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  1. 福井県議会 2020-12-15
    令和2年土木警察常任委員会及び予算決算特別委員会土木警察分科会 本文 2020-12-15


    取得元: 福井県議会公式サイト
    最終取得日: 2023-04-12
    トップページ 検索結果一覧 使い方の説明 (新しいタブが開きます) 令和2年土木警察常任委員会及び予算決算特別委員会土木警察分科会 本文 2020-12-15 文書 前へ 次へ 発言 前へ 次へ ヒット発言 前へ 次へ 文字サイズ 大きく 標準 小さく ツール 印刷用ページ窓表示 ダウンロード 表ズレ修正 表示形式切り替え 単文表示 選択表示 全文表示 発言者一覧に移動 全 178 発言 / ヒット 0 発言 表示発言切り替え すべての発言 ヒット発言 選択表示 すべて選択 すべて解除 1 ◯仲倉委員長分科会長) 2 ◯警察本部長 3 ◯仲倉委員長分科会長) 4 ◯仲倉分科会長 5 ◯仲倉分科会長 6 ◯仲倉委員長 7 ◯西本(正)委員 8 ◯生活安全部長 9 ◯西本(正)委員 10 ◯生活安全部長 11 ◯西本(正)委員 12 ◯生活安全部長 13 ◯西本(正)委員 14 ◯生活安全部長 15 ◯西本(正)委員 16 ◯警務部長 17 ◯山岸委員 18 ◯生活安全部長 19 ◯山岸委員 20 ◯仲倉委員長 21 ◯山岸委員 22 ◯仲倉委員長 23 ◯山岸委員 24 ◯警察本部長 25 ◯細川委員 26 ◯警察本部長 27 ◯細川委員 28 ◯仲倉委員長 29 ◯細川委員 30 ◯生活安全部長 31 ◯細川委員 32 ◯警察本部長 33 ◯長田委員 34 ◯生活安全部長 35 ◯長田委員 36 ◯生活安全部長 37 ◯長田委員 38 ◯生活安全部長 39 ◯長田委員 40 ◯生活安全部長 41 ◯長田委員 42 ◯交通部長 43 ◯長田委員 44 ◯野田委員 45 ◯生活安全部長 46 ◯野田委員 47 ◯生活安全部長 48 ◯野田委員 49 ◯生活安全部長 50 ◯野田委員 51 ◯交通部長 52 ◯野田委員 53 ◯交通部長 54 ◯田中(三)委員 55 ◯交通部長 56 ◯田中(三)委員 57 ◯交通部長 58 ◯西本(正)委員 59 ◯警察本部長 60 ◯西本(正)委員 61 ◯交通部長 62 ◯西本(正)委員 63 ◯警察本部長 64 ◯西本(正)委員 65 ◯刑事部長 66 ◯仲倉委員長 67 ◯仲倉委員長 68 ◯仲倉委員長分科会長) 69 ◯土木部長 70 ◯仲倉委員長分科会長) 71 ◯仲倉分科会長 72 ◯仲倉分科会長 73 ◯仲倉委員長 74 ◯仲倉委員長 75 ◯仲倉委員長 76 ◯山岸委員 77 ◯道路建設課長 78 ◯山岸委員 79 ◯道路建設課長 80 ◯山岸委員 81 ◯細川委員 82 ◯道路保全課長 83 ◯細川委員 84 ◯道路保全課長 85 ◯細川委員 86 ◯山本(文)委員 87 ◯高規格道路課長 88 ◯山本(文)委員 89 ◯高規格道路課長 90 ◯山本(文)委員 91 ◯高規格道路課長 92 ◯山本(文)委員 93 ◯高規格道路課長 94 ◯仲倉委員長 95 ◯仲倉委員長 96 ◯仲倉委員長 97 ◯仲倉委員長 98 ◯山本(文)委員 99 ◯道路保全課長 100 ◯山本(文)委員 101 ◯道路保全課長 102 ◯山本(文)委員 103 ◯道路保全課長 104 ◯山本(文)委員 105 ◯道路保全課長 106 ◯山本(文)委員 107 ◯道路保全課長 108 ◯山本(文)委員 109 ◯山岸委員 110 ◯河川課長 111 ◯山岸委員 112 ◯河川課長 113 ◯山岸委員 114 ◯河川課長 115 ◯山岸委員 116 ◯河川課長 117 ◯山岸委員 118 ◯河川課長 119 ◯土木管理課長 120 ◯山岸委員 121 ◯土木管理課長 122 ◯山岸委員 123 ◯土木管理課長 124 ◯山岸委員 125 ◯土木管理課長 126 ◯山岸委員 127 ◯土木部長 128 ◯山岸委員 129 ◯田中(三)委員 130 ◯道路保全課長 131 ◯田中(三)委員 132 ◯道路保全課長 133 ◯田中(三)委員 134 ◯道路保全課長 135 ◯西本(正)委員 136 ◯道路保全課長 137 ◯西本(正)委員 138 ◯長田委員 139 ◯道路保全課長 140 ◯長田委員 141 ◯道路保全課長 142 ◯長田委員 143 ◯道路保全課長 144 ◯長田委員 145 ◯道路保全課長 146 ◯長田委員 147 ◯仲倉委員長 148 ◯長田委員 149 ◯野田委員 150 ◯道路保全課長 151 ◯野田委員 152 ◯長田委員 153 ◯砂防防災課長 154 ◯長田委員 155 ◯細川委員 156 ◯土木部長 157 ◯細川委員 158 ◯土木部長 159 ◯細川委員 160 ◯土木管理課長 161 ◯細川委員 162 ◯土木管理課長 163 ◯細川委員 164 ◯建築住宅課長 165 ◯野田委員 166 ◯都市計画課長 167 ◯野田委員 168 ◯都市計画課長 169 ◯野田委員 170 ◯都市計画課長 171 ◯野田委員 172 ◯道路保全課長 173 ◯野田委員 174 ◯都市計画課長 175 ◯野田委員 176 ◯仲倉委員長 177 ◯仲倉委員長 178 ◯仲倉委員長分科会長) ↑ リストの先頭へ ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1                公安委員会関係 ◯仲倉委員長分科会長)  ただいまから、土木警察常任委員会及び予算決算特別委員会土木警察分科会を開会する。  なお、本日の委員会は新型コロナウイルス感染症対策のため全員協議会室にて行う。マイクは1人ずつ設置している。発言の際はスイッチを入れてほしい。  また、換気等のため進行状況を考慮しながら、およそ1時間をめどに休憩を取る予定をしているので了承願う。  なお、マイボトル等による水分補給については、委員会開催中は遠慮いただき、休憩中にてお願いする。  議会運営要綱第26条第2項の規定により、パソコン等を使用する委員は審議の妨げにならないように、節度をもって適切に使用願う。併せて同規定により、説明者及び説明補助者にはパソコン等の使用が認められていないので、留意願う。  次に、傍聴される方に申し上げる。  傍聴の際は、さきにお知らせをした留意事項を守って傍聴を願う。  本日の審査は、初めに公安委員会、次に土木部の順序にて行う。  また、本委員会関係の付託議案等については、その一覧をお手元に配付しておいたので、御覧願う。  なお、質疑及び答弁は簡潔に行っていただくようお願いする。  これより公安委員会関係の審査に入る。  それでは、土木警察常任委員会における所管事務の調査及び予算決算特別委員会に付託された予算議案のうち、第99号議案の公安委員会関係分を議題とする。  理事者より議案の説明を求める。  なお、特に報告すべき事項等があれば、併せて報告願う。       〔警察本部長、「警察本部長説明」に基づき、以下のとおり説明〕 2 ◯警察本部長  委員長をはじめ委員の皆様方には、日頃から県警察の運営について深い理解と多大な支援を賜っている。厚く御礼を申し上げたいと思う。
     今議会では、本常任委員会に付託されている警察本部関係の議案はないが、令和2年度一般会計補正予算案に所要の経費を計上させていただいているので、審議のほど、よろしくお願いする。  審議に先立って、少し時間を頂いて、お手元配付資料「福井県の治安情勢10月末現在」に基づき、当県の最近の治安情勢について説明をさせていただきたいと思っている。  初めに刑法犯についてである。資料の1ページ目を開いてほしい。本年10月末現在の刑法犯の認知件数は2,281件で、前年同期に比べて345件、13.1%減少している。検挙件数は1,459件で、前年同期と比べて130件、8.2%減少しているが、検挙率は64%と、前年同期と比べて3.5ポイント上昇している。  県警察では、現在、県下一斉年末特別警戒や金融機関等への防犯パトロールなど、警察官による街頭活動を強化しており、年末における各種犯罪の防止に努めている。  次に、子どもを犯罪から守る対策についてである。2ページの中段を御覧願う。10月末現在の子どもに対する声かけ、つきまとい事案等の相談等件数は191件である。前年同期と比べて33件、14.7%減少している。検挙件数は23件で、前年同期と比べて15件減少している。指導・警告件数は61件、前年同期と比べて3件減少している。県警察では、少年警察ボランティアと連携をし、危険な事案に遭遇した場合の回避能力を身につけさせるリュウピー防犯教室を開催したほか、子ども重点見守りデーにおける見守り活動を推進するなど、子どもの安全確保に努めている。  次に、女性を犯罪から守る対策についてである。4ページ目を御覧願う。10月末現在の女性が被害者となった性犯罪や暴力犯罪などの認知件数は203件で、前年同期と比べて1件減少している。検挙件数は197件で、前年同期と比べて6件増加している。ストーカー・DV事案についてであるが、本年10月末現在のストーカー事案の相談等件数は123件で、前年同期に比べて23件、23%増加している。DV事案は228件で、前年同期に比べて34件、17.5%増加している。これらのうち、刑罰法令に触れるものについては、ストーカー事案で30件、DV事案で123件検挙している。この種事案は重大事件に発展するおそれが大きいことから、県警察では、引き続き、被害の拡大防止と被害者の安全確保を最優先に、行為者への指導・警告や禁止命令等の行政措置を行うほか、刑罰法令に触れる行為を認めた場合には積極的な事件化を図ることにより、被害者や相談者の安全確保に努めていく。  次に、特殊詐欺についてである。資料の5ページ目を御覧願う。10月末現在の特殊詐欺の認知件数は19件で、前年同期比4件減少している。被害金額は約5,576万円で、前年同期と比べて大幅に減少している。被害の特徴として、手口別では預貯金詐欺と架空料金請求詐欺の割合が高くなっている。また、65歳以上の高齢者が被害に遭うケースが多く、被害者全体の約7割を占めている。県警察では、えちぜん鉄道との協定締結や山口茜選手を「安全・安心サポーター」に委嘱しての広報啓発活動を推進するとともに、制服警察官による高齢者宅への巡回連絡や留守番電話対策についての直接指導を行うなど、被害防止対策に取り組んでいるところである。  次に、交通事故から県民を守る対策についてである。11ページ目を御覧願う。通常この資料は10月末現在で取りまとめているが、交通死亡事故情勢については、その後1か月で情勢が大きく変わっているので、今回、資料として11月末現在を補足として添付させていただいている。この11月末現在の交通死亡事故件数、死者数は33件、36人である。前年同期と比べて6件、9人増加している。死者数は既に昨年1年間の死者数31人を大幅に上回っている。死亡事故件数33件の内訳を見ると、この資料11ページ目の丸の3つ目であるが、高齢運転者が第一当事者となった件数が15件で、前年同期と比べて6件増加している。また、死者数36人の内訳、11ページ目の丸の4つ目であるが、年齢層別では高齢者が最も多くなっている。約8割を占める27人が亡くなっている。特に歩行中に亡くなった方が11人と多くなっており、対前年同期比5人の増となっている。  こういった傾向を踏まえて、県警察では、例えば、高齢運転者に対してはシルバー・セーフティドライビング講習を実施し、また高齢歩行者に対しては、参加・体験・実践型の交通安全教育を行うなど、様々な対策を推進している。本会議でも答弁したとおり、今年の事故情勢が大変厳しく、多くの方の命が失われたことを大変重く受け止めている。知事部局や関係機関等と連携し、交通事故の分析に基づいた指導取締り、幅広い年齢層に対する運転者・歩行者教育、交通安全施設の整備など、各種対策を総合的に推進していきたいと思っている。説明は以上である。  県警察では、今後も、さらなる治安の向上に努めるとともに、県民の皆様が安全で安心して暮らせる福井を実現していきたいと考えている。  委員長はじめ委員の皆様方には、引き続き支援、協力を賜りますよう、お願い申し上げる。 3 ◯仲倉委員長分科会長)  説明は終わった。  審査は分科会、続いて委員会の順序で行うので、了承願う。            ────────────── 4 ◯仲倉分科会長  まず、分科会の審査に入る。  予算議案のうち第99号議案の公安委員会関係分について各委員より発言を願う。  よろしいか。       〔「なし」と呼ぶ者あり〕 5 ◯仲倉分科会長  ないようであるから、第99号議案の審査は終結する。  以上で予算議案についての審査は終結する。            ────────────── 6 ◯仲倉委員長  次に、委員会の審査に入る。公安委員会関係の所管事務について、各委員より発言を願う。 7 ◯西本(正)委員  特殊詐欺について今ほど本部長から説明があった。特殊詐欺はどういう傾向になっているのか。高齢者の方が被害に遭って、いわゆる虎の子というか老後生活のための資金を特殊詐欺で取られるということは命に関わる問題だ。だから県警としても、あるいは警察庁としても、全力で取り組んでいただいていると思うのである。しかしながら報道を見ていると──やはりしょっちゅう報道が出てくるということは、やはりまだまだあるのだろうと思っていて、その上でちょっとお聞きしたいのだが、特殊詐欺の全国と県内の被害状況、ちょっと詳しく説明いただけたらと思うので、お願いする。 8 ◯生活安全部長  特殊詐欺の全国と当県の被害状況についてお答えする。本年10月末現在、全国における特殊詐欺の認知件数は約1万1,000件で被害総額は約221億円であり、前年同期に比べて約2,600件、約39億円の減少となっている。一方、県内の認知件数は19件で、被害総額は約5,576万円であり、前年同期に比べて4件、約5,314万円の減少となっている。 9 ◯西本(正)委員  今の説明であると、全国的にも県内でも減少しているというので、これまで県警があらゆる手段、対策を講じてこられた結果が出ているのだろうと思うけれども、特殊詐欺というのは、次々と手口が変わってくると聞くわけである。新手の特殊詐欺の傾向、その辺りを説明いただけるか。 10 ◯生活安全部長  昨年以降、キャッシュカードをだまし取る、または盗む手口が増加している。先ほど本部長の説明であった預貯金詐欺というのは、その一つの手口である。本年、被害のあった19件のうち10件はキャッシュカードをだまし取るなどの手口であり、認知件数の過半数を占めている。具体的には、警察官や銀行職員などをかたり、電話で「あなたのキャッシュカードが不正に利用されている。悪用されないためには手続が必要」などと伝え、キャッシュカードや暗証番号を準備させ、被害者宅を訪問した犯人がキャッシュカードをだまし取る、または被害者の隙を見て盗むという手口である。 11 ◯西本(正)委員  いろいろと考えるもので、テレビを見ていると、キャッシュカードを交換して封筒に入れて判こが要るので判こを取ってきてほしいと伝え、その隙に差し替えるみたいな巧妙な犯罪なのだろうと思う。新手の詐欺への取組、対策はなかなか難しいのだろうと思うけれども、県警として今どのような対策を講じようとしているのか、講じているのか。その辺り説明いただきたい。 12 ◯生活安全部長  新手の特殊詐欺の防止対策についてお答えする。キャッシュカードをだまし取るなどの新手の手口による被害の特徴としては、被害者が全て65歳以上の高齢者であること、犯人からの連絡は全て自宅の固定電話に対するものであることが挙げられることから、県警察では、犯人からの電話に出ないことや犯人からの電話を受けた時点で親族や警察等へ相談することが重要と考えている。  そこで、地域警察官の巡回連絡等を通じて、在宅時でも留守番電話に設定するように依頼したり、犯人がよく使う「口座が悪用されている」とか「キャッシュカードを預かる」などのだまし文句を紹介し、親族や警察への早期相談を呼びかけている。また、子どもや孫などの幅広い世代に特殊詐欺の被害防止に関心を持ってもらうため、配付資料「福井県の治安情勢」の表紙にも使わせてもらった本県出身のバドミントン選手である山口茜さんを「安全・安心サポーター」に委嘱し啓発ポスターに協力いただくなど、対策を強化しているところである。 13 ◯西本(正)委員  いろいろと対策を講じていただいているようであるが、ちなみに私の家の固定電話に安心モードというのがあり、いつも設定してある。そうすると迷惑電話も名前を名のらずに切ってしまうし、あれはやはりいいなと思う。電話がかかると「安心モード設定です。あなたのお名前をおっしゃってください」とメッセージが流れ、大抵の者は切る。やはり犯罪を犯そうという人間は手間を取ることを嫌がるのだろうと思う。だから、そういったものも非常に効果があるのだろう。その辺りも一つの方法だと思う。  今、山口茜さんの話もあった。いろいろと対策を講じていただいていると思うし、県警としてもユーチューブで発信をしていて、私もリュウピーネットで情報が来たのでユーチューブを拝見した。その中に過去にバンドを組んだり、歌で啓発したり、いろいろとやっていただいている苦心、苦労、よく分かったのであるが、しかしながら、今おっしゃったように、ほとんどの被害者の方が高齢者ということであれば、ユーチューブを見ることは、まずないのだろうと思う。リュウピーネットそのものも、恐らく登録がなかなか進んでいないのではないかと思うのである。  表現は悪いけれど、委員会でこういう表現をしてはいけないのであろうけれども、あえて表現させていただくと、こういう犯罪者はいい死に方しないということを言いたい。だから、やはり警察が頼りなのであるが、いろいろとやっていただいているが、肝腎の被害者になかなか届かないということがあって、非常にじくじたるものがあると思う。  今日もたくさんマスコミの方がいるけれども、やはりマスコミと連携をして、テレビ、ラジオ、新聞、あらゆるマスメディアを通じて、被害者になるであろう年代層に届けるといったことにもっと取り組んでいただきたい。ユーチューブもいいのである。いいが、なかなかそれは見ない。テレビで、確かNHK、朝夕に「私はだまされない」とやっている。ああいうのはいいのだろうと思う。最近、若い人は新聞を見ないけれども高齢者の方は新聞は読む。お金のかかることかもしれないけれども、やはりそこはマスコミと連携をしてやっていただきたいと思うが、その辺りの認識を伺いたいと思う。 14 ◯生活安全部長  報道機関と連携した広報啓発活動は極めて有効であると認識しており、県警察では広報啓発等の各種イベントを報道発表するとともに、リュウピーネットや取材等を通じて最新手口や防犯対策等の情報発信を積極的に行っているところである。具体的には、今ほど委員が言われたとおり、一部のテレビ局で毎週1回夕方のニュース番組に特殊詐欺のコーナーを設けていただいており、また、新聞各社にはリュウピーネットで配信した最新手口等を掲載していただいている。  県警察では、今後とも報道機関をはじめ関係機関、団体と緊密に連携し、効果的な被害防止対策に努めていく。 15 ◯西本(正)委員  予算を伴うことであるが、やはりこれは大事なことであるので、その辺り、警務部長として取り組もうということを、ぜひ一言お願いしたい。 16 ◯警務部長  治安情勢、とりわけ特殊詐欺情勢については、るる説明をさせていただいているとおりである。また、その手口等についても、るる変遷をしていることであって、まさに被害者層の方々に届くようなメッセージを発信できるような施策を、生活安全部等とともに、予算の確保も含めて、今後、懸命に研究、また検討していきたいと考えている。 17 ◯山岸委員  刑法犯について、重要犯罪の認知・検挙件数は資料で分かるが、防止重点8罪種の認知件数は1,308件、昨年比228件マイナスという数字であるが、実際はもっと数が多いのではないか。届出はしていないけれども実態はもっと多く発生しているのではないかと思うが、その辺りはどういう考え方をしているか。 18 ◯生活安全部長  防止重点8罪種というのは、県民の身近で多く発生する犯罪として、車上狙い、自転車盗、万引き、置き引き、器物損壊、住宅等への進入犯罪として空き巣、忍び込み、住居侵入、これらを合わせた8罪種である。現時点における8罪種の現状は、本年10月末現在、認知件数は1,308件で、前年同期比228件減少しており、手口別には車上狙いと住居侵入だけが増加している現状にある。  潜在化しているのではないかという指摘であるが、県警において潜在化ということについては認識はない。 19 ◯山岸委員  やはり少しでも防がなければいけない。こういう案件を未然に防止するという観点からは、やはり検挙率を上げていただく必要がある。刑法犯全体の検挙率が64%とあるが、防止重点8罪種だけの検挙率は出ていない。これ実際、どれくらいになっているか。 20 ◯仲倉委員長  数字は持ち合わせているか。 21 ◯山岸委員  今、分からなかったら、また後で数字を示していただきたいと思う。 22 ◯仲倉委員長  後ほど報告を願う。 23 ◯山岸委員  やはり1件でも多く検挙することが防止につながるのだろうと思っている。恥ずかしい話であるが、私も駐車場で1回あった。非常に巧妙というか優しいというか、財布から1万円札だけ抜いてある。1万円札だけ全部抜いて1,000円札だけ残してある。帰りのコンビニに寄る金でも残してくれたのかな、1,000円札は要らなかったのかなと、そんなことがある。それから、家でも住居侵入された形跡があった。だから、今、防犯カメラを設置して、何とか自分で犯人逮捕につながるような情報を得たいとやっている。  こういうことは、まだ多々あるのだろうと思っているが、やはり、先ほど申し上げたように1件でも多く検挙していただくことが再発防止につながるのだと思う。  これから正月まで、あと2週間ちょっとになったけれど、今年はコロナ禍で経済的、精神的な負担も非常に多いことから、そういう事案がこれからまだ出るのではないかなと思っているので、しっかりと取り組んでいただきたいと要望をしておきたいと思うが、意見を伺いたい。 24 ◯警察本部長  先ほど潜在化云々という話もあった。もちろん申告がない場合は当方としても認知のしようがないわけであるので、そういう意味において一定数、暗数はあるのだろうと思っている。いずれにせよ、多くの方が大変つらい思いをされている。そういった事態は重く受け止めるべきだと思っている。現在、年末警戒を強化しているので、引き続き見せる活動をしっかり展開をして、1件でも犯罪の発生を抑えるという気概を持って取り組んでいきたいと思っている。引き続き指導をよろしくお願いする。 25 ◯細川委員  女性が被害者となる犯罪について、4ページのデータからちょっとお伺いをする。令和元年、去年の認知件数とか検挙件数とかがすごく増えたことに関して、確か決算審査で、犯罪が増えたというよりは相談しやすさとか表に出しやすくなったという評価で見ているという話をさせていただき、ネットパトロール的なことの要望をさせていただいたと記憶しているのであるが、これまた今年の10月末現在で、もう既に昨年の同期比よりも、どんとさらに増えている。4ページのデータのどれをとってもそうなのである。  やはりこれも相談しやすくなったという意味の評価、いいほうの評価もあり、なおかつ今年の場合はコロナ禍であり、よく言われているのは家庭内にいてストレスが女性に来たとかDVが増えたとか、そういう犯罪に走るのが多くなったという見方もあるのであるが、この辺り、さらに今年が増えているということに関しては、どのように評価されているか、まずお伺いする。 26 ◯警察本部長  件数は確かに昨年同期比よりもどれも増加している。内容はそれぞれ精査をしなければならないので、コロナが理由で増えたということは一概にはなかなか評価しづらいのだろうと思う。ただ、増えているという事実については、やはり重く受け止めるべきだと思っている。  委員指摘のとおり、相談しやすい環境を整えて被害者に寄り添った形で安全・安心を確保するという取組は大変大事だと思っている。 27 ◯細川委員  女性側からすると、まずは訴えやすさというのが第一なので、よろしくお願いする。  この中で、ちょっと気になるのは、特に未成年というか小中学生とか小さい子が被害に遭っている事例というのはどの程度あるのか。どのデータを指してというのはちょっと言いにくいが、全体的には幼い子が被害に遭うというようなこともあるわけである。その辺りの実情を教えていただけたらと思う。 28 ◯仲倉委員長  先ほどの山岸委員のものも含めて、後ほど報告してほしい。 29 ◯細川委員  小さい子は何をされているか分からないとか、そういう判断も難しかったりもするだろう。先ほどのオレオレ詐欺とかに関しては、いろいろな啓発活動をされていると思うけれども、もし、そういう小さい子が被害に遭っているようなこともあるなら、小さい子に対しても、こういうことをされたら訴えればいいのだとか、こういうことをされたらノーと言えばいいのだという啓発も工夫していただけたらなと思うけれども、いかがだろうか。 30 ◯生活安全部長  委員指摘のような件についての潜在化は、私どもが一番危惧しているところである。潜在化防止対策ということで、今、県警がやっていることとしては、子どもに対しては「ひまわり教室」等における防犯指導、SNS等に起因する性犯罪被害の教育、あとフリーダイヤル電話相談、ヤングテレホンの周知などを行っている。  また、保護者に対しても、性犯罪や児童虐待の現状の周知とか、または子どもの変化への注意促進、警察への届出の指導などを行っている。  もう一つ、学校などに対しても、福井県学校警察連携制度の効果的な活用を行っている。あと児童相談所との緊密な連携、性暴力救済センター・ふくい、通称「ひなぎく」との連携などに取り組んでいる。 31 ◯細川委員  子どもの場合、加害者が身内である確率が非常に高かったりするので、周りの方に対する啓発は取組いただいたのは分かるのであるが、何とか子ども本人に届く、子ども本人の自覚というのか認識を高めるようなことも、また学校と連携して今後力を入れていただきたいと要望して終わる。 32 ◯警察本部長  指摘いただいた件について、しっかり取り組んでいきたいと思っている。  先ほど質問いただいた子どもに対する性犯罪についての検挙件数は、10月末現在で、強制性交、強制わいせつが5件、住居侵入、建造物侵入が2件、公然わいせつ4件、迷惑防止条例違反7件、その他5件となっている。 33 ◯長田委員  コロナで家庭にいる時間が長いということで、ネガなこともたくさんあるかもしれないけれども、仲がよ過ぎて困ったなんていうことでもあったら発信していただけたらなと思ったりもするのである。  さておき、コロナで影響が出たと言えば、新しい生活様式、インターネットを活用してのテレワークであるとかオンラインでの手続等、印鑑の押印を廃止していこうみたいな話もある。やはりインターネット利用はこれから増えていくというのは間違いないことであると思うが、先ほどの特殊詐欺とちょっと似ているかもしれないけれども、これにまつわる犯罪の状況、増加しているものがあるとか、そういった事柄は何かあるか。 34 ◯生活安全部長  インターネットを利用した犯罪、いわゆるサイバー犯罪の検挙状況についてお答えする。本年10月末現在、検挙件数は60件で前年同期に比べ25件増加している。その内訳としては、不正アクセス禁止法違反が6件、コンピューター・電磁的記録対象犯罪が5件、その他のネットワーク利用犯罪49件となっている。なお、コンピューター・電磁的記録対象犯罪とは、刑法に規定されている犯罪で、他人のID、パスワードを勝手に変更したり、コンピューターウイルスを作製したりする犯罪である。また、ネットワーク利用犯罪としては、インターネットを利用した詐欺や脅迫、児童ポルノ法違反などがある。
    35 ◯長田委員  ちょっと増えているということであるね。山口茜さんを起用していただいて、どんどんと啓発していただければと思うけれども、啓発した上で、先ほどの話ともかぶるが、老人も子どもたちも含めて、私たちのほうで何ができるのかを自覚するということも大事だと思うのであるが、個々人でできることは何かあるだろうか。 36 ◯生活安全部長  皆さんにお願いしたいこととしては、サイバー犯罪の被害に遭わないようにするためには、まずはパソコンやスマートフォンのウイルス対策ソフトを更新して常に最新の状態に保ち、定期的にウイルスチェックを実施したり、大事な情報はバックアップしておくことが重要だと考えている。また、不審なサイトにはアクセスしない、身に覚えのないメールは開かないなどの注意も必要である。  もし、詐欺等の被害に遭ってしまった場合には利用画面はプリントアウトするなどし、ウイルスに感染した場合にはパソコンをネットワークから切り離して感染拡大を防止した上で、最寄りの警察署に対処法を相談していただきたいと思う。 37 ◯長田委員  最近は年配の方でもスマホを持つことも増えてきた。パソコンだけではなくて、スマホ等々の利用というようなことでもさらに増えてくるということが想像されるので、ぜひ、山口茜さんを使って、啓蒙をしっかりやっていただきたいと思う。  加えて、インターネット利用というところでは、誹謗中傷の話が最近よく聞かれる。国でも誹謗中傷に対しては、誹謗中傷した者について、誰が発信したかを開示していくということも今、検討されていると伺い知るところである。県警のほうでも今、AIを活用したそういったことに対しての対策というようなことをお伺いをしているけれども、ネットの誹謗中傷に対しての対策とか相談等々、今どんな状況にあるか伺えるか。 38 ◯生活安全部長  ネットの誹謗中傷の相談受理件数については、本年10月末現在、インターネット利用に関連した警察安全相談の総受理件数は1,279件で、前年同期に比べて264件増加している。このうち誹謗中傷や名誉毀損に関する相談は89件で、前年同期に比べて28件増加している。  インターネット利用に関連した相談が増加している背景には、新型コロナウイルス感染症の感染拡大により、外出自粛やテレワークなどの新しい生活様式が進展し、インターネットを利用する機会が増えたことが考えられる。 39 ◯長田委員  今、コロナにまつわるということがあった。その中で、コロナに特化した相談件数であるとか受理した内容とか、もし話せるところがあれば、お伺いできるか。  併せて、コロナだけじゃないけれども、ネットセキュリティーに対して、県警がこれからどのようにしていくのかというようなところを伺えればと思う。 40 ◯生活安全部長  コロナに関する誹謗中傷の相談、捜査などについてお答えする。県警察では、新型コロナウイルス感染症に関連すると認められる誹謗中傷や風評被害に関する警察安全相談を複数受理している。相談を受理する中で被害者本人や関係者に対して事実関係を確認したが、現時点で被害届を受理しているものはなく、相談内容に応じて相談者の意向にも配慮しつつ、事実確認や助言等の措置を講じている。  なお、具体的な相談内容については、個人が特定されるおそれがあるので、答えを差し控えさせていただくので、理解いただきたいと思う。 41 ◯長田委員  もう1点、せんだって飲酒運転による事故があった。死亡事故が増えている中であるけれども、昨年と今年の飲酒運転にまつわるような悪質な事故件数の状況を教えていただけるか。 42 ◯交通部長  飲酒運転による交通事故であるけれども、今年は11月末現在で死亡事故が4件4人という状況である。うち1人は自転車の運転であった。人身事故は9件で負傷者が15人という状況である。  また、取締りについては、11月末現在で酒酔い運転が6件、これは前年同期と比べてマイナス9件、それから酒気帯び運転134件、これはマイナス61件という状況である。コロナ禍の影響で自宅にいる、自宅でお酒を飲むということが多いので、件数については前年同期で減少しているものと思う。取締りについては、11月中、飲酒運転取締強化期間を設定していて、取締りを強化している。機動隊の応援も得ながら取締りを強化している。  また、悪質な飲酒運転者を出さないということで、県警のホームページで、飲酒運転マップ、居住地別に飲酒運転で検挙された方の人数を示しているところである。また、運転免許の取消処分者数も公表している。さらに県民の皆様からの悪質な飲酒運転等を把握した場合の県警への通報体制として危険運転ストップダイヤルというのを県警で運用していて、今年は10月末現在で44件の通報をいただいている。  悪質な飲酒運転については、非常に大きな重大事故につながるおそれがあるので、しっかりと取締りを強化していきたいと考えている。 43 ◯長田委員  取締りをしっかりやっていただいているようである。ありがたい話であるけれども、ライン引きとか歩車分離とか、いろいろと平素、御尽力賜っていて、本来なら事故件数等々が減っていく、死亡者も減るというようなことを期待するわけであるけれども、やはりとどのつまりは取締りを強化しなければならないというところがあると思う。年末年始、皆さん忙しいだろうけれども、引き続きしっかり対応いただくよう要望したいと思う。 44 ◯野田委員  2点お聞きしたい。まず、児童虐待についてなのであるが、本会議で渡辺議員が児童虐待の児童相談所への警察からの通報件数などを聞いていた。今年度397件で全体の6割を占め、去年と比較して、去年は4割で、153件増加しているということの答弁があった。児童虐待の事案の内容であるが、どんな通報が警察に対して増えているのかと、その事案が増えている要因としては、どんなことがあるのか教えてほしい。 45 ◯生活安全部長  先ほどの県の回答は年度統計で、警察の統計と若干ずれがある。警察の統計で申し上げると、本年10月末現在、県警察が児童虐待として対応した件数は453件で前年同期に比べて141件増加しており、既に昨年1年間の対応件数372件を超えている。また、児童相談所に対して通告した児童数は545人で前年同期に比べて201人増加しており、同様に昨年通告件数418人を超えている現状にある。  何が増加しているかという要因については、通告人員について多い順に申し上げると、心理的虐待が455人、身体的虐待が59人、ネグレクトが29人、性的虐待が2人となっており、心理的虐待が前年同期に比べて171人増加し全体の約83%を占めている。また、心理的虐待のうち児童の面前における夫婦げんかなど、いわゆる面前DVが362件で、全通告人員の約66%を占めており、これが全体の件数を押し上げる結果となっている。 46 ◯野田委員  今は夫婦げんか、大声でけんかをしていても、通報があったら警察の方が行かないといけないということも聞いていて、非常に業務は増えているのかなと思っている。逆にこの児童相談所のほうから警察のほうへ情報提供はどれぐらいあったのか。 47 ◯生活安全部長  児童相談所からの情報提供については、本年10月末現在、31件であり、主な内容は児童相談所の職員が児童の一時保護を前提とした家庭訪問を行う際の警察官の同行要請や学校関係者から提供された情報に関する事実確認などである。県警察では、児童相談所との間で夜間・休日を問わず、24時間体制で情報を共有できる仕組みを構築しており、児童の安全確保に万全を期しているところである。 48 ◯野田委員  今年度から児童相談所のほうへ警察官を1名ずつ配置いただいているということで、24時間というのは交代でしているのだろうか。一つの児童相談所を2人で交代していくのか。 49 ◯生活安全部長  24時間連絡の取れる体制を保持しているということになる。警察のほうは当然24時間ずっと常駐でここにいるのであるが、児童相談所がそのようになっているかは定かでない。連絡したらすぐ来られる体制は常に取っていただいている。 50 ◯野田委員  警察の方が児童相談所にいるという安心感とベテランの知見、しっかり連携してやっていただきたいと思う。  あともう一点、先ほど資料11ページで、高齢者の死亡事故が特に歩行中に増えているというデータがあった。本会議でも車の横断歩道での一旦停止の取組について答弁がいろいろあったけれども、福井の停止率が19.7%で、去年の34位から25位に上がったということで、これは警察の皆さんの努力もあったとは思う。さらに上を目指していっていただきたい。  ネットを見ていたら、山梨県警が今年8月に免許更新する人にアンケートをしていた。それは2,600人に対して横断歩道の予告マーク──ダイヤのひし形のもの──がどういった意味があるかとアンケートをしたら、6割を超える人が知らないと答えていたということなのである。さぞかし山梨県の横断歩道での車の一旦停止率の順位は悪いのかなと思ったら、全国6位で35.8%が止まっているということである。福井県に当てはめると6割以上の方は、もしかしてダイヤマークというのを知らないのかと推測される。やはり、この予告マークを運転される方へ周知徹底していくべきかなと思うけれども、どのようにお考えか。 51 ◯交通部長  横断歩道というのは横断場所を指定して歩行者の安全を確保するということなので、横断歩道そのもの、それから、その手前にあるダイヤマーク、これを目立つようにするということは非常に重要なことだと思う。  今年度の横断歩道を目立つようにする対策としては、過去に夜間に信号機のない横断歩道で横断中の歩行者をはねて死亡させたり重傷事故を起こした場所について、横断歩道をガラスビーズの含有量を通常よりも高めて高輝度化することを図っているところである。  またダイヤマークの周知については、県の自動車販売店協会の協力を得てチラシ1万枚を作成した。ダイヤマークの写真をつけて、それを見たらそこに横断歩道があり、歩行者がいないか確認してほしいというチラシで、いろいろな安全教育の場とか交通安全教室の場において、活用を図っているところである。 52 ◯野田委員  ぜひ、そういったダイヤマークの周知徹底をいろいろな形でしていただきたい。横断歩道を目立たせる方法というのは様々で、県警の方も、全国でも、いろいろな仕掛けをしているけれども、やはり、このダイヤマークは30メートル手前と50メートル手前の2か所で、これ先人の方が、なぜそこに必要なのかということを考えて、速度も計算してつくっているのかなと思う。私の所見になるけれども、やはり予告マーク自体を運転手に気づかせ、それでブレーキに足がいく、例えば、福井大学の先生が赤い目印というのは非常に効果があると言っていたので予告マークのダイヤの中を赤く塗るとか縁どりするとか、そういった対策ができるといいかなと思うが、最後にその点をお聞きする。 53 ◯交通部長  今の質問であるが、他県においては、そういうカラー塗装をしているようなところもある。他県の事例を踏まえながら、その効果も確認した上で、検討・研究していきたいと考えている。 54 ◯田中(三)委員  今の交通事故死の関連で伺うが、横断歩道を渡っている方はそれでいいと思うが、歩行中の高齢者の方が亡くなっている事故で、横断歩道のないところを渡っていたというようなテレビのニュース映像の中で、すぐそばに信号機つきの横断歩道があるというのを、私、今年だけでも2回ぐらい見た記憶がある。福井市内の事故でも10メートルか20メートルのところに信号機つきの横断歩道があった。高齢の方は足が若い頃よりも若干不自由になったりして、やむを得ない部分もあるのであるが、横断歩道がないところを渡る。夜間だから非常に見通しも悪くて、運転している方は横断歩道があるところは気をつけていても、まさかという部分もあるのかもしれない。  実際、65歳以上で歩行中に11人が亡くなっているのであるが、横断歩道が近くにありながら横断歩道を渡っていなくてという方は、このうちどのくらいいるのか。 55 ◯交通部長  ほとんどの方が横断中に亡くなっているわけなのであるが、11人のうち横断歩道を渡ってひかれたという方は1件であって、交差点が4件、それから交差点付近も4件という状況にある。やはり付近に横断歩道があるときには歩行者は横断歩道を渡らなければならないと定められているので、その辺の認識というか周知をさらに強化していくべきだと思っている。  また、歩行者は現在12名の方が亡くなっていて、うち11人が高齢者という状況である。全員が反射材をつけていない状況にあるので、しっかり反射材をつけるように交通安全指導をしていきたいと思っている。また、運転者に対しては、早めの前照灯点灯とかハイビーム実践を広く呼びかけていきたいと考えている。 56 ◯田中(三)委員  配られている反射材は、皆さん靴の後ろ側に貼ったりとか、自分の後ろに貼る方が多いと思う。そうすると、道路を横断中だとつけていても多分見えないというようなこともあり得ると思うのである。だから、反射材の話もいいのであるが、実際にニュース等を見ていても、横断歩道が近くにあっても、そこを渡っていなくて事故に遭ったということは特にニュース等では触れられていない。僕の記憶では、アナウンサーのコメントを聞いていると、横断歩道のない道路を横断中に事故に遭って亡くなったということしか伝えられていないのである。これまでのデータでは、歩行中、道路を横断中に事故に遭ったということしか分からず、こうやって聞かないと分からないのである。  だから、反射材をつけてほしい、横断歩道を渡ってほしいという啓発もいいのであるが、実際、事故で横断歩道が近くにありながら渡っていなくて亡くなっている方がこれだけいる、だから近くに横断歩道があったら、ぜひそちらを渡るように気をつけてほしいという具体的な啓発──先ほど西本委員からもテレビや新聞を使ってという発言があったが、そういうこともしっかりと、特に朝夕のニュースの時間帯とかに、やはり高齢の方はNHKを御覧になる方が特に多いと思うし、そういったところを通じてやっていくということも非常に大きな意味があるのではないかと思う。その辺どうだろうか。 57 ◯交通部長  指摘の点も踏まえて、具体的な事例等も取り上げながら高齢者の方々、歩行者の方々が、特に自分のこととして捉えられるような、身につまされる、そういった広報啓発や教育についても、これから取り入れていきたいと考えている。 58 ◯西本(正)委員  冒頭に本部長から、交通事故から県民を守る対策について説明があって、11月末現在で死亡事故件数が33件、死者数が36件と、前年同期と比べても増えているという説明があった。先日も大変悲しいというか怒りを覚える飲酒運転から18歳の若い命が奪われるということも起こった。飲酒運転はもう本人の自覚しかないのかと思ってしまうのであるが、県警として飲酒運転に対する取締りの在り方というのか──この間の事故では、追跡はそれほど距離はなかったという報道でもあったし適切な追跡だった、飲酒運転をした者が発覚を恐れてスピードを上げて悲しい事故になってしまったということであるが、この辺り、警察として今回のことを受けてどのように考えるか、お聞かせいただけるか。 59 ◯警察本部長  指摘の交通事故に関してであるが、まず亡くなられた方の御冥福をお祈りしたいと思うし、また、遺族の方にお悔やみ申し上げたい。また、けがをされた方の一日も早い回復をお祈り申し上げたいと思っている。  その事故については現在捜査中であるので詳細は申し上げないけれども、当方、飲酒運転については大変厳しく対応したいと思っている。飲酒をすれば運転の動作に当然ながら影響が出て事故を起こす可能性というのは極めて高くなるものである。極めて故意性の高い重大な犯罪であるという認識に立ってしっかり取締りを進めていきたいと思うし、また、飲酒運転をしなくていい社会づくりというのが、やはり大事なのだと思っている。全国的にもハンドルキーパー運動という、飲みに行ったら、そのうち一人は飲まない、運転する係をつくるという取組であるとか、現在もあるけれども運転代行業をいかに業として育成をして、飲酒運転をしなくていいような社会を実現するのかということは大事だと思っている。関係機関とも連携をして飲酒運転の根絶に取り組んでいきたいと思っている。 60 ◯西本(正)委員  今ほどあったように、18歳という本当に若い、県外から福井大学に進学をされた学生と聞いているけれども、本人はもちろん、親御さんというか保護者の方の気持ちを思うと、私もまだ二十歳前の子どもがいるけれども、やはり自分がその立場になったらと思うと本当に心が痛いところである。飲酒運転は先ほど言ったように本人の自覚しかないのかもしれないけれども、警察としてできること、今ほど運転代行業のこととかハンドルキーパーとか本部長から答弁あったけれども、しっかり取組をいただきたいと思う。  一方で小浜警察署管内では、実は交通死亡事故件数及び死亡者数が11月末現在でゼロという状況と聞いている。これは大変すばらしい。いろいろな原因があるのだと思うけれども、まだ12月で、今年はまだ2週間ほどあるけれども、小浜警察署管内のゼロということをどのように捉えているのか、答弁お願いする。 61 ◯交通部長  現在、33件、36人の方が亡くなっている。これから年末にかけての取組であるけれども、先ほど説明あった飲酒運転の取締り強化期間というのを11月に取り組んだ。そして、現在12月中は年末の交通安全県民運動に取り組んでいる。また、先般、高齢者の方が続けて亡くなったということで、高齢者の交通事故多発警報が発令され、特に薄暮時間帯にシフトした交通取締りであるとかパトロール等の街頭活動を強化しているところである。また、新たに注意喚起ということで、福井新聞の一面に交通安全啓発広告を掲載し、高齢者対策としては指定自動車学校と連携した任意の交通安全講習、これは上半期コロナの影響でできなかったが現在255人に対してやっていて、引き続きやっていきたいと考えている。シートベルト体験車等の参加体験型の講習とか、先般、高齢者対策として反射材つきのマスクが出来上がったので、直接高齢者のお宅を訪問して、ぜひつけていただくようにお願いをした。取締り、広報啓発、安全教育、それから交通安全施設の整備ということで、しっかりと年末まで取り組んで、もうこれ以上、交通事故死者を出さないという気概でしっかり頑張っていきたいと考えている。 62 ◯西本(正)委員  個別案件で小浜警察署のことを聞いたのであるが、ゼロであるので非常に頑張っているなと思う。私も市内を走っていると、警察に時間外があるのかどうか分からないが、5時半以降も赤灯を回しながら本当にあちらこちら回っている。西街道は交通量が国道に比べれば少ないのであるが、そこもしっかりと回っていただいている。そういう現れとして小浜警察署の大変すばらしいゼロという結果が出ていて、あまり言うとプレッシャーがかかってよくないのかもしれないが、あと半月頑張っていただくと1年間交通事故死亡者ゼロということになるのだろうと思う。  一つは今言ったように、やはり見せる化である。本部長もよく口にされる。スピード違反の取締りも結構だと思う。これも必要だと思うけれども、警察官がそこに見える、パトカーが見えるというのは非常に安心感のある一方で、やはり気をつけなあかんなと、回っているということは何かあるのだなと思うわけである。その辺りを小浜署一丸となって実行された結果が、こういうことになっているのだと思う。  再度お聞きするけれども、その辺り県警本部としてどのように認識されているのか伺いたいと思う。 63 ◯警察本部長  小浜警察署管内で死亡・重傷事故ゼロということについて、一概になかなか評価しづらい部分がある。交通事故は様々な要因が絡み合って発生するものであるので一概には申し上げられないが、警察の取組のみならず県民の方々の協力もあって、そういった結果になっているのだろうと思っている。  また、委員から指摘いただいた赤灯を回しての警らということである。私も警察の存在をアピールして、防犯にしてもそうだし交通死亡事故抑止についてもそうだし、訴えかけるという活動については大変有効なものだと認識をしている。今年も年末残すところ僅かかもしれないが、県警一丸となって事件、事故の抑止に努めていきたいと思っている。 64 ◯西本(正)委員  県警で取り締まり、運動していただくのと併せて、今、県内で年末警戒出動を民間の方にお願いしてやっているけれども、そういったことも、もっと連携というか協力をいただいて、官民挙げて取り組むことで悲しい事故が少なくなっていくのだろうと思うので、その辺りもしっかり頭に置いて、取組をお願いしたいと要望して終わる。 65 ◯刑事部長  先ほど山岸委員のほうから質問のあった防止重点8罪種の検挙率を報告させていただく。認知1,308件に対して686件、52.4%の検挙率である。県警としても被害の防止対策と併せて検挙についても県民の皆さんの期待に応えられるようしっかりと対応していきたいと考えている。 66 ◯仲倉委員長  よろしいか。ほかないか。       〔「なし」と呼ぶ者あり〕 67 ◯仲倉委員長  特にないようであるから、所管事務の調査は終結する。  以上で、公安委員会の審査を終わる。  ここで休憩する。                               ~休  憩~                 土木部関係 68 ◯仲倉委員長分科会長)  それでは、休憩前に引き続き、委員会を開く。  なお、議会運営要綱第26条第2項の規定により、説明者及び説明補助者にはパソコン等の使用が認められていないので、留意願う。  また、説明者は答弁を簡潔に行っていただくようお願いする。  これより、土木部関係の審査に入る。
     それでは、本委員会に付託をされた第110号議案及び第125号議案から第133号議案までの合計10件並びに所管事務の調査、併せて予算決算特別委員会に付託された予算議案のうち、第99号議案の土木部関係分及び第100号議案を議題とする。  理事者より議案の説明を求める。  なお、特に報告すべき事項等があれば、併せて報告願う。       〔土木部長、「土木警察常任委員会土木部長報告要旨」に基づき、以下       のとおり説明〕 69 ◯土木部長  本常任委員会及び予算決算特別委員会に付託されている土木部関係の議案は、第110号議案、第125号議案から第133号議案、土木部関係の令和2年度一般会計及び港湾整備事業特別会計の補正予算案である。  その内容については、さきの全員協議会において説明申し上げたところであるが、第125号議案から第133号議案の「指定管理者の指定について」、改めて説明申し上げる。  お手元に配付した資料No.1を御覧願う。土木部関係の施設で、令和3年度からの指定管理者を決める施設は、福井駅西口地下駐車場をはじめ9施設である。いずれも指定期間を5年とし、4施設については公募、5施設については直接選定により、候補団体を選定したところである。  まず、公募した4施設について申し上げる。各団体からの申請内容について、選定委員会で厳正な審査を行った結果、福井駅西口地下駐車場については、まちづくり福井駐車場管理センターを、和田港若狭和田マリーナは若狭高浜漁業協同組合を、町屋団地など北部地域の県営住宅は一般社団法人福井県不動産のれん会を、社団地など南部地域の県営住宅はアイリス・辻広組グループをそれぞれ候補団体として選定した。  また、直接選定による5施設については、敦賀港金ヶ崎緑地については敦賀市を、若狭の里公園及び若狭総合公園は小浜市を、奥越ふれあい公園は大野市を、トリムパークかなづはあわら市を、それぞれ候補団体として選定した。  次に、報告事項を申し上げる。  まず、高速ネットワークの整備についてである。中部縦貫自動車道大野油坂道路については、全区間で工事が本格化する中、現在、全トンネル10本のうち1本が完成、7本で工事が進められており、このうち荒島第一トンネルについては、本日、福井河川国道事務所から12月21日に貫通すると伺っている。また、橋梁は全35本中7本が完成し、17本で工事が進められている。  先月27日には、知事と畑議長が中部縦貫自動車道建設促進県協議会として、国及び与党幹部に対し、全区間の早期開通に必要な補正予算を含めた予算措置と和泉─油坂間の開通時期の早期公表などを要請したところであり、引き続き県選出国会議員、県議会、沿線市町と協力し、国に強く働きかけていく。  次に、福井港丸岡インター連絡道路については、来年度からの本格的な工事着手に向けて、現在、用地取得や埋蔵文化財調査等を進めている。先月27日には、知事と畑議長が国土交通省等に対し、坂井町福島から丸岡町八ツ口までの事業中区間3.6キロメートルの整備に必要な予算確保と、春江町西長田から坂井町福島までの区間2.8キロメートルの新規事業採択を強く要望した。引き続き地元坂井市と協力し、事業の進捗を図っていく。  次に、道路の将来ビジョンについてである。道路の将来ビジョンの改定に向けて、これまで県民アンケートや有識者からなる福井の道づくり懇話会を開催してきた。先月開催した第3回懇話会では、これまでの意見や議論を基に、ビジョンの骨子案について議論したところである。今後は議会やパブリックコメントによる県民の意見を踏まえて、年度内にビジョンを策定したいと考えている。骨子案の概要については、後ほど道路建設課長から説明申し上げる。  次に、主な道路の整備状況について申し上げる。国道417号冠山峠道路については、岐阜県境の(仮称)冠山峠2号トンネル、約4.8キロメートルが、平成26年の掘削開始から6年を経て、先月4日に貫通した。トンネル以外の明かり部についても、福井県側では道路改良工事が、岐阜県側では盛土や橋梁工事が進められている。県としては、引き続き岐阜県、沿線市町とともに、早期開通を国に強く求めていく。  次に、ダムの整備についてである。足羽川ダムについては、昭和42年度の予備調査開始から半世紀を経て、先月15日にダム本体建設工事の起工式が執り行われた。引き続き国と連携して池田町の地域振興を進めるとともに、令和8年度のダム完成に向け、着実な事業推進を国に求めていく。  吉野瀬川ダムについては、ダム本体建設工事の入札を先月行い、現在、本契約の締結を次の2月議会で審議いただけるよう手続を進めているところである。令和7年度のダム完成に向け、着実に事業を進めていく。  次に防災・減災対策についてである。地震による最大クラスの津波の発生に備えるため、浸水の範囲や深さを示した津波浸水想定図を作成し、10月、法律に基づき公表した。今後は、市町における地域防災計画や津波ハザードマップに反映し、住民の避難対策の充実や避難意識の醸成を図っていく。  次に、今シーズンの除雪対策についてである。平成30年豪雪の教訓を忘れることなく、雪に対する備えをさらに充実させるため、先月11日には、国道8号の敦賀市─南越前町間にて、また、26日には福井、石川県境において、隣県を含む関係機関が降雪時の情報伝達や除雪の連携などを確認する合同訓練を実施した。また、除雪機械や道路状況確認カメラの増設により、除雪力の向上と効率化を図るとともに、道路状況や積雪情報を「みち情報ネットふくい」により、県民や道路利用者に対し通年で発信している。引き続き国や高速道路会社など、関係機関としっかりと連携し、大雪に備えて万全を尽くしていく。  次に、港湾の整備についてである。敦賀港については、令和4年度中の完成を目指し、鞠山南地区の拡張整備を国とともに進めている。また、長期的視点から港の基本的な方向性を示す敦賀港長期構想の策定に向けて、学識経験者や地元関係者による検討会を9月と11月に開催し、委員からの意見や議論を基に長期構想の素案を取りまとめた。今後は、議会やパブリックコメントによる県民の意見を踏まえて、年度内に長期構想を策定したいと考えている。長期構想素案の概要については、後ほど港湾空港課長から説明申し上げる。  次に、都市づくりについてである。福井駅西口において民間主導により進められている3つの市街地再開発についてである。福井駅前電車通り北地区A街区においては、再開発組合が行ってきた建築設計が先日まとまって、完成時期が約1年延びて、令和6年春に、事業費は当初予算から約30億円増の407億円になるとの見通しが示された。今後、再開発組合での正式決定を受け、年明けにも福井市を通じて変更認可申請書が県に提出される見込みとなっている。  次に、建築住宅行政についてである。建築物の耐震化の目標を定める福井県建築物耐震改修促進計画については、県内の耐震化の現状や国の方針を踏まえて、現計画期間が終了する今年度末に改定を行う予定である。計画改定に向けて、先月には市町、庁内関係課で構成する連絡調整会議を開催したところであり、今後は、議会やパブリックコメントで県民の意見を伺いながら取りまとめていく。  報告は以上である。どうぞよろしく審議くださるようお願いする。       〔道路建設課長、道路の将来ビジョンの改定(骨子案)について、資料に       基づき説明〕       〔港湾空港課長、敦賀港長期構想素案について、資料に基づき説明〕 70 ◯仲倉委員長分科会長)  説明は終わった。  審査は、分科会、続いて委員会の順序で行うので了承願う。            ────────────── 71 ◯仲倉分科会長  まず、分科会の審査に入る。  予算議案のうち、第99号議案の土木関係分及び第100号議案について各委員より発言を求める。       〔「なし」と呼ぶ者あり〕 72 ◯仲倉分科会長  特にないようであるから、第99号議案及び第100号議案の審査は終結する。  以上で、予算議案についての審査は終結する。            ────────────── 73 ◯仲倉委員長  次に、委員会の審査に入る。  初めに付託議案の審査、次に所管事務の調査の順序で行うので了承願う。  それでは付託議案について審査する。第110号議案及び第125号議案から第133号議案までの合計10件について、各委員より発言を願う。       〔「なし」と呼ぶ者あり〕 74 ◯仲倉委員長  特にないようであるから、第110号議案ほか9件についての質疑・討論は終結する。  これより採決に入る。  付託議案10件を採決する。採決は一括して行う。  第110号議案及び第125号議案から第133号議案までの合計10件を原案のとおり決定することに賛成の方の挙手を願う。       〔賛成者挙手〕 75 ◯仲倉委員長  賛成全員である。よって、第110号議案ほか9件は原案のとおり可決することに決定した。  次に、土木部関係の所管事務に入る。  初めに、道路の将来ビジョンの改定骨子(案)について、各委員より発言を願う。 76 ◯山岸委員  この道路の将来ビジョンについて、これまでに3回懇話会が開催されたそうである。これが改定されるのは約17年ぶりであるが、平成16年のときはどうであったのか。そのときのビジョンが、今日現在まで、今回のビジョンまでにどれくらい達成されたのか。その辺りはどのようにお考えか。 77 ◯道路建設課長  前回のビジョンを作成しているときは、まだ舞鶴若狭自動車道が供用開始していなくて、小浜西のほうまで整備を進めていたというところから、敦賀のほうまで開通したのがその後であるし、中部縦貫自動車道も、まだ整備途中であった。今現在は両路線とも整備がかなり進んでいるし、北陸新幹線も間もなくやってくるということで、今回、改定のタイミングだと思っている。  道路ビジョンでは、どれくらい整備したかというのは表していないので、このビジョンを受けて道路整備プログラムというものをつくっている。その当時の道路整備プログラムでは147の事業を整備していきたいとうたってあって、そのうち123か所の事業が完了している。完了率でいくと84%という状況である。 78 ◯山岸委員  今答弁いただいたが、高速道路ができると、特に福井県の場合は冬場になると降雪もあることから、アクセス道路をやらなければいけない。これをしっかりと整備していただかないと、冬期間の非常な渋滞にもつながるということも出てくる。  やはり道路というのは、その地域の活性化とか人口減少対策とか地域の活性化につながる、地域の発展に非常に大きく寄与するものだから、一日も早くやらなければいけない。そういうものであるけれども、なかなか工事が進まないという箇所も何箇所かあるのだろうと、私も認識をしているが、何十年しても完成しないという道路をいかに早期に完成させるかというような観点からは、今回のこの道路ビジョンの中で何かうたっているか。 79 ◯道路建設課長  道路ビジョンのほうでは個別な箇所の整備についてはうたっていない。あくまで、こういう観点で道路を整備していきたいということであるので、これから道路整備プログラムをつくるに当たって、委員指摘の事業箇所などを検討していくということになろうかと思う。  それについては、2月議会で、また案を説明させていただきたいと思っている。 80 ◯山岸委員  特に道路は地域の人々が非常に関心を持っている。この道路は必要だけれどもなかなか整備されない。しかし何であんなところを整備するのだというような道路もあるのである。国のほうから箇所づけてくると、やらないわけにもいかないらしいのであるが。そういうことで、やはり本当に地域に必要な道路は早急に整備ができるように、できるだけ時間をかけずに道路が完成するという方向を示していただきたいと思う。  また、今、交通事故、高齢者の問題、それから自転車の問題等々ある。道路は、はっきり言ってお金さえあれば、どんな道路でもできるのである。しかし、限られた予算の中で、県民の暮らしを豊かにする、また安心・安全を担保するという観点からやっていこうと思うと、やはり非常に時間がかかるわけであるけれども、その一つに無電柱化がある。これは市街地の空間、景観が非常によくなるけれども、私、地元の人から、こんなに歩道を広くしてもらっても、冬どうなるんだと言われる。今、歩道を除雪する歩道専用の除雪車があるが、幅が限られているのである。そうすると、残った雪を町内の人で全部除去するのが大変だということも聞いている。電柱を撤去する道路というのは市街地の一部に限られていると思うのであるが、これも時代が変わって必要な事業かなとも思っているけれども、一方で、やはり2018年の豪雪、この状況を見ると、やはり除雪に強いというのか、雪に強い道路をお願いしたい。  それから、国道でも特に市街地を走る国道は幅員そのものが昔と変わっていなくて非常に狭小な部分もあって、子どもの数は昔の半分もいないが歩道を何とか広くしてほしいという要望もあるけれども、地元の市から県へは、なかなかその計画が上がってこない、要望が上がっていかない。地域の声だけで予算化、事業化するというのもなかなか大変であるけれども、安心・安全面から、歩道と児童生徒が通学に使うような道路もまだまだ遅れていると思っているので、その辺もしっかりと、このビジョンの中に入れていただきたいということを要望をしておきたい。 81 ◯細川委員  この骨子案の「大雨・大雪など災害に備えた機能強化」というところでまず1点お伺いしたいのであるが、2018年2月の大雪で上竹田で、19歳の男の子が車の中に閉じ込められて一酸化炭素中毒という事故があった。まずあれがなくなるような形になってほしいと思う。  もちろん除雪とか、いろいろなこと頑張っているのもあるが、すごく気になっているのは、富山の19歳の男の子が、滋賀県から富山に帰るのに国道8号の1,500台の交通渋滞をよけるという意味であの道を選んだというのは、もうナビだろうと思う。私、自分自身もあのときナビで通れると言った道が通れなかったことがあったのである。ナビの情報でこの道は通れないとバッテンがついたりするが、あれは多分、車からの情報が入ってくるから止まっている、通れないとなる。車が通らない道というのはバッテン情報が入ってこないから通れると表現していたのではないかなと、自分の経験から勝手に想像している。  そういったことも含めて、今の道路の情報を利用者へ発信するとか、福井県内の道路情報を発信するというのはあるのだけれども、ナビを管理、運営している業者との情報の共有をしていかないと、もしかしたら、ああいう事故、ナビにより道を選んではまって亡くなるという事故がなくならない気がするので、その辺の情報というのも、どうしたらいいのかよく分からないが、共有していただけるといいなと思うのであるが、その辺りいかがだろうか。 82 ◯道路保全課長  今ほどの質問であるが、資料2-2の5ページにその詳細が書いてある。「みち情報ネットふくい」というのがあり、実はそこには通行止めの情報とか規制情報が載っているが、それは見にいかないと見られないので、今、その情報をどう出すかということを我々考えている。先日、AIを活用ということで、例えば「みち情報ネットふくい」に載っているカメラ画像をAIが分析をして、どこが通れるとか通れないとか雪があるかないかを見て、それをお知らせするというようなことを今、企業とやっている。  先ほどのナビとの連携になると、日本道路交通情報センターという通行規制等を警察と我々とともに発信するラジオ等がある。そこに載るとナビと連携をしていくと聞いているが、例えば今の場所がそうなっていたかというのは、私どももまだ勉強不足であるが、そういうICTを活用して、そことうまく連携をして、いろんな手段でそれが伝わるようにしていきたいとこの中で書いている。これから、そういう中でやっていきたいと思っている。 83 ◯細川委員  いろんなシステム、日々進化するので追いついていくのも大変なのであるが、一般的に使う人たちに正確な情報が届くように、本当に尽力いただきたいというのを要望する。  もう1点、資料2-2の5ページの「道路施設の予防保全・長寿命化」というところであるが、今までつくってきたもの、橋にしても何にしても、これからそれらを直していくというところが物すごく大変になると思うのである。新規につくるのではなく直していくという予算の枠があれば、これから何年か計画的に直っていくものなのか。当然その計画は具体的に考えられるのだろうけれども、その辺り、ざっくりでいいのであるが、議会のほうに今の修繕費でこんなふうに回していくという計画というのは出していただけるものなのか、ちょっとお伺いする。 84 ◯道路保全課長  問合せの長寿命化計画を、それぞれの施設でつくっていくというのがある。資料に予防保全という言葉が書いてあるが、今、橋とかトンネルは点検をして、体の状態がどうかというのを判断して、どちらかというと何とか走るけれども少し病気のものを直すという、事後保全という、壊れているものを走れるけど直すという方法を取っている。予防保全は、そこまでひどくならないうちに直すと長もちをするということで、今後、予防保全にシフトしていく。  予防保全になるとどうしても最初のお金がかかるので、そのお金について長寿命化計画で示しながら、全体的な公共施設等総合管理計画の中にそれぞれの個別計画があり、その中でも出していく。  今の段階では、まだ事後保全ということでやっているので、次のステップで、ここに書いているように、今後長寿命化するためには予防保全にいくということで記載をさせていただいている。 85 ◯細川委員  要は何が言いたいかというと、予算を考える立場にある以上、この予算で足りているのか足りないのか、私たちにも分かるように示していただいて、新規ではなくて、そういうメンテナンスの予算が足りないんだということになったら、また工夫して考えていかなければいけないので、お知らせいただけたらなと思う。要望である。 86 ◯山本(文)委員  道路ビジョンかどうかちょっと分からないけど、国への重点提案・要望の最重点事項に丸岡インターから福井港までの部分が入っていなかった。何で入っていないのか。ここは、古く中川知事時代に福井臨海工業地帯をつくり、その頃から4車線の道路でインターから工業地帯へ物を運搬したりするので最重要道路だと、こういう位置づけだった。ところが、それをしていないということになると、道路ビジョンの中には大した道路ではないという位置づけをされているのか。その辺の感覚、考え方を教えてほしい。 87 ◯高規格道路課長  道路ビジョンにおいても、福井港丸岡インター連絡道路は明確に位置づけさせていただいている。  資料2-2の3ページを御覧願う。こちらに「福井港、テクノポート福井など産業拠点と高規格幹線道路をつなぐ道路の整備」ということで、「福井港丸岡インター連絡道路など企業誘致や産業活性化に資する道路の整備」と書かせていただいている。  それから委員指摘のとおりこの道路は非常に重要な道路であって、先月には知事自ら東京に要望に行っていただいて、予算の確保それから2期区間の新規事業化を強く要望している。土木部としては非常に重要な事業として全力で推進していく。
    88 ◯山本(文)委員  ここは県外の輸送機関の車がどんどん走っている。福井県の本当に重要な道路だというイメージとは、もうてんで桁違いの整備されてない道路になっているのである。  しかも、国体の3年ほど前だったと思うけれど、当時の土木部長に、サッカー場があるものだから、国体までにつくったらどうやという話をしたら、間に合わないかも分からないけれども最大限努力して間に合うように努力すると言っていたが、国体が終わってから3年たっている。これどうなっているのか。  本当に重要な道路だという位置づけをしているのなら県外の人から見て恥をかかないようにしないと、3年前の豪雪のときに県外の車、トラックが横転したり、ひどい状況になっていた。それはどうするのか。 89 ◯高規格道路課長  私どもとしても重要な道路として進めさせていただいている。それで用地について約8割買わせていただいている。それから埋蔵文化財調査についても進めさせていただいている。  今、県庁としても、例えば体制を強化して進めさせていただいている。用地に関する人間を増やしたりであるとか、埋蔵文化財調査も関係する人間を増やしたりとか、そういった体制を強化して進めさせていただいている。  来年度には本格的な橋梁工事に着工できるように進めさせていただいているので、どうか理解をいただければと存じる。 90 ◯山本(文)委員  道路をつくるときに、県の一面識もない人が、ややこしい家に行って話しても通じない。いくら行っても話ができないのである。地元も受け入れているのだから、県の土木部の皆さん方が話に行くときに、地元の市議会議員とか市の行政の担当者とか連れて行けばいいのだけれども、連れても行かないで、ただ単にうまくいかない、うまくいかないと、それで何年続いているんだ。そんなまずい仕事をしていて道路ができると思うか。 91 ◯高規格道路課長  委員の指導については、しっかりと受け止めさせていただく。ただ、今、坂井市ともしっかり協力をして、例えば用地で地権者の方に伺うときに、坂井市の方も一緒に来ていただくようにというようなことをさせていただいている。  いずれにせよ、相手のあることで相手の大事な土地を頂くわけだから、そこはしっかり丁寧に説明申し上げるしかないということは思っているけれども、先ほど申し上げたように、体制を強化しつつ、しっかり進めていきたいと考えている。 92 ◯山本(文)委員  県外の私の知っている人から、いつできるんだと問合せがある。そうすると、それはいつ頃できると言えるのか。 93 ◯高規格道路課長  先ほど申し上げたように、さすがに、今、用地買収を行っていて、それから埋蔵文化財調査というようなところで、特に用地買収については相手のあることをやっているので、今の段階でいつ頃開通するということを明確に申し上げることはできない。 94 ◯仲倉委員長  ほかないか。       〔「なし」と呼ぶ者あり〕 95 ◯仲倉委員長  それでは、次に敦賀港長期構想案について、何か各委員からないだろうか。       〔「なし」と呼ぶ者あり〕 96 ◯仲倉委員長  ないようだから、その他の所管事務について、各委員より発言を願う。  それでは、今から休憩に入る。                               ~休  憩~ 97 ◯仲倉委員長  休憩前に引き続き委員会を開く。  所管事務について、各委員からの発言を求める。 98 ◯山本(文)委員  3年前に豪雪があった。その豪雪のときには大変な交通渋滞で、国道8号はメインの道路だけど生活道路でもあるので大混乱した。  今年も雪の便りが出ているが、前回の失敗を教訓として、具体的にどういうことを、新しい方法を考えたのなら、一遍ちょっと言ってもらえないか。 99 ◯道路保全課長  3年前の豪雪のときに起きたことは、北陸自動車道が除雪するために通行止めをした。それが、除雪が追いつかずに長時間、結局31時間通行止めをして、その間に国道8号は頑張って通そうとしたが、やはり絶えきれなくなって、車線が4車線のところも含めて埋まって66時間、1,500台滞留したというのが起きたことである。その後、また県の道路に、大型車も含めて県外の方、車両が散らばって除雪ができないというのが3年前であった。  それを受けて、国土交通省、NEXCO、県が一堂に会して、どう対応するかということで、平成30年4月から対策をして決めたことが、まず同じ雪が降っても除雪できる体制ということで、NEXCO中日本も国道8号を管轄する国も、ほかから、ほかの会社から除雪機械を支援される体制を整えるということを今、決めている。  大雪の場合は、気象台が2、3日前から大雪の予報を出すと、よその会社、よその地区から、ほぼ倍、NEXCO中日本では45台応援の90台という体制を整えて除雪をする。だから、同じように雪が降っても除雪し続けられるという体制を整えるというようなことで今やっている。 100 ◯山本(文)委員  ちょっと分からない部分があったのであるが、前回の最も大きな問題点はどこにあったと思うか。 101 ◯道路保全課長  先ほど申し上げたが、北陸自動車道を除雪をするために通行止めをした。短時間で終われば、例えば5時間で通行止めが終わればもったのであるが、31時間、除雪のために止まったというのが一番だと思っている。それが起きたので、並行する国道8号に大型車が流れ込んで、国道8号に大型車が詰まって、結果的には66時間止まった。これが大きな原因だと思っている。 102 ◯山本(文)委員  おっしゃるとおりだと思うのである。そうすると、その高速道路の対応はどう変える予定になっているのか。 103 ◯道路保全課長  今ほど申し上げたが、高速道路の対応自体は気象台の予報と連動するのであるが、平成30年2月のような大雪の場合は、平成30年2月も3日前の2月2日に大雪に関する緊急情報というのが出ている。同じような雪の場合、2~3日前に予報が出ると、NEXCO中日本は福井県以外の同じ会社の同列会社から除雪機械を持ってくる。オペレーターと機械を持ってきて福井県内に倍の除雪機械を整える。雪が降る前に整えて雪が降ったらその倍の機械で除雪をすると、前回みたいに通行止めをしても短い期間になるし、除雪を続けられるという体制が整う。  同じように国道8号を管轄している国も、石川とか岐阜とか滋賀のほうから除雪機械を持ってきて体制を整えるということで、国道8号も北陸道も除雪し続ける体制を整えるということで、除雪体制を強化したということである。 104 ◯山本(文)委員  課長、それで解決つくと思うか。私は前回のときにちょっと話を聞いた。今の部長でなかったときだ。高速道路を止めるのに県へ話をしたら、県は了解、分かったと返事をしたという話を聞いている。何で高速道路を止めるということにしたか、ノロノロ運転でも1車線だけ確保して通せばよかった。それを通さずに遮断してしまった。それが一気に国道8号へ。おっしゃるとおりだ。そこを解決するには、高速道路は絶対止めないと、ここまで県が腹をくくらないことには、また同じことが繰り返されるのではないかと私は心配しているのだけれども、その辺はどうか。 105 ◯道路保全課長  もう一度説明させていただくが、前回、2年前は15梯団、1梯団3台ずつ班を編制して、福井県内では45台の除雪機械で除雪をしていた。あの雪の降り方であると、45台で回すと雪のほうが多いので除雪が回らなかった。除雪が行き届かないので、北陸自動車道路側は止めるという判断をした。  今回、体制が整って、ほかのところから持ってくると90台、倍の除雪機械を応援する体制を整えている。そうなると、止まらなくても除雪を続ける体制が整うので、そういう体制でできるというようなことで、例えば同じような雪が降っても止めるという話は出てこないということになる。 106 ◯山本(文)委員  そうすると、結論から言うと、止めないと、ノロノロ運転でも通しておく、絶対止めないと、こう理解すればよろしいか。 107 ◯道路保全課長  絶対止めないかというと、例えばノロノロ運転であっても事故が起きることがある。車が事故を起こして物理的に行けない瞬間がある。そういったことがあった場合に、この間、11月26日に合同訓練をしたが、仮に事故で処理している、止まっている間は国道8号を通すという形で、どちらかは行けるような合同訓練もしている。今、仮に除雪はできるけれども事故で止まった場合は北陸道のインター間で国道8号に回すことで、双方補完しながら、福井─石川間は止まらないということで体制を整えている。 108 ◯山本(文)委員  事故の場合は仕方ないと、こうおっしゃるのか。事故はどこにあっても起きるものである。30キロか40キロのノロノロ運転でも通せば、そんなもんでは大きな事故が起きるはずは、私はないと思う。  通すのだと、止めないのだと、こうでないと、またぞろ同じことが起きる可能性があるものだから、その辺はっきりしておいたほうがいいと思って、私は今申し上げている。高速道路さえ通っていれば、ノロノロ運転でも1車線だけでも通しておけば、あんなことにはならなかっただろう。そのおかげで、どれだけ多くの犠牲を払ったかということになると、計り知れないものがある。その辺をきっちりとやって、そしてスムーズに通行ができるような対応は怠らずにやってほしいと思うので、お願いしておく。 109 ◯山岸委員  先ほど部長説明であったが、吉野瀬川ダムの入札が過日行われた。そうすると、これ今、手続を進めているという報告があったが、どのような手続をされているのか。入札から今日までのプロセスを説明していただきたいと思う。 110 ◯河川課長  吉野瀬川ダムの入札についてお答えする。吉野瀬川については、これまで関係する皆様方に協力いただいて、今年度、漁業補償等も落ち着いて、今年の9月に公告を行って、11月に入札を行った。  現在は、今、入札をいただいた業者の中での選定を行っていて、今後、今月末までに仮契約という形で選定をさせていただく。その後、2月議会に諮らせていただいて、3月までに本契約という形で手続を進めさせていただきたいと思う。 111 ◯山岸委員  そうすると、今、選定作業を進めているということであるが、この入札は最低制限価格がなく基準価格がある。 112 ◯河川課長  今回の入札は総合評価落札方式であって、価格だけではなく、どのような技術上の工夫ができるかというところを各業者から提案をいただいて、それを総合した点数において決定する。 113 ◯山岸委員  そうすると、最終的には総合評価の点数というものが、大きな要因を持っているということだね。4社がJVを組んで、どれくらい後に総合評価点数が出るものなのか。誰が出すのか。どのような経緯でこれが決まるのか、その辺り詳しく説明願う。 114 ◯河川課長  こちらの総合評価落札方式であるが、まず入札をいただいたときに、今回の吉野瀬川ダムであると4社のJVという条件とさせていただいて、まず、その4社が集まって入札をしていただく。  その後に、それぞれ各工事について、具体的に、こちらで設定する項目について、どのような工夫があるかを、筆頭の企業さんが中心となって、4社が調整を行って提案をしていただく。そして、その出てきた提案を我々のほうで評価をさせていただくという形で流れている。 115 ◯山岸委員  そうすると、総合評価は、技術評価が恐らく主なものになると思うのである。実績とか経営事項審査の点数というのは、これは誰が見ても分かるから、恐らく技術提案の評価が左右してくるのだろうと思うが、この技術提案は、あなたのところの技術提案は100点、こっちのJVは95点であるという点数は誰がつけるのか。 116 ◯河川課長  点数については、吉野瀬川ダム工事事務所、そして本庁で、まず点数をつけて、専門家の意見も聞いて、県内部の入札参加資格委員会で最終的に点数を決定する。 117 ◯山岸委員  それは公表できるのか。 118 ◯河川課長  詳しくは公表はしていない。 119 ◯土木管理課長  今の点について補足させていただく。点数については、今、落札候補者を決めている段階であるので、これを今どういう点数がついているかというのは公表していないが、契約に至り落札決定がされたら、その点数は公表されることになる。今時点では、まだ公表できないということになっている。 120 ◯山岸委員  ということは、今、公表できないのか、まだ総合評価点が決まっていないのか、それはどちらなのか。 121 ◯土木管理課長  今時点では、まだ、いろいろ最終的な調査結果、それが正しいかどうかというのを調べているので、点数自体は、まだ公表できないということである。 122 ◯山岸委員  そうすると、各JVから出てきた技術提案を今、評価している最中で、その手続を今やっているのだということでよろしいか。 123 ◯土木管理課長  今時点で、その結果を調べていて、落札候補者を決定するのをやっているところである。 124 ◯山岸委員  そうすると、これ先ほどもちょっと出たけれども、これは最低制限価格は設けていない。ただ、基準価格というのはあるのか。 125 ◯土木管理課長  吉野瀬川ダムの入札については2億円を超えているので、低入札価格調査ということになっている。調査基準価格を下回った場合には低入札価格調査に入るが、今どういう段階になっているかというのは、入札のこれからの手続上の公平性を図るために答弁はできないということになっている。 126 ◯山岸委員  昔、県立病院を建てるときも低入札価格というような言葉があったように思う。それで、県としては、それだけ安い価格で入れ札をした業者が本当にいい工事が、品質管理がきちっとしたものができるのかどうかということで、県は別に管理会社、設計監理を担当する業者を雇って業務を管理したという経緯がある。  だから、この低入札価格の業者については、しっかり品質のいいものを──ダムなんていうのは大変重要な工事だから、そこのところがしっかり行われるようにしていただきたい。
     それと、もう一つは、その総合評価点数が、誰が見ても公平な判断でなされたという理解が得られるような結果を出していただきたいということを思うが、部長、何かあるか。 127 ◯土木部長  まさに工事、設計も全てそうだけど、やはり我々は公平、公正、厳粛に審査を行っている。  今ほど土木管理課長が申したように、今、我々まさに、そういった膨大な資料、いろんな細かい資料もあるので、そういったことを公平にしっかりと審査を行い、誰から問われても問題ないようなこと、まずそういったことをやりながら、そして今、委員がおっしゃったように、やはり施工体制がちゃんとできるのか、施工体制というのは、下請にもしわ寄せがないような形で施工ができるのか、なおかつ品質がきちんと保てるのか、きちんと材料等を確保しながら我々が求めている品質が確保されるのかと、そういった観点で、いわゆる技術評価というものを行っている。そういったことで我々としては、厳粛に公正に審査を行い、諸手続を経て落札決定の候補者を決定していきたいと考えている。 128 ◯山岸委員  分かった。しっかりやってほしい。 129 ◯田中(三)委員  では除雪の関係で1点お願いしたいのであるが、道路雪対策基本計画の冊子を拝見させていただいたのであるが、最重点除雪路線というのが理解がちょっとよくできないのである。この計画の77ページに路線網図があるが、福井市内とか平野部のほうはかなりいっぱい、そういう路線があるが、県内で一番雪が多い奥越、大野、勝山には、最重点路線というのがほとんどない。中部縦貫道と国道157号ぐらいで、各土木事務所の最重点除雪路線の距離を24ページの表で拝見すると、奥越土木事務所だけは19.8キロと、ほかの土木事務所と比べて最重点除雪路線の距離が極めて短いのである。  実際に雪が非常に多く降ってというような観点でいくと、何か矛盾しているような感じがするのである。現実に除雪機械を59ページで見ると、奥越土木事務所にはすごくたくさんの、県内でも一番多くの除雪機械が配備されていて、除雪自体はしっかりやっていただいていると思うのであるが、何か、その最重点除雪路線というものの決め方、その辺に疑問を感じるのである。  例えば、奥越から福井のほうに抜ける、あるいは坂井市方面のほうに抜ける道路というのは、旧勝山街道もあるし、県道の勝山丸岡線、そういった路線も通勤、通学の時間帯はかなりの通行量があって、市民の生活路線にもなっているわけである。そういったところの扱いというのは実際どうなっているのかなというのが、これだけ拝見していると、ちょっとよく分からないのであるが、説明をお願いしたい。 130 ◯道路保全課長  今、委員指摘のことであるが、今、お手元に資料があるかどうか分からないが、道路雪対策基本計画の6ページに記載があって、最重点除雪路線の決め方が4つある。1つは、県内外のアクセス道路としての北陸自動車道のインターと国道8号、舞鶴若狭自動車道と国道27号をつなぐアクセス道路である。あとは、日交通量1万5,000台以上の交通量の南北、さらに、これを結ぶ東西の格子状の道路が1つ目である。2つ目に、これが平成30年2月を受けて加わったものであるが、バスなどの公共交通路線とか物流拠点へのアクセス道路を指定する。あと、これは以前からあったが、3つ目の輪番制病院と母子医療センターにアクセスする幹線道路、最後に、原子力発電所の周辺地域と国道27号を結ぶ幹線道路、この4つを最重点除雪路線にしている。  最重点除雪路線というのは、ほかの路線と違って除雪のスタートが早い路線である。積雪が5センチ以上になると除雪をするのが最重点除雪路線であって、その他の除雪路線は10センチということになっていて、大雪になった場合であると同様の対応になるので、除雪は逆に奥越の業者は機械力もあるので、きちんと体制が整っているので、通行できるという状況である。 131 ◯田中(三)委員  ちなみに勝山市の除雪を開始するときの目安の積雪量は存じているか。 132 ◯道路保全課長  ちょっと手元にはないのであるが、多分、県と同じで、最重点と通常路線で分けていると記憶している。 133 ◯田中(三)委員  そういう路線の分け方は同じかもしれないが、除雪を始める基準は、勝山市の場合はたしか積雪は5センチにしていたと思う。  前回の大雪のときも問題になったのが、結局、県の除雪体制と市の除雪体制が合わないというところがあって、通勤、通学で出かけていって、家からは出られたけれども、勝山市から外に出たら通れなくて帰ってきたという事例が結構あったのである。その当時市議だったのであるが、福井市や坂井市のほうに通勤に行かれる方が行けないというようなことがあったという事例をいっぱい聞いたのである。だから、そこが、ちゃんと合っているのかなというのが非常に疑問で、さっきおっしゃった、6ページの資料を見ていて、まさに、この最重点除雪路線の指定の考え方がどうなのだろうと思うのである。  例えば、日交通量1万5,000台以上といったら、そりゃもう大きな市のところぐらいしかなくて、いわゆる人口が少ない田舎のほうに行けば、そんな道路ほとんどないから、当然、最重点除雪路線にはならないねという話になるのであるが、路線も実際に、この77ページのほうで見ると、ああそのとおりだねという感じなのである。だから10センチ、5センチというような話あったけれども、そこら辺が県内全体の決め方、最重点除雪路線というものの基準の捉え方というのが、本当にこれでいいのかというのが疑問なので、今はこう決まってしまっているからどうしようもないのであるが、よく検討いただきたい。  実際に大雪が降りやすい大野市、あるいは勝山市の状況とかも、しっかりと確認いただいてお願いしたいということなのである。よろしいだろうか。 134 ◯道路保全課長  今の委員指摘の市と県の連携ということであると、奥越土木事務所が勝山市を管轄する土木事務所であるが、打合せ、協議をしながら、県が除雪するときには市に連絡をし、一斉除雪路線も定めて、そういう切れ目がないようにしている。  あと、平成30年2月を反省して、あのときには先ほどから言うように3日前から予報が出ていたがそのまま置いていたのであるが、平成30年2月受けて、側にある雪を事前に排雪をしよう、雪が降る前に整えようということを今やっている。事前排雪というものである。あと、このひとたび大雪が降ると、県管理道路ははしご状にあるので通行規制をして集中除雪をするという方法の、その2つで、通行を確保しようということで対策を整えているところである。 135 ◯西本(正)委員  今の除雪対策で、ちょっと整理、確認なのであるが、先ほど、山本文雄委員の質問の中で、国とかNEXCO、各市町、あるいは各土木事務所間で連携、応援体制は整っているということでいいよね。  私が聞いているところで、まず幹線道路の除雪、排雪が大事だということで、県道あるいは県が管理する国道を今年は集中的に先に除雪をする、そこには県も市町の業者も全て、そこに行くということを聞いていて、その後に市町道に入っていくということを聞いた。これがもし、こういう方針でやるとするならば、当然、その幹線道路を先にやるのはよく分かるのであるが、市町道路は生活道路であり、そこを待っている人がたくさんいるわけである。そこは、今日の福井新聞の記事にも出ていたけれども、やはり周知という観点から、その辺り情報を出しているのかなという心配がある。どうなっているんだと恐らくどんどん電話かかってくる。そうなると、体制は整っているということであるけれども、恐らく周知ができていないのではないかと思うけれども、その辺りいかがか。 136 ◯道路保全課長  委員指摘の除雪体制は、今、小浜土木事務所管内で、先行的に、普通の除雪でなくて平成30年2月みたいに降ったときにどうするかというので、体制を検討しているという状況である。  まさに、今、どこを優先路線にするか、どこを後回しにするかというのを決めてはいるが、それをどう周知するかというのは最も大事なことであるので、除雪の仕方等ができたら、それをどう地域の方々、皆様に周知をしていくかということを考えながら、除雪に向かいたいと思っている。 137 ◯西本(正)委員  2018年2月の記録的大雪の要因の一つにもなったラニーニャ現象、これは福井新聞の記事だけれども、今年もそういう状況にあるということで、今日、雪降ったけれども、私の住んでいる小浜では2年続けて雪がなかった。今年は、恐らく雪が、例年あるいはそれ以上に降るのだろうと非常に心配をしているのである。その中で、議員をしているといろいろな方から電話をいただいて、お叱りを受ける。まだ来ないのかと市道のことまで電話がかかってくる。そういうのはやはり周知が足らないからだと思うのである。もう雪が降ったから、これからどんどん降ってくると思う。だから早く周知をしていただくように、しっかりやってほしい。 138 ◯長田委員  除雪に関してだけ一つ、前回の豪雪のときに実は線状降水帯が雪にも絡んでいたのではないかなと思われるような降り方があったように思う。その降雪量の違いによるところの除雪に関しての工夫とか対策とかというのは、何か特別あったりするか。 139 ◯道路保全課長  気象台の話を聞いていると、予報精度も上がっているが、平成30年2月の記録的な豪雪の時も福井県に3日後に大雪が降るというのは分かっていたということであるので、事前の準備をやろうというのが工夫の一つである。  大雪が降ったときにやるなら、先ほどの高速道路と国道8号もそうであるけれども、事前に準備をする、我がほうも3日前から事前排雪をする。後は、当時を思い起こしていただくと、ガソリンがないとか食料がないとか、あと会社に行かなければならないというので出控えができなかったものだから、県民の方々に早めにこういう雪が降るというのをお知らせして、車が出ないような状態もお願いするということで、今、安全環境部とともに工夫しながら体制を整えているところである。 140 ◯長田委員  あのとき苦労したことというのは、道路の雪がはけてないというのはもちろんあったけれども、排雪のダンプなりが列をつないで、民間の車が通りにくかったり、また登下校とか出社時間は必然的に車も増えて麻痺してしまう、出歩くのをちょっとということもあった。また、その片方で自衛隊なりに大変お世話になったけれども、排雪所の問題もあったかと記憶している。  今、GPSをつけて除雪車をしっかり管理できるという形になったので、それをぜひ運用していただく先として、むらがあるような雪にも対応できるようなことを検討材料として、将来的にできるような、そんなこともイメージしていただけたらなと思うが、いかがだろう。 141 ◯道路保全課長  今、委員指摘の排雪所の話があった。おっしゃるとおり平成30年2月は、どこに排雪所があるかとか、いつ空いているのかとかいうような情報がなかった。空いている排雪所に向かって、みんなが大渋滞を起こしたというのが平成30年2月であった。それを受けて排雪所を「みち情報ネットふくい」で、場所と何時に空いているかという情報と、どこから入って、どこから出るかと一方通行で出てくださいというコントロールをするというのを今やっている。  雪が降る前に近くの排雪場を把握していただいて、そこに捨てるのだと、緑色になると排雪場が空いているということで工夫をしているので、まさにGPSの話もあったが、そことどう連携するか、排雪場が集中しないようにというのも考えながら、雪対策に当たりたいと思っている。 142 ◯長田委員  それは県のホームページに載っているのか。 143 ◯道路保全課長  「みち情報ネットふくい」という、県のホームページに、ちょうどお配りした雪対策基本計画の後ろの表紙にもQRコードも載っているし、機会あるごとに、この「みち情報ネットふくい」を宣伝というか、いろいろPRしている。  先ほど、細川委員から話があったAIとの連携も、「みち情報ネットふくい」に載っているカメラと企業が共同研究して予報するという中で、排雪場も平成30年2月を受けて、全ての動く排雪場、市のことも町のことも県のことも全てこの「みち情報ネットふくい」に載っているので、今、まさに雪が降っているので、皆様がそれを見ていただいて準備いただくということでお願いしたいと思う。 144 ◯長田委員  線状降水帯の話でいくと、河川砂防の総合情報のほうのページをよく見にいく。ここと道路、今の発していただいている情報というのは、リンクしてあるのだろうか。 145 ◯道路保全課長  今、全体的な情報は、福井県防災ネットを安全環境部のほうが開設しているが、この「みち情報ネットふくい」の情報は、全てその福井県防災ネットにリンクしている。例えば雨、雪の予報も福井県防災ネットのほうでも見られるような状態になっている。 146 ◯長田委員  今、その福井県防災ネットを広く周知いただくのはもちろんだし、広く周知した先に、みんながまずはオープンページというかトップページに来る可能性がある。キャパ的には大丈夫かどうかというのをしっかり抑えていただきたいと思う。これは要望でいい。  そこを見にいくと、今度、水防の話もあるけども、水防でいうところで平成27年には水防法改正で、河川の──この話をしていいか。 147 ◯仲倉委員長  除雪はもういいか。 148 ◯長田委員  それでは、要望で一旦終わる。 149 ◯野田委員  除雪に対して関連で、今、コロナを踏まえて緊急事態宣言とかテレワークとか、3年前とは社会情勢も大きく変わって、学んだこともあるのかなと思う。  その中で、例えば50センチ以上降ったとか降る予報になったときというのは、やはり県知事なり各市町の首長なりが、外出時間を通勤・通学含めてずらしてほしいとか、テレワークをなるべく3分の1ぐらいの人はしてほしいとか、そういった情報発信しながら、先ほどの最重点除雪路線もそうであるが、緊急車両の確保というのは、やはり第一に除雪のテーマかなと思うので、通勤・通学の車が一気に押し寄せる状況を回避するためにも、市町も連携して、あるいは安全環境部も連携しながらやっていくという、そういった構想というのは今のところどうだろうか。 150 ◯道路保全課長  まず、道路管理者での取組を申し上げると、先ほどから言うように気象台から3日前から予報が出る。国が開設する冬期道路情報連絡室というのがあり、そこは国土交通省、NEXCO、県、気象台、自衛隊、警察、この6者が入っている団体であって、そこで今話をしていると、気象台と国土交通省が合同で発表し、皆様に、こういう雪が降るのだということで、備蓄をしてください、出控えをしてほしいうということを訴えようと思っている。  安全環境部から、県として、冬期道路情報連絡室のほうから、早い段階で県民の皆様に、そういう出控え、備蓄等を訴えてもらうように話をしていて、そういう対応を取ると聞いている。 151 ◯野田委員  ぜひ、そういった部局連携というか、いろんな知識があるところを含めて訴えていくというか、そういったところで対応していただきたいと思う。 152 ◯長田委員  先ほどちょっと途中までお話ししたけれど、線状降水帯で、気象庁もこれからトレンドとしては、これまでにない降水量があると言っている。  それで、今のトップページから入っていくところの水防なんかというのも一般の方々は見に行くことが多いかと思う。その水防に関してであるが、津波等の浸水というものと河川の洪水というか越水によるところの堤防が決壊するとかいろいろあると思うけれども、こちらのほうは洪水ハザードマップと言われているものを大事にしてねと言われているところである。これは先ほどちょっと述べた平成27年の水防法の改正を受けて、今、順次ハザードマップを更新している時期だと思うのであるけれども、それをトップページに載せるに当たって、どういうタイミングで、どうコントロールして載せていこうとか、何かそういう絵というのはあるか。 153 ◯砂防防災課長  まずハザードマップについては、委員指摘の洪水ハザードマップというものがある。それから中山間地域とか山間部の土砂災害のハザードマップというのもある。それから津波についてのハザードマップもある。  例えば嶺南の市町であると、現在検討中であるが、いわゆる洪水と津波と両方セットにしたものをつくるというのもあるし、10月に公表された大野市のハザードマップは、土砂災害と洪水と地震とをセットで公表している。それについては、市町の特性があるので市町のほうで決める部分というのはあるけれども、例えば水位計とかカメラとか住民の方が身近に見られる場所については、県のほうでも事前にハザードマップを確認して、そういうのを必ず記載していただけるようにとか、そういう指導をしている。  県でまとめて公表していくかというのは、現在、令和3年度末を目標に、洪水ハザードマップが全市町で作成される予定になっているので、その過程で一般の人が見やすいように考えていきたいと思う。 154 ◯長田委員  さっき警察でもネットの話がいろいろあった。年配の方も含めて、今ではスマホ等で見に行くようなことが多いのだと思う。見に行く先というのが幾つもあればあるほど、ややこしくなるし分かりにくくなるのだと思う。情報というのは、たくさん乗せたほうがいいという考え方がある一方で、たくさん網羅すればするほど意味が分からなくなってしまうという可能性も大きくなってくる。その辺、しっかりコントロールできるのは、県が頑張っていただくのか、僕ら素人考えに思っても、今のその市町ごとにというところを加味して、同じようなものをフォーマットできるか、整えることができるかと言ったら難しいと思うのである。大変だと思うけれども、なるべく分かりやすいものを目指していただいて、市町ごとの想定というものが全く違うものにならないようなことを、できれば努力していただいて、見やすいものを出してもらえるようお願いしたいなと思う。要望である。 155 ◯細川委員  地質調査と入札について、ちょっとお伺いする。  まず、北陸新幹線の加賀トンネルの盤ぶくれのニュースを見たときに、地質調査と設計測量と工事と、連携は一体どうなっていたのかなと素人ながら思ったのであるが、その辺り何か聞いているか。あるいはどう評価されているか、もしあったら、まず聞かせてほしい。 156 ◯土木部長  今の北陸新幹線の加賀トンネルの盤膨れによる現象については、これは地域戦略部が新幹線所管であるので、我々は詳しいことはちょっと聞いていない。しかも事業主体が鉄道・運輸機構ということであるので、これについては、ちょっと私のほうもお答えしかねるということで理解いただきたいと思う。 157 ◯細川委員  では3年前に同じく柿原トンネルが上から崩落したのがあった。あれ、上からだろうが下からだろうが、結局その地質のデータとか調査と施工の問題なので、ずさんだったのではないかなとか、地質について穴開けてボーリング調査してデータを出したが、設計コンサルの読みが甘かったとか、あるいはゼネコンが吟味しなかったのではないだろうかとか、その辺り、工事の施工の全体像として、横串を刺してしっかりとコンサルというか、その地質的なものの助言というのは行き渡っていなかったのかなと思うのであるが、あの柿原トンネルの工事も何が原因だったとか、そんな技術的なところであるが、その辺りも何も聞いていないのか。 158 ◯土木部長  柿原トンネルについても、これは北陸新幹線のトンネルであって、あれも私の記憶では施工途中にいわゆる陥没したというお話である。  今、細川委員の指摘のように、例えば土木工事でもトンネルも橋梁もいろいろな工事がある。例えばトンネルにしても、山岳トンネルで調査をどれだけするのかによって違うけれども、それにも予算が絡んでくるので、やはり我々とすると一定程度の、今までの知見も踏まえながら、一般的には候補地のところ、それから真ん中のところ、そういったところで、まず水の調査がどうだとか地質がどうだとか、そういうことを我々考えられる想定の調査を行った上で、それを設計に反映する。トンネルを掘っていっても、地質が想定していた岩よりも軟弱な層が出てくるという場合もある。そうすると支保工といって、そういったものを強固にしていかなければいけない。場合によっては、水がいっぱい出てくる可能性もある。水が出てきたら、それを止めなければいけない。自然相手でやっているので、いろんな想定外のことも出てくるかと思う。  そういったことで、我々としては、いろいろなこれまでの知見、経験を生かしながら、ある程度こういう調査をやっておけば十分な設計、施工ができるだろうということを踏まえて、いわゆる土木工事というものを調査、設計、発注しているという状況である。 159 ◯細川委員  悪見本が北陸新幹線であったなと思う。これから県のことをお伺いしたいのであるが、要は先ほど総合評価の話もあったけれども、地質調査でいろいろなデータが出て、それらが本当に設計コンサルのほうで生かされているのか、吟味されているのか。多分、誰か横串を刺す立場の人がいる。さっき病院の話で管理する人がいるとかという話をされたけれども、その地質データが反映されるような、横串を刺すことができるような、何というか、ただ調べるではなく発注のときの総合評価にそれが評価されているとか、きちんとトータルとして、総合的に地質の情報なんかが生かされているかということもしっかり見た上で総合評価なり発注なりがされているのだろうか。県の発注の場合はその辺りどうだろう。 160 ◯土木管理課長  一般論でお答えする。まず横串の点については、私ども優秀な土木の職員がいる。そこがまず設計とかコンサルした結果をそのままもらうのではなくて、見る。それによって、何か不手際があれば指摘して再度やり直すとかやっている。工事に移ると、疑義があったら、県職員だけではなくて、工事業者、設計業者あるいはコンサル業者、いろいろ集まって話合いをして、今言うようなことがないように努めているところである。 161 ◯細川委員  私、地質調査は大事だと思っているのである。発注の仕方によって、全部丸めて出す場合もあるし、それから分けて切り離す場合もあるのかなとは思うのであるが、それこそ安かろう悪かろうでも困るし、地質関係の調査というのは大事にしていただきたいなとは思うのである。A等級だけではなくて、B等級、C等級の工事でもそうだけれども、その辺り、発注で何か心がけている点があったら教えてほしい。 162 ◯土木管理課長  測量とか地質調査については、そういう専門のコンサルとかの資格を持っているところが県の入札に入れる名簿に登録されている。それ以外の資格のないような者がすることはない。そういうところの中身について、工事に入る際には、それをまた工事業者がきちっと見て施工していくので、調査委託と工事というのは別会社になり、一緒にやることはほぼないけども、そこの連動がきちっとされるように、先ほど申したように疑義な点があったら、分からない点があったら確認し合おうという体制は取っている。 163 ◯細川委員  県でそれだけちゃんとやっていただいている。でも、うちの近くの道路なんか山が崩れて何年も遅れたけれども。県でそうやって気をつけてやっていただいていることが何で北陸新幹線できていないのかなと、もう本当に不思議に感じたりするところであるが、本当に、コンサルが大事なのだろうなと思うので、また今後ともしっかりよろしくお願いする。  もう1点だけ。一般質問で県営住宅のことを伺わせていただいたときに、県営住宅にエレベーターをつけるような話をされているのであるが、今現在、県営住宅は階段が横についていたり、真ん中に階段がついているような建物で、すごく大変な工事だろうなと思うのであるが、あの辺りは可能なのか。
    164 ◯建築住宅課長  細川委員おっしゃったように階段室タイプといって、階段室を通じて、両側に部屋があるタイプがほとんどである。そこの改修は既に実績があり、片廊下を外側につけて、そこにエレベーターをつけて、各部屋にアクセスするようなことを、既に杉の木台団地なんかでやっている。もしやるとすれば、そういった方法が一つあるのかなと考えている。 165 ◯野田委員  私から、福井駅前に関することを何点か聞いていきたいと思う。  まず驚いたのは、やはり土曜日の新聞で福井駅西口再開発A街区、この工期が1年間延びる、30億円の増嵩工事も伴うと、これは県のほうへは、いつどんな報告があったのか、まず聞かせてほしい。 166 ◯都市計画課長  県としては、再開発組合が建物調査結果、それから地盤調査結果を基に建築設計を実施して、その中で詳細なスケジュールを詰めているとは承知していた。その後、週末の新聞に掲載されて、その直後、その日であるけれども、福井市が組合とともにお知らせというか、内容の事実確認にやってきたというところである。 167 ◯野田委員  新聞に載った後で知ったということか。それでよろしいか。  一応、再開発事業というのは公費が大体4割ぐらい伴うということで、今年度予算としても14億円ぐらい支出しているわけである。これは県が指導、助言するという立場になると思う。そういった工程管理とか工事費の増嵩とか、どこまで関与できるというかチェックできるのだろうか。そこを教えてほしい。 168 ◯都市計画課長  県の立場としては2つあって、再開発の事業計画を認可したり、権利返還計画の認可等、法的な手続を認可する立場がある。一方で、まちづくりを支援するということで、県が福井市を通じて補助をしているという立場があるので、そこら辺ちょっと難しくはなるのであるが、両方の立場から、スケジュール、あるいは事業費への関与というものは、福井市を通じて慎重に考えていく必要があるという状況になっている。 169 ◯野田委員  新幹線とよく似ているというか、言われるままチェックできない。福井市には言うけれども、福井市がちゃんとチェックしてくれということであるけれども、やはり補助金なので、あちらが工事費をどんどん積み上げていけば、こっちの補助金が増えていく。ここはしっかり福井市と連携して、専門的な知見も皆さんあるとは思うので、チェックもしていただきたい。  あと工程についてなのであるが、私、ちょうど1年前の本会議で、埋蔵文化財調査とかがあり、どう考えても新幹線に間に合わないのではないかと聞いた。ハピリンの建設が2年半かかっていて建設費が111億円なのである。今回の建設費が407億円で大体4倍弱ぐらいの建設費で、今から取り壊して埋蔵文化財調査して建設を2年半でやらないといけない。これ本当にできるのかというところなのであるが、ちょうど今からだと3年4か月しかないので、また1年遅れるということにならないように。  なぜかと言うと、駅前の商店街の人から、あと3年は持たんよという声を多く聞く。もう我々、こんな工事している街の中で人は来ないし、今、コロナもあってかなり厳しい状況やと、再開発が1年遅れるということを聞いてがっかりしたということをよく聞いている。  こういった状況で、ゼネコンに今から発注していくのだろうけれど、工程管理についても専門的なところをしっかり聞きながら、やはり本当正直なところの工程を出してほしいと思うけど、いかがだろうか。 170 ◯都市計画課長  工程管理の話、それから工事期間中のにぎわいという指摘だと思うが、まずは事業者である組合それから福井市がスケジュールをしっかり管理していってもらう必要があると考えている。県もタイミングというか適時適切に状況を把握して、特に予算ということにもなってくるので、そういう節目できちんと確認を、これからもしていきたいと思っている。  再開発ビルの件については、今、ようやく設計が固まったということであるので、当初、綿密な調査もなく大体これぐらいの期間ということで見積もっていた事業期間なり事業費がはっきりしてきたという状況である。  それから、にぎわいづくりについては、今、県都にぎわい創生協議会の中で、再開発組合の理事長も参加して、工事期間中も、どうやってにぎわいづくりに寄与していくかということを検討しているので、そういった中で節目節目でイベントを開催するとか、商店街のにぎわいを絶やすことのないように頑張っていただくようにということで、組合にも伝えているところである。 171 ◯野田委員  にぎわいのところであるけれども、私、一般質問でもしたけれども、道路法が改正して占用許可がすごく取りやすくなった。やはりそういう道路空間を行政として市民の方に提供しながら、例えばキッチンカーとかイベントとか、そういったことをできる、しやすくするような工夫というのも、ぜひお願いしたいのであるが、これは道路保全課長か。 172 ◯道路保全課長  今、委員指摘の通称「ほこみち」という制度が5月に公布されて、11月25日に施行されたということで、その中を見ていると、歩道空間に歩行者が必要な幅が2メートルないし3メートル50センチ以上なので、それ以上の空間については占用、優先的に貸すことができる。例えば5メートルで2メートルの歩道であると、3メートル分が使えるというような利用の仕方がある。  例えば広い車道を狭めて歩道を広げてできた空間もそうであるし、今現在、歩道が広い場所、既存の歩道である一定以上幅のあるところを、歩行者以外の空間を優先的に占用することができる制度ができたので、先ほどあった、にぎわい創生協議会のメンバーの方々とともに、どういうことができるか、今ちょうどコロナ禍で、外でキッチンカーとかオープンカフェが相当やっているところもあるので、そこも見ながら、にぎわいをつくっていければと思っている。 173 ◯野田委員  最後にしたいのであるが、今、取壊し工事の壁ができているが、そこにガードマンが日中はいるのであるが夜はいなくて、あそこを歩行者が工事の看板沿いにずっと西のほうへ歩いていくのを何回か見ている。非常に細い道になっていて危険だなという思いがあったので、道路管理者として、やはり歩道を1メートルでもいいからつけろという指導はできないのか。 174 ◯都市計画課長  まず現在の状況、今、委員おっしゃった内容を確認させていただくと、現在、中央通りの南側の西行きの車線は再開発ビルの工事に伴って車道1車線となっていて、歩行者は中央大通りの北側、放送会館等の並びの歩道か電車通りを通行するという状況になっている。言われるのは、昼間はガードマンがいるので迂回をちゃんと案内しているが、夜間、迂回をせずに今現在狭くなっている車道を歩いていくので危険ということだと思う。  これについては、道路管理というよりも事業者が道路を占用しているということであるので、その辺の安全対策については、私どものほうから組合に、どういったことが対応できるのかということについて、福井市もあるけれど、直接でも周知、依頼をしていきたいと思っている。 175 ◯野田委員  ぜひよろしくお願いする。 176 ◯仲倉委員長  ほか、よろしいか。       〔「なし」と呼ぶ者あり〕 177 ◯仲倉委員長  それでは、何もないようであるので、所管事務の調査は終結する。            ────────────── 178 ◯仲倉委員長分科会長)  以上で、土木部関係の審査を終わる。  これで、今回、付託を受けた案件の審査は全て終了した。  委員長報告及び分科会報告については、私に一任願うとともに、委員会及び分科会の記録作成についても、私に一任願う。  以上で、土木警察常任委員会及び予算決算特別委員会土木警察分科会を閉会する。                               ~以  上~                  土木警察常任委員会 委員長                  予算特別委員会土木警察分科会 分科会長                             仲倉  典克 発言が指定されていません。 Copyright © Fukui Prefecture, All rights reserved. ↑ ページの先頭へ...