画の議決等に関する条例第四条の規定に基づき、
令和元年度主要施策成果説明書・総合計画実施状況報告書の提出が、お手元に配付のとおりありました。
───────────────────────────────────────
20
◯議長(
山田一功君)次に、知事から、地方自治法第二百四十三条の三第二項の規定に基づき、県が出資している法人の経営状況説明書の提出が、お手元に配付のとおりありました。
───────────────────────────────────────
21
◯議長(
山田一功君)次に、地方自治法第百二十一条の規定に基づき、
議長から、今
定例会に知事及び各執行機関に対し出席を求めたところ、お手元に配付のとおり出席並びに委任の通知がありました。
───────────────────────────────────────
地方自治法第百二十一条の規定に基づく説明員
知 事 長 崎 幸太郎 副知事 若 林 一 紀
公営企業管理者 井 出 仁
知事政策局長 渡 邊 和 彦
スポーツ振興局長 赤 岡 重 人
県民生活部長 丹 澤 尚 人
リニア交通局長 三 井 孝 夫
総務部長 市 川 康 雄
防災局長 末 木 憲 生
福祉保健部長 小 島 良 一
子育て支援局長 依 田 誠 二
森林環境部長 村 松 稔
林務長 金 子 景 一
産業労働部長 中 澤 和 樹
観光文化部長 中 澤 宏 樹
農政部長 坂 内 啓 二
県土整備部長 大 儀 健 一
会計管理者 平 賀 太 裕
教 育 長 斉 木 邦 彦 教育長職務代理者 三 塚 憲 二
教育長職務代理者 佐 藤 喜美子
教育委員会委員 岡 部 和 子
教育委員会委員 松 坂 浩 志
教育委員会委員 小 澤 幸 子
人事委員会委員長 中 島 琢 雄 人事委員会委員 信 田 恵 三
人事委員会委員 細 谷 憲 二
公安委員会委員長 石 川 恵 公安委員会委員 赤 岡 利 行
公安委員会委員 武 田 信 彦
警察本部長 大 窪 雅 彦
監 査 委 員 小 島 徹
監 査 委 員 小 泉 久 司
選挙管理委員会委員長 中 込 まさゑ 選挙管理委員会委員 中 村 良 二
選挙管理委員会委員 鈴 木 政 孝
選挙管理委員会委員 小宮山 博
───────────────────────────────────────
22
◯議長(
山田一功君)次に、日程第四、会期決定の件を議題といたします。
お諮りいたします。今
定例会の会期は、本日から十月六日までの二十日間といたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
23
◯議長(
山田一功君)御異議なしと認めます。よって、会期は二十日間と決定いたしました。
ただいま決定いたしました会期中の議事は、お手元に配付の会期並びに議事予定表によりたいと思います。御了承願います。
───────────────────────────────────────
令和二年九月
定例会会期並びに議事予定(会期二十日間)
┌───────┬──┬──────────────────────┬────────────────┐
│ │ │ 議 事 予 定 │ │
│ 月 日 │曜日├────────────┬─────────┤ 備 考 │
│ │ │ 本 会 議 │ 委 員 会 等 │ │
├───────┼──┼────────────┼─────────┼────────────────┤
│ │ │(1) 開会 │ │ │
│ │ │ │ │ │
│ │ │(2) 知事提出議案上程 │ │ │
│ │ │ │ │ │
│ 九月十 七日│ 木│(3) 知事提案理由説明 │正副委員長会議 │ │
│ │ │ │ │ │
│ │ │(4) 委員長報告 │ │ │
│ │ │ │ │ │
│ │ │(5) 採決 │ │ │
├───────┼──┼────────────┼─────────┼────────────────┤
│ │ │ │ │代表質問(九月二十四日)
発言通告│
│ 十 八日│ 金│議案調査 │ │ │
│ │ │ │ │正午まで │
├───────┼──┼────────────┼─────────┼────────────────┤
│ 十 九日│ 土│休日のため休会 │ │ │
├───────┼──┼────────────┼─────────┼────────────────┤
│ 二 十日│ 日│休日のため休会 │ │ │
├───────┼──┼────────────┼─────────┼────────────────┤
│ 二十一日│ 月│休日のため休会 │ │ │
├───────┼──┼────────────┼─────────┼────────────────┤
│ 二十二日│ 火│休日のため休会 │ │ │
├───────┼──┼────────────┼─────────┼────────────────┤
│ │ │ │ │代表・一般質問(九月二十五日)発│
│ 二十三日│ 水│議案調査 │ │ │
│ │ │ │ │言通告正午まで │
├───────┼──┼────────────┼─────────┼────────────────┤
│ │ │ │ │一般質問(九月二十八日)
発言通告│
│ 二十四日│ 木│代表質問 │ │ │
│ │ │ │ │正午まで │
├───────┼──┼────────────┼─────────┼────────────────┤
│ │ │(1) 代表質問 │ │一般質問(九月二十九日)
発言通告│
│ 二十五日│ 金│ │ │ │
│ │ │(2) 一般質問 │ │正午まで │
├───────┼──┼────────────┼─────────┼────────────────┤
│ 二十六日│ 土│休日のため休会 │ │ │
├───────┼──┼────────────┼─────────┼────────────────┤
│ 二十七日│ 日│休日のため休会 │ │ │
├───────┼──┼────────────┼─────────┼────────────────┤
│ 二十八日│ 月│一般質問 │ │請願受理正午まで │
├───────┼──┼────────────┼─────────┼────────────────┤
│ │ │(1) 一般質問 │決算特別委員会 │ │
│ 二十九日│ 火│ │ │ │
│ │ │(2) 議案・請願委員会付託│(普通・企業会計)│ │
├───────┼──┼────────────┼─────────┼────────────────┤
│ 三 十日│ 水│常任委員会 │各常任委員会 │ │
├───────┼──┼────────────┼─────────┼────────────────┤
│ 十月 一 日│ 木│常任委員会 │各常任委員会 │ │
├───────┼──┼────────────┼─────────┼────────────────┤
│ 二 日│ 金│常任委員会 │各常任委員会 │ │
├───────┼──┼────────────┼─────────┼────────────────┤
│ 三 日│ 土│休日のため休会 │ │ │
├───────┼──┼────────────┼─────────┼────────────────┤
│ 四 日│ 日│休日のため休会 │ │ │
├───────┼──┼────────────┼─────────┼────────────────┤
│ 五 日│ 月│総合調整 │ │討論
発言通告正午まで │
├───────┼──┼────────────┼─────────┼────────────────┤
│ │ │(1) 委員長報告 │ │ │
│ │ │ │ │ │
│ 六 日│ 火│(2) 採決 │議会運営委員会 │ │
│ │ │ │ │ │
│ │ │(3) 閉会 │ │ │
└───────┴──┴────────────┴─────────┴────────────────┘
───────────────────────────────────────
24
◯議長(
山田一功君)次に、日程第五、知事提出議案、第七十八号議案ないし第九十二号議案、認第一号議案、認第二号議案及び承第三号議案を一括して議題といたします。
知事から、上程議案に対する提案理由の説明を求めます。知事、
長崎幸太郎君。
(知事
長崎幸太郎君登壇)
25
◯知事(
長崎幸太郎君)
令和二年九月
定例県議会の開会に当たり、提出いたしました案件のうち、主なるものにつきまして、その概要を御説明申し上げますとともに、私の所信の一端を申し述べ、
議員各位並びに県民の皆様の御理解と御協力をお願い申し上げたいと存じます。
まず初めに、収束の見えない新型コロナウイルス
感染症に向き合う困難な環境にありまして、日常生活からお仕事まで、さまざまに御努力くださっております全ての県民の皆様に、そして、私ども県民の生活と生命に日々向き合われてくださっております全ての医療関係者の方々に、この場をおかりして深く、深く感謝を申し上げます。
次に、
望月幸明元知事の御
逝去に対しまして、衷心より哀悼の意を表したいと存じます。
望月元知事におかれましては、昭和五十四年に
山梨県知事に初当選されて以来、十二年間にわたり、県政の推進に御尽力されました。
この間、活気ある山梨づくりを基本理念に掲げ、
中央自動車道の用地取得や開通後を見据えた
企業誘致の推進、山梨リニア実験線の誘致など、
本県経済の発展の礎を築かれるとともに、かいじ国体の開催を実現されるなど、県政の推進に御尽力をいただきました。
生前の御功績に対し、県民の皆様とともに感謝申し上げ、心から御冥福をお祈り申し上げます。
さて、国の緊急事態宣言が解除され、一旦は収束に向かうかと思われた新型コロナウイルス
感染症は、六月中旬から、東京都など大都市圏の夜のまちを中心に感染が拡大し、七月に入ると、緊急事態宣言の発令時を上回る感染者が発生する状況となりました。
その後、感染の拡大は地方にも波及し、これまで感染者が確認されていなかった岩手県や離島部での確認、島根県の高等学校でのクラスター発生、沖縄県における急速な感染拡大など、第一波を上回る勢いとなりました。
本県においても七月下旬以降、家庭や職場を通じた感染の広がりや、経路の特定できない市中感染の増加など、拡大の兆しがあらわれ始め、八月には十分な感染防止対策がとられていない夜のまちの店舗でクラスターが発生するなど、予断を許さない状況となりました。
こうした第二波ともいえる再度の感染拡大に際し、県民・事業者の皆様に対して、感染防止対策のさらなる徹底を呼びかけてまいりました。
また、県民の皆様の不安を取り除くために、PCR検査体制の拡充や病床の確保など、感染防止対策や医療提供体制の強化にも積極的に取り組んでまいりました。
一方で、この新型コロナウイルスについては、有効なワクチンや効果的な治療薬が開発されない限り、完全な収束は見込めず、しばらくの間は、
感染症の脅威との共存を余儀なくされるものと考えております。
本県は、全国で唯一、新型コロナウイルスの特別措置法に基づく休業要請を解除しておりませんが、これは
感染症を恐れるのではなく、その存在を前提としつつ、感染拡大防止と経済活動が両立できる社会、超
感染症社会への移行を目指す、本県独自の構想に基づくための措置であります。
九月補正予算につきましては、今後訪れるであろう第三波、第四波に対して十分な医療提供体制を確保しつつ、超
感染症社会への移行戦略である、やまなしグリーン・ゾーン構想のさらなる推進、県民の生活と経済活動の維持、反転攻勢のための対策に重点を置いて編成いたしました。
まず、最重要課題である新型コロナウイルス
感染症対策について、これまでの対応状況と九月補正予算の内容について御説明申し上げます。
初めに、感染拡大防止と医療提供体制の整備についてであります。
本県の新型コロナウイルス
感染症対策は、先手対応・事前主義を基本姿勢とし、胆大心小の心得のもと、推進しております。
それはすなわち、到来し得る展開を先んじて読み、必要となるであろう対応と対策を先んじて講じる備えと構えにほかなりません。
こうした考えのもと、これまでも、全国的にも先進的な取り組みを行ってまいりました。
第一に、国の指針に縛られない県独自の保健所への相談基準の緩和、第二に、早期の相談を促すための感染者・濃厚接触者への休業補償制度の創設、第三に、接触確認アプリCOCOAにより陽性者との接触通知があった方全員のPCR検査の実施、第四に、人権・風評
被害対策として甲府地方法務局・県弁護士会・警察本部との連絡会議の設置や相談ダイヤル・弁護士無料法律相談の開設、そして第五に、特措法に基づく休業要請の個別解除とグリーン・ゾーン認証制度の創設などであります。
今回の補正予算におきましては、まずPCR検査体制について、現在、一日当たり二百六十件の検査が可能でありますが、先般、新たに示された国のシナリオに基づきますと、ピーク時の検査件数は三百八十件と算定されることから、検査体制をさらに強化することとし、所要の経費を計上いたしました。
さらに、医療提供体制につきましては、これまでも医療機関の機器整備などを積極的に支援してまいりましたが、陽性と判明した方が適切な治療を受けられるよう、国の基準による新たな病床確保計画を策定し、先月、重点医療機関及び協力医療機関を指定したところであります。
現在、病床につきましては、計画の二百五十床を上回る二百八十五床を確保したところであり、入院治療の必要がない軽症者等の療養先となる宿泊療養施設につきましても適切に確保することとし、所要の経費を計上いたしました。
また、社会福祉施設等における感染防止対策を徹底するため、保護施設や介護施設、障害者施設、保育所や放課後児童クラブ等の衛生用品の購入などを支援することとし、所要の経費を計上いたしました。
さらに、インフルエンザとの同時流行に備え、六十五歳以上の高齢者や、六十歳から六十四歳の方で呼吸器などの機能障害をお持ちの方の重症化を予防し、医療機関の負担を軽減するため、高齢者等のインフルエンザ予防接種を無償化してまいります。
今後も県民、事業者の皆様の御理解と御協力のもと、感染防止対策を徹底し、今般の新型コロナウイルス
感染症はもちろんのこと、さらに将来、本県が再び未知の
感染症に見舞われたとしても、命に不安なく、同時に経済活動が停滞することのない山梨を築くため、本年を、やまなし
感染症対策再生元年と位置づけ、今後も新しい体制確立に最大限の努力をしてまいります。
次に、県民生活に与える影響の最小化と新しい生活様式への対応についてであります。
新型コロナウイルス
感染症の早期収束が見込めない中、本県の最重要課題は、感染防止対策の徹底により、県民の皆様の安全・安心な生活と経済活動を両立させることであります。
このため、
感染症に強い社会、超
感染症社会への移行を目指す戦略である、やまなしグリーン・ゾーン構想に基づき、県が事業者の感染防止対策を認証する制度の運用を開始するとともに、認証制度の普及を強力に推進するために、グリーン・ゾーン推進課を新設いたしました。
認証制度につきましては、九月十一日時点で千百六十件の申請があり、これまでに六百二十一件の施設を認証してまいりましたが、引き続き、事業者の皆様に積極的に認証を取得していただき、安全・安心な山梨を築き上げることが重要であります。
そのためにも、点から面へ、ポイントからゾーンへと
感染症の安全地帯を広げていくことができるよう、あらゆる施策展開を検討してまいります。
こうした観点から、今回の補正予算におきましては、認証取得に向けた機器の購入支援について、対象を従来の小規模事業者から中規模以下の事業者にまで拡充することとし、所要の経費を計上いたしました。
今後も、なお一層の周知に取り組み、認証取得を促進するとともに、認証施設につきましては、県の施策と連動し、観光客や県民の利用促進に資するよう、さまざまな支援策を講じてまいります。
認証制度は、また、収束後を見越した海外からの観光需要の呼び込みにおいても、本県における最大のアピールポイントの一つとして、積極的なPRを始めております。
また、収入の減などにより生活困難な方を支援するため、生活に必要な資金を貸し付ける事業につきましては、九月四日現在で約八千二百件、二十三億六千万円余の実績があり、引き続き十分な貸し付けができるように、県社会福祉協議会に追加の貸し付け原資を助成してまいります。
さらに、県立学校や私立学校の修学旅行における感染リスクを低減するため、移動時のバスの台数や、宿泊部屋数をふやす際に、増加する経費に対して助成するとともに、予定していた旅行を実施できなかった場合に、保護者の負担となるキャンセル料についても支援してまいります。
加えて、ICT教育につきましては、質の高い教育を提供する観点から、これまでもその充実を図ってきたところでありますが、今後、
感染症の拡大により、学習環境にさまざまな制約が生じたとしても、子供たちの学びの機会を保障していくため、環境整備を加速化してまいります。
具体的には、県立学校において、情報端末を活用した学習効果の高い授業の導入を進めることとし、一人一台環境の早期実現に向けて、その一部を公費で整備するなどの準備を進めるとともに、全ての普通教室へのプロジェクターや実物投影機の設置、教員を補助するICT支援員の配置を行うなど、教育環境の充実を図るための経費を計上いたしました。
このほか、県民の皆様の利便性の向上や、行政運営の一層の効率化を推進するため、全ての行政手続について電子化を検討するための経費を計上いたしました。
次に、県内経済の安定化・反転攻勢に向けた対策についてであります。
五月に創設した新型コロナウイルス
感染症対策関係融資につきましては、八月までの融資件数が約六千五百件、融資額が約一千四十億円と、非常に多くの申し込みをいただいていることから、再度融資枠の大幅な拡大を行い、引き続き、個人事業主や中小・小規模事業者の皆様の資金繰りを強力に支援し、もって県民生活全体をしっかりと支えてまいります。
また、
本県経済を反転攻勢の流れに導くためには、裾野の広い観光産業を活性化させることが不可欠であります。このため、本県への誘客を促進することを目的に、本県の観光資源のさらなる磨き上げに取り組んでまいります。
具体的には、県内の坂道を活用した本県独自のサイクルツーリズムや、神社仏閣等の文化財をつなぐ歴史の道を活用したツーリズムの推進、屋外や自然の中で安心してリフレッシュできる家族・グループ向けアクティビティ商品の開発支援などを行うとともに、県内周遊を促進するため、二次交通の連携・強化を図る、やまなし観光MaaSを整備することとし、所要の経費を計上いたしました。
さらに、外国人旅行者の利便性と満足度を向上させるため、県内観光資源の案内板について、統一したデザインによるわかりやすい内容への更新や、多言語表記を推進してまいります。
また、ウイズコロナ時代を迎え、テレワークやワーケーションの浸透など、企業や人の活動に大きな変革が生じており、さらには安全・安心な地方との二拠点居住に対するニーズも急激に高まってきております。
本県では、これまで進学や就職をきっかけとした隣接する東京都への転出の流れが定着しておりましたが、国の統計では、今年度に入り、東京都で転出超過の傾向があらわれ始めております。
本県の豊かな自然環境や、近い将来に訪れるリニア中央新幹線の開業など、他県にはない優位性を生かし、一極集中から分散への流れを確実につかみ取り、人口流出から人口流入に転換させていくことが、将来の山梨県のために非常に重要な取り組みとなります。
このため、東京圏で働く方が、最終的に山梨の地を二拠点居住や移住の地として選択し、安心して仕事や生活を送ることができるよう、さまざまな施策を一体的に推進してまいります。
まず、二拠点居住に興味や関心がある方に対する情報発信を強化するため、新たに、やまなし未来創造ポータルサイトを構築し、二拠点居住に関する施策・支援策をPRするとともに、企業ニーズの把握や現地視察ツアーなどを実施してまいります。
また、二拠点居住、移住への流れのきっかけづくりとなるよう、訪問・滞在型の施策を充実させることとし、ワーケーション体験プログラムの造成や人材育成に取り組むとともに、宿泊施設やキャンプ場をワーケーション導入の場として活用するための改修経費などに対して助成をしてまいります。
そして、こうした訪問・滞在を通じて最終的には、本県への二拠点居住、移住につなげるべく、誘致企業に対する支援策である産業集積促進助成金制度に、新たに小規模オフィスや社宅の取得、借り上げなどに対する助成メニューを新設するとともに、廃校舎や公民館をサテライトオフィスとして活用するための改修経費への助成、空き家をコワーキングスペースなどとして活用するための改修経費への助成など、さまざまな支援策を展開してまいります。
今後も
県議会の御意見や、やまなし自然首都圏構想研究会、山梨県デュアルベースタウン研究会での検討を踏まえ、二拠点居住の取り組みを強力に推進してまいります。
次に、九月補正予算のその他の事業について御説明いたします。
まず、人と動物の共生社会の推進についてであります。
県では、平成二十五年度に動物愛護管理推進計画を策定し、犬や猫の適正飼育や動物愛護思想の普及啓発、殺処分の減少に向けた取り組みを推進してまいりました。
その結果、昨年度の犬や猫の引き取り数は九百二十三頭と、計画策定前の平成二十四年度の二千三百六十八頭から三分の一にまで減少するとともに、殺処分数も二百二十四頭と平成二十四年度の千六百六十九頭から大幅に減少いたしました。
一方、殺処分のうち、約九割は飼い主のいない猫から生まれた子猫であり、殺処分を減少させるためには、地域との連携による取り組みが重要であります。
現在、市町村が実施している犬猫の不妊・去勢手術への助成制度は、飼い主のいる場合のみが対象となっており、殺処分の多くを占める飼い主のいない猫は対象外となっております。
そこで、飼い主のいない猫への不妊・去勢手術に対する市町村の取り組みを促進するため、新たに市町村への助成制度を創設するとともに、動物愛護指導センターの手術室を整備し、獣医師会と連携して、手術にかかる費用負担を軽減することとしております。
これらの取り組みによりまして、できるだけ動物の殺処分を減らし、小さな命を大切にする運動を進めてまいります。
世代を問わず、人間自身が動物と向き合うことで大きな癒しと成長を享受する時代にありまして、動物との適切な距離感を築くために、地域社会自身が向き合うことも、山梨におけます新しい地域価値や将来価値を創出する大切なきっかけとなる。そのように考えております。
次に、モモせん孔細菌病の防除対策についてであります。
昨年、県下全域で多発したモモせん孔細菌病につきましては、日本一の桃産地を維持していくために、全県的な対策を講じることとし、JAや市町と連携し、一斉防除を実施するための経費を助成したところであります。
本年については、防除の効果もあり、昨年に比べれば
被害は少ないものの、引き続き県下全域で発生が見られ、加えて、長引いた梅雨の影響により、翌年の発生源となる病原菌の蔓延も懸念されております。
こうした状況や
県議会からの要請を踏まえ、本年も引き続きJAや市町と連携し、一斉防除を実施するための経費を助成してまいります。
最後に、林業の担い手の確保・育成についてであります。
本県の豊かな森林資源を有効に活用し、林業の成長産業化を進めるためには、生産性の向上を支える担い手の確保・育成が重要であります。
このため、昨年度設置した林業の担い手育成あり方検討委員会において、有識者などの御意見を伺いながら、本県の実情に即した人材育成のあり方について検討を進めてまいりました。
その結果、高度な知識と技術を備えた即戦力となる人材を計画的に育成するためには、就業前に一定期間、林業を学ぶことができる二年制の専門学校を設置することが望ましいとの意見集約が行われたところであります。
これを受け、専門学校山梨県立農業大学校に林業に関する学科を新設するための手続を進めることとし、
令和四年度の開講を目指して準備を進めてまいります。
以上の内容をもちまして編成しました結果、一般会計の補正額は八百九十八億円余となります。
次に、当面の県政課題について御説明いたします。
まず、気候変動を踏まえた県土の強靱化についてであります。
七月三日から三十一日までの間、梅雨前線の停滞は、全国各地で記録的な大雨を引き起こすとともに、熊本県の球磨川や山形県の最上川などの河川の氾濫や土砂災害の発生を招きました。被災された方々に対しまして、衷心よりお見舞いを申し上げます。
国においては、本年七月、洪水の発生を前提に、氾濫をできるだけ防ぐ対策や
被害を減少させる対策、さらには早期復旧・復興のための対策について、流域の関係者との協働による流域治水への転換を打ち出したところであります。
本県には、球磨川、最上川と並び日本三大急流の一つに数えられる富士川が流れており、今回の豪雨で甚大な浸水
被害が出た熊本県人吉市と地形が類似していることから、同様の災害の発生が懸念されております。
このため、過日、国・県・流域の市町を構成員とした富士川流域治水協議会が設置されたところであり、今後は協議会において、富士川流域の治水対策を検討してまいります。
また、洪水から身を守るためには、市町村域を越えた避難を検討していく必要があることから、市町村の広域避難計画の策定に向け、本年度、全ての市町村に参加いただく中で、広域避難検討会を設置したところであり、県民の皆様の避難行動につなげるための取り組みを進めてまいります。
加えて、災害時における電力供給体制の確保も喫緊の課題となっております。
令和元年房総半島台風では、千葉県を中心に長期間にわたる大規模な停電が発生し、住民生活や経済活動に多大な
被害が生じたところであります。
電力供給は最も重要なライフラインの一つであり、災害時においても、電力会社や自治体などが連携し、その確保に万全を期すことが極めて重要であります。
このため県では、昨年の台風
被害後、速やかに送配電事業者とのワーキンググループを設置し、さらに市町村や関係機関も含めた検討を重ねてまいりました。
その結果、過日、樹木の事前伐採等による停電
被害の最小化、停電からの早期復旧、災害に強いエネルギーシステムの三本柱から成る山梨県電力供給体制強靱化戦略を東京電力パワーグリッド株式会社供給区域内の都県で、初めて策定をいたしました。
今後は、戦略に基づきまして、同社や市町村など関係機関と連携し、災害時における電力供給体制の強靱化に向けた取り組みを着実に進めてまいります。
次に、水素エネルギー社会の実現についてであります。
最先端分野で常に技術革新が求められる水素・燃料電池産業は、先端的な研究機関による製品の評価や研究に関する業務などを集積し、技術交流や人的交流を促進することが重要であります。
このため、我が国を代表する水素・燃料電池の研究・評価機関である技術研究組合FC─Cubicについて、私が先頭に立ち誘致を進めてまいりましたが、今般、本県への移転が決定し、去る九日に移転に関する合意書を締結いたしました。
産業技術の先端的研究を行う技術研究組合の誘致は、本県にとって初めてのことであります。
移転場所は、P2Gシステムを初め、水素エネルギーに関する企業・事業者が実証事業を展開している米倉山電力貯蔵技術研究サイトを予定しており、FC─Cubicを初め、多様な研究機関が入居するための新たな研究開発拠点を整備してまいります。
これによりまして、水素・燃料電池産業の国内屈指の研究開発地である本県の地位をさらに強固にするとともに、国内外の多くの研究者と県内企業や大学などとの交流の促進が期待され、リニアやまなしビジョンが目指すテストベッドの一大拠点化に向けて、大きく一歩を踏み出したところであります。
次に、提出案件の全体につきまして御説明申し上げます。
今回提出いたしました案件は、条例案五件、予算案五件、その他の案件五件となっております。
条例案のうち、山梨県県税条例の改正についてであります。
法人県民税につきましては、資本金一億円を超える大規模法人等を対象として、超過課税を実施しておりますが、来年三月にその期限が到来いたします。
本県におきましては、社会福祉の充実及び教育文化の振興を図ることが要請されている一方、厳しい財政状況が続いておりますので、引き続き五年間、その期間を延長するための改正を行おうとするものであります。
その他の案件につきましては、いずれも、その末尾に提案理由を付記しておりますので、それによりまして御了承をお願いいたします。
最後になりますが、改めて、今後の県政運営に臨む上での決意を申し上げます。
重ねて申し上げますが、本県のみならず日本、世界において、新型コロナウイルス
感染症は、なお収束の先行きが見えません。
社会、生活のあらゆる局面が
感染症対策を基軸としたものへと、変更と修正を余儀なくされてしまっております。
自由な意思・自由な活動が、生命への恐れがゆえに妨げられる。そのような時間を、私たちは第二次大戦以後に、ここ日本で、山梨で経験したことがあったでしょうか。
しかしながら、私、そして県庁の全職員には、この国難のまさに先頭を切り開く決意と覚悟がございます。この歴史的な危機にあっても、決して停滞ではなく前進させる。山梨から日本を前進させる。その覚悟のもとに、県政におけるあらゆる現場にあっては、拱手傍観を徹底して排し、県民目線に寄り添い、生活者の日常感覚に心を砕く。
県下自治体と、強く心を一つにして、まさに一心響音のもとに、悩まれる方、不安な方、困難を抱えた方、全ての県民の心を一つとして取りこぼすことのないように努める決意であります。
山梨を、このコロナ禍による閉塞した状況から最も早く突破させ、生活と経済の跳躍を果たす最初の地域にしたい、このように心に期しております。
ここ、山梨
県議会こそが、その決意に力を与えていただき、その覚悟に希望を与えてくださる、常に立ち返るべき山梨跳躍の最源流であります。
何とぞ、よろしく御審議の上、御議決あらんことをお願い申し上げます。
26
◯議長(
山田一功君)知事の提案理由の説明が終わりました。
───────────────────────────────────────
27
◯議長(
山田一功君)次に、日程第六、指定管理施設の管理の業務または経理の状況及び県出資法人経営状況の調査の件を議題といたします。
ただいま議題といたしました件について、指定管理施設・
出資法人調査特別委員長の報告を求めます。指定管理施設・
出資法人調査特別委員長、
久保田松幸君。
(指定管理施設・
出資法人調査特別委員長 久保田松幸君登壇)
28
◯指定管理施設・
出資法人調査特別委員長(
久保田松幸君)指定管理施設・出資法人調査特別委員会に付託されました案件の審査の経過及び結果について、御報告申し上げます。
まず、審査の結果から申し上げますと、お手元に配付の委員会報告書のとおり「指定管理施設については、いずれの施設も管理の業務及び経理の状況について、おおむね効果的、効率的に運営がなされていた。また、出資法人については、いずれの法人もおおむね設立の趣旨に沿って一定の経営努力のもとに運営されていた。ただし、本年一月以降は、新型コロナウイルス
感染症の影響が随所にあらわれ始めており、委員からは、今後の施設管理及び経営状況を懸念する意見が多くあった。県は、コロナ禍においても、指定管理施設及び出資法人と協議する中で、細心の注意を払いながら県民サービスの向上を図るとともに、引き続き、施設及び法人において、その目的に沿った適正な運営が行われるよう、業務内容や経営状況をしっかりと把握し、適切な指導監督に努めるよう求めるものとする。また、昨年、委員会審査の場に、施設及び法人の役員等の出席を求めることとしたところ、全ての施設及び法人の役員等が出席し、委員の生の意見を直接お聞きいただいた。今後、これらの意見を経営の健全化等に反映させるようあわせて求める」とすべきものと決定いたしました。
次に、審査の経過から、主なるものについて、その概要を申し上げます。
初めに、指定管理施設の山梨県立富士北麓駐車場についてであります。
「新型コロナウイルス
感染症拡大の影響により、富士山登山道が閉鎖され、富士スバルラインの営業時間も短縮されているが、これにより富士北麓駐車場も利用者が減少し、料金収入の減収が見込まれる。マイカー規制期間中の料金徴収業務について見直しを行い、指定管理者委託料の縮減を検討すべきと考えるがいかがか」とただしたのに対し、マイカー規制期間中の富士北麓駐車場については、例年、二十四時間体制で料金徴収業務と交通誘導を行っているが、今夏は、強行登山防止のため、富士スバルラインの営業時間が午前七時から午後五時までに短縮されたことから、駐車場の営業時間の短縮を行い、料金徴収業務に係る人件費を圧縮するとともに、夜間照明設備を設置しないなど、経費の削減を図っている。本年度の指定管理者委託料については、こうした取り組みの結果を踏まえて、減額することで指定管理者と合意している」との答弁がありました。
次に、県出資法人の株式会社清里の森管理公社についてであります。
「収支状況は、ここ数年赤字が続いているが、どのような内容か。また、経営状況が厳しい中、今後の施設の維持管理についてどのように対応するのか」とただしたのに対し、「経営状況については、過去五年間で平成二十八年度を除いて赤字経営となっていることから、今後も、改善に努めていくが、赤字の主な原因は、別荘関係の収入等が減少していることである。清里の森はオープンから約三十年経過しており、施設全体が老朽化していることから、平成二十五年から再整備事業を実施している。公社では、今年度中に第四次経営計画を策定して、再整備された施設の有効活用などにより収益を増加させることとしており、こうした取り組みを通して、公社の経営改善を図る中で、快適に利用してもらえるよう適切な施設の維持管理に努めていきたい」との答弁がありました。
以上をもちまして、指定管理施設・
出資法人調査特別委員長の報告といたします。
29
◯議長(
山田一功君)指定管理施設・
出資法人調査特別委員長の報告が終わりました。
これより、委員長の報告に対する質疑に入ります。質疑はありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
30
◯議長(
山田一功君)質疑を打ち切ります。
これより、討論に入ります。
発言の通告により、小越智子さんの
発言を許します。小越智子さん。
(小越智子君登壇)
31
◯小越智子君 指定管理施設の管理の業務または経理の状況及び法人の経営状況の調査について、適切に管理経営されているとは言えず、反対の討論を行います。
令和元年度の出資法人の経営検討委員会の評価では、二十九法人のうち、おおむね良好のA評価が十七、改善の余地があるB評価が十、抜本的見直しの検討があるD評価は二法人でした。前年度に比べてA評価からB評価になった青少年協会は、科学館の指定管理業務が平成三十年度で終了したことなど、組織の見直しによって退職者が多く、退職給付引当預金の増加により、財務評価が低下しました。指定管理施設から外れると、すぐに経営が悪化するという不安定な状況です。
今回の特別委員会の審査対象となった清里の森管理公社もB評価です。テナント収入や共益費の減収から二期連続の大幅マイナスです。共益費が減少するとともに、主な収入をテニスコートなどの使用料など、外的要因に頼っていることが安定した収入が確保できない要因と指摘されています。空き区画が増加すれば、さらに経営の悪化が予想されます。
また、道路公社は、雁坂トンネル有料道路の赤字を富士山有料道路の通行料金収入の増加によって法人収入を支えていました。しかし、コロナ禍でスバルラインの通行どめや富士登山の禁止、五合目への人数制限などから、スバルラインの通行量は激減し、特別委員会の審議の中で前年度四月一日から七月三十日の台数は九・五%と答弁がありました。
審査の中でも、道路公社の経営を不安視し、県からの支援をすべきという意見も出されましたが、道路公社は独立した経営という答弁で、県からの支援はありません。出資法人の経営が行き詰まると、県からの長期無利子貸し付けなどが行われる傾向があります。今後、県民負担が増すことがないよう、経営の立て直しが必要です。
今回の特別委員会の審査対象には住宅供給公社があり、出資法人の経営評価は前年度同様D評価です。長期借入金は、第二次改革プランで掲げた額を三億円上回る削減をしましたが、解散時に清算のために売却する土地の実勢価格は八%下落しており、今後の経済状況でさらに下落すれば、解散時の残債務返済の解消に不安があります。
令和元年から五年までの第三次改革プランでは、一部の県営住宅の指定管理制度が移行し、山宮南第一・第二団地の事業廃止解体工事が始まります。いずれも住民の居住に関することであり、サービスの低下が懸念されます。
次に、指定管理施設の状況についてです。
四十九の指定管理施設は、いずれも新型コロナウイルスの感染拡大の影響を大きく受けています。二月、三月に既に利用人数が減り、感染防止対策への支出、経営の見直しに不安が広がっていました。四月には県からの休業要請を受け、休館となった指定管理施設は大幅な収入減となりました。平成三十年一月に改正された指定管理者の更新に関する基本方針によれば、「政治、行政上の理由から施設の管理運営の継続に支障が生じた場合は県の責任」と明記されています。
県の休業要請による休館は、この項目に合致するものであり、県の責任で指定管理施設の減収をするのが当然です。九月
県議会にようやく利用料収入の減収分を補填する予算が計上されたことは評価します。しかし、料金収入ではなく、使用料や県からの委託料だけの指定管理施設は対象外です。富士北麓駐車場は、スバルラインの通行どめなどで二十四時間営業ではなくなったことから、委託料を減額すると答弁がありました。コロナ禍で委託料削減など、指定管理で働く労働者の給料や雇用の継続が危ぶまれます。
住民サービスの低下をもたらし、適切に管理運営されているとは言いがたく、反対の討論とします。
32
◯議長(
山田一功君)以上で討論を打ち切ります。
これより、指定管理施設・
出資法人調査特別委員長の報告について、起立により採決いたします。
お諮りいたします。指定管理施設・
出資法人調査特別委員長の報告は、これを了承することに賛成の諸君の起立を求めます。
(賛成者起立)
33
◯議長(
山田一功君)起立多数であります。よって、指定管理施設・
出資法人調査特別委員長の報告は、これを了承することに決定いたしました。
───────────────────────────────────────
34
◯議長(
山田一功君)次に、休会についてお諮りいたします。
九月十八日及び二十三日は、議案調査のため休会といたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
35
◯議長(
山田一功君)御異議なしと認めます。よって、休会についてはお諮りしたとおり決定いたしました。
以上で、本日の日程は全部終了いたしました。
来る九月二十四日、午後一時、会議を開き、代表質問を行います。
本日はこれをもって散会いたします。
午後二時五十八分散会
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