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  1. 福井県議会 2021-03-04
    令和3年産業常任委員会及び予算決算特別委員会産業分科会 部局長報告 2021-03-04


    取得元: 福井県議会公式サイト
    最終取得日: 2023-04-12
    トップページ 検索結果一覧 使い方の説明 (新しいタブが開きます) 令和3年産業常任委員会及び予算決算特別委員会産業分科会 部局長報告 2021-03-04 文書 前へ 次へ 発言 前へ 次へ ヒット発言 前へ 次へ 文字サイズ 大きく 標準 小さく ツール 印刷用ページ 別窓表示 ダウンロード 表ズレ修正 表示形式の切り替え 単文表示 選択表示 全文表示 発言者一覧に移動 全 3 発言 / ヒット 0 発言 表示発言の切り替え すべての発言 ヒット発言 選択表示 すべて選択 すべて解除 1 交流文化部長説明要旨 2 産業労働部長説明要旨 3 農林水産部長報告説明要旨 ↑ リストの先頭へ ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1            産業常任委員会および          予算決算特別委員会産業分科会           交流文化部長 説明要旨                            3.3.4  本常任委員会および予算決算特別委員会産業分科会に付託されておりますのは、交流文化部関係予算関係議案および第40号議案「指定管理者の指定について」であり、その内容につきましては、先の全員協議会においてご説明申し上げたとおりでありますので、よろしくご審議賜りますようお願いいたします。  それでは、交流文化部関係の報告事項について申し上げます。  はじめに、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う観光産業への影響と対応について申し上げます。  県内主要観光地における令和2年の観光客入込数が、前年から39.6%減となるなど、コロナ禍において県内の観光産業は厳しい状況にあります。こうしたことから、昨年11月から開始している旅行代金15%割引の「ふくいdeお得キャンペーン」については、国のGo To トラベルキャンペーンが全国一斉に一時停止となった昨年末以降も継続して実施してまいりました。  さらに、先月17日宿泊分からは、15%の割引率を最大50%(上限1万円/人泊)へと引き上げたうえで、1万円以上の宿泊をしたグループを対象として、越前がにまたは5千円相当の土産品ふく袋を抽選でプレゼントするなど、観光需要の拡大を図っております。11月1日の開始から昨日までの宿泊予約の申込者数は、約7万6千人でございます。  併せて、スキー場やスケート場における県民向けリフト券等の平日半額割引や法恩寺山有料道路の平日無料キャンペーンについても、先月末までの予定であったものを今月末まで延長し、平日における誘客促進を図っております。1月4日の開始から先月末までのリフト券等の割引利用者数は、約2万人でございます。  来年度においても、県内の感染状況や国の動向を踏まえ、平日宿泊の旅行代金割引や土産品・タクシー等で使える地域クーポンプレゼントの実施、貸切バス料金の補助等により、近隣県から観光客を呼び込むことで県内観光を促進してまいります。  次に、観光ビジョン北陸新幹線開業プラン(FIRST291)の項目追加等について申し上げます。
     昨年3月に策定した「ふくい観光ビジョン」および「北陸新幹線開業プラン」につきましては、新型コロナウイルス感染拡大の影響や北陸新幹線の開業延期に対応するため、項目の追加・修正を行いたいと考えております。本議会での議論や市町などのご意見を踏まえて作業を進め、年度内に公表いたします。  内容につきましては、後ほど観光誘客担当副部長からご説明申し上げます。  次に、観光地の魅力アップについて申し上げます。  六呂師高原については、全員協議会でご説明申し上げましたが、1月20日に包括協定を締結した「モンベル」との連携のもと、アウトドアを活かした高原全体の活性化策や誘客の柱となる事業の検討などを進めてまいります。スキー体験施設については、収支状況や指定管理者である大野市の意向等を考慮し、来年度の運営を休止したいと考えており、六呂師高原全体の誘客策を検討する中で、当施設の今後のあり方を検討してまいります。  また、東尋坊については、来年度、県道の拡幅や駐車場の一元化等の実施設計を進めるほか、ビジターセンターの整備や商店街のリニューアル等を支援するとともに、三方五湖エリアについては、レインボーライン山頂公園の売店やレストランなど新たな施設整備や浄化槽の改修等の支援のほか、ナショナルサイクルルートの認定を目指し、三方五湖周遊ルートを核とした嶺南全域を結ぶ広域サイクリングルートの整備を進めてまいります。  次に、恐竜博物館について申し上げます。  来年度は、海棲爬虫類たちをテーマにした、中生代に海を支配していたモササウルス類の全身骨格や新たな恐竜ロボットなどを展示する特別展「海竜 恐竜とともに生きた海の支配者」(仮称)を開催するほか、夏に開催予定の「世界恐竜展in東京」(仮称)に本県ブースを設置しPRすることにより、「恐竜といえば福井」というイメージづくりを進めてまいります。  また、恐竜博物館の機能強化については、全員協議会でご説明申し上げましたが、基本設計をもとに増改築等に係る実施設計を取りまとめ、来年度から建築・展示工事を進めてまいります。なお、今年度実施している造成工事については、1月の大雪により一時中断しておりましたが、令和5年夏頃のリニューアルオープンを目指し、全体の工程の中で調整しながら進めております。  さらに、第5次化石発掘調査の準備に着手するなど、世界に誇る恐竜化石の研究ならびに情報発信の拠点として、未来に続く恐竜博物館を目指してまいります。  次に、一乗谷朝倉氏遺跡について申し上げます。  一乗谷朝倉氏遺跡博物館(仮称)については、1月から「展示・ガイダンス棟」の屋根、外壁の工事を行っており、今後順次、展示物制作・設置、石敷遺構覆い土の搬出、内装工事等を進めてまいります。引き続き、これまでの議会のご意見を踏まえ、来年10月の開館を目指し、着実に整備を進めてまいります。  現在の資料館については、収蔵機能を拡充するため、5月から来年9月まで改修工事を行います。工事が本格化するこの秋から来年3月まで安全確保のため休館としますが、この間、遺跡内休憩所ガイダンスパネルの展示を行い、来訪者への情報提供を行ってまいります。  また、遺跡内の復原町並など一部のエリアでは、今月末から、無料Wi-Fiのサービス提供を開始します。来年度は、エリアを特別名勝庭園などに拡大整備するほか、AR等の制作などを福井市等とともに進めてまいります。  次に、食のブランド化について申し上げます。  先月27日から、高級チョコレート「ゴディバ」との都道府県初のコラボレーションとして、東京駅のゴディバ直営カフェにおいて、本県の「ZEN」をテーマにした特別メニューの販売や、プロモーション動画の上映等を行っております。  このほか、1月からは、大手旅行会社で使用される時刻表やチケット袋に、「越前がに」や「若狭ぐじ」の寿しを掲載してPRするなどしており、今後もあらゆる機会を活用して、福井の食の魅力発信を進めてまいります。  次に、ドラマ・アニメを活用した情報発信について申し上げます。  先月14日から、NHK大河ドラマ「青天を衝け」の放送が始まりました。本県ゆかりの松平春嶽や橋本左内が登場するほか、水戸天狗党を率いた武田耕雲斎役に本県出身の俳優津田寛治さんがキャスティングされており、敦賀が終焉の地となった水戸天狗党のエピソードの紹介などが期待されます。  引き続き、制作関係者に対し、視聴者を惹きつけるエピソード等を提供し、ドラマへの採用を働きかけるとともに、本県ゆかりの地や人物などについて、歴史・旅行雑誌、WEBページ等を活用し集中的に情報発信を行ってまいります。  また、1月7日から放送を開始した本県舞台のアニメ「2.43 清陰高校男子バレー部」については、1月に開催された春の高校バレーの全国大会会場に、JR福井駅を背景にしたアニメとのコラボビジュアルを掲示したほか、本県出身の男子バレー日本代表清水邦広選手からのメッセージをアニメ公式ツイッターやユーチューブにおいて配信しており、これまでの声優による本県の紹介などと合わせると、100万回を超える視聴回数となっております。  併せて、県内企業とアニメとのコラボレーションによる関連グッズの商品販売が開始されており、今後も、アニメ放送による効果を県内外に広く波及させてまいります。  次に、北陸新幹線開業に向けたふくいブーム創出と機運醸成について申し上げます。  北陸新幹線福井・敦賀開業をPRするキャッチコピーについては、本日卓上に配布させていただきました募集チラシに記載のとおり、幅広く県民に参加いただけるよう5つの候補案を示し、1月8日から31日まで公募を行ったところ、合計2,444件の応募がありました。これら意見を踏まえ、年度内の審査委員会により最終案を選定し、新年度にロゴマークを開発するほか、首都圏の出向宣伝や県・市町の広報、ポスター・のぼり、土産品などに活用し、本県への訪問意欲を高めてまいります。  また、セレクトショップ「ビームス」・女優「のん」氏とのコラボレーションにより伝統工芸をアップデートする「FUKUI TRAD(ふくい とらっど)」プロジェクトについては、先月21日、東京において商品発表会を開催したところ、全国紙やテレビ、ネット等で大きく紹介されており、商品は、今月1日からビームスジャパン新宿店で展示・販売されているほか、オンラインショップで取り扱われております。引き続き、本県の地域資源を活用した情報発信により、本県認知度を向上してまいります。  機運醸成については、来年度、レールウォークなど県民参加型のイベントの開催や、国体・障スポのレガシーを活用したウェルカムダンスの制作・普及などにより、開業に向けた県民の期待感を高めるほか、オンラインによる観光おもてなしセミナーの開催や、おもてなし宣言291への登録事業者の拡大等により、受入環境のレベルアップに努めてまいります。  次に、文化・スポーツの振興について申し上げます。  芸術文化を活用したまちづくりについては、誰もが発表できる簡易な「まちなかステージ」を5月頃に福井駅前に設置・運営し、支援を行います。  併せて、先月22日に包括協定を締結した「ヤマハミュージックジャパン」との連携のもと、まちなかにおける発表機会の創出やアマチュア活動の支援等を進めるとともに、青年・婦人団体、市町等との協働のもと、仲間づくりなどの裾野拡大を図ってまいります。  フルマラソンについては、今年度、県・福井市・スポーツ団体等で構成する検討委員会で基本計画の策定を進めてまいりました。本議会における議論も踏まえ、基本計画の最終的な取りまとめを行うとともに、年度内に準備委員会を設置し、実施計画の策定など、開催に向けた準備を進めてまいります。  内容につきましては、後ほどスポーツ課長からご説明申し上げます。  また、シニア世代を対象とした総合スポーツ大会日本スポーツマスターズ」の2023年の開催に向けた誘致を進めるとともに、5月に行われる県内全市町をめぐるオリンピック聖火リレーや、8月に開催を予定しているパラリンピック聖火フェステバル等の開催に向け、市町や関係機関と連携しながら、着実に準備を進めてまいります。  このほか、県内5つのトップスポーツチーム「ふくい県民応援チーム」については、今月28日に県民チームふれあいフェスを開催し、新シーズンの開幕に向け、ぜひ多くの方に試合会場に足を運んでいただけるよう、各チームの魅力を発信してまいります。  次に、指定管理者候補団体の選定について申し上げます。  交流文化部関係の公の施設で、今回議案として提出しております公募施設は、県立アーチェリーセンター県立クライミングセンターであります。  選定委員会において慎重に選定を行った結果、福井県アーチェリークライミング振興協議会が、指定の基準を満たすものと評価され、指定期間を5年とし、指定管理者候補者に選定したところであります。施設の運営にあたっては、サービスの一層の向上や効率的な管理について、適切に指導、助言を行ってまいります。  詳細は、本日、卓上に配布させていただいております資料のとおりです。  次に、移住定住の推進について申し上げます。  移住定住の促進については、充実した子育て・教育環境を有する本県の特色を活かし、福井への移住経験者を中心とした「移住サポーター」による、相談から定着までの伴走支援やSNSによる情報発信・拡散等により、人が人を呼ぶ「子育て・教育」移住の促進に向けた活動を展開していきます。  学生の就職活動支援については、県内最大規模となる就活イベントふるさと企業魅力発見キャリアフェア」をサンドーム福井で開催しました。今年は、密を避けながら学生と企業が直接会う機会を確保するため、先月24、25日の二日間に分けて開催し、延べ820人の学生に参加いただきました。今月からは100社以上の県内企業の採用情報をオンデマンドで視聴できるオンライン合同企業説明会を開催しており、今後もコロナ禍における就活支援に全力で取り組んでまいります。  次に、1月大雪におけるふるさと納税寄付について申し上げます。  1月の大雪災害において、ふるさと納税による災害支援の呼びかけを行ったところ、全国の皆様から473件、6,802,500円のご寄付いただきました。この場をお借りしまして、厚くお礼申し上げます。  最後に、政策トライアル枠予算の成果について、ご説明いたします。  お手元の資料1-5をご覧ください。交流文化部の令和2年度政策トライアル枠予算については、5事業を実施し、具体的な内容は4ページに記載のとおりです。  令和3年度当初予算への主な反映状況としましては、全国の観光地等をテーマにした収集型カード「LoGet!CARD(ロゲット カード)」を活用し、県内観光地(一乗谷朝倉氏遺跡)のカードを発行した結果、新たな観光需要の創出につながったことを踏まえ、来年度において、新たなご当地コレクションカードによる誘客・周遊促進事業を実施し、さらなる誘客拡大につなげてまいります。  また、インスタグラムフォトコンテストを開催したところ、約7,600件の応募があり、福井の新たな魅力発見につながりました。来年度はインスタグラムフォトコンテスト事業として、コンテストのほか、インスタ映えスポットを巡る観光周遊コースを開発するなど、合計5件、3,654万円を計上しております。  報告事項は以上でございます。  よろしくご審議賜りますようお願いいたします。 2           産業常任委員会および         予算決算特別委員会産業分科会           産業労働部長説明要旨                        令和3年3月4日  本常任委員会および予算決算特別委員会産業分科会に付託されておりますのは、産業労働部および労働委員会関係予算関係議案および第33号議案「福井県工業技術センター使用料および手数料徴収条例の一部改正について」など3件であります。  第34号議案でございますが、これは、日野川地区および坂井地区の水道用水供給事業につきまして、受水市町の合意が得られたことから、今年4月より、日野川地区の給水料金を1m3あたり97円から90円に、坂井地区は65円から63円に改定するものでございます。  第35号議案でございますが、これは、テクノポート福井総合公園内の芝生広場につきまして、現在、無料の施設として広く一般県民に利用されているほか、各種競技のサブグラウンドとしても利用されているところですが、安全に専用利用できるよう施設運営の見直しを求める要望を受けたことなどから、安全柵を設置した上で、専用利用する際の手続きおよび料金を新たに設定するものでございます。  その他の内容につきましては、先の全員協議会でご説明申し上げたとおりでありますので、よろしくお願いいたします。  それでは、産業労働部関係の報告事項について申し上げます。  まず、本県の景況について申し上げます。詳細はお手元の資料1「福井県内経済・雇用情勢」をご覧ください。  先月19日に発表された内閣府の「月例経済報告」においては、「景気は、新型コロナウイルス感染症の影響により、依然として厳しい状況にあるなか、持ち直しの動きが続いているものの、一部に弱さがみられる」としております。
     本県独自調査による「ふくい街角景気速報」においても、1月の現状判断DIは景気の境目となる50を大きく下回る33.6ポイント(前月比-8.1)という状況にあります。  本県の生産の状況につきましては、12月の県全体の鉱工業生産指数前月比マイナスとなっております。  県内の消費動向につきましては、大型小売店販売額の昨年の累計販売額は、前年比プラスとなっております。  雇用情勢につきましては、令和3年1月の有効求人倍率は、1.57倍で前月に比べて0.10ポイントの大幅な上昇となったものの、令和2年の年平均は、1.64倍で前年比0.41ポイントの低下となっています。  先月28日をもって福井県感染拡大注意報を解除するなど、感染が収束に向かう中、各種政策の効果やワクチン接種への期待から、県内経済は緩やかに持ち直しに向かうと考えていますが、引き続き、県内経済団体等と緊密な情報交換を行い適切に対応してまいります。  「福井県内経済・雇用情勢」についての説明は以上であります。  次に、感染症対策に関する事業者支援について申し上げます。  新型コロナウイルス感染症対応資金および経営安定資金につきましては、合計で約8,800件、約1,700億円の申込みを受け付けております。このうち、コロナ感染症対応資金については申込期限を3月31日まで延長し、さらに限度額を4,000万円から6,000万円に引き上げ、支援を継続して行っているところです。  来年度はポストコロナを見据え、経営の改善等に取り組む中小企業者向けの制度融資を創設するとともに、産業活性化支援資金の保証料を全額補給して設備投資を促進してまいります。  福井県版持続化給付金につきましては、感染症の影響により、令和2年の年間売上が前年比10%以上減少する事業者に対し、10万円を給付するものです。国の持続化給付金が終了する中、県独自の給付制度を創設して切れ目ない支援を実施してまいります。  中小企業等における感染防止対策につきましては、1月29日に申請を締め切り、約4,900件の申請を受けております。現在、審査と支払いを進めておりますが、引き続き、店舗等における感染防止対策の徹底が必要なことから、来年度も対策費用への助成を継続してまいります。  次に、消費喚起策について申し上げます。  デジタルバウチャー「ふく割」につきましては、1月16日から発行を開始し、現在、参加店舗は約3,500店、登録者数は県民の2割となる約15万6千人、これまでの利用枚数は約35万枚と、多くの皆様にご利用いただいております。  参加店舗からも、「週末の来客が増えた」、「ワンランク上の商品が購入されている」、「“ついで買い”や追加注文が増えた」という声が聞かれるなど好評を得ております。  GoToイートキャンペーンにつきましては、2月28日現在、約54万セット、額面として約68億円の販売申込がありました。これは、県民一人当たりの販売申込額として全国1位の水準になりますが、引き続き厳しい経営状況にある飲食店を支援するため、国のGoToイートキャンペーンが終了する7月以降、県独自に1セット3,000円で3,500円分の食事券を販売する福井県版GoToイート飲食店応援キャンペーン事業を実施してまいります。  「福井で『倍返し!』キャンペーン」につきましては、国のGoToトラベル中断までの間に、約2,800件、1,000万円を超える利用をいただいております。伝統工芸品を対象とするキャンペーンについては、GoToトラベル再開にあわせ、新年度も継続してまいります。  感染症の影響が長期化する中、来年度も引き続き、関係団体等と協力しながら、県内の消費喚起に全力をあげてまいります。  次に、ニューノーマルへの対応について申し上げます。  県内企業のDXを推進するため、デジタル技術の導入支援を担う拠点として、ふくい産業支援センターに「DXオープンラボ」を開設するとともに、有識者や外国人ITエンジニアを配置するなど、支援体制を強化いたします。また、短期間でのITスキル習得をめざす「ITスクール」を開講し、県内企業におけるIT人材の育成・確保に努めてまいります。  製造業者の展示会出展支援につきましては、コロナ禍で対面型の営業活動に制限を受ける中、これまでに約100件の申請を受けております。来年度においても、サンプル展示を併用する遠隔商談など、新しい営業スタイルへの移行を支援してまいります。  県内企業のテレワーク促進につきましては、2月末時点で新たにテレワークを利用した県内企業239社に対して奨励金を支給したほか、1月20日には国と連携した啓発セミナーをオンラインで開催しました。来年度はさらに、情報通信機器の整備を支援することにより、テレワークの一層の導入・定着を進めてまいります。  次に、雇用の維持・確保対策について申し上げます。  雇用シェアにつきましては、農業法人から製造業への出向など、2月末時点で4件20名のマッチングが成立しております。本県の支援制度をモデルとして、国が新たに在籍型出向に対する支援制度を創設しましたが、県としても関係機関との連携を密にしながら、県内企業の雇用シェア促進に努めてまいります。  外国人労働者の確保につきましては、県内企業が行う外国人労働者の就業・生活環境の改善等に対する支援制度について、2月末時点で54件の申請を受けております。また、来年度は新たに、人材確保支援センター内に「FUKUI外国人材雇用サポートデスク」を設置し、企業からの相談対応等を行うとともに、人材派遣会社との協定に基づく高度外国人材の受入れを促進するなど、外国人労働者の受入れ拡大と定着に向けた支援をさらに強化してまいります。  外国人との共生につきましては、外国人コミュニティリーダーの養成や相談窓口の機能強化に加え、民間が行う日本語講座のオンライン化を支援するなど、日本語の習得機会を拡大することにより、外国人が安心して生活ができる環境づくりを進めてまいります。  障害者の雇用促進につきましては、今月からの障がい者法定雇用率引上げ(民間企業:現行の2.2%から2.3%へ)にあわせ、昨年12月、障がい者雇用未達成企業など33社が参加するセミナーを開催いたしました。来年度は、雇用促進支援員の増員や、障がい者雇用の理解促進を図るインターンシップの実施など、支援体制をさらに強化してまいります。  次に、アンテナショップについて申し上げます。  これまで、昨年2月議会で報告した今後の方向性案に沿って、両館に必要な機能等について検討を行ってまいりました。  「ふくい南青山291」につきましては、運営を令和4年3月末まで延長し、令和4年秋頃にリニューアルオープンさせたいと考えております。  また「食の國 福井館」につきましては、令和4年春頃の移転オープンを目指して先月12日から移転先物件の募集を開始しました。  両館の基本的なコンセプト等につきましては、後ほど担当副部長からご説明申し上げます。  次に、伝統工芸の振興について申し上げます。  伝統工芸の新ブランド「FUKUI TRAD」につきましては、若い女性をターゲットとした24商品が開発され、今月1日から東京の店舗とオンラインストアで販売を開始いたしました。  来年度は、新たな企業やデザイナーとのコラボレーションによる商品開発に加え、福井駅周辺において工芸体験等ができる拠点整備を支援し、本県伝統工芸の認知度向上と産地への誘客につなげてまいります。  次に、創業・事業承継支援について申し上げます。  県では、地域内において、民間の力でヒト・モノ・カネ・技術等の資源を循環させ、ベンチャー企業を育成する仕組みを「福井型エコシステム」と位置付けています。今後、専門家による事業計画の集中指導や専門的見地からの助言などにより、ビジネスパートナーの獲得や資金調達を促進し、有望なベンチャー企業の創出につなげてまいります。  県内企業M&A・UIJターン事業承継奨励金につきましては、後継者問題に悩む企業に対して、従業員や産地内企業などの身近な第三者への承継を促進するため、売り手・買い手双方に対する50万円の奨励金を創設いたします。また、移住者による承継に対しては、生活資金として最大240万円を加算するなど、事業引継ぎへの支援を強化いたします。  次に、企業誘致について申し上げます。  これまで、雇用者数や投資額を要件としてきた補助制度を見直し、県が推進するプロジェクトと連携し、高い付加価値を生み出す企業に対して、業種や雇用、投資額を問わず、補助率等を優遇する新たな支援制度を創設いたします。また、都市圏等と変わらない給与や待遇を維持する企業等に対して上乗せ支援を行うなど、小さくても魅力ある企業の誘致を強化いたします。  こうした新しい補助制度を活用し、規模にかかわらず魅力的で、地域への波及効果が高い産業の誘致に取り組んでまいります。  次に、敦賀港および福井港の利活用について申し上げます。  昨日、「ふくいの港プレゼンテーション 2021」を開催したところ、オンライン参加も合わせ、県内の荷主や物流事業者など約120名にご参加いただきました。今月18日には、敦賀港見学バスツアーも予定しており、引き続き積極的なポートセールスを行ってまいります。  次に、県民衛星プロジェクトについて申し上げます。  県民衛星「すいせん」が3月20日にカザフスタンのバイコヌール宇宙基地から打ち上げられます。打上げの様子を県民の皆様と共有できるよう、Youtubeでの配信を予定しています。  最後に、政策トライアル予算について申し上げます。  産業労働部では今年度、5件、12,498千円を執行いたしました。具体的な執行内容は別添の資料(6ページ28番から32番まで)のとおりです。令和3年度当初予算への反映状況としては、アンテナショップのリニューアルに向けた準備事業や企業のデジタル化に対する支援事業を始めるなど、3件、564,270千円を計上しております。  報告事項は以上でございます。よろしくお願いいたします。 3     産業常任委員会予算決算特別委員会産業分科会          農林水産部長報告 説明要旨                        令和3年3月4日  本常任委員会および予算決算特別委員会に付託されておりますのは、農林水産部関係の予算議案ならびに令和2年度関係の第160号議案および令和3年度関係の第36号議案であります。  このうち、予算議案の内容につきましては、先の全員協議会でご説明申し上げたとおりですので、よろしくお願いいたします。  令和2年度関係の第160号議案でございますが、これは、間伐等の促進と間伐材等を活用した林業・木材産業の再生を図るために設置していた福井県緊急森林整備基金の事業が終了したため、条例を廃止するものでございます。  令和3年度関係の第36号議案でございますが、これは、知事の附属機関のうち「福井県農政推進協議会」、「福井県漁協事業基盤強化総合対策協議会」および「福井県海面利用協議会」について、附属機関として常設しておく必要性が低いことから、廃止するものでございます。  それでは、農林水産部関係の報告事項について申し上げます。  はじめに、今年1月7日からの大雪による農林水産業への被害および対応について申し上げます。  今回の大雪により、農業では、福井・奥越地区を中心に、園芸用・水稲育苗用、合わせて425棟の農業用ハウスが倒壊する被害が発生しました。  これを受けて、県では、被災農家向け相談窓口を設置するとともに、市町、JAと協力し、農家が経営再開に必要な資金を無利子で借入れできる「農業経営支援資金」の受付を開始しております。  加えて、県が当初5年間分の利子と全期間の保証料を補給する「農業緊急資金」を創設するほか、国の補助事業を活用し、被害を受けた農業用ハウスの再整備および撤去に係る経費を市町とともに支援し、園芸用で約8割、水稲育苗用で約7割の負担軽減を図ることとしております。  なお、森林や林道、鳥獣害防止施設等の被害については、積雪により十分な確認ができないことから、雪解けした箇所から順次、現地調査を実施して被害を把握するとともに、必要に応じて国の制度を活用し、早期復旧に努めてまいります。  次に、農業について申し上げます。  「いちほまれ」については、コロナ禍により全国的に米の販売が厳しい状況の中でも、新規の卸売事業者との取引開始などにより、昨年と同程度の販売量を確保しております。来年度は、生産量を昨年より1,000トン増の6,000トンとすることとしており、テレビCMの放映枠を大幅に拡充するとともに、コンビニエンスストア等でのおにぎりフェアや量販店での販売促進キャンペーンを実施するなど、関係者が一丸となって全国ブランドとしての認知度向上や販路拡大を強力に推進してまいります。  あわせて来年度、市町・JAと協働し、「いちほまれ」を県内全市町の小中学校の学校給食で最大2か月間提供することとしており、児童・生徒に「いちほまれ」への愛着を持ってもらうことを通して、県内での普及につなげてまいります。  米の需給対策については、需要に応じた主食用米の生産を基本として、加工用米や輸出用米など非主食用米のほか、麦、大豆、そば、園芸作物等への作付転換を推進してまいります。特にそばについて、県独自の取組みとして、湿害による被害を低減し収量向上を図る「小畔立て同時播種技術」の導入を支援して作付転換を促し、生産拡大につなげてまいります。  酒米「さかほまれ」を使用した地酒については、昨年収穫された68トンの酒米を使用し、県内19の蔵元が醸造作業を進めており、4合瓶換算で令和元年の2倍となる約6万本が販売される予定です。今後、県酒造組合と協働し、県内および都市圏において「さかほまれ地酒」の試飲会を開催するとともに、全国新酒鑑評会での入賞を契機に「米どころ、酒どころ」としての福井の知名度向上が図れるよう、より品質の高い米づくり、酒づくりに向けた技術支援を行ってまいります。  そばのブランド化については、先月、インターネット上で行われた「そばのおいしい都道府県」アンケート調査において、福井県が第1位を獲得しました。サイト上では「全国の有名そば処を食べ歩いたが、福井のそばが一番」、「在来種の宝庫で香り高いそばが食べられる」など、福井のそばを応援するコメントも多く寄せられており、本県がそば処として認知されてきたものと考えております。
     来年度は、「ふくいそばOnline」を活用したモバイルスタンプラリーによるそば店巡りや、在来種の魅力を引き出す「至福のそば」メ  ニューのコンテストなど、県民の皆さんとともに楽しみながら産地を盛り上げていく仕掛けを企画し、そば店や製粉業者、生産者と力を合わせて県産そばのブランド力を高め、「そば処ふくい」の魅力発信に努めてまいります。  スマート農業については、全国に先駆けて県内全域で整備を進めてきたGPS基地局5基すべてが今月1日から運用を開始しており、今月 17日には、大規模水田経営体を対象に、基地局を利用したICT農業機械の実演会を開催することとしております。  今後、農業者が保有する既存の農業機械に設置できる自動操舵システムの導入を支援するほか、ドローンを用いた除草剤のスポット散布による低コスト技術などの開発を進め、スマート農業の普及による作業の省力化や生産性の向上を図ってまいります。  園芸振興については、県内17か所の大規模園芸施設における産出額が11億円となっており、年内には新たに2か所でイチゴの生産が始まります。また、水田園芸については、排水性の高い圃場づくりと大規模機械化栽培の導入支援により、前年に比べ60ヘクタール増の420ヘクタールに拡大し、産出額は15億円となりました。  来年度からは、農地の集約や機械の共同利用により、スケールメリットを活かせる「園芸タウン」を県下全域に順次整備することとしており、栽培技術から販売まで集中してサポートする体制を整え、令和5年度の園芸産出額220億円を目指してまいります。  畜産振興については、円滑な経営継承や若手農家の経営発展を進めるため、畜産農家10戸に対し、畜舎の改修や機械の整備等への支援を行いました。また、他県で頻発している鳥インフルエンザへの対応として、農家自身による自主点検はもとより、家畜保健衛生所による巡回指導を実施し衛生管理の徹底を図るとともに、消石灰の無償配布を2回行うなど、発生予防に努めております。  交流人口の拡大については、大型直売所などを中心とし、観光農園や農家レストラン、農家民宿等の農村を体験するコンテンツをつなげるモバイルスタンプラリーの実施や、本県を訪れた観光客に福井の農村の魅力を伝え農村の回遊を促す「農遊コンシェルジュ」を育成し、福井の豊かな農村を体感する機会を創出する「農遊地域」づくりを進め、農村での交流人口の拡大と魅力あるビジネスの展開を進めてまいります。  鳥獣害対策については、今年度から県が越前海岸の水仙畑や越前市、大野市の養豚場周辺で実施している指定管理鳥獣捕獲等事業により、これまでのシカ、イノシシの捕獲頭数が合計で118頭となりました。また、トライアル予算を活用し越前市等に設置した獣害対策用のグレーチングについては、シカやイノシシの侵入痕跡はなく、被害防止の効果を確認しました。来年度は、新たにグレーチング設置への支援を行うとともに、複数集落が連携して行う柵の設置や追い払い活動への支援を拡大するなど、引き続き農作物の被害軽減に努めてまいります。  農業人材の確保・育成については、昨年12月に、越前若狭田んぼ道場の第1期研修生34名が研修を終え、今後、農業法人や集落営農組織等の主力としての活躍が期待されます。現在、第2期の研修生24名が水稲や大麦などの栽培にかかる座学研修を行っており、来月からは代掻きや田植えなど機械作業実習が始まります。研修を通じて、栽培技術や機械操作、農業者としての心構えなどを習得した地域の即戦力となる人材を育成してまいります。  次に、林業について申し上げます。  県産材の利用拡大については、来年度、経済団体と連携し、企業を対象とした木造施設の見学会を開催するなど、県産材の利用に対する意識の醸成を図るとともに、県産材利用に対する相談体制の充実と民間施設への補助事業の拡充により、企業の県産材利用を促進してまいります。  林業の人材確保については、1月に作成した県内の林業事業体や業務内容を紹介する「ふくい林業事業体ガイドブック」を県内外で開催される就業相談会や職業系高校の就職説明会において活用するほか、林業従事者の働く姿やインタビューを盛り込んだPR動画を新たに制作し配信するなど、引き続き新たな担い手の確保につなげてまいります。  県産原木ジャンボしいたけ「香福茸」については、2月に生産者を確保・育成するための栽培研修を開催したところ、募集定員を超える申し込みがあり、受講生の中から2名が新たに生産を開始することとなりました。今後は、香福茸の生産に必要となる原木を確保するとともに、新規栽培に必要な機器や規模拡大のためのハウス等の生産施設の導入を支援し、生産拡大を図ってまいります。  次に、水産業について申し上げます。  水産物のブランド化については、今年度新たに「若狭ぐじ極」と「越前がれい極」を創出し、県内料理店や東京の寿司店等に提供したところ、いずれの魚も「鮮度が大変よく、生食でもおいしく食べられ、食材として使える料理の幅が広がった」と好評をいただいております。  また、甘えびについては、5月から翌年1月にかけて本県沿岸で獲れた「中」サイズ以上で、漁獲後24時間以内に出荷するものを「ふくい甘えび」と称することに決定しました。5月にはお披露目会を開催し、県内外における認知度向上に向けてPRを強化してまいります。  水産学術産業拠点については、増養殖事業者の育成と養殖生産の拡大による地域の活性化を図るため、来年度、小浜市堅海地区において施設を整備することとしております。  詳細は、後ほど担当副部長からご説明申し上げます。  次に、農林水産物の販路拡大について申し上げます。  国内への販路拡大については、「越前がに」や「いちほまれ」に次ぐ本県が誇る代表ブランド食材を創出するため、「そば」、「越前がれい」、「若狭ぐじ」、「甘えび」、「さかほまれ地酒」の5品目について、来年度、統一的なデザインのプロモーション動画を制作し、県内外に情報発信してまいります。  また、東京の食品スーパーで行う福井フェアを複数の系列に拡大し、季節ごとに開催するほか、新たに飲食チェーン店とのタイアップによるフェアを行い、首都圏を中心に県外での販路を拡大してまいります。  最後に、農林水産部の令和2年度の政策トライアル予算については、今年度、2件、426万8千円を執行いたしました。具体的な執行内容は別添の資料No.1-5の7ページの33番、34番のとおりです。これらの成果を基に、令和2年度補正予算案に、インフルエンサーを活用して本県の代表的な食材をPRする「県民が誇る代表食材プロモーション強化事業」、198万円、令和3年度当初予算案に、新たに獣害対策グレーチング機器を補助対象に追加する「鳥獣害のない里づくり推進事業」、150万円を計上しております。  以上、農林水産の各分野についてご報告申し上げました。  よろしくご審議賜りますようお願いいたします。 〔課長説明事項〕  水産学術産業拠点の整備について   (水産課) 発言が指定されていません。 Copyright © Fukui Prefecture, All rights reserved. ↑ ページの先頭へ...